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Instructions:
presentedibyTous...
pesenteanKousuker
KousukeSalake
封w配
魔
佐竹幸曲
魔
ハァッ...
ハァッ...
...テ..メェ...
久しぶり
第23話「永遠なる魔女」
会いたかったよ
.....
この空間での
正常を保って
いる以上...
その外套”は
見掛けだけでは
ないな...!
この世に二つと
無い代物だと
思っていたが..
...ああ
これ
同じの
作っちゃった
いいね
これ
便利
ー!!
コピーしたと
いうのか...!
コピーしたというのか...!
でもあたしが
作ったのって
すぐにダメに
なっちゃうんだ
だから
良ければ
ただの
”魔道具”
じゃない
“無具”だぞ!?
それを
見ただけで
能力も
何もかもを
ありのまま
再現した
だと...!?
!!
後でそれ
ちょうだい
バカな
なぜ立てる!?
この女に
与えたのは
辛うじて光と音を
拾う目と耳そして
わずかに利ける
いだけだ...!
それ以外の一切を
奪われていると
いうのに...!
の化け物氏は
:連絡手段
は...?
運悪くたまたま
よりにもよってだ
ないよ
けれど
手段があっても
無駄だったろうね
そういった
タイミングじゃ
ないんだよ
すでに
〝糸が張って
いるんだ
何ソレ
どういう事?
人と人の
間にある
引力の話さ
呪った者と
呪われた者
その運命の糸が
互いを引き寄せ合う
為に動き出す
それを
糸が張る”と
いうんだ
両者には特別な
繋がりが生まれる
その力が
働いている間は
そう簡単に
割って入る事は
出来ない
とにかくまずい
状況だ
万が一にも問題を
起こさない様に
まぁ五体満足でも
「彼女」相手に
抵抗の余地は
まず無いんだけどね
どちらかに
なんだか...
ギドの身体は
治療の際あちこち
脆くしてしまった...!
だがあれじゃあ
逃げる事すら
ままならない
いや...
まぁギドが「彼女」
相手に逃げる事も
ありえないんだが...
落ちついては
いるよ
鴉は飛ばした
それよりも
君は中へ
戻ってくれ
ちょっと...
落ちついて!
ジタバタ
したって
仕方ない
なぜ?
一緒に捜すわ
君の安全を
預かってるんだ
ヘルガ
それにこれは
ギドの問題
巻き込め
ないな
だけど救けて
もらったもの
あなた達には
だから一度だけ
ギドの問題は
私の問題よ
大事なん
でしょ?
あのコの事
...
ああ
大事さ
俺の命よりも
ずっとね
ねぇ
不思議
だよね
ギドには
会いたかった
けれど
いつも側にいる
彼には会いたく
なかったからさ
この町に
潜んで
聖教会
「魔響教団」も
この町の誰も
本気にしない
ギド
キミしか相手に
しない様な
そんな噂
ただ
それを少し
流してただけ
たった
それだけの
細工で
こんなに
上手く
いくなんて
お互いの気が
向き合えば
運命って
便利
いつでも
会えるんだね
あたしの
身体
使い心地は
どお?
“魔女”の
肉体って
順応力の
塊だから
キミの魂に
合わせて大分
使い易くなってると
思うんだけどなぁ
...触ん...じゃ
.....
ねぇ...っ!!
自分が殴るのは
いいのに?
触られるの
嫌?
わがまま
メロオー
......
すごい
嫌そう
あたしが
憎い?
最近までね
別のコと
遊んでたん
だけど
飽きちゃった
のかな...
あんまり
楽しくなくなっ
ちゃってさ
ねぇギド
そろそろ
あたし達
本気でやり
合おうか
キスしようと
したんだよね?
でも駄目
危ない
なー
ちゃんと
解きたいなら
こんな方法
じゃないし
へえ
知ってるんだ
その方法
今でもない
追ってきて
ギド
道標は
あげるから
全て辿って
追いつけたら
あたしも
ちゃんとするよ
何十年ぶりか
忘れたけれど
あの日の
続きをしよう
教団にはもう
バレてる頃
だろうなぁ
そっか
コレがあると
見つかんないのか
良い
拾い物した
ホント
...必ずだ..
キミって
折れる事を
知らないよね
アンジェラ..!!
...
テメェ
だけは
必ず殺して
やる...!!
その目
好きだよ
ギド!!
......!
息がある!
大丈夫だ
!!
大丈夫なの
それ?
虫の息でしょ
ギドは息さえ
あれは大体
何とかなる
ちょっと!
アレ...!
