源素水蕨作赤城大空ニキャラクター原案一ぶーた 作画源素水|原作原作!赤城大空『ガガガ文庫』刊キャラクターバルをふーた 好きだなんて言わなければよかった。 あの頃の俺は何も知らずに過ごしていた、 燐の身体の事も燐の気持ちもー ...まさか本当にこんな日が来るなんてな... いよいよ始まるんだね... だって最初はバンド活動禁止だったんだよ!? それがこうやって文化祭てみんなの前で演奏できるなんてさ... よしっ!夢じゃないね! 俺で確かめるなよ...! お前のおかげで俺はここにいるんだ。 ここにいるみんな... 嫁が変えてしまったのだから。 三か月前二〇一六年六月。 うちの学校はバンド活動禁止よ。 あなたも知っているでしょう? ...バンドはやってねえよ。 まあその...ささやかな趣味っつーか... でもあなたそんな事してる場合なのかしら。 あなたの成績じゃ... 出た...かいなぁ会長のお説教... 何で休日にまで説教くらわなきゃなんねーんだよ... こんな事してる場合じゃない、か... うちの学校ー北高の文化祭ライブで一躍有名になったバンドがある メンバーの本名や素性は公表されておらず、 当時のうたろさん北宮三年生で結成されたロックパンドだ。 バンド活動禁止とはな... 解散から十年だった今でもその正体は謎に包まれている。 まさに伝説的なバンドだ... 北高に入学した当初は同志がいるかもーなんて期待してなかったわけじゃないが... 中学の時通った突然だ... 未だに一人でやってるの知られたら、バカに されるんだろうな... 何やってんだろ俺... いつまでもギターにしがみついて。 ...って、頭ではわかってるんだけども... 今アニマートの歌が聞こえたような... ...さっき「アニマート」弾いてたの君だよね? これが燐との〝一度め〟の出会いだった。 お前の仕業か舜...! ル、ルールは破ってないもん! 溶けるモッなんだくせてのおかげへ謎役んご ちゃんと熱帯魚屋さんで買ったやつだから綺麗だし... コオロギに綺麗も汚いもあるかっ! ライブは大成功だったってのに:: 打ち上げかこんな事になるとは... みんな帰っちゃうなんてノリ悪いよねえ~ 良かったヤミすべこれだけど 俺はどうしてこんなバカを好きになってしまったんだろう。 疲れた...おやすみー 智君ち泊まっちゃおっかなー。 って、そーゆー問題じゃなくてだな...!! って、そーゆー問題じゃなくてだな...! うわぁ~虫めっちゃ鳴いてる!大合唱だよ! くそっ...なんなんだ... 男としている意識してないって小か...? う〜んいい音楽だねえ~ あたしたちも早くまたライブしたいね! 大学受験終わるまでの辛抱だな。 ところで智君受験勉強のほうはどう? これからはあたしがびしびし勉強見てあげるからね! ...頑張る予定... 解せねーよなあこんな奴が学年一位とか。 あー!そーゆー事言うし! 今から行ってみない!? 何でこんな夜中に... ここステージみたいだよ! 智君と通えたらきっと楽しいだろうなって... 焼かいればどこだって楽しい 何かちょっと疲れちゃったのかな... 救急車で運ばれた燐はそのまま入院する事になった。 舜は先天性の心臓疾患を思っており、 長い求人院生活だったらしい。 心臓移植が成功し学校に通える事になり、 嫁はとても喜んでいたという。 またしても嫁の身体に異常が発見されたらしい。 治療を受けない...!? だってもう延命治療しか残ってないんでしょ? あたし、病院から出られないまま終わるのなんて絶対嫌! 学校に行かせて!お願い! 嫁は頭なに治療を拒み俺たちとの学校生活を逆んだのだ はしゃぎすぎたかな.. 本当は卒業式くらいまで時間があるはずだったんだけど... あたし...智君に... みんなに会えてよかったよ。 たった三か月だったけど一生分楽しかった。 ワガママだって怒られそうだけど、 治療よりも学校を選んでよかったと思ってる。 これで最後みたいな事言うんだ... だってあたしもう死んじゃうから。 これね...最後のワガママなんだけど... そうしてくれるとあたしは嬉しい。 散々振り回しといて最後はそれかよ。 バンド続けろって?無理に決まってんだろ。 何最後までへらへら笑ってんだよ... お前みたいな頭おかしいボーカル代わりなんて見つかるかよ。 ...ずっと好きだった。 ずっと一緒にいたいと思ってた.. なんでそんな事言うの... ...あたしは君の事.. そ、そんな事言われても迷惑だし...っ みんなの事を、仲間として大切だと思ってて... なんでこんな...最後になって... あたしにこんな事言わせるの...っ。 ごめん...俺燐がそんなに嫌がるなんて... 篠原君...あなた森山さんに何を言ったの!? 悪い、会長あと任せた... あんな事言うんじゃなかった 取り返しのつかない事をしてしまった。 燐の谷体が急変し帰らぬ人となったのはその翌日の事だった。 少し前まではあんなに楽しかったのに あなたに何を言われたのかあの子は最後まで口を割らなかったわ。 どうせあなたも話す気はないんでしょう? これを森山さんのご両親から預かったわ。 中身は見ていないから。 あの子が最後に書いたものだそうよ。 嫁が最後に書いた手紙...? こんな別れの言葉を書かせてしまった。 治療を拒んでまで追い求めた高校生活を、 最後の最後で俺がぶち壊してしまった。 あんな事言わなければ... あれは伝えてはいいけない気持ちだった。 そもそも俺みたいな奴が嫁に関わるべきじゃなかったのかもしれない。 違う誰かとバンドを組んでいれば...きっと笑顔で最期を迎えられていた筈だ。 出会いさえしなければ... ってか何だ!?この蒸し暑さ... 何で俺ギターなんか持って... 見つかっちゃった... これが嫁との“二度め”の出会いだった。 ...さっき「アニマート」弾いてたの、君だよね? これは機と初めて会った時のが... そうだ、ここで俺はこう言ったんだ。 ...お前が歌ってたのもアニマートのアレンジ、だろ? 曲調は似てるんだけどあたしもよくわからないんだぁ。 なんてリアルな夢なんだ... 子供の頃から耳に残ってる曲なんだけど、 いくら調べても詳細がわかんないの。 もう二度と会えないと思ってた。 歌詞もうろ覚えて... まあそのおかげで似た感じのアニマートに出会えたわけだけどね! 何してんだよ俺いくら夢の中とはいえ.. ねえそのバッグ北高指定のだよね!? 君、もしかして北高生だったりするのかな!? 何だ...!?どうなってる!? これは夢じゃないのか!? んなァホな...半年も前だぞ まさか...これって.. これが本当に現実なら、 意識だけ過去に戻ってきてしまったという事か...? そうだ確かこの日は.. 昇進祝いとか言って酔っ払って帰って来るかもな。 えー?まったまた... この度!お父さんは昇進いたしましたぁー! 今日から課長様だぞ~! ウソ!すごいじゃない~ やっぱりそうとしか考えられない。 一体どうして..どうやって...!? さっぱりわからん... という...事は... やり直せるのか...!? 今日から北高に通う事になりました! 嫁には一切閃わらない。 よろしくお願いします! 俺が関わりさえしなければ 燐はその短い二か月を笑顔で締めくくれる筈なんだ ホラ昨日会ったじゃん!河原で! 今はひたすら無視するので精一杯だ... あたしとバンドやらない? ちょっとーなんでどし無視するのー? わーねーハンド...やろうってば 絶対なか関わらないそ...! バンドやろうよおおおっ! ギターやってよおおおっ! なんで無視するのおおおっ! 俺だってどんなにまた燐と一緒に... でも俺じゃ嫁を傷つけるだけなんだ。 でも俺じゃ桜を傷つけるだけなんだ 新むからさっさと諦めてくれ... こんなとこで話しかけてきたっけか...? 今朝からずっと正直言って目障りだわ。 森山燐さん、だったわね? この学校がバンド活動禁止だという事は知っているわね? アニマートの出身校なのに!? あのバンドが有名になりすぎてこの学校は一時期荒れたから この高校の文化祭でアニマートみたいなライブをやる為に転校して来たのに...! ...今のうちに逃げるか... バンドやらせてくださいって直談判だよ! あんな顔させたかったわけじゃないのに。 結局また傷つけてしまった.. でももうこれで桜と閃わる事はないだろう。 嫁なら代わりのギターくらい前半には捕まえる筈だ。 ...よかったんだよな、これで.. そう簡単に引き下がるようなあたしじゃないよ! 何喜んでんだバカか俺は。 お...俺は行かないからな...! ギターがどうなってもいいんだ~~!? ええ?ちょっと待ってよー! これがお前の湯なんだ...! ...今頃、河原で待ってるんだろうか 初日でこんなに揺らぐなんて... 病院から出られないまま終わるのなんて絶対嫌! 桜にとっては今日が学校生活初日なんだよな ずっと待ち望んでた学校生活.. 学校に行かせて!お願い! 楽しみにしていた筈だし、 初めての事だらけで...?心細さや不安もあったんじゃないか。 まさか...まだ待ってるなんて事ないよな... ギターじゃねえよバカ! やっぱりギター心配だったんでしょ? 丈夫じゃないくせに... 惚れちゃったから... ...昔から耳に残ってる曲があるって言ったよね? 君のギターはなんとなくそれに似てる気がしたの。 何だ...?こんな話初めて... いつもあたしを励ましてくれた曲に... だから君が組んでくれるまで諦めないよ! 嫁はもう自分が長くない事を知ってる筈だ。 こんな事に時間を彼やしてる場合じゃないのに... 嫁は俺の事なんか何とも思っちゃいない...! 俺がさっさと仲間になれば嫁は普重な時間を無駄にせずに済むかもしれない。 こんな気持ちじゃきっとまた... この場所を誰にも奪われたくない。 桜の傍にいる資格なんて俺にはないのに。 すごいね智君!アニマートの曲こんなに弾けちゃうんだもん! あたしたち息ぴったりだしいけると思わない!? そんなに下手クソだった...!? ち、違うって!下手じゃねえし! 気持ちを押し殺して笑うのがこんなに痛いなんて。 身体の事を悟らせまいと、 妹もずっとこんな思いをしていたんだろうか 燐への気持ちを隠し通す、 ギター引き受けてやるよ。 そして嫁に告白した過去だけをなかった事にする。 全ては機が笑顔で最期を迎えられるように。 こんなとこでライブなんて相変わらず無茶苦茶だ... が、確かバンドを結成する為には致し方ない 半年後の未来からタイムリープしてしまった。 嫌がずっと笑っていたあの三か月を繰り返す為、 舜に好きだとつげる以外は 俺は過去を同じようになぞる事にした。 どのスタジオも北高生お断り!! ひどいよ!村八分だよ! 北高生にスタジオ貸しちゃいけないって市内のルールがあるからな。 もう智君ちでやっちゃう!? 近所迷惑だろ篠原家を村八分にするつもりか。 これじゃあライブどころか練習もできないよ~~ すげーございま久々じゃん。 あっ!この曲アニマートだ! 店長さんも好きなんですか!? ...なんだ、ずっと見ないと思ったら、 やっと仲間が見つかったんだなお前。 久しぶりにアニマートの熱心なファンに会えてお姉さんは機嫌がいいからね~ スタジオ、空いてる時は自由に使っていいから。 応援してやるよお前ら。 ありがとうございます!! おおよそ予定通りに過去をなぞれている。 いや~昨日のライブは最高だったねえ〜 きっとバンドメンバーになりたいって人がわんさか来るよ! バント活動禁止に反対してくれるファンなんかもこっそり! そんな簡単にいくかよ... 職員室まで来るように。 三年一組森山林同・篠原智、 生徒会長から報告がありました。 この学校の規則は理解していますね? バンド活動さんは急先鋒の教頭布施設子... 深夜に...?公共の場での迷惑行為など、 規則以前の問題ですね。 規則以前の問題ですね。 目をつけられるのは避けたかったけどそうもいかないしな ましてやあなた方は受験生でしょう。 ...受験なんて余裕だもーん。 あなたの境遇については存じ上げています。 はしゃぐ気持ちはわかりますが、 学校は勉強だけでなくそういう事を学ぶ場でもあります。 それは決められたルールを破っていい理由にはなりません。 将来の為にも周りと協調する事を学びなさい。 もしまたこのような事があったら、 今度は保護者に連絡させていただきますので。 よりによって会長に見られてたなんて! 今度会ったらメッタメタのギッタギックにしてくれるわい! やべっつい過去にはない行動を... ...何とかなるだろ。 教頭なんてスルーしよう。 よーし!今日も店長の所で特訓だよっ。 ...うん、そだよね! 相変わらずだなーあの人。 早くいっこん結婚しとけばよかったのに.. あの人あたしの元担任だからねー。 店長って北高出身だったんですか! 北高そこそこレベル高いのに! でもお前ら相当やばいかもよ。 うちみたいなしょぼい店にまで釘さしてきやがったからね。 下手すりゃ県内のかなりの範囲にブラックリスト出回ってるかもな。 それじゃあもうライブできる場所ないって事!? ファン増やすどころかメンバー集めるのも難しいな。 店長もやばいんじゃないですか 学校にバレようがバレまいがこの店の経営はやばいから大丈夫! まあお前らがアニマートを超えるパンドになってくれれば? こっちも貸した甲斐があるってもんだけどねー? いつか超えてみせますよっ! 榊はどんな気持ちでありもしない未来を語るのだろう。 「智君と通えたらきっと楽しいだろうなって...」 二人で大学に行った時だって... 二度めになって気づいた。 俺が前に思っていたほど嫁は能大気でも無邪気できるなかった事 なんか前より好きになってないか... この気持ちは隠し通すって決めたんだ。 とりあえず文化祭ライブを一度め通り成功させる為にも、 もっと自分を律しないと...! 未来を変えないようにしなければ... 会ったって人が結構いて... 夜、町を歩いてるとね、 こーんな髪の長ーいどい女の人が、 フツブツ言いながら付いてくるんだって! みんなばっかりずるい! あたしもお化け見たい~~~!! そんな事より次のライブどうすんだよ。 俺たちがてきるような場所市内にはないんじゃねーの? ちゃーんと考えてありますよ~... ここなら問題ないっしょ!? 店長の所で録音して、投稿しよう! 上手くいけば人気爆発だし、バンド組もうって人も見つかるかも! それにこの手のサイトは特有の空気感っつーか... しばらくその場を利用してないとわからない機微があるだろ。 ...こういうのって色々と特別な機材とか技術がいるんじゃねーの? そう簡単に人気が出るとは思えねー。 むー...たし確かにそうだけどさー... 他にも使いかたはあるよ! ぅメドレーを叩いてみた 前々から注目してた人なんだけど ドラムだけでいろんな曲を演奏したりアレンジしたりしてるの。 この近くに住んでるみたいなんだよね。 何てそんな事わかるんだよ? ツイッターやブログの内容を全部漁って推理して、 大体の住所は掴んでるよ! あとあと生活リズムがぐちゃくちゃでフリーライフを送ってる人みたい。 アホのくせになまじ勉強ができて行動力あると本当に厄介だな いや...何でもない。 これあたしです!会いましょう! というわけで今日の放課後早速押しかけちゃおう! って連絡したのになかなか返事が来ないの 一体どういう風の吹きまわし? 初日とは違って随分仲良くしてるじゃない。 あんな不祥事を起こしておいて共犯意識でも芽生えたのかしら。 相変わらず飲意むき出しだな... ま、この時点じゃしょうがないか。 お前の告げ口のせいでこっちは色々忙しいんだよ。 ふんどう自業自得てしょう。 あなたたちが将来を棒に振ってまてくだらない事に精を出すのは勝手だけれど、 他人に迷惑をかけないようルールの範囲内でやってもらえる? 何で俺に言うんだよ... 大体いっつも暴走してるのは燐だろ... とにかく私の仕事を増やさないで頂戴。 一度めたけど迫力あるなー... あなたたちと違って私は暇じゃないのよ。 あんなのと幼馴染だなんて智君は可哀想っ。 何がそんなに気に食わないんだか... ...お前、何で俺と会長の事知ってんだ? いやまあ悪い奴じゃ... こんなやりとり過去にあったか...? クラスの人に聞いたんだよっ。 そんな事より早く行こっ。 まあ、誤差の範疇だろ... うん!!間違いないよ! 何回来ても圧倒されるな... おっインターホン発見! 何であなたたちがここにいるのかしら。 お前な...心の準備くらいさせてくれよ。 そっそれはこっちのセリフだいっ! 先生から頼まれた用事があったのよ。 この家の子に渡すものがあるの。 この家、うちの学校の奴が住んでんのか? こちらでお待ちください。 うちのクラスにこんな金持ちがね... 知らなくても無理はないわね。 入学当初からほとんど保健室登校で、 入学当初からほとんど保健室登校で、 最近はそれすらやめて引きこもっているんだもの。 最近はそれすらやめて引きこもっているんだもの。 届け物ついてに登校するように説得してくれって先生に頼まれちゃって。 