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Instructions:
KoustukePatake
蠕佐竹幸典
野獣
魔女と
野獣
ある日
家に
帰ると
見知らぬィ
・カ
置かれていた
それが始まり
森鬼
既に戦り合ったから
分かると思うが
魔女”が
主に使う術は
第5話「戯れの代償」
佐竹幸典
原理不明の
謎の繁煙”だ
大体の物なら
それで圧し潰せるし
吹き飛ばせる
その上
煙幕にもなる
だが何よりも
厄介なのが
消える
魔術”だ
初めての
戦闘では
迅速な対応
により
可能な限りの
人員に
可能な限りの
武装をさせて
結界による
包囲も
成功した
だが奴は消えた
ネズミ一匹
通さない
自信があった
奴は好きなだけ
暴れ回ると
最後は必ず
我々の前で
煙となって
消え去るんだ
魔女を
捕らえるには
何よりも術の
謎を解くことが
重要だ
さて
完成だ
希望の物も
手配しておいたが
革袋なんて
何に使うんだ?
まぁ
ちょっとね
...ギド
彼女はああ
言っていたが...
これで魔女が
討てたなら...
皆
少しは
浮かばれる
だろうか...
もしも
ああ
きっと...
某月某日
ルイブラン警察署
予告目当日
......遅ぇな
喰ったモンが
消化されたぞ
時間指定も
しとけ
クソったれ!
どうだ...?
「体の調子は
...おぉ?
チンピラか
君は
それに
しても...
一体どうやって
魔女に対抗する
つもりだ?
先日も随分
好き放題された
そうじゃないか
黙って見てろ
〝呪い〟さえ
解けりゃ
まさか
雑魚
同然だ魔女”
なんざ
......
...ちょっと
待て...!
それ頼みじゃ
ないだろうな!?
「魔女の呪い»を解く方法は
知ってるだろ!?
呪いは
最愛の者との
口づけか...
大丈夫さ
解かせるか
呪いの主。本人に
しかない!
“魔女の呪い”を
解く方法は
この事件の魔女が
呪いの主という
確証があるのか!?
ねぇよ
んなモン
だったら...
実は
あと一つだけ
残ってる
俺達はそこに
賭けてるのさ
?
相手が魔女”で
ある条件さえ
揃えば蘇えるんだ
ご魔女”すら恐れる怪物が
おい
?
来たぜ!
魔女
だぁー!!
...!!
出たぞ!!
...上だ!!
照らせ!!
署の上だ!!
いたぞ!!
構え!!
まだ出るなよ
ギド!
あぁん?
!
おいおい..
早速
大暴れたな
皆
集まれ!
オォォ
...!!
...!!
何の音だ!?
気をつけろ!!
奴の
常套手段だ!!
!
...チッ!
何が起きて
んだ...!!
何も
視えねぇ!!
この視界:
味方のいるこちらは、
下手に手が出せないか
あちらにとっては
やりたい放題...
なるほど
たまったモン
じゃないな
!!
!!
フゥ〜...
生き残る事
だけに
集中すれば
皆無事
かい?
ゲホッ...
クソッタレ...!!
...ああ...
ギド
まぁ
何とかなる
モノだ
よかった...
コレで何とか
被害は最小限に
抑えられたな
チッ...
すっとれぇな!
逃げる手段がある内は
戦り合っても
意味がないだろ
仕留めるなら
追い詰めてからだ
ここまでは君の
言う通りにした
この先もモチロン
策があるんだろな
さっさと
殺らせろっ
つーんだ!
問題ないよ
既に
見つけてある
見つけてる!?
カラス
...
増えたと
思わないか?
魔女”をか!?
一体
どうやって...
ああ...
そういえば
あれはオレの
〝使い魔〟でね
今や
このハイデン中に
散らばっている
そしてその
〝使い魔〟達と
...!!
随分と
見かけるように
なったが...!
視界を
同じくする事が
出来るんだ
だからもう
どこへ行こうが
逃がさないよ
さぁ
では
行こうか
魔女に
会いに
.....
!!
ああ!?
テメェ...
!?
もう一人!?
ギド!
全く...!
一人で
突っ込むな
いつも
いつも!
二人...
いやがった..
!
...ゲホッ...
アシャフ...
どういう
こった...
いや...!
んな事より:
...
クソッタレ!
コイツら...
〝魔女〟じゃ
ねーじゃ
ねぇか!!
...チッ...!!
他にもいる...
何でバレたんだ!
生きてた
のか..
オッサン!
ああ...
殺したと
思ってたかい?
まぁあれだけ
暴れりゃ
そう思うだろうが
結界には
自信があってね
くっそ...
魔術師か
コイツ!
お前ら
だけか...?
まさか..
!
これは...
どういう
事だ...!?
あ〜くそ!
生きてた
のか...!!
まさか...
シュルク...
ロラン...!!
...!
アンタに
だけは...
知り合いか!?
...話した
ろう...
彼らは...
バレたく
なかったな〜...
死んだと...
〝魔女〟に
殺されたと...
君にそう
話して聞かせた
息子達だ...!!
...どうして...
なぜここに
いる...!?
...フゥー...
...
...つまり...
...嘘だろ...!?
ロラン...
シュルク
...!!
ハァー...
