★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 六十五八十三百一百十九百三十七 [百五十五百七十三_百九十一 ★この作品はフィクションです。実在の人物は、事件などには、いっさい関係ありません。 いや、そんなことだ。それではなんですね。それでも、これはそういうことですね。 その後、素軍に所属した信は趙迎撃戦、魏攻駱戦などの功を認められ、正式に千人将へと昇 格する。さらに、信率いいる飛信隊は右腕であった羌痴が離脱するも、軍師となった河了貂が加 わり、より強い軍へへと成長する。 そういうことですから、そういうことですから、そういうことになっても、そういうことですから、 一方の扇政は、素国内で相国へと登りつめた呂不鼻に対し、弟成橋と共闘、昌文君を左丞相に就任させることに成功し、朝廷内における確かな実権を手にいれる。そんな中、秦国に楚趙魏韓燕の諸国が合従軍を組み大侵攻。かつてないほどの亡国の危機に陥った素国だが、国王癲政をはじめ飛信隊や各将達の必死の迎撃により辛うじて撃退に成功した。その際、最大の難敵・龐煖を退けるなどの活躍が認められた信も三千人将へと昇格!さらに、飛信隊は大将軍・庶公の精鋭五百人が加わり着実に力を増したのだった..。その頃、芙痴は遂に仇敵幽連と対峙」祭をくぐり抜けた現蚩尤の圧倒的な力に...尭痴は果たして!? お前は本物の蛍尤になり損ねたんだよ間抜けが そういえば、これからのそのためには、そういえば、これからのそれでも、これから 桑軍ミ千人部隊|飛信隊 素国の若き王。中華の統一を目指す 天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛信 そうだな。そういうことだ。そういうことですから、そういうことですが、そういうことになっていたのは 病政に忠誠を尽くす大臣。左丞相の地位を持つ デデル暗殺集団・蚩尤の未裔。同胞の仇幽蓮と交戦中 三千人将。昌文君の副官も務める。 山の民で信の元同居人。飛信隊の軍師となる。 いえ、そうですね。そういえば、そうだった。それでも、これはそういうわけでは、 扇政の異母弟。ま反を起こしたが現在は政陣営に助カする 権力をほしいままにする素国の相国。濵政の政敬、 そういうことになっても、そういうことで、このようなそういうことですから、そういうことになっていたのは 二千人将として、楽華はを率いる。家務将軍の孫 絶大な武力を誇る猛将。奏国を代表する老将蒙武の父 三千人将として、玉川はを率いる。王翦の息子。 蒙驚の副将。王一族のの副将。元は冷徹な大野盗団の首領 三大天の一人。おの宰相を務める 三大天の一人。武の道を極める求道者 くぐったからって... お前は象姉をだまし討ちしただけだろうが 羌象を殺ってから当然祭は続いた 目の前には最後の敵の一人 そいつは同族のもう一人の代表 同族から二人選出される意味はそこにある 毎回そううまくいくものではない 片方が祭の最中に死んでいればそれはかなわぬ これまでの祭を抜けた者で一体何人本物の蚩尤がいたことが 完璧なる狂乱の宴であったぞ羌蒐 お前のエサになりえた羌象はもうこの世にいないのだからな お前が私の高みに至ることはない 私らまだ巫舞で呼吸か... 幽連は本物の化物だよ怒りや何だのを超越し無尽蔵に内の力を解放する その力を得るために実の妹まで手にかけてる しゃきっとせーい!