★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 ★この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、コンビナ。いっさい関係ありません。 李信ッ!!本作の主人公、下僕の出身ながら、数々の試功を積み止げ遂に将軍となる。今はじさ幼馴染み達に天ドの大将軍になることを誓う。 馬陽を巡る趙との戦いいて王騎が亡くなる 嬴政えいせい若き炎国の上。王弟の反乱や相国日本最近の権力争いなど経営の立場を越え、まだ誰も成じ遂げたことのない中華統一を目指す。 連合軍が趙国の鄰・標陽を奪う。 嬴政が六将制度を復活させる。 趙の武城・平陽を攻める。 一方、敗戦で卵地に立たされた趣国では、あの李牧が賊緑への復帰を果たそうとしてい 競馬薬は彼女したが学校が出て来たことで平成一期の戦いは伊浦する 二年ぶりに三大天亭校が開店を選げた 超王都・邯鄲に手をかけるべく、その手前に位置する二つの城・武城と平成へ進攻する条国、バカ対二十四万という圧倒的劣数の中、超感電車との戦いに挑んだ相談年は、時数減状態に陥るも、敵を欺く奇策で超本陣に突人。大逆転の木、見事に総大将・感慨を討ち取った。しかしその頃、麺の捕虜となっていた電士が拷問の未に惨殺。植騎が趣兵数万人の斬首を命じる事態に。そのの報告を受けた参国王・歳政は直ちに現地へと向かい、相場を滅しく糾弾両者は触即発の状況に陥った。 そういうことですが、そういうことはそういうことです。 カイネの方こそ大丈夫ですか? わっ私は平気ですどこでも眠れるので 丸二日もこもりっきりで ずっとそこにいたようですが 寝起きに悪いですが皆を呼んできてくれませんかカイネ は...ハイ!喜んで! 舜水樹二城の...後ろの線は? ちょうど昨日完成しました 分かりましたならば十日程邯鄲を離れます 留守を頼みます舜水樹・馬南慈 学教様はどこへ!?平陽・武城に入られるのですか!? 話聞いてなかったのかお前 ...ッ北”””を見に行くと? 偶抵は軍を南に出れるよう備えておけ さァ行きましょう学校様 宜安と聞いた時背筋が凍った こちらは長城ですでに先手を打っている そしてさらに李牧殿の描く通りに進むのなら... 素軍は大いに後手を踏む 同じゃ何じゃ今日は朝からにぎやかじゃな 何か良い事があったのか? 飛信隊は新年を趙の平陽近くの前線で迎えた こんなに楽しいんならこいつらワシらと違って弱くてすぐ死ぬんだから戦争やめればいいのにな琥姉 でもそこが複雑で... つか隊長そのカッコ寒くないのか? 何じゃお前ら朝からデキあがっておるではないか お前も今日は特別に飲めーい 飲まんワシは肉を食う! ギャハハハ信はアレだから感じんのだー そして展開していた趙軍が平陽・武城に入ったため秦軍は二城に到達 まだ雪が残るうちに総攻撃が始まった あれじゃ近づくだけで... 昔告白してフラれた女の名前だそうだ うちに井岡車なんてあったのか 紅春のあの美しい姿をあれこそ歩く芸術だ どこからどう見ても美しい 函谷関で見た井関車と違ってフラついてるな あの呉鳳明の井闘車を目にした時長年この氾響の頭の中にあった巨大兵器の姿がついに見えた ふざけた井関車が来るぞォ そこから設計と製造と失敗を繰り返し 一人も城壁に降ろすなァ 平陽・武城の坂攻めか同時に始まった時 二城の中間地を疾走する一団があった そしてその先に王翦達は 驚くべきものを目にする 急ぎ調べましたところ... およそ二百五十里と... こんなものが気づかな作られていてかったのか!? 申し訳ありません昨年までは平陽・武城から商頭カタに布陣していて二城の先まで探れておりませんでした しかし数年前までここまでのものはなかったはずです 李牧は三年前から平陽・武城の防衛ラインの強化を考え二城の後ろにあった皆と小山を土翼で一なく長城の楽城に着工していた 鄴の敗戦の後朝廷から遠ざけられたが、その作業は郭開が引き継ぎ学校の設計通りに進んだ 王都圏のものでよろしいでしょうか 桓騎軍は平陽城に王翦軍は武城へと ほぼ同時に攻城戦に入ったそうだ 桓騎の十万斬首で超が怒り狂い邯鄲から大挙して打って出て来るのではと心配したが 向こうは逆に外にいた軍を二城に引っ込めおった 桓騎の所業に恐れをなしたのではないか趙人は ここまで来てはさすがの李牧も手の打ちようが無いのだ 平陽も武城も大きな城だが邯鄲や鄴ほどの強さはない いよいよ我らの軍が趙の王都に届くのだ この勢いのままに気に超を滅ぼすぞ 扈輯を失い李牧が復活して邯鄲に入ったと報告もあるが 今のところさして大きな変化は見られぬ 王翦将軍より平総司令へ鳥による知らせが届きました あの二軍が攻めればいつかは落ちる まさかもう武城を落としたのではあるまいな ワハハそれはさすがに早すぎであろう いや王韜将軍ならありえるぞ 最前線王詔将軍からの知らせです 〝二城と邯鄲の間に李牧の長城有り〟 お願いしました。... 通過難しとはどういう意味だ まさか...邯鄲に行けぬと言っているのか!? まだ何が起こったのか、通過不可とは分からぬ いや...迂回で済むのなら王翦将軍はわざわざ鳥を使ってまで伝えて来ぬはず 何かただ事ではないことが向こうで起きている 伝令の続きはないのか? 邯鄲の南には古い長城が点在していた それを李牧がいくつか繋いだのじゃろう 少々迂回して行けば問題ないはず 〝これを選手に好機と見る〟 〝宜安を攻め北にフタをすべし! き...北にフタとはどういう... 潰すと言っているのか? 邯鄲を包囲し陥落させたとしても 王宮からは恐らく地下の脱出道があり超王含め王族は城外へ逃れるはず 邯鄲陥落で超を打ち倒したと発するが 向こうは趙王家の在る所が超である。と発し 力が残っていればしぶとく抵抗戦に出るでしょう 運良く早めに趙王を捕らえればそれでケリはつくが 往々にして落ち延びていき残党が再集結しこちらの掃討戦が続いていく 厄介なのは復興しやすい地に王家が逃げ込むことだ それにより戦いが長引く恐れがある 超北部の地名を持って来い 久々に趙北部の城の名を見た気がする しかしぎ宜安はあんなに北だぞ... 