流竹幸曲

presenicdbyKousuke

presentedbyKiolsukeSeatake

魔女と

森鬼

おいっ!!

...

第1話魔女と魔剣一発二希

いずれに

...!!

うわぁっ...

塔が...!

“魔女”が

暴れてるんだ

命があっただけ

マシだと思おう

このままじゃ

街中潰され

そうだ

無理もない

後は彼等...

『聖騎士団』に

任せよう

何だ

この人ごみは

たかが

“魔女”に

大げさな

こった

避難だろ

むしろ以前の

一魔女の戯れ事件」の

時の

のんびりっぷりが

異常なのさ

第一から

第四大陸までは

ほとんどが軍隊や

特殊部隊を持たない

魔女..

だからだ

凶悪事件は

「聖騎士団」頼り

なのに...聖騎士団”を

呼ばないもんだから

あんなずさんな

状況が出来上がり

市民にも緊張感が

伝わらなかった訳だ

これが本来の

〝魔女事件〟の

あるべき姿

待った

〝魔女〟の力を

もってすれば

街の一つや二つ軽く

吹き飛ぶからな

どこへ

行くつもりだ?

この先は

封鎖中だぞ

それに何だ

ずいぶん

薄着だな

外から来たんでね

まさかこんな

気温とは思わない

〝魔女〟が

いるんだ

何が起きても

不思議じゃない

まだ秋口だろ

逆に何故こんなに

寒いのか聞きたいな

何?

...災いは何でも

魔女の仕業か...

しかし困ったな

祖母が独りで

暮らしてましてね

ふ〜む

いや何も

いや何も

そういった

事情なら

通してやり

たいが...

...

足腰も弱く

連絡もつかずで

無事を確かめ

たいんだか...

では

身分証と

中を見せて

もらおうか

見たところ

そう簡単に

通してやる訳には

いかないモノを

背負ってる

...まぁ

そうなるよね

「焼印」で

いいかな

ああ

問題ない

ジッジッ...

...

やはり

魔術師か

元は

ここの出身

みたいだな

特に

おかしな点は

ない

後は

この棺桶だ...

あぁ

これについては

問題ないよ

そいつは

そう

聖教会による

魔道具の認可印だ

この印が下りるって事は

この魔道具の中に

違法な何かを忍ばせる

余地がない事の

何よりの証明

調べる必要は

ないだろう?

...まぁ

『聖教会』が

交付したなら

間違いはない

早く行ってやる

といい

おい!

彼等に

付いててやれ

これでも

祖母の身を案じて

急いでるんだ

行っていいかな

はっ!

住所は?

地図を出し

ましょうか?

......?

殺すなよ

ギド

さて

先を

急ごう

ここの出身

だっつってたろ

出身?

道は知ってん

だろな

さっきの

「焼印」の事か?

偽物に

決まってる

じゃないか

どうだ

『魔響教団』に

身を置いてると

便利だろ?

んなもん

なくても

殴れば早ぇ

はぁ~

ヤダヤダ

野蛮だね~

フゥー

とにかく

まずは上着を

頂戴しよう

雪でも

降りそうな

勢いだ

ご帰還

ですか

いくら貴方でも

我ら副官も連れず

単独で挑まれるなんて...

小言は

後にしろ

クーガ大隊長

相手は

魔女。ですよ

魔女を見失った

探しものは苦手だ

大隊長!!

引き続き

魔女の捜索は

皆に任せる

また勝手に

お独りで...

後にしろ

〝魔女〟を

発見した場合

対象を

捕捉し続ける

事を

最優先しろ

〝魔女〟を

討つのは

私に任せて

おけばいい

頼もしい

言葉です

しかしあくまで

任務は〝魔女〟を

「捕らえる」事

決して殺して

しまわぬように

...彼は?

元より本件の

〝魔女〟を独自に

調査していたそうで

事件の早期発見に

至ったのは

彼の功績です

へえ

だけど何故

ここに?

魔女について

重要な情報を

持っているのだとか

聖教会からの

使者です

情報提供だ

そうですよ

ーー見てみろ

ギド

あれが、聖騎士団』の

作戦中の本陣

城”だ

特殊な物質な上

何重にも結界が

張っている

あれの破壊は

魔女でも難しい

そしてこの街を

包囲している

結界も同様

破壊は困難

そもそも壊せば

察知されて

騎士団が

スッ飛んでくる

バレずに穴を

開けるのが正解だ

ならどうやって

入んだよ

“魔女”は

こん中だろが!

そして俺は

そういった技能が

滅法優れている

解術に関しては

魔女以上さ

お前は

良い組織と相棒に

恵まれているよ

御託はいいから

さっさとしろ

時間は

かかるんだなー

これが...