カカカ 何してる早く来い飛信隊!! そういうことだったのか そこから何ができる小娘 お前の言ってる理屈はたしかに正しい 気を内に向けて力を引き出すのなら 外とのつながりは頷そのものだ 今のお前は巫類を必要としない化物だ... たった今うったえる光を見た... そして以前遭遇した武神の姿にもその違和感があった 趙の子飼いになってる龐煖か!? それが本当に究極なのかと... お前達の道が至強に至っていないように感じるのは... それを否定する対極の力が存在するからだ ずっと前に気付きかけてた.. これは象姉が私を殺すためにあみ出そうとしていた術だ 何があったんだ...ハァ象姉の気を... どうやら一人で〝魄領の禁〟を冒してしまったようじゃ 巫舞で精神を落とし込む深さには限度があり その域を我々は〝魄領〟と言う 巫舞の歌は落とす催眠であると同時にそこから引き上げる〝道標〟でもある だが魄領より下へ沈むと引き上げる歌が聞こえず帰り道が分からなくなる 意識が戻って来れないってこと!? これまで魄領を越えた者が何人かいたらしいが 誰一人として意識が戻らず、そのまま死んだ な...何で象姉はそんなところまで... 餓領は言わば心の生死の境いかに我々とて本能的にそこには届かぬ 規てすら知らぬその熱域をよもや象が冒してしまうとは 来たるべき”祭”にてお前に討ち勝つ術を家は命懸けで模索しておったのじゃ こいつ呼吸が戻ったとでも... 現に肺が裂けて血を吹いている 一体どれだけ深く落としてる 奴に合わせてこれ以上深くいくと 精神は戻らず、闇の底に散って消える ここでもう戻らぬつもりで: 肉体がついてこれるはずかない... 度を越えた力を解放!しても あ全身容折とかヒビとか...肉離れとか... 誰も意識が戻ってないって言うから本当に... 頼みの白鳳すら感じなくなった どっちが上かも分からず そういうことなのかな... 貴様あ、もうっ戻らぬ気かァっ これがお前との違いだ幽連” 私に...勝つ...適理など... 私を外とつなぎとめる連中と出会った それを断ち切るがための祭 つなぎとめるだと...? それ故の宝犬であろうが... 必ず次の螢尤が貴様を殺しに行くぞ なるべく早くここを離れた方がいい 幽連は未だにどこかで生きてるということにする 次の”祭”を行わせないためか 光族の里にはもう識と礼という二人の次の代表がいる 私と象姉みたいに仲のいい二人だ できればもう多奈は行われない方がいい お前も負けない化物になったな ひょっとしたら私以上の苦しみの中にいたのかも知れない 蚩尤への変貌を遂げる程... 妹を手にかけた直後から やっぱり幽運と妹の絆は深かったんだと思う だがそれと汚い手ではめられた完象の無念とは別問題だろ それがあんな結果になっだから、 ここで終わるつもりだった 元々祭で象姉のために死のうと決めてた 仇を討つだめに生きたー それ以上生きる意味なんてないって.. すぐに象姉の所に行こうと思ってた 別の道が目の前に見えてる 象姉のことをここに置いていくわけじゃない 傍らにいつも感じながら 夢みた外の世界であなたの分も 一応里のバァにだけ仇が討てたことを知らせてもらえないかな 自分で報告しないのか? もう他の所にあるんだ... 飛信隊で一緒に進めるな 羌疱が帰還した飛信隊はそこからさらに躍進した 沛浪右翼の敵をおさえろ 去亥このまま本陣を貫くぞ 自ら前線で鋭い指揮をとる芙穂は武功をあげまくった その活躍で信ら周りの働きがかすむほどであった すっげーすげーぜ羌痴副長 元々娘軍師の戦術がある上に 現場で柔軟に対応して効果倍増だ 変わったな羌擁前はもっと陰で支えてた感じだったが ああそれに何か前より話しやすくなったっつーか 自ら先頭切って俺らの土気も上がりっぱなしだしよォ そんなに張り切らなくていーんじゃねーかな羌癇 ここへ戻る前に誓ったんだ 象姉の分も精一杯生きるって だから私は二つの目標を立てた 戦いの道に身を置くならそこの頂上を目指すべきだ 信より現実味がある気がする ち・ちなみに二つ目は? べ別にかまわんよオレは ちょっと何言ってんの完痴ーー ちゃんと分かって言ってんの...? たしか強い男と組んで力を合わせてどっかの高い山に登って何かを炸裂させたら子供を授かるんだろ どうやって子供作るか... 