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虫蝉

むしし

名刺と視聴が静かに困られ、心に礼む作品です。

...

...

るしばらゆき

漆原友

この世はヒト知れぬ生命に溢れてい

ヒトと最近の世をつなぐ遠慮ギン口の旅路、待望の審高速算三楽

むしし

...

うるしばらゆき

漆原友紀

アフタヌーン

アフタヌーンKC312ちゃん

『蟲師』3

「興味...1SBN4.06.4312-

アフタヌーンKCC312『蟲師』31SBN4-06-3148120(0

...そういえば

装填住吉昭人・泉栄即、「フェイク・グラフィックス

...そういえば

...

...

...

それはそうですね

...

説明して

何か、思い出した

これ

小さか

寒空に

聞き慣れぬ

物哀しい音が

響いたような気がした

いや

.....空耳?

また

向こうだ

錆......?

声が止んだ

.....一体

こりゃ...

、設計さびのなくこえ

錆の鳴、

では

この町の病は

一体いつから

・もう

十四年前に

なります

皆...見た目は

変わりないの

ですが

皮膚のあちこちが

おそろしく

固くなり

最もひどい

者は...

私の昔からの

友人なのですが、

その患者は

どこに

手足を自由に

動かせなく

なるのです

起き上がる

事も...

西の

外れの家の

夫婦です

町の者は皆

彼らの娘が

病の原因と

言っております

その娘...

しげと

申しますが

その娘が

生まれて以来

確かにそれは

事実なのですが

十四年間

手を

尽くしましたが

原因はつかめず、

娘は口を閉ざし、

周りの者が

次々と病に

なったと

皆疑念ばかり

抱いておるのです

ほらよ

親夫婦と友人

だからって

今月の分

...まったく

旦那様も

こんな子にお情け

かけんなら

私らのお給金

上げてほしいやね

あれま

ひどい

穴だね

悪いけど

替えは

ないんだよ

いつも

いつも

これ

しげ

飽きねぇな

この町の者は

使えよ

お前も一言

言ってやりゃ

いいのに

あんな噂

嘘だろ?

ーーたとえ

本当でも

......

家族や友達を

望んで病に

しちまったわけじゃ

ねえだろに

......

だから

親父の代わりに

ここで

ずっと稼ごうって

決めたんだ

俺の村もさ

二年前の嵐で

家族も友達も

半分に

なっちまって

お前も

こうするしか

ないって

決めたんだろ?

よくやってる

と思う...

よう

ちょっと

あの娘の事

聞きたいんだが

......

.....また

旦那様に呼ばれた

医家の人がい

テツー

何してる

ハイ

ただいまッ

俺は何も

知らないよ

一言も

しゃべって

くれないし

......

成る程な...

...お...かえり

ごくろ...

さん

!!

しげ...

だな?

お前には

この〝錆〟が

俺は

ギンコという

病を治しに

呼ばれただけだ

見えてるん

だろう...??

お前を

吊るし上げたりは

しない

この病は

治せる

話を

聞かせて

くれ

...もう

いいだろう

この中でなら

声を出しても

大丈夫だ

俺も

錆びたくは

ないんでね

...あ

げほ

どうも

ないだろ

けほ.....っ

かはっ

あなた.....にも

一錆が...見えるの.....?

ああ

...でも

...この声は....

おそろしい

声なんだ...

あの洞で

どんなに

声が

変わっても

こんな声に

なるまで

叫んできたんだ

だから...

潰しちまおうと

思って...

やっぱり

私の声で

錆は湧くんだ

おとうちゃん

おかえり

どうした

その人形

ああ

あのねえ

妹なの

おお、そうか

私が声を出すと

周りの人や物に

錆が湧く

私にはごそれは

当たり前の

事だった

特に

疑問も持たず

好きだった唄を

皆に聞かせたり

していた

なあ

しげ

唄を

唄って

くれよ

けれど

皆にそれは

見えておらず

良くない事だと

気づいたのは

良くない事だと気づいたのはー

皆が体の不自由を

感じ始めた

四つになる

頃だった

その事を

私は父と母に

話した

しけ

その事は

決して誰にも

言っちゃいけないよ

言えば...ここには

いられなくなる...

俺らはもう...

働く事ができん

やっていけてるのは

お屋敷の旦那様の

情けのお陰なんだ

生きよう...

いつか

きっと

お返しできる

日が来る

その日まで

今は

ここで

皆を敷いて

情けにすがって

声を出しちゃ

いけないよ

しげ

それ以来

誰とも口を

きかずにきた

皆に

憎まれるのは

当然だ...

お...人と話すのは

十年ぶりだ...

私は三人で

生き延びる方を

選んだんだから

成る程

自分には

少し違う声に

聞こえているかも

しれないか

聞けば聞くほど

奇異なる声だ

何だって

こんな声が

出せるんだか...

お前さんの声に

酷似した音が

そはにある

...こいつは

およそ人には

出す事のできない

層の音が

混じっている

〝野錆〟という

名の蟲で

錆じゃあ

ない

生きている

蟲.....?

野錆は

普通

生き物の

死骸に付いて

分解する

害のないモノだが、

見える者と

見えない者の

ある

在り方の

異なる生命だ

その時

ある音を

出す

となれば

散らせはいい

お前の声は

この音を

何百倍にも大きく

したようなものだ

そのために

エサがあると

判断した

山中の野錆が

集まって来るが

食うもんがない...

それで

生きてるもんにまで

付いちまったんだろう

そんな

事が...?

〝お前の声〟を

そのうえで

取り戻す方法も

あるはずだ

...何にでも

付いてるな

好き嫌い

ないのかね...

よう

...全体に

まんべんなく

錆色か...

何してんだ

こんな

寒い所で

.....なあ

お前は...

...別に

しげを恐れちゃ

いないのか

...俺は

この町に来て

まだ二年だから

:::病の原因が

しげだって

実感がわかない

だけだ

じゃ

海が

見えるのか

...ひとつも

野錆が

付いてないのは

そのせいか

ああ

ガイル

うお

もしや

......

やはりな

もしも

皆の病が

治って

声も出せるように

なったら...

テツさんに

お礼が言える

自分の声で

言えるんだ

ああ

蟲を払うのに

お前の声を

利用する

ただ...

え...

その後

安全に

過ごすには

この町を

出なけりゃ

ならない

.....わかった

......

ただ...

ひとつだけ

......頼みが

あるんだ

病は

治せるんだね

何でも

やる

字......

教えて

ほしいんだ...

よう

...ああ

手ぬぐい

......

ありがと...

おい...

ああ...

そんなのは

ただの噂

ですよ

原因が

わかった

...?

それで...

しげは...

........

いや

こうかな

返せ

返せ

〝ハナスト

!!

どら

読んで

やるよ

か...

か...

オマエモ

ヤマイニナル...

!?

イママデ

ゴメン

テツ!!

アリガトウ!

こりゃ

誰が

書いたんだ

か!?

しげ

違う

返せっ!

いいや

お前はしげに

同情している

ようだったからね

こいつを

旦那様に

そうに

決まってる

ぎゃっ

何すんだい

テツ!!

よせ!

......

......

お世話に

なりました

テツ!

...しげの奴

しげ

追うこた

ないよッ

早く

かまど

さらっとくれ

ああ...

もう

「知らん」じゃ

通させない

よ......!

...どこかへ

逃げな...!!

しげ!

.....今に

皆が:来る

何:されっか

わかんないよ

だめだ...

まだ

ギンコさんに

蟲の払い方

教わって

ない...