呼沱水の上はもう白狄の国だった中山がある あそこまで行くともはや中華とも呼べぬさすがに起王がそこまで逃げるとは考えにくい いやむしろ最終的にはそこに逃げ込むと考えるべきだ さらに中山の北には不毛の地代 そして一つ厄介なことにその代・の西側にあるのがー 何も無いと聞いてますが一応そこまでは趙の領土です 李牧が...治めていた地です 趙の朝廷と李牧の確執は根深いため 趙王達が学校に命をゆだねて頼ることはないとは思いますが もし仮にそうなり雁門に入り立て籠るとなると... 一筋縄ではいかなくなります いや、そんな北の果ての地など 脅威とならずとも力はそこに書かねばならぬ そうすると次に控えている最大の敵楚〟との戦いに全力を注げなくなる あの超大国相手にそれは命取りになりかねない 王翦はそうなる前に北の経路を叩くと言っているのか 王翦は邯鄲の南に長城が出現していると言っています 見方によっては趙軍の南下 つまり南への脱出経路を自らふさいでしまったとも取れる ...はいその通りです これは築軍の北上を防ぐものですが つまり王殿はこれを好機として 北を攻めてフタをして完全に脱出路を無くせと 長城越えの戦いも回避するのでそこでの犠牲も出さずにすむ利も大きい 北を討ってから南下し北口から邯鄲を討てば その一撃で全てが終わります 王翦将軍が”宣安”と伝えて来たことだ 宜安はあまりに北すぎる もう少し南で良いのでは 宜安ほど北へ行かずとも... 闘与から東へ折れる手もあるのでは 私も宣安を狙うべきと考えます! 昌平君すぐに宣安攻略の戦略を! よよしまずは今の秦軍全体の配備から洗い直しじゃ忙しくなるぞ あれだけ一か所に様子をかためれば登れるよなー それにしてもすごい数の大梯子ですね 田里弥の性格がよく出ている 田里弥様の大梯子隊の力を今こそ天下に示す時ぞォ 階段を奪い城門を内から聞くのだ 後続は永遠に来る安心して戦えェ そうして田里弥様の名を だからそこに立つなと言ったのに この銅の肉体と根性で... 山秀だ俺あいつ大好きなんだよな堅物ぞろいの田里弥軍で唯一笑える男 壁上の制圧が階段部分まで進んでいるかと ご苦労田里弥軍の諸君♡ この城はでかいお前は東の門へ行き亜光軍を中に入れてやれ 今宵はこの城で一番眺めのいい部屋でお前を抱くぞ やりましたぞ田里弥様ああ 何であの人死なないんだろ それから十日後に桓騎軍も平陽城を落とした 武城より日数を要したのは桓騎の十万斬首の一件が大きく関わっていた 桓騎憎しと兵の士気が高かったことと 敗北すれば同様に自分達も虐殺されるという恐れから、 それでも敗れ捕虜となった兵・住民は震え泣き叫ぶしかなかった ワシらも皆殺しにされる ううく...首を斬り落とされる 平陽の人間が最後まで徹底抗戦に出たためてある ところがここで桓騎は捕虜の対応を一緒に入城した飛信隊に丸投げした 面倒な捕虜の扱いは飛信隊に押しつけて自分達は城内の財をもうことに専念したのだ これにより平陽の人間はこれ以上危害を加えられることはなかった 安心しろ俺達は桓騎兵じゃねェ お前達に妙なマネは一切しねェしやらせねェ 女子供は細を解くから大人しくついて来い 飛信隊ってたしか... 戦地で略奪すら犯さないって有名な隊じゃ... あったしかに聞いた事か そうだ俺達がその那信勝た おかしなマネする奴は女も後たそー 女子供とはいえ夫や父を素兵に殺されていれば襲ってきますよ お前みたいな子供までこんなにきつく縛らなくていいのになー あありがとうございます お母オイラたち殺されないの? ギャーガキにがまれたー 大丈夫だそういう奴は目を見れば分かる 平陽・武城を落とした桓騎軍と王翦軍はそれぞれの城内で軍の再生につとめた 咸陽にて軍総司令昌平君が号令を発した それは王翦・桓騎の両軍が長城を迂回・北上しまず関与を落としさらに北上 一方で秦北部軍と東部軍を合わせ大軍とし太原を通して趙北部に進入 太原を通る軍と王翦軍:桓騎軍が合流し超大軍となり一気に宣安に攻め込むという キャハハ母さんが父さんに抱きついた 邯鄲に戻らずこのまま李牧様と雁門に帰りたいなー 寝ぼけて口から出ていた すっごい変なことを... いつか全てが終わったら 一緒に雁門に帰りましょう え?今何か言いましたか李牧様 !?え何ですか今何か... 宜安の下見から邯鄲に戻った李牧はすぐさま二所に早馬を送った 一方は司馬尚のいる青歌へ 葵の東部最前線。太原への北東に位置する趙の城“狼孟”へ そしてその李牧の報を受け青部から 狼孟城に二人の将が現れた 青歌のカン・サロとジ・アガですお見知りおきを 遠方よりよく来てくれた 李牧殿の使いにより貴殿らの事は聞いている 優もけっこう大きい方だか こんな大男初めて見た... いきなり来てぶしつけだとお思いなら共闘でも構いません 戦上手故この城の軍を幸いてもらえと 狼孟の強さは名君の業と確信しました 狼孟軍は勇猛と聞いています我らも多少精兵を連れて来たので共に あの李牧殿の推挙されたお二人に何の不満が どうぞ我らが軍を手足のようにお使い下さい 李牧殿の言われていた通りです この狼孟が次の戦場になるのだろうか 変軍はもう平陽武城...つまり邯鄲の喉元にまで迫ったと聞いている そうせざるを得なくしようとしているのです李牧殿が 今さらこんな北の前線を攻めることはないと思っていたが 国家存亡の戦いにこの狼孟が関わるのならば我らは喜んで血を流そうぞ 李牧殿はまだ諦めていない上に大いなる勝利を狙っています 私もジ・アガも同じ覚悟です...城主 この狼孟は李牧殿の戦略の重要な初手となります 共に戦い役目を全うしましょう うむ宜しく頼むカン将軍ジ将軍 飲んで冷えた体を温めて下され フフそれでは今宵は存分に飲もう 奏軍が来るまではまだ少しありそうですから 実際に連中が来るのはだいぶ先です 狼孟が密かに軍強化に入った日から実に五か月後であった 築軍総司令、冒平君が〝宜安〟攻略の大戦略を打ち上げたのは 内容は南から関与を撃破して北上してくる王翦:桓騎両軍と 太原を通る楽北部軍・東部軍が合流して超大軍となり。宣安〟を討つというものである 最初に慌ただしくなったのは平陽武城の地であった 二城を引き継ぐ楊端和軍が到着したのだ フッ会うたび見違えるな 信コンニチマタジフ元気ヨ ちょうど出陣するところが カカカせっかく取った二城だ しっかり守っててくれよ オレ達と一緒に戦うの!? 王翦将軍に呼ばれたのだ 壁軍一万を率いて私も参戦するぞ! コミッコン!!昨日まで行きたくないと泣いていたのに随分と勇ましいな そしてこっしの...?(死ぬなよ壁からかう奴がいなくなる まとまでキタリ殿泣いてなどいない 奴は少しだけ山の民題を覚えた くすくすらりょっとしたら次は平地語を私が教える番だ待っていろ そこで(壁将軍を頼んだぞ 何かすげーのついてきそーだな 李牧が復活したと聞いている ナジャラ族三百人壁雷参フ 六将って何か首飾りもらったんだろ見せてくれよ はーやーくーいーくーぞー 武城からも王翦軍-楽華軍が出陣 王翼軍と桓騎軍の連合軍がまず最初に狙うのは趙王都圏北西に位置する大都市〝関与〟である “閼与”に向かっていると思われます 王翦軍;桓騎軍共に長城を迂回しながら北上! り李牧様の言っていた通りに... いよいよ始まりますな李牧様 クククわざわざ死にに上がって来やがった おー盛り上がっておるな カイネは第一陣を先導しなさい お前達に疎ましく思われていることも知っている ちょっと近くを通っただけだ その者は我が軍の大切な将校です その手を私の前で拭いたら斬首にするぞ お前が兄嘉を推して戦ったことは知っている だが私はお前のことを嫌っても好いてもいない 郭開らと違って私はお前のことなどどうでもいいのだ 快楽に溺れていた父王を超える快楽の極みに達することだけだ 故にお前のジャマをするようなバカなマネはせぬ フフその分お前にとっては父王の時よりかは幾分かマシであろう 王ならば国のことを考えるべきです 次に私を諫めたらその舌を切り落とさせる 余計なことは考えず戦いに集中しろ 邯鄲の兵だろうと何でも好きに動かせばよい 私がいつまで快楽の玉座にいられるかはお前にかかっている お前の命に替えても私の遊興の時を守り抜け李牧 元よりそのつもり趙国を滅ぼさせはしません まずはこの〝閼与〟で王翦軍;桓騎軍を半分にします! 続きまして甘巴の大赤蟹の塩茹でと 薄豚肉の山菜包み蒸し五種盛りです フフフそうでしょう?猩玉さん 赤穂高原の柘榴酒ですお肉に合うかと やっぱお前エセ軍師やめて料理人になった力かしいか フフフ今は最高の褒め言葉として受け止めますよ オギコさんはもう少し落ちついて食べましょう。紳士のね 他人が戦っているのを眺めながら美味しい昼食を取れるのは何とも優雅ですねェ オギコそれ少し残しとけよ くそっ何で飛信隊まで後ろにっ... あの城平陽よりでけェぞ 何かいい香りがするな琥姉 王翦は閼与に着くと桓騎軍には後方支援と他所からの敵の襲撃への防御を任せ、攻城戦は王飄軍だけで行った 壁軍・楽華軍そして飛信隊も同様に外敵守備である どういうことでしょうか いやそうじゃないと思う 本当に王殿軍だけでやるってのか? だったら宝の持ち腐れってやつだろ せっかく連合軍だってのに 本命の北部攻略のために? 逆に無傷の軍を多く保って先に行きたいんだ王翦将軍は 上層部はきっと激しい戦になると予想しているんだと思う だからここは王聖軍以外の力を温存しとくってのか? 今回のは成陽も本腰を入れて援軍を送ってくる大戦略だ 意外と男気あるのか王翦将軍ってのは そんな作戦なら自分のとこ温存して桓騎軍に攻城戦を押しつけてもよかったはずだ 桓騎軍は決して攻城戦が得意じゃないのを知ってるからだと思う おかしな井関車は持ってるけど 桓騎軍だけで闘与を落とすとなると相当な犠牲を出すよ おかしな井屋中とは何だッそして井岡市ではなくなんだ! そういう自分は得意だって言ってんのかよ王製将軍は 最少の犠牲で落とす自信があるんだよきっと じゃあお手並拝見といこうじゃねェか 第六隊第七隊南壁の点に結果 大様子の群れで壁上に拠点を作り ブハェハハ田里弥の奴さらに固めてきたな この調子じゃ南門はすぐ開くぞ 見ろ城壁が梯子と兵で真っ黒だ 何だあの様子の数は... よし今だここから上がれっ 深手を負ったら自ら飛び降りている...? 一人でも多く道連れにせんとする鬼気迫る戦い方であった そしてこの道連れ戦法は城壁の防御もしやすくした 前の仲間の死をムダにするな そういう戦術だとでも... 通常は壁の際に守備兵の死体がたまっていき次の兵が守りに入りづらくなり敵に登られてしまうのだが死兵が飛び降りて守備の邪魔をしないためだ その戦術を伝えたのは閼与に派遣された舜水樹であった 李牧は殴与軍の総指揮権を舜水樹に与えて城に送り込んだのだ 守城戦において兵卒が取れる最上の手だ 末端の兵士まで士気が高すぎる 気をつけろどんどん締ちてくるぞ 命令があったとしてもここまで徹底して出来ることではない 田里弥の気づき通り今戦っている閼与の兵は普通の兵ではなかった 気をつけろこいつら最後は 必ず通連れにしてくるぞっ 壁上で戦っているのは学校によって集められた 昨年、恒騎に虐殺された投降兵達の親・兄弟・子ら遺族達であった 前列疲れたら代わっていいぞ 恨みを晴らす日を待ちに待っていたのだ だから舜水樹のこの苛烈な戦い方を全ての兵が遂行出来た 本当は桓騎兵が登ってくればより火がついたのだが 遺族達の怒りは桓騎の代わりにお前達が受け止めろ 閼与は桓騎の十万斬首への怨念返しの場だ 王郎様...田里弥軍の様子が.. 何だまだどこにも投点が作れぬぞ... 正に昨年の桓騎の暴挙の反動を王聖軍がまともに喰らう形となった そして李牧はまた別の軍もこの関与に投入していた 扈軋軍の三将であった虎白公と 若き龍白公の残党軍であった 残党といえどその実は扈郵軍の〝槍〟となっていた最強の騎兵団である 出たなら出たで開いた門から入城するまでだ>>行くぞ 戻らぬつもりなのか... そしてその二軍は全く虚をつかれて動けぬ王翦軍の合間を駆け抜け 王翦軍全体の指揮を執っていた田里弥に襲いかかったのである 龍白騎兵隊三百!整列! 虎白騎兵隊三百!整列! 我々はこれより敵兵の海である城外に打って出る! 一度外に出ればもはや城内に戻ることはない 狙いは城を包囲している王製軍の指揮官田里弥を討ち敵に打撃を与える そしてその後奥に控えている桓騎軍まで駆け抜け にっくき桓騎の首を斬り落とし そこまでお前に指図される筋合いはない 王殿軍は完全に虚をつかれて対応できないよ 狙っているのは今全体の指揮を執ってる田里弥将軍だ テン奴ら今騎馬が出てすぐ城門を閉めたよな この素軍の海にあの騎馬だけで飛び込んだのか... 城に戻らないつもりだよ いっいかん本当に止まらぬ 背を討たれるより斬り結んで活路を開くぞ 見えたぞあれが田里弥だ お...王翦様が近衛兵団を 連れて来て下さった...! 今すぐ周辺の兵を呼び集めよ*景可の陣〟で包囲する 桓騎軍ら外の陣の全軍に伝令 内から出ようとする騎馬を絶対に見逃がすなと この連合軍の海に飛び込んで来たパカ共は一人残らずここで滅する 王闘自ら援けに来るとは... しっしかし王殿が出て来ている 奴を討てばそれこそ... もう王殿の前にはぷ厚く壁が... ダメだ出陣は失敗だ... あのままあそこで死ぬ... 守城戦で兵力が貴重な中私怨を晴らすために打って出るというのは認められぬが 前方に出て指揮を執っている田舎弥をます狙うというなら作戦として何とか目をつぶる だがそれでも三百騎ずつだ 心意気は買うが間違っても無駄死にだけはするな そこまでお前に指図される筋合いはない 出陣は許すが決死隊”はやめろ 田里弥の急襲に失敗したらすぐに離脱しお前達の目的の桓騎を急襲しろ これ以上生き恥をさらせと言うのが お前の復讐心はその程度か 何が何でも外へ脱出し生き延びろ 桓騎の首を取るまでは泥水をすすってでも生き延びるべきではないのか 知った風な口をきくな舜水樹... 貴様に一体何が分かる... 一般兵ではお前はないのだ 北の秋の血を引く部外者が 我ら慰瓢軍の精神にまで口を挟むな 全て無駄死にだぞ虎白公 桓騎と刺し違える以外は ここまでだ包囲を脱するぞ 虎白隊は援護に回り龍白隊を押し出せ 扈郵軍随一の突破力を誇る龍白隊を先に行かせろ 虎白公達が脱出を始めた 何だあの包囲陣の早さは 一帯の全弓兵にあの乱戦場を狙わせろ 王殿兵の包囲がもうあんなに む無理ですあそこまではさすがに矢は届きませぬ 届かずとも手前の包囲につこうとしている敵の気は逸らせる ここからが、本命”だ我らの ああ先に逝って待っていろ 龍白隊があの包囲を!虎白も続くぞっ 敵の防陣の隙間をあっという間に 桓騎の本陣あたりまだ何の動きもないぞ 奴ら油断しきっていたんだ ここれはひょっとして... にっくき桓騎のいる本陣だ 扈輌様と虐殺された捕戚達の仇を討つ! いけるいけますぞ虎白様 桓騎軍はまた財団すら作れていない ここで必ず桓騎を仕留める そこでしっかり見ていろ舜水樹 ここより先に行かすわけにはいかねェんだよ 桓騎本陣を目前にしてジャマがっ... するに決まってんだろうがバカヤロォ 前を行っていた龍白隊が敵に くそっ桓騎本陣を目の前にして.. あれは影丘で岳白公を討った飛信隊だ! ということは将はあの龐煖様を討った信... 我らが命をかけて盾となり龍白隊を桓騎の元へ行かせるぞ タメだ直前で敵に捕まった 見ろ...両隊共にどんどん姿が小さく... せめて王殿軍ではなく桓騎軍が攻城戦に出て来ていればまた結果は変わっていたやも知れぬが... 彼らは全滅するのか... 何としてでも龍白隊を突破させるぞ 数はこっちが圧倒的に多いのに... 白鳳がいつもより重く感じるぞ 太古の戦の神でも乗らない相手がいるんだ 敵に同情してるとでも? この軟弱者が!くっかりじんか、 よっよし道を押し開けたぞ 桓騎の首をその手で討て! あの世で皆で桓騎の頭蓋の杯で酒を飲もうぞ ほんの僅かであったが、貴殿と馬を並べ得たことを誇りに思う あの強い将らが抜けて行くぞ あっあいつら意地でも桓騎将軍を... 相騎ってクソみたいな奴なんだろ あの敵に討たせれば丁度いいんじゃないのか? そういうわけにはいかないんだよ 複雑なんだって言ったろ 信を追う十騎ついて来て さっきの敵に捕まったせいで桓騎本陣の守備が... 大将は生け捕りにしろ! そいつが雷土を連れて行って拷問死させた龍白の長男だ! いやそんなこと言ってる場合では... そいつは雷土と同じ目に... 生け捕りだっつったろうが そいつは雷士さんより酷い目に遭わせて... 雷土さんの仇をよくもあっさりと 何とか言えてめェ飛信隊信 代わりにてめェをバラすぞコラ 馬から降りろてめェこのクソバカが 朱摩一家そのガキ殺っちまえ 馬から叩き落とせ俺達がバラバラに... でちゃごちゃうるせェんだよてめェらは!! よく聞け桓騎兵のクソ共 配置的に大将の一人である桓騎を守る所にいたせいで 助けたくもねェお前達も飛信隊が血を流して助けた 将軍が好き嫌いで動いてたら戦争に勝てるわけねェからだ ありがたいと思いやがれバカヤロォ共 なっ何だとてめェ... その前にお前らあのクソヤロォー人の怨念返しのために... 去年一体何万人の無抵抗の人間の首をはねやがったんだ ...いえそれは雷士さんの役物ではなく戦術的な... 俺は絶対に許さねェからな ふっふざけたこと言ってんじゃねェクソガキがっ 決死の覚悟で出て来たお前達が死ぬまで戦う気なのは分かってるが あえて難しいことを言う 投降してこの龍白の体を国に返してやれ ここに置いておくと桓騎兵にめちゃくちゃにされてさらしものになるぞ オイてめェ何を勝手に: 主を目の前で討たれて... 投降など出来るわけがなかろうがァ!!! 分かってるから難しいって言ったんだよ 外で聞いてると隊長が一番うるさかったぞ くそ俺達は桓騎を... 将軍になっても相変わらずうるさいバカなガキですが... 助かりはしましたねお頭 やっぱあいつがいねーと まーいたらいたで治めるのが大変ですけど... 龍白隊が...桓騎まで届かなかったようです... そしてもう...我々ももはやここで.. 無駄死に...とは言いたくありませんな... 我らだけで相当数、素軍を葬った... 桓騎と刺し違える以外は無駄死にだぞ 扈軻軍残党の姿が...消えた... 桓騎本陣近くに迫ったように見えたか... お前の復讐心はその程度か 桓騎の首を取るまでは泥水をすすってでも生き延びるべきではないのか おかげで...大いなる...