BBCDELUXE

ビーボーイコミックステラックの

〈中〉テール・Wel

ここで

モノトーン・フルー

MONOTONE

BLU

ながべ

CONTENTX

モノトーン・ブルー

eoniswartoharea11月かばletobe

モノトーン・ブ

描き下ろし

電子限定描き下ろし

世界は

モノトーンだ

猫の見える

色は限られて

いて

青色と

黄色と

白黒

その程度

あとは

鼻の長さ

毛の長さ

模様が

違うだけの

勘だらけ

退屈な

風景だ

彼が

やってくるまでは。

MONOTONEMOIBLUE

今日この

学校に

転校してきた

トカゲの

アオイ君だ

この地域に

越してきたばかり

だそうだから

慣れないことも

多々あるだろう

というわけで

お前ら

仲良くやれよー

拍手ー

うわ

キレーっ

これ

うろこ?

初めて

見た

マジで

なんも

生えない?

うん

まじかーっ

じゃあ冬とか

大変じゃね?

いや

逆じゃね

換毛とか

ないもんな

ねえ

触っても

いい?

ハチ君!

ねえ

ハチ君は

気になら

ないの?

何に?

この学校

いや

この地域

初のトカゲ

だよ!

なにって

ほら!

みんなも

アオイ君と

話してるし

僕たちも

行こうよ!

パス

なんでー!?

ねえ行こうよ〜!

行こ行こ

行こ行こ

行こ行こーっ!

あー

無理無理

こうなると

絶対動かんから

ハチは食指が

動かんと

なんもしない

からな

え〜っ

そんなぁ

つうかどうか

一番こういうの

食いつきそう

なのにな

珍しいやつ

とか変なもん

好きじゃん?

なんか意外

たかだか

模様と

形がちがう

だけ。

それだけ

なのに

ギャーギヤー

騒ぎ散らして

あほらし

追試

たーたー

理由は

わかるな

お前だけが

唯一のO点

だからだ

それも

まったくの

白紙でな

終えるまで

帰さんからな

めんどくさ

だったら授業も

しっかり起きて

テストもダメなりに

記入して

出さんか

馬鹿たれが!

はー〜!

まっっったく

お前は...

少しは

アオイを

見習ったら

どうだ

テストは全部

満点

聞くと転校前に

予習をしてきた

そうじゃないか

父上も

厳格な

方だそうで

授業態度が

なっとらん

感心感心

居眠りは

もちろん

堂々と

けづくろいする

始末

私の若いころは

皆真面目で

それはもう

成績優秀で...

それに引き換え

ほかのやつらと

きたら!

ばーか

勉強

べんぎょー

何のために

なるんだよ

必要ない

っての

うわさの

放課後まで

お勉強

まー

ごくろうな

こった

成績優秀

みんなの

注目の的

身分までいいようで

つーか

なんで尻尾

隠してるんだ?

夏前なのに

長袖だし

別に

どうでも

いいけど

強く瞬いた

模様からは

全く想像

できないほど

その

地味な

体の色からは

強烈で

鮮明な

濃いブルーが

こっあの...

もしもし...?

あの...?

ま、

どちら

さま...?

おきに

なさらず

気になる

...

まじ

めちゃくちゃ

キレーな

フルーだ...

もっと体と同じ

地味な色がと...

あっ

もうちょい

見たかった

のに..

尻尾のこと

みんなには内緒に

してくれませんか

あの...

はあ?

なんで

そんな面倒なこと

お願いします

いいけど

ヘンだから

でもさ

別に

隠す必要

なくね?

そーかぁ?

俺は

好きだけど

ーーーえ、

あー

そうだ

秘密にする

尻尾

じゃあ

代わりに

明日また

みせてよ

ハチィ...

貴様ぁ......

あー...

じゃ

そういう

ことで

コラー

あの

これ...!

えっ

ちょっと...

サ...

モノトーン

の風景に

今日

鮮やかな

青が

加わった

MONOTONEWORDLUE

学者ニャーウィン

によると

生物は自然選択に

よって常に環境に

適応するように

変化していった

もともと4足

歩行だった我々は

限られた食の

中で生き延び

生存競争の末

知恵を手に入れ

2足歩行へと

進化したので

ある

そのため

学びは

最たる例

獣人に与え

られた進化の

証であり

ポコッ

だっ

よく眠れたかな

ハチくん

次の項

君が読みなさい

教科書

わすれました

まったく

君は怒りないね

一生の殆どを

寝て過ごす

つもりかな?

一方で...

我々は

では

前行って

アオイ

くん

はい

柄や根様といった

ものも持ち合わせ

ています

それは大昔

過酷な自然界を

生き抜くための

ひとつの術でしたが

進化の過程で

本来の意味は

失われ形だけ

が残っていると

されており

祖先の名残とも

いえるでしょう

すげーっ

またまた

満点じゃん!

これじゃ全然

勝負になんないよ〜

ほら

言ったろ

ドンケツは

ジュース

おごりな

それにしても

アオイ君は

頭いいんだな!

お〜いん?

謙虚〜っ

お前も

見習うべき

じゃん〜?

そんなこと

ないよ

僕は...

勉強しか

できないから

なんだと!

オレは

いつだって

謙虚だぞ!

それにオレよりも

下がいるからな

おっ噂をすれず

すれば!

ハチ〜

もちろんO点

だろ?

なにそれ

サイテー

うわっ

アレ

放課後な

え?

あっ

うん...

えっ

なに

ナニ??

アレって

なんだ

アレって?

ハチに

なんか

されたのか?

いやっ何でも

ないよ!

ふーん...?

あーあ

ハチみたいに

生きてみたい

わかる〜

とことん

自由気ままで

我が道を

いくって

感じでさ

俺なんか

親とか周りとか

気にしちゃって

え?

気にして

たんだ?

うるさいなっ

まあ

なんかさ!

羨ましい

よな

ういっす

悪いまた

センコーに

つかまってた

...誰にも

言ってない

よね?

なんで?

言うわけ

ないじゃん

約束だろ

うん

絶対に

言わないでね

おう

ニャ

は〜〜っ

良いわ~~

触って

いい?

えっ

あっ

うん...

てか?

触るね

うお〜〜〜っ!

すげ~~~っ

ちょっと

大げさじゃ

ないかな...

...

全然

サイコー

そう...?

ところで

なんで尻尾だけ

こんなに青いの?

種の名残

だって

今日授業で

やってた

けど

寝てた

...それに

尻尾が青いのは

幼体の時

だけで

じゃあ尻尾が

青いのは今だけ

なのか

じゃめてる

成体になると

体と同じ色に

変わっていく

んだよ

なんか

もったい

ないよな

だったら

あ?

なに?

尻尾のこと?

変って

言ってくれて

いいからね

あー

まあ

変っちゃ

変か

でもさ

変でもよくね?

こんなに

キレイ

なんだしさ

そんなこと

考えたこと

なかった

変でも

良い...

なんて

.....あの

んー?

くすぐったい...

です...

え?

あっ

悪い!

ついつい触り

すぎたわ

俺の触っていいぞ

いいぞ

そうだ

ええっ?

僕は別に...

まあまあ

いいから

俺ばっか

触ってて

あれだろ?

これで

おあいこ

ってことで

...し、

じゃあ...

あっ

すごい

思ったより

ふわふわ...

わあっ

そういえば

獣の尻尾

初めて

触る...

わっ!?

とても

あったかい...

どわかわめ...

えっごめんなさい

変なこと

しちゃった...?

けっこー

くすぐったい

のな尻尾...

いや

そうじゃ

なくて...

なんか

おかしいわ

ふ、

なにが?

放課後

ふたりで尻尾

触りあってる

のって

あー

お前

名前なんて

言うの?

名前...?

自己紹介

そういえば

してなかった

っけ?

う...???

アオイです

アオイ

よろしく

じゃ

俺の名前は...

ハチ君

でしょ?

あれ?

そーだけど

挨拶

したっけ?

パース

ヘイバース

夏。

シート!

イェー!

獣たちにとって

暑い季節が

やってきた。

ナイシー

あっち〜

アオイじゃん

やっぱ

教室は

あっちいな〜

サボリ?

見学だよ

ハチ君

は?

オレ?

もちろん

サボリ

夏の体育とか

地獄だろ

よーやるわ

あいつら

そうだね

暑くないの?

僕?

平気だよ

マジ?

ハチ君は...

暑そうだね

いっそ全部

剃りたい

ぐらいだよ

いやもう

暑くて

しにそう

あー

こんなとこ

いれねー

毛がうっとう

しくてさー

それは

大変だね

オレ

行くわ

行くって

どこに?

あー...

来る?

屋上?

そもそも

鍵かかってる

しな

階段

まあ

座れよ

失礼します

...じゃあ

涼しいだろ?

俺のお気に入り

の場所

いいとこ

だろ

うん

こんなに良い場所

だと競争率

高そうだね

あー大丈夫

俺しか

こないよ

マーキング

どうした?

えっ?

いや

マーキング

してある

しな

なんでもない

どうか

したの?

いやー

やっぱ

暑くないの

かなーって

僕はぜんぜん

平気だけど

いやー

なんつーかさ

カッコが

暑そう

なんだわ

せめて

袖まくる

とかさ

わっ

そう...

ちょっ

ん?

まっ...

おっ

おおっ

きゃ

おおー

えっえっ

なに?

あ~~~

お前

ひんやり

してんな~~~っ

...それは

僕がトカゲ

だからだと

思うよ...?

なんで?

授業で

やったおか...?

んー...

えっと...

わからん

変温って

わかる?

......

変温動物って

いってね

周囲や

環境に合わせて

体温が変化する

種族で

自分で温度を

保つことが

できないんだ

だから例えば

日光浴とか

して

体温を

上げる必要が

あるんた

それで

ひんやり

してんだな

アオイ

すげーな

へーっ

...そうかな

だって夏とか

ラクショー

じゃん?

でも

冬は大変だよ?

寒いと

動けなく

なっちゃうし

それに

暑すぎても

具合悪く

なっちゃうし

...

湿ってる

あー

それで見学ね

なんか

大変だな

肉球んとこ

汗かくん

だよな

あの...

さすがに

暑い...

それに

やけに

近い..

もう少しだけ

こんなに

くっついて

...ハチ君は

僕のこと

気持ち悪く

ないのかな

...?

戻るわ

あっ

チャイム

あー

涼んだ

ねえ

ハチ君

なに?

えっ

えっと...

ごめん

なんでもない

そう?

あ、ちー

次なんだっけ?

おぬハ?

おっ

アオイ君

やあ

いや〜っ

アオイ君にも

見せたかったな〜

俺のハットトリッ

トリック!

スプレーかして〜

上の階段に

いたよな?

うん?

なあ

ちょっと

そこ

行かない方が

いいぜ

えっうん

わかった

ハチが

すっげー

怒るから

...?

今なんか

ハチの

ニオイが...

暑い季節

それは

トカゲにとっても。

...暑い

今日の授業

ここまで!

...

キーーッ!?

やっべー

購買に急げ!

ダッシュ

ダッシュ!

ハチ

くん...?

なんだ

アオイか

なにして

んだよ

転校して

早一か月

早く

来いよ

あっ

うん

僕はなぜか

ハチ君とこの場所で

お昼を食べるのが

日課になった

ハチ君...

やっぱり

無理してない

かな?

あんで

毎回

イヤそうな

顔するから...

そんなこと

ねーよ

他の奴ら

だったら

ダメだけど

アオイ

だったら

別にいいよ

なら

いいんだ

そ...

そう?

つか

アオイさ

ずっと思ってたけど

小食すぎないか?

