monster_06 | mokuro

ＣＨＡＰＴＥＲＧ．ｃｒｅｍｒｉｖｉの

それに、ＳＥＡＥＴＩＷＯＯＳ

ＮＡＯＫＩＵＲＡＳＡＮＴＴＲＥＳＥＩＴＳ

浦沢直樹［モンスター第６章《秘密の森

ＬｉｎｄｏｎＪｉｌｏｎｅａｎｄａｔｉｏｎｄ

ＴｗｅｒｋｅｐｙｏｎｐｕｓｓｉｎｇＧｏｏｇｌｉｇｈｔｍａｃ、Ｌｉｎｍａｎｇｒｅｓｔｉｎ

Ｃｏｐｅｒｄａｒｉｍａｃｒｅｃｔｅｃｈａｎｔｉｏｎ

ＡｎｄｅｒｍａｃａｍｓｔｉｏｎＳｅｒｕｍａｎ．．．

Ｗｈｏｒｓｔｈｉｓｍａｎ／

Ａｎｄａｌａｂｅｒｉｓ＿ｅｎｎａｎ

ＨｏｒｉｂｌｅＳｔｏｒｙ

それを読みながら、

この作品は、

左右２ページを

見開いた状態で

読むことを想定し

演出されています。

この作品は

「ＭＯＮＳＴＥＲ完全版「全９巻を、

２００８年に、加筆修正のうえ刊行された

全８巻に再編集したデジタル特別版です

Ｄｒｉｖｅｎｂｙｌｏｃａｎｄ．ｈａｒｅｄ．

Ｆａｃｋａｎｓｏｍｐｒｉｓｉｎｓｔｅｒｆｏｒｎｅｒｏｍｅｒ．．．ｆａｃａｃ．Ｔｅｎｎａ．ｐｒｅｓｔｅｎｔ．

Ｏｎｅｒｄｉｃｈ．ｎｉｎｅ．ｄｅｎｄａｃｈｅｒｉｆｅ．

Ｓｔｅｒｍｅ．ａｍｉｓｅｒｉｏｎｓ．ｎａｎ

Ｗｈｏｉｓｔｈｉｓｍａｎ？

ＡｎｄｗｈｅｒｅｉｓＴｅｎｎａ：

ＣＨＡＰＴＥＲＯＣにＣｅｓｐｏｒｔ

しかし「ＥＸＣＴＨＥＳＥＯＲＥＴＷＯＯＳＯＳＳ

ＭｕＫｌＵＲＡＳＡＷＡＰＰＰＡＳＩＳ

ｃｏＮＴＥＮＴＳ

Ｋａｐｉｃｌｄ２．．．

え．．．うううんっ、ううぅううっ

Ｋａｐｉｌｅｌは．．．

転落の果て．．．。

Ｋａｎｉｃｈ４．

エヴァの告白．．．

Ｋａｐｉｃｌは．．．

男達の食卓．．．

Ｋａｐｉｌｅｌｄ６．

見えざる敵．．．

Ｋａｎｉｃｌｅｒ．

火曜日の青年．．．

ｒａｎｉｃ！ほど

木曜日の青年．．．！？

Ｋａｐｉｃｌ４９．

残された謎．．．

Ｋａｐｉｌｅｌｓｅ．

秘密の森．．．！！

ＨｏｒｉｂｅＳｔｏｒｙ

ハァ

決まってきた

くおー！！

ッ！

ガッ

あぐあ！！

ひぃ！

ひぃぃ！！

どけぇ！！

ひぃ

ひぃ！！

おまえさえ

いなくなれば、

私は．．．．．．私は．．

おまえ

さえ！

邪魔だ．．．

あがー！！

ひ．．．．．

わ．．．．．．わ．．．

私だ．．．

私がヨップ夫妻を

殺した！

自首する！

お願いだ、

許してくれ！！

おまえなどに

興味はない。

あがあ

ギャッ！！

！！

私の邪魔を

するな！

ルルル

ハァ

くそ！！

ルレル

！！

ハァ

ガャルルル

ハァ

ギャッ

！？

．．．．．．？

．．．．．．

！！

な．．．．．．なんだ

この傷は．．．．．．？

．．．．．．？

このままじゃ、

出血多量で

死んでしまう

．．．．．．

くそっ！

．．．．．．

誰が、

このルンゲ警部

を．．．．．

！！

病院の前で

おろして逃げる

しかない．．．

ハァ

一体、

あの居敷で

何が起きたん

だ．．．

くっ！

！！

鍵は

どこだ！？

くそっ！

気がついたか？

手錠の鍵は

どこにあるんだ！！

う．．．

く．．．．．くく．．．

銃を探しても

ムダだ。

あなたの銃は

預かってる。

そんなことより、

早く

手錠の鍵を！！

このままじゃ、

手のほどこしようが

ない！！

今、あなたの

傷口を診た。

傷は幸い、

腹腔内までは達していない。

刃物が縦に入ったため、

刃先が肋骨で止まって

いたんだ

ただし、

その大量の

出血．．．．．

肋骨骨折、

それに肋骨動脈が

損傷している！

出血を

止めなきゃ、

あんた死ぬぞ！！

な・

自白しろ、

Ｄｒテンマ。

なんだと．．．

デュッセルドルフ

アイスラー記念病院

での院長ら三人の

殺害．．．．．．

過去三年間の、

連続中年夫婦

殺し．．．．．．

すべて

自分の犯行

だ．．．．．と、

自白するんだ。

Ｄｒテンマ！

．．．．．．

あなた．．．

本当に

死ぬんだぞ。

すべて、

“ヨハン”の

仕業か

．．．．．．！？

自分は、

真犯人の

“ヨハン”を

捜している

．．．．．か？

ッヨハン”など、

この世に

いやしない！

．．．．．．？

“ヨハン”は

おまえ自身だ、

Ｄｒテンマ。

自白

しろ！

こんな

倉庫跡じゃ、

ろくな物は

なかったが．．．

応急処置に

必要な物は

探し出した。

あとは

この手だ！

布袋をほぐして

糸をとり出した。

ガーゼのかわりに

なりそうな布も、

使えそうな

針も見つけた。

Ｄｒテンマの時は、

優秀な医者

．．．．．．

非のうちどころの

ない善人面か

．．．．．．

この手さえ

自由になれば、

あなたを助ける

ことができる！！

その手で、

何人を

殺した？

あなたは

．．．

間違って

る．．．．．．

いつ“ヨハン”に

変わるんだ？

いつ

その善人面が、

殺人鬼に弥変

するんだ？

あなたは

．．．．．．？

間違ってる

私に．．．

間違いなど

ない．．．

私に．．．

血圧の低下で、

意識がもうろうと

しているんだ。

おまえの

．．．．．．

犯行現場

には．．．

もう

しゃべらない

ほうがいい

おまえの

犯行現場には

感情が

ない．．．

しゃべるな

．．．．．．？

毎日、

人の生死を

扱っていると、

感情がなくなる

もんだな。

Ｄｒテンマ．．．

冷静さだ．．．

それだよ。

その冷静さが、

いつも犯行現場には

あるんだ．．．

実に

冷静だ．．．．．

あなたは

間違ってる。

私はいつも

手術のたび．．．

ミスはない

だろうか．．．

うまくやりとげられる

だろうか．．．．．．

突発的なトラブルは

起きやしないか．．．

本当はビクビク

していた．．．

私の手に、

人の生死が

かかっているんだ。

私の手に．．．

冷静でいられる

わけがない

だろ！！

動く．．．．．．な。

あなたを

助ける！

撃つ．．．．．．ぞ。

その血を

止める！！

鍵はどこだ！？

あなたの

ズボンのポケット

か！？

撃．．．．．つ。

ガク、

ガチャッ

フリードリッヒ病院

ハンブルク

安心したよ、

元気そうじゃ

ないか。

どうも

ご心配おかけ

しました

仕事を

している時より、

顔色がいい

ですよ。

どうやら

応急処置が

完璧だったらしい。

医者が言ってたよ、

あの的確な処置が

なかったら、今頃

命はなかったろうってな。

まあ、その

テンマには

逃げられたが

．．．

ジーベルは、

ヨップ夫妻殺しを

自供した。

お手柄だよ、

ルンケ．．．．．

どうも。

テンマは．．．

命の恩人．．．．．

というわけですね。

どう思うね？

ルンゲは、

テンマに命を

救われた．．．

こうなると

テンマ逮捕に

支障をきたす

かもしれん

はっ！？

ルンゲは、

テンマの件から

はずすべきかも

迷惑なんて

とんでもない。

とても

感じのいい方

ですわ。

私のほうが、逆に

気を遣ってもらって．．．

．．．

あ、どうも、

ルンゲ警部が

いろいろご迷惑

おかけして．．．

だ

なんだか、

とても

楽しいんだ

そうです

そんなに急いで、

リハビリ

されなくってもって

言っているんですが：

もう

ボールを

握られたり、

廊下を歩かれ

たり．．．

楽しい？

ええ．．．

よく

おっしゃって

ますよ。

こんな楽しい

ことはないって．．

なんて

言いましたっけ、

あの犯人．．．

そうそう、

テンマ．．．

テンマみたいな

犯人を追うのは、

最高に楽しいって。

だ

ついの状況に

．．．

出な

さい！！

う．．．うーーん

放っといてよ。

うーん。

しようがないね

まったく．．．

ここはホテルじゃ

ないんだよ！！

気安く

さわんない

でよ！！

何

寝ぼけてるの、

起きなさい！！

！！

ｎａｍａは転落の果て

あたしを

誰だと

思ってんのよ。

Ｋａｐｉｃｌ４３．

転落の果て

ケルン署・

ニーダーザクセン

ほら、

これがあんたの

所持品だ。

中身を確認して

書類にサインして。

うーん。

タバコ．．．

ある．．．．．．？

あ？

エヴァ・ハイネマン．．．

二度とこんな

トラ箱なんかに

来るんじゃないぞ。

タバコ

あるって、

聞いてんのよ。

あんな裏通りで

酔っ払って寝こんで．．．

無事でいられるだけ

ありがたいと思え！

．．．．．．？

署内は

禁煙だ。

外に出て

勝手に吸え！

う．．．

ヨロ．．．

ヨロヨロ．．

ライター．．．

ライターは

どこよ！！

けれ

バッグ！！

あんたの

バッグは、

それだけ

だよ。

嘘よ！！

あたし、もう一つ

大きなショルダーバッグ、

持ってたんだから！！

どうせ

通りで寝こんでる

ところを

物盗りにやられ

だんだろ！？

あたしのバッグ、

どこやった

のよ！！

どうして

くれるのよ！！

大事な物が

入ってるのよ！！

とりあえず

盗難届、

出してみる

かい？

まず、

無理だと

思うけどね。

鍵

なくしたあ？

バッグごと

やられたわ。

早く部屋

開けて！

．．．

あ．．．

困るんだよ

ねえ．．．

な．．．．．

何よ、

これ！！

まいったな、

やられちゃったよ。

困るんだよね、

鎖つけ替え

なくちゃ．．．

．．．．．．

前金で

もらってる分、

とっくに

足りないんだ。

超過分の料金

もらわないと．．．

スーツケースまで、

こじ開けられ

てるわ。

それに

ハイネマンさん、

先日から言ってるけど、

宿泊料の件．．．

聞いてんのかい、

超過分と

鍵の交換代

お金なら

ないわよ。

出てきゃ

いいん

でしょ！

え！？

それで、

俺を頼りに

来たってわけかい！？

二度と会わねえって

出てったのは

そっちだってのに！

そりゃあ

災難だったな。

久しぶりに

会ったんだから

お酒

飲ませてよ。

おい、エヴァよ、

おまえ別に

バッグ盗られたから

金が無くなった

わけじゃねえんだろ？

あんなすさまじい

金の遣い方する

女なんて、

見たことねえ！

あれじゃ、

いくら

金があったって

足りねえや。

どの道、

金は底ついて

たんたろ？

寝てあげるわ、

いくら出すって

聞いてんのよ。

いくら

出す？

くっ．．．

くつくっくっ．．．

あ？

どこの世界に、

何度も寝た女に、

金出す

男がいると

思ってんだ。

バー

――カ！

お酒

飲ませてよ。

その辺の通りに

立ってろ！

おまえみたいな、

年増のアル中

でもよ！

どっかの物好きが、

買ってくれるかも

しれねえぜ。

ハァ

カッ

バッグ．．．．．？

知らねえな。

うちに

置き忘れたんじゃねえ

ことは確かだ。

次にハシゴした店

じゃねえのか？

あたしタベ、

この店に

来たのよ。

この店のあとは

記憶が

ないのよ！！

大事な物が

入ってたとか

言ってたが、

金目の物なら

あきらめた

ほうがいいぜ

お金なんかに

かえられる

ものじゃないわ。

お金なんか

に．．．．．．

今そこの

パブに行ったら、

あなた、こっちのほうに

歩いて行ったって

聞いたもんだから。

やあ！！

捜したよ。

あんた．．．

誰．．．．．．？

やだなあ、

タベニ人で、

あんなに楽しく

飲んだじゃないか

はい、

バッグ．．．

これを渡し

たかったんです。

あなたと．．．

飲んだ．．．？？

あ．．．

てことは、

もう一度

自己紹介しなくちゃ

ダメかな！？

ロベルトだよ。

どう？

その辺で

食事でも！？

そりゃ

ひどい．．．

ホテルの部屋が

荒らされて

いた？

でも、あなたの

仕業じゃ

なさそうね。

もちろんですよ

バッグ開けても

いないよ。

でももう

こんな鍵、

用はないわ

申し訳ない！

私がバッグを

もっと早く

渡していれば、

ホテルも

追い出されずに

すんだのに．．．

あなたが

悪いんじゃないわ。

鏡もちゃんと

入ってるわ

カチャ

キャリ！

それより

このバッグを

届けてくれて

感謝してるわ。

え？

．．．．．．

私は

そのバッグに

感謝してるよ。

タベ

君が店を出た時、

そのバッグが

置き忘れてあった。

まあね。

君とは

あれっきりかと思ったが、

そのバッグのおかげで、

私達は今また

こうしている．．．

長年暮らした

家が焼けてね。

手元に

残ったのは

これだけ。

大事な物が

入ってたんだね。

ほう、

アルバムか．．．

見ても

いいかい？

どうぞ。

立派な人だ．．．

確か病院の

院長だった．．．

タベ、あたし

話した？

それが、

私の父．．．

十年前に

亡くなったそうだね。

君、タベ

悲しそうに話して

いたよ

ええ．．．．．

．．．ファン．．．

とても

尊敬

してるって．．

そして．．．

ああこれが、

婚約者の．．．

ええ．．．

確か．．．．．

テンマとか

．．．

あたし、

そんなことまで

話したの？

まだ、

忘れられ

ない．．．．．？

くっ

くつくっくっ．．．

タベ、

あたしは

なんて言ってた？

もう忘れた

ほうがいい．．．

僕はちょっと

嫉妬したよ。

ん？

このページだけ、

何も貼っていないね。

あら．．．

そう？

いらない

写真だから

はがしたのよ。

なるほど．．．

ねえ．．．

ん？

何か貼って

あったんだ．．．

はがした跡が

ある。

飲みに

行かない。

いいねえ。

そう．．．

あなた、警備会社

やってたの．．．

ええ、

南フランスの

ニースでね。

ところが、

長年ボディガードを

務めていた雇い主が

殺されて．．．

それで会社を

たたんだんだ。

お互い、

つらい

身の上ね。

忘れよう。

大切なのは今だ！

今を楽しま

なくちゃ。

チッ

この曲．．．

あなたも

この曲、好き？

♪

アル・グリーン

だ．．．．．．

♪

ァ

ああ．．．

踊りましょ。

どうしたの？

え？

いや、

踊りは苦手

なんだ

腰に手を

まわして！

え．．．

そう

．．．

！

この曲が

好きなのに．．．

踊りの苦手な

男がいてね．．．

っ

．．．で、

いつも

こうして

いた．．．？

そう．．．．．

ァ

ははは．．．

いや、

もうけっこう。

じゃあ、

寝る？

あー

楽しい！！

あなたもどう？

もう一杯！！

ははは！

ははは、

弱いのね

その前に、

一つ聞いて

おかなきゃ

ならない

ことがある。

ああ、

いいねえ。

なあに？

なんの

写真？

写真は

どこだ？

だって．．．

とぼける

な！！

アルバムから

はがした写真だ。

どこへ

隠した？

あ？

ひいい！！

写真を

渡したら、

教えてやるよ。

捜してるんだろ！？

テンマの

行方を．．．

な．．．．．

し．．．．．．知ってるの？

テンマの

居場所を．．．．．．

くははは．．．．．．

おまえが

あの写真を、

燃やさずに

持っているのは

わかっているんだ。

あなたの言ってる

写真て．．．

ああ．．．

あの男の子の

写ってるやつ

でしょ？

く．．．．．

名前は

ヨハン．．．．．．？

アハ．．．

アハハハ！！

見たわよ。

あの子、

金髪で

ずいぶん美しい青年に

なったじゃない！？

．．．．．．

一年前、

デュッセルドルフで

見たのよ。

＞ＭＯのＷｉｎｄｏｗｓ

ケンゾー！

もう一度

やりなおすの！

ｎｗｗ．．．エヴァの番白

あなたは、

私といっしょに

いなければ

ならないの

ケンゾー．．．

あなたは

私のもの

なのよ。

もう一度、

あなたを

とり戻すわ

あなたは

私のもの

なんだから！！

ＩＫａｐｉｔｅｌ４は、

エヴァの告白

デュッセルドルフ

１９９５年、春

．．．で、

君、今

どうしてるの？

いろいろ噂は

聞いてるけど．．．

その噂の

とおりよ．．．

三回結婚して

別れて．．．

父の遺産と

慰謝料で、

何不自由なく

暮らしているわ。

あなたこそ

どうしてるの、

Ｄｒベッカー。

え．．．．．

僕かい？

僕は

相変わらずさ、

出世コースとは

なんの縁もない。

そこいくと、

テンマは外科部長．．．

ゆくゆくは院長なんて

言われてる。

差ぁついたもんだよ！

出世だけが

人生じゃない。

テンマみたいに、

仕事仕事で

女も遊びも

縁がないなんて、

まっぴらご免だね。

しかしまあ、

これはこれで

楽しいもんさ。

そうなんだよ。

ケンゾーは．．．

今まで、何人も

女性紹介してるん

だけどね、

仕事第一で

本人にまったく

その気がない。

．．．

Ｄｒテンマは、

まだ結婚

しないのかしら。

今度もまた、

僕がセッティングして

やったんだよ。

州議会議員の

娘でね．．．

美人なんだ、これが！！

あの娘でダメなら、

僕ぁもう知らないよ！

あ．．．

で、僕を

呼び出したり

して、

なんの用だい？

エヴァ．．．．．．

あ、

そうそう、

それでね

元院長の娘で、

以前は僕なんかに

目もくれなかった

のに．．．

まさか、君から

呼び出してくれるなんて

思わなかったよ。

わかるよ、

何不自由ない

なんて言ってたけど、

ほんとは

寂しいんじゃ

ないのか？

僕でよかったら

いつでも相談に

のるよ。

えっ？

会わせないで

ほしいの

ケンゾーに

会わせないで．．．

その州議会

議員の娘．．．

まさか、

君．．．．．

まだ

テンマの

ことを．．．

お願い

．．．．．．

今日こそ

しっかりモノに

しろよ！

俺がせっかく

セッティングしたんだ。

はは．．．

会ってみなきゃ

わからないよ。

あっ、

これだ！！

あの！

すいません。

ショーウィンドウの

時計なんです

けど．．．

おい、

なんだよ。

もう待ち合わせの

時間だぞ、

おい．．．！！

今、ノイエライン

総合病院に

ひき逃げ事件で

入院してる

ユンカースさんが

言ってた時計って

これだよ！

わかっ

．．．ファッショッ

あなたは

．．．．．．．？

素敵な

腕時計ね

．．．．．．

なぜかしらね。

え．．．

時間が過ぎるのが、

どんどん早く

なるのは．．．．．．

あの．．．

失礼

ですけど、

あなたは

．．．．．？

あたしの時計は、

ただの

アクセサリー．．．

時間なんて

見なくなったわ。

州議会議員の

ベルガー氏の

お嬢さんで、

アンゲリカさんね。

あなた、

とっても

きれいね．．．

若いし．．．

は．．．

はい。

いえ．．．

そんな。

あの．．．

くつくっくっ．．．

？

自分中心に、

世界が回ってると

思ってる．．．

は？

この世に、

手に入らない

ものなどないって

思ってるでしょ！？

くつくっくっ！

あの．．．

何がおっしゃり

たいんですか？

あなたは、

一体．．．

あたしの、

内腿にホクロが

あるの．．．

？

キスする

のよ。

いつも決まって

そこに

キスするの。

Ｄｒ．ケンゾー・

テンマはね。

くっ．．．

くつくっくっ．．．

ありゃー

い？

んふん

いやぁ、

そうか．．．

悪いこと

したね。

君から

あやまっといて

くれないか？

見ろ！

おまえか

あんなとこで

買い物なんかして

遅刻するから、

彼女帰っちまったぞ。

今おまえが

電話すりゃ、

機嫌なおして

くれるよ、

おい！！

え？

お．．．．．．おい！

また

仕事かよ！！

ちょっと、

病院に

顔出し

たいんだ。

いい

かげんに

しろ！！

まったく．．．

ノイエライン

総合病院

キッ

ギ：

ケンゾー．．．

私のもの

．．．．．．

あなたは、

私のもの．．．

ユンカースさん！

待って

ください！！

？

ユンカースさん！！

ケンゾー．．．

どうしたの

．．．？

待って、

ケンゾー！！

話が

あるの！！

ユンカース

さん！！

ケンゾー！！

お願い、

待って．．．．．．！！

ハァ

ケンゾー．．．

ポッ

あ．．．．．

ハイヒールが．．．

くっ．．．

くく．．．

くっ．．．

くくぐく．．．

ケンゾー．．．

くっ．．．

カッ

ケンゾー．．

わッ

．．．

カッ

ジャリ．．．

見た

のよ！！

あたし

一年前、

デュッセル

ドルフ

で．．．．．．

あれが、

ヨハンなん

でしょ！？

チッ

ケルン

現在

キャッ

ふー．．．

ヨハンを

やっぱり．．．

見た

．．．．．．か。

殺すか．．．

ついの状況に

く．．．．．．

くく．．．

よっぽど

見てはいけない

ものだったらしい

わね．．．

ｍａｎｄｏｗｓ男達の食卓

一年前の

雨の晩に見た、

金髪の

あの美しい

青年．．．．．．

＂ヨハン”を

見た者には

死を．．．．．．

という

こと．．．．．？

Ｋａｎｉｃｌ６５．

男達の食卓

三発の銃声を

聞いて、

あたしは

恐ろしくなり、

あの場から走って

逃げたわ

てっきり、

Ｄｒテンマが

撃たれたんだと

思った．．．

でも翌日の新聞には

ユンカースという人が

三発の銃弾を受けて

死んだという記事が

載っていた．．．

あの子が

やったんでしょ？

あたしを

撃っていいの

かしら？

あたしを

撃ったら、

手に入らなく

なるのよ。

あなたの探してた、

ヨハンの子供の頃の

写真．．．．．

あたしを撃ったら

どうなると思う？

写真は

自動的に、

連邦捜査局の刑事の

手に渡るように

なっているわ。

あの写真が

欲しかったら．．．

テンマの居場所、

教えることね。

く．．．

くははは！！

くくく．．．．．

足が．．．

震えてるよ。

強がってるが、

立ってるのも

やっとなんじゃ

ないか？

．．．

な．．．．．．何が

おかしいの！？

カタカタ

カタカ月

ハァ

くくぐく．．．

カタカタ

ハァ

ガク

面白い女だ。

カタ

教えてやるよ。

何をしてるの、

テンマは！？

！！

”もぐり”

のな．．．

ハノーファーの

ある組織に、

ナンバー２まで

登りつめた男が

いたんだ．．．

もちろん、

医者を

やってる。

．．．．．．で、

テンマは

その男の

手当てをしている

ってわけさ

どこで！？

そこのボスは

その男を恐れて

始末しようとしたが、

手傷だけ負わせて

．．．し損じた。

フュッセン近くの

山荘で．．．

なんで、

ずっとそこに

立ってるの？

おじさん

名前

なんていうの？

もうすぐ

お昼ごはん

だよ。

何を

始める

つもりだ

外でランチ．．．？

何って

ディーター、

食器、運んでくれ。

天気も

いいです

からね、

外でランチに

しようかと

思いまして．．

Ｄｒテンマ、

あんた、本当の

命の恩人だ。

ＯＫ！

いや．．．

頭部は

かすり傷

でしたし．．．

傷の

経過も良好だし、

少し目に当たった

ほうがいい！

あんな田舎町の

オンボロ診療所で、

完璧な治療を

してくれたんだ。

足のは

貫通創でした。

前脛骨動脈は

無事でしたし．．．

あなた、ついてますよ！

ついてる

．．．．．．か！

さーて、

焼きあがった

ぜ！！

おっ、

いい匂いだ！！

カキャカチャ

カチャ

カチャカモャ

どうです、

うまいでしょ？

こう見えても、

このヘッケルの

料理の腕は

たいしたもん

なんです。

こう見えても．．．

とは

なんだ！？

これは

若鶏のマレンゴ風

っていってな、

このソースが決め手だ。

三ツ星

レストラン、

＂ル・プティ・ベッソン＂

のレシピのとおりに．．．

いつも、

説明が

いんた

ガキには、

このこだわりは

わからねえだろうよ。

ちょっと

ショーユを

たらすと、

もっとうまく

なりそうだな。

おまえはなんでも

ソイソースだな。

俺の味つけに

文句あるか！？

これが、

食卓と

いうものだ．．．

食卓だな

．．．．．．？

俺は．．．

金を儲ける

ためなら

なんでもやった．．．

俺は．．．

金を手に入れて、

何がやりたかったん

だ．．．

親を捨て、

兄弟は敵になり、

妻と子は殺された．．．

ただこういう

食卓が、

欲しかった

だけなのに．．．

金は人を

くるわせる．．．

この話、

聞いたこと

あるかい？

五年前に．．．

このドイツに、

闇資本を独占する

銀行のようなものが

誕生した．．．

そこの仕事は

実に見事だった。

要社会の

汚れた金が、

そこに流れると

あっという間に

きれいな金になる。

マネー

ロンダリング

ですね？

そう．．

まるで、

まともなピジネスを

やっている銀行のように、

貸しつけ、取引し、

その組織はみるみる

大きくなっていった．．．

わずか

五年で、

巨万の富を

築いた．．．

うひょー！！

ところが．．．

今年になって突然

それらすべてを

とりしきっていた

トップの人間が

その座から

消えた！

どうなったと

思うね？

混沌だよ。

想像を

絶するね

残された人間達は

金をめぐって

すさまじい

奪い合いを

始めた．．．

ほとんどの

人間が死に．．．

その組織は

崩壊した

．．．．．．で、そいつは

どこ行っち

まったんで

しょうね？

？

ただ食卓を

かこんで、

食事をしていれば

よかったのに．．．

いや．．．

その突然消えた

トップの男さ。

やっぱり、

殺されちまったん

でしょうね．．．

いや．．．

どこかで

生きているよ。

どこかで．．．

学生でも

やっているかも

しれない

ああ．．．

学生？

噂じゃ、

その男．．．．．

いや、その子は．．．

組織を作った

五年前．．．

驚き

だよ．．．

たった十五歳

だったという

のだからな。

十五歳に．．．

ははは！！

パカ言っちゃ

いけませんよ！

そんな子供に

何ができるんスか！？

まるで、

金に対する

大人の習性を

実験するように．．．

ところが

やったんだ。

蟻の行列を、

子供がいじる

ようにな．．．

．．．．．．？

どこに

組織の大元は、

デュッセルドルフ

にあったが

トップのその男は

各地を転々として

いろいろなところから

指令を出していた

そうだ．．．．．

どこに

あったんですか、

その闇の銀行は

最後に．．．

彼が

姿を消した時は、

どこから．．．．？

詳しくは

知らないが．．．

金に

目のくらんだ

連中が、

ミュンヘンに

大挙しておしよせた

って話だ．．．

ミュンヘン．．．

どうした？

ドクター、

顔色が

悪いぜ。

ねえ．．．

！！

下にいる

おじさんも、

ランチに

呼ぼうよ。

彼は

私のボディガードを

するのが仕事だ

もうずいぶん

長い付き合いに

なるが．．．．．

あ．．．

ああ．．．．．

あなたはもう、

死んだことに

なっています。

そうだな！

追手は、

まだやって来ると

思いますか？

これからも、

護衛をつけなきゃ

ならないような

生き方をするつもり

ですか？

坊や．．．

ヘルムートを．．．

ああ．．．

もう、

ボディガードの

仕事は終わりだと

伝えてくれ．．．

あのおじさん、

ヘルムートって

いうんだ！！

彼は、

私の最後の身内だ。

伝えてくれ

この食卓で、

これからのことを

話そうと．．．．．

テンマは

上の山荘に

いる。

．．．．．．

あんたが

殺したいだろ？

お昼だよ！！

みんな

待ってるよ！！

ヘルムート

さん！！

ヘルムート

さん！！

？

ついの状況に

．．．

？

ピピピ

丘の下にいる

私のボディガード．．．

ヘルムートに、

じゃあ、

何かが

起きた．．．

。見えざる敵

え！？

おそらく

もう、

ヘルムートは．．．

あ．．．

あんたの

追手か

．．．．．．？

わからない

ただ．．．

誰かが、

この山荘に

向かっている。

Ｋａｎｉｃｌ４６．

見えざる敵

が．．．

伝えて．．．

え？

！？

早く逃げるように

．．．．．．？

早く逃げる

ように

伝えて．．．

早く！！

！！

お．．．．．おばさ．．．

は．．．．．．早く！

行きなさい

で、でも、

おばさん、

足が．．．

い．．．いいから

早く．．．．．

どこ．．．？？

どっちから

撃って

きたの！？

カサ．．．

あ．．．．．

当たった？

！！

わからない．．．

そんなことより、

あんたは早く

行きなさい！！

だめだよ、

おばさん！

こんなとこにいたら、

狙い撃ち

されちゃうよ！！

あたしのことより、

早く．．．！！！

だめだってば！！

家みの中へ

隠れなきゃ！！

なーんだ

う．．．．．．

結局、

あの女．．．

テンマを

殺す気

ないのか．．．

ハァ

大丈夫、

おばさん？

大丈夫よ．．．

でももう、

奴は上へ登って

しまったんじゃ

ないかしら．．．

ううん、

山荘に行くには

このルートを

登らないと

たどりつけないんだ。

僕、何度も

行ったり来たり

してるけど、

他の斜面は

崖みたいになってて

登れないんだ。

．．．ということは、

ここで

見張っていれば、

奴はこれ以上

上へは行けないって

ことね。

どういう

こと．．．．．？

奴って

誰なの．．．

ロベルト

．．．

おばさんは、

誰．．．．．？

テンマの

味方？

くっ

テンマの命を

狙ってるわ。

何が

おかしいの？

！！

くっくっ．．．

言っとくけど、

あたしは

おばさん

じゃないわ。

！！

さあ、早く！

テンマのところに

行って、

逃げるように

言いなさい！

でも．．．

おば．．．

いや、

お姉さんが．．．

あたしは、

大丈夫だって

言ってるでしょ。

もうすぐテンマが

さっきの

銃声を聞いて、

助けに来て

くれるよ！

だって、

血がいっぱい

出てるよ。

でもこのまま

僕らが逃げたら、

おばさん

血がいっぱい出て

死んじゃうよ！

奴は．．．ロベルトは、

テンマを

狙ってるって

言ってるのが

わからないの？

こんなところに

来たら、

奴の思うつぼよ。

おばさんじゃ

ないって

言ってる

でしょ！！

あなた．．．

テンマの何．．．．．？

！！

友達だよ。

おば．．．

お姉さん

は？

．．．．．．

テンマの

味方

なんだろ？

こんなケガ

までして、

テンマのこと

助けようとして

るんだもん

．．．．．．？

テンマの

恋人？

テンマのこと、

好きなんだね？

そっち

見張って

なさい！

！！

テンマのこと

好き？

うん、

大好き

だよ。

どういう

ところが

好きなのよ。

お姉さんこそ、

なんで

好きなの？

！！

ロベルト！！

藪に潜んで

あたしを狙おうと

しているなら、

やめたほうが

いいわ！！

言ったはずよ！！

あなたの欲しがってる

ヨハンの写真は、

あたしが死んだら

自動的に連邦捜査局の

刑事の手に渡る

ようになってるって！！！

写真を手に

入れたいなら、

ここから

さっさと

消えること

ね！！

相手の

弱みを握って

るんだね

嘘よ！

こんな

でまかせに

ひっかかるような

相手じゃない

かもね．．．．．．

大丈夫、

お姉さん？

え？

大丈夫な

わけ．．．

ないでしょ．．

あんた．．．

一人で

逃げなさい．．．

そんなこと

できないよ．．．

もうすぐ

テンマが．．．

来やしない

わよ！！

そんなこと

ないよ、

テンマは．．．

あたしを

助けに

なんて

来やしない。

来やしない．．．

ディーター！！

！！

ディーター、

どこだ！？

．．．．．．

テンマ、

ここだよ！！

今行く！！

そこでじっと

してろ！！

来ちゃ

ダメ！！

！！

今来たら、

奴に狙い撃ち

されるわ！！

奴の狙いは、

あなたの命

なんだから！！

そ

その声は、

まさか．．．

このおばさん、

テンマの知り合い

だよ！！

撃たれて、

血がいっぱい

出てるんだ！！

エヴァ．．．．．

あなたに、

今死なれちゃ

困るのよ！！

．．．．．．

あたしの夢は、

あなたを生きたまま

警察に引き渡す

ことなんだから！！

そして、

刑務所の中で

一生後悔して

生きるのよ！！

あたしを

捨てたことを、

一生後悔

しながらね！！

うぐ．．．

ハァ

大きい声、

出しちゃダメだよ。

ディーター．．．

ハァ

聞こえるか

ディーター！

そこから

敵の位置は、

確認できるのか？

わからない！

どこから狙ってるか

全然わからない！！

おばさん、

しっかり！！

来るわけが

ない．．．

来ちゃ

ダメ．．．

死なれちゃ

困る．．．

あたしを

助けになんて

．．．．．．？

来るわけが．．．

おばさん、

しっかり！！

ガ

ハア

ハァ

おばさん！！

ハァ

来るわけが

ない．．．

ハァ

ケンゾー．．．

傷の経過も

いいようだし、

何を

始める

つもり？

こんな天気の中、

ランチを食えるように

なった．．．

あんたついてるよ。

ついてる

．．．？

ランチ

だよ。

ああ。

あんたを

狙った男は

相当なプロだ。

この山荘に

突入するのが

いかに困難か

冷静に判断

していた。

進入路はたった一つ．．．

何重もの警備システム、

山荘に武器を持つ

人間が何人かいたら、

太刀打ちできない

ことは明白だ．．．

カチャヤチャ

だから、

あんたを

使ったのさ

あたしを．．．．．．

使った．．．．？

そう．．

女が一人、

フラリと訪れる

ような方法以外

ここには

進入できないと

踏んだんだろう。

ところが

あんたは

奴を裏切った。

そこで、

奴の計画は

おしまいだ。

さっさと

引き上げたと

いうわけさ。

そう．．．

奴は

藪の中には

いなかった

．．．．．．

引き

上げた．．．．？

これは若鶏の

マレンゴ風と言うんだ。

真似て作ったから、

うまいかどうかは

保証できないがね。

もう一つ、

あんたが

ついていたの

は．．．．．

Ｄｒテンマという

名医に、

治療して

もらったという

ことだ。

．．．．．．？

テンマは

どこ．．．？

もう

行ったよ。

どこに

．．．．．．．？

ミュンヘンに、

興味を持って

いた．．．

ミュンヘン

カチャカモャ

さあ、

食事を

始めると

しょう。

どうやら、

あんたも

俺と同じように、

長いこと、

こういう食卓を

忘れていた

ようだからな

．．．

２００３年に

〝おお、コリンナ。

あなたのお手紙が、

がくも短いのはなぜで

しょうか．．．．．！

〝占星術を行う

エウポリスの

ように．．．．．．

私の心は

あなたにかき乱され、

かくもイダスの

黄金は．．．．．．

”．．．．．．色褪せ、

かのガロニウスの

工匠が数千年を．．．．．．

え．．

もう

いい．．．

これ以上、

読む必要はない

と言ったんだ。

Ｋａｎｉｔｅｌ．ｃ．曜日の青年

あの．．．．．

何か．．．．．

君は

もういい！

とっとと

帰りたまえ。

も．．．．．．申し訳

ありません！

何か気にさわる

ようなことが．．．

ラテン語の発音も

ろくにできん者に、

私に本を読んで

聞かせる

資格はない！！

す．．．すみません。

これから

気をつけます！！

帰れと

言っとるん

だ！！

ミュンヘン大学

フリードリッピ

エマヌエル校

Ｋａｐｉｔｅｌ４７．

火曜日の青年

お屋敷じゃ、

ずいぶん

こっぴどく

やられたわね。

カチャ

！？

元気

出しなさい！

経営学科の

カール・ノイマン君！

なんで

僕のことを？

君は．．．？

あたしは

文化人類学科の

ロッテ・フランク！

．．．．．．

君も

あの人に、

本を読んで

聞かせる

アルバイト

してるの？

あの人が

本を読ませるのは、

男子学生に

決まってるの。

ねえ、

あなた

どう思う？

ううん、

あたしは掃除したり

洗い物したり、

身の回りの世話。

あの、

謎の大富豪、

ハンスーゲオルグ・

シューバルト．．．

あなたは

火曜日担当。

ほかの曜日は

ほかの男子学生が、

目のほとんど見えない

彼に本を読んで

聞かせてるわ。

さ．．．さぁ。

ただ僕は、

彼のアルバイトの

給料がいいから

とびついただけで．．．

あの人の

いろんな噂、

聞いたこと

ある？

え．．．

屋敷の電話一本で、

バイエルン州はおろか

ドイツ中の企業の株を

好きなように操作してるって

話．．．．．．．

人呼んで、

バイエルンの

ハワード・ヒューズ：

家族もない！

近しく付き合っている

人間もいない！

なのに彼の財産は

ふくらむ一方．．．

そのお金

どうするつもりだと

思う？

でも、もっと大きな

謎があるのよ。

彼、またの名を

＂バイエルンの

吸血鬼．．．．．．

噂には

聞いてたけど、

あたし

じかに目撃して

ゾッとしちゃった

わ！

さァ．．．

吸血鬼

．．．？

何

見たん

だい？

午前２時の鐘が鳴ると、

執事を連れて

棺桶みたいな車に乗って

夜中の街に出かけて

行くのよ．．．

その光景たるや、

まるで

ゴシックホラーよ。

ただの

散歩だろ。

つきとめる

って、

君．．．．．

研究論文の

ためよ！

ただの散歩が

どうかは

もうすぐ

つきとめるわ。

「バイエルン州の

中世財界人と

現代財界人の精神活動」

．．．．．きっと彼は

いいサンプルになる。

あの時は、

気味が悪くて

それ以上追えなかった

けど．．．

ああ．．．．．

それとこれと

どう関係あるんだい。

その調子で、僕のことも

調べたんだな？

へへ、

名前と学部

調べただけよ。

まあ、彼に

どなられたからって、

気にしないことね。

ほかの学生もみんな

ひどいこと言われて

るんだから．．．

どなられたり

ぷたれたりは

なれているから．．．

なれてる？

あ．．．．．．ああ

僕は里親の

もとを

転々としていて、

いろいろあった

からね．．．

そういえば

あなた、

地元の

高等進学校

出身じゃない

ものね。

やっぱり

僕のこと、

調べてるじゃ

ないか。

実は．．．

母に

会えると思って、

このミュンヘンの

大学に入学したんだ。

そうなんだ。

あなた

ご両親

いないんだ

お母さん、

ミュンヘンに

いるんだ！

それで、

会えたの？

いや．．．

もう

いいんだ．．．

ええっ、

どうして！？

せっかく

近くにいるのに．．．

お母さんの名前、

わかってるん

でしょ？

ああ

なんて

名前？

教えてよぉ！！

あたしが

興味持ったら、

どっちみち

わかっちゃうん

だから！！

．．．．．．？

そこまで

わかってるんなら、

すぐ調べがつくわよ！

もう

いいって

言ってるだろ。

会いなさいよ、

お母さん

喜ぶわ！！

だからもう

いいんだってば．．．

マルゴット・

ランガー．．．

．．．．．．？

捌寺厩畫箙

マルゴット・

ランガー．．．

カタカタ

にっ

ここまでこんなのか？

いいんだよ

マルゴット・

ランガー．．．

うそ

．．．

〝栗毛の馬の

ごとき

疾走は．．．．．．

〝血潮に雷鳴を

集め、

高波をおこし．．．！！

聞くに

耐えんな．．．

は？

私は、

美しいものしか

愛さない

聞くに

耐えんよ

なんで、

あんな大変なこと

言ってくれないの？

あなたの

お母さんのこと、

調べたわ。

なんて

言ったら

いいか．．．

カール．．．．．

何かあたしに、

力になれること

ない？

ありがとう

カール．．．．．

だから

もういいって

言っただろ？

？

大丈夫

だよ。

ロッテ．．．

君、

あのハンス・

シューバルトの

夜の行動．．．

カッ

どこへ出かけるか

いつかつきとめるって

言ってたね．．．

カ．．．

え．．．

今度いつ

やるつもり

だい？

彼が出かけるのは

毎週金曜日

だから．．．

次の．．．．．

ええ、

もちろん！！

僕もいっしょに

行っても

いいかな？

そうして

もらえると、

あたしも

心強いし．．．

本当だってば！

我が

超自然現象研究会

始まって以来の

スクープ！！

どうだか

ねえ．．．

見ろよ、ホラ！

史学部の

アントンが写しまで

とってきたん

だから！！

いよいよ、

うさん

臭いな。

とにかくだ

この詩は

この大学の

創設者の一人

グロビウス司教が、

一五〇二年に

書き記した詩に

間違いはないんだ！

肝心なのは

この一節だ！

「最後から二番目の

多い年」．．．

「この世のすべては、

悲しみに

包まれるだろう」

．．．

「木曜日の青年が

この地を訪れ、

書物は

炎に包まれ」．．．

だから

なんだってんだよ。

わかんない

かなあ！

ほら、この

「最後から

二番目に多い年」

．．．．．．

これは

今年だよ！

「多い年」ってのは、

関年のことさ。

今世紀中、

間年は

今年と、あとは

二〇〇〇年だ！

はぁ

なんで？

「この地を訪れ、

書物は

炎に包まれ」．．．

この地の

書物ってことは、

この大学が

燃えるってことだよ！！！

それが原因で、

この世のすべてが

悲しみに包まれ

るってのか．．．

そう、

そのとおり！！

じゃあ、

〝木曜日の青年〟

ってなんだよ？

木曜日の語源は

雷．．．！！

プッ！

すごい

こじつけ！！

転じて

ドナーゴット、

雷神のことだ！

笑ってる場合

じゃないぞ、

これは今度の

会報の目玉だ、

うけるぞー！！！

別に載せても

がまわないけどさ、

こんなの誰が

信じるかよ？

この大学に、

破壊神が

やって来るなんて。

雷神は、

破壊の象徴

だもんな！

ＰｅｐＳｈｏｗ

ＳＥＸ

何が、

＂パイエルンの

吸血鬼”よ！

謎の徘徊を

追ってみれば、

これが真相って

こと？

．．．．．．？

あの年で

こんなところに

通ってるなんて、

ただのエロジジイ

だったのね

幻滅も

いいとこ．．．

シッ！

出て来た。

はー

あ、

バカバカしい。

あたし帰ろ！

ああ、

気をつけて

な！

え？

僕、ちょっと

行ってみるよ。

行くって

どこへ？

ねえ、

ちょっと

やめようよぉ！！

だっ

“私は

美しいものしか

愛さない！！．．．

ギシ

ああ、

女の子の来る

ところじゃない。

君は帰りたまえ！

あの男が、

どんなに

最低な男かね！！

え？

僕は

知りたいんだ

コツコツ

開いてる

わよ。

ギィ．．

女の子が

目的なら、

ここは見当違い

だよ。

あなたは

．．．．．．．？

あたしは、

とっくに引退

しちまったん

だからね

人んとこ来たら、

自分が先に

名乗るもんだよ

ギギ．．

あたしは、

マルゴット・

ランガー

！！

見たとこ、

学生みたい

だけど．．．

え．．．．．ええ

ハンス・

シューバルト氏の

ところで

アルバイトを

しています

．．．で、

あたしに

なんの用？

彼が．．．

ハンス・

シューバルト氏が、

ここに

なぜ来るのか．．．

金を

渡しに

来るのさ

お楽しみに

来てる．．．

と言いたいとこ

だけど．．．

もう

あっちのほうは、

使いものに

ならないみたいだね

え？

当然さ、

あたしが

あの男の前に

名乗り出た時。

あの男は

涙を流して

わびたんだ。

あたしに

子供を生ませといて、

ゴミみたいに

捨てたんだからね。

カール、

あなた．．．

まさか！

あ．．．．．

でも．．．

ハンス・

シューバルトの

子供．．．．．

嘘だ

あなたは

あなたは、

マルゴット・

ランガー

じゃない！

そうよ！！

あたしも

ちゃんと調べたん

だから！！

一年前の

新聞記事に

出てたわ！

“元娼婦．．．．．．

．．．．．．？

〝元娼婦

殺される！！

．．．．．名前は、

マルゴット・ランガー．．．

犯人は未だ不明”．．．

彼のお母さんは、

もう死んでるのよ！！

あなたは

それに乗じて、

母に．．．

くっ！！

マルゴット・ランガーに

なりすまして、

ハンス・

シューバルトから

金を巻きあげてるんだ！！

くははは！！

？

彼も

知ってる

のよ。

え．．

あたしが

本物でないことを

知ってて、

金を払ってるん

だよ。

もう金を

払うべき、

本物のマルゴットは

この世にいないと

わかっていてね。

それが

彼の臆罪の

仕方なのよ。

命、金、金！！！

金だけで生きてきた

あの男には、

こんな方法しか

ないのよ。

えらそうなこと

言ってるけど．．．

人間、大差ないわ。

何が

言い

たいの！？

老い先短い

老いぼれの前に、

息子だと名乗り

出て．．．！！

あたしを

嘘つき呼ばわり

してるけど．．．

あの真大な財産を

ものにするって

手もあるわけだし．．．

あんただって、

どうだか

わかったもんじゃ

ないってことよ。

もう一人

いるんだよ。

あの男の

息子を名乗る

青年がね。

．．．．．．？

あんたと同じように

ここにやって来て、

同じような話を

してったよ。

キャッ

シューバルトが、

マルゴット・ランガーに

生ませた男の子が

二人いるってのかい？

そんな

．．．

くつくっくっ．．．

どう見ても、

あんた方．．．．．．

双子にゃ

見えないけど

ねえ！

まさか．．．

嘘よ！！

そいつが、

嘘をついて

るんだわ！！

何者なの、

そいつは！？

どっちが嘘つきか

なんてわからないよ。

あたしには

両方偽者に

見えるけどね。

同じよ．．．

あんた方

曜日ごと交代で、

シューバルトに

本を読んで聞かせて

るんだろ？

その子も

その中の一人だよ。

．．．！？

．．．そう、

確か．．．

〝木曜日の

青年〟だよ。

なんで、

あなたが

本物だって

言ってやらない

のよ！！

僕は．．．

僕は、いくつもの

里親のもとを

転々としてきた。

でも今の里親は、

本当に

僕によくして

くれたんだ

いくら

感謝しても

しきれない

くらいだ．．．

ただ．．．

僕の中には、

実の親に

対する執着が

ずっとあった．．．

そりゃ

いろんな目にも

あった．．．

本当の父が

どんなに最低な男かを

知ることで．．．

今の里親を、

心から愛せると

思ったんだ。

だから僕は、

実の親に

会ってみようと

思ったんだ．．．

ただ

それだけ

だったんだ

．．．

見かけたこと

あるのかい？

君、

その“木曜日の

青年”って

見たことある

のか？

どんな男

だった？

どんなって．．．

あたし、

木曜日はお休み

だから．．．

でも一度忘れ物

取りに行った時に．．．

金髪の、

とってもきれいな

顔だちの．．．．．

＞＞１００以上に

．．．

もう一人

いるんだよ。

シューバルトと

マルゴット・ランガーの

息子を名乗る

青年かわ

あんた方、

曜日ごとの交代で

シューバルトに

本を読んで

聞かせてるんだろ？

その中の一人だよ。

確か

〝木曜日の

青年”だよ。

金髪の、

きれいな

顔だちの．．．．．

誰なんだ．．．．．！？

ａｍａｎｋ木曜日の青年

〝木曜日の

青年〟とは、

一体．．．

月曜日

Ｋａｐｉｔｅｌ４８

木曜日の青年

この大学に

僕になりすました

男がいる．．．

僕の母さん

マルゴットの

息子を騙る

その男は．．．

誰なんだ

．．．．．？

いい！？

カール、

母さんの言うことを

よく聞いて！！

このお金を持って、

５番線の列車に

乗るの！！

八つ目の駅で

降りれば、

そこにマルタっていう

おばさんがいるわ！

母さんは

・？

母さんは

いっしょに

行けないって

言ったでしょ！？

ケーサツに

追われてるの？

．．．．．．

僕もいっしょに

いるよ！

だめ！！

母さんと

いると、

ここの施設に

入れられる！！

ここにいれば、

あなたは

娼婦の子って

言われ続ける

．．．．．．

さっ、

早く．．．

父さんは

．．．？

え・

僕の父さん、

ハンスーゲオルグ・

シューバルトって

人なんでしょ？

誰に

聞いたの？

向かいの

ベラおばちゃんが

言ってた．．．

大金持ちなんでしょ。

僕ら、

お父さんに

ステラレタって

言ってた。

．．．．．．

捨てられ

たんじゃ

ない．．．

今は

だめ！！

大きく

なったら．．．

じゃあ

僕、

父さんのとこに

行くよ。

ただし、

何も欲しがっちゃ

だめ！

いつなら

いいの？

冷たく

されても

うらんじゃだめ！！

なんで？

あなたが、

大人になっても

会いたかったら

母さんは

うらんでないから。

そうだ！

これ、

持っていき

なさい。

父さんが、

生まれてくる

あなたに

くれたものよ。

．．．．．．

母さん．．．

母さん！！

カール、

わかったわ！！

！！

〝木曜日の

青年”の

正体が．．．

ハァ

ハア

わかったわ！！

フッ

ロッテ、

君の調査能力には

ほんとに驚くよ。

カッ

エドムント・

ファーレン．．．

カッ

．．．

まかしといて！

これぐらいのことなら、

あたしにかかれば

たちどころよ。

間違いなく

シューバルトのところで

本を読む

アルバイトをしてる。

文学部

哲学科の

学生よ。

木曜日

担当のね！

まったく

許せないわ。

あなたの

ニセモノが

この学内で

のうのうとしてるかと

思うと．．．．．

エドムント・

ファーレン．．．

ここだわ！

今、この教室に

いるはずよ。

ちょうど講義が

終わった

とこだわ。

エドムント・

ファーレンに

会いたいんだけど。

ねえ！！

エドムント！

エドムント・

ファーレン

いるかぁ！？

ん？

ああ．．．

．．．ファン．．．

そう．．．．．

エドムント．．．

あれ？

そういえば．．．

あいつなら、

今日は

来てないぞ。

でも時間の問題よ！

あの詐欺師の

首根っこ

つかまえてやるわ！

残念

だったわねえ

．．．

そんなんじゃ

ないんだ．．．

シューバルトの

莫大な財産を

受け継ぐのは

あなた

なんだから！！

え？

財産なんか、

どうでも

いいんだ

でも．．．

シューバルトの

金なんか、

いくらでも

しぼりとられれば

いい！！

ただ！

ただ．．．

そのエドムント・

ファーレンという

学生が．．．

僕の母の息子と

言っているのが

許せないんだ！

．．．．．．？

火曜日

“君の絹の花のすそが

風になびく

かたわらで．．．！

．．．．．．？

”ああ、

その時も

モノマネ鳥が

鳴いていた．．．

シューバルト

さん．．．．．？

〝私の心に

モノマネ鳥が

鳴いていた．．．！

今日は、何も

おっしゃらないん

ですね。

シューバルト

さん．．．．．

なぜ、

あれだけ

どなり

散らされても

やめない？

ん．．．

．．．．．．

金が

いいから

か．．．．．？

そんなんじゃ

ありません．．．

そんなん

じゃ．．．．．！！

あなたは

金のことしか

言えないん

ですか？

君の．．．

言うとおりだ

．．．．．．

君．．．．．

ご両親は

．．．？

．．．．．．

僕は．．．

里親に

ひきとられて．．．

そうか．．．．．

悪いことを

聞いた。

本当の親に、

会いたく

ないかね？

．．．．．．？

実は．．．．．

僕は．．．

どうやら、

今度

現れた男は、

本物のよう

なんだ．．．

え？

彼は、

金目当て

じゃない

．．．．．．？

彼．．．

いや．．．

こっちの話だ。

君はもう

帰っていい．．．

あ．．．

それとな

．．．

君のラテン語

うまく

なったよ．．．

水曜日

ありがとう

ございます．．．

はいはい、