★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 ★この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。 によるクーデターが勃発。漂は刺客の手に掛かり殺されてしまう。漂を身代わりにした嬴政に慣りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるため原政と行動を共にし、反乱を鎮圧する。そして改めて、信は大将軍をへ成り上がり、嬴政は中華統一を果たすという夢を実現することを心に誓ったのだった。 その後、素軍に従事した信は趙迎撃戦、魏攻略戦などの功を認められ、正式に千人将へと 昇格する。さらに、信率いる飛信隊は右腕であった美顔が解除するも軍師。河了貂が加わり、よ。り強い軍へと成長する。 一方の嬴政は、秦国内で相国へと登りつめた呂不葦に対抗し、弟成嬌と共闘。昌文君を左 そういうことですが、これからのそういうことですから、これからは 丞祖に就任させることに「成功し、朝廷内における確かな実権を手にいれる。そんな中、秦国に楚趙魏葬燕の諸国が合従軍を組み大侵攻、函谷関周辺にて激戦が繰り広げられる。飛言隊は熊公の指揮下で超軍と、蒙武騰蓮合軍は楚軍と激突。一進一退の攻防が続く中、開戦十五日目、ついに蒙武が楚軍総大将汗明を討ち取るという大戦果を挙げる!蒙武軍の勝利にご沸く素軍だったが突如、楚軍の戦の天才「渦燐の放った別働隊が函谷関の裏手に現れた! そうだな。それは、そうだったのですが、ああ、そうだったのねまた、これからの 全部ただの曰くらましさ この回、楽ネーレットページのそういうことですから、これからのそういうことですから、これからの 河了貂からでは山の民で信の元同居人。飛信隊の軍師となる。 天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛信隊の隊長。千人将として庶公軍に記属される。 暗殺集団・蚩尤の未裔。同胞の仇を追う為、現在は飛信隊を一時離脱 森国の若き王。中華の統一を目指す。 玉風隊を率いる勝により五千の将あによノエージのに抜擢される。王女の息子。 楽華隊を率いる隣により五千の将に抜擢される。汗明の剣で瀕死の重傷を負う。蒙武の息子 そういうわけではなく、そういえば、これはそれでも、これからのそれでも、これからの 元は冷徹な大野盗団の化物と評される強さを 本能で戦う武将。四万の兵を率しいて趙軍と相対する 素国六大将軍の一人お風呂は伐戦。て命を落とす。信に矛を話す ...素国を代表する老将軍。張唐・桓騎と共に函谷関を守る。 絶大な武力を誇る猛将騰との連合軍で楚軍と戦う。 首領。西谷駅に配置さ誇る。燕車と交戦中。れる ...王崎のけれど、精鋭制しその元王「村」を率いる。 そういうことでしょうか。そういうことですが、これは 素国が誇る豪将毒を受けながらも成版を討ち取るか直後に絶命。 韓軍総大将必死の報道に討ち取られる 韓国の総大浮孝率とる。知者にはんだ将軍 趙の宰相を務める。合従軍を興した張本人。 燕軍の総大将を務める。王翦と対戦する と激戦の上、討ち取戦の天才と呼ばれる。られる。 超大国・遊の学科を務め・定軍総大将。蒙武_楚軍第二軍の将る。合従軍の総大将。 これからもうちょっと、そういうことで、そうだな。それは、ああ、そうだったんだよ 上も下もっどちらも敵を押し込んでいます 蒙武が汗明の首を獲った一報を受け高い士気で戦い戦況を盛り返していた 封鎖している門に迫ろうとする魏軍を階段付近まで押し戻そうとしていた 気を抜かす鼓舞し続けよ この勢いのまま押し切るぞ 楚軍に背後をとられたぞォ どうやら本当に裏をとったようですね 奴の直下兵の力は楚軍全体の中でも一・二を争う それが奏兵の背をとったというのなら五千でも十分だ 呉鳳明の裁軍にはすでに入口前で突入の準備をさせています あの門が本当に内から開かれるなら 魏の大軍が即座に流れ込む それで森の国門函谷関は陥落です 御し難いのでどうかと思ったが 結果的には奴を連れて来たことが功を奏したか クッバカ共が焦らせおって しかしこれで醜態はさらしたが最終的に楚が第一功を示す体にはなりそうだ 階段下に追い込んだ競兵を援ける気だぞ なっ後ろから敵がつ!? みっ見ろっ旗がっ... 素兵の後ろに楚軍が来てるぞ 山岳を抜けて背後に回ったのか これで魂兵と楚兵で案のクソをはさみ撃ちだっ 背後に現れた娘燐兵は二つに分かれ一つは魏兵を囲い込んでいた素兵に襲いかかりこれを解放した これにより堰き止められていた魏兵が包囲の外に踊り出た 反対側の予備軍を早く動かせ 蒙驚の指示も虚しく函谷関の裏は素兵・魏兵・楚兵が入り乱れ もう一度楚軍ごと封じ込めよ もはや収拾のつかない状況となってしまったのである も...