二つ目の目標は許すぜー 子作りについて詳しく知った笑顔はしばらく信をさけたという 寒いよー寒いよー帰りたいよー もう少しの辛抱だ君になれば交代の隊が来るっ 六国を滅ぼすと言うのなら 戦略的に大将軍は穴人は必要だと思う。 それこそ六大将軍の復活だ では今の素国に大将軍は何人いる? 同等の実力者の桓騎と王弼はまた単独で数十万を率いられる大将軍にはなれてねェ 蒙驚将軍と合従軍戦で大功あげた蒙武の二人だけだ 中華統一など夢のまた夢だな 仕方ねェだろこの前、熊公将軍と張暦の二人の大将軍を失っちまったんだから 俺が大将軍四人分の働きをする超大将軍になって カカカまー心配すんなって羌瘍 ばんばん国を落としてくからよ いやお前は一人分の大将軍になればいい 私が三人分の大将軍になる お前は将軍までにしとけえ!! 何なんだあの二人... 血気盛んな信と完痺の威勢とは裏腹に雪かとけても大功をあげるような大きな戦は起きなかった 昨年の合従軍の疲労は七国全てに重く残っていたのである 始皇七年(紀元前洲年)は前半が静かな年であった 前線で体を張った飛信隊も一度内部まで退かり一息ついた 史記には彗星が見えたことなど記してある 「蒙駕危篤」の知らせが届いたのは 待ってる間に嫌なものを見たが... とにかく間に合ってよかった... ーがその才能はなかった 出たしは最悪で生国「斉」では全く芽が出ず そこから武を連れて各国を巡ったがそれでもダメじゃった そして西の果て「素」国に着いてようやく少しずつ芽が出たした 駐屯先の角炎で敵に動きがあり戻れぬと... 楽に着き僕は少しずつ功をつんでいった... その横では、あの六将達が何倍もの早さで武功をあげまくっていた あんな化物達と知り合えるわけがない 早く死ねと思うほどに嫌いじゃった かっこいいなーといつも思っておった: 英雄を目指す若者二人に 英雄になれなかった老人から金言じゃ 三人で一緒に高みへ登れ 手を取り合う必要はない 時には対立するのも結構 共に登ってゆけばその関係は必ず大きな力を生む 六将達がそうであったように そういうとも戦友の形も フォッフォ低はそこに入れなかったが そして奴らに負けぬ英雄に... いや...それにしても 長い旅じゃったのォ... 俺にとってはあなたが一番の英雄でしたよ ...本当にお疲れ様でした 白老様がお亡くなりに.. 戻らなくてよかったのですか? 戦はそんなに軽いものではない それはどう豪驚が一番分かっている そうだなー思いきって楚にでも行ってみるか お前にも苦労をかけるなー武 すさまじい長旅であったな... どうした琳まだ出ないのか この国の王様のお子を産ませて頂きました。 大王様に子が生まれたって 成陽はまた沸きに沸いてるみたい 生まれてくる人間もいる...か 何しぶいこと言ってんだよ 近いから意外と豪驚将軍の生まれ変わりかも じゃァ王女の誕生を祝いつつー 俺らは戦地へと戻るとするかァ 二か月の休暇を終え再び前線へ 秦国内が慶事を祝う中前線の地では素軍が魏の慶都・汲という二つの巨城を落としていた 〝鉄の城〟と言われた腹都がこうも簡単に.. ここで配下共々斬首となるか 私を主とあがめ永劫に服従を誓うか 素将はここまで鬼畜かァっ!! さっさと降伏しなかったお前らが悪いんだよ 合従軍戦の翌年にあたるこの年の大きな戦はこの二城くらいである 〝合従軍〟という史にも例の少ない超大軍を興した大戦の余波は 七国全てに大きな爪痕を残した 各国はそろって力を内に向ける期間に入ったのである 王都・郢より東に外れた田舎都市 春申君が責任とらされて王に遠ざけられた一方で 私は武功”と。