...!!

何だぁ!?

コイツは

!!

おい...!!

こいつぁ...

〝魔女〟だな!!

...もぉっ..

何だって

ゆーのよ...

私はまだ

死にたくない

絶対に

死ねない...!!

まだ

彼氏できた事

ないのに!!

邪魔を

するなら

斬り

伏せる!!

アシャフ!

さっさと

開けろ!

そう急かすな

もう

開く

魔女

おおお

ちょっと

そ、そんなわけでんと

...

ああっ。

そもそもバ魔女”とは?

遠い過去より

魔道において

悠久の項に

立つ者達がいた

彼女達が

はじまりのI7人

〝起源の魔女〟

彼女達の持てる

魔力『根式』知識」の

全てをありのまま

その身に受け継いだ

...

最強の

...

系謡

現代を生きる

現代を“魔女”

第12話「魔

...こちらも

やられたか

報告!

ゴホ!

〝魔女〟との

交戦により

〝白子兵〟

消滅!

同じく

消滅

同じく

消滅

これで「調査部隊」は

ひとまず全滅です

何か新たな

情報は?

ありません

1巡目の部隊が

得た情報を

まとめると

ご苦労

2巡目に

備えろ

〝魔女〟は

剣を生成し

それを

自在に操る

身長は170前後

黒髪長髪

右目周りに〝魔性紋〟が

確認されている

この情報だけでは

まだ。魔女の特定は

難しいですね

168だ

何です?

身長ですよ

168cm

髪の色も

少し違うなぁ

ちなみに

地の瞳が

紫色なのも

印象的だ

服は

モノトーンが

好みのようでね

正確には

赤みがかった

黒髪

特に

黒い筒型の

革袋は必ず

背負っている

肌身

離さず

他には確か:

異様に

......

――であれば

貴方ならご存知では?

当魔女”が

当魔女”に

詳しいようですが

果たして

どの〝魔女〟の

系譜なのか

それは今何よりも

重要な情報だ

系譜が分かれば自ずと

受け継がれた

「カ」も

分かるのですから

う...!!

...ゲホッ!

「追跡部隊」は

身を潜めていた

ハズ...!

何があった!?

あちらは

追跡部隊」!

報告!

〝白子兵〟

消滅!

原因

不確定!

命令通り〝魔女〉の

想定攻撃圏外より

姿を捕捉して

おりましたが...!

〝魔女〟が

何かを仕掛けた

様子はなく

死角より

攻撃を受けた

模様です...!

突如

...?

!!

今度は

何...!?

や〜れやれ

仕方ない...

そのまま時間を

稼いでろギド

見つけたぞ

クサレ。魔女”!!

オレの

この面に

アンタ

みたいな

極悪面の

女なんて...

よく

見てみろ!!

見覚え

あるか!?

知る訳

ない

でしょ!!

逃がすか!!

!!

フゥ〜...

ご苦労ギド

かなり長文の

術式だったが

それでも、これまではどうやっていいのですか

おまえはいないのですが、

いや、そんなことじゃないんだよ

間に合って

よかったよ

......

〝圧縮魔術〟だ

聞いて

ねぇよ

こんなとこに

閉じ込められている

時点で「あの女」じゃ

ねぇのは割れてるが

にしても

弱過ぎんぞ

パチモンじゃ

ねぇのか

いいや

間違いなく

〝魔女〟だ

事情が

あるのさ

〝魔女〟本来の

力が出せない

そうでなきゃ

〝魔女〟相手に

突っ込むのを

黙って見過ごすか

あ?

彼女の

”魔性紋”を見て

”どの魔女”

なのかが

分かった

んな事が

何でテメェに

分かんだ

知っている

からだ

実は彼女は

私の知る中で

最弱の魔女なのだが

だが腐っても

”魔女”

君達の想定を

超える事も

時には

あるだろう

...貴方が情報を

出し惜しみ

しなければ

想定はより

正確になるハズだ

思うがね

......

歓迎されていない事は

理解していてね

全てを吐き出すと

追い出されるのではと

心配だったが

...まぁ

いいでしょう

何か武器を生成し

それを操作する

そんな事は

。魔女でなくても

出来る

だが

魔女の証たる

魔性紋”が...

「「剣」の形を

しているのは

...まさか...

「剛毅」か...!

ただ

1人だけだ

その通り

彼女は

〝起源の魔女〟

ヘルガ・

ベルベット

魔女』

『剛毅なる

クエンナ・

ベルベット

の系譜

彼女の系譜は

皆ある理由により

戦闘能力は極めて低い

だが

気をつけな

ければ...

おかしな事を

言うようだが

確かに最弱

なのだが

彼女は

最弱

それと

同時に

世界を滅ぼす術を

持っているんだ

!!

