presentedあyr

Kousuke

RousukSatake

佐竹幸典

無血でキドを

確保出来れバ

最良

居所を擱メる

だけでもイイが

タダでギドの元へ

向かえるなラ

そしに越したこトはない

褒美をクれると

いうなら利用しろ

林用

でも「女王」は

高慢で気まぐれ

機嫌を損ねないよう

注意を払わなきゃ

佐竹_幸典

“我らが

女王陛下

感謝いたし

ます

「地下4階一第十

秘め隠された

「夜族」の居城に

お招き下さり

名もなき鬼には

身に余る

光栄でございます

礼はいい

望みを言え

この術師は

。魔女の連れ合い

だと耳にしました

そしてその。魔女は

陛下の手中にあると、

〈魔女〉とはその血を

口にしなくとも

姿ひとつで我らの

身心を酔わせ

魔女する室上の存在

なれど私どもにとっては

世界の外に生ける

伝説上の存在でも

ございます

私どもの

願いは一つ

一目...

ただ一目

その姿を拝する事

叶うならば

それ以上の喜びは

ございません

見るだけ...

それで満足か

我らごとき

下賤の鬼が

それ以上何を

望めましょう

...フッ

確かに

”魔女”は我等を

満たす全てが

詰まった

欲の壺だ

欲をかけば

身を滅ぼす

貴様等は

分を弁えるという事を

理解しているようだな

しかしただ

くれてやるのは

余興としては

物足りんな

.....!!

そうだ

...余興?

分からんか?

貴様等は

死ぬ

この城の所在を

知った者を

生かして帰す

つもりはない

......

...が

これは

余興だ

生き延びる

機会を与えて

やろう

貴様だ

跪け

頭を垂れ

頭を垂れ

乞い願え

......

『血族』達と違い

「夜族』にとって

跪き

頭を垂れる

行為は

絶対の服従を

表す...

貴様の連れ合い

のように

忠誠を

示し

傅くがいい

そうすれば

殺す理由もなくなる

望み通り

魔女も拝ませて

やろう

膝を折れ

「血族」の夜会

ダンウォードは

白タイを身に着け

王の前に跪き

道化を演じて見せた

それは

彼が彼の為に

用意した舞台で

『血族』達を踊らせ

弄んでいたから

彼は頭を垂れながら

嘲笑っていたのだ

だったら...

簡単な事

でしょう?

何も変わりは

ない

いつもの様に

ただ演じれば

いい

この舞台は

あなたのもの

でしょう?

クク...

舞台...か

ああ

確かに

貴様の言う

通りだ.....

だからこそ

この女にだけは

従わん!!

......

...ハァ...

抗うか!

希望はないぞ

!!

もぉー

分かってるん

ですか?

夜明けまで

まだ長いんですよ?

まァいいさ

本当に辛抱の

出来ない人

ですねー

どうせ暴れて

もらう事になルんだ

城にたどりついた

時点で目的の6割は

達成シている

ただシ

ギドは自分デ捜す

ギドは自分デ

捜す

「女王」ハお前が

責任をもって止め口

当たり前だ

百年だ

どれ程この夜を

待ち望んだか

ドルネイズ・

ギィワース

百年間

この女への

復讐の為だけに

それでも、

それでも、

そういうことで、

そういえば、

それでも、

そういうことで、

それはそうだな。それでも、

私の血潮は

脈打っていたのだ

貴様っ...

ダンウォード!!

覚えていたか

あぁ誰もが

そうだ

かつての私の

幻影に

誰もが未だ

怯えている

さぁ

私は帰ってきたぞ

恐れ戦け

...

...

手放せ

それは

ただの斧では

ない

チッ

.....

さっきの

もう一挺...

...なるほどな

どこぞの

“魔本〟みてぇじゃ

ねぇーか

あはぅぃっ...

警察が

こいつは

ゴキ...

代償か

...喰らって

やがるな

それは

違う

あくまでそれは

手斧の能力に

過ぎない

そいつに宿った。呪い。は

使う者の命を喰らう

支払うべきはお前自身の論

お前の全ては

もはや一女王」の物

今すぐ手放せ

振り続ければ

〝魔女〟の身とて

どうなるか

だから

何だ

今すぐ

くたばるって

もんでもねぇ

命なんざ

あの女を殺るまで

保てばいい

...

そういえば、

それでも...

...

そうだな...

そういえば、

そういうことですから、それではないのですが、

...

そういうことで、

...

...そういえば、

そういうことで、そういえば、

...

そういうことで、

...

...

...

はいはい

...

ダンウォード

この死に損ないめ

滅びの機を

見誤った貴様に

今こそ正しく

死をくれてやる

第34話

『地正4階一第十二幕ー

...

そういうことで、

...動きに

精彩がない

.....

それに傷もろくに

癒せぬ体たらく

ダンウォード

貴様

満足に血を

待られていないな

...よくも

その様で

のこのこと

.....

しかし

妙だな...

やけに兵共の

集まりが悪い

体どこで

何をしている

ダンウォード

今のあなたじゃ

女王」には敵いません

絶対に

一魔術を扱える

吸血鬼〟」

そんな生易しい

ものじゃない

「女王」は

おそらく

〝魔女の寵愛〟を

受けています

魔女は愛した者と

口づけにより契りを交わし

...

自身が持つ物の内

いずれかを分け与える

事が出来る

それは

長い時を生きる

生命や

知識

人の心を魅了する

美貌や血

そして「女王」が

〝魔女の議愛〟によって

与えられたのは

〝魔女〟の持つ

強大な力

「女王」を相手にする

という事は

魔女と対峙する

事に等しい」

.!!

.....

オスカー...

貴様には

分からん

その絶対の

掟に則り

力ある者が

上に立つ」...

思うままに

力を振るってきた

それを

相手が強大で

あるからと

今更ながらに

逃げ回れと

いうのか...?

そんな

真似が

出来るか

我ら

吸血鬼〟は

名誉なさ

生になど

何の価値も

ありはしないのだ

...

.....!!

...今宵は

月が満ちている

...最も

月の魔力に

愛された者...

...この凄まじい

戦いぶり..

勝機と見て

いいのかな

ゴホッ...

ゲホッ...

なるほどのない

それにしても、そんな

お客さんのサイトから

たぶんこんなに

...早く

ギドも

救けなきゃ

限界が近い

ですよね

ごめんなさい

僕じゃ何の

力にもなれない

この結界を

維持する事

くらいしか:

心配は

いうない

問題は

ナにもないさ

誰でもいい

......?

早くその男を

止めろ!

...

そういうことで、

...それでも、

そういえば、

そういえば、

そういえば、

そういうことで、

そういうことで、

そういうことで、

...

...

...

...チッ

目を奪った

つもりか...!

待ち望んだぞ

この瞬間を

顔面を潰せば

しばらく動きを

止められる

〝魔女〟の力に

賭り!

鈍りきった

その眼で

止められる

ものなら

止めてみる

「「女王」の

頭を...

しばらく

動きを止める...

そのしばらくが

「吸血鬼〟相手には

死も同義だ」

貴様の

勝利だった

だろう

互いに

かつてのままで

あったなら

ダンウォード!

再生力の

底上げ

魔女の力をもって

すれば容易い事だ。

魔術への

想定

百年経っても

何一つ学びが

ないとは

未だに

己の牙の前に

誰もがひれ伏すと

思っているのか

私は力を

貴様は衰え

失ったのだ

ゴプッ...

.....

虫の息だな

しかし。吸血鬼〟が

そう簡単に

くたばるなら

世話はない

そういうことで、

陽の光を

ため込んだ

魔道具

それではないのですが、

そういうことですが、

それでも、そういうのは、

本来この大きさは

じっくり時をかけ

灼き殺すものだが

今の貴様なら

すぐだろう

ククク...

魔女の力に...

ああ

魔道具か...

クク...

好きに灼き

殺すがいい

私は〝吸血鬼〟として

誇りあるままに

死ぬとしよう

無様だな

百年前

ダンウォード王に

楯突く者など

誰一人いなかった

「力ある者が

上に立つ」

その掟の下に

力のままに

喰らい

犯し

全てを手に

してきた

同じだ

貴様は

敗北した

何一つ掟を違えて

などいない

より大いなる

力が

貴様を喰らったに

過ぎん

くたばれ

ダンウォード

そういうことで、

かつて

誰一人として

いなかった

ダンウォード工に

楯突く者など

誰一人ー

「Windows」では、Androme

魔王

...