美貌”で楚軍全体の第二将に位上げだ “美貌”は関係な... ししかし幸相・春申君の不在で朝廷が荒れていると噂が... 敗戦の後は姐がわくんだよ くっせー文官共にとっては好機だろうが 朝廷の勢力図塗り替える 政争ってやつですねくっさい文官共の フンそう言やあの男も春申君と同じく冷や飯くってるらしいぞ あーー宰相様はお止めを 趙・魏国境付近の小都市土明 それに元々こういうのは好きなんです 今は宰相ではありませんし 宰相様もやられてるんだぞ 仕方ありませんよ斬首でもおかしくない大失態 前線地の現場監督回りですんでよしとせねば だからこうしてまだ生きながらえているのです 案が魏の農都・汲の二城を落とした以外は 列国全ての軍に大きな動きはありません 恐もオルドを推していた大臣らが泥かぶって朝廷内がゴタついてると ...そして何より趙も... 楚では李牧様同様春申君が未だ遠ざけられたままで朝廷で政争が起きていると 敗戦にて荒れた朝廷の元ではえてして内乱が起こる この一年はどの国も内政を落ち着かせることに終始するでしょう その内乱期を抜けたそれぞれの国が弱くなるのか逆に強くなるのか もちろん我が国も含めてです つーことは武官の俺らはお休みってことですね そこが最大の注目点です 軍部にとってはこの期間こそ各部将・部隊の力をつける時 この期間にどれだけ成長するかが来たる大戦の時 出たしに大きな差をつけることになります 李牧様敗国の内政が乱れるというのなら案は一応勝った側 奴ら軍備が整い次第打って出るのではありませんか? 案国ではこれまで呂不韋の独裁とも言っていい体制でした 寝で示した若き秦王の力 王宮内では王の勢力が一気に強まっていることは間違いありません 素固こそこれから最も激しい内乱の刻を迎えることになります ほざくな最終的な決定権は 相国様にあるに決まっておろうがァ 自ら最の戦に身を投じ国を救ってみせた大王政と ふざけるな浩水の成功は我らの功だ 投と僕の領主はこちらにいる 政の活躍を傍観することしかできなかった相国・呂不韋 領主が無能だからやってやると言っとるのだ 一帯の取りしきりは我らが行う 激化をたどるこの二人の権力争いの構図は 装以降大王様の元には続々と人が集まった 一方呂不草は一時の求心力が薄れ既存の勢力を保つのでやっと ようやく初めて大王派が上回った このまま一気にただみかけるぞ! 昌文君め調子に乗りよって! くそっまだ人が流れておる 成類も裏で暗躍しておるぞ 昌平君だやはりますは四柱の昌平君をもう一度陣営の中心に オオそもそもあの方の後ろにも巨大な... 向こうよりもまずは我々だ 邑不霊様は顔さえ見せなくなった... 大変です急いでこの馬にっ この馬に乗ってついて来て下さい 一体何を考えておられる... 相国様の別邸が大変なことに 中もとにかく大変なことに しかし..何だこの人数は 素国は昨年合従軍に攻め込まれ国土復旧のため大きな財政難の中にある 今民はおろか王宮内の大臣達ですら節制の生活を送っている 国全体が貧しいのである まるで別世界の様であった どこもかしこも辛気臭かろう 景気づけにぱーっとやろうかとな おかげで大勢人が集った 言っておくが全員が有数の実力者だ ししかし彼らを呼んで一体何を... はっはこれで大王陣営をはるかに上回るぞ 確かに陣営は太りますが あの人数を囲う金はどうやって... この大宴の資金は一体どこから... まさか国の財源を使ったのでは そんなセコイことするかい 儂の蔵を少し開いてやっただけじゃ 私財でこれを...!? こんな怪変を催した上にあの数を囲う大金が 蔵を少しだだと...? このお方は一体どれだけ蓄えておられるのだ... ハッハ軽い一手で再び突き放された大王様方の顔が見物じゃのォ ...しかし面目ありませぬ 我々が不甲斐ない故呂不韋様の私財を使わせてしまいました それにそろそろ本格的に準備に取りかかる時期じゃしな 大王は僕の思っていた以上にでかくなりおった 大王暗殺未遂事件!五年前のあのお遊びの時とは違う そちは簡単に暗殺はと考えるが 王を暗殺しても国は盗れん 儂が国を盗るには大きなカラクリが必要だ 全国民が目にする大きなカラクリが 全国民が目に...!? ...一体何をされるおつもりです これより一年半後の式典じゃ 王が成人の年を迎え晴れて真の大王となった姿を世に披露する全土注目の大式典 そこで儂は大王ごとこの国を余さず平らげるぞ “屯留”から書が届いております おばあ様から?久しぶりだわ 太令様も成長された璃太樹の... 酉家・淮家も我らの傘下に 旧大家の雲波と赤倉も取り込みにかかれ あくの強い連中だが、俺が一手にまとめ上げる。 拡大した呂不禁陣営に対し、大王政の陣営で最も気を吐いていたのは 必要ならば俺自ら話をつける 共闘の味方であるはずの昌文君も警戒する程であった 念のため監視をもぐり込ませよ ここにきて成装勢力は急拡大し 必ず全員護衛をつけて動け そろそろ呂陣営も行動に出るかも知れぬ 成蠕様は本当に変わられましたな 成績の元教育係寿白じゅはく) 成婚様が変わられたのでこの陣営も変わった 今陣営には以前存在しなかった忠」かある しかしそれを促したのは フフ教育係としては立つ瀬がないか大王様の存在が成蟻様を良い方へ変えられた 特に褒以降さらに成嬌様の中で変化があったように感じる... 資様本気で最へ行く気か? だが今回ばかりは愚王の道だぞ つくづく王宮を離れるのが好きな男だ ー王あっての国王こそ最後まで守られるべき存在だ その責任を今貴様は放棄しようとしている 全責任を...背負う存在でもある その前に亡国をくい止める責を全うすることがまず第一の王の道ではないが、 無謀に見えようと一級の望みがある限り俺は座して減びを待ちはしない 最後の砦”最くの民を奮い立たせる力は主にしかない かつてお前が言ったように王が天い存在であるのなら、その理由は今この時のためにあると思わぬか その往生際の悪さ...不屈の精神は何だ 何がお前をそこまで前に突き動かす 俺は中華を続べる王になる つまずくわけにはいかない 呂不章の如き狸に四苦八苦しておる体たらくで能天気に絵空事を語るな悪か者が 見たか今の王弟達すっとにらみつけておったぞ 何も変わっておらぬではないか肆氏よ やはり監視を強化せねば... これはこれはいせい嬴政様 あの...どちらの御婦人で... 成蠕の第一夫人の瑠衣だ この者は俺が邯鄲から成陽へ来た時から成績の側にいる 今聞き捨てならぬことを耳にしましたよ だからよく石を投げられた そこのヒゲチリの男の方 我が夫成婚様を辱めましたね 二心あると疑われていたご様子ですが? おや聞かねば分かりませぬか 無駄に国力を削ぐ反乱など起こしましょうや 玉座だけに執着していた方とは違います 今の成嬌様はより国を富ますため強くするための道をー二正に聖王の道を真剣に模索されてますそんなお方が今この時 その野望もひょっとしたらもう... その後正面から堂々とです どうかご兄弟力を合わせて実権を王族の手にそして 我らが国の繁栄を末長く 成矯はこの後も確実に勢力を伸ばしてゆき政の陣営の強化に大きく貢献する 翌年誰も予期しなかったことが起こる 成蝠が反乱を起こすのである あれー?昨日はできたのですが 申し訳ありません。大王様 ここに来ると気が休まる 相国側との争いの激しさは いやこちらがやや不利だ だが決して負けはしない 暦は新年に入りすでに春にさしかかろうとしていたが感陽に吹く風はまだ冷たかった 政と邑不韋の戦いはこの年からいよいよ"決着〟に向けて加速する それでは故郷〝屯留〉〈行って参ります あの大ばばがまだ生きておるとはな こんな人相の悪いのが私の愛しいひ孫の夫になるのかい クスクスそうおっしゃらないで下さい 書を読まれるのもほどほどに このババアを断れエ斬れェ 偏食もいけません野菜もちゃんと食べて下さい どうかお風邪などひかれませぬように あと他の女を可愛かるのも鏡です 寂しくなりますが行って来ます 先の短い奴にこんなに贈るのもどうかと思うがな おはようございます邪田様 おはようございます郭開様 恐れながらこの姚賈石に滅法目がなくそのお耳の石が並の宝石ではないことが分かります しかしその石は趙国内では見たことがありません 一体いずこから...? 学牧を遠ざける策をくれた貴様故教えるが 素はこれから面白いことになるぞ あの男は真に大胆な奴じゃぞ 敵国の動静を知るために各国は諜報活動をする“間者” つまりズバイ〟を他国へしのばせている そしてこの姚責は実は奏・皇文君が潜り込ませた〝簡者〟であった 今や趙の実権を握る郭開と呂不韋の二人が 裏でつながっている...!? さっそく冒文君に知らせるか.. しかし姚寶の知らせが届く前に事は起こってしまう 趙軍が秦領土に向けて出陣したのである 超が打って出たじゃとォ!? 敵は北東の地宇因より侵入 くそっ六国で最も国内が揺らいでおる趣が最初に動いてくるとはっ 李牧はもう宰相の席に戻ったと聞いたがそのせいか? 二万で取れる領土はたかが知れている 報告では李牧不在の間に力を得た郭闘という者が今も実権を... 薬同様内政が落ちつかず財政が苦しいはずの趙がなぜ今二万の軍の出費をしてまで... 正直意図は図りかねるが 太輪・満斗の中都市の先には もし敵が後先考えず一点突破で突き進んで来るとしたら 北東の要所〝屯留〟がある 知っての通りあの一帯は古くは趙の領土 一帯に住む人間も半分は超の血が流れておる もし仮に要所の〝屯留〉が趙の手に渡れば一帯こぞって趙に寝返る恐れがある 何としても趙軍を〝屯留〟に近づけてはならぬ 不運なことに早急にかけつけることができる将が周囲におりませぬ 豪武は楚方面王韜は裁方面へ出向いております 桓騎が趙方面だったのですが 土門ら中級の将軍は集められるが少々不安か... 南下して黄支川を渡らせたばかりで引き戻すには多少時間が... やはり至急桓騎を向かわせるしか しかしあの男素直に聞き入れて全力で向かうかどうか... もしこの二万の軍に後続する軍がある場合は苦戦を強いられるでしょう た...たしかに... ここは大玉様がご出陣なされてはいかがでしょうか! あれは正に大王様のおか 大王様が再びご出陣なされば兵は十倍の士気を放ち 容易く趙軍を退けられるでしょう 表に比べれば至極易しい戦に感じまするが ふざけるな王を何と心得る 蓋は秦存亡の危機の特例だ 軽々しくご出陣などと口にするな だが他に何か良い手があるのか? クククたかだか二万の敵に随分と大騒ぎだな 政を外に出して何か全てようとしているのが見え見えだぞ だが超軍を止めねばならぬ状況であれば 王族の威で素兵を奮わせてやろうではないか 赤荘の馬空以下五百成婚様のために馳せ参しました 黄荘の弁斗以下七百同じく お久しゅうございます成婚様 龍羽将軍が来られたそ! 