...処刑人...!
アンジェラ...
.....
...この短時間で...
争った形跡もない:
一体何者なの
その魔女は
有名人さ
君も知っている
アンジェラ!!
アン・フュール
そう言えば
分かるだろう
嘘でしょ...
「アンジェラ」
って!
その
「アンジェラ」!?
ありえない
...!
だって...!
生きてる
ハズがない!
いいや
生きている
世界最強の
〝魔女〟の一角
永遠なる魔女
アンジェラ!!
アン・フュール
彼女は今もなお
この世界に
息づいている
......
ギド...
それが本当
なら...
なんて相手に
ケンカ売ったの
全くだね
んん...
ん...
...あの
刻まれた文字
そうか...
アンジェラの
残した物か...
始まるんだな
ついに
魔力
お兄ちゃん
ううん。
itchandehe
はぁっ。
ああっ。
第24話「雄弁と沈黙一序幕一
オッドマン
珍しいな
避難だ
目の下で見るのは
何ヵ月ぶりかな
暇を持て余した
ミシャが菓子作りに
没頭している
おかげで
太った
だけど仕方ないんだ
それは
悪かったね
今ギドの世話を
させるのは
危険だから
.....
ミシャか...
入ってはイケないと
言っておいたのに
ギド
起きてるか?
入るぞ
.....
見つけた
のか
あの女を
いいや
そういう
訳じゃない
なら
消えろ
ミシャが
食事を用意して
くれてたろう
何故手を
つけないんだ?
傷もまだ
そのままじゃ
ないか
食えば
治るのが
お前だろ
それをずっと
飲まず食わず
なんて...
...せめて
食べないなら
俺が治そう
見せてみろ
今度は
何を仕込む
つもりだ
.....!
あの時...
オレの手足が
使い物にならなく
なったのは...
よせギド
テメェが何か
しやがったんだろ
...ずいぶん元気
じゃないか...
治療の必要は
無さそうだ
二度は無ぇぞ
次やれば
そいそいつを
解く日を待たず
殺す
...悪かった
けれど
何もお前を
陥れるつもりは
何一つ無いんだ
物事が潤滑に進む為の
最善を行ってるんだ
無駄な事は
しないし
お前にとって
不利益な事も
しない
お前は
貴重な人材だ
それを失う様な
きっかけを
こちらから作る事は
決してしない
利害の一致を
お前は
理解している
だから大人しく
指示に従って
きたんだろう
だがそれでも
「妙な真似」だと
感じた時
それはあえて
大局の為に
そうしているんだ
もう一度
言うぞ
俺はお前の
前ではないし
お前の為に
ならない事も
しない
信頼も
信用も
今はただ
必要は
ない
それを頭で
理解していてくれ
さっさと
出てけ
いや〜
治るまで
動けないなー
骨折れて
るよコレ
フゥ〜...
痛たた...
.....
や〜れやれ
ひどい事
するね〜
懐かしいな
まるで
出会った頃の
様だよ
「見えてきたな
第五大陸の
とある村
『世界聖教会教団』の
本拠地である
第一大陸より
遠く離れた
第五大陸では
魔術的文明が
発展していない
何の魔術要素も
無い平凡な国
何ら魔術要素の
無い辺鄙な村
おけ
棺桶!
ねぇ
さっきの棺桶
でしょ!?
.....?
フゥ~...
見事に
何もない
だがこの村には
魔女がいる
“魔女”は
長らくこの村に
住んでいるそうだが
今まで目立った騒ぎを
起こした事はなかった
だから今まで
存在を知られる事は
無かったのだが
ついに
一目立った騒ぎ」
とやらが
起こってしまった
しかしこのほど
奇妙な事件が
相次ぎ
それが起こって
しまった以上
急ぎ〝魔女〟を
保護しなければ
ならない
死人が
出る
...行こう...
その前に
いつでも
魔力
お兄ちゃん
ううん。
itchandehe
はぁっ。
ああっ。
ーとりあえず
食料はこれで
全部だよな
第25話
他に買う物
あったっけ
ハルベル
何か欲しい物
あるか?
「雄弁と沈黙」
第二幕
ハルベル・ハーミントン
えー
遠慮
すんなって
今回の
茶葉も
染め物も
評判
良いって
村長さんが
かなり
奮発して
くれたろ
たまには
好きな物
くらいさー
わっ...
...!!
何す...
お前ら...
何てことして
くれた!!
あ!?
ウチの牛だぞ!
ありゃウチの
牛だ!!
知らない!
何もして
ないよ!
