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Instructions:
ポイントで
presentedby
Kousuke
Satake
佐竹幸曲
魔女と
「」
あれはいつだったか
ねぇ
アンタが
アシュガン?
初めてその姿を目にしたのは
ふ〜ん...
魔剣って
なんだか
思ってたより
大層なモノじゃ
ないのね
麻虎
「あの。魔女が
いなければ
この身の封印を
解く術がないのだ
佐竹幸典
引き返せ!
すぐにも〝魔女〟を
連れ戻すのだ!!
黙ってろ!
言われなく〈魔女〉は血反吐
たってな
吐かせてでも
連れ帰ってやる!
どこへ行く
目当ては
上だぞ
どうやって
飛べってんだ
アシャフと
合流する
何だ
魔術の一つも
使えんのか
壁が
消えている
.....
第55話「魔女と魔術」第九幕
...おい!
相討ちか...?
...テメェ...
くたばってんじゃ
ねぇだろな
...やぁ...
ギドか..
こちらも
ご覧の通り
まぁ大丈夫さ
上手く逃げられた
ようで何よりだ
彼に
救われた
まだ息が
あるな
ヒュー...
え
治療に入る
処刑人”が
いたか?ギド
...ああ
出た
その処刑人”の
存在を確信させた
あ?
何でだ
ほっとけ
戦力になる
...ゴホッ
...グホッ...
虫の息で...
生かされたか
何故手を
抜いた?
魔術は
様々だ
〝大精霊〟の力は
あんなものじゃあ
ないだろう
ローエル...
もし大精霊を
制止しなければ...
...それだけじゃない
部下の裏切りが
己の意思か
魔術による操作か
ウチのギド相手に
したって
...判断が
つかなかった
ずいぶん温い
やりようだった
じゃないか
殺してしまって
いただろう!
氷の男
マット・クーガ
意外と
甘いんだな
命取りだ
その甘さは
...
“旅”へ
送ったハズの
“魔剣»と少女...
“魔女”の姿は
な...か
何もかも
〝処刑人〟の
手に落ちた
“旅で何が
あった?
テメェの部隊は
壊滅だ
ザマぁ
ねぇな
そうか
さて
ならそれを追って
すぐにもここへ
やって来るだろう
〝処刑人〟の
狙いは魔剣だ
対するこちらは
瀕死一名
そしてその治療で
魔力が底を突きつつ
ある術師だ
...だったら
せめて...
それは
駄目だろうね
どでかい術式を
仕込んでる
余裕がないな
んだそりゃ
魔剣だけでも
どこかへ隠せないか
引き寄せんな
テメェ
〝魔剣が誰かを
引き寄せてしまう
まぁ
要するに
残念だが
我が意思の
及ぶところでは
ないな
もう
ジタバタしたって
仕方ないって事だ
もっとこそこそと
逃げ回るものだと
思ってたよ
何だ
これだけの人手を
総動員で
やって来たのに
なんだか
恥ずかしいな
この数の
部下を手駒に
変えたのか..
洗脳操作
それが...お前の
警察の力か
処刑人...!
...ん?
ああ
ローエルにでも
聞いたかい?
口止めはして
いなかったしね
その通りだよ
大隊長
今は亡き古代の大国
その優秀なる指導者
王家の指輪を
更に呪力の宿った
17人もの古代手の
皮膚を縫い合わせた
代物
ユリンゲ
権力の象徴である
右手人差し指に
はあそ力を高めてある
この手で撫でて
あげるとね
ただ...魔女は
どれだけ撫でても
困ったね
力も
使い過ぎたし
皆大人しく
僕の言葉の通りにして
くれるようになる
...くっ...
効き目が
ないみたいだ
そろそろ
代償を支払う
時間かな
........
よせっ...
ーフゥ...
こういうところが
禁具を使っていて
少し面倒な部分かな
!!
逃がすな!!
...っ..
しっかり
仕込んでん
じゃねぇか!
この程度は
仕込みとは言わない!
その場しのぎ
だ!
ヘルガを連れて
逃げろギド!
ゴホッ...
...期待通りの
戦力になれるかは
分からないぞ..
ククク...
連れ戻す必要も
なかったか
あら
助けに来て
くれるつもり
だったの?
チンタラ
喋ってんな!
さっさと
走れ!
後ろ
危ない!
...!!
!
!!
!!
どれだけ
撫でても
“魔女”には
効き目がなかった
申し訳ない
あれは
嘘だ
.....
善意じゃ
なくても
なんだか...
ごめんね
思えば何度も
助けに入って
くれてたのにね
全部
無駄にして
ごめん
よく
やってくれ
たね
ヘルガ
こちらへ
おいで
フッ...
フフフ...!
ついに
収まるべきところへ
収まったね
さて..
!!
よく
考えろ!!
やめろ!
抜くな!!
何故。魔女〟は
これだけの危機に
曝されながら
魔剣〟の力が
伝承通りなら
今の状況よりも
更に恐ろしい事に
なり得るからだ!!
今まで頑なに
抜かなかった
んだ!?
...やかましいね
そんな事は
白も承知さ
!!
驚いた
かい?
魔剣はね
ただ抜くだけじゃ
意味がないんだよ
。魔女〟の封印だ
そんな簡単な
モノじゃない
見縊らないで
欲しいね
僕は
魔剣の事なら
何だって知ってる
例えば
彼女達
『剛毅なる魔女』の
一族によって
魔剣は
堅く閉ざされ
守られていた
勿論
知っているとも
それが何故
こんな所を
フラついて
いたのか...?
それは
彼女達の隠れ里が
焼け落ちたからだ
一族は〝魔剣〟の
秘密を吐かされ
皆殺しに
唯一の生き残りで
あるヘルガは
魔剣を守る為
逃亡の旅へ出た!
何故そんな事を
知っているか?
ああ
答えよう
何故なら
我々”処刑人”が
その当事者
だから
......
アナタが..
アンタ
が!!
おっと!
揺らいだね
!!
...さあ
流石に〝魔女〟は
抵抗が強い
貴様が
抜くな!!
...!!
では最後に
君達が最も
知りたい事を
教えてあげよう
...やめろ
〝魔剣〟の封印を
解く為に必要なモノ
〝魔女〟の
心臓だ
...!!!
クソッタレ
何の為に
ここまで
やったと
思ってんだ!
アシャフ!!
死んでも
死なすな!
さぁ...
封印は
解いてやったぞ
〝魔剣〟
アシュガン
魔女
おおお
ちょっと
そ、そんなわけでんと
...
ああっ。
第15話「魔女と魔力」第一
ヘルガ
駄目でしょう
ヘルガ
一体
何度言えば
わかるの?
魔剣は地下に
眠らせておかなきゃ
いけないのよ
危険なの
私達の一族の役目が
どれだけ大事か
分かってないの?
持ち出しては
駄目よ
〝魔女〟の力を
受け継いでんのは
アタシとアンタだけ
なんだからさ
だって...
してよ
しっかり
だってさ
やめて!
やめて
ママ!!
:何これ...
体何が!?
ブミッ...
お姉っ...
!!
...ハァッ...!
隠れてたって
事は..
アンタは
まともなのね
魔剣も
あるなら
ヘルガ!
このまま
一人で
逃げな!
!?
...ここは...
もう駄目
だ...!
奴等...
ママは〝処刑人〟って
呼んでたわ
奴等の所為で
皆おかしくなったんだ
「マすらむ
もう奴等の事に
あた...!!
魔剣だけは絶対に
渡しちゃ駄目なの!
ヘルガが守るのよ
魔剣を
アタシが
囮にでも何でも
なってあげるから...!
だから
ヘルガ...
代わり
に...!
お願い!
困ったね〜
全然口を
割らないな
希望を奪い過ぎず
絶望を与え過ぎずが
師の教えだが
僕にはどうも
難しいな
なぁ君
せめてコレだけは
知りたいんだけど
君が口を
割らなくてもね
僕の〝禁具〟が
あれば
〝魔剣の秘密なら
君のママあたりが
何でも話して
くれるんだけどさ
どうして
君
そんなに
頑張ったんだい?
ねぇヘルガ
魔剣を封じて
世界を守るなんてさ
ほとんど見た事ない
外の人達の為に
頑張るなんて
ビンとこない
だろうけど
それでも
アタシ達が
命を懸けたんだ
絶対に投げ
出さないで
憎いか
奴等が
復讐を
望むなら
我を抜け
したいよ
アイツ等全員
殺してやりたい
復讐
もしも
だけど
抜かないわ
絶対!
アンタを
解放して
しまったら
一体
どんな恐ろしい
事が起こるか...
...何が...
起きた!?
斬ったのか!?
まさか...
...!!
そうだ
斬った
結界までも...!!
術式を解読した
訳じゃあない
それも
家や城”だけ
じゃない
...なるほど
力尽くで
『聖騎士団』の
結界を破った
「世界を滅ぼす力」
か..
納得だ
...コレが...
素晴らしい!
素晴らしい
力だ!!
まずは...
〝魔剣〟よ
”魔剣”...!!
マット・クーガを
仕留めてみせろ...!
処刑人
お前は
勘違いを
している
魔剣”の
本性について
勘違い?
ハッハ...!
いいや問題なく
理解しているとも!
「手にした者には
世界を統べる力を」
「それ以外には
災いを」
あれは迷信だ
知っているさ!
〝魔剣〟を
手にした人間が
得られるモノ
それは
「命の保証」!
〝魔剣〟は唯一
それが特権
己を抜いた者に
だけは手を出す
事が出来ない
しかしそれだけだ
得られるのは
たったそれだけ
だがそれでも
なお!
〝魔剣〟を
忠実なる
僕にする為に
この〝魔手〟が
あるんだ!!
魔女すら屈する
この。禁具〟を用いて、
クーガの部下
100名以上の命を
既に贄とした!
〝魔女〟も
〝魔剣〟も
確かに力は
人智の及ぶ
ところではない
だが精神ばかりは
そうはいかないんだよ!
それが
そもそも
勘違いだと
言っているのさ
.!!
魔女が封じて
いたもの
それは
「カ」
そして
「獣性」
封印前の魔剣”に
ついてなら
俺も少しは
知っている
止めろぉぉ!!
多くの
魔女”を
その手で堕とし
驕りが
あったな
その禁具は
頂に立つ者を
敬い畏れる
その心を極限まで
高め利用する
そういう仕組みだ
けれど本来の
魔剣には
理性も何もなく
あるのはただ
破壊の為だけの
衝動と肉体
敬う心も
畏れる心も
持たない化け物を
一体どうして
洗脳出来ると
いうんだ!?
これが
〝魔剣〟の本性
お前が
解き放ったのは
人の力など
及ぶべくもない
化け物だ
...大精霊”..
コレ以上
望むなら
左もくれて
やる
誰一人
死なせるな
...僕の
洗脳が
効かない...
いいやきっと
そうじゃない
「贄」だ
ちょっと!
そう
だろう
「賛」が
足りないんだ
どうなってん
のよ!!
何の為に協力して
やったと思ってんのよ!!
〝魔剣〟は操れるん
じゃないの!?
何とか
しなさ..
あっ..
ちょっ...
〝魔剣〟は僕に
手は出せないんだ
もっとだ...
「賛」を足して
戻って来るまで
もっと
「贄」が要る
もっと
たくさん
何度でも
試してやる
ああ
そうだ
住民はどこへ
避難しているん
だっけなぁ
せいぜい好きなだけ
暴れてやるといい
シュガ、
アシュガン...
!
気がついたかい
もう終わり
だわ...
アシュガンを
止める事は
出来ない
...封印...
解けちゃったん
だね
早く
私を置いて
逃げて...
近くには
居ない方が良い
魔剣”は
私達の一族を
ひどく恨んでる
だろうから
結局
...悔しい...!
役目も果たせず
このまま終わる
のね...
せめて...
最後に
せめて
キスぐらいは
してみたかった!
した事
ないのかい?
ないわよ...!
悪い...!?
おい!ろくに
歩けやしねぇ!
オレの足も
治せ!
どうやら
ギド
手札が
出揃った様だ
初めは
『聖騎士団』だけの
はずが..
更には封印を
脱した。魔剣まで
気づけば
〝大精霊〟に
処刑人
全く揃いも
揃ったもんだ
ではこちらも
出そうか
「切り札」を
ヘルガ
君の
その願い
僭越
ながら
我々に
叶えさせて
くれないか
え!!?え!?
え!!?
さぁ
目を閉じて
え...
ちょっと待って
ちょっと待って!!
駄目よ
駄目!
いや...!
駄目じゃ
ないけど!
え...これ
私の願いを
叶えるって...
まさか
本当に...?
ああ
この
のまさかさ
モチ
魔女
おおお
ちょっと
そ、そんなわけでんと
...
ああっ。
血の味で!
口に広がる
初めてのキスの味は
分からないけど
男の人の
唇って
やわらかい
ものなのね
済20話「魔女と魔剣
!
...
!!この
..
......!
え!?
何!?
!?
...!?
何だ!?
の悪寒は...!?
魔剣〟すらも
動きを止めている...!
一体...
何が
...
..?
何だ...?
...一体...
どこから
現れたの...!?
ギド
〝魔剣〟は
生け捕りが望ましい
右手は
使うな
...まさか!
そりゃ
そうさ
誰かが
止めなければ
戦う
つもり!?
何のために
一剛毅なる魔女』が
封じていたと
思ってるの!?
...無理よ!
「世界を滅ぼす力」は
大げさなんかじゃないわ!
その気に
なれば
魔剣〟アシュガンは
この世に斬れない
モノはない!
万物を斬り裂く
剣なのよ
...ああ
分かってるさ
〝魔剣〟の力は
強大だ
それは疑い
ようがない...
けれどね
違うん
だよ
唯一無二
じゃない
「世界を滅ぼす力」
なんてのは
いくらでも
あるもんなのさ
ぴょっ
この世界
にはね
.....!!
警戒して
いるのか...!?
魔剣”よりも
の男を!
きゃあ
っ!!
ギオオオ
魔剣...!
インター
お前も
そうなんだろう
大精霊同様
この男の放つ。
得体の知れない
何かを
恐れているんだろう!
仕留める
なら
今!!
!!!
...更に出力が
上がった...!
まさか...!
いや...
そうか...!
数百年ぶりに
〝魔剣〟は封印から
解き放たれたんだ...
鈍っていて
当たり前...
ここからか!
〝魔剣〟の本領は...!
「「つまりクソ強ぇって事か」
そういう事だ
オレよりか?
どうかな...」
オォオォ
ずォずォネォオナ
「だが、一度別に平気!!
野獣!
お兄ちゃん、どちらが止ん」
「興味あるね」
魔女
おおお
ちょっと
そ、そんなわけでんと
...
ああっ。
第21話「魔女と魔剣」終幕」
...ハッ...
安心しろ
右手じゃ
殴らねぇ
おら...
歯ァ
喰いしばれ
アシュガン
今から貴方を
封印する
意識は残るけれど
一切の身動きが
出来ず
眠る事も
許されないまま
永遠の不自由を
生きるのよ
騙したか
クエンナ
えぇ
えぇ
騙したわ
騙したわ
そんなことなんですか
出会ったわらったんだよ
貴方は
多くを
殺し過ぎた
もう...
許す事は
出来ないの
いっそひと思いに
死なせてあげたい
けれど
皆の望みは
そうじゃないの
死なせてあげたい
けれど苦しんで
欲しくもある
私の中には
貴方への憎しみと
もう一つの感情がー
...
いやいやあああ
せめて...
憎しみでない
その心が
なんですけど...
そんな...
私の子供達へと
受け継がれる事を
願うわ...
街が原形を
保っている...
驚いた
な...
これほど早く
我を止めうる者が
存在しようとは
だが
おかげで...
殺さずに済んだ
...全く...