蒙旅様これは... そして分かれたもう一つの蝸燐兵は 当然、函谷関の入口の門に迫った そこは何としても死守じゃァ 娼燐様物見より報告です 西谷関の裏より大きな喚声が 我らの兵が到達した模様です 全員まとめてこの婚燐様に平伏せエエ 敵が門前に達しっ中の岩をひっ...引っ張り出しています やっ奴ら次々にっ... ふざけるな下の部隊は何をやってるんだ ダメだ下は魏と楚が乱戦に持ち込んでうまく近付けない よォし扉が見えて来たぞ 王翦軍入り口と周囲を制圧その地を取り返しましたっ さっすが王殿のダンナだっ ぶっハハしかし命拾いしやしたねお頭ア 何だって王製将軍はこんな所にいるんスかね? 裏で何が起きているのか分かるはずもないが... あの喚声が素側であることは間違いない 援軍が現れた気配がありました だとしたら相対しているオルドは一体何をやっている まだまだ王翦から奪った山砦の中にいた オルドは慎重にならさるをえなかった その日の午前にオルドは王製の待ち伏せにあい主力のハチを全滅させられた そして今現在把握している王聖軍の姿は函谷園とは逆の北西の地にあり、午前にかかった罠と全く同じ配置なのである この軍の規模は全軍には一万ほど足りぬ 残り一万の軍がこの山地のどこかに伏せてある それが見つけられないでいる 絶大な信頼をよせる山岳族の索敵でも見つけられない伏兵がいる しかし見つからぬのは当然だ オルドは戦慄せずにおれなかった そもそも伏兵などいなかったのだ 王翦はこの一万を午前の一戦からすでに函谷関の援護に向かわせていた その軍が今函谷関裏の危機を救ったのである 実はこの時オルドの燕軍が大挙して函谷関の裏を狙っていれば到達できたのである しかしその行動は無いと王聲は読んでいた 心理戦でオルドは王翦に取れていたのである なっ...しっ失敗の狼煙だとォっ!? バミュウうんっくくくんっ 残った戦局は〝汗明の討ち死に〟 ここから楚軍敗戦の余波が他の戦場に広がり合従軍側が不利となっていくのである ここは廉公を囮にして出てきた慶舎を飛信隊が討つという作戦であったか くオォ趙将慶舎はどこいったァっ そこからは互いに決め手を欠く乱戦が続いていた 飛信隊が入って来た時点で慶舎は全てを察し早々に退がってしまい作戦は空振り そこへ隣の戦場から蒙武軍所属の壁が隊を引き連れて横から顔を出したのである 楚軍を討った素軍が右からっ... どうされますか授軍には来たものの実際我々にはもう戦う力が... いや姿を見せて圧力をかけるだけで十分だ 前もそうだった鹿公将軍はこれだけでもっ... 李白に五千を与えて右に備えさせよ 公採証軍を狙っている模様です 大本陣、李牧様より伝令です! 〝趙軍全軍で営地まで退却すべしくとのことです どっどういうことだっ... 今日函谷関を落とすという話ではなかったのか.. 奴ら退がって行くぞ...!? 戦局が大きく動いたんだ 隣で蒙武が楚軍総大将-汗明を討ち取った! さっきの大歓声はそれかっ 豪武軍がこっちの戦場に流れ込む危険性があるから趙軍は退がったんだ そしてこれは他の戦場でも同じことが言える 本当に大きくこっちに戦局が傾いたんだよ 簡単には戻せないくらいに 戦はまだ終わっちゃいねェ 他の戦場でも貂の予想通りのことが起きていた 燕軍を除く全ての合従軍が開戦前の位置まで退却したのである ざまァ見ろってんだバカヤロォー これは学牧の〝十五日目合従軍総攻撃〟の作戦の失敗に他ならない そして思いもよらぬ楚軍敗退という事態は全戦場につくろいようのない歪みを生んでしまった 合従軍の各将達は気付いていた 函谷関の突破が極めて難しくなったことを 突然裏に現れた楚軍にあわや函谷関を落とされそうになった所っ 左の戦場より王翦将軍が一万を率いて現れこれを殲滅! 再び函谷関の門を固く封印! 敵は攻め手を失い戦況不利と見て 開戦前の位置まで〝退却〟!! 開戦前の位置までですが燕軍を除く合従軍の全軍が〝退却〟した模様です ハッハさらりと報告されたが ひょっとして今のは王聲が現れねば 函谷関は落とされていたという話か? 我々は王翦将軍に救われた 将軍は”盾”の役目を果たしてくれたのだ 今回の奏軍の配置は攻めと。守りの役割がはっきりと分けてあった 楚軍を砕いた豪武軍が松・であり、 函谷関の危機を救った王聖軍が〝盾〟だ この二人の軍が実は函谷関攻防戦の鍵を握っておりその二人の力に賭けている部分が大きかったのだ ことさら大きいと言えましょう そして未知の部分が多い王殿がここまでの仕事をしてくれるとは 蒙武・王翦両人のところで賭けに勝ったと それでこの結果の収穫は? 敵が今日の戦いに賭けていたことは明白 それが失敗した上に楚軍敗北という大きな歪みを生んでしまった ここから楚軍は後手後手に回り消耗していくが 一方で我が軍はこの成陽からでも兵の補充はし続けることができる さらに合従軍には背後に。斉くという自国の憂いがありダラダラと長期戦をするわけにもいかない もちろん油断は禁物であるが それらの状況を整理して 向こうの立場で考えるならば 商谷関を落とすことはもはや極めて困難と言える やっ...やったよ向ちゃん本当に 案の兵隊さん達が頑張ってくれたっ... まだ合従軍が帰って行ったわけじゃないけど 戦局はこっちがうんと有利なんだって 士気だってこっちは最高潮だろうし 合従軍の奴らはみんないじけて下向いてるはずよ 本当は私..ダメなのかなって思ってたから... だって私こんなに幸せなんだもん 大好きな大王様と結ばれて子を授かって 大好きな陽ちゃんも側にいてくれて ごんな私がこんなに幸せでいいのかってくらい幸せで... きっとすぐに恐ろしいことが待っているって...絶対そうだって... ごめんねー陽ちゃん私心の底ではあきらめてたよォォ そんなの私だって一緒だよ そんな中であきらめずにこの苦況を はねのけちゃおうとしてるんだから... 戦ってる人達って本当にすごいね向ちゃん よかった電川も元気そうで 松左はやっぱり傷深そうだね 二三目営地で休むといいよ お前が添い数してくれたら一日で治るかもよ 隊は崇原に面倒見てもらうから その意気なら二日でいけるな こーやって、こーゆって コラーお前ら明日もまだ願うんだぞ そんなに酔っぱらってどうすんだよ 尾平も沛浪も田有も田永も凛さんもみんな元気ね よしじゃー娘軍師も飲んでけ ...でも本当に無理しないように みんなみたいに血を流して戦ってるわけじゃないんだから これくらいどうってことない... てんめェこの出っ歯ちょっと来ォい! わっわ事故今のは事故だケイ~ カカカ何だもうお前らできあがってんのか せっかく鹿公将軍からいい酒もらってきてやったのによ ...それで軍議はどうだった? ...ああもう流れてる話通りだ 王賀が函谷関を救ったのと蒙武が楚軍をやったのとでこっちが俄然有利だってよ 合従軍がこのまま終わるのはどこか物足りねェって ちょっと気になってることはある テン...お前はどう思う これで合従軍は終わりだと思うか? 物足りないと思うのはここの戦場の趙軍が初日以降、迫力がなかっただけで 他の戦場は激戦だったんだ 合従軍は今日全力で決めに来て...失敗した この先別の決め手が出てくることはちょっと考えにくいよ いよっしゃ河了貂よく言った この戦はもらったも同然だっ でもしいて言えばオレも一つだけ気になってる それはきっと信と同じところ 結果、楚軍が全体の足を引っ張り函谷関陥落が困難となったそうだ これは楚の恥辱以外の何物でもない 楚の面汚し共の遺体は戻り次第細切れにしてくれるわ 儂の出し惜しみが愚かであったということか 楚人と魏人は違う自尊心の高い楚人を今回のような大戦で儂が率いても大した力になれぬ 元趙三大天「廉頗は秦との山陽戦の後、ここ楚に亡命していた 出し惜しみと言うのなら大将軍項燕の方であろう 今から項燕やそちが出陣して楚軍の立て直しが間に合うと思うか? 秦は国内大小の城邑の兵を函谷関の戦いに参戦させず、その場の守りに専念させた 今では各国の軍が侵攻した穴はふさがり 函谷関の地まで援軍を送るにはまた一から戦いながら進まねばならぬ だがそれをせねば楚は此度の戦犯になると言っておるのじゃ まだ今度の戦が失敗したと決まったわけではない 皆大事なことを見落としておる この合従軍で一番厄介な男は誰か? 最も危険な男は誰か!? 李牧に決まっておる三年前馬場にて、あの最後の六将王騎を葬った現三大天〟李牧 この戦いではまだあの男は一度も動いておらぬであろうが 何かまだ企んでおるに決まっておるわ 合従軍の中から学校の姿が消え去ったことを知る者は奏軍はおろか合従軍側でもほとんどいなかった やっち壁をはは大手紙にあの戦争はじゃかめちゃん うるせェよカクビ兵!! タッフ有利光近藤平哲朗石そんなファンはファット様子なんだけど...まだまだこの どいつスか?王翦に一杯くわされたバカは そいつがヘマしなけりゃ今頃みんな函谷関を通過してたんですがねェ い...いえ私は韓の張印です その話はすでに終わった つか大女ってヒドくね? 何だ貴様長身を気にしておるのか? いや...