Quick Edit

Advanced settings

MAPE

...No.Amazs

わくしあきひと。

PocentorTuktSullAKHITO

THKSHOBO,GANBOOCONOS

MADEINIABYSS

Preantedo.Coldomindiondows.comos.

でも、それですよ。ありませんでしたが、ここまでも気になります。また、まだまだ

その

、ローアピス

20

新たなるっち

スタート

ハローアビス

...あのときは、

...

運命の再会

...

CONTENTS

27

禁断の花畑

!!

28

六層への

入り口

...

ハローアビス

30

思いがけぬ

...危機

...

ハローアビス

絶望と希望

112

ハローアビス

32

激闘の果て

161

Prewnadbookichontilishine

40

IADEINABYSS

さあ

落ち込んでる

場合じゃないぞ

闇からの

生還

ぼくは...

なんでかなしい...

ほら

君も食うだろ?

ああ...

いい匂いだ...

それを食べたら

それを食べたら

出発だ

出発だ

んなぁ〜

んなぁ~

もぞ...

......

お前、順応性

高すぎだろぉー...

んなぁ~

ナナチじょうずー

おおい!

あぶねって!

んなぁ...

レグ

おはよ

おはよう

リコ

病み上がりだから

食いやすいシチュー

作ってやろうとしたらさ

オイラの作り方に

ケチつけてくんだよ

モツ取り除いたりしたら、

味しないだろー

いいから

いいから

ガンキマスって

四層にも棲んでたんだねー

ぃいよいいよー

丁寧に取っていってねー...

ナナチ器用だねー

おいよいいよー

んなぁ~

おい

見てねーで

どかしてくれよ

こいつオイラ見ても

ハナっからこんなでよ...

何、触りたそうに

してんだよ!

ナナチ...

僕の時より嫌がって

ない気がする

おまつ...

お前の触り方が

いやらしいからだろぉー!!

茹でた卵を崩し

岩塩とトコシエコウの実で

和えたもの

リコ皿

孤児院の祝日料理風

香り付けにズッウギの根を

散らしてある

色合いは合っていない

ガンキマスの揚げ焼き

皮を熱して出た脂身で

身を揚げ焼きにそしたもの

見た目。悪くない

よ...要は

味だぜ味...

香り:思考を奪うう香ばしさ

んなあ~...

味:匙を止められない

おいしかった?

んなぁっ

よかったぁ

手伝ってくれた

おかげだよ!

たまごのも

おいしいから

食べてみて

ま:まあ...まあまあだな!!

やるじゃん...

ねえ

もう一人

誰かいなかった?

おまえ...

どうして...?

あれ..

なんでそう

思ったんだっけ...

んーっとね...

私すごく怖い

夢を見ててね...

気がついたらね...

ものすごーく重くて

びくともしない

よくは思い出せないんだけど...

真っ黒な岩みたいなのの

中にいてね::

最初は私と同じ大きさの

空洞があったんだけど

それがどんどん

狭くなってくの...

痛くて苦しくて

私自分が

何だったのかも

分からなく

なっちゃって...

言葉の出し方も

忘れちゃって!!

怖くて怖くって

ずっと

泣いてたの!!

私とは別の泣き声...

泣き声が聞こえたの

..

!?

はじめは

びっくりしたけど

その子も怖がってるのが

わかって...

そしたら少しだけ

安心して...

私ねずっと長いあいだ

そうしていたの...

怖くなっても

目の前にもっと

怖がってる子がいて

声も出せないけど

目だけで

大丈夫だよって

ずっとですっと...

煙みたいな

においがしてね...

泣き声が

やんでたの:

その子ね

振り向かずに

行っちゃったんだけど

横顔が見えたの

私がずっと見てきた

探窟家たちと同じ...

あこがれにあふれた目...

それで私:自分が

何になりたいのか

思い出して:

行かなきゃって思って:

その時ね

私また...あの子に

会える気がしたの

そしたら

目が覚めてて...

ナナチ

リコは...

リコは赤子の頃に

一度死んで...

遺物の力で

再び命を得て

いるんだ...

リコの命は...

もしかしたら

アビスと深いところで

繋がっていて!!

レグ

いいんだ

今度はちゃんと

ちょっと水

くんでくるわ

お前が守って

やるんだぜ

リコ

実は..

一数日後一

ついたぜ

オイラも

怪我した時は

ここだ

大丈夫なのか...?

他じゃ見たことない

不思議な獣も

入りに来るんだぜ

深界四層

老いた獣の秘湯

撫でちゃえるくらい

大人しいぜ

深いとこは刺激が

強いからやめときな

うん

下から光がきてる:

ナナチのアジト

枯れ水晶洞

奈落の縦穴

ここ

悠久波頭

深界四

巨人の益上層

もぞ

レグ

ごめん

一人で脱げないや...

手伝って

リコ脱あけて...

うん

ぼっ

入ってやりなよ

たまに羽虫が

血ぃ吸いに来る

からな

見張りはオイラが

ねえ

レグも一緒に

入ろ?

やっとくからさ

僕は見張りを

するから...っ

追っ払うのは

得意だろ

んなぁっ

あ足元けっこう

すべるかも..

気をつけて..

わぁ!

私たち入ったとこだけ

色が避けてく!

レグ

見て見て

お湯なのに

ちっちゃい魚もいる!!

なんか...

の...のとか..

かわく..

はおお...

魚が浮いたアカ

食べてるよー...

あっ...痛たっ...

!?

リコ!

だ..

大丈夫..

お湯がしみただけ:

レグ...

ちんちん

どうしたの...

う:わからない...

オpーォo

これは..

これは..

度し難くて...

んなぁー?

お前ら何?

まだそんな

ふわふわした

感じだったの?

レグほら

ちゅーまで

済ませてただろ

ちゅー

今更そんな

恥ずかしがんなよ

レグ

ちゅーって

なんのこと?

いやっそれは...

ナナチ

卑怯だぞ!

何言ってんのおまえ

けっして

ちゅーではなく..

君も入れ!!

ちゃんと見張って

るんで~

ごゆっくり~

ちゅーって

なんのこと?

