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澪
梅宮ス
気作一授前
キャラクター原案双葉はづき
、
公爵令嬢
..
なんですよ。
そして、
...
公爵令嬢の嗜み・
...
そして、
どうして
...
..
...
・
2018.
...
...
このように、
...
ふふふ♪
原作演行1000万円以上の文章はつきましたが、
醤梅宮スキ
ただし、
«...グEバグS
それでも
そして、
大丈夫です
また、
急遽弁の
13
[37]
300
「の」
「87
そして、
それでも
「1017
[117]
[153]
熱い書き下ろし小説
[173]
ユーリ
俺の妃に
なってはくれまいが
これから王子として
王国を背負っていく
ものとして
数々の困難が
俺を待ち受けるだろう。
だが
お前となら
どんな困難も
乗り越えていける
気がするんだ
だから...
ピ
...ありがとう
これから
苦労を
かけるかも
しれない
...だけど
俺が必ず
守ると誓う
俺は...もう
お前のいない
世界なんて
考えられないんだ
...いよっしゃっ!
一緒に
タスメリアの
未来を築いて
いこう...
あー
さすがに2時まで
ゲームは無謀
だったかな...
先輩
この
クライアント
なんですけど
今日は金曜だし
コレを乗り切れば
なに
おっさんくさい声
出してんですか
せ先輩?
可能なら
週明けまでに
まとめた資料が
欲しいとのことで
.......うん
了解しました
家になんか
食べるもん
あったかな...
さようなら私の体日...
申し訳ないんだけど
今日中にデータだけ
集めて貰ってもいい?
もう
こんな時間
かぁ...
ァ
?
身体が
重い...
ひんやりと
冷たい感触...
声が;:
痛い
声が
聞こえる
どうして
痛い
...リス
;.アイリス!
...アイリス!
痛い
これは
私の
記憶ー
申し開きが
あるなら聞こう
アイリス
ユーリにした
数々の嫌がらせに
ついて
エ...
エド様
ーこの
シチュエーション:
っ
覚えている..
あのゲームで
見たそのままの
世界...
これは
『私の断罪の場』
「ワタシ」は
この後の
アイリスの未来を
知っている
そしてユーリの
ライバルである
私
この場を
うまく
切り抜けなければ
ヒロイン「ユーリ」と
エド様をはじめとした
攻略対象者達
!!
い
放して下さらない?
ドルッセン
このような
か弱い女を力任せに
取り押さえるのは
痛いから
放して下さい
いかがなものかと
思いますが
...か弱き者の為の
騎士団の長を務める
ドルーナ様の
ご子息である貴方が
...貴方が
冗談も
休み休み
言って下さい
貴方が
か弱い子女?
ベルン...
...私は確かに
ユーリ・ノイヤー
男爵令嬢様に
妹からせを
しましたわ
認めましょう
随分あっさりと
認めるんだな?
...そうですね
分かり切ったことの為に
わざわざこのような
場を設け
.....何故
皆様のお時間を割いて
しまったのですから
私なりの誠意ですわ
何故彼女に
嫌がらせを
したんだ...!
......何故」と
貴方が
問うのですか...
...以後
私は皆様に
お会いすることは
ないでしょうから
この場を
お借りして
挨拶させて
いただきますわ
皆様
今まで
ありがとう
ございました
同じ学生として
この学園に
通ったこと
皆様に良くして
いただいたこと
感謝に
堪えません
それでは
御機嫌よう
去る前に
ユーリに謝れ
アイリス
待て...!
...謝り
ませんわ
私は私の
矜持に従って
行いましたもの
たとえ行き着く
先がこの身の破滅で
あろうとも
私は私を
曲げません
私の婚約者
貴方様は
これ以上
私の何を
奪うというの
でしょうか
私の地位..
...ですが私を私
たらしめるモノは
私だけのもの
矜持もその一つ
謝罪をすると
いうことは
私が自分で自分を
踏みにじることと
同義です
御機嫌よう
ですから
謝りませんし
これ以上
私は貴方がたに
何も奪わせません
学園とも
お別れか
これで
今の『私』は
『私』
アイリスの記憶が
ミックスされた状態
日本という国の
前世のIDタン」と
私の名前はアイリス・ラーナーアルメリア
エドワードとの
婚約を破棄された
いま
このタスメリア王国の中でも
王家に次ぐほど血筋がいい
公爵令嬢
学園を後に
したあとは
自宅謹慎
からの勘当
それだけは
避けたい
ダリル教の
修道女としての
教会幽閉だ
今までは
『ワタシ』が知っている
物語をなぞって
きただけ...
茶番は
終わり...
あとは
お父様との
交渉次第ね...
Googleの
...!!!
...お嬢様...っ!
お嬢様!
あら
ターニャ
今
もどったわ
何故そんなに
落ち着いて
いるのです...!
悔しくて
悔しくて...
落ち着いて
ターニャ
私は
私はもう
今は悲しみに
浸り泣く時では
ないわ
落ち着いた?
それでは
ターニャ
...失礼致しました
お嬢様
それまでに
なにか...
旦那様は
夜にはお戻りに
なられるそうです
・そう
落ちつける
飲み物を
ちょうだい
ターニャ
たとえ
王族の方だろうと
お嬢様を裏切った
エドワード様を
決して
許すことは
ありませんし
ありがとう
旦那様が
なんと
仰っても
僭越ながら
お嬢様
私はアルメリア
公爵家に仕えている
のではなく
お嬢様に
お仕えさせて
いただいている
のだと思って
おります
私はお嬢様の
お味方で
ございます
私は
幸せ者ね
だけど
ターニャ
貴方は
貴方の幸せを
一番に考えて
ちょうだい
私の我儘で
貴方達をこの様な
窮屈な世界に引きずり
込んでしまったわ
貴方達が望むなら
いつでも自由に
なって貰って構わない
さま
お嬢様!
むしろ
これからを
考えたら...
...それ以上は
仰らないで
ください
私はあの時
死ぬ筈でした
私の命は
お嬢様のもの
私が貴方様の
お側を離れる時は
それを救って
くださったのは
お嬢様です
私の命が
無くなる時か:
お嬢様が
私をいらないと
判断したときです
まぁ
ターニャ
それでは
死ぬまで私の側を
離れられない
わよ?
それに勝る
幸せが
ありましょうか
...貴方の
気持ちは
よく分かったわ
幸せは決して
一つでは
無いと思うの
...お嬢様が
そう仰るので
あれば
でもお嬢様
だけど
ターニャ
ライルや
レーメ...
...忘れないでね
私と同じ
立場の者も
同じ思いで
いるということを
どうか心に留め置いて
ください
どうぞ
...お嬢様
旦那様が
戻られました
ちょっとして、
お嬢様
#
旦那様が
お呼びです
あら
もう?
そう...
私は
今回の件
確かお父様は
夜にならないと
お戻りに
なられないと...
お嬢様の件で
早めに切り上げ
られたそうです
僭越ながら
お嬢様
お嬢様が旦那様に
責められる必要は
無いと思っております
この館の者は
お嬢様の味方です
ですから
堂々と旦那様に
お会いなさって
下さい
...それでは
お嬢様
ターニャもこちらで
待っていてちょうだい
ええ
ありがとう
エルル
畏まりました
失礼致します
ほう...
入れ
:本日はお時間
とらせてしまい
申し訳ございません
宰相職に
就いている父にも
公爵である父にも
いいえ
自分がそれだけの事を
しでかしたと
分かっているのか
迷惑をかけたとは
思っておりません
私が謝罪すべきなのは
父としてのお父様だと
思っております
ほう...?
それは何故
第一に
私のした事といえば
彼女に対して嫌みを
言うぐらい
でしょうか
...何より
あちら側は
それも状況証拠
のみですから
宰相であるお父様が
出るほどの事では
ないかと
公爵家を蔑ろにした上に
一方的な婚約破棄を
しておりますから
強く出ることが
できないはず
学園でも
だいぶ私の方に
情状酌量の余地が
あることを
印象づけましたから
エドワード様が
どんなに
喚こうとも
大方・厳重注意
のみかと
この問題を
大きくできない
でしょう
学園での
やりとりは
既にこちらも
聞いている
それから
公爵である
お父様に対しての
謝罪ですが...
そもそも
お父様は
そうでしょうね
私とエドワード様の
婚約に反対
していたのでは?
何故
そうだと
私の血筋は
結婚する
王子によっては
王家の
パワーバランスを
崩しかねない
からです
何せ
筆頭公爵であり
宰相である
お父様と
将軍家の一人娘である
お母様の血を引いて
いるのですから
第一王子と
婚姻を結ぶなら
まだしも
第二王子である
エドワード様とでは
いずれ国を二分化
しかねませんもの
そうだとして
では何故私は
お前とエドワード様の
婚約を許したと思う?
......
.....どちらでも
よかったのでは?
タスメリア
王国には
派閥がある
正室の子である
第一王子と
現在唯一の妃にして
側室の子である
第二王子
ゲーム内では
次期王として
第二王子が
描かれているが
正室は
伯爵家であり
現実は
そう簡単には
いかない
王が周囲の反対を押し切り彼女を正室に据えたことにより
王が周囲の反対を
押し切り
彼女を正室に
据えたことにより
側室は
侯爵家
家格が
違うのだ
微妙なバランスの上に
成り立つ貴族社会が
出来上がってしまっている
アイリス
それは
どういう意味だ?
私が第一王子と
結婚した場合には
弟であるベルンも
第一王子に仕えさせて
第一王子の地盤を
盤石なものに
私の婚約者が
第二王子であれば
弟は第一王子の
陣営に
その場合
私が第二王子の
動向を見張りつつ
手綱を握ることを
期待して...
まあ
前者の方が
手間暇もない上
非常にシンフル
ですから
お父様としては
第一王子と
婚約するほうが
良かったでしょう
けれども
とはいえ
弟は完全に
第二王子寄り
であれば
お父様は
私と第二王子の
婚約破棄を狙って
いたはず
よかったですね
お父様
ふ
そうだな
確かに私は
お前と王子の
婚約破棄を
願っていた
ふはははっ
アレには散々
第二王子と距離を
取るようにと
言い含めて
いたのだが...
奴め
己が役目を忘れて
完全に今では
第二王子の
取り巻きと
化している
......
...だが
アイリスは
それでいいのか?
第二王子に
惚れていたでは
ないか
...私としても
早々にこうなって
良かったと
思っております
恋は病の
ようなもの
冷めてしまえば
それまでですわ
...ふむ
だが
アイリス
今回のことは
対外的には
お前の失態
故に
ケジメはつけて
もらわなければ
ならない
そうですか...
お前は
領地に戻り
謹慎だ
王都より
遠く離れた
地だから
・え?
...まぁ
それと
お前が
何をしようとも
私のあずかり知らぬ
ところだがな
ただそこに
いるのは
勿体ない
お前には
銀王代行の
地位をやるから
つつがなく
頷地を治めよ
ーっ...
りっ...
やったところで
どうせ領地に
行かないだろう
奴は今
お前の
言うところの
病に夢中の
ようだからな
領主
代行は
普通
嫡男である
弟の役目では?
承りました
王都が
〝どんな状態に〟
なろうとも
揺らぐことのない
領にしてみせます
どうした
アイリス
まあ
誕生日
プレゼントの
ことなのです
けれど..
お父様
お時間
よろしいですか
欲しいモノが
みつかったか?
お父様は
以前から
困っている人は
助けよと
おっしゃって
いましたよね
今日街へ
出たとき
道に倒れている
女の子がいたんです
話を聞いたところ
身寄りがないとのこと
お父様
私高価な
プレゼントは
いりません
そのかわり
その子を
置いては
いただけない
でしょうか
#
...貴方
メルリス...
アイリスは
やっぱり...?
...いや
教会に送る
事は止めた
領地に戻し
領主代行を
任せる事にした
...まぁ!
でもあの子には
大任では...?
まぁ
試してみるのも
一興かと思わせる
ような様子だった
故な.....
今回の件であの子が
まっすぐ過ぎる
という事が
良くわかりました
から...
そう?
領主代行なんて
務まるのか
私には心配だわ
アイリスは
男爵令嬢に
馬鹿正直に
真っ向から嫌みを
言っていたん
でしょう...?
しまいには
男爵令嬢を
よく思わない
他の貴族たちに
いいように
利用されて...
彼等の方が
余程うまく
やったな
アイリスがしたと
言われている事の
どこまでが本当なのか
あやしいものね...
それにしても
今回の件で何かを
学んだのだろうが
あの子は
随分変わっていた
第二王子との
婚約について
随分と
己の立ち位置を
理解したような
ことを言う
ほどに...な
まぁ...
まぁ...
まだあの子は
貴方の本意を
言い当てられ
なかったのでは?
それにしては
貴方が未だ冷静な
様子からすると
あの子が
第二王子との
婚約を
決めてからは
あんなにも
動向に気を配り
心を砕いて
いらっしゃった
でしょう
...中立の立場を
降りてまで
...所詮
娘に甘い
父の一人と
いうことだ
王座の
争いの渦中に
投げ込まれるの
ならばいっそ...と
思っていたが
...あれは最早
私が手を引き
守るだけに
収まらないだろう
え
...
おはようございます
お嬢様...
って
お
お
お嬢様!?
あら
ターニャ
おはよう
おはよう
ではありません
お嬢様!
...
そのような
格好って...
一体そのような
格好で何をして
いらっしゃるのですか!
.......
くいっ
動きやすい
服を選んだの
だけれど
ダメかしら
お嬢様が
私これから
朝は健康のために
運動をしようと
思って
ええ
身体を
動かさないと
健康に良くないって
本で読んだのよ
運動を?
王都から
領地まで一週間
馬車の旅で身体も
なまっているし
......
これからは毎朝
やるつもりだから
おどろかないで
ちょうだいね
...失礼しました
いいのよ
その後
朝食を
いただくわ
...汗をかいたから
湯浴みの支度を
してもらえる?
ごちそう
さまでした
...ターニャ
これからの事を
セバスと
話し合いたいの
約束を取りつけて
貰えないかしら?
さすがは
公爵令嬢
食事も豪華...
わたしも
ポッチャリ
体型に
なるはずね...
畏まりました
ごめんなさいね
セバス
いいえ
...それしい中
呼びつけてしまって
私めは
貴方様の
手となり足となる
者でございます
何時でも
お呼びつけ
くださいませ
そう?
では早速...
ここ三年の
領地の
収支報告書
全てと
現状の
行政の仕組みを
報告書に纏めて
持ってきて
下さらない?
畏まりました
しかし
それをどうする
のですか?
勿論
全て読むのよ
私は曲がりなりにも
お父様から領主代行を
承ったわ
現状領が
どのような運営を
されているのか
だけど
恥ずかしながら
市政がどのような
状況なのか
詳しくわかって
ないの
だから私に
一ヶ月
くださらない?
一ヶ月ですか
ええ
全ての資料を読み
なおかつ視察を
行うに当たって
それぐらいの
日数が必要なので
ですが
視察に行くには
大丈夫よ
今回は現状を把握
するためにお忍びで
視察をするつもり
最小限の
人数で動くわ
前準備におおよそ
一週間くらい
お時間が必要かと
人員は
私の方で
確保するし
出過ぎた質問
失礼しました
これからも
運営していくにあたって
貴方の事は重用させて
いただくわ
セバスの手を
煩わせたり
しないわ
いいえ
何なりと
意見なさって
ライルとディダ
それからレーメを
呼んできてくれない?
畏まりました
ターニャ
久しぶりね
皆
久しぶり
我らが姫君
...
ディダ!
お前は
また
いいのよ
ライル
アイリス様に
そのような
口調で......
誰もいない
時ぐらい
昔のようにして
くれていた方が
私も嬉しいわ
皆は
私にとって
家族の
ようなもの
ライル
お願い
ですが
アイリス様:
皆も
知っての
通り
私は
エドワード様から
婚約を破棄され
この領地に
戻ってきたの
本当にな
全く
見る目のない
坊ちゃんだ
私
納得
できない
ですぅ
何故
アイリス様が
婚約を破棄
されて
しかも
謹慎処分を
受けなきゃ
ならないん
ですかぁ
ありがとう
でもこれは
決まったこと
それに
私としては
この顔で
また皆と
共に暮らせて
嬉しいと
いうのが
本音よ
まず
はじめに
...それで
本題なの
だけれど
私はこの領地の
領主代行に
任命されたの
各地を
視察するつもり
なんだけど
皆も
ついてきて
くれないかしら
あっ
承りました
姫様の
護衛かー
腕が
鳴るなぁ
あのぉ...
おす...
二人は
護衛だから
分かるんです
けどもぉ
それは勿論
レーメ
貴方の知識が
欲しいからよ?
私は
どうして
同行を?
へ?
貴方は我が公爵家の
ありとあらゆる本を
読み尽くして
いるでしょう?
その中には
郷土史や
地理についての
本もあるわよね
そういった
本で得た知識を
私は欲しているの
実際に行ったときに
予備知識があるのと
ないのでは
大分違うから
...そういうことなら
分かりましたぁ
お役目
頑張って
果たしますねぇ
視察は二日後からを
予定しているわ
畏まりました
各自必要な
ものがあったら
ターニャに言ってね
それから
誰かモネダと
連絡はとれない?
ターニャ
準備を頼むわね
モネダ
ですか?
ええ
確か商業ギルドで
働いているの
よね?
ええ
会計を行っていると
言っていたような...
じゃあ
ライル
連絡を
よろしく
できれば
旅程の最後の方で
約束を
取り付けて?
連絡は
とれますよ
分かりました
ありがとう
ターニャ
お嬢様と
出会ってから..
あれから
もう10年
泥棒
このまま
死ぬのかな
...なんにち
食べてないっけー
私
諦めないで!!
ねえ
ターニャ
あのね
エドワード様と
婚約することに
なったの
おめでとう
ございます
おかえり
なさいませ
お嬢様
学園生活は
いかがでした
か...
許さない...!
:ユーリ・ノイヤー
お嬢様
お仕事が
一段落ついたら
お知らせ下さい
お嬢様の
ために
お嬢様
私はお嬢様に
生きる意味を
与えて頂き
ました
とびきり
おいしいお茶を
お淹れいたします
おいしい
...だから
...だから今度は
今度は
笑顔がと
お戻りになって
よかった...
私が
お嬢様を
今度は目に効く
ハーブティ
にでもして
みようかな...
お守り
いたします
どうしたの
...馬屋
こちらで
あっていた
かしら?
はっ
!
...お嬢様
でしたか
...なぜ
私だと?
ライルの背中には
目があるのかしら?
訓練の賜物
といったところ
でしょうか
目が見えない
暗闇の中でも
戦えるよう
ましてや
足音や匂いが
僅かでもあれば
誰かと判ります
...ごめんなさいね
稽古の邪魔を
してしまって
気配を読むことが
できるように
なりましたし
...セバスから
渡された資料を
見ていたのだけれども
それでも
凄いわ
ターニャに
休憩してくれと
せがまれてしまって
いえ
ちょうど終わりに
しようと思って
いたので
お嬢様は
どうして
こちらに?
それならと
散歩も兼ねて
馬屋まで
歩いていた
ところよ
馬屋
ですか?
あれはもう少し
西側の方ですよ
恐らく道を一つ
間違えてしまった
のでしょう
そうだったの..
どうりで着かない
と思ったわ
珍しい
ですね
そうね......
久方ぶりの
我が家だから
かしら
お嬢様が
こうして庭を
歩かれるのは
そういえば
ライル
これから
どこかに
行くのかしら?
...失礼
いたしました
私の役目は
お嬢様の
護衛ですので
頼みましたわ
ぜひ屋敷までの
道のりを
お供させて
いただければ
光栄の
至りです
そういえば
ライルは
よくあそこで
稽古をしている
のかしら?
そうですね...
まとまって空いた
時間があれば
大抵あそこで
訓練しています
でも護衛役として
皆で訓練もして
いるのでしょう?
ディダが?
......ディダも
どこかでこっそりと
訓練していますよ
ライルは随分
熱心なのね
何だか想像
つかないわね
あいつは努力
しているところを
見られるのを
嫌いますから
良いじゃない
けれども
日毎着実に
強くなっている
......私はそんな
あいつに負けたく
ないだけなのかも
しれませんね
多分ディダも
同じことを
言うと思うわよ
昔から貴方達
何だかんだで
張り合って
よく
勝負をしていた
じゃない?
良きライバルと
言うところ
かしら
今回の旅でも
貴方達の護衛には
期待しているわ
お任せください
お嬢様
お身体は
大丈夫ですか?
当初は一週間と
言っていたのに
二日で資料を
読み切ってしまうん
ですから...
お嬢様は
もう少し
ご自身のお身体を
大事になさって
ください
ありがとう
ターニャ
大丈夫よ
前世の
ワタシは
税務事務所で
働いていた
そのおかげで
収支報告書とか
会計関係の数字を
読むのは得意な方
あの膨大な資料も
特に苦にもならず
数字を追っていけた
まさか
こんなに
役に立つ
とはね
ええ
視察の日程
ですが...
お嬢様
今回は
領の全てを
見て回ることは
できないから
税収が
落ちている
南の方と
税収が増えている
東の方を重点的に
回るつもり
まずは領都を南下して
最南端の村を目指すわ
次に
港のある東の
海沿いの街ね
そして..
最後は
モネダとの
面談
少々長旅に
なると思う
けれどみんな
よろしくね
賑わって
いるわね
それは
そうですよぅ
この街は
第二の王都とまで
言われる程、発展して
いるのですから
ねぇ
レーメ
あそこは
何かしら?
あぁ
あそこは...
お願い
レーメ
最近できた
スラムですよぅ
理由は
沢山ですぅ
包み隠さず
教えてね
スラム?
なぜ増えたの
かしら
他の領地から
流れ着いた者
借金を自ら
負った者
食うに困る身と
なった者
夢を見て領地に
来たものの
それから親や
そのまた上の代から
代々スラムの住人と
なっている者
けれども
一番多いのは
税を払えなかった
者ですかねぇ
特に農村部の次男・
三男坊なんかは
ここまでよく
流れついている
みたいですよぅ
......?
最後に改定が
あったのは
今から五代前の
当主の時でしたね
ウチの税制って
どれくらいの間
改定がなかった
のかしら?
そんなに
変わって
なかったの...
税金...ね
まあ...
でも
今は違う
今でも鮮明に
覚えている
荒んだ眼
痩せた身体
あの頃とは違った方法で
彼らを救い出せる
あの頃の私は
目に映った子どもたちを
連れ出すのが精一杯だった
それだけの力を
手にしたのだから
はぁ...
暑いわね
この領は南北に
広がっていてぇ
南に行けば行くほど
蒸し暑く
なりますからぁ
仕方ない
ですけどねぇ
...
この暑さでも
表情ひとつ
変わらない
のね..
ありがとう
...ターニャ
ってば...
...お嬢様?
あと少しで
休憩ですので
もうしばらく
ご辛抱ください
ディダ
こっちに
まで飛沫を
飛ばすな
変わり
ませんね
あの二人は
あー
生き返るー
はいはい
スミマセン
でしたー
ディダ!
本当ね
でも
それが
安心するわ
それにしても
ライルも
ディダも
その格好で
暑くない?
ええ
なにより
鍛えていますから
正式のものより
軽めの鎧ですし
鍛えていても
暑いもんは
暑いけどなぁ
姫様が許して
くれんなら
お嬢様が
お許しくださっても
そりゃねぇよ
ターニャ
きっきと水浴び
したいぐらいだ
私が許しません
ここは暑すぎて
作物の実りが
悪いんですよぅ
だから
どうしても
税の負担が
重くなる
のでしょう
そのせいで
ここの税収は
悪いのね
......つまり
作物以外
の何か
お金になるものを
作り出さなければ
いけない..
大丈夫よ
お嬢様...
さぁ
まずは村長に
会いましょう
ようこそ
このような
鄙びたところに
お越しください
ました
突然伺って
ごめんなさいね
...いえ
それで...
お嬢様はなぜ
このような
場所に...?
私は今
領内の各地を
視察という形で
回っているのですわ
だからこちらにも
寄らせていただいた
次第よ
そうですか..
いや
それにしても
中枢の方が
いらっしゃる
なんて...
果たして
何年ぶりの
事でしょうか
若い男たちは
出稼ぎで村の外に
働きに出ている
からですよ
...それで村長
村に若い人...
特に男性の方が
いらっしゃら
なかったけれど
それは...?
ああ
それはですね
学もないので
大抵は国の軍に
志願して入隊
しています
特に
次男三男は
そうする者が
多いですね
そう...
耕作地も
少ないですし
致し方ない
事なのですが...
森の方から
獣が入り込む事は
あるのかしら
たまに
ございますが...
あまり
大型のものは
入り込まないため
村人たちで
なんとか
しております
国軍は治安維持という
任も担っているはず
だけれど!!
小さな村までは
手が回らない...か
あ
案内は...
いろいろ
教えてくださって
ありがとう
今から村の中と
外を見させて
いただきますね
大丈夫よ
村長は
いつものように
していらして..
ステップアプリケーション
.......
ここの村は
足りないものが
多すぎるわね
それに
さっきの村長の
言葉
お金も
そうだけれど
病院や学校
肝心の
働き手も
お嬢様
それは
この地を長く
捨て置いて
しまったと
いうこと
領主として
この地を治める
我が家の落ち度に
他ならない
ええ
近くの森にも
果物など生って
いるようですが
ご覧に
なりますか?
行って
みましょうか
おー
珍しいもんが
いっぱいだな...
さすが南方地域
領都にはない植物
ばっかだ
実物を見れる
なんて感激
ですぅ...!
レーメ
あの果物は
ここら辺でしか
採れないもの
なのかしら
ええ
そうですねぇ
ただ
売るとしても
領都の方では
馴染みのないもの
ですからぁ
不人気で
売れ行きは
良くないみたい
ですよぅ
そうなのかー
俺なんて
見たことない
ものってだけで
買っちゃい
そうだけど
ターニャは
いっつも
つれないなぁ
それは
あなたたけです
これなんだ?
......?
お!
レーメ
それはですねぇ
カカオと言って...
ああ
!
それよ!
良くやったわ
ディダ!
...へ?
ありがとう
ディダ!
ひ
姫様...!?
やることが
見えてきたわ!
#
*8
ディダの
おかげよ!
すみません
お嬢様
いいのよ
さらに
こんな...
それなら
いいのですが...
むしろ
こちらが
ありがたい
ぐらいだわ
わざわざ
お越し
いただいて
たくさん
買わせて
いただいて
何が?
お嬢様
良かったの
ですかぁ...?
あの実から
採れる
豆ですよぅ
あれは
南部の産物の
中でも
特に不人気
なんですよぅ?
良いのよ
私が必要なのは
他でもない
あれだから
あ!
潮の香りがして
きましたねぇ
本当ね
!
うわぁ...!
私
海を見たの
はじめて
なんですぅ!
そうね...
領都とは
また違った
賑わいですね
お嬢さん!
そこ
つっ立ってると
危ねえぞ!
え?
ぶつかる
......?
!!
お嬢様!
お嬢様!
あっ...
ありがとう
ライル
...そうね
いいえ
ご無事で
なによりです
どうか
お独りで
動かず
ターニャか誰かの
傍にいてください
この小物とかって
異国のものよね
また
同じ目に
遭うのは
いやだし
そうするわ
あ
そうですねぇ
ここ辺り一帯は
交易や塩の精製で
安定した収入も
ありますしい
人も物もたくさん
集まるんですよぅ
ターニャは
これなんか
似合うんじゃ
ない?
そっ...
そうですか?
ええ!
事実は
書物よりも
奇なり
ですねぇ
へい
らっしゃい!
今日は
珍しいもん
入ってるよ!
おー
よくそんなに
近づけますね...
み兄ちゃん
にあぅおえ!
姫様!
そっちへ
行っちゃだめだ
あ...
...ああいう所こそ
視察したいと
思ったのだけれども?
俺たち護衛は
姫様に危機が
訪れた時
だけじゃねぇ
危ない目に
遭わないように
目を光らせるのも
俺たちの
役目なんだよ
...でも
あなたに
ライル
それから
ターニャも
いるのよ?
ダメだ
ここは
ヤバい
こういう
ところは
表とは違う常識が
成り立ってんだ
そして
その常識を
破る奴には
容赦がない
個々なら
まだしも
組織立って
動かれたら
この人数じゃ
終わりだよ
生半可な
覚悟で手を
出したら
.......
火傷では
すまない
姫様じゃ
まだ相手にも
されない
だろうけどな
わかったわ
ま
その領分を
侵すには
『今』は
諦める
じゃ
ディダ!
俺気になった
店があったん
だけど
飯にしない?
カラン
そうね
一旦切り上げて
お昼に
しましょうか
やっぱり事実は
書物よりも
奇なりでした...
体験すると
新たな発見が
あるものですねぇ
さすが
港町だけあって
魚介類が
美味しかったわ
うっ...
うう~
生魚...
でしたね
ええ生
でしたね
お!姫様
イケる口だね!
でも意外と
美味しく
頂けました
わ!
本当に太陽って
海に飲み込まれて
いくんですねぇ
赤く染まって
綺麗ですぅ
いつか...
いつかね
この港を
拡張させて
より交易を
増やして...
そしてこの港と
世界中が
つながるの
それはとても
素敵なこと
じゃない?
いいねぇ
姫様
そしたら
俺に異国の酒も
飲ませてくれよ
こら
ディダ!
ねえ
みんな
いいわよ
ディダ
楽しみに
してて
ちょうだい
...視察をして
正解だったわ
今まで
知らなかったこと
見えて
いなかったもの
貴方達の
すべてを
私に預けて
...沢山のことを
学ぶことが
できたもの
もう一度
私についてきて
くれるかしら?
私の全ては
とっくに
お嬢様にお預け
しています
勿論です
お嬢様
ついていきますよ
姫様の傍は
楽しそうだし
お嬢様に
ついていったら
きっと楽しい
でしょうからぁ
私もですぅ
ありがとう
みんな
...
...姫様
こんな時間に
部屋の外に
出ちゃダメでしょ
いくら宿の中
とはいえ
屋敷の中じゃ
ないんだから
...ティダ..
姫様はもう少し
危機感を
持って欲しいな
...ごめん
なさいね
なんだか
眠れなくて...
それにしても
驚いた
ずっと私の後を
追っていたの?
姫様の警護が
俺の番なのに
一人で
歩かせた事を
知られたら
まぁ...
そりゃね
ごめんなさいね...
俺はライルと
ターニャに
殺されるし?
俺が来なくても
ターニャは
気づいて
ついてきた
だろうけど
今日
皆に行くのを
止められた通りが
あるでしょう?
ディダは随分
詳しそうだった
けれども...
ねぇ
ディダ
それは
どうして
なのかしら
別にあなたと
そういった
人たちに繋がりが
あるとか...
そういう事を
疑っている
訳じゃないのよ
私が何も
知らないから
聞きたいと
いうだけ
......?
...俺も
含めてさ
姫様が拾って
くれるまで
スラムに
いたでしょ
あそこじゃ
何があっても
だーれも
助けてくれない
自分の身は
自分で守んなきゃ
ならないんだよ
子どもにも
容赦なんて
ないからわ
そう...
でしょうね
だから
そういう危険に
対しては
人一倍鼻が
きくように
なるわけ
でも
危険がわかれば
その分、自分の身を
守れるでしょ?
さ
危険だって
わかっていたのに
そういうのに
近づいてさ
俺は馬鹿
だったんだ
使い走りみたいな
真似をしていた
ことがある
だから
姫様は詳しく
知ってるように
感じたんじゃない?
どうしてディダは
そんな真似を
したのかしら?
...とても阿呆な
質問をする
けれども...
金のため...
なんていう
ありきたりな
話だよ
すぐに後悔
したけどね
同じような
境遇の奴は
何人も姿を
消していたよ
でも気づいた
時にはもう遅い
途中で
逃げるなんて
命を落とすのと
同じだからさ
...だから
姫様なの?
ぬくぬくと
真綿に守られ
育てられてきた
何も知らない
存在だと...
何も知らない存在だと...
...え?
変な質問を
してしまって
ごめんなさいね
......
...俺が姫様って
呼ぶのはさ
...何でも
ないわ
姫様が
姫様
だからだよ
へっ?
あ
気になる?
気に
なっちゃう?
...お嬢様に
近づき過ぎです
お嬢様
夜も更けて
おります
いつまでも
帰ってこないから
来てみれば...
明日のことを
考えて
そろそろ
お眠りに
ならないと
そうね...
少し眠くなって
きたわ
よく眠れるよう
ミルクを
温めたものを
お持ち
しましょうか?
ええ
お願い
ディタも...
...ありがとう
さすが
ターニャ
俺にも
ホットミルク
淹れて
くれたのかー
あなたも
飲まれますか?
お嬢様を
護衛するのに
どうして眠気を促す
ものを渡すと
思うんですか
白湯ですよ
白湯
まぁ...
そんな気は
してたけど
...まさか
沈んでいる所を
表に出すなんて
らしく
ありませんね
...姫様にさ
どうして姫様って
呼ぶのか
聞かれちまった
あぁ
そうですか
冷たいなぁ
ターニャ
...どうせそこまで
思いつめている
訳ではない
でしょう?
まあね
姫様の
思っている通り
世間を知らない
甘ちゃんだって
揶揄してたのもあるよ
まるで物語に
出てくる心優しくて
フワフワとした
可愛らしい
お姫様のようだ
でも...
...でしたっけ
言えば
良いでは
ないですか
別に他意は
ないのですし
「姫様大好き!」
って表に
出してるじゃん?
俺が「姫様」と
呼ぶのなんて
なんてことない
理由からだけどさ
別に言っても
良いんだけど
ほら
ターニャとかさ
みーんな
もっと他に
言い方は
ないのですか...
姫様は結構考えて
いらっしゃった
みたいだよ
皆姫様の
ことが『大好き
だからこそ、さ
一人ぐらい
こういう奴が
いた方が
良いかなって
腹の底が
見えなくて
姫様がふと
自分で自分を
立ち止まらせて
考えさせるような
奴がさ
...それじゃ
私は
戻るので
難儀な
性格ですね
捻くれ
てるのさ
はい
はーい
相手を煙に
巻くのも
ほどほどに
なさいな
その内どれが
本当の思いか
分からなく
なりますよ
それはないから
大丈夫だよ
...一つだけ
譲れない
ものが
あるから
お久し
ぶりですね
アイリス様
久しぶりね
モネダ
...それで
ご用件は?
まぁ
久しぶりに
会うというのに
最近
調子はどう?
私の調子
ですか?
まぁ至って
順調ですよ
でしょうね
流石は
商業ギルドの
副会計長...
であれば私の状況も
当然ながら知って
いるでしょう?
ギルドの
調子は
どうかしら?
まぁ...
そうですね
それも
順調ですよ
...
領地に
お戻りに
なられたとか
それにしては
随分王都への
通商が減った
ように思います
けれども?
あら
そうなの?
そんなに顔に
出していては
直ぐ相手に懐を
探られるでしょ?
まぁ
ダメね
ごめん
なさいね
カマをかけた
だけなのよ
けれどもやはり
我が領からの
王都への通商は
減っているのね
...やられ
ましたね
...ご用件は?
モネダ
もっと
大きなお金を
動かしてみたく
ないかしら
...私を公爵家に
雇って下さると?
公爵家に
仕えるのではなく
.....それは
どういった
意味ですか?
ええ
ただし
公爵領に
仕えて欲しいの
今後中長期で
公爵領の領政は
改革を進めるわ
行政と我が家を
分けるのも
その内の一つ
...何故
それを私に?
......
つまりはあなたに
この領の予算の管理
及び運用を行って
欲しいのよ
公爵家に
人材がいない訳では
ないでしょう
より
現場を知る
あなただから
その若さで
副会計長をしている
あなたなら素地は
十分でしょう
何より
あなたなら
信頼できる
随分壮大な
話ですね
...けれども
それは
お金を動かすうえで
何よりも勝るものじゃ
ないかしら?
失礼ですが
あなたにその
任命権は
あるのですか?
勿論
この度
領主代行の地位を
承りましたから
...ありがとう
ございました
で
どうかしら?
三日
お待ち下さい
まぁ
もう少し
検討するかと
思っていたの
だけれども
今の仕事を
全て引き継ぎます
それは
重畳
決断力も
商人にとっては
重要な能力ですから
それでは
三日後
我が家で
...
ここからCMは
お待ち
しているわ
中長期的な
領地の改革...か
拾って貰った
恩はあるが
仕事の話は別...
公私混同はしない
そう思って
いたがー
まさか
領地の現状を
あそこまで
把握しているとは...
今までの彼女とは
違いますね
...三日後が
楽しみです
カチャ
失礼致します
あら
セイ
どうしたの
かしら?
どちらへ
おきましょうか?
セイは
従者にして
私が拾ってきた
者の一人
この上へ
お願い
セバスより
追加の資料を
預かって
参りました
お手すきの時に
ご一読いただければ
幸いです
昔は少し
引っ込み思案で
おっちょこちょいで
笑顔が可愛らしい
男の子だった...が
...セイ
そんなに
硬くならなくて
いいのよ
いえ私は...
...セバスさんの
ように...と
思ったのですが
やっぱり
似合って
いませんか?
そんな事
ないわ...
ただ肩に力が
入り過ぎて
いるのよ
そんなに
気を張り詰めて
いると
周りで働いてる
人たちにも伝わって
お互いに疲れて
しまうわよ
セイはもう少し
力を抜いたら
どうかしら?
...ご助言
ありがとう
ございます
失礼
致しました
お嬢様
セイに持って行かせた
資料の追加が
ございまして
お持ちいたしました
そう
ありがとう
......?
セバス
...さぁ
プライベートまでは
私もわかり
がねますから
プライベートの話を
わざわざあなたに
聞かないわよ
セイは最近
どうなのかしら?
何か
粗相でも?
そんな事ないわ
彼はしっかり
仕事をこなして
くれている
仕事の話
...
でもね
何だか妙に
張り詰めて
いるというか...
無理を
しているように
感じられて
...お嬢様の
思い違いでは
ありませんよ
お嬢様が領地に
帰って来られる
少し前から
セイは変わりました
いや
変わろうと
している
というところ
でしょうか
それは
どうして
かしら?
執事となれば
他の使用人たちの
管理や指示を出す
事になりましょう
その事が彼を
気負わせて
いるようです
執事に昇格する事が
決定致しまして
従者と執事の
職務には大きな
違いがございます
まずは自らが
模範的な使用人で
なければと思って
いるようですね
そう
だったの...
彼は私を
目標にと
言ってくれて
いますが...
今すぐ同じ事が
できなくても
良いのです
私ですら
今の私になるには
数十年という
経験があってこそ
なのですから
セイは執事としての
素質はあると...
セバスは思う?
必要なのは
経験ね...
それは今後
主人となる
お嬢様が
判断される事
そうね
ですが素質の
ないものを私は
昇格させません
ありがとう
セバス
今日は会議のために
みんな集まってくれて
ありがとう
ここ一ヶ月
領内を回りセバスから
事実確認をさせて
もらったけれども
海に面しているから
そこそこ文易も
行っている
我が
アルメリア領は
他の領地に比べ
豊かだわ
王都より
南部にある
常春の我が領は
農耕も盛んだし
まず私の考えを
述べさせて
もらうわね
第二の王都と
呼ばれているのも
あながち間違いでは
ないと思う
けれども..
この顔は
熟れた果実の
ようだと
...富めるものに
富が集中し
貧するものは
這い上がれず
この領では
競争すら
許されない
そう感じたわ
真新しい商品の
ない店先
停滞した空気
民を富ませて
経済を活性化
させなければ
今の限られた
市場環境では
我が領も緩やかに
腐り朽ちて
いくだろう
民が富まなければ
頷か富む事はない
......?
...つまりね
昔の貴方達のような
境遇の子供を
作らないような
領にしたいのよ
大きな目標は
そんなところ
そして
今だけではなく
これから先も
我が領が
発展できるよう
まずは民の
生活の質を
向上させたいの
その為に
幾つかの改革を
推し進めようと
思うわ
第一に
次に
「銀行の設立」と
「政務の集中化」
他には
「税制改革」に
「街道の整備」
我が公爵家と
領の運営資金の
財布を明確に
分けること
...あの
もちろん
「義務教育」も
盛り込み
たいわね
銀行については
後ほどみっちり
構想について
話すわね
ギンコウとは
なんですか?
あら失礼
熱中しすぎて
話を端折り
すぎたわ
セバスとモネダに
携わってもらうから
そのつもりで
...ただ
その「銀行」も
まずは領民の
税に頼らないで
公爵家の家計を
自立させないと
実現できない
けれど
......?
...つまり
領民からの税は
あくまで
領の運営に
使うべきであり
公爵家の
維持費は
別のところから
調達すると?
そうよ
モネダ
具体的には
どうする
おつもり
ですか?
まず
商売を
始めるわ
...商売
ですか
それは止めて
おいたほうが
いいかと
まぁ
モネダ
慣れないことをして
家が傾いた
という例は
多くあります
話を聞く前に
止めて
しまうの?
儲けることが
できるかも
しれないのに
なんてね
その反応は
正しいわ
市場という
商人たちの
戦場にも
立ったことのない
貴族の令嬢が
言う言葉だもの
でもね
差し当たって
なのだけれども
私
この商品を
売りたいのよ
...これは?
これはカカオ
という実ですぅ
南部の熱帯地方
で採れる実
でしてぇ
地元の人は
この実の種を
ペースト状にして
飲むそうですよぅ
!
モネダの言葉を
聞いて
安心したわ
やっぱり製品化は
されていないのね
...聞いたことが
あります
でも確か
苦すぎて
飲めたもの
じゃないと...
ターニャ
扉を開けて
畏まり
ました
失礼
致します
頼まれていた
ものをお持ち
致しました
彼女は我が家の
料理人のメリダ
私が子供のころ
拾ってきた
うちの一人
ダイエット中の
私の注文に
見事に応えてくれる
素晴らしい料理人た
これはメリダに
カカオから
作ってもらった
甘味よ
うわあ
美味しい!
食べてみて
私はこの
少し苦めの方が
食べやすくて
好きです
...美味しい!
...
私はこの
丸っこいのが
好きですぅ!
......
前世の記憶の
チョコレートより
流石に品質は
劣るけれど...
この世界には
今までなかった
ものだし
及第点ね
カカオから
作られている
んですよね
確かに
これなら...
ちなみに
価格設定は?
手間暇が
かかっているし
砂糖も使って
いるから
少し高めに
設定するつもり
ターゲット層は
貴族だから
高級食材もふんだんに
使って売り出すわ
元は全て
カカオ豆だけれど
アレンジは様々
どうかしら?
今までに
ない商品...
すごく魅力的です
ターゲット層が
明確なのも
いいですね
宣伝さえ
うまくいけば
すぐにでも
軌道に乗るでしょう
セイ
というわけで
貴方には
この商品販売の
販路を築き上げて
もらうわ
私の
手となり
足となってね
私
ですか?
僭越ですが
モネダの方が
よろしいかと
いいえ
貴方じゃないと
タメなのよ
ターゲット層は
貴族なの...
すぐに対応
できるように
なるはず
畏まりました
この公爵家で
私たち家族を
相手にしている
貴方ならば
ご期待に
添えるよう
頑張ります
ではまず
まずは
セバス
カカオ豆を
栽培している
村との契約書を
作成して
この商品を
軌道に乗せる
ところから
スタートするわ
畏まりました
それから
ライルとディダは
畏まりました
すぐにでも
取り掛かります
はい!
村から我が家までの
街道の治安維持に
必要な人数を
勘案してちょうだい
それから...
メリダはもう少し
この試作品の数を
揃えてちょうだい
...奥様に
ですか?
後で他にも考えた
レシピを渡すわ
ええ
ターニャは
お母様に
手紙を書くから
その準備を
モネダは
セイと一緒に
商会設立の手続きを
お母様ほど
宣伝が上手い方は
いらっしゃらないわ
頼めばお茶会に
出して勝手に
宣伝してくれるはず
できれば
商品を作る場所も
確保してちょうだい
銀行の件は
経営を軌道に
乗せてから
本腰を入れるわ
畏まりました
それと
レーメ
貴方なら
市場の主な産物の
平均的な価格を
知っているわよね?
はいぃ
では各自体事を
お願いします
ここ十五年の
ものなら
なんでも
聞いてください
何かあったら
必ず私に
報告と相談を
それでは今より
アズータ商会を
はじめるわ!
「へえ.....
レーメが、瞳を輝かせてそれを見ていた。
「わー!初めて拝見するお料理がたくさんありますねぇ」
ろいしていた
だって言われたから、とりあえず作ってきたよ」
机の上には、料理が所狭しと並んでいる。
ターニャは、首を傾げながら言った。
書き下ろし小説
...これを食べながら、一体どのようなことを話すのでしょうか?
お嬢様が、今日のためににって色々新しいレシピを教えてくださったんだ
よ。味見をしたけど、どれも素晴らしいと思うよ
私はお嬢様から、美味しい料理と美味しいお酒を飲みながらするもん
そのテーブルには、ターニャレーメ、メリダ::アイリスの側近達が数で
さて、女子会なるものを開催することをお嬢様に勧めていただいたの
で集まってみましたが...女子会とは、何でしょうね?
女子の秘め事
じょう
かぁ?いえ、厨房は男の世界というこのが世間で罷り通っている考えな
ので.....
そういえば、メリダさん.....どうして、料理人を希望されたのです
...って風当たりがキツかったけれどもちろんなこともなくなったしねえ
「ああ、だから私達だけで...こと、お嬢様も仰っていたのかねえ」
そんな....職場の不満など......どこかのチャランボランな男が、お嬢様の
様に失礼なことを言うここと以外ありませんのに」
ターマは誰とは言わなかったが、レーメとスリダはすぐに人物を特定
することができてしまい、人とも苦笑いを浮かべていた。
私も不満はないかなぁ...ひと昔前まではさ、女が厨房にいるなんて
何か仕事の話でも?
「いえ...私に女子会の定義を教えていくださいましたが......女子会と
は家になる男性の話や職場での感痴を言い合うための会だそうです
よぅ」
澪亜
カラカラと、メリダが笑った。
二人も、昔を懐かしむように笑っていた。
いというのがキッカケでしたぁ。
るのは、それすらもアイリスに出会うための道筋たと愛おしむことがで
それでも過去を思い出すことがでできるのは...。懐かしむことができ
過去のことは、思い出したくもない...!忘れ去ってしまいたいとすら
思うものだ
思えば、すごいことだよね。私たちが、過去のことを懐かしむことがで
きるなんて
メリダの言葉に、ターニャもしーメも微笑んだ
この場にいる各々...本ロアイリラスの側近選は、多かれ少なかれ傷を
負っている。
なるほどねぇ...!皆、それぞれキッカケはやっばりお嬢様なんだねえ」
そう思ったのがきっかけ」
「へえ...私と同じですねぇ」
「同じ?」
ええ。お嬢様に本を読み聞かせていただいたことがあってぇ...!世界は
広いのよ、本はその大きな世界と自分がを近づけてくれるものなのよって
仰られて...私、もっと世界を広げたい、広げてお嬢様のお役に立ちた
...この公園家で、それまで食べたことのないものをいただいてさ。簡単に
に言えば、感動しちまったのさ。自分がもこんなものを作ってみたいです。
そりゃあさ、道端でのたれ死にそうになってお嬢様に拾っていただいて
是非とも行きたいと思うけど、仕事がねえ
いただいて、感想をいたたきたいと思って」
うーん...
