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原表
Yauc
DIGITAL
YOUNGJUMPCOMCS
この時期では、
どうか...
...
KINGDOMの
54
SHUEISHA
原表
そういうのは、
この時、どうした
キン
KINebOM&
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
だったから
Kmiebookでは
目次
第581話見える景色
5825
はいはいいけどいいんだ
そんなことをお持ちは一人ですが、もっともありがとうございませんでしょうかなぁ
最後の夜
十三日目
言葉の本営
ま
実写映画公開記念
原素久20,000円でインタビュー
おれ6179971171371571998
★この作品はフィクションです。
実在の人物・団体事件などには、いっさい関係ありません。
中国・春秋戦国時代
ほんぎ!
信じん
本作の主人公、下僕の出身ながら、
数々の武功を積み上げ五千人村と
なる。今はじき幼馴染○寝に天下
の大将軍になることを誓う。
始皇二年(経元前25年)
王弟・成3こよる反乱か起こる
乾甘平原のいていく率いる本品が
いいを破る
始皇三年(紀元前24年)
馬陽を巡る趙との戦いいで王騎が亡くな
始皇四年(急元前26年)
趙将,李牧の計らいで
素趙同盟か成立。
始皇犬年(紀元﨑24年)
韓・魏・超・燕楚からなる合従軍が
薬に攻め込む。
時は紀元前中国・春秋戦国時代
500年以上の長きにわたり戦乱が続くこの大戦争時代に、
中華統一を目指す若き王と、天下の大将軍を夢見る人の下僕がいた。
二人の少年たちは、いつしか同じし未来へ向けて歩み始めた。
嬴政ぇいせい
若き炎国の王。王弟の反乱や相国
日本語との権力争いなと幾多の苦難
を越え、東北初めての中華統一を目
指す。
娘皇九年(紀元前28年)
成人を迎えた政が、「加冠の儀」を
執り行う。
始皇十年(紀元前37年)
黒羊丘にて慶舎率いいる趙軍を破る。
始皇皇十一年〈紀元前28年〉
超国・鄴”を奪うべく、王殿・
桓騎・楊端和の連合軍が出陣!!
☆「第1は韓国王都「邯鄲」の発元。
この地を奪えば、週目攻略に
王手をかけられる。
これが前にはヒ嫌だ!
趣の安地帯を賭けた突や趣の
全面戦争。姿を率いる王影は
連合軍を三手に分ける。桓騎軍
は第で、機端和軍は機関にて
そして飛信隊を含む王野市は
朱海平麻に立ち、それぞれ超軍
を迎え終った日日、機勝では
壁の話躍もあり、機器和軍が超
軍を緊破。一方、朱海平原では
激戦の右翼で将軍亜光が討た
れ劣数を強いられていたが、上、
日目の朝、信:王草が檄でそれ
それの際を覚醒させる。一気に
超ボ左翼を押し込むが...!?
このようになりましたそういうことです。そういうことです。
前巻までのあらすじ
首を越える国々が淘汰された現在、
中華の純粋を争っている七国政が治
める炎の国は西端に位置する。
ん
オレ、
おはよ
永江
...
...
キングダムの
第58話、見える景色
ドラァァ
ラァ
うっ
ラァ
ぐあ
ギャ
!
!
行けっ
行けェっ
しまった
よし来たぞ
殺れっ
あっ
!?
ヌン
ぐっ
ぬあっ
たっ
助かった
騎馬隊が
助けて
くれたっ
!!
楚水副長だっ
バカが
騎馬の一団が
来たぞ
こんな
所に..
副長っ
格好の
的だ
あっ
あそこっ
弓隊が
狙ってる
斉掃射だ
ギリリリ
あっ
何っ
楚水副長っ
!?
させるか
!!
崇原歩兵長の
隊だっ
!?
よくやって
くれた
!?
...多分
うっ
やっやった
副長達を
狙ってた隊を
ぶっ潰した
隊長の機に
士気が上がりすぎて
隊形とか無く
突っ込んで来たけど
そういうわけではなかった。
...
偶然じゃ
ないよな
今の
えっ
将校や先輩らは
その中で
連動して
戦ってんだ
この熱狂の中で...
いつもの配置とは
全く違うこの中でも
何の約束事もない
中で...
オラッ
ぐあっ
あっ
まずい
くそ
ダメだ
騎馬に
抜かれたぞっ
そっちに...
干斗達
若手集団の
所にっ
逃げろ
お前達っ
へ?
剛力”!!
!?
!?
我岩也
我岩也
ヌギギギ
すっ
すげェ
あいつら
一瞬で
落ちてる盾を
拾って。剛力”を
しっしかも
あの数の騎馬をっ
ぐ...
おのれ...
!?
わがキ共
ぶち殺す
後ろからっ
あっ!?
!?
!!
松左
副歩兵長
よー
見てたぞ
やるなー
誰の号令もなく
とっさの剛力。
へ?
いや
俺達も
必死で...
さー
行くぞ
新人共
早くもお前ら
見える景色が
変わったかもな
ハイ
くっ
ここに来て
体が動く..
十日以上
経ってるのに...
食い物も
少なくなって
フラフラの
はずなのに...
なぜか今が二番
体が動く!!
隊長の檄の
おかげで力が
みなぎってるから...
足が動く
助かったえと
千斗
オウ
だけどね
それだけじゃない
いつもより!!
視界が広いから?
なぜか
昨日までより
戦場が
広く見渡せるから
動きやすいんだ
自分でも
はっとするだろ
見え方が
変わると
はっ
はっ
もちろんそれは
俺も何度もあるが
はっ
お前みたいに
若くなくて
もっと後だった
あの信に
出会って
からだ
ルア
えっ
隊長に
出会って
から!?
そう
もちろん
あいつの
見てる景色は
もっと違う
!!
飛信隊が始まって
戦ってるうちに
そこに皆気づいた
バカだけど
もっともつと
上の景色が
見えてんのは
間違いない
バカだが
とんでもねェ
隊長の下に
いるって
田有も
...
崇原も
沛浪も
田永も
そのうち
あいつの見てる
景色を見たいって
思うようになった
他の
奴らも
いい歳した大人達は
そこからまた
成長したんだ
まー
信もさらに
成長するから
全く追いつかねー
んだけどな
キングダムの
そんな俺達に
対して
さっき
信は
力を貸してくれ
って
言いやがった
全く...
あいつは
......
!!
フッ
参るよな
こんな状況下
なのに...
今が最強だ
俺...
本っ当に
飛信隊に入って
よかったス...
ああ
俺もだ
河了貂
いいぞ
押している
押しまくってる
すっ
すごいぞ
っ
ただの土気の高揚
だけの力ではない...
いかに
尭雲でも
この勢いは
止められないはず
でも体力的に
限界は必ずある
限界にきたら
その分反動は
大きい...
ここで結果を::
必ずこの日に
戦果をあげる
必要がある...!
尭雲様
飛信隊が
止まり
ません
何を
やっている
横善を出せ
すでに出て
討ち死にを
本当にあれは
同じ飛信隊か!?
左の玉鳳も
飛信隊と同様に...
何っ
どうなって
いる
...
,我龍,お前も
見ておるか
キングダムの
無論
若いが
敵の姿に
.....
かつての
秦六将の
姿を.....
奴らの軍は
覚醒を繰り返す!!
将亜光を討ち
敵を見くびっていた
今この秦右翼は
飛信隊信と
玉鳳王賁の軍に
変貌している
〝虚〟を衝かれた
......と
言うことが
今あの玉鳳と飛信隊の勢いに
ぶつかりに行けば
否まれる怖れがある
今の奴らの力は
それ程に...
口惜しいが
立て直すぞ
地獄・はなんじ
馬南慈に
伝令を送れ
!?
尭雲様
趙我龍将軍より
急報がっ...
全軍でっ...
分かっている
う
この案右翼を...
奴ら二人を
討つには
敵の力を
見直さねばならぬ
趙左翼全軍
ひとまず後退だ
!?
何っ!?
敵が...
退いていくぞ!!
!!
馬南慈軍も
趙我龍軍も
全軍が
退がっていく!!
くそっ
くそォ
尭雲らに
逃げられた
この勢いで
何とか
討ち取り
たかったのに
本来右翼の目的は
敵を撃破・直進し
そこで王翦将軍の
中央軍が前進し
李牧中央軍を
挟撃することだ
いや
悪くない
えっ?
......
つまり...
どういう
つまりこのまま
押し込めるところまで
全力で押し込んで
この前線を奥深くまで
持っていけたら
似たような状況になる!!
十二日間一歩も動いてない
王親将軍の中央軍が
ようやく前に動ける...
つまり
決戦に向けて
大局が動き出す
ってことだ!!
!!
王翦軍
中央軍本当本陣
急報
第582話、最後の夜
急報ー
右翼が趙左翼を
後退させました
現在軍は
超左翼の宿営地を
越えなお追撃中
何っ
敵の殿部隊を
討ちながら
まだまだ奥深く
進撃する勢い
です
何とっ...
どうか王殿様に
お伝えをっ!
何とか至急
王殿様にっ!
ここに
いる
!
.....
ザッ
王翦様っ
田里弥
ハ!
全軍
朱海平原
十二日目にして
ようやく
出陣
出陣だ
ハハァ
王翦軍
中央軍
その数
無傷の三万
無傷の三万
第582話
話・最後の
オ
急報
中央軍が
ついに...
ついに
前進をっ
始めました
何っ!?
本当か
数は
全軍
です!
何っ
秦左翼本陣
...
しかしなぜ
急に中央軍は...
ここまで微動だに
しなかったのに...
左が膠着したままの
中でってことは
右翼が...
敵を
撃破し
前へと
進んだと...!?
そこまでは
分からないが
似た戦局に
なったから中央軍が
動いたと考えるのが
自然だ
右翼の戦局が
動いたって
ことか
しかし右翼は
将亜光を失ったと
報告が...
うん...
だから...
壬賁と信
あの二人がやった
ってことだ
!
急報
行くぞォ
今日こそ
蒙恬の首を
取る!
オオ
分かった
行くぞ
馬呈が
前線を突破し
ここ本陣に迫って
来ています
大尉が動きつつある
今こそ左の腰着を
続けることが
重要になるぞ!
くっ
おのれ馬呈
日没近くに
まだ戦る
つもりか
王賁:信
よくやってくれた
正直左翼が
紀彗軍を
抜くのは
難しかった
本陣の隊で
馬宝を拠乱する
ハハ
これでまだ
この朱海平原の勝敗は
分からなくなった
この日桑右翼は
暗くなるまで敵左翼の
背を追い大きく
前線を押し上げた
趙軍左翼
お電中央
索軍右翼
それに伴い
王聲の中央軍は一気に
中間位置まで前進し
学牧の中央軍に
近づいた
翌日以降右翼が
趙左翼を撃破した瞬間
正面へ突撃する
植えてある
秦軍中央軍
よく
やった
よくやって
くれた...
......
敵将は
討てずとも
今日は
大勝利と
言っていい
お前達
本当によく
やってくれた
ぞォ
酒はないが
水で
祝杯だァっ
ウオオ
オオオ
あ軍師殿
お疲れさま
河子新
お疲れ
さま
軍師殿
士気は
高いまま
お疲れ
さま
だけど
皆が重傷を
負っている...
その傷を引っ
士気の高さが
忘れさせて
いるけど...
軍師殿
お疲れ
どこかで必ず
体力の限界がくる
河了貂
できたぞ
そして
この状況に
追いうちを
かけるように:
今無理している分
その時は一気に
総崩れになるかも
しれない...
!うん...
今晩が
最後の配給だ...
キングダムの
本当に
...
最後の
配給
最後の...
おーい
お前らー
最後の
配給だぞー
言ったー
テン
言うべきか
悩んでたのにー
今日はちょっと
やり方変えて
いーか?
最後の
へ?
飛信隊としての
最後の配給は
信の一案により
配給所に並ぶのではなく、
各隊ごとに集まり
将校達が手渡しする形で
行われた
はいよ
お前達
マジで
頑張ったね
松左副歩兵長
いてて
オウ
よくやったなぁれいはくは
夏礼・北巴
利歩も
沛浪さん
ありがとう
ございます
ほらよ
お疲れ
あっありがとう
ございます
何だお前ら皆
食う元気ありそう
だな
口減ってりゃ
余り山分け
できたのによ
松左さん
副歩兵長
生きてたのか
中覚
てっきりわたしの
てっきりあそこで死んだと...
嬉しいぞ
申覚
沛浪さんも
お疲れ様です
いやー
頑張ったな
みんなで
尾平さん
さっき小便
して
なかった?
去亥百将
そうっすネ
グス
ありがとう
ございます
...うっ
いいてェス
そして早く
食い物を...
オウ
しっかり
塩味よ
みんなしっかり
お湯で増やして
食べてね
全部食べなくて
平気な人は
自分で明日に
とっておいて
そうか...
もう
この先は
各自の判断で
よく戦ったな
各自よく
考えて食べる
今日で全部
食べなくても
でもこれで
いつもより
もう十分小さく
なってる?
俺は
三日分に
分けますよ
!
今日は
よくやったな
副長
お前達に
助けられた
場面もあったぞ
俺も
です
副長から
頂けるとは
歩兵ちょ...
えっ
そんなっ
俺達何も..
できれば
三日分くらいに
分けて食え
ハイ
ありがとう
ございます
もう今日は
食わなくても
いいくらいっス
はい
はい
明日も
頼むぞ
ううっ
はい
歩兵長
ありがとう
ございます
フフッ
それは
言いすきた
やったここは
兄親副長だ
何たる
幸運!!
ありがとう
ございます
そして..
ザッ
ほらよ
尾平
今日は
ありがとな
配り役となっていた
古参の将校には今度は
信が手渡しで配給した
!?
な
何言ってん
だよ
ふぐうっ
何っ...
尾平さん
尾平
.....
...
ありがとうな
お前ら
...
.....
...
...
...
や...やめろよ信
こんなの...
何かこれが
最後みたい
じゃねェか
最後なのは
兵糧だけで
十分です
もちろん
そんなんじゃねェよ
へっ
尾平渕さん
ただ
今日の
戦いぶりは
みんなに
本当に感謝
してんだ
新人達も
矢を刺したまま
走りまくって
たからな
カカカ
そこそんなに
笑うところじゃ
ないよ何
隊長っ
やりますよ
俺達っ
それに王翦将軍も
前に出てきて
いよいよ
決戦の刻が
近づいてきた
ったりめェだ
ウォオオオ
お前らには
明日からも
気合い入れて
戦ってもらう
ことになる
うオオッ...
!?
!?
ん!?
あそこは...
玉鳳だ
へっ
あそこも今
始まった
みたいたな
...
聞いたか?
玉鳳も今日...
王賁の機で
士気高まって
奮戦した
らしいぞ
何ー
まーうちらの
士気想発には
かなわねーけどな
当然だ
......