おいおい

嘘だろ

まさか

持ち出した

のか...!?

〝魔剣〟

を!!

第13話「魔女と魔剣一第四幕

”魔剣”...!!

そう

今回の

〝魔女事件〟

真に危険なのは

魔女”ではない

手にした者には

世界を競べる力を

...

それ以外には

滅びをもたらす

アシュガン

恐らくそれが

勝魔女の手にある

可能な限りの

部隊を動員しろ!

“魔女”が

魔剣”を

持っていると

したら

悠長に

やっている

余裕はない

全力で

落とす..!!

ファーマス

ここに残り

〝白子兵〟部隊の

指揮を執れ

それと

もう一つ

彼の監視

ですか

キナ臭さを

一切隠さない

振る舞いは

身の潔白からくる

自信とは

違う気がする

それに

魔術師でも

ある

十分に

注意しろ

う〜ん...

参ったねー

〝圧縮魔術〟での

捕獲は厳しいな

“魔女”の

圧縮だけでも

かなりの魔力を

持ってかれるのに

まさか〈魔剣〉が

あるなんて誤算だ

質量が

デカ過ぎる

だから

圧縮が解かれて

しまった

何なんだ

その。魔剣〟ってのは

そんな大層な

代物だってのか

そりゃあもう

ああ

魔剣は

抜かない限り

大した力は無い

大層も

大層さ

だがひとたび

剣室から

解き放たれて

しまえば

たとえ”魔女”で

あってもな

つまり

クソ強ぇって

事か

誰の手にも

負えなく

なる

そういう

事だ

......

オレより

か?

どうかな...

だが

魔剣とお前

どちらが

上か

興味

あるね...

おっと

とりあえず

見つけた...!!

よせギド

この鬱陶しい鴉

どうにかして

くれる?

話が

したいんだ

もう手を

出すな

...はぁ!?

仲良く

おしゃべり

したいならね!

襲い掛かる前に

するべきよ!

話!?

話がしたいっての!?

この期に及んで!?

う〜ん...

それについては

悪かったね

取りたい手段では

ないが仕方なかった

なんというか

ほら我々は

見るからに

怪しいだろ?

うん

こんな状況で

我らの話に

すんなりと耳を

傾けてくれたかい?

無理

まぁつまり

そういう事さ

君をとにかく

安全な所へ

保護したくてね

あれが

てっとり早いかと

思ったんだが

いや〜

失敗したね

そう

保護だ

...

保護?

誓って言おう

我々は君の敵

ではない

「聖騎士団」から

逃れる事に

助力しに来たんだ

...くくく..

........

面白いぞ

ヘルガ

そう邪険に

してやるな

こら!

信用など

必要か?

今お前は

薬にもすがる

思いだろう

であれば

たとえ

何であれ

驚いたな

だぁー!

だぁー!

喋るな

っての!!

喋るのかい

その魔剣”は

何を

驚く?

剣は話す

当たり前だ

アシュガン!!

何度も言わせ

ないでよ!

...聞きたいん

だが

何故魔剣”が

ここに?

アンタは

黙ってろって

いつも

言ってるでしょ

剣は喋る

もりど

うるさい!

魔剣は

危険だ

本来君達

『剛毅なる魔女』の

一族が

誰にも知られない

秘密の場所で

守ってきたハズだ

外に持ち出すなんて

よっぽどの事情が

あるはず

アンタには

関係ないわ!

アンタ達が

怪しい事は

依然として

変わんないのよ!

あたしは今

誰一人として

信用しない!

ならさっさと

始末すべきだ

我らの言葉を

疑うならば

つまり

それを見ていたのか、

まさあなたのお母さんの

第25回東京東京区東京都市東区

おかしい!

何故

しない?

君にとって我らは

君を騙そうとする

敵でしかない

そんな相手の

話に

この

魔女事件

一体いつまで

聞く耳を

持ってるんだ?

ちょっと...

被害者は

6人だ

動かない

でよ!

発端は

“魔女”に

よる殺人

それを

やったのが

君なら

する事が

何を躊躇

ある...?

来ない

で!!

......??

...どうやら

無抵抗の人間を

殺せるような

非情な心は

持ってない

君は

殺ってないん

だろう?

だったら

なおさら

助けに

なりたいね

見返りは?

何を求める?

無償では

ないだろう?

この〝魔女〟の

命か?

いいぞ

持って

行くがいい

もう!

勝手な事

言わないでよね!

この者共の

目的が何で

あれだ

拒むな

受け入れろ

その方が

面白い

!!

フゥ〜...

水を差すねー

2巡目が

来たか

アレは〝聖騎士〟の

分身の様なもんだ

破壊したところで

本体には大した

影響はないし

“城”に積んだタンクから

魔力を補充し次第

また舞い戻ってくる

ガガラガラッ

“白子兵”

部隊...!

結界で

明み

死なない兵隊を

無尽蔵に送り込み

続ける

それが

『聖騎士団』による

〝魔女狩り〟の

基本戦術だ

完全に

囲まれてるね

こうなるのを

避けたかったん

だけどな

チンタラ

してっから

だろが

さっきの状況じゃ

仕方ないだろ?

一標的」の姿を

確認

ケホ

ーそれと

〝魔女〟以外に

2人組が...!?

...ふむ

今しがた報告が

あったな

2人組に監視をつけて

街へ通したが

その部下との連絡が

途絶えたと

その2人組...

彼等も

敵だ!

1人は棺を背負った

魔術師...!!

どうやって

結界を突破

したのか...!

捕らえろ!

〝白子兵〟の

“砲”ならば

二重で

十分かな

早く!

こっちへ!

ああ...

そうだ

あの手を取り

共にいろ

1人でいては

生き残れない

......

残念

だけど

スッ!!

だけど

一応...

あたしは

1人じゃなきゃ

ダメなの

アナタ達の

助けは

いらないわ

ありがとう

う〜ん...

フラれてしまったな

何を他人事みたいに

言ってんだ

お前は追え!

奴らの目は

俺が眩ませておく!

ーそれと!

分かってる

だろなギド

ハッ

いいザマ

だな

彼女はお前の

目当ての魔女

じゃあないし

あ?

手掛かりを

知っている風

でもない

だったら後は

〝魔女〟を連れて

帰るという本来の

任務に集中しろ!

全力で

〝魔女〟を守るんだ

.....

言われ

なくても

やる事は

やって

やるよ!

...全く...

何とも

強情な女だ...

だが見物だな

一体いつまで

あたしだって...

その孤独に

耐えていられる

のか...

うるさい!!

アンタさえ

いなきゃ...

.....!

この

冷気...

ああ

これは

どうやら

奴が来た..!

無駄に

足掻くのは

やめておけ

〝魔女〟

次はもう

逃がさないと

決めたんだ

!!

何だぁ?

今度のは

生身か...?

「って事ぁ

殺せば

死ぬな

第五幕

ふむ...

ギド

テメェが

来い

来てみろ

この隊章に

見覚えは?

無ぇよ

全く...

本当に

魔女以外に

興味を向けない

奴だな

通常

軍隊とは

「数」の力だ

だが厄介な事に

この部隊は

特に。魔女〟相手に

少数精鋭など

ありえない

もちろん

烏合の衆でも

意味がないが

必要なのは

限りが見えない

程の物量

「数」ではなく

圧倒的な

「個」の力で

成り立っている

もし隊長らしき

人物と対峙しても

勝てるつもりで

戦るな

『聖騎士団』第三大陸

第六大隊を率いる

氷の男

マット・クーガ

奴の力は

〝魔女〟に

匹敵する

ーーー...

コイツが

ソレか...!

......

勝てる

つもりで

戦るな

ー敵わ

ねぇってか

今のまま

じゃ...!

よせ

ギド!

.....!

“魔女”との

口づけはまだ

おあずけだ

あぁ!?

何でだ!

それは

そうだが

お前の「カ」は

切り札」なんだよ

ギド

切り札」ってのは

全ての手札が

出揃うまで

とっておくもんだ

明らかに

こいつが頭だろ!

「個」の力ってのが

こいつにあんなら

今ここで

仕留めりゃ

終いだろが!

今回の一件は

まだまだ全容が

見えないし

第一・魔女で

呪いが解けるかも

分からない

今はただ

魔女をこの場から

逃がす時間を稼ぐ

集中しろ

それだけに

...チッ

さて..

俺もそろそろ

こちらに

集中するかな

ちょっと!

アンタがやられたら

私に的が

集まるでしょ!

何一人で

ブツブツ

言ってんの!

しゃんと

しなさいよ!

あ!もしかして

イケメ...

さっきの男と

話してたの!?

......

テメェを

逃がす

アイツの相手

やってる間に

失せろ

...何それ

逃がしてその後

どうするの?

律儀に合流して

あげるつもり

なんてないわよ

黙って

さっさと行け

虫唾が

走んだよ

〝魔女〟が

側に

いやがると

まぁ...

好都合

だけどね!

...アレが

魔剣か...

話は本当

だったな...

ならなおの事

ここで仕留める!

こっち

見てろ!!

ああ

見てるさ

え!?

もう

やられたの!?

!!

...!!

あぁ!?

...クソッタレ...!!