私はその... 私に大女つって生きてる奴はいねーんだけど 十分そそるぞ何なら今晩抱いてやろうか 事態の深刻さを理解しているのか この合従軍が失敗に終わるかという窮地に立たされている これ程、大かがりな戦争を仕掛けておいて成陽はおろが面谷関すら抜けずに手ぶらで帰ることになるとしたら なおかつその各軍の代表として貴殿らは一体どの面下げて帰国するつもりだ 史に愚将として名を刻むぞ 一番面子を失うのは自ら合従軍の大将を名乗った春申君 全体の糸を引いた参謀、李牧殿だ。 まさか落ち込んで寝込んだとかではあるまいな 李牧はすでにこの合従軍を離れた “各国の軍から精兵一千ずつ選出し李牧の元へ” それが奴の残していった指令だ 精兵一千を学校の元へ...? 一千...?何か仕掛けるには少ない数字だが その前にまず李牧は今どこにいる 最初から全部知ってたか? 函谷関攻防戦十六日目。 魏・韓軍は下から矢を撃ち込むもののこの日は前日のような長壁を攻め登る猛攻は見られなかった 他の戦場では睨み合いだけで戦闘すら行われなかった へへっやっぱ奴らもう攻め手がねェんだぜ 十七日目も同様にして幕を降ろした 感陽を囲う山地の外れにある小都市“華沙” もうすぐ合従軍も帰るだろーってよ 函谷関抜かれたら成陽も落とされてもーみんなどうなるか分からなかったカらなー 戦が終わったら城を開けて外で畑仕事しねーとなー 今回第一功はやっぱり夜武将軍かな 合従軍は昨日もだんまりだってよ そりゃそーだろ道をやっつけちまったんだ いやでも!?王殿将軍も函谷関の危機を救ったとか 茶軍を警戒しておくべきだ そこは王邸に任せておけばいい それより家武軍に増援してさらなる茶制を “華沙”という小さな城が敵襲を受けたと報告が もう一つ地図を持って来い ...面谷間と並ぶ南の国門 奇妙な所が敵襲を... 何かの間違いではないのか 外敵が成陽に至るルートは実は函谷関の他にもう一つある 函谷関の北道”に対する武関を通る南道〟である しかし武関の南道は大軍の移動に向かぬ険路が多く、また武関一帯の防衛都市が強固なことから外敵がそのルートを狙うことはまずない ところが華沙はその南道の中武関を越えた内側の小城であった ちっ近付いている...!? 小城ですが。宗と。卵〟も落ちたと狼煙がっ 南道に敵が侵入した!? いや、馬鹿な。有り得ぬ! 南道の入り口である“武関”が落ちたという報告はない! 〝武関〟では戦闘すら起こっていない! あっあわてるないずれも小都市山賊共が大挙して攻めても十分落とせる規模だ その先には中都市の内府がある 介護内府に行って様子を探って来い兵一千を連れて行け 急報内府が敵襲を受け隣の城。仁糸”に援軍を求めているとのこと 仁糸より成陽に援軍要請が来ております 一体、何が起こっているのだ!? 「史記」には此度の合従軍の戦いについての記述が 各編記内に散在している そこから読み取れるのは「函谷関」を攻めた合従軍から放たれた別働隊の存在である 素国を恐怖の底へつき落とした しかし敵の正体がようやくっ どうやら敵軍を率いているのはりっ... あっちも登られたぞォォ かっ...成陽からの授軍はっ 援軍は来ないのかァっギャアアア 南道の中の中都市ー仁糸ー ――後は後軍で十分です 本軍は先を急ぎましょう 敵は〝仁糸〟を攻撃しつつ半分以上は横を通過! 南道より感陽を目指して来ます! 数はおよそ三万から四万 よっ四万近くもっ...!?? 入り口の武関を抜かずにどうやって李牧はそんな数を南道にっ... 武関が抜かれていないのは事実だ だとしたら山から入り山間を進んで南道の途中に出たに違いない そうだこんなことは思いつきでやれることではない ひょっとして李牧は...初めから.. 悠長にタネ明かしをしている場合ではなかろうが しかし万の軍でそれをやるには相当の日数を... 李牧はそこまで迫って来ておるのだぞ 仁糸”を越えたとなるともう成陽までは目と鼻の先だ 何か早急に手を打たねばこのまま呑み込まれるぞ 成陽の兵全員に戦闘の準備を 併せて全ての門を封鎖する準備を 王都・成陽が戦場に... おまけに成陽は敵に攻められた実戦経験がない そういう意味でも決して..