おい
よせよ
はっきりした
証拠もないのに
下手な真似したら
〝魔女以外の誰に
あんな真似が
出来る!?
擁護派の村長が
やがましい
人間の所業
じゃねぇ!!
頭のイカレた
〝魔女〟の仕業だ!
偏見だよ
それ
かなり古くさい
考えだと思う
クレイグ
今の..
二日前の事件の
話でしょ?
僕は直接
見てないけど
聞いた
話だと
そうだ!!
それも
バラバラの
死体がな!
そんな真似
人間に出来るか!?
家畜が空から
降ってきたって...
でもそれは
彼女だって
同じだ
...出来ないと
思う
僕達にそんな事
出来ないように
彼女にだって
そんな事絶対に
出来っこないんだ!!
...あぁ!?
〝魔女〟だぞ!?
この化け物
姉弟と...
何がどう同じ
だってんだ!?
やぁ失礼
!!
他人の問題に
口を出すのは
趣味じゃないか
どうやら
尋ね人が関わって
いるようだし
ずいぶんと
興味深い話を
していたね
〝魔女〟である
彼女に
そんな事
出来っこないってのは
どういう意味だい?
な...
何だアンタ!?
.....
...どういう
意味って...
そのまんまの
意味だよ...!
みんなが〝魔女〟と
呼ぶ姉ちゃん...
ハルベル・
ハーミントンは
魔術なんて
もんは一切
使えないんだ!!
へぇ...
あぁ!?
魔術が
使えないから
何もしてないって
いつのか!?
そんなモン
何とでも
言えるだろう!!
静かに
...悪いが
そろそろ
ご退場
願おうか
...な...
!
そういうわけでもないでしょうか...
そういうわけで
いいですけど、
このように
ここにいたまた2015年1月
彼を
下ろせ
あぁ...
お家へ
お帰り
ああ
気を
つけて
分かった
あ〜...
独り身かい?
いや
嫁がいる
俺も
そうかなら存分に
愛してやるといい
花なんか買って
帰るとどうかな
...そうだな
そうするか...
たまにはな
...今のって...
魔術...!?
まぁ
ちょっとしたね
怖...!
魔術って
怖い...!
......
アンタが
犯人?
もしかして..
ハハハ
どうだ
ろうね
まぁ冗談は
さておきだ
魔女〟様
君と話が
したい
私はアシャフ
見ての通り
一流魔術師
冗談に
された...!
君を捜して
いたんだ
“魔女〟である
君に
ぜひとも
頼みたい事が
あってね
...!!?
...うさんくさい
おじさん
うさんくさいよ
......
まぁ...
一応助けて
もらったし
お礼は
しなきゃな
...おい...
ぶつかったぞ
気をつけろと
言われたんだ
...?
!
おいおい...
まさか...
生身相手に
三重も
張る事に
なるとはね
どけ
邪魔
だ...!
...激しいね
そこの
“魔女”を
よこせ
何だよ今日は
次から次へと!
一体何の
邪魔をしたって
いうんだい?
オレの
獲物だ
ハルベルに
一体何の用
だよ...!
オレの
この面に...
この病に
見覚え
あんだろが!!
その痣...
.....!
あるんだな
!!
...!!
...!!
何だよこの
バケモン!!
彼女を
守ったのか...?
...消えた...
...
...見たか?今の
何だ
今の..
...まずいな...
化け物...
あの女だ...
見られた
〝魔女〟が
いるぞ...!
なら今の
化け物は...
...違う...
違うよ...
ハルベルは...
何もしてない!
“魔女”の...
親はいない
村の皆は俺達を
人間扱いして
くれないけど、村長は昔から
よくして
くれるんだ
この家も
用意してくれた
裏山や庭の茶畑で
採れた草花で
ハルベルが
染め物とか
お茶を
作って
それを村長が
知り合いに
売ってくれてる
評判
良いんだよ
沈話「嫌弁と沈黙」第三幕
びっくりする
ぐらい美味い
でしょ?
僕もこれより
美味いお茶は
飲んだ事ないよ
魔術は使えない
けど
...確かに
これは......
これも〝魔女から
受け継いだ
知識だって
なるほど
..君も
一杯どうだい?
美味しいよ
...意外だね
術を解けと
怒鳴り散らす
ものだと思ったが
冷静だ
無駄な事は
しないんだね
それに
気を失っている
間に診せて
もらったが
魔術による
身体強化の
痕跡がなかった
にも関わらず
ほとんど負傷の
ない頑強さと
そしてあの
力か...
ただの
人間とは
思えないな
その首の
痣...