ちょっと

不思議だな

第40話

「地下4階-第十三様ー」

人間よりも

はるかに優れた

者達が

何故我々の手を

必要とするのか

「国王陛下」

人間が思う程

『血族』は貴方達を

甘く見てはいない

数で勝り

陽を恐れず

何より我らに

ない力を持つ

魔術師

上から来た

それらを多く

抱える貴方達の

力が要る

あの悪魔を

止める為に

...

何だ!?

...これは...!!

術師とは...

「百年前

我ら吸血鬼〟の

理の外

力を欲し

外法に頼んだか

矜持すら

棄てたなら

貴様等に

何が残る

『血族』共

第4階層

オルエンシア・

セットは

ダンウォード王の

天下だった

ついに

「国王陛下」までも

悪魔の手に

掛かったそうだ

女は喰い

荒らされ

それ以外は

気まぐれに

殺される

「夜の王」

あの暴君を

誰かが止めるべきだ

王侯連中が

魔術師を引き連れ

討伐に出るんだと

ああやっちまえ

「夜の王」

死すべし

呼んだかね

夜の王

その名を

呼べば現れる

神出鬼没なる

暴君

人の世は

ただの餌場

その腕を振るえば

悉くをなぎ倒し

敵になり得る者は

誰一人いない

吸血鬼〟の王に

これほどふさわしい

方はいない

我等の掟を体現

する有り様に

『血族』の連中にすら

心酔する者も

血族の

面汚しめ

しかし

ダンウォード王には

信奉者達すら

理解し難い

唯一最大の謎があった

人間は

どれ程甘美な血が

流れていようが

あくまで

餌でしかない

中には

その血を気に入り

格別の龍愛を与える者も

少なくはない

だがこれは...

一体何故だ

あろうことか

ダンウォード王は

人間の女を

正妻に迎えた

人の子は人

鬼の子は鬼

では

人と鬼の子は?

兄上

力ある者が

上に立つ」

人との子を

望むなら

玉座は一代

限りとなる

理解出来ない

力の信奉者で

ある貴方が

何故その血を

薄める真似を!?

黙っていろ

「橋」となる貴様には

無関係だ

我が月

寝に就く前に

ご挨拶を

お父様

お怪我を?

そういえば、

これは

私の血じゃあ

ない...

...ごめん

なさい

さぁ

もう

お眠りなさい

...また争い事

でしたの?

自由気ままに

ふるまう貴方は

魅力的

私にそれを

止める権利も

ありません

けれど

共に側で

子供達の成長を

見守れたなら

どれほど...

近い内

『血族』との

戦争がある

大きな

戦いだ

煩わせるな

陛下

...

どうぞ

もうお休みに

なられては?

......

魔女め...

陛下

「王の品位と

誇り」を

それだけは

忘れないで

ダンウォード

.....フフ

”魔女”

ですって......

本当に

そうなら

良かったわ

皆が私に

夢中になる

魔女”と

いえば

噂に

なってる

本物が

出たんですって

もし。魔女〟が

現れたら

貴方の”力”は

通用するかしら

ふっ...

ふふっ...!

...悪い

方だわ

王妃様が

ありなから...

こんな事...

かっ...

はっ...

ずいぶんと

得意気だな

自身が

選ばれたつもりか

売女め

...ハァッ...

ハァッ...

...この程度すら...

まともに

癒えないのか...!

何故こんなにも

弱い...!!

この肉体は...

この血は

何故こんなに...!!

力があれば幸せ?

力があれば

君はもう

泣かないで

済むの?

我が人生に

おいて唯一つ

後悔などと

いうものが

あるとしたら

あなたが、

あの夜だ

『血族』共との

決戦を目前に

心は躍り

興奮を抑え城を出た

興奮を抑え

城を出た

振り返る事は

なかった

ああ

そうだ...

せめてひと目

せめて

ひと言

せめてー

...陛下...

ダンウォード陸下!!

...城が...!

人間共に...!

そういうことですが、

初めて

だろうな

ダンウォード

〝魔女〟の力を

受けるのは

...

そういえば、

そういえば、

へえ

息があるの?

火あぶりを

免れても

〝吸血鬼〟なら

陽に灼かれる

半身に流れる

人の血のおかげか...

けれど

死への抵抗を

持たないのも

また人の血

長くは

ないわね

......

何故人間に

城が知れた...

聞きたいのは

そんな事?

答えは

出てるんでしょう

それよりも

貴方の家族達が

焼ける様を見ていたわ

最期の言葉が

知りたくは?

何も

何の言葉もなく

ただ泣き叫ぶ

だけだったぞ

......

子の身を

優先して

その様か...

あっけない...

復讐なんて

遂げてしまえば

虚ろなものね

さようなら

工様

...殺して

やるぞ...

殺してやる

ドルネイズ...

機会が

得られれば

何か

機会さえ...

あなたに何が

あったかを

知っています

ダンウォード王

もしも復讐を

望むなら

...

どうか

僕と契約を

...っ!!

...このまま...

為す術なく

灰になるつもり...!?

復讐を

誓った

怒りは...

憎しみは...

何の力も

もたらさないん

ですか...!

何だおい

ガラ空きだな

そういえば、そういえば、

そういうことで、そういえば、

そういえば、

そういえば、そういえば、

.....

面倒な代物を

持ち出してくれたな

斬りつけた者の

血を喰らい

溜め込み

溜め込み

解放する

あれ程の

質量の刃...

ここへ譲るまでに

一体

いや...

どれ程の血を

降らってきた...!!

...チッ

...

...

...

そ、そ、

...

ここでは、これは

バヌジッ

そういえば、

とおい!!

...

そういうことで、

そういえば、

そういうのは、

...

そういうことで、そういうことで、

やぁ

.....

遅くなった

かな?

カラスなら

とっくに来てたろ

あれはただの

エスコートさ

そして一女王」を

どうにかしない

限り

勝算は

ねぇぞ

救け出した事には

ならない

このまま

朝日は拝めそうに

ないな

奴じゃ〝呪い〟は

解けなかった

あるさ

見たろ?

不死身に近い

肉体による

慢心

王者の

傲慢

隙だらけだ

強者は格下に

必死になりたく

ないのさ

それを相手に

時を稼ぐだけなら

難しくない

稼いでどう

なるってんだ?

時さえ稼げば

きっと

後はあの二人が

どうにかしてくれるさ

...絶対か?

ん~~...

そういえば、

...

そういえば、

...

...

...

...

...

...

...

...

そういえば、

そういうことで、

...

...

そう願ってる

魔道具だが...

あの斧には...

見覚えがある

手にしたからと

いって自在に

その力は

持つ者次第

一体...

どこに

そんな力が...

単身で男共を

切り伏せられる

モノじゃあない...

力や速さだけ

じゃない

ギドには

きっと

彼女なりの

経験や強さが

あるんでしょう

ダンウォード

僕の血を

飲んでください

契約によって

あなたはもう

僕の血しか

受け付けません

たとえ

〝魔女〟の血で

あっても

あなたには何も

もたらさない

最後に口にしたのは

いつでしたか?

そんな身体で

何が出来るんです

流儀や作法に

こだわって

このまま何も成せず

灰になるんですか?

......

それこそが

重要

なのだ...

連中を

見ろ...

我等の争いに

人の...

魔術の力を

引き込む者共

魔女から得た

力で偽りの玉座を

手にした者...

どいつも我らの

本分を見失い

何と醜いことか

「王の品格と

誇りを」...

私も所詮

奴らとそう

変わらん

...言葉とは

呪い”だな

教団と組み

貴様と

契約し

だが

それでも..

際の際...

腹の底で

復讐の為

何でも利用すると

決めた...

いまだ

その〝呪い〟が

どうにも

余計な真似を

するのだ...

...驚いた

あなたの

復讐は

あなたの為だけに

あったんじゃ

ないんですね

ダンウォード

あなたの拘りは

分かりました

けれど...

復讐も成せず

教団員として

仲間を見捨て

僕等の契約すら

ろくに守れない

これがあなたの言う

誇りある姿だと

いうんですか?

......

黙れ...

負け犬と

心中なんて

黙れ!!

潔い事だけが

美徳だと思わないで

ください!

僕は

まっぴらです

復讐の為なら

己の全てを

投げ出し

たとえ首だけに

なろうとも

喰らいつく

そういう者も

いる...

あなたはあの日

僕の手をとった

だったら覚悟を

決めてください!

憎き『女王』を討つ

それが全て

やるべき作法も

美学もない

復讐の為

用いる手段に

限度などないんです

ダンウォード!!

そういうことで、

そういえば、なんですか

...

そういうことで、

...全く...

小煩い

奴だ...

...初めて助けて

くれましたね

フゥーッ

...クソッ

ダンウォード?

貴様は...

随分な

勘違いを

している

何度も

言ったはずだ

大層な信念など

ありはしない

今まで荘んで

きたのは

千極

個人的な

理由ー

男の血など

一度と

飲まん

それを

曲げるんだ

オスカー

高くつくぞ

抵抗は

済んだか?

その肉体に

収まっていれば

死を免れるとでも

思ったのか

「女王!!

...お逃げを...

!?

何だ?

若い衆達は

知らない...

何故...!

陛下..

貴女も見た事は

ないだろう..

忘れて

いたのか...!

満月の夜に

ダンウォードに

歯向かうなんて...

...

...

そういうことで、

...

誰よりも

月に愛され

最も色濃く

『夜族』の血を引く

彼が吸血鬼〟の

「王」でないなら

一体誰が...?

勿体ぶった

ものだな

それが貴様の

力か!

しかし

無力だ

〝魔女〟の力

の前では

・確かに

あれ程の

姿でも

〝魔女神手には

心許ないかもしれない

しかしドルネイズ・

ギィワース

君は果たして

〝魔女たりえるのか?

...目で

追えん

捉えきれん

―――魔女”の

恐ろしさとは

無尽蔵の魔力

瞬時に引き

出される術式

そしてそれを成立

させる膨大な知識

どれが欠けても

“魔女”の力とは

いえない

ダンウォードの

速度に見合わない

術を放ち続け

この期に及んで

力任せの大振り

確かに一女王」は

「力」を与えられた

だが

どうやら

ただ..

それだけだ

でもちょっとしたら、

途方もない

力だ...

なのに何故だ...?

私が与えられたモノは

いなるか...

この力を

どう振るえばいい?

俺の嫌なことになり

アンジェブ...

私は知らない:

...

魔法

ですよね。

ちょっと

「Windonder」では、

バンバ

...

力が全て

しかし

非力で弱々しい

その姿が

儚く美しいのだと

多くの男共がそう

言うのなら

きっとそう

なのだろう

私の持てる

唯一の”牙〟

やがて

私の“牙〟は

王の喉元にまで

届いた

か弱く

しとやかな

女が

男達の何かを

惹きつける

しかし

求めている物が

それならば

行き着くのは

よりか弱く

よりか弱く

より儚い者へー

昂る夜に私を抱くのは...

昂る夜に

私を抱くのは..

壊しても

構わないからだ

この無大な身体に

生まれ落ち

多くを

諦めてきた

この期に及び

私は

人間にまで

劣らなければ

いけないのか

大丈夫だよ

力があれば

何だって

手に入る

何だって

君が望む物は

第41話

「地下20階一終様ー

...

あ、あぁ...

...

...

そういうことで、

...そういえば、

......

...

そういうことで、そういえば、

「女王」が...

敗れたのか...!?

そういうことで、

そういうことで、

そういえば、

...

...

...この力にも...

底が...

あるのか...

...気分がいいだろう

答えろ

ドルネイズ

吸血鬼〟と人との子は

陽に灼かれようとも

灰にはならん

耐性が

ある

百年を

経て...

だがどれだけ

捜しても

娘は

どこだ

遺体の数は

合わなかった

I66

気に掛けるのは

そんな事か...

顔も覚えちゃ

いまい...

貴様の

娘なら

“我が月”...

気付かなかったか?

側にいた...!

“魔女の幸として

生きながらえて

いるぞ...!

どういう意味だ!

...ッ器〟!?

...「あの女」が

いやがるのか..

...見守って

くれている

誰をだい

君をか?

それとも

ギドか

君は窮地だが

......

なぜ

現れない?

...貴様等の

足を止めるのが

私の役目...

私を信頼して...

城を出たのだ

〝寵愛〟か

当然。魔女は

寵愛によって

与えた分は失う

それに

一生の内

授けられるのは

一度だけ...

確かに

大事でなければ

与えやしない

けれど

薄々感づいて

いるだろう?

アンジェラは

肉体を入れ替える

彼女にとって

一度きりなんて

ものはないんだ

君だけじゃ

ない

〝寵愛〟を

受けているのは

...おい

...っ

...ぐっ...

...

...アンジェラの

メッセージか

.....

...私は...

ゲームの...

歯車なのか?

貴様と...

アンジェラの..

最期まで

手には

入らんのか...

私は

一度たりとも

愛されることは

なかったのか..

「女王」は

討たれ

それ以外も

満身創痍

上手く事が

運び過ぎたな

首がなければ

分からないか?

貴様の弟だろう

ダンウォード

彼は少しばかり

我々への助力が

行き過ぎた

中立である

「橋」としては

問題だろう

これからの

我々『血族』の

新時代には

不要な

男だ

...!

〝魔女〉以外は

皆殺しにしろ

「夜族」の血は

残すな

ゴプッ...

...ハァ..

!!

...流石に...

...ハァ..

ガタが

きたな...

...科学”と...

“魔術”...

合わせるべきでない

物を掛け合わせた

弊害か...

.....

どうなって

んだ...

アシャフ

何を後手に

回ってやがる...

いつもの

小細工は

どうした..

こういう

手は

オマエが真っ先に

狙いたがる事だろ

...まぁ

ダンウォードという

大きな誤算も

あった...

ゴホッ

お前が捕まって

なければ...

いくらでも

やりようは

あったね

けれど

これで

いいんだ

これが

最善さ

...

そういえば、

そういえば、

そういうことで、

それでも、

空が..

...おい!

!!

...何だ!?

それでも、

それでも、...

.........

...

...馬鹿な...

まだ夜が

明けるには

早過ぎる...

...

僕が

呼びました

「オルエンシア・

セット」

この階層には...

いや...

全ての階層には

創造主がいる

一人一階層

17の世界に

17の創造主

分かる

だろう?

17人だ

世界を生みだす

世界を生みだす

そんな真似が

出来る者なんて

他にはいやしない

初めから

正攻法で

十分なんだ

〝偉大なる魔女〟

リオネル・

オルエンシアの

系譜_

オスカー・

オルエンシア

彼が力を振ることは

れだけで

...これは...

太陽の光か...!!

魔女の系譜と

いっても

困った点も

あるんです

僕の家系は

日の出ていない

間は力も

魔女としての魅力も

失われるし

何よりも

超源の魔女の

術や知識だけで

なく

趣味趣向まで

受け継いで

しまった事

おかげで

性別に見合わない

好みがいくつかあって

困っちゃいます

......

偉大なる

太陽の力

.....

吸血鬼でなくとも

灼き尽くす

だろうね

紛いものでは

ない.....

これが本物の

魔女の力...

望み過ぎたのだ

ドルネイズ

その身に

余る

多くを...

ー兄上

その傷は?

......

とんだ

じゃじゃ馬だ

殴られて

当然

一発で済ませて

くれたんです

感謝しないと

疑問が

ある...

......

何故〝血族〟達に

慈悲を?

殺せた

ハズだ

“作法”だから

「階層世界」に

直接影響を

与えるのは禁忌

それが創造主である

魔女達のルール

僕の目的は

禁忌を犯し

「夜の女王」と

それを生み出した

者の排除

アンジェラにも

それなりの

罰を受けて

もらわないとね

ダンウォード

あなたにも

彼女を追う理由が

あるでしょ?

残念だ

玉座に

未練は

ないらしい

...疑問と

いうなら

何より

不思議な

事が一つ

「女王」は

アンジェラに

心酔していた

器として

差し出すなら

自分の持てる

最上のモノを

選ぶはず

「女王」はどうして

あなたの娘を

蒸し出したんでしょうか

どうして

あなたの娘を

百年もの間

側に置いていたん

でしょうか

さぁな

.....

...チッ

硬ぇな

〝吸血鬼〟の

牙ってのは

ダンウォードの

牙なら特に

だろうな

治すよ

看せてみろ

.....

どうだ?

ギド

魔女〟の血の

味は

格別な

そういうことで、そういうことで、

そういうことで、

...

そういえば...

...

......

...

...そういえば、

そういえば、そういうことで、

...

...

...別に

...

...

ただの

鉄の味だ

...

...

そういえば、

...

魔法

ですよね。

ちょっと

次一巻1予告

2021

年11月>

予定...

門米。

〜。

野獣

単行本

第◎巻

☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、

一切関係ありません。

☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

魔女と野獣(8)

発行者

発行所

2021年4月1日発行(0)

佐竹幸典

©佐竹幸典2021

森田浩章

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