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QA6I

ありがとうございます。

...

24

大高

8月16日に2月10日(日)となりました。

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卯承6I

QRo.Adorinfortione

24

8月16日に2月10日(日(土)PCPCART@

...

ChelabutindのOfimagle

2016年9月10日(月)まで10月29日に

2018年61

CONTENT

第27日夜、勝者と政者...。3第2018年4月1日土曜日という

第24世優勝学と政者...3第28回夜一処刑事行...2018年度の女性という

第280度処理執行...2018年1度、復讐の行方...独第232度一新たな雰囲すべての

夜雪の11月12日新たな幕開け...!!

新たな素晴り...それアリババの掃還..

いやいや...

アリハハの姉さ...!世界の変容..

第28条第三条第2回復事以外を変更規の第条委員会や委託成長期の

世界の変容...!!!お商会本部へ.....!!世の友報委..

商夜

第25条、商会本部へ...17第28回夜、世界の革新者.comお金の変更への経験..

第38回夜世界の外新者...!?第20夜、各国への旅路..c.6300gは、専門家の子みたいな

第2018条、各ページの旅館・第26回夜、新世界の歪み...では、

玉艶は、

本当に死んだのか?

...敗者

第279夜

勝者と

俺には、

あいつは殺しても

死なない...

......?

どういう

ことだ?

この世で最も

「力」を持つ

強大な敵に見えた。

そもそも...

玉艶が、

俺たちに「迷宮」を

斡旋したのだ。

それがどういうことか、

考えたことはあるか?

.....

何が

言いたい?

つまり......玉艶は、

人間に「金属器」など

いくら与えても...

自分を殺す脅威には

なり得ないと、

わかっていたのでは

ないのか?

......

さらに...

宮廷の魔導士に

調べさせたことがあるが

玉艶は黒いルフを自在に操り

魔力を得るというではないか。

...!?

あの女は......

「極大魔法」程度なら

何発でも撃てる...

俺たち「金属器使い」など

及びも寄らぬ程、絶対的に

「強い」厳導士なのでは

ないのか?

いいや...

だとしても、

俺とジュダルは「絶縁結界」で

玉艶の魔力そのものを

封じた!

だから、奴に

勝てたんだ!

ああ...

だが、

その「絶縁結界」の

「知識」を玉艶も

持っていなかったと

思うのか?

...!?

玉艶は、

おそらくこの世界で最も

「知識」を持つ存在だったのだ。

アラジンに

「アルマトラン」を見せられ、

俺の推測は確信に変わった。

俺たちが知らなかった「ジン」「迷宮」

この世界の真理のすべてを、あの女は

千年も前から知っていたのだ。

...

「知識」も「力」も

上回る敵には勝てない。

戦と同じだ。

だから俺は、

「知識」を蓄えた。

トラン語を学び、

滅びた世界を調べ、

いつか

必ず......

いつか

必ず、

仇を

討ってやる!!

......

さらに...

玉艶、いや「アルバ」は

こうも言っていた。

「意識だけの存在に

なってもソロモン王の

世界を滅ぼす」と、

つまり、あの女にとって

肉体の「死」は

無意味なのではないか?

...???...!??

いや...

それでも、

奴は死んだんだ。

玉艶はルフごと

四散した。

「意識だけの存在」とは、

ルフのことだったのだろう。

現に、その後「組織」には

なんの動きもない...

そうか...

白龍...

おまえは確かに

玉艶を殺した。

兄上たちの

仇を討ったん

だな...

...

おまえには、

無理だと

思っていたぞ。

なんだと!?

いいや、

俺こそが、

それを

成し遂げる

男だと...

おも

思いたかった

......

白龍...

おまえが

うらやましい。

おまえに

負けて...

おれ

俺は

すごく

悔しいよ...

こんなことを...

頼めた義理では

ないのだが...

この国を、

それと

弟たちのことを

頼む。

!!

俺は責任を

とらねばならん。

国を割り、民にいらぬ

犠牲を強いた。

俺がおまえに皇位を譲って

いれば死ななかった者たちだ。

だが、紅明や紅覇...

その他の家臣たちは、

生かしてやっては

くれないか?

そして

罪を許されるの

ならば...

共に

煌帝国を支えて

いってほしい...

おまえが

王になるのを

妨げるばかりの

ふがいない...

兄で

すまなかった。

だがどうか...

頼む。

やめろ...

そんな

姿は、

見たく

ない。

僕からも

頼むよ。

あっ.....!?

アラジン殿...

紅炎おじさんたちを

殺さないでおくれよ、

白龍くん!

...

アラジン殿、

あなたは紅炎の

肩を持つのですね!?

違うよ。

僕は君に

死んでほしく

ないから.....

...!?

一体何を

言っているんだ

こいつは...!?

君は

煌帝国の王様だ。

..

でも、兄弟をみんな

殺した世界で、

一人きりでどうやって

生きていくのさ?

もう、

ジュダルくんも

いないんだ

僕が...

僕が殺して

しまった...

......

アラジン

アリババくんも

もういない

僕は、ぼくじし

僕自身が

どうしたいのか、

一人で考えた。

.....

僕は、これから

おそらく一色に染まる

世界の中で..

それが「理想郷」じゃ

ないかもしれないって、

忘れずにいる、

ただ一人の「マギ」として、

生きていきたい。

白龍くん、

かなうならば

君の

そばでだ。

!!

君は特別な

王の器だ。

君には

想像できるの!?

堕転は悪いっていう

僕の価値観を

ひっくり返して

しまった人だもの...

でも君が...

.....!

ジュダルくんもいなくて、

復讐も終わって、

どうやって

生きていくのか、

想像できない...

うううん...うんっ、うんうんなんだよなんですか

僕に

見せて

おくれよ!!

自分で生き方を

選んだって、僕に

言ったじゃないか!!

その先を

僕に見せて

おくれよ!!!

「死んだように

生きて

いたくは

ない!!

アラジン...

「人間の数だけ

正しい道があって

いいはずだ!

うるさー

い!!!

!!

というもこいつも

勝手ばかり

言いやがって!!!

勝ったのは

俺だ!!!

俺が皇帝に

なったんだ!!!

だから...

誰をどう殺すかも..

殺すかも...

俺次第だ!!

白龍くん...

.....

この日、

煌帝国第四代「皇帝」

練白龍帝の名の下に、

「反乱軍」の皇族に対する

処断が正式に

くだされた。

第二皇子・練紅明、

流刑。

第三皇子・練紅覇。

流刑。

こい

第一皇子・練紅炎、

斬首刑。

戦争の終結から11日後、

煌帝国首都;洛昌

時間だ、

出ろ。

第2016回は

加肝戦行

これより!!!

謀反人・

練紅炎の

処刑を行う!!!

この者は白徳大帝と

太子らを殺害し、

偽帝として国を割り、

民に数多の血を流させた

大罪人である!!!

よって、ここで

斬首刑に処すッ!!!

白龍さん...

煌帝国はかつて

誤った思想にとらわれ、

領土拡大に燃え

他国を侵略した!!

その過ちの

家徴たる

練紅炎を処刑する

ことで......

白龍帝の元で、

煌帝国は

生まれ変わるッッ!!!

「七海連合」と共に、

平和な世界を築く

先駆者となるのだ

ッッ!!

見ろよ、

「七海連合」が

見てるぜ。

白龍という奴、

「七海連合」に

しっぽを振ってる

だけじゃないか?

でも仕方ないのかも...

内戦を終わらせる

ために、けじめを

つけなければならない...

奴が許すと言えば、

もう誰も殺す必要

ないのに。それに、

国の安定を考えるなら

支持者の多かった

紅炎を殺すのは

失策じゃないのか?

おい..

あの白龍って奴の

左腕は...

木製の義手じゃ

なかったのかよ?

ありゃ何か...

違和感が...?

えっ?

本当だ...

元に戻って

いる...!?

よく見えるね

モルジアナ。

一体なぜ

...?

俺の合図で

刑を執行しろ。

はっ!

処刑日

前夜

明日、

おまえの

処刑だ。

紅炎...

白龍、

最後に俺の

剣を貸してくれ。

くれ

いいや、

剣の金飾りの方だ。

「フェニクス」を俺に

貸してくれ。

なんのつもりだ?

処刑前に

自刃でもされては

かなわん

大丈夫だ、

愚かなまねはせん。

紅明は深手を

負ったが命を

とりとめ...

紅覇と紅玉の

命も見逃して

くれるそうだな。

......

ありがとう。

代わりに俺に

できるのは、

この程度

だが...

なんだっ!?

バカな

この男の死により、

煌帝国は

新たな一歩を

踏み出すのだーーッッ!!!

陛下っ。しと

ご指示をっ。

......

「「迷宮」を

攻略した

そうだな。」

「おまえ、

皇帝に

なりたいか?」

玉艶と紅炎を

殺し、

煌帝国を

手に入れる!

「さらばだ、

白龍。」

今回の煌帝国の内戦は、

「七海連合」の調停により、

終結した。

犠牲者

東軍約一万二千名、

西軍約二万三千名。

大規模の戦で

あったことを加味すれば、

ごく少ない犠牲者数

であった。

東軍

●李青龍・死亡

●周黒彪;死亡

♥ただしこれらは

急速な眷族同化が

主立った要因であった。

反乱軍〈西軍〉

紅炎・斬首刑

●練紅覇:流刑、幽閉

練練紅災紅導u明流新音飛所`幽閉閉

●眷族

炎彰・周黒惇

李青秀・楽禁

忠雲

投獄

投獄

なお、

シンドバッド王に

協力し、内戦の

調停に功労した

練紅玉・

練白瑛の二名は

謀反の罪を

許された。

煌帝国は

正式に

「七海連合」の

一員となった。

戦いは、

終わった

のである

白龍くん!

おめでとう、

白龍くん!

これで君が王だ。

煌帝国が占領して

いる国々の統治は

しばらく君に

任せるよ!

国という垣根は

いずれこの世界中から

消えてなくなるだろう。

だが俺は、

これから大きな

改革を行おうと

考えている...

その時はまた、

...頼むよ!

......

では俺は一体

なんのために...

多くを斬り捨て、

国を取り戻したのか

モルジアナ殿

白龍さん

......

ふくぎじゅう

第281夜

復讐の

今、その剣で

死のうと

考えていましたか?

...

まさか。

俺は王として、

取り戻した

自分の国を

守っていかねば

ならない

死にませんよ。

...!?...

アリババさんは

死にました。

あなたに

殺されて。

...

モルジアナ

殿.....

私は...

後悔しています。

......

後悔...?

アクティアで、

あなたに

最後に会った

あの時...

あなたを

止めなかった

ことを。

..

..

力尽くても

止めればよかった。

不安は感じて

いたのに。

そうすれば

違う未来が

あったかも

しれないのに...

......?

それは......

違います!

私がアリババさんを

殺したようなものです。

好きだったんですよね、

あの人のことが......

はい。

自分でも

わからなかった

けれど、

ようやく

自分の気持ちに

気がつきました。

......

そうですか...

私は、

あの人のことが

好きでした。

恋を、

していたのだと

思います。

じゃあ...

恨んで

いますよね、

俺のこと

を......

いいえ。

...!?

......

あなたとアリババさんは、

命を懸けて戦った。

その結果、あなたは

アリババさんを殺した。

もしこれが

その時に

二人の間に何が

あったのかは、

私には

わかりません。

避けられない

運命だったと

しても...

......

......

あなたは

生き抜いて

ください。

「取り戻した

自分の国を

守る」

私はあなたを

見ている。

アラジンと共に

あなたをそばで

ずっと見ている。

それが、アリババ殿の

やりたかったことでも

あるから、か......

そして、あなたの

やりたかったことを

やり遂げてください。

もし、

将来さっきのように...

あなたが変な気を

起こそうとしている

ように見えたら...

それでは、

失礼します。

そりゃそうかありません

私が

止めますから。

......!?

兄上..

...

「必ずしゃい

使命を果たせ」

「白龍!」

なのに変ですよね。

身体に力が

入らないんです。

俺は......

復讐を果たし

ました......

以前は、あんなに力が

満ちあふれていたのに

...

俺は、ただ

正しいことを

やってきた。

自分が信じる

「正しさ」の通りに

やってやった!!!

なのになぜ、

こんな虚ろな

気分になるのか...

考えて

いました...

それは...

.......

人間の

「正しさ」など、

変わる

から。

シンドバッド王は、

この世界から

「国」を消すという。

その時、

「国」を取り戻すことが

すべてだった

俺の「正しさ」は

揺らぎます...

何が「正しい」のかは、

大勢で考え続ける

世界がいいと...

言っていた人が

いました。

でも

俺が殺した。

他にも

たくさんの者を、

国を取り戻す

ために

斬り捨てた。

だから...

だから

俺......

紅炎を

殺せません

でした.....

あいつのこと、

許しているのか

どうか.....

自分でも

わかりません。

でも、

あいつの気持ちは

わかってしまった。

そんな相手を殺せば、

俺はまた

空虚になってしまう。

憎んだ相手は

俺の一部なのだ。

殺しても

なかったことには

てきない。

むしろ、復讐した数だけ、

その間必死に生きていた

自分の人格が死んでゆく...

俺はもう、

この生き方に甘えて

空虚になるわけには

いかない。

この国と共に

生きて、

前に進む

ために。

俺は、いくしゅう

復讐を終える

ことにしました。

練紅炎という

男は、

この世界の中では

死にましたー

...

三日後、

煌帝国領

沖合の孤島。

なぁに?

こちらへ

どうぞ。

ん?

ウソ

てしょ......

ウソ...

無様に

生きながらえて

しまった。

白龍くんに頼まれて、

「水鏡の長気楼」で

紅炎おじさんが

首を斬られたように

見せかけたけれど...

誰にも言えないのが

つらいな。

紅玉

おねえさん?

...んっ?

陛下、私は

全身全霊で

あなたに

お仕えしますわ!

...

不憫な女性だ...

シンドバッド王に無自覚のままに

利用され、身内を滅ぼした罪悪感に

さいなまれているだろうに...

しかし、

あの様子では

シンドバッド王に

恨みはないのか?

......!?

絶対に、

ぜつ

純対に絶対に

絶対に純対に

許さない...

シンドバッド!!

オイオイ、

まだ元の世界に

着かねえのかよ!?

退屈なんです

運んでもらって

いる分際で、

文句を言うな。

んだと

このジジィ!?

あとこの人は女だ

おおお

だってよぉ、早く

帰らねーとよぉ~

やめろジュダル!

俺たちの足じゃ

40年かかるんだぞ!

新たな幕開け

...

紅炎との戦争が

終わっちまうじゃねーか!

あーあ、早く帰って

白龍と一緒に

戦争やりてぇなぁ!

白龍...今ごろ

どうしてるかな...

キラッ

煌帝国首都

洛昌

この即位式で正式に、

白龍くんが歴史上でも

煌帝国4人目の王様に

なるんだってさ。

そうですか...

私は、

その白龍さんを

見張ります。

み、

見張る?

にしても..

白瀧くんの

ルフの雰囲気が

変わったようだ。

最後に兄弟と

仲直りできたから

かな?

いいじゃないの

ありがとうございました

まほぅ

んた

内戦の直後で体裁的に

今すぐには無理でも、

白龍くんはきっと

紅覇くんや紅明お兄さんとも

いい関係を発けるだろう。

そうすれば、

煌帝国は今までとは

違う形で前へ進んで

いけるだろう。

僕は、

そう信じてる。

.....

......

今は

さいてい

タイミン

しねー

よ!

復讐はだめだぞ、

オルバ。

アリバハさんは

いなくなっち

まったけど...

今はそういう

気分には

なれねえよ。

復讐が

終わった後って、

どんな気持ち

なのかなあ...

託された

ものを

守るために、

生きて

いく。

これからは、

これで戦争は

なくなるわけか...

......?

塩帝国もバルバッドも

マグノシュタットも

全部「七海連合」の

仲間になった。

レーム帝国は

違うけど、

ティトスくんが

戦争をしたがる

とは思えない

すごいや。

全部シンドバッド

おじさんのおかげ

みたいなものだ。

でも...

じゃあ...僕やユナンさんが

シンドバッドおじさんに

抱いていた不安は...

一体なんだったん

だろう?

シンドバッド王よ...

ありがとう

ございました...

弟の即位にまで

お力添えくださって...

感謝に堪えません!

それに、「世界をひとつに」

することが私の夢でした。

ぜひこれからも、

あなた様のそばで

力を尽くしたいのですが...

いいえ!

白瑛殿!

ええ、

構いませんよ!

ところで...

うまくやった

ものですね。

えっ?

白龍くんもアラジンも、

あなたは死んだと

思ってる。

あなたは本当に

芝居がお上手ですね!

練玉艶殿。

それとも、

こうお呼びする

べきかな?

「アルバ」と。

あなたは..

ダビデ老

ダビデ様...

......

あなたが「あのお方」から

力を奪い続けていたと

知った時......

私は強大なあなたを

殺すために、同じ志を抱く

ソロモンの元へ下った...

でも.....

ようやく...

わかったのです

今やあなたが、

「イル・イラー」

そのもの

なのですね...

私は...

あなたが

憎かった...

お願いです!!!

私の力を使ってください!!

勘違いして

もらっては

困るな。

あっ!

俺は俺、

シンドバッドだ。

「ダビデ」そのもの

てはないよ。

俺はずっと、

俺の信念

だけに従って

動いてきたんだ。

アルバさん。

あなたは確かに

魅力的な女性だ。

誰よりも

知識と力を

持っている...

だが...

「アル・サーメン」

としての

あなたには、

用はない

はい、

よろこんで!!!

これからはすべて

俺のやり方に従ってもらうよ。

それでも?

っ!!

おおー

やっと

黒い空を

抜けたぜ!!

ーミロ

これが...

「暗黒大陸」の

景色なんだな...!

おっ?あの

赤いのは確か...

「ファナリス」だ!

おーい!

あいつらとも

話してみたいけど...

今は一刻も早く

帰んなくちゃな。

アラジンたちの

元へ。

「アルマトラン」

より千年の

時を経て...

世界は、再び

一つになろうと

しています。

その時代の

うねりの中で

前を向こうと

する者.....

恨みに

囚われる者。

紅玉おねえさん、

本当に

大丈夫かい?

何度も心配してくれて

ありがとう、アラジン。

でも「ゼパル」はもう

シンドバッド様が

取り除いてくださったの!

私も気持ちを

切り替えたわぁ。

そうかい...

新たな時代を

作り上げようと

躍動する者ー

楽しく

なるぜぇ!

早く白龍たちの

ところまで

連れてけよ

おっさん!

任せろ

まばたきする程の

短い時間で

帰してやる。

おお!

それって

あと何日だ?

ああ。おまえたちの時間で、

言うところの.....ほんの

ねん

2年ぐらいだ。

キラーッ

2年?!!?

フザけんなよ!!

おまえの感覚で

語るんじゃねーよ

老いぼれが!!

俺たちにとって

2年っつったら...

2年っつったらなあ!!

に、2年かあ

...!

何をうろたえて

いるんだ?

あっという間じゃ

ないか

ああっ...

2年も経ったら...

元の世界は一体どーなっちまって

るんだよ!?うわーっ!!!

「マギ」

てい

煌帝国編

くん

第333夜、アリババの帰還

ーハハくん

ああ!

やっと気が

付いたんだね!

耳、聞こえる?

目は見える?

やあ。

僕が誰だか

わかる?

おかえり、

アリババくん。

反だちだろ!!

ババくん!

ラキラ聞いて

えるの!

に続け!!

ここはね、

「大峡谷」の底の

僕の家だよ。

あのね、君の身体は

僕の魔法でずーーっと

仮死状態だったんだ。

アラジンとモルジアナが

君の身体を

僕に預けたんだ。

「大峡谷」の底なら、

「アル・サーメン」も

手が出せないからね。

まだ動かない方がいい。

君は長い間、食事も運動も

していなかったから、手も足も

棒みたいに弱ってる。

だからまずはここで、

身体とルフを元に戻す

訓練をしなよ。

つらいだろうけど、

がんはってね

そうーー...

君が死んだ日から、

もう3年以上

経ってしまったんだ。

その間に、

世界に何があったかは

僕が話してあげるから。

君の目からじゃ

天井しか見えなくて

暇だろうけど、

まあ聞いてよ。

安心して。

世界はね、とっても

平和で豊かになっている。

シンドバッドが

作った

〝4つの法律〟の

おかげでね。

シンドバッドはね

「国際同盟」を作り、

こう宣布したんだ。

1つ、奴隷制の廃止。

2つ、兵役制の廃止。

3つ、国家間の移住の自由。

4つ、世界統一賃幣の制定。

...え?大丈夫。

順番に説明してあげるから。

まず、

『奴隷制の廃止』。

これによって不足した

大量の労働力を...

シンドバッドは

マグノシュタットを

起点とした猛烈な速さの

魔法技術の革新で

補った。

【兵役制の廃止

がそれに拍車をかけた。

各国から浮いた軍事費を、

シンドバッドは

魔法技術の革新に

突っ込んだんだ。

でも革命の真髄は

そこじゃない...

世界経済の

大発展―...

これこそが、

シンドバッドの

目的だったんだ。

まず、

「国際同盟」

加盟国内のすべての

貨幣を統一した。

以前、煌帝国内で

使われていた「煌」のような

制度をシンドバッドは

世界中に普及させたんだ。

さらに、こっか

「国家間の移住の自由

により、取引は活発になり、

より商業が栄えている国に

人材や物資が集まる...

これにより世界は...

暴力や国家権力ではなく、

「商会」が力を持つ世界へと

変わったんだ!

だからね、

シンドバッドは...

「シンドリア国王」を

引退しちゃったよ!

あっ、

こめんごめん。

すごく驚かせ

ちゃったね。

でも珍しいことじゃ

ないんだよ

「七海連合」の王様たちは

みんな国王を引退して、

「国際同盟」の理事に

なっている。

自分の弟や娘なんかを

代わりに王様に

立ててね。

シャルルカンや

ピスティ、スパルトス、

ヒナホホ......

彼らはみんな、

今は故郷に戻って

国王をやっているんだよ。

そうそう

君が一番

気にしていた

アラジンたちの

ことだけどね。

落ち着いて聞いてね。

アラジンは、

実は―...

行方不明

なんだ。

ああ、大丈夫!?

落ち着いて最後まで

聞いて欲しい。

アラジンとモルジアナは、

1年ちょっとぐらいは

白龍帝の治める

煌帝国にいたんだけど...

突然、謎の失踪を

遂げたんだ。さらに

不可解なことには...

白龍くんも、

行方不明なんだ。

白龍帝はよく国内を

治めていたけれど、

突如連発した領内の

独立戦争の責任で、

皇帝職からおろされた。

直後にアラジンと

モルジアナが失踪

そしてまったく同時期に

白龍帝も姿を消した。

「金属器ザガン」を

携えてねー...

これは大問題なんだ。

現在、「金属器」は

「国際同盟」の厳しい

管轄下にある。

この世界には、

「金属器」を持ったまま

失踪という大罪を犯した

世界指名手配犯”が

三人いる

「練白龍」。

「ザガン」と共に消えた

煌帝国の元皇帝。

「倭健彦」。

「カイム」と共に島ごと

消えた鬼像国国王。

「ネルヴァ・ユリウス・

カルアデス」。

レーム皇帝の子息の彼も、

「シャックス」と共に失踪

後に、王権の復興を

掲げて各地でテロを

起こしている。

ネルヴァみたいな

思想のテロリストは

時々いるみたい。

え?

ジュダルくん?

彼はここにはいないよ!!

「白龍に会いに行く」って

君の回復を待たずに

飛んでっちゃったよ。

彼、

薄情だよねぇ!

だいぶ回復したね。

じゃあそろそろ

聞かせてよ。

アリババくん...

君は、何しに

この世界へ

戻ってきたの?

え?

世界とアラジンを

「ダビデ」から

守るため!?

ーへえ、なるほど...

シンドバッドが

半分「堕転」していて...

世界の破滅と再生を

繰り返す「ダビデ」と

一体化してしまって

いる、と。フムフム。

へえ、

『ダビデ』が世界を

自由にいじくるためには

聖宮の力が必要で、

そのための鍵として

アラジンが

狙われている」と。

なるほど!

大体わかったよ!

アリババくん。

てもごあ......

君、

そんな情報、

いつ、どこの誰に

聞いたの?

ーへえ、

精神だけの存在が

彷徨う世界ねえ...

そこで君は、

同じように精神だけの

存在として佇んでいた

アルマトラン時代の

魔導士と話をした、

と。なるほどー

ー!

やだなあ!

とにかく

食べよう!

お茶飲む?

いよいよ明日は

旅立ちだね。

最後の晩餐ってやつさ!

え?

ーあ、そう。

君って

貧乏舌だよねぇ。

精神だけが

彷徨う世界かあ

僕は単なる

この谷を守るための

「マギ」だから...

そこまでは

わからないな。

でも...

20年前、

シンドバッドに

力を与えたのは...

僕なんだ。

あの頃は、僕はこの世界に

本当に嫌気が差していたんだ。

何度

王を選び、

仲間たちと共に

国を築き、

それでも...

憎しみ、

戦い、

殺し合い、

滅びて、

繰り返す...

何度でも飽き足らない。

そんなー

そんな、

僕の涙も枯れ果てる

ような世界を...

変えて

ほしかった。

特別な「王の器」に。

.....

そしてシンドバッドは

その通り、

たったの3年で

この世界を......

平和で豊かな理想郷に

変えたんだ。

でもアラジンが、

代償みたいに

姿を消した。

僕にはそれが、

どうしても

気にかかってる。

行ってらっしゃい。

アリバハくん

アラジンの居場所は、

僕の魔法でも捜せなかった。

でも、シンドバッドなら

パルテビアの

「シンドリア商会」の

本拠地にいるよ。

だから...

そっちから

訪ねてみるといい。

あっ、

待って!!

...

そのー

シンドバッドは、

いい奴なんだ。

今のところ、

世界にとって最良の

指導者であることは

事実だし...

それに彼は幼い頃

貧しい自分の村や

両親を想いやって

王を目指したー

優しい男なんだ。

神だかなんだか知らないけど

簡単に心を乗っ取られる

奴じゃないよ!

だからー

何言ってんだろ、

僕...

...?

シンドバッド

さんの

いいところ、

俺もたくさん

知ってます!

だから

俺のこの目で

しっかり見て、

確かめてきます。

すべてを!

......

うんっ!

僕は今はこの谷を

離れられないけど...

何かあったら、必ず

力になるからね。

いってらっしゃい、

アリババくん。

はい、

行ってきます!

魔法道具で

飛ぶのって、

「魔装」の時より寒いな。

あんまりスピードも

出せねーし...

はい、アリババくん。

浮遊魔法の魔法道具を貸しておけるよ。

アモンの剣はここにはないからね。

飛ばしすぎると魔力が切れるよ。

気をつけて!

でも、

早く飛んで

行きたいんだ。

バルバッドは...

どうなっているだろう?

ザイナフやハッサンは?

バルカーク...オルバや

トトたちは無事なのか?

アラジンと

モルジアナは...

白龍はどこへ

行っちまったんだ?

それに......

シンド

バッドさん

......

シンドバッドさんが、

世界をぶち壊したがってる

「ダビア」と同一人物だとは

信じられねえ。

だから、バルテビアの

「シンドリア商会」って

とこにいるシンドバッドさんに、

直接会って確かめる!

世界は

あまりに

様変わりした。

シンドバッドが

作り上げた

「理想郷」さ...

そんなわけじゃ

でも...

あれを見たら、

アリババくん...

君もきっと...

ものすごく

驚くと

思うよ。

......

ユナンさんは

ああ言ってたけど...

そんなに変わっち

まってるのか?

このまま海を渡ったら

途中で魔力が切れちまう。

仕方ねえ、

町に降りるか...!

レーム帝国

属州「マウレニア」

港町「ヴォルギス」

ここは...

まだレーム領内か!

道のりは

遠いなぁ...

この世界の

どこかにいる

みんなは...

3年も経って

どうなっちまってるん

だろう?

それも、

いけねー

いけねー。

今は先を

急がねーと!

にしても...

俺の目には、

町は大して変わっちゃ

いねーように見える

けどな.....?

おっ?

んんっ?

......

ハハ.....

みんなアラジン

みたいになってら:

...!?

なんだ...?

マグノシュタットじゃ

あるまいし、みんな

なんで普通の顔して

魔法のじゅうたんに

来ってんだ...?

よく見りゃ...

わけわかんねー道具を

使ってるやつもいるな...

あ、あの!

おっちゃん、

パルテビア

行きの船

どっから

出てるか教えて

くれよ!

はぁ!?

船!?

そんなトロくせえもん、

今時貨物を運ぶのにしか

使わねえだろう!

金があるなら

「飛空艇」に乗れよ!

え?

「飛空艇」?

なんだ

そりゃ?

ひくうていはつちやくじよう

「飛空艇」発着場

えっ!?

..

......!

なんだ

こりゃ?

パルテビア帝国

帝都「クシテフォン」

なんでこんなでけぇもんが浮いてんだ?

なんでこんな

でけぇもんが

浮いてんだ?

なんでみんな

普通の顔

してんだ?

なんでみんな普通の顔してんだ?

なっ...

なんじゃ

なんじゃこりゃあ!?

あれは...なんだ!?

あれは!?...あれほ!?

どうなってんだ!!?

ここは本当に俺が

3年前までいた世界なのか!?

これを全部あの

シンドバッドさんが

作ったってのか......

にしても

この街......

夜なのにやけに

明るくないか...?

しょうかい、ほんぶ

「シンドリア商会」本部

すげぇ

ッ!!!

シンドバッド

さんは......

なんつー

とんでもねえ

世界を

作っち

まったんだ!!?

お取り次ぎ

てきません!

『シンドリア

!ペッ

会計付商が受

本社

えっ!?

俺...

シンドバッドさんに

会いたいんです!

はい、シンドバッド会長の

スケジュールは、8か月先まで

商談でいっぱいです!!

そこをなんとか...

申し訳ございません!

だ、大事な話

なんです!

申し訳、

ござい

ません!

参ったぜ.....!

まさか俺がいない3年の間に、

シンドバッドさんが

予約をしねーと会えないほど

偉い人になっていたとは...!!

でも、このまま帰る

わけにはいかねーな...

しかし...立派な

建物だな......

......

これとか...

売ったら

一体いくらに

なるんだよ...?

ん...?

何度も言わせないで。

新型の発表まで

時間がないのよ!

ーもういい、私も行くから...

あっ。

あの青い髪と

本各ま?イギ!!

すみません、

お姉さん!!

何!?

あなたは!?

俺は、

アリババ・サルージャです!

お姉さんはイムチャックの人

ですよね!もしかしたら、

シンドリアで会ったことが...

...

.....

...?

すみません、

生きてます!

アリババくん!?

君、死んだんじゃ...いっこう?

なかったの!?

怯えられた!

君のこと覚えてるわ...

シンドリアにいた頃、

身の回りの世話をしたこと

あるもの...

まぁ君は、バルバッドで

友人を亡くしたばかりとかで、

私のことは覚えてないかもね。

私はピピリカ。

ジャーファル室長の

部下なの。

そうですか

ジャーファル

さんの。

「室長」?

......?

『シンドリア商会秘書室所属

ピピリナ

まただ...

なんだろう?

あの妙な道具は...?

そーだわ、

ジャーファル室長にも

教えてあげないとつ!!

みんな、あれを耳にあてて

なにをひとりごと

言ってんだ?

.....

はい、はい...

お時間いただけますか!?

詳細は会ってから...

はい...

えっ!?

―お会いに

なるそうよ!

私は、今も

ジャーファルさんの

右腕だから、

このぐらいの

スケジュール調整は

造作もないのよ!

ジャーファル室長が

直々にお会いになる

だと!?よく許可が

下りましたね...

えっ!?

ジャーファルさんに

会うだけで、この騒ぎかよ?

一体どーなってやがるんだ

.....

この一番奥の

部屋よ!

......?

アリババ...

くん?

「シンドリア商会」会長室安長・ジャーファル・

室長・ジャーファル

ジャーファルさん!!

うわあ、

久し振りだなぁ!!

ジャーファルさんは

3年経っても

令然変わってねーや!

なんか、シンドリアにいた頃を

思い出すなぁ...

元気を出してください。

アリババくん何か

おいしい食事でも:

つらい時は

いつでも相談して

くださいね。

あれっ?

なんか...なつかしすぎて

涙が......

アリババ

くん.....

へ...

ジャーファル

さん.....!!

アリババくん!!?

君、死んだんじゃ

なかったの!?

生きてます。

やっぱり

怯えられた...

はぁ...「ユナン」が

魔法で君の体を

保護していたと

いうわけですね?

しかし、まだ

信じられませんよ。

私たちは皆、

君は死んでしまったと

聞かされていましたからね。

シャルルカンや

ヤムライハなど

気落ちしてしまってね。

あれは見ていられなかったな...

会ってやったら

喜ぶんだろうな...

まぁ今は、誰もかれもが気軽に会える身分ではなくなってしまいましたがね。

まぁ今は、誰もかれもが

気軽に会える身分では

なくなってしまいましたがね。

.....

......

ミコシ

でも、

ジャーファルさんは

全然変わってなくて

驚きましたよ!

ありがとう!

あれ.....

変なこと

言ったかな...

それよりも。

シンに会いたいと、

1階でモメていた

そうですね

私が話をつけましょう。

会長も、君になら

一目会いたいと

お考えになるはずだ。

えっ!!?

そんなこと

てきるはずが...

...

ええっ!???

...

えっ!?

特別に、

30分だけ

都合をつける

そうです

私は今も

シンの右腕。

このぐらいの

スケジュール調整は

造作もありませんよ。

あの忙しい会長の

スケジュールを、

30分も空けさせた!!?

アリババくん、

すごいじゃない!!

あなたは今から、

この世界の最も偉大な

革新者に会うのよ...!!

..

いよいよ

か......!

お久し振りです、

シンドバッド

さん!

アリ...

ババくん...

.......

きっ

君、死んだんじゃ

なかったのか!?

生きてます。

すみません

「シンドリア商会」

本部

お時間を頂いて

すみません、

シンドバッドさん。

第286夜か

世界の革新者

いや、せっかく君が

来てくれたんだ。

ゆっくり二人で話そうじゃ

ないか、アリババくん。

そんなに

珍しいか?

この景色が。

はい!なにせ

3年前には見たことも

ないものばかりですよ。

驚きました!

驚いたのはこっちだよ。

君は死んだと

聞かされていたからな。

一体

どういうことなんだ?

ユナンさんが

俺の体を保管して

おいてくれたんです。

へえ、

あいつがなぁ...

そして、俺の精神は

......?

いや、今は

その話よりも..

あなたに

聞きたいことが

あって来ました。

なんだ?

あらたまって。

はい..

シンドバッドさんは...

......

シンドバッドさんですか?

今でも本当に

あなたは

「アルマトラン」時代の

魔導士...

「ダビデ」

なのでは

ありませんか?

驚いたな...

その話は、俺の

ごく近しい者にも

していないのに。

アリババくん、

君は一体どこで

それを知ったんだ?

......

なるほど...

君が生き返った

ことと、関係して

いるんだな?

はい。

俺は、

「ベリアル」の能力で、

精神だけまったくの

異次元へ飛ばされて

いました。

そこは時間の感覚が

違っていて...

永遠を生きた

感じがしたのに、

肉体に戻った今は

一瞬の夢だったようにも

思えます。

ほう。

そこで俺は、

「アルマトラン」

時代に死に、

「イル・イラー」の

黒いルフへ

還っていった魔導士に

会いました。

だからこそ、

彼らは気づく

ことができた

そうです...

「イル・イラー」が

「ダビデ」と一体化し、

この世界の一人の男の

黒いルフと

繋がってしまったことに。

それが

シンドバッドさん、

あなただと

いうことに。

でも、俺には

信じられません。

こいつには意志がある

シンドバッドさんは、

バルバッドで

血を流しながら

俺たちに力を

貸してくれましたよね。

家屋...

シンドリアで見せた

優しい「王様」の姿も、

嘘だったとは思えません。

だから

確かめたいんです。

あなたは...

「ダビデ」と繋がり、

心まで乗っ取られて

しまったのですか?

...

フリハハくん

俺が、

「ダビデ」と繋がっている

というのはな......

事実だよ。

...

ひとつ、

昔話をすると

な......

俺は今の島に

シンドリア王国を

建設する前に、

別の場所で、

自分の国を

パルテビア帝国軍に

滅ぼされたことが

あるんだ

ルフが混ざって

しまったんだよ。

その時に、「堕転」した

自国民の黒いルフを、

俺は自分の体に

受け入れた。

ちょうど、昔君の魔力が

変質した時のようにな。

俺も同じようなことが

あったとは、君にも

伝えていただろう?

はい。

以来、俺には

妙な声が聞こえる

ようになった。

俺ではない男の

あいまいな声だ。

それは、国を滅ぼされた

俺の弱い心が生んだ

幻だと思っていたよ...

しかし...

アラジンに、

「アルマトラン」を

見せられて..

......

幻ではない、

「ダビデ」という

一人格が、

俺に語りかけて

いるのだと...

確信した!!

確信した!!

今ではもう「声」の

内容もはっきりと

理解することが

できる!!

それを「繋がった」と

いうのならば、

そうなのだろう。

......?

しかし...

...

心外だなぁ、

アリババくん。

え?

「ダビデ」に

「乗っ取られた」

だと!?

君は俺のことを

その程度の男だと

思っていたのか?

あ、

いや...

俺の目的は変わっていない。

「アル・サーメン」を倒し、

戦争や貧困のない世界を

作る!そのために、

この「ダビデ」という男も

活用しただけさ。

ダ、「ダビデ」を...

活用!?

そう。

「ダビデ」と会話し、

「アルマトラン」時代の

魔導の知識を

うまく引き出す!

だから

たったの3年で

俺はここまで

てきたんだ。

立場が変わると

俺のことを

いぶかる奴が

多くてね。

今まで通りの

仲で...とは

いかなくなる。

寂しいものだ。

...アリババくん、

できれば君とは

そうなりたく

ないがな。

...!!!...

......

もう

いいのか?

わかりました。

話してくださって!!

ありがとう

ございました!

あ、もう

少しだけ

シンドバッドさんは、

「聖宮」について

どう思いますか?

それはアラジンの

話に出てきた

場所のことだろう?

世界には俺の知らない

ことがまだたくさん

あるらしい。

アラジンの

居場所は?

俺の

「アモンの剣」は?

知らない...

俺も心配して

いるよ。

そうか...

困ったな...

アラジンを捜そうにも

あれがないと

速く飛べねーんだ。

「国際同盟」が、

すべての「金属器」を

厳重に管理しているんだ。

悪いが、

渡すことはできない。

......?

あてもなく捜すつもりか?

それよりも...

アリババくん、

君も「国際同盟」の理事の

一員にならないか!?

君には教養も志も

商才もある。

一緒に世界を良くしよう!!

アラジンの件も

力になれるがね。

ありがとう

ございます!

でも、正直まだ

この新しい世界のことが

さっぱりで...

もうちょっと、

世界中をいろいろ

見てきたいと

思います!

なるほど、

そうするといい。

てはこれを

貸してやろう。

「シンドリア商会」で

使っている手形だ。

世界中の交通機関を

タダて利用できるぞ!

アリババくんは

行ってしまい

ましたね

ああ。

ジャーファル。

悪いが次の予定も

一つ空けてくれるか?

はい。はっせい

調整しますが...

アリババくんを

見送りに?

いや、少し

一人になるよ。

...

お話はもう

済んだのですか?

愛しき我が王よ。

俺は王などではない。

ソロモン王が作った

その古いきまりごとの

外へ出るためには...

やはり「聖宮」の力が必要だな。

やはり「聖宮」の

力が必要だな。

すべては、

我らが父の

お心のままに...

ア商

はく

最高顧問

ああ

・玉泉

第287夜

この乗り物じゃ

あっという間に

煌帝国に

着いちまうな。

昨晩

まずはどこへ

行くんだ?

アリババくん。

煌帝国へ

行ってみます。

アラジンたちは

失踪する直前まで

煌にいたらしいから、

手がかりが残って

いるかもしれないし。

なるほど。

では、煌の

現在の「皇帝」に

話を通しておくよ。

君にとっても

懐かしい人物のはずだ。

会うのを楽しみに

していたまえ!

皇帝...

誰だろう?

にしても

この船の客、

みんなやたら

羽振りがいいん

だよな...

俺は

すすめられるまま

この船に乗ったけど...

このカードの

おかげかな?

これ

やっぱり

やれこ64?

おおっ、

それはっ♡♡

「シンドリア商会」の

通行手形じゃ

ないですか♡

こんな重役が

乗ってるなら

警備も万全

ワシらの荷物も

安心だな

うむ...

煌帝国の空域は

物騒じゃからのう..

いつ奴らに襲われる

とも限らん

奴らって?

おや、

知らんのかね?

はい...

みんな、いったいなに

一体何に

おびえて

いるんだろう?

何か来る。

えっ?

2.

で、出たッ!!!

「空賊」だー

ッ!!!

...「空賊」?

金目のものを

奪い取れ...

来客はパルテビア

からの豪商どもだ、

腕を斬り落としてでも

恐えい!!!

お父様!!

奪え奪え

奪え奪え!!!

8分で引き上げる。

「国際同盟」の

犬どもが来る。

はっ!!

や......

やめてくれ...

このご時世、獲物は

「飛空艇」に限るぜ。

こんなもんに乗れるのは...

太った金持ちばっかり

だから......

なッ!!!

...

...

今、一体

何が.....!!?

ああ?なんだ?

小僧......

あわわ...!

ひとのもの

盗っちゃ、

だめなんだぜ。

とうぞくだんとうりよう

元盗賊団頭領ヰ

なんだと~~~!?

ナメやがって...

この...

野郎ッ!

...

消えっ...!?

アブねーなぁ。

!!?

きっ...

貴様ァ

~~っ...

こんなもん

振り回しちゃ...

よっ。

なっ、

なんだっ!?

あいつ、

妙な技を!!

HG

はい。

きれいな

ネックレスだな!

あ、ありがとう、

お兄ちゃん!!

さぁ、

もうすぐ

洛昌か!

煌帝国首都

「洛昌」

なんだったんだ?

あのニーチャンの

不思議な技は...

速すぎて

何やってんのか

わけわかんな

かったぜ。

「魔法」

じゃないか?

「アリババくん、

君はどうやら

とてもおもしろい

力を手に入れて

帰ってきたようだね。

「魔法」なんかじゃ

ねーけど...

この新しい力、

なかなか使えるな!

魔法使いの

旦那さま

く~~~!!

んっ?

ありがとう

ございます!

あなたさまの

おかげで

私めの葡萄酒も

無事でしたっ!!

ぜひお礼を

させてください!!

いいよ、

そんなの!

いえいえ、

そうおっしゃら

ずにっ!

んっ?

なんか...旦那さまに

どっかで会ったことが

.....

俺も...

......

ん...?

あー

あんたは!!?

葡萄酒商人の

ブーデル!!

だっ...

誰のオッパイが

ふくよかだコラッ!!

〈ブーデル〉

チーシャンの葡萄酒商人、

かつてアリババを馬車の運転手

として雇っていいたことがある。

オッバイがふくよか。

しかしようにん

んてんしゅ

じゃなかった、

お久し振りです

アリババさん♡

なんじゃブーデル、

お主ら知り合いか?

うんっ。古くからの

大親友なの

イイエ、

そうでもありません!!

3年振りに

来たぜ!

煌帝国の首都

「洛昌」!

「うひゃあ!

ここが洛昌か。

立派な街だなあ!

バルバッドの何倍

あるんだ!?」

「煌帝国は、

近年稀に見る

強大な帝国だ...」

人が.....

少ねえ。

街並みは...

3年前と全然

変わってねーな...

...

なんか、荒れてた頃の

バルバッドを思い出すな...

アリババの旦那っ!

そんなとこ突っ立ってると

ロクな目にあいませんぜ。

とりあえず飲みましょっ!!

いや〜すみませんね

粗末な飯屋で!

今の煌帝国じゃ

こんなもんしか

食えませんわ!

いや、

めっちゃ

ウマイじゃん!

生き返って以来

食いモンが

うまくてうまぐて...

おや、旦那

貧乏舌ですか?

うるせーよ。

あと「旦那」は

よせよ。

じゃあブリババさん!!

ワシら親友ですもんねっ

ワハハ!!

ブーデルさんは、

近頃どうしてるん

ですか?

お、おう

ハハハ!

もうそれで

いいや!

俺は3年ぐらい

世間から離れてて。

ほぉ〜山ごもりか

何かですかな?

ワシはまぁ~

相変わらずですわ!

葡萄酒引っ下げて、

世界中で商売してます!

だからわかるんです

けどね~~~...

煌帝国は、

ダメですね

...

......

ダメって

いうと?

新体制の

あおりを

一番受けちまって

るんですわ

「国際同盟」

ってのがね

四つの法律を

出しまして。

これはご存じで?

はい。

その中に

兵役制廃止と、

「奴隷制廃止」ってのが

ありましてね。

これで一番

打撃を被ったのが

煌帝国なんですわ。

打撃

・?

3年前までの

煌帝国はね~

そりゃあ

すげぇ国

てしたよ!

侵略国家だのと

言われて

ましたがね~~

国内は安全だし、

商業は発展

してました!

てもそれは、

「兵役制」と

「奴隷制」のおかげ

だったんです。

なんといっても、

煌の強力な軍事制度!

これが領内の治安を

完璧に保っていました。

領民も、とりあえず

兵隊になっちまえば、

飯が食えます。

兵隊でなくとも煌は

飯も仕事も配給制

てしたからね

労働力不足の

ところにゃお上が

奴隷を上手く配置して

バランスもとってくれるし。

とにかく国民は、

お上の言うことさえ聞いてリゃあ、

食い溢れずに済んだんです。

でもそれが

仇になりましたわ。

どういうことだ?

そりゃあ、

想像してみても

くださいよ!

百万といた

煌の兵隊たちが、

ブワ〜〜っと

一気に失業するん

ですよ!!?

戦争しかしてこなかった連中が

今さら「好きに商売やれ」

なんて言われても、

そらぁ〜無理ですわ!!

シンドバッドの

新世界はねぇ、

商売が力

なんです!

暴力よりもモノ作り!

そして、

モノを作ってる奴より

モノを売りさばく奴に

金が入ってくる...

煌帝国の連中はねぇ、

かわいそうに、

どうぞノを売りゃいいのか

知らんのですよ!

教養があるのは

お上だけ。

その指図通りにしか

働いてこなかった...

だからねえ、

画期的な発想をする

商会は煌帝国からは

一個も生まれなかった!!

商業はよその商業国で

発展してゆく。

パルテビア、レーム、

バルバッド......

移住の自由、

これも煌帝国を

傾かせましたわ!

人が出て行っちまうんです。

治安が乱れ、

金もない煌帝国から

ねぇ......

その結果が

あの寂しい「洛昌」の

街並みですわ!

アリババさんも

見たでしょう!?

元兵士や、

皮肉なことに解放された奴隷

なんかも職に溢れてねぇ、

スラムを形成してる。

昼間の「空賊」も、

実はそういうのの

成れの果てだったり

するわけで......

そこへ来て、

領内の

独立運動ですわ!

「兵役制廃止」で

内乱をおさめる力なんぞ

残っちゃいないのにね。

そんな中で白龍帝は...

おまけに

練紅炎が文化を画一化

しちまったせいで、

煌帝国にゃあ

ろくな観光資源すら

残っちゃいません!

よくやりましたよ。

新世界で生き残ろうと、

法を作り直し、

失職者に財を分配し...

でも、下地が

悪すぎましたわ。

結局、国際同盟」が

煌の独立紛争を

終結させました。

白龍帝は、

国を守れなかった罪は

重いとして、皇帝職を

降りました!

自分からね...

ーそうか......

ワハハ!

あ、いやワシは

なにも煌帝国が

悪だって言ってる

わけじゃあないですよ?

3年前までの

煌帝国は、ある意味

理想的でした!

みんな、平等に

飯が食えた。

隣を見ても、

自分とさほど変わらない

暮らしをしていた。

羨しくなかった。

一致団結して、

生きていけた。

でも今の世界は違う。

金を稼ぐ能力如何で

天と地ほどに差が開く!

生活にね。

きらびやかな摩天楼の下では

負け組になった奴らが

羨しさで胸を

かきむしっている......

羨しいって

のはねえ、

つらいですよ。

でもその「羨しさ」が

あるからこそ、

人間たくましく

生きられるんじゃ

ないかと

ワシなんかは

思うんですけどね。

結局、練紅炎と

シンドバッドの目指す世界は

正反対だってことですな!!

どちらが悪いとは、

言えないんじゃ

ないですかねぇ?

アリババさんは

どう思います?

ワシですか!?ワシは、

シンドバッド王の世界が

性に合っとるクチです!

がんばった分だけ

幸せになれる可能性がある!

もっと葡萄酒売りさばいて、

成り上がってみせますよ!ワハハ!

幸せか...

ただ生きてさえ

いられりゃあ......

だからもう...ここでここまで

仕方ねぇよ何もかも...

白龍帝は、

皇帝職を降りました!

自分からね。

......

白龍...

...

きっとすげえ、

悔しかっただろうな...

翌日

えっ?

じゃあ誰が次の

「皇帝」をやっている

のかって?

それは、

練紅玉姫ですよ!

えっ、

紅玉が!?

ええ。でもまぁ

空回りしてますね〜

空回り?

はい。色んな政策を

出しちゃ引っこめ、

出しちゃ引っこめ:しかも

どれも的外れでねぇ。

荷が重すぎますよ、

若いお姫様にゃあ。

このままじゃ

煌帝国は完全に

破綻して、

国際同盟」に

飲み込まれる

運命でしょうなあ。

......

そっか...

まぁ、シンドバッドが

なんとかして

くれるでしょう。

ちょっと、

俺紅玉に

会ってくるわ

はぁ...でも

仮にも「皇帝」ですよ?

会えますかね?

おおっ!!

それは「シンドリア商会」の

手形っ♡。それさえ見せれば

簡単に通れますなっ♡

うんでも

これは

使わない。

えっ!?

な、なぜ!?

だって

よ.....

できるわ!!

「アリババちゃん、

って...

なりたいの。」

ああ。ああ、あなたの力に

めてくれた、

この。

「あなたは

私のはじめての

お友達よ!

おれ

俺は、

友達に会いに行く

だけだからさ!

正面から会いに

行ってくるわ!

ギ四...

29巻おまけまんが

ユナンさんとジュダルくんと

アリババくん【昏睡状態:

アリババが動かなく

なっちまったんだけど。

こちらが本体

本体

もう彼の精神は

生身の体の中。

目を覚ますまでには

時間がかかる

だろうね。

CDファッション編

そうだね。

きみは「アル・サーメン」から

解き放たれて間もない。

「マギ」としての新しい

人生はこれから。

フ~ン

オッサン、なんでこんな谷底で

時間を無駄にしてんの?

俺ならやりたいこと

いっぱいあるけどなぁ。

上から

目線

ムカつく

年上

だもの。

ジュダルだって

もういい年でしょう?

もっと落ち着いた

格好をしたらどう?

余計な

お世話だよ。

まあまあ、ホラ

僕の家、服なら

いっぱいあるから!

流行の最新

ファッションだよ。

遠慮せずに

試着してみなよ!

...またこう

オッサン...

これ時代遅れ

ファッションだぞ。

え!?

そんなはずないよ

シンドバッドが

着ていた

若者服だもの。

う~ん

しトロ...

15年なんて...

そうだな...

シンドバッドが

若かった頃の

パルテビアの

流行服だな...

15年前の。

うあいた

うわぁ

似合うよ、

かっこいい!

そうだな、

誤差だぜ!

だよね~

よかった!

誤差じゃ

ないか?

がうの...

この服を、

アリババが目覚めたら、

くれてやれ

きっと喜ぶぞ~!

うん、そうする!

ジュダル、きみも

色違いでどう!?

いらねえ。

えっ?

まぁ

29巻おまけまんが

ユナンさんとジュダルくんと

アリババくん(昏睡状態)

アリババへ。

きみと過ごした

2年間で、俺は

きみのことを

沢山知りました。

今なら、白籠や

アラジンがなぜ

きみを選んだのか

わかります。

2ジュダルの置き手紙編

きみのその

ひたむきさ...

何があっても

前を向く

正しさ、

眩しさ、

それは

俺にはない

「強さ」でした。

きみの明るい

力強さに導かれ...

俺もこれからは

「マギ」として、

一人の人間として、

前を向いて生きていく

ことができます。

おまえの偽善には

反吐が出ます!

おまえのムカつくところを

50個ほどリストアップして

おくので、目が覚めたら

この手紙を読んで、

絶望のスンドコに落ちれば

いいと思います!

しんせつなジュダル様より。

顔に覇気がない。

ま、

白龍と比べて全然うのよ

ありがとう。

こんなもの

見せられ

ない。

「と言うとでも思ったか?

2、女に幻想を抱き過ぎている。

ひどいききなんだ...

...

あまけの

おゅり

マギ@

少年サンデーコミックス

2016年4月17日初版第1刷発行

(検印廃止

発行者

印刷所

大高

今、◎Shinobucholohtaka-2016

たとえば、

図書印刷株式会社

PRINTEDINJAPAN

「週刊少年サンデー」12015年0月-第8号、第88号〜2018年第15条第6回

連載担当/石渡誠ッ!!

単行本編集責任/久保田滋夫

単行本編集/石渡誠〟「...お客様映子(アイプロダクション)」

また、おまえはいいのですが、それではないでしょうか。ありがとうございませんが、ありました。

発行所

ディキューさんの果点が「T-Tシロル・販売ORISA」「いい田舎」25556-福集(3723)580

●法本には十分注意しておりますが、印刷、製本など製造上の不備がございましたら「調作局コール

センター「フリーダイヤルDDA実際の保湿にご連絡ください。

〈電話受付は、上〉は祝休日を除く5,30〜17:30/

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ISBN978-4-109-127088-7

書名マギ29

書名マギ20著者名大高忍発行株式会社

大桃名行者

株式会社小学館

電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト

〒101-801.東京都千代田区一ツ橋2・3-1