でも今日の〝豚ち〟は
うちと同じくらい
玉豚も強かった
からだよ
今この右翼の
主攻は間違いなく
飛信隊・玉腺
どちらかが
欠けても
ダメだ!
欠けは
しねェさ
さらにそこに
王翦軍の力も
合わさって...
絶対李牧の
首を取る!!
絶対
絶対勝つ
勝つ...!
趙中央軍
本営本陣
頌次・上府
配置につき
夜営に入りました
砂東もです
これで
ほぼ陣形は
完成しました
.....
ご苦労様
です
李牧様の助言で
亜光を
退場させて
おきながら
いえ左翼の
後退立て直しは
賢明でした
ようやく
っスねぅちら
中央軍も
しかし
よもや左が押し込まれて
こちらが守勢に回る
形になろうとは
いよいよ
侮れない存在に
なってきました
玉風隊と
飛信隊は
...!
ん?
ここにきて敵が
化けたようです
フッ
李牧様
カイネが
いませんわ
尭雲達の元へ
伝令です
ハハ
また入れ知恵
ですか
コラ
傅抵
何も
うろたえる必要は
ありません
尭雲達左翼は
明日敵右翼を
緊破する力を
十分に持って
います
そうなれば
前に出てきた
王翦こそ
我らの挟撃の
的になります
それに敵にはもう
兵糧がほとんど
残っていません
この
絶対的有利が
ある限り
我らが
敗れることは
ありません
尭雲の左翼が
抜ければ
打って出て
玉藻を討つもよし
そうでなければ
ただ守って
連中が昔と皮になるのを
待つもよし
いずれにせよ
この戦いの勝者は
私達です!
キングダムの
番十三日目
第583話
十二日目
夜
...
以上が
李牧様からの
助言です
何か
質問は...?
...
質問はない
私も
似たことを
考えていた
我ら左翼が
抜かれることはない
中央軍は正面から
近づきつつある王韜に
集中されたしと
故に
季牧様には
こう位置を
分かり
ました
帰って
李牧様に
そう伝えます
左翼の武運を
祈っています
では!
キングダムの
何じゃカイネ
もう行くのか
酒くらい
出すぞ
いらん!
そうか
お前が
カイネか
オリ
私も三千将だ
戻って隊の
軍議をする
我が主
関相如は
そして主が
亡くなった後
...
何か...?
.....
は?
時々
不可思議な夢を
見るお方だった
今度は俺が
そういう夢を
稀に
見るように
なった
.....
夢にカイネが
出てきただと?
ああ...
ッハハ
いやらしい
夢かな?
オイ
ふち殺すぞ
馬南慈
...
よくは
憶えておらぬが
己の命を
主に捧げる覚悟の
忠誠ぶりは
この英霊と
超殺龍に
よく似ている
その先まで
我らに似ることが
なきよう...
と
いうことだ
せめて
願うのは
.....
?
!!
どういう意味だ
貴様っ!!
!?
どうした
カイネ
気づかな
かったのか
馬南慈
バッ
う
尭雲は
不吉なことを
言ったんだ
私が
こいつらみたいに
王を失うと...
李牧様を
失うとっ
......
そうなると
断言したわけ
ではない
だったら
おかしなことを
口にするなっ
落ちつけ
カイネ
......
お前達と私を
一緒にするな...
私はお前達とは
違うんだ...
絶っ対にありえぬが
もし李牧様が
死ぬことがあったら
その前に私が
盾となって死ぬ
それが叶わなくても
李牧様が死ねば
私も死ぬ
絶対に!
お前達みたいに
自分だけ生き
永らえるなんて
私は絶対に
しない!!
カイネ
バメなん
分かった
か!!
.....
何じゃ今のは
尭雲殿
我が主李牧様の
死を予言したの
なら
......
そうならぬ
ことを疑うと
言っただけだが
今のは
いらぬ会話で
あったな
ここで
勝つのは
我々だ
カイネには
嘲笑されたが
儂も
心穏やかでは
おれめそ
たしかに
我らは主に
殉死を
止められ
超国存亡をかける
この朱海平原での
戦いを託された
当然だ
今は
多くのことに
感謝している
感謝?
ああ
無論主に
そしてこれまでの
このたぎる思いを
全力でぶつける
ことができる相手...
覚醒した
飛信隊と玉鳳の
存在に感謝している
なァ我龍よ
その通りだ
......
全力でいくぞ
若き虎達よ
列国の大将軍達と
渡り合っていた
我らの力を教えてやる
朱海平原
十三日目
秦右翼対趙左翼
開戦
王翦軍中央軍
報告
右翼の戦い
始まって
おります
再び全軍攻撃にっ
何と...
......
...
しかも昨日同様
玉鳳・飛信隊が
開始から敵を
押していると!
何っ
やはり
昨日のは
まぐれでは
なかったと...
隊の覚醒...
しかも
二隊同時に...
王翦様が
右に援軍を
送らなかったのは
これを見越していた
からなのか...
王姫軍第三代
田里新
......
...
だがそれは
危うすぎなかったか
二隊があのままで
あったら間違いなく
右翼は終わっていた...
せめて左の蒙恬同様に王責様を
将軍に位上げして右将にし
まとめるところまでは:
それをされなかったから
あの二隊は覚醒できたのだ。
......
王責様を右の将に
据えていたら
結果的には
戦局は今より
悪くなっていたはず
...
そうでは
ないな...
やはり王聖様は
そこまでを...
ぃつもいつも
驚かされますな
殿には
玉鳳は
ともかく
倉央...
...お前も
そう読むか
おうせん
王翦軍第四将倉央
飛信隊の
覚醒までも
お読みになるとは
逆だ
え?
飛信隊の覚醒は
分かっていたが
玉鳳は
半分賭けで
あった
!!
王翦様の
目には
.....
倉央
単純な口を
利くな!
飛信隊の方が
上と?
...
今のはどちらが
上か下かという
話ではない
フッ
まーとにかく
右が何とかここまで
押し込んでくれて
ようやく李牧の
匂いもする所まで
来れました
右が抜いて
そう簡単には
いくまい
そのまま
中央軍が突撃と
なりますか殿
飛信隊・玉鳳隊の波に
このまま呑まれる程
超左翼は弱くない
右翼は亜光が討たれた
九日目――本当は
監要ではなく趙左翼の
頭脳となっている趣殺識を
狙うべきだった
両隊の力を推し量り
然るべき
立て直しをして
臨んで来ているはずだ
...
......
もう一山
来ますか
右は...
越えれば一気に
大局が動く
いい加減に
しろ倉央
して王聖様の
読みは?
愚問だ
倉央
右は
山を越えますが
越えられませぬか
責様
調子に乗り
すぎだぞ
越えると読むから
ここまで前に
出て来たのだ
ドラァ
ふッ
!
超教育の
本軍が動き出した:
ん!?
尭雲が
動き出した!
羽了紹
分かってる!
趙中央軍
行くぞ
オオ
カイネ
ドガラ
何の用だ!
ぬ
機嫌悪っ
李牧様の
策を左に
伝えたんだろ
中身は何だ?
俺の読みだと
兵箱を戦場の
真ン中に置いて
群がる姿のバカ共を
一網打尽にする
策だろ
今回は
単純なことだ
しまったー
それに
超我龍将軍も
少し思ってた
みたいだー
ほー
どんな?
あ?
言うか
バカ
お前が一番
バカだ...
今の敵の主力
飛信隊と玉鳳隊の
両輪の片方を
仕留めに行くって
話だ
へー
それは単純
フッ
あっさり
しゃべった
んじゃ
狙われんのは
やっぱり
アホな信君の
方か
いや
逆だ
十三日目の
この日
素軍右翼に
衝撃が走る
オオ
王賁が
討たれて
しまうのだ
...
第584話数十輪
行くぞ
左から崩して
王賁をはめる
ハ!
出るぞォ
超我龍様に
続けエ
報告・敵本軍が
右に動きました
こちらの
右翼を
狙っています
分かっておる
責様は今はまだ
ここで全体の
指揮を執らねば
なりませぬ
右には私が行って
陣頭指揮を
執ります
あの数...
本に投事が
必要です
......
西百連れて
右へ行け
番陽
任せたぞ
ハ!
.....
待て番陽
あれは
趙裟籠自ら
動いてきている
危うくなったら
俺もすぐに
向かう故
...
ハ!
気をつけて
行け
賁様も
お気をつけ下さい
あの趙我龍が
こうも早く動いて
くるとは何か
狙いがあるかも
しれませぬ
決して無理は
するな
......
心得ました
ああ...
キングダムの
分かって
いる...
話数半埼
第584話を
行けっ
尭雲様に
続けエ
オオ
隊長あれっ
尭雲が
右へっ!
あぁ
見えてる
こっちの右が
狙われてん
のか!?
河了貂
右が狙われてる
右の光枕
副長に
伝令を
光拠隊の
ところがっ
大丈夫
羌穂も
気づいてるよ
それに
またおかしな
揺さぶりかも
しれない
副長敵の奥に
尭霊の授軍が...
うん
うちらを狙って
わざわざ尭雲がっ
尭雲の動きは
目で追いつつ
右だけに気を
取られないで
他にも
注視しといて
オオ
菜穂が自ら
来るなら来るで
私が討つ
馬上は難しいが
下に降ろせば
私が勝つ
尭雲が
入って来たら
バレない程度に
私の所に道を...
!?
!?
!?
何だ
この音
右から...
さらに右から
敵影
!?
!?
さらにって...
どうして
そんな所から
敵が
もう真横だぞ
いやっ違う
いつの間に
回り込まれたっ
あれは尭雲の
軍じゃない
えっ!?
あれは
隣の戦場の
岳嬰軍だっ
馬南慈
亜光軍
尭雲軍
岳嬰軍が
飛信隊を狙って
移動してきたっ
!!
何っ
何だとォ
!?
殺せっ
飛信隊を
殺せっ
岳嬰様の
仇だァ
ウォオオ
がっ
岳喫軍!?
奴らは亜光軍と
戦ってるんじゃ
ないのか!?
亜光軍は
何やってんだ
いや
今まで
個別に戦ってた
連中が...
厄介なことに
ここにきて
連携して戦術を
使ってきた...!!
副長
・岳嬰兵
来ます
歩兵の壁を
右に作れっ
隣は亜光軍と
馬南慈軍が戦ってて
今日は岳嬰軍が
後軍予備だった...
急げっ
急げっ
並べ
バカが
遅いわっ
盾を
前にっ
行けっ
副長っ
行けェっ
やるぞっ
死ねェ
オオ
大丈夫
今は
圧倒的に
私達の方が
強い!
“連結剛力”!!
なっ...
何だ
あれっ
きっ
羌瑰隊の
剛力...
連結剛力だ
すげエ...
趙の
騎馬が
飛びまくってる
すっ...
...すごいけど
あれだけで敵を
全て防げる
わけじゃない
あいつらの剛力は
あんなに
飛ばすのかっ
右に援軍を
送らねば
分かってる
まずは信が
動いてるはずだ
あいつら
光城副長からずっと
教わってるから
俺達とは差が...
くっ
...いや
隊長は珍しく
動いてないぞ
えっ!?
.....
隊長
光病隊を
援けに行かなくて
いいんですか!?
剛力で岳喫騎馬の
勢いは止めたけど
尭雲も右に
行ったから挟撃
されてしまう
皆が右へ行くと
他に穴が開く
.....どういう
ことだ...
早く...
隊長
どうしたんですか
いつもならとっくに...
へ!?
相手の狙いが急に
全く分からなく
なっちまった
キングダムの
えっ?
何言ってんスか
敵は完痴副長を
狙って...
違う
羌瑰を
狙ってんだったら
右に行った瑛雲から
殺気がもれ出てる
尭雲は羌癪を
狙ってねェ
えっ!?
じゃあ何で
尭雲は右に...
分かんねェ
分かんねェから
尭雲から目を
離すな
女はもう
他の何かを
狙ってる
...
居ない...
あっ
!
どうした
邦馬
えっ!?
?
充雲が...
消えました
何だとォ
!?
!?
くっ
死に損ないの
亜光軍め
粘りよる
あの亜花錦
とかいう男が
この数日
ずっと厄介だ
......
馬南慈様
後ろの岳嬰軍から
一千騎
飛信隊に突撃
しました
うむ
そして
代わりに
.....
今
後ろを尭雲軍が
通過します!
ああ
李牧様は
玉胸ま翼を
狙えと?
飛信隊信の方が
狙いやすそう
だがのォ
理由は二つある
一つは
あの二隊は
ほぼ同じ戦果を
出しているが
玉鳳は五千
飛信隊は八千
つまり玉鳳の
方が無理をして
いると...
それと二つ目は
相性だ
本能型の
尭雲将軍の動きを
今の飛信隊に信は
読んでしまう
だが将軍とまだまともに
戦っていない王翼には
その動きは読めないと
と言うことは
つまり
ああ
.....
尭雲将軍に
王賁の首を
取ってもらう
戦り方は...
ん!?
.....
尭雲自ら右へ
動くと同時に
岳嬰軍の兵団が
飛信隊右を襲ったが、
それは尭雲の姿を
見失わせるための
助攻であった
敵襲
左...
左真様から
騎馬が来ます
必殺の部隊は
岳嬰軍の後ろを
横断し
右へひた走った
数..
二百から四百
ひっ
左から!?
隣の馬南慈軍の
別働隊か!?
いや恐らく
後方予備の
岳嬰軍のものだ
何っ!?
左に壁を
作れ!
亜光軍が劣勢で
手が余った岳要軍が
こちらに来たと
いうことか!?
ハノ
歩兵
構えろっ
オオ
後ろに
厚みも
作れっ
敵は
三百程度だ
キングダムの
力で
受け止めろ
オオ
...
この時
さすがにこの敵が
二つ隣の戦場から来た
尭雲のものとは
誰も思いもしなかった
そしてさらに
三百騎という数は
そこまでの脅威と
感じさせなかった
その点でさらに
玉鳳は尭雲の
後手に回っていた
ここに出現したのは
ただの三百騎ではなく、
この朱海平原全体の
中でも最強の武を有する
尭雲直下兵団〝雷雲〟の
精鋭騎兵である
!?
あっ
!?
ぐおっ
いっ
いかん
なっ
がはっ
中に
入られたっ
!!
ギア
何だ
この敵っ...
くそっ
止め..
何だ
敵が...
あっさり
入ってくるぞ
まずい...
関常を呼べっ
いや
間に合わぬか
バカな
今の我々の力を
もってして...
抜けたぞ
!!
手強い
ぞ!
ハ!
関常...!
いやっ
また別の
壁がっ
関常/伝令を受ける前に目うっ
前に自らっ...
どけェ
ここで
関常隊と雷雲の
壮絶な潰し合いが
始まる
どくか
バカ
その最中
乱戦場から離れ
弧を描くように走った
数十騎があった
その数十騎は
乱戦場に集中する
力の隙間を
巧妙に抜いて走り
何っ!?
静かに王賀本陣に
近づいて行った
ん?何だあれは
少ないか
敵が入って
来てる
何を
してる
止めぬか
いつの間に
少数だ
包囲して
潰せっ
バカめ
オオ
だが
手遅れであった
この集団の
先頭を行くのは
気づいた時は
来たぞ!
止...
十槍〟
雷雲の中でも
さらに腕の立つ
上から十人の
最強戦士である
そして
そのすぐ後ろには
尭雲本人が控えて
いたのである
見えたぞ
王賁だ
第585話・雷獄
っ貴様彼ろへ
ここは
我らが
十如〟參るぞ
?
っオオ
ヌオオ
ぬっ
......
ほう
やるな
親衛隊か
王賁最後の砦と
言ったところか
.....
なめるなよ
我らの槍は
資様と共に
鍛えし槍
ぐぐっ
それに
ここは...
我ら玉鳳の本陣
貴様らなど
槍の数で凌駕できる
オオ
花弁の陣で
突き殺せっ
オオ
オオ
くっ
フッ
悪くない
!!
確かに我らだけで
あったら苦戦して
いたかもなァ
あ
!
第585話、言
尭雲だ!!
尭雲が
いるぞォ
ぎっ
フン
関常隊長
ゴシャ
関常
隊長!
何だ
......
どうした
若君が...本当に
危ないかも
!?
キングダムの
な
何つ!?
ッハァ
チェリャア
ほ
責様っ
ガ
くそっ
護衛が皆
殺られてる
何としても
貴様の元にっ
オオ
賈様
責様
ぬぐっ
“田嶽”
武を合わせ持つ
厄介な楽六将を
一瞬で討つために
生み出された術
すぐに済むから
もう少し外に居ろ
...
奴らには
喰らわす場は
なかったが
かつて列国の
将軍・大将軍を
矯人も葬った
尭雲様と雷雲十槍の
この開いを受けて
生きて外に出た人間は
一人もいない
賁様っ...
玉鳳右翼
真様の道を
阻まんとする
敵を
打ちのめせェ
オオ
いいぞ
士気が
高いままだ
いいぞォ
副長
趙我龍軍に
動きが
その調子だァ
左から
割って入って
来ます...
...
真様...
ぬっ!?
......何だ
本陣と右を分断
しようとして
いるのか!?
何っ!?
江里
ここは
任せる
えっ
...
...
.....
徳仁
二百願いや
三百騎ついて来い
本陣に戻るぞ
えっ!?
どっどうしたの
ですか副長
いいから
来いっ
よくは
見えなかったがっ...
!?
た..
ただことではない
あれはきっと
ただごとでは...
あっ
老兵よ
えっ
残念だが
ここは
通さぬぞ
ち
趙我龍!!
...
いかん...
我々は..
はめられたのか...
ほ...
賁様-
バキ
資榊っ
ん!?
?
あっ
関常
関常隊が
来てくれたっ
よっ
よしっ
任せとけって
雷雲とかいう
俺らが塞き止めてた
敵もついて
来ちまってる
乱戦になるぞ
お前達
だが
その隙に...
言いたい
ところだが...
!!
えっ!?
若を
救い出せっ
オオオ
真様ァ
オラァ
賁様っ
ヌオォ
オオ
な...
!何っ...
まっ全く
近づけない
それどころか
さっきより...
真様からん、
離されているっ...
バカが
関相如様と
尭雲様が
練られた術だ
.....
本流だった雷雲が
合流すればそれが
さらに囲いに加わり
強化するところまで
仕込まれておるわ
賁様ー
尭雲を目の前にして攻めに転じられぬ...
尭雲を目の前にして
攻めに転じられぬ:
.....
だが
この槍使い達は
簡単に討てぬ程の
腕を持っている
とにかくこの包囲を
脱せぬごとには
反撃の糸口さえ...
...
賁様ァっ
若
そこから
脱する術は
一つしかない
〈関常か...
!?
脱する術...
!?
...
ドッ
行くぞっ
たしかにっ
ドガ
内と外からの
出すか
よっ
ついて来い
お前達
点突破
持つか...ハカが..
残ってる力を
全部使えっ
囲いを
抜けさえすれば
来いっ
あとは
俺が助ける
来い若っ
龍葉、
そうすりゃ
背中が空くよなァ
影龍指
!?
オオ
なっ
賈様
!
あの体で..
バッ
バカな...
いいぞ
そのまま来い
雷獄〟が
突破された
真様っ
やった
脱出したっ
関係...
若っ...
!?
そのまま
走れェっ
第585話二突きの勝負
...
アメリカでは
そのまま
走れェっ
!?
キングダムの
隊長っ
関帯っ
......っ
行けェっ
ベキ
キングダムの
かっ...
ビッ
!?
!!
ほっ
賁様!?
ブハハ
バカが
“軍獄”の中に
自ら戻って
来たぞ
何を解!!
ほっ
賁様
なっ!?
取り囲め
エッ
関常隊長
し...
正気かも...
なぜ
池の桜みの
ような...
だまれ
さっさと下がれ
囲いが閉じる前に
脱する...
尭雲ぜ...
賁様っ
今度こそ
貴様らは
終わりだ
まずい
尭雲に
つかまっては
若は
逃げられない
死ねェ
若っ...
早く囲いが
閉じる前に
下手に
背を見せれば
一刀で...
もはや
腕の感覚を
失ってきた
主力は
撃てて
あと三突き...
だが
二突きあれば
尭雲を討でる!
松塚
宮康
キングダムの
俺の両脇を
しっかり守れっ
!!
!?
......
えっ
この状況下で
尭雲の首を...!?
まさか..
お待ちを
若っ
ドガッ
あっ
賁様ァ
ハチの
巣にっ...
ぬっ
ぐおっ
.....
魏火龍〟紫伯を討ち取った
俺の槍が
尭雲を討てぬ
道理はない
尭雲一人にだけ
集中できるなら
いの力を
この龍指へに!!
...
バカな...
尭雲様の右腕が
粉砕された
ズボ
若っ...
ぎっ...
尭雲
これで
最後だ
ミシ
ピシッ
ブシュ
バガッ
ビヒィ
バギ!!
...そ..
死...
そんなバカな
話が
あるか
若い
フッ
やっと
終わったな
俺のために
戻って...など
...
まだ
終わってない
!!
まだ
あきらめるな
宮康
若が...
とにかくっ...
若を連れて
脱出しろお前達
松琢
頼むっ...
こんな所で
終わるわけがない
フッ
終わるよ
ついでに
玉嵐が清えて
茶右翼も
終わる
.....
.....
......
終わりは
しない!!
関係!?
玉鳳がここで
壊滅さえ
しなければ
右の勝敗は
決しはしない
ゴホ
なぜなら素右翼には
まだ...
飛信隊が
残っている!!
若!!
たっ
助けるぞ
宮康
オオ
生きてる!!
させるかァ
行けっ
貢様を
逃がせっ
...
行かせ
るかァ
第587話祈るのみ
ぐあ
殺せェ
王貰の
息の根を
止めろォ
すまぬ
松琢
ド
ドス
このままでは。
逃げられぬ...
命を捨ててい
殿をせねばっ
!
ぶっ
!
!
行けっ
貴様
...
宮康
兄弟
ジャマ
だ
どけっ
営康
しぶとく
生き残るぞって
言ってたが
そうも
いかなく...
バキ
松琢
昔から二人で
熱く
なりすぎずに
賁様は
命をかけて
守るに
足るお方だ
だがいい
ガシ
!
あとは
頼んだぞ
兄弟
第587話祈るの
き...
宮康ォォ!!
......!?
キングダムの
!?
...
?
どうか
しましたか
信紋!?
向こうの?
......
隣の亜光軍の
ところですか?
分かんねェ
もしくは
玉鳳のところだ
何か
向こうの戦場が...
ザワついてねェか?
楚水
王賁...
ちゃんと勢い止めす
戦ってんだろうなお前...
玉原!?
さらに奥の
戦場ですか!?
......
飛信隊は尭雲軍相手に
攻勢かけてんぞ
.....
チッ
首を
取り損ねたな
だが
まァよい
どの道
王賀は死んだ
ああ...
尭雲様
戻り
ましょう
そこの
でかぶつの
せいだ
ここは玉鳳の
中心部
さすがに
敵が集まって
きます
それに...
急いで
傷の手当てを
...
キングダムの
おのれ王賁
よりによって
引き換えに尭雲様の
利き腕を持って
いきよった
玉岡自体も
相当強かったぞ
電霊は半数近く
討たれた
十槍”も
四槍
失ったか
何珉は
このでかぶつに
殺られた
置いていけ
いつもの不思議だった。
戻るぞ
!
首でも
取って行くか
ハ!!
趙我龍様
ああ
終わった
みたいだな
我らも一旦
本陣に戻るぞ
全体の陣形を
整理する
ハ!
!?
!?
尭雲が仕事をして
持ち場へ帰る姿を
確認して
趙毅寵も分断戦術を止め
本陣に下がった
ここでようやく
番陽達は
壊滅した玉鳳の本陣に
戻り王賁が
討たれたことを知る
貴様は
宿営地の天幕に
お連れしました
息は...
かろうじて
息は
あります
副長
とにかく今は
玉鳳全体の
指揮を...
関常
お前が
ついていながら
何ということか
キングダムの
......
お待ち下さい
関常達も
必死に...
関常のお陰で
貴様はまだ
何とか...
敵はまた
すぐに攻めて
きます
番陽...
少し待って
くれ...
関常
どこへ
行く
すまなかったな
宮康...
?
あっ
関常!?
関係も
バタン
相当な重傷をかぬ早く天楚にっ
早く天幕にっ
王責が不在となり、玉鳳は
亜光軍の斜め後ろまで
退がらざるを得なかった
はい
事情を知った亜光軍は
右に兵を厚くし
趙裁龍軍の横繋に
構える形を取ったが、
その分前面が弱くなり
馬南慈軍に
攻め込まれた
一方尭雲が不在となっていた
尭雲軍に対し
飛信隊は押し込み
右の馬南慈軍が
注意を払うほどであった
十三日目はこの形のまま進み
早めに超我龍が引き上げの
号令を発した
理由の一つは
尭雲の
深手であった
尭雲が戦えぬことを
飛信隊が知れば
一気にたたみかけられる
恐れがあったからだ
そしてもう一つの
理由はやはり
王貴を討ったことだ
キングダムの
この衝撃を
戦場全体に伝え
素軍の士気を下げる
時間を設けることを
上策とした
明日一日での勝利を
確信して、趙我龍は
宿営地へと退がった
前日の隊の覚醒の芯が
砕けたことを全兵士に
知らしめることで
玉鳳を終わらせ
ひいては奏右翼の片輪を
外すこととなる
.....
ここか
玉鳳の
本陣は
!?
飛信隊信!?
......
キングダムの
あれか...
待て
今
手当て中で
皆静かに
見守っている
ところだ
せっかく
来てくれたが
あんたも
ここで待て
静かにって...
危ねーのか
王賀
...
じじィは
騒ぎまくってん
じゃねーかよ
...
.....
見た通りだ
あとは
もう...
覚悟を決めて
祈るだけだ...
ちょっと
どけ
オイ
ぽん
大丈夫だ
.....
番陽
じじィ
!?
しっかりしろ
あいつは
大丈夫だ
キングダムの
!
バ...バカ者
なぜ
そんなことが...
もう
何度もさっきから
資様の心の臓は
止まりかけて...
いるのだぞ
それでも
大丈夫だ
あいつは
死なねェ
死んで
たまるか
.....
・っ
うぐオっ
ふぐオオ
...
うっ
そうだ
わっ...
分かっておる
うっ
ううっ
ふぅぅぅ
その通りだ
貴様が
死んでたまえ
羌穂を
連れてきた
すげェ効く秘薬を
持ってるし
ふつうの軍医が
できねェ
不思議な
治し方もできる
完病だけ
中に入れて
くれ
キングダムの
絶対
助けてくれる
へ?
前にも
言ったぞ
何でもできる
わけじゃないって
分かってる
オイ
だけど
こいつらの様子
見てると今は
お前が頼りだ
羌瑰
ちょっと
待て
勝手に
入るな
私だけ
って
お前は中に
入らないのか
?
しょーもねー
死にかけの
あいつなんか
見たかねェし
あいつも
見られたく
ねーだろーし
それに俺は
フー
あいつを見舞いに
ここに来たんじゃ
ねェ
入らねーよ
!?
俺は
明日どうやって
趙左翼に勝つか
玉鳳と話し合いに
来たんだ
!!
秦右翼には
また飛信隊が
残っている!!
.....
...
...
関常隊長!?
お前という
奴は
当たり前だ
この状況下で..
まだ.....
本当に?
十三日目
夜ー
俺達は
勝つために
戦ってんだ!!!
どこまでバカな...
うるせェ
朱海平原
決着まで
あと二日
...
アメリカでは
ぐっぐっ
ぐっぐっ
ぐっぐっ
...
よし
ぐー
チョロロ
こっち
ちょっと
少ないぞ
ぐー
こんな
もんだろ
...
ぐー
ほとんど
お湯だな
だまって
食いましょう
ちゃんと
分けろよ
やってるよ
...
...
いただきます
ス...!
...
はー...
いよいよ
味がねェ
キングダムの
ハー
馬肉も
こんだけしか
回ってこないの
かよ
馬
もっと戦場
落ちてんだろ
ただの
お湯だ...
超の奴ら
去り際に死んでる
馬に妙な粉かけて
いってんスよ
えっ!?
そうなのか!?
スズ...
よく分からん
くっせェ粉で
知らないんスか
それで去亥さんとこの
兵数人が死んだんスよ
他も
腹おかしくなって
倒れてるの
いっぱい出てんスよ
この肉
大丈夫なのか
これはうちの
馬の肉でしょ
...でも
くっせェ粉!?
軍馬を食うってことは
それだけで貴重な戦力を
失うってことですから
それってもう
戦わずして終わりに
突入してるって
渕劇長が言ってましたよ
それにしても
これじゃ明日
動けねェぞ
残りの豆干
もう少し
使うか?
いや...
そしたら
もう明日食うの
無くなりますよ..
死んだ竹来と細と
北方の分の豆干を
入れてるん
ですから...
.....
...
これでも...
......
くそっ
スズ
...でも
あの王賀も
討たれた
みたいだし...
明日で
終わっちゃうの
かな...
晶
お前は何で
いつもいづも
嫌なことしか...
いたっ
だって...
やめとけ
尾平
腹減る
だけだ...
しかし
それにしても
あの王賁が
討たれるなんて
ああ...
キングダムの
ん?
馬?
!?
うわあっ
ひっ
なっ何だ!?
飛信隊の
騎馬じゃ
ない!?
ギギ
てっ
敵でも
ないぞっ!?
亜光軍大将代理
段茶である!!
飛信隊本陣は
こっちで
合っているか!?
さっさと
答えよ
はっ
はいっ
えっ
亜光軍!?
大将代理!?
...って
それじゃ今
右翼で一番
偉い人..
合ってます
信の本陣は
この先です
ひィ
たわけェ!!
自らの将の居所を
やすやすと答えるな
愚か者がァ!!
すっ
すみませんっ
だが
助かった
すまぬな
行くぞォ
オオ
ギギ
尾平
...
うわっ
また
騎馬っ...
って今度は
決副長だ
今のは
亜光軍の
将校達か?
あそうみたい
っス
出迎えに来たのに
間に合わなかった
淡副長
どうしたんスか
亜光軍の
お偉い方がうちに
来るなんて...
亜光軍だけじゃ
ない
玉鳳の将校達も
飛信隊本陣に
集まっている
出迎え!?
え!?
渕副長
い...
一体何が
起きてんスか
何でそんな
将校らが
急に飛信隊に
.....
右の
再編成だ
え!?
飛信隊の本陣を
右翼の本営とし
右翼の中心を
飛信隊として
明日戦うためだ!!
!?
!?
...
ええっ!?
キングダムの
.....
.....
......
よく来て
下さった
段茶大将代理
不本意
だが
......
...
お前の
熱ある説得に
応じたまでだ
......
番陽
俺は
明日どうやって
趙左翼に勝つか
玉鳳と話し合いに
うたんだ
待て信
ならば
二隊だけ
ではなく
右本営の
亜光軍も交えて
話し合うべきだ
お前の天幕に
来るよう
僕が亜光軍の
将校達を
説得して
きてやる...
番陽は
思っていた以上に
キレ者だったの
だな
ぬ
そして
不本意とか
言うな
段茶大将代理
ぬっ
この発想は
悪くない
さァ始めろ
飛信隊信
...
今よりここが
本営の本陣
つまり
今から
この右翼の。大将〟は
お前だ!
!!
?
いいよな?
テン
?
...
そうか
右翼の大将に
信殿がなると
いうことは...
その重責を
一手に...
河子毅がそのまま
右翼の軍師になり...
よし
キングダムの
やるしか
ない
オオ
明日で
趙左翼をぶっ潰す
軍議を始めるぞ!!
中央軍
王翦軍本陣
報告っ
未だ若君の
容体は...
ご存命という
以外は伝わって
きておりません
はァ!?
何だ
それは
......
報告です
別のところからの
報告では
飛信隊の副長が
手当てをしている
ようなことを
右翼が何やら
勝手な真似を
始めたと...
!?何だ!?
どうも
右の本当を
元信はに...
ハ...
勝手な真似!?
!
どういう
ことだ
いえ..
つまり恐らく
右の大将を
勝手に飛信隊信に
代えたものと
何だとォ
.....
ほう
キングダムの
!?
!!
...
十三日目の夜
大きな出来事は-
もう一つ起こる
鄴業
城内
あ
そうだ
沢太の話
知ってるか?
ん?
大ケガしてる
沢太?
死んじ
まったのか?
いや
ちょっと
そうじゃなく
てよ
松優の奴が
昨夜
たまたまケガ人の
集め場に行ったらよ
沢太が
起き上がってた
って
おー
元気になったのか
あんだけ顔まで
包帯でグルグル巻き
だったのに
いや
それがちょっと
妙な話でよ
その包帯が取れた
沢太の顔がよ
どうも沢太じゃ
なかったって
全くの別人
だったって
え?
別人?
翔で
知らないうちに
違う奴と
間違ってたって
ことか?
そうじゃねェよ
郷に向かう時から
その男を沢太と思って
ずっと担いで来てた
ってことだ
俺達が
赤の小城を
追われた時
つまり王翦軍に襲われ
ケガ人含めて鄴に向けて
赤城を追い出された時から
あの男は沢太じゃなかった
ってことだ
!?
...
んじゃ
その男は
どこの誰だったんだよ
.....
そんなの
分かんねーよ
じゃあ今
沢太もどきの
とこに行って
聞いてくれば
いいじゃん
そうしようと
したらよ
もうその場に
居なくなってた、見られたからだ
多分
松優に顔を
何だ
その話
つまんねー
つまらなく
ねーよ
おかしいのは
これからだ
実はこれに
似た話が
他の小城から来た
連中のとこでも
あるらしいんだ
ケガで
顔が隠れた
別人の話
へ!?
つまり
この鄴の中に
思ってた奴と
全く違う何者かが
何人か分かんねェけど
紛れ込んじまってる
って話だよ
...
十四日前
鄴
第589話夜の出来事
首長は
戦面を出せ
帳面にない者は
入城できめ
帳面にない者は
列を外れろ
外で対処する
後で身元を
確認する
うちの者は
ここまでです
よし
入れ!
頑張ったな
沢太
邪たぞ
鄴だ
よし着いたぞ
花栗
誰か水を
関哲さん
分かる?
着いたよ
...
鄴だ
着いた...
ニヤッ
帳面を
出せ
早く
水を...
これが
邪か...
水を...
第588話、夜の出来事。
現在
キングダムの
早く行け
沢太
誰が
沢太だ
バカ
しかし
よくこんな道を
見つけたな
ああ
だがここまで
日数がかかって
しまった
仕方が
ない
“蔵”を探す
だけでも
大変だったのだ
全ての蔵を...
同時にやらねば
意味がない
からな
ああ
それに変装用の
甲冑を集めるのも
苦労した
...
あれが
そうか
ああ
あの中だ
他の所にも
それぞれもう
集まっているはずだ
中の兵も
多い
生きては
戻れぬぞ
そんなことは
どうでもいい
失敗は
許されぬぞ
ああ
よし
決行だ!
武運を祈る
王翦様に
勝利を
ああ
王親様に
勝利を!
キングダムの
ご城主
ご城主
お起き
下さい
どうした?
急いで来て
ください
だから
どうした
相騎軍が攻め
始めたのか
たっ大変です
いっいえ
違います
城内で
火の手が
上がって
います
何っ!?
火事だ
しっ
しかも
今受けた
報告では
中心地の
方だ
けっこう
燃えてる
オキャア
オキャア
もっ
東の
大食糧庫だと
賊は全員
仕留めましたが
蔵はもう
消火できぬ程の
状態であると
なっ
何だとォ!?
燃えて
いるのは...
いっ...
一体...
どういう
ことだ...
ご城主
知らせが
ご城主
何じゃ
お前達まで
西の大蔵が
焼かれました
雨も...
北も燃えて
います
ぞっ
賊!?
なっ...
何じゃとォ
よ..
四つ全ての
大蔵が
燃えていると
いうのかっ...
......
...
ま...まずい
たしか中小の蔵は
空になっていて
食糧はもう
四大蔵から移して
使っていたはず...
ハ!
ハハァありません
申し訳
み
南と北の消火は
間に合わぬのが
...!?
も...
申し訳
ありません
今必死に
水をかけて
おりますか
なっ...
恐らくは
もう...
...
そんな...
ば...
馬鹿な...
夜にして
鄴はその食糧の大半を
失ってしまったと言うのか..
ダメだ
炎で
近づけぬ
こんな水
くらいでは...
大半
お...
どころでは...
おのれ...っ
今すぐ鄴内全ての
蔵の残量を調べよ
大小問わず
残っている蔵の間違っても
食糧全ての
集計を出せ
もう焼かれる
でないぞ
それともう一度
城内の人間の
総数も細かく
洗い出せ
ハハァ
静かにやれ
城内の難民は
もとより兵達にも
食糧のことは
知られてはならぬぞ
私は目の出と共に
邯鄲の大王様と
朱海平原の李牧様に
鳥を飛ばします
ハ!
ああ
そうせよ
だが
まずは..
ハ!
計算だ!
鄴の食糧が一体
あと何日持つのか...
正確な日数を
出すのだ!!
城外
桓騎軍
見ろ
煙だ
中で
火事か?
何か
いい匂い
しねーか?
?
?
?
本当だ
火事だ
火事だ
さっと
お頭に
教えないと
急いでっ
はっ
はっ
!
あら?
お頭
起きてる
......
キングダムの
チッ
遅ェんだよ
ノロマ共が
この夜の出来事が
そこに伝わるには
一日かかる...
朱海平原ー
十四日目
早朝
この日が
秦右翼
〝最激戦〟の
日となる
キングダムの
そして
開戦前から
そのことか
よーっス
あ
松左さん
ざいます
重いス
誰よりも
分かって
いたのは
おー
宇才
もう
復活すんのか
はい
左手は
動きませんが
右手が動いたんで
......
ガハハ
それでこそひとたい
飛信隊
へへへ
軍師の
河了貂だった
多分、今日一大勢死ぬ...
死なせてしまう...!!
でも
でも
それでも..
それでも..
馬の子
みてェに
プルプルすんな
バカ
信
おはよー
さん
お
おはよ
始まる前から
肩に力入れ
すぎだぞお前
だって...
河了貂
もみ
もみ
なっ...
何すんの
羌癪っ!
え
喜ぶかと
思って
昔象姉がしないよ
喜ば
も
何なのさ
マジメに
やれよ
二人とも
わ~~~
...
喜ぶの?
へっ
...
いつも通りの
感じでいけ
あんまり色々
考えすぎると
いや俺は
フザけて
ないし
光璃が
もうっ
私も
フザけて
ないし
そのくらいで
いけよテン
躊躇して
判断を間違うぞ
!
分かってるだろうが
手加減は全く
いらねェからな
全員で
俺達は
命をかけて
勝利をつかみ取る
飛信隊だ
......
だから
分かってる
ありがとう
信
俺も今日が
一番勇気が
必要だった
もらったよ
......
っし
勝とう
信
ああ
絶対勝つ!!
趙我龍様
何やら
敵の配置が
飛信隊が
中央で
前方に..
亜光軍と
玉原は
左右後方か?
ああ
見えている
飛信隊が
来右翼の中心に...
恐らく
飛信隊信が
右翼の大将に
なったのだ
えっ!?
正に万策尽きし
最後の一手だ
それで
この戦いは
幕だ
だが、半日で
終わらせてやるぞ
飛信隊
もう右翼は
戦い始めた
朝日が昇った
ばかりだぞ
いや当然だ
兵糧が枯渇した今
一刻でも無駄に
できぬ
...
キングダムの
オオオォ
オオオ
理屈で考えるなら
時間のない我らは
右翼に援軍を送って
一刻でも早く決着を
つけるべきところ...
だが王飄様は
右に援軍を
送らない
第590話・攻め偏重
いや送れぬのご
のだ
正面にいる
李牧の
重圧の
せいで
田里弥
...
ザッ
ハ!
逆もまた
然りだ
!!
......
なるほど
たしかに
李牧も
尭雲以降
援軍を
送って
いない...
...
となると
今”鍵”を
握っているのは
やはり右翼と
いうことに
ああ
第590話攻め偏重
キングダムの
...
.....
...
趙軍中央軍本陣
左翼に
援軍を送れぬ
理由があると?
王翦中央軍の
気配を間近に
感じるようになって
ようやく分かった...
ああ
そうだ
王翦はこちらの
中央軍が援軍を送り
痩せ細れば
翼の結果を待たずに
突撃してくるつもりだ
自身が決して奏右翼に
授軍を送らぬのは
中央軍同士の戦力差が
生じるのを待っている
からだ
お互い様
ですよ
私が尭雲以降
援軍を
送らないから
!!
...つまりは李牧様は
左翼に援軍を送らぬことで
大きな援護をしていたと
いやはや
紛糾している
案右翼に
王翦は援軍を
送れません
......
フッ
兵糧問題のある
王殿は
余計に苦しかった
ことでしょうなァ
ええ
しかし
こうした
王殿との
見えない攻防も
もうすぐ
終わります
だったら
我々が圧倒的に
有利です
左の戦いが
互いに援軍なく
今ある戦力同士で
決着をつけるのなら
案右翼は
亜光と玉鳳王賁が
退場し...
残る将はあの
飛信隊信のみ!
ええ
その通り
......
.....
つまり...
勝つのは
趙左翼!
そしてその流れで
この朱海平原の
戦いにも
勝利します!
昂っ
くオオ
右側
押し込み
始めたっ
田村隊
右攻して敵を
残談させて!
去亥隊が
苦戦してるぞ
河了貂!
竜川のとこ
前進させて
思いっきり
了解
澪さんの所も
危うくなって
きてるぞっ
河了貂
去亥隊に援けを
送らないと
やられて
しまうぞっ
本陣から援軍の
指示は出さない
えっ!?
今日は極端な
攻め偏重で
戦わないと
勝てない...
もう局面局面で
各所死線を越えて
もらわないと
勝てないんだ
そっ
そんなっ...
それでも一応
現場の二人には
最低限の
救援の役割を
頼んである
.....
!?
二人!?
うん
騎馬の目線で
各隊の限界をよく知り
見極められる渕さんと
...
歩兵目線でも
視野の広い
松左だ
......
渕副長と
松左...!
あの二人には...
本当にきつい役割を
頼んできた...
今日は
本陣は攻めの作戦を
動かし続けるから
がと言って
救援部隊を作って
常時遊ばせておく
余裕もない
現場の守り
つまり
救援の指揮は
一人に任せる
現場の兵を
二人の判断で
動かして...
助けるべきところ
だけを助けて
言ってる
意味...
分かるよね?
助からないと
思うところは
分かりました
犠牲を最小に
しながら..
判断をします
最初から
助けに..
行かないで
ゴメン
......
本当はオレの
役目なのに
今日は...
何言ってる
いつもお前が
背負ってる
苦しみだろーが
今日くらい
任せろ
...
その分今日は
攻めに攻めて
攻めまくれ
キングダムの
十四日目の飛信隊の
戦い方は正に
>肉を切らせて骨を断つ。
作戦であった
隊としては
「ノーガード」のような
戦い方で
ダメだっ
囲まれてるっ
ギャア
肉を切らせても
骨までは達しない
キリキリのところを
渕副長と松左が
守っていた
助けに
来たぞっ
渕刪長
十人連れて
来たぞ
そのまま
ふんばれ
松左さん
あっ
ありがてェ
一方で
攻めに関しては
飛鹿
楚水騎兵団
崇原歩兵団が
攻めだけに専念し
〝雷〟のような進撃を
見せた
行けっ
込めっ
ぐあっ
うぐっ
つっ強いぞ
こいつら
ぶおっ
止めろ
ヌオオ
殺せェェ
ヌオオ
俺達も
負けてねェぞ
それを守るために
前の敵を討てとなァ
調子に乗るな
秦兵共ォ
オオ
後ろを振り返らず
前だけ見て戦えと
軍師に言われたっ
後ろの味方が
気になるなら
今回死ぬのは
貴様らだァ
!
信っ
信!
行くぞ
てめェら
ヌオラァ
副長...
飛信隊のあの
戦いぶりは...
ああ...
...
...
危うい仲間を
気づかわずに
戦う..
あ奴らがこれまで
絶対に行くん
してこなかった
戦い方だ...
...
だが
そこまでせねば
今回勝てぬと
副長
正面どう?
充雲軍が
出て来ました
!!
来たぞっ
我らも
出るぞ
よいか玉鳳
討つべき尭雲は
恐らく今日は
出て来ぬ
ならばあの尭雲軍の
足を止めればよい
間違っても奴らが
飛信隊に近づく
ようなことが
あってはならぬ!
よいな!!
賈様
たとえあなた様が不在でも、
玉鳳の責務は
命にかえても、
全ういたしますぞ
オオ
オオ
出るぞォ
オオ
趙我龍様
飛信隊が
各所で我らが隊を
撃破
前線を大きく
押し込んできて
います
うろたえるな
その分こちらの前線も
向こう側をズタズタに
しておるわ
急報
安基様
討ち死に!
相手の戦り方に
合わせる必要は
ない
侵入してきている
場所には後方から
兵を入れて
厚くしろ
特に隊長信の
ところへだ
ハハ!
小隊ごとに
戦術を使いこなす
我が兵達を相手に
守備を捨ておくのは
致命的だぞ飛信隊!
ここから
顔を青くするのは
お前達の方だ
ぐあっ
や
やばい
一度
退がるぞ
尾平さん
いや
ちょっと
待て
かっ
囲まれてる
ぞっ
えっ
うわっ
うわあっ
!
ひィ
!
!
しっ
!
松左っ
!
た助かった
ありがとうっ
危機が早ェよ
バカ
ほなんじ
馬南慈・岳嬰軍
ちょう、がっきゅう
趙我龐軍
三大天の盾
第591話、三
抜けたぞっ
進めェっ
また矢だっ
!!
ひるむなっ
進めェ
そっ楚水副長の
野馬隊がっ
あんなに
押し込んでる
強いっ...
いつもは
半分は援軍に
駆け回ってるけど
今回は...
それが
河了貂の
狙いだ
オオ
えっ!?
すげェ
攻めだけに専念したら
あんなに
強かったのか...
だがその代わり
いつもの助け船が
来ないって
ことだ
今のうちに
自分らで
立て直せ
尾平
えっ
楚水隊っ...
第二陣も
突破っ
さすがだ
でも
飛鹿が
遅れてる
キングダムの
あそこは初めから
敵に警戒されてて
防陣が厚い
中央の
崇原歩兵団も
敵第二陣を
抜いたっ
あの矢の雨の
中をよくぞっ
いっいいぞ
河了貂
それでも抜かなきゃ
竜川歩兵団の
依頼しか弱いせいだ
走らせてっ
各所で...
うちが
超我龍軍と
戦うのは初めてだ
敵の防陣をっ
うん
えっ!?
だから
驚いているはずだ
この攻めの力に
そしてこれが...
このくらいが
飛信隊の力だと
概選いさせるんだ
勘違い!?
本命が
最前線に出た時
飛信隊の力は
趙我龍の読みを
上回る!!
それで一気に
オオオォ
右か
尭雲軍と
玉鳳の戦いも
激しくなって
きたっ
見ろ
左も...
趙裁龍の
首を取る!!
!!
左前方
馬南慈軍も
前に
出て来たっ
左はっ
!!
亜光軍が
ぶつかりに
行くっ
出るぞォ
オオ
キングダムの
......
昨夜右翼軍議
馬南慈軍と
岳製残党は
我ら亜光軍が
引き受ける
尭雲軍は
玉鳳が止める
大丈夫?
馬南慈は
健在だし
だからお前達で
趙我龍を倒せ
だから必ず...
趙我龍を討て
今趙左翼を
動かしているのは
間違いなく
あの男だ
玉鳳の方は
我雲が出て来ないに
しても
かなり分が悪いよ
死力を尽くして
足止めしてやる
......
玉鳳対尭雲軍
副長っ
構うなっ
矢ごときでっ
ん?
うっ
らっ。雷雲だァ!!
尭雲の
精鋭兵団が
出て来たぞォ
くっ...
!
副長っ
見ろ
あれ
あの...
飾りつきの槍...
重要の中でも...
千樹”とか
いう...
奴らまで
来たのかっ
十槍
宮康の仇...
殺せェェ
さっさと
玉鳳の残党を
皆殺しにして
横の飛信隊に
横撃を
かけるぞォ
オオ
ウォオオ
ぐおっ
あっ
一人も
飛信隊には
行かせるなァ
ひるむなァ
この場を死守せよ。
さァて
儂らも
始めるかのォ
第一陣
突撃開始だァ
オオ
ここにきて
初日に傷ついた兵達が
大分戻ってきて
兵力は充実しておる
暴れるぞィ
秦兵共ォ
来たっ
敵の第一陣
出ます
こちらも
出せっ
一歩も
遠くでないぞっ
今日の戦いに
後退はない
後退は即ち
敗北と心得よォ。
オオ
ギギ
どこへ行く
亜花鍋
馬南慈の顔を
拝みに
馬南慈の首を
狙うのか!?
!?
.....
あわよくはな
単純な力の
ふつかり合いをしては
馬南慈にはかなわぬ
誰かが命がけで
かき乱す役を
やらねばな。
いいぞ
各所で敵第二陣
より先にっ...
右の玉鳳が
きつそうだが
何とか尭雲軍を
止めているぞ
......
左もぼなん
馬南慈軍と
亜光軍が
真っ向から...
今じゃないのか
河了貂
まだだっ
この流れで
隊長を...
趙我龍の守りは、
あんなものじゃないはず
必ずここからっ
趙我龍様
分かっておる
少々見くびり
すぎたか
飛信隊
第三防陣に
“士雀〟を入れて
隔砂陣〟を敷け
入って来ている
飛信隊の
全部隊の足を
止める
久しぶりに
見れるな
趙我龍様の
〝隔砂陣〟
ああ
ハ!
これで飛信隊の
刃は止まる
戦は
流れだ
〝流れ〟が
変わるぞ
飛信隊
騎馬隊
前に出ろ
“士雀”だ
通せ!
”隔”を
整えろ
一人残らず
返り討ちに
するぞ!
抜けたぞォ
し次がいるぞ
ふちかませ
くオオオ
!?
!
!!
なっ
ぐっ
何だ!?
こっ...
この敵はっ...!!
急にっ...
なっ...
うちらの
進撃が...
止まった...
止められた!?
バカな...
急に..
あれが本当の
超我龍の防陣だ
えっ
尭雲が
あの元三大天蘭相如の
剣だったならば
趙袋龍は。盾。だったんだ
えっ!?
つまりあれは
超三大天の
鉄壁の守り
!!
そ...
それじゃ...
そんな守りを
抜くなんて...
いや
あれを抜くんだ
!?
抜くに
決まってる
キングダムの
だって
あいつは...
三大天や
六将らと並ぶ...
いやそれを
追い抜くっ...
大将軍になる
男だから!!
ぶあっ
ヌラア
!
!?
やっ!?
信殿!?
信っ
信
隊長っ
そのまま皆を
率いてぶち抜け
この流れのまま
趙我龍を
討つんだ!!
.....
なっ
防陣が...
抜かれる!?
バカなっ
すげェ...
また騎馬隊が
火を吹き出し
ましたぜ松左さん
ああ...
俺達も
行くぞ
立てるか?
へイ
あれは...
もう助けられ
ませんよ
松左さん
...
行くぞ
あの小隊旗...
どこのだ?
あれは...
安丁の
とこだ
安丁か
...
って
ことは...
ああ
分かってる
干斗ら新人が
いるところか...
......
助からないと
思うところは
です
最初から
助けに
行かないで
本つ当に飛信隊に入ってよかったス
しんたい
松左さん
俺...
スマン
十人ばかし
ついて来てくれ
え!?
他は先に
行ってろ
松左さん!?
キングダムの〈完〉
松左さん!!
もう、何度も訪れ、今回は、そう、
皆さん、こんにちは、原です。
この度は、オリオをご購読、真にありがとうございません
作者みとかで
IF原泰久
まだですかね〜。
映画キングのムーム向きです!!
早く皆さんの感想を聞きましたが、
ぜひぜひ普様っ劇場に足を運んで
...
味面が行ければ、もう危なかったんですね〜〜〜
ここで、現在ビジネスですが、スマホは、そのために、それであるからと思っていましたが、一般的なことが出来ないのです。
大きさということで一度読みが増えているのですが、お客さんが通っていますが良い理想があるのだろうかもしれません。
発売の時にいただいて、お客さんが優しくなってきたのですが、あなたはたくさんのことができました。それはそのほうがありませんでした
ぶっちゃちゃんもーーーっとすごいですよ。すっごくすぐいいんじゃなかったのもちろん「文字教えてください。たっかそのまま、この54巻にも
それ以外ですが、やっぱり残っていたのですから、実際にお願いします。これは、独自の人に対してはなかったんです。
キャグダムを読み直すと、さらに逆の映画も訪れたらしいです!!笑
長いですが、せーひ!
「レギュラースタッフ・梶山美娘上村惠二朗,毛利茅宴_佐藤優次図元利恵・水縁十月・タガセロ・
ヘルブ・北原涼子
・□編集,大沢太郎
ヤ
本当に嬉しですね。
キコミックス発売当時の情報です。
映画キングみんどうですかねー
2時前ちゃん、皆さんたとて素敵な時肉となれたなら、
これは楚の
鉄甲冑
「秘剣のナン
剣で斬ることは
かなわぬ
だが
おまけマンナ
ワシには
斬れる
斬れて
しまうのだよ
トウ
お師匠様!
さすがです
酸6才
うむ
愛らしい弟子
トウよ
師の奥義しかと
そのパチクリの目に
焼きつけたか
いえ
セミが死にかけて
ましたので
そっちを見てました
何という弟子だ
トウよ
師の剣技より
死にかけたセミの
方が好きか
たしかに死にかけの
セミがいつ動かなく
なるか気に...
師匠
僕にも
やらせて下さい
セミはもう
いいのか...
集中しろトウ
精神を集中し
剣を己の...
/19ヵ
もう一回
待つのだ
トウ
せーの
剣の奥義を極めねば
その甲冑は斬れぬ
そうなのですか
師匠
師匠
その奥義
このトウに
お教え下さ...
セミだ
また別の
死にかけのセミの
誘惑に負けておる
よく聞けトウ
ワシの声は
届いておるか
トウ
はい
セミの方を
見るな
そうなのだ
もう何十回も
言っておるが
そうなのだ
我が剣技の
奥義は
ラーメン
"らと。ん»は
合っているが
そもそも
ラーメンとか
言うな
螺旋”だ
〝螺旋〟とは
?
どうだ今
止まって
見えるか?
だろうな
これだ
はい
止まって
見えます
だが
実は
これは止まって
おらぬのだ
?
瞳のファルファム伝説の
幕明けである
っっく
少し大げさに言えば、原作者・原発のに
とって、キングダムの映画化は、ただの速
載作品の映像化ではない、
漫画家の多くは、がつて漫画に焼きられ
たる画面少年であることが常だが、点はどちら
らかというと映画に貸した映画少々だっ
た。ハリウッド映画に魅了され、映画監督を
悲し、映像を学ぶ大学にまで進んだ。
しかし結果として、原は漫画家になった。
そしてその漫画は映画となり、原は映面監
寝てはなく、原作者、そして即太郎の一人と
して、かつて慣れた映画の世界に足を踏み
入れることになる。
そこには、運命がこのギングダムとい
う作品を生み出そうと企んだとしか思えな
いような偶然の連続があった。
これは、そんな原泰久の漫画と映画をめ
ぐる物語である
なる。
キングダム]の実写映画がいよいよ公開と
漫画「キングダム」という偶然、サポートの
漫画「マンシュ」という偶然、映画『キングダム』といった然。
私も、相手を体験しなければ週刊ヤングシャンプ海外部
20.000字インタビュー
ハリウッドに魅せられた少年
今も思い出すのは、久留米に2向かう車窓の風景です。
電車で15分、夏休みや冬休みといった大きな連休に一度、母親に
久留米市の映画館へ連れていってもらうのか、子供のころ一番好き
なイベントでした。
映画に関しては、僕はだいぶマセた小学生だったんです。
年の離れた兄が一人いたことが大きかったですね。家に一台しか
テレビがなかった時代なので、おっ子の僕は当然チャンネル争いに
勝てず、兄が楽しむような布団を背伸びして見て育ちました。その
せいか、映画館に行くのもすごく早くかったんです。ちょうど小学校
低学年のころですね。今にして思うと、母親が子供向け作品を観た
くなかったからじゃないかなと思ううのですが、僕が観せてもらうの
は決まってハリウッド映画でした。友達がみんな下ラスもん映画
を観ているなか僕は一人学習版の下P、TVとか「スターウォーズ」
といったスピルパーグ、ジョージンルーカス作品にかじりついて
いる感じです。もちろん、学校にはまだ読めない漢字もたくさん出
てくるのですが、前後の文脈から必死に理解しようとして。
で、次の目学校へ行って、その面白さをクラスメイトに熱弁するわけ
です〈突ごんな世界で、こんな仕掛けがあって、こんな結末を迎え
でーーーと、すると、まるで僕自身が大冒険をしてきたかのように、
みんな意敬のまなぎしを向けてくれる。それが難しくて、また次の
映画を観に行きたくなるという繰り返しでした。
生まれ育った佐賀県の兆山町は級豊かな田舎の町。毎日泥だら
小学校高学年になると、兄だちが家から離れたこともあり、テレ
ビを自由に見られるようになりました。その頃はアニメにもどっぷ
リハマって、宇宙戦艦ヤマトニや「機動戦士ガンダム」なんかを
見ていましたね。一風の谷のナウシカや天空の城ラビュターといった
宮崎アニメも、もちろん大好きですした。映画館で観た『大空の城ラビア
夕の面白さには衝撃を受けましたね。
中学校ではバスケットボール部に入って、部活もしっかり
やっていたんですが、やはり映画エアニメに夢中でした。ただ、周り
に同じくらいの情熱でそれらの話をする友達がいなかったんで
す。だから、小学校時代と変わらず、ひたすら一方的に熟弁すると
いうブレースタイルでその感動を昇華していました。
そうそう中学校時代といえば、自宅にレアオアッキが導入された
んですっこれは事命的な出来事ですした。町に一軒だけレンタルビデオ
店もできて、そこで爆発的に映画画体験が広がることになりました。
『パック・トゥ・ザ・フューチャ1.や『ランボー』シリーズ、ジャッ
キーチェン映画『少ないお小遣いで借りてきては、むさぼるように
吸収していきました。
その後漫画家になるにあたって、このころの映画体験から得たも
のは非常に大きかったですね。昔の映画って、起承転続がすごく
丁寧に作られているんです。余分左要素がそき落とされて、良い意味が
けになるまで走り回って遊んでいた子供時代。母親と観るハウッド
映画は、そんな僕の小さな日常の想像力を圧倒的なスケールで超え
てくる体験だったんです。
漫画『キングダム』という母然、映画『キングダム」という必然
ていると思います。
「『キングダム』を設計する理奈思考
部にも入ったんですが、それほどおち込まずに一年で辞めてしまい
ました高校時代はとにかくクラスの友達とおいおい遊んでいるのが
楽しかったんです。理系なので男子ばかり。マジメに勉強もしています。
したが周りにすごく優秀な人だらかいで、勉強では一番になれな
いって分かってしまったのでほどほどに、あとは『校生活を楽し
んでいましたね。「厭くんは学校来るの本当好きやろう」って、周り
から言われるくらい。
漫画家なのに意外と思われるので、すが、僕はバリバリの理系学生
だったんです。中学のときから、数学とか理科の成績が良かったん
ですよ。分やっていることを真逆なんですが、国語は苦手で...(笑)
とにかく数学が得意でかつガンダムが好きだったので、高校に
入ったころは航空工学を学んで、ロボットを作るような会社に就職
高校は私立の進学校へ進みます。した「中学時代の流れで一旦久々の
味でシナリオはオーソドックスなものが多い。例えば、聖学』とか酔って
際』とか、ジャッキーチシ映画の起承転結は心地いいです。才能は
あるけれど落ちこぽれの生徒が師匠に出会って、その師匠を名が
した敵に立ち向かうというようなあの展開一、本説切漫画を描く
ならこう!」というお手本になるような作りです。
今、「キングダム」で描いている物語の根底には、当時知らぬ間に映
画から叩き込まれたシナリオ構成のエッセンスが間違いなく流れ
しようと目論んでいた時期もあり、ました。意気込んで、東王大の赤
本を買ったりして。すぐに自分の学力が足りていないことに気づいて、
一度も開くことはなかったのですが...父
漫画を描く上で、理系の考え方が役立ていることはかなりあり、
まず例えば、キングダムは史記という中国の歴史書を元に作
られているのですが、英記の中身はちょっと視線な構成になって
います。国ごとの歴史が描かれている「本紀」と「世家」「人物ことの
過話が起されている「列伝」など、まとめられ方が時系列ではないん
です。そこで僕はExcelを使う今日分なりの年表にリライトし、
さらにその年末から必要に応じでもビッードの取締選択を繰り返す
し、物語へと落とし込んでいきますした。これはまるに理系的な作業だ。
と思います。『キングダム』はキャラクターも多く、虫実に沿わなけれ
ばならない歴史的な制約もあり、とにかく要素が膨大です。本当に
考えて設計しないと「読者もついて来れないし、描いている方も
空中分解してしまう。今、のお話が受け入れてもらえているのは、ギ
リギリこの。年末からストーリ1つの落とし込みがうまく行って
いるからではないかと思っています。
また、漫画の設計図となるネ1ム作りもある意味で理系ですね。
漫画って、毎ヶ限られたページ数の中で、またウページごとに紙をめ
くらなければならないという制限の中で状況を伝えて読者を驚か
せなければなりません。大きいコママで圧倒したり、小さなコママリ
ズムよく読ませたりという観念がも必要です。そういったシナリオ
の構築は、僕の中では元全に数学的な作業なんですね。ネームの際
に考えるのは、何を見せるために、何を引き算するのか」ということ
RINGION原泰久2010年のディンクビュー
大学受験が近づいてきました。先に述べた新空工学への興味から、
最初はエ学部を目指して勉強していたんですね。でも、脱毛になって
て本格的な受験期が到来すると、次第に大学のその先を考えるよ
うになったんです。工学部へ進んで、それから自分は何をするのか
たくそしてどんな仕事に疑くのかなと。
初めて自分の将来を考え始めたおきに、何かものづくりをする
仕事がいなという想いにいたりました。兄の友人で「九州芸術工科」
大学以下英工大工という装飾系の大学に進んだ方がいて、卒業後は
テレビ系界で活躍されていたんです「映画や漫画が人好きで育った
僕からしたら、ちょうどそれが理想のモデルケースに思えてし
まったんですね。それまでは九州大学を目指して頑張っていたんで
すげれと、日が経つにつれ気持ちはぁん。んち、エ大へと悔いていき
ました。ただ「両親からしたら、もううん九大に行ってくれた方が嬉し
いいこいうのもあって、そのときは少ししたけ揉めた記憶がありますね。
結局、両睨みの形のままセンタ1試験を受け、国立の二次試験は
前期を九大、後期を芸工大としました。とりあえず前期で九大に
受かってから傾もう、と何なら悩んだ未に九人を蹴って後期に
障むのもカッコいいなとすら思うていたのですが、その必要はあり、
ませんでした。あっさり九大には落もって、変工夫に受かったんです。
選びようのない結果が出たことで、ああ変工大で良かったんだと
こか安心した気持ちがあります。した「あのとき、もし九州大学に受けて
と。本当に設計です。ギングをムーを描けているのは、理系思考の
お陰というのはあると思います。
さて、漫画についてこの話もしましょうか。
絵を描き始めたのは小学生の、ころです。休み時間、自由戦に大流
行していた「キン肉マン」を描いていたら、一他にも俺にも「」と机に列を
ができたのが、初めて人に自分の絵を見せた体験です。絵を褒められ
れるぷを知ったのも、そのころですね
映画だけではなく、漫画もたくさんん読んで育ちました。ゴミックス
を買ってもらったことはあまりなくて、とにかく週刊少年ジャンプ
を隅から隅まで読む子供でした。「キン肉マン」からキャプテン翼、
「北斗の姿」に銀牙'流れ星銀」、「ドラゴンボール【「シティームン
ター【魅!男源』【聖闘士星矢】『ジョジョの奇妙な冒険』でして
「スラムダンク」が始まってーーという凄まじいラインナップ。ギング
ダム4は昔のジャンプっぽいと言うってもらえることが多いのです
家が、それは疑いようもなく僕の漫画のDVAが、その頃のジャンプ
で形作られているからでしょうね。
中学生のころは、ガンダムや超時空安室マクロス」の影響から
ロボットと共に戦闘機をよく描いていいました。戦闘機がブームの時は
代だったんですよ。当時のドシリースはすべて網羅していて、F-1は、
F=15、F23とか、もう機体を見たここの機種がすぐにわかるくら
いいかマっていました。学校の机にも、そんな乗り物の絵はっかり
を結婚でひたすら描いてましたね。先生に見つかって呆れられた
三、映像制作、途切れたレール
かっていたら、実際はどういう選択をしていたのかはわかりません。
漫画『キングダム』という母然、映画『キングダム』という必然。
だから芸工夫に進んだときは、将来映画監督になりたいという気
持ちの方が強かったんです。お他のころから映画が好きで、ずっと
ずっと観続けてきたので、映画監督がになって食べていけたら、もう人
生遊んで暮らすようなもんじゃない!と思っていました。
大学進学で大きかったのは、学生部で知り合った同級生の存在で
りしながら。
でも、まだその時はオリジナルを作りっていたわけではありません。
校二年生くらいですかね何がきっかけかはちょっと覚えていないの
ですが、多分何かをアレンジしてオリジナルキャラみたいなのを描き
始めたんですよねじゃあせっかく描いたから、そのキャラを使ってス
トーリーを考えてみよう・みたいなことがあった気がします。弦は
きが飛躍して突破的にノートの端にに描いてみた、というレベルですけ
れど。次第に吹き出しをつけて、セリフをしゃべらせたりしてー
でも、ただそうやって落書きを楽ししんでいただけで、一週間家にな
えみなりたいという発想は大変だが、ったです。大学一年の春にキャ
ンバス近くの画材店で初めて漫画のモットを目の当たりにして、「返
画ってこれで出来てるんだ!!エスクリーントーンを買ってみたり、
もしたんですが買ったことに満足してずっと机の引き出しに眠ら
せてしまうような有様愛読していたジャンプの作品が絵もストー
リーもそれは凄いクオリティだったので、漫画家なんてあまりにも
世界が遠すぎて、目指すという想像すら浮かびませんでしたね。な
りたいなって、一瞬思ったことはあるんですけれど、それは現実的
な想いじゃない。宇宙に行ってみたいなとか、そういう感覚でした。
すね小さな大学で、一学科が50人くらいその50人で四年間ずっと
一番なので、もう高校の延長数みだいなクリです。しかも支援系の
大学だったこともあり、趣味の合う人ばかり。皆、何かしらのクリエ
イティブに携わりたいという感を持つ人たちです。絵を描く人もい
れば映像を撮りたい人もいれば、ちょうどその頃コンビュー
ターグラフィックが流行り出たした時代で、CGデザイナーになり
たい人もいて。
その中で僕はというと、映像を扱うりたい人のカテゴリーに感じ
そいました。ただ、その映像好き」もレベルが高い僕は小学校から
人一倍映画を観ている自負があったのですが、さすが映像を専門に
学べる学部だけあって、自分よりさらに詳しい人が何人もいました。
それまで誰とも話せなかったようなマニアックな映画のタイトル
が当たり前のように教室で飛び交っている。自分みたいな人間が世
の中にはこんなにいたのかとするこく興奮したことを覚えています。
特に仲間内でのおに映研下映画研究会の部長になった男から
んですが、彼との出会いは衝撃でしたした。彼は僕以上に早くから映画
を特異な視点で観ていて、知り合った時からずっと一目置いています。
した。僕が好きだったのは起承転結型の王道ハリウッド映画でした。
が彼が成めてくるのはヨーロッパ映画とか単館系とかサブカル色
の強いジャンルの作品ばかり。未来世紀プラジル【】ロスト・チ
ルドレン』、ガタカなんかを救わりましたね。まるでツムリエみたい
なんですが、厭ちゃん、多分好きだと思うよ、これ」って、彼が教えて
てくれる映画って、不思議と僕がちゃんと面白いと思える作品
なんですよ。相当、良い刺激を受けました。当時は二人で「本当に
KINGDON原添2010年インクビュー
お互いいつか映画監督になろう」と熱く語り合っていましたね
彼は今も映像関係の仕事を続けています。
大学では授業にものめり込みましした「渋工大は共術と工学をとても
ちらも学ぶので、芸術工科大学というのですが、それこそヌードアッ
サンからブログラミングまで、本当に「精広く講義があります。様々な
分野のクリエイティブを学んでいくというイメージです。
僕が面白かったのは、もちろんん映像を作る授業でした。実技の
授業があるんですよ。最初は?分の映像を作る段階から始まって、
最後は10分ほどの作品を制作するところまで、当時のHi&という
ビデオカメラで撮影して、音楽スクジオのミキサーみたいな機械でリニ
ア親狼していきます。僕は映研には入っていなかったのですが、映像
の授業では映研の機材を自由に使うえるので、面白くてどんどんやり
力を覚えていきました。親狼の朝を迎えたのは一度や「腹じゃあ
りません。時間を忘れて没頭することが本当に好きでした。
この授業の年齢末の課題は思い出演いてす大体30本くらいの作
品が出揃う発表会、当時、僕はアプリイッドリッチの「ツインビークス」
にハマっていて、それに大いに感化された不思議系のストーリー
を撮りました。みんなどんな作品を撮ってくるのか楽しみだったんで
すが、ふたを開けてみたらPVだ。ったリコメディ動画だったり、
あるいはじWっぽいオシャレな映像はかり、本格的なストーリー
ムービーを作ってきたのは僕こんばらの映研部長の彼だけだった。
んです。特に僕はもうそれこそガチガチの物語を作ってしまった。
ので、本当に恥ずかしかった。今で言う。意識高い系みたいな。
とある男が山の中の神社で大阪もて、行方不明になったと思う
う、何気なく声をかけてくれただけだったのかもしれませんが、そ
れがすごい快感だったんですよね。ちょっと濡れるような感じが
ありました。自分が創作したものを誰かに認められるってこうい
う感覚なのか、その味を初めめて知った気がします。
そうこうしている間に、研究室を選ぶ時期が訪れます。今だとも
ミと言った方がわかりやすいのでしょうか昨今の大学事情は
わかりませんが、当時は研究室の教授の伝手で就職先が決まった
りすることが多かったったんですよね。
て町中が騒ぎ出したら、ひょっこり戻ってくる。お前どこへ行っ
てたんだ」と周りがずねると、ずっと黙ったままだったその男が
ナイフを取り出してーというようなストーリー。ラストは真夜
中のアスファルトの上で男がうずくまっていて、周囲を得体の
知れないお面をかぶった人外この名が踊っているというーー。ご
うして説明していても、わけわからない内容ですよね...
でも、その映像制作はめちゃくちゃ楽しかったんです。地元の友達
を巻き込んで山奥の方へロケたしに行って、ラストの踊りのシーンを
道端で振っていたら、警察の方に見つかって怒られたりー。本気で
ロケして撮り下ろした生真面目なせスペンスだったので、もっとさ
りげなく作られた他の課題のなかて明らかに浮いていたんですね
映像を流したあと「制作の意図をプレゼンして、質疑応答に答え
なくちゃいけないんですよ。もう顔を真っ赤にして、ひたすら下田
いてましたよね。これ以上、普通もめないでくれ...と祈りながら友人
ところが、授業が終わってからっ大くらいに「原ちゃんのが」
番面白かったわ」って言ってもらえたんです。多分彼らからした
漫画『キングダム』という偶然、映画『キングダム」という必然
当時は、本当に落ち込んでいましたね。
『豪画という選択肢
僕はもちろん映像関係の仕事にに就きたいと考えていたので、とに
かく映像の先生の研究室に入りだかった。本来夜、話題している先輩、
のほとんどはそうした研究室の出身でしたし。でも映像は人気の
ジャンルだけあって、かなりの高倍率だったんです様も少なくて、
で、その研究室の先生が映研の疑問がだったこともあって、映画研究会
の学生を中心にあっさり定員が理まってしまったんです一原くんは
悪いが入れないんだよこ言われたことを覚えています。今思うと、
なんで映研に入ってなかったんですかね僕...。なんとなくサーク
ルっていうと、定期的に集まらなきやいけない拘束感があって面倒
見かったんですが、こんなことになるなら入っておくべきでした...。
これがある意味で、人生の大きなターニングポイントでしたね。
映画監督を目指して、映像系の通り...進むために英工大へ進んだはず
なのに、そのレールは未来へ繋がっていなかったわけです。
もちろん個人で目指すという道もあったはずなんですが、当時は
研究室に入ることが最大の目標になるっていたこともあり、ただただ
然とするだけでした。人気のあ2次会都系の研究室はすぐに定員が掛けて
まってしまい、なかなか第二志望を決められずにいた僕は、もう一つ
の専攻学科である上学系の研究室にに進むことになります。結果、カメ
うを回して映画を撮るはずだっただ僕は、コンピュータープログラミン
次のC言語を用いて画像解析をすることになってしまったのです。
映像への道が行き詰まったことで、図らずも自分はそういえば漫画
家にもなりたいんだったというここを思い出したわけです。人生って
本当にわからないものですよね。そのとき彼女の研究室に入れていた
大げさですが、映像系の仕事に«進むという夢がなかは断たれたよ
うに感じていたので、それに加えて、進んだ研究室は何もわからない
システムエンジニア系具体的に言うと、タデジタルカメラで人の
顔を四角いセンサーが捉えて、自動認識する技術があるじゃないで
すか。あれって、カメラが捉えている画面に対して、あらかじめ設定
している顔のマスクのテンプレートが反応した結果、人の顔として
て認識できる仕組みになっているのですが、そのテンプレート
この当て方の研究をしていました。もう映像的なクリエイティブの方
向とは、まるっきり別世界です。
映像の未練を引きずりながらも、C言語と格闘する日々が始まる
りました。日によっては、何かの縁でこうなったのだから、プロ
グラミングのジャンルを極めようと思うこともありました。で
もやっぱり、ものづくりがしたくて大学に進んだという経緯や、
技術で実際に制作を経験した次郎が強く、常にうずうずした気持ち
ちが残っていました。希望の研究究室に進んだ同級生への薬ましさ
もあったかもしれません。とにかく何か自分でやりたいな、やら
なくちゃなという想いがずっと渦巻いていたんです。本当なら
気持ちを切り替えてブログラミシグを勉強するべきなのかも
しれませんが、そう思えば思うほど、戸惑いは増す一方で...。
そんなとき、本格的に漫画を描いてみることを思い立ったんです
KINGIDON原本スッwwwitter-
ら、僕は漫画を描き始めなかったし、SEにもならなかったし、となる
と当然キングダムも生まれていなかった当時の同級生が多そうで
あるように、映像系のディレクターをやっていたかもしれません。
漫画という新たな日様に既婚を絞った僕は、大学・年の四月に
買ったスクリーントーンを机からみっ張り出しました。でも驚くべ。
きことに、そのとき購入していたスクリーントーンって、たったのは
枚くらいのものだったんです。全然足りません。そうしたら、だま
たま読んでいたヤングマガジンのちはてつや武の谷加賀に応援
教会員スクリーントーン十枚セットトプレゼントという質問があります。
はちば食べ応募することに決めましした。入賞しなくてももちろんの
で、そこまでエネルギーを注がなくてもいいのかなと、授業中に描
いた4コマキャグ漫画を投稿ししてみたんですね。そうしたらどうい
う巡り合わせが、なんと期待位に人ってしまったんです。スクリーン
トーン十枚セットところか、食金お万円が転がり込んできました。
受電するなんてまったく想像もしていなかったということもあり、
まずが最初に誠談社の編集さんから電話をもらった時のことは、
一生忘れることはないでしょうね。その後、キングダムの連載が決まって
まったり、雑誌アンケートで一位を獲得したり、手塚治虫文化食をい
ただいたり、今回の実写化があったり、多くの嬉しい出来事があり、
ましたが、漫画家人生に関わる事柄の中ではそのときが一番厳しい
瞬間でした。漫画家を目指そうと思いながらも、まだそのスター
トラインすらどこにあるのかわからないような状態。こう真っ暗な
闇の中を手探りでもがきながら道み始めたら、いきなり前方から光
が見えてきたというような瞬間で、未来という画面が急に鮮やかさ
を増したようでした。
東京で表彰式がありますということで、交通費を出していただき
初めて上京しました。ちは先生から手渡して食状をいただいてるの
様子を出版社の編集さんに見ずられてーもう一気に漫画家という
う夢物語だった世界が現実になり、ましたね。もっと何年も試行錯
設した本にたどり着く場所だと思ううていたので、目の前の景色に慣れ
れるのが大変でした。その受賞作はTBS系列で放送していただいた
ただ、補熟大陸の取材の時に、久々に引っ張り出してみたのですが、
思わず撮影NCを出してしまうようなヒドイ代物でした。一応へ
シで描いて、スクリーントーンも貼ってはいるのですが、「これは
...こいう感じで。当時はまだトーンを削るの意味がわかって
いなくて、友達からトーンを削っではやけたところを作るんだ
よ。そうしないとコントラストがつきすぎちゃうでしょと言わ
れて、表面をこすって前るんではなく、物理的に切り刻んで「おかし
いなあ、ほやけないなぁあと音をひねっているような状態でしたが、
こら。あの作品は、今後も世の中に出ることはないと思います!!!
そこからヤンマカで担当さんがついて、4コマ漫画をひたすら掃
いていました。僕もお伝えすればよかったのですが、担当さんもイコ
マ漫画で投稿してくるのだから、4コマ作家を目指しているのだろ
うち思っていたみたいで、本当はストーリーものが描きたいんだけ
どこかあと思いながらも、1つ一週間ばかり描いていました。その後も
う一度新人食で食もいただいたのですが、次第にネタも尽きてきて、
もう4コマ描きたくないして思って、ようやく思い切って担当さん
に「本当はストーリーものを描きたいですと告げたんです。担当さん
漫画『キングダム』という偶然、映画『キングダム」という必然
一方、大学の方はというと、ちょうご就職活動の時期に差しかかる
ていました。ただ、漫画家への道が急速に開きかけているという状況
泣もあり、どうしようかと迷う中で大学院へ進むことにしたんで
す。もう二年だけ修士課程に進みながら、将来を考えたいなと。兄
が二人歯学部で〈年間大学に通ってていたこともあったので、両親
には申し訳ないのですが、欧々いく僕も咲へ進ませてもらいました。
ただ修士課程は今土課程の婚長級上にあるので、腕からいきな
り映像系へ戻ることなどできません学んでいたコンビュー
ター解析もよりハードなものになっていきました。漫画家という
目標を叶えるためのモラトリアムと思ってはいても、修士を取る
ためにはもちろんしっかり勉強がして、学会で発表もしなくてはい
けないんですね。なので院生時代はネームを切り原稿を揃えた
がらも、コンビューター言語を学ぶぴ、規模は小さいですがアジア圏
その国際会議に出て英語マスピーチをしたりもしていました。
ヤンマガでは導入賞を取って期待していただき、その後も同様
の時代劇ネタで別世に読切が取ってだりもしたんですが、そこから先
大勢げることができませんでした。説切ネームは通っても、そこから
さあ連載を目指そうというとこころまでは評価が得られず、なかなか
前に進めない状態に陥りました。大学院の方もそれなりに忙しく
ちょっと停滞してしまった感じです。
もーそうなんですか!?」とびっくりされてそれで初めてチャレンジ
したストーリー漫画で、千葉周作という北辰一刀流の開祖を描いた
のですが、今度は一ちはこつや俺」の恋人賞に選ばれたんです。
24歳の夜、僕は社会人になりました。
初めはどうしてもがっかりした気持ちの方が強かったですね
「なーんだ俺、サラリーマシになるのかというような。
子供の頃から何かを創作したいと考えていて、特に大学は天術系
の学生ばかりの中で過ごしてきただので、「サラリーマンなんてつ
まらない」という決然とした間、定観会が染みついてしまってい
たんですよね。なので、どうしてもも何かに敗北してしまったような
喪失感を抱かずにはいられない心境でした。
なりました
あ、田本がいなかったなら、
そうこうしているうちに、あっという間に二年が経ち、またも
や就職活動の時期になってしまうたんです。その時点で確実に返せ
画家で食べていけるという確証もなかったので、今度はさすが
に就活せざるを得ませんでした。親にも負担をかけていたので、も
う仕方がないなと自分の中でも割り切りました。
就職活動ではやはり映像系の数が捨てられず、テレビ局や制作
今社も受けましたが全滅、大猫間持ったのですが、結局映像でも
漫画でもブロの道へ進むことはできませんでした。それでも心
この中では、一旦就職はするけれど、いつかこっちの道へ戻ってき
てやるからなという強い気持ちはありました。その気持ちだけは
忘れないぞ。それまでの間、生きていくために働くだけだぞ、と。
そして僕は、システムエンジニアとして会社勤めをすることに
KINGDON保森◆2010年インタビュー
入社して配属されたのは、3〜4人くらいのとても小さいチームで
した。人数は少ないのですが、特許は技術を有する特殊なチームです。
今はもう大きな課にまでなっているそうですが、当時は社内へ
シチャーみたいな雰囲気でしたね。就職した会社はとある企業
この九州支社で、その3〜4人のチ1ムで本社からの仕事をとしとして
請け負っていました。
僕は元々、大学の研究室からの可利きで入れてもらったという話
続もあり、その部署での仕事というのは、ある程度大学院まで学ん
でいたプログラミングの分野が近かされやすい最場ではあったん
です。その意味で、会社から必要としてしてもらえている感覚もあり、そ
れが社会人に馴染むステップとしてしては良かったのだと思います。
そうしてSEとして一生懸命住宅を覚えて、職場にも慣れ始め
たころのことです。ある日、ただでさえ少ないチームから、他社より
加わっていたメインプログラマ1の方が突然抜けてしまったん
です。ちょうど社会人一年目に渋しかかったあたりだったのです
が、そこから修羅の道が始まります。『僕がそのとき扱っていたのは、
ものすごいポテンシャルを秘めた特殊なアルゴリズム。その態
力を最大限に引き出し、新たなシステムを実用化していく業務で、
実際いくつも特許を取っています。『その分野のプログラミングを
できるのがいなくなってしまった方と僕だけだったのです。
いきなり生活はガラリと変わりました。終電ギリギリまで働い
て、帰ったら寝るだけという日えに。あのころは、かなり追い詰め
られていましたね。まだ入社・二年目で、でも責任は重くて。キャ
バオーバーの仕事量をこなしていたので、どうしてもミスも多く
なっていきました。そしてどうどう、僕がやらかした。パクのせ
いて会社に大きな損失を出してしまったんです。
プログラミングのバグって、発見するまで正常にソフトが作り
動てきないので、とにかくもう総出で誤った箇所を見つけなけれ
ばならないんですね。発見が遅れれば遅れるほど、捜索にかかる人
作戦が辛づる式に増えていってしまうんです。なので、本当に大
「数の方に動作確認をしてもらい、どこで異常が出るのかを探っ
てもらいました。もちろん僕も吐きそうになりながら、血眼になっ
てプログラム内のミスを探します。した。生まれて初めて心時間一睡
もせずに、パソコン画面に張りついて目を凝らしました。その数日
間の記憶は、両片的にしかありません
ようやくバグが見つかり正常運用できるようになったあと、得
ち受けていたのは、反省会です。大きなサービスだったので、他の
のグループ会社も加わってのごこの損失をどうしてくれるんだ!!」
という箇時会議パクの全責任店長にあったので半ば切越堂桜の
気持ちで出席しました。
ところがどんな言葉を盗びせられるのかと今にも震え出しそう
な心境で臨んだその席で目の当たりにしたのは、信じられないことを
に僕のことを必死で守ってくれるうちのチームリーダーと先輩社
目の姿だったんです。直属のリ1ダーは懸命に弁明してくれてる
の上の東京本社の方は誰がどう見ても僕のミスで起きた事故の
はずなのに、すごい効率で相手に歯向かつてくれて、僕は唾然とし
て、その光景を見ていました。学生時代つまらないと思っていた
漫画『キングダム』というう母然、映画『キングダム」という必然
その間、駅心の創作活動はというと、当然ですが充全に止まってい
ました。最初の年こそ、一年かかってとようやく学生時代から描きか
けの他人モノ漫画を一作仕上げたんですが、そこから激烈に忙しく
なってしまったので、それっきり、会社でも漫画を描いていると
サラリーマンの大人が、自分のために目を血走らせて声を張り上げ、
けて戦ってくれている姿をこの目、に焼きつけていました。本当は
感じかったですね。大人ってカッコいいんだと知りました。
その時間違いなく僕の中で何かが変わった感覚がありました。
大学生のころ、スーツを身に着け働く〈大人たちは、顔の違いもわから
らないただの。サラリーマンでした。でも実際は、その一人ひとり
が子供みたいに屈託なくて、小さなことでも一音一撃してはじゃい
で、一転自分の仕事のことになるお本当に一生懸命でーーーそんな
すごく熱い人たちだったんですよね。希望の道に進めず、なかは勝
あのなか就職した僕を待っていたのはっそんな熱い世界だったんです。
「キングダムで、まだ年の若い信が飛信隊の中でたくさんの先輩に
イジられたり可愛がられなりししながら成長していく姿は、まさに人
社二年目のプログラマーだった未熟な僕が先輩方にしていた
だいた経験がベースになっていまず、あのとき感じたチームの一体
感、先輩たちの優しさ、美味い酒も近い酒も飲み交わした経験とそう
水飛信隊の雰囲気を形作っているんです。ここ数年、ビジネス衆
の方々から「キングダム」を褒めていただける機会が増えているのです
が、もしその理由を僕なりに探すこのであれば、自分の社会人時代の
経験を自信を持って落としし込んでいるからだと思います。
なんでことは誰にも言っていなかうたので、実は漫画家になり
たいと伝えた時は驚かれました。
創作活動はできていなかっなんですか趣味の映画鑑賞だけ
は続けていました。特に予算がかかうた大作映画は片っ端から観る
ようにしていました。お金がかかってる作品で、予算を回収した
いといけないので作り手側も本気でお楽しませに来るじゃないです
か。それは絶対観ておかないとこ思いっていて。学生時代はむしろ単
館系の映画に質倒していた時期もあったのですが、逆に社会人に
なって、子供の頃のハリウッド路線に戻ってきた感はありますね。
英天な予算を探した言い訳のできないい宿品そのスタッフたちの本気
を感じたいというようなどこれも会社に入って、チームで何かを
作るということの意識や責任を知れたことが影響していますよね。
社会人一年目から三年目にかけては一度も机に座ってペンを
損ることができなかったんです漫画を描く準備はてきているん
ですけれど、疲れ果てて週末も机に向かう気分にはなれず...。
会社員になった頃の僕は、いつか漫画家になろう」と思って
いたんですよね、期日を決めずに、基本薬天的な性格なので、「30歳
までにはなろうかな」といったノリで。ただ、本当に丸々一年間何
もできなかった時に、ちょっと考えが甘かったと思い知りました
た。これは本気で漫画家にはなれないかもしれなぃなと。
やっぱり社会人の仕事で、100%で向き合わないとできない
ものなんですよね。トラブルもあり、ましたが、すべての情熱を向けて
いた分、仕事はすごく充実していて面白くて、いい先輩たちとも
巡り合えてチームも仲良くて、申し分のない日々だったんですよ
KINGDON原添◆201000字インタビュー
ね。ケチのつけようがないくらい
だからこそ三年目の冬に、僕は会社を辞める決断をしたんです。
これ以上化事を続けていると、もう漫画家になることを諦めてし
まうと思ったんですね。お世話になった会社の方々には本当に申し訳
し訳ない気持ちでした。新入社目の僕を優しく育ててきてくれた
大好きな先輩方だったし、技術も経験も体制して、社会人として
「さあこれから」という時期でしたしね。でも、逆に言うと、そこがリ
セットボタンを押せる最後のタイミングだったんです。今でもよく
その状況で辞めるという決断をしたなとは思います。でも当時はやはり
リどうしても漫画家にならなくではという使命感があったんです。
時を同じくしてその人社三年目の冬に、本社の主催するシステム
技術の発表会であろうことが大俺を受賞してしまうんです。そんな
友タイミングでの依頼通職だったので、会社には言い出しつらかっ
たですね。
特に直感の上司にはなんて言われるのか...怖かったです。僕がお
穴を出したとき、必死にかばってくれたあの上司です。心が痛みます
した。ところが、意を決して時間を作ってもらい、本当は漫画家にな
りたくて、そのために会社を辞めたいと告げると、一瞬間があった。
のちに「うん、わかったよ」と一つ返事で快諾してくれたんです。
本当に意外な瞬間でした。「そのれはないだろ!」と引き留められ
たり恨み声を言われるとはかり思っていて、それに対して理解
してもらえるまで自分のことを説明しなくてほど平価をしていた
のに、その必要もないまま快く造り出してもらえました。その後、
もう一人本気になって僕を守って下さった本社の方にも説明
す。二泊三日で取れるだけアポを取り、東京で全12誌を回りました。
ので、一度いろんな種類さんの意見がを聞いてみたいと思い立ちま
そうして25歳の冬、僕は会社を退職しました。社会人生活でたの
ただ貯金が無くなるまでにアピュー1するという決意とともに。
まず子始めに、社会人一年目のころに手をつけていた個人漫画を
あらためて描きました。時代はのちにキングタムの舞台にもかる
本秋戦国時代です。復讐の旅をしている主人公が職場の中に紛れ
ている仙人と出会い、とるに戦争へ向かうというような話を描きます
した「この時代には好具材という聖のイメージが強い暴君がいたの
で、勧善意志の梅図が描きやすかったんです。
当時、僕はまだ「持ち込み」といううものをしたことがなかった
え、本牧がつかんだ連載権
をしていただき、退職を承諾されました。
その直感の上司の方、永田さんんといって、実は飛信隊の田本の
モデルになった人なんです。
これはすべてあとになって聞いた話なんですが、やはりせっかく
食べた若手社員が辞めるということで、そのとき社内的に少し間違
になったそうです。ただ、実は水田さんん学生時代に映画監督を志し
ていた時期があったみたいでーーー。それであのとき、何も言わずに
黙って背中を押してくれたのかもしれません。気持ちがわかるとこ
言ってくれたのも、おそらくそういうことだったのかもしれません。
今日水がいなければ、信号政も河丁貂もいませんでした。
漫画『キングダム』というう母然、映画『キングダム」という必然
た、もうどの雑誌でもいいから仕事をもらいたいという心意気です。
ところが、その上誌の先陣を切る最初の最集部でもうめちゃく
ちゃにダメ出しをされて...。見るとたしかに読めないような透
画なんですけれど、当時は会社を辞めて、運身の力で一作描き上げ
て、切り崩した貯金で東京まで持ち込みに行っているわけです。も
う根拠のない自信を身にまとつ「て噛んでいるわけですよねえね」
を最初の積集部で見事に打ち砕けかれてしまって...。最初の出版社
を後にしたとき、これからこの作品で1話回らなくちゃいけない
のか...と絶望したことを覚えています。これはもう拷問だろうと。
しかし、2話目ではなんと褒めてもらえたんです。これはどう
なっているんだ、と。でも、そここっちだいぶ救われましたね。名刺を
いただくこともできて。それで気持ち的にも持ち直して、何とか
全議回り切ることができました。結果は3勝9敗9誌ではポロ
クソに言われたけど、3話では名刺をもらうことができました。
佐賀に帰って、持ち込んだ作品もそうしようかと考えました。貯金
にも不安があるし、せっかく描いたのだからこりあえず逆国食に出
して食金を得たいと思ったんですぐこで名刺をもらえたら話のう
ちで、一番締切が近かったヤングジヤンプの新人賞に投稿したんで
すねそしたら一番下の食なんですが、入食することができました。
その時、連絡をくれたのが、ギンダダムの初代担当の方になります。
ちょうどこの頃に、僕はどうぷり「地配にハマり始めるんで
すでもそもは仙人漫画を描くための資料だったんですね。お
代中国の神仙思想を調べていると、それがちょうど承秋戦国時
代のものとわかります。その時代についての知識と言えば、始
そうして出来た最初にヤンジャシに掲載された読切が〈金剛〉
いう作品です。既に信政、銘という『キングダム』でもお馴染みのよ
リオが容揚しますが、このとき銘ほ信の妹という設定でした。主人公の
は、始里部。戯政です。それまでは東京に残された極都と同様に、僕も
最後としてイメージしてきたのは逆ですが、この作品で初めて良き
王として描きます。三国志を扱っただ大統路という漫画で同様に
悪者の印象の強かった聖操が見事ににカッコいい主人公として描かれ
ていて、その影響もありました。イメージを一新した意政と「委員の
是滞と日本書くらいのものだったので、本格的に勉強しようか
など思い、退職面際に本社で表彰された際にいただいた副会の
図書券で「史記」を購入したのが始まりです。
『史記』は司馬選という歴史家が書いた書物なんですが、歴史書と
いつより小説を読んでいる感じで、とにかく物語として面白いんで
すね。特に人物描写。当時の武将や文官の人生がそれはもうドラマ
チックに描かれていて飽きない。最初は仙人漫画の参考資料として
読んでいたんですが、次第にファンタジーを交えなくても歴史
大作としてこれをそのまま漫画にするのもアリなのではないか
と思い始めていました。何せ孫秋戦国時代なんて、ほとんど扱われ
そこなかった時代です。中国の店頭というと三国志が有名です。
が、それよりも何百年も前にさらに面白い時代があることを見つ
けてしまった!という興奮がありました。
当時は歴史モノ以外にSFも描いていたのですが、担当さんにも
相談したら「本秋戦国で行きまししょう」と言ってもらえて、そのまま
突き進むことになりました。
KINGIONI原本文sanorrングビュー
同年代で若くして活躍した将来非信にタッグを組ませたのがこの
「金剛です。まさに「キングダム」の骨子となる人物関係が形作られ
「た作品ですが、アンケートの評価はそこまで良くはなかったんです。
まだこれでは連載ネームに進めないということで、本秋戦国時
代の周辺ネタで新たな読切を目指しします。次に描いたのが、一馬酒
兵三百」。これは「キングダム」の序盤で政が語る四百年前の夜国
王・穏公の話です。王都統受精で感陽を追われた政は、信とともに
かつて程公が同盟関係を築いた田の民を頼りに山界へ向かいま
すが、まさにその四百年前に同盟を結んだエピソードを描いた読み
切になります。僕にしては珍しく、かなりギャグテイストで描か
れています。この読切を描いたことで程公のことがとても好きに
なり、王都都道館にも組み込まれることになりました。ちなみに、
穏公と盟を結ぶ山の王根端和の祖先ごも美貌の旅長として描いた
ています。こちらはまずまずの評価を得ることができました。
そうして三作目に手がけた読切が、その名も本牧。前の大将
軍本牧の活躍を描いた説明です。この作品が結果的に、ヤンジャン
で連載を勝ち取る大きな一石となりました。この説切の評判が良く
て、テーマを変えずに本秋戦国モノで連載ネームを切ってみないか
という話は繋がったんですね。役場人物は、本牧とカイネ。ご存知の
通り、ギングダムにも登場する。一人です。実はこの時もうすでに
僕の頭の中では始黒部の敵役として動かしたいという覚段を持つ
で素敵を描いていました。内容は、本牧とカイネがかつて艦門2趣国
北部にて何奴たちと戦っていた時代を描いたものです。キングが
ム本編でも、いずれこのあたりの話が出てくるかも知れません。
そして、『キングダム』連載前最後の説切は、『豪武と楚子』です。
「お牧」で連載ネーム移行するOKをいただいたのですが、その
結果が出る前にすでにネームを作りり始めていたので、最後まで描き
ました。姫子は楚国の大子でのちの息平君のことですね。これも将
米木編で絡んできそうなところを触れています。
こうして、ヤンジャンで同じ本秋戦国時代をテーマに四本読切
を描かせてもらい、遂にキングダムの連載ネームに取りかか
りました。主人公は、当初の目論見通りのちの始黒平鼻政をと思い、
ネームを作っていたのですが、以はどうしても王様なので、合戦
モノの見せ場である職場に容器できません。そんな時に浮かんで
きたのが最初の金剛で描いたあ信というキャラクターでした。彼を
主人公にすれば職場で大暴れをさせられる。滅政はその相棒として
描けばよいのではと思い、主人公の信玉様、畝という構図が出来上
がります。実はこの二人の描写でいうと、僕の漫画の主人公演なの
は畝の方なんです。最初に主人公としてキャラテサインをしていたせ
いや、政が大きな瞳を持った凛々しい表情、逆に連載当初の信は、
目が細くて主人公っぽくないかえですよね。それはネームの途中で
主人公が入れ替わったという事情が後を引いていたせいなんです。
また、その下僕と王様という身分の違う。人の友情を繋ぐため、
の仕掛けも必要だということになり、最改とうりこつの少年・読み
が生まれます。志平はに亡くなる深への気持ちが強ければ強いほど
どこ信が多くと向かう推進力になりますし、それは同時に数との純
の深さも意味することに繋がる。ここらへんの構造をうまく作れ
たことが今日の結果に繋がっているように思います。
漫画『キングダム』という母然、映画『キングダム』という必然
した。
セックの理由
連載開始から13年経って、100シングダムが実写映画になります。
一度は諦めた映像の世界に、今回こうして関わることができるの
は不思議なことですね。離れられない何かがあるのでしょうか。
それでいうと僕は今週刊漫画最高で毎週1ページの原稿を描い
ているのですが、やはり映像体験というものが大きな柵になって
いるように思います。
例えばネームを切るときも、思いい浮かべるのは映像なんですね。返
画面の「コマを想像しているのではなく流れる動画で思い浮かべ
てるの「瞬」瞬をキャプチャーしてコマ割りに落としていくというイ
メージです。担当さんと電話で打ち合わせをする際、大体まず僕が次の
この回のストーリーをバーッと喋るんですが、リアルタイムに頭の中で
流れている映像を担当さんに読み聞かせているような感じなんです
ただこの映像、セリフはありますが、音楽はないんです。映画のラッ
ジュを観てからは、信は山脳盛人さん、玖は昔沢次さんの声が喋って
いるんですけれど、バックミュージックは何もない長らく漫画をやっ
ていますが、やはり映画が変ましいなど思うのはそこですね激しい
アクションがあって、カッコいいセリフェ表情があって、さらに感慨を
「キングダム」は2003年に連載が決まり、その数年2006年1
月にスタートしました「僕はちょう20歳、会社を辞めてから二年、
社会人生活でためた貯金がちょうお風呂ようとしていた頃のことで
2018年の4月、中国で実写映画の撮影を見学させてもらう機
会をいただきました。
上海空港から500キロバスに大時間以上揺られてようやくた
どり着く郊外の撮影所なんですが、僕にとっては憧れの夢の国に
足を踏み入れたような感慨があり、ました。シーンは物語後半、成功
この王宮での戦いの場面です。スターッフの皆さんと挨拶をかわし
なから、撮影本番の合間を経って、現場へ入らせていただきました。
それはもう壮観でしたね。
見渡す限り、人人人物々しい王宮の建物の中、数えきれな
いほどのスタッフさんがせわしく動き回って、日本語と中国語
が終始飛び交って、死体彼のエキストラさんたちがそこかしこ
に倒れていて、その切れ間を上半身裸の屈強な国の民が関歩し
ていて、信がいて「政がいで、河子教がいてーー。目の前に広
がる景色なのに、どこか現実ではないような感覚。そして、自分
の生み出したものがとんでもない規模で動いていることに激
しく喉が渇くような緊張感も走りました。
現場のモニターで最初に観せてもらったのは、成陽宮での戦い
の最中政が檄を飛ばすカットです。
「戦意を断つな!勝利は目前だ!」というあの演説
「剣が折れても!腕を失くしても!
勝ちだ!!
揺さぶる音楽が鳴り響く。僕の頭の中では、音を鳴らすことまではで
きないので、そこは映画の中でもすごく楽しみにしている部分です。
「耐えしのけば俺たちの
KINGIDON原本文.compre:
それは島肌が立つほお返まじい体験でした。
彼者さんの表情やモリフはもちろんんですが、衣装の細かいディテー
心や背景の建物の雰囲気風でうつずらと舞い上がる砂膜や地面に
散った血のりにいたるまで、すべてが僕の想像力を圧倒的に超
えてくる体験だったんです。
漫画作りって、全部自分なんですよね。作者だから当然なんで
すけれど、キャラクターの漫画もセリフも背景も滅出もすべ
で自分のポテンシャルで出来ていろ、僕が頭の中で見ている兵
色がそのまま原稿になっているんですね。
でも、この映画キングダムを観たおきに思ったのは、明らかに多く
の方の力の集合体で作られているっそことなんです。なんだか当たり
前のことを言っているようなんですけれど、ずっと二人でギングダム」
の映像を頭の中で回してきた僕からしたら、それは凄いことなんです。
映画って、エンドロールを観たらわかるように、数えきれないほど
この人たちが関わって作るものだから、ともすればうまく力が強く
合せずに、僕が思い描いていたよりも低いバフォーマンスになって
しまう可能性もあるわけじゃないですか予算にも制約はあります。
すし、彼者さんによって合う合わないということもあるだろうし。
だけど、ラッシュして初めて不成形を観たときに、本当にすべてが
僕の想像を上回ってきたんです。この力の重なり方はとてつもないが、
とこれだけの人が集まると、こここまでの化学反応が起きるのかと圧力
倒されました。と同時に、僕が漫画を描くなかでずっと頭に流れてい
た景色は、実はこんな世界だったのか、その世界にやっと出会えたと
いう感動もありました。だから、映画の推薦コメントにも書かせて
もらっているのですが、一5回も泣いてしまった」わけなんです。
小学生のころ、母親に観せてもらった大好きな映画。いつしか
自然と目指していた映画監督とのう夢。今回のニキングダム」の映画
画化は、僕の最も幼いころの夢が中った瞬間でもあるんですぞのか
けがえのない瞬間を、ギングダムーを愛読してくださっている皆さん
こんと無視できたなら、僕にとってここれ以上嬉しいことはありません。
漫画『キングダム』という偶然。映画「キングダム」という必然。
カバーデザイン
岩崎修(POCKET
YuC
DIGITAL
SHEESAはYOUNGJANATACS
キングダム
54巻
原泰久
e原泰久2019.20!9
初版発行
デジタル版発行_2019年
2019年
発行所・集英社
http://www.shuesshacco.
この作品は、デジタル配信用に再編集を行うったものです
本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず、
無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載
を含むすることは、法律で禁じられていいます。また、個人
的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなど
の著作権保護技術を解除し、て行うことはできません