戦果を得た 城主選は随分前に脱出しています 闘与に滅多なことはせぬと思うが それでも苦痛はあるだろう 桓騎と王翦を討った後必ず解放しに戻る! しばし時がかかるやも知れぬが耐えろ 難城である関与を落とした王翼軍の面々の表情は決して明るくなかった 関与の守備兵の想像以上の土気の高さに陥落させるのに予定の三倍の日数を要したためだ つまり王翦軍はこの関与攻めで想定よりも三倍も多く死傷者を出してしまったのである 関与の脱出口を知っていたとはな お前の言葉に乗せられて... 再び生き恥をさらしたぞ 桓騎を討てば全てがひっくり返る その説明のために今から緊急軍議が行われるんだ 楽旅飛信隊信だ通せ、歌恬様と飛言隊は この閼与から動けなくなったって... この閼与攻めに当初予定していたよりも三倍もの日数を費やしてしまった そしてそもそもこの閼与にはある一定数の兵を置いておかねばならぬ 無論、趙に取り戻されぬようにするためだ 大きな選択を迫られることとなった 悶与に予備軍を置いてここから北上できる王露軍は大きく縮小され万全ではない 太原に集結している秦北東部軍にも急ぎ太原に留まるように伝令を送らねばならぬ 王翦軍がある程度復活するまで全軍でこの閼与に留まること 二つ目は王聖軍だけを閼与に置いて 他の軍で北上を開始し予定通り北東部軍と合流し宜安を目指す 王翦軍は回復次第出陣し後を追う 元々王韜軍が一番多かった その王殿軍が出陣しないんじゃ この軍は予定の半分くらいになってしまうよ 飛信隊には口の利き方を知る者は居ないのか!? それで趙北部を攻略しろって言うの!? 王翦軍も回復次第後を追う えいや...スミマセン 王殿軍復活まで全軍待機の場合 太原に大軍が駐留することになる もしその間にこの大軍の存在が趙に知られれば 気づかれてしまうやも知れぬー 我らが宜安を中心として超北部攻略を狙っていることを そしてもし気づかれれば もちろんその間に対処を練られる 太原に集まってる軍の兵数はどのくらい!? 飛信隊が合流して一緒になるのか 軍容としては...問題ないと思う!! 王闘軍が後軍に回ってしまうのは数字以上の痛手だけど でもその回復を待って李牧に対処を講じられるよりも すぐさま北上して北東部軍と合流し 宜安に攻め込んだ方がはるかに上策だと思う さっきからだんまりされてるが 出陣するということです つってもお前らの好き勝手にはさせねェからな やれやれ六大将軍に向かって本当に失礼ですねー いつもより慎重に行け桓騎 秦軍は趙北部の情報をあまり持っていない そんなもんは行けば分かるだろ 桓騎軍が全部手に入れた後になァ そして飛信隊がこれに参軍し共に北上した まずは太原から出てくる二十万の北東部軍との合流を目指すのである 秦北東部ではその全城に徴兵令が発令され各城から兵が出陣し〝太原〟に集結した !?何だあれ...城の外に...中からあふれ出ているのか... 両城の邦松です以下五百名到着しました 明城だな!よし!待っていたぞ 太原でのらりくらりと大軍を作っていては趣に気づかれる恐れがあるため 本営の昌平君は短期間に一気に兵を集め 修城の田紀以下千名!うち藤原三百 悪いが城内はすでに人であふれている それにどうせすぐに発つ! そしてすぐに太原から東へ出陣させた 秦北東部連合軍その数二十万である フハハ何とも壮観ですな曹波広将軍 本営が戦略を鄴攻めに切り替えた故もはやこの曹波広の出番は失せたと思っておったが よもやこれ程の大軍を率いて出陣する機会が巡って来るとは 各将校達も高まっております 秦北東部軍大将将軍曹波広 しかし先で王聖将軍達と合流すれば我々はその下につかねばならぬのでしょうか 仕方なかろう向こうは六大将軍ぞ だが宜安攻略戦で大功を挙げこの曹波広が射止めようではないか それはいい!いや有り得ますぞ! この北東部軍で宜安を攻め落とせば 空席の六将最後の椅子を どうかされましたか?将軍 フハハ雪波広様が六将になられたら我らは皆将軍だぞ ろうも・狼孟軍大将将軍カン・サロ 狼孟軍副将将軍ジ・アカ まだですカン・サロ様の合図が出ていません それにしてもすごい数だな 北部・東部の全域から徴兵されてるからな 俺達みたいな小さな城国からでもなー 見ろあの旅草干の兵だぞありゃ 草干ってあれはもうただの村だろ ワハハ見ろ草干の奴らこんな数の人間見たことねェからカチコチだ 笑うな我らとて地方の松小都市だ大差ない 流れてきた噂じゃこの軍は二十万近くいるらしいぞ えっ!?にっ二十万!? 本当に全域から集められたんだなこりゃ しかし驚いたなこっち側で今頃こんな大軍が起こるとは ああ二年前に南側から鄴に攻め込んでもう平陽・武城まで取ったと聞く 超攻めにはもう北側の俺達の出番はないと思ってたよなー んーでもこんな大軍じゃ戦も大きくて長くなりそうだ うちにはいつ帰れるかなー ワハハ出陣してすぐ帰る話かよ亜望 何をひるんだことを言っておるか武功を挙げる好機が巡って来たと胸を躍らせぬか亜望 先ではあの王翦将軍と桓騎将軍が待っておられて 俺達はそこに合流して共に戦うらしいぞ 六大将軍のお二人と!? オオ栄里の力を他に示すぞ 変賞金でたらふくうまいもんを食うぞ そうだなそれはなかなか家気な... それはもう勝ったも同然 隊長はぜひ北の将軍に昇進を! ジ・アガ将軍が始めてしまったようですか 胴から後ろはジ・アガが喰い荒らす 心臓は我らが頂くとしようか 北からということは“狼孟”か! いつも閉じ籠もっておる軍がこの二十万の我らに奇襲とはいい度胸だ 返り討ちにしてやるからさっさと下りて来いこの下郎共がァ 動じておりませんなあの将 闘与から素重が北へ向かって出陣しました! その中に王殿軍の姿は無いとのことです 闘与が頑張ってくれました 西の国境狼孟より急報! 楽・太原に北東部軍集結!その数およそニ十万! その軍がすぐさま出陣した故狼孟も出陣すると! 李牧様はそれくらい起こると予想されていた 太原も狼孟も出陣したと今頃はなると さてさてこちらもうまくいきますかな? 李牧様のおかげで狼孟には十分に準備する期間があった それに狼孟にはあの二人が入っている 三年前青歌が救オルド車を返り討ちにした時 一人で蒸兵を百人以上殺ったって男か 本日歌に居候してた時には 大猿が人とまぐわって生まれた男だ ひどいウソはやめなさい上和龍 少し戻るが青歌一の剛将は私である やはり居て最も安心を得るのは 彼こそ我ら司馬尚側近衆の筆頭 いつの間にか囲まれてる な...何だ一体どうなっている... なぜ狼孟軍がここまで強い.. それになぜこれほどの兵がいるのだ... 半年も前から準備をすればそれなりに兵は増強できる 貴様らも二十万規模の軍勢で... フッさすがにそれはない こちらの数を多く感じるのは両軍の兵の質が違うからだ 練度も違えば士気の高さも比にならぬ お前達は広域から急遽徴兵された寄せ集め 前線の案の攻勢とこの軍の多さに最初から勝った気で歩いていただろう 一方こちらは国の命運がこの奇襲にかかっていると言い聞かせて半年間練兵し士気を上げて挑んでいる 何でだ何で攻める俺達の方か襲われるんだっ 始まる前から勝負はついていたのだ いや始まっていたことにそちらが気づいていなかったと言うべきか ちょっと待て...先程から一体どういうことだ! 半年前からここに奇襲をするつもりで準備を: この薬北東部軍が起こってここを通ると読んでおったと言うのか貴様はァっ... ーと言っても読んでいたのは学牧殿だかな ね...狙われていた...!? 半年の差が致命傷だと身をもって知ったであろう案将 李牧殿が作ったお前達を葬る闇の穴だ 侵攻しているつもりなのだろうが 超北部の戦いで秦将達は全員死ぬ 秦の大将の誇りは見せてもらいたいものだが.. お前達の国は秦が滅ぼすぞ!! ここはもう終わりそうですね ジ・アガの方はどうなってる? カン・サロ軍は奏将「曹波広を狙って急襲しこれを討った 一方少し先行してジ・アガ軍は前方から四割程のところに突撃しその軍を粉砕 向きを後軍の方へ変え爆走した 人があんなに空に... 前方の悪波広様が討ち取られたと! バ...バカな総大将が討されたっ... 急襲されたのはここだけじゃないのか!? 敵の数が分からないのはまずい 我らは大将を失った... 一度後退して立て直した方が バカな前を見殺しにするのか 分かりません伝令は必死にそれだけ伝えて絶命を 敵を討って抜いてあの獣の如き前を助けに行くべきだ あれを我らで討てるのか!?それに前にはもう助ける味方はいないやも... それは行かねば分からぬわ 奇襲を受け総大将曹波広が討たれたという凶報は次々と後ろへ伝わった 前の喚声はやっぱり敵襲なのか... え大将が討たれたって... 俺達負けたってことか...!? それで俺達はどうしたら... 報告だけで前から命令は何もない バカな前を助けに行くに決まっておろうが 俺達が動けば他も動く! えっ俺達の総大将がやられた!? とりあえず副将に指示をあおごう いや副将も真ン中辺りで死んだそうだ ととりあえず退かった方がいいんじゃ... そうしないと前の週中か身動きか... こっちにも十分兵はいる これでは聞いていた話と全く違う!! こんなところで死んではたまらん 勝手に退がって大丈夫なのか? 立て直すためだ急げ我らも敵郎を受けるぞ 実はこの時崖上には数列の趙兵しかいなかった しかし各城からの寄せ集めのこの北東部軍は一度混乱すると統制が利かず、崖上の敵の数も確認せぬまま退却の大きな流れを生んでしまった カン・サロ様ジ・アガ将軍が敵を追い 後ろは全て後退していく模様です 曹波広様が討たれて後ろは退がって行っただと!? そんな...バカな... どどうされますか風范様 しかしどうやって退がる後ろは敵だらけなのだろう ここにはまだ五万の軍がいるのだ それがどうした雪波広様の仇を討つぞ いや待てそれは危ないぞ敵の規模も分からぬのに迂回して太原へ この作戦は我ら北東部軍が先で待つ主盟軍・桓騎軍と合流して趙北部を攻略するというもの 数は減れど作戦は生きている 先では六大将軍のお二人が我らの到着を待っておられるのだ 前進して合流地へ向かう! 背後の趙軍が追って来ぬか警戒を怠るなァ この一戦に懸けていた狼孟軍の奇襲はすさましく結果わずか半日で秦北東部軍の四万を葬った 案の中軍・後軍は我先にと退かり出発地の太原まで後退した そして残った前方の五万の軍は予定通り前進して桓騎軍との合流地へ向かったのである 趙北西部太原と宜安の中間地辺り まだ半焼けだよっだよっ やっぱ二十万の軍となると足が遅ェなァ 何かよく分かんねェんスけど... 来たのは“五万〟だけですっ 狼孟軍の奇襲を受けた北東部軍の 半分以上が太原に戻ったと はい..先頭の一部は相談頭との合流地へ向かったと.. やっぱ二十万の軍となると足が遅ェなァ 何かよく分かんねェんスけど... 来たのは“五万〟だけですっ 狼孟軍の奇襲を受けた北東部軍の 半分以上が太原に戻ったと はい..先頭の一部は相談頭との合流地へ向かったと.. 来てくれたのはありがたいですが、 五万もかなり大きい軍勢ではあるけど ニ十万と思っていたオレ達にはかなりの... 王殿軍を置いてきたことで、我々はすでに戦力を半分にしている あなた方はよく来てくれた 待てば残りの十数万が立て直してやって来るってことは? あの軍は北部・東部の寄せ集めだ 混乱すれば意見をまとめるのも、すぐさま士気を上げるのも容易ではない そんな悠長なことを言ってる場合ではありません 十数万を待つ時間があるのなら初めから我々は王聖軍が復活するまで闘与にいましたよ この五万を吸収して今ここにいる連合軍で宣安攻略戦を始めるか 一度作戦をあきらめて悶与まで撤退するか まずはよくしゃべる飛信隊軍師河了貂さんのご意見をせひ オレは蒙恬の意見を聞きたい 五万と聞いてずっと考えていたけど... 本当に判断が難しいんだ 宜安攻めをあきらめる数字ではないけど 攻略への確証を得る戦力にまでは届いていない... つまり一博打”に出るべきかどうかと そそこまでは言わないけど 報告では宣安含め一帯の兵数はおそらく十万 そしてこの軍は合わせて十四万 俺達が閼与を出て北上した時から趙に宜安攻めを読まれたとしてそこから急いで兵を増強しても多くて一〜二万ほどだろう 攻城戦になるとして決して戦えない数字ではない 無謀だった鄴攻めに比べればむしろ好条件かと 閼与に戻れば立て直しに数か月その内に趙北部の守備を固められるよりがは 今攻め込んだ方が宜安攻略は難しくはないと俺は思う 珍しく静かな飛信隊、信殿はいかに? 決してへられせたわけではなく 行くに決まってんだろーがと大声でおっしゃるのでしょうが念のため 分からねェけど何か... 何か悶与辺りから... 都合が...よくねェか? 何を言っているのですかね 都合はむしろ悪いでしょう フップルってるんならお前は帰れ元下僕 ピピってるとは言ってねェ いつも以上に慎重に行かねェと危ねェ気がするって言ってんだ あんたも何か感じねェのか さっきから何を言って... そういう所にあるものこそ手に入れる価値がある どんな仕込みがされてようがその上を行って 最後は相手をぶっ殺して俺が勝つんだよ 狼孟軍がスレ東京都を緊破! 十四万となった連合軍が 宜安に向けて動き出しました! 我らもすぐに出陣します 桓騎軍は北東部軍五万を吸収して東進 当初の予定通りに宜安攻略に踏み切った模様です やってやれぬ数字ではない ただし今の連合軍は当初の予定の半分以下 際どい戦になってしまったことは間違いない 桓騎軍の援軍として私が一万を率いて出陣しても もう少し様子を見る... いよいよ未踏の地趙北部へと足を踏み入れより深部へと行軍した 少し景色が変わってきたな... 山々が大分険しく... それにちょっと涼しくなってきた... この辺りは視界が悪い奇襲かあるとしたらこの辺だぞ 特に右方山一つ向こうには植巴という小部市がある それもすごくよくない並びの星だ 嫌ナ風ガズット吹イテイル コノママ進ムト全員無事ニハ帰レナイヨ 閼与ヲ出タ時カラ占イモ良クナイ 何てことを言うんだ族長 不吉なことを口にするんじゃない ナノデ長老ガ今ノウチニナジャラ族ノ魔払イヲヤッタ方ガイイト言ッテイル ヨノ軍ノ長ノヘキ将軍ニモ参加シテホシイソウタ これはナジャラ族の神聖な儀式だぞ ヘキ将軍マダ終ワッテナイヨ ちょっと何やってんの行頭か乱れ... あれはちゃんとした魔除けの祭りだ 何なら隊長も入れてもらってこいこの戦何か怖いぞ 隊長も何か違和感があるって言っておったろーが 魔除けくらいで退く脅威なら最初から脅威じゃねェし でっけェ壁が出て来るんなら出て来るで 自分らの力で打ち砕くんだ! ギリギリの所で«運が生死を分けることもあるぞ運が 運も大事だけど今は敵戦にしっかり備えるのが一番だよ 今重要なのは途中どれだけ被害をおさえて宜安までたどり着くかだ 梁未踏の地でどれ程の抵抗を受けるのか読めない 大掛かりな急製を念頭にここからは臨戦地勢で進む必要がある 戦勝祈願の儀式はありがたいけど 壁は早く自軍の指揮に戻らないと どれだけ敵とぶつからずに進むか...か 敵が仕掛けてこねーってことを願って 飛信隊を代表してお前が一緒に踊ってこい 趙北部に深く入った桓騎連合軍は敵の急襲に備えながらさらに東道 何と彼らはただの一戦も交じえず、宣安まであと二日程の所まで進攻したのである 那責さん戻って下さい斥候は我々の仕事です 昔のクセが抜けなくてなやばそうな戦いは先の状況を自分の目で... だっ飛びのおかげか!! なってませんねあんな所を 義孝達は戻って河了貂に伝えろ 俺達はもう少し奥まで探ってみる 我々は一戦もせずに目的地の宜安まであと一日半の所まで来てしまいましたよ やはりこれは日頃の行いのおかげでしょうかねェ バカ言ってんじゃねェ途中のどこの城も籠城して出て来なかったから素通りして来ただけだろうが、 しかしここまで抵抗してこないとは予想外でしたね ああ各城から数百・数千でバラバラに出て来てもこの十四万の軍には焼け石に水とあきらめたのだろう 連携して防衛線を作る時を与えず我らが速やかに進攻した功だ 本当に手出しが出来なかったと思うけど 仮にもし何かの策だったとしても失策だ こっちは無傷でここまで来れたというのが何より大きい オレ達はもう本当に宣安の目と鼻の先までたどり着いた ここから先が“斥候狩り”に遭って情報が入らずどうなっているのか分からない点だ おやおや奇遇ですね我々もです っていうかあなた方も勝手に斥候を放っていたのですね うちは那貴が他の斥候より奥まで行ったと言っていたけど それでも赤麗の姿までは見れなかったと 赤麗は宜安のすぐ近くにある小城で 宜安攻略を始める前にこの城だけは落としておいた方がいいと思ってる ここを制圧して陣取ることができれば 豪恬様もここで赤服攻めを勧めるつもりでいた 仮に宜安攻めが長引いたとしても戻る根城があって軍の消耗はぐっと減らせると思う 野営よりか城内で休みたいものですからねェ ただし赤麗の重要度は向こうも十分承知のはず 防衛には宜安軍も出て来るかもしれない ってことはいよいよ始まるってことか それではまずはどのようにして赤麗攻めを? 本営からの情報ではそれほど大きな城ではなさそうですが 本戦の宜安の前に力は温存したいからできればいずれかの車だけで 捕虜虐殺の怒りで赤麗の士気が上がると厄介だ だったら言い出しっぺの飛信隊がやるしかねーだろ 赤麗攻めは壁将軍の軍にお願いできないだろうか 飛信隊と楽華は三百人隊の時から長く独立遊軍をやってきて あらゆる状況に対して機転が利くところに強みがある 斥候が封じられ様子が分からない宜安の戦いにおいてその力は重要になってくる ほーそのために二軍を温存して壁軍が血を流すのが良策と 壁軍の力が劣るとかそういう話ではない 軍の特性の活かし方の話をしている 悪いけどオレもそう... 赤麗は飛信隊が落とす! 赤麗攻めは壁軍が引き受ける お前達は宜安の本戦に備えておけ ありがとうございます壁将軍 壁軍はお前達二軍に比べて確かに特性は薄い だが逆に全てをそつなくこなすという特性はある はっきり言って壁軍の方が攻城戦は上手いぞ 一方正攻法が必要な攻城戦はお前達は得意ではないはずだ 宜安攻めでのお前達の活躍を期待して 赤麗は我々が引き受けた 外に軍の気配はない... 一体どうやって攻めたものか.. 第三隊配置に着きました 攻城戦は上手いなどと口走ってしまったが... いつでも始められます壁将軍!! 秦は大軍を起こして趙北部攻略戦を仕掛けている 全弓隊・歩兵大隊前進! 射程に入り次第こちらからも撃ち始めろ! 何じゃ...あの城は... ま...まだ撃ってこない!? とっくに向こうの射程に入っているぞ!? 十分引き込んで矢の雨を降らす気かっ... 壁様向こうは何か策か... それならそれでもうこちらの射程に.. あの城は最初から空っぽじゃ これがナジャラ族の魔除けの力... さすがにそうじゃないとは思うけど 赤麗城に残っていた老人達は事の顛末を話した 城内にいるのは寝たきりの老人や病人数十人です この城は見逃してもらえないと思い... 動ける者達は皆城を捨てて逃げました 老人達は殺されなかったが 桓騎兵はすぐさま城内に雪崩れ込み略奪を行った ギャハハでかくねェ城だが結構残ってるぜ こいつら慌てて身一つで逃げたんだって 住居には多くの財が残ったままで桓騎兵を大いに喜ばせた 持ちきれねェ荷台探して来い 味方じゃなかったら全員ぶっ殺すのになー この区画はカショー家のもんだ他へ行け それはともかく我々も豪恬様の寝室を探してきます それよりまずは城内を調べさせろ 楽華全兵を使って徹底的に 河了貂楽華は城内の調査を始めたぞ 飛信隊が入った。区画はこっちでやるって破恬に伝えて広いは広いから分業した方がいい チッ豪恬の奴も怪しんでるのか ちょっと気持ち悪いくらいうまくいってる 赤麗はさすがに何か仕掛けがあるのかも知れない ...でも何かあるにしてもやっぱり趙は血を流してでも赤麗を守るべきだった 死傷者無しで赤麗まで取れるなんて幸運以外の何物でもない 素軍はもうこれ以上にない形で宜安攻めに臨める! 楽華と飛信隊が探ったが城内に怪しい所は見つからなかった 桓騎連合軍十四万は城外に溢れながらここ赤麗にて夜を迎えた これがいよいよ宜安攻略戦の前夜である 桓騎軍は赤麗をも取ったと ででは明日にでも宜安に... ここまで趙北部が抵抗を見せないのはさすがに予想外でした 報告では赤麗も無血開城であったと 元々戦地になると思っていなかった北部の民が 桓騎軍の悪評も相まって恐れおののき戦意を失ったか “宜安”に力を...溜め込んでいるのか その後者”を恐れている 現場の将達は皆そのことを頭に入れて宜安戦に臨むはずです 砂鬼と二人きり...? しっかり盛り上がってきたのー わっ笑っている場合ではありません あの案がこんな北部に現れ 案が趙北部を攻略すれば 今度はいよいよ我ら燕が秦軍と激突することになります! なぜにここに!最北の地より戻られたのですか!? 素趙の大一番が近づいていると聞いて飛ばして来たわ それはそれで面白いではないか ふふざけている場合ではありませんぞ 燕王からも行き違いでオルド様を呼び戻す使いが走ったはずです 王都”薊”も今大騒ぎになっていると お前達は甘く見すぎておる これが超北部の要であり 仮に王都邯鄲が落ちた時の次の遷都先であろうが そんな大切な城・宜安をそう簡単に案に渡すと思うか しかし...邯鄲にいる李牧がどうやって... 当然宜安に入っておるわ 北部へ来たという情報すらない... 現に趙北部は奏軍の急襲に何もできぬままに... しっしかしそんな報告は入っておりません 我らの間者は超北部に散っておりますか... 李牧が宜安に入城したという話は... 突軍はもう赤服に... 情報操作術と言ってよい たしか前にも似たようなことがあったであろうが 大包奴軍を討った強重の存在を李牧はそっくりそのまま隠して 馬陽にて戦っていた秦の傑物王騎を葬った あの時も北の情報封鎖から始まっている ち...ちょっとお待ちを... 今回も李牧は謀を仕掛けていると あの王騎ですら抗えなかった李牧の策 誰がその〝餌食〟になるのかのォ この度ではいくつかご報告が。 この度は、社会と購読者にありがとうございます!! 上野一福岡からの三巡回目です。足を選んで下さた皆様、本当にありがとうございました!僕も会場に行き、何人かの方と会えが試してきて、嬉しかったです。それぞれの名前でサバヤ形から異なるので、それに合わせて、死んの方だと微頭をたり、カラー原因は足色食費が休みに大幅に入れ替えて実際には、お前の方がお気に入っているようになってしまったことがあったのですが、それはそれでもいいでしょうかもしれませんでしたが、そして、フニメ十朝がスタートにゃあります!!何日は終るっち理解でき どんどん新しいキラか出てきて嬉しですね。これを書いている時は、ちょっと娘と食物が始まるところです。ここで背中から出てくるんですね。もと前から出ているかと思ってた。ご玉風・飛信機の活躍が楽しみです。 そしてそれで、映画です!ようやく映画キアのみえの公内が近付いてきました。 と同様に泣けるシーンが多くあり、観終わったあと、普通目が真っ赤でした。 オリジナルシーンのシナリオを作りうせて頂いています。楽しんで、感動して頂けると、嬉しいです。 そに戦場の圧倒的迫力はぜひ映画食事では、 書きたいことは山程ありますが、それはすれどこかで、 ある日呉殿は悩んでいた 何かキメ台詞がほしいのだ ん?息子風明何をしている ヤングジャンプ・ブ最新号が毎週最軽に読める『気 ポデジタルへ公式テン定期購読サービス!! ホテンマル・定期購読デ ▼お申し込みはこちら▼ ゾャンプ系青年誌アプリ 〈絶〉聞く中!!ングジャンプ連載作品が売日にすぐ「金銭付」で現時日にすぐ「話単位」で読める!アプロにアプリオリジナル連載作・名作などホームライン作・往年のサップアプリオリジナル連載作、各作用など充実のラインナップ! やばいのとなり。ヤングシャンプ もっと比較に。もっくに 集英社の闘う漫画サイト 「となりにいて欲しいキャラ」にきっと出会える!! この作品は、デジタル配信用に再編集を行うったものです 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず、無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載を含むすることは、法律で禁じられていいます。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うことはできません。 背表紙・カバ一折り返し激表記はコミックス発売当時のものになります。 数事前はコミックス終了当時のおのになります