...

そういえば、

...

一番大事な

梅宮スご

キャラクター原案双葉はづき

coverdesign

[山口慎治(Rdesignstudio)]

鼠▽

今嬢の嗜。

原作浮亜『梅宮スキャッキャラクター服装刀薬はつき

キャラクター原案双葉はづき

ONTENTS

急遽、井上

ンチ

[12]

弊社書き下ろし小説

[172]

公爵令嬢の嗜み

Charactcr

Koushaku

pejiouno.

Tashinani

公爵家の執事見習い

アイリス・

ラーナ・アルメリア

アルメリア公爵家の令嬢で

領地の経営を一任される。

日本の税務事務所で働いて

いた前世の記憶がある

モネタ

商業ギルドこの副会計士

ターニャ

アイリス専属の侍女

意外と武闘派

生真面目な性格の

アイリスの護衛

いつも諷々としている

アイリスの護衛

公爵家の図書室の

司書

エドワード・トー

...

ベルン・ターシ・

アルメリア

アルメリア公爵家の

嫡男で、アイリスの弟

ルイド・

アルメリア

アイリスの父で、公開

家当主。王国の宰相。

タスメリア王国の第二王

子。アイリスの元婚約者

--

アズータ商会で働く

聡明な青年。

メルリス・レゼ・

アルメリア

アイリスの母。社交界で

絶大な影響力を持つ

ガゼル・ダス

アンダーソン

アイリスの祖父。タス

リア王国の将軍

実際家の令嬢

エドワードと結ばれ婚糸

ドルッセン・

カタベリア

騎士団団長の子息。

アイーリャ・

フォン・タスメリア

タスメリア王国の皇太后。

ミナ

孤児達の面倒を

見ている少女。

フフィエル

ダリル教教会の司祭。アル

メリア領の学園に通う

ヴァン・

ダリル教教皇の子息

エドワードの母で、

王国の妃。

STAFF

Author

Design

Assistant、須藤愛希子

梅宮スキ

山口懐捨(R、designstudio)

アルフレッド王子...

なぜ...

表舞台に出てきて

欲しかったんだろう?

お前達が考えていた

脚本とはだいぶ

違うだろうがな

ーエルリア妃が

考えた脚本は

こんなところか?

エルリア妃は

お前に甘い蜜を吸わせることを

交換条件に教会を味方につけ

そして教会勢力を取り込み

王都で一大勢力になった

第二王子派の力を以て

アルメリア公爵家に

攻撃を仕掛け

蹴落とす

俺を引きずり出し

失脚させる!

...まぁ

その目論見も

水の泡となったがな

どうか...っ

どうかご慈悲を!

仰る通り

私はエルリア妃と

その実家ーーマエリア候爵家に

利用されただけなのです

...っは

まはははばばばはは

...舐められた

ものだな...

奴にそう言えと

言われたのか?

まさか...

エルリア妃はそのようなこと...

ほはははばはは

違う

あの商人だよ

ディヴァン

と言ったか

――!

だがヴィルモッツ

査間会に負けた場合

こうなることは

想像できたはずだ

教会を追われ

権力も剥奪される

利用されたか

尤もらしいことを言うものだ

尤もらしいことを

言うものだ

ならば

なぜ賭け事じみた

ことをしてまで

エルリア妃と

手を組んだのか、

もっと利になることが

他から提示されていたと

考えるのが自然であろう

お前の一番の目的は

アイリスを

蹴落とすことじゃない

査間会や宰相龍免に

国内の目を集中させ

ディヴァンとその一派が

動き易い環境をつくること

ルイ・ド・アルメリア公爵を

一時的に動けないように

すること

そして

アルメリア領からの

流通を鈍らせること

...っ

ディヴァンとの約束を

遂行することだ

この三つだ

見返りは―そうだな

ああ答え合わせを

求めている訳では

ないからな

あの国で国教として

認めて貰うか

タスメリアの統治権を貰う

ーといったところか?

ーーそれが分かっていて

なぜ...

私としては

お前のような膿を

出せる機会を待っていたんだ

礼を言うぞ

その先の企みは後に

潰せばいいのだからな

勝手に自滅してくれて

ありがとうな

追って沙汰は下す

それまで

この快適な部屋で

のんびりと過ごすが良い

今回は

随分と動きましたね

アルフレッド様

教会に手を入れる

千載一遇の機会だ

無駄にする訳がないだろ

そうではなくて

アイリスの

手助けですよ

矢面に立って

貰ったんだ

あれぐらいの

便宜は図るさ

......??..

なんだ?

...いえ...

結果的に

中立派の筆頭であった

アルメリア公爵家を

第一王子派に取り込めた

のでいいと思います

今回の査問会

皇太后様は大勢の

貴族の前で

アルメリア家に恩を売り

それを皆に知らしめました

第二王子派

王に仕える

中立派

第一王子派

他の中立派も

こちらの陣営に

入ってくるでしょうね

......

随分と我が従姉妹殿を

気に入っているようですね?

ー...それと

従兄弟としてお礼を

アイリスを

手助けして下さって

本当に感謝いたします

...別にお前に

感謝される事じゃない

......!随分と大きな耳を

持っているんだな

そりゃ血縁者ですから

いやー

話を聞いて

本当びっくり

しましたよ

外面の仮面

被ってるに

してもですよ?

[アイリス効額主代行になり、

急成長を遂げたアルメリア領に

興味を持ったのが始まり!

え誰?

孤児院に何度も出向いて

子どもの相手までして?

執務の面では

細やかなフォローなんか

しちゃって

って思って

しまいましたよ

......本当は

一回だけのつもりだったんだ。

身分を隠して

学園へ通って

いた時から

アイリスのことは

何度か見ていた

アルフレッド様

弟の婚約者...

婚約破棄され

領地へ戻った

アイリスですが

領主代行を

請け負ったそうです

ーしかしアイリスが

領主代行に就いた後の

アルメリア領は

成長著しかった

面と向かって

罵るー

ーか

もう少しやりようが

あるだろうに...

「あんな彼女が

領地経営を?

彼女の下に付いている

人材が優秀なのか?

引き抜きも視野に

入れて偵察してみるか

はじめまして

私はアイリス

アイリス・ラーナ・

アルメリア

ーその地位に恥じぬように

働くのは真族だからこそじゃない?

ラフィエルさんのような活動をする人を頷としても支援できるようにしなくては

ラフィエルさんのような

活動をする人を領としても

支援できるようにしなくては

領民たちには

自ら考え

自らの足で立って

生きていく

そうなって

欲しいのです

ディー

ーあの地へ行って

この領地の

頷主代行を

任されているわ

領地視察へ

行くわよ!

気づかされることが多かったんだ

俺の中では

国民も財も政務も

全てが机上で完結していた

でもそれは

違うと気づいた

数字は単なる数字であり、

人材は盤面の駒であり、

数字の後ろにいる人を

きちんと見据えなければ

ならないのだと

たとえ何人死のうと

何人苦しもうと

それは全て数字上のこと

......

...彼女といると

とても面白いんだ

このまま見守って

いたいとさえ思う

後で帳尻が合えば

それでいいのだと

本当に飽きない

そし

ドロドロに

甘やかしたくも

:::以前の貴方より

丸くなったと

思いますよ俺は

前は何に対しても

関心がないよう

でしたから

:言ってくれる

ーだからこそ

自分は心配です

自分だけに弱みを見せろ

と意地の悪いことを

思ってしまうー

情にほだされて

計画が狂うかも

しれないと

これからの計画を思えば

今回の件を利用し

王に仕える中立派の力を

削ぐ道もあった

...計画を実行すれば

アイリスや

アンダーソン家を

巻き込むことに

なるんだぞ?

先程従姉妹の事で

礼を言ったのは

どの口だったか

彼女は

そんなことでは

潰れないでしょう

なあ

ルディウス・ジブ・

アンダーソン

でも貴方はアイリスを

助けることを選んだー

それに

自分は何を描いても

貴方を取るんですから

アルフレッド・ディーン・

タスメリア様

...案ずるな

考えは変わらない

むしろ間近で

彼女が政務に当たる姿を

見て決意が固まった」

この国から

エルリアと上を

排除すると

無能な土は

民を殺す

我が母を愛するからこそ

喪失感により

心を失ったのだろうが...

愛する正室を

側室に殺され

考えることを放棄した

傀儡のFなど必要ない

憐れんでも

同情をすることではない」

それを知ってもなお

王は事実から目を背け

エルリアの言われるがままに

子供たちを排除しようとした

耳にとって俺たちは

母の存在に

遠く及ばないのだろう」

王は心身ともに

病に侵されているんだ

遅かれ早かれ

退位する

そう

......

ーそれが

たとえ道連れに

なっても

最後くらい王として

役目を果たして

貰うさ

この国の膿を

排除する

というな

_王都・離宮

ふ...

離宮は

なんだかんだで

安心するな

そうですね

使用人も

必要最低限しか

いませんから

ある程度自由に

動けますし

「ポポポ...

皇太后様も

住まわれていますから

おいそれと手を

出せませんしね

アズータ商会の

ハーブティーです

疲れた時に

いいそうですよ

助かる

一段落したら

またアルメリアへ?

ああ

...

アルメリアは順当に行けば

ベルンが継ぐでしょう

アイリスはいずれ

権限を渡さなければならない

...

貴方が望むのであれば

公爵家は喜んでアイリスを

嫁がせると思いますが、

......私が愛する彼女は

自由に羽ばたく彼女だ

羽をもぐことは

本意ではないさ

それに彼女には

アズータ商会がある

期待している

お祖母様には悪いが

王宮へ迎え入れる

つもりなどない

.....そうですか...

いえ

今日はまだ...

呼ばれて飛び出て

ジャシャジャジヤジャーン!

こちらラフシモンズ司祭

から預かった

教皇と枢機卿

それと司祭の処分報告書です。

五人の枢機卿の内

二人関与...

司祭も三人ほど処分か

そういえば

マイロを見なかったか?

フフフラフラックスファスティストを

相変わらず

唐突な普場だな

マイロ

音もなく静かに

現れては消える

そりゃ

アルフレッド様の

影だからねー

んで

なにか用?

情報収集の

基本でしょ~

用があるのはお前だろ

用があるのは

お前だろ

さっさと報告しろ

さっさと報告しろ

はーい♪

いやー...

こわいね

あのお嬢ちゃん

そうですね...

ヴァン自身に

罰則を与えられては

いませんが

「代々の教皇は

あそこの家から輩出する

今回の件で

教皇の子息くんの

将来が危うく

なっちゃったじゃん?

その決まりもヴィルモッツが

罪人となったことで

異論が出ています

そうそう

でね?

そのお嬢ちゃん

なんだけどさ

あっ...

現段階でヴァンが

教皇職を継ぐのは

難しいでしょう

この前

教皇の子息くんが

普段どおりにお嬢ちゃんに

話しかけたらさーあー?

久しぶり

ユー...

......?

なにか

御用ですか?

ユーリかー

ーだって

使えないと思ったら

あんなにあっさり

見捨てるんだね

ユーリか

うん

そうそう

ユーリ

んで

もう一つ報告

そのユーリの周りに

鼠が随分ウロチョロ

してる

護衛か?

どっちもかなー?

それとも..

守るためだけにしては

動きが

おかしかったしね

こちらの動向が

漏れている

様子はあったか?

今んとこは

大丈夫

公爵子息君も

騎士団長子息君も

彼女と距離を

置いてるみたいだし

あっちも

情報源が減って

大変だよねぇ〜

騎士団長子息君は

瀬戸際で

思い止まれて

良かったよ

あのままユーリと

べったりだったら

行き着く先は...

ねぇ?

......

一騎士である彼を

排除したところで

国に大きな影響を

与える訳では

ないと思いますが

ルディコワーイ

...素晴らしいほど

棒読みですけど

あのディヴァンとかいう

商人との面談が

月に二・三回くらい?

当のユーリは

どうだ

エドワード王子との

仲はどうだとか

王宮での暮らしは

どうだとか

うーんとね

取り留めのない話

ばっかしてたなぁー

そりゃあっちとしては

二人の仲は

重要事項でしょうね

ユーリを使って

国を操れる

道筋が見えているのに

エド様がユーリに

熱を上げたまま

即位した暁には

裏で糸を引いて

なんでもし放題ですから

タスメリア王国を引っ掻き回した上、

あえて事を起こそうとしているのは!

ユーリ・ノイヤー

......

ーでもそう考えると

ディヴァンの行動は

不思議ですね

彼女は

捨て駒だろう

ディヴァンの

たくさんある

駒の一つに過ぎない

タスメリアの国力を

聞くためのな

計画を遂行するための

手段は多い方がいいーと

そうだ

それならば

ユーリを使って

国を操る未来を

待つより

エドワードが

即位したところでだ

それに

考えてもみろ

王国の横っ腹を突き

今すぐ何もかも

奪う方が手っ取り早い

政務を補佐する

最高官の宰相には

ルイ・ド・アルメリアが

いるんだぞ

何かしようとも

そうそう派手な

ことは出来まい

貴族の内紛を利用し

タスメリアの国力を

疲弊させてな

...それはそれで

統治だとか

面倒そうだよねぇ

トワイル国にとって

この国の肥沃な土地は

それだけ魅力的

なんだろう

反発が大きそう

なんで古今東西

領土拡大を目論む国が

出てくるんだろうね

今年の収穫量は

近年でも特に悪いと

聞いているしな

トワイル国

一年のほとんどが

冬であるため

土地もやせ細っており、

寒くて貧しい北国だ

それに加え

タスメリア王国との戦争

興入れの持参金は

随分な額を払ったと聞く

石を投げれば

すぐに揺れそうな

脆いタスメリア王国を壊し

奪えばそれで良い

休戦の条件としての

姫の輿入れー

国としての

余裕がないのだろう

待つ事も出来ないほどに

追い詰められている

そう考える程に

なるほどねぇ...

報告は終わりか?

あとは

公爵令嬢さんとこの

侍女がコソコソと

嗅ぎ回ってたくらいかな

そういうことを

考えるのは

僕の役目じゃないか

なかなかいい線

いってるよね

ー分かった

畏まりました

引き続き頼むぞ

マイロ

...アイリスの部下は

皆優秀な人材だな

にこ

アイリスが

そうですね

デイレン

貴方も

優秀ですし

......

―あの日

騒動の後処理で

しばらくは王都に

留まるのだろうな...

彼女は消えて

しまいそうだった

細い肩に大きな重圧を

自ら課してー

その有様が

悲しかった

だからあえて感情を

爆発させるよう仕向けだ

怒りを覚えた

消えてしまわないように

家に迷惑は

かけられないのだと

そんなに

自分を貶めるなと

だからこそ

何らかの形で

貢献するのだと

そんな危うさすら

愛おしいと

思うのだから

重症力な...

...少し身体を

動かしてくる

また軍部へ

潜り込むんです?

ーお兄様

ガゼル将軍も

いるしな

動かないと鈍って

しまいますしね

いいと思いますよ

仕事はたくさん

ありますのよ

コツ

こ!!

まったく..

身体を動かすのも

結構ですが

その前に頭と手を

動かして下さいまし

ルディも時と場合を考えて

止めて下さらないと

レティシア様!

レティ

仕事は

もう終わったのか?

ええ

お兄様が

悪巧みと

愛しの君に

お会いしている間に

「レティシア・タスメリア

タスメリア王国

第三位王位継承権を

持つ王女

正室シャリアンヤリア

側室

エルリア

表向きは

病弱で王宮の奥で

療養中という事に

なっている

お兄様

こちらは

サービスです

幼少期より

権力争いの

渦中にいた彼女は

一般教養は元より

実務も学んできた

その実務能力は高く、

ルイ・ド・アルメリアも

認めるほどだ

お金の流れに

少し気になる点が

ありましたので

行政の予算を着服し

賄賂をはら撒いたーーか

人事権を有する

人殺の大臣ともあろう者がな

王宮内の椅子取りゲームに

ご熱心だからこそ

しでかしたのでしょう

俺とエドワードが

陣取りゲームを

している下で

臣下たちは

地位を確保するため、

椅子取りゲームか

言い得て妙ですわね

それにしても随分と

手際が良くなった

ものだ

これなら安心して

今後も任せられる

帰ってきて早々

次の外出の尊段を

つけるのは

おやめください

それはそうとお兄様

なんだ

私もアルメリアの

令嬢に会わせて下さいまし

...急に...なんだ?

同じ女性として

政に関わる希少な人材とは

交流を深めたい」

...というのは建前で

本音としてはお兄様と

憎からぬ仲のようなので

彼女とは

お前が思うような

仲ではない

あら!

アルメリア公爵家の

力を削ぐ機会を見逃す

ぐらいですもの

使える人材だから

というのはナシですわよ?

そんなこと

ありませんでしょう?

それは...

...会わせる場がない

お前は宮の外に

出たことは殆どないだろう。

お兄様とルディが

一緒なら外へ出ても

安全ではありません?

機会が

あればな

そうしてまた

私を置いて

いくのでしょう!

ひどいわ

ねぇルディ?

わ...

私の口からは

何とも...

ルディまで

そんな反応なのね...

......でもお兄様

私も王族です

真面目な話「私ももう少し

外の空気に触れたいですわ

市井を廻り

民の生活を

この目で見てみたいのです

お前は自分の

立ち位置を理解し

なおそれを望むのか

...命を狙われる

......

そう言いたいのですよね

王が彼女の姿を見たら

溺愛するだろう

そんな王の姿を見れば

エルリア妃は

面白くないはず

そんな王の姿を見ればエルリア妃は面白くないはず

命を狙われる

それは

王族の子女だからという

理由だけではない

彼女は母に似過ぎている

だからこそ王宮は元より人目の多い場には出したくない

だからこそ王宮は元より

人目の多い場には出したくない

悪戯に刺激をして

レティを失いたくはない

自分にとって

数少ない気の置けない人

だから

「分かっていますお兄様

母の時のように...

無力な自分を

嘆きたくはないから

エゴと気づきながらも

何か起きた時に

私はお荷物以外の

何ものでもないことを

失う事を恐れて

宮に閉じ込めたいと

..!

それでも

私は外の世界を

見たいのです

あの兄のように

見たいものだけを見て

ここでぬくぬくと

生きていたくはないのです

ー分かった

え..

市井を廻るのであろう?

俺とルディが

いる時であれば

いいぞ

ありがとう

ございます!

お兄様!!

ならばさっさと

書類仕事を

終わらせましょう!

新しいものを

頂いていきますわね

あレティ様

私が持ちますよ

お兄様もです

仕事を溜めず

早々に

出かけられるように

して下さいまし!

......

強い光を放つ

力強い瞳だったー

...驚いたな

...???...!??

ーレティも

宮には閉じ込めて

おけないのかもしれない

閉じ込めたとて

自ら飛び出て行くのだろう

大きくなったな

レティ

やりますね

レティシア様

なんのことかしら

......最初っから

外出許可が目的

だったんでしょう?

当たりですわ

交渉においては

お兄様から教えて

頂いたの

でしてよ?

自分の通したい要求より

さらに許容し難い要求を

提示してからの方が

上手くいくと

当たって

いましたわね

アイリスとの仲を

持ち出したのも

そのためですね

ええ

大袈裟に煽って

しまいましたけれど

言質は

取れましたもの

王都を歩き

そこで偶然

アルメリアの令嬢に

会っても文句は

言えませんでしょう

......そうまでして

会いたいのは

大切な兄が

心を砕いている

人だからですか?

そうですわね

でもルディが

想像しているような

可愛らしい嫉妬心では

なくってよ?

...

もちろん

寂しい気持ちは

あるけれども..

単純に興味が

湧きましたの

長らく閉ざされていた

お兄様の世界に

新しい人が

現れたんですもの

お兄様の世界には

私とルディだけ

あとは、使える人間が

そうではないか

類は友を呼ぶと

ええ

お兄様は損得勘定で

側に置く人を

決めています

それ故第一王子派に

集まったのは

お兄様の有能さを

見込んできた者たち

ばかりです

それは

強みではあります

けれど勢力として

考えると...

絆...ですか

そう

絆が足りない

のですわ

ええ

今の派閥内は

合理的過ぎるように

感じます

連帯感とも

言いましょうか

表向きは

一枚岩のようで

実情はそうではない:

お兄様が

失策した時に

すぐに見限られる

危険性がありますもの

.....なるほど

彼らの判断基準は

有能か否か!

.....でも今回

アルメリア家当主が

こちらへ付いたことで

私は

その絆の部分が補強

できたと思います

第一王子派の

勢力下にいるのは

...

新興貴族と

地方貴族が

ほとんどだ

公爵家ほど大きな家ならば

外部の目など気にせず

中立派で居続ける

こともできたでしょう

彼らは家柄ではなく

自身で実績を

積み上げてきた

それだけだ

しかし

それをせず

国を二分する

リスクを負ってまでなぜ

こちらを選び取ったのか...

恩義を

感じたから..

ですか?

ええ

お兄様が下心なく

公爵家を

助けたからこそです

ねえルディ

...!?...???

今の対立を収束させた

先を考えると

そういった信頼関係のある味方を

増やしていくべきではなくて?

軍部の方々とは

図らずとも親密に

なっているようですし

それも損得関係なく

得た絆でしょう

そうですね

祖父たちは

ディーンを慕って

くれています

......もし

戦いになった時は

頼もしいでしょう

カリン

今の

タスメリア王国は

バラバラに

なりかけています

お兄様が目指すもの♪

それは

歴代の王のように

諸侯をまとめるに

止まらない...

以前のように

一刻も早く

王の下に統一され

なければならない

その先です

「王権強化」

それは

茨の道ですわ

そのためにお兄様は

外の世界へ出なくては

ならない

だからこそ

戦時でも

平時でも

共に歩み血を流してくれる

人が必要なのです

あの...

...だからお兄様の

世界を広げてくれた

アルメリア公爵令嬢が

気になるのですわ

レティシア様は

本当に外に出られて

いないんですよね?

まるで当事者のように

情報を集められていて:

籠の中の部外者

だからこそ

外の世界を

推測するように

なるのですわ

そんなモノ

ですかね

逆ですわよ

そういえば

聞きたいことが

あるのだけれど

そうよ

でも私は

まだ未熟

起こった事に考察を

加えるだけですもの

自身で行動

してみないとね...

え!?

...進むも何も...

という感じですね

お兄様と彼女は

どこまで

進んでいるの?

ん...あ~~~

恋愛面では

お兄様はとんだ

ヘタレですわね

自分の気持ちを

自覚したばかりの人と

...あの方にはぁの方なりの

突き進めない理由が

あるんですよ

気持ちがあるんだか

ないんだか

分からない人と...

あら

仰る通り

です...!

カッコつけた言葉で

擁護しても無駄でしてよ

タレ

しですね

お兄様がもっと行動に

移されるとこっちも

好都合なのだけれどね...

え...と?

あいえ

妹として二人の仲を

心の底から

応援しているの

ねえルディ

これから先

私にも嫁ぐ日が

来ると思う?

ん?

お兄様には

感謝しているのですよ

嫁がせるという

選択肢も

あったはずなのに

しなかった

子を産んだら

新たな火種に

なりかねないのも

あるのでしょうけど

:私を道具として

扱わないのですから

......

私が嫁ぐのは

お兄様が勝利を

収めてからか

敗れてあの兄に

政略結婚の駒に

される時か...

ルディ

私たちは

勝たなければ

なりませんね

より良い

未来のために

...はい!

差し当たっては

アルメリア領への

通商妨害に対する

対抗策でしょうか

手伝えることは

なんでもしますわ

_王都

アルメリア

別邸

わぁぁのぁぁぁ

書斎

破門騒動が収束した後も

第二王子派から受けた

経済的な問題が山積みに

なっている

はぁー

エド様め...

アルメリア領からの

関税を高くする

通商妨害

アズータ商会から

中核を担う人材を

引き抜く妨害

騒動の収束が

もし遅れていたら

そして

領主代行が

破門されたという

風評被害

後処理が

大変じゃない..

アルメリアの産業は

立ち行かなくなっていたー

「まずは商会から...

業績は悪化する

一方のようですね

アルメリアの

どの商会も

客足が戻って来て

いるようだし

アズータ商会も

新商品のコーヒーと

寒天が当たって

盛り返してきた

それに比べ...

ウチから従業員を

引き抜いてまで作った

エド様商会の

まぁ酷いこと..

そりゃあね

さて

風評被害の方はそのうち収まるとして

風評被害の方は

そのうち収まるとして

製造のノウハウを

持っている人を

引き抜いたはいいけれど

それだけよ

商品を作れても

それ以外の人が

育っていないんだもの

経営も杜撰だったようだし

経営も社撰

だったようだし

次は通商の問題か:

なんでエド様一派は

ウチからの関税を

高くしているのかしら

関税を高くされたため

アルメリア産のものは

領内で流通させる

ことが多くなった

そうすると

アルメリア領でしか

お金と品物が

循環しなくなり

でせた

関東上され価格

お店

アルメリア領

ギルド

タスメリア王国内の

経済活動が

多少なりとも悪くなる

単に

嫌がらせでは?

うーん...

他領

国として考えると

デメリットが

大きいと思うのよね

自領

それに

領の主要商品である

作物に限っては

応急処置を施した

今の状態だと

領内で売買したほうが

利益が出るから

いいんだけれど...

アルメリア領の

作物収穫量は

王国内で

二・三番目の位置だ

今までウチから

作物を買っていた領が

どう賄っているのかも

気になるのよね...

他領への

輸出量が

減ったせいで

領内に作物が

余り始めた

...

考えるには

材料が少ない!!

そこでアルメリア領では

不作時や災害時など

万が一のために備え

ターニャ

これの調査を頼める?

過剰に余った分を日領で買い取り

備蓄する政策を始めたー

畏まりました

はー

ポカ

いち段落

お天気もいいし

中庭でお茶でも

飲もうかしら

ー...お姉様

ベルン...!

...それは中庭で

聞いてもいい話?

え...と

少しお時間を

頂いても...?

分かったわ

場所を

変えましょう

カイヤ

それで?

先日

国軍の解体提案が

奏上されました

...まさか、ユーリ令嬢が

随分前に言ってたアレ?

騒動でお父様が

身動きが取れない時に

事が起きたようです

はい

彼女の言葉はそんなにも

影響力を持ちはじめたの

中立派も..

でも

ご安心ください

奏上するには

ある程度の

賛同者が必要よね?

第二王子派の他に

中立派の一部も

賛同したようです

騒動が早くに

収束したので

案は瀬戸際で

止めることが

出来ました

...どうやって?

随分昔の法じゃない...!

「戦時体制法」を

持ち出したと

戦時体制法

今のタスメリア王国は

戦時中だと...

だからその法が適用され

軍隊は解体できない...と

はい

そういうことね

それは

タスメリア国家が

制定された時に作られ

タスメリアと

トワイルは

あくまで休戦であり、

終戦ではないと

そんな埃を被った

法を持ち出すあたり

お父様も苦労

されたのね...

その名の通り

戦時には何よりも

優先される法だ

お姉様

ーそれで

今までの話を

踏まえてご相談が

違うと言われたのね?

お父様から宿題を

出されたのです

この件で何が最も

問題なのか考えろと

僕としては

中立派が第二王子派へ

靡いたのが問題かと

思ったのですが...

...はい

...

どこまで深く考え

「答えのない物事を

そうね

正解かは

分からない

けれど

仕事をしていると

常々思う

想定し

動こうとするか

それを

見たいのだと思うわ

学園の試験のように

しっかりとした解答が

あればどれほど楽がと

あらゆる角度から

物事を見なさいと

いうことよ

今回の件

お父様は私に

報告せよと?

はい

中立派がどのような

思惑で賛成したか

そしてその結果

どのような

ことになるのか

...そう...

考えたら

考えた分だけ

あらゆる事に対処。

できるようになる筈よ。

なるほど...

アルメリア領主として備えると

...ねぇベルン

そういうことか、

それじゃあベルン

もう少し詳しく話を

聞かせてくれるー

集まってくれて

ありがとう

さっきベルン経由で

お父様から報告があったの

ー?

.....あのね...

軍を解体させるべき

という奏上があったと

どうした姫様

急に俺らを

呼んで

さらに、

なっ...!

軍を解体って...

師匠は大丈夫なのかよ

お父様とお祖父様を

中心に奏上は

止められたから大丈夫

...あのね

今から言うことは

私見よ

間違いもあるでしょう...

だけど大事なこと

だから聞いてほしい

王国内で

戦への気運が高まって

いるのを感じるの

...

..

...どうして

そう思われたんです?

......

軍の解体を推し進めて

メリットがあるのは誰?

.ということよ

順を追って

説明するわ

そして

軍の解体の件

まず

ユーリ令嬢ね

ターニャからの

報告で彼女は

トワイル国と

繋がっていると

思ってる

ユーリが最初に

言い出したことでは

あるけれど

彼女自身に直接

メリットが

あるとは思えない

それに

最近起こった

一連の騒動を考えると、

第二王子派以外にも

裏で糸を引いてる

ものがいるはずー

ーそこで

思い当たるのが

ここからが

二つ目の要因ね

・ワイル国

今回の奏上に

賛同した面々

第二王子派と

中立派の一部なの

そう

なぜ中立派が

賛同を...

それが戦が

起こると思った

一つ目の要因

狙いはこうだと思う。

『自領の兵力を

合法的に拡大すること

...どういうことです?

軍解体の奏上と一緒に

解体後の軍人に対する

救済案も出されたらしいの

軍の解体後は

各領が兵士を召し抱え

国軍を解体

各領が個別に兵を雇用

確かにその案が

通ったら合法的に

拡大できますね...

有事の際には国に兵を

差し出すというものよ

王国へ再結集して戦へ

ええ

ライルとディダは知識として

知っているでしょうけど...

キャ

当時の領主はたくさんの

兵を持っていたの

建国間もない頃の

タスメリア王国は

領主の力が強かった

でもトフィ

トワイル国との戦時中

兵力を王国に集中させた

●王国には常設軍がない

●領主の采配で自領の

兵数を決められる

(1)

百合

今の比では

ないぐらいね

お師匠様が

指揮を執っている

軍部ですか...?

現在

王国

●国軍の設置

●王国が各領の兵数を決める

●王国の統制力が強まる

そう

派兵を拒んだ領主もいるなか

戦時体制法によって強制的に...

領地には自衛のための

ー結果

兵力を残すだけになった

そして国軍として

国全体を守るために

王の管理のもと

徴集した兵で

軍部を設立したのよ

そして現在の私たち領主は保有できる兵力を王国によって定められている

そして現在の私たち領主は

保有できる兵力を

王国によって定められている

今回の奏上に

賛同するほど

現状に

納得のいかない

中立派がいるー

ーと

それも最小限に

止まるように

そうでね

私その話を

聞いて思ったの

「そうすることで

領主の離反を

防ぐのが狙いだ

もしその案が

通ったとして

果たして

公平に兵力を分ける

気があったのか:って

それに加え各領が

多すぎす少なすぎず

兵を持っていることで

互いに牽制しあって

平和を保っている。

そして有事の際

本当に王国に兵を

差し出すつもり

だったのかって

「いざ事が起こった場合

領に兵を抱えたまま

引き籠ることも

離反することもできる

...有り体に言えば

タスメリア王国を

見限るかもってことか?

貴族の皆も

この国の斜陽を

感じ取っている筈だ

そうね

そしてそれに

巻き込まれ沈まないよう

抗っている

今回

賛同した面々は

少なからず

そういう思惑を

持っていると思う

それでね

貴方達を呼んだのは

アルメリアの兵力を

具体的に

知りたいからなの

備えとしてこちらも

兵力を見直さないと

いけない

承知しました

お調べして

すぐに

お伝えを...

姫様

...有事の際姫様は

離反をするような

輩と一戦交えると...?

王国の剣に一盾に

なるっていうのか?

...まさか

もしものためよ

ふーん...

けどさ

もしも

そうなった場合でも

理由はどうあれ

戦は戦だろ

そして兵に

号令を出すのは

領主代行である

姫様だ

姫様にその覚悟

はあるのか?

戦いになれば

相手を殺すことが

求められるし

......ディダ

殺される覚悟を持って

相手を殺せと

自分が傷つき

死ぬことだってある

姫様は命じることが

できるのか?

姫様の号令一つで

皆がそういう場に

立たされる

ディダ!

そ...

俺たちは自身と

その後ろに立つ民の

命を背負う

けど姫様に必要な

覚悟はそうじゃない

フッ...

姫様は戦場に立つ

全ての者たちー

...

そして『その後』に

責任と覚悟を持つべきだ

姫様の命令が

俺たちの指針

愛する人の下に

戻ってこれない

覚悟を持って戦場に出る

それ一つで戦場は

如何様にもなるんだから

そして直接手を

下さなくとも

...だろう?

スミ

......

命令書にサインをしたら、

姫様の手も血に塗れる

...そうね

...ディダ...

貴方の言う通りだわ...

私が指示を

出すだけで事は為される

私の指示一つで

全てが為される

民を守るためにと

大義名分を掲げ

ーでも

ごめんなさい

戦えと

......

...すぐには答えられない

命を奪えと

指示をする

...少し時間を頂戴

ーこれまで以上に見たものの彼や身体の

覚悟はあるのかー

人の命が直接やり取りされ

その責めを負う

その問いに私はまだ答えられない

「その責めをどう負うべきか

領土としてどうあるべきか

ー身がーーすくむ

...あらどうしたの

アイリスちゃん

沈んだ顔をして

お母様.....

...あの...

少し疲れて

しまったので...

あら

あら

根を詰めるのは

良くないわ

本当旦那様そっくりね

アイリスちゃん

あっ

あの...

本当は何か

思い悩んで

いるでしょう

え...

馬車を至急

用意してちょうだい

閉じ籠ってちゃ

悪い方にばかり考えてしまうわ

さあ乗って

え?

え!?

お母様!

ここは...?

アイリスちゃん

こっちこつち

キィ...

...こんにちは

ちょっとだけ

お邪魔しても

いいかしら

...メルちゃん!?

いえ

メルリス様!

どうぞ

どうぞ

メルちゃん...?

ありがとう

すんなり

入れましたね

旦那様と

出会ったのも

ここなのよ..

さあどうぞ

ここは軍の

管轄だから

私のお父様の伝手でね

懐かしいわ

それに

私は守衛さんと

顔見知りだから

綺麗...

ここはね

王都の

警備用見張り台

子供の頃からね

悩み事があると

来ていたのよ

武術の稽古で

負けてしまった時とか

生きる目的を

失くしてしまった時とか

それに

私の夢が断たれた時

お母様の夢...?

軍人に

なりたかったの

軍人...ですか?

そう

小さい頃から

武術を学んでいてね

貴族のマナーなど

一切学ばず

ただただ武人に憧れる

男の子のように...

教えが良かったのか

才があったのか

それなりに

強かったのよ

...剣を学ぶきっかけは

私のお母様が野盗に

命を奪われて

しまったから

...病気で

亡くなったと

ばかり...

ーお母様が

亡くなってからは

闇雲に剣を振るったわ

寂しい思いを

振り切るように

何も考えなくて

いいように

限界まで訓練しては

ベッドに倒れ込んだ

強くなりたい

敵を討ちたい

復讐心が

私の原動力だった

でもね

そうこうしている内に

お父様が件の野盗を

捕まえてね

...

私カラッポに

なっちゃったのよ

敵を討つことを

終着点としていた私は

何のために

生きるのか

学ぶのか

何のために武術を

目的が見えなく

なってしまったの

そんな時にも

ここに昇ったわ

いつもの

場所へ急いだ!

階段を

かけ昇り

.....なに...?

はぁ...

ーそうしたら

そこには旦那様からの

手紙があったのよ

そこには

こう書いてあった

「その手紙を読んで

ここからの

景色を見て

目的が失くなったのなら、

また探せばいい

私は新たな目的を決めた

私は新たな

目的を決めた

生き急ぐな

民を自らの手で

守りたいと思った

だから軍人に

なりたかったのよ

あの:その頃からお父様と

お知り合いだったんですか?

ええ

旦那様はこの塔の

視察を任されていてね

すごい方よね

.....はい

何度か

言葉を交わす

事があったの

旦那様と話すたびに

私は衝撃を受けたわ

ノロケ

かしら...

でもね

あっという間に

夢は断たれるの

え..

新しく見つけた目的も

消えてしまってー

どうしようもない気持ちを

引きずったまま

またここに足を運んだわ

軍は女人禁制

元々

入れなかったのよ

...そうしたらね

馬鹿よね

なんと今度は

旦那様本人が来たの

お前は何のために

武を磨いたのかー

...メリー?

軍に入るのが目的では

ないだろうと

ルイ...

民を守るのが目的であれば

一つ手段が潰えただけ

ーそこでまた

旦那様は

諭してくれた

他のやり方で

民の営みを支えることは

出来るー

ーと

目の前が

開けたわ

ーねえ

アイリスちゃん

だから剣を置き

社交界という別の戦場へ

足を踏み入れたの

見て

それならば私は

私が戦える場所」で

民を守ろうと...

そう決めた

綺麗な街よね

一つ一つに

人がいて

生きているからこそ

泣き笑い

日々を営んで

なんて美しくて

尊いのだろうと思うわ

私も旦那様も

幼い頃から守りたくて

止まない風景よ

...領主が歩む道は

すべて民の生活が

かかってくるわよね

弱気になる時も

あるでしょう

想いがある

でも

貴女には貴女の

武器がある

ーこの光景が

いつまでも続くように

悲劇に嘆くことの

ないように...

...ええ

だから

目的を

見失わないで

そう願って止まないわ

何か御用ですか

姫様

ディダ

そうっすね

貴方私に

血を流す

覚悟はあるのかと

その答え

そう

聞いたわよね

『はい』であり

『いいえ』ね

......?

私の目的

そして

私の想いは

アルメリア領を...

民を守ること

ーそのために

必要ならば兵を動かすわ

責めも負う

「だけどね

そんな事態が

起きないよう

最後の最後まで

足掻くわ

交渉を重ね

時を見て

情勢に流されないように、

お母様が仰っていた通り

手段は決して一つでは

ないのだから!

ペンと

頭と

戦に勝つよりも

どう戦を起こさせないか

口先が私の武器

口先が

私の武器

それを第一に

私は動く

先を見据え

知恵を絞り

策を打ち立てる

「だけどね

もしも...

どうしてもそれしか

道がないと判断したら

それを引く前に

他のカードを

切れるようにする

武力は

最後のカード

――貴方たちにお願いするわ

お願いするわ

「貴方たちに

それが私の役割だ

流す血が

少しでも

少なくなるように

そして武力の道しか

残せなかった私が

その責めを

全て負いましょう

素晴らしい決意で

物凄く甘い言葉だ。

ディダ...!

......素直になれば

いいものを

でもいい

...お嬢様

そんな姫様だから

守りたくなる

道がなくなったのであれば

我らに寄りかかり下さい

我らは貴女の

剣であり盾です

貴女を

貴女の大切な物ごと

貴女の憂いは

我らが払いましょう

必ずや

お守り致しましょう

キャンチャーっ!!

ありがとうー

...ターニャ!

...お嬢様への

手紙ですか?

あそうなの

ミモザ様から

...それとね

アイリス様に

来客があって...

先触れもなく?

あのね...

今から出かける

というのに

一体どなたです

お待たせしました

どうぞこちらへ

こちらの

扉の先へどうぞ

お進みください

「私が対応します

先触れもなく

押しかけるとは

どういう神経を

お持ちでしょうか

え...っ

ここは

外じゃ...

はい

屋敷に

お嬢様はおりません

お帰り下さい

皆なにが

喜ぶかしらねぇ

レーメとモネダには

頭を使うしお菓子かしら

メリダとセイは

お菓子だと仕事を彷彿

させてしまうし...

う〜〜ん...

...どれも決め手に

かけるのよねぇ...

ごめんなさい

あっちにも

いい雰囲気のお店が

ある筈だから

行ってもいいかしら

もちろんです

何せのままに

お嬢様のお選びに

なったものでしたら

何でも喜ぶかと

へいへい

もう

それが一番困るわ

せっかくあげるなら

その人が欲しいものを

あげたいじゃない

たしか

この辺りだったと

思うんだけれど...

:ディーン

と女の人・

...ディーン

ですね...

声をおかけ

しますか?

...そうね...

でも連れの方が

いるみたいだし

.女の人...の

なんだか胸が

モヤモヤする

...

別にディーンが

誰といたって

いいじゃない..

アリス様...

どうなさい

ました?

お嬢様

...えぇ久しぶり

...そちらの方は?

お久しぶりです

お嬢様

まさか王都で

会うなんてね

ーはじめまして

レティと申します

あ...!

兄がいつもお世話に

なっております

そういえばあの時

妹がいるって

そうか妹

一人での外出は

禁止されていますし

今までご挨拶出来ず

申し訳ありませんでした

兄がそちらに

お邪魔している時は

私が仕事を引き継いで

いるものですから

いえ

こちらこそお兄様には

いつも助けて頂いております

...ここでは

名乗れないため

無礼をお許し下さい

街ではアリスと

呼んでいただければ

そんな

大丈夫です

ご事情は存じ上げて

おりますから

...そうだ!

宜しければ

ゆっくりお話をさせて

いただけませんか?

兄がお嬢様のところで

ちゃんと働いているのが

伺いたいのです

...しティ

お嬢様は

忙しい身

ですから

...妹の言葉は

どうぞ聞き

流して下さい

レティ...

クスッ

まぁお兄様!

なにか聞かれては

ますいことでも?

お前って

やっは......

いいですわ

お店へ

行きましょうか

近くに懇意にしている

所がありますからー

改めまして

アイリス・ラーナ・

アルメリアです

レティです

...私がディーンに

お手伝いして

もらっている間

仕事のしわ寄せが

貴女に

いってしまって

るんでしょう?

申し訳ないわね

いえ

仕事は好きですし

...それに

私はお嬢様を

尊敬しているんです

申し訳なく思う

必要はありません

...尊敬ですか?

はい

お嬢様が監督し始めてから

領地の経済発展は

目覚ましいと聞いています

アルメリアは住みやすく

移住される方も多いとも

人会った事もない私を?

その手腕は

尊敬に値します

ありがとう

こちらの内心を

読んだかの様な言葉

さすがディーンの妹ね

それに同じ女性が

活躍している

話を聞くのは

嬉しいものですから

ー貴女も仕事を

されて

いるのでしょう?

どういった

ことを?

今は兄の

仕事の手伝いを

...と言っても

裏方だけですが

書類や集まった

情報の整理

主だったところへの

交渉の根回しですね

あら

裏方だけなんて

そんな事ないわよ

どれも根気が

必要な仕事だわ

私の仕事も

書類作成や整理が

多いもの

似た様なものよ

......?

.....そうですね...

...ただ

責任という部分を考えると

お嬢様とは違うと思います

お嬢様は

領政に関わる判断を

ご自身で

されていますから

あっ

でもそう言って頂けて

とても嬉しいです

...なぁターニャ

姫様もレティも

若いよな?

...それがなにか?

いや...

若い娘さん同士って

華やかな話題を

話すイメージ

だったんだけどさ...

あそこのお店が

美味しかったの!

...そうなのよねぇ

......

とか

殿方が!とか

なんですか

その浅はかな

女性像は

アイリス様も

ですか!?

そこが本当に

悩みどころで

書類に何時間も

向き合っていると

終わった途端

頭重くって

夜遅くまで

仕事が長引くと

朝が酷いんですよね

なんか

仕事とか健康面の

話はっかしてんなって

いや

いいんだけどさ

...仕事の苦労を

気軽に話せる人って

お嬢様には

いなかったと思うし

いいと思うけれどね

...あのアイリス様の

今までのお話を

聞いていて思ったのですが、

少し仕事を

減らされては

いかがですか?

あら

どうして?

他の人の倍以上

仕事をして

いそうですから...

お身体が心配で

これでも随分

減らした方なのよ

商会には頼りになる

補佐がいるし

領政には家令が

いてくれるから大丈夫

ーそれに

ディーンね

彼は大切な右腕よ

彼がいなければ

私は倒れていたかもね

ディーンは私が突発的に思いついたアイディアや構想をまとめ

ディーンは

私が突発的に思いついた

アイディアや構想をまとめ

ディーンは私にとって

右腕以上の存在

...まぁ

効率化を考え実現可能な範囲に落とし込んでくれる

効率化を考え

実現可能な範囲に

落とし込んでくれる

相棒だ

そしてそれを基に

私がまた意見を出す

...貴女のお兄様は

細かい所まで

気が利いて

仕事が正確なの

一人で思い悩むより

ずっと能率的だし

良いものができるー

とても

有難い存在だわ

でも

アイリス様

兄のその細かなところ

私からすると難点なのです

あら

どうして?

...そのおかげで仕事上

気が抜けませんもの

まぁ...

レティ

お兄様

私は

アイリス様と

いつ会えるか

分からないのよ

話したいことは

この場で話さないと

そういうことは

本人のいないところで話せ

そうか

レティは一人で

出歩けないの

だものね...

それじゃあレティ

...はい!

私がまた

王都に来た時に

会いましょう?

そしたらまた

色んなことが

話せるわ

ありがとうございます

キィ...

アイリス様

長い間お引き止め

してしまい

申し訳ありませんでした

お店の情報も

ありがとう

これから

覗いてみるわ

いいのよ

楽しかったし

いえ

皆様にピッタリの

お土産が見つかると

いいですね

はい

―アリス様改めて

今日はありがとう

ございました

私は明日

アルメリアへ戻るわね

私もこちらでの業務が

終わり次第向かいます

「ありがとう

大丈夫よ

楽しかったもの

...それとディーン

一応伝えておくわ

...それじゃあ

領で待っているわ

メリダとセイには

ハンカチーフ

他のみんなには

甘いお菓子...と

いいものを買えたわ

レティに感謝ね

本当ですね

そういえばお嬢様

関税の件は

どうなりましたか?

セイの大活躍

のおかげで!

もしお役に立てる

ことがあれは...と

ああ

アルメリアだけ

高くされて

いるやつね

とりあえず

一時しのぎは

出来そうよ

王都にはエド様の

庇護下にある商会が

いくつかある

調べてみると

その商会の会頭は

正当な後継者がいるにも

拘らず裏工作をし

エド様商会は基本的にどこも

その経営状態が悪いのだけれど

商会を乗っ取って

地位を得た

という事だった

それに加え、きな臭い

経営をしているという

噂があった

「それならばと

そこに目をつけたのだ

セイに

その商会に工作を

しかけるよう

指示を出したのだ

まずは裏から手を回し

経営を更に悪化させ

首が回らなくなったところで

上の者たちを排斥すること

素地が

出来たところで

新しい会頭へ

話を持ちかけた

高額な関税が掛かるのは

アルメリア領を

本拠地とする商会のみ

だからそれを逆手に取って

アルメリアの息がかかった。

他領の商会を作ることを

考えたの

そうすれば

商品自体はアルメリアで

作ったものでも

そして本来

就くはずだった

正当な後継者を

会頭へ迎え入れること

アズータ商会の

商品運送を

担ってくれと

市場では

他領産のものとして

売れるからね

その商会は

看板こそ以前のままだが

今はアズータ商品の運送を

一手に担ってくれている

ーでも

根本的な解決には

なってないから

彼らのおかげで

通常の関税で品物を

取り引きできるようになり

とりあえずは一段落と

いうところだろうか

関税の正常化に向けては

また追々考えていくわ

チャ

...この件で

なにか調べることがあったら

お願いするかもしれない

私が雇った諜報員も

使いながら

上手くやってちょうだい

アルメリアを拠点とする

他の商会も契約を

進めているようだしね

人数は少ないけれど

アルメリア家や

アンダーソン家の

伝手で雇った人だから

信用はおけると思う

よろしくね

ターニャ

畏まり

ました

アイリス様

.....!

...

貴女に会いに

来たんだ!

...ヴァン様...

......

ヴァン様

なぜここに...?

さっきは

屋敷にいないと

言われたけれど...

一度会って

話したい事が

あったからさ

待っていたんだよ

無礼が過ぎます!

先程のことといい

貴方は公爵家を

軽んじて

いるのですか!

...ターニャ

いいわ

ヴァン様

お話だけは

伺わせていただきます

さっさと中へ

入っていただけます?

歓迎されるとでも

思っていらした?

......

...随分物々しいね

いや...失言だった

ご用件は手短に

お願いいたします

―...

僕の後ろ盾に

なって欲しいんだ

後ろ盾...

駆け引きが微塵もない

この性急さ

切羽詰まっているのね

知っている

だろうが...

破門騒動により

ダリル教は

混乱の真っ只中だ

ー...なるほどね

このままでは王国にも

今以上の混乱が

及ぶかもしれない

ダリル教内部は

破門騒動の責任追及で

揺れに揺れている

ーそして

―そして王国の貴族内でも

王国の貴族内でも

教皇一派と痙着のあった貴族にも

講査の手が及んでいるからだ。

今後政に関わるような

大物貴族との癒着が明るみに出た場合

...確かに王国へも

害が出るでしょうね

今以上に王国が

混乱するだろう。

だろう...!!

だからこそ

君の力が

必要なんだ!

教皇の息子で

ある僕と

被害者である

君とが手を取り

協力関係にあると

内外に示せれば

これ以上ない

抑止力になると

思うんだよ

...私たちは関係を

修復しました

だからこれ以上の

調査は必要ない!

とでも

言う気ですか?

...っ

それにです

ヴァン様の

後ろ盾をしたとして

私のメリットは?

...君はこの国の

筆頭貴族だろう

貴族として

この国の危機を

救おうという

気概はないのか?

あら

ヴァン様

そもそも私に冤罪を

かけようとしなければ

このような事に

ならなかったのではなくて?

それに国の混乱なんて

今さらだわ

次の王位を巡って

貴族は三つ巴に

なっているもの

すでに

綻んでいる国を

私と貴方ごときが

手を組んだところで

縫えるとは思えない

その状態で

国が機能している

事が奇跡ね

王国がバラバラに

ならないよう

心血を注いでいる人の

心中は如何様なものか

いつも思いを

巡らせる

敵対勢力からの妨害

誰が敵か味方か

分からない状態

指揮系統が私一人の

アルメリア領とは

比べものにならない

くらいの軋轢

歩踏み外せば

国家在亡の危機と

いっても

過言ではない綱渡り

胃が痛くなる事必至だ

だからこそ

手国内を私利私欲で

かき乱すものは

疎ましくもある

―...

僕は国を危機に

陥れるような事は

していないよ

まぁ...!

...ヴァン様

貴方の行動も

国の混乱の一因なのよ

なにが

おかしいんだい

なのに国を守るため

私と手を組む?

どの口が仰るのかしら

貴方無自覚なの?

エドワード様と随分仲良く

していたじゃない

お...

同じ学園なんだから

当然じゃないか...!

当然じゃないから

言っているの

あの学園は

貴族社会の縮図

行動を共にするものは

派閥を共にするも同じ

貴方は

タスメリア王国の

派閥争いを激化させた

一人なのよ

貴方が慕っていたのが

エドワード様か

ユーリ様かは

知らないけれど

傍から見たら

立派な第二王子派だわ

今更国のためだと

言われてもね

.......自分が

浅慮なのは

よく分かった

だからこそ事の責任を

取らなければいけない

これ以上の

混乱を招かないよう

僕は僕の出来ることを

したいと思う

だから今一度

お願いしたい!

無理ね

僕に協力しては

くれないか..!

...どうして...

私と貴方が手を組んで

教会と王国が

表面上の平穏を

得るよりずっとね

この国の未来を

考えるなら

ダリル教が政に

干渉してこない方が

いいもの

......!

ダリル教は

変革の時よ

貴族から集めた

教会への寄付金

...

教会の腐敗は

目に

余り過ぎた

聖職者にも:

生活かあるんだ

そう

王国からの支援金

そのお金は一体どこへ

行っているのかしら

それじゃあ

ダリル教への支援金は

民から徴収したお金で

捻出しているってご存じ?

僕は:

僕は...

貴方がいた環境が

当たり前のものだとは

思わないことね

ま...っ

失礼

待ってくれ!

僕を

助けてくれっ...!

なぜ私が貴方を

助けなければ

ならないの?

私は心優しい

ユーリ様を虐けた

悪女なのでしょう?

...ユーリ...

私ではなく

ユーリ様に

助けを求めなさい

...ユーリ...

は..

僕のことを

いないかのように

扱うんだ...

周りの皆も

手のひらを

返したように

冷たくて...

だから...っ

それが

何だと言うの?

皆貴方の教会の力が

欲しかっただけじゃない

ヴァン様自身には

誰も興味がない

私もそうよ

僕は...

僕は

僕を見捨てた奴を

見返したい...

早くお引き取りを

.....見返す

それが本音?

見返してどうするの?

...そうだ

何も出来ないまま

終わりたくない...

ユーリに愛を乞う?

エドワード様の

側近にでもしてもらう?

違う

見返したいだけだ。

自分自身のために

...そう

そのためだったら

何でもするのかしら

コクン

それじゃあまず

貴方が認識している

今の自分の

立ち位置を教えて

実務経験もない自分は

このまま教会に

残れるかも怪しいと思う。

父が捕縛されてから

教皇の世襲制が問題視

されていることは知っていろ

そして今の

ダリル教には

僕の存在は

邪魔だということも

よく分かって

いるじゃない

改革が進んでる今

私が何をしようと

貴方が教皇に

なることはできないわ

座って

でもね

貴方を知り合いの

教会に置いて貰えるよう

取り計らう事はできる

何もない

一介の聖職者としてね

教皇どころか

本部に入れるか

どうかも分からない

ターニャ

でも貴方自身が

実力を積み示せば

重用してくれる

可能性も十分ある

その教会の司祭様は

そういう方よ

紙とペンを

...さあ

これが誓約書よ

ーどうする?

ターニャ

誓約書を

保管しておいてくれる?

それと至急

ラフィエル司祭と

ラフシモンズ司祭へ連絡を

畏まりました

ーお嬢様

果たして

温情かしらね

...?

なぜあのような

温情をかけたのです

あのねダリル教は

改革中だけれど

すべての人がそれに

賛成しているわけではないの

教会の上層部

それに教会と

蜜月関係だった

貴族たちからの反発は

想像に難くないでしょう。

貴族からの

妨害は必ずある

それと

どんな手段を使っても

見返せれば構わないと

言った彼の剣呑さ

それにヴァン様が

使われるのを

防いだのよ

敵に回したら

脅威だと感じた

教皇の血筋を理由に

旗頭に祭り上げられる

かもしれないもの

それならば

私が囲おうと

思ったまでよ

...そうでしたか

新たな火種が

生まれたらと思うと

たまったものじゃないわ

彼が今の悔しさを糧に

成り上がったとき、

私の援助は活きてくる

ラフィエル司祭も

ラフシモンズ司祭も

領民への奉仕を推奨する方

そこで力をつければ

本部への道が開ける

可能性は高い

もし彼が悔しさを忘れ

そこに甘んじる

ようでもいいの

監視の

届くところに

いるのならばね

そうなったら

彼に恩を

売ることができる

...なぜです?

行動を把握し

彼自身が余計なことを

しようとしたら察知できる

そして外部から

接触を図ろうと

するものを事前に

掛除することができる

変な工作が

できないってわけ

そしてそれを為すことで

ラフシモンズ司祭に

風を売ることができるでしょう

ね?

どちらに転んでも

私にメリットはあるもの

彼への温情に

なるかしら

流石です

お嬢様

それでは

早速手の内のものを

教会へ送り込みますね

ターニャも

流石ね

ふふっ

ちょうどそれを

頼もうと

してたところよ

王都でやることも

あらかた終わったことだし

アルメリア領に戻る

支度をしましょうか

ディダとライルが

なんで騎士団に

来ないかたぁ?

あの二人の腕前は

目を見張るものが

あります

急になんだぁ

ドルッセン

こちらへ来たほうが

活かせるのではないかと

来ないのは

他に主が

いるからだろうよ

アルメリアの

令嬢だよ

主?

お前

知らなかったのか?

先輩はどう思います

彼女のこと

知らん和らん

俺に聞くな

挨拶以外

したことないぞ

...あの方はあまり

いい話を聞きません

学園を退学に

なったことか?

知ってる

じゃないですか

知ってるのは

それだけだ

ふふ

人となりを

知ってる訳じゃない

俺は彼女と交友が

あった訳じゃないし

行いもこの目で

見た訳じゃあない

全て又聞き

全て噂だ

......

一人となりを

知るには十分では?

あっのなぁ...

人ってのは

一面だけじゃあ

ないと思うんだよ

時と場合

相手によって

見せる顔が違う

わり...

お前だって

騎士団にいる時と

ブライベート

違うだろ

俺はその人がどういう人物か

自分が接してからじゃないと

判断できないと思ってる

一逆にお前は

彼女をどんな人物だと

思うんだよ

学園でのにと

言えるほど

深く関わって

きたのか?

一人の男として

間違っては

いなかったら思うでいる

正しいことをした

彼女を守れた

......

.....自分は

そして..

アイリスをいまだに

許せないと思う自分がいる。

それならば

ー行くか

アルメリアへ

また、#54end

コソッ

アイリスが

来たので

うたってかくれていますね...

書き下ろし小説

密偵のお仕事

の密偵

だ。

澪亜

名前は、マイロ。職業、第一の上子であるアルフレッド様

アルフレッド様は、かなり人使いが荒い...と思う。

けれども文句が言えないのは、純粋に楽しいから

いつも、気がつくとアップと驚くような成果をアルフ

レッド様は叩き出している。

るから不思議だ。

面倒な命令も、その為なんだなと思うと楽しくな

最近じゃあ、次はどんなのが出てくる?と、楽しく

のだろう。

みにしているぐらいだ

ど」

「マイロなら、大丈夫だろう」

うわー、見透かされている。アルフレッド様の笑みを

見て、俺は溜息を吐いた。

「はーい...って、いやいやちょっと待って下さい。これ

以上仕事が増えたら、流石に手が回らないんですけ

マイロ。ちょっと、ダリル教に遊びに行って来い、

今日も今日とて、突然呼ぴ出されて命令された

すると、中々アルフレッド様が表立って動くことは難しい

雨が、目を光らせているのだ......今の勢力図を踏まえ

まあ、エルリア妃とその実家であるマエリア医爵家

でも、アルフレッド様の活躍は表に出ることはない。

ははっ、確かに

一応、ラフシモンズ豆祭というう男は、俺の素敵な友人

埃を吸い過ぎて、咳き込まないようにな」

ゆや、調べるのも簡単そうだ。

うな」

なるほどー。どこを叩いても、埃が出てくるぞ

正しく生きている奴の方が、探し出すのが難しいだろ

ああ、お前の理解の通りだ。逆に聖職者らしく清く

下にいる腰巾着も忘れずに」

「あー...それって、ほぼ本部にいる全員ってことです

かね?

ちなみに、対象は?

教皇以下、枢機卿全員。あと、それぞれの枢機卿の

否定しない、か

なるほどー次は教会と対峙するのか

まあ、そうだな

ている友人ですもんね」

心配しているんだ」

ご友人も、対象でで良いんですか?

...それは歴代の王が果たそうとして、果たせなかっ

神様というベールに守られた組織に手を入れる

「これから手に手を取って、一緒に組織を壊そうとし

友人が道を踏み外しているんじゃないかと、一応俺も

ければ、放っておいて良い。まあ、なんだ......つまり

るような繋がりが出て来た時だけ調べろ。そうでな

たい。調べる過程で、何らかの不正の片棒を担いでい

ああ。奴が教会の腐敗に深まってないかだけ確認し

クッと行ってきます」

そんなやり取りを経て、教会内に侵入

この欠片まで俺の為にその力を使え

中々に厳しいですね。まあ了解です。それじゃ、サ

...無駄死には許さん。俺の影だと言うなら、最後

んてしていたら、仕事になりませんよ

ああ、分かっている。だが、いつも言っていることだが、

がいると聞く。気を付けろ

よ。何て言ったって、僕は影だだ。影が一々命を大事になる

ははっ、ありがたいですが、僕の心配はいりません

ような事案となるだろう。

たことだ

マイロなら問題ないと思うが、教会には手強い門密

実現することができるのであれは、王国史に残る

怒涛の展開だった。

なあとワクワクしつつ待っていたのだが、

べきったところで、さっさと逃げた

るなあと感心しなくもない、

難しかった。

まさか、公爵家のご令嬢が火蓋を切って落とすな

んて、誰が想像しただろうか。

...その後、俺の調べがどのように使われるのか、

が折れたが、何とかアルフレッド様の望む水準まで調

そいつらの目を掻い潜ってて調べることは、中々に骨

歴史があるだけあって、流石、良い門番を育ててい

手強い門番がいるせいで、裏の顔を調べるのは中々に

みたいな影....アルフレッド様流に言うのであれば、

侵入自体は割と簡単にでさきたけれども、確かに俺は

事の顛末を見届けて密かに突った。

ろう。

もしく面白いことに巻き込んでくれるのかと、俺は

本当、我が主人ながら未恐ろしい...:否何で頼

命じられなければ、査問会には間に合わなかっただ

余すことなく活用された

とかは分からないが、それはでもあの日あの時調査を

どこまでがアルフレッド様が当初より描いていたと

とは言え、とんとん拍子に話が進み、俺の調査は

高まる『戦争』の気遣と多数の命"を背負う重み...

その戦争の人生と多数のこれまでとは次元の違う100でも、真任がお腹様にのじかかる

アイリスを検索、次の課題は戦争!?

イズる嬢様、次の課題は戦争!?幕国ドワイル国による東略を感じるなか、護衛のディタは問う

素直ドクル国による東略を殺しる殺される覚悟をもって相手を殺せ

をもって伸すぐね。と命じることができるのか」

お嬢様におじることができるのか、お嫁様にかかる命の重圧ーー!!

この場合は、インターネットで

公爵スア嬢の嗜み

一梅宮スキ

澪亜

梅宮スキ

キャラクター原案双葉はつき

cocomollumaftengotiondor

KADOKAWA

原作、実行、地球

書店

公爵令嬢の嗜み

残し

...

原因を

*澪弼

キャラクター原案双葉はつき

それでも、

梅宮スキ

漫画梅宮スキ

角川

角川コミックス・エース

前回の公開令嬢の嗜みの

公開会場の始めた時の時間はカップリースをしてみましたが、

2020年3月4日発行

ver.002

©Reia.HadukiFutaba2020

@Sukilinemina:2020

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

角川コミックス・エース『公爵令嬢の嗜み(2)

2020年3月4日初版発行

発行者一青柳昌行

発行株式会社KADOKAWA

わせps://www.kadokawacojp/

編集企画「コミック&キャラクター局

ヤングエース編集部

X-apanesetextonky

●お問い合わせ

https//www.kadokava.co.jp/〈「お問い1合わせ「へお進みください」

X内容によっては、お答えできない場合があります。

☆サポートは日本国内のみとさせていただきます。

装幀・デザイン・山に口慎治(R.desigrstudio)

本電子書籍の全部または、一部を無断で複製、転載、配信、送信すること、

あるいはウェブサイトヘの転載等を禁止します。

また、本電子書籍の内容を無断で改変、改ざん等を行ううことも禁止します。

本電子書籍購入時にご承諾いいただいた規約により、有償・無償にかかわらず

本電子書籍を第三者に譲渡することはできません。

本電子書籍の内容は、底本発行時の取材・執筆内容にもとづきます。

本電子書籍を示すサムネイルなどのイメージ画像は、再ダウンロード時に

予告なく変更される場合があります。

また、ご覧になるリーディトングシステムにより、表示の差が認められることがあります。

この物語はフィクショシであり、実在の人物・団体とは関係がございません。

初出『ヤングエースUP』2019年9月6日〜2020年2月28日配信分

...

BOOK

K☆WALKER

...

そういえば、

...

一番大事な

梅宮スご

キャラクター原案双葉はづき