うぅ...

まったく

見てらんねーよー

ミーティ..

ありがとな

レグの

たからもの...

引っぱりあげて

くれて

もう少し...

もう少しだけ

待ってて

くれるかな::

...

ふー

くぐっ

ふーー

気をしっかり!

リコ!

26

新たなるスタート

んぶーーっ

んなぁー

...

あと5個だ

でかい芯いくぜ...

しっかり

押さえとけよ

サク...

ばたば

あああ、

...

.....

親指だけ...

親指だけでも

動く...

リコ

......

どしたのレグ

すまない...

レグー

僕がへたに

切ってしまった

ばかりに...

腕が...

頼んだのは

私なのよー

で...でも

結局はナナチが

助けてくれて..

といっ

ナナチ言ってたよ

レグ

私を助けるあいだ

ずっと泣いてて

一生懸命

悩んでたって

それ見てたらね

「あれはオイラだ」って...

思わず助けに

出ちゃったんだって

レグ

この傷は証なの

レグが私を守ってくれた

大切な証なのよ

ナナチ!

どうした?

んなぁ...

もう...

なんでもねーよ...

ねえナナチ

んなぁ?

お願いがあるの..

私たちと一緒に

来てくれないかな...

いいぜ

ナナチ!

うれしい!

でもホントにいいの!?

まあなぁ

お前はミーティの

お気に入りだ

途中で投げ出したら、

次会ったとき怒られちまう

レグだけじゃ

頼りねーしな

ごもっとも...

リコの料理も

おいしいものな

おいおい話すけどよ

オイラ...お前たちが

目指す場所から

来たんだ...

んなぁ

それとな

それって...

例の...

「おいおい」だぜ

そんじゃ

さっそく準備するかぁ

なあ

出発は早い方が

いいんだろ?

結構やること

あんぞ

うん!

お母さんが

待ってるの!

撥水加工の素材調達

探窟道具選別

薬品保存加

腕の回復まだ

補助具作成・

補助具の訓練_まだ

新型リュックの完成

ほんじゃ

行くか

ナナチのアジト

螺旋氷柱

枯れ水晶窟

不屈の花園

林立の歪面石柱

んなぁー...

ほんとにこっちで

合ってんのか?

うん...

大体、探窟家の地図って

なんでこうアバウトなんだよ

深度、方角、

縦穴からの距離...

あとなんとなくの

印象だけだろ?

盗掘を防ぐためなんだって

詳しい場所は

口づてなんだけど

私の場合は...

なるほど

オーゼンと

ライザの封書だな

着いたぁ!

深界四層・中部

不屈の花園

リコ丘の上には

行くなよ

負荷がかかるぞ

うん!

あの時見たのと...

同じ場所だ...

...ナナチ!

聞こえたぜ..

複数だな

あれだ!

丘のふもと...!

探窟家たちだ!

何人か倒れてる!

助けに...いや

様子を見てきても

いいか!?

見つかるなよ

あと

オイラの言うことは...

絶対...

リコ

よし

異常があったら

知らせろ

オイラは

力場を見るぜ

いいぞ

お前は

これだ

うん!

んなぁ...

...

混乱してんのか?

意識の乱れが

ひでえな...

あれ?

気のせいかな...

どうしたよ

んーとね...

あの人が持ってるの:

「無尽鎚」...?

似てるだけ...?

レグ止まれ!

仮面の探窟家:/

黒笛...

なんで...

なんでここにいる...

ボンドル

奴の探窟隊...!!

アンブラハンズ

『祈手』...ッ!!

レグ!

気をつけろ

そいつは『祈手』

黎明卿ボンドルドの手下だ!!

!!

ボンドルド:

ナナチと

ミーティの

仇か!!

...!!!

消えた...!?

ローアヒ

27

禁断の花畑

レグ!!

足元ッ!!

右前方だ!!

........

さっきの悲鳴は...

お前の

しわざか?

キ...

おい!

なんとか言ったら

どうだ!!

静かに

ところで

起きてしまう

いかにも

原因はおれだ

ここは

地上60日以上前に

『禁域』に指定

されているはずだが:

何...?

知らずに

入ってきたか

いや

無理もない

!!

もう落とすな

これは;!

無尽鎚...!?

何故:

今一度言うが

ここは『禁域』だ

毛むくじゃらの

友人たちにも

伝えろ

...!?

な...何故

レグ!!

くそがっ!

監視をつけて

やがったのか!?

......

余計な事は言うな...!

いつから...

ナナチ

大丈夫か?

おま...

待てそれは..

いや...

.....

オイラの目で暴けない

監視がある以上...

いつから

見てやがった!!

こいつが...何を

知っているのか:

探りを入れてみる

レグ:すまねえ

見える範囲にいる

今のうちなら...

情報がほしい

任せろ

ナナチの敵は

僕の敵だ

...

...!!

おい

行動を決めるのは

お前が何を

しているのか

見てからだ!

......

これ虫だ...

葉っぱにそっくり...

触っても動かない:

トコシエコウに

擬態するのなんて

いたんだ...

あれ?

これって..

誰?

誰?

ふるっ

誰?

虫の幼体が大挙して

頭の中に入り

小さな虫の仕業だ

ごく最近

見つかった

目の奥を見てみろ

都合のよい生き餌に

仕立てあげている

うぉお...

ヒトはごく一部だ

彩しい数の原生生物が

生き餌にされている

広大な花園が全て

隠してしまっているがな

......

この生物の出現が原因だ

この生物は本来...

ここにいるはずのない

ものなのだ

この場所が

「禁域」になった

というのは::

すでに

あの丘の土中に

巨大な巣が作られ

狩りを行う

成体に至っては

この花園全体で眠り

合図を待っている

......

これじゃなくて...

...あった!

合図...?

えーと...

んなぁー?

おまえなー

この大事な時に

何を...

一私は不屈の花が好きだ。

常に伏わる代わる咲き誇り

実は香り高く刺激的...

『おまけにアビス中

ほとんどの場所に咲いている

なんだこれ

だが六層の花畑には気をつけろ

葉を見てこしいつが紛れてたら

奴らの巣だ

ナナチもっと先!!

........

こいつは愛すべき不屈の花に化け

寄り添う生物を襲い「幼体」を

植え付ける

生物は頭を侵され

生きたまま幼体の餌となる

おい..

いま口に...

おそらく自らを食わせ生き餌が

長持ちするようにしているのだろう

気にするな

既に標本は

取ってある

成体がときおり生き餌の

口内に入ってゆくが

そういえば

腹から標本を取る際に

悲鳴...

いや共鳴を立てられて

しまった

誰!!

ここは建造物が多く

花園は広がらないが...

養殖とは恐れ入る

これがもし他の層に

移動したら...

不可侵の六層より

来たこの生物は

君が聞いたのは

それだ

トコシエコウだらけの

現環境は滅茶苦茶に

されるんじやないのか...

既に『祈手』を

三人も消費して

しまった

「クオンガタリ」と

名付けられている

成体は食料にも

向くというか...

この規模は手に余る

その無尽鎚を

見つけた者も

既にいない

お前らのボスは...

何をしている...

あの方は..

今はいない

層を跨ぐやり方は

不都合が出やすい

あはっ

あは誰誰!!

!?

なんだ!?

あはは誰!

うふううっ!

ザザ

活動期の

合図だ

ペイジン

戻れるか?

サズ...

......

げ...

それでは

間に合わない

ごそ...

一帯の急所に燃焼剤を敷いた

な...

なんの話だ?

残念だが

もう始める

だが頼んだ月笛

たちは時間までに

戻れなかった

...

な...

何をしている!!

探窟家が残って

いるのだろう!?

成体が活動期に入る

いずれにせよ

助からない

そんな!!

なら僕が...

僕なら!!

レグ!!

迂闊な事は言うな...!!

君が

オイラじゃリコを

守れねえ

戻ってこい!

だ...だか...

どうすると?

なんでもない

すぐ友人の

ところへ戻れ

僕にも無理だ

黎明卿は

君たちの到着を

心待ちにしている

...

守るべきものを...

見失うな...

ヒトとして

どうするべきだとか:

探窟家の誇りだとか

僕はそういうのじゃ

なくていい

見失うな!

ぬおぉっ

わああっ

くそぅ!!

こいつら

穴という穴に:/!!

いってえ!

ナナチ!

縄張り出たのに

!!

うえ...。

げほっ

二人とも...

無事か!?

しつけえ

奴らだぜ...

んなぁっ

虫もそうだが..

あの炎は空気を

食ってる...

レグきた!!

すぐに離れよう

ナナチ...すまない

監視の正体を

つかむ前にこんな...

気にすんな

おめーすげえ

虫汁ついてんぞ...

オイラの方こそ...

『休眠』と『擬態』:

こんなの

予想できっこねえ

生き餌の意識を利用した『力場の操作』:

生き餌の意識を利用した

『力場の操作』:

なんでも見えると

驕ってたぜ...

それに:

『黎明卿は』

『君たちの到着を

心待ちにしている』

あのヤロウ...

オイラだけじゃなく

二人のことまで:

こいつぁ

ひでえな...

お母さんの大好きな...

お花畑...

監視の正体も...

くそぅ...

どうしてこんな...

僕の記憶も...

くそぅ...

深界一層

深界二層

深界三層

深界四層

ナナチのアジト

オイラが来たのは

深界五層の最下部

深界四層

28

六層への入り口

深界五層

ここより下

ここの「絶界行」

深界六層

深界七層

不屈の花園

深界五層

深界六層

奴らが『前線基地』と

呼んでる場所だ

ヒトがヒトのまま

戻れる一最終地点

ボンドルドの実験場

そしてお前たちの

目指す場所でもある

白笛が絶界行に使う

『六層唯二の侵入口』

そいつは前線基地の

中にあるんだ

アビスから命を得て

蘇った白笛の子供...

呪いを一切受けない

自律する機械人形:

奴がみすみす

通すとは思えねえ

恐らく遭遇は

避けられないぜ

心しといてくれ

やっぱ

虫に噛まれたとこ

腫れてるよ...

んなぁ

大丈夫だって

言ってんだろー

なんだ...?

んなぁ...

支え水が

崩れたんだろ

霜の稜線が露出したな

気いつけて進むぞ

深界五層

なきがらの海

はおぉ...

果てが見えない...

ここは本当に

穴の中なのか...

深界五層はね

一番短いけど

一番広いの

オースの何十倍も

あるって...

ほら

さっさと行かねえと

通れなくなるぞ

づンギ

ねえ...

これ崩れたり

しないの?

んなぁーっ

そうなる前に

通るんだよ

びびんなよ...

霜っつったって

支え水の結晶だ

飛び跳ねたぐらいじゃ

どうにもなんねーよ

それにしても..

ねえねえ...

他の探窟家も

これやってるのかな..

さあなぁ

けどあいつら割と

強引な方法でいくぜ

オイラたちを運んだ

ゴンドラも人力

だったしな...

全然生き物の気配が

ないな...

とにっ

...

...

うん

あ、

プポ〰

ビービード...

...食えるのか...これ..

うん...

毒はないって!

封書にもあったし...

ナナチが藻を

干して作った塩

へが...

体精の倍は

ヌメりが出てるぞ...

あんまりやると

固くなるし...

生がいちばん

おいしいって..

正直..

勇気がいるな...

身をよく揉む

んな...

んなんなぁぁぁ...

そんな声で鳴くな...

君の料理と似たり

寄ったりではないか...!

香り:潮の淀みの臭気

見た目・似たり寄ったり

!?

...甘い

塩もみしたハマシラマの切り身

油色のモツは当たるので取り除く

油色のモツは

当たるので取り除く

リコ刺身

んん

〜〜〜

あごのとこに

ギュってくる...

味って見かけで

判断できないねー

うむ!

ライザには本当に

感謝しないとな..

味・豊かな甘みと

奥に潜む弾力が心地よい

見ろリコ

あのすばらしい

光景を

皮は固く食えないので

皿とする

......

ねえナナチ

もう一匹は

お鍋にしよっか

んなぁ

まじか!

なあリコ

オイラにも

作り方教えて

くれよ

うん!

一緒に作ろ!

ずいぶん熱心に

教わってたじゃないか

んなぁ...

オイラ勤勉

だからな

お前と同レベルじゃ

満足できねーのさ

んなぁ...

ミーティはさ

だからオイラが

うめえもん作れる

ようになっときゃ

もしもミーティに

次会えた時にさ...

食わせてやれるかも

しれねえだろ...

アビスで食ったの

味のねぇ固形食だだけなんだよ...

だからよ...

こんなうめえもん

一緒に食えないなんて

申し訳なくてよ..

うぅ...

君はなんて...

いいやつなんだ...

んなぁっ

どさくさに紛れて

触ってんじゃねぇー!

...ったく

実際会えるなんて

思っちゃいないさ...

オイラの心の

持ちようの話だよ...

そんなこと言うな...

そうだよ!

あきらめるのは

まだ早いわよ

だってここは

アビスだもの!

ミーティにもう一度

会う方法だって

『アビスの呪い』が

ある理由も

成れ果て』や

遺物の秘密も

きっとわかるはずよ

きっと!

奈落の底に

答えはある!

奈落の底って...

誰が見たわけでもねえし

どんなトコなのかも

分からねえのに

すげー自信満々だなお前...

そりゃもう!

きっとステキな

ところだよ!

さあ二人とも!

ゆこうではないか!!

だってレグの

ふるさとだよ

ああ

ちくしょう

オイラがずっとずっっと

望んでた

地の底の冒険だ

ちくしょう...

本当に楽しいなぁ:

ちくしょう...

深界五層下部

前線基地

あの建物...

ゆっくり回ってるよ!

どうなってるの!?

ナナチ

大丈夫か?

んなぁ

:力場を観察

してただけだぜ...

ほれ正面とこ

回ってない

部分があるだろ

船を使わなきゃ

入り口は

あそこしかねえ

来ることが

知られてる上に

こうも視界が

開けてちゃ...

ま:せめて警戒して

進むしかねえな...

あの建物はな

何千年も前に

祭祀場だった遺跡を

利用してるんだ

中央部に

塔があるだろ?

あれが深界六層...

「絶界行」行きの

装置だ

はおぉ...

あれか...

大昔のヒトにとっても

ここから下は特別な

場所だったのかな...

僕もあそこから

登ってきたのだろうか...

泳いできたんだろ

祭祀場って

お祈りする場所でしょ?

お前は幾らでも

息止められるじゃねえか

ナナチ...

知ってる奴か?

いや...

あんたらがパパの客?

ずいぶんちっこいじゃない

うそでしょ!?

支え水の結晶を?

渡って来たの!?

うそでしょ!?

あんなの...

いつ落ちたって

おかしくないじゃない

うそ言っても分かるんだからな

あたし見たことあるし、

いいか二人とも

奴らが何を掴んでるか

分からねえ

情報は力だ

29

運命の再会

ほんとはどうやって

来た?

なんとか言ったら

どうだ

なあ黙るなよ...

迂闊に喋らず

焦らして向こうから

喋らせろ

なんなんだこの

緩さは...

奴らから

どんな言葉が

出てもビビるな

聞き逃すな

うそって言ったの

怒ってるのか?

なあ

あたしの帽子

触ってみる...?

話して..

つらい...

二人とも..

助けてくれ...

名前!

名前だ!

あたしブルシュカ!!

あんたらは?

レ...レグだ

わたしリコ!

こっちのは?

ふかふかしてて

かわいいわね

その耳ほんもの?

喋れるの?

んなぁ...

ジャッ

あパパ!

やあ皆さん

よく来てくれました

ナナチ

元気そうで

何よりです

その帽子よく似合って

いますよ

そうそう

先日あの子の

肉電球が消えて

いたのです

おめでとうナナチ

おめでとう

ようやく解放

されたのですね

おい

お前なんだな...?

お前が...

お前が二人を

やったんだな!?

...

ナナチ...

ボンドルド...

今は:とやかく

言う気はねえ...

オイラたちは...

先に進みてえんだ

通しちゃくれねえか?

ええ

構いませんとも

!?

ですが絶界行に使う

『祭壇』は

内部から白笛で

起動するものです

ご存知でしょうか

これは遺物(命を響く石)

の加工品

たとえ親子であっても

命の紋が異っては

音色は出ません

リコ:そうなのか?

白笛は本人でしか

使えないのですよ

........

ハボさん言ってた...

オーゼンさんも...

そいつは

他の笛と違って

本人にしか使えねぇ

その白笛は鍵さ

私...行けば

なんとかなるって

思ってた...

いろいろ

あったけど...

君らにはどうにも

できないだろうけどね

私たちなら

行けるって...

ねえババ

あの子も白笛の

子供なの?

そうですよプルシュカ

うん

仲良くできますか?

よしよし

本当にいい子

ですね

ふあ、

皆さんに

部屋を用意して

おきました

少し休まれて

考えを巡らせてみては

いかがでしょう

ブルシュカ

案内できますね?

うん!

おいで

あたしがお掃除

したのよ!

......

トイレここ

落ちたら死ぬから

気をつけるのよ

ここが部屋

この:ぐるぐるは

左に回すのよ

あの階段は

登っちゃだめ

上昇負荷が

かかるから...

あたしだって

登ったこと

無いんだから

ジャイィ

ほら

開いたわよ

これ..

行動食4号だ!

すごい...

んなぁ!

あの固形食じゃ

ねーか...

四層より深く潜る

探窟家のために

作られた

完全な栄養食...!

...

食べてもいいの!?

もちろー

オイラは

いらね

壁の味がする...

ねえ

リコ:だっけ?

もむ!

リコって

どういう意味?

っ・

名前の

意味...?

えっと...?

何かなぁ...

わかんないや..

あたしの

『ブルシュカ』はな

うん

夜明けの花って

意味なんだ

ねえリコ

夜明けって

見た事ある?

フルシュカ...?

もしや君は

地上に出たことが...

パパが付けて

くれたのよ

無いわよ

あたしここで

生まれたんだ

あっ...でも

夜明けがどういうのか

知ってるぞ

えっと...

明かりがつくんだ...

あの実験を平気で

行ってる時に...!?

既に娘がいたのか...!?

ヤロウ.....!

一体なんなんだ...

何が狙いでコイツを

オイラ達に近づけた...!?

でも海っておっきいよ?

大きい

だけでしょ

そんなら五層

のが凄いわよ

........

外と違って

ここは安全だからさ

ゆっくり

休みなよ

ありがと

おやすみ

ブルシュカ...

おやすっ

んあ...

......

何が起こるとも

分からん

準備した状態で

休むか...

かチュン

ああ...

被るたびに出て

くるんだ

何かの文字

だろうか

んなぁ...

お前のその

模様...

まさかとは

思って

いるのだが...

あれ?

以前よりなんだか:

減っている...

んじゃあないか?

..

同じ模様に

見えるな...

こいつは空気を

生む遺物だが...

こうして使うたび

模様は減っていく

様々な遺物でこの

模様を見てきたが...

残念ながら

お前の予感は

当たってるぜ

模様の意味は

使用不能までの使用回数

どの遺物も

例外なくだ

だ...だが

減っても僕自身は

こうして元気な

ままじゃないか!

そいつは多分...

お前が動くための

エネルギーは

「使用回数」に

比べたら微々たる

もんだからだ

心当たりは

一つしかねえ...

火葬砲

ぐ...

不死のミーティを

解き放てた程の...

ある意味、奈落の

ルールを書き換える

程の力だ

...

レグ

火葬砲を撃つのは

ナシだ

模様を見るに

使用回数は多く見積もって

3回程度...

け...けど...

んなぁー

言っただろ

オイラじゃリコは

守れねえ

お前が鉄くずに戻るのは

そのまま冒険の終わりを

意味しているんだよ

うぐ...

そんなんで...

~~

いざって時

奴とやりあえるのか...

...

先に進む手段もなし:

いざヤバくなっても

手段が乏しい...

なんとか:

なんとかこいつらを

行かせられねえか...?

んん...

むっ

...

おしっこ...

...

あれ?

みんなどこ?

レグー...?

ナナチー...?

......

ハローアヒ

30

思いがけぬ

危機

いない...

......

何...?

ジイヤ!

そうだ...

レグー

廃棄槽

そうだよ...

きっと二人して

おトイレ行ったんだ

ナナチー...

...ここほんとに

トイレなの:?

なんの音...?

下:どこに

繋がってるんだろ...

ブロック

沖才は、

......

どこ行っちゃったの:

来た方も...奥も

扉、閉まって開かないし...

開いてたとこは

あったけど:

あれって『絶界行』の

入り口だよね...

......

あと残ってるのは...

あの階段は

登っちゃダメ

上昇負荷が

かかる

おめでとうナナチ

ようやく解放

されたのですね

お前が二人を

やったんだな!?

ボンドルドは

筋金入りの

ろくでなしだ

気をつけるんだね

さっきの声...

嫌な予感がする...

深界五層の上昇負荷:

全感覚の喪失...

意識混濁と自傷行為:

四層の時みたいに

「痛い」って感じじゃ

ないのかな...

まだこない...

大丈夫...ゆっくり...

危なくなったら

すぐしゃがみ込む...

はぁ

怖い...

怖いけど...

手遅れになったもの

見せられて後悔するのは..

もっと怖い:

カロ...

や...

ひっ...

!?

???

何...?

痛...

痛くない...?

え..

何が...

起こってるの:

そうだ...

しゃがまなきゃ

でもあれ:

声が...

どっちが地面?

聞こえない...

顔ってもっと奥だっけ...

どこって...

あれ...

自分に...

さわれない:

私の形...

どうなってるの...

どこだっけ...

奥って...

どこだっけ...?

リコ...?

はっ

よかったぁ...

プルシュカ...?

まったくもう:

さんざん暴れて

くれたな

あっ

痛みが戻ってきたか!!

傷見せてみろ

あ痛...っ

うわぁ...

ばっさりやったな

動ける?

顔から転んだのよ

五層の呪いは

肌の感覚とか

まっすぐ立ってる

感覚も奪うんだ

あんた気付かなかった

みたいだけど

急に尖ったもの

押し付けられたの...

あーんして

...奥歯やっちゃっ

てるわね

いつもは身体が

丁度いい感覚を

覚えてるんだけど

それがなくなったまま

歯ぐいしばったりすると

簡単に砕けちゃうのよ

砕けたのは

子供の歯だ

よかったな!

また生えてくるぞ

ヒトの無意識の力は

とても強いんだ

五層の呪いは全部に

気付けなくなるんだ

そんで無意識の力で

自分自身をどんどん壊して

そんで無意識の力で自分自身をどんどん壊して

気付かないまま

死んじゃうんだぞ

リコも気付かず

壁とか柱とかに

ぷつかったこと

あるだろ?

ある...

気付いてて

ぶつかるより

ずっと痛いだろ?

痛い..

知ってるものと

思ったのに..

まって...

プルシュカ

どこにいたの?

あ動いちゃ

だめ

どこって

部屋にいたぞ

あんたの悲鳴で

起きたんだから...

はい終わり!

でも..

どこも鍵が...

何よ

あたしだって

部屋に鍵ぐらい

かけるわよ

年頃なんだから...

色々あるのよ

あのね

プルシュカ...

......

じつは...

どうだった?

確かに妙だわ...

全部鍵が

かかってる...

こんなの初めて...

そんで

......

レグ...

残るはここだけ

ってわけね

よし

ナナチ...

一緒に行こう!

え!!

でも...

メイニャ

起きて!

だいじょぶ

それにあたしも

気になるし

おおいっ

メイニャだ

パパが10歳の

誕生日に

くれたんだ

ほらメイニャ

リコにごあいさつ

あっ

ほい!

先に行って!

メヤァ?

メヤっ

大丈夫なの...?

メイニャの目や足は

あたしたちとは

違うものを

感じ取ってるんだ

知ってる?

五層の呪いは

ヒトが持ってない

感覚は奪えないんだって

あたしも

なんでかまでは

知らないけどな

はおぉ...

まかせて

コツがあるんだ

ねえプルシュカ

あたしだってババに内緒で

結構冒険してるのよ

何よ急に...

最高のパパだ!

あなたにとって

お父さんてどんな人?

あたしのこといっぱい

考えてくれてる

まさかお前に

娘がいるなんてよ...

ナナチ

ええ血は薄いですが

私の娘です

かわいいでしょう

...薄い?

直接の娘じゃねーのか

お前が家族を作れる

ワケねーもんな

家族とは血の繋がりのみを

言うのでしょうか

私はそうは考えていません

慈しみ合う心がヒトを

家族たらしめるのです

血はその助けに過ぎません

愛です

愛ですよナナチ

それに

家族とは他人同士が出会い

築き上げるものなのですよ。

愛だと...!?

ちくしょうめ...

よくもその狭い瞬間から

デケエもん吐けたもんだぜ

悪態もユニークで

かわいいですねナナチ

それと...二人が

気にしてたけどよ

他の白笛はどうしてんだ?

五層にいるんだろ?

ああ:あの方たちですか

神秘卿は届け出も出さず、

六層へ降りてしまいました。

先導卿のご老人は

自らの遺物を使って

六層へ侵入したそうです

もちろん届け出は

出さずにです

いやはや

絶界行を管理するための

『前線基地』でも

あるのですが

乱暴で勝手な

方たちです

とは言え

元より白笛たちをこんなもので

止められるとは思ってはいません

ちくしょう...

研究に支障も出るので

報告も出しません

どうせあの方たちには

生きて戻る術はないのです

ナナチ

研究もいよいよ

大詰めです

助けになる

望みはなしか...

我々とは違って

是非また

私のところに

来てください

君に見て

もらいたいものも

沢山あります

くるな...

...なあボンドルド

オイラ..

オイラな...

いいぜ

オイラ、お前の

トコで働くよ

それは大変

よろこばしい!

ナナチ

あなたは特別

なのですよ

...条件があるんだ

あいつらに

手ぇ出さないで

くれねえか

そんで...あいつらが...

六層に行くのをよ...

おっと

それは申し訳ないことを

しました

あの『少年型』は

前例のない個体

でした故

もう既に...

目覚めた

経絡も

酷似している

目覚めたな...

...!?!?

酷似

睡眠

急所もだ

急所

なんだ...

何を言ってる...

なんだ...?

精神があるなら

危険だ

教育がいる

試せるか?

う......

動けない...っ!?

中が見たい

こ...声も

出ない...!?

だめだ

金属では歯が

立たない

中...

光..

光を使おう

くそ!!

なんだ...!!

何をしている...!?

使おう

使おう

使おう

取れた

取れた

危険度:★(軽微)

*ただし、釣り上げる際に限る。

深界五層の水中深くに潜る行為は

自殺と同義である。

ハマシラマ

深界五層の浮遊海に広く生息。

水中の生命の淀みを食べると言われる

奇怪な姿の遊泳型水棲生物。

内臓は頭の中に

詰まっている

泳ぐすがた

ハマシラマを含む、五層の多くの水槽生物は

上昇負荷の影響を受けないいといわれており

表層の生物とは異なる感覚器を多く持つ。

クオンガタリの

粘液状の内臓お吹き付けて

捕食者の動きを止め

逆に生きた盾として使う様子が

報告されている

不可侵の領域

深界六層に生息すると言われる羽虫

ごく僅かな、自笛からの報告でのみ

存在が伝えられていた

深界四層内『不屈の花園』で

続発する行方不明事故が

強減卿ライザによる報告と

酷似していたため

同種を『クオンガタリッと断定

探窟協会は早急な調査対応を

黎明卿ボンドルドヘ依頼した

四層まで上がってきた原因は不明。

あらゆるトコシエコウ群生地への

広がりが懸念されている。

決め手となった

ライザ氏による

仔細なズケッチと

大雑把な生態調査

数万年前の化石からも出てくる

アピスを象徴する『不屈の花』トコシェコウ

こいつは何処にでも咲いてるトコシエコウを

デストラップに変えちまう。

永遠を騙る、恐るべき不届きものだ

擬態中は休眠状態になって

『力場の流れで意識を読む』ような

深層の捕食者やオイラのような連中を敷くぜ

危険度:★★★☆★★

あざまっている

あさむかれている

たくさんいる

どォ...キャ

排尿も似ている

あぁ

成分は何だ

十分

不明

過度の痛覚まで

再現している

理由は不明だ

不明

開口部から流動体も

十分量だ

次だ

次は腹が見たい

見たい

足も一つ欲しい

ローアは

31

絶望と希望

あなたのお前

レグ!

レグ!!

そんな...

なんでだよ:

なんで...

こうなるんだよ!!

ん..

祝福...

祝福の...

んなぁー!!

やめろ!!

触るなぁ!

んなぁぁぁ...!

どやって

何してるの!!!

やめなさい

あんたら!

んなぁ!?

言ったでしょ!!

その子たちは

パパの客だって

レグ!

ナナチ!

なんてひどい...

ちょっとあんたら!

パ...パパに

言いつけて

やるんだから!

なんなのこれは!!

その子:リコの

友達なんだぞ!

あれは危険な遺物だ。

能力も高い

もしかして..

ハバの指示...?

でも...

高い

油断を誘わねば

捕えることも敵わない

パパがそんな

ひどい事する訳が:

ちょっと...

何よ...

ここに入っては

いけない

卿に言われません

でしたか?

さあこちらへ...

さあ...

どん

また

んなぁー...

...?

連中...妙にすっとろく

なかったか...?

ナナチ!

レグが!!

.....

気を失っち

まったか

まあいい

リコ

一度外に

退避するぞ

奴らはハナっから

こうするつもり

だったんだ

恐らく奴らは

お前の命の秘密も

知っている

このままじゃ

お前も...

で...でも

レグの腕がまだ...

あの部屋に::

必ず取り戻す

必ずだ...

......

ちくしょう...

直す方法はあるのか...?

おい

そいつは...

プルシュカは

私を助けてくれたの!

それに...

このまま

ここに居たら...

分かったよ

ブルシュカ

どーしたいかは

お前が決めな

ほんとに

いいのか?

船のことは

あたしからババに

言っておく

ゴメンな..

フルシュカ...

おめー...

戻ったら何されるか

分かったもんじゃねーぞ

メャアっ

あんたの友達

そんなにしちゃって...

あいつら今日は様子

おかしかったけど...

パパはあたしのこと

分かってくれる

レグの腕を返してって

言っとくからさ

ほんとゴメンな::

なんでもない

あのさ...

こんなこと

言えた義理じゃ

ないんだけど

ちゃんとレグも

直ってさ...

もし全部

丸くおさまったら...

そしたらさ...

引き止めてごめん

行って

リコ!

あたし

緒に冒険

行きたいんだ!

リコ

オイラもう

我慢ならねえ

ミーティを...

レグまでも

こんな目に

遭わせたヤツを

のさばらせちゃ

おけねえ

出来るかは

分からねぇが

この先に

進むためにも..

レっ

レグを...

レグがっ...

う..

うんでしか

おぉぉぉ

よしよし...

よく耐えてたな...

リコ...

ナナチ...

レグ!

起きるな!

まだ傷が...!

う...

どうした!?

奈落シチューの

匂いがする...

焦げた部分の...

んなぁ~...?

何言ってんだ

おめー...

レグ!

それほんと!?

........

もしかして..

ナナチ

そんなに

拗ねないで下さい

プルシュカから

聞きましたよ

大事なお人形

だったんですね

元には戻せませんが、

可愛く纏ってあげます

さあ

私たちと一緒に

帰りましょう

んなぁ...

そいつぁ無理だ

テメエらは帰さねえ

オキ...

あれは!

殲滅卿の...

危険です。ナナチ

すぐに退避を

おめえさ

穴ばかり

覗いてねえで

もう少し足元も

見たほうがいいぜ

やった...!?

お母さんの封書:

分心物...

確かに...

層なきがら

砂岩地帯:

『巣の近くは

独特の臭いがする

奈落シチューの

匂いがする...

変色した砂氷の下に

何かいるな..

やっぱり!

『ここに来るまでに

ゲロ狼煙をしてない奴らは死ぬだろう

『十屋の猛虫...

五層切っての捕食者

『カッショウガシラ』

のコロニーだ

ポケント

でも

ひと

では

一刀と

32

激闘の果て

みんな::

はあ

なん

食べてる...

リコノ

リコ!

無事か!?

レグ...

ナナチ...

二人とも

だいじょぶ?

んなぁー

オイラ五層の負荷は

慣れっこだからな...

力場の目に合わせりゃ

前後不覚にゃならねー

レグ

傷はどうだ?

...ちょっと曲がってんな

後で直してやるよ

...恐ろしいことにもう

痛みがほとんどない:

血も金属みたいに

固まってんな...

奴らが言っていた

痛覚も再現していると...

どうした?

痛みが...

無いはずの指で感じる...

幻肢痛ってやつか...

その腕...

付くかはともかく

取り戻さねーとな

うん

そんでそんだ...

レグを作った二誰か』に

くっつけてもらって...

そのためにも

ぼんやりはして

られねーな

さあ二人とも

次の作戦準備だぜ

!?

待てナナチ...

奴らはもう...

んなぁー...

...

白笛ボンドルド...

さっさと行くぞ

...!!

どれほどの者だ...

あいつはやべえぞ

怪物だ

高々10年そこいらで

誰も成し得なかった事を

次々とやってのけた

不可侵の

ルートを開拓

深層でも活動できる

拠点を確保し

停滞していた

探窟技術を二つ飛びで

推し進めたんだ

そういや

穴を埋め尽くすほど

羽虫の群れが発生

したことあったろ

あれを退治したのも

ボンドルドだ

なんだか善人に

聞こえるんですが...

どこがやべえんだ?

やり方も前代未聞だったのさ

深層の遺物や情報の

独断での横流し...

人体実験の果てに

発見した薬品やらで

巨大な外貨を得て

羽虫の発生源が

水だと分かれば猛叢を流し、

そいつを基盤に

開発を行ったんだ

ルート確保に邪魔な

動植物に火を放つ

周りに誰が居ようが

お構いなし

周辺環境ごと

根絶やした

良き伝統も探賞家の誇りも

丸ごと踏みにしって

夜明けをもたらす

まさに『黎明卿』だ

なんで嬉しそう

なんだよ

白笛マニア

だから...

そういや

何をやらかしたのか

海外じゃ罪状不明の

指名手配も

されててな

懸賞金目当てに近づいた

連中も数知れずだが

皆、行方知れずに

なっちまった

今や怖がって誰も

近づきやしねえ

俺も今まで

ぶったまげるような

原生生物や

狂気に触れた

探窟家連中にも

出くわしてきたがよ

ポンドルドに会った時の

印象はどれとも違った

得体の知れない何かが

仮面被ってヒドの

真似事をしているんだ

奈落に怪物が

いるとするなら

恐らく

ああいうのを

言うんだ

なんだ!?

枢機へ還す光

お前の腕を切り落とし...

不死のミーティの目を焼いた

奴の武装だ

どこから出した?

肘の機械か...?

奴は何をした!?

そのはずだぜ

私てっきりあの仮面から

出るんだと思ってた...

そういやレグがやられた時は

手下しか居なかったな...

手下に預けていたのか...?

それとも複数個あるのか...

どうしたんですか

そんな所に隠れて

どうぞ顔を

見せて下さい

!!

くそ...

奴も意識の流れが

読めるのか...!

多分ノーだ

奴と直接会って

確信が持てた

ボンドルドは...

オイラ自身に何か

細工をしてやがる

1.

おそらくは

奴と初手どもによる

もっとこん

視覚の覗き見だ

ナナチが監視の目を

見つけられなかったのって...

んなぁー

オイラ自身の

目だったからさ

そして肝心な事だが...

いいか...

パパ...

リコ..

どうして...

メヤ...

プルシュカ

あの子たちが

気になるのですね

この『祈手』は

信頼できる者です

外にいる間

あなたを守ります

プルシュカ

あなたももうじき

一人前のレディです

どうかあなた自身の

目と耳で

確かめて下さい

リコ..

........

メヤアアア

あたし

どうしたら..

いやはや

猛虫の巣の真上に

居たものですから

なるべく刺激しないよう

声をかけたのですが:

まさか。分かってく

やっていたなんて

素晴らしい

素晴らしい

ちくしょうめ:

素晴らしい

お見通しって

わけかよ

次は余裕ぶって

いられるかな!

石灯爆弾...

頑丈さに任せて

自爆覚悟で臨むとは

男の子ですね

まだまだだ...!

驚きましたね

装甲の隙間を

狙われましたか

これは..

モぞ...

見覚えあるか?

クオンガタリの

幼体だぜ

どうせロクでもねえ

頭ん中だ

なんと...

いいか

視界の覗き見を

逆手に取るんだ

食い荒らされちまいな

準備したものを印象付けて

準備したものを

印象付けて

なんと素晴らしい:

全く別の方法で

畳み掛ける

ちょっと待って!

口の動き読まれたり、

したら危ないよ

その点は心配ねえ

奴は会話の内容までは

知らなかった

あくまで

オイラが

見たものだけ...

覗き見は

おそらく瞬間的な

もんだ

今の奴は「カートリッジ」:

アビスの呪いを防ぐ装備を

していねえ

またとない好機だが...

オイラたちの

手札も少ねえ

増援が来るまでが勝負

短期決戦だ

驚異的な

破壊力ですね...

いやはや

羨ましい

『枢機へ還す光』が

幾つあるのか分からない以上...

まだ

まだだぁッッ!!

「撃たせない」ように

するしかねえ

アレの弱点は

空間ごと焼き切る程の熱を

水中で出せば

水は空気に変わり

大爆発が起きる

大量の水だ

なるほど

驚いた...

君たちで

考えたのですか?

素晴らしい

この状況で

『枢機へ還す光』は

撃てない

今だレグ!!

素晴らしい...

ならば...

前線基地の水位のすぐ下は

帰還不能の深界六層がある

奴にも食らわせて

やれるはずだ

そんなに実験が

好きなら

お前自身で

よくもミーティを...

ナナチを...

味わい尽くしてみろ...

素晴...

ら...

ふす

ば...は...

一呼吸分だけ

はぁっ

生かしてやる...!

その笛を...吹かせて...

僕らは...先へ:

先へ...

.....っぅう

くそう......なんだ..!!

...っ

ふぐ...っっ

感情が:

はっ

レグ...

すまなかったな

嫌な役割

押し付けちまって...

抑えられない...っ!

えっ、っ...

うそ...

パパ...

パパ...

返事して...

パパ...

お願い..

ハハ...

アフィリ...?

ずっ...

ひどい:

!!

くそう...

なんだっていうんだ...

なんだっていうんだ!!!

ひどいよぉ:

パパ...

パパぁ...

つらい...

お願い...

あたしを

置いてかないで...

パパ...?

パパ!!

パパですよ

プルシュカ

ババ...!!

どこにも行ったり

なんかしません

あなたの愛があれば

.....

よかった...!!

私は不滅です

度し難し...!!!

ふざけるなッッ!

なんなんだ

お前はッッ!

そう言えば

私はボンドルド

まだ名乗って

いませんでしたね

奈落の探窟家

「黎明卿」ーと人は呼びます

君たちには本当に

素晴らしい

私たちに足りない

試練をもたらしー

プルシュカを完成へ

導いてくれました

試練は愛をより

深くします

そうでしょう

ナナチ?

待てレグっ!!!

ああ健気でかわいらしい

君たちも

是非欲しい

三層の負荷分の

『呪い針』です

安心して下さい

少々内臓がひっくり

返るだけです

てめえ...

どうなってやがる!!

何故二人いる...

リコ!!

二人?

探窟隊『祈手』は

全て私ですよ

さあナナチ

一緒に行きましょう

.....!

なんで...

なんでオイラなんだよ...

アビスは『呪い』のみを

与えているのではありません

強すぎる負荷で

見えなくなっていた

効果...

便宜上

ナナチ

私はこれを

『祝福』と

呼んでいます

可愛い祝福の子...

あなたはミーティとの

深い精神性の繋がり:

いわば愛慕によって

『アビスの祝福』のみを

その身に受けた

唯一の成功例なのです

........

この..

この:ゲス外道が...

おっと...

フルシュカが

起きてしまう

すみませんが

これで引き上げさせて

いただきます

いつでも

来てください

歓迎しますよ

ええ

紅を付けた

ものは全て

破棄して下さい

破棄

破棄

パパ...

パパ...

あたし...

夜明けが...見たい...

ええ

共に夜明けを

見ましょう

一緒がいい...

一緒に...

冒険に...

ええ

メイドインアビス『●END

いつまでも

一緒ですとも

おいしい

原生生物をそれだけじゃ

☆安全

いわいい

★軽微

★★★深刻

やバ目

ャ★要警戒

きゃバイ

★☆★★銀命的

危険度『空前』は冗談として付けられたか

想像を超える危険生物の出現で

正式な分類となってしまった

☆★☆★★理不尽

★空前、まだ

☆☆☆★☆★★

★★★☆★★簡例おつ

出てない

呪い針(シェイカー)

遺物『呪い鋼』を切り出した

資物加工品。等級不明

『呪い舗服』は触れた。最に合わせて

上昇負荷が発現する恐るべき遺物で

ボンドルドにより秘匿されている。

MADEIN

ABYSS

Fresentedby

TUKUSHIAKHHITO

メイドインアビス4【電子版】

昔、者・つくしあきひと

発行所:竹書房

発行日:2016年4月1日

◎AKHITOTUKUSH/TAKESHOBO2016