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〈詠の五〉

アフタヌーンKO

「に回って勝つ事」という

付れに向って良かった

...

伊藤一刀高野久、

...

よーってお

ーーーあーんっ

沙村広は

アフタヌーン

KC137

くっ

...

7784.0631413754

そんなことを言っているので、自信があったのですが、

第192999790799005054

雑誌55720-37

アフタヌーンKC

講談社「本体300円

定価530円

ISBN4-O6-314137-3

c9979、¥505E〈1〉

沙極成則

そろそろここの「半自画像」もネタがつきてき

た。あとは女装かなァ、谷崎っぽくなあ。若

い頃は学園祭の度に、冬目景先輩の手ほどき

でよくやった(やらされた)もんだが...そー

いや一度その姿を、遊びに来た旧友に見られ

たっけ。奴は云ったもんだよー「お前...

そんな人間になっちゃったんだな」

著者遠影

無税注文

第三十幕の

第三一幕の

第三条文区最後のご

第三二幕や

第三条第一図書館へ集のこと

第三条文国最後の三

第三四幕や、国、

第三者や羽根は静かに基礎を

や第二十幕や

羽根は静かに

まの七

昔こいつに

バクチで大負け

してよ...

まその

腹いせって

わけだ

何だ

お前

変な小刻か

しゃしゃり出て

きたんで

ちと

手間ァ

取ったが

こいつの

ガキか?

ハーーッ

ア...

あーあ

やっぱ

ガキと

いえども

見られた以上

殺らねーわけには

いかねーか

てめーが

その気なら

親父ン所

つれてって

やるよ

坊主

うう...

う...

うわ...

な...

何なんだ...

.....くそォ

何なんだよォ

お前は

畜生ッ

この野郎

ねェ

卍さん......

人の恨みって

こんな風に...

誰かが

死なないと

消えないの?

誰が

死んだって

消えねーん

だよ...

本当はな

バカ野郎

姉ちゃん

己......宇

書けないし

可愛い

お墓だね

うん...

でも

基石も

買えない

けどね...

へへ

キミのお父さんが

眠ってるって感じが

よく出てる

姉ちゃん

己......明日

家を出るよ

三日前

父ちゃんの身体を

片しに部屋に

戻ったんだけど

なかったんだ

あの男の

死体が

あいつは

何処かで

生きてる

判って

くれるよね?

姉ちゃんなら

だから...

うん...

親を

殺されたん

だから

あのさ

関係ない

のに...

べ......別に

色々迷惑

かけたとは

思ってんだ

目的を果たして

命があったら

必ずわびは

するよ

そんな...

お互いさ

それじゃ...

......違うよ..

練造ッ

...

馬鹿だね

アンタも

生きてるだの

何だの...

早トチリして

あの男は

死んでるよ

私が

埋めたの

本当だよ

...あ

余計な事

だったかも

しれないけど

でも...

アンタに

始末させる

のも

何処に?

あんまりだと

思って...

あの...

借りてきなよ

手伝って

あげる

止めて!

練造...

子供に

話せない事の

ない親なんて

私ーうまく

云えないけど

いないんじゃ

ないかな...

子供に

とっては

わけが

判らないうちの

出来事だったと

しても

何も

知らなければ

誰も恨まずに

済むんだから

その方が

どんなに楽か

知らないよ

...ちっ.....

畜生ォ

...ッ

父ちゃ...

ご免...

本当にご免

卍さん

「すまねえ」って

云ってたね

ん?

あの人...

...ああ

あ、己たちに

云ったわけじゃ

ねェけどな

「真正直な奴ァ

バカだ」

けどよ

...とも

云ってたよーな

気がするが

行くか

...うん

...

...

オリオナナビはそのままだだけではなかったの

あはははっははぁはぁぁぁっはぁあああ

また、このプログラフィングですのですが、これからのクラスになってきたのかもしれませんでしたね

.....ホンット

つまんねェ物

買うよなお前

つぶれてん

じゃねーか

大体よ

?ああこれ

縁日で...

うん...

あーあ

これじゃ

もう

回らない

かもね

第二十幕一終

«第二

きょうえ

ほっ

ほっ

ほっ

ほっ

あら

ちょいと

清さん

金魚

え金魚ォ

それ

似合うん

じゃない?

そうお

いや

こいつァ

どーも

一杯

いただけ

ます?

へいい

とおふ~~

あぶらげ

がんもどきい

えっ

ほっ

えっ

ほっ

おい

コラ

ちょっと

止まれ!

...人の声が

聞こえねェな

アンタら

本当に向島に

向かってるのか

向島の

「天邦道場」

でしたっけ

ああ

「天邦」っつーと

アレですよねェ

ほら例の...

「逸刀流」の

人たちが

いる

まァね

そこへ

向かってるって

事はですよ

.....それと

アンタの仕事が

何か関係

あるのか?

もしかして

旦那も

その...

いや何

もしそう

だったら

光栄だ

なァって

だけでして

格好いい事ですなァ

ふぬけた侍ばかりの

この時世に

そりゃ

恐縮だが...

多少急いで

るんでね

ああ

こりゃ失礼

カゴ屋の

分際で...

ヘへへへ

まかして

下さいよ

なァに

アクビでも

してる間に

すーぐ

着いちまい

ますよ

何だよ

ずい分と

あっけねーな

まこんな

もんだろ

昔から

どんな剣豪

でも

寝込みと

不意討ちだけは

どーにも

ならねェって

じゃねーか

天下の

「逸刀流」も

結局ァ

ただの

剣豪の集まり

だってことよ

己らみたいのに

救られちまっちゃ

あの世で肩身

狭ェよなァ

同情すンぜ

さて...

...俺一と

お百は

どーしたかね

ああ?

まだだろ

己たちが

一番だ

一番か...

......クッ

ククタクッ

...そォか

悪ィなァ

エエ!?

なんではないけどね

「逸刀流」の

連中もなァ

所詮

喰いつめ者の

集まりだからよ

刺青師とか

面売ってる

オヤジとか...

まとにかく

いろんな人種が

いるがね

さすがに

カゴかついでる

剣士ってのは

初めて見るよ

いンや

スゲエ

スゲエ

よっと

おっさん

ら...?

寝込みなら

ともかく

ーい

フー

こんな手で

刈られる程

ただの剣豪の首も

軽くなかったと

思うぜ

おっ

ふざけんなよ

おい若造!

アンタがこのまま

消えてくれれば

追いもしないか

そーいうのは

どうかね?

剣の強ェ

奴がなァ

偉えってんじゃ

ねーんだ

...はァ?

何云ってんだ

お前は

いやまァ

そりゃそう

だけど

こっちとしても

殺られるわけにゃ

いかないし...

状況見て

モノ云ってん

のかァ!?

こんなでけェ

刃物をなァ

こんな深々と

刺した日にや

肉がしまって

中々抜けた

モンじゃねーぜ

エエ!?

ああ...

そう云や

そうだな

こォの

ガキが

ただの剣豪にも

及んでねェぞ

てめーの場合は

おっさん

ちっと

吼えすぎだよ

アンタ...

ハア...

あー

医者に

行きたい?

急所は

外したにしろ

痛そうたな

こりゃ

じゃ

云いな

誰が

アンタらを

よこしたか

よーし

「道場を

つぶされた

恨み」だろ

何の...

あー

はいはい

あんたらの

逃げロ上は

想像がつく

確かに

そういう輩には

何度か会ったが

たいがい

生真面目が服着て

歩いてるような

連中で

こんな凝った手は

考えもつかねェ

奴ばかりさ

ほっときゃ

血を失って

吐けば

連れてって

やるよ...

どうする

はっ...

.....もって

半刻かな

ハッ

ん?

クッ

...

カ.....

ギ.....

「アカギ」?

...あー

すまん

!?

おい

急所

だよな

ここって

色よい返事

...!!

かたじけない

では

今日のところは

これにて

日を追って

再訪致します

くわしい事は

その時に

暑中のお勤め

まことに御苦労

斉藤!

カゴの

手配を

承知しました

あいや

お手数には

及びませぬ

カゴにも

酒にも

酔い易い性質

でしてな

歩いて

戻りまする

大儀ですな

云い忘れ

ましたが

理由あって私は

数日後に加賀へと

赴かねばならぬ故

その間、代理人が

お相手仕るが

よいか?

そうですか

...ま

致しかたない

でしょう

凶さん

歩いてきたん

ですか

まあね

!手に

血が...

構うな

それより

誰ンだ

その腰物は

あ!

御免

吐鉤群っていう

番衆の人ですよ

でも

真琴

何だありゃ

何の

用かは

私には...

遅かったな

珍しいな

アンタが道場に

居るとは

お上が

逸刀流に

何の用だ?

お前に頼んでも

煩わしがると

思ってな

.....品川から

隅乃と八角を

統主代行として

呼んだ

まァね

で?

その二人や

お前も含め

創立期の

面々には

知らせておきたい

事がある

「逸刀流」は

一月の後

幕府お抱えの

門となる

うおッ...

......き..

それでもそれだけではなかなかったのかな...

斗いの礼儀も

知らんのかよ

貴様......

名前くらい

名乗ったら

どうだ!

ええっ

ええっ

いいか

己の名は

...

知っている

透刀流に対する

道根ゆえか...

「逸刀流」剣士

八角鷲五

...相違ないな

...くっ!

それが判って

いながら...

...いや

違うな

何故

そう思う?

併合した道場の中に

貴様はどの剣士がいれば

記憶に残らぬ筈は

ない!

云え!

何が目的だ

防ぐのでは

なく...

避ければ

よかったのだ

かっ...

刀で防いだ

のに...

...???そうですか

訊きたい

事がある

逸刀流に

「師範代」と

呼べる人間は

何人いる?

ああ?

師範代の

数だ

誰が

お前に...

そんな事

......訊いて

どうする!?

何ィ・

云わねば

殺す

云えば

己の目的も

教えてやる

信じるも

信じないも

勝手たか...

三〇人

いっ

相違ないな?

逸刀流に

「師範代」は

存在しない

ただ

江戸中

合わせての

話だ

統主に次ぐ

剣力の持ち主は...

己の知る限り

約三〇人...

ほら早く

取れよ!

そうか...

御免!

!!

いい天気

だ...

だが

少し

暑いか

こんな

日には

無理矢理

呼ばれて

町へ出て

みれば

道場の縁側で

涼みながら

葛切りなど

喰うに限るが

うら若い

暑さも涼しき

器量持ちとの

出会いがある

......などと

期待して

いるのも

さもしき

独り相撲

よのう

着いたら

さっそく

冷や酒...

む!?

何すん

だよ

クソッタレ

!?テメェ

自分の亭主に

向かって...

己が

クソなら

てめェは

ウジだよ

このアマ

あ!

亭主の知らぬ間に

提重まがいの

真似しといて

バレたら

ふてくされ

やがるか...

とんでもねェ

毒虫だぜ

笑わせんじゃ

ないよ

稼ぎの悪い

ポンクラが

淡弁当運びのこと(そ)のついでに春も売る

そんな事でも

しなけりゃ今頃

私ら二人とも

干乾しさね!

何なら

こっちゃ

出てったって

いいんだよ

男で見りゃ

向こうの旦那の方が

数段マシってもんさ

何しろあれだけ

比べても...

アンタと

あの男じゃ

フキと

大根ほども

違うんだ

からねェ

!なっ

こっ...

てめ.....

クックッ

もう一遍

ぬかして

み.....

ふむ

暑さが

とんだわ

うら若いと

いうわけには

いかぬか

ポンポンと

まあ威勢の

いい事よ

それ程の

器量で

ありながら

ああ!?

何だ

お前は

天下の

往来で...

他人の女房

つかまえて

その...

!!

女に恥を

かかすは

不埒者なり!

ふん

ふん

ふー

その調子で

これ以上したら

くたばっち

まうよ!

む?

まだ

動くか

あーーっ

ちょっちょつ

ちょ......!

もう立てや

しないんだし

......ねっ!?

お主の

亭主だった

な...

これは済まぬ

事をした

まあ

......お主の

美しさに

あてられてな

こんなんでも

一応ね

身体が動いて

しまったわ...

手前勝手ながら

許されよ!

ほお

呆れた

ねェ

ウチのだって

人並み以上には

やれるって

のに...

侍がいくら

強くたって

別に驚きや

しないかね

「抱かれても

よい」と思える

ほどでは

なかったか?

来手となると

話は別さ

大した腕っぷし

だよアンタ

今さっき

知り合った

ばかりで

ってのも...

さすがにねェ

ああ

先刻の話?

.....別に

体裁ぶる

つもりは

ないけどさ

フッ

女は

好きだが

無理強いは

好きでない

いやま

そうで

あろうな

こちらも

冗談半分で

あった

笑って許して

くれい

しからば

これにて

...

お待ちな!

もちろん

身体を売る気は

ないけど...

助けてもらって

それじゃってのも

不義理がすぎるって

もんじゃないか

よかったら

ほお

これまた

愛らしい

ほほ...

まあとにかく

涼しげだろ?

うむ

馳走

するっ

たって

煮物くらいしか

酒の他には

ありゃしない

けどさ

何それで

充分よ

剣を携えては

いるが「己も

元々大した

出身ではない

好物と云えば

雪花菜

からしあえ...

それすらも

食えぬ事の方が

多かった

雪花菜なら

ほら

それと

ほっほ

あの男の

好物なんさ

フキだ

はっはっ

は......!

まあ

そりゃね

ボンボンだから

ねェ...

働き下手でさ

何のかんの

云っても

やはり亭主が

大事なのだな

親からもらった

この家も結局

私が稼がなきゃ

つぶれちまうん

だけど

あれも

馬鹿だから

そんな事ァ

お構いなし

そう云えば

あの場に

置いてきて

しまったが...

女が金をとれる

仕事なんざ

そういくつも

あるもんじゃ

ないのにね

フ...

いいんだよ

ほっときゃ

そのうち

目ェ覚まして

勝手に帰って

くるんだから

?あ

うむ.....

何か

気に入らぬ

かえ?

どうして箸を

つけないんだい

すまんが

湯呑みを

もうひとつ

頼む

そりゃ

いいけど

はいよ

かたじけ

ない

お主も

どうだ?

ひとつ...

昔......友人が

かような席で

一服盛られた

事があってな

それ以来「己も

飯に関しては

ずい分と臆病に

なってしまった

つまりは

毒味かい

まことに

相すまん

まあ

いいよ

じゃあ

ほら...

よく見といで

こんな事で

食ってもらえ

ないってんじゃ

あんまりだから

ねェ

.....これで

いいかい

......!?

あんまり

強かないん

だけどね

こりゃ

毒だ

美味

すぎる

にゃっはは

ははは!

ハハハ

ハハハ...

おっとっと

ほう...

このフキの

塩梅が...

剣士が

生きてく

ってのも

いや

気を害して

済まなかった

つまらぬ

確執が...?

別にきょ

謝るこた

ないけど

大変

なんだ

ねェ

それ程でも

ないか...

まあこれで

何だい

いや

指が...

おや

もう

酔っちまった

のかい?

ガア

こんな

バカな

一体

お前は...

苦ッ...

こっ...

こ...

一体

何を

あれしきの

毒で

まいっちまう

とは

腹ン中は

腕ほど鍛えて

ないんだねェ

アンタ

や...

はり...

いや待て

何故、己だけ!

お主も同じ物を

食い...

同じ酒を

飲んだのに

「逸刀流」副将

隅野軒栄

元足軽

同心が

食いつめて

藤散...

その後

名前をかえ

逸刀流に入門

世話好きで

無類の女好き

どお?

間違って

ない?

お.....

お主

一体...

誰から

そんな...

......ま

まさか

内通者が

どの道

あと一分と

生きてられない

わけだからね

私が

訊いてんの

どうだって

アンタには

関係ない

話だけど

それと

煮物...

たくさん食べて

くれて

ありがと

演技より

そっちの方が

自信なかった

もんでサ

その毒

死ぬほど強くは

ないけど

苦しいから

今日のお礼に

やさあしく

引導わたして

あげるよ

仲間に

合わせる顔が

ないわッ

痛くない

ように

ここん所を

ね.....

隅乃軒栄

一生の不覚

色即是空とは

よくぞ云った

ものよ...

だ......た

やせても枯れても

逸刀流の副将!

たとえ手足に

不都合が

あったとて

女などに

いいように

あしらわれたと

あっては...

バーカ

女だって

殺るときや

殺るんだよ

ご免ご免

着物とか下駄とか

へっついとか

色々借りたけど

後でちゃんと

人呼んできて

あげるから

恨まない

どくれよ

.....ね!?

それじゃあ

お騒がせ

しましたー

真理路!

いい男に

なったねェ

それより

百琳姐

己のなぐった

所は?

ハッ!

あんな

へボいモン

跡も残ら...

えへへ

そーすか

おおうえ

えええっと...

...

!?

この臭い

ちょっ...

大丈夫ッスか

百琳姐

ゴマ油を

三合ばかり

飲みほして

たんだよ

毒を食う

前に...

冒険だった

けどね...

すげェ

いつもながら

体張って

ますねっ!

あんた

みたいな

バカでも

今日の仕事で

学ぶところが

あったかい?

......何だよ

「いつもながら」

ってのは?

はい!

姐さんの

亭主役が

できただけで

己ァもう

え?

何で?

お前もう

...帰って

いいよ...

第二十一幕一終劇

◇第二十二幕を

メールのコースは

きょうえい

「講剣所」

...ですか?

左様

ハハハまァ

現状では

何一つ具体化

しておるわけでも

ござらんが

つまり

こう考えて

おる次第

幕府成立から

一八〇年...

大名どもも

今は力なく

天下素平はゆらぐ

兆しさえ見せぬ

武士の勇猛が

問われたのは

はるか昔の事

「立身するには

剣より文を」

某も蘭学を

かじる身なれば

この言の含むところも

判り申すが

はてさて.....今日

どれ程の輩が

それすら為果せぬで

いる事か...

絹物を

ぞろりとまとい

細身の大小を

腰にさし

あまつさえ

それで立身を

はかる者まで

でる始末

天津殿

小唄

三味線に

興じて

まったくもって

遊情著侈と

云う他なし!

貴公が

「逸刀流」を

率いている理由も

実にそこを

危惧しての事と

聞いておりますが

.....我々は

目下

「講武所」

なるものの

思議をして

おり申す

剣術も

学問も生半な

柔弱な土民に

今一度...

かような

泰平の中で

そのような

ものが

土道の何ぞやを

身をもって

知らしめるための

機関でして

......

とは云え

取り急ぎ

必要となる

わけでも

ござらぬ

されど国に

何かあってからの

泥縄では

いかにも無意味

そこで

ヒナ型としての

「講剣所」を

発足させてはと

相なった次第です

結構な

案ですな

......それで

貴公を含む

逸刀流の剣士

十数名を

我々

逸刀流に

どうしろと

当代

「講剣所」

師範として

お招きしたい

比類なき

剣士集団と

見込んでの

お願いです

......お申し出は

光栄だが

我々に

務まるものか

どうかは正直

いささかの自信も

ありませんな

「逸刀流」は

確かに

「刀において

逸すること」

それのみを

求め続けてきた

流派ではあるが

畢竟

換言すれば

他に能なき

あぷれ者集団

構成する人間は

大部分一基だしく

情緒に欠け

礼に欠ける

耐えられる

ものですかな

そんな輩の

暴言に...

士民たる

方々か

御心配は無用

むしろ

そうあってこそ

己の無力も

痛感できると

いうもの

どういう

意味ですか

天津殿

ここで腹くくって

もらわねば

お手前方にとっても

不都合ですぞ

お手前方の

諸流派に対する

目にあまる不埒

幕府がそれに

対処せなんだは

怠惰ゆえと

思われるのは

少々早計が

過ぎるのでは

ござらんかな

ほう

つまりは

「見逃されて

いた」と?

叶わぬとあらば

致し方ない

.....フッ

我々に教えを

乞わんとする

方々が

「逸刀流」の力に

一目置くゆえ

ねじふせるよりは

与してしまえば

捷径とは思う

なれど...

我々も

体面をかけて

全力でお相手

せねばならん

何をどうする

つもりなのか

«近道のこと。

吐殿...

でしたな

ご心配

めさるな

私の

腹積もりは

とうに

決まっているの

ですよ

何か

云いたそう

だな

別に...

おはよ!!

フッ

成程

ね.....

いい話じゃ

ないの

これでアンタも

晴れて武家に

返り咲きって

わけだ

幕府抱えって

事になりゃ

もう誰も

日陰者だとは

思わんよ

アンタの悲願

だったんだろ?

...ああ

そうだな

我々の

勝ちだ

...私はな

無双の浪人集団を

作るために

逸刀流を率いて

いるわけでは

ないのだ

武士の零落を

憂いての

「逸刀流」なら

判ってるよ

それくらい

昨日今日の

つきあいでも

あるまいし

こんな風に

使わなきゃ

意味ないよな

あのさァ

この辺で

降ろさせて

もらっても

いーかい?

理由は?

己は己だ...

侍の側には

つけんよ

アンタの

やり方が

嫌いなわけじゃ

ないが

アンタが

道場を

ひとつひとっ

踏みつけて

いく度に

こう.....スッと

気が晴れるんで

今まで...

だが...

つまり、只の

わがままさ

.....別に

構わんだろ?

まいいか

何も云う夢ァ

ねーよ

そんな事も

云い出す

だろうとは

思っていたが

剣には

染まらんが

......まあ

もろい垣根

だな

「流派」と

いうのも

逸刀流は

特にな

八角と

隅乃に

よろしくな

そんじゃ

凶よ

無駄だろうと

思うから

止めもせんが

「雪待」の二階は

今までどおり

好きに使って

構わんぞ

宿る廂も

ないのだろうし

お恋を

悲しませたく

ないだろう

そうだ

......そりゃ

どーも

御親切に

置き土産っつーか

...ひとつ忠告

しとくよ

旦那

「アカギ」って

奴の恨みを

どこで買った?

.....?

もっとも

潰した道場の

末弟子に至る

までは

あー......多分

そーゆーんじゃ

ないと思うが

いや

憶えがない

把握している

わけでもないが

まァいいや

とにかく

そいつに会ったら

出る杭は

打たれるってのが

世の常なんだ

からよ

寝首

がかれんように

しときなよ

逸刀流を

名指しで襲って

きやがったぜ

アンタが

「逸刀流」を

どうしようと

勝手だが

耳の痛い

話だな

気にとめて

おこう

そんだけ

じゃあな

そーゆー

訳だから

あれ...

己の荷物

これだけ

だっけ?

...!!!?

え!?

ちょっ...

可愛...

ちょっ

ちょっ

待っ......

聞いて

ないよォ!

出てく

なんて!

だから今

云ったじゃ

ねーか

「逸刀流」

やめんだから

あの旦那に

あてがわれた

部屋には

居らんねーよ

判るだろ?

影さんにそう

云われたの?

いや

己が

決めた

何で

よー

何で

やめんの

お前に云っても

判りや

しねーよ

雪待の

用心棒の

仕事は?

バッカ

お前

岡場所の

用心棒ったって

せいぜい

付け馬の護衛とか

そんなモン

いーじゃん

楽で

ヒモ同然だ

よかねーよ

「逸刀流」の

やる事か

それが!

ほれほれ

籠遇

しまっせー

旦那ァ

戴兄ちゃん

ヒモとか嫌?

はァ?

...

よせって

珍らしい

スね

アンタが他人に

仕事ゆずる

なんざ...

昨日の

指のシビレが

まだちょっとね

イカレた

ガキだ

身体張るのも

ほどほどにしたら

どうです?

甘く

見んじゃ

ないよ

そいつはね

例の「百人斬り」と

斬り合って唯一

生きて帰ってきた

ガキなんだよ

第二十二幕

うるせえな

ねー

戴兄ちゃん

たらァ

(其の三)

きょうえい

嫌うぞ

お前

戴兄ちゃん

はさ

アタシが

「寒い」って

云うと

一緒の布団で

寝てくれる

のに...

結局一度も

手をつけて

くれなかったね

アタシ

そんなに

魅力ない?

身体をひさぐ

女は嫌い?

ああ

それとも

死んだ妹さんが

私に似ていた

かなあ...

全ッ然

似て

ないね

けどま

生きてりゃ

そんぐらいの

背格好かもな

勃つかよ

そんな女

相手に

戴兄ちゃん

逸刀流

やめた後

どうするの

...

どうって...

そーだな

逸刀流に

頼らずに

侍どもと

斗うとなると

おそうだ

参動行列に

脇差一本で

つっこんでく

ってなどーだ

すっげー

かっちょいー

冗談でしょ

番町の

あたりで

辻斬りとか

冗談だ

まァ......

多分どっかで

腕みがいてんじゃ

わーわな

山にこもる

とまでは

いわないが

...

アタシさあ

あと二年

くらいで

雪待...

出られるんだ

今はこんなして

おっ母さんの薬代

稼いでるけど

お医者がね

もう二年と

もたない

だろって...

解放されたら

アタシ

誰かと所帯

もつのが

夢だな

一三の頃から

六年間も

こんな事して

きたんだから

おっ母さんも

許してくれる

よね...

でも...

親に死なれて

好いた男にも

逃げられた日にゃ

ここを出た

ところで

あたしゃー

野良猫みたいな

モンだなー

お恋...

だって

戴兄ちゃん

剣士さま

だから

んー?

いーんだ別に

捨てられたって

さーー...

その気になりゃ

その腕で

自由に生きて

いける人が

「所帯もつのが

夢こなんて

しみったれた女

相手に...

やってらん

ないよね...

まどろっこ

しくて...

武士が

情いとか...

云ってるくせに

刀捨てられ

ないなんて...

......か....

...

戴兄ちゃん

ん?

これ...

あげる

ああ

じゃあ

元気でな

お恋.....

たま〜に

遊びに来て

やるよ

えへへへっ!

はははーいっ

ふっ

お恋ちゃーん

お客さんよ!

!あ

はーい

遅かった

じゃないの

どうだった?

まずった

出てっち

まったって

よ......

今さっき

チッ

追うったって

方向も判りや

しないし

まあまあ...

急ぐ仕事じゃ

ねーんだから

あわてず

気長に

いきましょーや

百琳姐

...まァね

殺った

のか...

ああ...

尸良...

てめェ...

最初に呼んだ

女郎が

日の国ェ女

だったモンで

ちょっとね...

何スかその

うぎったい

目は?

構やしない

でしょう?

股っぴらきの

一人や二人

お互い

シロートじゃ

ねェんだから

仕事第一で

考えるのが

筋ってもんじゃ

ねェですかね

やり方なんざ

将外

口出し無用で

いきましょう

んじゃ

己ァ

この辺で

クッ...

ハア

ハッ

ハッ

う...?

ハアッ

あっ...

...た.....

戴...

兄.....に

あっ

い...

天津影久を

殺そう

うん

決めた

凜ちゃん

よォ...

?あ

ご免!

ただその

それじゃ

お前...

今まで何の

つもりで...

もちろん

最初っから

そのつもり

だったよ

覚悟って

いうか

思う

ところが

あったと

.....私が

身の程を

知ってて

復讐なんて

考えなきゃ

よかったんだ

ろうけど...

ムシのいい事

考えてると

自分が何を

していいのかも

判らなくなる

憎いのは

天津影久

一人だけでも

それが

誰かの

親でも...

卍さん...

私道場

出る時ね

誰かにそれを

邪魔されたら

斗うことに

なるわよね

兄でも

夫でも...

「仇を討てたら

死んでもいい」

なんて決心して

たんだ

でもさ

「死ぬ」なんて

すごく簡単な

話だよね

私が勝手に

死んだら

私に

踏みにじられた

人達は何て

思うかな...

....毎日

起きて

飯食って

寝て...

他人に

踏みつけられても

笑ってられる...

そんな奴でもねェ

限り誰だって

何の

欲も野心も

持たずに

他人の恨みを

買うように

できてんじゃ

ねェのか?

恨まれたく

ねェとか

都合いいこと

思ってると

道ばたで

屁もこけや

しねェ

おめェはただ

親の仇を

追ってるだけ

だろーが

うん...

張ってりゃ

いーんだよ

いーに

決まってんだろ

バカくせえ!

そうなんだ...これ

父さまと母さまの命が

大事なんだ...

赤の他人の

命なんかより

ずっと...

ーって

こんな事云って

いいのかな

卍さん

よし!

決めた

私少しでも

卍さんに

近づきたくて

......だから

カエル焼きの

丸食いまでは

何とか...

うっ...

あのねほら

こーやって

それではファミックスのファンディスクラスの

...オッ

己がいつ

したってんだ

よ!?

......。卍さん

私さあ...

弱すぎる

よね

腕じゃなくて

.....腕も

そうだけど...

精神力さ

私が...

弱いから...

しなくてもいい

遠廻りして

関係ない子を

巻き込んだり

...?

だからね

卍さんも

今日から

手加減は

絶対に

しないで!

卍さん

云ったでしょ

実戦じゃ

ないなら

血へド吐くまで

打ち合わないと

だめだって

私も今

すごく

体に

青アザでも

作りたい

気分...

クッ

バカ野郎

手加減

しねェと

泣いちまう

だろーが

泣かないよ

ボコボコに

してくれて

いいよ!

こっちも

思いっきり

ブッたたく

けど...

ね!

来てよ

卍さん

カラスが.....

飛んでいく

遠くの

お山へ...

打ったか

ちょっと

どんなに才能が

ある奴だってなァ

二日、三日で

上達するもんじゃ

ねェよ

うん

こんな調子で

とばしてると

腕より身体が

先にどうにか

なっちまうぞ

.....でも

とりわけ

お前なんざ

才能自体

怪しいん

だからよ

あと五日

足らずだよ

天津影久が

江戸を出る

まで

ああ

.....だが

それを

逃したら

後がねえって

わけでも

ねェし

そこいらで

モロコシでも

買ってくるわ

身体冷やし

終わったら、火

おこしとけ

うん...

んー...

また

買わないと

な.....

でも

ずい分

早かっ...

ご免

まだ...

...ん?

妹は

死んでるって

聞いたかな

誰だ?

お前

......あんた

こそ.....

だ...

ムカつくん

だなァ

あア.....

ガキに

口答え

されっと

「万次」は

何処にいる

知らない

何だァ

このアマ

.....てめェの

後ろだよ

どこの

どなた様だ?

てめェは

よ...

第二十三幕一終劇

◇第三十四案◇

へへ...

まそう

構える事も

ないと思うん

ですがね

おっと

焼けたか?

誰が

食えって

云ったよ

ああ...

そりゃ

そうですね

万次さん

返事しちゃ

くれませんかね

先刻から「己が

云ってる事に

無骸流」

はっきり

云って

.....って

云ったか

てめェの

流派は

昨日今日

できたばかりの

チンケな流派

ですからね

全ッ然

聞いた事も

ねーな

......そりゃ

無理も

ねえや.....

何せ面子が

己を含めて

たったの八人

いや

二人死んで

六人か...

クへへ...

まンな事ァ

どっちだって

いい話で

「天津」って

野郎の事

ですよ

己が

話してんのは

途方もねェ

話に

聞こえるかも

しれねーが

ぶっちゃけた話

己たちァ

逸刀流を潰そうと

してんでさァ

考えように

よっちゃ

そうでもねェ

殺らなきゃ

なんねェ

のは...

要するに

たった一人

「逸刀流」

なんてなァ

そのたった

一人が

方々の道場を

かき回してこさえた

ハリボテみてェな

モンですからね

守るべき

理念もねェ...

つなぐもんが

消えりゃあ

ただの

紙っぺらに

戻るって

わけでさ

火は

借りていい

スかね?

ああ

メスだね

万次さん

かつて旗本

与力同心...

あわせて

百人を

斬った

男が

逸刀流を

狙ってると

小耳に挟んだ

時ァ

正直嬉し

かったねェ

...だか

ひとつだけ

どうしようもなく

苦しいところが

アンタには

あるよな

実はあと

一週間程で

天津は

江戸を出て

加賀へ...

知ってるよ

こいつは

知らねえ

でしょうが

......そりゃ

話が早ェま

そうくりゃ

己たちとしちゃ

当然、追いてえ

ところスよね

ところが

アンタにゃ

それが

できねェ

何とか

大木戸は

くぐれても

首に金の

かかってる

人間なんざ

間違ったって

通行手形が

おりやしねェ

。沙甲州道第八の駅。厳しい関所があった。

«都市の出入口にある関門。

東海道

中山甲州

どこを行こうが

結末は同じ

箱根か...

そうでなきゃ

小仏の関で

お縄だ

.....フッ

得意気に

話してんだ

お前

誰も

追うなんて

云ってねーぜ

四谷の木戸を

出たあたりで

カタをつけりゃ

済む事だ

ひとつ

云い忘れた

実はね...

ここ

二〜三日で

オレら

殺っちゃって

るんですよ

連中の仲間を

何人か...

ううう...うんううん。そういうことですか?

そろそろ

天津の耳にも

入ってんだ

ろーなァ

そーなると

......

ちょいと用心

される力も

しれませんよ

加賀へ

出るのに

バカ正直に

甲州道中を

行きますかね

万次さん

「どの道」

人手が必要に

なると思うん

ですがね

何が

云いてえ

...!!

早え話

仲間に

会ってやっちゃ

くれませんか

手ェ組ま

ねえかって

事なんス

けどね

尸良...

とか

云ったな

余った

モロコシは

テキトーに

食ってな

己たちァ

もう寝る

明日

そこへ

案内しろ

手を組むか

どうかは

そこで決める

行くぞ

あはい

万次さん

連れて

くんですか

このガキも

明日

...ひとつ

云っとくが

別に己ァ

逸刀流に用なんざ

何もねェよ

辛ェ思い

してんのは

この女だ

これでも剣士だ

ガキだろーが

何だろーが

ないがしろに

してもらっちゃ

困るぜ

ふーん

別に

信用しちゃ

いねーよ

他人の事ァ

云えねェが...

マトモな連中じゃ、

ねーだろうし

...うん

卍さん...

怖ェなら

留守番

してるか?

心配

すんな

怖いなんて

云って

ないよォ

ただ

あの人...

目がちょっと

...普通じゃ

ないから...

あ......おは

......どうも

おはよー

さん!

池の水で

頭洗って

たのかなー

...

あのー

ん?

ああ

旦那なら

刀を取りに

行くっつって

町へ出たぜ

...はあ

いや昨日

やっぱりと

研師にあぶりに行ってたって

戻るまで

素振りでも

してろとさ

あっ...

どうも

あどうも

じゃないよ

なー

......

父さま

何読んでんの?

仙台にいた

蝙也という

剣士についての

記述だ

変な

名前の人

そう云うな

これがなかなか

凄い

なかんずくは

ここだ

ほーおお

私も

こっそり試みた

事があるか

それでも

源義経

なみだよ

すごいよ

柳の枝を斬り

地に落ちる前に

一三片に切断

したとある

なかなか

八片以上には

斬れる

ものではない

お前に

ほめられ

てもなァ

父さまには

及ばないと

しても...

六片

くらいには

できるはず!

四...

五...

.....いや

四つだよ

なァ...

なんなのマタシは...

う〜〜〜っ

もう一度

やろ!

!!

おお...

おねが...

それ

握ってみな

はな....はな

.....はな.....

こっ...ここ

これですか?

......

もっと

強く!

そお

そっそそ

それだよ

ッハノハ

...

女だてらに

「剣士」

だってから

ちっと期待

しちゃったぜ

アンタ...

そんな町娘に

毛ェ生えた程度の

筋肉じゃ

いくら剣先が

速くなっても

斬れるのは

所詮木の枝

までだろーよ

剣術は

見せ物じゃ

ねーんだ

曲技みてーな

真似してねェで

薪割りでもやれよ

ナンボか身に

なるぜ!

わっ...

私には...

私の

やり方が

あるんです

あっそ

ンな事より

メシでも

食わねーか

旦那が

戻るまで

待ってらん

ねェよ。己

«初冬のころ、健康のため、イノシシ・シカなどの獣内を食べる事。

薬食いは

初めてか?

この匂いは

牡丹

アンタが

寝てる間に

町へ下りて

買ったんだよ

け...

獣肉!?

何の...

魚や

モロコシよか

よっぽど

精がつくぜ

フフルフラックスクラスティストです。

...

美味い

...えっと

...

いいですか

んあ?

あの...

先刻の話

なんですけど

じゃあ

尸良さんは

どうやって

剣の鍛練を

したんですか

木以外の...

何を斬って

練習してた

とか...

例えば

その...

一六ン時から

金をもらって

人を殺してる

からなァ...

強いの弱いの

いい奴

悪い奴...

依頼人の都合で

色々とな

ま何度も

殺されかけ

たがよ

鍛えられは

したぜ

.....お金

で......

何が?

確かに強くは

なれるでしょう

けど

恨みもないのに

斬られる人たちは

...それじゃ

あんまり...

.....ひどい話

ですね...

...あのか

たとえば

これだ

«百紙、とくにイノシシの肉のここ。でちろりー酒を「かんする連絡」

昔ァ獣肉なんざ

病人の食うものと

相場が決まって

いたが今じゃ

大店の旦那連中が

女房連れて

猪鍋をつつきながら

ちろりで一杯ってな

ご時世よ

百獣屋の

厨房ってのを

見た事あるが

だが

畜生ってのは

魚やカエルとは

わけが違う

料理人の横で

皮をはがれた

猪がブラブラと

つり下がってる

光景ってのは

アンタなんかが

見た日にゃ

むこう半年間は

夢に出てくると

思うぜ

普通の人間なら

それを目の前にして

「可哀相」とか

「無惨だ」とか

口には

出ないまでも

心のどっかで

感じるはずだ

だがよ

おまけに

精がつく

死に様が

残酷だとか...

つまらねェ夢さ

そんなのは

食ってみりゃ

こいつが実に

ウマい!

肉の苦手な

ジジイだって

病気ンなりや

鼻に栓して

食うだろ?

要は

てめェの

血肉に

なってるか

どうかだ

...人間は

食料と同じ

なんですか

己に

とってはな

でも

貴方の

考え方

全然共感

できないけど

尸良さん

それで

強くなれるん

だったら...

私も

そうなりたい

......よーし

よく云った

それじゃ...

こいつも

平気だろうな

え?

おっとっ

とォ

いくら

うめえったって

猪は無理だよ

己の懐じゃあ

ねえ!

吐くなよ

コラ!

うううん...

これだから

女は.....

無限の仲人に

ESIDENTWTV

このPlouty

特にPCLEAVHO

SOON.RIN

そろそろ行くぞ湯

AH、YESSIR

あはい!

YOUARELATE

遅ェよ!

PESDEITINENHTKENTTYE

無限の住人」第5巻は、アフタス

ーンの55年9月号から56年2月号と

海外イベント用パンフレットに掲載

された作品を収録しました。

編集部では、この作品に対する皆

様の御意見・御感想をお待ちしてお

ります。

また、今後「アフタヌーンKC」

にまとめてほしい作品がありました

ら編集部までお知らせ下さい。

東京都文京区は羽三丁目土二番二十一号

講談社「アフタヌーン」編集部

〈郵便番号】ニーローン

アフタヌーンKC係

アフタヌーンKC

一九九六年一八月二十三日

一九九七年一六月一二十日

著者沙村広明

発行者五十嵐隆夫

発行所、株式会社講談社

...聞いてきた

印刷所「廣済堂印刷株式会社

製本所,永井製本株式会社

◎HROAKTSAMURA-196

「本書の無断規定」コピー工業作権法での例外を除き、禁じられています。

流丁本・乱工本は小幼雑災業務能池・お送りください。透料小社負担

にてお取り替えいたします。電話の5005年50-なお、この本につい

そのお問い合わせはアフタヌーン榊集部宛にお願いいたします。

〈定価はカバーに表示してあります

第四刷発行

第一刷発行

東京都文京区各羽コーンニーニング

郵便番号「一二丁〇」

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