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Instructions:
こう
しゃく
れい
嬢
亜
澪
梅宮スキ
妖作、複数
キャラクター原案双葉はづき
Kadokawa(comicsA
Web原作
澪亜
梅宮スキ
えっ
キャラクター原案・双葉はつき
ただし、
..
>N7EN7S
それでも
まだまだ
黒髪サイ
「231
[39]
[57]
[2]
たとえば、
大学生の
熱い書き下ろし小説
[115]
[139]
[155]
公爵令嬢の嗜み
4
laracter
Koushaku
Reiouno
Tashinani
アイリス・
ラーナ・アルメリア
アルメリア公爵家の令嬢で、
領地の経営を一任される。
日本の税務事務所で働いて
いた前世の記憶がある
アイリス専属の侍女
意外と武闘派
生真面目な性格の
アイリスの護衛
いつも諷々としている
アイリスの護衛
公爵家の図書室の
司書
エドワードトー
タスメリア
タスメリア王国の第二王
子。アイリスの元婚約者。
ベルン・ターシ・
アルメリア
アルメリア公爵家の
嫡男で、アイリスの弟
ルイド・
アルメリア
アイリスの父で、公開
家当主。王国の宰相
アズータ商会で働く
聡明な青年。
メルリス・レゼ・
アルメリア
アイリスの母。社交界で
絶大な影響力を持つ
ガゼル・タス・
アンダーソン
アイリスの祖父。タスメ
リア王国の将軍
男爵家の令嬢
エドワードと精ばれ婚術
著になる
ドルッセン・
カタベリア
騎士団団長の子息。
アイーリャ・
フォン・タスメリア
タスメリア王国の皇太后。
公開家の執事見習い。
モネタ
商業ギルトこの副会計士
レー
ダリル教教皇の子息。
エドワードの母で、
王国の妃。
STAFF
Author
Design
Assistant_透春アヲ
梅宮スキ
山口模治(R`designstudo)
・社交界を
追放されてから
初めてのパーティ
久しく忘れていた
この緊張感
きっとあの人達も
いるんでしょうね...
色々な思惑が
動く場所
できるだけ目立たず
ひっそりと
何事もなく
終わりますように
久しぶりだな
ドランバルド伯爵
あぁ
カルディナ伯爵
最近はどうだ?
これと言って
変わらんよ
あぁ
そういえば
妻がアズータ商会の
会員になりたいと
話しておったな
私の妻も
未だ順番待ちを
しておる...
アズータ商会の
会員になることは
一種のステータス
なのだとか
貴殿の奥方もか
羨ましい
ものだ
取り仕切って
いるのは
アルメリア領の
ルイ様か...
...ところで
君は今日
政治だけではなく
商会の経営も
やり手とはな
この場で誰に
挨拶をした?
いつもの
メンバーだよ
しばらくは
中立の立ち位置を
変える気はないからね
ははっ
同じくだ
千う
ーそれにしても
エルリア妃は
王と一緒に主催者側で
出席されるものかと
確かに...
王と一緒では
ないとは
珍しい
いつもはぴったりと
くっついて
権威をアピール
しているというのに
その代わりに
ほら
いつの間にか
人務大臣まで
軍門に下ったようだぞ
妃の実家である
マエリア候爵家の
発言力も高まって
いるしな...
我々中立派も
そろそろ
考えなければ
ならんかもしれん
...なんてな
見てください
ませ...
あぁ
ノイヤー家の...
本当に
エドワード様と
一緒なのね...
まだ婚約だけ
なのですよね
男爵家だと
いうのに...
あの...
エドワード様
...やっぱり私
皆様とこちらに
参上するのは
相応しくないのでは...
お前は俺の
婚約者だ
堂々としている
そうそう
皆ユーリが可愛いから
注目してるだけだよ
ま君の可愛さは
僕だけが知ってれば
いいと思うけどね
そうだ
不安がる
ことはない
お前の事は
俺が守る
...何者からも
ありがとう
ございます..
ユーリ
エド様
皆様が見て
いますぅ...
お前は俺だけを
見ていればいい
...そうだろう?
母上
まぁ
エドワード!
ユーリも
今日はとても
可愛らしい姿ね
今日は一段と
凛々しい姿ね
エルリア様に褒めて
いただけるなんて
エルリア様!
ただ...
私はまだまだ
子供っぽいのでは
ないかと
エルリア様のような
麗しいお姿にこそ
憧れます
まぁ...
ユーリは今の
ままでいいのよ
そのような
可憐さは
今だけのもの
まぁいいわ
貴女には貴女の
魅力があるの
今日は楽しんで
いきなさいな
ありがとう
ございます
そういえば
ベルンはともに
来なかった
のかしら?
はい
先約がある
とのことで
そう...
「美しい
...月の女神の
ようだ
どなたかしら?
ベルン様がともに
いるという事は
アイリス様か?
まさか!
社交界から
追放された方だぞ
お集まりの
皆様
本日は建国バーティに
ご参加くださり
ありがとうございます
皇太后...!?
王は残念ながら
体調が優れず...
大事をとって休んで
おりますが
トワイル国との
冷戦状態など
数々の困難に
直面しつつも
今日という良き日を
迎えられたのは
この場に出られず
残念がって
おりました
この場にいる皆様と
民が国を支えて
くださったからです
王に代わり
御礼を申し上げます
皆様どうぞ
この場を楽しんで
いってくださいませ
イトリャ様が挨拶にた
水面下で派閥争いが
行われている今
王の不在によって
争いが激化
しかねない
アイリス様
...
皇太后様が
お呼びです
...私を!?
その牽制のために
皇太后が現れた
ええ
どうぞこちらへ
ご案内致します
アイリス・ラーナ・
アルメリア公爵令嬢
私は今日
貴女に会えることを
楽しみにしていました
こうしてパーティに
出席してしまう
くらいに
アズータ商会の
会頭として成功を収め
そんな貴女の
話を聞くのが
今の私の楽しみ
でしてよ
...勿体ない
お言葉
ありがとう
ございます
その一方で
領主代行として
立派に領地を
治めているの
でしょう?
...困ったことが
あったら
何なりと私に
相談するといいわ
身に余る
光栄に存じます
当主のルイ様が
舵を取っているの
だとばかり
やはり
アルメリア家の
令嬢だったのか...
領主代行と並行して
あのアズータ商会を
取り仕切っているだと
お姉様...
あの若さで...
!!
お待たせ〈ベルン
久しぶりのパーティは
やっぱり緊張するわね
お久しぶりです
アイリス様
お久しぶりです
アイリス様
――お久しぶりで
ございます
ユーリ様...
アイリス様が学園に
いらっしゃらなく
なってから随分
経ちますものね
元気そうなお姿を
拝見できて
よかったです
...ユーリ様も
お元気そうで
なによりです
嫌味?
嫌味なの...!?
彼女が相手だと
判断に迷うわ...
でも
おっどろいたー
本当に
アイリス様
だったなんて
ね!
言った
でしょう
私人の顔を
見分けるのが
得意なの
......?
...ユーリは
いつも賢いな
それにベルンが
一緒にいる人
といえば
アイリス様かなって
ありがとう
ございます
エドワード様
...ところで
アイリス様は
どうしてこちらに
いらっしゃった
んですか?
にしても雰囲気
変わり過ぎだってー
僕気づかな
かったよー
......
どうして
とは...?
江元婚約者の前でも
相変わらずの
桃色空間ですわね!!
それにしても...
エド様って
こんなに
頭がおめでたい
方だったかじら...?
だって
アイリス様...
どうしてなど
それすらも
分からないのか
お前はここに
出席できるような
立場ではなかろうに
...
立場も
何も...
ユーリは
優しいからな
...そうですか
お前はこの場に
相応しくないと
わざわざ忠告して
やったのだ!
でも
残念ながら
...
それはご忠告
痛み入ります
私がこちらに
罷り越しましたのは
皇太后様より
ご招待があった
からですわ
!?
ですから
立場も何も
私は臣下としての
役割を果たした
だけにございます
お前のような
不道の輩に
お祖母様から
招待状が届く
わけがなかろう!
嘘をつくなら
もう少しマシな
嘘をつけ
なっ...!
あ
あの
お二人が何を
話されているのか
あの
イマイチよく
分からない
のですか...
...は...
わわたしが
聞きたかったのは
もしかしてそのドレスの
宣伝にいらっしゃった
のかなって...
いえ...
宣伝というほどでは
ございませんが...
新しい商品である
ドレス生地の
お披露目では
あります
アイリス様は
アルメリア公爵家の
方でしょう?
アルメリア領といえば
アズータ商会です
商会の方に
頼まれてドレスの宣伝に
いらっしゃったのでは...と
やっぱり私が
会頭だってこと
知らなかったのか...
まぁ
やっぱり!
私と皇太后様の
挨拶も桃色空間を
作っていて大方
聞いていなかったの
でしょうね
私もその生地で
仕立てたドレスが
欲しいです
どこで買える
のですかぁ?
アルメリア領の
関税を緩和させ
流通量が増えたことで
面白いものを発見した
まだ数が
ないため販売は
しておりません
いずれ
生産ラインが整い
数が揃えば商会で
販売されるでしょう
それは絹
タスメリア国の主な繊維は
麻や綿・毛織物
ただ
輸出国から結構な額を
ふっかけられているので
輸送費などのコストを
考えると赤字
そこで
新しく発見した絹を
商会の新商品とするため
今回ドレスを試作したのだ
...そうだった
んですかぁ
とっても素敵だったので
私もぜひ欲しいなぁ
なんて思ったんです
...どうにか
なりません?
商会で大々的に
販売するのは
まだまだ時間が
かかるだろう
......?
なんていう無茶な注文、
彼らとの会話は
本当に疲れる
...お言葉は非常に
嬉しいのですが
何分まだ時間が
必要ですので
ご容赦くださいませ
でも..
栄誉なことと
商会に即対応させるのが
務めであろうが!
よああ
そうだぞ!
ぶ
次期王族の
ユーリが望むのだ
そう仰有っても
無理なものは
無理なのです
無礼な...っ!
!
...騒がしいけれど
どうされたの?
アルメリア
公爵夫人
お久しぶりです
......
アイリスちゃん
大丈夫かしら?
―...!
アルメリア
公爵夫人!!
ええ...
大丈夫ですわ
お騒がせして
しまいまして
誠に申し訳
ございません
何故今
そなたはユーリを
無視したのだ!
事と次第によっては
不敬罪であるぞ!!
よもや
宮中のルールを
忘れたわけでは
ございませんよね?
...っ
まぁ殿下
お戯れを
身分が下の者が
気軽に上の者に
話しかけるなど
周りに品位を
疑われますわ
...もしユーリ様が
妃となるのであれば
そうしたルールに
明るくなくては
ならないでしょう?
だがユーリは
私の婚約者
なのだぞ!
ですから未だ
男爵家の身分
...婚姻する前に
何があるか
分からないですしね
ええ
そうですわね
婚約者は
正式に婚姻
していない
つまりユーリ様は
王族では
ありませんわ
......
そうですね
メルリス様
現に私
婚約破棄を
されましたし
ですがユーリは
エドワード様に
望まれて
婚約したのです
そしてそれを
王とエルリア妃は
お認めになっています
...以前と状況は
違うかと
...仰有る通り
お二人は
未だ婚姻を
結ばれていません
王家に望まれて婚約したから
私のようにはならないどーーっ
...先程の
お言葉ですが
メルリス様
私は挨拶に身分は
関係ないと思います
挨拶をされたら
挨拶を返す
それは当たり前の
ことなんじゃ
ないんですか?
当たり前って..
...まぁ
ユーリ様...
貴族のじきたりは
土をトップとして
ピラミッド状に存在する
貴族世界の秩序を
保つためでもあるのに...
王家の者と
なるのであれば
それらしい振る舞いが
求められますわ
そなたの
ルールは
古い考えだ
いつまでも
そなたの考えが
通用するとは
思うな
ユーリが王妃に
なった暁には
そのような考えを壊し
新しい風を
吹き込んでくれる
...社交界の
花である
おは様を...
...古い
ですって...?
新しい風...
それはとても
良い言葉ですわね
やがて王妃となる
ユーリ様がそのような
お考えを持つというのは
よく分かりました
ですがまだ
ユーリ様は王妃では
ございませんわ
今この場で
貴方の仰有る
古いルールこそが
貴族のルール
それを蔑ろにして
良いとは到底私には
思えませんがー
ー?
即刻
出て行け!!!
無礼な...!
そして
今までの慣習を
変えるというのであれば
それを皆に認めさせる
だけの実績が必要です。
お前はこの場に
相応しくない
人物である!
まぁ
エドワード
貴方が勝手に
追い出すことは
出来ないと
思いますわ
この場に
アイリスを招いた
私を差し置いて
お祖母様...!?
...
令嬢の
の嗜み
本当に
お祖母様が...?
皇太后様
あちらのお席に
いらっしゃらなくて
よいのですか?
挨拶は大体
済みましたので
大丈夫ですよ
メルリス
用事が済んだら
また席の方へ
戻りますわ
いやまさか...
という訳で
アイリス
ああ
あちらでゆっくり
貴女のお話を
聞かせてちょうだい
メルリスも
一緒にどう?
ええ
ご一緒させて
いただきますわ
それとベルン
ダンスホールで
アルメリア公爵と
アンダーソン候爵が
貴方のことを
待っています
さぁ皆
行きましょうか
お話し相手に
なってあげて?
畏まりました
お祖母様...!!
何ですか
騒々しい
このバーティには
他国の方も
いらっしゃると
いうのに
そのような態度では
我が国の品位が
疑われかねません
よう...
先ほどは
嫌な思いを
させてしまって
ごめんなさいね
アイリス
皇太后様が
謝られる必要は
ございません
いいえ
いえ...
この場に招待を
しておきながら
不快な思いをさせて
しまったのは
私の落ち度ですもの
むしろ
他の皆様が
冷たい視線を
向ける訳でもなく
好意的だったのが
驚きでした
不快な
思いなど..
......失礼ですか
皇太后様
なぜ私を
この場に
ふふ
私
貴女のことを
応援しているのよ
何かを頑張る
女の子はとても
素敵だもの
だから貴女とお話し
できるのをとても
楽しみにしていたの
...
そういえば
貴女の商会が
扱っている
チョコレート
ありがとう
ございます...
本当は
私が直接お店に
行って選びたいの
だけれども
あれはとても
美味しいわね
お気に入りで
最近毎日
食べているのよ
なかなか
自由のきかない
身でしょう?
もし皇太后様が
よろしければ
ですが
あら
本当?
まあ...
...でも
いいのかしら
思わず何かあるのかと
勘ぐってしまう程の
褒めちぎりようね...
定期的に
我がアズータ商会の
商品をお持ち
いたしましょうか
ええ
もちろんです
...ただバーティの後
私はアルメリア領に
戻る身ですから
ええ
それはもう
こちらから
お願いしたい
ぐらいだわ
_皇太后様
あら!
商会の者が
お目通り
できる許可を
いただければと
思います
私たちばかり
盛り上がってしまい
申し訳ありません
アイリスを
独り占めしていたら
皆さんに怒られて
しまいますわね
何を
仰有います
ぜひ私どもにも
ご紹介いただけ
ませんかな?
各国の重鎮
ばかりね
!
これでも
一時期は
王族に嫁ぐ
者として
それ相応の教育を
受けてきた
隣国諸国との関係性や
国のことは
ひととおり私の中の
『私』が学んでいる!
そうですわ
...よろしければ
皆様も召し上がり
ません?
...皆様も
どうぞ
―...!
これは...
好評のようよ
こ
美味い...!
皇太后様
口の中で
溶けていくな
さ
男女関係なく
好まれそうな
品ですね
アイリス
え
売り込めー
と...
...我が商会の商品を
お褒めいただき
とても光栄に
思います
貴女の商会の
物でしたか
今までに
食べたことのない
味わいでしたな
...貴国の甘味は
さっぱりした
物が好まれると
聞いておりますが
そうですね
お口に
合いました
でしょうか
これはこれで
美味しいが...
私の国の嗜好が
わかりますか
そうですよね
タスメリア王国の
大切な
お客様ですもの
臣下として
当たり前ですわ
仰有るとおり
私の国ではもう少し
あっさりとした
味わいが好まれます
こちらにあるのは
チョコレートの
商品の中でも
ほんの一部です
一度
食べ比べていただき
お気に召したものを
見つけてくだされば
幸いですわ
ほう
面白い
ぜひ一度
商会へ足を
運んでみないと
好感触!!
そうですなぁ
伝手もできたし
予想外に
有意義な時間を
過ごせた
良いものがあれば
ぜひ土産に
持ち帰りたい
ものですね
ありがとう
皇太后様
何を考えてるか
わからなくて
ちょっと
怖いけれどもー
そういえば
アイリス
ここで得た情報は
商品開発部と相談して
各国に輸出をする時に
活かしましょう
若い貴女を随分と
こちらへ引き止めて
しまったけれど...
踊ってこなくていいの?
...お気遣いは
ありがたいのですが
皇太后様とお話を
させていただいて
少しは悪いイメージを
払拭できたと思うけれど
皆様とのお話に
加えて頂いて
大変楽しい時間を
過ごしております
まぁ
アイリス
それに私と
踊りたい方など
いらっしゃらない
でしょう
それでも
第二王子派に
睨まれているというのは
変えがたい事実だし、
貴女なら
ダンスホールで
ひっきりなしに
誘いを申し込まれる
と思いますよ
ほら
後ろにも
すみません
お姉様
あちらから
引っ張り出して
しまって
え
ベルン!
別にいい
けれども...
まさか本気で
私と踊りたかった
訳じゃないわよね?
王族や
他国の重鎮の
思顧を受けるのも
確かに重要ですが
あそこで引きこもって
しまっては他の
貴族たちとの接触は
できないでしょう
タスメリア王国
内部で派閥が
できている
今だからこそ
皇太后様も
それを気にされて
父上に伝えて
いたようです
横の
つながりも
大切かと
どこかの
タイミングで
お姉様があの場から
退出できるようにと
まぁ...それなら
貴方が謝る必要は
ないじゃない
むしろ私に
付き合わせて
しまって
申し訳ないわね
いえ...
それにしても
お姉様の心臓は
強靭ですね
あらベルン
いくら身内
だからといって
その言い方は
失礼じゃないかしら?
あの面々を前にして
臆することなく
堂々として
いるのですから
...
誰だって
そう思いますよ
それにしても
久しぶりね
...!堂々として
いられたのも
皇太后様の
後ろ盾が
あってこそ
だっだけれど
こうして二人で
踊るのは
そうですね
...美しいのう
儂は無骨者ゆえ
タンスは嗜む程度だが
あの子の踊りは
美しく思うぞ
ははは
こんな爺に
言われてもだろう
まさか
後ほど
本人に伝えて
やって下さい
きっと喜ぶ
ガゼル殿は
もう少しご自身を
客観視された方が
いいですよ
―視線に
気づかない訳では
ないでしょう?
それをいうなら
アイリスだろう
会場中の視線を
かっさらっておるわ
ーエドワード様も
勿体ない事をしたな
今日のやり取りだけでも
あの子の価値は
計り知れないものとなった
アズータ商会の
会頭としての才覚
公館家の調派な
資金とその資産
そして皇太后様
への影響力
本当に王位に
聞きたいのであれば、
絶対に引き入れる
き存在!
何事もなく婚姻を結べば
一大臣頭の後ろ盾を得て
エドワード様の即位は
確実だったろうに
第一王子派に
とっては
僥倖
第二王子派は
歯噛みしている
ことでしょうね...
この先
誰もが彼女との縁を
掴まんと動くであろうな
...ただ心配なのは
アイリスが
利用し利用される
世界に戻ってきて
しまった事だ
それが怖い
彼女に群がる輩は
今までよりずっと
狡猾でしょう
だが学園に
いた時のように
ただ利用される
だけには
ならんじゃろうて
そう信じて
いるからこそ
社交界に戻る
ことを強固に
阻止しなかった
のだろう?
信じる
信じないよりも..
彼女がこれから先も
領地の管理を放棄せず
商会も経営し
続けるのであれば
うまく
立ち回って欲しい
この世界に
戻ることは
必要でしょう
素直でないのう
それだけです
ははっ
付き合ってくれて
ありがとうベルン
飲み物を
貰ってくるから
待っててくれる?
ベルン
~~
お姉様
タンスなんて
久しぶりだから
ちょっと休憩
それなら
一緒に...
少しお話を
しませんか?
$30emd
令嬢の
の嗜み
何か御用でしたか
...話しかけては
いけなかった
でしょうか
ユーリ様は
エドワード様と
正式に婚約を
結ばれております
我々は社交の場で
気安く話をするべきでは
ないでしょう
友達と話すのも
ダメなの...?
友達...
だからこそ少しでも
争いの火種を
作るような危険は
冒したくありません
そうですね
私達がどう思おうが
受け止める者に
よってその関係性は
いかようにも
歪められて広まり
心配だった
のだもの
.....
最近ベルンは
忙しくって全然
会えていなかった
でしょう?
ベルンはいつも
自分を顧みないで
頑張ってしまうから
やがてそれが
真実のように
なってしまう
だからまた
無理をして
いないかって...
比べたら...
無理なんて
していませんよ
本当に?
貴女は
夢のような
人ですね
ーお姉様に
自分に厳しい
貴方だからこそ
心配なのよ
...ベルン
そんな
夢のような...
なんて
ーユーリ様
私は既に現実に
生きる身です
私の事など
気にせず
どうか貴女は
貴女の世界で...
生きてください
ベルン...?
随分と辛辣な
甘い言葉を吐くのね?
何故ここに...
パーティの
休憩がてら
貴方がユーリ令嬢を
前にしてどのような
反応をするのか見たくって
旦那様も貴方が
彼女と再会するのを
気にされていたけれど..
私より自由が
きかない身ですから
そうですか...
面白いことなど
なかったでしょう
とっても
面白かったわよ
いいえ
私と貴女は
住む世界が
違うから
ちょっかいを
かけてくるな
特に
最後の言葉
そうですね
ーという
ところかしら
...
...でも彼女が
夢のような女性だと
思ったのも事実ですよ
へえ...
夢は
甘く
優しい
けれども夢は
所詮幻
思い通りにならない
現実からの逃げ場です
彼女の言葉や
存在そのものが..
自分にとって
そういうものだと
儚く実のない
ものでしょう
今は
感じています
だから私は
彼女に
溺れました
それに
彼女が民に施して
いることも
民にとっては
一瞬の夢でしょう
領の学園で研鑽して
知識を持つ者が増えれば
それはやがて民に還る
10年20年先を
見据えて
必要だと思ったから
行ったまでよ
姉の言葉が
ずっと頭の中を
巡っている
王国のこと
領のこと
今まで
何も見えていなかった
ままならないこと
ばかりの中で...
歯を食いしばりながら
理想を現実に変えようと
働く彼女を見てー
自分が恥ずかしくなった
僕には
よそ見をしている
余裕なんて
ありません
これから先
アルメリア公爵家の
名に恥じぬよう
精進するのみです
...随分とマシなことを
言うようになったわね
それが
まぁ...それでも
まだ足りないかしら
これまで自分が
してきた事に対する
けじめです
一度失った
旦那様の信頼を
いかに取り戻すか...
今後を楽しみに
しているわ
お母様も随分
厳しいことを
仰有いますね
...それが
落とし所ですね
ええ
エルリアと彼女の
実家であるマエリア家が
パーティ中に
騒ぎ立ててくれれば
もう少し面白かったの
だけれど
欲張りすぎても
良くないでしょう
他国の方々がいる前で
大々的にゴタつきを
見せるわけには
いきませんし
ーーそれでも第二王子派の
勢いを削いだうえに
中立派達への牽制もできました。
さすがですね
お祖母様
あら
私は何も
していないわ
敢えて言うのなら
エドワードの
自滅という
ところかしら
それにしても
あの子あんなに
浅慮でしたっけ
さぁ...
元々我が強いところが
見受けられましたが
あの男爵令嬢と
共に居るように
なってからは
顕著かと
差し詰め
止める人をなくし
暴走状態:といった
ところでしょうか
ユーリ...
よくもまぁ
あそこまで
エドワードを
甘やかしたものね
貴方のことだから
彼女のことを
調べたのでしょう?
ールディ
はっ
ユーリ・
ノイヤー
男爵令嬢
今の段階で
彼女について
分かっている
ことですが
彼女は
ノイヤー男爵家の
非嫡出子ー
!
男爵と
婚姻関係にある
女性との子では
ありません
ーお相手は?
侍女は王城を
退職後すぐに
ノイヤー家に
入りました
ーそして
ユーリ令嬢を
身籠もると同時に
ノイヤー家から
出ています
王城に仕えていた
侍女です
...
二人は恐らく
王城で出会ったの
でしょう
その後
一人の男性が
母親とその子を
捜し続けていた
との話を聞きました
そして
見つかったのは
娘が王都の学園に
入学できるくらいの
年齢のとき
そして男爵家は
ユーリ令嬢を
引き取ったーーと
そうですね
もしかしたら
弱みを握られていたり、
利害関係があったの
かもしれませんが...
そう...
わかったわ
ありがとう
ルディ
そこまで血眼になって
捜すということは
男爵にとって余程
重要な母娘だったの
かしら?
申し訳
ありません
その線は
調査中です
どんな些細な情報も
見逃さないよう
調査を続けて
ちょうだい
畏まりました
ーアルフレッド
...
貴方には
今のエドワードの方が
都合が宜しいのでしたね?
...何の事でしょうか
今回の
パーティ...
エドワードの
浅慮な行動で
第二王子派から
身を引いた者も
いるでしょう
そうした貴族を
炙り出すのに
今のエドワードが
必要なのでしょう?
...
けれど
「これは操りやすい」と
喜んだ者もいるはず
エドワードは
いわば「餌」です
「否定はできませんね
彼を利用し
私利私欲のために動こうと
する者は必ず出てくる
そんな輩を
一掃できる
いい機会ですから
ーそれで?
貴方の中で
今後の筋書きは
できているの
かしら?
......
...まぁいいわ
貴方の筋書きが
どうであれ
私はそれに
乗ったのだもの
結果が
どうなろうとも
立派に道化を
演じるだけね
ーユーリ令嬢...
彼女がいる限り
エドワードには
期待ができないだろう
エドワードを主にして
実権を握ることも考えたが、
障害もリスクも
大きすぎる
そうすると
タスメリア王国を
託せるのはー
アルフレッド...
自分の孫ながら
相変わらず
何を考えているか
わからないわね...
!
......?
......ねぇ
アルフレッド
貴方も
出席すれば
よかったのに
留学と称して
十数年間表舞台に
出ていないのだし
小さい頃の
アルフレッド王子なんて
誰も覚えていなかった
んじゃないかしら
この間のパーティに
アイリスを
呼んだのよ?
「お祖母様
.....
貴族の学園には
名を隠して
通っていましたから
パーティ会場に
見知った顔は
居たでしょう
なぜ彼女を
呼んだのですか
面倒ごとは
できるだけ
避けるべきかと
ふふふ
あら!
私は頑張る
女の子が
大好きなのだもの
会いたいと
思うのは
当然のこと
でしょう?
パーティでの
アイリスは
まるで百合の花の
ようだったわよ
...アイリスに
とっても
プラスでしょう?
他国と顔を
繋げることが
できましたし
国内外問わず
招待状が
届いていると
メリーが
言っていたもの
......?
目端が利く者は
彼女を放っては
おかない
でしょうね
ええ
アルフレッドも
そうは思わない?
彼女の
実績
容姿
そうですね
よああっ
そして
血筋ー
どれも
魅力的だもの
お祖母様?
なんでもないわ
こっちの話よ
ーそれはそうと
貴方の目から見て
アルメリア公爵家は
どうかしら
―?
それはー
領政や
体制のことよ
「一言で言えば
「面白い」でしょうか
他意はないわ
王族として
言うのならば
その成長力と戦力が
脅威になり得ますね
あそこの護衛は
王国の近衛兵と
変わらぬ練度を
持っていますから
...本来なら
一つの家が力を
持ちすぎるのは
喜ばしくないこと
様々な政策を
積極的に
打ち出しています
とはいえ
国の発展には
各領の発展も
必要不可欠!
そこの匙加減は
常にままならない
ものね...
そうは言っても
お祖母様のことですから
アルメリア家には
なんの横槍も
入れないでしょう
あら
貴方こそ
私知って
いるのよ
陰日向になって
あの子を
助けていることを
まぁ...
お祖母様には
敵いませんね
下手に手を出して
そっぽを向かれて
しまう方が
恐ろしいわ
ーそれでは
お祖母様
私はこれで
ええ
何かあったら
すぐに来て
ちょうだい
あの家に一度でも
関わったのなら
課反なんて疑うことが
馬鹿らしくなるわ
彼らほど
国や民のために働く
貴族らしい貴族は
いないもの
そうですね
アルフレッド..
貴方は本当に
それはそうですね
手の内を
晒さないわね...
令嬢の
の嗜み
王都
アルメリア家
奥様お嬢様
お手紙が届いて
おります
あら随分と
来ているわね
こちら
お嬢様の分です
ありがとう
モンロー伯爵やら
ルドルフ侯爵やら...
行く訳ない
でしょうに
その方たちは...?
エルリアの実家の
腰巾着よ
――実は
そのお二方から
お嬢様にも
招待状が
私にも...
それと
ディーンからの
手紙もございます
まぁ昨日の
パーティを見て
アルメリア家と
繋がりを作りたいと
思うのは分かります
けれどね
節操ないわね...
!
まさか!
そうで
しょうねぇ...
......
:アイリスちゃん
腰巾着の所に
行きたい?
今更、第二王子派と
深める親交も
何もありませんし
どんな罠が
待ってるか
分かったものじゃ
ないしね...
じゃあ
他の家で
行きたい所は
あるかしら?
ああ!
あそこのご令嬢と
アイリスちゃん
同級生だものね
はい
学園で
親しくさせて
もらっていたので
...えーと
ダングレー
侯爵家ですね
ダングレー・
タングレー...
アルメリア領に
戻る前に
会えればと
なら
ダングレー家は
決まり!
他にはある?
そうね...
......?
お母様は
どこが良いと
思いますか?
メッシー
男爵家と
ドランバルド
伯爵家
その一家が
おすすめですか?
そ
今王位争いの派閥は
大まかに3つに
分かれているでしょう?
第一王子派
第二王子派
そして中立派
メッシー
男爵家は
第一王子派
ドランバルド
伯爵家は
中立派
お茶会など開くと
それぞれの
派閥の方が集まるの
アイリスちゃん
領の事もあるし
忙しいからね
効率的に情報を
集めるって考えると
この2つかしら?
王都での
派閥争いを
知りたいのであれば
ピッタリよ
流石ですね
お母様
ーそれに
ドランハルド家の
奥様はとっても
センスがいい
パーティを開くし
ドランバルド
家には
私も行きま
しょうっと
メッシー家は
お祖父様と繋がりが
あるから
ぜひ!
お母様がいると
心強いです
どちらも
アイリスちゃんに
とってブラスに
なると思うわ
じゃあ早速
ドレスなどの
準備をしましょうか
一番目が近いのは
ダングレー家ね
お嬢様
支度が済みましたら
馬車へどうぞ
先に行って
お待ちして
おりますね
ええ
すぐ行くわ
ミモザ・ダングレー
学園を去ってから
彼女と手紙の
やり取りを
少しだけした
ようこそ
お越し
くださいました
アイリス様
ダングレー候爵家の
令嬢であり
学園で
仲良くしていた
私の親友でもある
とは言え
久しぶりに
会うとなると「
きんと
緊張するわね...
いらっしゃいませ
アイリス様
どうぞこちらへ
......?
お久しぶりですね
アイリス様
本日は
お招きいただき
ありがとう
ございます
なんてね!
ーアイリス!
本当に久しぶりね!
貴女が元気そうで
良かったわ
ミモザ!
心配かけて
ごめんね...
本当よ!
私が風邪で
休んでいる間に
学園から退学して
いるんだもの!
だからあれほど
あの方々には
気をつけなさいと
言ったでしょうに
...ええ
......
私は
婚約者である
エド様に近づく
彼女に手出しをした
ユーリ令嬢には
近づきすぎるなと
関わるな
と...
王都の
学園にいた時
今思うと本当に
可愛らしい
些細な嫌がらせ
私は公爵令嬢の
地位を利用する
訳でもなく
馬鹿正直に
面と向かって
嫌味を言った!
私がしたことは
それだけ
でも
利用されてしまった
ユーリ令嬢を
良く思わない
他の貴族の
子息子女たちにー
私がやっていない事も
全部私がやったように
仕立て上げたのだから
さすが貴族
立ち回りが
お上手よね...
皆の前で床に
押さえつけられて
彼女にした行いを
糾弾されて
ユーリ令嬢のことは
反省しているわ
あの時はエド様達が
まさかあれ程の事を
仕掛けてくるとは
思わなかったのだもの
...そうね
昔のエドワード様達なら
あそこまでの事は
しなかったでしょうけれど
ミモザ
気付いていたの!?
貴女がエドワード様に
ぞっこん過ぎて
気付かなかっただけよ?
...
あの子と...
片鱗は
学園にいた頃から
見えていたわ
ユーリ令嬢と
関わるようになってから
随分変わったもの
...ねぇアイリス
私
まさか怖い
だなんて
あの子が
怖い
え..
そんな...
...ファン...
エドワード様
たちだって
あの子に会うまでは
身分に相応しい
立ち振る舞いを
していたのよ?
あの子
何を考えているか
分からない
身分の高い
方たちだからこそ
利用される怖さは
人一倍知っているはず
「それなのに...
...ファン...
...考え過ぎ
ではないかしら
あの子に
あっさり落ちたかと思えば
言われるがままに動いて、
だって
あの子の言動は
自分の首を
絞めているのだもの
え..
あんな
振る舞いをすれば
大抵の貴族は
良く思わないでしょう
......
やめましょう
百合の刻印
彼女は
子どものような
無邪気さを
装っているけど
それだけでは
無いような
気がして
ならないの
ーもうこの話は
ありがとう
ーそう!
王都に大きな
お店を出して
アズータ商会で
買ってくれて
いるのね
美容品も
使ってみたら
お肌の調子が
よくって
すごいじゃない
アズータ商会!
私もお母様も
大ファン
なんだから!
それに
カフェまで!
今度商品に
ついての意見を
聞かせてくれると
嬉しいわ
ミモザ
キラキラして...
本当に好きなのね
あとね
会った時から
気になってたんだけど
アイリス
そんなに綺麗に
なってー
なにか良い事でも
あったのかしら?
べ
別に何も
ないわよ?
そんな
暇もないし
つ......
へ?
私?
赤いわよ?
相手を見つけようにも
派閥があるから
今は大変かしら
ミモザこそ
何か良いこと
あった?
結婚は
家同士の繋がりを
結ぶものだしね...
そうねぇ...
そう
各々の
家がどう転ぶか
分からないのに
婚約なんてね
中立派である
私の家なんて特に
だから
何もなくて
少し退屈
まぁ
いいのだけれど
結婚なんてピンと
きていなかったし
自分を見つめる
良い機会だわ
...ねぇミモザ
来週王都で
アズータ商会の店を
視察する予定が
あるのだけれど
行ってもいいか
お父様に
聞いてみるわね
良かったら
一緒に行かない?
本当に!?
ええ
少しは
ミモザの
退屈しのぎに
なるかしら
こちらからは
ディダとライル
それと
お忍び視察だから
護衛は二人までで
お願い
それと
ターニャが
帯同するわ
許可を貰えたら
手紙を送って
ちょうだい
ええ
ありがとう
アイリス
どういたしまして
...
令嬢の
の嗜み
...先程
ミモザ様との会話で
思うところが
あったのでは
ないですか?
ーお嬢様
ユーリ令嬢の
お話について
お嬢様自身
ミモザ様が
考え過ぎだとは
思っていない
ご様子でしたが
...ターニャ
よく見ているのね
そうね......
でも本当に
突拍子もないこと
なのよ?
根拠も何もない
考え
......
思い過ごしでも
構いません
人に話した方が
考えが纏まると
いう事も
ございます
ミモザには...
ユーリは自身の首を
絞めているだけ
と言ったけれど
...と言いますと?
まず
ユーリ令嬢が
行っている
大規模な
炊き出しの件
本当にそれだけ
かしらって
自分でも思って
しまったのよね
貴族や官僚からは
独断で行ったうえ
お金をかけ過ぎたと
批判されて
いるけれども
民からしてみたら
歓迎するわよね?
自分たちの
ことを考えて
くれている
自分たちに
手を差し伸べて
くれているって
でも
国の財政状態が
悪い今それは
悪手でしかない
以前の戦争の
負債に加え
長い目で見たら
民のために
ならないうえに
ただお金が
出ていくだけ
次々とお金が
出ていく
今の状態
ーーこのままでは
税を上げなくては
ならない時が
来るかもしれない
多少
引き締めてでも
財政状態を
健全にすべきだと
私は思う
その時に
国の懐事情を
知らない
民はどう思うかよ
国への批判が
高まるー
そう
国にはね
けれども
炊き出しで
民を味方につけた
エド様や
ユーリ令嬢への
印象は違うんじゃ
ないかしら
下手をしたら
エド様を王に
と望む声が
民衆から挙がるかも
しれない
国と民との
対立を深めて
彼女達は
利を得る...
ユーリの
貴族への
振る舞いも
そう
見方を変えれば
第二王子派を
増やすのに一役
買っているのかも
まさか
あの傍若無人な
振る舞いが
ですか?
大抵の貴族は
引くでしょうね
でもあれは
ただの
ポーズかも
しれない
エド様の頭の中が
お花畑なのを
周知させるためのね
私腹を肥やしたい
貴族に
見せるためよ
なぜそんな
ことを...
!
もし第一王子が
王位についたら
貴族の生活は
どうなるかしら?
公の場に
いない第一王子は
政について
どんな考えを
持っているか
分からない
今までの生活が
一変して
没落してしまう
かもしれない
そんな人達は
あのエド様を見て
どう思うかしら
誰だって
今持っている
地位や財産を
減らしたくは
ないでしょう?
むしろ
私利私欲しか
考えていない
貴族もいるはず
操りやすい
と?
そう
適当にユーリ令嬢を
持ち上げておけば
意見がとっても
通りやすそう
だったもの
ユーリ令嬢から
エド様に
おねだりして貰えば
いいわけでし
そうまでして
彼女が
得るものは
少ないもの...
「とは言え
全く根拠の
ない話よ
私の考え過ぎで
あって欲しいわ
そうですね
ですが
注意するに
越したことは
ないかと
お話を聞いて
そう思いました
私もユーリ令嬢の
情報を集めるよう
心かけます
お願いするわ
ターニャ
畏まりました
おかえりなさい
アイリスちゃん
アイリスちゃん
これ!
!
きれいな色
ですね
うん
それと
やっぱり
アイリスちゃんには
この色ね
でしょう
ドランバルド家の
招待状に
ドレスカラーは
バステル系って
書いてあったから
メッシー家に
着ていく
ドレスも
準備万端
アイリスちゃん
デザインの
スッキリとした
ドレスよ
ありがとう
ございます
重い
ドレスだと
少し窮屈で...
お嬢様の瞳と
同じ色ですね
そのドレスなら
髪の毛を
アップにしても
素敵じゃない
かしら...
ターニャ
試しにやって
みてくれる?
―そういえば
お母様
メッシー家は
お別れバーティと
いう事でした
けれど
メッシー男爵は
もう領地へ
戻られるの
ですか?
まだ
社交シーズン
中ですよね
領主や貴族が
王都に集まって
いるのですから
もう少し
滞在されても...と
思うのですけれど
あぁ...
色々な人と
情報交換ができる
減多にない機会だ
少し勿体無い
ような
気もする
メッシー男爵領は
トワイル国との
国境に面して
いるでしょう
守備の面を
考えると...わ
...モンロー伯爵も
見習って
国境を守ることに
注力すれば良いのに
...モンロー化爵は
領地を空けて
何をーー?
さぁ
詳しい事は
分からないけれど
あちらこちらの
パーティに出席して
自分でも開催して!
...たしかに
人脈作りなのか
なんなのか
王都にずーっと
いるわよ
正直
領を放ってまで
することなのか
疑問ね
...領地の場所が
場所だけに
少し不安も
ありますね...
モンロー伯爵領は
トワイル戦役の
主戦場だった
場所だー
タスメリア王国の
北に広がる国
トワイル
トワイル国
メッシー
モンロ
タスメリア側の
国境は
二つの領が
面している
ひとつは
メッシー領
もうひとつは
モンロー領
トワイル国は
一年の殆どが
冬のため
全体的に
土地が痩せており
作物が育ちにくく
民は飢え
苦しんで
いると聞く
それに比べ
タスメリア王国は
作物景!!
常春な気候もあり
全体的に
肥沃な大地である
30年前
その豊かな
作物を奪うため
トワイル戦役は
開戦された
真っ先に
狙われたのは
教倉地帯である
モンロー領
その後トワイル国と
タスメリア王国は
停戦協定を結び
今に至る訳だがー
国境の守りは
堅いほうが
安心だと
思うのよね...
それになんだから
停戦中とはいえ
何があるかわからない
もしなにか
あった時
私は
守れる
だろうか
領民を
大切な
人達を
アイリス
ちゃん!
パーティの前から
そんな顔
してたんじゃ
疲れちゃうわよ
笑顔笑顔
お母様...
よし!
表情も
ほぐれた
所で
身体も
ほぐすために
え
今から
ですか?
...奥様
明日の朝に
されては
いかがでしょう
ヨガでも
しましょうか
...じゃあ
アイリスちゃん
明日お揃いの服で
やりましょうね?
アイリスちゃんに
教えて
もらってから
病みつきに
なっちゃって
あの
伸びてる~って
感じが
いいのよね
はい..
令嬢の
の嗜み
いらっしゃいませ
アイリス様
メルリス様
#
わぁ...
こういう
お茶会は
久しぶりなので
少し緊張しますね
そんなに
心配しなくても
大丈夫よー
ドランバルドの
奥様は
お優しい方だから
テーブルを囲むと
出席者の方々が
お花のようですね...
ね
言ったでしょ
夫人は
とてもセンスが
あるのよ
パステル
グリーンの
テーブルクロスに
ビンクや黄色
色とりどりの
ドレス
アイリス様!
メルリス様!
ドランバルド
伯爵夫人
ようこそ
お越しください
ました
どうぞ
こちらのお席へ
ーそういえば
アイリス様
建国パーティの
お召し物
とても美しかった
ですわ
あれはどちらで
お求めに
なったのです?
...アルメリア領の
衣服店にお願いして
作ってもらいました
ドレスのデザインは
アイリス様が...?
いえ
デザインと
言う程では
私は
大体の形を
説明しただけです
まだ数か少ない
東方の貿易で
得た布を使って
いるので
発売するのは
もう少し先に
なりそう
なのですが...
重いドレスを
着たくなかったとは
とても言えないな..
でもあのデザイン
これから流行ると
思いますわ
ええ!
うー
パーティでは
注目の的でしたもの
今頃、衣服店では
注文が殺到しているの
ではないかしら
お
これはアルメリア領の
衣服店を
売り込むチャンス...?
布の確保さえてきれば
差別化ができて
バッチリなんだけど
なー
...
そういえば
皆さん
モンロー伯爵の
事はご存知!?
最近
凄く羽振りが
良いとの
噂があって...
夫人は
パーティの度
取っ替ぇ引っ替え
大きな宝石をつけて
いらっしゃいますし
そう!
ああ!
頻繁に
パーティを
開催して
いますものね
事業を始めた話も
聞きませんのに
うちに宝石商が
来た時に
それとなく
聞いてみたら
たくさん
宝石やドレスを
求めている
そうですわ
急にどうされた
のかしらね...?
なんで急に収入が
増えたのだろう
ねぇ?
確かに...
モンロー領の
収入源は
穀物や食料が
主だったはずだ
...あの
アイリス様は
アズータ商会の
会頭なのですよね?
モンロー伯は
商会に足繁く
通われている
そうですけれど...
顧客管理は
別の者が
行っているので
詳しくは...
プライバシーに
関わる事だもの
知っていても
言わないけどね
!
宝石といえば
ドーラ様
建国バーティでの
ネックレス
とても美しくって
私一目で魅了
されましたよ
赤みがとっても
美しくって..
思わず旦那様に
おねだりして
しまいました
むしろ可愛さに
磨きがかかって
パーティの間
気が気で
なかったのでは?
あれはですね
トパーズですの!
:アイリス様は
どんな方が
宜しいなど
ありますか?
?
綺麗に着飾った
ドーラ様を見て
伯爵も惚れ直した
ことでしょう
.....
将来の
旦那様ですよ
旦那様...
...そうですね
子供達に囲まれて
隠居生活
まぁ
私は
ご存知の通り
婚約を破棄された
身ですから
身寄りのない
大人しく
領地で終生を
過ごしたいと
思っております
実は結構
楽しみに
してたりする
アイリス様
ご冗談を
領地や商会経営など
素晴らしい実績を
お持ちで
更に
皇太后様が目をかけて
くださっているのです
引く手数多に決まって
いるではありませんか
...そうなん
ですか?
ええ
ふふ
我が家も
家格がもう少し
高ければ
是が非でも
お願いして
いましたわ
―――家格
か.....
我が公爵家は
王族を除けば
爵位の一番上の階級だ
王族
爵一爵二爵一士
侯一伯男一騎
公爵
確かに
公爵家に釣り合う
家なんて少ないし
まぁ本当に
終生ひとりが
濃厚よね...
「そう考えると
男爵令嬢の
ユーリは異例の
大出世だな...
これから行く
メッシー家も
男爵家だ
メッシー男爵は
かつては軍に
在籍しており
お祖父様の
右腕と呼ばれるほど
優秀な副官だった
戦時中
タスメリアが
劣勢だった時
お祖父様の部隊が
流れを覆し
王国に勝利を
もたらしたと聞く
「その武功の恩賞で
お祖父様は将軍へ
―その武功の恩賞でお祖父様は将軍へ
メッシー男爵は
最位を賜り今の
地位に就いたー
すごい...
これが
第一王子派の
集まり..
アイリス様
官僚として
第一線で働いている方
功績を上げて
貴族に
取り立てられた方
平民ながらも
技術や芸術の面で
名を馳せている
方ー
あちらこちらで
名の通った方
ばっかりね...
メッシー男爵
本日は
お招き頂きまして
ありがとう
ございます
ーお祖父様が
出席できず
酷く残念がって
おりました
そうでしたか...
私も
お会いできず
残念です
是非次の
機会にはと
あの...
メッシー男爵
不躾ですが
一つお聞き
しても?
ええ
何でしょう
...
...何故
こんなに早く
領地へお帰りに
なられるのですか
国境を守るのが
任務だからです
任務..
ですか?
ええ
私は爵位を
賜りましたが
元々は軍籍に
身を置く者
心持ちは
今も変わって
いません
国境の地を
預かる者として
気になるの
ですよ...
隣がね
...トワイル国
昔の癖で
警戒心が
抜けないのです
あの国は常に
タスメリアを
狙っている
とはいえ終戦は
していないのですから
注意するに越した
ことはないですよ
戦争の
憎悪も加わり
更に厄介ですから
...ご忠告
ありがとう
ございます
...アイリス令嬢
お久しぶりで
ございます
サジタリア
伯爵!
まさか
いらしているとは
思いませんでした
確かに私が
この場に居るのは
驚かれるかも
しれませんね
宰相である
お父様の部下で
...ですが..
どちらが
国のために
なるのかー
それを考えて
ここに居る
だけのことです
サジタリア伯爵
皇太后様が
女王だった頃より
この国の財務大臣を
務めていらっしゃる方
そんな方が
片方の王子に
肩入れとは...
王国の財布の紐を
握り続けているのだ
影響力は
推して知るべし
まぁ...
私はただの
一介の官
ですから
こうして
ひっそりと
後押ししている
だけなのですが
―伯爵は
第一王子こそが
国のためになると
お考えですか...?
そういえば
アイリス令嬢
今宵のお召し物も
とても素晴らしい
ですな
それも東方との
交易で?
...いえ
これは自領の
衣服店に
注文したものです
そうでしたか
交易が順調との話を
聞いていたので、てっきり
領が
海に面している
というのは
羨ましい
...ええまぁ...
それだけで
領を富ませる
事ができるの
ですから
民たちの
おかげです
いやいや
ご謙遜を
アイリス様
私は少なからず
貴女の指示に
よるものと
伝え聞いて
おりますが...?
......
税制を
見直す
商会を立ち上げ
お金を集め
孤児を保護し
貴女が
領主代行に
なられてから
というもの
交易によって
外貨を得る
治安維持のため
軍の強化に着手する
アルメリアの
改革は著しい
いや...
最終的に
貴女はどこを
目指して
おられるのか
つもりかとー
反旗を翻す
...サジタリア様が
警戒されるような
ことは
何一つ
考えて
おりません
領に住まう民達の
身の安全・生活の安定を
保障することが
領主の責務
......?
私の最終的な
理想は
全ては民のことを
最優先に考え
行った事に
ついてきた結果です
頷の皆が
笑顔で幸せに
暮らしてくれる
こと
実現は困難かも
しれませんが
追求する事は
出来ます
なるほど...
そういう意味では
日指す所に
終わりはないのかも
しれません
民のための
政ですか
「勘ぐる者は
貴女を見て
国へ牙をむくのではと
捉えかねない
お若いのに
公僕であろうと
している
立派なことです
ですが
お気をつけ下さい
ーーご忠告
感謝致します...
そうですか
第一王子が...
アルフレッド王子も
貴女の手腕を評価
されていましたよ
アルメリアで
行われている
政策を幾つか
国へ持って
いきたいと
ええ
驚かれない
のですね?
こうして派閥が
あるからには
トップである
アルフレッド
王子とは
密に連絡を
取り合っていると
思っていました
あの御方が
我々の領政を評価して
下さっていること
とても光栄に思います
ただ
あのような改革を
推し進められたのも
王が領主の権限を
尊重してくれたうえ
アルメリアという
領地だから
できたこと
正直な所
国政に合うかは...
今までの体制を変え
国単位で
改革をするのだ
時間がかかることは
承知しています
それでもー
時間と手間は
計り知れない
貴族や頷主からの
反発もあるだろう!
あの方なら
成し遂げる
でしょう
真に一つの
王国として
ええ
...一つの
王国...?
その時
貴女はどう
立ち回られますか
にっ
...
......
私は
第一王子が
どのような方か
存じません
なので私には
測りかねます
それが
民のために
なるのであれば
喜ばしい事です
...ただ
いずれ
あの御方の横に
並び立つ貴女を
見たいものですな」
一真に一つの王国...か
領主の力を削ぎ
王族に権力を
集中させるー
それは
王権の強化
ということ
かしら
確かにその方が
王国としては
体制をとりやすい
だろう
均一化してしまう
両刃の剣のような
気もする
王国
「でも全ての領を
今の
タスメリア王国は
頷をそれぞれの
領主が治めており
その上に
王国がある
というような形
領
領
領主の権限は強く
国法に反しない限り
領内の法律や
税率など
自由に決められる
これでも
アルメリア家は
王家に忠誠を
誓っている家だ
お母様や
お父様の手前
反旗を翻す
つもりはない
けれども私は
それ以上に領民を
守らなければならない
もし領民を守るため
国と対立の
時が来たらー
その時私は
どう動くか...か
そして、そうです。
の嗜み
令嬢の
......あーあ
#
何で俺たちまで
出なきゃ
なんねえんだよ
仕方ない
だろう
師匠たっての
お願いなんだ
――騎士団と
軍部の
親交訓練ねぇ
俺たち
どっちにも
所属してない
っつーのに
汗臭い野郎の所より
着飾った姫様の
護衛のほうが
いいってもんよ
夜会の護衛は
ターニャがいるから
大丈夫だろう
...まぁアイツ
メキメキ強く
なってるしな
夜もコソコソ
なんかやってるし
一体どこを
目指してんだか
はぁー...
...己の力量を
測れる場は
少ないのだから
訓練をちゃんと
見たらどうだ
へいへい
けど
騎士団と軍部の
親交を深める
ったって...
実戦を知らない
お坊ちゃんに
何ができる!
身体を動かすだけが
取り柄の能無しが
――あれで
親交深まる
もんかね?
...無理だな
おう
お前らも
来たか
ったく..
あれの間を
取り持とうと
するなんて師匠も
人がいいよなー
師匠!
今日は無理に
駆り出して
悪かったな
ガゼル将軍...
そちらは?
ディダと
ライル
こやつらは
儂の弟子でな
ああ
紹介が
遅れてすまない
騎士団長殿
王都に
滞在していたから
訓練を見学させようと
思って呼んだんじゃ
お二人が
あの...
この
始めると
するか
はい
宜しくお願いします
ガゼル将軍
中々の手練と
聞いております
騎士団長...
ドルーナ・カタベリア..
あれがエドワードの
腰巾着ドルッセンの
父親か
どうだ?
目につく者は
いるか?
ん~~
俺が戦い
たいのは
四人って
ところか?
私は
精々二人
でしょうか
他のものは
剣が軽い
ライルの方が
手厳しいな
今更だぜ
師匠
ディダが
甘すぎる
...命を懸ける
という覚悟が
足りていない
こいつのモットーは
自分に厳しく
他人にも厳しくだ
ライルこそ
高望みし過ぎ
なんじゃねえ?
基礎訓練で
ヘバッてるような
奴らだぜ?
なぁ師匠
夜な夜な
遊び回ってないで
もっと訓練
つけてやったら?
あとは実戦も
積ませてやらないと
あれじゃいざという時
使い物にならない
騎士団は実戦に
投入されることは
ほぼないし
ーそう言うな
トワイル戦役以降
戦いらしい戦いは
なかったのだからな...
実戦を経験した
軍の猛者も
ほとんど国境に
常駐しておる
覚悟が足りなく
なるのは
仕方あるまい
そこが課題でも
あるのだが
将軍!
おっと
呼ばれたわ
ふうん...
お前らも
好きに
混ざっとれ
...ライル
お前が戦いたい
奴ってどいつ?
...茶色髪の
騎士と
奥の黒髪の
軍人だな
ったく
見立ては
一緒かよ
じゃあ俺は茶色の
騎士もらうから
お前は
軍人の方な
...おい貴様ら
ドルッセン...
さっさと
この場から
立ち去れ
とんだ
ご挨拶だな
おい
ガゼル将軍に
どうやって
取り入ったかは
知らないが
所詮貴様らは
縄兵
大それた夢など見ずに
己の身の丈に
あった世界で生きろ
はあ?
確かに騎士は
王国に仕える
誇り高い職業
どうせお前等も
騎士団に
入りたいとここへ
来たのだろう?
この場は人脈を
つくるのには
もってこいの
場所だからな
憧れるのも
無理はない
だが
騎士団に入るには
それなりの
覚悟が必要だ
なっ...!
俺等が
騎士団に
ねえ
面白い冗談だな
ライル
そうだな
...国が
俺等に何を
してくれたって
いうんだ?
俺等には
救い上げてくれた
恩人であり主がいる
国に仕えよう
なんて考えた
こともねえ
その人以外に
仕えようだなんて
これっぽっちも
考えたことがないから
安心しな
騎士団長の
坊ちゃん
無礼な...
剣を抜け!!
ははっ
良いぜ
相手してやるよ
ディダ
...いいよな?
それならば...
審判は
儂がやらせて
もらおうか
試合開始
:騎士の仕事は
王城と王族の
護衛なんだろ?
何かを
守るために
一番必要な素養は
何だと思う?
敵をいかに
多く殺せるか?
..っ
それとも
純粋に強さか?
......どれも違う
求められる
のは
カラン
守るべき主がいる時
敵わない相手と
対峙したら
相手をどう
倒すか考えるか?
相手の力量を
いかに見極めるかだ
...違うだろう
どう手を守るかだ
逃げることが
最良の選択なら
それも良い
他のすべてを
切り捨ててでも
主を守ることが
できるのならな
お前は『騎士』
じゃねえよ
お前は確かに
それなりに腕も
たつのかもしれねえ
だけど
それなりだ
己の力を
過信して
戦いに挑むわ
姫様に
手を上げるわ
お前がどれだけ
騎士に誇りを
持っているか
しらねえが
そこまでじゃ!
ディダ!!
...別に本気で
斬るつもりは
なかったよ
訓練用の
剣だから
剣先潰れてるし
...儂の目は
ごまかせんぞ
ほれ!
試合は終いだ
ったく
父上...
皆ぼさっと
見とらんで
訓練に戻れ!
あの二人には
騎士団からも軍からを
スカウトがいっていた
......
お前の世界は
狭いな
...知らなかったのか?
あのような
決めつけと
礼節を欠いた
対応は以ての外だ
騎士ならば
その名に恥じぬよう
その言動に責任を
持たなければならない
我々騎士団は
王族に剣を
抜けるもの
今
お前の剣は
どこにある?
35cmの
今一度よく
考えるんだな
ドルッセン
評令嬢の嗜み
公爵令
な言葉を呟く。
「観光業の滑り出」しは、なかなかね」
書き下ろし小説
共についてきたターニャも、同じく街を眺めながら
そう言った。
以前よりも活気付いた街中は、多くの明るい表情
警備隊を常駐させ、治安委面が良くなったのも大きい
でしょうね」
領内の西部の街を眺めつつ、浮かれた気分でそんな
レーメのコンプレックス,善亜
がった。
レーメが、にこやかに笑う。
それを見ていたら、私もつられて自然と口角が上、
そっと道の真ん中で目を閉じて耳を澄ませば、そ
んな彼らの会話が聞こえてきた
「そうですねぇ。やっぱり安心して滞在できるという
のは、大きいですねぇ」
を浮かべた人々で賑わっている。
ーと
ますからね
ども...そがて嬉しそうに破顔した彼女を見て、結構
を浮かべていた。
それが気になって彼女に声をかけようとしたけれ
不然としているような......まるで迷子のような表情
私がそう言うと、レーメは瞬戸惑っているような
が今回の新たな事業にに役に立ったのは確かだ。
いいえ、本当に助かっているのよ。...:ありがとう、レ
レーメはそう言うが、彼女の本によって蓄えた知識
...私は本に載っていることしか知りませんから
ターニャの言う通り、温泉の存在が大きいわね。レート
ヌの知識のおかげよ、ありがとう」
だとか徐々に老若男女席おず評判が上がってきてい
浴後体調が良くなっただとか、肌の調子が良くなった
温泉も最初は中々人気が出ませんでしたけど、人
食事を待つ。
持ってきて貰うことにした
ような形で三人で食事を取ろうと共に私の部屋で
二人は直辞していたけれども、結局私が押し切る
それから私たち二人は宿屋に戻り、部屋に食事を
そう。じゃあ、宿屋に戻りましょう
はい、問題ありません。既に手配をしております。
けれども.....宿屋で食べることはできるのかしら?
「お嬢様、そろそろ帰りませんと...」
そうね、ターニャ。ああ、そういえば夕食がまだだった
ぞこもそこもと遅くまで街中を歩き回ってしまった
続けた
こちらの建物に明かりが灯る
それが何だかくすぐったくも嬉しくて、ついついあ
夕暮れ時となっても街は人通りが絶えず、あちら
局放ちかけた言葉を飲み込んでしまった。
そして、そのまま何事もなかったかのように視察を
情を浮かべていた。
たことを問いかける
うして辛そうな顔をしていたの?
「なんでしょうかぁ?お嬢様」
...そういえば、レーメ」
ん。ですが、何でもないですぅ...
「何でもないといった感じではなかったわよ?...!あ
あ、別に真女を責めていする訳ではないの。ただ...!!
配になっちゃって。何か、私が良くないことを言ってし
まったかしら?それとも、どこか具合が悪い?」
言葉を重ねて問えば、彼女は俯いた。
つこくし過ぎたかしら......と少し内心慌てたとこ
:::ご心配をおかけしまして、申し訳ございませ
その問いに、彼女は再び昼間の時のそれと同じ表
落ち着いたところで、昼間からずっと気になってい
様子がおかしかった気がし立て。私がお礼を言った時、どこ
一昼間のこと、なんだけれどもね...。何だか、貴女の
ですが、私の知識は所詮本に書かれているものです
ぅ。誰だって、本さえ子に入ってれば知ることができると
いたいことは沢沢止あるわよ
そう言っても、レーメの顔は浮かない。
知識に助けて貰えたし、これからも貴女に助けて貰
けお嬢様のお役にに立てなくって
「...何を言っているの?」東部の視察の時は貴女の
お支えすることもできないですし...:本当に、私たちは
ターニャやメリダのように日々のお嬢様のお暮らしを
次のようにお嬢様のお仕事のお手伝いもできません
嬢様をお守りすることもできなければ、セイやモネ
って...。ライルやディダ、それからターニャのようにお
戸惑いをそのまま表に出してしまった。
お嬢様に助けていただいて、いたいい左皆の中で、私だけ鈍臭く
そろで、彼女が口を開く。
...私でも、お役に立てるのだなって
想像もしていなかった言葉に、逆に私の方が大心の
調を意識しつつ更に口を開く。
とですよ?」
とは誰でも知るこことができる知識ね」
あえて戯けてそう言うと、レーメはそろそろと顔を
先から忘れて結局何度も読み直すハメになりそうに
「いいえ、事実よ。それに貴女の持つ知識量は、貴女の
記憶力があってこそのものよ。きっと私じゃあ読んだ
よう。だから、私が貴女にに追いつくのは限りなく難しい
いわね」
...そんなこと、ありませんよぉ。お嬢様なら、きっ
と.....
その間にも、貴女は更に知識を積み上げているでし
しても、何年...いえ、お何年はかかるでしょうね、
いわ。例えば、貴女が持つ知識を今から私が得ようと
けれども、貴女ほど本の知識を蓄えている人はいな
どんどん沈んでいく彼女を前に、私は柔らかな口
「...。確かに貴女の言う通り、本に書かれていること
正直驚いた
特にターニャ以外は、私が王都の学園にいる間公爵
ずに進んで欲しいと思っていたのよ」
だから、逆にモネダ以外の皆が公園家に残ったのは
の。もしもそれぞれの道が見つかったのなら、遠慮せ
情を浮かべていた
女だちが側にいてくれた......それだけで十分だった
役に立って貰おうだとか思っそのことではないわ。貴
あの時私が貴女たちを拾い上げたのは、貴女たちに
いのよ。これはターニャにも言えるけれども」
私の言葉に、ターニャとレートメが二人揃って怪訝な表
...それに、私の役に立とうだなんて思わなくて良
お嬢様...
リア公爵領領主代行たる私が保証するわ」
の。それは、何にも代え難いものだわ。私が...アルメ
上げた
「知識は力よ。...言女は、一級の武器を持っている
け苦笑いを浮かべた。
札以外の道など、ありえません」
選んでちょうだい」
に。
お嬢様....私には、勿体ないお言葉です...
スッパリと言い切るブレないターニャに、私は少しだ
...私の幸せは、お嬢様にお仕えすることです。そ
ことができたら、貴女たちは自分の幸せのために道を
は働いて貰っている。その上ででもしも今後他にしたい
彼に立とうとしなくて良いの:::十分、貴女たちに
のことを、助けてって、貴女たちのことが、必要だと、
は、逆に貴女たちに私ののの力がお願いしているのよ。私、私が
つまりね、今皆が私の下で働いてくれているこの状況が
もうが。私の側にいてもらうことは、義務ではないの
貴女たちは、自由なのよ。...どこでどんな道を進め
領に残ることになってい「だから...やがて、それぞれ
この道を進んでいくのではないかと思っていたから余計
「はいっ!
の言葉に、私もまた笑みを浮かべる。
...そう。なら、レーメ。これからもよろしくね
震える口調で、けれども微笑みながら言った彼女
ことを磨き続けてお嬢様の下で働きたいですぅ」
立ちたい、もっともことって欲張ってしまっていたのだと、
思いますぅ。背伸びしないで、これからも私にできる
呟く。
嬢様の下で働けて、きっと、だから...もっとお役に
私、幸せです....お嬢様様様に見出していただけで、お
その横で、レーメは少しだ。け泣きそうになりながら、
角川コミックス・エース
Amiコミッスエース公爵令嬢の嗜み♀
澪亜梅宮ス
原作深亜漫画梅営スキキャラクター原案
漫画「他当人キキャラクター原案」双葉はつき
2018年3月10日発行
CReia.HadukiFutaba2018
GSukiUMEMNYA2018
本電子書籍は下記にもとづいいて制作しました
角川コミックス・エース『公爵令嬢の嗜み4
2018年3月10日-初版発行
発行者一青柳昌行~~
発行株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.cojp/
編集企画コミック&キャラクター局
ヤングエース編集部
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本作品の内容は、底本発行時の取材...執筆内容にもとづきます。
また、ご覧になるリーディングシステムにより、表示の差が認められることがあります。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係がございません。
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