最初から

聞いちゃいたが...

魔女でもねぇ

くせによくも

ノーモーションで

連発しやがる...!

こちらこそ

驚いた

真正面から

向かってくるなら

魔術による

身体強化を

施しているだろう

とは思っていたが

予想以上の

速度と力だ

右手のそれは

魔道具だろう

怪力の

秘密は

それか?

お前は

後だ

色々と

聞きたい事が

あるが

...たとえ

殺す気でいても

そうそう

死なないのが

”魔女”

...その通りで

あって欲しいな

...!

...あの氷塊...

やはりとんでも

ないな...

“精霊〟の

力ってのは

“魔女”に

匹敵って

どういう

事だ

人間じゃ

ねぇってのか?

ただ

奴は

「契約」をした

いや

人間さ

「契約」...?

マット・クーガは

魔女に並ぶ原制の力

氷の火精霊と!!

契約」を果たした

〝精霊魔術師〟だ

.....

...ケホッ!

ゴホッ

何っ...て奴...!

まるで

魔女だわ...!

...痛っ...!

!!

居ない!

アシュガン!!

ここだ

こちらへ来い

よかった...

よかった...

違う

違う

どこ!?

違うぞ

ヘルガ

は!?

お前を

呼んだんじゃない

そう

お前だ

まずは、

ID魔女と魔剣

第六幕

...

魔剣...

妙な真似を

される前に

確保出来て

よかった

返して!!

......!!

返す?

こんな

危険な代物を

人殺しの

魔女”にか

ーもう

何を言っても

無駄なのね

お前がそうで

あるようにな

私じゃ

敵わないのは

もう分かってる

一体

どうすれば

あの娘は

どうなったん

だろう

......

そういえば

この男が来たうえで事は、

!!

今度こそ

入った!!

!!

生きてた!

テメェ!

何でまだこいよ所

こんな所に

いやがんだ!

は!?

数十秒も

稼いでやったんだ

〝魔女〟なら

とっくに消えてる

時間だろ!

...悪かったわね

大した。魔女”じゃ

なくって...

って...

あ!!

あ?

!!

アシュガ...

....!!

絶対に

渡さないで!!

駄目ッ...!!

お願い!!!

!!

そのまま

放すな

ローエル

...何てか..

魔剣”を

こちらに渡せ

...ハッ

そんなに〝魔剣〟が

欲しいのか!

!!

...何で...

今ので

手放さないの!

...聖騎士に

奪われなくて

よかったけど

だからってあの娘に

持ってかれるのも

マズい!!

なんとかして

取り返さなきゃ!!

別に

...

こんな。魔剣”に

興味はねぇが...

テメェらに

くれてやる

モンはー

何一つ

無え!!

!!

...

......

...なっ...

何て事

すんのよ!!

余計な

真似を...!

...

もお!!

信じらんない

あの女!!

...

だけど

驚いた...!

!!

頭おかしい

んじゃ

ないの!!

一度〝魔剣〟を

その手にしたのに

自分の意思で

手放すなんて...

そんな人間

初めて見た...!

あ〜もぉ!

どんだけ

湧いてくんの!

.....!!

くっそ!

―――...

また

お前か...

ちょっと!

もうぶん投げ

ないでよ!

魔女ってのは

何でもタダで手に

入ると思ってんのか?

ていうか

返して

いい加減に!

アンタが持ってて

いいモノじゃ

ないの!

そうだ

早く放せ

嫌いだ

お前は

欲しけりゃ

服従だ

黙って

ついてこい

はぁ!?

...くっ...

こんな小娘に...

おい!

氷野郎との

距離は稼いだ

このまま

アシャフと合流だ

さっさと来い!

アシャフ!

どこで

落ち合やー

いいんだ

無事だったか

ギド

魔女は?

側にいるし

言いなりだ

...言いなり?

後はズラかる

だけ...

おい!!

どうか

したか?

全力で

走れ!!

!!

街中凍らせる

つもり!?

遅ぇ!!

追いつか

れるぞ!!

...!!

「こっち!

どうする

つもりだ!?

こっち

来て!!

!?

掴まって!!

あぁ!?

ゴネてる場合じゃ

ないでしょ!

ここを

抜けたら

絶対...

魔女嫌い

ってのは

分かったけど

アタシの

手を取って!!

......

テメェ本当に

魔女か

はぁー!?

何が

ですかー!?

何だこの

貧相な魔術は

助かったんだから

いいでしょが!!

女はサイズ

ではないと

自分でいつ

貧相とか二度と

言わないでくれる!?

嫌いなのよ!

貧相って言葉!

!!!

るっさい!

どいつも

こいつも!

嘘でしょ...!!

...こんなの...