それは
魔女の呪い”を
受けた証だね
...。魔女の呪い”..
......!
察するに
あるいは彼女が
その呪い”の
主であると
疑っている
!
その呪いの主についての
手がかりを彼女に
求めたんだろう
まずはそこから
解決しようか
おかわり
頂いてもいい
かな?
さて
え〜っと
君は..
ハルベルは
...名前?
オーエント
よろしく
オーエント
君に確認だ
喋る事が
出来ないね?
うん
そうだよ
ウチの家系は
代々魔女だけが
こうなんだって
何だ!
前は病気だって
聞いたのに
喋れないどころか
声すら出せないんだ
だって変だろ
こんな話...
色々とんでもない
もの見た後だから
話す気になったんだ
なるほど
だから
魔術が
使えない
皆魔術に
ついての知識は?
だって
ありがとう
では
お勉強の
時間だ
基本的な
魔術様式としては
魔力をもったものが
"呪文字〟の形を
なぞらえる事で
術が発動する
方法は一すでに
書かれた。呪文字〟に」
もしくは
「魔力を注ぐ」
「魔力そのもので
呪文字〟を書く」
ゴガ...
おぉ〜
ごちそう
しよう
!!
...テメェッ...
........
う..
固まっちゃった
まぁ
ともかくだ
ご覧のように
魔術の基本は
「文字」
呪文字〟と
よばれる特殊な
「文字」によって
行われる
しかし
例外もある
そして恐らく
それがハルベル
君の系譜
起源の魔女〟
神秘なる魔女
ルン。
ベーミントン
魔術の一切を
言葉によって
発する
〝召命魔術〟の
使い手だった
けれど
その肝心の声が
出せないのだから
魔術が使え
なくて当然だ
...そうなのか!?
よく知って
るな...
...魔術師って
誰でもそんなに
魔女に詳しい
ものなの?
そうでも
ないと思うよ
特に『神秘なる
魔女』について
知識ある者は
ごくまれだ
どうかな?
...あ?
ハルベルは
『神秘なる魔女』の
系譜だ
君を呪った。魔女と
一致したかい?
系譜の違い
なんざ何の
証明にもなるか
あの女は
肉体を
乗り換える
...へぇ...
そもそも魔術が
使えねぇだと?
ならオレを
ぶっ飛ばし
やがったアレは
なんだってんだ
あぁ
.....!
「矛盾」している
それも
問題だ...
...という意味
じゃない
問題という
のは
「敵」がいるかも
しれないって事だ
アレはまるで
ハルベルが
生み出した
様にしか
見えなかった
!
けれど
「ハルベルは
魔術が使えない」
それを大前提と
するなら
そう見える様
仕組んだ誰かが
存在するって事だ
あれを
大勢に見られた
以上
この先何か
悪いことが
起これば
全て悪しき
〝魔女〟の仕業に
なってしまう
だろう...
一応聞くけど
元々この村に
術師は?
一ヵ月程前から
奇妙な事件が
細々と起きていた
そうだが
その前後で
外の人間の
出入りは?
あー...
強いて言うなら
僕がそうかな
いないよ
一人も
...それも
特には...
父さんと
半年前に
越して来たんだ
まぁモチロン
魔術なんて
使えないけど
クレイグと
おじさんには
助けられてるよ!
村長と一緒に
俺達の事守って
くれてる!
そんなに
庇わなくても
大丈夫だよ
手当たり次第に
疑ったりしない
半年前なら
まぁ除外だ
んー...
手がかり
なしか
怖いかい?
あちらもまだ
納得してない
ようだね
獣の様な
彼女も
正体不明の
術師も
村の住民達も
君達姉弟は
敵意に囲まれ
過ぎている
...そんなはっきり
言わなくたって...
心配ないよ
それらから
君達を
守る為に
やって来たんだ
改めまして
私は、魔術の
魔術による
魔術の為の
魔術紺織〟
「魔響教団」
よりの使者
どうか
〝魔女〟様
私と共に
ぜひ教団へー
遅かった
じゃないか
帰ったよー
...あ!
また飲んでんの?
ハルベルのお茶
それ
仕方ないで
しょーが
美味しいん
だから
最後でしょ!
ハアー
もらって
きといて
よかったよ
お!これで
しばらく
安泰だ
ハルベルも
金とるべき
だよなそろそろ
お金以外で
返してるから
いいの
ズズ...
あ
そういえば
今日さー
どう思う?
...村を出る
なんてさ
現実感
ないよ
本気では
考えた事
なかったよな
だって...
この地獄が
終わるかも
しれないなんて...
いや!
外に出たって
ましになるとは
限らないけどさ!
第一うっさん
くさいし!
明日また
来るよ
本気になんて
してないよ!
大丈夫だよ
敵が多い
なんて慣れっこだ
今までと
同じだよ
俺達で
何とかできる
今まで
通りだよ
全部
:今まで
通り
ハルベルはさ
信じる?
アシャフって
人の事...
コト
そっか
そうだな...
理解
出来ない?
魔女の
保護がかい?
魔術を使えねぇ
“魔女”
ただの
役立たずだ
引き入れて
何になる
へえ
魔術を使えない
ってところは
信じてくれたのかい?
近くでずっと
見てりゃ
中身が一あの女」が
どうかぐらい
わかる
そうか疑いが
晴れたようで
よかったよ
けれど
役立たずってのは
違うな
覚えてるかい?
君の呪いの痣を
見た時の
彼女達の反応
明らかに
心当たりが
ある風だった
忘れてた?
思うに
吹き飛ばされた
衝撃で記憶も
とんだのかな
心当たりが
あって当然
なんじゃないか
恐らくあれに似た痣が
彼女の身体のどこかに
刻まれているんだ
おかしいだろ?
彼女は声が
魔術の源
それが代々
魔女だけ
声を失うってのは...
つまり
彼女のソレも
呪いの類い
ではないか?
実に
作為的だ
各企業代々は
強力無比だ
それを恐れた
〝魔女〟が
〝呪い〟によって
声を封じた
のではない
だろうか
...だから
なんだ
なおさら
使えねぇ
魔女の呪い”が
どれだけ厄介か...
確かに厄介
〝呪い〟を解くのは
困難だ
テメェ...
何か知って...
魔女の呪いを
解く方法が
たった二つだけ
ならね
待った
何の騒ぎだ?
クレイグ!
何があった!?
...!!
...出たんだよ!
それで...
またあの
化け物が出たんだ!
村長が...
...なんて
むごい..
オエエェ
よりにも
よって一番の
恩人を...
あの娘は
悪魔だ...
生かしておくべき
じゃなかった...!!
まずいんだよ
〝魔女狩り〟の
専門家って奴が
現れて..
村の奴らを連れて
ハルベルの家に
向かったんだ...!
何か...妙な
仮面をつけた
奴で.....!
...
処刑人...!!
確かにこれは
まずい.....!
僕も
行く!
二度目
だね
首に手を
かざすのは
今ので二度目
一度目は
あの化け物が現れる
直前だった
処刑人〟は
二人一組
ゴフッ...
君がその一人
だな
フフフ...
たったそれ
だけの事で
躊躇なく
引き鉄を引く
なんて...
何が除外
だ...
しっかり
疑ってたんじゃ
ないか
ズルい
大人だ
...何..
第27話「雄弁と沈黙一
ぐっ...
死ぬ前に
答えろ
〝呪い〟を
解く方法だ
テメェ何か
知ってんのか
こういう
場合は...
助けてやるから
答えろと
そう持ちかける
べきだ...
助け方なんざ
知らねぇ
どっちみち
テメェは殺す
楽に死にたきゃ
さっさと答えろ
駄目だね
それじゃあ..
脅かすばかりじゃ
得られない
ものもある
ベラベラ
と...
得たいなら
与える事も
覚えるべきだ
よく喋る
野郎だな
......っ!
“魔女の呪い”を
軽く秋空の方法は、
確かに
存在する...!
!
知りたい
なら...
彼女を...
こちらの条件も
るめ...!
ハルベルを
守るんだ...!
オレに
スーパ”魔女”を守れってつか...?
のか...!?
必要
なんだ!!
彼女の
存在は
必要不可欠
なんだよ...
“魔女の呪い”を
解く為には...!
「なぁハルベル
荷造りとか
しといた方が
いいのかな?
「家の物とか
どの程度
持っていって
いいんだろ
やぁ
遅かったな
お別れの挨拶
くらいはさせて
やりたかったんだが...
捕らえ
なさい
...でも...
大丈夫
抵抗は
しないさ
何だ
......
お前も
遅かったな
ああ
.....!
スヴェン...
殺した
のかい
を
オーエント
村の連中が
制止も
聞かずにな
...ふーん
!
ーー
最後に
オーエントが
教えてくれたよ
力を発揮
出来ないのは
う...!!
魔女の呪い”が
原因だそうだな
確かに
〝呪い〟の痣だ
...まいったな
力を
隠し持っている
可能性も考え
半年もの間
慎重に探りを
入れてきたのに
残念だ
魔女の呪いでは
解く術がない
ハルベルの
力を奪う事は
出来ないね
ああ...
処分する
しかないな
神秘なる魔女
の力は惜しいが
仕方ない
ハルベル
けれど
何よりも
残念なのは
お前のお茶が
もう飲めなく
なる事だ
.....
残念なら
スヴェン
処刑は
やめとく?
クレイグ...
今までこの手で
支え守ってきた
純粋で
紅茶はな
ポットに残る
最後の一滴が
何より美味
なんだよ
疑う事を
知らない
愛らしい
私のハルベル
親愛なる隣人としての
日々は堪能した
後は何より
最後の一滴を
味わいたいんだ
「〝魔女〟への
憎しみを扇動し」
相変わらずだな
テメェら
「〝魔女〟の持てる物
一切を火にくべる」
「浄火によって
〝魔〟を祓う」
ーだっけか
ずいぶんとお手本
通りじゃねぇ〜か
処刑人...!
何だ...
...クレイグ
逃げたんじゃ
なかったのか
こいつが
お前の言っていた
棺桶女か
この女...
ハルベルを守りに
でも来たのか!?
「魔響教団」の
術師とやらなら
まだしも
...なんなんだ
お前は
何故お前が
“処刑人”の
セオリーを
知っている!?
一体お前は
何者だ!?
邪魔だ!
!
さっさと
消えろ!
この棺...
こんな物を
持ち歩いて
鉄製か?
ますます
妙な女だ
ギウセ
!!
何が入って
いるんだ?
!
まぁこの
女は後だ
今はハルベルの
処刑を邪魔され
たくない
ンッ...
何してんだ...
逃げろ!
鬱陶しい
な
あーあ...
まだ殺す
なっての
もー
逃げられる訳が
ないよなぁ
たとえ死体でも
オーエントを置いて
逃げるなんて
心の優しい
ハルベルには
出来やしない
憎いのか?
:初めてだ
そんな顔を
するのは
!!
ハァッ...
魔術も
なしに...
“処刑人”から
逃げる事は
不可能だ...!
ハァッ...
守ると言って
おきながら
こんな事になって
すまない...
けれど
ハルベル
もう君に
託すしか
ない...!
いいかい
よく聞いてくれ
.....!
...あ?
何度言わ
せんだ...
逃げろっ
つってんだろ...
...チッ...
何しに...
来やがった...
「得る為には
与えなければ
あぁ〜...
メンドくせぇ...
テメェ...奴らが
憎いハズだ...
だから
言う
通り...
...殺ってやるよ...
テメェの代わりに
オレが殺ってやる...
こっから
消えろ...
テメェが死に
やがっ...たら
オレの
咲いが
見たか?
今の..
何かが...
棺桶に...
...っ..
とどめを
刺すと
楽になって
しまうのが
...何やら
元から
苦しそう
だったな
どうにも
癪だが...
むァァ
......
...何だ...
何だお前はー
......
クソッタレ...
感覚が
鈍ってやがる
...驚いた...
なるほど...
これが...
...
お前ら何を
ボサっと
してんだ!!
さっさと
〝魔女〟を
捕まえろ!!
こいつら
〝魔女〟を守ろうと
必死なんだ!
.....!
人質にでも
何でもなんだ
ろうが!
...そうだ...!
急げ!!
...人間?
...くっ...
待ってくれ...
腰が立たねぇ!
なるか
んなもん
もう
用済みだ
復讐は
してやるが
テメェの身は
テメェで守れ
「人、に〝命じる、
えっ...
!?
動くな
か...
体が...
動か...
〝火〟に〝命じる〟
鎮まれ
!!?
何だ!?
どうなってる!?
!!!
...ああ...
なるほど...
つまり...彼女の
肉体もまた
〝魔女〟だった
のか...!
“魔女との口づけ
によって...
二人は互いに
呪い”を
解き合った訳だ
そして覚悟
した方がいい
コレが
世にも稀なる
〝召命魔術〟!!
もはや
この世の
万物は...
彼女の言葉の
〝処刑人
mじるままだ!!
...まっ...
待って...
ちょっと
待ってくれ!
ハルベル!
〝おまえ〟に〝命じる
ベル!
ルベル!!
...
滅びろ
何てかだ...
ハルベルも...
あのだけおも...
«呪いというより...
“封印”だな...
まったく..
世の中...
だけあ...
