...そういえば、... 原澪一番大事な梅宮スごキャラクター原案双葉はづき 原作浮亜『梅宮スキャッキャラクター服装刀薬はつき キャラクター原案双葉はづき アイリス・ラーナ・アルメリアアルメリア公爵家の令嬢で領地の経営を一任される。日本の税務事務所で働いていた前世の記憶がある モネタ商業ギルドこの副会計士 アイリス専属の侍女意外と武闘派 生真面目な性格のアイリスの護衛 いつも諷々としているアイリスの護衛 エドワード・トー... ベルン・ターシ・アルメリア アルメリア公爵家の嫡男で、アイリスの弟 アイリスの父で、公開家当主。王国の宰相。 タスメリア王国の第二王子。アイリスの元婚約者 --アズータ商会で働く聡明な青年。 メルリス・レゼ・アルメリア アイリスの母。社交界で絶大な影響力を持つ ガゼル・ダスアンダーソンアイリスの祖父。タスリア王国の将軍 実際家の令嬢エドワードと結ばれ婚糸 ドルッセン・カタベリア騎士団団長の子息。 アイーリャ・フォン・タスメリアタスメリア王国の皇太后。 ミナ孤児達の面倒を見ている少女。 フフィエルダリル教教会の司祭。アルメリア領の学園に通う エドワードの母で、王国の妃。 アルフレッド王子... 表舞台に出てきて欲しかったんだろう? お前達が考えていた脚本とはだいぶ違うだろうがな ーエルリア妃が考えた脚本はこんなところか? エルリア妃はお前に甘い蜜を吸わせることを交換条件に教会を味方につけ そして教会勢力を取り込み王都で一大勢力になった第二王子派の力を以て アルメリア公爵家に攻撃を仕掛け蹴落とす 俺を引きずり出し失脚させる! ...まぁその目論見も水の泡となったがな 仰る通り私はエルリア妃とその実家ーーマエリア候爵家に利用されただけなのです ...舐められたものだな... 奴にそう言えと言われたのか? まさか...エルリア妃はそのようなこと... 査間会に負けた場合こうなることは想像できたはずだ 教会を追われ権力も剥奪される 尤もらしいことを言うものだ 尤もらしいことを言うものだ ならばなぜ賭け事じみたことをしてまでエルリア妃と手を組んだのか、 もっと利になることが他から提示されていたと考えるのが自然であろう お前の一番の目的はアイリスを蹴落とすことじゃない 査間会や宰相龍免に国内の目を集中させディヴァンとその一派が動き易い環境をつくること ルイ・ド・アルメリア公爵を一時的に動けないようにすること そしてアルメリア領からの流通を鈍らせること ディヴァンとの約束を遂行することだ ああ答え合わせを求めている訳ではないからな あの国で国教として認めて貰うかタスメリアの統治権を貰う ーーそれが分かっていてなぜ... 私としてはお前のような膿を出せる機会を待っていたんだ その先の企みは後に潰せばいいのだからな 勝手に自滅してくれてありがとうな それまでこの快適な部屋でのんびりと過ごすが良い 今回は随分と動きましたね 教会に手を入れる千載一遇の機会だ 無駄にする訳がないだろ そうではなくてアイリスの手助けですよ 矢面に立って貰ったんだ あれぐらいの便宜は図るさ 結果的に中立派の筆頭であったアルメリア公爵家を第一王子派に取り込めたのでいいと思います 今回の査問会皇太后様は大勢の貴族の前でアルメリア家に恩を売りそれを皆に知らしめました 他の中立派もこちらの陣営に入ってくるでしょうね 随分と我が従姉妹殿を気に入っているようですね? アイリスを手助けして下さって本当に感謝いたします ...別にお前に感謝される事じゃない 話を聞いて本当びっくりしましたよ 外面の仮面被ってるにしてもですよ? [アイリス効額主代行になり、 急成長を遂げたアルメリア領に興味を持ったのが始まり! 孤児院に何度も出向いて子どもの相手までして? 執務の面では細やかなフォローなんかしちゃって って思ってしまいましたよ 身分を隠して学園へ通っていた時から アイリスのことは何度か見ていた 婚約破棄され領地へ戻ったアイリスですが 領主代行を請け負ったそうです 領主代行に就いた後のアルメリア領は成長著しかった もう少しやりようがあるだろうに... 彼女の下に付いている人材が優秀なのか? 引き抜きも視野に入れて偵察してみるか はじめまして私はアイリス アイリス・ラーナ・アルメリア ーその地位に恥じぬように働くのは真族だからこそじゃない? ラフィエルさんのような活動をする人を頷としても支援できるようにしなくては ラフィエルさんのような活動をする人を領としても支援できるようにしなくては 領民たちには自ら考え自らの足で立って生きていく そうなって欲しいのです この領地の頷主代行を任されているわ 気づかされることが多かったんだ 俺の中では国民も財も政務も全てが机上で完結していた でもそれは違うと気づいた 数字は単なる数字であり、 人材は盤面の駒であり、 数字の後ろにいる人をきちんと見据えなければならないのだと たとえ何人死のうと何人苦しもうとそれは全て数字上のこと ...彼女といるととても面白いんだ このまま見守っていたいとさえ思う 後で帳尻が合えばそれでいいのだと ドロドロに甘やかしたくも :::以前の貴方より丸くなったと思いますよ俺は 前は何に対しても関心がないようでしたから ーだからこそ自分は心配です 自分だけに弱みを見せろと意地の悪いことを思ってしまうー 情にほだされて計画が狂うかもしれないと これからの計画を思えば今回の件を利用し王に仕える中立派の力を削ぐ道もあった ...計画を実行すればアイリスやアンダーソン家を巻き込むことになるんだぞ? 先程従姉妹の事で礼を言ったのはどの口だったか 彼女はそんなことでは潰れないでしょう なあルディウス・ジブ・アンダーソン でも貴方はアイリスを助けることを選んだー 自分は何を描いても貴方を取るんですから アルフレッド・ディーン・タスメリア様 むしろ間近で彼女が政務に当たる姿を見て決意が固まった」 この国からエルリアと上を排除すると 我が母を愛するからこそ喪失感により心を失ったのだろうが... 愛する正室を側室に殺され 憐れんでも同情をすることではない」 それを知ってもなお王は事実から目を背けエルリアの言われるがままに子供たちを排除しようとした 耳にとって俺たちは母の存在に遠く及ばないのだろう」 王は心身ともに病に侵されているんだ ーそれがたとえ道連れになっても 最後くらい王として役目を果たして貰うさ この国の膿を排除するというな 離宮はなんだかんだで安心するな 使用人も必要最低限しかいませんからある程度自由に動けますし 皇太后様も住まわれていますからおいそれと手を出せませんしね アズータ商会のハーブティーです 疲れた時にいいそうですよ 一段落したらまたアルメリアへ? アルメリアは順当に行けばベルンが継ぐでしょう アイリスはいずれ権限を渡さなければならない 貴方が望むのであれば公爵家は喜んでアイリスを嫁がせると思いますが、 羽をもぐことは本意ではないさ それに彼女にはアズータ商会がある 期待しているお祖母様には悪いが王宮へ迎え入れるつもりなどない 呼ばれて飛び出てジャシャジャジヤジャーン! こちらラフシモンズ司祭から預かった 教皇と枢機卿それと司祭の処分報告書です。 五人の枢機卿の内二人関与...司祭も三人ほど処分か そういえばマイロを見なかったか? フフフラフラックスファスティストを 相変わらず唐突な普場だな 音もなく静かに現れては消える そりゃアルフレッド様の影だからねー 情報収集の基本でしょ~ こわいねあのお嬢ちゃん ヴァン自身に罰則を与えられてはいませんが 「代々の教皇はあそこの家から輩出する 今回の件で教皇の子息くんの将来が危うくなっちゃったじゃん? その決まりもヴィルモッツが罪人となったことで異論が出ています そのお嬢ちゃんなんだけどさ 現段階でヴァンが教皇職を継ぐのは難しいでしょう この前教皇の子息くんが普段どおりにお嬢ちゃんに話しかけたらさーあー? 使えないと思ったらあんなにあっさり見捨てるんだね そのユーリの周りに鼠が随分ウロチョロしてる 守るためだけにしては動きがおかしかったしね こちらの動向が漏れている様子はあったか? 公爵子息君も騎士団長子息君も彼女と距離を置いてるみたいだし あっちも情報源が減って大変だよねぇ〜 騎士団長子息君は瀬戸際で思い止まれて良かったよ あのままユーリとべったりだったら行き着く先は... 一騎士である彼を排除したところで国に大きな影響を与える訳ではないと思いますが ...素晴らしいほど棒読みですけど あのディヴァンとかいう商人との面談が月に二・三回くらい? エドワード王子との仲はどうだとか 王宮での暮らしはどうだとか 取り留めのない話ばっかしてたなぁー そりゃあっちとしては二人の仲は重要事項でしょうね ユーリを使って国を操れる道筋が見えているのに エド様がユーリに熱を上げたまま即位した暁には 裏で糸を引いてなんでもし放題ですから タスメリア王国を引っ掻き回した上、あえて事を起こそうとしているのは! ディヴァンの行動は不思議ですね ディヴァンのたくさんある駒の一つに過ぎない タスメリアの国力を聞くためのな 計画を遂行するための手段は多い方がいいーと それならばユーリを使って国を操る未来を待つより エドワードが即位したところでだ 王国の横っ腹を突き今すぐ何もかも奪う方が手っ取り早い 政務を補佐する最高官の宰相にはルイ・ド・アルメリアがいるんだぞ 何かしようともそうそう派手なことは出来まい 貴族の内紛を利用しタスメリアの国力を疲弊させてな ...それはそれで統治だとか面倒そうだよねぇ トワイル国にとってこの国の肥沃な土地はそれだけ魅力的なんだろう なんで古今東西領土拡大を目論む国が出てくるんだろうね 今年の収穫量は近年でも特に悪いと聞いているしな 一年のほとんどが冬であるため土地もやせ細っており、 それに加えタスメリア王国との戦争 興入れの持参金は随分な額を払ったと聞く 石を投げればすぐに揺れそうな脆いタスメリア王国を壊し奪えばそれで良い 休戦の条件としての姫の輿入れー 国としての余裕がないのだろう 待つ事も出来ないほどに追い詰められている あとは公爵令嬢さんとこの侍女がコソコソと嗅ぎ回ってたくらいかな そういうことを考えるのは僕の役目じゃないか ...アイリスの部下は皆優秀な人材だな 騒動の後処理でしばらくは王都に留まるのだろうな... 彼女は消えてしまいそうだった 細い肩に大きな重圧を自ら課してー だからあえて感情を爆発させるよう仕向けだ 消えてしまわないように 家に迷惑はかけられないのだと そんなに自分を貶めるなと だからこそ何らかの形で貢献するのだと そんな危うさすら愛おしいと思うのだから重症力な... ...少し身体を動かしてくる また軍部へ潜り込むんです? 動かないと鈍ってしまいますしね 仕事はたくさんありますのよ 身体を動かすのも結構ですがその前に頭と手を動かして下さいまし ルディも時と場合を考えて止めて下さらないと 仕事はもう終わったのか? 愛しの君にお会いしている間に 「レティシア・タスメリア タスメリア王国第三位王位継承権を持つ王女 表向きは病弱で王宮の奥で療養中という事になっている お兄様こちらはサービスです 渦中にいた彼女は一般教養は元より実務も学んできた その実務能力は高く、ルイ・ド・アルメリアも認めるほどだ お金の流れに少し気になる点がありましたので 行政の予算を着服し賄賂をはら撒いたーーか 人事権を有する人殺の大臣ともあろう者がな 王宮内の椅子取りゲームにご熱心だからこそしでかしたのでしょう 俺とエドワードが陣取りゲームをしている下で 臣下たちは地位を確保するため、椅子取りゲームか それにしても随分と手際が良くなったものだ これなら安心して今後も任せられる 帰ってきて早々次の外出の尊段をつけるのはおやめください 私もアルメリアの令嬢に会わせて下さいまし ...急に...なんだ? 政に関わる希少な人材とは交流を深めたい」 ...というのは建前で 本音としてはお兄様と憎からぬ仲のようなので 彼女とはお前が思うような仲ではない アルメリア公爵家の力を削ぐ機会を見逃すぐらいですもの 使える人材だからというのはナシですわよ? そんなことありませんでしょう? ...会わせる場がない お前は宮の外に出たことは殆どないだろう。 お兄様とルディが一緒なら外へ出ても安全ではありません? そうしてまた私を置いていくのでしょう! わ...私の口からは何とも... ルディまでそんな反応なのね... 真面目な話「私ももう少し外の空気に触れたいですわ 市井を廻り民の生活をこの目で見てみたいのです お前は自分の立ち位置を理解しなおそれを望むのか そう言いたいのですよね 王が彼女の姿を見たら溺愛するだろう そんな王の姿を見ればエルリア妃は面白くないはず そんな王の姿を見ればエルリア妃は面白くないはず 命を狙われるそれは王族の子女だからという理由だけではない 彼女は母に似過ぎている だからこそ王宮は元より人目の多い場には出したくない だからこそ王宮は元より人目の多い場には出したくない 悪戯に刺激をしてレティを失いたくはない 自分にとって数少ない気の置けない人だから 「分かっていますお兄様 母の時のように...無力な自分を嘆きたくはないから 何か起きた時に私はお荷物以外の何ものでもないことを 失う事を恐れて宮に閉じ込めたいと それでも私は外の世界を見たいのです あの兄のように見たいものだけを見てここでぬくぬくと生きていたくはないのです 市井を廻るのであろう? 俺とルディがいる時であればいいぞ ありがとうございます! ならばさっさと書類仕事を終わらせましょう! 新しいものを頂いていきますわね 仕事を溜めず早々に出かけられるようにして下さいまし! ...???...!?? 宮には閉じ込めておけないのかもしれない 閉じ込めたとて自ら飛び出て行くのだろう やりますねレティシア様 お兄様から教えて頂いたのでしてよ? 自分の通したい要求よりさらに許容し難い要求を提示してからの方が上手くいくと アイリスとの仲を持ち出したのもそのためですね 大袈裟に煽ってしまいましたけれど 王都を歩きそこで偶然アルメリアの令嬢に会っても文句は言えませんでしょう 大切な兄が心を砕いている人だからですか? でもルディが想像しているような可愛らしい嫉妬心ではなくってよ? もちろん寂しい気持ちはあるけれども.. 単純に興味が湧きましたの 長らく閉ざされていたお兄様の世界に新しい人が現れたんですもの お兄様の世界には私とルディだけ あとは、使える人間がそうではないか お兄様は損得勘定で側に置く人を決めています それ故第一王子派に集まったのはお兄様の有能さを見込んできた者たちばかりです それは強みではあります けれど勢力として考えると... 今の派閥内は合理的過ぎるように感じます 連帯感とも言いましょうか 表向きは一枚岩のようで実情はそうではない: お兄様が失策した時にすぐに見限られる危険性がありますもの 私はその絆の部分が補強できたと思います 第一王子派の勢力下にいるのは ...新興貴族と地方貴族がほとんどだ 公爵家ほど大きな家ならば外部の目など気にせず中立派で居続けることもできたでしょう 彼らは家柄ではなく自身で実績を積み上げてきた 国を二分するリスクを負ってまでなぜこちらを選び取ったのか... お兄様が下心なく公爵家を助けたからこそです ...!?...??? 今の対立を収束させた先を考えると そういった信頼関係のある味方を増やしていくべきではなくて? 軍部の方々とは図らずとも親密になっているようですし それも損得関係なく得た絆でしょう 祖父たちはディーンを慕ってくれています 今のタスメリア王国はバラバラになりかけています それは歴代の王のように諸侯をまとめるに止まらない... 以前のように一刻も早く王の下に統一されなければならない そのためにお兄様は外の世界へ出なくてはならない 共に歩み血を流してくれる人が必要なのです ...だからお兄様の世界を広げてくれたアルメリア公爵令嬢が気になるのですわ レティシア様は本当に外に出られていないんですよね? まるで当事者のように情報を集められていて: 籠の中の部外者だからこそ外の世界を推測するようになるのですわ そういえば聞きたいことがあるのだけれど 起こった事に考察を加えるだけですもの 自身で行動してみないとね... ...進むも何も...という感じですね お兄様と彼女はどこまで進んでいるの? 恋愛面ではお兄様はとんだヘタレですわね 自分の気持ちを自覚したばかりの人と ...あの方にはぁの方なりの突き進めない理由があるんですよ 気持ちがあるんだかないんだか分からない人と... カッコつけた言葉で擁護しても無駄でしてよ お兄様がもっと行動に移されるとこっちも好都合なのだけれどね... 妹として二人の仲を心の底から応援しているの 私にも嫁ぐ日が来ると思う? お兄様には感謝しているのですよ 嫁がせるという選択肢もあったはずなのにしなかった 子を産んだら新たな火種になりかねないのもあるのでしょうけど :私を道具として扱わないのですから 私が嫁ぐのはお兄様が勝利を収めてからか 敗れてあの兄に政略結婚の駒にされる時か... 私たちは勝たなければなりませんね 差し当たってはアルメリア領への通商妨害に対する対抗策でしょうか 手伝えることはなんでもしますわ 破門騒動が収束した後も第二王子派から受けた経済的な問題が山積みになっている アルメリア領からの関税を高くする通商妨害 アズータ商会から中核を担う人材を引き抜く妨害 そして領主代行が破門されたという風評被害 後処理が大変じゃない.. アルメリアの産業は立ち行かなくなっていたー 「まずは商会から... 業績は悪化する一方のようですね アルメリアのどの商会も客足が戻って来ているようだし アズータ商会も新商品のコーヒーと寒天が当たって ウチから従業員を引き抜いてまで作ったエド様商会のまぁ酷いこと.. 風評被害の方はそのうち収まるとして 風評被害の方はそのうち収まるとして 製造のノウハウを持っている人を引き抜いたはいいけれどそれだけよ 商品を作れてもそれ以外の人が育っていないんだもの 経営も杜撰だったようだし 経営も社撰だったようだし なんでエド様一派はウチからの関税を高くしているのかしら 関税を高くされたためアルメリア産のものは領内で流通させることが多くなった そうするとアルメリア領でしかお金と品物が循環しなくなり タスメリア王国内の経済活動が多少なりとも悪くなる 国として考えるとデメリットが大きいと思うのよね それに領の主要商品である作物に限っては応急処置を施した 今の状態だと領内で売買したほうが利益が出るからいいんだけれど... アルメリア領の作物収穫量は王国内で二・三番目の位置だ 今までウチから作物を買っていた領がどう賄っているのかも気になるのよね... 他領への輸出量が減ったせいで 領内に作物が余り始めた 考えるには材料が少ない!! そこでアルメリア領では 不作時や災害時など万が一のために備え ターニャこれの調査を頼める? 過剰に余った分を日領で買い取り備蓄する政策を始めたー お天気もいいし中庭でお茶でも飲もうかしら ...それは中庭で聞いてもいい話? 少しお時間を頂いても...? 先日国軍の解体提案が奏上されました ...まさか、ユーリ令嬢が随分前に言ってたアレ? 騒動でお父様が身動きが取れない時に事が起きたようです 彼女の言葉はそんなにも影響力を持ちはじめたの 奏上するにはある程度の賛同者が必要よね? 第二王子派の他に中立派の一部も賛同したようです 騒動が早くに収束したので 案は瀬戸際で止めることが出来ました 随分昔の法じゃない...! 「戦時体制法」を持ち出したと 今のタスメリア王国は戦時中だと... だからその法が適用され軍隊は解体できない...と それはタスメリア国家が制定された時に作られ タスメリアとトワイルはあくまで休戦であり、終戦ではないと そんな埃を被った法を持ち出すあたりお父様も苦労されたのね... その名の通り戦時には何よりも優先される法だ 今までの話を踏まえてご相談が お父様から宿題を出されたのです この件で何が最も問題なのか考えろと 僕としては中立派が第二王子派へ靡いたのが問題かと思ったのですが... 正解かは分からないけれど 仕事をしていると常々思う それを見たいのだと思うわ 学園の試験のようにしっかりとした解答があればどれほど楽がと あらゆる角度から物事を見なさいということよ 今回の件お父様は私に報告せよと? 中立派がどのような思惑で賛成したか そしてその結果どのようなことになるのか 考えたら考えた分だけあらゆる事に対処。できるようになる筈よ。 アルメリア領主として備えると もう少し詳しく話を聞かせてくれるー 集まってくれてありがとう さっきベルン経由でお父様から報告があったの 軍を解体させるべきという奏上があったと どうした姫様急に俺らを呼んで お父様とお祖父様を中心に奏上は止められたから大丈夫 今から言うことは私見よ 間違いもあるでしょう...だけど大事なことだから聞いてほしい 戦への気運が高まっているのを感じるの ...どうしてそう思われたんです? 軍の解体を推し進めてメリットがあるのは誰? ターニャからの報告で彼女はトワイル国と繋がっていると思ってる ユーリが最初に言い出したことではあるけれど 彼女自身に直接メリットがあるとは思えない それに最近起こった一連の騒動を考えると、 第二王子派以外にも裏で糸を引いてるものがいるはずー ここからが二つ目の要因ね 今回の奏上に賛同した面々 第二王子派と中立派の一部なの なぜ中立派が賛同を... それが戦が起こると思った一つ目の要因 『自領の兵力を合法的に拡大すること ...どういうことです? 軍解体の奏上と一緒に解体後の軍人に対する救済案も出されたらしいの 軍の解体後は各領が兵士を召し抱え 確かにその案が通ったら合法的に拡大できますね... 有事の際には国に兵を差し出すというものよ ライルとディダは知識として知っているでしょうけど... 当時の領主はたくさんの兵を持っていたの 建国間もない頃のタスメリア王国は領主の力が強かった 兵力を王国に集中させた ●王国には常設軍がない●領主の采配で自領の兵数を決められる 今の比ではないぐらいね お師匠様が指揮を執っている軍部ですか...? ●国軍の設置●王国が各領の兵数を決める●王国の統制力が強まる 派兵を拒んだ領主もいるなか戦時体制法によって強制的に... 領地には自衛のためのー結果兵力を残すだけになった そして国軍として国全体を守るために 王の管理のもと徴集した兵で軍部を設立したのよ そして現在の私たち領主は保有できる兵力を王国によって定められている そして現在の私たち領主は保有できる兵力を王国によって定められている 今回の奏上に賛同するほど 現状に納得のいかない中立派がいるーーと それも最小限に止まるように 私その話を聞いて思ったの 領主の離反を防ぐのが狙いだ もしその案が通ったとして 果たして公平に兵力を分ける気があったのか:って それに加え各領が多すぎす少なすぎず兵を持っていることで 互いに牽制しあって平和を保っている。 そして有事の際本当に王国に兵を差し出すつもりだったのかって あ「いざ事が起こった場合 領に兵を抱えたまま引き籠ることも離反することもできる ...有り体に言えばタスメリア王国を見限るかもってことか? 貴族の皆もこの国の斜陽を感じ取っている筈だ そしてそれに巻き込まれ沈まないよう抗っている 少なからずそういう思惑を持っていると思う それでね貴方達を呼んだのは アルメリアの兵力を具体的に知りたいからなの 備えとしてこちらも兵力を見直さないといけない お調べしてすぐにお伝えを... ...有事の際姫様は離反をするような輩と一戦交えると...? 王国の剣に一盾になるっていうのか? もしもそうなった場合でも 理由はどうあれ戦は戦だろ そして兵に号令を出すのは領主代行である姫様だ 姫様にその覚悟はあるのか? 戦いになれば相手を殺すことが求められるし 殺される覚悟を持って相手を殺せと 自分が傷つき死ぬことだってある 姫様は命じることができるのか? 姫様の号令一つで皆がそういう場に立たされる 俺たちは自身とその後ろに立つ民の命を背負う けど姫様に必要な覚悟はそうじゃない 姫様は戦場に立つ全ての者たちー そして『その後』に責任と覚悟を持つべきだ 姫様の命令が俺たちの指針 愛する人の下に戻ってこれない覚悟を持って戦場に出る それ一つで戦場は如何様にもなるんだから そして直接手を下さなくとも 命令書にサインをしたら、姫様の手も血に塗れる 貴方の言う通りだわ... 出すだけで事は為される 私の指示一つで全てが為される 民を守るためにと大義名分を掲げ ...すぐには答えられない ーこれまで以上に見たものの彼や身体の 人の命が直接やり取りされその責めを負う その問いに私はまだ答えられない 「その責めをどう負うべきか 領土としてどうあるべきか ...あらどうしたのアイリスちゃん 少し疲れてしまったので... 根を詰めるのは良くないわ 本当は何か思い悩んでいるでしょう 馬車を至急用意してちょうだい 閉じ籠ってちゃ悪い方にばかり考えてしまうわ アイリスちゃんこっちこつち ちょっとだけお邪魔してもいいかしら 旦那様と出会ったのもここなのよ.. ここは軍の管轄だから私のお父様の伝手でね それに私は守衛さんと顔見知りだから ここはね王都の警備用見張り台 子供の頃からね悩み事があると来ていたのよ 武術の稽古で負けてしまった時とか 生きる目的を失くしてしまった時とか それに私の夢が断たれた時 小さい頃から武術を学んでいてね 貴族のマナーなど一切学ばずただただ武人に憧れる男の子のように... 教えが良かったのか才があったのかそれなりに強かったのよ ...剣を学ぶきっかけは私のお母様が野盗に命を奪われてしまったから ...病気で亡くなったとばかり... 亡くなってからは闇雲に剣を振るったわ 寂しい思いを振り切るように 何も考えなくていいように 限界まで訓練してはベッドに倒れ込んだ 復讐心が私の原動力だった でもねそうこうしている内にお父様が件の野盗を捕まえてね 私カラッポになっちゃったのよ 敵を討つことを終着点としていた私は 目的が見えなくなってしまったの そんな時にもここに昇ったわ いつもの場所へ急いだ! そこには旦那様からの手紙があったのよ そこにはこう書いてあった 目的が失くなったのなら、また探せばいい 私は新たな目的を決めた 私は新たな目的を決めた 民を自らの手で守りたいと思った だから軍人になりたかったのよ あの:その頃からお父様とお知り合いだったんですか? 旦那様はこの塔の視察を任されていてね 何度か言葉を交わす事があったの 旦那様と話すたびに私は衝撃を受けたわ でもねあっという間に夢は断たれるの 新しく見つけた目的も消えてしまってー どうしようもない気持ちを引きずったまままたここに足を運んだわ なんと今度は旦那様本人が来たの お前は何のために武を磨いたのかー 軍に入るのが目的ではないだろうと 民を守るのが目的であれば一つ手段が潰えただけ ーそこでまた旦那様は諭してくれた 他のやり方で民の営みを支えることは出来るー だから剣を置き社交界という別の戦場へ足を踏み入れたの それならば私は私が戦える場所」で民を守ろうと... なんて美しくて尊いのだろうと思うわ 私も旦那様も幼い頃から守りたくて止まない風景よ ...領主が歩む道はすべて民の生活がかかってくるわよね 弱気になる時もあるでしょう でも貴女には貴女の武器がある 悲劇に嘆くことのないように... だから目的を見失わないで 血を流す覚悟はあるのかと 『はい』であり『いいえ』ね 私の目的そして私の想いは アルメリア領を...民を守ること 必要ならば兵を動かすわ そんな事態が起きないよう最後の最後まで足掻くわ 時を見て情勢に流されないように、 お母様が仰っていた通り手段は決して一つではないのだから! 戦に勝つよりもどう戦を起こさせないか 先を見据え知恵を絞り策を打ち立てる それを引く前に他のカードを切れるようにする ――貴方たちにお願いするわ 流す血が少しでも少なくなるように そして武力の道しか残せなかった私が その責めを全て負いましょう そんな姫様だから守りたくなる 道がなくなったのであれば我らに寄りかかり下さい 我らは貴女の剣であり盾です 貴女の憂いは我らが払いましょう 必ずやお守り致しましょう ...お嬢様への手紙ですか? あそうなのミモザ様から 今アイリス様に来客があって... 今から出かけるというのに一体どなたです こちらの扉の先へどうぞお進みください 先触れもなく押しかけるとはどういう神経をお持ちでしょうか 屋敷にお嬢様はおりません 皆なにが喜ぶかしらねぇ レーメとモネダには頭を使うしお菓子かしら メリダとセイはお菓子だと仕事を彷彿させてしまうし... ...どれも決め手にかけるのよねぇ... あっちにもいい雰囲気のお店がある筈だから行ってもいいかしら お嬢様のお選びになったものでしたら何でも喜ぶかと せっかくあげるならその人が欲しいものをあげたいじゃない この辺りだったと思うんだけれど... ...ディーンですね... でも連れの方がいるみたいだし なんだか胸がモヤモヤする 別にディーンが誰といたっていいじゃない.. アリス様...どうなさいました? まさか王都で会うなんてね 兄がいつもお世話になっております そういえばあの時妹がいるって 一人での外出は禁止されていますし 今までご挨拶出来ず申し訳ありませんでした 兄がそちらにお邪魔している時は私が仕事を引き継いでいるものですから こちらこそお兄様にはいつも助けて頂いております ...ここでは名乗れないため無礼をお許し下さい 街ではアリスと呼んでいただければ ご事情は存じ上げておりますから 宜しければゆっくりお話をさせていただけませんか? 兄がお嬢様のところでちゃんと働いているのが伺いたいのです お嬢様は忙しい身ですから ...妹の言葉はどうぞ聞き流して下さい なにか聞かれてはますいことでも? 近くに懇意にしている所がありますからー アイリス・ラーナ・アルメリアです ...私がディーンにお手伝いしてもらっている間 仕事のしわ寄せが貴女にいってしまってるんでしょう? ...それに私はお嬢様を尊敬しているんです 申し訳なく思う必要はありません お嬢様が監督し始めてから領地の経済発展は目覚ましいと聞いています アルメリアは住みやすく移住される方も多いとも 人会った事もない私を? その手腕は尊敬に値します こちらの内心を読んだかの様な言葉 それに同じ女性が活躍している話を聞くのは嬉しいものですから ー貴女も仕事をされているのでしょう? 今は兄の仕事の手伝いを ...と言っても裏方だけですが 書類や集まった情報の整理 主だったところへの交渉の根回しですね 裏方だけなんてそんな事ないわよ どれも根気が必要な仕事だわ 私の仕事も書類作成や整理が多いもの ...ただ責任という部分を考えるとお嬢様とは違うと思います お嬢様は領政に関わる判断をご自身でされていますから でもそう言って頂けてとても嬉しいです 姫様もレティも若いよな? いや...若い娘さん同士って華やかな話題を話すイメージだったんだけどさ... あそこのお店が美味しかったの! なんですかその浅はかな女性像は アイリス様もですか!? そこが本当に悩みどころで 書類に何時間も向き合っていると終わった途端頭重くって 夜遅くまで仕事が長引くと朝が酷いんですよね 仕事とか健康面の話はっかしてんなって ...仕事の苦労を気軽に話せる人ってお嬢様にはいなかったと思うし ...あのアイリス様の今までのお話を聞いていて思ったのですが、 少し仕事を減らされてはいかがですか? 他の人の倍以上仕事をしていそうですから...お身体が心配で これでも随分減らした方なのよ 商会には頼りになる補佐がいるし 領政には家令がいてくれるから大丈夫 彼がいなければ私は倒れていたかもね ディーンは私が突発的に思いついたアイディアや構想をまとめ ディーンは私が突発的に思いついたアイディアや構想をまとめ ディーンは私にとって右腕以上の存在 効率化を考え実現可能な範囲に落とし込んでくれる 効率化を考え実現可能な範囲に落とし込んでくれる そしてそれを基に私がまた意見を出す ...貴女のお兄様は細かい所まで気が利いて仕事が正確なの 一人で思い悩むよりずっと能率的だし良いものができるー 兄のその細かなところ私からすると難点なのです ...そのおかげで仕事上気が抜けませんもの お兄様私はアイリス様といつ会えるか分からないのよ 話したいことはこの場で話さないと そういうことは本人のいないところで話せ レティは一人で出歩けないのだものね... 私がまた王都に来た時に会いましょう? そしたらまた色んなことが話せるわ アイリス様長い間お引き止めしてしまい申し訳ありませんでした お店の情報もありがとう 皆様にピッタリのお土産が見つかるといいですね ―アリス様改めて今日はありがとうございました 私は明日アルメリアへ戻るわね 私もこちらでの業務が終わり次第向かいます 大丈夫よ楽しかったもの ...それとディーン一応伝えておくわ ...それじゃあ領で待っているわ メリダとセイにはハンカチーフ 他のみんなには甘いお菓子...と いいものを買えたわレティに感謝ね そういえばお嬢様関税の件はどうなりましたか? セイの大活躍のおかげで! もしお役に立てることがあれは...と ああアルメリアだけ高くされているやつね とりあえず一時しのぎは出来そうよ 王都にはエド様の庇護下にある商会がいくつかある 調べてみるとその商会の会頭は正当な後継者がいるにも拘らず裏工作をし エド様商会は基本的にどこもその経営状態が悪いのだけれど 商会を乗っ取って地位を得たという事だった それに加え、きな臭い経営をしているという噂があった セイにその商会に工作をしかけるよう指示を出したのだ まずは裏から手を回し経営を更に悪化させ首が回らなくなったところで上の者たちを排斥すること 素地が出来たところで新しい会頭へ話を持ちかけた 高額な関税が掛かるのはアルメリア領を本拠地とする商会のみ だからそれを逆手に取ってアルメリアの息がかかった。他領の商会を作ることを考えたの そうすれば商品自体はアルメリアで作ったものでも そして本来就くはずだった正当な後継者を会頭へ迎え入れること アズータ商会の商品運送を担ってくれと 市場では他領産のものとして売れるからね その商会は看板こそ以前のままだが今はアズータ商品の運送を一手に担ってくれている ーでも根本的な解決にはなってないから 彼らのおかげで通常の関税で品物を取り引きできるようになりとりあえずは一段落というところだろうか 関税の正常化に向けてはまた追々考えていくわ ...この件でなにか調べることがあったらお願いするかもしれない 私が雇った諜報員も使いながら上手くやってちょうだい アルメリアを拠点とする他の商会も契約を進めているようだしね 人数は少ないけれどアルメリア家やアンダーソン家の伝手で雇った人だから信用はおけると思う 貴女に会いに来たんだ! ヴァン様なぜここに...? さっきは屋敷にいないと言われたけれど... 一度会って話したい事があったからさ 先程のことといい貴方は公爵家を軽んじているのですか! お話だけは伺わせていただきます さっさと中へ入っていただけます? 歓迎されるとでも思っていらした? ご用件は手短にお願いいたします 僕の後ろ盾になって欲しいんだ 駆け引きが微塵もないこの性急さ 知っているだろうが... 破門騒動によりダリル教は混乱の真っ只中だ このままでは王国にも今以上の混乱が及ぶかもしれない ダリル教内部は破門騒動の責任追及で揺れに揺れている ―そして王国の貴族内でも 教皇一派と痙着のあった貴族にも講査の手が及んでいるからだ。 今後政に関わるような大物貴族との癒着が明るみに出た場合 ...確かに王国へも害が出るでしょうね 今以上に王国が混乱するだろう。 だからこそ君の力が必要なんだ! 被害者である君とが手を取り 協力関係にあると内外に示せればこれ以上ない抑止力になると思うんだよ ...私たちは関係を修復しました だからこれ以上の調査は必要ない! ヴァン様の後ろ盾をしたとして私のメリットは? ...君はこの国の筆頭貴族だろう 貴族としてこの国の危機を救おうという気概はないのか? そもそも私に冤罪をかけようとしなければこのような事にならなかったのではなくて? それに国の混乱なんて今さらだわ 次の王位を巡って貴族は三つ巴になっているもの すでに綻んでいる国を私と貴方ごときが手を組んだところで縫えるとは思えない その状態で国が機能している事が奇跡ね 王国がバラバラにならないよう心血を注いでいる人の心中は如何様なものか 誰が敵か味方か分からない状態 指揮系統が私一人のアルメリア領とは比べものにならないくらいの軋轢 歩踏み外せば国家在亡の危機といっても過言ではない綱渡り だからこそ手国内を私利私欲でかき乱すものは疎ましくもある 僕は国を危機に陥れるような事はしていないよ ...ヴァン様貴方の行動も国の混乱の一因なのよ なのに国を守るため私と手を組む? エドワード様と随分仲良くしていたじゃない 同じ学園なんだから当然じゃないか...! 当然じゃないから言っているの あの学園は貴族社会の縮図 行動を共にするものは派閥を共にするも同じ 貴方はタスメリア王国の派閥争いを激化させた一人なのよ 貴方が慕っていたのがエドワード様かユーリ様かは知らないけれど 傍から見たら立派な第二王子派だわ 今更国のためだと言われてもね だからこそ事の責任を取らなければいけない これ以上の混乱を招かないよう僕は僕の出来ることをしたいと思う だから今一度お願いしたい! 僕に協力してはくれないか..! 私と貴方が手を組んで教会と王国が表面上の平穏を得るよりずっとね この国の未来を考えるなら ダリル教が政に干渉してこない方がいいもの 貴族から集めた教会への寄付金 教会の腐敗は目に余り過ぎた 聖職者にも:生活かあるんだ そのお金は一体どこへ行っているのかしら それじゃあダリル教への支援金は民から徴収したお金で捻出しているってご存じ? 貴方がいた環境が当たり前のものだとは思わないことね 僕を助けてくれっ...! なぜ私が貴方を助けなければならないの? 私は心優しいユーリ様を虐けた悪女なのでしょう? 私ではなくユーリ様に助けを求めなさい 僕のことをいないかのように扱うんだ... 周りの皆も手のひらを返したように冷たくて... 皆貴方の教会の力が欲しかっただけじゃない ヴァン様自身には誰も興味がない 僕は僕を見捨てた奴を見返したい... 何も出来ないまま終わりたくない... ユーリに愛を乞う?エドワード様の側近にでもしてもらう? そのためだったら何でもするのかしら それじゃあまず貴方が認識している今の自分の立ち位置を教えて 実務経験もない自分はこのまま教会に残れるかも怪しいと思う。 父が捕縛されてから教皇の世襲制が問題視 されていることは知っていろ そして今のダリル教には僕の存在は邪魔だということも よく分かっているじゃない 改革が進んでる今私が何をしようと貴方が教皇になることはできないわ 貴方を知り合いの教会に置いて貰えるよう取り計らう事はできる 何もない一介の聖職者としてね 教皇どころか本部に入れるかどうかも分からない でも貴方自身が実力を積み示せば重用してくれる可能性も十分ある その教会の司祭様はそういう方よ 誓約書を保管しておいてくれる? それと至急ラフィエル司祭とラフシモンズ司祭へ連絡を なぜあのような温情をかけたのです あのねダリル教は改革中だけれどすべての人がそれに賛成しているわけではないの それに教会と蜜月関係だった貴族たちからの反発は想像に難くないでしょう。 貴族からの妨害は必ずある それとどんな手段を使っても見返せれば構わないと言った彼の剣呑さ それにヴァン様が使われるのを防いだのよ 敵に回したら脅威だと感じた 教皇の血筋を理由に旗頭に祭り上げられるかもしれないもの それならば私が囲おうと思ったまでよ 新たな火種が生まれたらと思うとたまったものじゃないわ 彼が今の悔しさを糧に成り上がったとき、私の援助は活きてくる ラフィエル司祭もラフシモンズ司祭も領民への奉仕を推奨する方 そこで力をつければ本部への道が開ける可能性は高い もし彼が悔しさを忘れそこに甘んじるようでもいいの 監視の届くところにいるのならばね そうなったら彼に恩を売ることができる 行動を把握し彼自身が余計なことをしようとしたら察知できる そして外部から接触を図ろうとするものを事前に掛除することができる 変な工作ができないってわけ そしてそれを為すことでラフシモンズ司祭に風を売ることができるでしょう どちらに転んでも私にメリットはあるもの 彼への温情になるかしら それでは早速手の内のものを教会へ送り込みますね ふふっちょうどそれを頼もうと 王都でやることもあらかた終わったことだし アルメリア領に戻る支度をしましょうか ディダとライルがなんで騎士団に来ないかたぁ? あの二人の腕前は目を見張るものがあります 急になんだぁドルッセン こちらへ来たほうが活かせるのではないかと 来ないのは他に主がいるからだろうよ お前知らなかったのか? 先輩はどう思います彼女のこと 俺に聞くな挨拶以外したことないぞ ...あの方はあまりいい話を聞きません 学園を退学になったことか? 知ってるじゃないですか 知ってるのはそれだけだ ふふ人となりを知ってる訳じゃない 俺は彼女と交友があった訳じゃないし行いもこの目で見た訳じゃあない 一人となりを知るには十分では? 人ってのは一面だけじゃあないと思うんだよ 時と場合相手によって見せる顔が違う お前だって騎士団にいる時とブライベート 俺はその人がどういう人物か自分が接してからじゃないと判断できないと思ってる 彼女をどんな人物だと思うんだよ 言えるほど深く関わってきたのか? 一人の男として間違ってはいなかったら思うでいる そして..アイリスをいまだに許せないと思う自分がいる。 アイリスが来たのでうたってかくれていますね... 名前は、マイロ。職業、第一の上子であるアルフレッド様 アルフレッド様は、かなり人使いが荒い...と思う。 けれども文句が言えないのは、純粋に楽しいから いつも、気がつくとアップと驚くような成果をアルフ レッド様は叩き出している。 面倒な命令も、その為なんだなと思うと楽しくな 最近じゃあ、次はどんなのが出てくる?と、楽しく ど」「マイロなら、大丈夫だろう」うわー、見透かされている。アルフレッド様の笑みを見て、俺は溜息を吐いた。 「はーい...って、いやいやちょっと待って下さい。これ以上仕事が増えたら、流石に手が回らないんですけ マイロ。ちょっと、ダリル教に遊びに行って来い、今日も今日とて、突然呼ぴ出されて命令された すると、中々アルフレッド様が表立って動くことは難しい まあ、エルリア妃とその実家であるマエリア医爵家 でも、アルフレッド様の活躍は表に出ることはない。 一応、ラフシモンズ豆祭というう男は、俺の素敵な友人 埃を吸い過ぎて、咳き込まないようにな」 ゆや、調べるのも簡単そうだ。 なるほどー。どこを叩いても、埃が出てくるぞ 正しく生きている奴の方が、探し出すのが難しいだろ ああ、お前の理解の通りだ。逆に聖職者らしく清く 下にいる腰巾着も忘れずに」「あー...それって、ほぼ本部にいる全員ってことですかね? 教皇以下、枢機卿全員。あと、それぞれの枢機卿の なるほどー次は教会と対峙するのか ている友人ですもんね」 ご友人も、対象でで良いんですか? ...それは歴代の王が果たそうとして、果たせなかっ 神様というベールに守られた組織に手を入れる 「これから手に手を取って、一緒に組織を壊そうとし 友人が道を踏み外しているんじゃないかと、一応俺も るような繋がりが出て来た時だけ調べろ。そうでな たい。調べる過程で、何らかの不正の片棒を担いでい ああ。奴が教会の腐敗に深まってないかだけ確認し そんなやり取りを経て、教会内に侵入 この欠片まで俺の為にその力を使え 中々に厳しいですね。まあ了解です。それじゃ、サ ...無駄死には許さん。俺の影だと言うなら、最後 んてしていたら、仕事になりませんよ ああ、分かっている。だが、いつも言っていることだが、 がいると聞く。気を付けろ よ。何て言ったって、僕は影だだ。影が一々命を大事になる ははっ、ありがたいですが、僕の心配はいりません ような事案となるだろう。 マイロなら問題ないと思うが、教会には手強い門密 実現することができるのであれは、王国史に残る なあとワクワクしつつ待っていたのだが、 べきったところで、さっさと逃げた るなあと感心しなくもない、 まさか、公爵家のご令嬢が火蓋を切って落とすなんて、誰が想像しただろうか。 ...その後、俺の調べがどのように使われるのか、 が折れたが、何とかアルフレッド様の望む水準まで調 そいつらの目を掻い潜ってて調べることは、中々に骨 歴史があるだけあって、流石、良い門番を育ててい 手強い門番がいるせいで、裏の顔を調べるのは中々に 侵入自体は割と簡単にでさきたけれども、確かに俺は 事の顛末を見届けて密かに突った。 もしく面白いことに巻き込んでくれるのかと、俺は 本当、我が主人ながら未恐ろしい...:否何で頼 命じられなければ、査問会には間に合わなかっただ 余すことなく活用された とかは分からないが、それはでもあの日あの時調査を どこまでがアルフレッド様が当初より描いていたと とは言え、とんとん拍子に話が進み、俺の調査は この場合は、インターネットで 澪亜梅宮スキキャラクター原案双葉はつき 原因を*澪弼キャラクター原案双葉はつきそれでも、梅宮スキ 角川コミックス・エース 前回の公開令嬢の嗜みの公開会場の始めた時の時間はカップリースをしてみましたが、 本電子書籍の全部または、一部を無断で複製、転載、配信、送信すること、あるいはウェブサイトヘの転載等を禁止します。また、本電子書籍の内容を無断で改変、改ざん等を行ううことも禁止します。本電子書籍購入時にご承諾いいただいた規約により、有償・無償にかかわらず本電子書籍を第三者に譲渡することはできません。本電子書籍の内容は、底本発行時の取材・執筆内容にもとづきます。本電子書籍を示すサムネイルなどのイメージ画像は、再ダウンロード時に予告なく変更される場合があります。また、ご覧になるリーディトングシステムにより、表示の差が認められることがあります。 この物語はフィクショシであり、実在の人物・団体とは関係がございません。 ...そういえば、... 原澪一番大事な梅宮スごキャラクター原案双葉はづき