どうしろってのよ

魔女

おおお

ちょっと

そ、そんなわけでんと

...

ああっ。

ポンテベール

第三大陸の南部に

位置するこの街は

気候に恵まれた美しい町

食べ物は

おいしいし

〟第七幕

第16話「魔女と

ど魔剣

男は情熱的

サービス

ああ...

まぁ♡

人を惹きつける

〝魔女〟の血が

コワイわ〜

はぁ〜...

イイ町

今日未明

バレンシン

ポンテベール内で

6名の遺体が

発見されました

遺体はいずれも

刃物のような物で

切断されており、

更に傷口が

魔障によって

激しく損傷して

いる事から

警察は「強力な

魔術を使った

同一人物の犯行」

とみて捜査を

進める方針です

...え..

嘘でしょ...?

尊い男前たちが...!

貴重な財産が

失われて...じゃなくて!!

ねえ...

これ

どういう事?

この被害者って

皆昨日私が

出会った人達でしょ

まさか

またアンタが

何かしたの!?

アシュガン!!

...フフフ...

封じられた

この身で何が

出来るというのが

逆にだヘルガ

何かさせたいと

いうならば

我を抜け!!

ヘルガ!!

今こそ

絶体絶命の危機

我を抜かねば

命はないぞ!!

無駄だ

魔剣

奇怪だな

まさか

喋るとは

もう〝魔女〟は

動かない

...

...精霊の

加護か...

貴様も

嫌いだな

魔女”達に

甲冑〟を

.....

〝甲冑〟を

着せられるのは

初めてだろう

〝魔力〟の

放出を抑える

経穴を突く

〝魔女〟向けの

拘束具だ

コレでお前達は

自慢の剣も

怪力も出せない

いや...お前の力は

この魔道具による

モノだったか

術式の解析に

回しておけ

.....

.....!!

そういえばまだ

仲間がいましたね

報告では

2巡目の

☆白子兵〟が全滅

かなりの

腕だと...!

かなりの腕?

光栄だね

そちらこそ

凄まじい力だ

のこのこ

と...!

......

この時期外れの

気候は精霊の

影響だった訳か

そうか

そこの2人と

それから

魔剣

連れて

いかれると

困るなー

だったら

困るといい

!!!

城へ

連れていけ

私はコイツを

仕留めていく

...もう!

私は大隊長と

合流するわ

あの人は本当に

何もかも一人で

こなそうとして!

あなた達は

“魔女”を

城へ!

う〜ん...

もってかれるのは

避けられないか

だけどまぁ

好都合だ

丁度話が

したかったん

だよ

何?

俺は人を

見る目があってね

氷の男

マット・クーガ

誠実に向き合えば

話の分かる男だと

そう思った

......

ふざけるな

我々の任務を

妨害しておいて

誠実も何も

あったものか

...その

任務について

だけどね

どうも

キナ臭いと

思わないか?

この事件

魔女”と

6人の被害者

更には後に分かる

事ではあるが

彼女は〝魔剣術〟の

使い手だ

なのにわざわざ

6人全員を斬殺?

その全てに

たまたま

目撃者がいて

>魔女がただの人間を

殺すだけならいくらでも

手段はあるのにだ

まるで処刑台に

送ってくれと

言わんばかり

実に余裕があり

挑発的

ある意味

魔女〟的だ

だけど

ヘルガ・ベルベットに

会ったが

彼女にはそんな

魔女としての

余裕なんてない

何より彼女に

人殺しは無理だ!

世の中

薄まったとはいえ

〝魔女〟への恐怖は

未だ根強く

ただ人が死に

魔女がいたというだけで

〝魔女事件〟〈

発展するほど過敏だ

確たる証拠が

なくても魔女を

罪人に仕立て

上げるのは簡単

つまり

「ルガ・ベルベットは

今回の事件も

それさ

誰かに

嵌められたんだ

ぃつもいつも..

私の人生って

こんな事ばっかり

どうして

こうなったのかしら

...もう

お願いだから

これ以上

面倒な事は

起きないで...

!!

何だ...!?

...よくも

氷漬けに

してくれたな

急に

割れた...!?

こんなモノで

長らく眠らせて

おけると思うな

我を

封じ込める事が

出来るのは...

〝魔女〟

だけだ

...マズイ...!!

んん〜!!

!!

...

んん〜!!

ん〜!!

何をしてる!!

暴れるな!

やめて...!!

魔剣に

触れないで...!!

魔剣〟

......

おい

そろそろ

代わろうか

プレッシャー

だろう

いや大丈夫だ

そうか

......

何をやって

るんだーー!!

俺のだ

なっ...

俺のだよ

コレは

!!

何やってるんだ

コイツらは!!

放せ!!

...止せ!!

止めろ!

俺のだ!!

お前等のじゃ

ないだろ!

魔剣”は!!

...

始まった

〝魔剣〟は

封じられていようと

その強大な力に

人は誘惑され

心を囚われる

度侵されたら最後

誘惑は波紋の様に

抜かっていく

もう

止められ

ない...!!

ふふふ...

懐かしの

光景だな

我が力を求め

誰もが心を襲う

ただの人間に

抗う術はない

...その

ハズだが...

あの男は

精霊に守られて

いた為に

惑う事は

無かった様だが

問題は

この女だ

何者なのか

:何だコレは...

一体何が

起こっている!?

魔女が...!!

それとも〝魔剣〟の

仕業か...!?

お困りの

ご様子ですね

僕が対処して

差し上げましょう

司令室より

出ない様にと

申したハズ

でしょう!

それにお前達もだ!!

〝白子兵〟

出撃の指示など

出してないぞ!

止せ!

お前達も

気が触れたか!?

.....!!

違う!!

〝魔剣〟に

惑わされた人間は

あんな統率された

動きなんでしない!!

撃ちなさい

〝魔女〟を

嵌めた人間が

いる...!?

経験上

大いに心当たりが

あるんだ

なにせ奴等の

常套手段

君は

知り得ない

だが無関係

でもない

その連中は

魔女であるなら

うぅ...

普悪問わず

標的とし

手段を問わず

狩り尽くす

あ~~...

正義である

『聖騎士団』に

おいての暗部

裏の魔女狩り!

専門部隊

〝処刑人〟だ

〝魔剣〟について

正しい知識を

持つ者は少ない

何も知らず

〝魔剣〟を

招き入れれば

こうなる事は

分かりきって

いた

要する

第75話魔女と魔剣一第八幕一

予定

通り

この混乱の

只中においても

僕は〝魔剣〟の

影響を受ける

事のない

忠実な兵隊を

生み出す事が

出来るんだよ

この〝禁具〟

によって

...うっ...

あっ

さて

どこで

しょう

〝魔女〟は

どこだろう

捜しな

さいよ

...魔女事件”を

仕組んだのが

処刑人!?

ありえないな

それが処刑人

かつての

暗黒時代の象徴

魔女というだけで

罪の有無に係わらず、

端から狩り尽くす

1000年も

前の産物だ

だから言ったろう

「暗部」だと

「暗部」の健在が

歴史に記される

ハズがない

俺は仕事上

裏事情に詳しいんだ

恐らく君達

〝聖騎士〟以上に

『聖教会』を知っている

処刑人達は

確かに今も

『聖教会』の中で

息づいている

そして人知れず

〝魔女〉を

狩っているんだ

その処刑人”が

事件の黒幕

けれど

マット・クーガ

君には何か

心当たりは

ないか!?

それについて

証拠はない

全て経験から

くる推論だ

処刑人は

〝聖騎士〟とは

行動理念が

決定的に違う

同じ母体である

聖教会』にありながら

〝処刑人〟は君達を

利用する為の

駒として見ているんだ

何か心当たりは

ないか!?

〝魔女事件〟の裏に

自分達以外の

何かが書いていると

感じた事はないか!?

協力者を装い

笑顔を貼りつけ

近づいて来た者が

いなかったか!?

...突拍子

もない...

戯言だな

推論だと

言ったな

なら

戯言だ

ああ...

あくまで

ね...

今はまだ

...な

...ああ

いいよ

指令室

応答しろ

どうした!?

今は

それで

応答

しろ!!

...どうやら

.....!

...。

戯言から一つ

近づいたかな?

じゃ、

...へぇ...

“大精霊”を

宿してるものだから

実際のところ

貫けるかどうか

心配していたけど

良かった

...!!

ちゃんと熱に

弱いんですね

大隊長

ロー...エル!!

よせ!!

貴方に危害を

加えると

“大精霊〟が

怒るんでしたね

余計な事を

知ってしまった

貴方は

もう優秀な駒とは

言えないわね

とはいえ

元からあの方は

処分するつもりだった

みたいだけどね

処刑人”と

しては

あなたは

利用し辛かった

みたい

大隊長って

生真面目で

正義漢だから

!!

魔女の相手を

させるには

丁度良いけど

それでも

魔剣の価値には

劣るんですって

非道い話

ですよね

さようなら

大隊長

...!!

だけど出来れば

虫の息でこらえて

あの方は〝禁具〟を

使うから

贄が必要

なんです

完全に終わってるコレ

身体は拘束され

魔術は使えず

周りは

〝魔剣〟中毒者の群れ

その上何か

変な仮面も増えたし

体いくつ巴!?これ

もう逃げ場も

逃げようも

ない...

私はココで

終わりなんだ

殺人鬼の

汚名を背負って

私の人生

こんな風に

終わるんだ!!

はぁ~~...

彼氏

欲しかった

!!

...

...フッ...

拘束されたままで

器用な娘だ

副隊長殿

君に

任せるよ

!!

.....!!!

殺しては

イケないよ

どこからか

現れた

〝魔女〟の協力者

後でじっくり

聞かせて

もらおう

何者だか

気になるね

んぁ〜〜〜

んん〜

~~~!!

んん〜

~~~!!

...!!

!!

おや

そんな所に

いたのかい

魔女”

!!

ヘルガ

我を抜け

事ここに

至っては

最早我が身が

解き放たれるのも

時間の問題だろう

どうせ避けられ

ないのなら

ヘルガ

お前がその手で

引き抜く方が

賢明だ

ああ...

手は塞がって

いるんだったな

触れてさえ

いれば

後はお前の

意思一つ

だが

そんな事は

問題では

ないだろう

我を封じ込めた

「剛毅なる魔女」で

あれば

ただ命じるだけで

この剣室より解き放つ

事が出来るだろう

さあ

命が惜しければ

我を抜くのだ!

お前が生き残る術は

最早他にないのだから

...確かに...

確かにね...

後ろのあの男の

狙いは恐らく魔剣

そしてどうやら

人を探るみたい

私もきっと

魔力を封じられた

今の状態じゃ

恐れ出来す

〝魔剣〟を解放する

方法を話してしまう

だけど...

そうは

ならないわ

アシュガン

私以外の

人間が

それは

私が死んじゃえば

絶対に手に

入らない

〝魔剣〟を

抜くのに

必要なモノ

近づけば

そいつらが

黙ってないでしょ

だけど私は

抵抗するつもりは

ない

モチロン

アンタを

抜くつもりも

ない!

私が

死んじゃえば

...死にさえ

すれば!!

彼氏が欲しかった

幸せに

なりたかった!

こんな

最期は

嫌だけど...

アンタ達の

思い通りには

ならなくなる!!

役目だもの!

今更投げ出して

たまるもんか!

だって〝魔剣〟から

世界を守る!

私が今までツイでなかったのは

全部その為なんだから!!

...何だ!?

何故勝手に

動いている!?

僕の支配が

効いてない

のか!?

それに

〝甲冑〟によって

魔力を封じられて

いたハズ...

!!

つまり地力のみで

〝甲冑〟を打ち破った

事になる...!

本当に

人間か!?

.!!

おい!

何か魔術

使え!

駄目!

あ!?

チッ

え!?

外れた

ばっかりじゃ

まだ駄目そう!

.....!

”魔剣”!!

!!

チッ

イケないなぁ

魔女も魔剣も

だなんて

贅沢だよ

足切り落とす

か...!

うっ

あぁ!?

行って!!

私の事

より!

何してんだ

テメェ!!

魔剣〟を

守って!!

.....

ザケん

な!!

〝魔女〟を

連れてかなきゃ

何の意味も

ねぇんだよ!!

...じゃあ...

助けて...

私を連れていくのが

役目なんだったら!

魔剣〟も守って!

私の事も

助けに来て!!

...なんて...

無茶

だけど...

僕は君をずっと

見ていたんだ

君の事は何でも

知っているよ

その通り

だよ

君に希望は

似合わない

この〝城〟も

もう僕の

モノだ

そして

直に

〝魔剣〟も

君には今までも

これからも

希望は

ない

そして

〝魔女〟も

ぐっ...

うぅ...

希望なんてない?

分かってるわよそんな事

今までずっと独りでやってきた

な事は...

切けなんて

かってる...

あぁあぁぁ!!

魔女

おおお

ちょっと

アーラ者にて

お花のお手入れ

あ...

ファノーラ様...

す...

すいません!

ファノーラ様!

ファノーラ様!!

痛った~い!

ケガしちゃったー!

看て!

早く看て!

早くしなきゃ

早くしなきゃ!

治っちゃう!

よかった

じゃん

禁忌の棺が、

忍圏爵窟

処刑

非道の!!

再ひ閉

を討つためーー。

再び揃らわれてしまった〈魔女を〉《...》

救うことはできるのか!?

スページは、ごめん...処刑人、大精霊・そしてあれませんよ

"魔剣"をも交えた前人未到の

聞いが幕を開ける!!

魔女

単行本第の巻

☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、

一切関係ありません。

☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

魔女と野獣(3)

発行者

発行所

2018年9月1日発行(0)

佐竹幸典

©佐竹幸典2018

森田浩章

株式会社・講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2122: