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BizonMSSDELIXE

パーズコミックステラックズ

女屋兎士

9784344800120

10月10日に開催されたタア84344800120

1929979012017

ISBN4-344-80012-5

c9979¥1200E

雑誌5424013

定価:「本体1200円」十税

発行=幻冬舎コミックス

発売=幻冬舎

今回は今回のコースが始まったのですが、

この時点であるのでありますが、

まあ、それでもいいのですが...

これからのように

...

それはそれなのですが、

また、これからのスーパークなので、

うん。そういうわけじゃないですか

それは、このようなものですが、これからも

それが2016年10月16日から

それでも、もちろんこんなことを知っているので

プロローグ

第1話

工房の町・ギル

カラクリ

第2話

第3話

遠い記憶

...

第4話

森の三賢者

...

第5話

二人の気持ち

...

話潰

第7話

ピピの決、

実際、このままだけどならないと思っているのかもしれませんですが、

第8話

8歳の誕生日

そういえば、そういえば、

そういうことで、

カイ

そんなに急いで

どこに行くの?

うん...

ちょっと

今日は

遊べないや

ピピも行く!

まってて

帽子とってくるから

え...

現実的には、このように、あの

それはそれだけではなかったが、

それでも、私はもちろんですが、

それでも、

今回の記事については、お

そういえばそうでしょうか。

ありがとうございましたが、

ピピ全然面白く

ないとこだよ

実は僕の...

だめ

言ったら楽しみが

へっちゃう

ピピ

トロッコ乗るの

初めてなの!

ほらじょうちゃん

あんまり大声出すと

脱線すんぞ

うそだー

すごい

すごい!

こんなことばっか

言うんだ

カイは

トロッコ

何回目?

うーん

...

たくさん

トットんちだ

トットー

トロッコって

たのし~~

トットー

カイの彼女は

元気がいいな

誰?

!?

どこいくの!

おー

いい

う~~~

さぶっ

あーピピ

カイー

彼女なんか

じゃない

楽しみがへっちゃうから

知らなーい

...

今日降りそうだから

気をつけなー

うーん

カイだんだん

高くなってきたね

もっと高く

なるけど

大丈夫?

え?

う...

うん...

あれは?

ああ、千年以上昔の

工房だよ

千...年?

このあたりの

地盤がゆるんで

今の場所に移ったんだ

この地から出た

初めての金だったからね

でもここから

純度の高い自然金が

出たから大騒ぎさ

今でもまだ

ここの金鉱脈は

掘りつくされてないんだ

カイって石のこと

話してると嬉しそう

夢中になって

男の子って

ばかねー

...

もう

ここはタチの海

ほら水が

紫色たろ

えタチの実

ひろいたーい

ちがうよ本当に

あるわけじゃなくて

たとえって言うか...

なーんだ

ビピ寒くなってきた

まだ?

あと

一時間

くらい

きんと張り詰めた空気の中、

トロッコはゆるやかに

勾配を登って行き

今はもう

ほとんど使われなくなった

引き込み線に入り、

僕にとっては見慣れた

景色が見えてくる頃には

ビビの口数は少なくなっていて...

ピピ

ついた

じゃあまた

夕方通るからよ

ここで

まってな

ダンに

よろしくな

ダン?

ありがとう

ジリさん

雪...!!

カイ.....

まだ?

もう少し

つかれた...

足がいたい

おぶって

あげるよ

いい

そう

子供あつかい

しないでくれる

簡単に

引かないでよね。

カイ?

なんかいつもの

カイとちがう...

ラウル...

ムーマ...

キカ

...父さん

この鉱山で

父さんと僕は

働いてたんだ

物心つく頃には

トロッコで鉱石を

運んでいたよ

ラウルは同じ歳で

ムーマは3つ歳上で

僕と同じように

働く子供はたくさんいて

キカはまだ4つだった...

まさか...その子たちと

カイのお父さん...

あの岩が!

うん

崩れてそのまま

基石になっちゃった

やだ...

カイは器用で

カイは魚とか

カイの両手のひらには

へんなアザがあって

カイは働き者で

力が強くて

石とか好きで

カイは.....

ピピ?

ごめんな...さい...ピピ

トロッコ楽しいなんて...

カイは仕事で乗ってたのに...

ピピ

カイが工房に来て

一年たったのに...ビビ..

カイのことなんにも知らない...

ずっと一緒だったから

カイのこと全部知ってると

思ってた...

ああの

あのさ...

やっぱり

人で来れば

よかった...

森が来てる...

ピピ

森があんなに

近くに...!!

すごい...

森は必ず

彼女の周回軌道上に

現れる

だから森の上空を

見上げると

マリィ...

ピピ

本当はピピに

ついてきて

もらいたかったんだ

だから

きてくれて

嬉しかったんだよ

本当?

うん

カイ...ピピ泣き虫だから

嫌いになった?

せんせん

ピピとずっと

なかよしでいてくれる?

うん

ずっと...すっとね

神はマリィに

人々を幸福にせよと言われた。

人々が争うことのないよう言われた

人々が頑なな心を持つことのないよう言われた

【ビリトの書創世記】

マリィを見てると、とても優しい気持ちになれる

言えなかった言葉が解凍されて自然にこぼれ出てくるんだ。

マリィはこのビリトの地を

いや

数百とあるあらゆる地を包み込んでくれている

ぶしっ

ははなが~~

見ないで~~~

!!

「遠い冬の日の

思い出ー

この次の10歳の夏

僕はマリィの一部になった

そして18歳になった今

僕たちの最後の一年がはじまろうとしている...

おはよ

大陽が大地に恵みをもだらすように

月が夜を暗闇から

そっと開放してくれるように

マリィは僕たちを見守りながら

ゆっくりと

この世界をまわっている

・第1話・

それでも、

...

工房の町・ギル

その時期には、これからの

そういうことですから、

これからは、「いいでしょ」というのは

やっ

ファフの

はあ

おはよ

ピピ

おはよ

ごはピピの庭

誰もが息を飲むほど美しい

この庭の装飾は

すべてビビの手によるもの

みんなに

油あげてた

ところなの

数が多いから

大変だ

本当

と笑う

ピピは嬉しそう

んなっていうのは

ビビの父親ガシジさんが

ビビへ毎年贈られる

誕生日プレゼント

工房随一のカラグリ職人である

ガジンさんらしいこれらの動物機械は

ゼンマイを巻くと

とても精巧な動きを見せてくれる

やっぱり

ガジジさんは

天才だな

ピピね

今年の誕生日には

すごいもの

頼んだんだ!

なに?

って聞いても

教えてくれないのが

ピピなんだよね...

ひ・み・つ

おーい

ピピ

パパ

18歳の誕生日は

特別だもん!

そこにいるのは

カイかね?

ガジジさんは

両親のいない僕の

父親がわりに

なってくれている

また目悪く

なったんじゃないの

こんにちは

ガジジさん

僕は8歳から2年間

ガジジエ房で働いていた

10歳の時工房をやめて

一人で働きだしてからも

物置に住むことを

許してくれている

ピピ

ダムルさんとこに

頼んであったクランク

取ってきてくれんか

にこっ

ごねんね

つきあって

もらっちゃって

いいさ

ダムルさんにも

会いたいし

こんなこと

だーけ!!

何も何だっ

して

へへへ

ここは正房の町・ギル

ビリトの地の半数の人々は

この工房で生活してい

ここでは様々な機械が作られていて

他の多くの島々と物々交換している

ギルは細分化した技術屋集団であり、

発明集団でもある

おはよ

ピピ

カイ

おっす

おはよ

ピカダダ

あはよ

ちょっちょさん

カイはすぐ

虫とか子供に

囲まれるのね

坂の多いキルはちょっとした迷路

10年前初めて

ギルに来た時

迷子になったっけ

でもやわらかい由線の建物は

迷っていても気持ちがいい

こんにちはー

父のおつかいで

来ました

...

あっ

ビビ

あ親父留守だけど

聞いてるから

おいっ

あれ

お茶でも

飲む?

いいや

大丈夫

ロすすぎだ

ばかだなもっ?

はい

おまたせっ

きれい...

パパいつも

ほめてるよ

カイ

うん

カジジさん

ここのクランクは

芸術品だって

あ...

ありがとね

ダムル

親父に

伝えとくよ

ピピは

いつも

カイと一緒

なんだな...

また

ピピ

かわいー

ねえカイ

ちょっと

遠回りして

帰らない?

ごめん

なに?

ううん

なんでもない

またマリィのこと

見てたんだ

トット

なに作ってんのー

やあ

ピピ

カイ

これ掘削機の

新機軸なんだけど

ここにねじ歯車入れるっ

つーの僕のアイディア

ひとまわり

小さくできるんだ

キャ

だろ

へー

トットすごいな

そのコレと

アホは

ほっとけ

おやじ

こんにちは

こんにちは

クロドさん

夢写

撮ってやっか

やったー

あれじゅピピにあまいの大

カシャン

どうした?

なんだろう?

この音...

どうかした?

わかん

ないけど

カイがなにか

見つけたのかも

なにっ

そりゃ

大変だ

僕の耳はどんなに小さな音も

どらえることができる

僕はこの能力を使って

地下の水脈や鉱脈を

見つける仕事をしている

大変だよ

カチが

すげに

どうした

どうした

10歳でガジジエ房をやめたのは

この鉱脈探しの仕事を

一人で始めたからなんだ

カイが

動き出した

...

音を探してる時の

カイの顔って

がっこい

どこ行くんだ?

どうか

しましたか?

いや

カイがな...

製鉄工房に

向かってるぞ

機械室...

まさか

こんなとこに

金助か......?

カイが...

どうした?

すごいもん出るかも

しれんぜ!

温泉とかな

下痢を目撃たするためのギアのような

もので

りできる。いわば数枚上隣の頭脳部が

あはははほはは

すみません

お騒がせして

聞き慣れない音が

聞こえたから

機械室の故障だと

思ったのね

そうか

そういうことか

確かに

ここが壊れたら

大事故になりかね

ないからな

おれの

メイリーちゃんが

原因とは...

しかしこんな

なんで

あんなところに?

いやー

でもさすが!

カイの耳は

すごいな

猫が

ほこんだん

だろ

ていうか

おじさん

これからも

頼りにしてる

からさ

カイ

やっちゃったー

メイリー

ちゃん

って...

工房では

こんなことでも

大騒ぎ

たぶん明日には

全員が知っている

ことだろう

夢写

ピロロ

みんなで

夢写撮りまーす

ならんでー

ちょっ

ちょっと

待った

俺たちも

ピピと

うつる

夢写なんて

久しぶりじゃ

わしらも

いいかの

いいなー

ゆめしゃー

なんだ

なあ

僕らも

いい?

もうちょい

つめてー

はいかいっぱい笑ってー

いちにーの

夢をうつす機械と

夢写機...

いい名前だなって思う

この世界では

何も起こらない

みんな穏やかで

争うことを知らない

本当に僕たち

夢の中にいるみたいなんだ

あちてたって

ここになっといいな

第2話

カラクリマリィ

それでもいいでしょうか。でも、

そういえば、それでもいいからな。

カイ

カイが昨日から

帰ってない...

はあ

やあ

ピピ

トット

礼拝

いこ

これ

できて

あれ?

でかいだろ

今日から

うちの工房で

働くんだ

こんにちはー

こんにちは

マル

この子

マル

ピピです

こう見えても

僕らより

コ下だよ

たまさんないで

つありません

マルはこの前まで

鉱山の男だったんだ

カイと一緒だね

あの

カイは?

それが昨日から

いないの

探索に夢中になると

何日も帰ってこなかったり

するのよね

カイに

会いたいん

だってさ

いやあ

ほら礼拝

遅れちゃうわよ

カイの噂は

鉱山の方にも

聞こえてくるよ

ママ

なんで。ピピピ

てれ?

マルエ房は

初めて?

うん

ここでは

いろんな機械

作ってるの

そう

パンをこねる機械や

洗濯をする機械

とかね

そうなの

この島の人達は

パンは手でこねるし

洗濯は手でするわ

おはよー

見たこと

ないだろー

変よね

はよー

マル

見て

ここは

歯車工場

みんな人を

驚かせることばかり

考えてるんだから

歯車とちょっとの

動力さえあれば

作れないものはないって

キルの男達は言うわ

うちの

パパとかね

マルも

明日には

そうなってるよ

でも僕

不器用

たしな~~

トットの

言うこと

信じちゃだめ

明日からじゃ

なくて

今日からよ

おかいし...

おいしいセリフ

もってかんだ!

ギルの礼拝堂って

地下にあるんだ

へんなの

マル...

ひいっ

ほら...

ここ...

こんにちは

メグさん

よお

はあ

はあ

やあね

義手

義足工房

だよ

本物

みたい...

このあたりの地下は

人型工房って

いうのよ

世界中にはここの

義手・義足で助かってる人が

たくさんいるわ

はあ...

ビビのババも

右手の親指

義指なんだ

え!

探究のためなら

危険をかえりみない

工房の男達も

それは同じ

ここは

カラクリ

エ房

本来なら

人間の形を作るのは

神様の仕事よね

...

悪いことしてる訳じゃ

ないんだけど

そんな後ろめたさが

こんな地下に人型工房を

作らせたのね

海面よりも

下に行くの?

噂には聞いてたけど

工房ってすごい

ところだな

お前は

のろまだけど

知恵があるから

工房へ行けって

父ちゃん

単に僕のこと

じゃまだったん

じゃ...

マル

自信

なくなってきた...

そんな

ギルの人達の

知恵の結晶

礼拝堂よ

♪ッ

ピトッ

ピトッ

地下40mに

巨大な空洞...

温水が流れてる

...鉄鉱石の

かたまり...

でも多少音が

にごっている...

極鉄力......?

石、長石・方解石

藍晶石市字石縞状鉱石

石の響きはどれも美しい

ただけはすべてを教えてくれる

正直な身体

そして

こうしていると

石の中にもあの音が

浸み込んでいるのが

よくわかる

大空を満たす

あの音が...

知恵が優しさを

産み

知恵はこの地に

恵みをもたらしました

さあ

祈りましょう

くるよ!

マリィをお守りする

森の三賢者”だ...

すげえ

驚くのは

まだ早いわマル

え?

工房の...いいえ

現時点で

人間がもてる

最高の技術が

ここにはあるわ

私達は技術を極めることで

人間の限界を知り

神に対する尊敬を深めるの

このオルゴールの

音色大好き...

キャ

なんだか

やられたーって

カんじたよ

すごいよ

ピピ

あんなの

初めて見た...

僕もいつか

あんなの

作って

やるんだ!

すごいなー

工房って......ぐす

工房に来た

ばかりのカイは

コーフンして

泣いてたっけ...

カイ.....

カイが呼んでる

のね!

えっ

カイ?

戻ってきた

!!?

ありがとう

カーイ

!!?スッ

心配したぞ

いつも

ありがとう

あれ?

彼はマル

あの

マルです

よよ

よろ

ファン

なんだ

ってさ!

ギルの

新入りくんよ

よろしく

マル!

カイ

なんか

見つけたんだね

うん

トット悪いけど

掘削技師の人達

呼んできてくれないか

やった!

僕カイと

話しちゃ

ったん

だね!

すごいね

トット

油が出るかも

しれない

って!

トット達が

戻ってくるまで

2人きりか

うん

今日

礼拝堂

行ってきたの

カイだけ

ずるいって

本物の音

聞こえてるんだもん

ピピオルゴールの

音聞きながら

思ったの...

今も

聞こえてるの?

うん

湿気があるから

少し音がくもってる

けどね

その音楽は大空をいっぱいに満たしている

10歳の夏、僕は初めて気が付いた。

マリィから音楽が聞ここえてくるということに

美しく...少し悲しいメロディ!.

とてもゆったりとした

どんな音が

カイをそんなに

夢中にきせるの?

ちぇっせっかく

2人きりなのに

ちょっとはピピのほうも

むいてよね

え?

これは...

これはマリィの視線

...?

リィが僕を見てる

どうしたの

ピピ?

なんだか...!カイが

遠くに行っちゃうような

ダカする

なんて言えないよ

ごめんねっ

目にゴミが

第3話

遠い記憶

今日はカイと

市場へ来ています。

今日のカイのおともは

そっちゃんか...

市場は大古の森が

化石化してできた岩肌を

そのまま利用しているの

ほれピピ

たんともって

いきな

ルサ島の果実は

今日来た

ばかりだよ

いい

におい~~

ビビは市場にいる時が

一番幸せ

ありがとう

色とりどりで

とてもきれいだし

何より人の優しさが

そこに並んでいるような気がするから

ジャナル島の

新作が来てる!

この服

かわいい!

サイズ合えば

いいけど

どう?

カイ

うん!

よく似合ってるよ

ピピ

じゃあ

いただきます

ジャナル島は

服作りの島

ルサ島は土地が

豊かな農業の島

ムルム島は

皮製品の島

それを見ています。

その他多くの島々の食べ物や衣類

生活道具が、ここに集まってきます。

カイ

上いってみよ

かわりにこの島から

機械製品や銀材を分けているのは

ピピ今度は

油見つけた

そうじゃないか

たいした

もんだ

たんまり

もってきな

ピピじゃないもん!

カイが見つけ

たんだもん

おっ噂をすれば

なんとやらだ

ふくれない

ふくれない

きーもーちーいー

人と人が

島と島が

世界中で物々交換

とても単純で完全なしくみでしょ

夏だ~~~

それはそれ

うん!

僕らも行こーか!

ピリトの夏は短い

だから思いっきり

楽しまなきゃ!

キーっ

...

よか!

あなたたちと

こんな夏を何度も

過ごしてきたね

楽しくて短い夏...

この夏がいつまでも

続くといいな...

一緒にずっと笑っていたいな

母ちゃんに貝がら

送ってやりたいんだ

手伝うよ

うん

そうだよマル

みんなで拾おう!

の感じ...

こん意識が遠のいていって

原色の水泡が体の中を通り抜け

何かも体験したことがある...

闇.....

闇.....

まっ暗闇...:

そして

その先には

強烈な光!

トット

カイはー

あれ?

え.....?

わからない...

カイ

あー

カーイ

カイ!!

やだ...

これじゃ

あの時と

同じじゃない...

ピピッ!

カイは泳がないの?

ごめんね

カイ......

してるだけで

きもちいいんだ

ごめんね

ピピ

ピピ

ピピ

しっかり!

ピピ!

カイ?

ピピ

うん...

また...

またカイが

消えちゃったかと

思った~~~

心配させて

ごめんよ

ピピ

カイは10歳の夏

行方不明になったんだ

今日と同じ

海で.....

トット

カイ

あの岩まで

乾永ね!

あ.....うん...

カイはギルに来て

まだ2年目で

泳ぎは得意じゃなかった

鉱山では

泳ぐことは

ないからなあ

ビビはそれを知ってて

ちょっとしたいたずら心で

勝負をしかけたんだ

いちにの

カイはそれきり

姿を消した...

工房中の人が集まって

必死に探したけど

見つからなくて

ビビは自分を

責めながらずっと

泣いていたっけ...

数日が過ぎて

みんなはあきらめた

ビビ一人をのぞいて...

ごめんね

カイ...

ごめん...

どうかカイカ

戻ってきます

ように

そう......私

昼も夜も

祈り続けました...

マリィ...

どうかカイが

戻ってきます

ように

ごはん

持ってきたわよ

さあビビ

食べよう

カイカ

戻ってきた時

ビビが元気じゃ

なかったら

悲しむと思うな

いいの...カイはもっと

おなかすかせてる...

うんえええ

ピピ

どうか...

どうか

カイが...

いくつもの昼と夜が

過ぎていきました

マリィ...

どこにいるの?

見えない...

見えないよ...

ガンジ

もう連れて

帰ろう

む...

だめ!

もうすぐ

...

もうすぐ

カイが帰って

来る...

祈り続けて

15日目の夜...

やほっほっ

奇跡は起こったの...

この15日間のカイの記憶は

消えていました

そしてこの日から

カイの耳は、全ての音を

捕らえるようになったのです

あの空白の時間を...

思い出した...

第4話

森の三賢者

そこにいるのは

カイですね

おかけなさい

礼拝堂にある音楽の間は、

夜になるとグワルさんのつく

楽器の奏でる音楽で満たされる

グウルさんは神官であり、

優れたガラクリ楽器の職人でもある

眠れない人

心に疑問を持った人

悲しい気持ちになった人

ここは、そんな人たちが

自然と集まってくる場所

おや

なにか

不思議な話を

持ってきたようですね

聞いてください

グウルさん

覚えていますか

僕が

行方不明になった

10歳の夏を...

カイトット

ビピがそう言った

瞬間でした

まぶし...

あの岩まで

競永は

え?

これは

僕だ...

見えてるの

その視線...

カ僕を見てる

見つけた

もしを持つ者..

しるしを持つ者?

はい

そう聞こえ

ました

ここは

森だ...

森へ......?

すばらしい

...

...

カイ

手を

手?

「見つけた

しるしを持つ者」

カイが生まれつき持つ

その両の手のあざ

それがなにかの

しるしだったのかも

しれません

神の意志である精霊が交じなり、

「がなどなり、森はうまれた。

子である森に

マリィはぴったりと

ついてきていて

その顔は僕一人に

微笑みかけて

くれているようで

まるで...

まるで人間の

少女のようだったと?

どれだけの時間が過ぎたのでしょう

聞こえてくるのは

聞き慣れない言葉

ああ森は今

どこか遠くの地を

通過しているのだな

ふたたひ意識が

闇に消えていき

真の暗闇が訪れました

神は森を守るよう

三人の賢者をおつくりになられた

一人は鉄の賢者

一人は婦の賢者

一人は金の賢者ビリトの書

しるしを持つ者よ...この言葉はマリィの意志である。これよりお前の両耳は精霊の騙きをとらえるであろう

お前の左の手は扉を開き、右の手は時を動かすことができるであろう

これより先お前は人を超えた存在となる

〝終わりの音『はやがて訪れる

この記憶とともにその時は訪れる...

森の三賢者に会い

精霊の囁き...

つまり森羅方象の

音をとらえる耳を

もらったのですね

ええ

海から戻った僕は

すぐ自分の変化に

気が付きました

意識を集中すると

あらゆる音を

聞くことができました

大地の地下深く流れる

水の音や

冬の澄んだ日には

島の反対側で泣く

赤ん坊の声

遠くはばたく

鳥の音

感情にも音が

あるんですよ

そしてあの音が

聞こえるように...

たゆたゆと流れるような

優しい感情の音

細かく震える悲しみの音

神はマリィに

音楽をあたえた

その音楽は人々の心を

幸福で満たすだろう

ビリトの書

私も聴いてみたいものです

その音楽を

それはとても

透明な音楽で

少し悲しい

旋律...

カイ

こちらへ

千年以上前

この礼拝堂を掘っている際、

発掘された道具の数々です

古い文献の恐ろしい記述を

証明するこれらは

人を殺すための

道具...

言い伝えによると

昔この世界では人と人が

殺し合っていたと言います

己の欲望を満足させるべく

大地や物を奪い合い

その歴史は何万年も

続いたそうです

そんな世界を

見かねた神は

大雨を降らせ

人間と大地を海に沈めました。

その後つくられた

新しい人間が

同じあやまちを

くり返さないよう

マリィをおつくりに

なられたのです

きっと

マリィの奏でる音楽が

人間の心を浄化して

くれているのですね

「左の手は扉を開き

右の手は時を動かす」

これがなにを意味するのか

私にはわかりませんが

カイは

10歳の夏

神の一部になったのです

神の

一部...!?

世界中の

すべての地で人々は

理想のために働いている

その根底にあるのは

人に喜んでもらいたい

という気持ち...

もちろんその

もしマリィがいなかったら

本当に人と人とが

大地や物を奪い合い

殺し合ったり

するのだろうか...う!

第5話

二人の気持ち

「パロの地」は巨大な木が

天高くそびえ立つ島です

そのバロの木から落ちてくる

実がこの島の住人の

生活の糧になっています

中の果実をくり抜き乾燥させた

その殻は他の島々にわけられ

住居や貯蔵庫として

利用されています。

バロの果実

決して美味しいとは言えない

その実を食べると

バロの人々は

甘美な気分になり

自由に複数の人々と

愛し合うそうです

落ちてくる実はマリその意思であって、

その実を食べるとそういう気分に

なるのだから

それは自然なことなのだと

パロの人々は言います

ところ変わって農業の

「ニアの地」では

男島と女島に分かれています。

...

(子作りの秘

(女偽)

男島では

男どうしが

女島では女どうしが

結婚します(!)

でも仕事では男女が助け合い

自由に島を往復し

とても良い関係だそうです

そして:年に一度

子供を作るためだけに

中央の島で交渉を持ちます

生まれた子はやはり男女で

分けられ皆の共有財産として

大切に育てられるのです

このように

男女の形は

色々ありますが!

ピピ

カイもう

始まってるよ

私たちのビリトの地では

当たり前に男女が結婚し

一生生活を共にします。

ちょっと変わっているのは

その結婚の申し込み方

キーラ

誕生日おめでとー

きれい...

キーラ

女子は18歳になると

結婚が許されます

男子の年齢に

決まりはないけれど

すすーっ

カメぼれ

アダモも

かんぼれ

まあ若い人が

選ばれることは

そうありません

アッ

コチッ

「告白」が許されるのは

年に一度

コアッ

ガチ

女子の誕生日

だけ!

キーラに告白

するのは二人が

アダモが

踊りだしたぞ!

ナナンは

カラクリの

贈り物だ!

兄ちゃん

しっかり!

二人とも目一杯の

アピールをします

キーラの「卵」をもらうために

アダモかな

なあ

どっちだと

思う?

うん

ナナンだろう

いつも

キーラ見てたら

わかるのにね

キーラか

踊り始めた!

女子も告白の前に

自分をアピールします

キーラが告白するのは、

アダモかナナンか?

それとも別の男か?

あこの際不注意で明を割って知っているのは、まった場合、結婚の意思なしと見なされているのですが、る。それ程に卵は重要なもの。その場合、アルエ会は開催され

独身でいたい場合は3日前から割れた卵を家の前に置き続き思表示するその場合ごの誕生会は開催されない

この卵を渡された人が

キーラと結婚する権利が

あたえられるのです%

ラムジ

え?

受け取って

下さい...

おおー

これは

予想外!

キーラが

ラムジに告白

したぞ!

ほっ

本当に

僕なんかで

いいの!?

ラムジ

返事は!?

急展開!キーラは

シャイで告白できなかった

ラムジに告白!

ビリトの地に大きなドラマが

また一つ生まれました

おめでとう

コノヤロー

ラムジ

ん...

ありがとう

うれしかったよ!

ナナンアダモ

この後二人への祝福と

勇気を持って告白した男子達を

称えるため持ち寄りのバーティーが

開かれます!!

いいをれ!!筆室でとり行う。

単後日親族だけで正式に疑問

ピピ

もうすぐだな

ああ

いくぜ!

おれの兄ちゃん

ビビにいくって

うちも

私んとこも

いよいよ来月

ビビの18歳の誕生日です

ヒュ

ピピ

ちょっとこれに

のっかっておくれ

こう?

パパ

足をここに

かけて

よし

そのままな

223

223と

195

311

ちゃんと来月

間に合うよね

260

19:31:64.2

今回のはかなり

手こずっているがな

まあ楽しみに

していなさい

期待してるよ!

パパ

もうすぐわ

カチャ

カチャ

ねえ...ママ...

なあに?

ええ

そうよ

ママが結婚したのって

ビビと同じ歳だよね

ママから告白したんでしょ

なんて言ったの?

「ガジジ

今年だめでも

来年もまた告白

します」って

キャ

それでそれだ?

パパは!?

クスクス

ややめてくれんか

気が散るっ

君とは15歳も離れているし

僕の無骨な手はあなたには

似合いません」

「それでもいいのですか?」

........

ははは.は

やだもう!

パパ

かっこいい!

パパ...ママの告白を

受け入れてくれて

ありがとう...

ピピがいるのは

パパとママの

おかげだもん

ピピはもう

決めてるんでしょ?

うん

カイは

やめとけ

え?

ピピ

こっちへ

パパはさみしい

だけよ

だから

許してあげて

ママにだけ言うね

ピピ...ずっと.....

カイが10年前

工房に来てから

決めてたの

カイの声

カイのしぐさ

カイの笑顔

なんで

こんなにもカイのこと

好きなのかな?

ピピ.....

でもピピ

自信ないよ...

だってカイ女の子に

興味ないみたい

なんだもん...

カイが話すことって

マリィの話ばっか

まさか...

ね...

森の記憶が甦ってから

僕の中で何かが変わった

近頃の僕は気がつくと

マリィを目で追っている

夜になると次の朝を待ちこがね

マリィが見えない日は

そわそわする

僕の信仰心が強くなった...

そういうことだろうか?

キーラと

ラムジの声...

あ...ん

ちがう...

僕が目で追っているのは

マリンの髪

マリィの

マリィの腕

の胸のふくらみ

その足......太もも...

軽蔑してく

さい

んな僕のこと

来月か...

第6話

工房の動力?

うん

ほらエ房ってたくさんの

工作機械が稼働してるよね

そっか

まだ話して

なかったっけ

あの巨大な製鉄工房

とかって

風力だけじゃ

動かせないでしょ

工房の地下深くに

「動力の部屋」が

あるんだ

動かの部員

海水を引き込んだ

水力のモーターから

すさまじい力の

回転が生まれ

このたった一つの

動力によって

工房の大きな機械は

動いているんだ

たった一つ...!?

その一つの力が「分配室」で

数百に分けられているんだ

うん

見てみたいな

そこ!

マルはまだ

だめだな

そこは総密な計算と技術が

必要な工房の心臓部

まあ

僕もだけど

工房の親方と「探究者」しか

入れないんだ

探究者?

「探究者」は

技術を研究する

人たち

地下深く掘って

古代の遺物から

様々なことを学ぶから

うーん

やっぱ深いな

工房...

工房の頭脳って

かんじかな

おーい

「地下の番人」とも

呼ばれてるんだ

ダームル

おっ

いやー

本当に悪いな

人が

いっぱい

だね

ああ...

みんなに手伝って

もらってるんだ

ほぇ〜〜〜

あれかぁ~~~

「ビビの誕生日まで」あと

10日しかないしな

かっこ悪いんだけど...

それにほら

俺技術的に

ちょっと弱いから

トットが

手伝ってくれると

助かるよ

マルモな

本当に作って

たんだ~

カラクリ人形ね

じゃあ

さっそくで

悪いんだけど

OK!

楽勝ー

マジ......

10ハーツは

あるな...

この箱にそれぞれ

部品と図面入ってるから

しっかし

驚いたな〜〜

ダムルの奴

あの

カラクリ

人形?

ちがうあれは

「自動機械人形」だよ

礼拝堂の

カラクリマリィなんか

くらべものにならない

ぐらいの代物なんだ

ほら

足元のあれ

ボイラー

だよね?

素気の力でタービンを

回転させるとあの線が

巻き付いてる筒の中で

雷のような力が生まれるんだ

雷?

その雷の力「雷力」は

あの頭にある

雷力式自動計算機械」を

動かして

人間のように歩いたり

周囲を認識できたりも

できるらしいよ

まあ今まで

動いたためしは

ないけどね

ダムル

ピピの誕生日に

大きなカケにでたな

すごいんた

すれ...

よし

できたと

すごいよ

トット

本当に

できるとは

思わな

かった!

本当..

ほんじゃ

ダムル

お役に

立てなくて

いや!

二人とも本当に

ありがとう!

完成するまで

手伝うよ

なあマル

本当か!?

うん

ダムルって

いい奴だね

うん

あんな一生懸命つくって

がわいそうになるよ

かっこいい

男だよ

ピピが18歳になるまで

何人も女の子からの告白

断ってきてるし...

あっ

そうか

ピピは

カイを...

まぁ

ピピもかわいそう

だけど...

ところで

また質問

なんです

かぁ

あんなにすごい

自動機械人形

ダムルが考えたの?

マルには

アソコ

見せとかなきゃ!

こっち

あ...

また

地下かー

アソコ...

あやしいなー

もう

今から行くのは

「探究書庫」

工房の数百年に及ぶ

研究がつまっている

場所

失礼しまーす

ここにあるのは

膨大な数の文献と

設計図と

試作品の数々...

雷力で

音を

ずっと遠くに

伝導する

機械や

蒸気圧縮機関の

数百倍の力を産む

更にそれの

無限倍の力を産み出す

装置の模型

ある鋼石の「中心」を

連鎖分離させることで

力を産み出すんだって

これは同時に数万もの計算が

できる機械

でか

気化した油を

爆発させ

動かす機関

僕もよく

分かってないけど

これらは数百年以上も

前に作られたもの

ばかりさ

理論的には

全部動くはず

なんだ

実用には到らない

いや正確にいうと

部分部分はちゃんと

作動するんだけど

これらの先端技術を

研究・開発して

いるのが

ここで研究してる

「地下の番人」

さっき言ってた

「探究者」なのか...

ダムルも

「探究者」の

一人なんだよ

やっぱ

かっこいいや!

ダムル

そうか...この人たちが

おや

なにか

調べもの

ですか?

いいえ

マルの案内です

え.....

神官

なのに?

人間の能力の

限界を知ることは

神を崇めることと

同じですから

グウルさんも

「探究者」の一人なんだ

うん

寒くなって

きたなー

ビビ

パパが

呼んでるわよ

あと

少しで...

できたのね

パパ!

ピピの18歳の

誕生日プレゼント

「鳥」だ

すごい!

やった

やっぱ

パパってすごいよ

いや...

まさか...

これって

飛べないよね?

設計上では

飛べることに

なっている

だがあくまで

図面上のことだ

パパは今まで

何度も飛ぼうと

挑戦してきた

パハのお父さん

おじいさんと

同じように...

しかし一度も

飛べたためしが

ない

一瞬飛んだと思っても

すぐに壊れてしまう

今度のは今までで

一番の出来だ!

飛べる...飛べそうな

気がする

うるっ

がしかし

今試して

壊れてしまったら

誕生日に

間にあわないし

そんな危ないもので

ビビを飛ばす訳には

いかんから...

きゃ

おーい

ちゃんと聞けー

心配しないで!

鳥のかっこうが

したいだけ

飛びたいなんて

思ってないよ!

こわいし

でパパ

どうするの?

これ

圧縮が高まって

音が安定したら

ここを引っぱる

ここに足を

のせて

そしてここを

セットすると

翼が開く

うん

でこのレバーを

引くと

翼がはばたく

引いてもいいのは

この白い線までだ

まだギアが

かみ合わない

うん

わかったな

うん!

すごい...この音!

本当に鳥になって

はばたいてるみたい!!

うん

うん

よくできた

われないから

カイ

驚くぞー

カイは

生まれ変わったら

何になりたい?

ピピは?

ビビはまた

ピピになりたい

ねーカイはー

鳥がな...

だって

気持ちよさそう

だもん

馬ねえ

ビビが鳥になったら

すごいと思う?

うー

思う...

かな...

ちょっと

これから忙しいの!

明日の夕方

ここに来て!

じゃあね

ピピ

あぶないよー

カイ

ピピ鳥に

なったよ!!

すごい?

すごいよ

ピピ

だからもう

降りてきな

じゃ...

カイ.....

どうやって

降りればいいか

わかんない~~~

ほら

僕の肩に

足かけて

ーん

うん

かっこ悪いー

ピピねカイのこと

驚かせようと

思ったの

下が見えないよ~~

じゃあスカート

ぬいで

驚いたよ

本当にもう

寝ないで

作ったっけ...

!!?わた

あー言いたい

鳥になるって

でも内緒

飛べない

鳥だけどね

カイ

覚えてるかな?

あれで告白したら

カイ感動して...もしかしたら

いないのかな?

...

なんだ

いるじゃない

はあ

夢中になって...

はあ

なにを...

はあ

はあ

はあ

マリィ

まさか...

まさか....!

第7話

ピピの決心

なにやってんの

バカみたい...

ピピ

ごはんよ

いらない

ピピは一体

どうしたんだい?

さぁ...

聞いても

なにも

多分カイのことで

なにがあったんじゃないかしら

うむ

あのこと...

わしから

もう一度

ちゃんと話して

みよう

ええ...

僕はこの手で!

僕は頭が

変になってしまったんで

しょうか?

なぜ...

なぜ

よりによって

マリィを.....!?

けがらわしい!

あれからです

以前お話した

「森の記憶」が

甦って以来

こんな気持ちが

あふれ出て

きたんです

いいえ

もしかしたら

ずっと前からこの欲望を

持っていたのかもしれない

でも気付かないふりを

してたのかも...

許されることでは

ありませんから

もう僕には

マリィを崇める資格

なんかありません

でも...このおさえきれない

気持ちをどうすれば

いいのでしょうか?

それで?

相談は

なんですか?

カイ

神は人の口に神への貴美を

授けられた

神は人の胸にマリィへの愛を

投けられた【ビリトの書】

信仰とは

愛することです

愛し方は

人それぞれ

違うのですよ

でも...

私は

うらやましい

マリィを性的に

感じることが

できるなんて

カイは

全身で信仰を

してるのですね

きっとカイは

10歳の夏

その聴力以上の

なにかを

授けられたのですよ

マリィを強く

想うように

刻み込まれた...??

だとするなら

これもマリィの意志

恥じることは

ありません

本当に...

僕は変じゃないの

ですね?

グウルさん

カイ.....

なんで?

なんでなの?

そんなに

マリィがいいの?

ピピには

わからない...

バカだよ

やだ

マリィのこと好きに

なったってどうにも

ならないじゃない

やだ

カイを

とらないでよねー

やだよ

ピピにはカイしか

いないんだから

はは...ばかみたい

もう頭の中

ゲチャグチャ...

どうすればいいの?

誕生日は

あさって...

やめる?

告白

カイはヒビのこと

これっぽっちも女として

見てなかったんだね

相手がマリィじゃ

戦いようか

ないじゃない!

飛べば...

ピピも飛べば

マリィに並べる?

ピピ

あぶないよ!

カイ

見てて!

ピピ鳥に

なったよ!

すごい

すごいよ

ピピ!

あの頃のは

子供の夢想だったけど

今度は

ちがう!

そうよ

マリィにあって

ピピにないもの

それは空を飛べる。

こと....!

赤んだら

きっとカイ

ピピのこと

見直してくれる

そうよ

飛ぶわ!!

パパ

パお願い

ピピ

飛びたいの!

ねえ

お願い

いいでしょ?

ピピ?

お願い

一体

何が!?

ピピ

どうしたんだい?

お願い

くくく~~

ヒピの話は

よくわかった

やっぱり

ピピを危険な目に

あわせられない

パパ...

いいかい

飛行機械で

空を飛んだ人は

誰もいないんだ

あれが飛べるのは

計算上のことで

実際飛んだ訳ではない

だって...

ピピ...カイのこと

なんだかな

カイは

あきらめるんだ

パパもママも

それを望んでいる

パパ?

なんでパパが

そんなこと言うの?

ママも望んでるなんて

...うそよ!

うそじゃない

お前はカイとは

一緒になれないよ

ひどい...

パパ...ピピのこと

バカだって

思ってるんでしょ

ヒヒが飛んでも

なにも変わらないって

...

こんなの浅はかな

思いつきだって...

でも...

でも...

少しでも望みが

ある方に賭けてみるのは

いけないこと?

だなんてピピはいや!!

なにもしないで、ああやっぱり

助けてよ

パパ!

ピピ

ちがうんだ

カイは普通の

男の子じゃない

カイは...

カイは

お客様ですからございましょう。...そうだ..。でもね、

...いいきっぱりす

...ふふふっ、っ

頭いたい...

あれ?

なんの話

してたんだっけ?

いつもこうだ

このことを話すと

貝のように、心を

閉ざしてしまう

そうだ

「鳥」の話だった

お願い

パパ

ビビは一度言いだすと

絶対引かないからな...

しょうがない...

ただし

条件がある

本当!?

うん

地上から浮いたら

10秒以内にターンして

戻ってくる

5メートル以上の

高度は認めない

うん

うん

パパとママの

ことを考えて

絶対

ケガだけはするな

うん

ほんのわずかな希望と

パパの研究の夢をのせて、

あさってピピは鳥になる...

第8話

18歳の誕生日

今回は、ここにいただきましたが、

そういえばそうですか。でも、

それはそうですね。

ザワ

ザウ

ギフ

やっやっぱ

やめよ!?

かな~

え~

一緒に

くだけようぜ

ダムル

カメはれよ

いいちゃん

しっかりと

ついに18歳の誕生日が

やってきました

ピピ

飛びます!

ピピ準備は

いいな!

うんっ

いくぞっ

来る!

...

ーさみのお

ママー

きゃー

ピピー

ピピ

お誕生日

おめでとー!

ピピ

かっこいい

ぞー

パパ

加熱は?

大丈夫だ!

圧力一杯

ピピ

昨日練習したこと

覚えてるな!

うん!

え?

あれは

どう見ても...

まさか

ピピ!

ダムル

用意

いいぞ

ぶっつけ本番

ああ

よし...

いくぞ

たのむ...起動してくれ!!

でた~~~

ピピ...?

うん

ピピだ

ほう

あああ

ピピ型の雷力式

自動機械人形だ!

ダムル...

ダムル

加熱一杯!

圧縮弁

開放

動かないぞ!?

失敗か?

いや...雷力式は

カラクリ式と違って

起動するのに

時間がかかるんだ!!

おー

いつの間にか

イボクの踊りが

始まってるぞー

思いきり

普段と何

じゃ

ああ

イラカは...

ありゃなんだ?

カットには

わかんないかな

抽象エ体って

いっんだ!!

大っくうっとして

失敗した訳じゃ

なしで...

とあ

あれー

ドウバは

体中に爆竹だ

キャネメイク

してみました

クエイ兄弟は

人形劇だ

スズト!!

ズズトレ

3人か

すごいな

ほははは

ピピ

モテモテ

じゃん

誰だか

わかんねー

ははは

みんな

かんまれ

みんな

ありがとう

でもこの卵を

渡す人はもう...

やっぱりカイは

告白してくれないん

だね...

そんなの最初から

わかってたじゃない!!

だめだぬだめ

悪い方へ考えない!!

パパ

うむ

行こう!

せーの

みんな

よけてー

ピピが

来る.....!?

翼を

開け!

はい

やっぱり!

ピピ

飛ぶ気なんだ!

ピピ

ピピ...!

くそ

まだ

来ないか

!?

くう~

キュ〜

また

失敗だー

いいかピピ

ギアは絶対

白いラインを越えんよう

いくよパパ

わかってるな

あっ

ライン越え防止の

ための針金が...

ない!

こらっ

ピピ

とまりなさ:

...ピピ....

飛ぶよ

ピピが...

飛んでる...

わぁあああ

すごい!

すごいぞピピ!

起動...

シ・マ・シ・タ

来た!

やったぞ!!

タ・ダ・イ・マ・ノ気・温

12:度・天・気・良・好

ホホオホホホが

湿・度・10代の

見てくれ

ピピ!

歩いてる!?

話してる!?

すごい

周囲を認識

してるんだ!

タムル...

これは飛躍的な

進歩だ!!

パパ

ごめんね

私...青いライン

越えて

赤いライン越えて

ちっともっと...マリィより高く...

見ろよ

ピピを

あんなに

高く.....

空・ニ・ハ・太・キ・ナ

......!!!

クウ

ピピ:鳥になったよ

見てる?

カイ...

空・ニ・ハ

オ・オ・キ

・ナ...

!!!

キャッ

ガンガン

なんだ

この音は!?

カイきっと

驚いてるよね

頭が

割れそうだ!!

みんなには

聞こえないのか!?

ソ・ラ・気温...良...

きゃあ

セゼー

ピピーピ

カイ

まってて!

今から卵

渡しに...

爆発したぞ!!

ピピ

きゃ~~

ピピ~~~

あの音が

やんだ...

あれは一体......

...下巻に続く

パーズコミンクスデラックス

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「GPICの

・2001年12月24日第1期発行2つの10年、6月27日土の日、

・2000年12月24日開催第12012年、6月21日第3期発行

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【発行元】

株式会社幻冬舎コミックス

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!発売元!

株式会社幻冬舎

〒151-0051東京都渋谷区千動ヶ谷4-9-7

電話の3-541-622-結果、無答の20-8-76763

【印刷・製本所】

大日本印刷株式会社

【ブックデザイン】

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万一、第丁目丁のある場合は送料当社負担としておりましたが、お客様をお伝えいたします。『冬音楽』お越しさせてください。

・中古...本書の一部のいい全部を無視ですが、本番の「部分」は全部の情報ではことは、法律で認められた場合を除き、

著作権の授害となります定価はカバーに表示してあります

◎FURUYAUSAMARLONETOSAですからできれば32017年にはこれは「私の25で39979年11月10日(土)の

初冬香コミックスホームページには、はぁ...はぁ、はぁぁぁっ

この本に関するご意見に無意識をとってお客さんのあ...あんまにはおねーさんただく場合はしておりませんでしたので、おまえに来てください。

*本作品はフィクションです。実在のあ...。今回は、事件などには関係ありません。

【初出】

プロエーター月日土日土・月日日土の日にスピース1000年1月に開催しました。

第1話一第6話一月刊コミノクバーズ200年4月号〜2月号に複数