どれほど
危機を招いて
やっても...
最後まで...
我を抜く事は
しなかったな...
思い通りに
...ならん...
ヘルガ...
全く...もって...
強情な女...だ
アシュガン...
落ちついて!
落ちついて下さい!
ここは結界で
守られています!
空は割れ
大地は揺れ...!
一体何が起き
てるんだ...!!
〝城〟とも通信が
途絶えている...
おい見ろ!
...ハァッ...
助けて...
ハァッ...
中に入れて
くれ...!
みサ
...
...えっ...
おぉおおおあおああ!!
...おっと
走り出したな
左に1mm
下に3mmだ
んな細かく
刻めるかよ
まぁあっちの身体と
違って器用な事は
出来ないものな
それじゃあ
まぁ...
死ななきゃ
いいな〜と
祈りつつ
適当に
やってくれ
...ファンディ
...めて...
...ねが...い..
もう...
や...めて...
聞かせろ
“処刑人”...
何故私達を
襲う必要が
あった
お前達の使命が
〝魔剣〟の回収
だとしたら
これ程の犠牲を
出さなくとも
容易に全う出来たろう。
マット・クーガは
融通が利かず
精霊の加護により
洗脳も通じる
保証がない
任務じゃない
僕個人の目的だ
残った手段は
奪い取る事だけ
魔剣が
欲しかった
年月をかけた...!
その為に長い
だが魔剣の力を
欲しがるのは
僕だけじゃない
僕以外の
処刑人...
『聖教会』...
誰もが
魔剣を狙う
クーガが魔剣〟を
回収してしまったら
その後僕のもとに
回ってくる事は
決して無い
...だから...!
......
なるほど
確かに〝処刑人〟は
本来二人一組
もう一人が
現れない所を
見ると
そして彼が
話せるのは
ここまでらしい
嘘は
言って
いない
処刑人は
契約魔術”により
口止めを受けてる
彼らの残った
使い道と
いえば
これ以上の
情報は望めない
処刑人は
暗部...
存在しない人間
だから
この甚大な
被害を及ぼした
事件の責任を
取らせる事
あくまでただの
真犯人として
しょっぴいてくれ
あぁ
ただし
生きたままで
ある必要はない
!!
これ程の規模の
魔術戦だ
ミンチに
仕上がったって
不思議はないさ
...違う...
違うんです
大隊長...!
私は...ただ
利用されて...!
:私は
甘いん
だったか
ああ
甘い
確かに
そうだ
私は甘い
私の正義は
決して善人の死を
許さない
悪人がその実
善人である可能性を
残したままの
死を許さない
だからどんな
人間であろうと
ギリギリまで
生かそうとする
だが
!!
一線を越えて
しまった者には
容赦はしない
とはいえ
失った
部下達は
兵士
......??..
あくまで
任務での
死だ
!
確か
身内を
奪われたん
だろう
どうしたい
......
...別に...
私の神経は
まともなの
そうか...
もう十分痛ましい
コレ以上見たくないわ
ヤるならどこか
よそでヤって
ーただ
一つだけ注文
生まれた事を
後悔する程度には
苦しませてやって
―了解した
...行っちゃった
あっさり
こんな怪しい人達の
素性も尋ねずに
恐らく薄々
感づいてる
あちこちで
暴れてるしね
俺達は
我々と聖騎士団一には
暗黙の了解があってね
戦争に
発展しかねない
火ダネ厳禁
...何で?
だから
知らんぷり
全面戦争して
しまったら
世界が消し飛ぶ
...フッ...
冗談でしょ?
まぁいいや
今さら
何者でも!
私の事
護ってくれるん
だよね
ぜひ
我々の力にも
なって欲しい
ぜひ我々の力にもなって欲しい
ああモチロン
玉のように大事に
お護りする事も
出来る
だがもしも君に
その気があるならば
...力に...?
あなたが
求めてるのは
〝魔女〟の力
でしょ?
だったら
駄目よ
力のほとんどを
〝魔剣〟の封印に
割いてる
実際に
使える力なんて
微々たるもので:・
.....!
