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Instructions:
狙い逃げよ
2018年6月19日から「mogle
30
MKAコpidRT@
GotomeXtpage
GotomeXtpage
狐逃6I
2018年9月10日からWindor
#1
高
大
8月16日(月)(日)KAIPEXを提供した
2016年09月10日(水)magit
2018年09月11日(木)ので10月23日に
Q...201
の
CONTENT
いやいや...
第28回夜、アリバムの力...お第24回復、黒酢との再会.ch.
東アリババの力...。真星帝との再会..!!!
第28日夜アリ第29日夜、皇帝第251夜
第200夜1夜直接第2928夜反撃Webを
その直接交渉...いいねえ。反撃の糸口...!!!
直接交渉...いいわ
塩復活の狼煙...!!
第25回夜第294夜
煌復活の狼煙...。残された財源..!!
4夜5
お294年の
第25夜1000年
残された財源...!!女平師の秘策...
な...
第28日夜「故郷へ...」31
!5
計画の勝算......49
第297夜
第298夜、上に立、つ者として......167
なんだ?
貴様は...
第289夜
紅玉に
会いに
来ました。
皇帝陛下の名を
軽々しく口にするな。
貴様などが
目通りがかなう
相手でないわ。
紅玉は俺の
友達なんです。
会いに行って...
いいですよね。
またスラムのいかれた
ごろつきか...こんな輩の相手
ばかりせねばならんとは、
虚しいものだ......
俺たちは
名誉ある
煌帝国の兵士
だったのによ...
何をしている、
侵入者だ。
片付けろ!
はっ。
去れっ!
小僧っ...
........
んっ?
?
?
はっ!!
通すな、
止めろッ!!!
このっ!!
よっと。
!?
...!?
よっと。
通るぜ。
なぜだ!?
俺たちは戦で鍛え上げた
煌帝国兵士だぞ!!
なぜ奴を止められん!?
ちょっ
こいつ、
「魔法」を使って
いやがる!!
!
「アリババくん、
君はどうやら
面白い力を手に入れて
帰ってきたようだね。」
魔法じゃ...
ねーんだけど
な......
右に二人、
左に三人、
全員根棒を
持ってる。
右に二人、左に三人、全員棍棒を持ってる。
バルバッド剣術とは
違う不思議な
武術だな。そういや、
白龍もこんな槍の
使い方をしてたっけ...
右のやつは
横なぎに俺の胴を、
左のこいつは俺の
頭を狙っているな。
当たったら
痛そうだ
前のめりに
振りかぶっているから、
同じ方向に
ちょっと肩を
押してやれば...
なぜ動きを
読まれる!?
「大峡谷」
ユナンの家
にて。
世界が
ゆっくりに見える?
はい。
いつもじゃねーけど、
剣術に集中してると
時々なります。
俺の身体も重くて
うまく動かせねぇ...
これは「死んでた」
後遺症なんでしょうか?
ふーむ。
アリババくん。
「走馬灯」
ってあるでしょ?
死ぬ間際の一瞬に
世界がゆっくりに見えて、
それまで生きてきた
長い時間を思い出すっていう。
はい。
君の
見ている世界は
それだよ。
なんでそんな
ことが急に?
......
修行したからでしょ。
してませんけど。
してたん
だよ。
だって君は
さぁ......
ずー
ずーっと死んでいたんだから!
...!!?
「その証拠に、アリババくん、
君は10年もの時間を精神だけの次元で
過ごしたって言うけど、そんなはずないんだよ。
ジュダルの話から計算するに、
それはたった一日か!!一日のできごとさ!」
!?
「迷宮生物」
兵団:...!!
いつ見ても化け物だぜ...!!!
おまえたちも
戦争がなくなって
お役御免か。
ソイツも普通の
人間じゃナイ、
俺たちに載らせロ。
勝負勝負!!
「君は体を
動かせるはずだよ。
そのための特訓
だったんじゃないの?
あの操縦しにくい
人形の器は......」
「誰にもらったのか
知らないけどさ。
「死と生の狭間で
研ぎすまされ、
一瞬を永遠に感じる
超集中力」
あ...
「アリババくん、
それが君の
新たに得た〝力〉さ!」
えるぜ!!
んな巨人も強敵も
の俺には捕らえられる。
だから......
!!?
俺の
敵じゃ
ないぜ!
紅玉!
よぉ紅玉!
会いに来たぜ!!
あなたは
......
よぉ紅玉。
俺が来るってことは
シンドバッドさんから
聞いてただろ?
コクッ
曲者め!!
よいのです。
その者は私の旧知...
皆の者、下がりなさい。
皇帝
...いやよくこ五うていること
第こ
紅玉
国統練
煌帝国
よく
いらして
くださいましたね。
...
なんか...
遠いな。
そ、
そうか。
人払いをしたので、
二人だけです。
紅玉、おまえ
大人っぽく
なったよな!
俺の中では、
マグノシュタットや
シンドリアで
会った時以来だぜ。
急ッ
ええ、
あの頃は
楽しかった
ですね。
はい。
おまえは、白龍の
留学にくっついて...
シンドリアへ
来たんだよな!
花飾りを
作るのに...
おまえは苦戦
してたっけな!
はい...
俺は最高に
上手だったけど...
おまえは最後まで
サイテーに
下手くそだったっけな!!
なっ...!?
違うわ!!
あの後二人で練習して
私も上手になったじゃない!!
ニッ
あっ...!
...
うんうううっ...そうだなぁそうですね
フフッ。
ーて、
アラジンとモルジアナと白龍を
捜してるんだけど...
なんか
知らねーか?
・?
.....
...知らないわ。
あの三人のゆくえは
私にもわからないの。
ごめんなさい。
そっか...
それも気になるん
だけど、俺が
ここへ来たのは...
街でおまえが
苦労してるって聞いて、
ちょっと心配に
なったからなんだ。
...しんぱい?
そう...
あなたもあの「洛昌」の
寂しい街並みを見たのね?
「煌帝国は
ダメですね~
新体制のあおりを
一番受けちまって
るんですわ!」
......
ああ。
「洛昌」ってね
もっと
賑やかだったのよ。
え?
紅炎お兄様たちが
治めていた頃は。
私もジュダルちゃんと
一緒に下りてみた
こともあるわ。
人が溢れていて、
物が溢れていて、
街には警備が
行き届いていて...
それが、今は
何もないのよ。
空や街には
盗賊が出るわ。
それだって、昔は煌の
兵士だった人たちよ。
でも、何もできないの。
兵はいないし、
「金属器」もないし、
「自警団」の規模や
武装は「国際同盟」の
規定内だし。
もっとうまくやれる
王様もいるのかも
しれないけどね。
私はダメだった。
色々やってみたんだけどね。
この国を良くしたいから...
ても空回るばかりで。
自分が何もできない、
無能なお姫様
だったんだって...
思い知らされたわ。
そんなこと
ねぇよ。
...
紅玉
........
あるのよ
!!!
法律も
作り変えたわ!!
パルテビアや
レームの真似
だってした!!
でも全部、
無駄だったのよ!!!
あの男が憎いわ...
シンドバッド
が!!
!
あいつは私を
利用したのよ!
「ゼパル」と
いう「ジン」を
私にずっと
仕込んでいたの!
そのせいで
煌の内戦の結末は
めちゃくちゃ...
私は、みんなの
役に立ちたい、
みんなを守りたいなんて
言っていたのに、結局...
結局......
...!!!
紅玉。
結局、私がみんなを
傷つけたのよ...!!
俺はおまえに
謝らなくちゃ
ならねえ。
「ゼバル」のこと...
俺は
知っていたんだ。
...
聞いたわ...
シンドバッドに...
あなたが
「ゼバル」に気づいて
いたってこと
えっ。
最初は、
「どうして教えて
くれなかったの!?」って
憤ったわ...
でも考えたの...
あの時、
「七海連合のジン」が
体の中に入ってる
なんて知られたら、
私が煌て
どういう扱いを
受けたか...
あなたもそれを
あなたが悪いんじゃない...
謝ってくれて...
気遣ってくれて、ありがとう!!
心配して言えなかったん
じゃないかって。
それにね...
もう、どの道
手遅れなのよ...
煌帝国はもうすぐ
解体されて...
完全に
「国際同盟」の
ものになるわ。
!?
どういう
ことだよ!?
ても返せないわ。
もうすぐ返済期日が
やってくる...
「国際同盟」から
たくさん借金をしているのよ。
国を立て直すための
資金としてね。
利子もたくさん...
でも、この国には
何もないから、
挽回できないのよ。
陛下ー
ッ!!
ん...?
ご覧ください!!
今度こそ一発逆転の
政策を考えて参りました!!
Pri
..
夏黄文さん!
一発逆転の
策とは?
フフン、
これであります。
これは...?
気安く呼ぶな
平民めがっ!
あなたも
平民の出
てしょーか!
ぅるさいっ!!
にっ、
2週間前!?
2週間前に
宣布した法律より
パワーアップ
しているで
あります!
3週間前より
もっとであります。
この国の
瀬戸際なんだ。
なんとかしようと
俺たちも必死に
やってるんだよ。
なるほど...
色々な政策を
出しちゃ引っこめ、
ってのは
こういうことだったのか
みんな必死に
試行錯誤していたんだ。
確かにがんばっている
ようだけど...?
ダメか...
くそっ...!!
私の代で..
煌帝国が
なくなる
なんて...!
大丈夫だ
紅玉!
だって...
.....?
煌帝国には...
何もなくなんかない
じゃねーか!
...!?
一体...何を
言っているんだ
こいつは...!?
俺に任せろ!
「シンドリア商会
本部
煌帝国の負債の
返済期限は1か月後です。
――ですが、返済は
不可能でしょう。
第291
煌ほどの大国の完全破綻は、
「国際同盟」設立以来初です。
どうするのですか?シン。
...いいえ、会長。
もちろん、俺が
なんとかしてやるさ。
噂をすれば、
紅玉姫からだ。
はい。
紅玉姫?
シンドバッド
さぁー
ん!!!
俺です俺!!
アリババです!!!
そうでい
煌帝国・首都「洛昌
声でけーな。
......
アリハハくん?
その道具、そんなに
大声でなくとも
聞こえるから。
ハハ
そうなんですか!?
すげー道具ですね!しかも
煌とバルテビアで喋れるなんて...
「ルフの瞳」よりすげーや...
俺が死んでる間になぁ...
それよりもですよ!!
シンドバッドさん、
ひどくないですか!?
ひどい?
とは?
はい!!堤に着いてみたら、
紅玉がシンドバッドさんからの
借金で苦しんでるって言うじゃ
ないですか!!
何が「会うのを楽しみにしていたまえ」
ですか!!話が違うじゃないですか!!
ヴァーン
...
室内につつぬけ。
...アリババくん。
俺も今、ちょうど
その話をな。
紅玉姫に直接...
シンドバッド
さんは
ずるいです!
.....!
ずるい??
はい!シンドバッドさん自身が
得意な分野の「商売」が多記する世界を作って、
そこでナンバーワンになるなんて......
それって...なんか.....ずるくないですか!?
煌帝国は商売が
苦手なんですよ!
戦争ばかり
してきたから!
...では君は、以前の
戦争ばかりの世界の方が
良かったと言うのか?
アリババくん。
俺はね、
自由貿易によって戦争も抑止する
平和な世界を、まずは作って...
そういうことじゃあ
ないんですよ、俺が
言いたいのはですね!
この世界は本当に
みんなが胸張って、
笑って生きられる機会を
平等に与えられてるのか?
ってことなんです!!
俺は平等じゃないと
思いますけどね!
シンドバッドさんは、
煌帝国が
どんな国か
ご存じなんですか!?
きさまこそ
我々の
何を知っていると
いうのだ!
...!!?
煌帝国は、
「兵役制」と「奴隷制」に
支えられていた国です!
物の売り方も、仕事の分配のしかたも
知っていたのはお上だけ!!
なのに国民たちは
いきなり商売の世界に
放り出されて
戸惑っています!
その証拠に、
画期的な発想をする
商会は、煌からは一つも
生まれなかった!
さらに「移住の自由」によって
人が煌からバルテビアやレームへ
出て行っちまう...
悪循環
なんですよ!!
こ、こいつ...
煌の現状を
よく知って
いやがる...!?
兵士たちが一斉に失業し、
観光資源も残っちゃいない。
そこに「独立運動」が
重なったら煌の破綻は
目に見えてるじゃ
ないですか!
わかっていたはずです!
シンドバッドさん、
あんたは最初から
自分が勝てる試合を
白龍と紅玉相手に
申し込んだんだ!
......
......
自分よりかなり年下の
王様相手にそんなこと
するなんて...
自分がヒドイやつだとは、
あなたは
思わないんですか!?
...
...
アリババくん。
君は...
俺を悪者に
したいようだがね、
そんなことは
言ってません。
シンドバッドさんは
すごい人です!
......
完全に平和な世界を
作っちまいました。
俺たち他の誰一人、
てきなかった...
でも
シンドバッドさんは
できた!
だから、もうちょっと...
他人に優しくなって
くださいよ!
た.....
そんなすげー人と
まったく同じことを
世界中の人間が
やるのは
無理ですよ!
たにんに
やさしく...
...!
...
大丈夫だよ、
破綻した国への救済策はある。
煌帝国は俺に任せてくれ。
そういう
優しさじゃ
ありません。
......
シンドバッド
さんに全部
やってもらわ
なくても、
煌帝国のことは
煌帝国で
なんとか
しますから...
借金の返済日を
1年間
延期してください!
なっ...
なんだって!?
利子もいったん
凍結してください!
アリババくん、
それはちょっと
あんなにバカ高い
建物持ってるくせに、
ケチるなんて
らしくないですよ?
あの広い部屋
何に使うん
ですか?
そうじゃない
煌帝国だけ
特別扱いはできない!!
そうだろう?
特別扱い
してくださいよ。
他ならぬ
この俺の頼み
なんですから...
.....!?
シンドバッドさんは昔、
俺の親父に
商売や国の運営の
やり方を手取り足取り
教わったって
言ってましたよね?
あ、ああ...
手取り足取りは
言ってないけど
じゃあ
シンドバッドさんは、
俺の親父の
息子も同然です。
だから.....
......
今度は俺のことも:
シンドバッドさんの
息子のように、
特別に扱ってくださいよ!
...
あ、ああ...
え!?
シン...!!?
ありがとう
ございます!
さすがは
シンドバッド
さんだなぁ!
では、
今日はこれで
失礼しますね!
また!
なっ...
......
なんて
調子のいい
やつなんだァ
アア...!!!
~!!!
...
今、いったい
何が起こったんだ...?
煌の借金返済が
1年間延びたんだ...
いいのか...?
シンドバッド様が
「ああ」って
おっしゃったのだから
そうなるのだろう!!
何者なんだ
今の嵐のような
男は...!?
シンドバッド様相手に
あんな...辰抜けた
図々しいやつは
見たことがないぞ!!
アリババくん...
変わったな。
以前からただ
他人の機徴を読むのが
うまい子ではあったけど...
今のはそういう
駅け引きですら
なくて...
!???...?
...???...
なぜ承諾して
しまったんだ?
まぁいいか。
紅玉姫には借りもある。
とりあえず
やりたいように
やらせてみるさ。
はい。
アリババです!
シンドバッドさん、
俺もこの便利な
魔法道具が
欲しいなぁ!
できれば最新型の
やつが!
.....
......!!
アリババちゃん...
あなた...!
ふ、ふん、問題は何も
解決していないで
あります!
返済期限が1年間
延びただけ!
てもそれって
すごいことだぜ...
助かったぁ...!
ああ...
なんか妙に
説得力が
あったもんな...
ええ...まるで
長い間世界中で商売を
してきた商人のような
口ぶりだったわぁ...
ほとんど受け売りだからな。
ブーデルさんの。
ブーデル氏とは?
俺の知り合いの
商人だよ。
しっ、知り合いの
受け売りで
シンドバッドを
丸め込んだで
ありますか!!?
そうだな...
でも確かに
これで
解決じゃ
ねぇ...
うん。
紅玉、
おまえが国を立て直すのを
俺にも手伝わせてくれ!
...え?
手伝うっ
たって
おまえ...
煌になんの関係も
ねーじゃねぇか。
っていうかおまえ、
バルバッドの
元王子だろ?
別に
いいじゃ
ねーか。
じゃあむしろ
恨みがある側の
人間じゃねーか。
酔狂な
やつだぜ。
ちょーっと
待ったぁー!!
政策については、
この宰相たる私に
一任されているであります!!
お客さん
あんた、あれから
宰相になったのか!!
すげーな!
権力は我が手中...
勝手はゆるさない
てあります。
アリババちゃんに
お願いするわ。
えっ!?
イヤであります!
なんでよぉ~?
夏黄文~?
私の方が偉いであります!
こんなどこの馬の骨かもわからん
官職のないやつに命令されるのは
ダンコキョヒでありますッ!!
じゃあ今から、
アリババちゃんが
宰相よ。
えぇ!!?
バルバッドの馬の骨だぜ
ぁああ...
だだ
こねないのぉ!
夏葉文は
宰相補佐よぉ!
がんばりましょうっ、
補佐の夏・黄文さん!
そうです、
補佐の
夏黄文
さん!
それだけは
フヤやあ
テ...!
テメー
らぁぁ!!
ね??
あ
あぁっ
この人脳枠されとる?
てきることは
すべて
やるのよ!
なんとしても
守り切るのよ!
お兄様たちから
受け継いだこの国を...
私たちの国を
私たちの力で...!
陛下
...!
まだ何も
ねえ!
よしっ、
やって
やろうぜ!
何か考えが
あるでありますか。
なにい!?
まずはこの
巨大な帝国の
......?
すべてを
知る必要が
ある!!
又撃の
の糸口
うわあ!!
すげー量だな!!
これが
煌帝国のすべてよ。
各州の地理、人口統計、
産業、軍事に司法...
同じ量があと
20部屋あるわぁ。
本当に
全部読む気
かよ、宰相殿?
ああ...
作戦を練るにも、
まずは現状把握だと
思うんだよな。
「国際同盟に
借金をしているのに」
「煌帝国は戦争ばかり
してきたから、
商売のやり方が
わからんのですわ。」
でもアリババちゃん...
アラジン捜しは
どうするのぉ?
「煌帝国を
なくさないための
方法を探そうぜ!!」
ああ...でもユナンさんも、
シンドバッドさんも、紅玉も、
みんな知らねーって
言うし...
...
そして...
俺はこのタイミングで
煌帝国に来た。
そうしたら、
今ここで力を尽くした方が、
アラジンに近付ける...
なんとなく、
そんな気が
したんだ!
え......!?
それ、どういう
意味なのぉ...!?
フン、勘で
幸相をやられちゃ
たまったもんじゃないで
あります!
てもよぉ、この大量の
記録を読むだけで、
借金の返済期限が
来ちまうんじゃねーか?
宰相殿。
フン、
無理無理!
夏黄文さん。
大体、政治の素人...
しかも煌帝国に関係ない
無知な他人が!
なにもそこまで言わなく
言わなくて
我々が必死にこの3年間
やってもだめだったことに
手を出すなど、
思い上がりであります!
......
アリババ
ちゃん.....
それでも
俺は...
ググッ...
やりたいん
だっ.....!!
な、なんで
あんな速さで
読めるんだ!?
「きみの新しい力は、
その超集中力。」
なるほど...この力は
こんな風な使い方も
できるのか...ありがてえ
確かに俺は、
娘のことも政治も
わかっちゃいねーのかも
しれねー。
でも...
無関係じゃねえ!
でかい借りがあるんだ。
だから...
俺はやるぜ!!
......
ああもう、
しょうがない
なぁ!!
そして
二週間後...
て.....
できたぜ...
まさかこんな
方法を...
思い付く
とはな...
どう思う?
......
いや...正直...
俺もこれしかないと思う。
アリババ、おまえに任せる。
おまえが考えたことだ。
いや、
俺じゃだめだ...
...
紅玉、
おまえが皇帝として
みんなに毅然と
命令を下すんだ。
...えっ?
紅玉陛下は女帝だ!
大衆の前には立てない。
演説などできない!
そんなこと言ってる場合か!?
兄貴たちの国を
守りたいんだろ、紅玉!?
!???...??
ならおまえが
立派に兄貴たちの代わりを
やらなきゃ!
この国のことは
この国の人たちでやらないと
胸を張って生きられない:
もうお前しかいないんだ、
紅玉!
...
「もう
おまえしか
いないんだ、
紅玉!」
...わかったわ。
もう姫君じゃ
ないわ、こう
夏黄文。
!?
姫君!!
そう呼んで守ってくれてありがとう。
でも私、それに甘えて
ずっと逃げていたのかもしれないわ。
「姫君」って、
いまだにたまに呼んじゃうの、
黄文さんだけですよ!
よくないっすよ。
し、しかし...
4日後―
煌帝国全土に
「勅令」が下り、国内に残っている
「元煌帝国軍人」に対し、
洛昌へ上るよう招集がかけられた。
「自警団」からすでに退役し、
市井に下りた者まですべてである。
そ......
壮観だぜ...!!
あれが...
あれが「陛下」の
お姿か.....
もはやこの国は、
あのような年若い
女帝を立てるより
他にないのか...
あー......
これより、紅玉陛下より
直々の御沙汰をたまわる。
昔の者、心して聞くように!
ああっ...
大丈夫
かなあ...!?
姫君...
.....
鎮まれ。
予の兵は...
子の姿に動じ、見事をした
規律を乱す
弱兵どもか?
者ども聞け!!
...
え
煌帝国は今、
国家解体という、
未曾有の危機に瀕している。
なぜか?
それは...
!?
煌帝国が......
新たに始まった「戦争」に、
敗れているからだ!!
..
おまえたちは::
戦争は終わった、
と考えている
だろう?
そうでは
ない...
目をひら
見開け...
戦争は終わって
などいない!!
武力での戦から、
経済という新たな戦いへ...
形を変えただけで
続いているのだ!!
その戦いに、
我々は敗れている!
民を奪われ、
資源を奪われ...
目に見えにくい形で、
レームに、バルテビアに、
シンドバッドに...
「侵略」されて
...!!
だが子は
このまま終わらせる
つもりはない。
戦が様変わりしたのであれば、
武器を持ち替えて戦う!
剣を鍬に、戦車を路船に、
そして軍隊を商会に!
よって予は
「煌帝国軍」を...
そのまま「商会」に
置き換えて
復活させる!!
我が軍が誇る
強固な軍の組織形態、
命令系統、
兵器と魔法の開発技術
すべて!!
新たな戦場へ
投入し、世界を
制するための...
武器とするのだ!!!
世界を...
......
制する
.....?
そうだ!!
子は、練家の戦士である!!
決して膝を折らん!!
あっ...
......?
兵士たち
よ!!
たたか
戦え!!
力を示せ!!
己の誇りとこの国を守れるのは、
おまえたちの力のみなのだ!!
皇帝陛下
万歳!!
煌帝国
万歳!!!
こ...皇帝陛下...
皇帝陛下
万歳!!
.....!
陛下...
紅玉、
おまえは
すごい
やつだな。
煌帝国万歳
ーっ!
紅玉の「演説」の
1週間前
正気かよ、
牢相殿!?
「煌帝国軍」を
「商会」として
復活させるぅ!?
ああ!資料を読んだが、
この国の武器は「軍隊」だ。
大陸を一気に攻め上がった
地上最強の「軍隊」こそが、
パルテビアやレームにも勝る
1番のものなんだ。
アリババで
いいよ。
ダメダメ!!
夏黄文さん。
なんで?
「兵役制度」が
「国際同盟」に
禁じられている
からだ!
今や脆弱な
「自警団」しかなく...
煌帝国はもはや
戦争はてきん。
戦争はしねぇ。
平和な『軍隊』、それが
新生・煌帝国軍だ!
みんな、想像しても
みてくれよ...
?
煌が戦時中に使ってた
大量の兵器の製造技術で
軍事物資の輸送、
管理能力......
これをすべて
「商会」につぎ込んだら
どうなると思う?
え...!?
そ...
それは...
兵器の代わりに
食料や製品を作る!!
従業員には
失業中の大勢の兵士を
そのまま雇う!!
そうすりゃ、軍隊時代に
確立した指揮系統を
そのまま「商売に使えるっ!!
煌帝国軍を丸ごと
一つの「商会」として
復活させるんだ!
そうしたら...!?
......
...!!!
従業員
や!
百万の、
世界一どでかい
『商会』が誕生する
じゃねーーか!!!
あっ!!!
確かに...
そうだよな!!
そんな大規模なのは
世界中まだどこにも
ねーぞ...
「シンドリア商会」よりも
てけえ!
そうよね...
そうよね...!
ああ!
「国際同盟」は、
「軍隊」は禁じても「商会」は
禁じていないものね!
違うわ、
バカモノッ!!
ダメダメ
ダメーッ!
夏黄文
さぁん!?
も〜〜権力をとられたからって、
ひがまないでくださいよぉ!!
アリババ、きさまは
煌帝国軍兵士の
「誇り」を理解して
いない。
...「誇り」?
そうだ。
爆帝国は、「武力」ですべてを
勝ち取ってきた自負がある...
兵士たちにはその「誇り」がある!
それを今さら、剣を捨てて
カネのためにペコペコして
生きていけだと~~っ!?
そんなみっともない
「商人」なんぞに、
今さらなれるかっ!!
確かにそうだよな。
俺も今さら、
市民にベコペコする
のはいやだな~
なんだと~
~~~っ!?
「商人」を、
馬鹿に
するなっ!!!
えっ!?
あんたらは、力で脅して
他人からむしり取って
国を大きくしてきただろう!?
でも、自分の頭で考えて..
他人に喜んでもらえる商品やサービスを
工夫して、生み出して...そのために
必死に頭を下げている......
「商人」のどこが
みっともねーんだ、
言ってみろーっ!!!
ううっ...!!
こ、
こえ~~っ。
ーなんて
励まし方じゃあ、
煌の人たちのやる気を
傷つけるだけだよな。
400のグラミドで
自分達成女さんの
あ、あれっ?
怒って
なかったの?
煌帝国には
煌帝国らしい
やる気の出し方が
あるよなっ!
は、はぁ。
商売の時代に
剣を振るしか
てきねぇ軍人は
能無し...
誰にでも
向き不向きが
あるよな。
.....
能無しか
でも、せっかく
生きてるんだもんな。
どんな時代でも...
自分のことを好きになって、
胸を張って生きたいよな。
アリババちゃん...
変わったわ。どうして
そんな風に考えるように
なったのかしら...
だから、自信をなくして
自分の無力さに打ちのめ
されてる「元兵士」たちに...
上を向かせてやる
ことこそが...
俺たちの最初の
仕事だ!!
陛下のおっしゃる
通りだ。商売という
新たな戦争が
始まっていたのだ。
不本意
だが...
そんなことを
言っている場合か!!
俺は兵役に出たが、
実家はぶどう農園を
やっていたんだ。
政府の指示通りにだがな。
うちは
米。
うちは
トウモロコシ。
俺の家はって
ナス作ってたな。
そもそもこの国には
凱・呉煌が競って欲しがった
肥沃て広大な大地があるのだ。
それこそが「財産」か...
枯らしては
紅炎様たちに
申し訳も立たん。
やろう。
「農業」だ。
今の煌に向いてるのは
食料生産だぜ。
広い土地、肥沃な大地。
初期投資少なく
たくさんの人手で
大量生産できる!
食わずに生きられる人間なんざいねーんだ。
だから煌は、世界の食料庫になろうぜ!
そうすりゃパルテビアだって頼ってくる...
「食べ物を売ってください」ってな!
おお!
それは
気分がいいな。
ダメダメ!
またですかぁ!?
夏黄文さん!
立地!?
そんなことはもうやった!!
「商会」を作り、農作物を
他国へ輸出した!
しかし儲からなかった!!
立地が悪いッ!!
なぜ?
世界地図を見ろ!
世界の中心はレームやバルテビアの
ある、西方の地域なのだ!!
すなわち煌からは遠い!!
天山山脈
シュタット
アクティブ
そこへちんたら
農作物など
運んでみろ...
腐るッッ!!
バルテビア
メンドリア
リオハフ
!!
うーん...!!
天山山脈越えはつらい。
陸路はコストが
かかりすぎる。
海路は?
海路もだめじゃ...
海洋貿易国家バルバッドを
失ったのが痛い。
2年前の独立運動の
折りに我々の支配から
逃れてしまった。
それは当然の
権利だよな。
ま、まあ
そうだが。
バルテビア、アルテミュラ、
エリオハプト...「七海運合」の
主要国が世界の中心。
煌や鬼倭は最初から
仲間だと思われてないのよ。
...
空輪だな......
「飛空艇」を、
煌帝国では
作れないのか?
...
作れん。あれは、
シンドバッドが
マグノシュタットの
高度な魔法技術を用いて
独占的に作っている代物じゃ。
「通信器」も
同様じゃ。
「飛空艇」と「通信器」を
シンドバッドは
煌の内戦平定直後に
開発した...
「通信」と「移動」。
この2つを
シンドリア商会は
一手に握ることによって、
新世界で
不動の地位を
手に入れたのじゃ...
......!?
変だぜ...?
煌の内戦直後に
開発した?
マグノシュタットには
あの頃、せいぜい
「魔法のじゅうたん」しか
なかったのに...
シンドバッドさんは
一体どうやって
あんな突飛なモンを
創り出せたんだ?
まぁそれは
置いておいて
ないもんは
仕方ねー。
頼んでみるか...
えっ?
まさかまた...
あっ、シンドバッドさん!!
「飛空艇」を10機ほど、
俺にゆずってください!!
やっぱりーっ!!
シンドバッド頼みか!
なんて図々しい
人なんだ!
やあ
アリババくん
あれ?
お仕事中ですか?
ああ。騒がしくて
すまないね。
「飛空艇」の件
だがね。
それは断る。
煌帝国の持ち物で
何をしようが
国際同盟は口を挟まないよ。
だが、君はそのための
「財源」はどうするつもりだ?
アリババくん、
君が言ったことじゃないか
「煌帝国のことは堤帝国で
なんとかしますから」、と。
ダメか...
終わった...
「財源」かぁ...
そりゃ
そうですよね!
あれっ!?
ダメ元だったけど
やっぱダメか。
えっ?
輸送手段か...
シンドバッドさんだけに
頼らなくても..
何か策があるのか!?
いや、
まだわからないけど
大丈夫だ。
煌帝国にはこんなに
人がいるんだし...
鍵を握ってるやつが
どこかにいる。
なんだか、
そんな気がするんだ!
残された財源
煌帝国東南沖
「沙門島」
作物の輸送だけどさ...
氷の魔法を使ったら
どうかな?
氷の魔法!?
着いたぜ!ここに
「あの男」がいる...!
ああ。野菜って
腐らねーように冷たい場所に
置いておくだろ?
いっそ凍らしちまえば、陸路や
船でも運べると思うんだよな。
そうか!娘にも
独自の魔法研究が
あったんだよな。
マグノシュタットに行こうかと
思ったが、あそこはバルテレアの
膝元だしなぁ。うーん...
紅炎さんが
生きていればなー...
魔法は
軍事研究だろう。
変な発想だ...
アリババ殿...
わかっているだろう。
紅炎様は...処刑された..
!
そして流刑地におられる
紅明様、紅覇様との接触は
かたく禁じられている...
「国際同盟」により
戦争犯罪人」の焙印を
押されてしまったからだ...
生活物資を運ぶ船以外は
島への出入りは不可能だ...
☆生活物資を
運ぶ船
なんとかもぐり込んだけど、
こんな何もねー離島に
本当にいるのか...?
ん?
美女!?
なぜこんな
美人が
魚を!?
大黒
アリババじゃん?
おまえ、なんで
生きてんの?
え?あの...
どちら様で?
練紅覇だけど。
おまえもっと
チビだったろ!?
なんなの?
ケンカ売りに
来たわけ?
この魚
なんだよ...
もちろん皆の
今日の食事
だけど...
ちょっと明兄、
この失礼な死に損ないに
なんとか言ってよ。
練紅覇
うていこくだいさんおうじ
(元煌帝国第三皇子)
死に損ないは
私たちも同じでしょう、
紅覇。
よそ
練Y紅明
こうでいこくだいじゃ
元【煌席国第二皇子
兄貴の方は
なんかスッキリ
しちまったな。
明兄は
元から
男前だよ~
「国際同盟」の目を
かいくぐってまで来るとは
ただごとではない。
紅玉に真相を聞いて
来たのでしょう?
判断は、
あのお方に
任せましょう。
!
お久しぶりです!
生きていたんですね...
紅炎さん!
練紅炎
元
煌帝国第一皇子
俺の元へ来いという
命令から3年経ったぞ。
遅かったな、
アリババ。
「紅炎お兄様は、
本当は生きているのよ。
でもシンドバッドは
なぜか手をくださないのよ。
その手足は?
弟へやった。
なんか......
老けちゃいましたね。
...
煌の現状は
ご存じて?
ヒュッ
イテッ!
今、煌の経済状況は
良くありません。それを皆で
立て直そうとしています。
魔法の研究資料を調べましたが、
責任の所在が巧妙に
細分化されていて、誰に聞いても
詳細がわからないんですよ。
だから、聞きに来ました。
...???
それに
新設した「商会」のために、
煌帝国軍の全体を把握
している人物が必要です。
三人とも、
戻ってきてください!
それは
てきません。
紅明さん
私たちは、
先帝と太子を謀殺した、
という汚名を被った上で、
白龍に裁かれました。
白籠に正統性を持たせるためです。
その大罪人が皇子として
中央へ戻れば白龍と紅玉の
皇帝としての正統性は傷付く。
民は混乱し、国は乱れるでしょう。
皇子として
中央へなんか
戻しませんよ!
えっ?
あんたたちは大罪人のまま、
手に縄をかけられたまま、
国へ戻るんです。
国中の人から憎まれ、
石を投げつけられるかもしれない...
それでも、
戻ってきて
くれますよね。
それなら
問題ないな。
え~
炎兄!?
ならばこいつを連れて行け。
俺が戦時の王ならば、
紅明は平時の王に相応しい。
元々、戦が終われば
こいつに帝位を譲る
つもりでいた...
......
今初めて
聞きました
けど。
僕は
聞いてたよ。
ええ?
そうか...バルバッドとかの
政策を作ったのも全部
紅明さんだって言ってた...!
お願いです、
煌帝国のために
戻ってきて
ください!!
......!
兄上の命令と
あらば......
石でもなんでも
投げつけられに
行きますが...
やった!!
お願いします!!
あっ、
シンドバッドさん
から通信だ。
はあ!?
シンドバッド!?
アリババくん、
紅炎たちは戻せないよ。
白籠くんにも紅玉姫にも
再三言ったことだがね、
でも、殺せとは
言わないんですね。
なぜですか?
「金属器」
ですよね!!
大体、なんで
シンドバッドさんが
他人の「金属器」を
どうこうしてるん
でしたっけ!?
俺の「アモン」返して
欲しいんですけど!!
紅炎さんたちが死ねば、
「5つのジン」が
地中の「迷宮」へ還っちまう...
使い道がなくなる。
言いたいことを
言うやつだな。
とにかく、
紅明さんを
連れて
行きますね!
なんであなたが
他国の刑事裁判に
口を出すんですか!?
ダメだ。
「国際同盟」の
条例だからだ。
従ってもらう。
シンドバッドさん、
俺、「財源」
見つけたんですよ。
「財源」...?
シンドバッドさん
言いましたよね...
「煌帝国の持ちもので
何をしようが、
国際同盟は口を挟まない」って...
「しかし、
そのための「財源」を
どうするつもりだ?
アリババくん。」
...
ああ。
......?
煌帝国の
財産は...
国のことを
本気で想い、
悩み、
体を張って
仲間を守ろうと
する人間...
「人」
です。
奴隷も皇子も罪人も、
何も変わらねぇ。
みんな煌帝国の
持ちものです。
そうでしょ!
シンドバッドさん!
別に皇子に戻そうって
わけじゃない!!
単なる罪人」の移送だ。
いいじゃないですか!!
ダメだ。
条例で禁じ
られている!!
なぜですか!?
大体いち「商会」の代表が、
世界の条例を決めるのって...
なんか......おかしくないですか!!?
これは「世界同盟」の
理事会の決定だ。
俺個人の意志ではない!!
アリババくん、
君は、俺と
対立したいの
かね!?
シンドバッド
さん......
なにを小さいことを
言っているんですか?
あなたらしくないことを
言わないでください!
なにをイライラ
しているのですか?
あんな矮小な
「王の器」相手に...
...
第295夜
軍師の
「奴隷も皇子も罪人も
何も変わらねえ」
「そうでしょう!?
シンドバッドさん!」
イライラしている?
まさか。俺には
運命の流れが
見えるんだ。
ただ、なんだ
思い出しただけだよ。
俺も若い頃は、
青臭い精神論だけで
すべてを救えると
信じていた。
だがそれは、
間違いだった。
...
だからこの世界の
仕組みを作った。
いずれ、王権も国境も
無意味なものとなり、
すべての力が一手に
集約するだろう。
だが俺は、落伍者を
決して見捨てはしないよ!
煌は破綻するだろうが、
それまで好きに
やらせてやるさ!
煌帝国
洛昌
あー、この人は助っ人だ。
新生・煌帝国軍の、
「軍師」とでも思ってくれ!
アリババ殿が「流刑地」から
連れ帰った、
正体を明かせぬ人物
ということは...
紅明お兄様...
......
新入り!!
私の方が偉いであります。
「夏葉文様」と呼ぶよーに!!
わかり
ました、こうなん
夏黄文
さま。
きっ、
気付かないん
ですか!?
さぁ、
軍師殿。
あなたしか知らない
煌帝国の秘密を、
教えてくれますよね?
......
「魔導研究施設」は、
今どうなっていますか?
「魔導研究施設」??
なんですか?
それは...
「魔法」や「迷宮」についての
軍事研究施設です。
外部に露見せぬよう、
情報を分散させていました。
あっ!
そういえば...白龍帝時代から、
「いつか必ず役に立つから、予算を
回し続けろ」と命じられていた
謎の部署があるであります!
どこに
あるんですか?
その秘密の
施設は。
...
地下です。
なんだこりゃあ...!?
見たことねーもん
ばっかりだぜ......
東方の”気の研究施設です。
洛昌のはずれの山岳地帯の
地下をくり抜いて作りました。
「国際同盟」にも気取られ
なかったようですね。
あっ!?
あなた様は...?
閣下!!
閣下!!
ご無事で..
いいえ...
いいえ...!!
なんです
皆、今日までよく
耐えてくれましたね。
お帰りなさい!
紅め......さま!
モゴモゴ
煌帝国のために研究を
続けてきました。各班、
成果を報告いたします。
なかなかったね
「遠隔透視魔法」班!
一方八千七百律の魔力で飛距離
九千里の命令式構築に成功。
シンドリア商会の「通信器」と
同等です。
「迷宮生物」班!
「アルマトラン」の情報をもとに
ゲノムの洗い直しを行った結果、
人体への移植手術適合率が
二割から七割に上昇。
「眷族同化」班!
李青龍、周黒彪らの体組織を
もとに、八型魔法を用いて
眷族同化を促進・制御する
方法を見つけました。
そして
お喜びください!!
「八卦札」班は
最も成果を上げました。
量産体制に移行できます!
塩帝国はやっぱり独自の
魔法研究をしていたんだ。
しかも、マグノシュタットに
勝るとも劣らねえほどの...!
この紫色の
紙っきれ、
なんてすか?
「八卦札」です。
なんじゃない
「八卦」は西洋でいうところの
魔法の8属性です。
それを引き出す
魔法道具ですね。
が
き
一般入人
ふ〜ん...
..?
はははあああ
それは「乾卦札」です。
肉体の腐乱を
止めることができます。
私たちの
コレですねっ!!
そんなのなんに
使うんだよ?
そ〜っ...
......
死者を
蘇らせる
のですよ。
し...死者を...
蘇らせるだとぉ...!?
うわー
ーっ!?
はい。
彼らは戦死した
煌帝国兵士たちです。
この不死の軍団は、
レーム帝国本土侵攻作戦に
投入予定でした。
おい...
そんな.....
死んだ人間を弄んで
いいと思ってんのかよ...!?
...
弄んでなどいません。
彼らは死後も、
世界を一つにするために、
戦い続けることが
できるのです。
すばらしいっ!!
この上ない
名誉では
ありませんかっ!!
俺も魂なき後も、
煌のために、
体がちぎれるまで
戦いたいものだ!!
私もだ!!
あんたら...
やっぱり危ねー
戦闘マニアの
侵略国家には
違いなかったんだ。
こっちの
赤い札は
なんだ?
それは「誰卦札」です。
素手で触れれば
発火します。
手袋はめてください。
え.....!?
この札...触っただけで、
炎魔法が使えるのかよ...!?
魔導士でなくても
誰でも!?
うわっ!?
なぜ軍師殿は、
「魔法」と「迷宮」の
研究を?
はい。
それって...
かなりすごい
魔法道具なんじゃあ
......
「危機感」
です。
東方では
騎馬と剣による戦いがすべて。
「魔法は呪術、あるいは奇跡として
軽んじられてきました。
しかし、
この世に奇跡などない。
すべての現象には
理由がある。
「魔法」は将来体現化され、
戦争様式を覆す。
マグノシュタットとの
研究競争に
競り負けてはならない。
その危機感から、
「迷宮」出現以前に、私は
この施設の前身を作りました。
そして「迷宮」出現以降、
大量の魔法道具や「金属器」の
流出により、魔法は爆発的に
進歩してしまった......
もっと早くに、
着手する
べきでした。
......
あぶなかったな。
この人が早く生まれていたら...
煌があと少しだけ、
マグノシュタットよりも早く、
魔法の研究を始めていたら...
煌帝国は
星星を征服
本当に、世界を征
していたかも
しれない!
とにかく、
この人には先見の明があったんだ!
この人のおかげで、塩帝国には今、
まさに明るい光が差しかけている!
危ねー研究ばかりだが...
ぜんぶ商売に
使っちまえば
いいんだもんな!
ん?
なんですか?
こっちの研究は...
閣下、
およろこび
ください!
研究は
実を結びました
!
そういえば
アリバパ殿は、
「ものを移動させたい」
とおっしゃって
いましたね。
これが使えるかも
しれません
...
こ...
これは...!!?
いけるぜ...
これさえあれば
「煌帝国商会」は...
世界一に
なるかも
しれねぇ...;!!
地下の魔導研究施設の
技術を「煌帝国商会」の
ために使おう!
第2966夜
皆さんのストレスに
まず、八卦札の特許を得る。
シンドリア商会が「飛空艇」の生産を
独占してるみてーにな。
食料生産路線は変えません。
兵農一体、兵士たちも
馴染んでくれるでしょう。
...!??...??
そして、例の...
とっておきの輸送手段も
あるし...
ウンウン
商売て稼いでやりましょう!
きっと楽しいはずです!
はい。しかし、
この新世界の仕組み:
楽しいだけとも
言えません。
...?
どういうこと
ですか?
しかし、どて
人手が
足りませんね。
まだ確信が
持てません。
そうなんですよ。
商売のプロの
意見も聞きたいし...
そこで、俺の知り合いを
呼んでもいいですか?
お知り合いって?
ええっ!?
煌にぶどう酒工場を
作らないかですって!?
ブドウ酒商人
ブーデル
はい!
肥沃な大地でぶどうも
大量生産する予定です。
安く売りますよ!
うーむ...
アリババさん、
実はわしもそのつもりで
視察に来たんですけどね、
政治が混乱してて、
誰に許可をとったらいいか
さっぱりなんですわ。
その点はご安心を!
今は軍師殿が
いらっしゃいますから。
でも、煌には
輸送手段が
ないんでしょう?
その点は、
実はですね...
プランプラ
ゴミ...
「転送魔法陣」!?
なんですか
それは!?
はい。
煌にあった
「金属器」の一つを基に
研究された技術です。
その「金属器」の主は、
「金属器」を手に入れた時
こう思ったそうです。
「転送魔法は
世界の流通を
根底から覆し、
文明を一気に
発展させる」
過去に煌帝国が
占領国の街を一気に
壇帝国風に変えることが
てきたのも、この
「転送魔法陣」のおかげです。
......?
...!
建築資材、
燃料、人員、なんでも
一気に現地へ飛ばせる。
これを「商売」の場で
活用すれば......???
おっ。
やります!!
儲かるにおいが
プンプンしますわ!!
いや~~
ブーデルさんにそう言って
もらえると嬉しいな~!
さて!
やることは決まったが、
どこから手を
つけようか...
........
アリババ殿
転送魔法陣には、
「起点」と「終点」が
必要です。
...成長
例えば、
煌からレームへ
何かを送るとしたら、
煌に「起点」の魔法陣を、
レームに「終点」の魔法陣を、
それぞれ置かねばなりません。
なるほど...
そこで各国領土内に
「煌帝国商会」の「商館」と
魔法陣を置く交渉を...
アリババ殿、
ぜひ、あなたに行って
頂きたいのです。
?
「俺ですか?」
「はい。しかし、
あまり時間はないのです。
国内の食料生産が済んだ時に
売る相手がいなくては、
兵士たちの苦労は水の泡です。
お願いできますか?」
やってやるぜ!
アラジンたちの
ことも
捜したいしな!
アリババ殿は...
外に対して、
力を発揮する
お方です。
いや...
外に対して?
どういうことなの?
軍師殿...
はい。じかく
自覚の有無は別として、
アリババ殿は
他者をひきつけます。
あらゆる国々の
重要な人物たちが、
彼と関わり、そして
影響をうけずには
いられなかった...
おそれながら、
紅玉陛下も
例外ではないかと。
......
...
人は、己に適した戦場で
戦うことが使命です。
私のような者でも...
陛下の下に置いて
頂けるのならば、
微力を尽くします。
つらい時期に......
この国を支えてくださって、
ありがとうございます。
この場に立てない
者たちの分まで...
紅玉陛下に
お仕え致します。
各国代表には、
私から伝えておくわ。
「煌帝国商会」の代表の
アリババが行く、と...
でも...
あの国へ行くことは...
複雑でしょうね、
アリババちゃんは...
......
煌を出て東から西へ、
順番に国を訪ねて
行くとしたら...
まずはやっぱり、
ここだろうな...
「アリババ、
この国はもう
終わってるからな...」
「俺はあんたとは違う!
自分の国を放って
シンドリアでのんびりして
いるような奴とは!!
バルバッドのために、
俺ができることがル
残ってなかったらどうしよう?
「身を切られるような
役目が欲しいんだ!!
3年ぶり
だな...!
バルバッド共和国
...
若.....
アリババ王子...!!
ほ、本当に
生きて......!!
議事堂
ああ...
久しぶりだな、
バルカーク!
バルバッドは、
共和国として
独立しました...
ああ。
街も見たよ。
みんな
笑ってた。
若のおかげです。
昔、あなたが提唱した
「自分の足で立って
生きていこう」という志が、
皆の心に種をまいて
いたのです。
......
国の代表は、
市民の中から選ばれます。
政策は市民に
ひらかれたかたちで
合議制で決めます。
まだ始めたばかり
ですけどね...
「バルバッド共和国に
特権階級はない」、
それが皆の合言葉です。
......
そうか!
......
その......
アリババ王子
戻ってきては、
くださらないの
ですか?
..
...
煌帝国の商談のために
いらしたとは聞いています。
しかし!!
あなたは、
バルバッドの王子です!
戻ってきてください!
...
......
ありがとう、
バルカーク。
俺はずっと
そう言ってほしかったんだ。
自分勝手だったよ...
!
何を...
おっしゃっているの
ですか、王子よ...!?
俺、昔言っただろ?
王政を廃止しようって。
「王はいらないぞ
みんな自分の足で
生きていける!!
でも...
口ではそう
言いながら......
俺はどこまでも
自分は王子だと
思っていたんだ。
バルバッドは
俺の国だ、
俺にしか
救えない。
......
どうか
そうであって
ほしい、って...
王子...
バカだろ.....
そのためになら、どんな
ひどいこともできた。
「これも王の責務だ」って
言われたら、紅玉が破滅するのに
見ないふりをしたし、
「王子として失格だ」って
突きつけられたら、
腹が立って......
認めたくなくて、
友だちの足を
切り落としさえ
した。
そんなのは、
もう...
いや
なんだ。
俺はきっと
大義のためとか、
自分から
かけはなれるほど、
どんなことでも
してしまうんだと
思う。
だから、今は単純に
俺だけの考えを
言うよ。
...!!?
「バルバッド共和国に
特権階級はない」って
合言葉......
俺も、すごく
いいと思うぜ!
「アリババ
王子っ!!」
ワハハ
そう言える
ようになって..
バルバッドに
もう王子は
必要じゃ
ないよ。
本当に
よかった......
の勝算
「転送魔法陣」の
実用化のために、
「煌帝国商会」の
「商館」を建てる
交渉を、
各国代表と
してきてください。
アリババ殿。
見たこともない
輸送技術だ...
若の頼みならもちろん、
バルバッドにも
「商館」を建てましょう!
またな、
みんな、
バルカーク!
バルバッドでは
みんなの恩情に
頼っちまったなぁ。
まだわからねーな...
「転送魔法陣」は、
本当に世界で通用する
すごい技術なのか?
だから次は、...
あの国へ行って
確かめてみよう!
この国にいる
魔法のプロに聞けば、
「転送成法陣」作戦の
真価がわかるはずだ!
ここが...
あのマグノシュタット!?
がくいんとしこつ
学院都市国家
マグノシュタッ
モガメット学長が死んだ
あの戦いで、街はボロボロに
壊れちまったはずだけど...
変わったな!
なってんだ。
街中の魔法道具が
動かねーぞ!!
それじゃあ..
俺たちなんかに
何もできるはずが
ない...
逃げられない
風湯士たちが...
逃げ惑ってる
それに、ますます
魔法道具だらけの国に
なってるかと想像してた
けど......違うな。
オレ
緑が多くて...
水辺が
きれいで..
みんなちゃんと
生活してる。
そして、この国を
まとめているのが、
あの人か.....!
アリババくん!?
本当に
アリババくん
なの...!!?
マグノシュタット学院学長ヤムライハ
学長!!
平常心でないから
実験に失敗するん
ですよ!も~~~!!
わ、わかってるわよ。
ゲホゴホッ...
アハハッ、
久し振りです!
ヤムライハ
さん!
それはこっちの
セリフよ、
アリババくん!
変わってなくて
うれしいですよ。
でも、
この国の変化は
予想外でした。
予想外?
はい。マグノシュタットは
魔法の国でしょう?
だから、バルテビアよりも
もっと銀ビカに進化してる
かと思ってました。
マグノシュタットはあくまでも
研究機関だからね...
いろんな商会から資金援助を受けて
毎日魔法の開発研究をしているの。
それに...もう、
街のすべてを魔法道具に
頼って動かすのは
やめたの。
昔、マグノシュタットが
それで崩壊したからよ。
へえ。
なぜ...?
「私たちのような
農民には仕事がない。
それは魔法道具が
やった方が
効率がいいから...
生活は前よりは不便になったけど、
国土を絞って計画都市に
することで補っている。
「どうせ
魔導士が
なんとかして
くれるだろう。」
若いモンは
畑仕事に
腰が入っとらん!
親父、
張り切りすぎだろ、
体を労れよ。
今は国の人たちは、
みんな自由に
職業を選んで
暮らしているのよ。
魔導士だけが世界を
正しく導ける存在じゃないって、
最期に父が言ったことを
みんな覚えているのよ。
あの時の教訓を
活かして、みんな
前へ進もうと
しているのか!!
「転送魔法陣」を
商売で使う?
はい。
ヤムライハさんは、
どう思いますか?
...煌にはそんなに
強力な魔導士が
大勢いるの?
いいえ。
「転送魔法陣」の
基地さえ
作っちまえば、
そこに魔力を
送るだけで、
魔導士じゃなくても
誰でも転送が
てきるそうです。
本当なの!?
えっ!?
どうしたん
てすか?
は、はい...
魔力を送れば
誰でも使える基地...
それはすなわち、
「魔法道具」よ。
それってそんなに
すごいこと
なのか?
複雑な命令式を
持つ大魔法ほど、
「魔法道具」にするのは
至難の業なのよ。
例えば、
「極大魔法」を魔法道具
として量産できたと
したらどう?
考えても
みてよ...
せかいじゅう
世界中が
【金属器使い】だらけに
なってしまうわ!!
...!
確かに...そうだよな。
思えば昔の魔法道具
ほど、水を出すとか
単純なものだった
ような...
魔法っ「水弾」!!
世界で三人しか
使えなかった
幻の大魔法:
それを練紅明は
「ダンダリオン」を
解析して
「魔法道具」に
してしまったっ...!!?
「まだわからねーな...
「転送魔法陣」は
本当に世界で通用する
すごい技術なのか?
......
......!
天才魔導士ヤムライハさんが
ここまで言うなら...
「転送魔法陣」作戦、
イケるぜッッ!!!
「転送魔法陣」は、
世界の流通に
革命を起こすわ!!
「商館」の件、
マグノシュタットも
オーケーよ。
本当
ですか!?
ええ!
それに、共同研究させて!
私も転送魔法の
使い手よ。知識を
合わせればさらに
魔法は進歩するわ!
ありがとう
ございます!!
アラジンたちの
行方を、
知りませんか?
やった
ぜーーっ!!
それと...
聞きたい
ことが...
......
!
わからないわ...私は、
アラジンくんがいなくなる
直前まで連絡を取り合って
いたのに...
本当
ですか!?
ええ.....
でも、何も言って
くれなかったわ。
何か事件に
巻き込まれたの
かも......
私もシンドバッド王...
...いいえ、
シンドバッド様も、
捜しているけど...
八方塞がりよ...
...
やっぱり、
かなり不自然な
失踪だったんだ。
でも、なぜ
シンドバッドさんも
紅玉も、そう言って
くれなかったん
だろう......
アリババくん
今回の商談、
君だから
引き受けたのよ。
えっ?
魔法は、使い方を
間違えると、人間から
誇りを奪うの。
この国の人たちは
その怖さをよく
知っている......
大魔法を
魔法道具にしてしまう
煌のその発想は、
正直少し恐ろしいわ。
でも、戦争の時代は
終わったのだから、
私たちは:平和な時代を
守るために、魔法を活かす
努力を続けなくては...
......!
きっとこの国の
成導士たちは...
そのために
成法の研究を
しているんだな
......!?..
はい。
そのためにも、
世界中を巡って
アラジンを必ず
見つけてきます!
世界中を巡るなら、
次はあの国が
いいわよね
あの国?
ええ。うちの発着場から
次に出る一番早い便は
アイツの国行きよ。
あっ、あんた?
今何してるの?
...謁見中?
うそよ。
どうせ酒飲んで
女の子はべらせ
てるんでしょう?
はいはい、
いいから。
...えっ?
うるさいわね、どうせ
まだ独身よ!!
「よかった」ですって?
バカにすんむゃない
わよッッ!!
!
ああ...誰だか
わかったぞ。
王の座を
手に入れても...
世の中には
ままならないことも
あるんだな...
それより、
あんたのかわいい弟子の
ご帰還よ。もちろん、
相手してくれるわよね?
エリオハブト王国
よォ、
アリババァー!
し、
師匠っ。
久し振りだな!
コノヤローッ!!
エリオハプト王国国王
エッタバンバーン・シャルルカン・ラ
アメン・ラー
でけえな...
そこかよ。
おうこ
エリオハプト王国
よく生きてたな
アリババ、
歓迎の宴だ!
ありがとうございます
師匠!しかし、
目のやり場に困る
国ですね!
そういう
文化なんだよ、
慣れろ。
その蛇は?
体に巻くのが
王族の習慣なんだよ。
シンドリアの気候じゃ
無理だったけどなァ。
にしても、
師匠が王様に
なったのは
意外でしたよ!
だから代わりに
鎖なんか巻いてたん
てすね?
なんだ
と~?
だって、シンドリアで
俺に言ってたじゃ
ないですか
「俺はシンドバッド様に
一生ついてくって決めたけど...
一国の王子が他国の主の下に
ついてていいか簡単に
決められねえ」
だから、
故郷には戻らない
気なのかなと...
いや、
戻る気だった。
えっ?
悪いなァアリババ。
これは決まってた
ことなんだ。
「シンドリア王国が
世界中と同盟を結び
平和な世界を作る」
ってな!
その志には、
もちろん
これからも
ついていく
でも俺には、
別の個人的な
願いもあった...
...
自分の国へ帰ること...
戦争の憂いがなくなり、
エリオハフトの内輪揉めも
落ち着いた......
そうだったん
ですね。
ああ。
シンドバッド様の
おかげだ。
感謝してる!
そうそう、
シンドバッドさんの
ことなんですけど、
師匠はどう
思いますか?
そうなのだけれどね
はァ?
俺がいなかった
3年間を知っている人に、
シンドバッドさんのことを
聞きたい。
師匠は
どう思ってるんだろう?
今のシンドバッドさんの
ことを......
......?
以前と変わったとか
思いますか?
そりゃあ、
変わったさ!
え!?
前よりもっと
凄ぇ人に
なったんだ。
「戦争のない
平和な世界を作る」
それを初志貫徹、ついに
成し遂げちまったんだ。
初志貫徹......
師匠ほど近くにいる
人から見ても、
本質は変わってない
ってことかな?
俺の目から見ても、
シンドバッドさんが別人に
乗っとられちまったようには
見えなかったもんな。
ただ...
あの人、
俺たちに
言ったんだ。
3年前
シンドリア王国
ただ?
煌帝国の内紛をおさめ、
世界は平和になった。
俺はシンドリア国王を
やめる。
みんなもこれからは...
国という、
小さいことに囚われず
生きなさい。
俺には..
国が..
小さいことだとは
思えねぇ。
エリオハプトが
大事だし、
王サマが
王様だった頃の
シンドリア王国が
まぁ...
大好きだったんだよ。
シンドバッド様が
変わったとすれば、
今は国よりもっと
遠くを見据えて
いるってことだ。
俺は、
同じ境地には
辿り着けねぇな。
そうですか
ても.....
自分の国が
大事って、
全然悪いことじゃ
ないですよ。
......?
ありがとよ!
しかし、シンドバッド様の作り上げた
この世界は素晴らしい。
人間同士が憎しみ殺し合う必要がない。
それは、何ものにも代えがたいと、
俺は考えている。
だから...
!
「煌帝国商会」の
商館の建設を
許す。
我が国も、レーム・
パルテビアとは
海を隔てており、
「転送魔法陣」の技術は
是非欲しい。
俺はこの世界で、
王として全力で
責任を果たす!
ありがとう
ございます!
レームの許可も
必ずや取って
参ります!
まだ取って
ねーのかよ。
今から
行きます!
あっ、
もしもし?
俺、俺!
レームへ行くなら
アイツだな...
アイツって?
なんて不敬な
後輩なんだ!
おいッッ
切るなよ!!!
今からアリババが
行くからなァ、
出迎えろよ。
もがも
先輩命令だ!
マグノシュタット
レーム帝国
首都、レマーノ
マスルール
マスルール
さん!!
マスルールさんは
全然変わらねーなぁ!
時の流れを感じさせない
な.....
パパこれ
だれだ?
パパ!?
息子だ。
なんで3年間で四人も
子供が作れるんだ?
嫁何人いるんだよ!!
二人。
今は
「ファナリス兵団」にいる。
ムーさんはいい人だ。
息子!?
ふた
二人!?
なんで
シンドバッドさんの元を
離れたんですか?
あそぼう
あ
じーっ
あそこに
俺の仕事はなかった。
それに...
シンさんの隣には、
今
別のやつがいる。
.....?
ジャーファルさんの
ことですか?
いや...おまえは
会ったのか?
いいえ...
...ならいい。
.....?
あの、
マスルールさんも、
シンドバッドさんのことを
変わったと思いますか?
俺は、うまく言えない
違和感があるだけ
なんてすけど...
シンドバッドさんは
すげー人だけど、
そのすげー人ひとりだけに
世界中のことを決める力が
あるのは、なんか......
......
違うんじゃ
ないかって
いうか......
........
俺、バルバッドで
シンドバッドさんに助けて
もらいました。その時
シンドバッドさんは
「霧の団」にこう言って
くれたんです...
シンが「霧の団」の皆に
今日の結果を
伝えるそうです。
「何が来ようが
俺が倒して
やる!
「そんなもん
俺がなんとか
するさー」!!
「何があっても
なんとかすると
言っただろう!!」
「大丈夫。君たちが
国から追われよう
ものなら......
「話はわかった
サブマド。
俺に任せて
くれないか?」
ぷとして
驚いてくれてやる
「バカげた政策は
俺が止めて
みせる!
俺の国で
国民として
受け入れてやる!!」
実際、あの時バルバッドを出て
受け入れてもらった方が
誰も死なずに済んだかも...
でも、今の
バルバッドや
マグノシュタットを
見て......
思ったん
です。
苦労しながら、
迷いながらでも
自分の国のことは
自分たちで
決めた方がいいんじゃ
ないかってね。
........
あっ、でも、
シンドバッドさんは
煌には自由にやれって
言ってくれてるし!
俺も今でも
頼りっぱなし
なんてすけどね!
ハハハ!
アリババ、
シンさんは
超人じゃない。
だから、
あまり追いつめるな。
えっ?
追いつめる...
......?
ハア...
!!
アラジンの
話をしに
来たんだろう?
ならば、
この国の
「マギ」に会え。
ム帝国最高司祭
ス・アレキウ・
歓迎しよう、
「煌帝国商会」の使節殿。
いいや
久し振りだな!
アリババ!
Qx61
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30
『Story&Art
大高忍
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舞嶋大
Firo.Maizino
秋山有緒子
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秋山のギメットは
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内山端末
Youteluchiyome
pesiuner
徳重甫
あああっ、あぁぁぁ...わかったわけじゃないから、ありがとう。
マギ30巻おまけまんが
シンドリアの家族についての
かぞく
ブチッ
はい。
よォ、マスルール!?
おまえの次男坊
そろそろ喋り始める
時期だろ!?
この俺をシャルルカン様と
呼ばせ敬わせる準備を
だなァ......
いやです。
コト
...
あ...マスルールくん...?
私...ヤムライハ...元気?
私はあんまり元気じゃないのよね...ハハ..
あのね...今度、マイヤーズも
結婚するんだって...!みんな
私より先に幸せになっちゃうの...
グスッ..アハハ...その...
今日も泣き言聞いてくれるかな?
いやでーす
父親のまね
ということか本ッまして
どう思う!?
んなことで
エリオハプトに
来んなよ!!
あのマスルールくんが
私に「いやです」って!!
どーせ間違えたんだろ
通信相手を
俺だと思ったとか。
なれてるー
きっとレームに家庭が
てきたのに、
しつこくされて
私のこと嫌いに
なっちゃったのよ!!
んなわけねーだろ
アイツに限って!
わからないわ...
ここ数年で色々
変わって......
私たちが望んだ
平和な世の中になったけど、
シンドリアから散り散りに
なったせいか、
家族同然だったみんなの
考えていることが、前よりは
わからなくなったもの...
それは......仕方がねえことだ。
俺たちは今はそれぞれずる国が違う。
だが、戦が引き裂く人間同士の絆の
重さを考えてみろ。
俺たちが平和を保つこことで守れるものは大きい。
故郷を追われ...互いこの心が散り散りになって、
何を考えているかわからなくなる家族が
世界から減ると信だしていいはずだ。
...
そうよね......
......?
でもよ、世界が変わっても...
俺のおまえに対する
想いは変わらねえよ...
がん!!
シャルルカン...!
そう...
そうよね......!
私とあんたの
家族としての絆は
ずっと
変わらないわよね...!
約束して
くれる?
いや...でーーす..
なんでよォ!??
くっ......
言い出しづれえ...!!
こいつワサとやってるん
じゃねーだろうな...?
あれ、と
取り込み中っすか?
マギ30巻おまけまんが
シンドリアの家族についての
かぞ
レーム
あやげ
おわり
わあ、これが
マスルールの子供!?
はい。
ジャーファルさんに
名付け親になって
ほしいんすけど...
えっ、だ
私が?
[第13
はい。
シャーファル
おまえがやれて
言うと思いますよ。
室長はどんな深刻な案件を
抱えていらっしゃるんだ?
さあ。
「一世一代の大仕事です、
責任は私が取ります。」
とか言ってたけど。
とりあえず20個ほど
案を考えて
みたんですよ。
「シジャメナボボヒヌク・アフテフトゥ・
サルクナージュ」という名前には、
シンドリア沖のトランの民に伝わる
盛栄と豊穣の意味が込められていて...
ハァ...
「ンジャメナ・
ボボヒスク・
トゥサル◎メ△□メ!」
ジャーファルさん、
もっと簡単な名前
くださいよ。
シンドリアでいつも他のやつらに
つけてやってたみたいなのを...
シンドバッド王よ!
私たちも子を授かりました!
身よりのない私たちを
受け入れてくれた
シンドリア王国のおかげです!
っった
どうか名付け親に
なってください。
あなたたちのおかげです!
双子だったんですよ。
弟の方にはジャーファル様から
名前をください!
いつもお世話に
だってます
ええ、喜んで!
「この国に
幸あれ!」
「シンドリア王国に
幸あれ!
命名
「サディ」
意味ー
幸せな子」
おわり
マギ@
少年サンデーコミックス
2016年7月20日初版第1刷発行
(検印廃止)
者
著
発行者
印刷所
大高
へ、@shinonobucholohaka-2016.
佐上靖佐
図書印刷株式会社
忍
PRTMTEDINJAPAN
「週刊少年サンデー」2016年第2号、第45合併号〜第13号、第5号掲載作品
連載担当/石渡誠ッ!!!
単行本編集費任/久保田滋夫
単行本編集/石渡_誠多賀映子(アイプロダクション)
彼女の言葉を受けていることが大きくなったのですが、新しい人が死んでいるのではないのか
発行所
って、ですのでもあり、来月のプロジェル・販売のほうがおり、「いい田仁。一つ一つの3556-編集(3523)5480万
●世界には十分注意しており、まずが、印刷、製本など製造上の不備がございましたら「御作品コール
センターバフリーダイヤルのみ2016年にご連絡ください。
〈電話受付は、上・日視体日を除く9:30〜17:38)
●本当の一部または全部を無断で複製、転職、複写(コピー)、スキャン、デジタル化、上演、放送
等をすることは、著作権法上Windowsでの例外を除き禁じられています。代行業者等の第三者による本書の
電子的複製も認められておりません。
ISBN978-4-09127318-5
30書名マギ前書
書名マギ90者若名大高忍発行株式会社
”株石行
株式会社小学館
電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト
〒101-801.東京都千代田区一ツ橋2・3-1
X収録されている作品は、執筆された当時の状況や年代を考慮の上、
初回掲載時の表現のまま掲載され、でおります。ご了承ください。