だらけ
それにしても
ほんと
何度
思い返しても
スゴいよなー
ハルベルの
魔術は
俺自分でも
死ぬんだと
思ったのに
昨日の今日で
こんなビンビン
してるんだもん
心臓が止まって
いただけだから
何とかなったようだ
ハルベルは
まだ幼い
だけって...
だけって...
歳を重ねれば
死者すらどうにか
してしまうだろうね
さて
それで
君は
どうする?
すでに
話した通り
〝魔女〟との
口づけによる
〝呪い〟の解放は
あくまで
一時的なもの
それも
〝呪い〟を払う力は
純潔にのみ宿る
つまり
一人の魔女”に
つき一度きりだ
だから結局は
正攻法
呪いの主〟を
探すしかない
そして教団なら
〝魔女〟の情報や
さあ
君の知らない
あらゆる物事を
教えてあげられる
どうする?
......術?
ならまず
術を解け
テメェのあの
妙な汁だ!
さっきから
アレをもう一度
喰らいたくて
仕方ねぇ
一体
何の術だ!?
今まで
何を喰っても
こんな感覚には
なりゃしなかった
オレの身体に
何しやがった
死にたくなきゃ
さっさと解け
―...
もしかして..
分からない
のか...?
...そうか...
や〜れやれ
これは
どうやら
学ばなければ
ならないことが
山程あるらしい...
いいかい
君のその奇妙な
感覚とやらだが
術や〝呪い〟
なんかじゃなく
人が誰しも
持っている
感覚でね
恐らく
君風の言葉で
表現するとこうだ
つまり
「クソ
美味い」
ギド
お前の精神は
鋼だ
決して
折れず
他人の価値観に
染められる
事もない
たとえ魔術による
洗脳であろうと
はねのける
強烈な
我を持っている
それでも
出会ってからの
三年間で
多くを学び
自分の意思で
徐々にだが
お前は変化
してきた
それが
たった一度の
邂逅で
アンジェラ!!
アン・フュール...
あの日に
逆戻り
とはね
全く...
罪な
”魔女”だ
フゥ...
完治じゃ
ないが
コレで
何とか
動ける
ー積み上げた
モノが崩れ落ちた
訳ではなく
あくまで一時的な
癇癪だと信じてるよ
早く気を
鎮めてくれ
お前にはまだ
何よりも教えて
やりたい事が
残っているんだ
待て
何だ
そりゃあ
ーまだ何か
お前にとって
有益な情報を
隠していると
でも思ったか?
そういう事
じゃない
愛だよ
ギド
お前には
愛というものを
教えてやりたいんだ
魔力
お兄ちゃん
ううん。
Wirdhandene
魔女
ああ...
ああ...
第28話「地下4階一序幕」
世界には
八つの大陸
がある
世界で最も影響力を持つ
『世界聖教会教団』の
本拠地を有する
第二大陸
そこより東へ順に
第二第三と大陸が
存在する
魔術の生みの親である
「世界聖教会教団」の
お膝元より遠ざかる程に
魔術文明の
水準も低下していく
しかし第、大陸から
最も離れた第八大陸は、
独自の魔導技術により
充展している
あたりましたね!!!バンよ
あんなことはありませんが、
余談だがキドの
住居は第七人陸
とまぁ
それはさておき
お隣の第八大陸のおかげで
程良く栄えており
住むには快適
そんな世界だが
中にはいくつか異質な
領域が存在している
第七大陸と
第八大陸の
間の孤島
そこには穴が空いている
そこには穴が
空いている
どこまでも
深い穴が
...その穴が
どこへ繋がって
いるのか
それは誰にも
わからない
――なんて事は
毛頭なく
それはもう
しっかりと
解明されている
なんなら
旅行プランが
確立されてる
ぐらいさ
まぁ旅先として
選ぶなら
まず特権と
かなりの額
それと命を
懸ける覚悟も
必要だけどね
教団には
それが
揃っている
だから
許された
別世界へ
通じる穴
〝階層世界〟への
渡降を
ようこそご来館
くださいました
どうぞ右手の扉より
お進みください
アシャフ様
階層世界〟には
1から17の
階層があって
13
3
それぞれが
独立した異世界に
繋がっている
エラが
処刑人に
刻んだ文字
階層世界の
文字だ
「B4」とは
階数を表している
つまり
第4階層
階層世界〟外の
人間がピンとくる
のはここだけさ
アンジェラを
追うなら
ここに本人が
それに繋がる
手掛かりがあるハズ
チー
ようこそ
第4階層へ
こちらは正確には
第4階層への
最終フロアとなって
おります
第4階層は少々
危険な階層と
なっておりまして
渡降者であることが
知られると
より危険度が増すかと
思われます
ですのでこちらの
フロアでは衣装を
お召し替え頂く事や
当階層に精通した
現地コーディネーターを
お雇い頂くことなどが
可能でございます。
寄ってかない
か?
もしくは
ここなら
この世界の
基本情報
ここならこの世界の基本情報
地図や裏情報
マナーブックが
手に入る
それら全てが
頭に入ってる
コーディネーター
良い人材が
望みなら
オススメは
僕
第4階層を
熟知しているし
上級
魔術師だ
惹かれる
けれど
残念ながら
間に合っているよ
なんだ
つまんないな
どのように
いたしましょう
そうだな...
中流階級の
装いが
望ましい
上流階級の
社交場にも
出入りしたい
それら一式を
10日分
予備も
数着頼む
この棺の為に
頼むよ
それですと
大荷物と
なります
使用人と
馬車の
ご用意も
いたしましょう
大体の物は
このトランクに
納まるんだが
こいつは質量が
あり過ぎてね
圧縮できない
それと
最後に一つ
注文だが
全身を黒で
続一した衣装
それも
何点か欲しい
こちらの階層で
黒ずくめと
なりますと...
ああ
いいんだ
分かってる
......
かしこまり
ました
ーさて
準備完了だ
待たせ
やがって
たった
一日だ
あの量
でな
早い
もんさ
着心地は
どうだ?
知るか
ただの
布だろ
破いて
構わねぇなら
何だって同じ
モチロン
汚すな
破くな
だったら
クソ動き辛ぇ
着心地は
ともかく
よく
似合ってる
さて
では行こうか
気を
つけろよ
ギド
この世界じゃ
衣装をダメにする
機会は少なくない
何故なら
ここは
第4階層
オルエンシア・
セット
〝吸血鬼〟達の
棲む世界
吸血鬼...
さてまずは
合流だな
あ?
おや
言って
なかったか
今回は
協力者がいる
教団からの
強力な助っ人が
次巻I予告
吸血鬼〟達の
世界を統べるのは
作法
生態と
言ってもいい
マナー
お前は
女性だから
見知らぬ世界の理に
苦戦する
クソッタし
ノとギド
そんな
彼らの前には
現れる
新たな
協力者とは...!
何者だ!!
雪女と野音状単行本郷@巻
魔
単行本第回巻
さてギド
一年間の
研修ご苦労
今日からここが
お前の家だ
彼女はミシャ
管理人の娘だ
よろしく
ギド
身の回りの世話全般を頼んである
殴るなよ
身の回りの
世話全般を
頼んである
いいか
しっかり匂いを
覚えろ
さてギドの
世話をするに
あたって
いくつか
ルールがある
一つ
ギドに
触れては
いけない
どんな理由が
あろうと決して
破らないでくれ
ん下手すれば
頭を
ふっとばされる
ギドは燃費が
悪くてね
二つ
食事は
とにかく
大量に
はい!
お待ち
どーん
身体をよく
動かした日は
特に量が
必要になる
カロリーの
無いモノは
食べないから
注意
三つ
ギドが寝ている
場合は近づいちゃ
いけない
はわわ...
それと
プライベートでの
寝起きは
すこぶる悪い
ただ待つ
しかない
じゃあ
どうやって
起こしたら
いいの?
どうしても
という時は
良い肉を
焼いてやって
くれ
あ
起きて
きた
なにそれ
機嫌
悪そう
そして
最後に
ギドの着替えの
準備は全て
ミシャ
君に任せる
ギドは衣服に
あまりにも
頓着がないからね
ここ掛け
とくから
明日は
これ着て
出てね!
ほっとくと
どんな格好を
するか
分からない
どんなタイプでも
一人で着られるよう
には仕込んである
また
高そうなの
届いた!
物はこちらで
用意しておく
から
アシャフ
部屋着外着を
都度都度
置いておけば
勝手に着るよ
問題が
あるでしょう
とも
そりゃもう沢山
ギドったら
下着だけは
どうしても
着けてくれないの
......?
用途は
理解して
いるが...
必要性を
感じてない
らしい
分かった
この際だ
何とか
しよう
そういえば
着けてくれる
ようになったけど
今回の仕事は
南の島だぞ
一体何を
したんだろう
アシャフ...
☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
コミックス発売当時のまま掲載しています。
魔女と野獣(5)
著
発行者
発行所
2020年4月1日発行(02)
佐竹幸典
◎佐竹幸典2019
森田浩章
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2:22: