HTML overlay generated with mokuro version 0.1.6
Instructions:
ま
澪
作符
〝梅宮ス
キャラクター原案双葉はづき
coverdssign【山口慎治〈沢designstudio)]
亜
原作機関
澪亜梅宮スキ
ャラクター原案双葉はづき
キ
ONTENTS
たとえば、
また、サイト
...
だからこそ
また、チーム
33
熱い書き下ろし小説
[155]
公爵令嬢の嗜み
Charactcr
Koushaku...
Reiouno.
Tashinami
公爵家の執事見習い
アイリス・
ラーナ・アルメリア
アルメリア公爵家の令嬢で
領地の経営を一任される。
日本の税務事務所で働いて
いた前世の記憶がある
モネタ
商業ギルドこの副会計士
ターニャ
アイリス専属の侍女
意外と武闘派
生真面目な性格の
アイリスの護衛
いつも諷々としている
アイリスの護衛
公爵家の図書室の
司書。
エドワードハーン
...
ベルン・ターシ・
アルメリア
アルメリア公爵家の
嫡男で、アイリスの弟
ルイド・
アルメリア
アイリスの父で、公爵
家当主。王国の宰相
タスメリア王国の第二王
子。アイリスの元婚約者
--
アズータ商会で働く
聡明な青年。
メルリス・レゼ・
アルメリア
アイリスの母。社交界で
絶大な影響力を持つ
ガゼル・ダス
アンダーソン
アイリスの祖父。タスメ
リア王国の将軍
実際家の令嬢
エドワードと結ばれ婚旅
ドルッセン・
カタベリア
騎士団団長の子息。
アイーリャ・
フォン・タスメリア
タスメリア王国の皇太后。
ミナ
孤児達の面倒を
見ている少女。
フフィエル
ダリル教教会の司祭。アル
メリア領の学園に通う
ダリル教教皇の子息
エドワードの母で、
王国の妃。
STAFF
Author
Design
Assistant.須藤愛希子
梅宮スキ
山口模治(R、desigrstudio)
ーとのことで
アイリスが
ダリル教を
破門されるとの
情報を得ました
恐らくは
教皇と上手く手を
組んだようですね
第二王子派の
仕業か
そうかー
ルディ
ラフシモンズ
司祭にこれを
...それと引き続き
あの商人の動向を追え
チャンスだな
畏まりました!
ーやっと
動きだしたか
お祖母様に
報告しなくては
カタ
...破門だなんて
どうして!
タスメリア王国の
国教である
ビタリル数からの
破門
それは
すなわち
『罪人』
国民から話
蔑まれる騙
対象となる
...
貴族の令嬢が
破門なんて
外聞か悪
どころの
話ではない
理由は?
それが...
アルメリア領の
教会を勝手に
破壊したことだと
祈りの地を
破壊するのは
神をも恐れぬ
所業であり
許し難いー
まさか
ミナさんの所の
教会のことーー?
確かに
教会を取り壊した
でもそれは
老朽化していた教会や孤児院を
移転させるためだ
売りに出されていた
教会をならず者が買い
ミナさん達を
追い出そうとしていた
教会に
釈明書を出すわ
セバス
すぐに準備を
しかしその後
ならず者は
人身売買に
手を染めていたため、
逮捕
教会の土地の
権利は宙に
浮いていたのだ
破壊したのではなく
移転させるのだとね
はっ
念のため壊す前に
元の保有者である
ダリル教に手紙を出し
伺いも立てた
ーお嬢様!
お耳に入れなければ
いけない事が
もうひとつ
その返答は『保有せず』
なに?
メディナス舗が
アルメリア領に対し
通商・通行料を上げると
宣言しました...!
メディナスは
王都へ通じる
交通・交易の要衝となる領で
アルメリア公爵領の北にある
●領の半分が山のため
領土が小さく耕地が少ない
主に宿や観光が収入源
●宿場町で
!?
●食料はアルメリアからの
穀物輸入に頼っている
メディナス
王都
アルメリアから
王都へ輸出する場合は
メディナス領を
通ることがほとんどだ
そんなことされたら、
交易に大打撃
じゃない...!!
なぜなら他の
行路を使うと
山を迂回しなければならず、
莫大な費用が
かかってしまう
そんな重要な行路の
関税を値上げ
されたら
アルメリアの
経済に大きな影響が
出るのは確実
...理由は
罪人に対する制裁と
自領の農作物の
価格を守るためー
ーと
白銀の
農作物って...
...は...?
あそこは
人口ばかり多くて
期作地が少ないのよ?
アルメリア以外の
どこからか安く
仕入れる算段が
ついたってこと...!?
レーメとセイ
モネダを
至急呼んできて
...ターニャ
山を迂回する場合の
日数と費用の計算
それと
領政と商会への影響が
どのくらいになるか
一旦話し合うわー
数日後
これが
ダリル教からの
釈明書への返事...
教会の土地を売った神官はおらず
貴女が仰有るような恋人で一生まれた
貴女が送ったという権利確認の
書状もこちらにはない
教会はダリル教所有のものである
よって破門の撤回はならず
――釈明書だけで
済むとは
思わなかったけれど
こうも真っ向から
拒絶とはね
アルメリア家を
攻撃するための
口実:でしょうか
...
その線が
濃厚ね
教会を売却した
神官と
ええ...
ダリル教自体
不可侵な
組織ですから
取り壊し時に送った書状を
処理した神官がいたら
話が早いのだけれども...
見つから
ないのよね?
公爵家の伝手を使っても
得られる情報に
限りがございます
ただ
かろうじて得た
情報がひとつー
ダリル教が証拠隠滅のため
教会の売却に関わった者を
切り捨てたという話が
出てきました
本当!
市井から捜し出せれば
証人になって貰える
がもしれません
ターニャ!
はい
お任せください
モネダ
セイ
領や
商会の方は
どうなってる?
予想通り
領全体の交易が見事に
落ち込みましたね
大損害ね
メディナス領に加え
他領が関税の
値上げを宣言したのが
大きいでしょう
メディナス領が
関税の値上げを
宣言したあと
それに呼応するように
第二王子派に与する領が
アルメリアに対し
一斉に関税を上げる
宣言をした
アルメリア領を
拠点としている
多数の商会が以前と
同等の利益を得るには
関税
領では
不安の声が多く
あがっています
関税の分品物の値段を
高くしなければならない
質が同じで
値段が違うだけならば
安い方から仕入れるのが
心情だろう
特に王都や他領に
出店している
アズータ商会では
人材の引き抜きが
すごくて...
そのせいで
商品を作れる
人が減り
商会の売り上げも
下がっています
そう..
領官や
アズータ商会では
不信感からか
休暇を取るものや
職を辞するものが
チラホラと
今の段階では
どうにも
できないわね
早く破門を
撤回できるように
動きましょう
公爵家への
影響は?
破門騒動に乗じて
第二王子派から
宰相を免職させる動きが
出てきています
奥様は
パーティーなどの
催し物を自粛されて
いるようです
旦那様は...
何?
事を収めようにも
表立っては
動けないようです
破門を理由に
公爵家自体を
動けない状態にして
私のみならず
アルメリア家まで
貶める寸法か
全力位から
攻めてくるって訳ね
......?
なあ姫様
このまま
やられっぱなしって
訳じゃないんだろ?
まずは
領民の不安を
取り除くことから
始めるわ
証拠?
それと
証拠集めね
お父様から
手紙が来たの
ー上手くいくかは
わからないけれど
策は考えた
王都で破門についての
香岡会が行われると、
皇太后様はもちろん
アルメリア家の
筆頭としてお父様が
そして
エルリア妃や
教皇などが
招かれるそうよ
頭の痛い
顔ぶれですね
...私も
そう思うわ
恐らくそこで
私の破門を
確実なものにして
アルメリア家の力を
削ぐのでしょうね
そうなれば
私もお父様も
公爵家も
難しい立場に
置かれるでしょう
だから
査問会までに
証拠を集める
私が無断で教会を
壊していない事を
証明するために
まずは
そうね
移転させた
教会を確認して
欲しいの
ほぼ完成したと
聞いているけれど
念のためね
それと人身売買に
関わっていた者たちの
身の回りをもう一度
調査して
土地の権利に関わる
書類が見つかれば
一番いいわ
畏まりました
遂に...
......酷い顔
眠れてないんだもの
当たり前よね...
アルメリア公爵家への
攻撃が始まってしまったー
ナス領は
中立派と聞いていたから
油断していた
アズータ商会は
自領以外にも
少しずつ他領や他国
取り引きを広げてきた
もし王都で
内紛が起こっても
ある程度は
稼げるように
でも方々で
関税を上げられて
しまっては
どうしようもない
まさかの
第二王子派に
鞍替えとはね
交易も
アズータ商会の
売り上げも本当に酷い...
...
もう!
それにしたって
ダリル教を
巻き込むなんて
よく考えたものね
穀物の輸出なんて
どれだけ落ちれば
気がすむのよ...
公爵家の力では
どうにも
ならないじゃない!
ダリル教は
王族と同等の
絶大な発言力を
持った組織だ
特権階級と
いってもいい
カミサマを
後ろ盾にした
ダリル数
私の立てた計画で
上手くいくだろうか
ちが
違う
絶対成功
させなくては
ならない
貴族の子しか通えない
王都の学園に
教皇の息子である
ヴァンが通っている
ことからもわかる
戦う相手が
大きすぎる
上手く
立ち回らなければ
公爵家ごと
BADENDだ
だからこそ
確実に
勝てる方法を
とらなくちゃ...
今
私の手元にある
ピースは二つ
人身売買に
携わっていた
者たちの
家宅捜索をして、
出てきた
売買契約書
ダリル教を
追われた
神官
でも
査間会で
勝つためには
足りない
あとひとつ
お母様か
皇太后様の
お力をお借りする
それは
だめ...
ですっ
また
お父様、お母様に
迷惑をかけでしまう
お父様の温情で
領主代行になった身
あとひとつ
これ以上
事を起こすのは
本意ではない
あとひとつで
あとで全てが揃うのに
最後のピース
全てを繋ぐことが
できる決定打
失礼致します
お嬢様
戻って参りました
なんだそうですね
ディーン
どうして..
もちろん
貴女の手伝いを
今だからこそ
お手伝いできることも
あるかと思いまして
ー私がどういう
状況か分かっていて
来たというの?
罪人相手に
手伝いを?
―...
わざわざそんな
リスクを取るなんて...
ありえないでしょう
なぜ領主代行の地位を
返上しないのかと
抗議する領官からの
手紙
商会を辞めて
いく人たち
地位名誉全てを
失おうとしている
今の私に関わって
一体何の得があると
いうのか
お嬢様
書状と
封書...
これを
ディーン!
どうやってこれを...
それは
そうだけれど...
必要なもの
でしょう?
貴方
一体...
使いました
「色々な伝手を
お嬢様のことです
きっとご自身の力で
戦う道を選ぶと
思いまして
それがあれば
貴女の望むことが
できるはずです
......?
サインも
印章もきちんと
入っている...
私はすでに
貴女のもの
間違いなく
本物
お嬢様
どうか私を
信用して下さい
こんなときに
力になれず
いつかになると
いうのですか
っ
これは
ありがたく
使わせてもらうわ
それにしても
よく私の
やろうとしている
事が分かったわね
お嬢様とともに
領政に携わって
きましたから
お嬢様の
お考えは
分かります
これで査間会で
勝つための
道はつながった
...そう
後はその道筋を
うまく辿れるか
どうかだ
ディーン...?
酷い顔ですね
貴女はそんな顔で
これからの大勝負に
出るのですか
ここの皆さんは
お嬢様を
心配していても敢えて
言わないのでしょう
ですが私は
言わせて頂きます
何故、貴女は人に
弱みを見せないのです
涙を見せず
弱音らしい
弱音を吐かず
何故、貴女は一人
強くあろうと
するのでしょうか
思考と感情を
切り離そうとする
全て自分の内へ溜め込み
一人で前へ歩き出す
別に...
強くあろうと
したことなんて
一度もないわ
婚約破棄された後の
自分の処遇を
いかに切り抜けるか
ーーそれでも
泣かなかったのは
感情に任せて
涙を見せても
どうにも
ならないからよ
私の行っている
政治は本当に
これでいいのか
立ち止まら
なかったのは
ギュ..
この死後
数え上げれば
きりかない
現代の知識はあるものの
前世は一介の雇われ社員
止まったら
そこで全てが
終わってしまう
からだー
この世界に転生し
アイリスと融合してから
ずっと不安は消えながらだ
背負うものが
大きすぎると
感じることもあった
泣いても
現状は変わらないー
ですが...
それはそうですね
私には
その有り様は
とても危うく
感じるのです
今の
貴女の
その顔も
じゃあ
どうしろと!?
泣いて
助けて下さいと言えば
誰かが助けてくれる!?
泣いて愚痴の
一つでも言えば
解決する!?
そんな事ないでしょう...
エド様のとき
だってそう!
悔しくて
辛くて
泣き喚きたかった
わよ!
今回だって!
破門!?
何よそれ!
悔しくて
悔しくて仕方ない
なんで私が
そんな宣告
受けなくちゃ
ならないのよ!!
大声で泣き喚いて
大声で泣き喚いて
何で
何でって!
辛いって
逃げ出したいわ!
ーでも
泣いて立ち止まること
なんて出来なかった!
皆を不安に陥れてし
そんな私が泣いて
助けて下さいって...!?
...冗談も
いいところよ
私一人が助かったところで
どうにもならない
アルメリア家に
罪人がいたという
事実は消えないもの...!
お父様お母様
お祖父様
それに
アルメリア領の
人たち
領民が...
たくさんの人たちが
ここまでアルメリア領を
作り上げてくれたのに
私は皆に迷惑を
かけすぎたわ
こんな事になった
自分の不甲斐なさに
心が苦しいのよ
申し訳なくて――辛いのよ...
強くあろうとしているから
泣かない...?
そんな訳ないじゃない
ただ強く見せたくて...
ただ強く見せたくて...
愛想を尽かされる
のではないか
また
裏切られる
のではないか
泣いて周りに
愛想を尽かされるのが
怖いから...
でもそれさえ
出来ない無様な人間
そんなことはない
と思っていても
泣かない...だけ...
...それが私なのよ!
まだ
頭を過つでしまう
だから
強くなんてない...!
...貴女のその強さは美しい
弱みを見せるのを
躊躇うのも
過去や立場を思えば
仕方ないのかもしれない
でも貴女の辛さを
見せない美徳こそが
ついていく若者を
心配させるんだ
ただ
だからこそ
無理はして欲しくない
貴女は言葉で言っても
安心しないだろう。
だから私は
行動で示し続ける
それが昔の総意だ
...一人で抱え込まないでくれ
温かい
まるでお父様に
諭されているみたいだよ
残っている仕事は
私が引き受ける
だから今日は
ゆっくりお休みー
......
?
朝.....
おはようございます
お嬢様
冷たい手ぬぐいを
お持ち致します
少々お待ち下さい
なるほど...
目が腫れて
赤かったのか
でも隈は消えているし
顔色もいい
...おはよう
ターニャ
ディーンの
おかげね......
弱みを...
見せてしまったな...
『離れろ』と理性が言っていた。
でも縋ってしまった
重い扉で囲って隠していた
心の内が開く音がした
私の弱さ
不安葛藤
私の弱さ不安葛藤ー
なんて無様
なんて無様
なんて愚か
イーンの温かさに
でもそれをそっと
包み込んでくれた
温かさ
ここまで
曝け出した後で
彼にまで
裏切られてしまえば
私はもう
立ち直れなくなってしまう
そう思ったのに
離れられなかった
温かさに
安心してしまったー
ありがとう
先ほど教会の件で
報告がありました
領地の
新しい教会ですが
無事使える
くらいまでには
整ったそうです
後は教会の
人員を確保する
のみですね
お嬢様
お待たせしました
それならターニャ
お願いがあるわ
そう
街から
呼んでほしい
人達がいるの!
突然お呼び立てして
ごめんなさいね
いえ...
もう知っていると
思うけれど...
私は教会を破門された
身でしょう?
今までのように
街に行くのも
憚られてしまって
だから
お二人をこちらに
呼ばせて貰ったの
ミナさん
ラフィエル司祭
そんな...力を
貸すだなんて...
とんでもないです
領主様.....
ミナさん...
驚かせて
しまったわよね
あなたたち二人の力を
貸して欲しいんです
でも中身はいつもの
アリスだからーね
は...はい...
ラフィエル司祭も...
院へ行かれたのですね
はい
あ
あの
領主様!
私たちの
せいでー
私ラフィエル司祭
から聞きました!
住むところを
新しくしてくれたせいで
こんなことにーーって!
・ええ
......
ーラフィエル司祭
破門騒動について
街の人はなんと言ってるか
教えて貰える?
―どうか
包み隠さず
...
ミナがいた教会に
子どもたちも
住んでいるのは
領都の住民であれば
周知の事実でした
そこを壊した
ということで
不信感が
広がっています
それと皆
領の先行きに
漠然とした
不安を持って
いるようです
民は
生活が第一です
もしこのまま
何もしなければ
関税が上がり
ギルドだけでなく
街の店先にも
影響が出ています
コクン
近いうちに
暴動が起きても
おかしくはない..と
私は思います
私もそう思います。
オレ
開放式ー
?
ですから新しい
教会で開放式を
行おうと思うのです。
銀民の心を
まとめるために
令嬢の嗜み
ああの...
開放式って
なんでしょう...?
新しい教会が
出来たことを
民に広く知らせる
ための行事ですよ
ああ!
新しい司祭様が
来られて
みんなにお話を
してくださる
んですよね
そう
それでね
ミナさん
力を貸して欲しい
っていうのは
それに関することなの
はい!
私にできる
ことなら
なんでも!
.......
あのね
辛いことを
思い出させて
しまうかも
しれないけれど...
許してね
...
...そんなことで
いいんですか?
ミナさんが
住んでいた教会が
売られた時のことを
ええ
街の人たちに
たくさん話して
欲しいの
そうね...
少し大袈裟な
ぐらいに
話して貰えると
いいわ
筋書きはこうよ
私たちが住んでいた
聖なる教会が
人身売買に手を
染める集団に
売られてしまった
行くあてもなく
困っていたところ
領主代行が
ならず者を逮捕し
教会を移転させてくれた
そこに
自分たちを
住まわせてくれている
そのせいで
立ち退きを強いられ
教会をボロボロにさせられ
嫌がらせをたくさん
受けてー
ーってね
...はい
それともう一つ
その教会は
もうすぐ大々的に
開放される
これも一緒に
広めてちょうだい
わかりました
ミナさん
最後にひとつだけ
聞かせて
その時には領主代行:
アイリスも来る!
貴女はこの噂を
広めることで
たくさんの好奇な視線に
晒されるかもしれない
否定や疑いの
眼差しを
受けるかも
しれない
それでもー
引き受けて
貰えるかしら
ーもちろんです
領主様!
私
今からたくさん
話してきます!
それこそ
領都中に
知れ渡るくらい
触れ回って
きますね!
ターニャ
ミナさんを
お送りして
お願いね
畏まりました
...ラフィエル司祭
...
貴方にも
お願いがあります
...内容にもよりますが
最大限力を尽くしましょう。
新しい教会の
司祭となり
開放式を執り行って
欲しいのです
...はい
...とお答え
したいところですが、
それは難しい
と思います
教会に司祭を招く
ためにはダリル教からの
書状が必要です。
失礼ですが...
公爵家の子女が
破門状態の
アルメリア領に
書状は発行しない
でしょう
そして司祭を
招くことが
できたとしても
私ではその任に
就けません
どうして...?
ノーリュを覚えて
いらっしゃいますか
ええ
以前
教会へ行った時に
会った聖職者ね
ノーリュは
ダリル教本部と
繋がっています
あちらの
手となり足となリ、
動いているようです
私も知ったときは
驚きました
手紙がなければ
気づかなかった
でしょうねー
ノーリュ...
これは
教皇派閥の
神官の名...
自分の首を
絞めるような
ものですから...
ラフィエル司祭
ダリル教は
ミナが住んでいた院と
私との関係性も
把握しています
!
教皇派に反発していた
私をわざわざ司祭に
任命するとは思えません
...どこでこれを
手に入れたのですか
それは言えないわ
...でも
本物でしょう?
ええ
本部にいた時に
使っていた印章に
ラフシモンズ
司祭のサイン
間違いないと...
それがあれば
貴方は新しい教会の
司祭になれるー
違う?
...一本とられましたね
でもノーリュの
ことは困ったわね
教皇派と
繋がって
いるなんて
開放式の情報が
向こうに漏れて
邪魔をされたら
と思うと...
ーそれなら
領部から離れた地で
暫く足止めをさせては
いかがでしょうか
!
幸い私は名目上
彼の上司です。
用事を申し付ける
ぐらい間題ありません
...なるほどね
面白いわ
...それなら
ルカ学園長にも一芝居
打ってもらいましょうか
貴方
聖職者なのに
随分悪知恵が
働くのね?
ダリル教本部に
長らくいたのです
これぐらい
できなければ
生き残ることは
できませんよ
それは
いい案ですね
開放式なんて
何年ぶりかねぇ
そういや
あの噂聞いたか?
ああ
けど領主がわざわざ
孤児を守るために
教会と対立なんてするか?
でも実際こうやって
新しい教会が出来たしなぁ
今日はアイリス様も
来るらしいし
何か話して
くれるんじゃない?
ギルド長
こちらです
他のギルドの
会頭も
来ているのかー
ーアイリス様...
ええ
先程
耳に入った話ですと
地方の村長も
来ているとか
民衆をどう
収めるのか
見ものですな
お嬢様
緊張して
いらっしゃい
ますか...?
そうね...
上手く演説が
できれば
いいのだけれど
ちゃんと噂も
広まってたぜ
「外を見回って
きましたが
結構な人数が集まって
いるようです
平民の他に
有力者の方も
見受けられました
...ってえ..
噂なんて
そんなものよ
......
ま尾びれ背びれがついて
ねじ曲がった噂もあるみた
ディダ!
でもおかげで
開放式への
素地ができたし
たくさんの人が集まって
くれたものー
ミナさんのおかげ
ありがとう
えっあっ
いいえ...!
あたりまえの
事をしたまでです
領主様...
もう
ミナさん
私はあくまで
領主代行
それと
子どもたちには
私のこと内緒よ?
またいらして
くださるんですか...!
アイリス様なんて
言われたら
距離を感じて
悲しくなっちゃうもの
もちろん
子どもたちに勉強を
教えるって
約束したもの
パイプ
オルガンの音..
開放式が
始まりましたね
神聖な場所だというのに...
大丈夫ですよ
強大な敵に立ち向かう第一歩。
まるで魔王城に乗り込む気分ね
ねみなさん
―ありがとう
領民は今までの
お嬢様を見ています
心配はいりません
そうだ怖気づいてる
場合ではない
私が領民の心を纏めなければ」
「神は人への愛を説きました。
人は弱きものです
愛を以て接し
手と手を取り合い
そうして世界は
成り立つのだと
人はひとりでは
決して生きてはいけない
そのために神は
人の繋がりの尊さを
お教えになりました
それと同時に
間違いから目を逸らしては
ならないとも
お教えになられています
たとえ
手と手を取り合った
同士であっても
勇気を持って
間違いを
正すべきであると
アイリス様の
ことかしら
私たちは曇りなき心で
物事を見定めなくては
なりません
何が正しく
何が悪なのかを
見覚えのある
領官が何人か来ている」
領主代行に対する
不信感を払拭
してくれるといいが:
今んとこノーリュや
ダリル教が
踏み込んでくる
気配はなさそうだな
オンフルネッ!
万が一という
事はある
気は抜くな
へいへい
他者に疎まれる
ものだとしても
己が正しいと
信じたのならば
手を差し伸べなさい
神の教えによって
この地に愛が溢れ
え?
「おしまい?
アイリス様は?
正しき光が
満ちるのを
祈っていますー
聞いてた
話と違うぞ!
おい!
領主代行は
どうした!
説明は
ないのか!
やっぱり自分の
利益のために教会を
壊したんじゃー
お集まりの皆様
この度は
開放式にご参加頂き
ありがとうございます
アリス...!
アリス...!?
なんで
アリスが?
よく
うちの店に
来てた子じゃないか
アリスって誰?
皆様
お聞きください
アイリス様じゃないの?
私の名前はアイリス
アイリス・ラーナ・アルメリア
私が
なぜこの場に
現れたかー
アルメリアの子女であり、
領王代行の地位を持つものです。
それはこれから
お話することを
曇りなき心で皆さんに
判断いただきたいからです
司祭様のお許しを得て
この場に立たせていただいています。
ー我々の領地
アルメリアは
人も土地も豊かです。
皆さんは神の教えに従い
愛を以て
他者に接しています
ここに住む
ひとりの人間として
とても誇らしく思います
ですが
その愛が届かず
不遇な環境に
置かれている方々が
いるのも確かです
知ってる!
私はそのような者たちに
出会いましたー
教会の院で暮らす
子どもたちのことを
皆さんは
ご存じでしょうか
かつてはシスターという
良き師に恵まれ
子どもたちは
健やかに暮らしていました
ですがシスター亡きあと
教会の地は売られて
しまったのです
買い取った者たちの
心なき行動で傷つき
行き場を失くした子どもたち
『気づかない』
何の罪もないというのに、
あまりに酷い仕打ちでした
それはアルメリアを任されている
私にとってー
我々一族にとっては罪です
たしかに
見てて
かわいそう
だったわよね;
そのことで
この地に住まう人々を
守れずにいるのですからー
私はダリル教より
教会を破壊したことを
罪だと宣告されました。
......
神は私たちを
見守って下さっています
しかしそれの何が
罪なのでしょうか
ダリル教の敬虔な
信者である私も
それを信じています。
守るべき民ー
子どもたちを
見捨てるべきでしたか...?
ーですが
それが
正しいことなのでしょうか
辛福は突然
空から降っては
来ないのです
幸福は私たちの
行動と意志に
かかっています
悪を仕方ないと
受け入れれば
悪の一部になります。
悪を振り払い
自ら声を上げ
行動してこそ
それは実現するのです
私たちアルメリア一族は
この地に住まう人々を守るためにいます
私は
皆の声に応えましょう。
民を守るため
民の幸福のためならば、
私は行動を起こしましょう。
弱き者がいたら
真っ先に守りましょう
不遇な環境を嘆き
手を差し伸べましょう。
この地が――
この地に住まう人々が
|皆を幸福にする
どこよりも
豊かになるよう
どうか皆さんも
お力をお貸し下さい
そしてー
我が一族の
決意として
それを成し遂げるには
私ひとりでは
非力かもしれません
アルメリアに住む皆の
輝かしい未来の衆徴として
今ここに教会を開放いたします!
ですが私には
顔を支えてくれる顔音
そしてアルメリアに住む
皆さんがいます
一貫女に神の祝福が
あらんことをー
...
令嬢の嗜み
#4
あああぁぁぁあぁああっ
...お嬢様
もう少しゆっくり
走らせましょうか?
だ...だいじょうぶ
わかりました
もう少しで休憩です
ご辛抱ください
査問会に
間に合わなければ
意味ないもの
ただ口は
閉じられたほうが
良いかと
舌を噛みます
王都まで
このままでお願い
......
乗馬ができる
皆はすごいわ:
はぁ...
すごい...
世界が回る...
まさか地面が
こんなにありがたい
ものだったなんて...
どうぞ
ありがとう...
ーそういえば
ノーリュはどう?
彼なら無事
解放されたようですよ
病にかかってなくて
安心していたとか
ならよかった
でも流石ですね
あんな理由で
足止めをするなんて
考えつきませんでした
学園長と
街の人の協力が
あったから
できたことだわ
まず
ラフィエル司祭から
ノーリュに遠くの街へ
薬を届ける仕事を任せる
そして道中
不慮の事故が多発
やっとのことで
着いた街では
たまたま
流行病が発生し
ノーリュは感染者と
接触したという
ことにして隔離
すぐには頷へ
戻ってこれない
という寸法だ
もちろん流行病は嘘
ノーリュか
こちらの動きを
把握できない以上
どうやって
ノーリュを
足止めさせたかー
医療の知識を持つ
ルカ学園長の力を借りて
まことしやかに
その状況を作って貰った
私が王都に向かって
いるのは
ダリル教に
知られることは
ないだろう
お嬢様
これで私が少し領地を
離れても大丈夫な筈だ
発つ前に
お伝えしたとおり
私は一旦
ここで離脱させて
いただきます
...ええ
用事が
終わり次第
王都で合流
しますので
ああ
それと
ひとつだけ
?
開放式の演説
見事でした
突然の美形の
笑みはやっぱり
心臓に悪いわ...
「教会の演説に使った手法
それは
プロパガンダ
ディーンが
言ってくれたとおり
拍手も貰ったし
大衆の意識や世論を
意図する方へと
誘導する宣伝行為だ
前もってミナさんに
流してもらった噂で
アイリスを
支持することで
恩恵が受けられる
と民達に感じさせ
そこに
道徳的な言葉を
結びつける
上手くいったと
信じよう
「脇は固めた
これで元凶を
叩きに行ける!
nepeppen
Helelole
王都アルメリア家別郎
...お父様
お母様
ベルン
た
ただいま...
かえりました...
大丈夫か...?
ええ...
着いてから
少し休みましたし、
なんとか
そうか...
大まかなことは
こちらでも
把握している
まぁ
座れ
今回は
ご迷惑をおかけして
誠に申し訳ありません
いや...
ダリル教が
ここまで
するとは
思わなかった
そうよぉ
気に病むな
査問会の準備は
できている
言いがかりも
いいところだもの
あちらから戦いを
けしかけてきたのだ
遠慮はいらない
思いっきりやれ
皇太后様がとても
張り切って
いらっしゃったわよ
...それはちょっと
怖いような...いや
ありがたいけれども
はい
お姉様
私から
一つ報告が
なに?
今回の件
ヴァンが首謀者では
ありません
...だから許せと?
いいえ
表立っての
首謀者は
恐らく教皇本人
そして教皇の周りには
モンロー伯が
懇意にしている
商人の影が見えます
アズータ商会で見た
あの商人か
その商人が裏で糸を
引いている...?
ねぇ
ベルン
貴族と同じ待遇を
受けていても
所詮身分は教皇です
その情報
貴方が仕入れたの?
ええ
おいそれと公爵家に
攻撃を仕掛ける筈は
ないと思い
ヴァンからそれとなく
話を聞き出しました
話の中で
気になったのが
その商人です
偶然にしては
出来すぎかと
思いまして
...
お姉様が破門宣告を
される少し前から
面談を繰り返して
いたようで..
私としては
エドワード様の
関与も疑っている
のだけれども
いえ
破門の件には
関係してないようです
アズータ商会から
従来員を引き抜いたのは
あの方です
...には?
意趣返し...
と言いましょうか
お姉様が皇太后様の
後ろ盾を得ているのが
面白くないようで
今回の件でこれ幸いと...
そう...
「商会の件は
査問会が終わったら
片をつけることにする
少し感動
したわ
...なんとまぁ
小さい男なのかしら
情報提供ありがとう
ベルン
ーアイリス
これを
預かって
きたものだ
さ
明日も大勝負
ありがとうございます
お父様
しっかりと
休養をとって
勝ちにいきましょう
ね
はい
査間会当日王宮「
人気のない
抜け道を提示して
下さって...
さすが皇太后様
ライル
今日は
打ち合わせ
通りにお願いね
畏まりました
それにしても
お嬢様が現れたら
皆さぞかし
驚くでしょうね
ほんと
想像すると
少し緊張が
和らぐわ
今回の査間会
実は私は正式に
招待はされていない
謹慎している私を
堂々と呼べないので
皇太后様が内々に
手引きをして下さった
生か死か
今日
私の命運が決まる
負けは許されない
大勝負だ
アジト捜索で見つかった
売られた教会の契約書
今回は生半可に終わらせない
ーそして
この冊子
皆のおかげで
その他の
証拠も集まった
そうでなくては
また付け込まれ攻撃される
だから
徹底的に
追い詰める!
!
[アルメリア公爵
そうですな...
それではないのか
いや、そうだな。
娘の監督もできぬようでは
我が国の監督など
到底荷が重いのでは
なくて?
エルリア妃ー
此度のことは
国にとっても
恥ずべきこと
その責を令嬢一人で
負えるもの
なのでしょうか
宰相はもとより
家の断絶も視野に
入れるべきなのでは?
お父様と
貴族の面々も...
お言葉ですが
エルリア妃
私はあれを
監督したことなど
ありません
あら
今お聞きに
なったでしょう?
宰相職はもとより
アルメリア領を治める
ことすら問う声を
監督をしていないから
罪をあがなわないと?
それは
とんだ責任逃れでは
ありませんか
つまりこの機に
宰相職のみならず
領地も取り上げたいと...
成長を続けるウチの領を
合法的に手に
入れられるなら
そりゃあ美味しいわよね
特にアルメリアの
隣の領の皆様は「
特にアルメリアの隣の領の皆様はー
責任逃れ
などでは
ありません
私はあれを
監督したことなど
ない...
それは
貴族として必要なことを
正しいことをすると
信用していたからだ
そして宰相職に
就いてこの方
私はその手のことで
見誤った事はない
ありがとう
ございます
お父様...
お
皇太后様から
許可を頂いています。
お待ち下さい...!
お開けなさい
ーアイリス:
なぜ貴女が
ここに
きゃあああ
アイリス様:
なぜ...
謹慎
されている
はずでは?
皇太后様と
エルリア妃と
そして
空の玉座
こんな時でも
王は不在か
アイリス
私は貴女を
この場に
呼んだ覚えは
ないのだけれど
恐れながら
エルリア様
この件については
当事者である私から
説明をすべきと思い
参りました
そうかしら
貴女が
報告したからといって
事実が変わる訳では
ないでしょう?
それに今は
貴女の破門云々と
いう次元では
ありません
神の地に建つ
教会を破壊した!
その責を
公爵家として
宰相として
どう負うのか
そのための
査問会ですわ
―そうですよね
教皇様
ヴィルモッツ・
ルターシャ教皇
ダリル教の
教皇であり
ヴァンの父親
祈りの場を壊す
それは即ち
神との対話を
拒むということ
そして
ーそうですな
国教を拒むのは
タスメリア王国の
在り方を否定するのと
同じでしょうな
今回の首謀者
だー
私も
そう思いますわ
教皇様
そんな不信心な
子を持つ家が
宰相職に
就いているのは
どうかと
思いますもの
―教会の土地が
売られる
お言葉ですが
エルリア様
それも不信心ゆえの
行為だと思いますが、
いかがですか
きゅ
急に何を
言い出すのかと
思えば
馬鹿なことを
ええ
他者の手に
教会が渡るのも
良い訳ないでしょう
それこそ正に
不信心の極みですわ
そうですよね
私もそう思います
―それを踏まえ
こちらを
アルメリア領の
教会の土地売買
契約書です
.....!
そして
売った側のサインは
ダリル教の神官様
...これについては
どう思われますが?
...神官や
官吏の名を
騙ることは
重罪に値
しますわよ
馬鹿馬鹿しい
神官が
売却するなど
あり得ないわ
ええ
...ねぇ
アイリス?
私も誰かが
誰かが神官の名を
騙ったのだとー
そう思いたかった
ですわ
何を...
それでは次にこの
書状をご覧ください
これは
ダリル数から
アルメリア領へ
宛てられたものです。
私が領主代行を
賜っているのは
皆さんご存じでしょう
アルメリア領では
領政改革の
ひとつとして
土地所有者の
明確化を
行っています
土地も財産の
一つです
諍いを
減らすことや
税収のことを考え
その土地は
誰のものなのか
それぞれの土地の
所有者に伺いを
立てました
もちろん
教会にもです
...
その時に
いただいた
返答がこれです。
この返答を
得たからこそ
老朽化した教会を取り壊し、
新しい教会を建てたのです
そして
その際
ダリル教とは別に
王国の官吏にも
お伺いを立てました
「保有せず」
その時にやり取りをした
書状もこちらで
保管してございます
なるほど
書状があるのは
わかりました
でもそこに
書かれている
サイン
それは本当に
本物なのかしら
そもそも
その名前の方が
実在するのかも
怪しいわ
貴女は
それを証明
できるのですか
アイリス
王国に
問い合わせを
したのに
官吏の名を
騙った方から返事が
くるのですかー
ー?
それで
あれば以後
王国とのやり取りは
疑って掛からないと
ならないですね
証拠なら
ございます
......?
そのような証拠を捏造し
煙に巻こうとしても
私は騙されませんよ
下がりなさい
アイリス
口が過ぎます
それは...?
随分と
古い冊子だが...
ダリル教の皆様は
勿論知って
いらっしゃいますよね
こちらが
なんであるかを
こちらは神官を務めて
いらっしゃる方の名が
記された名簿ですわ
ダリル教とて組織
人材を管理するための
名簿は必要だろう。
これには
主だった神官の名が
全て記されている
それは
門外不出のはず...
なぜ
貴女が
持っている
...教皇様
この中には
教会の売買契約に
サインをされた方も
教会の件で
私とやりとりをした方も
どちらも載っておりました
お二人とも随分な地位に
いらした方ですね
アイリス様
貴女がそれを
どうやって
手に入れたかは
知りません
...司祭様....
ですが
それが果たして
本物かどうかー
...ええ.....
疑わしいものです
ええ!
そうですわよね!
どうぞご確認
くださいませ
仰るとおりです
ラフシモンズ司祭様
...
これは...
ーどうなの
ですか
ダリル教の
皆さんも
ご確認を
...失礼しました
これは
教会のものです
!
最後のページ...
何を根拠に本物だと
仰るのです?
そこに
教皇を中心に
枢機卿二人の
捺印があります
この捺印は
特別なものです
偽造防止の点から
公に出る文書には
押さないもの...
外部の人間は
知る由もない
偽造は
できない
つまり
名簿は本物:
という
ことですね
まぁ
書状を書いた
本人たちから
話を聞けば
早いでしょうけれど
お二人とも
どうぞこちらへ
誰ですか?
あの方達は
自己紹介をして
くださらないかしら
!
私はレーニンです
わ
私の名前は
タナンです
王都にあるダリル教の
総本山である教会で
働いていました
ダリル教総本山の
教会で事務を
務めていました
...教皇様の下で
指示通りに
動いただけなのに
急に教会から
追放されたのですよね
アルメリア領の
土地の売却については
教皇様の許可を得て私が契約書にサインをいたしました
教皇様の許可を得て
私が契約書に
サインをいたしました
...はい
そして
件の書状
アルメリア領へ
「保有せず」と
回答したのは私です
本部にある記録と
照らし合わせ
回答致しました
ーその後
「虚偽の発言をした」
という
謂れなき理由で
教会から
追放されましたが
教会から
去るときに
アルメリア領へ
回答した際の
書類の
写しと記録を
持ち出しました
ご参照頂ければ
私の身の潔白は
証明されるでしょう
「ダリル教の皆様
彼らとの
面識がないなんて
仰いませんよね?
ーそこまでで
いいでしょう
...皇太后様!
ー物証もあり
証人もいる
私としては
彼女になんら咎は
ないと思います
この場に
いらっしゃる方も
同じでしょう
...そうですよね?
コクン
アイリス・ラーナ・
アルメリア
貴女は筆頭貴族
アルメリア公爵家の名に
なんら恥じる行いを
していないことを
ーありがとうございます
王家はここに
宣言いたします
ーですが
皇太后様
もう一つ
はっきりとさせたい
事があります
今回の責任の
所在についてです
はい
ーまだある
のですか?
責任の所在...
ですか?
はい
......
私の身の潔白が
証明された今
アルメリアの家名に
泥を塗った者に
なんの答も無いのは
王国として
示しがつかないと
思うのですが?
...確かにそうね
エルリア
どう思う?
......!
黙り
していては
わからないわ
ダリル教の
皆様は
いかがですか?
...そ
それは...
そうですか?そのカップル
........
ー貴方たち
ダリル教は「意図的」に
それについては
どう責任を
取るおつもりかしら
アルメリア公爵家を
追い落とそうと
しましたね?
フフフラフラステストを
皇太后様
今回の件に
関しては
完全に我ら教会の
落ち度です
―恐れながら
誰が関わったのかー
ラフシモンズ!!
...なっ...!?
調査の上
処罰を行いたい
と思います
それは必要ね
でも教会は常に
神秘のヴェールに
包まれている
のだもの...
有耶無耶に
終わらないかしら?
そのような
ことには
させません
........
ーその証に
関わった者が
どのような地位に居ようとも
処罰をする心算でおります
アイリス様
名簿を
お借りしても?
ええ
この名簿を皇太后様に
献上したく思います。
こちらには
教会に誰が所属し
どの地位にいるのか。
全て載っております
ご覧いただければ、
内部の人間関係が
明らかになるでしょう
自らヴェールを
脱ぐというのですか?
はい
今や
私たちの聖域は
疑惑の場です
聖域を開き
王家から
我ら教会側も
処罰を受ける
信用を取り戻すには
不可欠かと思います
......
ーわかりました
貴方のその覚悟
受け取りましょう
ラフシモンズ司祭
この件の調査
貴方に一任します
お考え直し下さい!
皇太后様!
この者とて
処罰されるべき者の
一人かもしれません
調査の人員については、
私が後ほど..
こう
教皇
私はここまでの
覚悟を見せた
彼にこそお願い
したいのです
この件について
反論は許しません
_司祭様
最後にもう一つだけ
ヴェールを脱いで
頂きたいことがあります
...
......!一体
なんでしょうか
一資金の流れ
についてです
ダリル教へは
運営費用として
決して少なくない額が
集まっている筈です
国庫から
資金が出ており
貴族の方々からの
寄付金もある
その上
慈善パーティを主催し
そこでも貴族へ寄付を
墓っていると聞いております
それなのに教会を売却し
執拗に資金を作るのは
なぜなのでしょうかー
あら
何に必要なのかを
教えていただきたい
ですわ
!?
それは...
商会の
帳簿を見ていて
気づきました
必要だからに
決まっているだろう...
教皇様と
有力貴族の
購入金額は
同じぐらい
だということに
いつも
アズータ商会を
お引き立て
くださっている
教皇様
司祭様
失礼ですが
教皇様の給金というのは
そこまで多いもの
なのでしょうか
いいえ...
私たちは神に仕える身
「失礼であろう...!
そのようなことは
ありません
であれば
そのお金はどこから
来ているのか...
私がそのようなこと
する訳がない!!
ーそうですね
ここで証拠もなく
無闇に話を
進めてしまうのは
皆様が
私にした仕打ちと
同じになって
しまいます
ーですから
厳正な調査を
お願いしますわ
ーアイリス・ラーナ・アルメリア
よろしく
お願いしますね
司祭様
も:勿論です
他に言いたいことは
ありますか?
ございません
わかりました
それでは
ダリル教の方々は
追って沙汰が
あるまで謹慎とします
ーもちろん
教皇枢機卿
の皆様も
ーそれでは
これにて
査問会は閉会と
致します
全く...
あら
ヒヤヒヤさせないで
いただきたいものです
私はそんなに
頼りなかった
ですか?
そうでは
ありません
ーですが司祭様
査問会で教会の
資金について
言い出した
ことです
追い詰められた
獲物は何をするか
分かったもの
じゃない
あの場で
言ったからこそ
意味があった
のです
大勢の
貴族の前で
教皇の疑惑を
挙げられたの
ですもの
あの査間会から
1週間
調査によって
色々なことが
明るみに出はじめ
教皇・教皇派の面々は
次々と追放されていった
破門に匹敵
する処罰だ
そして査間会での
私とラフシモンズ
司祭の関係ー
それは共犯者
あそこまで
したのですから
教皇を守ろうと
するものは
いないでしょう
下手に関われば
自身に火の粉が
降りかかります
ーそれでも
接触を図るなら
よほどの理由が
ある者でしょうね
公爵家と
教会
彼が私に
持ってきてくれた
最後のピース
くっしんぇーーーっ
別陣営ではあったが
...
密かに内通していた
それを
取り持って
くれたのは
ディーン
それは教皇派と
対立していた
派閥のトップ
ラフシモンズ司祭
との繋がりだった
私は査問会までに
“教会側の物証”と
内部の人間との
繋がりが欲しかった
ーそれで
今日教会本部へ
いらしたのは?
...お伺いしたい
ことがあり
参りました
でも破門されて
いる身では
自由に動けない
「今回の査問会
司祭様の満足いく
結果でしたか?
それを彼が
助けてくれた
はい
フ...
教皇一派を追い落とし
教会の腐敗へ手を
入れることができた
長い間待ち望んで
いたことです
司祭様の求める
正しい教会の
在り方:ですね
今度は私が
試される番
ですね...
...アイリス様
...ええ
これからは
弱き者へ
手を差し伸べる
ことが出来る
私は期待に
応えることが
できましたか?
もちろんです
門外不出の名簿を
私に託してくれたうえに
自身のサインが
入った書状までくれた
今回のことは
司祭様が
私を信頼して
くれたからこそ
勝てたと思っています。
サイン入りの書状
それは共犯の
同盟を結ぶ際
彼が私への
信頼を形にしたもの
ラフシモンズ司祭様
裏切らない
裏切れないと
いうところまで
自身を追い込んでくれた
貴方に最大の感謝を
お約束どおり
今後アルメリア公爵家は、
貴方への助力を
惜しまないでしょう
「ありがとうございます
アイリス様:
常に
緊張を強いる
お人だ...
貴族よりも
貴族らしい威厳
商人と話すような
気の抜けない会話
「邪魔するぞ
!
アルフ...っ..
...っ..
失礼しました
ディーン
先ほどまでアイリス様が
いらっしゃってましたが..
あえてだ
すれ違いですね
教会の
調査はどうだ?
怖いくらいに順調ですよ
叩けば叩くほど
いろんなものが出てきます
...ディーン
ーアイリス様の
おかげですね
フュル...
そうか
なんだ?
今だから
言いますが
最初は自分の
命運を彼女に
託すのは
不安でした
面識もない彼女のことを
信じられたのは
これがあったからー
よほど彼女を
信用しているのですね
【査問会で負けた場合
すべての責任を負う
と貴方が書面で
約束してくれたのが大きい
.....これは
もう不要だな
それにしても
今回は無理を
押し通したもので
ダリル教の
腐敗へ手を
入れられるんだ
安いもの
だろう
...果たして安いと
言えるかどうか...
貴方は
動き過ぎました
査間会を開催する
よう方々へ動き
自身の派閥に
ルイ・ド・アルメリアの
宰相職罷免を回避する
よう働きかけた
建前上、第一王子は
国外留学中に
なっていますが
目端の利くものならば
気づいていますよ
国内に
いると
...今回ばかりは
祖母に表立って
もらうわけには
いかなかった
国王が倒れた今
一族の家長は祖母だ
王族と教会を
対立させるわけには
いかないだろう
仮にも国教だ
事が大きくなる
ーそうですね
それにな
お前が言うほど
俺の名は
表立ってないぞ
でなければ
俺の所に来る客が
両手に収まるはずがない
...暗殺者の数で計るのも
どうかと思いますが
まぁいいでしょう
お約束の書状です。
今度は私が貴方に
忠誠を誓います
「それではこれを
数年前
貴方が私に
接触してきた時に
語った夢物語...
ーお膳立て
してやったんだ
勿論ですー
叶うとは
思わなかった
諦めず教会に
しがみついた甲斐が
ありました
抜かるなよ
...見事な牢屋だ
そりゃ
平民と同じには
できないでしょう
教皇様ですから
ーそのような考えが
今回の事態を
招いたんだがな
それに奴はもう
教皇ではないだろう
ーなっ...!
「久しいな
ヴィルモッツ・ルターシャ
書き下ろし小説
...そういえば、もうそろそろお祭の時期ね
ふと、呟いた。
今私がいる場所は、教会に併設された院
そして目の前には、ミナさん
「そうですね。...!子どももたちも楽しみにしてます」
あら、ミナさんは?
「...私も、勿論楽しみにしてますよ」
と私は感じた。
嬢
とある男女の恋模様
私の問いに、ミナさんは瞬間を空けた後に答える。
にこやかな笑みを浮かべていだけれども、どこか寂しそうだ。
_澪亜
屋敷に戻った後、院でそのことを思い出す。
あの、ミナさんの寂しげな表情を
...よくよく考えたら、ミナさんにはお休みがないのよね
それが体、どんな理由なのかは分からない。
けれども何か力になりたいと、そう思ったのだ。
そうですね。アルメリア公爵家として正式に院の後ろ盾をす
そうね。ディーンの言う通りだわ」
頭の中で、今後の手順を考える
ることを決めたのですから、職員を増員することも検討すべ
きでしょうね」
い。
:::僭越ながら
では?
:::確かに、そうねえ...
をミナさんと代わっであげるとか...
しょうし
困った。何度も会っているのに、彼女の望むことが分からな
に仕事を代わって貰っては恐縮してしまって祭を楽しめないの
を誇りに思っている様子。それに、公爵令嬢であるアイリス様
とは分かりませんが...彼女の冒動から祭するに、院での職
私はあまりミナさんと接したことがないので、彼女の望むこと
...何か良い案はないかしら?祭の日、1日子どもたちの面倒
と。教会の開放式の件で、何か私個人としてお礼をしたいけど
良し。それはそれでアルメリア公爵家として動くとしで...
か...いずれにせよ、子どもたちこの相性もあるから、即決と
いうわけにはいかない。
うーん...時間がかかりそうだからこそ、すぐに動き出さな
いとダメね。ディーン、まずは信用ができるところに紹介して貰
えないか、まずはセバスに相談してみるわ」
そうですね。セバスさんなら、領内にあらゆるツテをお持ちで
広く人員を募集するか、もし亡くはどこかに紹介してもらう
そ、そう.....
優秀なターニャの仕事ぶりに、コホンと空咳をした。
ち退きの件以外に、院や院の関係者を叩いても埃は切出て
きませんので」
「な、なるほど...。ちなみに、院のことはいつまで調べるの?」
...そろそろ調査対象から外そうかと思案していました。立
とは、何で微笑ましい。
否をしていましたので、その調査で出てきた情報を統合した結
東、ミナさんがラフィエルさんに「次い恋心を抱いているものと結ば
論づけたのです」
いいえ。開放式前は勿論、開放式後も定期的に院のことは調
てみるのはいかがでしょうか?」
ターニャって...:鋭いのね。もしかして、ミナさんから聞いてい
たとか?
恋を心の内に留めてこおけないのは、女性の性
まさか、ターニャとミナさんが恋話をするほどに仲が良かっ
たとは知らなかったけれども......二人がそんな話をしていた
だ。
この祭なのであれば、一人でお虫かけする機会をプレゼントし
ミナさんは、ラフィエルさんを憎からず思っている様子。せっか
頭を悩ます私に、お茶の準備をしていたターニャが口を挟ん
戸惑うターニャに、私はラリと笑った。
祭を楽しみにしているというう答えに、嘘はなかった。
何故なら、子どもたちが楽しみにしているから、
彼女にとって、子どもたちは何よりも優先すべき存在
...子どもたちの面倒を見るようになった最初の頃は、義
務感が大きかった。
ミナ自身がシスターに保護され育ったことを恩義に感じてい
それを少しでも返したいと、シスターが残した存在を守る
あら、ミナさんは?
ふとした時、何度もミナの頭の中に蘇るのはアイリスの間、
話は戻すけど、そういうことだったら...ターニャ、協力して
くれない?
「お嬢様の仰ることであれば、どのようなことでも
「そう。なら、ターニャ。私とて特に魔法使いになりましょう」
「...は?ま、魔法使い?」
下たちも訪れてくれることで......もう、一人で重責を背負う
必要はないのだと、肩の荷が下りた気がした。
そうして...やっと、彼女は自分の望みに気がついたのだ。
その目暮らしで、子どもたちないかに養うかはかり考えてい
た昔なら...そんなこと、剣を底考える余裕もなかっただろう。
けれども今となっては、アルメリア公園家が後ろ盾についたこと
で、院の資金面の心配はない。
ラフィエルも帰ってきてくれた上、たまにアイリスや彼女の部
...けれども。
ふと、考えてしまったのだ。
ラフィエルと一緒に、祭を見ることができたらなと、
だから子どもたちの面倒を見てることを、彼女は誇りに思っ
ているし、休みがないことこちを舌痛に思ったこともない。
何でもできるような気がしたのだ。
彼女にとって...子どももたちは、大切な宝。
た存在。
その一番辛かった頃、彼らの笑みを見ているだけで、不思議と
ことを決めたのだ。
けれどもその内、それだけじゃなくなった。
苦しい状況下で、それでも誰かに助けを求めることができ
ず:::入不安に苛まれ、不安と戦っていた時に側にいてくれ
ません
メージ。
きこと。
も良いということが選択の基準になる
「...誰い格好」
自分が、ラフィエルを愛ししているということを
彼女は、ふと窓ガラスにに映る自身の姿を見つめる。
...こんなんじゃ、彼に相応しくない。
彼、領都の女性の憧れの的だもの
諦念と共に、彼女は息を吐いた。
失礼いたします」
誰もいなかった筈のその場にに、突然ターニャが現れる。
『びっくりした......。ターニャさん、どうかなさったのですか?」
「驚かせてしまって、すいません。ですが、私はターニャではあり
装飾品の類は切身につけず、全体的に草臥れたようなイ
今の服装も年頃の女性らしい華やかさはなく、かといって流れ
行に乗っているという訳でもない。
そのため、どうしても彼女の格好は動き易いことと、汚れて
彼女は呟きつつ、自嘲した
オシャレなんで、二の次、
子どもたちの面倒を見ることと、院の運営が最も優先すべ
した。
ミナが混乱している間に、ターニャは持って来た服に有無を言
番ありえそうなことを、ミナは聞いかけてみた。
けれどもターニャは瞬間までった後に、首を横に振る。
「...いえ。私は魔法使いです」
頑なな否定に、今度はミナが固まった。
二体、ターニャは何がしたいこのか。意味が分からない。
...というよりこの状況、どうすれば良いのか。
さて、ミナ姫様。魔法の時間です
ターニャはミナを強引に別室にこ引き込むと、どこからか服を出
か?」
した」「
「...えっと、ターニャさん。芝居の練習でもしているのです
......はぁ?
ターニャの否定の言葉に、ミナは呆ける。
誰がどう見ても、ミナの前にいるのはターニャだ。
いつも通りの格好に、いつもの髪型。間違いようがない
しかも、何故かターニャは予め決められた台詞を口にしたか
のように棒読みだった。
...〈全くもって、意味が不明
「私は、魔法使いです。ミナさんんをお姫様にするために、参ります
た。
か?」
...冷静に聞いていれば、タメTニャに自身の気持ちを気付か
れることに疑問を持っていたことだろう。
「ですが、悪いですし...。そのれに、こんな素敵な服をお借り
する訳にもいきません」
...せっかく魔法をかけたのに、それが無駄になる方が悲し
「え?あの.....
ちなみに、ラフィエルさんは今日特に予定が無いみたいです
よ。子どもたちの面倒を見ると仰っていたので、私どもが代わり
ると伝えてあります」
完全に現実についていけなくなったミナは、思考を停止させ
のように美しくなった女性だ。
...これは、私?
「せっかく魔法にかかったのですから、祭に行ってはいかがです
渡した。
小さなそれに映っているのは、まるで蛹から蝶に羽化したか
わさず着替えさせると、今度は髪型を整え化粧を施す
「えっ、えっと.....」
「完成です」
そうして最後の仕上げとはかりに、ターニャはミナに手鏡を
...お疲れ様、ターニャ
点で腹を括ったのか、自身で歩き出す。
そして彼女は、胸を高鳴らせながら外へと出て行った
ミナは目を白黒させつつも、入口のすぐ近くに到着した時、
これ以上遠慮は無用と言わんばかりに、ターニャはミナを立
たせると、押し出した。
「ですが、どうして...?」
『魔法使いだからです。私の主が開放式の御礼にと...コホ
ソ、魔法使いは、心優しい方の味方ですから」
...ところどころ貴実が混にいっているのは、故意なのか、そ
れとも意図せずなのか...。
いずれにせよ、ターニャからは有無を言わせない空気が流れ
ていた
さあ、教会の人口に向かってください。...私の主の願いを吐
えるためにも...!コホン、魔法の時間は有限ですから」
...ありがとうございます!
いです。ちなみに服は差し上げまず、アズータ商会の新商品の
サンプルなので...!コホン、私はの魔法で出したものですから」
ども。
は、はあ...
割」
少々悪ふさけが過ぎたかなと思わなくもないが、最終的に
彼女が提案に乗ってくれたので良しとしよう。
ターニャは未だ私が拵えた台本に困惑しているようだけれ
案したり、身支度を手伝うことことを提案したとしても、彼女は
遠慮して断ってしまうであろうと想像できるほどには、
一残りの四割は、単純に面白そうだったからだわ。...やっぱり
物語的に、お姫様には魔法使いの存在は必須だもの
...私からミナさんに子どもたちの面倒を見ることを提供
領主代行かつアルメリア公爵家の令嬢という私の立場を知って
から、ミナさんは明らかに私にに対して遠慮を見せていた。
い笑ってしまった。
ミナさんには気付かれていなかったようだけれども、実は彼
女とターニャのやり取りを、隠れながら見ていたのだ。
「お嬢様が楽しめたのであれば、何よりです。...それにして
も、何故あのような台本を?」
正攻法でいっても、ミナさんが遠慮してしまうと思ったのが大
先程までのターニャとミナさんのやり取りを思い浮かべてつ
もたちが待つ部屋にに向かったのだった。
そう祈りながら、私はミナさんんの代わりを務めるべく、子ども
で、気持ちの問題だ。
だから、私にできることはもうない。
けれども、どうか幸せになって欲しい。
その重い荷を、最愛の人ど分かち合えれば良いと思う。
...私には、望むべくもないから、
私があれやこれや手を出したとしても、最後は当人同士の
た。
一最終的に一人がどんな関係になるかは分からないけれども
二人が納得する形にに収まって欲しいわね
「とにかくミナさんとラフィエルさんは、無事に祭に出かけたわ
ね。...彼女とラフィエルさんが上手くいくかは、後は当人同
土の気持ち次第ね
二人の前途ある将来を想像立て、つい私は再び笑ってしまう。
領地経営中のお嬢様、
教会からの破門宣告でも大のピンチ!?
国教からの投門ーーすなわち「職人」はも、
それは公爵家そのものを
陥れようとする何者かの強謀だった」
王族と同等の力を持つ教会へ
お嬢様の反撃が始まる!!
キャラクターの収穫はつき
澪亜
嬢のは
澪亜
梅宮スキ
キャラクター原案双葉はつき
GoogleTuluTubeではSorderdool
KADOKAWA
凛俸澪亜
キャラクター原案双葉はづき
書店
公部令嬢の嗜み
嬢
そして
なんと
Kadokawa.comics/
...
『梅宮スキ
キャラクター原案双葉はづき
澪亜
漫画海、宮スキ
1
原作温両
角川コミックス・エース
入手会が
公爵令嬢の嗜み©
澪亜梅宮ス
原作漫画梅宮スキキャラクター
なぜ、昨日入ヤキャラクター原案。双葉はづき
2019年8月3日発行
©Reia.HadukiFutaba2019
@Sukilinemina2019
本書では「私たちとついて利用しました。毎日エンススエース公開設の導入の2019年1月11日-13時35時30分
本電子書籍は下記にもとづいいて制作しました
角川コミックス・エース『公爵令嬢の嗜み。
2019年8月3日初版発行
発行者一青柳昌行___*44^+v
発行日月明日は発行・株式会社KADOKAWA
うむ。わせps://www.kkadokawacipleava.co.jp/
編集企画コミック&キャ...ラクター局
ヤングエース編集部
お問い合わせ
[WEB]https//www.k.atakawacoip/(お問い1合わせ「へお進みください」
本作品の全部または、一部を無断で複製、転載、配信、送信すること、
あるいはウェブサイトヘの転載等を禁止します。
また、本作品の内容を無断で改変、改ざん等を行うことも禁止します。
本作品購入時にご承諾いいただいた規約により有償・無償にかかわらず
本作品を第三者に譲渡することはできません。
本作品を示すサムネイルなどのイメージ画像は、再ダウンロード時に
予告なく変更される場合があります。
本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容にもとづきます。
また、ご覧になるリーディングシステムにより、表示の差が認められることがあります。
装幀・デザイン・山口口慎治(R.designstudo)
この物語はフィクショシであり、実在の人物・団体とは関係がございません。
初出『ヤングエースUPj2019年1月11日〜-7月12日配信分
...
BOOK
K☆WALKER
ま
澪
作符
〝梅宮ス
キャラクター原案双葉はづき