しげ

今は

ひとまず

ここを出る

あの峠で

待っていてくれ

俺は皆を

説得してから

そこで

蟲の払い方を

教える

......

俺も行く

俺も

もう...

この町にゃ

いられない

あの峠なら

俺の村と

同じ方角だし

一人じゃ

危な...

頼むぜ?

できるな

しげ

しげを

追放しても

病は治りませんし

ーギンコさん!

なぜ

しげを

かはう?

しげを

出せ

詫びせ

させろ

しげの

せいじゃない

しげは

ただ

普通の子と

同じように

その〝声〟に

病の原因となる

モノを寄せる要素が

あっただけです

話し

笑い

唄っていた

だけ

禁を破って

二言三言

言い逃れを

すれば

だから

って

許せるもんじゃ

ないよ...!!

そんなのは

俺らに関係ない

病にさせられた

者にどう

詫びるんだ

って話だ

...詫びなら

十年間

しげはずっと

してきた

はずだ

皆の疑念を

あおる事も

なかったろう

罪なら

ちゃんと

背負ってきた

うちの子は

あの子と同い年

なのに歩けないん

だよ

うちも

そうだ

無論

病を呼んだのが

しげの声なら

払えるのも

そうなんです

償いは...

してもらい

ます

それで何とか

帳尻合わせにゃ

なりませんか

この病に

かかわった者は

皆同じに

苦しんだんです

...しげ

あの文さ

何だか

もう

町を出るような

感じがしたん

だが...

病が治ったら

そうするの

か.....?

.....じゃ

お前も

...あては

あるのか

家も舟も

ほとんど

流されちまった

漁村だけど

俺の村

来るか

皆で

少しずつ

立て直してる

...何とかなる

そうしろよ

......

!!

しげ

...:来ていない?

何か

あったか

...助けを

呼ばなけりゃ

この病は

治せる

この距離で

叫んだり

したら...

しげー

テ...

聞き紛う事なきあの声が

あー、山々に対していた。

.....何か

足が軽く

なった...

私もだよ

しげ!

無事か

テツは

...ごめんなさい

ごめんなさい

気を失ってる

だけだ

テツさんまで...

病にしてしまった

安心しろ

こいつは

病にゃ

ならんよ

しげ...っ

無事だった

か...

見てくれ

足が.....!

...結局

お前はあの時

俺がしてもらおうと

思っていたのと

近い事を

してくれたん

だよ

この町を

囲む山々に

声を谺させ

それを行う

ただ

場所は

町に集まっちまった

野錆を山に

散らす

海を背にした

あの峠でなけりゃ

ならない

野錆が

〝潮気〟を

嫌うためだ

潮風の吹き込む

町の端の方に

付いてた錆は

野錆では

ない

だが

普通の

錆だ

散らせた蟲は

まだ

ごく一部だ

テツが病に

ならなかった

のは

この先何年も

繰り返さなきゃ

すべては払えん

漁村育ちで

ここへ来てからも

度々潮風にあたって

いたためだろう

お前も

海の側でなら

普通に暮らせる

あるいは

お前の声が

本当に潰れる方が

先かもしれん

そんなのは

全然

構わないよ

...かすかに

だけど...

覚えてる

あの頃

この町が

とても

好きだった

少しでも

まだ錆の

あまりなかった

町のこと

娘が町を

去ってから

元の姿に

戻せるのなら...

病は徐々に

消えていった

という

その後

しげ

峠か

うん

けれど今も

町の者は

俺も

行くよ

そんなことを言っていたのですが、

潰れ果てたが

奇妙に美しい

聞き覚えのある

唄声が

山々に

訝しているのを

微かに

聞く事が

あるのだという

の辺りの浜には

何かと物珍しいものが

流れ着く

南太の

木の実や

貝の殻

巨大な深海魚

巨大な深海魚

稀に

稀に

を乗せぬ空舟

海境より...

あはは!

あ...

いえ

.....むこう

行こか

......

あのー

さぁ

ここらから

湾の向こうまで

渡しが出てるって

聞いたんだが

この時間は

皆漁なんじゃ

ないか

違ったかね

......何だ

じゃ

昼まで

待ちゃいい

のかね

ああ...

う...あんたは

何してんだい

こんな所で

ここの沖で

俺も

待ってんのさ

嫁さんと

妙な別れ方をした

もんでな...

まあ

聞きたか

ないだろ

そんな話は

...そうかい

いや俺は

聞きたいがね

なら

ひとつ...

.....あれは

二年と半年ほど

前になるか

いやいや...

あんたの生まれが

ここまで圧舎だとは

思わなかった

.....魚くさい

ねえ

戻ろうよ

なんですか

ここから

さらに小舟で

半日なんて

何とか

父様に

頼んでさ

あんな失敗で

首切りなんて

おかしいわよ

...うるせえなあ

どこへ

戻るってんだよ

元々

...無理だよ

お前と

婚約した事で

どうして

店は

傾きかけて

たんだよ

俺を切る

体のいい口実

探してたのさ

同期に、えらく

妬まれたからな

...いろいろ

吹き込まれたん

じゃねえか

...じゃあ

何で

あんたなの

うちの跡を

継がせるって

言ってたのに

......

.....お前の

事だって

こんな僻地まで

ついて行くとは

思わなかったん

だろ

正直

...何よ

それ

俺も

ついて来るとは

思わなかったが

お前も

長女じゃ

ないし

お互いともと

元々は

打算も

あったろ

........

戻りたかったら

戻っていいんだ

......

お前に合う

土地じゃあない

奥方ー

乗らねーんで?

.....

みちひ

...:陸に着いたら

......

謝ろう.....

急に..

もやが出て

きたな

...海蛇..:??

なに

陸は

よく見える

大丈夫でさ

おい!

...わ

わからねえ

どこ行くんだ

そっちは

沖だぞ

舵が

きかねえ

...!

舟は

捨てろ

こっちへ

来い

みちひ

お前も...

...こっち

って...

どっちよ

どこ

...!?

どこに

いるの

...いやだ

蛇がいる

......!

かまうな

こっちへ

来い

ど...

どこに

みちひ!

早く!!

...ふちひ!!

追ってくれ

早く!

...?

舟は覆り

「そのまま..

俺はこの浜へ

流れ着いたが

嫁さんの乗った

舟の痕跡が

見つかる事は

なかった

...この浜へは

潮の流れのせいか

沖のものが

一同に流れ着く

嫁さんの舟も

転覆したのなら

積み荷のひとつも

ここへ流れ着く

はずなんだがな...

沖へ漂い出た

として...

生きては

おらんだろう

だが...どうにも

証がないゆえ

動けん

のだ...

蛇.....

...??

しかし

それで

二年半も

こうして?

万一

助けられた

として

...いや

そりゃあんた

めでたいよ

証があろうが

なかろうがもう

〝生きてはおらん〟

のだろ?

別の人生

歩んでるさ

あんたも

もう

って

余計なロ出し

したな

達者で

やってくれ

自分の事

考えた方が

いいんじゃ

ねえか

もや...

蛇...

聞いた事

あるような...

......

あんた

じゃ

いつも

通りね

毎度

ありがとう

ございます

それ...助に

持ってって

売るのかい

...そうだか?

その値かい

...助の相場

知らねぇと思って

いくら何でも、そりゃ

ピンハネしすぎだろ

そりゃ

問屋勤めも

長かったしな

あんた

倍は

もらって

いいんだぞ

...何を

知ったふうな

事を

...あんたみたいな

仲買がいるから

ここらの漁師が

貧しいんだよ

町からの

手間を入れても

これくらいだろ

ふん

それなら

この先の村へ

行くね

...本当?

いいの?

こんなに...

なら

これで

どうだい

...いや

しかしな

これ以上は

ゆずれんな

ーむ...

助かるよ

.....

次から

これくらいは

もらって

いいから

皆にもそう

言っとくと

いい

ありがとう

ごめんね

あんたの事

変な人だと

思ってた

......

ああ

今日も

いい値で

買ってもらえた

ありがとなぁ

これ

少ないけど

取っといて

おくれ

なあ

お前さん

そりゃいい

そうしなよ

なあ

宿を出て

うちの離れに

来んかね

もうここに

住んじまい

なよ

おーい

...!?

.....艤だ!

..何

どこにだ

艤が

いるぞ!!

何も

おらんぞ

何だよ

シロウ

人騒がせ

だなァ

わっ

......

ロプン

...昨日って

大潮だったか

...いいや

何だろな

妙に潮が

高い...

......

すーーっと

ここらで

嫁さん

待ってた男

いない

な...

あの

もう

ここには

いないのかね

その人は

もうちゃんと

この村で

生きてます

だから

どなたか

存じませんが

もう

係わらないで

あんたは

まだたまに

沖の方ずっと

見てたり

するから...

どうしたん

だよ

何でも

ないよ

なくは

ないだろ

何だか

怖いんだよ

この間から

あんたはよく

変な事言うし

潮は...どんどん

上げてきて

止まらないし

変な事

ばかり

ふらふらと

汗に流され

ちまいそうで

...何だよ

そりゃあ...

どこにも

行きゃせんよ...

...こんなに潮が

上げるのは...

あの時と同じだな

三年くらい

前だったか

こりゃあ

収まるまで

漁には出ん方が

いいぞ

...ああ

あの時も

こんなもやが

出てたなあ...

こういう時の

もやに入ると

帰らん舟が

出るそうな

それで

三年くらいして

空の舟だけが

戻って来るんだと

舟だけが...

戻って来る

波がない...

これでは

戻って来たと

しても

浜までは...

......

やはり

気になるか?

......

あんた

...

それに

よりや

じき

再び現れる

ってんで

お前さんに

聞いた話が

気になってな

あれから

いろいろ調べて

みたんだよ

戻ってみたん

だが

ああ...

そいつは

おそらく

〝蟲〟だったん

だよ

お前さんの

言った

「蛇の群」...

他の者には

見えていなかった

...違うか?

.....やはりな

海千山千

って言葉があるだろ

海に千年

山に千年

生きた蛇は

竜になる...

ってやつだが

時が来ると

山のモノは

山を下り

海のモノは

近海へ寄り

こいつは

それと通じる

ところがある

...まぁ実際

何年生きてるかは

知る由もないが

沖で合流し

千日後

もやのような

ものを発生

させながら

山深くひっそりと

生きるモノとに

分かれる

群をなして

外海を巡る

モノと

姿はどちらも

一見、蛇と

差異はない

同じ近海へ

戻って来て

一体の蟲になる

ーそれじゃ

...やはり

沖へー

:::平気だよ

あの時の群と

同じヤツが

戻って来てる

ってわけか

待てよ

あのもや.....

外から中は

何も見えんが

中からは

不思議と

外がよく見えた

お前さん

何故あの時

お前の嫁さんだけが

もやにのまれたのか

...考えた事が

あるだろう?

あのもやの

中からは

陸に戻ろうと

望む者にしか

陸は見えず

戻れんのだ

......

前に会った

時には

お前さんは

嫁さんの遺品が

見つかった

時点で

生きる望みを

失いかねんように

見えた

よいせっ

今はもう

違う...

そのよう

だな

そういう

事なんで

そのへん

自覚して

くれんなら

俺の物見行に

同行してもいいぞ

...覚悟は

できてるな?

...ああ

本当だな

もやの中からは

奇妙なくらい

陸がよく見える

.....お前

まだ見えてる

だろうな

見えてるよ

.....!

...来た

すげえ

数だな

...あ..れだ...

あの時の

舟だ.....!

大丈夫だ

...

遺体も...

あるよう

だが

...着けてくれ

......

...な.....っ...

......

あん....た

...??

...どういう

事だ

...ふちひ?

...無事で.....?

・もう

...でも

あきらめ

かけてた...

遅いわよ

でしょう?

何日も

ほったらかしに

して...

もう...

三日は経った

...!?

...三日.....?

......

一体...

どうなって

......!

......すまな

かった...

・俺

お前に

ひどい事を...

でも...

本気じゃ

なかったのよ

でも

いいわ

こうして

助けに来て

くれたし...

あんたの

故郷

...そうね

ひどい事

言われた

私も

文句が

過ぎた

早く見たい

ああ...

行こう

さあ...

早く

こっちへ

来い...

待て

お前

陸は出して

見えてるか?

大丈夫だ

そら

むこうに

ちゃんと

見えてるよ

......潮時だ

お前の

戻るべき陸は

ここにいちゃ

まずい

こっちだ

それはもう

ヒトでは

ない

早く

それから

離れろ

........

変態し始めて

いる...

...シロウ?

ーい

おー

いたか

いや...

もう...

駄目なんじゃ

ねえか...

おい

高波だ

気ィつけろ

俺達が

俺達が

浜へ

何だか

もやが

晴れてきた

な...

流れ着いた時

村人らは

とうに生存を

あきらめていた

ほんの

二、三時間

沖に出ていた

つもりだったが

シロウ

陸では

一月余りが

経っていた

せめてもの

救いだな

彼女は

〝三日〟

さみしい思いを

しただけで

すんだ

...あの

もやの中は

蟲の時間が

流れてたん

だろう

......

ああ...

...そうだな...

翌日

わぁ

男の妻の舟が

浜へあがった

上等な

着物だよ

いいのか?

いいさ

もう...

持ち主は

いないんだ

シロウー

見て

これ

ああ

きれいだな

...ねえあんた

ん...

どうした?

何だろ

これ

これ...

かしら

先祖の血肉に根を張りし苦よ

重い実績が

「薬を伸ばせ

重い重い実を付け

...あのー

この田ァ

見ろ

何か

食うもん

売って

もらえねえ

かーーー?

今年ゃひどい

冷夏だ

わしらも

蓄えするので

手いっぱいだ

おい

あきらめな

.....ひと山

向こうの村に

行きなよ

あそこだきゃ

今年は

豊作だって

妙な事

すすめんな

よ......

やめときなよ

あそこの米は

普通じゃねえ

天災のたびに

豊作に...

天災のたびに

豊作になるが

食った者の一人が

必ず死ぬという

先祖の呪い

なんだとよ

...別れ作だ

別れ作だ...

また

誰かが

ご先祖さまに

取られるぞ

...今年は誰が

美事な

田だなァ

ご先祖さまは...

弱い者から

取りなさる...

...誰

何か用

よそもんに

やるものは

ねえよ

いや

よけりゃ

食うもん

売ってくれんか

と思って

毎年

充分な米は

穫れねえんだ

蓄えられる時に

蓄えとかなきゃ

ならねえ

へえ

それじゃ

今年の豊作は

奇跡ってわけか

その代わり

そうだよ

俺らがしっかり

ご先祖さまを

お祭りして

きたから

土になった

ご先祖さまが

守って下さって

るんだ

一人連れてく...か

......

ご先祖の

所業にしちゃあ

あんまりだよなァ

仕方が...

ないんだ

......それが

きまり

なんだ

ちいと

聞かせて

くれんか

ちっとも

仕方なさそう

じゃねえがな

...この村の

田畑が

そして

その歯は

秋の終わりには

抜け落ちて

ひどい天災の

たびに豊作に

なるのは

もうずいぶん

昔からの事だって

聞いてる...

そんな年には

必ず

秋に

誰かのロの中に

〝瑞歯〟が

生えてくる...

その人は...

死ぬんだ...って

...その命は

豊作を

もたらした

ご先祖さまへの

供え物だ...って

でも皆

感謝してきた

この奇跡が

なかったら

伝えられて

きたんだ...

このやせた土地で

俺達は今まで

生き延びては

こられなかった

だろうから...

弱い者から

...と言われてる

それで心配

してるのが

命を落とす者に

共通する点は

あるのか?

...蓮体は

土葬に?

うん

抜けた歯は?

歯は...

祭主さまが

お堂に

お祭りするんだ

...祭主?

この村である

祭りの一切を

取り仕切る人だよ

抜けて

少し経つと

歯は

祭主さまにしか

見えなく

なるんだって

俺は...

いずれ

跡を継ぐんで

いろいろ

教わってるんだ

だから

祭主さまが

お祭りするんだ

...お前は何で

跡継ぎに?

...俺も

祭主さまと

同じで...

時々...

人に見えない

ものを見る

から...

.....その

祭主ってのに

祭主さまー

......裏の畑

かな...

会いたいん

だが

農学書に

日誌...

客人とは

珍しいな

一体

どちらさんで

蟲師の

〝ナラズの実〟と

いうのを

ギンコと

申します

探して

おるんですが

......

さてねェ

.....ん

サネ

お前まだ

畑仕事の

途中だろ

今年は

農作だ

何だ

終わってから

また来な

大丈夫

大丈夫だよ

しっかり

準備しねえと

おっつかねえぞ

まだ

おっかさんの事

心配か

......

心配すんな

どら

これ食わして

やりな

だが

無駄足だ

ここには

そんな実は

ありはせん

...義師って輩は

先代の頃にも

ここへ来たと

聞いてる

では

この実りは

先祖の力に

よるものだと?

ご先祖の

力か

無論

それもある

長年

土を肥やす術を

見聞きして歩き

皆の信仰が

あるからこそ

この土地を

見限る事なく

労働できる

だが

それだけ

じゃない

皆で

研究し続けて

きた

その成果が...

時にこういう

実りを生むのだ

毎年の収穫も

少しずつだが

増えている

では

〝瑞歯〟に

ついては

.....成人後

歯が生えるなど

まれにある事

...もう

ひとつだけ

実りとは

無関係だ

さあもう

帰ってくれ

聞いていいか

何だ

ああ

先代から

聞いた

ナラズの実の事は

ご存知のようで

ある

一人の蟲師が

〝光脈〟だかを

封じ込めたもの

...だったか

そう

...あんたも

〝光脈〟は

感覚的に

わかるだろう

蟲の見える

質のようだから

蟲ってのは

そういう微弱な

モノになるほど

光を帯びてくる

......

蟲の根源たる

光酒というモノに

近いからだ

それらは

いわば

〝生命〟そのもの

無論

それは

蟲師_最大の

禁じ手ではある

操作できれば

...が

光脈とは

光酒の

流れる筋

不死や蘇生...

いかようにも

使い道はある

例外も

幾度となく

存在してきた

この実も

そのひとつ

土に埋めれば

周囲に一年限りの

豊穣をもたらし

代償として

恵みを受けた

生命体のひとつを

奪ってゆく

...それが

我々に

伝わっている

記録

それで?

あんたとしちゃ

その実を

見つけ出して

どうするつもり

なんだ

抹消するのか

活用するのが

...俺が

聞きたいのも

そこでね

ひとつの命で

どうする?

「あんたなら

多くの命を

救える実が

手の内に

あったなら

そんな実が

すでに存在して

しまってるのなら

それは

人を殺める事と

同等だ

使うだろうな

犠牲を

見すごす事の方が

罪だ

たとえ

それで助かる命が

いくつあろうと

死ぬ者は

だが

確実に一人

死ぬ事を

承知で実を

埋めたなら

意と関係なく

贄にされる

その程度の

罪ならば...

誰もが

手を染める

だろう

一人

失っても

二人

守れるの

ならば...

......確かに

だが

そして

あの実は

生きている

一年きりという

短い目で見りゃ

使わん手は

ないだろう

一度使えば

何度も使う

事になる

使う毎に

影響力は

増してゆく

やがては

すべての

均衡を崩す

モノとも

なりかねん

じゃあ

お前は

使わんと

言うのか

使わずに...

いられるのか

わからんね

里で生きた

覚えがないし

...ここには

そうなる

前に

土地を

捨てる

この土には

先祖の血肉が

眠ってんだよ

この土地を開き

それが

その土に

異形のモノを

埋めるのは

ようやく

ここまでに

してきた

俺らにとって

唯一の誇り

なんだよ

土を

穢す事には

ならんのか?

ーーふ

はは

何を言ってる

......

もしもの話だ

もっと

そんな事は

わかっている

そんな実が、

もしも本当に

あったなら...

慎重に

考える

いきなりなんだよ...

...そうですね

...あなた

こんな...

いや...

...

あ...お兄ちゃん

いや...いや、ごめんなさい

ぐすっ...うんっ!!

手に余る

そんな実は

よっしゃっ

ふさいえ!!

そうだな。知るべくもな。

大丈夫ですか

そういえば、これまで

お客さまにドの苦しみを

いや...お兄ちゃんのお兄さん

いや...いやってくれるっていうから

...なに..?

必ず手から零れ落ち土へと横たわるのだ

なんだよなんじゃないですよ

実りすぎた稲穂が重い頭を垂れるよに

のビーの

.....それで

あ...

話は

終わったの

まァ

大体な

あなたは

皆を...

助けてくれるの

...ああ

別れ作”の

しかけを

すべて

話した上でな

だがそれにゃ

村全体の

承諾がいる

どこかに

皆を集めて

くれるか

うん

でも...

一体どういう

というのか

誰かに

瑞歯の生える

前に

一田を焼く

......

実を消して

しまう他

ないと

ああ

そうだ

「一年

ここを離れれば

すむ事だ

ようやく

認めなすったが、

お前の

思い違い

だ...

そんな事を

しても誰も

助からん

皆を餓死させる

つもりか

一旦

ちりぢりに

なりゃ

他の土地で

それぞれが

何とかして

一年

生き延びる事は

できるだろう

春には

燃やした灰が

土を肥やして

くれてる

はずだ

「ここを離れて

一体何人が

戻るというのか

皆...:知らぬから

耐えていられるのだ

本当の...

豊穣という

ものを...

「いいのだ

これで...

皆に.....

妙な事を

吹き込むなど

許さんぞ

......

祭主さま!!

おっさん

何か

病持ちか?

この頃

体調が悪い

みたいで

...よくは

わからない

けど

時々薬

飲んでた

.....薬?

確か...

この中に

......

...ああ

すまんな

祭主さま

大丈夫

大丈夫―?

もう

大丈夫

だからよ

何...

薬飲みや

楽んなる

うち

帰んな

一体

どういう

つもりで

こんな毒

飲んでたんだか

知らんが

田を焼こう

なんざ...

.....

このまま

死んじまうのは

無責任なんじゃ

ないか

あんた

覇師さんよ

あの実を

利用する気で

来たんじゃあ

なさそうだな

頼む

..俺は

あの実の

最後の

犠牲者は

俺にすると

決めてたんだ

すべて...

話す

どうか

見過ごして

くれ

あの実を...

どこかから

持ち帰った

のは

先々代の

祭主だったと

いう...

それ以後

それ以後

俺の代となり

実の使用を問われる

天災が訪れたのは...

今から二十年前の事だ

天災のたび

幾度となく

実は用いられたが

混乱を防ぐため

その実は代々

祭主のみ知るところと

されてきた

やはり

実を使う

べきだ...

出かけてくる

そう

気を

つけて

このままでは

一体何人が

餓死するか

これで

いい...

俺は村全体の

事ばかり考え

妻が

変調を

隠しているのに

気づかずにいた

これで...

いいんだ

秋に

.....ねえ

お願いよ

お米...

食べて

瑞歯を

生やしたのは

だった

あんたまで

死んでしまう

...辛くとも

食べて

何してんだ

私の命を

あんたが食べて

くれるなら

何だか

死ぬのも

怖くない

そんな

米ですら

体は貪欲に

吸収していった

やがて

だが...

あと一度だけは

妻から

抜け落ちた実を

俺は捨てにゆく

つもりだった

また来るであろう

天災の事を思

誰の犠牲も見ずに

実を使える事に

気づいた

そして今年

時は来た

俺から

抜け落ちた

実は

サネに処分

してもらう

つもりだ

あの実は...

あんたらの言う

〝光脈筋〟に

埋めれば

取り込まれ

姿をなくすと

いう

ただ

あれが

どういう実か

は:::言わずに

おくつもりだ

「いいのか

それで

それが

何代先の事に

なるかは

わからんが

あんたは

誰より

ここで生きて

この土地のゆく末を

見たいはずだろう

...見えるさ

どのみち

この目では

見れんのだしな

このまま...

あきらめ

なければ

この土地は

少しずつ豊かに

なってゆく...

...いつか必ず

何不自由なく

暮らせる日が

来るはずだ...

もうひとつ

答えてほしい

問いがある

...わかった

ただ

あんたの

望むとおりに

すればいい

......

...はは

祭主さまー

いいぞ

これでいい

そうか...

よかったなァ

母さん...

もうきっと

大丈夫だ

米食って

少しずつ

元気になってる

...

なあサネ

だから

言ったろが

うん

お前に

話が

あるんだ

大事な

話だ...

はははっは

おいサネ

何か祝詞

去年と違うぞ

よく聞いて

くれ...

...なあ

まだ誰にも瑞歯は

生えとらんのか

........

ひょっと

すると

ああ...

まだ聞かん

今年の豊作は

別れ作じゃあ

なかったのかも

しれんぞ...

それじゃ

正真正銘

...よう

わしらの努力で

実った稲なのが

祭は...

事なく

進んでるよ...

みんな

楽しそう

だ...

.....

...大丈夫

言われたとおりに

するよ...

祭主

さま...

こんなの

やだよう

う...

うああ...っ

何で

こんなの

...!?

何ーー

.....これから

俺がする事は

一切

他言しないで

くれよ

もうひとつ

答えてほしい

問いがある

...光酒は

だが

生命そのもの

だと言ったが

そのまま生物に

流し込んでも

蘇生までは

できない

それを

可能にしたのが

例の実.....と

いう事になる

ーこれは

賭けだが

あの実を

食えば

動物も

蘇生する事が

できるはずだ

そうなると

それは...

ただ

おそらく

光脈は

あんたの中に

宿り続ける

だろう

不死の

生物を超えた

モノとなる

植物との

相違ゆえ

あんたは

それを

受け入れ

られるか....?

.....

:それは

あんたらの

最大の禁じ手

だったんじゃ

ないのか

そんな事を

して...

許される

のか

成功するかは

わからんし...

したところで

あんたにとって

幸福なのかも

わからん

あんたが

黙ってりゃ

バレや

しねえよ

だが

賭けて

みるなら

あんたの傷

暴きたてて

しっかり

考えてくれ

実の存在を

確かめるような

マネした詫びだ

これくらい

手を汚しても

いい

.....考えた

ところで.....

答えなど

決まっている

俺はな

やはり

見届けたい

この土地が

この先どうなって

ゆくのかを

俺がしてきた

事が...

正しかったのか

どうかを

その里に

おいて

その年の豊作は

後々まで

語り草になった

という

ともに

奇妙な

伝説も

生まれた

長く続いた

別れ作の途絶えた

その年

た米は

死んだ男を

蘇らせた

その男は

不老不死となり

諸国を歩き

時折一戻っては

その地を潤す

新たな農法を

伝えてゆくのだとい

大丈夫だって

先生

今うちの

ばあちゃん

診に来てっから

ほらな

......

珍しいもん

いっぱいあるだろ

うわぁ.....

何だこれ...

...きれいな硯

硯に棲む白ちゃんを

すずりにすむしろ

はっ

はっ

先生

先生

来て下さい

うちの子が

...夜になって

急に

寒い寒いと

言い出して...

一緒に遊んでた

隣の子らも

同じ様子なんです

何だ

これは...

体温が

ひどく

低い

お母ちゃん

寒い...

お布団

もう一枚...

待ってな

吐く

息まで

冷たい...

...先生

...氷?

...先生

ごめんなさい

今日

先生のとこの

蔵に...

蔵の物に

触ったのか

ごめんなさい...

.....

.....硯が

.....

オー

来たぞ

おお

こっちだ

ギンコ

よく

来たな

衰弱して

きてる

...うかつだった

患者は?

湯を飲ませて

体を温め

させてるが

蔵の中は

里の者には

見せないように

してたんだがな

...これだ

知り合いの

収集家から

買った物だ

姿も

美しいが

何かの蟲の

化石でできた

硯だと言うんでな

:::蟲の化石?

そんな物

あり得るかね...

大概奴らは

骸は残さんモノだ

...こういう

情報の

あいまいな物

買うんじゃねえよ

厄介だな

自分の

愛でてる

ものが

異形のモノ

だって事

忘れたか

すまんな

.....つい

.....

こいつは

化石じゃあ

ないな

まだ

生きた

蟲に見える

その患者らは

何をしてた

ってんだ?

......硯を

どうしたん

墨を...

磨ってみよう

って...

どうか

したのか?

いや

きっと特別な

硯なんだよ

やめなよォ...

先生怒るよ

ちょっと

だけだって

何だそれ

...ただの

硯じゃないか

そこに

水あるぜ

試しに言って

磨って

みようか

何か...

冷たいの

出てこなかった

.....

うん...

吸い込ん

じゃった.....

磨られる事で

再生して

体内に入り

前の

持ち主は何か

知らねえのか

これだけの

条件で

蟲の特定は

難しいな

内から

冷やす...

そうか...

...いや

知人も

それ以上は

知らんらしい

銘がある

それ以前の

持ち主は皆

硯を使用して...

死んじまってる

そうだ

残るは.....

硯の作り手が

調べれば

居所も

わかるはず

...行ってみよう

...頼む

ああ

こいつは

借りてくぞ

ずいぶん

来たな...

この辺でいい

はずだが...

...何故です?

ぱったり

やめちまった

のさ

ああ...

あそこだけど

もう硯は

作ってないよ

さてねェ...

身寄りは

ないが

腕は確か

だったってのに

......

これを

作ったのは

あんたか

...何だい

あんた

...

...

確かに

私の銘だけど

.....それが...

何か

この硯のために

苦しんでる

者がいる

あんたの

知ってる事を

教えてほしい

.....よく...