ま、あなたと違って成績は優秀みたい学校としてもだから、 ちゃんと卒業進学して欲しいんてしょう... さては例のお化けっ!? こいつこそが憐の探し当てたネットドラマーであり、 うちのバンドのドラムを務める事になる ここまでコミュ腕だったか ご、ごめんね〜...まさかあのドラマーさんだとは思わなくて... 深夜徘徊してたのも隠し撮りの動画を投稿したのも、 俺たちの演奏がもう一度聴きたかったからと な、何か知ってる人を探してたんですけど... みんなに逃げられてしまって... これで一緒にバンドできるよ! こうして会えたんだし! そ、そんな...バンドなんて... わ、わたしひひ人前とか無理ですし... あなたたちの同類じゃないの。 これも仕事だから一応知らせておくけれど、 あなた出席日数がもうギリギリよ。 来週までに登校しなければ即留年決定。 ダブった状態で登校する皮膚はなさそうだから、 そのまま自主退学が関の山ね。 ま、それも良いんじゃないかしら お家はお金持ちみたいだしお母さんは優しそうだし、 このままあなたを甘やかしてくれる世界の中だけで満足してれば? こっ腰は抜けてないわよ! 腰が抜けたからって当たるなよ。 そんな言い方しなくてもいいでしょ! ...見ていて腹が立つのよ。 そういう嫌な...事から逃げてるだけの しかもそれが当然だと思ってる甘えた子は...! 登校するように説得しに来たんじゃないの!? この子が登校したらあなたたちが増長するでしょう。 ...これも文化祭ライブに向けて必要なトラブルか... 他人に迷惑をかけるなと言ったのに、 うちのドラムをバカにするな! こんな子だからって巻き込んで良いとでも思っているの? こんな子とはなんだっ! ...まったくとんだ無駄足だったわ。 私はもう帰るからあとはあなたたちで好きにしなさい。 あっあなたこそ何でそこでボケーっとしているの!? いや、残たちがどこ行ったかわかんねーし、 人の家を勝手に歩き回んのもな。 そろそろ様が呼びに来る筈だ。 ...夏だってのに膝掛けなんか持ち歩いてんのか これ、いい?会長か...? ...そういえば俺の時も会長が家に来たっけ。 タイムリープ前舜が死んでから...二か月。 俺もヒミコと同じく引きこもっていた。 埃まみれの部屋で一日中、 篠原君!いるんでしょう!? 繰り返し何度も同度も聴いていた。 きっとみんなに心配かけたよな... みんなだって嫁の死に心を痛めてたのに。 記憶にはない会話... すごいっ!いいよ姫子ちゃん! さすがはうちのドラムだよ~! 友達です!って言ったら喜んで渡してくれたよ! やっぱり姫子ちゃんめっちゃ上手! な、ななな...何で、扉...鍵っ... あたしたちとバンドやろう! おいちょっと待て嫁... 断ろうったってそうはいかないよ〜... ここに『ひめひめ☆』のツイッターアカウントとブログがあります! 第二十二十四十八十八条の どうしたかわからなかったかもしれませんが、 でもいいですからんいやつんスティックハードが大切かな? 取りし帰の時間がファイヤート今方がか 過去数年にわたるポエムや、 あたしたちと一緒にパンドを... 変態ツイートを朗読されたくなければ、 いやひめさですドラムをやっていなんでもなんだぞ!このわかりましたいや...で、やってるからかなわけないから 騒がしくして悪かったな。 燐もちょっとやりすぎだぞ! あとちょっとだったのに... あいつを仲間にするのはよさないか。 智君は姫子ちゃんじゃ嫌なの!? いや...そういうわけじゃなくて... 文化祭ライブはヒミコがいなきゃ成功しない.. でも、それだとまたヒミコが傷つく事になる。 ...ホラ、会長の言う事も一理あるかと思って。 ...会長の肩持つのー? そんな...怒るなよ... あいつを巻き込むのはちょっと気が引けるっつーか... 俺たち二人だけでだってできたろ?ライブ... 他にメンバーいなくても別に... ...ううん何でもない... それじゃ智くんが... ドラムもベースもいないバンドなんてパンドじゃないもん! どこかで変わらなきゃ、決意しなくちゃ 姫子ちゃんもこのままじゃダメだって思ってる...と思う。 きっと一生後悔する場面っていうのがあるんだよ。 姫子ちゃんは今その瀬戸際にいるの。 それはきっと嫁も通って来た道なんだ。 治療を拒んで学校に通う決心を... 北高に入学できる事が決まって、そこからその直後に身体に異常が見つかって、 その時、舜は後悔しない選択をした 嫁が後悔しない三か月を過ごせるように、 何としても大きい文化祭ライブは成功させないと。 その為にはやっぱりヒミコが必要だ。 そんなに怖がるなよ... 今日はあたしたちの演奏聴いてもらいに来たの! 辛い思いをさせてしまうけれど それでもあの時お前は確かに言ったんだ。 燐ちゃんに会えてよかった»と。 逃げてばかりいた俺と迷って、 お前は本当は強い奴なんだ。 これで一緒にバンドできるよ! なっ...なんておこがましい妄想を...!! ヒミコの留年リミットまであと一日ー 一度めでは何とか登校に踏み切ってくれたけど、 あれは多分奇跡に近かった。 落ち着け...間違えるな... 本当に俺たちの演奏が聴きたいってだけだったのか? 俺に必死に話しかけようとしてたじゃないか。 人見知りってレベルじゃないお前が... ...もし、お前も一緒に演奏したいって思ってくれてんなら、 俺も燐も、すげー嬉しいよ。 バンドの事もう一度だけ考えてみてくれ。 これ以上は言えないか... やれるだけの事はやったよ。 あとはヒミコを信じるしかない。 正確に言えばあと五分で...かしら。 まだ決まったわけじゃないもん! おい燐そろそろ離してやれよ バ、パンドやりたい... この先俺たちには辛い現実が待っている。 それでも後悔だけはしないように、 最高の人から文化祭ライブにしなくちゃいけない。 そして命懸けの決心をした桜の海にも 早いとこ解放してくれないだろうか。 この状況でこの唯我独尊っぷり... ヒミコがドラマーとしてバンドに加わり、 次にベースを探す事になった俺たちだったが 優秀なベーシストは変態!変態を探そう! 捕まえて来たのがこの男、 という嫁の何見も声だしい所望により、 さすがは北高一の奇人変人...! 僕は音楽は聴く専門なんでね。 石田六郎というわけなのだが... 悪いがバンドはお断りだ。 ここ数日あたしたちをつけ回していたでしょ!? 警察にバラしてもいいのかね!? 別に構わないよ警察とは顔なじみなんだ。 六郎はいわゆる芸術家肌というやつで、 インスピレーションを求め度々奇行に走り、 警察には何度もお世話になっているらしい。 ...何て俺たちをつけ回してたんだ? 僕にもよくわからないんだ。 それより早く解放してくれないか、 よくこんな奴仲間にしたもんだよ...「残念イケメン... 作品の締め切りが近いんだ。 こ、これ...石田君が作ったの!? 今度のコンクールで入賞できなければ 大人しくないじゃ父の会社に就職する約束になっている。 今はこいつに集中したいんだ。 そういうわけで悪いが君たちのラブコールにはこたえられない。 指の皮が厚くなるのも困るしね。 ベースにはびったりの人材なのに... 変態だし...指先すっごい器用だし 字面がいかがわしいぞ。 とりあえずこまめに訪問して好感度あげとこう! 気が変わる事もあるかもしれないし! ...が、この先起こるであろう厄介なトラブルの事を思うと... 六郎が加わればバンドは完成する。 また解決できるのか?あれを... また過去にはない会話を増やしてしまった。 ...何だよそりゃ... だってそう見えたんだもん~! ちょっとした瞬間にも気は抜けないな.. 智君はあたしといるのやっぱり嫌かな? いまさら何バカな事言ってんだよ。 何だったんだ今のは... あんなの過去にはなかった... 燃らしくない態度... ズレていっている...? あたしたちもすぐ行くから! 石田君のとこ先行ってて! あれから変わりないみたいだ とはいえ何がきっかけで過去が変わるかわからない 慎重に行動しなければ... 俺の記憶が正しければ?今日ここにいるのは... ひっ一人で立てるわっ。 いやっこれはあのその... お..お色気大作戦...失敗ですね... 絶対間違ってるぞ...! というか何で会長がここにいるの!? 石田君に用があって来たのよ。今日はまだ来ていないみたいだけど。 まさかあなたたち石田君まで巻き込むつもりじゃないでしょうね。 彼は実績もあり学校からも認められている人物よ。 真面目にやっている人を邪魔しない事ね。 何てこう行く手行く子に会長が...! いいから早く着替えてこい。 しばらくお待ちください そろそろ石田君も来てる頃かな! 石田君の作品に何か心当たりは? 私が帰ったあとあなたたちが隠したんじゃないの? 何であたしたちがそんな事するのさ!? 作品がなくなれば勧誘もしやすくなるって考えたんでしょう。 状況的に一番怪しまれるのはわたしたちじゃないでしょうか... 最後にあの教室にいたのはわたしたちだけですし... 注意書きまで書いて保管していたのに... さっき捨てた段ボールの中だったんじゃ... ちゃんと張り紙をしていたはずだ。 その捨てた箱ってどこですか!? 結構前に収集車が持って行ったから今頃はもう朱積場だろうね。 ええ、ですからその箱だけは残していたんてすが... じゃあその集積場に行って探せば見つかるかも! ...そんなの無茶だ。 てもあれは石田君の... ...本当はなくなって少しほっとしていたんだ。 正直なところあれで入賞できるとは思っていなかったから。 ...そんなに気遣ってくれても僕はバンドに入るつもりは... それは今関係ないでしょ!! たとえ入資できなくたって... もし君が明日死んでも... あの作品はずっと残るかもしれないものだよ!? 君の代わりにずっとずつと残っていくものかもしれないんだよ!? 燐は生きた証を残そうとしている。 まっすぐに、全力で... 会長が着せた濡れ衣を晴らしに行くの! 今日運び込まれた分はこの辺りだって。 それでも見つけられるかどうか... ヒミコが容校して来た時より分が悪い賭だぞ。 き、今日の分でこんなに... ...見つかった大体の場所は迎えてはいる... 本気でこの中から探すつもりか? あたしは...何一つ後悔したくないの。 前の事はたこの辺りで見つかったのに... そろそろやめときなって。 ありがとうございます! ...諦めるわけにはいかない。 日が変れ始める頃にはきっと... 前の時ならもうとっくに見つかってる頃なのに...! 桜の奴...たぶっ倒れたりしないだろうな... 平気平気~~!ちょっと踏み外しただけ! ちょっとはしゃぎすぎたかな... えと...ごめん... 残りのパーツはきっと近くにあるよ! その後何とか残りのパーツを見つけだして 二人で六郎の家へ届けた。 六郎は驚いた...様子で壊れた彫刻をしばらく見ていたが、 何か殺烈したような顔で、 僕は今まで一人にこだわりすぎていたのかもしれないな。 ...なんて言っていた。 まったくの不意打ちだった。 まだ感触が残ってる.. どうしてこんなにも過去と違う小が... ...どーすりゃよかったんだよ... 何事もなければいいけど... もうちょっとマシな直し方あっただろ。 て、これ入賞したのか? 独りよがりな作品を作るのはもう終わりだ。 燐の葬儀の時これを俺に押し付けて来た。 壊れてしまっても、残るものはあるはずだ。 それ以来俺に連絡をよこした事はなかったが 毎日欠かさずベースの練習をしていたらしい バンドに愛者があるんだかないんだか...相変わらず よくわからん奴だ... おっみんな揃ってるね! さーこっち庠って座って! メンバーが四人揃ったところで、 バンド名を決めたいと思います! まだ決めていなかったのかい? ていうかもう考えてあるから、 みんなはそれに同意してね! 『プライメンバー』だよ! なんか響きがダサくないか? フリメンと降されてしまいそうだね。 ...お尻みたい...てす... 何だいない!ずっと昔がう温めて来たのに 温めすぎて腐ってるぞそれ。 あのはの違いで...解散だーっ よかった...記憶にある通りだ。 あの時様が傷ついたように見えたのは、 きっと勘違いだったのだろう。 どんな痛みを伴っても... ―二度めの夏、二度と会えない君の・完ー 舜は俺の事を異性として見てないわけだし この気持ちは隠し通さなくてはならないのだ。 二度めの夏、二度と会えない君の ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル 連載担当/高長佑典単行本編集責任ノ鳥光給単行本編集ノ高長伝典 電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト 蒸収録されている作品は、執筆された当時の状況や年代を考慮の上、初回掲載時の表現のまま掲載されております。ご了承ください。