強い城ではない 函谷関に軍力の半分を送ってしまった咸陽は今手薄そのものだ ーーかと言って合従軍の目が光っている以上、函谷関から兵を引き戻すことはできぬ もはや我々に残された手は二つのみ この軍力で成陽を死守するか 南道という狭路に討って出て李牧を倒すか もちろん後者は念入りに仮想戦を重ねて鴎も必要がある 敗れればもはや成陽を守る軍はいない 時間がない昌文君協力を 急いで兵馬の駒を持って来い ハッハ対季牧の仮想戦など 本当にできるものなのか いよいよしふい状況になってきたのォ... やっぱとんでもねェ男だなー 万の兵を南道に送り込むには山間越えに数日かかる しかも誰にも気付かれないように 李牧は開戦以来数千人単位で超兵を少しずつ送り込んでやがったんだ しっしかし結局四万近くの兵が消えて敵軍は気付かなかったのでしょうか あそこは元々十二万対四万で始まっている 肌で感じる敵の数なんて倍くらいまでさ 後方の旗でも増やしとけば数の変化なんて気付きっこねェ しっ...しかし開戦以来兵を送っていたとは ...ひょっとして初日の臨武君の失態で李牧はすでにここを見限っていたと...!? 函谷関攻防戦におけるあの超軍の配置 南道に最も近く誰にも気付かれずに兵を送るのに都合がよかったのさだからあの配置! 言い出しっぺのくせに一番端を担当するなんざやけに控え目な奴と思ってたがそれも違う 李牧は不測の事態に備え開戦前から別働隊の手立てを考えていたってことさ やること全てに意味がある! 違いは周りへの心配りか 各国の軍から精兵千人を呼んだことだ 今さら行っても戦線に間に合うわけがない 私と考え方が似てんなあんにゃろー あれは後々「超軍単独の手柄ではないですよ」という他国への配慮だ ムカつくがここまで完璧となると... 我が操をやっちゃってもいいかもなァ これでもし甘い面でもしていようなら 李牧軍は「仁糸」を抜け次の小城「食」と「郎」にさしかかっていた 特に高地の郎”は崖上を占拠し下の、食〟を大いに援護する 昌平君達もここで時を稼いでくれることを期待していた こんな絶壁を馬でっ...!? ブハハカイネの奴相変わらず速ェな 雁門〟という趙北部台地の将軍である そこは北の騎馬民族。匈奴との激戦地であるが故にその騎馬隊は何奴と同等の騎馬術を身につけていた 無論ここにいるのはその雁門騎馬隊である “食”と”郎”共に陥落っ! バカなはっ早いっ食..と・郎・の高低連携地がこんなに早くっ... ぐっ...李牧とは化物かっ... 総司令もはや刻がっ...早急に炭酸の門の封鎖を 成陽守城戦に活路はない この城に李牧軍を受け止める度量はない もはやそこを考える時間が残されていない... 李牧様さすがに行軍が間延びしてきています 少し休んで整えますか? この速さを保ったまま前進です 前のカイネ達もそのまま進ませなさい 咸陽まではもはやおよそ二日の行程 一歩でも早く進んで咸陽の外に手を打てなくします なっ...李敬軍の育後から我が国の軍が愛いかかったじゃとォ!? 何と南道に我が軍が!? 食と郎”が落ちたというのに 一体どこの軍だそれはっ まっまだ不確かな情報ではありますか 物見の報告ではその軍旗にはっ 信..お前も南道に...!? ハッハこれで少しは時間がかせげそうだが... しかしこれはちょっと不可思議すぎて誤報ではと疑いたくなるな... 一体戦場で何が起こっているのだ...!? 四日前(開戦十六日目) それは合従軍各軍から千人ずつ選出された部隊が李牧軍の元へ向かうわずかな砂煙であった いっいいのかよ持ち場を飛び出して しっしかもどういう意味だっ!? “本命はここではないやも知れぬ”って!? 頬球が動いたらどうすんだ!? ただの将軍の...直感だよ 外れたら厳しい徳罰ものだっ でももし当たってたら最悪の事態だっ それにしてもうちらの隊長まで... 俺もそんな気がしてきた 俺らも連れてってくれ将軍 李牧軍は素軍に気付かれぬように少しずつ軍を送り日数をかけて人目につかぬ山道を進んだのに対し 熊公別働隊は自国の利を活かし全速力で南道に出るとそこから途中の城々で兵を吸収しつつ馬を替えながら 故にギリギリのところで李牧軍の背に追いついたのであるその規模は五千まで膨れていた 鹿公軍のっ...将軍の勢いが止まらぬぞっ いけェェ歴公将軍!!! あの乾隊が突破されたぞ 李牧様この狭路で上手く陣形が組めませぬ 前方の騎馬精兵も念のため戻して戦力を... 何をしている全軍後ろ向きに陣を敷き直せっ 本陣を前に脱出させて一度全体を落ち着かせましょう いいえカイネ達を呼び戻す必要はありません 私達がここで対処します 北真・北歴・関斗要の配置に 決して私の合図を見逃さぬように 本陣の全ての旗を上げなさい 割って入って行くが密集を崩さぬよう あそこに李牧がっ... 奥に逃げるかと思いきや斜めに中に入って来てんぞ ブハハ奴ら急襲されて混乱してやがる あれじゃ味方の兵を押しのけてメチャクチャになるぞ 本陣が割って入って行くんで自軍も押し動かされ流れが起きてるんだ 戦場が渦みたいに... ...ちょっと待て...これは一度見たことがあるぞ そうだ函谷関の戦いの前・魏軍を臙公軍が...止めようとした時競軍もこれと同じような戦術を仕掛けようとした あの時はたしか廉公将軍が足を止めて術は途中で終わったけど今度は... くっくそ妙な流れでなかなか近付けねェ いやこの流れは敵本陣に向かってはいる逆らわず回り進めば本陣の背にたどり若くと見ます! 敵を討たずともよいぞォ 気をつけろ敵の固まりがいるぞっ ダメだ渕さん達離れてっちまう ぐォっまた敵の固まりがいるぞっ あちこちで渦の流れに逆らう所があって、そこで分断されている 水面の流れとそれに従う木の葉だ そしてこの流れを複雑細分する要の石は李牧が操っている...! でっでもこれは高所から全体を見てるから分かることで 渦の流れの中に不動の石がありそこで違う向きへ送られる木の葉 実際あの中にいたら何がどうなっているのか分からないはず あの魏将でさえそのために高台の車でこの術を使おうとしていた 「なのに李牧は地上目線で全体が見えてるというのか...!? あれは本陣というエサを追えば追うほど渦の流れを強めてしまう仕組みだ 一度渦の外に皆を出さないと くっ何て術だ...もはや最初の勢いはあの渦の流れでいなされ逆に窮地に落とされた...!! 急かないと最後は皆からめ捕られて本当に全滅してしまう!! くっくそォっ本陣に上手く近づけねェ ここは一度この流れの外に出た方がいい このままでは隊がやせ細っていくだけだ いや...学教本陣は見えてんだ何とか突っ込もう壁 この妙な流れとあの固まりでやられてんのは だがこの流れの中で...正しい向きをちゃんと選んで行けば本陣まで届きそうな気がするんだ それと気がするって...それだけで 鹿公将軍はそうやって本陣に近付いてってる!! 熊公の隊がまだこちらに向かって来ています まさか...あの男李牧様の流動を読んでいるとでもいうのか? この流れは単純そうに見えて複雑です 仕掛けている私以外に見切れる人は決していません そろそろ流動の終着地です 趙備と趙発の隊を中へ入れなさい 今なら廊公をからめ捕れます 鹿公将軍の旗がっ... ハッハいかに本能型と言うても 目印の旗から離れるくらいの小細工はするぞィいやそこも本能でのォ だがまァそれはそれとして なかなか楽しい濁流であったぞォ 思ったよりヒョロイのォ 李牧の戦術を打ち破ったんだ まさか〝流動〟を見破る人がいるとは思いませんでした まして。直感。だけでここまでたどり着くなど有り得ない 趙が誇る本能型慶舎でさえこの流動〟は一度も見切れませんでしたよ 私の理解の範疇を超える本能型の極みにある武将のようです 追いつめられておきながら貴様のその落ち着きぶり 僕はてっきり小賢しく抗って逃げる貴様の背を討つものと思っていたが、 ...かと言ってあきらめている顔でもない よもやここから僕と討ち合って勝てるとでも思っておるのではなかろうのォ 何やってんだ風公将軍... 私の戦いはあくまで知路によるものです 私が英を抜くことはありませんよ ではここからまだ何かあると? ここが終着地であることにも意味はあったのですよ 流動を破ったのは見事です ここで死ぬのはあなたです まさか鹿公将軍に何かあったのか!? 我は〝荒ぶる神〟を宿す者 ではあの男は趙三大天の... なるほど会ってようやく合点がいったわ 貴様から武将の臭いは微塵もせぬ そのくせ凄まじい武の臭いを放つ男質の者 なぜあ奴が敗れたのかが 王騎のような天才が敗れるとしたら... 貴様のような。異物。が持ちこまれた特異な戦場であろうよ こ奴が貴様の最後の刃というのなら叩き折ってやろう 王騎の借りもあることだしのォ 貴様らはその間に李牧を討ち取れ バハハ盛り上がって来たのォ 貴様が本物かどうかこの俺が判断するだけだ ほっ本当にあのっ... くっここにきて龐煖とはっ 合従軍という巨大な敵のせいですっかり忘れていたっ... しかし趙軍にいても何ら不思議ではない そもそも馬陽〟では奴が総大将だったのだ ここで貴様がこのくらいやることは、 あ...あの鹿公様か... こんなに一方的に... ...三年前の馬陽よりさらに力をつけられたのではないか服規様は 儂もまだ貴様から何も感じ取れぬわ 故になかなか見つからんのォ この戦況の火のつけ所が... もはやこの状況下に火のつけ所なんて存在しませんよ 流動はまだしばらく部下達が周りで動かし続けます したがってここにあなたの援軍はたどり着かないということです 逆の見方をすればあなた方はわざわざ寡兵で我々の完全包囲にはまりに来てしまったのですよ あなたは見事に見切って中心に来ましたがそれもわずか数十騎 先程からあなた自身の勢いもなくなっている 圧倒的な武の力龐煖の存在 それは勘の鋭いあなたが もはや敗北しかないことを知っているからです 嫌な士気の下げ方を... こ奴の存在が重いということはあっておるがのォ しかし王騎はやはり大した男じゃ 噂では矢が背を射たねばこの男にも勝っていたというではないか ほう...ようやく少し揺らいだか 王騎のような因縁がなくば本来戦場に来る男ではないと耳にしたがのォ 勝てなかった王騎の幻影を追って迷いこんたか? 戦場に来たのは求道者でもない王騎の力が何だったのか知るためだ その答えが戦場にあると ようやく少し貴様のことが分かってきたわよ 己の中の大いなる矛盾に気付かず一人もだえておるただのど阿呆じゃ 廉公は龐煖の本質をういている... たしかに、その答えは戦場にあるぞォ 鹿公様がついに龐煖をっ... チッあ奴らまた勢いを! たった数十騎だ馬司隊で終わらせよ 本陣の全兵で今すぐ廉公兵を討ち取りなさい ブオオひるむなっ突っ込めェ 悪いが種火すら起こさせぬ こ奴の首を手土産にすぐに行くぞィ 先に行って待っておれィ よおしもはや残るは原公ただ一人だ やっと李牧の本陣がっ... 今助けに行くぞォっ!! 敵陣には鷹公将軍一人しかいねェッ!! 別の隊が来ようとしているのか!? 大した数ではないあれも百殿に満たぬ あんな寡兵をここへ呼び込んでも絶対に何も覆らない! ここは真様の火を燃やし尽くす場所に非ず 何言ってやがんだ原公将軍 風公将軍の盾だっ...!! 全く何も感じておらぬのだのォ じゃから貴様は王騎に勝てなかった 奴に代わってその答えを儂が教えてやってもいいが 戦場に甘美な夢を描いていた王騎らと違い 戦場に生まれ落ちそこで育ちただただ戦いに明け暮れてきたこの儂の刃は ひっ瀕死の...しかも片腕でっ... 王騎将軍の時と同じっ... では腕くらいにまけてやるかのォ 俺は天下の大将軍になる 前から聞きたいことがあったんスけど 何で将軍は六大将軍に入れなかったんですか? ...いや俺なんかからすると 将軍はちょ王騎将軍ら並に強いように見えるんで... そういうものに儂が興味なかったというだけじゃ 戦場にどこか甘美な夢を抱いて臨んでおった それが戦神・昭王の夢と共鳴し強烈な力を発していた 彼にとっては戦場が家であり 戦いが..生きることであった 実際昭王からは幾度も感陽へ呼ばれたが、儂は全て無視したわ 儂には六将のような華やかな光も夢も必要なかった その夜うまい酒を飲めればそれで満足じゃったからのォ うまい酒だけで満足.. こんなに強いのに... つまりは奴らと儂とは全く違う道を歩んでおったというわけじゃのォ 将軍と王騎将軍はけっこう仲良さそうに お?バハハ当たり前じゃ 重要なのは何を思うかではない どれだけ大炎を巻き起こし どれだけ多くの敵を葬るかじゃ 道違えど、漢なら強者同士ひかれ合うのは当然であろうがァ そう言えばたまに出くわして奴らと飲む酒は格別にうまかったのォ やっぱあんたは六将らにもひけをとらねェ 俺はあんたの戦場で初陣をかざったんだ 初めは味方を死なせまくるとんでもねェ将軍だと思ったよなァ尾平澤さん でもやっぱそこで始まってよかった そして今も一緒に戦えることをこうして酒を飲めることを誇りに思う だから俺が天下の大将軍になった既には六将らと飲んだ酒よりずっとうまい酒をっ... 儂と道は違えど貴様は貴様の道を愚直に行けばよい 貴様の炎の色は悪くない! 六将に比べればその大きさはまだまだ比較にならん だからこっからでかくなるんだ 六将との酒よりうまい酒ときたか 鹿公将軍はもう死んだっ あそこに行っても意味がないっ あそこには将軍の仇がっ 鹿公将軍達でも無理だったのだ 敵将の李牧と龐煖がいるんだぞ意味はあるだろうがっ いてもわずか数十騎の我々に討てるわけがない 何もできずに無駄に全員を死なせるぞっ 勝手に無理だって決めてんじゃねェ 将軍を目の前で殺されてっ やることもやらずに逃げるってのかよ ジャマすると壁だろうとぶっとばすぞ 将軍が前進とおっしゃったのが聞こえなかったのか!! 盾を投げられた意味が分からなかったのか!! ここで我らが脱出しその意志をつがねば 鹿公将軍の死すらその意味を失ってしまうのだぞ 指揮をとったのは壁だった 徹底的に追い討ちをかけろ 〝流動〟によって細分化されていた兵達も外で合流できたが 感陽で戦力として径活するぞ 五千いた鷹公軍はもはやニ千ほどになっていた 三千の犠牲者の中には風公の死を知り殉死に近い突撃で散った臙公兵も含まれた 残った二千は南道を咸陽へ向かって走ったが李牧軍の追撃を受けさらにそこから数を減らした 成陽へ向けて発しなさい この軍の大将は三大天、魔桜 この軍は合徒列国の精鋭部隊の結果であり、秦将風公を討ち取ったと それが今は成績へ向けての最大の攻撃です 討ち取ったのは敵軍の大将龐煖とのことです やはり連れて来ていたか 黒公軍は!?まさか全滅か!? いっいえ二千ほどが賊し成陽へ向かっていると 一部暴動のような騒ぎが起きています それが南道の敵が近いこともあって情報統制がきかず 鷹公将軍討ち死にの一報と 。もはや感陽が落ちる。との流布も起こり 城外へ出ようと市民が城門で軍と争っているとのことです 敵将があの願想であることが市民に広がり 王騎将軍を殺したあの魔奴が来るぞォ 車はほとんど函谷関に出て手薄だっ 貴様らこの王都を守ろうとは思わんのかァ 下がれと言っておるのだこの非国民がっ このヤローやりやがったな 下がれェつかれっ全員斬るぞっ 北門はまだ開いてるらしいぞっ 封鎖していない北門に市民が集まってきています これでは戦いどころでは 市内のあちこちで火の手が上がっております ずっと呂不草の周辺を見張っていた 先程がくれていた李斯が動き出した ”朱凶”ら暗殺団を王宮に招き入れたのだ 奴らも戦力として戦おうということか 暗殺者共の仕事はあくまで暗殺 何を言っているのだ貴様こんな時にっ お前は呂不韋があの李牧・朧媛を相手に最後まで戦い抜く男だと思っているのか? もし戦いに敗れれば奴は全てを失う 今ならまだ失うものを少なくする方法が奴にはある 李牧と和睦してその功労者の一人として何とかその地位を保てるよう話をつけることだ ここまで来て和睦などできるはずが 合従軍の狙いが素国滅亡ならそれをのむのだ 大王の首をこちらから差し出して成陽を無血で明け渡せば 奴は必ずその功で恩恵を受けることができるのだ この城に李牧軍を受け止める皮霊はない あれはそういう意味だったのか... とにかくお前は大王を決して一人にせぬよう注意しろ 今から全員常に帯剣しておけ 朱凶の方は俺が引き受ける故 お前は大王を守りつつ李牧軍との... だ駄目だこんなことで敵軍となど戦えるわけがない... 大王様がおられぬぞっ!! 李斯の動きに気付いた肆氏もあわただしく動いております 大王側がもし呂相国の思惑に勘付いたのなら向こうが何か先に手を打つことも 念のため呂相国の警護を増やしましょうか 俺はまだ相国から何も聞いていないのだ まだ我らが動く必要はない とにかく李斯と直接会って話を聞く 「そうですね。でははは 渦中の人がたった一人で なぜ大王が...しかも... だが帯剣しているということは何が起きてるかは察している... ちょっとおはじめませんが、 呂氏四柱から離れ軍総司令としての意見を聞きたい 守城戦に活路はないというのは俺もそう思う。 内から崩壊しそうな今の状況を見ればそれは一目瞭然だ そして庶公の死でもはや外にも打つ手が見出せなくなりました まだ一つだけ手は残っていると思う 黄理・克良先に入って客人の足を止めておけ ...最とはあの... 政の姿が王宮から消え場は騒然となった また、なんとかこれからは、それでも、...ここで... 会いにくる時間がなかった 本当はずっとつらかったのですが今度のことで.. 少し...痩せられましたね ど...どうなりそうなのでしょうか... 時間がない故詳しくは話せぬが この成陽すらもはや危うい だが望みは捨てず俺も戦う !?大王様も...!? 戦いとなればもはや決着がつくまで... いや勝利するまで後宮には来れぬ だから今のうちにお前に会いに来た 実は最近お腹がふくらんできた気がするんですよ 心配するな向必ずまた会いに来る 最後は一緒にいたい... 南道の終着地にある城”豪” まさに感陽の喉元に位置する城だ 成陽と最の間には渭水がある故敵は最を落とさねば成陽へ進めぬ 最落とさずして敵は前へ進めません 最の軍もまた大半を西谷関へ送ってしまっています 藏のことは私も考えました しかし鹿公亡き今この地にそんなことができる武将はいない 私でさえそれは無理でしょう 般人を率いて李牧軍と戦う それをなすには人心に火をつけられる大将軍級の武将が必要です まだ一人だけ残っている まだ秦は終わっていない この作品は、デジタル配信用にこ再編集を行うったものです 本作品の内容あるいはデータをご全部・一部にかかわらず、無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載を含む)することは、法律で禁じられていいます。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除し、て行うことはできません。