副将を務められるそうだ 同じく副将を務められる 我らが地をかすめ取らんと北東部に侵攻した 俺は一踏みの地とて犬共にくれてやるつもりはない 屯留を落とされる前に奴らを討ち皆殺しにする 行くぞォ目指すは一帯の要〝屯留〟也 兵全員に武器を行き渡らせろ 市民も武器をとる心構えだ 敵はもう太輪を越えたここまで十日もかからぬ 総力戦になる恐れがあるぞ ...ででは自ら打って出たのは夫人を救うためだったのか!? 普祖母の八十の祝いで帰郷されていたと それも理由の一つであろうが やはり昨年の大王様の叢へのご出陣! 成績様なりに感じ入る所があり ご自身も戦場に出て大王様と同様のお力を示されようとしているのだと思います 瑠衣は屯留一帯の統主の娘 その瑠衣の夫である成類も当地では人気がある 戦場となっている北東の兵を奮わすには最も適した者と言える やはりどうもひっかかる 此度の趙軍の動き... とんだお祝いになってしまいましたねおバア様 申し訳ありません久々のご帰郷故この蒲蘭強くお引き止めしてしまって まさか超軍が本当に屯留にまで迫ってくるとは... しかしまさかお前まで巻き込んでしまうとは もし何かあったら私は死んでも死にきれんよ 決して易々と落ちませぬ 夜も遅いもう退がって結構ですよ蒲関殿 それに中央から援軍も向かっているはずです この城内全般のことを任せてるお人だよ 昨年の流行り病で息子・孫ら男衆が大勢死んで 今一族で城内を仕切れる者がいないのさ 浦賀殿は優秀で文句一つ言わず良く尽くしてくれてるよ バタバタしてて成類様の贈り物をお見せしてませんでした 何か楽しいものを... いえ...闘夜は危険故やはり戻りて瑠衣様をお迎えに そろそろ御車でお休みになって下さい成績様 あなた様か起きていてもこれ以上進軍は早まりませぬ それに成婚様が休まねば居りも... 大体何でお前がついて来てる 戦など知らぬただの教育係であろうが 私だけではございませぬ 安氏・毛氏他にも大勢成嬲様陣営を支える名士の方々が従軍しております こんな所まで来て俺に指図するな 皆成蠣様の晴れ舞台を応援せねばと思っておるのです どうせゴマをすりたいだけであろうが ハッハ少しはそういう連中もいるやもですな 俺を止めようといさめた奴らを全員投獄し痛めつけてやった 反乱失敗後、連中は獄から解かれ当然皆俺から去ったが それでもまだ俺の元を離れなかったバカが二人 今思えば瑠衣も哀れな女だ 本当は王の后となるために俺に嫁いできたのだからな... 日が昇ればもっと飛ばさなくてはなりません ヌオオオ衝車だ衝車を使って城門を砕けェい ひィてっ敵が侵入を!? 違います火矢で火がついただけです お迎えに上がりました瑠衣様 敵が侵入した場合ここは危険です 私共の屋敷でお守り致しますのでこちらへ 城は強固だとあなたは... 瑠衣様のお身体はこの蒲翼がお守りします故ご安心を 援軍を知らせる鳥が来ましたー!! なっ...この男っ... 現在氷里の地!到着までおよそ二日! 現在氷里の地!到着までおよそ二日! 重を率いておられるのは... では少々段取りが複雑ですか 屯留城前にて成蠕軍対昧広軍激突 王弟軍の力見せつけてやれェ 右軍が押し込まれています てっ敵の勢いがまじいそっ 左軍も後退させられています 思ったよりやるではないか 全軍選却のドラを鳴らせぇーい なっ何だ敵が退がって行くぞ しかしちょっと早すぎないか.. ッハハハいやこんなものよ 半日も斬り合えば相手の力量は十分分かる 成矯様のご威光で敵を退けたそォォォ 成績様のお力一戦にして天下に轟きましたぞォ 屯留を取れぬと見て早々に退くは良将の器だ超将め こうして「屯留」は成嬌が到着してわずか半日で開放された そして救ったのが屯宙の姫瑠衣の夫王弟、成績であったことで、城内は大いなる歓喜の渦に包まれた 聞いてはいましたがこれ程成績様が人気だったとは... ハハハさすがに半分は瑠衣様の人気によるところでしょう 城主代行を務めさせて頂いております 恐れ多くも此度の成鱗様御自らの救出劇 この蒲翼城内の者達に代わりてお礼申し上げます 流行り病にて城主一族の方々がことごとくお亡くなりになり ――で大ばばと瑠衣はなぜ出迎えぬ 恐れながら私めがお務めを だったらきっさとそこへ連れて行け 龍羽将軍女夏将軍二人もついて来い それが趙軍の包囲により大ばば様が体を崩されまして現在瑠衣様がご看病を 恐れながらこの蒲蘭より成蠕様に進言がございます 恐れながらこの蒲禮純血たる成矯様こそこの薬国の真の王であると深く心に思っておりまする 外には知られておりませぬが六年前の反乱も耳にしております 次こそはぜひともこの蒲蘭もご協力させて頂きたいと思うておりました 大変おしゅうございましたが この蒲田この屯留と共に! もう一度玉座を狙いましょう! この屯留は成績様の絶対の支援者 成嬌様の号令で屯留の兵・民四万が面下につき今の成蟻様の軍三万を合わせて七万 元商人の分際で実権を握る呂不韋の首をはね この軍勢で一気に成陽へ攻め上がり そのためならこの蒲襲と屯留は死をもいとわぬ覚悟で従いまする 返す刀で愚王・最政を始末し、今度こそ玉座を正統なる王成螺様の元に! チッお前少しは人の話聞けよ 後はこの蒲謁がやってやる いいからお前は寝てろ成矯 屯留の異変が感陽に伝わったのはその五日後であった 屯留が一斉蜂起し周囲の城々にも呼応するよう呼びかけています 市民にも武装させ着々と軍備を整えている模様 小都市の青氾も屯留の反乱に加わったと報告が そこに屯留一帯の兵民がつき従うと相当な規模になるぞ これは捨ておけませぬぞ大王様 北東の地での成数様の気は絶大 この反乱はまだまだ広がる恐れがあります よもや趙軍討伐へ出た軍がそのまま丸ごと反乱を起こすとは 早急に討伐軍を送りこれを壊滅いたさねば そして当然成蟻様ご一派の方々にはその末端に致るまでこの反乱に関与していないか厳しく取り調べせねばなりませぬ これは内も外も忙しくなりまするなァ あの成数が無計画にこんな突発的な反乱を起こすと思うか? 詳しいことは分からぬが此度の一件超軍の動きからして何か不自然だった まさか超軍も絡んでいると... とにかく成長を殺してはならん 討伐軍は成績を生け捕りにせねば真相は闇に葬られる そしてもし本当に成婚が謀略にはめられているのなら、 この戦いは成蠕救出の戦いとなる おお言葉ですが討伐軍にそんな難しい判断ができるかどうか... だから頼めるのはあいつしかいない 大至急・飛信隊に早馬を送れ! □スタッフ,松原利光関哲朗.箱石達〝梶山昊頌□ヘルブ加藤大貴・山本孝司□編集_金上大佑 俺は狼牙(本当は労我) 以下割要(ニ十八巻のおまけ参照 この隊の過酷な戦い方にも慣れてきて〈あとアホな陵長にも慣れてきて ようやく俺も本編に出る準備が整ってきた矢先ー めちゃくちゃかぶったヤローが入ってきやがった 我呂だ宜しくぶっ殺すぞ しかもこの男かなりガラが悪い上に腕っぷしが半パねー 何といっても名前が似てやがる! これってオスケに出てキャラ? もう嫌だこんな隊やめてやるぜー だがそんな中俺を呼びととめる。強烈な光が現れた ☆紙版コミックスの力!バー裏となります。 この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず、無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載を含む)することは、法律で禁じられていいます。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うことはできません。