。魔女の正体が...
お前達...?
いや...
そんなバカな...
お前達が..
そんな力を
持ってるハズ..
彼らの手元を
見てみろキーラ
アレが
魔女の如き
力の正体...
魔本...
二冊一体の〝魔本〟
サルノワスス〟
魔力や術式の全てを一魔本”が代行する
魔力や術式の
全てを〝魔本〟が
代行する
魔術の素質も
何も必要ない
持つだけで。魔女に
近い力が手に入る
三冊一体の.魔本は
一方がもう一方を
空間を超え
瞬時に喚ぴ出す事が
可能だ
使用が
固く禁じられた
闇の魔道具
禁具”の
一種だ
...!!
何者だ
こいつ...!!
つまり
消える魔術とは
コイツを実行していたに
過ぎない
...そんなモノ...
何言ってんだ
一体どこで
手に入れた...!?
してない!
アンタの机に
あったんだ!
アンタが
置いたんじゃ
ねぇのか...!
何!?
オレ達を罰する
資格なんてないぜ!
アンタの
せいだ!
こんな事に
なったのは!!
命を喰わせて
誰も好きで
殺しなんて
この魔本〟は
力をくれるが
やらなきゃ
ならねぇ...!
仕方なく
生贄をやらなきゃ
オレ達が
喰われるんだよ!
。魔本〟に触れた
せいでこうなった!
殺ってんだ!
そんな...
...ブハッ...
あ...!!!
......
..クク...
笑わせ
やがるな...
仕方なく...
テメェらの
殺った死体を
いくつか見たが...
仕方なく
だと...?
ありゃ楽しんでる
野郎の殺しだぜ
.....
だったら...
だったら
なぜルーベンを
殺した...!
彼もお前らを
愛していたのに
...!!
もう
いいだろ...
何でも
かんでも
...
答えてやる
義理はないし...
今ここは
殺し合いの
場だろ!?
あぁ、そうだ...!
頼みの
ギドは
いやそもそも
魔女”で
ないなら
“呪い”も
解けない!!
一体どうすれば...
二人は
〝魔女〟じゃない...
だが
理不尽な力にも
変わりはない...
既に
満身創痍
.....?
...!?
げふっ...
三つ
残念
ながら
...は!?
君達じゃ
我々に敵わない
理由がある
一つめ
何言ってんだ!
少なくとも
今日10人は確実に
殺った...!!
君達は
「一魔本〟の代価を
支払い損ねた」
...!?
ああ...
賞は
確かに...
コレの事かい?
??な...!
...そ...
何だ
そりゃ...!?
ただの人形さ
革袋に
赤い液体を
詰め込んで
その液体を
操って
動かしてた
液体操作は
不得手
なんだがね...
まぁ
よく見れば
気づく作りだが
だから
何だ!?
贄なんざ
そこら中に
いる!!
何やら
煙で視界が
悪かったからな
この。力がありゃ
いくらでも
殺れるんだ!!
ギド...
もう
動けるか...?
殺ってみろや
ま
!
テメェらが
チンタラやって
やがったからな
...時間稼いで
やってたんだろ!
あとは
任せた
...おい!
あんな
ボロボロで!
戦わせて
どうする!!
勝ち目
なんて
あるか!!
ん~~...
大丈夫
大丈夫
言ったろ?
ぐっ...
!
コレが
理由二つめ
はあはは、そんな
〝呪い〟を
解かなくても
オレ達は
割と強い」
何だ...
三つも
いらな
かったな
紛らわしい
マネしやがって...!!
テメェら
ごときが〝魔女〟を
騙ってんじゃ
ねえよ!!
クソッタレ
が...!!
ーラ・ヘインス...
アンタは
オレ達の母親に
なるには
若過ぎたんだ...
気に入らないに
決まってる..
たとえ
誰だろうが
アンタの事は..
女としてしか
見れなかった..
キーラに
近づくなんて
許せない...!!
アンタが
大事だった
アンタは
知らない
だろ...!?
オレ達が..
“魔女”を装った
本当の理由...
なぁ...アンタを
殺したくなかったんだ
愛してんだよ...!
それは
キーラ...
アンタと
敵対しない為
だったのに...
アンタも...
アンタだって
そうだろ...?
―...
殺る気ねぇなら
どけ
俺が殺る
いや...
大丈夫だ...
私が
やるよ
ドキ...
..!!
ま...待って!
何でだよ!?
見捨てるのか!?
愛してるって
言ってくれた
じゃないか!!
...
...ああ...
愛してたよ..
でも
やり過ぎた...
お前達は...
もう
情すらない
「なぁ...
何でさ
オレ達なんて
引き取ったん
だよ...?
「愛したり
愛されたり
そんな
当たり前の
事を」
知ってほしい
からさ
何だ
それ」
「いつか
わかるよ
「お前達にも
いつか
きっと
苦しめてきた
「長らくハイデンを
「魔女の戯れ事件」は
“魔女による犯行と
されていましたが
犯人は2人の
少年である事が
新たに判明しました
犯人と思われる
少年らは
犯行に使用されたのは
「禁具」指定を受けている
〝魔本〟と見られ
警察との銃撃戦の未
死亡しました
人手旅館や
詳しい犯行動機などは
今のところ不明と...
...テメェ...
アシャフ...!!
気づいて
やがったな
“魔女”ってのが
ガセだって!
..
ま
「魔響教団」ほど
暗部に詳しければ
すぐにも気づくよ
何より本物なら
「聖騎士団」は何としても
介入してきたはずだ
とりあえず
これ喰ったら
覚えとけテメェ
まぁまぁ
平和にいこう
平和に
やぁ
キーラ
..
礼を
言いたくてな
君達がいなければ
本当にどうしようも
なかったろう
...仕事さ
こうしてきっちり
報酬として。魔本”を
頂いていくしね
ありがとう
魔本...か
元々素行の
良い方ではなかったが...
“魔本”なんて
手にしなければ
決してあんなふうに
ならなかったハズだ...
ー...ぴらを
生かすには...
この先も
代価を払い
続けなきゃ
ならない
だからアレで
良かったと思う
代価を支払い損ねた
場合の死は..
恐らくずっと無惨な
モノだったろう
もう行くよ
一応授与式が
あるので
なくては
私がそれを
受けるのは
心苦しいがな
次も何か
困った時は
キーラ
そうだな...
次もし何か..
我らに
連絡を
例えば内悪な
成女が出たら
魔術の魔術による
魔術の為の魔術組織
すぐにでも
君達を呼ぶよ
魔術が関わるなら
どんな厄介事でも
引き受ける
魔術の魔術による
魔術の為の魔術組織
思わばきー
魔術界の梁山沼
魔響教団
教団員は
どれもが
曲者ぞろいの
強者ぞろい
中でも特に強大な
力を持つのが
第6話実と死一度ねー
ありがとう
ございます
助かりました
本当に
力になれたなら
よかった
今後も魔術の
関わる何かで
お困りの際は
我々
魔響...
!
おや
何事だ?
...!!
止め刺すんじゃ
ないぞギド
警察です!
よく止めて
頂きました...!
ケガは?
いや
大丈夫
ああ...!
それよりこれは一体
どういう状況かな?
コレは“死屍人”
なんですが
長らく。死霊魔術師〟の
メンテナンスを受けず、
正気を失っているようでして
!
ギド
見るのは
初めてか?
魔術で蘇った
死にぞこない
だろ
まぁその
イメージは、近年蘇生技術は、
もっとも
だが
死屍人!?
もっとゲテモノ
かと思ってたぜ
ちなみに
死屍人は
健全な肉体と
精神を保つ為に
「かなり上がってるからな
見た目じゃほとんど
生者と差はない
それを怠ると
こうなる訳だ
それが最近
妙でしてね...
定期的に
術師より
“補生”を
受けている
まぁ稀な
ケースだな
稀どころか
メンテ不良による
死屍人の暴走が
相次いでるんです
今はまだ
大きな事件には
発展してませんが
くれぐれも
外出や戸締まり
にご注意を
それって...
.....?
お困り
だったら
...
ほら!
お困り
ですよね?
魔術も関係
してますし!
何です?
『魔響
教団!!
ね!
あなた達が...!?
ハツハッハッ
.....
正しい反応だね
教団は悪名で
広く知られてる
から
だが悪名と共に
こちらもご存知のハズ
我ら
魔響教団
には
魔道の粋が
集まっている
今語った以上の
面倒な何かが
起きているなら
我らに
任せるのが
てっとり早い
...背に腹は
......か
へえ
本当に結構な
厄介事を
抱えてるんだね
しかしここまで
言っておきながら
申し訳ないが
残念ながら
我々二人じゃ
力になる事は
出来ない
死屍人”は
専門外
でしてね
それでは..
?
けれど
ご安心を
モチロン
教団には
ちゃんと
控えているよ
「彼女」に
任せれば
何の心配もない
「魔響教団
随一の
〝死霊魔術〟の
スペシャリストに
...
いや
冷えるね
この街は
あったかいぞ
むしろすんごい
あったかい
んな事よりもよ!
荷物!
この量はもう
諦めたけど
ちょっとは
持って
あげようとか
そういう..
ヨハン
え..
そりゃあ
優秀な
右腕...
そう
下僕だね
アンタは
あたしの何?
自分の
役割忘れ
ないで
...
お迎えに
上がりました
ジェフ・エンカー
です
...!
「魔響教団」の方々で、
お間違いないでしょうか
...
...ああ俺が話す
俺...?のね...?
あ〜...
その通りだ
俺達が
『魔響教団
よりの使者!
"死霊魔術師〟
ファノーラ・
クリストフル
それから
俺は
...ファンディ
...え〜...
ファノーラ
様の...
助手をさせて
頂いております
悪い...
それで?
詳細を
聞かせて
もらえる?
ええ
なぜだろう...
彼女の周り
だけ
......!
空気が
冷たい...
順を追い
ますと
2ヵ月前より
正気を失った
。死屍人〟の暴走が
頻発し始めまして
現在で既に
6体もの
死屍人”を
拘留中です
そしてその6体
全てが未だ
専任術師の
補生〟を
受けられていない
何でだよ?
早くその
死屍人”を
蘇生した術者を
連れて来いよ
言っとくけど
蘇生した張本人しか
補生は無理だぞ?
ええモチロン
それは承知して
ますが
いかんせん
その術者が
見つからない
ーというより
誰が専任術師か
分からないんです
合法手段であれば
記録が残るハズが
6体ともなぜか
それがない...!
......
補生で
正気さえ戻れば
術者の手掛かりが
掴めるかもしれない
のですが...
卵を産む前の
鶏がいないって
感じだな
とにかく
真っ当な手続きなく
蘇生を行うのは
完全な選手
大罪です
術者は何としても
見つけなければ
「「野良」
かもね
?
ノラ...
というと?
蘇生術について
知識は?
恥ずかしながら
詳しくは..
死屍人の蘇生には
「生前の『被術者』
もしくは
2親等以内の親族』の
了承なく
蘇生術の施術を禁ずる
というルールがある
更には施術の際
「術者」は〈被術者〉側に
蘇生術に関する
全ての情報を開示
しなければならない
それ以外に
だって
厳正な審査が
山ほどある
自分や家族が
死屍人として
蘇るのは
なん
とても
デリケートな
問題な訳で...
にも
関わらずの話さ
「野良」ってのは
違法に蘇生され
何の説明もなく
死者としての
自覚も曖昧な
運中を指す
呼び名だ
〝死屍人〟化には
リスクがある!
だってのに
何の覚悟も
ないまま
ソレを
背負わされるんだ
...リスク...?
とはいえ
あくまで仮説
現状何も
判らない
まぁ
とりあえず
本当に「野良」が
いるのか
死屍人”を
蘇生した人物は
同一なのか
今出来る事を
やりに行こう
え
ええ...
あっ!
そういえば
あなた方を
紹介してくれた
方から
あらかじめ指示を
受けてまして
?
現在この州内で
登録されている
全“死屍人”と
その専任術師の
所在・動向・
連絡先の把握
へえ...
...以上を
事前に済ませて
おいてくれ
きっと必要になる
誰からの
引き継ぎかは
聞いてないけど
手間が
省けるよ
亡くなってから
どれぐらい?
...?
2ヵ月...
毎週よ
今週なんか
二度目...
それから
毎月会いに?
...それほど
大事な人なら
この国には
死霊魔術”か
無理よ
そんなお金
なんて...
心配ない
私に任せて
くれればいい
もう一度愛する
彼に会えるよ
綺麗な色だ
この髪は
生まれつき?
現在州内の
°死霊魔術師〟は4名
そしてそれぞれが
複数ずつ担当し
死屍人の総数が21体
21か
多いなぁー
多いんですか?
この数は
多い方だろ
他じゃ倫理的な
問題だとかで
禁止されてるとこ
ばっかだし
それはそう
でしょうね
死者が蘇るなんて
本来あっては
ならないでしょう
へえ
否定派か
...全否定する
つもりはない
亡くした者に
もう一度会いたいと
願う事自体は自然ですよ
なるほど
俺も
まぁ
何だ...
おたくの考えに
口出す気はねぇ
けどさ
ただ
ファノーラの機嫌を
損ねたくなきゃ
6体だとか
21体だとかいう
数え方はやめとけ
あいつは
生者だろうが
死者だろうが
区別なんか
しないからな
ーファノーラさん
なぜこんな廃墟へ?
正気を
失くした
もしくは
......
失くしかけの
死屍人”を
誘き出そうかなって
...!!
一体
どうやって!?
このランタンを
使う...
というよりもう
使ってるんだけど
このランタンの灯は
特殊でね
死屍人にしか
視えないんだけど
特に
〝補生〟不良で
正気を失くした者の
目には何よりも
眩く映る
まるで暗闇を
照らす
灯台のように
かなりの
距離まで
照らすから
...!!
おいおい
これであと何人
法をすり抜けた
死屍人が
いるのかが...
b
おい!
11月27日
おいおい!
おい!!
ファノーラ!!
一体
何だよ
この
数は...!
...
ご両親は
蘇生させる
つもりはない
そうだな
第7話「美と死一第二幕」
残念だ
入籍さえ
していれば
お前にも選択権が
あっただろうにな
ー...ないよ
ん?
暴走する“死屍人”は
仕事柄何度か見たが
選択の余地なんか
始めからない
ずいぶんと
ヒドイモノだった
あれが人間?
「生前と同じ
姿に」なんて
絵空事さ
だからこそ
彼女を
愛している
その愛する
人間を
あんな化け物に
するなんて
...
おかしいだろ
この数は!!
30から40は
いるぞおい!
これじゃ全く
理性は残ってない
だろうね
...まさか
こんなに早く
これだけの人数が
集まるなんてね...
しかも皆随分
精神の劣化が激しい
って事だから
がんばって
あっ...!!
ヨハン
ファノーラ
お前..
俺に灯い
つけやがったな!!
うぉぉおお
皆が彼に
向かって...
助けないと...!!
何もしなくて
いいよ
肉体労働は
助手のヨハンが
担当
しかし...
ほっといて
大丈夫
ブハァッ!!
ちょっとは...!
テメェ...
ファノーラ!!
お前も
手伝え!!
ああ言って
ますが...
それよりも
この量
異常
だよね
問題
ないよ
合法の。死屍人。までが
灯に誘われた可能性は!?
ないよ
確かに
絶対に無い
とは限らない
だから合法。死屍人〟達が
妙な行動を起こさないか
監視を頼んでる
その為にあらかじめ
所在と連絡手段の確保を
してもらってたんだ
それに彼らは
同じ場所から
やって来たと思う
何故です?
死屍人”は
瞬間移動できる
訳じゃない
...つまり
例えば街中に
点々と潜んでいたなら、
空間を超えない限り
これだけの数がピッタリ
同着するハズがないと...?
そう
そもそもこの数が
バレずに街中にいた
なんて考えにくい
ランタンの光を
灯してから40分弱
人間の足で
40分以内の距離
危険を考えて
わざわざ人気の無い
場所を選んだけど
どうやら
図らずも
当たりを引いた
みたいだね
...フゥ~~...!!
ファノーラ!
何の為の
死霊魔術師
だよ!
毎回俺にばっか
こういう...
おつかれ
ヨハン
カッコ
良かったよ
美女には
気を付けた
方がいい
俺もしかれ
てるよ
嫁さんの
尻に
別に俺は
しかれてねぇ!
何がよ
ずさん
だね
指が生え
揃ってない
すさんな
蘇生だ
腕もあったり
なかったり
顔も形を
成してない者
ばかり
彼らを蘇生した
術師は...
...
人間を造るつもりが
ないみたい
“死霊魔術”は
かつては使役術として
隆盛を極めていた
要するに
死屍人”とは
使い魔
そして術師の
意によって三つの
状態に変じる
術師の下渉が
切なし
自律
“死威人の意志のみで
自由に行動が
とれる状態
三つ
死威人の意識は
そのままに...
術師より
何かしらの目的を
踊り込まれている
状態
洗脳
友配!
病師が死威人の
意識を完全に
乗っ取り
...
状態
己の肉体のように
意のままとする
ランタンの灯に
誘われるのは
”自律”と
洗脳”の
状態のみ
とはいえ
“洗脳”でも
確固とした目的を
刷り込まれていたら、
ランタンよりも
そちらを優先する
ちなみに
補生・不良で
正気を失くした目的を狂ったように
状態では
そういえば、
刷り込まれた
なおさら
実行しようとする
...
何の為に
蘇生されたの
かって話
それ以外
すがるものが
なくなるみたい
つまり...
何が言いてぇの?
彼らはつまり
特に刷り込みもなく
ただただ野放しに
されてたって事だよね
...今はたまたま
死屍人を使う必要が
なかっただけでは...
じゃあその力が
必要になった
時は?
手元にいなきゃ
困るでしょ
正気じゃなくて
どこへ行くか
分からない
普通は閉じ込めて
おくか
ここから離れるなと
刷り込んでおく
それがないと
いう事は
考えられる
のが
例えば
既に用済み
...一体何の
用済みだよ...
そこまでは
分からないけど
人間の形をして動く
ってだけでいくらでも
利用はできるよ
人体実験でも
何でも
...!!
そんな事...
許されるハズがない!!
死屍人とは...
術師に命ばかりでなく
自分の意志すら握られ
こうして
好き勝手に
利用され
蘇生術なんて
のは...
......
使い捨て
られるのか!!
これではただの
オモチャだ!!
やはり禁忌で
しかない...!!
...あの
異様に
赤毛が多い
?
倒れた。死屍人。達を
観察してたんですが
どうやら
この集団
本当だ!
それも
女性が多い
ようです
...ふ〜ん...
術者の好み
かね...?
!
見た目は
いくらでも
イジれるからな
そういえば
悠長に見て
ますが
この死屍人...達は
もう動き出したり
しないんですか?
動かねぇよ
身体は
殺したからな
魂は術によって
肉体に繋ぎとめ
られてっから
でも逆に
言えば
。補生〟さえ
受ければ
いくらでも
蘇る
そういう
こったな
“補生”がなければ
壊れたカラダでは
二度と動かないか...
!
!!
ファノーラ!!
...悪い!
殺り損ねた
......
無事
ですか!?
見られて
た...?
お
...ったくよぉ
こっちに続いてるな
奴らの通った
跡だ
こんな森の奥地
なんて...
!
悪事働くには
おあつらえ向きだな
建物が
見えますね
何だ
この臭い!
古い
屋敷だ
Io6
中に何が
あんだ?
ヨハン!!
後ろだ!!
ぶあ...
...!!
ゲホッ...
...んぶっ..
...ああ...
やはり
美しいな
出迎える必要が
なくなったよ
わざわざ
来てくれて
助かった
お前が
術者か!?
......!
違うね
?
中身はそうだけど
この娘は違う
歓迎しよう
...あぁ...
。支配〟だよ
どうぞ
中へ
.....
それと連絡機器は
捨てて欲しい
逃げましょう
...そちらの女性は
一切傷つけたく
ないんだ
幸い今は
あの大男しか
阿害はない...!
大人しく
従ってくれないか
従わないなら..
手荒な真似は
趣味じゃない
趣味じゃない
けれど...
ジェフ・エンカー
巡査部長
!!
なぜ僕を
知ってる!?
あなたには
大事な人が
いるはずだ
私の死屍人は
あらゆる場に
仕込んでるんだ
警察も
例外じゃない
さて
ジェフ・エンカー
!!
あなたは惜しい人を
亡くしたね
婚約者を
亡くすのは
想像を絶する
悲しみだろう
けれど
心配はない
死霊魔術が
あれば
水遠の別れとは
無縁なんだ
......!?
...て事を...
何て事を!!!
!!
こちらはこれで
問題ないが
八方手を
尽くしたが
一切情報が
得られな
かった
ゲス
野郎お...!!
そちらの
貴女
取引の
材料は
今こしらえる
事にしよう
良い
反応だ
離して!
早く
手当てを...!!
...っ
...!!
ヨハン!!
大事な人
なんだね
大丈夫
言う通りに
してくれれば
またすぐに
会える
さぁ中へ
...
...
第8話誤と死一発言おー
あんな扱い方を
してはいても
やはり大切
だったんだな
ズル...
ズル...
ズルズル...
ああ
...!?
失礼
“支配”を解く際
稀に起こるんだ
......
死屍人の意識が
戻らずじまい
という事が
お見苦しい所を
お見せして
しまった
掛けてくれ
ここへ来るまでにも
何人か使用人を見た...
まさか...
それらも全て
死屍人か!?
その通り
単独犯じゃない...
!!
協力者が
いるはずだ!
3.死屍人の蘇生には
大量の魔力が
必要だという
事ぐらいは知ってる!?
可能だよ
一人でも
あくまでまともな
人間であり
たった一人で
これだけの数の
。死屍人〟を蘇生
出来るハズがない
え!?
なおかつ
定期の。補生により
まともを維持する事に
大量の魔力が要るんだよ
さっきの廃墟での
死屍人みたいな
お粗末な出来なら
それに
きっと中身は
スカスカだ
大して魔力は
使わないし
。補生...も
放棄してたからね
見すると
この娘達は
まともだけど..
臓器も
五感も大半は
再現されてない
......
!
悪徳術師がよくやる
機能するのに
必要最低限の蘇生
魔力はほとんど
かからないよ
詳しいな
ご名答だ
問題は
彼女達が
“野良〟か否か
まぁどうせ
全員一野良〟で
洗脳”
なんでしょ?
―...
呆れるね
野良〟を生む
業の深さ...
知ってるでしょ?
そのぐらい
死者蘇生の
代償がどれほど
重いのか
......
代償...ね
ーーー...
本来
死後人の魂は
転生の準備に
入る
〝輪廻〟の渦
魂はそこへ
流れて行き
その流れから無理矢理
だけど
引きずり戻すのが
死霊魔術
永い時間を
かけて蘇生
するんだ
蘇生術・は
永遠じゃない
やがて
術が解けて
一度輪廻から
外れると二度と
その流れに
乗る方法は無い
二度目の死を迎えた
魂が向かう先
上下も左右もなく
流動も痛苦もなく
光も音も温度もない
ただそれだけが
永遠に続く
ただ意識が
そこにあるだけ
その地獄の名は
虚無
つまり...
死屍人は
皆そこへ...
「虚無」へ
堕ちるのか...!?
いつかは
必ず
死を受け入れ
転生を待つのか
そんな重大な
決断の...
...あくまで
死屍人〟の問題
死よりも残酷な
一虚無」へ堕ちる
代わりに
一時の生を
取り戻すか
その選択権を
君は奪ったんだ
術師には関係ない
話だなぁ...
何の為にこんな
事をした!!
一体...
何の為にこんな
非道な...
クソ野郎め!!
目的か:・
んん...
そうだな
端的に言えば
貴女だ
貴女の
美しさが
欲しい
貴女達と同じように
愛する人を
亡くしたんだ
私もね
それは
美しい
幸いにも私には
〝死霊魔術〟が
あった
美しい...
燃えるような
赤い髪の少女
だった
もう一度
彼女に会うのは
簡単な事なのだが...
残念ながら
皮膚の大半が
慣れて消えた
そういう
死に方だった
醜いモノなら
いくらでも
生み出せる...
だが美を再現
するのは難しい
だが失くしたのなら
「それ」を持ってる者を
見つけて集めればいい
更に足りないモノは
自分の手で埋める
美しいモノが
好きだ
せっかくだから彼女には
誰よりも美しい身体を
与えてやりたい
貴女が見てきた
死者達は私の
技術向上
その成功と
失敗だ
それだけか...?
なにがどれだけ
大事かは
たったそれだけの
理由で...!?
人それぞれ
どうだろう
この部屋の
死屍人も剝製も
皆私の
成功例だ
良い出来だと
思う
だが貴女の
美しさには
及ばない
ぜひとも貴女の
肉体を
素体に
させて欲しい
下らない
本当に
それだけの
理由...?
......
もっと複雑な
何かがあるかと
思って乗って
あげてたのに...
...ファノーラ
さん...!
その余裕...
なるほど
“蘇生術”にも
明るい所を見ると
地下で放置していた
“死屍人”が急に
走り去って行ったから
どうやら貴女も
死霊魔術師のようだ
しかしいくら
死霊魔術師・でも
何事かと
思っていたが
やはり貴女の
仕業だった訳か
この状況で
何が出来る...?
貴女はルールを守る
類いの術師だろう?
ルールに縛られて
いる限り
私には
抗えない
妙な真似は
控えてくれないか
136
悪いけど
ただの
死霊魔術師じゃ
ないの
...
...その瞳...
その呪文字
嘘だろ...!?
まさか...
こんにちは...?
泣いて
損した
まさか..
〝魔女〟を
そうとも
知らず
第9話「美と死一終幕ー
招き入れて
いたとは...!
魔女!!
まさかっ...
だが確かに
そう言われれば
腑に落ちる
目見た時から
感じていた
ふぅ〜...
それで?
どこか
現実離れした
寒気のするような
美しさ
ここからは
力ずくか?
モチロン
待った
一つお忘れの
ようだ
何の為に
人質があると
思っている...!?
死者蘇生には
本人の肉体の一部が
必須!
私の死屍人を使い
遺体を灰にして
しまえば
二度と
彼には
好きに
すれば
!
アレは人質には
ならない
何より
もう
何が
あろうと
キミを始末する
手を止める
つもりはないよ
......
そうか...
手荒な真似を
これはどうやら
せざるを得ない
ようだ
備えあれば
何とやらだな
造っておいて
よかった
戦闘用
...
次から
次へと...
戦闘用?
どれだけ
改造ってるのか
知らないけれど
あくまで
野良〟でしょう
いくら洗脳して
縛ろうと
自身の存在に
無自覚な
か細い意志しか
持たない自動人形
勝てないよ
それじゃあ
...
んっ...
虚無に堕ちると
知って。死屍人”に
なりたがる者は
少ない
ましてや術師に
服従したり
操られたり
なんかの為なら
なおさら
まっぴら
それでも
稀に
全てを
知ってなお
術師にその身を
捧げる者達がいる
敏感を込めて
「被害」を
こう呼ぶ
し・りょうき
〝死霊騎士
そこのアゴひげの
彼は手を出しちゃ
駄目
皆
それ以外は
まぁ
好きに
していいよ
...
よせ!
戦うな!!
...ごめんね
幸いは...
術がかかっている内は
肉体を殺さない限り
動き続けるから
ちゃんと
術師に受けて
もらうよ
誤算だ!!
何故
よりにもよって
“魔女”が!!!
ハァッ...!!
クソッ...
クソ!
クソ!
クソォッ!!
だが
まだだ!!
蘇れ
ミレー!
人の予定を
潰しや
がって!!
今すぐ誰よりも
戦える身体に
造り上げてやる!
うっわぁ
おいおい..
見下げた
野郎だな
「美しい身体に」
ってのは
どこいったんだよ
馬鹿な
何故
生きてる!?
いやぁ〜
死んだぜ
一体いつ蘇生を!?
今の今まで
“魔女”は
私といた!!
ちゃんと
何だよ
蘇生の機会
など...
不思議な事なんて
何もないじゃ
ねぇ〜か
俺はそもそも
最初っから
“死屍人”だ
けどそれにしても
肉体が死ねば
術者の補生。が
なきゃ再起不能
にもかかわらず
何で俺がこうして
ピンピンしてるのか?
理由なんか
明白だろ!
ただの
死屍人
じゃねぇ
俺は
近寄るな!!
魔女”の
死屍人”
なんだぜ
つまり
特別製
なのさ...
...!!
!!
!?
殺すなよ!
私を殺すな!
待て!
冷静になれ
殺す?
アンタはさ
私が死ねば
あの。死屍人。達
は..
いやぁ
殺さねぇよ
俺は
やり過ぎた
んだ
タブーを端から
犯し尽くして
アンタは
ファノーラを
怒らせた
ただ殺すなんて
生温いよなぁ
まずは
...
指からな
よせ...
やめて
くれ...
...!!
ヨハン...!
君は...
ねえ
...はい
まだ殺しちゃ
いねぇよ
今から
法を犯すから
今回の事件についての
一切を口外しないで
くれる?
!!
何を..
魔響教団が
知名度に反して
口約束
じゃないよ
謎に包まれてる
理由がこれ
犯罪に目を
瞑れと...!?
依頼人達には
口を喋んで
もらってる
救いたい
でしょう!?
彼女を!
契約魔術”に
同意してもらう
そんな
事..
犠牲者の皆を
救いたいなら
黙って言う事
聞いて
それから
キミが蘇生した
全ての死屍人”を
まともな人間に
«補生〟してもらう
魔力はあたしが
肩代わりするから
しっかり働いてね
......???
何て事をして
くれた...
何て事して
くれたんだぁぁぁ!!
ふざけんな!!
ふざけんなよ!!
このままじゃ!!
ふぅん
私が
“死屍人”!!?
このままじゃ...
私は...『虚無に...!!
もう死後の
心配?
悪いけど
この世にいる間
だって
キミにはほんの一時も
安らぎなんて
与えてあげないから
ーファノーラさん
つまり
また
また会えるん
ですか?
あの頃の
彼女に
そうだね
違法だから
しばらく日陰者に
なってもらうけど
ちゃんと
合法になる
手段はあるから
そうですか
複雑?
...そう
ですね...
複雑
です...
複雑ですが
つい...
軽率に
喜んでしまう
おい
もういいだろ
ファノーラ
離れろよ
近いぞ
...
あたしのカバン
どこやったの
ヨハン
何すか
なに
失くし
てんの
いやだって
それどころじゃ
捜してきて
え!?あれ...どこ
やったっけ...
ねぎらいも
ねぇ...
あん?
今度は
何だ!
君が死屍人
とも知らず
心無い言葉を
聞かせてしまった
はい...
それに
「美女には気をつけろ」
なんて言ったが
ヨハン!
すまな
かった
君には元より
選択肢は
なかったんだな
...そんな不幸に
見える?俺...
良い待遇には
見えない
ハァ~~~...
やっぱそう
だよな...
でもまぁ
いいんだ
俺はこれで
いいのさ
くぎゃあああっ!!!
...!!
あぁっ...
な...何を
する!!!
何って
ヨハンを
傷つけた分
魔女
でも...
お兄ちゃん
森鬼
...
...
...
ー『聖騎士団』-
世界最大の
国教科制
世界聖教会教団
の下
世界の平和を守る
魔術による軍隊
彼等の軍務は
同じく魔術による
大規模な内悪犯罪の
解決
そして唯
『魔女事件』に
対処可能な
軍事組織である
あれ?
このアバートって
こっち奥まで
続いてたっけ?
え?
何もない
でしょ
どうして?
いや今
誰かこっちに...
うわぁ~~
聞いてくれ
今ボク
心霊体験したよ!
何で興奮
してんの
チーン..
ひゃっ
あ
やぁ
アシャフ
おはよう
ミシャ
で
もしかして
今日アレの日?
そうだよ
おや
何も聞いて
なかった?
聞いてな〜い!
夕食の準備する
ところだったよ
危な〜
悪かったね
伝言を任せる
相手を
間違えた
持つよ
え
いいのに
じゃあ代わりに
こっちを持って
わーい
ありがとー
それで?
もちろん
寝てるよ
相変わらず
全然起きない
お土産
まだ寝てたり
するかい?
う〜ん
なら
普通の方法じゃあ
起こせやしないな
悪いがちょっと
手伝ってくれ
ミシャ
わぁっ!
ギド...
本当に
起きた
こんなすんなり
起きるの初めて見た
料理の匂い
でって事...?
肉の匂いだね
正しくは
何でテメェが
いんだ
まぁ
179
すっかり忘れて
いるだろうとは
思ってたが
店すら
決めていない
なんてな
お店は
ギドに決めて
もらってるの?
困った
もんだ
そうでなきゃ
意味がない
あまりにも
ギドは世間を
知らない
学びが必要
なのさ
その為に度々
食事に連れ出して
やってるというのに
な〜んだ
デートかと
思ってた
そう取って
もらっても
いいよ
え!
じゃあ二人は
やっぱり
恋人なの!?
いつまで
いんだテメェ
さっさと失せろ
邪魔だ
あ...!
ごめん...
おい!
フゥ~...
そうだよね
居座ってごめんね
ミシャ
次また掃除に
来るから!
じゃあ
去りまーす!
や〜れやれ
口が悪いな
ごめんよ
あいつは本当に
心底悪気は
ないんだ
ただ底抜けに
口が悪い
だけで...
もう
慣れたから
いいよ!
大丈夫
...う〜ん
苦労かけてる
なぁ...
...ふふっ
本当に
大変だね
アシャフも
ああ
あいつがいちゃ
本題話さねぇだろ
テメェはよ
全く
お前なんかの
身の周りの世話を
文句もこぼさず
やってくれてるんだ
あんな良い子を
傷つけて
楽しいか?
テメェの言う
社会勉強ってのは
今日じゃねぇ
だろが
出すもんが
あんなら
さっさと出せ
いちいちこそこそと
回りくどいやり方が
気にくわねぇ
フゥ~~...
...まさか...
約束の日付を
覚えてたなんて
驚きだ
嬉しいね
さて
お望み通りの
本題はというと
黒の封書だ
死にてぇ
のか?
まだ殺すのは
先なんだろ?
まぁ
まず聞け
封書の
内容は
“魔女”の手によると
おはしき斬殺遺体が
多数出ている
つまり。魔女事件
なんだが
今回は
恐らく
いつも
以上に
厄介だ
何故なら
事件の舞台は
以前の第四大陸と
違い次は第三!
第三大陸
世界聖教会
教団」の
聖都により近く
故に
より及びやすい
聖教会」の手が
魔女事件”と
なれば確実に
第四大陸
奴らが
出張ってくる
実に
厄介な
事に
今回の
任務
〝魔女〟との接触
においてー
同じ人間に
リュール
障害とな
まぁ
〝魔女〟の
奪い合いだ
―つまり
190
10話「魔女と魔術」庁器ー」
敵は聖騎士
次巻子
アシャフ!
しかし、彼らが狙う魔女には
とんでもない、秘密があり...!?
さっさと
聞けろ!
そう急かすな
“魔女”を
討つのは
第三大陸にて始まる『森郷教』
見三大陸にて始まる魔響教団INS「聖騎士団隊方どれJ咲白
「魔女狩り勝負」
私に任せて
おけばいい
肌粉を誠ぼす術を
持っているんだ
魔女と野獣単行本算@巻
シビへしょ!単行本第3巻
家この物語はフィクシヨンです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
魔女と野獣(2)
著
者
発行者
発行所
2017年12月1日発行(0)
佐竹幸典
©KousukeSatake2017
森田浩章
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2:1221