:::新しい商品の試食会?
「そうさ。色々新しい料理を作ってみたからねえ是非、お嬢様に食べて
いえ...私より、メリットダにお願いしましょう
...お嬢様なら、そのようなことでお怒りになりませんよ
「なら...。やっぱりここは、ターニャにお願いするかい」
「ですけどぉ、やっぱり失礼に当たりますかねぇ...
「むしろ、この場にアイリス様をお呼びしたいですぅ
レーメの言葉に、他二人は名衆たと言わんばかりに頷いた。
それを切るように、メリダが申し訳なさそうに発言した
...とはいえ、職場の不満といってもないしねえ」
す」
そう言ったターニャの言葉に、二人は真面目に頷いた。
しばらく、無言がその場を包む。
女子会の趣旨からズレちまったね」
きるからだ。
「...お嬢様には感謝という言葉はは言い表すことができないほどで
かなって」
そしてそこには、メリダとレーメがいた。
「これは...
辿り着いた先は、中庭だった。
ら?」
ターニャに伝えておくよ
え、え...お誘いは嬉しいけれども、私がいたら話し難いこととかない
かしら?
一お嬢様に聞いていただいて、困ることはありませんから」
ターニャの発言に、レーメもメリットダも思いっきり頷いていた。
...本当に、良いの?」
はい。むしろ、お嬢様...参加していただけますかぁ?
...分かったわ。私も是非、参加させてちょうだい
分かったわ
そして処理が終わったところで、ターニャに案内して貰って向かった。
女子会を開こうとしたんだけどね、皆でお嬢様と紀が良いで話に「そもそも、私は愛や恋というのがよく分かりませんし。...ああ、お嬢
なって。でもお嬢様はお忙しいから、新商品の試食会も兼ねてしまおう一様を敬愛しておりますので、そう言った意味の愛は分かりますが、
じゃあ、この書類の処理が終わったら行くわ。どこに行けば良いかし
ちなみにセバスさんとターニャにお願いいして、スケジュールは調整いただいた
ているよ」
段取りの良さに、私は笑った。
そこまでして貰ったなら、行かないとね。
「な、何で.....そのことを知っているんだい?
ね」
近、セイと出かける回数が多いですが」
まさかのターニャからの情報提僕に、メリダ自身も驚いていた。
そうとしか、私にも言えなかった。
はあ...。それを言うなら、メリダ。貴女はどうなのですか?ここ最
一嬉しいけれども......ターニャ、貴女は貴女の姿。せも見つけてちょうだい
実にターニャらしい回答に、全員が苦笑いを浮かべる。
けどねえ」
お、大人です...
メリダの話に、レーメが顔を真っ赤にさせていた
レーメも興味津々な様子だ。
あれは、師匠からのお酒のご相伴にあずかっただけですよ。
いやあ、男と女が二人で飲むとやつぼり色恋が絡むものかと思ったんだ
ええ!そうなの...!?
メリダの目撃情報に、思わず私は身を乗り出してしまった。
この前仕事終わりに一人が飲むんでいるところを目撃しちまってね
それから、四人で乾杯〜して女子会が始まった。
そういえば、ターニャ。そのチャラソボランな男とはどうなんだい?
どう、とは...!?
えっと...あ、あの.....
あー!ごめん!踏み込み過ぎたね
い、いえ....あの、気になる人がぁ...
必死な体で言った彼女にに、胸がキュンとする。
た。
あ、あの.....えっと...
思わぬ反応に、全員がレ!「メをまじまじと見た。
その反応は...だ、誰かいるのかい?
わ、私より...じーメ!レーメはどうなんだい?」
その証拠に、モジモジと言う彼女は可愛らしい。
よ
私の情報を駆使すれば
こんなことに使わなくてでも良いじゃないかい!!
メリダは顔を真っ赤にしながら言っていた。
あ、あの...仕事に生懸命ならさるも、真面目なところも、素敵だ。
なってぇ...!」
「お、おおう......!」
まるでラブロマンスのような素敵な話に、全員が目を輝かせた。
必死に話をふった彼女の言葉に、レーメが反応として顔を真っ赤に染め
あ、アズータ商会の視奈のためで......スイーツを食べ歩きしているんだ。
た。
露呈し、ライルの言った>通り、見事に全員男性陣はそれぞれ報復を受け
そして後日、ターニャによってその場、彼らが立ち聞きしていたことが
「全員、何かしらの報復を受けるだろうな」
ライルが、諦念の表情を浮かべていたことを。
「いやいや、女の花園だぞ!普段どこんなことを思っているのか、気にな
るじゃねえか」
...つまりは、男性陣もモネダ以外揃っていたということを
ディダがそう言って、苦笑いを浮かべていたことを。
「た、立ち聞きなんてよくないですよ。この場に居合わせたなんてバレた
ら.....
セイがそう言って、オロオロしていたことを、
...いい
「一ああ、これが件の女子会ってヤツか。まさか、今日やっているとはなあ
けれども怒っているというよりも、恥ずかしがっているという感じかし、
「え、あ.....」
「可愛いー!!」
...全員が、わいわい話して疑いでいたせいで、気づかなかった
角川コミックス・エース・
公爵令嬢の嗜み()
原作濡亜原温
原作・冷型漫画・梅宮スキ..こん
皮膚の海白へ、キャラクター原案、双葉はつき
◎RealdiaddokiFudaba2016
@Suk:UMEMHYA2016
2016年9月10日発行
2016年9月10日初版発行
本電子書籍は下記にもとなって、づいて制作しました。
本俺!言和は「お角川コミックス・エー2018年の日」のこのことで、Wi-ジェレクス『公爵令嬢の嗜み(1)』
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「自分、父」化の物口の本作品の内容は、底本発行時の取材・教筆内容に基づきます。
また、ご覧になるリーディングシステムは、この機械はコームページでもいますが、まあ、表示の差が認められることがあります。
おと、ここ数になるアーティングへの人の物語はフィグションであり、実在のとお兄さんの星が悩められることの物・団体とは関係がございません。
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900K☆WALKER
澪
梅宮ス
気作一授前
キャラクター原案双葉はづき
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