ああ...
そっか...
...もう...
必要ないんだ
封印...
ギドはね...
左手で
殴ったんだよ
〝魔剣〟程の
化け物なら
きっとまだ
生きてる
ウチの組織なら
修復も出来るだろう
時間はかかるが
いつかきっと蘇るさ
死んじゃった
なら...
きっと世の為
その方が
アシュガンにとっても
良かったんだって
そう思ったん
だけど..
生きて
るんだ...
ふ〜ん...
これは〝呪い〟だ-
ああ
思えば一日
視たその時から
既に
気づいていた
駄目でしょう
ヘルガ
だが我慢がならず認めなかった
魔剣は
地下で眠らせて
おかなきゃ
いけないのよ
危険なの
だって...
だってさ...
すっごい
憐れじゃない?
厄災とか言われてた
えげつない剣なんでしょ?
それがこんなナリになって
目ん玉キヨロキョロ
させてるだけなんてさ!
大体眠らせとくって
眠れないんでしょ?
ずぅ〜っとカベ見てる
だけなんでしょ?
埃被ってさ
不憫過ぎ!
見てここ!
この溝すっごい
埃たまってるの!
こんな小娘に
本気で憐れ
まれてる...
この状況が
何より不憫...
...ククク...
...笑ってる...!
笑ってん
の?
アレじゃないの
怖過ぎて
笑っちゃう
みたいな
あー
キレ過ぎて
笑ってる
のか!
これ程まで
虚仮にされても
最早認めざるを得ないか...?
怒りの一つも
湧いてこんとは...
クエンナに
ふえっ
そして
憎しみではない
何か
これは〝呪い〉
いいやっぱいて認める
魔女の呪い”に
違いない
魔女
おおお
ちょっと
そ、そんなわけでんと
...
ああっ。
第22話「"待て"そのできない事情」
ねぇ
ん?
やりやり
聞きそびれて
だけれど
結局私の
大事なファースト
キッスって
マッ
あれ
ドアなんて
あったっけ
それより何か
言いかけてた
ろ?
なかったよ
今の今までは
やっぱり
いい
はっきり
させたくない
それで何?
ここがあなた達
ああ違うわ
そもそもウチに
本部なんて
ものはない
悪名高き『魔響教団』の
本部か何か?
な訳ないか
こんな小さいとこ
というか誰も
存在を知らない
ここは〝廻廊〟の
入り口さ
ヘルガ
君を安全に
お送りする為の
我々だけの
特別な道だ
という訳で
すぐ戻る
大人しく
待ってるんだぞ
ギド
傷治してけ
動き辛くて
仕方ねぇ
待ってる
だけだ
よかったの?
置いてきて
動く必要は
ないだろ?
うん...
教団にはいくつか
守秘義務があり
ギドは拒否
しててね
だから内部を
見せる事は
出来ない
それを守って
もらう為の
“契約魔術”に
君には同意して
もらったと思うが
そんな奴
なおさら
危ないわ
大丈夫
目的の為
任務に徹し
問題を起こさず
じっとしてる
気かしない
ああ見えて実に
合理的なんだ
ーただまぁ
頭では
理解していても
身体が反応する
俺の指示に
黙って従う事が
最善であることを
理解している
そんな例外が
いくつか
あるが..
利の無い事は
一切しないハズ
こんな片田舎で
都合よく出会す事なんて
まず無いだろう
だぁ!!
〝魔女〟
いた!!
いたよ!!
”魔女”!!
本当か!?
本当!
確かに何か
煮込んでた!
本当にいたんだ
大鍋の魔女
ほらね!
私の言う通り
だったでしょ!
信じないん
だから!
あぁ...
悪かったよ!
それで?
どうする?
人を呪う為の
毒薬を作って
んだな...!
大人に
言ったって
信じないしな
ボクらで
やっつけるしか
おい
・?
え?
何か
聞こえた?
...あっ
......
な...
何...!?
どこだ
え!?
〝魔女〟は
どこだ
なんだよ
急に降って
来て!
案内しろ
訳わかん
ねーよ!
面倒だ
弱から順に殺す
最後の一人になる
までに決めろ
あ...
案内!
案内
します...!
?
トントン
あの..
ここです
...えっ...
は..
入るの!?
危ないよ...!
カララと
あら
可愛らしい
お客様達ね
何だ...!?
あらまぁ
大変
足が
動かないの?
動かねぇ!
何とかして
あげなくちゃ
それは
深刻だわねぇ
!!
んだ
テメェら!
邪魔だ!!
!
左も
イカれやがったか
こら止めなさい
ケガ人は労わる
ものよ!
怪しい
モノじゃ
ないわよ?
秘伝の
塗り薬
ウチの人気
商品よ
!
あら
あなたずいぶん
治りが早いのね
この匂い...
テメェ
さては...
魔女”じゃ
ねぇな
お帰りなさい
ませ
〝廻廊〟のご利用
でしょうか
ああ。廻廊〟を
頼む
ここはどこへ
繋がってる?
SOO号室
628号室
700号室
というと..
第六大陸で
ございますね
700号室と
連絡して
おります
何を言ってた
のか
私にも分かる日が
来るのよね?
ああ
それが
いいね
モチロン
ギドと違い
教え甲斐があって
嬉しいよ
アシャフ様
たった今
こちらが
届いて
参りました
!
「黒」...!
...なぁにソレ
すまない
少し
待っててくれ
え!?
ちょっと...!
どうした
の!?
私はね
確かに魔術は
使うけれど
あくまでも
ただのしがない
薬草師よ
私が
魔女だなんて
魔女さん達に
失礼だわ
重たいー
持ってー
まじめにやれよ!
お前がいい加減な事
言い出したから
こうなってんだ
からな!
カララと
...
ごめんなさい
まぁまぁ
!?
今日は
お客様が
多いわねぇ
テメェ...!!
どこから
出やがった!
ドアが開く
まで...
何の気配も
無かったぞ!
.....
テメェ...
処刑人...!!
バゥ
バゥバゥ
バゥ
バウ
バゥ
ここがどこが
不思議だろう
ここは私だけの
世界だ
外套を纏って
いたければ
知覚する事は
出来ない
この外套の内側を
くぐった先にある
異次元
だがお前は
特別だ
五感は機能せず
思考すら
ままならない
だろう
わずかばかりの
自由を許そう
尋ねたい
事がある
処刑人»は
二人一組
私にはバートナーが
いるんだが
そいつがどうも
妙な動きを
見せたので
気づくのが
遅過ぎたらしい
後を追って
みたんだが
着いた時には
全てが終わった後の
ようだった
望みをかけ
残ったお前たちを
尾けてみたが
驚いたよ
世界から
「いなくなる」事の
出来るこの。禁具が
なければ
追跡はまず
不可能だろう
流石は
『魔響教団』だな
さて
状況を理解して
もらえた所で
本題だ
私の弟と
質問は
二つ
いたって
シンプル
〝禁具〟は
どこだ?
ねぇ
もう
いい?
......?
私も
その子と
話がしたいん
だけど
...アシャフ...!
何があったの!?
...あぁ
狼狽えも
するさ...
この町には今
あなたがそんなに
狼狽えるなんて...!
魔女がいる!!
!
それも...
アン...
ただの〝魔女〟
じゃあない
シェファ...
彼女の
名は
呪いをかけた憎き魔女”だ
久しぶり
茨閤勗智
突如姿を現した
因縁の魔女アンジェラ
再び目の前に
ギドに呪いをかけた張本人が
立った理由は何なのか
あたしの身体
そしてアンヤフが明かす
彼女の"系譜"とは...
アンジェラ!
アン・フュール
そう言えば
分かるだろう
使い心地は
どお?
会いたかったよ
と野球
魔女と野獣
単行本
第回巻
☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
コミックス発売当時のまま掲載しています。
魔女と野獣(4)
著
発行者
発行所
2019年2月1日発行(0)
森田浩章
佐竹幸典
©佐竹幸典/講
講談社2019
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2:22: