ム`爵^△

れい

2013年度梅宮スキ...!!

キャラクター原案双葉はつき

coverdaston【山口債治〈沢〉desionstudio)]

KadokewatcomirsA

公言令嬢の嗜みの

原作、第17日土、マックス・原楽・双葉はづき

醤梅宮スキ

...

ONTENTS

お弁当

熱着書き下ろし小説

公爵令嬢の嗜み

Charactcr

Koushaku

pejouno

Tashinani

公爵家の執事見習い

アイリス・

ラーナ・アルメリア

アルメリア公爵家の令嬢で

領地の経営を一任される。

日本の税務事務所で働いて

いた前世の記憶がある

モネタ

商業ギルドの副会計士

ターニャ

アイリス専属の侍女

意外と武闘派。

生真面目な性格の

アイリスの護衛。

いつも飄々としている

アイリスの護衛

公爵家の図書室の

司書。

エドワード・トーン

『スメート

ベルン・ターシ・

アルメリア

アルメリア公爵家の

嫡男で、アイリスの弟

ルイド・

アルメリア

アイリスの父で、公爵

家当主。王国の宰相。

タスメリア王国の第二王

子。アイリスの元婚約者。

アズータ商会で働く

聡明な青年。

メルリス・レゼ・

アルメリア

アイリスの母。社交界で

絶大な影響力を持つ。

ガゼル・ダス

アンダーソン

アイリスの祖父。タスン

リア王国の将軍

男爵家の令嬢

エドワードと結ばれ婚糸

ドルッセン・

カタベリア

騎士団団長の子息。

アイーリャ・

フォン,タスメリア

タスメリア王国の皇太后。

ミナ

孤児達の面倒を

見ている少女。

ダリル教教会の司祭。アル

メリア領の学園に通う

ラフィエル

ヴァン・

ダリル教教皇の子息

エドワードの母で、

王国の妃。

STAFF

Author.

Design

AssistantSUTOAKiko

UNEMIYASuki

YAMACLCHIShini(R.designstudio)

#55

ただいま帰りました

お祖父様

今日は何を

お伝えしたんですか?

ん...

お祖父様たちも

いいところに

お眠りよね

思い出の詰まった

アルメリアの屋敷を

いつでも眺められるんだもの

領地を騒がせてしまった

お詫びとこれからも

見守ってくださいって

先々代って

柔和でいつもにこにこ

してたような

あんま見たこと

ないけど

そうね

領主代行として

領地のこと

いろいろ調べていたら、

あちらこちらに

お祖父様の痕跡があってね

道路や学校

下水道や物流..

でも

すごい人だったのよ

その地盤があるから

今の私が

改革を行えるの

災害や

治水についても

へえ...

この仕事に就いて

皆この地を

愛していたのね

代々の領主が

アルメリアの

未来を思って

仕事をしていたのを

感じたわ

だから私もその思いを

きちんと繋いでいかないと

そのためにも

明日から仕事を

始めるわよ!

そんな生き

急がんでも..

歴代の領主が

だけて出るわけじゃ

あるまいし

程々になさって

くださいね...

よし!

セバス

こっちは決裁済みよ

戻しておいて

そっちは

直してもらう分よ

それとこの計画は

無駄な予算が多すぎる

根拠を提出させて

これは担当者を呼んで

詳細を知りたいわ

お嬢様

こちらは至急

判断して頂きたい件です。

あー...

...

そうね橋が壊れたら

あそこの地区は

孤立してしまうもの

修繕作業を手配して

はい

はー...

失礼します

...セバス

崩しでも崩しても

新しい山が..

そういえばそろそろ

各地から税の報告が

くる時期ね?

.....はい

ーそうね

仕事が

回らないわよね

そうー

いけない目下の問題

ーー解決しないと

しかし今の人数で

さらに業務が増えると思うと、

アルメリアは

現在深刻な

領官不足なのだ

破門騒動を受けて

仕事を放棄した頷言は

本間会後も戻ってはこなかった

計算の手伝いや

書類の整理など

人手が必要な

仕事については

商業キルドへ

臨時の人材募集を

かけています

が...

芳しくは

ございません

うちは誰でもいい

という訳でもないしね

ディーンの様な逸材がまた

来てくれればいいのですが、

それは奇跡に

近いわよ

...私としても

余裕のある環境を

作りたいと思ってる

これから来る

税の報告書は

アルメリアの

経済指標になるから

念入りに読みたいし

―今年も収益・収入の数字が多ければいいのだが

今年も

収益・収入の数字が

多ければいいのだが

そうしたら

個々人の消費の活性化や

商会の事業拡大で

アルメリアの発展が見込めるよ

...人材確保..ね

.....

ふむ...

学園で学んでいる者であれば

それなりに力になるでしょうし

......

......セバス

思いついたの

だけれど

学園の領官科へ

募集を

がけるのはどう?

学生の面々も

現場の雰囲気を

掴むことができる...

身元も

保証されてるし

悪くはないと

思うのだけれど

妙案ですね

早速打診してみましょう

待ってセバス

それなら

これを学園長へ

学園長が了承したら

その後の交渉は

任せてもいいかしら

もちろんです

...ターニャも

お願い

それとね

その者たちに

新しい教会に集まるよう

伝えておいて

破門騒動で

領官の仕事を

放棄した者の名簿を

作ってちょうだい

できれば

人物像や

交友関係も一緒に

はー

はい

畏まりました

...これで今日の

仕事は終わりっと...

どうぞ

もしやと

思いましたが..

まだ仕事を

されていましたが

そろそろ

お休みください

今の仕事ぶりですと

また倒れられますよ

あら休むわよ

ターニャの報告を

聞いたらね

...なるほどね

...どうぞ

蟄居している

者とは別に

他領に傾いた

者もいた...か

...人は移ろい

やすいものです

目的や信念ー

確固たるものを

持っていなければ

目先にとらわれる者が

いても仕方ないかと

そうね...

それにトップが

小娘だと尚更でしょうね

それは...

貴女も調べていて

感じたでしょう

私への反感を

......

簡単に侮られる

言っても

詮無きことよ

教会の件は

伝えてくれた?

...はいその旨を書いた

手紙を手配いたしました。

ありがとう

それじゃあ

その日を

空けられるよう

調整、お願いね。

今日は来てくれてありがとう

来ていない者も

いるようだけれど...

まぁ

いいでしょう

始めさせて

もらうわ

ここにいる

貴方たちは

破門騒動の時に

領官の仕事を

放棄した者

でも私は

貴方たちから

退職願を

受け取っていない

だから

貴方たちは

まだ領官よ

抹消されて

いるとばかり...

今日は貴方たちと

お話をしたくて

ここへ呼んだわ

私に何か

言いたい事はない?

.......

........

ないのね

では

私から問うわ

......

貴方たち

領官とは何か

そこの貴方

どうかしら

はっ

はい...っ

領官...

領官...とは

領主の方の

手となり足となリ

職務をこなすことです

...では貴方は?

わ...

私もそうだと

思います...

ありがとう

――でも今の

言葉通りだとすると

...それは...

貴方たちは領官では

ないということに

なってしまうわね?

そうでしょう?

今の貴方たちは

私の手足ではないわ

私に逆らって

仕事を

放棄したのだもの

破門騒動に

憤りを感じたのか

ただ流されて

行動したのか

知らないけれど

なぜ貴方たちは

そのようなことを

したのか

―答えて

......

...僭越ながら

問い返させて

いただきたい

貴女が思う領主とはー

何か

...質問を質問で

返されるのは

好きじゃないわ

......

私の答えを出すには

必要なことなのです

.......

「領主の仕事は

領民に誇りを持たせることを

民を守り

慈しみ

豊かに発展させ

生活を保障する

そして領への

帰属意識を持たせ

領民たちを

統治する

私も...領主は民に夢を見せ

守り導くものだと思います

それが領主の役割だと

私は思っています。

「だからこそ

...言葉が

足りないわ

職務を放棄しました

.....

夢を見たんです

貴女が治めるように

なってから領地が活気づき

貴女自身に「そして

貴女が行う領地改革にも

不信感を

覚えさせるには十分です

だから抗議するべく

蟄居しました

...しかしその矢先

貴女にー

領の未来に

夢を見ました

アイリス様が

そんな方だったとは

ルイ様は王都から

お戻りに

ならないのだろうが

銀行に預けてる

診金は大丈夫なのか?

頷を任せるから

こんなことに

貴女は

民たちの心の拠り所である

教会から罪を問われたのです

本当に信じて

いいのかーー?

私たちは

たい..

期待を裏切られた

それだけかしら

私のような小娘に

仕えるのが

気にくわないという

気持ちは?

急に領主代行になった小娘が

訳知り顔で指示を出す

反感を抱いたのでは?

領地改革と言って

今までのやり方に口を出してくる

......

...そのような思いが

あったのは否定できません

そう

分かったわ

ですが先ほど

言ったことも

私の本心です

では貴方にも聞く

貴方にとって領官とは?

領主の手となり足となるし、

でもそれは民の生活を守り

領地を豊かにするためです

........

......

...はい

領主の命よりも

民を顧みるのが

一番というわけね

なら

私に抗議したことは

間違っていないわ

民を思って

したことだもの

......

ーなるほど

民のための

領官であると

そんな顔をせず

誇りを持ちなさい

私は最初に

言ったわよね

貴方たちは

まだ領官だと

民のための領官ならば

仕事を放棄している

現状は罪なのでは?

私はね

貴方たちに

忠も義も

求めていないの

味方になって

もらいたいと思った

ことなんて一度もないわ

求めるのは

仕事の成果だけー

頷民のために

仕事をしなさい

貴方たちは

守られるだけの

立場じゃない

守る立場に

いるのだから

それを誇りに

思いなさい

今回の件は

不問とするわ

......

...仕事へ

戻らないの?

それで

なければー

早く

仕事へ戻って

......

でなければ...?

我々を許して

下さるーーと?

「知らなくていいことよ」

それとも貴方たちも...

そうなりたいのかしら

い:いえっ

きゃぁぁううっ!!

公爵令嬢の嗜み

令嬢の嗜み

「随分苛烈なことを

仰いましたね

お嬢様らしく

ありません...

「私らしいね

僭越ながら...

王都に

おられる時から

変わられたと

思っておりました

無理をしてご自身を

悪く見せているような...

そんな気がして

ならないのです

...そうね

そう見えたのなら

間違いじゃないわ

王都での出来事で

少し考え方が

変わった気がするの

地に足がつき

本当の現実に

歩踏み出しだ

そんな感じだ

理想を追いかけ

ただただ『前進をして

夢と現実

今までは転生という非現実を前に

夢を見ている感覚だった

その隔たりを

見ないようにして

ここは確かに

現実〟だと

でもその甘い考えは

打ち砕かれた

美しいものばかりは

見ていられない立場なのだと

改めて

突きつけられた

ーもう

他者に喰われるような

隙は見せない

今の「私は甘く柔らかなものに

守られた少女時代に

かつての『ワタシ』は

前世の世界に

それぞれ

さよならを告げたのだー

そう決めたのよ

......

今日の場を

ここに選んだのは

何か理由が?

私は神を

信じているわ!

本当に存在するのかは

分からないけれど

ーこの教会は

破門騒動の象徴の場

そして私の

覚悟の表れの場

でも信じているのは

神であって

ダリル教ではない

それは...

ぴったりだと

思ったから

国教なのに!

と言いたいの

でしょう?

でもね

今回の騒動で

証明されたじゃない

教会は清いだけの

組織ではない...って

世俗の政にも

関わってくる

神の代理人を

謳っていても

人が運営する組織である以上、

思惑や思想が混じりあい

元の形から歪み変質する!

でもだからこそ

私はダリル教に信を置かないー

それは仕方のない

ことだと思う

ううん

置けないの

この先も教会が

神の名を盾に民を蔑ろに

することがあれば...

私は戦う

領官である

彼らにもそんな覚悟を

持って欲しいと思ったのよ

言葉を鵜呑みに

するのではなく

組織に阿るのではなく

自らの手で

民を守るのだとね

阿ることなく

従うこともなく

対等に

だから彼らを

ここへ呼んだわー

ーそう

覚悟を決めた

私の勝手な

思いではあるけれど

この教会を建て直したのだって

本音を言えばダリル教を

思ってのことじゃないしー

あー

アリス

おねえちゃんだー

...院の子たち...

たたた

なんでここに

いるのー?

あのねこれから

あそびの時間なんだ

先生のとこ

いっしょいこー!

ふふ

いいわね

でも私が突然行ったら

ミナ先生驚いちゃうわ

だから先に行って

伝えてくれない?

帰っちゃわない...?

.......

ほんとに...

きてくれる?

ーもちろん

やくぞく!

うん...!

:元気ですね

あのね:ターニャ

私のなかで

あの子たちは

小さな貴女なのよ

小さな...私?

そう

―あの時の私は

目についた貴女しか

拾い上げることが

出来なかった::

それにずっと

胸が据えていた

だからせめて..

これからは

子どもたちを守れるよう

できる限りのことを

したいと決めていたの:

「だからあの子たちの未来を守れて

...彼らは幸せですね

この教会を作れて

あら

ターニャは?

もちろん

幸せですよ

本当によかったと思ってる

だって彼らは

小さな私なのでしょう?

今の私が

幸せじゃなかったら

彼らの未来は真っ暗に

なってしまいます

......ふっ

ふふっ...

...ターニャガ..

冗談を...

お嬢様

...ごめんなさい

:でも幸せなら

よかった

そろそろお隣の院に

行きましょう

きっと首を長くして

待ってるわ

...え!?

アリス様が

ここに来る...!?

こら

お茶の準備...あ

礼拝堂へ

行ったのですね

今日はダメだと

伝えましたでしょう?

あ:ラフィエル司祭

アリス様が来たって..

ええ

そうみたいですね

いえ

先にお出迎えに..

それと危ないですから

ここにも勝手に入っては

ダメですよ

ごめんなさーい

ミナ落ち着いて

ごめんください

あ...いま参ります

お待たせしました

ア...アイ...

アイリス...っ

ミナ街では

アリス様と

あっ...

いえっ

ア:アリス様

ターニャ様

よっようこそ

いらっしゃいませ...っ

...ミナさん

そんなに

畏まらないで

あっ...はいっ

|ラフィエル司祭

いえ

今日は教会をお貸しいただき

ありがとうございました

お役に立てたのなら

幸いです

...:院に来られるなんて

何かございましたか?

お二人にご挨拶と...

お友達に会いに

あ!アリス

おねえちゃん!

友達...?

友達とは

子どもたちのこと

だったんですね

...

ミナ?

.....なぜ

なぜアリス様は

あんなにも

お優しいのでしょうか

破門騒動は

私たちが原因の

ようなものなのに

私が

教会や孤児院のこと

もっとしっかりできていれば

あんなことにはならなかった。

ほく

どうほうやく!

じゃあ

私は捕まえる

ひと!

50数えるから

その間に

逃げてねー!

なのにアリス様に

教会を建て直していただいて

巻き込んで

背負わせてしまった

それでもあの方は

他人を責めるわけでもなく、

変わらず

私たちを守ってくださる

...それが歯がゆいんです

何もできない自分が

.....もどかしくて...

...ミナ.....

ミナさん

......?

―アリス様は

そういう方なのです。

タオルを準備

して参ります

ターニャさん...

少し休憩させてもらって

いいかしら

浮かない顔ね

ここの生活で

問題でもあった?

あっ

はいどうぞ!

...まさか!

とってもよくして

頂いています!

そう?

何かあったら

遠慮無く言ってちょうだいね

.....あのっ

アリス様

今日はお顔を見れて

嬉しかったです

ええ私もよ

.....だから

「どうして...?

今度は

街へも行って

下さいませんか?

..っ

お見えに

ならないので..

皆心配している

ものですから

ー...街の皆の前で身分を

明かしてしまったからね

警備上それは

難しいかもしれないわ

...そう...ですよね.....

.......

―...

ごめんなさい

ミナさん

今のは建前

本当はね

怖いのよ

...怖い...?

正体を知って

態度が変わるのは

仕方のないことだと

割り切ってる

けれど...今回の騒動で

街の皆には要らぬ不安を

抱かせてしまったでしょう。

そう

直に街の人の

反応を見ることが

私に対して

言いたいことがある人も

きっといるはず

...なんて

お役目失格ね!

忘れてちょうだい

どんな罵倒が

くるのかと思うと...ね

:アリス様!!

.......!

私たちを馬鹿に

しないで下さい...!

...ミナ!

毎日仕事をして

確かに私たちは

目の前の生活で

「いっぱいいっばいです」

ご飯を食べて

明日も平穏に暮らせるよう

眠りにつくー

狭い世界で生きていて

上が何をしているのか

知ることもありません

―でも私たちは

無知ではないんです

今の平穏な日々が

どれだけありがたいものか

知っています

明日の食事の心配を

することなく

仕事があって

お金を得る術があってー

そしてその生活を

あたりまえのものにしようと

日々頑張って下さる

アリス様

そんな貴女のことも

私たちはちゃんと

知っているんです!

「仕事がなくなった」

確かに街では一時

責める言葉がありました。

でも今は

そんなことない

お金がない

『店先のものが

急に高くなった

―今まで私たちが

政を身近に感じたのは

いつも

『生活が悪い方向へ

向かっている」と

嫌な空気を感じた時です。

でも今は皆笑顔で政をー

そしてアリス様の

話をするようになりました。

『最近暮らし

やすくなった

『不毛の地でも

商売をして生活が

できるようになった

貴女は私たちに

沢山のものを

与えてくれたー

『医者が増えて

病気が治った

『読み書きが

できるようになり

行商人に騙される

こともなくなった

私は

貴女を責める人を

許せません

『将来の夢ができた』

「たとえそれが

アリス様

ご自身であっても

だからこれ以上

自分を責めないで

ドさい...!

ホロ...

あー

先生

ねえちゃんを

なかしたー

いけないんだー

は...っ

はわっ

あのっ

違うのよ

...あのね

先生が良いことを

言って下さってね

私とっても

嬉しくって..

嬉しくて涙が

出てしまったの

アリス様...

ラフィエル司祭

ありがとうございました

目の腫れは

いかがです?

おかげさまで

...今日はいろいろと

すみません

いえ...

子どもたちと遊んで

頂いたばかりか

ミナも失礼なことを...

こちらが遊びたいから

遊ばせて貰っているのです

それに

ミナさんの言葉は

本当に嬉しかった

...ミナが聞いたら

喜びます

また街へ行けるよう

新しいお忍び用の服を

準備しないと

...よろしければ

すみません...

礼拝堂でのやり取り

聞かせて頂きました

本当に...

あら

他者に優しく

ご自身に厳しい方ですね

あのやり取りを聞いても

そう仰るんですか

...優しいのと

甘やかすのは別でしょう

確かに

例の彼:順調ですか?

ええ

ヴァンは他の者たちと

奉仕活動をしていますよ

学園を卒業しただけは

ありますね...

詰めは甘いですが

貴方が

見ていてくれるなら

安心できます

いえ

そう

私の方こそ返しきれない

御恩がありますので...

...それでは

そろそろ

失礼しますね

...ご迷惑をおかけして

申し訳ないけれど

...ミナ

皆疲れて

寝ちゃって...

ええ

ミナさん...

今日は本当に

ありがとう

...あ

アリス様

お帰りに

なるんですか...?

い...いえっ

こちらこそ

ーまたね

貴族様...

なのよね?

...ミナ?

話しかけるなんて恐れ多い..

話しかける

なんて恐れ多い...

......

街のいたる所で

アリス様の

名前を聞くの

雲の上の方...

なのよね?

花屋のおばちゃんも...

食堂のおじちゃんも...

それだけこの街に

「アリス」として

馴染んでたって

ことよね...

.......

貴族らしくないけれど

誰よりも貴族らしい

民を愛し

民に愛される方だね

新しい服を準備すると

言っていたからね

きっとまた皆の前に

姿を現してくれるよ

それなら

きっと

...そっか

皆も喜ぶ

ーディヴァン

どうして足音を消して

近づいてくるの?

これはこれほ

申し訳ございません

ユーリ様

性分でございますれば

どうぞご容赦を

ちょっとういった

令嬢の嗜み

いつもと違って

随分丁寧な

口ぶりなのね

ははっ

ユーリ様

貴女のお立場を

考えれば当然ですよ

全く...

素晴らしい手腕で

タスメリアの

王太子妃として

頼もしい限りです

...ディヴァン

貴方には

感謝しているわ

私を保護して

いろいろなことを

教えてくれたのは

貴方ですもの

だからわざとらしく

持ち上げないで

話は聞くわよ

ほんと?

こういう

さっそく

おねたりをしなくちゃ

ええ

...貴女が以前のパーティで

お気に召していた

アルメリア産のドレス

少数ながら販売に

漕ぎ着けたようですよ

貴女のためなら

きっと手に入れて

くれるでしょう

あらディヴァン

それは貴方の

せいじゃないの?

あの件を失敗したせいで

彼女が貴族社会に

残ってしまったから

ですが危険ですねぇ

ドレスの生産により

アルメリアが

更に富んでしまう

せっかく教皇様を

「紹介してあげたというのに...

...ご助力頂きながら

申し訳ございません

そのせいで

彼女さらに強かに!

なってしまったじゃない

―...本当に彼女が

お嫌いなのですねぇ

ええ嫌い

はじめから何もかも

持っていて

それを当たり前だと思って!

享受しているのが

本当にイライラする

ずっと

ずうっと...

下町にいる時から

思っていた

学園を退学した時は

もっと無様な姿が

見れると思ったのに...

私のいる世界は

ここじゃないって

こんな場所でくすぶって

埋もれるなんてありえないってー

そしてこれからも

頑張るの

この国を

手に入れるのも

夢じゃないわー

本当に頼もしい

限りですねぇ

そういえばディヴァン

えええぇ

良いんです

だから私はここまで

頑張ってきた

貴方の言う通りにしたら

ヴァン君姿を

消しちゃったけど...

あれで良かったの?

彼はまだ本領を発揮

出来ていないー

ふうん...

...王子様とは

どうですか?

貴女が突き放すことで

初めて役に立つように、

なるんですよ

円満よ

彼可愛いの

だもの

...おや

それは

それは...

お母様のようにならないか

心配するべきでしょうか?

私は

お母様とは違う

お母様と同じには

ならないわ

―それは

ようございました

ほんとに...

変なことを言うのは

やめてよね

ディヴァン

......ルディ

終わった

お疲れ様でした

各所へ

回しておきます

悪いな

これでしばらくの間

あちらにいても

問題はないですね

......

別にいいと

思いますよ

やらなきゃいけない

以上のことを

しているんですし

大体この書類だって

どうしてこちらに

回ってきているのか:

政務を担うものは

何をやって

いるんでしょうね?

...王宮内も深刻な

人材不足というやつだ

こうも王宮内が

コネやら賄賂やらに

塗れていればな...

優秀なものほど

早々に見切りを付けて

辞めていく

足の引っ張り合いで

仕事になりませんからね

今の王宮内は

一番質が悪い

人手はあるのに

生産性が全くない

トス...

―アルメリアとは

雲泥の差だな

向こうは純粋に人手が

足りないだけだから

少し休む

一時間後に

起こしてくれ

休まれるなら

寝所へ...

いや良い

:畏まりました

王宮ー

ーあ

いつからだろう

こうなったのは

父である

王の至らなさ

おれ

俺とエドワードー

母と

エルリア妃

御子が

お産まれになった

幼い頃から王宮で

大人たちに囲まれて生活していた

男の子

ー王子だ

冷めた子どもだったと思う

ーアルフレッド

将来王になる子ね

なぁルディ

どうして王宮にいる者は

皆嘘をつくのだ?

言っていることと

思っていること

すべてちぐはぐだ

...それに彼らな

痛いところを突くと

皆表情が変わるんだ

おもしろいなルディ

さっき来た者も

わたしを

ほめていったが

本心は別のところに

あるのだろう?

だおは観察対象

......

言葉の裏に隠された

真意や悪意を読み取るため

そして、人を見る目を養うため

自分がどのように振る舞うと

どんな反応が返ってくるのか

犬人たちを観察するのが

日常だった

お名前は

エドワード様

だそうです

腹違いの弟ー

ーカ

ーアルフレッド様

弟君がお産まれに

なりました

正室で伯爵家である母と

側室で佐島家であるエルリア

家格は侯爵家であるエルリアが、

...

元から争いの火種はあった

それに加え弟が生まれたことで土台内で

エルリアに傾倒する者が増加

王座争いの火種が遂にに燻り始めたのだー

そして、ひったわ

お母様

なぜこれだけの

悪意に晒されてまで

王宮に留まるのです

王宮は

相応しくないと

私は思いますー

身体が弱く争いを

好まない穏やかな人

貴女は優しすぎる

お祖母様のように

離宮へ入ることも

アルフレッド

あの人を

愛しているから

理解できないと

笑えればよかったのに

そうは思えなかった

そこに

強さを感じた

今思えば彼女は

全てを受け入れ

覚悟を決めて

いたのだろう。

それを信じ留まり続ける彼女

それなの

ッおう

玉は

王宮での拠り所は

王の愛ーーそれだけ

微笑みながら

王を愛していると言う彼女

王は一人の人間であり

ひとつの『装置』だ

国家という

大きなものを動かす

象徴的な―『装置』

なのに

装置になりきれず

愛情に駆られ

家格の釣り合わない

彼女を正妃にした

はじめから『装置』として

徹していればいいものを

王に見初められなければ

心が苛まれることなく、

身に危険を及ぼすこともなく、

きっと今でも彼女は

穏やかに暮らしていたはずだ!

アルフレッド様

妹君がお産まれに

なりましたよ

レティシア様です

......

ー母上に

お会いできるか?

アルフレッド:

来てくれてありがとう

...恐らく私はそう長くないわ

...!

エルリア妃がなにか:

アルフレッド

お願いがあるの

「レティシアを

あの子を守って

......!

私がいなくなったら

きっと王の籠愛は

レティシアに向けられる

そして

エルリア妃の憎しみも

だからどうか...

手筈は整えております

守ってあげて...

「私たちアンダーソン家で

従者へついて

行って下さい

離宮へ

お連れします

どうか人に

見つかりませんよう

誰にエルリア妃の

息がかかっているか

分かりませんので

...

...

はじめまして:お祖母様

ようこそ

アルフレッド

話は

聞いています

レティシアを

庇護して

欲しいのよね

はい

条件があるわ

それを

受け入れてくれたら

庇護しましょう

.....条件....

レティシアと共に

貴方も離宮へおいでなさい。

私の下で力をつけ自身を

守る地盤をつくるのです

そしてエルリアと

その実家である

マエリア候爵家の

増長を食い止める

それが私の条件

ただ王宮には

貴方を守る術がなさすぎる

ー私は第一王子が

王位に就くべきだと

考えています

それが現時点での

この国の決まりなのだから

今の貴方があそこに居続けても

いずれかの勢力に担ぎ上げられ

傀儡になるのが関の山でしょう

それにね...

もし仮に貴方が

王宮から離れても

エルリアと

どこまでも

マエリア候爵家は

命を狙いに

追ってくるわ

貴方には王の血が

流れているから

そしてその血は

国の権力の象徴

ーだから

今の状態で

エドワードを王位に

就かせたくはないの

第一王子がいるのに

第二、王子が主になれば

貴族の権勢によって

王位を自在に変えられると

思わせてしまうでしょう

それを一度でも許せば

王宮内の腐敗は進む

欲深き貴族にとって

王という存在は甘露

隙を見せれば喰われ

国にすら傷を残します

ー自ら王宮で、

立ち回ったりするよりも

二番効率的かつ安全

だから貴方は

王になるために

付け入られないように

するために

力をつけなくては

ならない

それに離宮へ留まれば

私が貴方たちを

守ってあげられます

「どうかしら

アルフレッド

数年間身の安全を確保され

研鑽もできる

「分かりました

条件をのみます

...そう

あの時..

『現時点で第一王子が

王になるべき

と皇太后は言った

それなら

私が手放しては

惜しいと思える子に

なりなさいね

ええ

そうですね

このままお祖母様が

離宮へ引っ込んで

いられるよう

せいぜい頑張りますよ

「試しているのだ

聡い子だこと

楽しみに

していましょう

俺が将来

王位争いの土俵に

立てるか否かを

もし思うように

第一王子派の

地盤を作れないと

『王の器ではない』

一国を緩め上げるなど論外

...

「という判断を

皇太后に下され

俺の価値はなくなる

国の存続が三番という訳が

皇太后は強権を発動して

第二王子を王位に

就けるのであろう

流石かつての治世者

そして

第二王子を傀儡とし

皇太后自ら

実権を握るつもりだ

逃げ道もきれいに

塞がれたな

第一王子を排除して"

シャリアが

死んだのにー

どうして王は

こちらを向いて

くれないのー

...憐れだな

そういえば

アルフレッド

我が最愛の妃は

娘を

産んでおったな

さぞ:シャリアに似て

美しい子なのだろう?

今はお祖母様に

引き取られています

父上そっくりだと

懐かしそうに

されていました

そうか...

それ以降、上は決して

レティシアに会いたいとは

言わなくなったー

離宮にいるのも

長くなったろう?

世間では

俺の存在が

忘れられている

ようでな

動くなら今

だろう

アルフレッド様

最近、精力的ですね

...ルディ

王宮に潜り込んで

政務官の真似事をしたり、

軍に潜って

訓練を受けたり

名を変えて

学園にも通ってる

意外に

バレないものだな

...今日は商業ギルドにでも

顔を出してみるか...?

あなただあれ?

ただ、#57end

「それが

アイリスとの

最初の出会いだった

ねえねえ

今日のお仕事は

おわったかしら?

アイリス様

少しおしゃべり

してもいい?

親元を離れて

住み込みで

働くって大変ね...

彼女は俺を

使用人見習いだと

思っていた

今日もお母様と

一緒に来られたんですか?

うん......

でも私

これからあんまり、屋敷から

出られなくなっちゃうんだ

よくあることですよ

もう慣れましたし

でも王族にー

ということは

まさか第二王子と

婚約を?

王族になるための

勉強をしないと

いけないから

あっ

まだ言っちゃ

いけないんだった..

大丈夫、誰にも

言いませんよ

あー

もー

あのね

おばあちゃまと

同じ反応!

......

素敵な方なんだから

エド様って!

そう...

なんですね?

エド様の誕生会に

出席したとき

エド様は私を励まして

くれたのよ

.....

パーティに行くと

よくみんなに

褒められるの

でも褒められてるのは

私自身じゃなくて

公爵家に生まれた私

信じてない~!

:それでね

ふと思って

私どお母様を比べる人

私は

なんなんだろう

私を褒めてお父様に、

取り入ろうとする人

でもそんな悩みを

エド様は

笑い飛ばして

下さったのよ

『卑屈になるな

お前はお前だ

自信を持て』って

でもね

その代わり領地に戻って

勉強しないといけないんだって

素敵な方

でしょう?

だからあの方の

隣に立ちたいと

思ったの

やっとのことで

お許しを貰えたから

うれしくって

悪い大人たちからエド様を

お守りできるように

:大変ですね

うん......

たくさんたくちん:

寂しいなぁ!

領地に戻るから

お父様となかなか

会えなくなっちゃう...

あなたとも

こっちのほうだ

泣きたいのは

筆頭公爵家と

エドワードの婚約

俺にとって脅威以外の

何ものでもない」

死ぬ訳じゃ

ないんですから

会いたいと思ったら、

会えばいいんです

あ...

悪い人人たちに

第二王子が

利用されないように

たくさん学んで下さい

そしてエルリア妃より

自分を選んで貰えるくらい

愛されて下さい

そこまでいけば

貴女の努力は報われます

愛されるだなんて...

...そんな.....

そ...

そうなったら

いいな...とは

思うけど...

二人が

絆を深め

エドワードを

エルリア妃や

マエリア家から

遠ざけてくれれば

俺にとって

万々歳だ

コツン...

大丈夫

貴女ならできる

願掛けの

おまじないですよ

あ...

妹に教えて

もらったんです

ありがとう...

またね!

ええ

また

あのときは彼女に

こんな感情を持つとは

思わなかったー

自分の世界は色づき

イリスのおかげで

殺伐として

薄っぺらい笑みを

貼り付けた者ばかりの中に

花が咲いたようだった。

少女のような笑顔を見せ

この世の不条理に怒り

己の力が足りないと涙を流す。

新たな考えを披露し

理想を追い

前を見て走り続ける

表情をころころ変え

感情の豊かさを

見せたかと思えば

歯を食いしばり

様々な気持ちを

押し殺して

政務に打ち込む

ドロドロに甘やかして

しまいたくなるし

他者に心奪われるくらいならと

胸の中に閉じ込めて

しまいたいども思う

忘れるな

でも

の全てに、惹かれたー

俺にはあの王と

...

同じ血が流れている

ほーんと蟄居してた人たちに

戻ってきてもらって

よかったわー

随分楽になったもの

お疲れさまです

まぁ:それでもまだ

残ってるのだけど...

ちょっと休憩...

ターニャ

お茶くれるかしら

はい

失礼します

お久しぶりです

お嬢様

そうだ

ディーン!!

急でびっくり

しちゃったわ

戻って

来てたのね

王都で会った

以来かしら

よかったら

お茶を飲んでいって

せっかくだし

情報の共有も

しておきたいから

...その節は本当に

妹が失礼しました

ーなるほど

教会と院で

そんなことが

あったんですね

!:申し訳ありません

貴女が一番忙しい時期に

こちらへ来ることができなくて

気にしなくて

いいのよ

貴方にも色々

事情があるでしょうし

ーでも

ミナさんの言葉

ほんとにありがたかった

あの言葉を聞いて

私はもっと民の気持ちを

汲まなければ

ならないと痛感したわ

...それで

それから街には

行かれたのですか?

......

未だに

尻込みしてしまう

自分がいる

ミナさんの言う通り

大半の民が妊意的に

見てくれているとしてもー

行きたいとは..

思っているのだけれども

溜まっている仕事を

そのままにしては

おけないし

それに

行きたいと

思っているの

ですね?

...え!?

ええ...

ならば私も

全力を出します。

貴女のことですから

少しでも仕事が

残っていればそれを理由に

行かないでしょうし

...え?

にっ

ヒッ

ここは私の

出番かと

うっ...

ーという訳で

仕事が一段落したら

街へ行ってください

...そうね.....

その通りだわ

.......行かなければずっと

気になってしまうでしょう?

それでは精神衛生上

良くないと思います

先送りにし続ければ

それだけ行きにくくなって

気持ちだけが膨らんで

そしてきっと

ズルズルと引きずり続ける

ディーン協力してくれる?

戻ってきたばかりで

悪いけれども...

フンキッ

勿論です

早速、領官たちの

ところへ行って

きますね

:ターニャさん

...騎士団長の

ご子息ですよね

彼がなにか

ドルッセン・カタベリアを

ご存じですよね

アルメリア領と

お嬢様周辺のことを

探っているようです

..!

ご注意を

......

...気配を

感じなかった

どこでそれを?

王都で小耳に挟みました。

ですが

なぜその情報を私に?

アンダーソン侯爵家の伝手...

と言えば信じて貰えるでしょうか

ガゼル様ですね...なるほど

私はただの侍女ですが、

「今回の情報は

至急確認頂きたい

だからこそ一番に

貴女に伝えるべきだと

思いましたが...

違いますか?

見ていれば分かります

...

貴女のそれは

武を修めた者の動きです

そして貴女のことだ

その力をお嬢様のために

使わない筈がない

武を修めた者なら

ライルやディダもいます

おや

彼らは護衛ですそちらへ言うべきでは

彼らは護衛です

そちらへ

言うべきでは

ターニャさんは

護衛ではないのですね?

........

...言葉が過ぎました

ただ

貴女の

視線の動かし方

足の運び!

どのような類の武を修めたのか

見当がつきます

お嬢様の手足になっていると

考えるのが妥当でしょう。

...左様ですか...

「貴方は一体

どのような道を

歩まれてきたのでしょうね?

...そのような所作は

極力控えていたのですが、

それでも気付くとは

「商家の息子」

なのでしょう?

......

「まぁいいでしょう

力強く調進されております

貴方からお嬢様に

お知らせ下さい

何を驚いて

いるんですか

私は茶器を

片付けて

参ります

...いいんですか

今のお嬢様は自身の足で

いえ...

てっきり

「不確かな情報で

お嬢様のお心を

煩わせるなんて」

大した理由もなく

立ち寒く訳には参りません

私の役割はお嬢様を真緒で

くるむことではないのですから

...と仰って

貴女自身で確認してから

お伝えするものがと

勿論それもしますが

身を守りたいと

道を塞ぐのはともかく

それに

間違っても目や耳を

塞いではならないとー

貴方はお嬢様を

陥れようとする

者ではないでしょう?

そう考えを変えました

ちょっとうと、

ー早急に確認と

情報収集

よろしくお願いします

ターニャさん

「言われずとも

公爵令嬢の嗜み

令嬢の嗜み

......

あ!ディーン

待ってたわ

今日は街への

同行お願いね

.......どなた

ですか?

アイリス様ですよ

今回の護衛は

貴方だけ

ですから

万が一を考えて

お嬢様とはすぐには

分からぬよう

変装を施しました

なるほど

ターニャは

来ないの?

ええ

ドルッセンのことで

少し調べることが

ありますので

今はライルもディタも

領都から

離れています

お嬢様の事

よろしく頼みましたよ

「ねぇディーン

貴方のおかげで

仕事が早く終わって!!

貴方のおかげで仕事が早く終わって...

その手腕には感心するけれど

その手腕には

感心するけれど

一体、領官に

なにをしたの

え?

どうして

ですか?

一魔王様が

再降臨された...』って

うなされるように

呟いていたり

『休み貰って

おけばよかった...

って嘆いていたり

財のメンバーだけは

「勝ってみせる...!」

優秀な方ばかりで

つい熱が入って

しまうんですよ

って闘志を

燃やしていたけれど...

わっ!

大丈夫ですか

あ......

ありがとう

すごい人の

多さですね

ええ...

たくさん人がいるのは

治安がよくて

豊かな証拠ですね

嬉しいわ

はぐれてしまいそう

ですから

アリス様

今日はまず

この辺りを

歩きませんか

お店を

見るの?

ええ今までは

教会や市の周辺が

多かったでしょう?

温かい

たまには

こういうところを見て

回るのもいいかなと

話題の菓子店の話も

仕入れてきましたし

話題って..

その話の出所は

財じゃないわよね?

まさか!

ライルさん

ですよ

あそこは

栄養さえとれれば

いいっていう

合理的かつ味音痴の

集まりだ......

...なら安心

あのお店も

見てみたいわ

.....あそこ...

ですか

いらっしゃいませー

おや

お知り合い?

ええ

商業ギルドに

いた時にお世話に

...奥でお話し

させて頂いても?

ええどうぞ

アリス様すみません

ちょうどこの方に

話があったのでー

いいわよ

だが

さっきいた兄が

時計屋を営んでいまして

宝石屋さんに

時計ー

ー?

へぇ...

店の中に

必ずいてくださいね

すぐ終わりますから

私が時計に宝石で

装飾を施しているんです

この時計

素敵ですね

何の石ですか?

埋め込んでいる宝石は

サファイアです

...ああ

貴女の瞳の色と

同じ色ですね

この時計

いただいていきます

|裏で動作確認

させていただきました。

ありがとう

お待たせしました

行きましょうか?

こちらお品物です

ええ

そうね

いつも行く

食堂に寄りたいわ

それと市にも

氷菓子

確かにおいしかったわ

話題になるのが

分かるわね

どうしました?

分かりました

カツ・

お口にあって

よかった

ーこの後は

どうします?

この路地

以前見たところと

似てるなって...

領主代行になったばかりの頃

視察した

東部港町の路地とそっくり

興味を惹かれて

路地に入ろうとしたけど...

止められたの

ディダが

すごい剣幕でね

私にはまだ早いって

...それは

そうでしょう

スラムともまた違う

薄暗い世界

ギラギラとした鋭い瞳

苦しいほどの重圧感

本能で危ないと感じるほど

雰囲気も秩序も

表の世界とは異なる場所

...でも領地として

どのように扱うか

考えなくてはいけない

場所でもあるわ

ここがあるからこそ

表の秩序が

保たれているのも

知っているけれど

アルメリア領にも

そういう闇が集まった場所がある

―こういった組織を

整理するのであれば

その後の秩序をきちんと

考えなければなりませんね

それか

存続させたまま

従わせるか

どちらにせよ

力をつけないと

...ねぇ

ディーン

私はあの時より

少しは力がついた

成長もした

今ここに

踏み込んだら

ディダはなんと

言うかしら

きっと同じですよ

......ディダの

昔のことを

知っていたの?

ええ

自身がかつて

そこに居たからこそ

関わって欲しくないと

そう言うでしょう

アンダーソン家の下で

訓練をしていた時に

少しだけ聞きました

...お嬢様は

それを知ってなお

ディダをお側に

置いているのですね

ディダは私に

そういった面を

見せたことはないもの

知らない過去よりも

共に積み重ねてきた

時間の方が大事だわ

何より

私にとって

大切な家族よ

「そうですね

...おや

いらっしゃい!

どうぞお好きな

席に座って!

はじめての

顔だね?

あの:おじさん

わたしアリス...です

アリスちゃん!!

コラッ!

奥さん...

ごめんね

アリスちゃん

来てくれて

ありがとう

みんな

待ちわびて

たんだからね

ご馳走するから

食べていきな!

愛されていますね

ええ

幸せね

前世では

仕事に目々の全てを探けていた

時間に追われ

八との関係も薄くなり

心動かされる時間は

ゲームをしている時だけだった。

ひとりの世界は

も楽で

...

でも虚しくてー

誰かの笑顔が

そんな前世の

世界では感じ

取れなかったこと

心を震わせる

誰かの言葉が

ねぇ

ディーン

しあわ

て幸せなことだろう。

屋敷に入る前に

少し庭を散歩しても!

もちろん

湖に月明かりが

反射して...

夜は夜で

格別な美しさね

...あのねディーン

破門の件ありがとう

お礼を言っていただく

ことじゃありませんよ

いいえ

貴方が

ラフシモンズ司祭との

繋がりを作って

くれたからこそ

勝ち取ることが

できた無罪よ

だから.....これ

:::受け取れません

本当に貴方には

助けてもらったから

行動だけ

じゃなく

心も

心......

...私

誰かに弱音を

吐くのを心の何処かで

恐れているのだと思う。

正直今も怖い

傷つきたくないから」

自分のせいで

迷惑を

かけているのに..

誰かを求めないよう

誰かに希望を持たないよう

弱い自分を奥に隠して

―あの時

私は貴方の言葉で

確かに救われたの

けれど独りは寂しいから

頼られる自分を前にだして

子でもあの時は限界だった。

ホッとした

くて心が軽くなった」

だから...ディーンが

頼っていいんだと

言い聞かせてくれた時

だからこれは

そのお礼

......開けても

よろしいですか?

ええ

今日見つけたの

それなら仕事でも

使えると思って

参ったな

え?

私からもこれを

...開けてみてください

......

これ..

お祝いと

お詫びです

ーお詫び?

貴女はあの時の

ことについて

お礼を言って

くれましたが

厳しい言葉を

ぶつけたのも事実ー

ですから

そのお詫びと

解決したことへの

お祝いです

...でも...

お借り

します

ディーンと私のー

ええ

ふたつで

...ひとつ?

あそこの

兄弟とは

顔見知りで...

お揃いの

彫って

おきましたから!

今日受け取った時に

サービスですと言われました。

差し出がましいことを

申し上げますが

せっかくの意匠です

ありがとう

この片割れは

貴女に持っていて欲しい

とても嬉しいー

ここが...

アルメリアか

...

ライルの秘密

書き下ろし小説

「ディダさんがライルさんを大好きなよことは、よく知っています。ですが、

ライルさんにとっては折角の休みです。ゆっくり休ませてあげては、いかが

ですか?」

「大好きだからこそ、その人のことをもっと知りたくなるのが人の性じゃ

ないかあ?

なあなあ....セイ」

ニンマリと笑うディダに、セイは警戒して身を引いた。

な...何ですか、ディダさん」

「今日さ、ライルが休みなんだよ」

嫌な予感をヒシヒシと感じもうつ、セイは口を開く。

はあ...そうなんですか」

一気にならねえか?あいつがどうんな休みを過ごすかってさあ」

...いや、そんなに。そう答えたいいのに、ディダの目力がそれを許さない

澪亜

あるんですよ」

一確かこの前、姫様が注意していたよなぁ。休みに仕事している奴らが

多過ぎる、休みは休めって」

「そ、そういえばそうでしたね」

そういえば、メリダが一度は食べてこみたいと言っていた噂の菓子屋、目、

星がついて、予約も取りれたんだけど...

し」

冷たくあしらうセイに、けれどもディダは笑みを深めた。

今日は、セイも休みだったよな?

え、ええ。そうですよ。ですが、帳簿の整理とか色々作業したいことが

ディタが慌てたり恥ずかしがるようにこな言葉を選んだが、当のディタ

は楽しそうに平然と言葉を返した。

さて、という訳でセイ俺と緒に出かけようぜ」

何がどういう訳か分かりませんが、お二人でどうぞ。僕は仕事中です

なあ」

暫くそのままそこで待ち、ライルが出てきたところで再び跡をつける

あれ、今度は食材を見てますよ......ライルさんって、料理するんでしょ

たっけ?

「うげっ.....」

呻き声をあげたディダに、セイは怪訝そうな表情を向けた

「あー...まあ、俺らは師匠...マアンダーソン侯爵から野球料理を教え

...あ、ライルさんが店に入りましたよ。確かあそこは...

武器屋、だな」

一人はライルから距離を高きつつ、こっそりと物陰に隠れていた。

流石ライルさんですねえ...休日も職務のことを考えているなんて

セイも似たようなもんだろ。まあ、あいつは下がつく程の真面目だから、

「さて、行きましょうか。ディダさん」

「...俺、お前のそういう分かり易いところ、大好きだぞ」

一何を言っているんですか時は変なので、ですよ。早く行きましょう。...

それで当然、その菓子は僕にに譲ってくれるんですよね?」

ああ、勿論だよ。メリットダじゃなくて、ちゃんとお前に渡すよ。俺はお前と

メリダのこと、応援してるぞ」

「な...何のことだかアズータ商会を預かる者として、シェフが欲する

物に目を通しておきたいだけです。さて、行きますよ

そうして、ディダとセイはライルの跡を追った。

ニンマリとしつつ、店のガラスにに顔をくっつけて様子を窺う。

...完全に怪しい人ですよ、ともイは呟いたけれども、中を覗くことを

遠い目をしていたディダムが、次にライルが入ってた店を見て再び瞳に輝

きを取り戻す。

うわ、アクセサリーションプじゃねえかそれも、評判のところ「体あいつ

は、誰に渡すつもりなんだあ?」

「あいつ、器用で何でもこなすんだよ。なのに、何でか料理の腕は壊滅的

なんだ、訓練で腹を空かせてるっていいうのに、あいつが料理番と知ったと

きの絶望感といったら...

そ、そんなにスゴいんですか?」

ああ、それはもう。味がしなければジャパい時には臭いで逃げ出すし、

べんだ。それなのに、料理が趣味って......。..:良いか?後悔したくな

けりゃ、あいつの前で料理の『り』の字も出すなよ』

は、はい.....

そんな会話をしている内にライ花は買い物を終えたらしく、幾つかの

食材が入っているでもあろう袋を持っていた。

「...!メリダに、ライルが食材を買ったって教えておいてやれ。被害を広げ

ないためにも」

分かりました...

「へ?」

「へぇー......知りませんでした。今度機会があれば作って貰って...

「...止めておけ」

わって、なぞれであいつの趣味は料理なんだ」

セイの視線に、観念としたようにディダが呟く。

どう」「...

なるほど...。それなら、アイダさんが側にい続ければ万事解決です。

ほら、お二人は『お前の背中は俺が守る!』と言うえるような名コンビです

が、他人が踏み込んで欲しいくないところには、察してで気づかないフリをし、

てくれるぞれなのに、今回はちょっとと強引なので何かあるのかなあっと」

言葉を選ぶように、セイがゆっくりと話す。

その内容に、ディダは深く溜息を吐いた。

...言いかぶりだよ。八割ぐらいは、さっきの言葉が本心。

じゃあ、残りの「割は?」

「...あいつはさ、モテるんだよ。あの甘いマスクで腕。節も上々、おまけ

に、アルメリア公爵家当主代1理の護衛。そりゃ、モテるよなあ」

ディダの言葉に、セイは苦笑いを浮がぺる。けれども、否定はしない。

全く職務が異なり、普段はライトルヤディダと接しないセイでも二人が

モテることはよく耳にしていたからだ。

「でも、さ。あいつ、心を置いてきているんだ。姫様のところに」

...こう言ってはなんですが、護衛として忠誠を誓っているということ

距離の置き方といいますか...間合いいの取り方が、上手いじゃないです。

「...何となく、それだけじゃないのかなって。だってディダさん、他人との「棒だから心配しているんだよ」

に夢中なディダは気がつかない。

...あーダメだ、全然中が見えねえ。仕方ねえ、今度カマかけてみるか」

今更ですが、どうしてそんなに気になるんですか?」

そりゃ、相棒だしなあ。あいつは、街中でどんなに綺麗な女の人に声を

かけられようが、知らんぶり。...強引に迫られた時には流石に赤面し

ていたけど、全く女の影がないんだ。気になるだろう?」

その言葉だけ聞いたら、相棒だからというより単なる野次馬ですね」

「奥歯に物が挟まった言葉だなあ。さっきの言葉、本心で言っているけど

しからの信用が足りりないってことか」

ディダの言葉に、セイ・は慌てたように口を開く。

いいえ...ディダさんの信用が足りないとか、そういう意味でなくて

から

セイはそう言って、柔らかく微笑んだ。

僕は戦えないので、ライルさんやデ子ダさんの覚悟は分かりません。きっと

と、僕には想像もできないような選択をしなければならない時もあるの

でしょう。ですから前のこと、一人の絆は。誰にも立ち入れないほど深い

そんな相棒と呼べるデイダさんが隣で生き残り、続ければ、きっとライル

さんは安心して世界を広げる歩を踏み出せると思います」

ふーん...まあ、つまりその、なんだ...俺は未だ相棒として、ライル

じゃないですか?

「そうだよ。でも、それが行き過ぎていいろっうか...。どんな騎士だっ

て、休息は必要だ。けれども極端な話、あいつにはそれがない。全部、姫

様を守ることに傾いていて、自分がいつ死んでも良いように親しい人を

作ることすら恐れているような、そんな気がするんだ」

「それで心配になって、ですか。...そう言えば、そんな方がもう一人いま

すよね?アイリス様の側に常日頃控える女性が。彼女と重なって見え

たんですか?」

...お前も中々言うようになったじゃねえかいいや、単純にそこは相

突然、ライルがディダに話しかけてきた。

「あーいたいた。新しい武器が飲むしくなって、いつもの武器屋には

「ほお?」

ディダの回答に、ライルの目が光る。

...その日の、夕刻、

「...ディタ。お前、今日街にいたか?」

り付いていたことは

その言葉に、ディダはピこクリと体を震わせた。

あ、あれはそう....セイが気になるアクセサリーショップがあるから、

て、たまたま

そうか、たまたまか...。アクセサリーショプに行く前、市場で二人が

緒にいるところを見た気がする。んだが、それもたまたまだったのか?」

「アハ.....アハハハ」

ディダはライルから目を逸らすじつつ、乾いた笑いを溢した。

「...ディダ。言い残すことは?

そうか。ならば、偶然か。...お前がアクセサリーショップの窓ガラスに張り、

そんな焦るセイの姿を見てで、ディダは吹き出した。

「冗談だよ、冗談。...けど、そっかあ。俺が、ライルの安心材料のつか、

そうだと良いな」

ディタは、そう言って微笑んだ。その微笑みにセイもまた、柔らかな雰

みを浮かべた。

...なんだ、姫様のご用事かよ」

ライルの答えに、ディダは苦笑した。

ま、良いや。いつかは是非とも、お前の甘酸っぱい恋の話を肴に酒を飲み、

ませてくれ」

そうして、ディダが去った後、ライルは、懐から包みを取り出した。

つは、アイリスに頼まれた懐中時計の手入れもット。そして...もう

つは同じ商会の包み。

ディダのこと、笑えないか。まさか俺が衝動的に、こんなものを買うなんだ

て......な」

ライルはそう言いつつ音楽を漏らす。と、僕の奥底にそれを仕舞い込ん

だのだった

若干涙目になりながら、ディダが抗議をした。

...そもそも人の跡を追いかけ回すなんて「悪趣味なこと、お前以外

しないだろう

「そりゃ...そうかもしれねえけどさ...。ま、まあそんなことより

...プレゼントを買ったのは、否定しないんだな」

一番りない奴だな。...アイリス様に、頼まれたんだ。街に出るのであれ

ば、懐中時計の手入れセットトを買ってくるようにと」

「ひでーよ。俺じゃなかったら、大怪我だぞ」

...ライルが誰かのプレゼントを買うたのかが気になるなー...なんて

...ディダの悲鳴が、屋敷をに響き渡ったのだった。

アルフレッド王子との出会いの物語も明かされる!

領官達に下した決断とは

戦争への気運が高まる中、

自らの手が血に塗れようとも

民のために戦う覚悟を決めたアイリスが

領に帰ったお嬢様はさらに強く、奇烈に!!

夜間騒動の際、仕事を放棄した程度を呼び出す。

お一時、ヘア、ご

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梅宮スキ

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このように、「口の前ではないんです」

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公音令嬢の悟み

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☆梅宮スキ

原作

角川コミックス・エース

別にコミッス・エス公爵令嬢の嗜み®

澪亜

原作漫画梅宮スキキーーー

2021年7月9日発行

ver.001

キャラクター原案、双葉はづき

GRea.HadkiFuaba2021.

◎Sukilass...cosalkiUnemina2021

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

角川コミックス・エース『公爵令嬢の嗜み®』

2021年7月9日-初版発行

発行者「青柳昌行」

発行・株式会社KADOKANA

わせps://www..Kadokakadckava.cojp/

編集企画ヤングエース編集部

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初出『ヤングエースUP]2020年4月10日〜2021年4月9日配信分

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BOOK

K☆WALKER

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2013年度梅宮スキ...!!

キャラクター原案双葉はつき