来てくれた

私が

知る限り

探してたんだ

...この硯を

ずっと...

その硯を

使った者は

三人...

あれは

硯の名工だった

父が倒れて

ひと月以内には

亡くなったと

聞く...

彼はここで

ひと山越えた町に住む

父の碼の依頼主

だったが

頃だった

私には

・婚約者がいた

彼も彼の両親も

私が父の跡を

継ぐ事に

反対していた

...たがね

どうしても

か.....

あんたなら

わかるでしょう

........

ここの石は

父さんと私にしが

彫れない...

絶やしたく

ないの

お前一人じゃ

やっていけんよ

今に...

実際工房への

注文は減る

一方だろう

......

父さんと

同じくらいのもの

作ってみせる

...だから

あの人に...

また来るよ

認めてもらえる

ものを作れば

きっと......

私はそれから

さらに硯作りに

打ち込んだ

だが、なかなか

納得のいくものは

作れなかった

その石を

不思義と

魅きつけられ

夢中で

その石を

彫った

できあがった

硯は

かつてない

傑作となった

どら

いい姿だ

試し磨り

してみなさい

じっ!!

!!

う.....っ

げほっ

げほ

げほっ

何...

今の

ほら

どうした

硯から...

煙みたいなものが

まだ

あそこ...

......

どこに

だ...?

え.....

う...暴のおりも

いいようだな

これなら

もう

安心して

後を

任せられる...

この硯を

見て

あの煙を吸って...

数日経ったけど

害はない

ようだし

私にしか

見えてない

考え直して

もらえれば...

......

本当?

だが

わかった

これを

あずかって

いいか

ああ

ひと月後

届いた文は

両親を

説得して

みよう

わかって

もらえたら

すぐに

文を出す

彼の死を

告げるものだった

私が硯を渡した日から

寒いと言い始め

体温が

下がり続ける奇病に

冒されたという

その硯は不吉だっと

古物商に

売り払われていた

私は

その古物商を

訪ねたが

すでに売れた

後で

それきり

だが

仲買人や

古物商から

行方は知れぬ

ところとなって

しまった

噂だけは

入ってきた

〝あの硯で

また死人が

出たってよ...

その後

......

力に

なりたいが

父も

亡くなって

私は

硯を作る事を

絶った

私の

知ってる事は

これで全部

いや

おかげで

見当が

ついたよ

礼を言う

どういう事

悪いが

急いでるんでね

待って

その硯.....

買い取らせて

くれない

それは...

私の手で

消したいの

これは

俺んじゃ

ねぇしな...

何なら

あんたも

一緒に

来るといい

.....

自分の

愛でてる

ものが

異形のモノ

だって事

忘れたか

わかってる

つもりだった

カ........

さすがに

応えた

ようだな

戻ったか

大丈夫

軽口たたける

くらいの材料は

あったんだろう

な.....

きっと

助ける

炭と...

混炉と?

ああ...

あと

背負子は

あるか

あの硯の中に

いるのは

入道雲の

ような姿を

していて

"雲喰み〟

という蟲だ

名の通り

雲ーつまり

空気中の

水や氷を食い

雪や霰にして

降らす

その時

地上からは

だが

自らは動けない

風まかせな

モノで

雲もないのに

霰が降ってる

ように見える

わけだ

雲がない時期が

続くと

小さくしばみ

地表に降りてきて

自らを凍らせ

仮死とする

あれはそのまま

石になって

しまったんだろう

何万と

時をかけて

これから

どうしようってんだ

そして

硯となって

再び地表に

現れ

水を

与えられる事で

何度かにわけて

再生してきた

だがねさん

あの煙を吸って

無事でいるのは

そのせいだろう

硯を届ける時

山ひとつ

越えてったと

言ったね

患者らを

この辺で一番

高い山に

連れて行く

まずい

湯を

飲ませてくれ

...もう

ぬるくなって

きてるわ

先に行って

湯を沸かして

ます

お願い

します

...先生

まだ...

登るんですか

息が苦しく

なって...

子供らも

辛そうです

.....ギンコ

........

もうじきだ

ゥウ

......ウ

息を止めろ

......!?

お前

......

顔色が

寒く...

なくなった

体温が

戻ってきた

抜けた...

のか

...!一体

なんで...

あれは

雲の浮かぶ

空気の層で

生きてるモノだ

空気圧の

せいだ

とすれば

その層と

同じ重さの

モノのはず

層の

近くまで来れば

吸い寄せられる

あんたは元々

高地の住人だ

吸った〝煙〟は

少しずつ外へ

もれ出た

だろうし

硯を届けに

山を越えた時

完全に抜けたん

じゃねえかな

......

よかった...

......よかった

そもそも

こういう

危険なものを

好奇の対象に

した事が

誤りなのよ

私が

責任もって

葬ります

...だから

そいつは対処法も

わかった事だし

問題ないだろ

そういう

甘い考えで

他のもの

すべて安全と

言いきれるの

そこまで

あんたにゃあ

関係ないだろ

んー

まあ

そうなるな

おいギンコ

お前も言って

やってくれ

硯を壊す

って事は

まだ中に

眠ってる蟲も

殺すって

事だろ

......

それに

その硯

蟲にゃあ

罪はねえんだ

壊しちまうには

あまりに美しい

...あんたに

とっても

自分の子の

ようなもの

なんじゃないか?

......

けど

あんたが

許せんのは

蟲の眠る硯を

世に出しちまった

自分の罪だろ

なら

硯から

蟲を解放

してやったら

どうだ

...って

おい

これは

俺の硯だぞ

今回の件は

化野.....

お前の

ぬかりがでかい

なに

硯としちゃ

一級品だ

う...う

今後の

教訓として

目ェ瞑れ

しっかり

使って

やるといい

うぅううう...

...

何だ

ひゃあ

雲も

ねえのに

霰だあ

どっから....?

私に請求

していいよ

...こりゃ村中

屋根の修理代

大事だな

一生かかっても

返すから...

つっても

あんた

どうやって...

また硯を

作りゃいい

すぐに身を

立てられる

.....

......それは

......

じゃあひとつ

注文しても

いいかね

何なら

蟲入りでも

かまわねェし

.....未練

タラタラだな

お前...

...今少し

...そうだね

...しっかし...

いつ止むんだ

こりゃ...

久々の

食事だろうし

なぁ...

時間は

かかると

思うけど

硯に棲む白っおわり

...おい

小僧

生きてるの

か.....?

はい、いっぱいすがめのうお

...

お前

蟲が

見えるのが

.......

それとも

怯える

ことはない

ああいう

まだ光を

帯びている輩は

大した影響力は

持たない

私の方が

恐ろしいが

......

早く治して

出てっとくれ

これを飲め

怪我に良い

長居は

お断りだよ

...母さん

......母さん

...

母さん

おかしいねぇ

別の道に

入っちまったの

かな........

何だい

ヨキ

また

奇妙なものが

見えるのかい

大丈夫

大丈夫

そんなものは

幻だよ

心を強く

持つんだよ...

!?

......

怯える事はない

.....

だいぶ...

動かせるように

なった

...

何て魚

だろ...

真っ白で......

目が緑...

...どれも

片目が

ない...

池に棲む

蟲のせいだ

...

夜や明け方は

近づくんじゃ

ないよ

あの...

あれらは...

幻じゃ

ないん...

だよね

ただ

影響は

及ぼしてくる

我々と

同じように

存在してるとも

幻だとも

言えない

俺らとは

まったく

違うものなの?

在り方は

違うが

断絶された

存在ではない

我々の

〝命〟の

別の形だ

そうか.....

よっ

そうなんだ

杖なしで

歩けるように

なった.....

...

ヨキ

お前そろそろ

足はいいんじゃ

ないのか

......

帰る家も

あるんだろう

帰る....とこ

ないよ

...それに

...足....

.....

ずっと...:母さんと

物売りして

歩いてたんだ...

まだ

歩くと

痛い

...ん

それよりさ

そうか

ああ...

ずっと

気になってたん

だけど

池の蟲って

どんなヤツなの

教えてよ

...姿は

としか

言えない

もうひとつが

そう

〝常の闇〟

闇...!?

......闇には

ふたつある

ひとつは目を閉じたり、

蔵の中や月のない夜

――陽や明かりを

遮った時にできる闇

昼間は

ああした暗い所で

じっとしているが、

夜になると

池を出て

小さき蟲を食う

...池の魚や

ぬいさんが

明け方

時に池が

銀色に

光っている

事がある

おそらく...

食った蟲を光に

分解してるの

だろう

そんな

髪や目に

なったのは

...?

あれを

繰り返し

浴びると

こうなるようだ

......

それじゃあ

ここにいたら

もうひとつの目も

なくなるんじゃ

ないの...??

.....

陽が暮れる

中へ入るよ

池の魚を

見たろう

不思議と

両目のない

魚はいない

そういうふうに

できてるん

だろうさ

その蟲

何ていう

名前なの

闇のような

姿のものは

トコヤミと

いう

光を放つのは

トコヤミに棲む

別の蟲の

ようだが...

そいつに

名があるかは

知らない

私は

〝銀蠱〟と

呼んでいる

食えんよ

じゃ

これ

かじって

みりゃいい

これは?

飲み込む

なよ

辛っ

ダマに

なってる...

死にゃしないよ

そうしてりゃ

腹も丈夫に

なる

何だこれ

...わ

......

散らしたの?

私が山を歩くと

いつもこうだ

すぐまた

溜まるがな

ねぇ

俺にも

できる?

ふっ

はははほはは

面白半分に

やるもんじゃ

ないぞ

わかってる

う...少々

クセが

きついぞ

ぬい

ああ

すまない

明かり

つけようよ

...私の目は

夜目が利く

のでな

つい...

〝銀蠱〟の

せい...?

たぶんな

なに

便利なもんだ

...なあ、ヨキ

夜山を

一人で

歩いているとな

さっきまで道を

照らしていた月が

急に見えなく

なったり

星が消えたりして

方向がわからなく

なる時がある

どうにか

思い出せれば

抜けられると

いう

......それは

普通にも

ある事だが

さらに自分の名前や

過去の事も

思い出せなく

なってるようなら

何でもいい

すぐ思いつく名を

つければいいそうだ

それは

トコヤミが

側に来ている

ためだ

その代わり

...どうしても

思い出せない

時は?

そんなんで

いいの?

前の名だった

頃の事は

思い出せなく

なるそうだがね

どうして...

ぬいが

ここにいるのか

...わえ

聞いていい?

ああ

構わないよ

...この山の

先にはね

もう

人の住む里は

ひとつっきり

だ...

私の故郷

私には生来

蟲を寄せる

性質があり

そして

何より

閉ざされて

いるが...

美しい里だ

それでも

足しげく

私は里へ戻った

ひとつ所に

留まれず

蟲を払いながら

里を巡る

〝蟲師〟をして

旅をしていた

親や友人

夫と子供に

会うために

だが

ある時

里へ

戻ると

夫と子

そして二人を

捜しに行った

父や

友人を含む

多くの

里の者が

山へ入ったきり

戻らないと

聞かされた

あまりの

不明者の数に

山べ入る事は

禁じられていたが

私は山中を

捜じ回ったあげく

この池に

いるのが

トコヤミに

とらわれたら

どうなるのか

コヤミだと

どうすれば

いいのかは

他の蟲師より

伝え聞いていた

..それで

彼らはきっとまだ

さまよっているのだと

あきらめきれずに

...ここにいるのさ

どれくらいに

なるの

......

六年.....に

なるかね

...その人達さ

ずっと

一人で

......

......

いいだろ?

だから

ここに

ぬいと同じ姿に

なってるの

かな......

そうだな

...きっと、

おれも捜すの

手伝うよ

........

だめだ!!

どうして?

何が

いけないの

...これは

ここにいる

ための

口実に

するんじゃ

ないよ

...それ以上

言ったら

私だけで

やりたい

...それだけだ

すぐにでも

追ん出すよ

あんこさっ

ぬいは

何か

隠してる

俺がいちゃ

困る理由が

何かあるんだ

出てこい

トコヤミ

銀蠱

.....

ふ...

う...っ

......何だ

...何だ

あの魚

残った方の

目が

つぶれて!

......

ヨキ

消えた...

何してんだい

光を浴びるのは

よくないと

ぬい

ねぇ

消えるのでは

ない

片目の

魚しか

いないのは

両目が

なくなったら

消えちゃうから

なんだ

知ってたの...。

銀蠱の

放つ光が

生き物を

トコヤミに

変えるのだ

そんなの

一緒だよ

どうして

知ってて

そのままに

しておいたの

...畏れや

怒りに

目を

眩まされるな

蟲師だったん

だろ?

こんな

恐ろしい蟲

どうして

生かして

おくんだよ

ただそれぞれが

あるように

あるだけ

逃れられる

モノからは

知恵ある

我々が

逃れればいい

蟲師とは

ずっと

はるか古来から

その術を

探してきた

者達だ

私も

そして

魚の行く末に

気づいた時

には

私も

もう

光を

浴びすぎて

いた

片目の魚を

池から離し

光を浴びぬよう

繰り返し

試しもした

...

銀盤の

記録を

取り続けたよ

だが

一度

白化の始まった

魚達は

いずれは

両目を失い

そんな

多少の

遅れは

見られても

トコヤミと

なった

それじゃ

ぬい

それでも

夫や子らが

トコヤミに

なってしまったと

認めたくは

なかった

けど

...さすがに

すべては

光を浴びぬように

して生き長らえ

...!捜し歩いた

いつから

カ.....

ここにあると

悟ってしまった...

もう

...わかったら

全部

手遅れなんだ

.....ヨキ

お前はもう

出てお行き

いやだ

どうにも

ならないし

.....お前が

いると

きっと

何とかなるよ

ずっと

どうにも

ならなくていいと

思ってきたのに

辛いばかり

だ.......

ぬいも

ここを出よう

馬鹿言うんじゃ

ないよ

頼むから

もう

行ってくれ

お前なら...

旅の暮らしも

できるだろう

愛する

故郷の

ない事は

きっと

お前には

幸運だ

...

いやだ

...違う

俺の

故郷なら

ここだ

お前の

いていい

いちばん

長くいた

土地だ

ここは

私と

トコヤミ達の

場所

場所じゃない

これで

もう

いいよなあ

......

池......

...?

ぬい

行っちゃ

いやだ

行っちゃ

いやだ!!

......

...ぬい!?

.....

待ってよ

行くなよ

.....っ

ぬい

:何てこと

...ぬい?

ぬい

なんだな

...ぬいは

...実るんだ

私は

もう

......

.....もうじき

銀盤が

目を覚ます

...さあ

.....ぬいの手

温度が

ない...

冷たくも

温かくも

ない...

できる限り

速くへ行くんだ

早くおし

お前の手は

まだ

温かいよ

チだけじゃあ

ない...

お前の

目玉が

こちらを

見ると

あの仄暗い

池の傍らで

それがどんなに

懐かしかった

か.....

もう目玉は

ないが

まるで

陽のあたる

ように

温かだ

・さあ

この先は

片目を閉じて

お行き

ひとつは

銀盤に

くれてやれ

だが

もうひとつは

固く閉じろ

銀鹽が

トコヤミから

抜け出すために

また

陽の光を

見るために

........

ああ

目を覚ます

いけない

ぬ.....

...常間の

あれが

銀蠱

のない魚

畏れや

怒りに

みな

ただ

それぞれが

目を

眩まされるな

あるように

あるだけ

どれくらい

知れない

...土の

外界らしき所に出たが

匂いがする

......木だ

...また

月...

...これで

何回目だっけ

...

さっき沈んだ

ばかりなのに

わからなく

なった...

...俺の

名前

こういう時

どうすれば

いいん

だったっけ

その翌日

右目は

陽の光を

見ていた

.....何だ

おめぇ

見ねぇ

ガキ

だな

おいっ!?

おう

戻ったぞ

起きてて

平気か

無理すんな

どうだ

名前以外に何か

思い出せたか

いいや

...ただ

まぁ

いいさ

何なら

ずっといても

いいぞ

ともかく明日

村長のとこ

顔出しとこう

左目の

穴は

それは

奇妙なものを

寄せつけた

場所のおいで下にも

い、取った

そういうことですか

闇をすく

かのように昏く

このまま

ここに

寄せ続けたら

おー

ギンコ

きっと

あれらは

災いを呼ぶ

.....そんな

気がする

メシに

するぞ

...あれ

ギンコー

ー?

おぉい

......どこ

行っちまったんだ...

...

ニャニの

謎の実験器械

一生す

一番、ステキストムだった。

「面倒気などを測っていましたが、

次点

ほっ..

ほっシイ

明治期のものだけどすごい技術

ホムックルスでも、お茶の目的は、

作れそうな形...一たれた..

よさげ...とか

土入れて

蟻に巣を作らせて

みたい..

「とか色々。予想を

限ら様お月ごく化野さちにあったコレ。

京都の未承町二と

理化学器械好きの間では「鮫堂」かもしれないっ、

島津製作所(ノベル賞)田中耕王人のおっとめ先ですな

何じゃこれ...!?

創業試合資料館で見ては、いく物欲かきたてられたものですが、

特別高校

太陽の動きを教える教材...

中心にいる人形にやられました

夏半年のお

建物自体もいいから

玄関のステードグラスがご

かわいい

私は以来、舜は全くと言っていた。

無いんですが、ここには他にも

今天剣(笑社)器械が目白押して

建物ごと欲しくなってしまったの

でした。触れないのが日悟しい。

うわいい!!

かわいい!!

印象がいるよ!!

この他諸々ワンダー

そう妙なもの好きの人にはオススを

居酒屋

うわー

...何・それ?

今をから立ちまえが、左キ近くあたりですが、

が、三者は二年足りずで出せる運びとなりました。

雑誌が表刊から原用刊化した事と出張掲載が

あったためなのですか、そのせか、今回の話はどれも友人も

で描いた記憶が、それも、うとなってはいい思い出

です...(涙目)!続く!!

とかき

に移動しまして、続きます。四巻はまた...一年家あたりに。

...がその後掲載読が体制の髪き目に...!(ぶし

壱錆の鳴く顔丼〉錆声のイメージは当初いへ

あまりだったりしてました。何となく。好きな声です。

〈弐海境より〉海は好きふすが怖くなる時もあります。

ダイビングの時見たウミムとは最恐でした。水の中だと、

自分は圧倒的に弱者だからなんだろうなぁ。向こう起動さ早いし、

参加者が中入しまして見た北西が、天変美したので。〈四〉硯に

積む白〉雪はいいです。特に夏。仮、膨の魚じなまま「錆」に

の次でたが、ぜや異質な話。でしたかで最後に入れました。

続き!!

...そんな感じです。あたような気がしますが、お前はプラタミーン本当に

ばっはっは

THANKSは

まれちん、木、陽子ちゃん、

やよいちゃん...でやってる

メッセー

ごめん

おしあきは

っようだな

アフタヌーンKCSI-

三〇〇二年十二月二十日第一刷発行

蟲師

「○○

定価はカバーに表示してあります。

轟睿漆原友紀

発行者「五十嵐隆大

発行所、株式会社講談社

東京都文京区音羽2-12月

郵便番号.lisOO1

電話

印刷所_区書印刷株式会社

電話・編集部、東京への3)5395!346?

製本所、株式会社フォーネットは

販売部東京(03)5395-360x

装、幀『住吉昭人【フェイク・グラフィックス】

・泉栄一郎ラエイク・グラフィックス・

編、集、宮崎孝士、(アフタヌーン編集部

講談社

[本書の無断復写(コピー>>は著作権法上での例外を除き...禁じられています。]

落丁本・乱丁本は購入輩店名を明記のうえ、小社雑誌業務部宛にお送りください。

送料小く価値早くのご送料が社負担にてお取り替えて、たします(簡話(30%_3855-365~36())!

なお、この本についてのお問いa合わせはアフタヌーン編集部知にお願いいたします。

◎YUKIURUJSHIBARA2002

N.D.C.726.237p18cm

1SBN4-06-314312-0

PrintedinJapan

「海境より」

「重い実」

「硯に櫻む白」

「妙の魚」ー

また、今後「アフタヌードンKCJにまとめてほしい・作品がありましたら、編集微までお知らせください。

編集部では、この作品に対する皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。

初出

「鍋の駅く螢」ーーアフタヌーンシーズン増刊第10号

一アフタヌーンシーズン増刊第11号

_アフタヌーンシーズン増刊第12号

アフタスーンシーズン独刊第13号

月日7日アフタヌーン2000年4月号

〒112-8001東京都文京区音羽2-12-21

講談社「アフタヌーン今、新築ハーロップの一編集部アフタヌーンKC係

.....いいですよね

異様においしいし

漆原友紀

ものごとの境界線上にあるものって

おかずとごはんをまぜると

里山や海辺は表情豊かだし

昼と夜、夜と朝の境目は美しい

蟲の居所も、境界露上です

まぜこはんや海辺のような...

そんな話を描きたいです

こういってすよね

異様においしいし

御馬友を

ものごとの境界線上にあるもの

おかずとごはんをまぜると

黒山や海辺は表情豊かだし

昼と夜、夜と朝の境目は美し

歯の居所も、境界線上です

まぜごはんや海このような...

そんな話を描きたいです

フタヌーン

そのタイの

...

9784.0631432

192997900537

雑誌55722-12

ISBN4-O6-314312-0

c9979.¥533E.(O)

アフタヌーンKC講談社

定価:本体533円(税別)

2016年3月の人の

増刊で圧倒的入気を得た妹世課が

舞台を本誌に移してい

キンコの新たなる旅路が始まる!!

重くて

12年12月25日発売ル

2月号より登場!

毎月25日発売

岩明り_

3月号より

COS年1月25日発売

アレキサンダー大王の書記官エウメネスの

波乱に満ちた生涯。寄生獣」の岩明均が

デビュー前から温めていた企画がついに実現!!

フフタヌー

そのタイの

...

9784.0631432

OO5337

雑誌55722-12

ISBN4-O6-314312-0

c9979.¥533E〈O〉

アフタヌーンKC講談社

定価:本体533円(税別)

講談社

..

時の鳴く聲高監督に

海境より

...

重い実在した

硯に棲む白

肌の色