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Instructions:
...けど、ゆう
...
あ、あ、
...
...
2017年
...
私の子「同級
自分のサービスに
...
ズ..
光の緒ひりのお
の緒ひかりのお
誰か早く
止めろよっ
また
ゲンだっ
やり返せ
ー
こらあっ
何してる
やめん
かっ
全く...
年上の子
相手に...
何て怪力だ
おまけに
癇癪持ちで
手に負えん
今に
何やらかす
カ.....
末恐ろしいな
ゲン!
どうした
その顔
また
ケンカ
したのか
相手は
誰だ?
......
...あっちが悪い
病気なんか
ウソだって
母さんの
事か?
陰で
コソコソ
言うからだ
おれが嫌いで
出て行ったんだ
......って
そんなわけ
ないだろう
...お前が
いい子にしてれば
母さんの病気も
今に.....
そんなの
ウソだっ
おれを産んだ
せいで病気に
なったから
ゲン!
いいか
父さんの話を
ちゃんと
聞くんだ
おれに
会いたくないんだ
お前は
元気すぎる
から
会わせると
病気に
良くないんだ
わかるな
.....ゲン?
一体何を
見てる!?
こっちを
見ろ!!
ゲン!
......
何だ
これ...
いろんな色が
ゆらゆら
動いて
まるで.....
生きてる
みたいだ
...きれいだな
...でも
きっとこれは
見たらいけない
ものだ
あれらと
同じもの
見たと言ったら
しかられる...
お父ちゃん
あれ天女っ!
空に
人がいる
.....ゲ、
お前...
何を言ってる
気のせいだ
あそこだよ
そんなもの
見ちゃいけない
そんなもの...
いやしない...
...あれ
...この衣
どこにも
縫い目が
無い
.....天女の
衣には
...:もしかして
あれは
縫い目が
無いのだと
草紙で読んだ
この衣を
捜している
のかな...
ゲンもう
やめろー
ーっ
誰か大人
呼んでこい
お前が
ゲンか
ずいぶんと
たくましく
育ったもんだ
...誰?
お前の
赤子の頃に
ちょいと縁が
あってな
あの
貧相な子が
ここまでに
なァ
...何か用
あれは
変わった衣が
お前の家に
あるだろう
俺がお前に
着せたもんだよ
...こちらの赤子が
とても体が弱いと
聞きましてね
...なるほど
何を
している
これは
心配ですな
生きる力を
この子が
取り戻すまで
特別な衣を
着せています
でたらめを
言うな
この衣は
このままに
してください
......衣たと
どこに
そんな...
気が付いたか
少し
このまま
様子を見て
みませんか
お礼は
この子が立派に
育ってからで
構いませんので
...とまぁ
そういう事
だったんだが
少し効果が
ありすぎたかね
お前
怒ると
自分でも
力の加減が
できんのだろ
ちっと
〝蟲切り〟が
必要かもな
お前は
蟲を見る性質が
強くなりすぎた
...蟲?
そうすると
子供のうちは特に
自分で自分を
思い通りに
できなかったり
する
ああ
そういうの
嫌だろう
なら手ェ
貸してみろ
......
それをしたら
あれは
見えなく
なる?
嫌なら
全部は
抜かんよ
......
出てこん
な...
......
.ん
...いや、
普通なら
指の先から
こう...
おかしい
な.....
あんたは...!
息子さん
立派に
育ちましたな
...たくましく
育ってくれたのは
ありがたいが...
いくらか
手に負えん
ところがある
...あの時は
裏にもすがる
思いだったが
ゲンが
ああなったのは
あんたのせいじゃ
ないのか
あんた
一体
あの時
ゲンに
何をした
...本人に
口止めされて
いたのですが
あの時...
ここへ来る前に
あれは
彼女の作った
ものですよ
あの子の
母親に
会いました
........
.....何だ
あの衣...
きれいな
衣ですな
...あなた
一体どこで
手に入れたん
です?
この着物が
...見えるの
...急に
これは...私が
紡いだ糸で
織ったものです
でも
私にも...
その糸が
何なのか
わからない
見えるように
なったんです
息子を産んだ時
生死を彷徨って
から........
...ゆい?
ゆい!!
......
気が付いたか
...気分はどうだ
赤ん坊は
無事だよ
.....立派な
男の子だ
...よかった
...ゆい
あの子は里へ
連れて帰った
どこ...!?
会わせて
近いうちに
連れてくる
から
お前は何日も
眠ったまま
だったんだ
お前はまず
実家でしっかり
養生しろ
わかった
わ.....
ねぇ...
母さん
何だい
私まるで
生まれ変わった
みたい
まるで
世界が
違って
見えるの
草や木は
あんなに
光を宿してた
かしら
何:...この糸
......え
.....でも....
何てきれい...
...お前
何してるん
だい
とても
きれいな糸
でしょう?
ちょっと気は
早いけど...
ゲンの
晴れ着に
いいと思って
糸......?
あんまり...
母さん知ってた?
ここらの木から
こんな糸が
取れるなんて
...さぁ..:
無理するんじゃ
ないよ...
...ああ
ゲン...
会いたかった
........
.....だいぶ
顔色はいい
みたいだ
どうです
ゆいの具合は
...それが
少し:...
心配なところが
ありまして
時々...
おかしな事を
言って...
......ああ
何て
いとおしい...
この子も
光を帯びている
.....ゲン?
ゲン...!?
どうした
んだ
...まあなた
ゲンが...
急に
ぐったり
して...
何があった
...わからない
この子を
なでたら
光る糸が
抜けて...
それで
...何を
言ってるんだ
かせっ
お前は
来なくて
いい
早く医者
に...
私も.....
...まるで
...:その時
脱皮のよう
でした
私は...あれは
生きているの
だと...
あの糸は...
触れてはいけない
何かだったと...
こいつは
驚いた
あの子は...:
どうなって
しまうのか...
あの糸は
我々蟲師が
〝妖質〟と呼ぶ
モノだ
あんたが急に
持った
今まで
見えなかった
モノを
見せる力の事だ
それを
薬も使わず
ただ一指で
紡げるって話は
聞いた事が
無いが
それを抜くと
どうなるの
あの子は...:
赤子のうちは
妖質は生きるのに
必要な要素だ
ほとんどの
者が持って
生まれる
.....成長した
子供なら
障りは無いが
...むやみに
抜けば
生きる力を失う
どうすれば...
あの子は
...この衣を
.....そんな
ひとつ
望みはある
あの子に
着せれば
あるいは...
......
...:結果は
ご存知の
通りです
あの子は
人一倍
たくましく
育った
...が
少々妖質を
持ちすぎた
普通なら
我々蟲師が
薬で抜ける
ものが
あの子には
効かない
くらいに
...まあなたには
信じられない
話かも
しれませんが
あの子に話して
母親に会わせて
みては
あの子の糸を
抜けるのは
あの子の母親
くらいですよ
...それは
無理だ
母さん...
おれの事
嫌いじゃ
なかったんだ
どうして?
おれ
母さんに
...会いたい
ゲン...
すまない
もっと早く
会わせてやる
べきだった...
もう...
二年近く
もっと......早く
この状態
なんだ
まるで.....
抜け殻の
ように
許してやれて
たら...
...あの後も
糸を紡いでた
のか
新しい衣を
作るために
おれ
妖質に
触れすぎて
この人
知ってる
蟲の気を帯びて
しまってる
もっとこっちに
注意しとくべき
たった...:
.....覚え
てるのか
どうした
ゲン
そうじゃ
ないよ
いつも
おれを見てる
天女だ
父子は
母親の体を
里へ連れ帰った
しばらく
すると
その体に
生気が戻って
いった
...お母さん
聞こえる?
やがて
...:ある時
その〝天女〟は
姿を消した
すうっと体が
軽くなって...
気が付くと
空から
あの子を見てたの
あの子が
ちゃんと育ってて
...嬉しかった
...ごめんな
ゆい
...うん
ううん...
私こそ...
充分
ですよ
...この衣
...:本当に
それだけで
よろしいの?
これほどの
珍品は
またとない
約束通り
頂いていきます
...あの光
まだ
見えるのか?
...そうか
なら
そのほうが
いい
...それが
もう全く
しかし
だとしたら
結局.....
どうしたもんか
え
強力な薬を
開発する
しか...
.....
何だ
もう
その必要も
ないのかも
な...
出品・とこしえのき
常の
ふう
...
お
ありがてえ
李か
おお..
ふたば
大きく
なったなぁ
お父ちゃん
おかえり
幹太
そこで一番の
屋敷を建てて
きた
今度は
どんな所
行ってたの?
東の
でっかい
町でな
ずらりと立派な
屋敷の並ぶ所だ
まるで
竜宮城みたい
でな...
もう少し近くで
仕事したら?
あんたの腕なら
どこでだって...
...あの子
さみしがってた
わよ
.....俺は
知らない土地を
腕一本で
渡ってくのが
面白い
世の中にゃあ
本当に
いろんな所が
あるもんだ
もう少し...
年を喰ったら
落ち着くからさ
.....夢か
えらく
はっきり
とした夢
だったな...
.....まただ
またあの
木の夢...:
一体...
何なんだ
でも
あの木...:
...杉の巨木?
何だか
見覚えが
あるな
ああ、幹周りが
大人の男で
五〜六人分
ありそうな...
さぁ
そんなのは
ここらじゃ
聞かねぇなぁ
......ん
邪魔
するよ
あんた
どっかで
会った事が
あるな
そうかい
いや
間違いねぇ
こっちにゃ
覚えはねぇが
......
それから
また山ん中を
歩いてった
あんたは
山の中を
五〜六人と
連れ立って
歩いて来た
あんたは
十ほどの子供
だったな
一行にゃ
もう一人
子供がいたな
それから
長老の
じいさん
あのじいさんは
子供の頃から
よく見た顔だ
おい待て
何でじいさんの
子供の頃なんて
知ってる
お前年
いくつだよ
.....
何で俺
こんな事...
何か急に
思い出したと
いうか...
そういや
そうだな
誰かに
聞いたかな
いや
でたらめ
言ってんじゃ
ねぇよ
...:新手の
ペテンなら
もう少し
うまくやれよ
いや
違うんだよ
おーい
.....人だ
里ができて
いく...
この里...:
とこかで
見た...
...あれは
見覚えが
あるわけだ
この山から見た
俺の里だ....!
木は
この辺りの
はず
これで
ようやく
謎が解ける
...そんな...
これ...か.....?
さて...
帰るか
わっ
何だ.....
こりゃあ
...っ
抜けねぇ...っ
おー
わーっ
誰かいない
かー
!
ヤこ
助けてくれ
足が.....!
あんた
は.....!
遅かった
か...
...お前さんに
会った後
ふと
思い当たる
事があってな
一人のヒトが
知り得るはずも
ない
まるで
その目で
見てきたかの
ように
ある一定の
場所の
はるか昔の
出来事を
なあ
つぶさに語る
者がいる
ーと
何でこんな
事になった?
...幸に似た
赤い実を
先頃
喰った
はずだ
まるで足が
木になっちまった
みたいだ...
ぴくりとも
しねぇ
ああ...
そいつは
覚木という
蟲だ
木の本体が
危機に陥ると
赤い花のような
モノをつけ
その実には
木の内部に宿り
養分を得る
モノだが
やがて
一つの実に
姿を変えて
木から離れる
木の記憶が
封じ込められて
いる
そして
獣や鳥に
喰われると
そして獣や鳥に喰われると
宿主が木に
長い間
触れていると
木と融合し
動けなくさせ
その体内に巣喰い
宿主が木に
近づくのを待つ
やがて完全に
木と同化させて
しまう
........
..それで
どうすれば
この足は
治るんだ
...治す術は
見つかっていない
覚木には
宿主が危険に
さらされれば
出て行くんだろ
なら...
死ぬふりを
したらどうだ
...花を付ける
事はあっても
実を付けて抜ける
事はないという
本当の危機と
それ以外とを
見極める能力が
あるらしい
おそらく
...じゃあ...
それを
見極めるために
何か手は
ないのか
木の
膨大な記憶を
利用するのだろう
こんな
私は
こんな足じゃ
俺はどうやって
.....幹太
あんたの命が
奪われずに
すんで
それだけで
ありがたい
よ...
家族一皆で
助けるから...
......冗談
じゃねぇ
皆の
世話になって
生きてくなんて
まっぴらだ
なあ
頼むよ
治してくれよ
わずかな
手がかりでも
あればいいが...
...あの時の
あの木
伐られちまったん
だな...
ここでは
...この木は
イサザ
ちゃんと
聞かんか
千年も
ここに
立ち続けて
いるという
何度でも
聞け
...だって俺
この話
何度も聞いたよ
忘れん
ように
お前も
いずれ
:::この木には
もう長い事
覚木が棲んどる
若いワタリに
言い伝えられる
ようにな
そいつが
今までに二度ほど
赤い花を付けた
事があるという
これが
その花だ
二度目は
百七十年ほど前
この地に大地震の
あった時
一度目に
咲いたのは
五百五十年ほど昔
この木に
雷が落ち
傷を負った
しかし
近くの里の
者達が
懸命に
その傷を治し
地が割れ
根から倒れそうに
なったが
何とか
生き延びた
という
再びこの木は
生き長らえた
ーほら
あそこに見える
里だ
あの里の者らが
ここへ来たのは
三百年ほど前
山を拓くのに
この木を伐ろうと
したが
どうやっても
伐れなかった
ここは
光脈筋だ
それで人々は
この木を畏れ
長くそこに
生きた木は一時に
特殊な力を持つ
やがて
神木と祀り
大事にしたの
だという
ヒトの力が
及ばん事もある
わしも
子供の頃から
いろんな巨木を
見てきたが
そいつが少々
気にかかる...
これほど大きく
見える木は
そうはない...
だが
この頃は
この木を
訪れる
里の者の
姿は減った
...ええ
かつては...
ご神木だった
そうですね
それは立派な
木でした
から...
それが何故
.....こんな事に
このままでは
きっと
皆......おび
怯えて
いたんです
あれは
里は終わりだ
!
今から
十五年ほど前
当時、里の
大半の者が
山が....!!
杣人として
木を育て売る事を
生薬としていました
皆、起きろっ
もう...
一体...
どうすりゃ
いい
大変だ
頼るあても
ねえ
町の材木商が
大金で買いたいと
言ってたろ
里を下りて
物乞いをやる
しか...
でも
あの木は
...なあ、
なあ
あの大杉
そうか
あの木は
無事だったな
それに絶対
伐れないって
話だろう
そんなもの
おう...
やろう
待たんか
お前達
おい!
やってみなけりゃ
わからない
あの木は...
先祖が代々
大事にしてきた
ご神木だぞ
これ以上
待てねぇ!
うちの子は
このままじゃ
死んじまう
うちもだ
本当に
伐れなきゃ
諦めるさ
何だ
!
.....おい
あの花
は...
何だか.....
恐ろしいよ
ああ
木が
怒っているん
だよ...!!
.....何を
言ってる
いいかげんな
事をー
どこに
花なんか
おいっ
よせ
...:伐れるぞ
何だ
伐れないなんて
迷信だ
やるぞ
おう
...何だ.....?
この水...
どんどん
その木は
広がって
いく...
里全体が
しばし暮らせる
ほどの額で
売れました
そして
焼けた山も
不思議な早さで
蘇っていきました
...当時
幼かった幹太が
無事に育ったのも
この木のおかげ
なんです
でも...
あの時
やはりこの木は
怒っていたの
でしょうね
ああしなければ
今の里は
なかったでしょう
これは...
報いなんで
しょうか...
でも
......
草木は
怒ったり
しませんよ
何も感じない
わけでも
何もしない
わけでもない
ある種の木は
毒虫が大量に
湧くと
その葉から
毒を出して
自分の身を守る
この木には
草木は
自ら動けない
だがそのぶん
周囲の変化を
敏感に感じ取り
時に
それに応じて
自らを変える
術を持つ
ヒトの斧を
寄せつけないほどの
力があった
それが何故
その時は
伐れたのか...
それは
この木が
自ら
その身を
伐られるよう
変化させた
せいなのかも
しれない
木が...
そんな事を?
さてね
傷ついた
山全体の
ために
...もし
そうだと
したら...
私達は
本当に
これを
飲んでくれ
大事なものを
失くしてしまったん
だわ.......
それで足が
治るのか
...いや
蟲の成長を
抑えるだけだ
足の治療法は
知人にいろいろ
文を出してみたが
う...善い、返事の
ものはなかった
これからも
調査は
続けてみる
別の蟲師に
あたってくる
何かあったら
ここに文をくれ
ああ.....
お父ちゃーーん
ねぇお外
行こ
...もう
...すまんな
父ちゃんは
もう前の
ようには...
父ちゃんはもう前のようには...
じゃあ
お話して
してやれる
話もないんだ...
あの木のせいで
何故俺が
こんな目に...
とうに
伐られた木の〈
何故いつまでも
俺の中に
居座り続ける...
赤い
花.....
お前さん
体の具合は
どうだ
...いや別に
なら...
何か起こる
前兆だ
あんたの身に
何だろう...
危険の及ぶ
何か―
この気配
草木が
騒いでいる
この気配は
知っている
思い出せ
思い出せ
遥か...
遥か昔に一度...
あの時
何が起こった
かー
え?
何だって
何なんだ?
一体...
今すぐ全員
集まれとよ
とにかく
急げって
幹太が...:
ここらで
いいか
...いや
ここらは
危ない
まだ先だ
急がねぇと
もうじきだー
よう
調子は
どうだ
;:::見ての
通りだよ
しかし
この中に
いたら.....と
思うとな
ああ
幹太の奴
何でわかったん
だろうなぁ
それ以来
えらい昔の事まで
知ってるんだと
それがよ
この間
十五年前に伐った
あの大杉に
とりつかれただろ
それがわしの
ひい爺さんの
話と同じでなぁ
わしらは
また
...
...すまないな
自分の家も
大変だろうに
あの大杉に
助けられたのかも
しれんな...
気にするな
命の恩人
なんだからよ
そうそう
受けた恩も
もう返せない
...まあの大杉を
伐ってしまった事は
今でも
皆
古傷のように
残ってんだ
だから
お前に
返させてくれ
困った事が
あったら
里の皆で
助ける
またあの木が
教えてくれる
事があったら
気の遠くなるような永い、永い時間
わしらにも
教えてくれ...
この地には一本の木が立っていた
高く広く、枝を張り
根を下ろし
変わらず
変わらず、静かに、見下ろしてい
この地に生まれては消えるもの達の移ろいを
ーい
おー
ふたば
なぁにー
ずーっと
ずーっと
こっちに
おいで
この山に立っていた
大ーきな木の
一本の
木の話を
しょうか
話しても
話しても
常の樹、おわり
終わらない話だ
夢と花の匂いを嗅ぐと
何かを思い出しそうになる
カオルー
どうしたの
もう帰るわよ
ん
ああ
でもいつも
思い出せない
懐かしいような
本日この問題かおるやみ
:恐ろしいような
何かを
........
どちらさん
だい
旅の者だが
この雨で
難儀している
一晩、軒を
借りられん
だろうか
そりゃ
ご苦労だな
ああ
上がって
休んでいくと
いい
さあ...:
へえ
〝蟲師〟:::
うちは皆
丈夫なのが
取り柄でな
何か具合の悪い
ところや、奇妙な
事でもあれば
役に立てる
かもしれんが
どうだい
困った事と言や
動けど働けど
楽にはならん
という事
ぐらいか
旅をしてるなら
よその土地の話を
聞かせてくれよ
...そうか
何の
もう長い事
この里から
出てないんでな
色々変わった
話が聞けて
面白かったよ
:::世話に
なったな
俺らは
平凡に
暮らしてきた
からなぁ
...まぁ
何事も無いのが
一番いいさ
それじゃ
達者で
そうだな
ああ
あんたも
な
...まっかり
遅くなっちまった
な...
早く
帰らねぇと
あいつが
心配する
匂い...
また何か
大事な事
ああ
まただ
忘れてるような
花の匂い
こんな洞が
あったかな...
誰かが掘った
のか...??
この中からだ
ならどこかに
出られるのか
この方向なら
里への近道
がもしれん
...ああ
花の匂いで
むせ返るようだ
...そう、確か
遠い
遠い昔の
事だ...
カオルー
なぁに
母さま
ならん
ならん
いいかげんに
しろ
お茶が
入ったわよ
年々評判は
落ちるばかり
じゃないか
賃上げしろ
と言うなら
もっと
ましな酒
作ってみろ
あなたは
気にしなくて
いいのよ
ですが...
今の賃料
では
口答え
するな
なぁ
おい
それ
取れよ
何だよ
あいつ
...やってません
嘘をつくな
カオルが見たと言ってるんだ
カオルが見たと
言ってるんだ
何だ
謝れんのか
なら
とっとと
出て行け
...あ...
どうなって
るんだ
一体、誰が
こんな事...
全部
抜かれてる
のか...!?
カオル
行くわよ
それはそうですか
それでも、
そういえば、
そういうわけで、
.....あれ
あの子
どこかで...
...でも
一体
誰だったっけ
ほら
深くも
ありがとう
あれ
何だろう
今とても
懐かしい
感じがした...
都ー
持って
やるよ
何か妙だな
見た事がある
体何が...??
花の匂い
なら多分
どこかに
出られる
まだぶ何か
思い出して
思い出せな
何だか変だ
懐かしい
感じがする
この家に
住んでるのに
ならん
ならん
いいかげんに
しろ
あった気がする
あの子だ
こも
誰だった
っけ...
ありがとう
この場面も
見た事がある
ずっと
昔に..
思い出せな
いつも
ずっと昔って
体いつだ
どうしても...
........
どちらさん
だい
旅の者だが
この雨で
難儀している
一晩軒を
借りられん
だろうか
へえ
〝蟲師〟...
ああ
何か具合の悪い
ところや、奇妙な
事でもあれば
役に立てる
かもしれんが
どうだい
さあ...:
...:なあ
ギンコさん
...だったな
実は...:
ちょっと
気になる事が
あってな
俺は...
物心ついた
頃から時々
初めての
はずなのに
見た事がある
気がしたり
前にも同じ事が
あった気がしたり
するんだ
気のせい
なんかじゃない
今も...
思うんだ
こんな雨の晩に
前にも
あんたを家に
泊めた事が
ある......と
......
俺は
この辺りに
来るのは
初めてだがな
そうか
いやまあ
だからどうという
事もないんだが
ただ
どうにも気が
落ち着かなくて
な.....
こんな事は
稀にある事
なのかと...
...既視感...か
......
夜
...もしや
花の匂いを嗅ぐと
不安になる...とか
...ああ!
そうだ
何かを忘れてる
気かして
........
花のような
匂いを出し
・そうか
あんたは
〝廻陋〟に
囚われちまったの
かもしれんな
虫やけものを
誘い込む
漆黒の筒状の
蟲だ
「だとすれば
そして
誘い込んだ
獲物の時間を
円環状に歪める
...と言われている
そいつは
同じ時間を
くりかえし
生かされる
事になる
くりかえし...
そして
誰にも
確かめる術は
無い.....が
この先の
どこかでまた
もし
そうだと
したら
あんたはもう
同じ人生を
何度も生きて
いるんだろう
同じように
廻陋に
出くわす
気づかずに
またその中を
くぐってしまえば
また時間は
くりかえし
同じ人生を
味わう
既視感を
持つ者の
記録はあるが
すべてを
調べる事など
到底できない
そいつの人生の
すべてを知る
なんて事は...
...同じ事を
何ひとつ
言い切る事は
できんが
俺は
くりかえし...。
一応...
花の匂いのする
暗がりには
用心したほうが
いい
思うように
過去を変えたという
話は聞かない
それに
既視感を持った
という事は
廻陋に囚われた
者が
今までのように
昔に戻る事は
できないかも
しれない
何度も
くぐるうちに
決して
...変えたい
過去もあるが
廻陋と
同化して
しまうかも
しれん
もう一度
くぐろうなどとは
考えるなよ
それより俺は
この先が見たい
娘の成長や
...孫の姿や
まだ
見た事の無い
毎日がな...
おー
ーい
都
山菜採りに
行ってくるよ
そう
気をつけて
ね
...すっかり
遅くなっちまった
な...:::;::
早く帰らねえ
と........
あの頃に
カオル
遅かった
じゃない
あったの?
何か
...ああ
このお前は
初めて見る
え?
ずっと...
これからは
ずっと
.....何よ
それ?
幸せな悪夢を
見ていたようだ
新しい毎日が
やってくるんだ...
どうしたの
一体
......ん
あれ
18有
―?
おー
い
ー?
どこだー
都...
辛抱しろ
体が
すぐ医者に
連れてって
やるからな
冷たくなってく
このままじゃ
里に着く
前に
決して
もう一度
くぐろうなどとは
考えるなよ
...なあ
そしてまた
都
遠い未来に
この中から
花の匂いが
する...
里への近道
かもしれん
大丈夫だよ
お前は
助かるんだ
俺と一緒に
暮らすんだ...
ほら
ありがとう
...あれ
今何か
思い出しそうな
気がした
都
体
一体
どうか
したのか
ううん
何でもない
何だったかしら...
何だった
かしら...
何か
懐かしいような
恐ろしいような
........
どちらさん
だい
旅の者だが
この雨で
難儀している
一晩、軒を
借りられん
だろうか
あまけまんか
私のおばあちゃんが、
子供の頃
近くにあった
小首の出。
あー穴の中に、
そのまたおじいさんに
聞いたというお出
80人が
入って行った
そのまま
誰も戻って
来なかった
それで
また80人が
ゆへへった
地床の国
にでも
行っまだのかも
しれんのう...
そのまま
そのお人も
「失っては
来なかったという
おじいさんは
そう話したという
やがて金払出は
「おいし
おはぁちゃんは
父親と
前地に建てられた
雨にお参りに
行たのだという
手を決まうと
わがむと
出石場の
目の立つさの
所に
小さな穴が
あっていた
中に小さな
元化があった
見渡すと
穴は
無数にあいていて、
そのう一つに
小さないさな
それが入っていたの
だという
祖母はいき百歳になり
ます。え透もだんだんあいあい
になってきてで、本当にこのような
な大事故が地元であったのか
調べてみても分かりませんでした。
おい!!なにはなどこかのジェイの
手を開いて自分なりの解散
そして話したのかも。
でもその解釈にきっと相互
キ丈感じ、だからずっと食えて
いて所に伝わった。
昼間を祖父も、こうして伝わると、
はあってもいなかっただろうかな
と思うことはだが嬉しいです。
昔
山で
不思議な
音を聞いた
鈴の音
...?
山じゅうで
鳴りだした
彩しい数の
鈴の音が
鈴の雫〈前編〉
鈴の雫〈魎〉さすので、
しばらくの間
山々に
欲していた
山じゅうが
何かを祝って
いるような
音だった
ねえ
生まれた!?
妹が
生まれたのは
その十月後
だった
あっはっ
..ん
何かこっちを
窺ってるな...
豊かな
山だ
光脈筋に
入ったのか...
だとしたら
この山の
ヌシ...
.....ん
...まさか
あった
ヌシの道
........
蟲師のギンコ
と申します
無理に動かない
ほうがいい
かなりの
疲弊のようだ
この山を
通り抜ける由
ごあいさつを
それは
滋養の薬
です
ヌシ殿にも
おそらく
効くものがと
あんたは
一体何故
ここでヌシを
やっている...?
ヒトが
スシに選ばれた
という話は
古い記録でしか
知らない
それも皆
長くは生きて
いない
あんたも...
ずいぶんと衰弱
しているようだが、
まね
――あまり
深入りすべき
じゃないか...
...旅の方で
......
ああ
...まあの
山で娘を
見ません
でしたか
十四かそこら
の........
娘?
道にでも
迷ったのか
それは
....わからない
ある日、急に
いなくなっち
まったんだ
どんな娘
だった....?
妹には
生まれた
時から
頭に草が
生えていた
...たぶん
今でも
そうなんじゃ
ないかなー
それは
歩けるように
なると
こら
カヤーーっ
抜いても
抜いてもまた
生えてきた
妹はよく
一人で家を
抜け出した
また一人で
外に出たな
カヤ!!
一体
どこに行く
つもりだった
んだよ
何度言えば
わかるの
また迷子に
なるわよ
・葦朗
あんたカヤに
ついててやって
おくれよ
いいな
勝手にどっか
行くんじゃないぞ
お願いね
...あんまり
ないなぁ
うわぁ
兄ちゃん
ん?
よく
ここが
わかったな
...あれ
えらいぞ
カヤ
道を
間違えた
かな
道がわかる
のか?
カヤ?
けれど
妹は
不思議なくらい
この山のことを
よく知っていた
時々妙な
事を言った
カヤ
どうした?
おいでおいて
してる
え?
戻ってこい
って言ってる
そして
時折
抜け殻のように
なる事があった
カヤ
しっかりしろ
カヤ
少しすると
元に戻ったが
ひどく
衰弱している
ようだった
ほら
餅ついて...
やったぞ
これ食べて
早く元気に
なれよ
風が出てきた
なぁ
早く家に
帰ろうか
うわっ
大丈夫だった
か......
...カヤ?
どこ
行ったんだ
カヤ!?
カヤ....!!
けれど
それきり
だった
山じゅう
捜しても
カヤは見つからず
それ以後
時折
山の中で
小さな足跡が
見つかる事が
あった
それで...
あいつが
一人ぼっち
で.....
今でもこうして
暇を見つけては
妹を捜している
んです
山の中で
迷ってるんじゃ
ないか...って
その娘は
戻らないと
思うかね
......
そういう場所には
山を統べるヌシが
必要となる
生まれつき
どうして
そんな事
が...
我々、蟲師の
間では
こういう
豊かな土地を
光脈筋という
それに選ばれた
モノは
体に草が
生えている
ヌシ...??
山の生命の
すべての均衡を
保つモノだ
何なんだ
それは
常に
山全体とつながり
統制をとっている
いわば
山全体の礎
個としての
生は無い
気の毒だが
これ以上
捜しても無駄だ
あんたの
妹はもう
あんたも
妹が普通の
子供じゃないと
知ってたはずだ
里には
戻れん
カヤは...
ただの
人の子だよ
ーヌシに
近付き過ぎると
山全体が崩れるぞ
そうすれば
あんたらも
生きられなく
なる
:::_ここへは
戻っていないか
あんな体調で
どこへ...
カヤー
妹が
普通の
子供じゃ
ないと...
お前は.....
ただの
俺の妹だ...
うーん...いや、
やあ
薬は
効いたかい
...まだ
よこせ
ってのか?
あいにく
手持ちは
これだけでね
今、薬草を
探してるん
だが...
...あんたが
里にいた頃の
兄が
...もし
出くわしたと
しても
あんたを今でも
捜してるのは
知ってるか
長い間に
もう...:
関わらない
ほうがいい
...そうか
もう
忘れたか
ヒトの心は...
少しずつ
山の重みに
押しつぶされる
みたいに...
そうやって
ヒトではない
モノになって
いくんだな...
...しまった
山犬か...!!
...っ
くそっ
外したか
......?
去っていく
一体...
上から何か
落ちた...:
鳥か.....?
カヤ......?
まさか
どこへ
行った
さっきの
銃声...:
...カヤ!
カヤ...!!
...:よかった
気が付いたか
ああまだ
起き上がるな
ほら
お前
本当に
カヤね...??
すまなかったな...
でも幸い弾は
当たってない
「驚いたんだな
お前の好きな
餅だ
これ食って
元気になれ
ずっとあんな
山の中に
一人で...
さぞ寂しい
怖い思いを
したろう
もう
そんな思いは
させないからな
ほら
カヤこれを
着てごらん
お前がいつ
戻ってきても
いいように
作っておいたのよ
カヤ
あぁ
ぴったり
お前の
弟だ
ほら
姉ちゃんが
戻ったぞ
何だか
いやな
霧だな
......ん
何だ
この蔓
なあ
聞いたか
葦朗の妹が
戻ったってさ
あの娘
が......?
まだ
生きてたのか
...!見てくれ
どう見ても
あの娘は
ヒトだろう
あんたが
言うような
モノじゃない
このまま
そっとして
おいてくれ
まだ
戻らないのか
ええ.....
すぐ戻ると
言ったのに
あいつらが
道に迷う
はずがない
何か
あったん
じゃ.....
藁が
おかしいぞ
また
峰に出た
もう
こんなに
おー
...山が
乱れ始めて
いる...
誰かいない
カー
ーっ
おーい
誰かいないかーっ
誰かいない
おー
...
うわっ
川が
谺か
何で
後ろから?
ひっ
...:猿か
見ろ
光ってる...
このままじゃ...
この山は
絶えるぞ...
鈴の雫(前編)
>>おわり
...カヤ?
鈴の雫「後編」なのですが、
霧が...
晴れてく
...戻って
きたのか
...あれが
呼びに来た
〝あれ〟...;^
いつも
山の声を
伝えに来る
ヌシは
...光の輪
それに
従うだけ
...山を
元に
戻さなければ
...ですっと
耐えられ
そうか
...あんたには
何の慰めにも
ならないかも
しれないが
してきたように
するだけ
俺は
あんたに会えて
嬉しかったよ
草木も
蟲も
けものも
ヒトも
命の理の許に
生きている
ずっと昔から
そうだった
きっと
これからも
そうだろう
それが
...:ヌシはその
〝約束〟の現れだ
ヒトの形を
している事が
...俺には
無性に
嬉しかった
どうか
達者で
やってくれ
また近いうち
寄らせてもらうよ
あいつは
山に戻る
と言ったよ
...ギンコさん
里心が
強くなれば
あいつが
苦しむだけだ
もう
会わないほうが
いい
それが
互いのためだ
...それしか
俺がカヤに
してやれる事は
ないのか...??
...どうして
カヤなんだ
どうして
そんなモノに
選ばれた?
俺には
できない...
いつも
思っててやれ
あいつを
忘れる事
なんて
.....忘れる
事はない
ヌシは山と
共にあって
どんな草木の
中にも
虫やけものの中にも
カヤの目や耳がある
常にお前達を
守っている
その事を
忘れずに
いてやれ
柴を刈りに
行ってくるよ
:::_元気か
カヤ...
あれから
また少しずつ
山はおかしく
なり始めて...
けものは騒ぐし
草木は枯れてる
カヤには
もうずっと
会っていない
弟も...:
このところ
具合が悪い
カヤに...!何か
あったのか
......弟には
この薬を
やってくれ
とにかく
あいつの様子を
見てくる
カヤ!!
どうしたんだ
お前ー
大丈夫か!?
...カヤ.....?
......一体
何があった
...出の声が
わからない
山と
ひとつに
どうすれば
山を元に
戻せるのか
...わからない
だから
もうじき
次のヌシが
決められる
「次のヌシ?
古いヌシは
山に
喰われる
そうしたら
お前は
どうなるんだ
次のメシに
力を渡すため
ずいぶんと
...それが
山の理....か
荒っぽい
事で
...:お前は
家族を
恋しく思った
だけだ
ヒトとして
あたりまえの
事だ
それが
許されないのなら
ヌシに
選ぶべきじゃ
なかったんだ
「あの蔓草
山に新しくヌシが
決められた事を
知らせるモノだ
それまでに
ヌシの力を
山に返せれば
新しいヌシが
命を宿した時
実をつけ
美しい音を
鳴らすという
...まだ実は
つけていない
命まで一緒に
奪われずに
済むんじゃ
ないか...??
お前は、ただ
ヒトとして
生きればいい
・ヒトとして・
ひとつ
...うまく
いくかは
わからないが、
理に
話つけさせて
もらおうか
...できた
これは
強い蟲下しだ
飲めば
お前と山を
つないでいる草が
這い出てくるはず。
...小太々
苦しいと
思うが...
ぅうっ
ぐ......っ
...頼む
理よ
ヌシの力は
返す
どうか
ヒトのヌシを
受け取って
くれ
許してくれー
これは
ヌシではない
な...
さめさら!
...なぜヌシで
ないモノが
来た...
.....ヌシのクを
返してきた
ムグラが
間違えたのか
...これは
〝蟲の宴〟
...ヒトに
かかわると
妙な事になる
〝光の輪〟か
アレは
妙な知恵を
持っている
もともと
ヌシにすべき
ではなかった
...そうだ
....理も
時に間違う
ヌシに
すべきじゃ
なかった
だから
ヌシの力は
返す
どうか
命までは
取らないでくれ
あの子を
ヒトを
ヌシに選んだ
あんたらの
誤りだ
それらは
山の礎として
潰されても
ヒトには
知恵も心もある
わずかな光で
蘇る
山のヌシになど
なりきれない
ものなんだ
だから脆い
だが、やはり
失敗だった
...それでも
かつては
ヒトも
ヌシをした...
だから今一度
させてみたの
ガもしれぬ
もはや
ヒトにヌシが
生まれる事は
ない
.....ならば
ヒトは山から
外れていく
事となる
山の声の
届かぬモノ
になる
そんなモノが
あっていいのか
外れはしない
ヒトも
決して
山の一部に
過ぎないのだから
....まあ良い
この者に
あるべき形に
戻して
もらわねば
いずれ
理が
決める事
この者の
した事は
理を歪めた
......
覚悟は
してきたよ
ならば
共に来て
もらおう
お待ち下さい
これは
.....何で
来た!
私と山との話
誰も
身代わりには
させない
お前が
悪いんじゃない
...私は
私は草木で
行く事は
ない
最期に
虫で魚で
けものだった
ずっと
この山と
一緒だった
数えきれない
生と死を
味わった
ヒトとしても
生きられた
だからって
死ぬ事はない
死ぬわけじゃ
ない
私では
なくなるだけ
山と
命と
理の間を
流れる
〝約束〟の
中に
還るだけ
待て
.....何だ
あれは...
あれは...
いいじゃないといって
ハーハハハ...ハ・ハッハッホング..
鈴の音.....?
今のは
あの時と
同じ...:
子供の頃
胸を躍らせた
鈴の音が
身を切られる
ような
ひどく
物哀しく
聞こえた
美しく
哀しい音
だった
帰らなけりゃ
でも
ここは
一体
ああ...そうか
ここは
知ってる
ふたつめの
瞼の裏だ
兄ちゃー
それ
ねえちゃんの?
おれも行く
ああ
...ねえちゃん
どこ行ったの?
でも
遠くじゃない
.....手の
届かない
所だよ
いつも側に
いるんだよ
.....よう
久しぶり
......新しいスシが
守ってくれて
いるんだな
このところ
山で異変は
起きてないよ
じゃあな
もう
行くのかい
ひとまわり
してからな
きっともう
大丈夫だろうが
また
何かあったら
呼んでくれ
いや...
理の間に流れる
約束〟の中に'
.さて
行くかね
痛みにさえすって食べていますが、
なのだなぁて思います。
◎光の箱:スお無縫とう
そういうことで、
おかげさまで当気に声を
これにて隣音菊がございます
あとかキ」
甘えてゆる事はそれぞりの存在だという訳だ
自分でなくなる程、た変なすごい事あまるです。そも美しい
音楽をついたのをいつ通りかかる
じゃ、怨念さがあるなあと思う。います。事をなりますが、
2019年12月に19日の日木が鮮まり、
そいる所があります。中々落ち着いて
おまな場所なんですが、ある年合はか
本体としました。折れた森の
さらせっかけきでしたんだあとは、
子供を産むと体質が変わ
今人がいるという事から母子
その話になりました。色々
分けてるとはいえ別の個で
よじゅるびゅ...
それでは、ヌ
軽の音は神の声
一度。極だっ気がします。
a鈴a雫
春夫の火丁花秋の基本展示が咲き始める日
は毎年新鮮でなかったいい気持ちになります。
「色々な記憶がとって押し寄せて来るだけ
あれが何だか好きです。夜にはそれが
新たな場所であるいでする事を
嫌いつつ、
ニッハイ、
まず原因で
どこかで旅は終わってるんだが、
同じ感じて頂けると幸いです。
本当にありがとう
ございました。
榊、あるまま、下さったとき様。
そして、キンコの旅路に
アンスタント
村心加るよっしーまみさん
おやす、やぁいちゃん
あっ、うちっ、ん、ッ
ありがとうございました!!
アフクスーン担当編集、
この場合は、
デザインフォクリティックへは、
ああ、そうするで下さったときは
アフタヌーンKC:
む
蟲師の
二〇〇八年十一月二二十一目第一刷発行
一定価はカバーに表示してあります。
漆原友紀
著し者は、
発行者「五十嵐隆夫
発行所「株式会社講談社
東京都文京区音羽21のような
郵便番号Li8001
電話
編集部東京(03)539513463
また、これは
...
でも
【図書目刷株式会社
印刷所
本文製版所「豊国印刷株式会社
製本所について株式会社フォーネット社
販売部東京(035395-3608
装、幀っ住吉昭人【フェイク・グラフィックス】
泉栄一郎今ェイク・グラフィックス,
講談社
「本書の無断複写(コピー>>は著作権法上での例外を除き、禁じられています」
落子本語「本は購入者が名刺当のうえ」・小社業務部宛にお送りください。
これから年へWindowsで送料が社負担にてお取り替えいたし、まず〈電話〉《こ》ます(電話(3-5305-3600)
なお、この本についてのお問い...ここはスプロでいるわせはアフタヌーこの編集部分にお願いいたします。
©YUKIURL1SHIBARA:2008
アフタヌーンKC537
N.D.C.726.25lpJacm
ISBN978-4-06-314537-3
PrintedinJapan
初出
「常の樹
「光の緒」「ルール
「香る!!
「鈴の雫」(前編)
「鈴の雫」(後編)
また、今後「アフタヌーンKCここにまとめてはしっ作品がありましたら、編集部までお知らせください。
編集部では、この作品に対する皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
ご記入いただいた個人情報を含めてで著者にお渡しすることがありますので、
この物語はフィクションです。実在の人物・団体などとはいやっさい関係ありません。
月刊アフタヌーン2008年2月号
一月刊アフタヌーン2008年4月号
・月刊アフタヌーン2008年6月号
月刊アフタヌーン2008年9月号
月刊アフタヌーン2008年10月号
なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、
あらかじめご了解のうえ、お送りください。
〒112-8001東京都文京区音羽2-12-21
講談社「アフタヌーン」編集部アフタヌーンKC係