そう?

だって

おにぎりいった

一個だろ

あんま

食わない俺でも

パン2つだぞ

でも僕

運動とか

しないから

これだけで

十分だよ

!?

..?

うわっ

お前

ほっそ!

やせすぎ

じゃないか

これ

本当に

足りてる

のか?

~~っっ

くすぐったいよ

ハチくん...

は...

..あ

ごめん...

そんな

つもりは

なくて...

フフフランスタッフの

ポッ

僕にもほんと

ご飯吹いて

構わないから...

その...

なんだよ

それ

僕は

ん?

こんな時間が

嫌いじゃない

なー

次のじゃさ...

授業なに?

次は..

数学だね

数学ね

でも聞く必要

ないんじゃない

かな?

なんでさ

教師によっては

寝るの邪魔

してくるんだよ

だから

聞く必要

あるの

へえ

だって

ハチ君いつも

サボるでしょ?

ちなみに

数学は

セーフ

はは

ちょっと、

そんな約束

したか?

尻尾は

放課後だけに

してよ

...しては

ないけど

せめて他の獣には

見られないように

注意するとか:

だいじょぶ

だいじょぶ

今俺たち

だけだから

ちょっとだけ

でいいからさ

......

な?

少しだけ

だからね?

...

危な

かった〜...

なんだよ

ゴン

まー

まー

ちょっと

相談事が

あって

...って

お?

えっ

アレッ

マジ??

なんだよ

いや...???

珍しいことも

あるもんだな〜

って

ケケケ

で?ほんたい

本題は

お!

話が

はやい!

ファーリ高

っていうかわいい

嘘がわんさか居る

学校があってた〜

早ーっ

どうせ

数合わせだろ?

カラオケ

うるさい

ムリ

そこと今日

合コン

カラオケ

いかない

ハチみたいな

奴がいると

誰が集まり

やすいのに~

誰は

どうでも

いい

まーまー

そこを

なんとか〜

行ったら

楽しい

行かない

合コ

行かない

じゃあ

ハチじゃ

なくてさ

...分かったよ

ぼく

僕は

ちょっと...

アオイ君

来てよ〜

え!?

まー

まー

な?

来たら

絶対楽しい

って〜!!

で...

でも...

行かない

俺も

アオイも

行かない

いや...

ハチじゃ

なくて...

しゃーないな

じゃまた今度

俺たち

用があるん

だよ

っう

わけで

放課後

よろしくな

ハチ君

遅いなぁ

また先生に

つかまって

たりしてる

のかな

あっ

ハチ君

ゴンじゃん

今帰り?

そっ

ふーん

かわいい子

来る予定〜♡

今から

大事な大事だ

合コンちゃん

だから〜

どした?

やっぱり

来たいって

行っても

だめだせ~

いや...

何も?

だから...

興味ない

って..

つい

隠れてしまった

あー

そうそう

ハチに

聞きたいこと

あったんだわ

なに?

お前と

アオイ君

って

仲良いの?

急に

なんだよ?

いやー

なんかさ

ハチが

屋上んとこに

誰かといるの

珍しいなって

それにこの前

アオイ君に

お前のニオイ

ついてたし

あー...

実際のとこ

どうなん?

友達なん?

あいつと

友達なの?

あいつって

誰よ

アレよアレ

トカゲの

お前

あんなのと

一緒にいるの

正直無いぜ

ばーか

あれは

表面交流

ってやつ

適当に

優しくして

やって

俺が上層き

隠しても

全然疑わない

んだぜ

ははっ

なーんだ

じゃ全然

違うわけね?

友達っぽく

付き合ってやれば

トカゲはすぐ

信じるからさ

ないない!

友達なわけ

ないじゃん

なんだ?

はあっ

はぁ、

はっ

はぁ、

最近調子

よかったのに..

油断した

まさか急に

思い出すなんて...

いや

忘れていた方が

悪いんだ

また同じ

失敗をする

ところだった

お前んだろ?

見つけたから

持ってきたぞ

ほらよ

まったく

誰だろうな

こんなひでえ事

すんの

...

どした?

.....どうして

ボクなんかの事

助けてくれるの?

トカゲ、

なのに...

ばぁか!

ボク...

オレたちは

ダチだろ?

トカゲとか

関係ないって!

な!

...うん

馬鹿みたいだ

あの時

怒ったんだ

獣を信じちゃ

だめだって

他人を優して

自分を晒したら

結局は

裏切られる

だから

隠すしか

ないんだ

尻尾を見られた

からって

勝手に大丈夫って

思い込んでた

今に飽きて

おもちゃにされる

に決まってる

そう

おもちゃに

いやだ

あんなのは

二度と

ごめんだ

誰も信じちゃ

いけないんだ

誰も...

ーハチ君も、

あれっ

アオイ君

じゃん〜っ

今帰り〜?

何してんの?

教室で...

予習を

してて

でも

今から

帰るとこ

コイツ

ボール取ろうと

して

すっころんだの

ーっ

あー

言うなよな!

いやー

あれは

ダサかった

うるさいなっ

あーそうそう

聞いてよ

さっきさあ

ダサかった

はは

そう

こういうかんじゃ

近すぎず

速すぎず

みんなのそばで

ただ相槌を

打っていればいい

あっ

そうだ!

アオイ君に

聞きたい事が

あったんだった

なに?

ハチと最近

よくいるよね

そう?

そう

そうか?

たしかに

この前

ハチの毛

ついてたかも

だろ~~~!?

組み合わせ的に

珍しいなって

思ってさぁ

よくあんな

変な奴と

一緒にいるなって

ぎゃいんっ

誰が

変だ

お前まだ

居たのかよ!

学校嫌いの

ハチが

珍しい

いちゃ

悪いか

悪か

ないけど

お前ら

そういえば

この前の

放課後―

は?

2人で

何してたの?

その時

多分

教室に

残ってたの

お前らだろ〜?

尻尾

見てた奴が

すんだよなぁ~

尻尾なんか見て

どーすんだよ

だから気に

なってんだよ

知らないよ

なにしてんの

かな〜って

そこには

きっと面白い

秘密があるんだな!

尾だけに

さむ

な〜

なにして

たんだよ?

なんも

ねえよ

なあ

アオイ

え?

なに?

ハ.....

ハチ君?

おっ

なんだ

なんだ?

たすた

やっぱ

なんか

あるんだろ!

なんだよ

俺たちにも

教えろって!

おっ

は?

あっ!

俺の

清涼スプレー!

...

ぐいあああぁぁ、

あっ

て...

てめぇ!!

なにするんだ!!

待て!!

くそっ

鼻をやられた!

ニオイが

わかんねえ!

ひるむな!

鼻がダメなら

目で探すぞ!

おう!

くっそーっ

出てこい

コラーッ!

ハチのやろー

どこ

行きやがった!

...

...

行ったか?

多分...

なんで

ロッカーに

隠れたの?

ノリで

それに...

急にひっぱって

逃げたりして

どうしたの

どうしたの

って

こっちの

セリフだよ

お前

泣きそうな

顔してたぞ

そう...

なの?

...ごめん

そろそろ

出ようよ

待って

え?

え?

もう少し

いる

わっ

ちょ...

えっ

えっ

ええっ?

あ~

やっぱアオイ

ひんやりして

気持ちいいな〜

わざわざ

狭いロッカーに

入ってなくても...

窮屈

じゃない?

せず...

んにゃ

なんかさ

狭いとこって

落ちつくんだよな

でも..

いいから

いいから

...そういや

アオイ

帰ろうと

してなかったか?

約束。

うっ...

わかったよ...

じゃあ

少しだけね

よし

変なの

マイベースで

自分勝手で

他人のこと

なんか

どうでもいい

だから

ウソっぽくない

というか

全て

本心だと

感じてしまう

僕は

お互いを取り戻してく

ハチ君のこと

信じていいのかな?

トクンッ

飽きないね

なにが?

僕の尻尾

そりゃ

飽きないだろ

そうかなぁ

いつ見ても

同じだよ?

良いものは

いつだって

良いだろ?

だから

問題なし

そ...

そう?

そー

そー

おい

ごめん

つい...

だったら

アオイもさ

勉強は飽きの

問題じゃない

と思うけど..

でも

つまんなく

ない?

それでも

やらないと

だめだよ

みんなも

勉強して

いるし

それ

よく飽きない

ふうん

いい

教えよっか?

ふふ

あのさ

僕の尻尾

本当はもう少し

長かったんだ

へ?

なんだ

突然

いや

ちょっと

どのくらい

長かった

んだ?

うーん...

この位?

なが!

なんで今は

短いんだ?

まあ

いろいろ

なんだよ

フっといて

あー...

ご...

ごめん

なんか

ハチ君には

言いたく

なっちゃって

あのさ

尻尾のこと

今度ちゃんと

話すからさ

その

聞いて

くれるかな

まただ

最近

おう

アオイから

目が離せなく

なってしまう

『初めて

尻尾を見た時』と

同じような

それ

落としたよ?

あっ

わり

はい

おう...

どうかした?

へ?

あっ

あ〜〜...

じゃれついて

いいか?

別に

いいけど

いつも勝手に

じゃれついて

くるよね...?

ハチ君?

変なの

なんか俺

変だ

あの日

ロッカーに

隠れた時

から

アオイの

ことが

なんというか

...

気になる

なおなあなあ

あの後どこに

行ったんだっ!

ハチに

連れられた後

どうなった?

なあなあ

教えて!

えっと...

別に

なんとも

本当に

なんも

なかった??

ぎ!!

だって

アイツ全然

教えて

くんない

しさ

ぐぅ

なかった

...かな?

ほら

ガン無視

だったら

教えて

くれるまで

今日は

帰さないぞ

〜!

な!

ハチ!

え〜っ

つーか

ガン寝

毎日毎日

うっせー

なぁ...

「もや」...?

ぴ......

びっくり

したぁ...

へへっ

アオイ君

おっす〜

今!

空いてる?

え?

まぁ...

いつもハチが

アオイ君と一緒に

いてするい!!

というわけで

ハチにアオイ君を

独り占め

させないぞ作戦!

要は一緒に

飯食おう

ってわけ

作戦って

ほどじゃ

ないし

ささあ

一緒に仲良く

こ飯

食べようぜ

えっ

ちょっ

もしかして

なんか用

あったり?

用...

はあ...

ってわけじゃ

ないけど...

んじゃ

コー

コーツ!

今日は

遅いな...

何してんだ

アイツ

教室は...

いないか

ったく...

だからさ

バンより...

お茶のほうが

うまいって

ほんと

マジで!

アオイ君は

どっち派?

いや断然

バン!

お米

かな?

ほら〜っ

バンの方が

おいしいっ

ははっ

そうだ...

今度さ

ノート

貸して

お前勉強

しないだろ

〜?

ねえ

いい?

うる

さいな

いいよ

は?

そりゃ

約束してた

わけじゃない

でも毎日

昼は一緒

だったろ

バックして

その上

楽しそうに

おしゃべり

かよ

なんだよ

おーい...

ハチ...?

もやもや

する

くそっ

ハッチ〜...

...

入るなオーラ

出さんでも

入らないよ..

お...

おっす〜...

ちょっと

言うことが

あって来た

だけでさ?

なんというか

謝りに来た

というかさ?

あー?

アオイ君の

こと

知らなかっ

たんだよ〜

2人がご飯

いつも食ってる

こと〜

アオイ君は

俺らが強制的に

拉致ったと

いうか

ひょこ、

そうそう

ご飯食べよ

って誘っただけ

なんだよ

アオイ君

なんかソワソワ

してたしさ

まあでも

たまには

いいだろ!

そーだ

そーだ

代わりに

謝るよ

アオイ君は

ハチのモノじゃ

ないんだし!

...ふうん

俺らも

混ぜろ~

でも

アオイ君も

大変だよなぁ

家の事情で

全然遊べない

みたいでさ

ピクッ

あー

言ってたね

親がエリート?

らしくてさ

その上一人っ子で

勉強やら何やら

厳しいんだよな

なんそれ

えー!?

ハチ

知らんの?

じゃあ

俺たちが

教えてやろう!

アオイ君が

この近くに

引っ越してきたのは

親の都合らしいよ

まあ俺らが

言えたあれじゃ

ないけどな

あとイナゴの

佃煮が好き

なんだっけ

この辺

悲しかいないし

珍しがられる

って

あー

言ってた

をゃ

だが

珍しいよな

そういや

尻尾隠してる

もんな

あれはー

アイツの

家庭事情

なんか

知らない

なんだよ

アイツの

好物も

興味なんか

ない

だけど

あっ

ハチ君!

え?

帰んの

あっ

これは...

昼だけじゃなく

放課後も

バックレかよ

ち...

ちがうんだ

あ...

バックレる

つもりは

なかったんだ

そっ

お昼は連れて

行かれちゃったから

あの...

じゃ

いーよ

別に約束

してねえし

俺ら

ちがうん

だって

僕は

ハチ君のところに

行きたかったんだ

行きたかった?

じゃあ

来いよ

あいつら

なんか

断ってさ

あんなに

楽しそうに

しておいて

調子いいよな

お前

え?

あいつらにも

そう言ってん

だろ

俺といるの

つまんねー

なら

つまんねーって

言えばいいのに

そんな...

本当は

悪いなんて

思ってないだろ

ちがっ

ちゃんと

謝ろうと

思ってて..

じゃあ

すぐに

来いよッ

あいつらに

謝りに

来させるなよ

それは

...ごめん

―――......

ーくそっ

イライラする

アオイの

好物も

家庭環境も

謝罪も

正直

どうでも

よかった

でも俺が知らない

アオイのことを

他の奴らが

知っていて

それを

アオイ以外から

聞くのは

なんか

むかつくんだよ

それに

尻尾のこと

あいつらに

話しただろ

俺には内緒に

しろとか

言ったくせに

他の奴には

あっさり

話すんだな

むかつく

尻尾は

約束だっただろ

青い尻尾は

俺とお前だけの

秘密だっただろ

俺だけに

言いたくなった

とか

隠してる理由も

俺だけに話す

とか

なんだよ

それ

尻尾が

なんて?

ねえ

ハチ君...

なんの

こと...?

むかつく

俺だけじゃ

なかったの

かよ

俺のだろ

俺の

俺だけのー

いっ

ひっ...

やめっ

ハチくんっ

やめてっ

なにする...

やっ

やだっ

やばい

止まんない

ニオイ

アイツらの

俺のだぞ

俺のだ

俺の

アオイだ

俺の

やめてッ

な..

なんで

こんなこと

するの...?

お前だからだよッ!

お前だからだよッ!

...それは

僕が

トカゲ

だから...?

.....は?

うむっ

何やってんだ

なんで

あんなこと

しちゃったんだ

もやもやが

爆発して

頭が

バニクって

アオイ

泣いてたのに

謝ら

なきゃな

落ち込んでる

かな

アイツ

アオイ

昨日はー

なんだ

なんとも

ねえじゃん

もっと

落ち込んでたり

しないのかよ

あやまる...

いいや

なんかもう

めんどくさい

どうしたの

ソレ

何か

あったの?

少し

擦りむいた

だけ

なんでも

ないよ

その...だいちょっと

大丈夫だった

か?

ハチのやつ

急に怒って

飛び出して

いってさ

あー

昨日..

その後の

ことは俺ら

知らないんだけど

なかったよ

なにも

来ねぇよな

アイツ...

やっぱ

謝るべきか

いや...

でもなぁ

気にして

なさそう

だったし

あ~~~

めんどくせ〜

くっくく~~~っ

......

一僕がトカグだから!!

って

なんだよ?

あれ

どーいう意味

なんだ...

べつにトカゲでも

なんでもいいだろ

そんな

嫌がるほどが

やめだ

やめ

尻尾はまあ:

トカゲ特有かも

しんないけど

きた

たかだか

そんだけ

でき~~~

めんどく

さくなって

...いま

今なに

してんだろ

あいつ

これ、

これ(~~*

どうした

テンション

ひくいネコ〜

明日から

夏休みたぜ!

一度きりのせーしゅんが

僕らを待ってるんだぜ?

海!

カラオケ!

合コン!

って

後ろ2つは

いつもどおり

だけど

ふーん

ふーん

ふーん

あれっ

そういえば

アオイ君と

一緒じゃ

ないの?

いつも2人

くっついてると

思ったのに

もうぐっくっ

別々?

よ~

ーなあ

アオイ

落ち込んで

たりした?

え?

いつもどおり

ごけど?

なになに

なんだ?

ケンカ

したのか?

...ふうん

温厚な

アオイ君

マイベースな

ハチ

暇んだ

ケンカじゃ

ねーよ

どうなったら

ケンカすんだ

じゃ

ナニ?

暗?

俺も

わかんねーよ

別に嫌いじゃ

ないんだけど

なんか

イライラ

すんだよ

なぁ

あ~~~も〜〜〜

わっかんね~~~

〜〜〜っ

他の奴らと

一緒にいるの

見ると

なんか

モヤッ

...て

アオイのこと

ばっか

考えちゃうし

あー

ナルホド

アオイ君のこと

好きなんだろ

え??

え?って

なんだ

お前が

いやだって..

え~~~っ!?

気になるって

ことは

好きってこと

じゃん?

でもハチ

そういうの

全く興味

ないじゃん

愛だ恋だ

嫉妬だ

なんだ

って

だから

なんつーか...

ハチも

恋するんか〜

...って

その

恋...?

俺が?

アオイを?

好き、?

キッッッ

んだよ

オイ

いや...

なんか...

うわ~~~

うわ~~~

おえ~~~っ

おえっ

って

なんだよ

急に

降ったなぁ

失礼します

あらどかっ

部活?

いえいえ...

勉強を...

まあ

えらいわね

学校の方が

集中

できるので

今は夏休み

だからね

みんな早番なのよ

4時までには

帰るのよ

はい

ずぶぬれ

獣も

少ないし

看替えよう

ハチ君は

なんで

保湿料金の以下の

...いや

分かってる

僕が

あんなこと

言ったんだろ

トカゲだからだ

わっこ...

僕に寄って

くるのも

僕を

虐めるのも

僕が獣と

ちがうからだ

みんな

ハチ君も

そうだったんだ

そう

...やっぱり

こうなるんだ

自分ですべて

やらないと

ダメだ

自分を守るのも

結局は自分だ

信じちゃ

いけないんだ

自分以外の

みんな

信じちゃ

いけないんだ

トカゲだ

うわ

毛はえてない

じゃん

きもちわる

きもちわる

変じゃん

尻尾だけ

真っ青だし

まるでビョーキじゃん

まるで...

ビョーキ

じゃん

ははっ

ははっ

いいじゃん

変で

俺は

好きだけど

......ん

寝ちゃって

たのか

僕...

夜...?

早く

帰らないと

どくわっ...

寒っ...

しまった

雨のせいか

気温が下がった

せいなのか

先生っ

身体を冷やし

すぎたかも

誰かいますか

しんどい...

あのっ!

すみません

っ!

いたっ

ぎゅ...

なんで僕は

トカゲなの?

種がちがうだけで

群れに入れてもらえない

いざ一人で

生きようと

しても

寒さに弱い

今度は身体の

弱さがそれを

許さない

夜目も

きかない

周りに

頼らざるを

得ない

みんなと違う

だけなのに

獣と同じが良かった

それが

ダメなら

一人でも

平気な強さを

アオイっ!

おい

アオイ!?

アオイ!

...ハチ

くん?

あ~~

よかった

どうしたんだよ

転んで

ケガしたのか?

大声でこしい

だれか

呼んでたろ

階段まで

聞こえてたぞ

...なんでも

ないよ

まっ

なんでもないなら

いいんだけどさ

ほい

えっ

あっ

ああ...

アオイって

目悪かったっけ

いや...

夜目が

きかないんだ

暗くてよく

見えないだけ

いうほど

はいか...っ

ふうん

よっと

暖かい

なにか

言わないと...

『この前...

『なんで

ハチ君は

ここに居るの?」

『今夏休み

なのに

なんで

あんなこと

したの?

さすがに

唐突かな

あれから

ずっと

避けていたし

話すのも

久しぶり..

どんな風に

話してたっけ

...

...あの

悪かった

その...

あれ

噛んで

あ...

俺さ

なんか

パニクっ

ちゃって

モヤモヤが

爆発して

急にアオイ

押し倒して

それで

ガリッて...

酷いこと

したな

痛かった

...よな?

...うん

.....

...

隠むか?

うん

うん?

だから

噛む?

俺思いっきり

首んとこ

噛んじゃったじゃん

だからアオイも

俺に噛んで

くれないかな

ふふっ

いや違う

そういう意味じゃ

なくて!

ただやりかえして

いいってだけ!

引くな!

この前と

おんなじだ

尻尾を

触った時と

あの時も

確かハチ君が

触ってって

言ってたね

あー

そうだったか

そうそう

おかし

かったね

ふふ

......

そういえば

あいつら

との話

あい

つら?

あいつら

うん

別に!

お前のことだから

好きにすれば

いいけど

けど

俺に尻尾のこと

内緒にしろって

言ったくせに

約束まで

しておいた

のに

アオイの

尻尾のこと

聞いた

って

あいつらが

話してた

他のやつに

べらべら

喋るのは

なんか

ちがくね

って..

それは

確かに

僕が悪いね

...だね

確かに

じゃあ

あんなこと

言わないで

欲しいんだよな

口止めしたのは

僕なのにその

約束を僕か

破るのは

筋が通って

いないよね

ごめん

いや

いいよ

いいけどさ

俺だけに

話すとか

そういう

...え?

ん?

いやだから

俺だから

話したとか

尻尾のこと...

え?

あっ!

ん?

あの獣たちに

言ったのは

尻尾を隠しているって

尻尾の袖?

珍しいね

出さない

の?

え??だって

言ったろ?

尻尾は

もっと長かった

って..

えっと

実はちょっと

見せられなくて

...

なんで

なんでっ

青いことまでは

言ってないけど

色が違うから

見せたくない

って断ったんだ

でも

色のことで

隠しているのは

ハチ君に

言わないでって

言ったから...

あれ?

もしかして違う?

やっぱ

噛んで

もらって

いいか?

いましゅとこて

え!?

噛まない

よ!

なんだ

そー

だったんか

なんだ

なんだ

くくく

よかった

じゃ

けっきょく尻尾の

長さがってのは

なに?

今話すの

嫌なら

いいけど

いや

そうじゃ

ないけど...

あの時

話したよね

僕の

尻尾は昔

身長ぐらい

あって

今はその

半分ぐらい

なんだ

そうだね...

何?

事故とか?

青いのは

関係ある?

ずいぶん

短く

なったな

青いのは

元々

じゃあ

千切ったの

ちぎった...?

そう...

千切ったの

自分で

ハチ君には

話してない

かもしれないけど

僕は親の都合で

2回転校してて

1回目の

転校は...

中学の時

僕の故郷から

遠かったから

周りは

獣だけだった

トカゲは

僕一人

そう

僕だけ

だった

あれっ

ない...

なんで

...?

あっ

転校して

すぐ僕は

陰湿な

イジメにあった

その原因が

なんとなく

涙然とした...

疎外感

馴染みたくても

馴染ませて

くれないような

僕のせい

なんだと

思って

しまった

よっ

おはよ

アオイ

おはよう

シマくん!

なにも

ないよっ

おいおい

上層きは?

なんで

履いて

ないんだよ?

どうした

暗い顔して

なんか

あった?

さては

隠された

とか?

ったく

どうしようも

ねえ奴が

いたもんだな

いいんだ

気にしないで

気にすんだろ

友達

なんだから

そうだ

お前の上履き

俺が見つけて

やるよ

なんか

あったら

俺に言えよ

なっ

うん!

唯一僕の

味方だったのが

シマくんだった

明るくて

優しくて

人望もあって

いつだって

助けてくれた

彼がいたからこそ

僕はイジメも

耐えられたんだ

いたっ

やめて

ください...

おいおい

何言ってんだよ

出したら

やめるって

言ってるだろ

お金

そんな

ほらほら

早く

俺ら今月

ビンチでさ〜

トカゲくんは

優しいから

くれるよね?

お小遣い

ちょー

だい

助けて...

シマくん

...ッ

おい

あっ

シマくん!

たすけ...

早く出せよ

なに

してんだよ

...

え?

こいつらが

困ってんだろ?

友達に

そんなことしちゃ

だめだろ?

アオイ

え...?

ギ)ばははは!!

なっ...

なに

いって...

だから...

こいつマジ

面白いわ〜っ!!

シマが

お前のダチなわけ

ねーだっお!

俺は

ちゃんとダチ

やってたろ〜

ひと月分

しっかりな

いや~

マジ演技力

鬼じゃん

というわけで

俺の勝ち〜

あ~~~

疲れた〜

くっそ〜

マックな

簡単に...

信用しちゃ

だめだそ?

やっぱ気づいて

ねえよな

コイツは

ははは

あーあ

全然

騙し甲斐が

ねえよなあ

まさは

なあ

俺たち

友達

なんだよな?

遊んで

やるよ

金がないなら

身体で払って

もらう的な?

トカゲってさ

あれが誰っぽい

らしいのよ

やっ

おい

暴れんな!

いやっ

へ~

スリット

ってやつ?

やだっ

撮影

OK?

いーよ

お〜

いいね〜

やっ

なんで

こんな

ことッ

ひどい

よ...っ

お前がトカゲ

だからじゃん?

なー尻尾

持ち上げて

撮りづらい

りよ〜

ああ

僕がいくら

がんばっても

好意を

示しても

ただの獲物として

しか見ていなかった

トカゲという

だけで

群れにいる獣たちは

たった

一人の傷を

僕は

ただただ獣と

違うだけで

いやだ

いやだ

やめて

苦しいのは

いやだ

放してよ

放して!

おい

アオイ!

大丈夫か...?

だいじょうぶ...

その後の

ことは

よく

憶えて

いないんだ

とにかく

逃げるのに

必死だった

尻尾をちぎった

ことも痛みでさえ

あの時は

分からなくて

次に

気づいた

時は

知らない

病室だった

聞いた

話だと

廊下で

倒れている

僕を先生が

見つけて

今まで

ずっと気を

失っていた

らしいんだ

そこで

ようやく

尻尾が

千切れてることに

気づいた

むかし本で

読んだことが

あって

トカゲは

尻尾を自切

できるんだって

はるかむかし

それこそ

先祖の時代

尻尾を囮に

捕食者から

逃げる術の

ひとつで

それで

予め切り離し

やすい構造

なんだって

...まあ

でもでも

別に

いいんだ

イジメの方は

うやむやに

されちゃったけど

僕はそのまま

学校を

辞めた

体育器具の

せいだとか

事故だとか

適当に

流されて

逃げられたん

だから

短く歪に

なったけど

俺は

だいぶマシに

なった

1年経って

尻尾は

ある程度

治った

それでも

嫌なことを

思い出す

尻尾を見たく

ないんだ

...だから

隠してんのか

......僕は

みんなと

同じが

よかった

体に

毛が生えてたら

鱗じゃ

なかったら

大きな耳が

あったら

見た目だけでも

同じだったら

トカゲ

なんかじゃ

なかったら

僕は

なんで

みんなと

ちがうの...?

えっ

な...

何して...

ぎぅぅっっ

震え

てるから

寒いのは

ダメなんだろ?

あったかい

だろ

きゃ...

...なあ

俺は

その尻尾

好きなんだよ

あの日

見た時から

ずっと

空の色よりも

青くて

深くて

眩しい

その色が

なんか

良いなって

思ったんだよ

僕がトカゲ

だから

一緒にいるの...?

ハチ君は

トカゲじゃ

なかったら

尻尾が

青く

なかったら

そしたら

一緒じゃ

なかった...?

...多分

そうかも

しんない

あの時尻尾を

見てなかったら

俺は近寄ら

なかったと思う

トカゲだから

集まるやつらが

気に入らな

かったけど

他のやつらと

同じなのかもな

でも

尻尾目当て

の俺も

今は

違うんだ

アオイだから

一緒に

居たいんだ

トカゲだからとか

尻尾が青いとか

関係ないんだよ

うわっ

なんか...

あ...

あれ

あれっ

うあぁあっ

うあぁあっ

あうっ

ぐずっ

おいおい

泣くなって...

ちょっと

アオイっ?

僕は

あの日からずっと

トカゲの自分が

嫌いだった

トカゲだから

みんな寄ってくるくせに

絶対に中には

入れてもらえない。

なのにハチ君は

僕を

僕として

見てくれるんだ

僕を

アオイとしてー

なあ

アオイ

うん

俺は別に

どっちでも

いいと思うんだ

トカゲでも

猫でもさ

毛の代わりに

僕が生えてても

いいじゃんか

そんなの

別に大した

違いじゃないと

いうかさ

まあ体温は

しょうがない

けど

うん

うん

うん

夏とかは

ひんやり

しててさ

でも

冬は動けなく

なるよ

それでも

いいんじゃね

あー

そっか

そしたら

そん時は

今みたいにさ

涼しくて

いいじゃん

俺が温めて

やるよ

だから

来年の夏は

よろしくな

ふふっ

なにそれ

よろしく

って

まあまあ

きゃ

こちらこそ

よろしくね

おう

もう少し

このままで

居ていい?

...???...

あったかい?

なあ

アオイ

俺さ...

見つけたぞ~~~

こんなとこに

居たのか~~~...?

逃げられると

思ったのか?

え?

にげっ

あ~...

え?

なに?

どういう

状況なの

これ?

こらっ!?

ん?

言って

なかったっけ

俺今日

忘れモノ取りに

きてたんだよね

そしたら

たまたま担任に

出くわしちゃってさ

補習やらテストやらバックれまくってたからまあカンカンでさ

補習やらテストやら

バックれまくって

たからまあ

カンカンでさ

それで雨だったし

逃げつつ校内

隠れてたら

アオイを見つけた

ってわけ

.....そう

なんだ

前もなんか

こう逃げ回った

記憶が...

その時も

巻き添えだった

気が...

まあまあ

とりあえず

帰ろうぜ

うん

何?

さっき何を

言いかけたのかな

って

あ~

やっぱ

忘れて

え?

え?

どういう

こと?

いいからっ

止んだね

そうだな

...なあ

まだ

繋いでても

いいか?

ふふっ

僕も同じこと

言おうと

思ってた

じゃあ

帰るか

うんっ

モノトーン・ブルー

ん?

もう

剥がして

いいのか?

うん

そんなに

傷は深く

ないし

それさ

気になってた

だけだから

ふうん

どうした

の?

皮めくれ

てるぞ

あっ!!

本当だ

皮が

剥がれてる

うわ〜〜...

なんか...

その.....

マジで

ゴメン...

そんな

大丈夫だよ

でもさ...

かける

泊まりだ!!

多分これ

脱皮かな

いわゆる

生理現象

だよ

だっび?

じゃあ

悪いアレじゃ

ないんだな?

痛いとか

そういう

のじゃ

ないんだ

いずれ

剥がれる

ものだし

??

いい?

うん

むしろ

良いコト

かも

ううん

なんでも

ないっ

もともと「エスカレこんなこと読みやがりだか本作ですが、

編集の方に無理を言って、長い話として指がでてもらう

ことになりました。

ワかママもをいてくださた。Linbreさま

中国当のさとう稲葉さま、

本当にあいかとうございます

あとがき・

またどこかで!

電子限定描き下ろし

アオイ

ブラッシング

してくれない?

背中んとこ

届かなくてさ

え?

あ...うん

おまけのはない。

獣たちは

春と秋に

換毛期が

やってくる

獣たちは春と秋に換毛期がやってくる

そのため

プラッシングや

体毛のケアが

欠かせないのだ

浴体毛が生え変わる時期のこと

いくよ?

おう

じゃあ~~っ

こんな感じ

かな...?

...

溶けた!

さすっ

どう?

痛くない?

そう..

ならいいん

だけど

恐ろしいほど

毛が抜けていく...

ああ~っ

ありがとうございました!

BBCDELUXE

ピーポーイコミックスデラック・

〈初出〉

2017年10月16日(日)/GOLD-2009年3月21日(月)日)

Webサイトもしかしていますが、(日に...そのYoutubloo!!

CHE・WOKULLLEUSUSHIのCEL・AOY(B)(GID_2019年12月号)

とてもいいもんじゃないですから、(日に...もう10.5)(3011/2012年2月号)(日)

あははかは知ってん!!

10月19日(日)・日本・日・日のY-6016年1月号)バッティバージャンペーンの

(日)もしかしたら20年4月11日に・日のY-6010.2016年1月号)から

GBL・BU-BULLLELENET-REOYICAIDIDLD2010年10月10日月

いきなりいいところにしていました(日に...ロー・ロンパクローローン2012年12月号)月号/

2018年10月14日(土)には、9日(日)10/16月10日(火)16日(月)日)

3010年10月18日(土)の10日(日)16月19日(2016/10-211022年4月14日土...

10回、Webに描き下ろし、描き干ろし

【電子限定かきおろし付】

モノ

年6月18日-電子第1版発行

@Nagabe2021

発行者一大

田中に

また、

発行所・株式会社リプレ

〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-6-15

ローベル神楽坂ビル

電話・営業(3:32:5)7AS

本書は紙版刊行物を電子書籍化したものであり、視線さわている情報は紙版出版

昨日はMacriviの時点のものです。「紙版それで発行・2021年6月18日

森電子限定描き下ろしベージを追加収録しました。

この作品はフィクシヨンです。実在の人物・団体・事件事とは一切関係ありません。

本書の一部、あるいいは全部を無断で複数複写(コピー、スキャン、デジタル化等)、転職

上演、放送することは法律で特に規定されている場合、を除き、蓄作権者・出版社の権利の

漫画となるため、禁止します。本書を代行委吉野の第三者に依頼してスキャンやデジタル

化することは、たとえ個人や家度内で利用する場合であってもー切認められておりません

くるせ

日本の

いやいや...

回数は

ベルサイト「ビーボーイWEB」

https://www.b-borjp

世界はモ

彼が来るまでは。

で退屈だっ

猫のハチがいる獣だらけの

学校に転校してきた皆様のアオイ、

単調な毎日を持て余していた

ハチにとって、それも別に最味を

惹かれることではなかった。

しかし放課後、アオイの

小さな秘密を覗き見る。

それは目の覚めるような、

強烈な、青。

必死に隠そうとするの

ハチは一つの提案をする。

人外ストーリーテラー

ながべの獣人青春BL!

った。