．．．ニセコイ

ＪＵＭＰＣＯＭＩＯＳ

古味直

★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・団体・事件などには、

いっさい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。

．．．ニセコ

古味直志

ＪＵＭＰ．ＣＯＷＩＣＳで

ちに答えを見つけ出す。千棘の行方が判明し、

楽達は約束の地、天駒高原へと向かう事に．．．。

に好きになっていた楽は、ついに自分の気持ち

一条突は１０年前に仲良くなった女の子と再び

会したら結婚する」約束をし、貰ったペンダ

ントを肌身離さず持っていた。そして親の都

合で楽と恋人のフリをしている千葉、美空が

い人の小咲が約束の鍵を持っていて．．．！？

咲と楽の気持ちを知り、身を引く決意をした

千棘は誰にも何も言わずに姿を消してしまう。

千蛾を追う「方で、小咲と千森の一人を同時に

ＣＯＮＴＥＮＴＳ

第２８話

ナンダカー

．．．ニセコイ

第２２話

こセモ

第２２３話

イヒョウ」

第２５話

第２６話

デキナイ

★この作品はフイクションです実在の人物

団体・事件などには、いっさいい関係ありません

第２２７話

ニセコ

第２８話

タビダチの

最終話

第２１８話話．．．

．．．ここが

天駒高原．．．

．．．不思議

全然覚えてる

わけじゃないのに

どこか懐かしい

気分になる．．．

．．．ここが

私達の出会った

場所．．

私と楽と

小咲ちゃんと

万里花に

羽さん

そして．．．

私達が何か

〝大切な約束〟を

した所ー

．．．

．．．とはいえ

あんまし実感

湧かないんだけどね

覚えてない事の方が

多いんだから

仕方ないんだけど．．．

ここで何か

思い出せるか

分からないけど

とりあえず色々

調べてみないと

何かきっかけが

あるかも

しれないし．．．

．．．さてと

こんなもんかな

．．．楽ちゃあ～～ん！

千棘ちゃんの

居場所が分かったって

ホント！？

羽姉

とにかく今から

行ってみるよ

かなり遠いから

帰りは明日に

なると思う

．．．そっかぁ

天駒高原に．．．

とゆう事は

１０年前の．．．

多分な

あいつが今

何を考えてんのかは

分かんねぇけど

分かった

気をつけて

行ってきてね

う～

夏期講習さえ

なければ

私も付いて

行くんだけど～．．．

の分も

よろしく

仕方

ねェだろ

羽姉は社会人として

働いてんだから

心配すんなって

今度こそあいつを

取っ捕まえて

色々聞いてくっから

羽姉の分も

叱っといてやるよ

．．．ねえ

楽ちゃん

もしかして．．

“決めた”の．．．？

あ

．．．？

．．．．．．

楽ちゃんが自分にとって

一番大切な人を

ちゃんと決めたら

決めた

．．．．．．

その時は

私の知ってる事を

全部教えてあげる

うん．．．

なら私も

約束を

守らないとね

ああ

．．．いや

やめとくよ

それでももし

知りたく

なったら

そっか．．．

その時改めて

聞きにくるよ

１０年前の話．．．

聞いていく？

羽姉の言う通り

大切なのは今のオレの

気持ちだろ？

．．．

そっか．．．

．．．楽ちゃん

ちょっと

ペンダント貸して

夜

了解

！

．．．コレが

ペンダントに

詰まっていた

物の

正体

．．．覚えてないのも

無理ないね

コレ

楽ちゃんの友達が

興味本意で

開けようとして

こうなっちゃったの

当時は楽ちゃん

大泣きしてたん

だけど．．

だから

楽ちゃんが

忘れてるなら

黙ってようと

思って．．．

楽ちゃんが誰か

大切な人を決めるなら

過去を計算に入れて

ほしくなくて黙ってたの

決めるなら

本当に今

大切に想って

いるかで決めて

ほしかった

ううん

違うか

本当は

その点は

きっと

万里花ちゃんも

同じ気持ち

だったん

だろうなぁ．．．

私の事を

選んでほしくて

黙ってただけかも

しれない．．．

．．．．．．？

ともかくこれで

そのペンダントは

本物の鍵さえ刺せば

開くようになったわ

ほ～ら

なんて顔してるの！？？

私の事はもう

気にしないって

決めたでしょ！

ハシ！！

因みに中に何が

入ってるかまでは

私も知らない

何が入って

いるのか

誰が約束の

相手なのか

後は楽ちゃん

次第．．．かな

それじゃあ

行ってらっしゃい

楽ちゃん

たった一人の

姉として

遠くから

応援してるわ

．．．．．．．

おう

ありがとな

羽姉

行ってくる！

頑張ってね

．．．うん

．．．．．．

．．．頑張れ

来ちゃん

これでようやく

終わりか？

首領羽

そうだね

ようやく

本当に．．．

大好きだよ

．．．はぁ～

ようやく

着いた

新幹線に

電車に

バスだからな

すっかり暗く

なっちまった

ここが約束の

大地かぁ．．．

暗くて何も

見えん！！

真面目に

やれよ集

観光に来たんじゃ

ねぇんだから

さっきそこの

宿泊施設で

聞き込みした

感じだと

やっぱりここに

来てるみたいよ

さっき外で

見かけたって人が

数人いたわ

千棘ちゃん

目立つからねぇ

美人でハーフで

全髪でリボン・

とにかく

この山のどっかに

いるのは間違い

ねぇって事だな

とはいえ

この辺の山

一帯でしょう？

この人数で

見つけられる

かしら．．．

ここまで

来ちまったんだ

やるしかねぇだろ

手分けして

捜そうぜ

もう夜だし

４手に

分かれるってのも

危ねーよな

二人ずつで

二手に分かれて

捜すか

はいはーい！

では僕は

るりちゃんと一緒に

捜そうかな！

るりちゃんも

僕と一緒だと

嬉しいでしょ～！

あの．．．

最近丸くなって

ませんか？

何の話？

そうね

そうしましょうか

．．．やっぱりダメ

千棘ちゃん

電話出ないや

じゃあオレは

小野寺とだな

行こーぜ

小野寺！

つーか電波が

ないんだな

本人を直接

見つけ出すしか

ねぇってことか

うん！

地図によると

何本か遊歩道が

あるみてぇだから

それにそって捜そう

タメなら

一度戻って合流して

集達と相談だ

分かった

．．．なんだろう

気のせいかも

しれないけど

心配か？

小野寺

大丈夫絶対

見つかるって

条君の表情

どこかー

え

ああ

うん．．．

ん？

今度こそ捕まえて

心配かけた事

謝らせてやろーぜ！

待って

一条君

あそこ

．．．！

ねぇ一条君

その．．．

え！？

まさか

もう

見つけ

．．．！！

．．．クロード！？

なんであいつが

こんなとこ．．

あの人って．．．

確か千棘ちゃん家の

偉い人だよね？

小野寺

悪い

ちょっと先に

行ってて

もらえるが？

どうして

ここに．．．

で．．．でも．．．

大丈夫なの！？

あの人すっごく

怖い人なんでしょ！？

もし危ない目に

あったら．．．

あいつが用があるのは

多分オレだけだ

え！！

話が済んだら

すぐ追いつくよ

大丈夫だよ

ちょっと話す

だけだって

．．．本当に

危ない事

しない？

本当だ

それに二人で

足止めくって

結局千棘に

会えなかったら

ここまで来た

意味ないだろ？

一人にさせて

悪いけど頼むって

しない

しない

．．．．．．

分かっ．．．た．

．．．逃げ出さんとは

殊勝だな

．．．どうして

あんたがここに？

．．．知れた事

貴様をお嬢に

会わせんように

するためだ

．．．あんたは

千棘がいなくなった

理由を

知ってんのか？

それを教えると

思うのか？

．．．悪いけど

オレはどうしても

千棘に会わなきゃ

ならねぇ

そこを通しちゃ

くんねぇか？

それは無理な

相談だな

今ならまだ

痛い目を見ずに

済むぞ小僧

そもそも貴様は

なんのつもりで

ここまで来た？

お嬢の

友人としてか？

それとも

“ニセモノの

恋人としてか？

何を驚く

私が知らんとでも

思ったか？

私を甘く見るな

私は以前から

誠士郎に貴様の事を

調べさせていたが

奴には甘い所があるからな

他にも色々

知っているぞ？

貴様が今

身の程知らずにも

お嬢ともう一人の

女との間で

揺れている事とかな

私は私で

独自のルートで

貴様の事を

調べていたのだ

そして

だが勘違いするな

今更ニセモノの

恋人だった事を

咎めるつもりはない

問題はもっと

別にある．．．

お嬢にはこれまで

酷な事だが

そんな

事まで！？

こ！？

お嬢が貴様の元から

離れた理由も．．

お嬢にはこのまま

失恋したと

思い込んで頂いていた方が

いいだろう

こいつがどちらを選ぶ

つもりなのかは知らんが

お嬢に会わせる事で

もしもがあってはイカン

お嬢がどれ程

このガキの事を好いていようと

私は認めん．．．！！

こんな男が

お嬢にふさわしい

わけがない．．．

イッキ．．．

貴様をお嬢に

会わせる

つもりはない

帰れ

そして二度と

近づくな

．．．そう言われて

はいそうですかって

帰れるかよ

オレはあいつと

会って話すまで

絶対に諦めねぇ．．．！！

．．．そうか

ならば今

ここで．．

お待ち

下さい

クロード

様！！

特にそうでも

日本

待たせたな

一条楽

大丈夫か？

つぐみ

．．．！

．．．誠士郎か

ここは私に

任せろ

貴様は早く

お嬢を捜しに

行け！

え．．．

でも．．．

何度も

言わせるな

バカ者

こういう

場面において

貴様は

足手まといにしか

ならん

いいから

さっさと

行ってこい！

うっ．．．

．．．分かったよ

サンキューな

つぐみ．．．！

．．．なんのつもりだ

誠士郎

自分が何を

やっているのか

分かってるのか？

以前お前が

この私に

刃向かったのは

お嬢を想うが

故だったために

許した

だが．．．

今度はなんだ！！

貴様は

あのガキの肩を

持とうというのが！！

．．．はい

一条楽を

お嬢に

会わせる

べきです

私はお嬢が

失踪した理由は

一条楽にあると

考えています

だからこそ

．．．！

．．．ああ

そうか

お前はまだ

お嬢が

居なくなった

理由を

知らんのだったな

ならば

聞かせてやろう

！？

．．．それが

お嬢が

失踪した

理由：

．．．一条君

大丈夫かな

そうだ

コレを聞いても

奴をお嬢に

会わせるべきだと

思うか？

何もなければ

良いんだけど．．．

奴はお嬢の魅力に

惹かれながらも

他の女にまで

うつつをぬかす

クズだ！！

そんな男を

お嬢に会わせても

また傷つく事に

なるだけだ！

分かったら

お前も手伝え

あのクソガキ

今度こそ

亡き者に

してやる．．．！

．．．なるほど

そういう事

だったのか．．．

．．．お言葉

ですが

クロード様

なればこそ

私はお嬢に

会わせるべきと

考えます．．．！

このままもし

一条楽と

会わなければ

お嬢は大切な物と

向き合う事なく

逃げる事に

なってしまいます

それでは

お嬢のために

なりません

知ったような

口をきくな！！

貴様に何が

分かるというのだ

貴様はお嬢の

苦しむ姿が

見たいというのか！！

分かっているのか

誠士郎！！

奴と会わせると

いう事は．．．！

奴の振る舞い

如何でお嬢と

結ばれてしまうかも

しれんと

いう事だぞ！？

あんな無礼で

下等なサルが

貴様お嬢に

ふさわしいとでも

思っているのか！！

思っています

．．．ええ

．．．もう一人の

相手とは

おそらく

小野寺様の

事でしょうか

たくさん．．．

悩んだので

しょうね

考えてみれば奴は

三年生になってから

どこかずっと様子が

おかしかった．．．

クロード様

肉体的な強さこそ

ないものの

誰に対しても

分け隔てのない

公平さと

私はこの２年余り

一条楽という人間を

つぶさに見て参りました

そして

確信します

一条楽は

お嬢の隣に

ふさわしい

人間です

己の信念を

堅く貫く

度量が

あります

奴がどちらを

選ぶにせよ

お嬢に対し

誠実な対応を

するでしょう

お嬢に

会わせてあげて

下さい．．．！

．．．誠士郎

お前に

そこまで言わせる

程の男か．．．

ならば最早

言葉など不要だ！！

覚悟は出来ているん

だろうな！！

ビ．．．

ビックリ

したぁ～

爆発．．．？

キャッ

あっちって

さっき私達が

居た．．．

．．．まさか

一条君

・？

．．．何？

ふもとから

火の手が．．．

まさか

来てるの？

楽達が．．．

．．．そんなハズない

そんなハズ

ないのに

どうして．．

こんなに胸が

ザワザワするの．．．？

．．．何？

この音

おーおー

ハデにやってんな

つぐみの奴．．．

全く

いつもこういう

荒事は

全部つぐみに

押しつけちまって

情けねーったら

まぁホントに

足手まといだから

なんとも言えねーけど

でも

だからこそ

つぐみも頑張って

くれてんだし

オレだって．．．！

オレかちゃんと

千棘の事

見つけねーと！

しかし

実際来てみれば

色々思い出すかもって

思ってたんだけど

せん

全然だなぁ

もっと見覚えとか

あるかと

思ってたのに

これじゃあ何を

手がかりに

すれば．．．

．．．ん？

これは．．．

．．．なんだこの

建物

少しだけ．．．

見覚えが

あるような．．．

あ．．．

もしかして．．

橘が小さい頃

療養してたって

いう．．．

．．．なんだ？

今一瞬

ものすごく

聞き覚えのある

声が．．．

え．．．

オオオ

まさか

あれって．．

．．．様ァ～

～～～！！！

ギャー

！！

あぁ．．．

久しぶりの

楽様のにおい．．．

感触．．

たまりません

わ．．．♡

たたっ．．．た．

橘ァ．．．！！！？

おまっ．．．！

なんで

ここに．．．！？

今アメリカ

じゃあ．．．！？

病院は．．．！？

まぁまぁ

楽様

色々言いたい事は

あるかと思いますが

あまり心配

なさらないで下さい

用件が済めば

すぐ帰りますから

ウフフ．．．♡

ちょっとだけ

抜け出して

来ちゃいました♡

はぁ！？

．．．

．．．懐かしい

ですわね

用件？

私と

楽様が

まさか再び

会う場所が

初めて

出会った

場所：

またここに

なるなんて．．．

ところで

楽様は

とうとう

大切な一人を

お決めに

なられた

そうで

羽さんからの

情報です

え！！

これでも一応

情報交換くらいは

してるんですよ

諸々事情は

把握している

つもりです

その上で

どうしても

今日

話しておきたい事が

ありまして

私は１０年前に

起きた事を

全て

覚えています

全部

克明に

知ってて

ウソをついて

いたんです

私が

約束の女の子じゃ

なかったから

だからずっと．．．

忘れたフリを

してました

楽様がもし

本物の．．

約束の女の子を

思い出したら

楽様の心は

その人から離れなくなって

しまうんじゃないかと

怖くて．．．

その点は

きっと

万里花ちゃんも

今日は

コレを告白しに

来たんです

同じ気持ち

だったん

だろうなぁ．．．

．．．．．．？

楽様は

桐崎さんの事が

片付いたら．．．すぐ

どちらかに告白

なされるのでしょう？

だから

全て話して

おきたかったん

です

コレで最後に

なるでしょう

から．．．

橘．．．

おっと！

勘違い

しないで下さいね

コレで

諦めたと思ったら

大間違いです！

一旦お譲り

するだけ！

楽様に

破局の時が

訪れたら再び

颯爽と現れ

ますから

．．．．．．

ご存じ私

諦めの悪い

女ですから

諦め悪い

ついでに

聞きますが

やっぱり

私を選んでは

くれませんか？

あなたの事が

大好きで

とっても

尽くしますよ？

．．．ありがとう

橘

すげぇ

嬉しいよ

でもねる

悪い

もう

決めちまった

事だから

．．．．．．

フフ．．．

知ってます

だから．．．

ゴメン．．．

では私は

戻ります

楽様が

そういう

人だって．．．

そうだ

先程上空から

桐崎さんを

見ましたよ

ガミ

この先の

山の頂上です

さっさと

捕まえてやって

下さいな

では楽様

ごきげんよう．．．

橘！

．．．オレ

お前と

友達になれて

良かった

本当だ

．．．はい！

私も

です．．．

この先の山の

頂上．．．だな

待ってろよ

千棘．．．！

ぷはっ

ようやく

広い所に．．．

．．．うう～

おかしいな～

音のした方に

向かってたハズなのに

どんどん変な

方向に．．．

．．．え

ここは．．

行ってきます

．．．大丈夫ですか

万里花お嬢様

両方です

第２２０話．．．

．．．そうね

．．．それは

体調の話？

それとも

精神的な？

胸が痛いわ

とっても．．

でも

思ったよりずっと

晴れ晴れとしてる

会って

良かったわ

．．．そうですか

それは

何よりです

．．．もし楽達が

来てたとして

どうしたら

良いんだろう

分かってる

会って話す

べきだって

でも

怖いんだ

会って全てを

話すのは．．

今は．．．

考えても仕方ない

楽達が来てるって

決まったわけじゃないし

それにまだ私

ここでなんの手がかりも

掴んでない

楽達に会うにしても

そのあとでも．．

あれって

もしかして

え

ここは．．

．．．なんだろう！！

この感覚．．．

強烈に

見た事が

ある気がする

おっきい

お屋敷

空き屋

なのかな．．．

この場所を

知ってる

やっぱり．．．

間違いない

．．．！

あの岩だ

．．．！

楽の話だと

楽が約束の女の子と

出会ったのは

その子が

ある丘の上の

岩の上で絵本を

読んでいる時

だったはず．．．

私にもどこか

見覚えがある

つまり．．．

ここが

楽と

約束の女の子が

出会った場所．．．

閉まってる

当たり前

だけど．．．

あ

こっち

側の

この柵．．．

見て

見て！

待って

確か．．

この柵だけ

こうしてひねると

はずれるように

なってるの

へ～

すっげ～

私達だけの

秘密だよ

思い出

んーーーっっ

Ｍｉｃｈｏｎｅｓｔｅｒ

１１月１１日（土）

．．．

ここは

１０年前に

千棘ちゃんが住んでいた

お屋敷なんだ

私も当時

ここに居て

皆と

一緒に．．．

わぁ～

逃っげろ

くくく！

もお〜

二人とも

ヒドイよ～！

なんだよこさき

カエルなんか

こわいのかよ～

．．．ここが

ちとげしゃんちと？

こわくないよ

ビックリしたの！

そうだよ～

みんな～

万里花ちゃん

来たよ～

あの～

ここにお姉ちゃん

いますか？

お嬢のお友達の

方ですね

こちらへ

どうぞ

そうだ

皆一緒に居た

私も．．．

千棘ちゃんも

一条君も

万里花ちゃんも

羽先生も

皆こうして

二緒に遊んでたんだ

つぐみちゃんに．．．

当たり前だけど

春も．．．

たった二夏の

間だったけど

仲良しになって．．．

千棘ちゃんの部屋は

二階にあって

そして．．．

．．．へぇ～

はるちゃんたまし

あの絵本

気に入ったんだ

うん

あの王子さまのことが

大好きみたい

じゃあまた

貸してあげるね

待ってて

あの

クローゼットの

中に．．

．．．．．．

コレは．．．！

王子さまが

ふたりのゆびに

ゆびわをつけると

ふたたび天使が

あらわれて

「かわいそうな

王子さま

わたしたちが

お姫さまに

会わせて

あげましょう」

うと

くれました

おい俺はまもそういうときなんですって言ってるんだろうけどねぎりくれぇした。

おしま

王子さまと

お姫さまは

支部でしあわせに

くらしたのでした

コレ．．．

．．．ここが

楽とやくそく

約束の女の子が

出会った場所

多分それは

間違いない

絵本の．．

最後の．．．？

とはいえ

それ以上

何も思い

出せないなぁ

他に

手がかりは

ないのかしら．．

何かここに

書いてる

ん？

なんだろ

コレ．．．

え．．．

って．．．

この絵本

小咲ちゃんも

好きなの？

じゃあコレ

小咲ちゃんに

あげちゃうね！

え！

いいの

．．．？

うん！

大事に

してね！

お友達の

しるし！

ありがとう

千棘ちゃん！

そうか

思い出した

全部－

ミー．．．

こんにちは～

ちは～

あれ？

らくまだ

来てないの？

あ

千棘ちゃん

小咲ちゃん

いらっしゃい

あれ？

でも

ゆいお姉ちゃんは

来てる．．

ちとげしゃん

こさきしゃん

こんにちは～

うん

私だけ先に

お母さんのお見舞いに

来てたの

もうすぐ

帰らなきゃいけなく

なっちゃうから

いっぱい話しておきたくて

え！？

ゆいお姉ちゃん

帰っちゃうの！？

．．．という

ことは

らくも？

楽ちゃんの

お父さんと

千棘ちゃんの

パパ達の

難しいお話が

終わったらね

うん

そうしたら

千棘ちゃんも

アメリカに

帰らなきゃ

いけないね～

．．．．．

私も

そうなんだ．．．

ウチももうじき

お家ば帰れるち

お父様の

ゆーとっとばい

でもウチ

帰りとーなが

もっとみんなと．．．

らっくんと

遊びたかばい

お母さんが

夏いっぱいまでって

言ってた．．

みんな

離れ離れに

なっちゃうんだね

せっかく

仲良しに

なれたのに．．．

そうだねぇ

またいつか

会えると

いいんだけど．．．

ゆいお姉ちゃん

どうやったら

またみんなと

会えるかなぁ

そうだねぇ

また皆で

会おうねって

約束すれば

会えるかも

しれないねぇ

え？

うーん

この絵本

．．．！

約束？

約束すれば

またみんなに

会える？

この本の

王子さまと

お姫さまみたいに

約束したら

またみんな

会える．．．！？

え？

あーそうだね

きっと会えると

思うよ

．．．分かった！

じゃあ私

またみんなと

会おうって

約束する！

らくとも

約束

してくる．．．！

いつかせったい

“さいかい〟して

＂けっこん〟

しようねって

言ってくる．．．！

！？

！？

楽ちゃんと．．．

結婚．．．！？

だって私

らくのこと

好きだし

うん．．．！

シンツ

ｏｏｏｇｏｏｍｏｏｎの

ねぇ

ゆいお姉ちゃん

こーゆう

じょーとかぎって

どこに行けば

あるかな～

第２４回

えーと．．．

そうだねぇ．．．

この絵本みたいに

約束できたら

ステキだな〜って

ちょぢょちょい

待つばい

ちとげしゃん

なんば

言いよっとか

～～！？

なっ．．．

なっ．．．

なっ．．．

らっくんとは

ウチが結婚

するんよ！？

らっくんは

ウチのその．．．

いいなずけ

やっけん．．．！

．．．いいなずけって

何．．．？

らっくんと

結婚ば約束

したんは

ウチが先ばい！

結婚するんは

ウチに

決まっとー

ばい．．．！

じゃあらくが

まりかのこと

好きって言ったの？

うっ！？

けっこんて

好きな人どうして

するものでしょ！？

．．．．．

じゃ．．．！じゃあ

ちとげしゃんは

らっくんに好きち

言われたと！？

うっ．．．！

でっ．．．

でもでもらくって

私にいっぱい優しく

してくれるし．．．！

こないだ

だって．．．！

ウチもいっぱい

プレゼント

貰っとーばい！

こん花も．．

こいも．．．！

私だって．．．！

ウチも．．．！

あーあー

ケンカ

しなーい

．．．うーん

でも

いいアイデア

かもしれないね

お父さんの知り合いで

アクセサリーを

作ってる人がいるから

いっその事

作ってもらおうか

この錠と鍵

！？

作れるの！？

一組だけだと

不公平だから

鍵は四本

ほら

この絵本って

鍵は全部で

四本出てくる

でしょ？

それを皆で

分けるの

この夏いちばいっ

一番一緒に

いたのって

楽ちゃんを入れた

この五人でしょ？

四本？

皆で仲良く

約束しよーよ

また再会

しよーねって

お姫様のと

天使様達の

あ！でも

お姫さまの

かぎは私の

だからね！

あ！

ズルイばい

それはぜったい

ウチんぱい！

いい考え！

ステキ！

あー

こらこら

．．．皆

出来たよ～！

じゃ～～ん！！

わぁああ～～～！！！

スゴ～イキレ～！！

こっちが錠で

こっちが鍵ね

皆とのお別れに

間に合って

良かったよ～

見た目は適当に

アレンジしたって

言ってたから

絵本とは少し

違うけど

持ち易いように

ペンダントに

してくれてるんだ

かっこいい～！

．．．

それで．．．

どれが

お姫さまの

かぎ？

．．．本当に

結婚の約束

するの？

一応本物というか．．．

錠を開けられる鍵は

本あるけど．．．

する！

どっちが？

．．．こうなったら

本人に選んで

貰うしかないね

どっちと

けっこんするか

決めて下さい

ちょっと待てよ

けっこん！？

いいから

大事なことなの！

いきなり

何言ってんだよ

お前らは．．．！

どっちとけっこん

するのか決めて！

どっちって．．．

なんだよそりゃ

楽ちゃんは

モテモテだなあ

オレは．．．

ウチと！？

ウチとやろ！？

だってウチ

いいなずけ

やもんね！？

ほらハッキリしてよ！

私とまりか

どっちの方が

好きなの！？

．．．いいなずけって

なんだ？

ガーン！！

．．．どっちかっていうと

ちとげ？

ギャー

ホント！？

ホントに

私！？

なして！？

なしてウチじゃ

ダメと！？

え？

ああ．．．

まぁ．．．

じゃあ

約束よ！？

なして

ちとげしゃんと！！？

うー．．．ん

なんとなく髪も長くて

女の子ぽいから．．．かな

明日の朝

みんなとお別れ

する前に

絵本みたいに

約束するの

それでいい！？

あー．．．うん

わかった．．．

ン！！

ガー

．．．今で何かしら

助けちゃった

．．．＃ｐｌａｇは

それは何だか何か言ってるんだよ

．．．あしたパパと

ヒコーキにのる

でもそのまえに

カイとあの

やくそくをしよう

ふたりできめた

あのやくそくを．．．と

やったやつた

嬉しいな

らくとけっこん

できる．．．！

だってらくは

いつも私のこと

助けてくれるし

泣いてると

いつも飛んできて

くれるもん．．．！

らくは

照れてたけど

やっぱり私のこと

好きでいてくれたんだ．．．！

きっとさいかい

できるよね．．．

．．．やっぱり

あの絵本の

ページだ

破れて

取れちゃったのかな．．

．．．あれ？

あれって．．

こさきちゃんに

とどけて

あげなくちゃ！

「がわいそうな

ちょっと王子さまわたしにちがお昼さまに

お姫さまに

会わせて

あげましょう」

もう

気をつけなきゃ

ダメだよ

平気だって

このくらい：

．．．はい

バンソーコ

いてっ

ダメだよ

放っとくと

バイキンが

入っちゃうって

お母さん

言ってたもん

こさきは

心配性

だなぁ．．．

．．．ねぇ

らくくんは

ちとげちゃんの

ことが

好きなの？

．．．ううん

少し違う

別にあいつのこと

キライじゃねーし

マリーのことだって

好きだ

でも．．．さっきは

言えなかった

けど

本当は．．．

オレ

こさきのことが

好きなんだ

わっ．．．

私も．．．！

とっても．．．！

もしけっこん

するとしたら

オレは

こさきとがいいよ

．．．じゃあオレ

やっぱりちとげに

言ってくる

けっこんの

約束なんて

できないって．．

．．．

ホント

．．．？

でも．．．

それじゃ

ちとげちゃん

かわいそう

だよ

ずっと

らくくんのことが

好きだったの！

え！

そーなのか

．．．！？

え．．

あんなに

喜んでたん

だし．．．

でも．．．

．．．ねぇ

じゃあ

かわりに

．．．．．

はいとい

千棘ちゃん

コレが本物の

鍵だよ

コレでお別れなんて

淋しいけど

約束するなら

早くしないと

もうすぐ

出発の

時間だよ？

うん．．．

．．．なぁちとげ

オレやっぱり．．．

はいコレ

このかぎは

こさきちゃんに

あげる

え．．．

．．．ちとげちゃん？

なんで．．．

だって

こさきちゃんは

らくが好きで

らくは本当は

こさきちゃんが

好きなんでしょ？

けっこんって

好きな人どうしが

するんだし

こさきちゃんしか

いないじゃない？

え？え？

そうなの

小咲ちゃん

え．．．と．．．

なんでお前が

そんなこと知って．．．

え？

なっ．．．！

なんねそれ

きいとらんとよ．．．！？？

そ．．．そんなの

最初から

お見通しなのよ

当たり前でしょ？

．．．かわりにさ

らく

私と一つ

約束してくれる？

．．．守んないと

許さないから

こさきちゃんを

ぜったい

幸せにすること

わかった？

．．．う～

．．．わかった

約束する

うん！

らっくんの

好きいうなら

仕方なかばい．．．

じゃあウチとも

約束！！

もしらっくんが

ウチとさいかいした時

こさきしゃんと

けっこんしてなかったら

ウチとけっこん

してほしか！

そいなら

よか！？

え？

いや

でも．．．

よか！？

フフ．．．

楽ちゃんたら

本当に

モテモテだね

．．．

わかった．．

せっかくだから

私とも約束

して貰おうかな

皆

きっとまたいつか

再会して

そして

また仲良しに

なろうね

約束

おじょ～

うん！

つぐみだ

あーもう

出発の

時間だね

急がないと

ザクシャインラブ

愛を永遠に

あなたは

「錠」を

私は

「鍵」を

肌身離さず

ずっと大切に

持っていよう

．．．いつか私達が

大きくなって

再会したら

この「鍵」で

その中の物を

取り出すから

そしたら

うん！

結婚しよう．．．

だい

第２２２話ニセモノ

．．．．．．．．．？？

良いお天気だし

歌でも

歌おうか

ザクシャ

インラブ

あなたは「錠」を

私は「鍵」を

肌身離さず

ずっと大切に

持っていよう

．．．いつか私達が

大きくなって

再会したら

この「鍵」で

その中の物を

取り出すから

そしたら

．．．

結婚

しよう．．．！

らっく～ん！

帰る前に

ウチと写真

とっちくれっちゃ～！

おー

いいぞ～！

．．．これ

わたすの

忘れてた

．．．

へぇすいか

．．．

．．．

やってるうちだけ

あ

でも

．．．

いいや

きっと

もう

会うことも

ないと思う

もう．．．

らくと

こさきちゃんなら

きっと幸せに

なってくれる

はずだから

だから．．．

パタン．．

．．．千棘ちゃん

．．．千棘ちゃん

千棘ちゃん

千棘ちゃん．．．！

．．．千棘ちゃんは

１０年前も

同じ事を

してたんだ

私．．．

そんな事も

忘れて．．．

．．．優し

すぎるよ

バカァ．．．

．．．なんだ

違うじゃん

私じゃないじゃん

．．．ふっ．．．

くっ．．．

心のどこかで

期待してたー

ザクシャイン．．．

ラブって言葉を

聞いた事は

ある？

諦めた

つもりで

覚悟してた

つもりで

本当は

こんなに

すがってた

二人は．．．

１０年前も

お互いが好きで

本当はこんなにすがってた

今も．．．

ずっと．．．

．．．やっぱり

私じゃ

ないじゃん．．．

．．．違うじゃん！

私じゃ

ないじゃん．．．！！

こんなの．．

小咲ちゃんしか

いないじゃん．．．

私．．．

私は．．．

うっ．．．

やっぱり

あっ．．．

ああ

あぁん．．．

ニセモノじゃん

．．

ニセモノ

じゃん

千棘ちゃんが

ここへ来たのは

この事を

思い出した

からなのかな

思い出したい

からなのかな

もし．．．

思い出したの

なら．．．

ダメだよ私．．．！

まだ譲ってもらう

つもりなの．．．？

違うでしょ．．．！？

会って

話さなきゃ

話さなきゃ．．．

千棘ちゃんだけが傷ついて

お別れなんて

そんなの許さないから．．．

同じ人を

好きになる

それはきっと

誰も傷つかないのなんて

無理なんだろうけど、

でも

傷つくなら

一緒に傷つき

たいんだよ．．．！

一緒に苦しみ

たいんだよ．．．！

ファム＞

．．．どうした

誠士郎

大口を

叩いた割に

その程度が

分かっていた

事だが．．．

強い．．．！

っ．．．

もう一度

言うぞ

やはり．．．

お前に戦闘を

教えたのは誰だ

私にはそうまでして

あのガキを会わせる

価値があるとは

到底思えん

それでお嬢が

更に深く

傷つく事になったら

どうする？

私はお前に

決して敵わぬ相手に

無謀な勝負を挑めと

教えたか？

どうして

あんな男に

そこまで拘る

立ち直る事も

出来ない程に．．．

たとえどんなに

深く傷つき

落ち込んでも

お嬢なら必ずまた

立ち上がり

いつもの笑顔を

見せて下さる

私はそう

信じています．．．！

傷つくなら

思いきり傷つけば

良いのです

！？

今もあの男から

逃げているのが

その証拠．．．！

．．．果たしてそう

言い切れるか

お前にも

分かるだろう

お嬢にはその

優しさの反面

脆く．．．弱い面が

ある事を．．．

そのお嬢が．．．

本当に深刻に

傷つかないと

どうして言える

．．．！？

心に一生

癒えぬ傷が

残ってしまったら

貴様責任が

取れると

いうのか．．．！？

私はただ

クロード様の

見ている物が

常に正しいとは

限らない

お嬢の強さ。を

信じている

だけですよ

フン！！

お嬢も．．．

一条楽も．．．

そして

私も．．．

そこまで言うのなら

証明して見せろ！！

正義を語れるのは

常に勝者だけだ！！

貴様が私に

勝てないのなら

それはただの

妄想に過ぎん！！

ぐっ．．．！！

逃げ．．．！

弾き返す方が

早い．．．！

！！

！？

爆発しない！？

ダミー．．．！！！

チェックメイトだ

誠士郎

．．．ええ

どうやら

そのよう

です．．．

なんだ

コレは

鎖．．．！！？

チェックメイトです。

クロード様

．．．

．．．私は

教えて

いないぞ

ええ

鎖分銅

など．．．

だから

言ったでしょう？

クロード様の

見ている物が

常に正しいとは

限らない

お嬢も．．．

一条楽も

そして私も

このためにあざあざ

上着をね。

バレなくて

よかった．．

第２２３話話．．．

イヒョウ

．．．．．．．

．．．鎖分銅

だと

そんな物

いつの間に

覚えた

クロード様の

知らない間に

そうやって皆

少しずつ

進んでいるのです

お嬢だって

いつまでも

クロード様の

考えるように

弱いままでは

ありません

お嬢を信じて

あげて下さい

．．．フッ

まさか私がお前に

負かされる日が

来るとはな．．．

．．．だが！

私はまだ

諦めんぞ

諦めてたまる

ものか．．．！

誰があんな

軟弱な

ガキなんぞ

に．．．！

クロード様

．．．！

なぜだ

誠士郎

なぜ．．．！

お前はそれ程の

力を持ちながら

欲がない．．．！？

．．．！？

お前はお嬢を

愛しているのだろう？

命を賭しても

良い程に．．．

私は分かっているぞ

お前がお嬢に

任務以上の感情を

抱いている事にな

それがなぜ

あのような男に

お嬢を奪われて

黙っていられるのだ．．．！！

．．．！？

ですから

それは

私は一条楽が

お嬢の隣に

ふさわしいと．．．

．．．私はな

いつかこんな日が

来ると

思っていたのだ

お前が私を

打ち倒す日を．．．

そしてその時こそ

語ろうと思っていた

私はお前で

あれば

私が胸の内に

秘めていた

想いをな

お嬢と共に

このビーハイブを

更に盛り立てて

いけるのでは

ないかと．．．

．．．あ．．．

あの

クロード様

．．．？

さっきから

話が

イマイチ

よく．．．

貴様．．．！！

．．．

．．．？？

これだけ

言っても

まだ分からん

か．．．！！

私はな

誠士郎．．．！！！

お前がお嬢と

結婚してくれれば良いと

ずっと思っていたのだァ．．．！！

お前であれば

実力・名声

共に問題

あるまい！

お前が今まで

立てた功績を

思えば

ボスも耳を

傾けて下さる

ハズだ．．．！

お前は私が

手塩にかけて育てた

自慢の〝息子〟だ

お前は組織の

人間からの

信頼も厚いし

何よりこの私が

後見人となる

どうだ誠士郎

今からでも

遅くはない．．．

今はお嬢は

あのガキに目をかけて

おられるようだが

お前がその気だと知れば

すぐに気持ちを変えて

下さるだろう．．！

誰も反対など

すまいだろう

フ．．．

フフ．．．

フ．．．

当然だ！

誰があんな猿と

お前を比べて

アレに魅力など

感じるものか．．．！

これはお前の

望む所でも

あるハズだ

さあ誠士郎

私と一緒に．．．！

そうか．．．

そうだったん

ですか．．．

クロード様

あなたは．．

．．．フッ．．．

フフ．．．

フフフラフ．．．

フフ．．．フ．．．

：クロード様

私の事を

よく見ていて

下さい

．．．！？

な．．．なんだ

何が

おかしい．．．？

私は。女〟だぁあぁー

だぁあぁーー！！

．．．．．．

誠士郎

お前

いつの間に

そんな

手術を．．．

ほ．．．ほんとう

本当．．

なのか

い．．．

いつから．．．

この世に生を

受けた

時からです！！

なぜ．．．

隠していた

隠してなど

いません

むしろアピールすら

していました

ですが

全く気付いて

頂けなかったのです

信じ難いことに

確かにまだ

組織内にも

気付いていない者も

少しはいます

ですが心のどこかで

本当は気付いているのではと

思っていたのですが、

よもやこうもサッパリ

気付いておられ

なかったとは．．

．．．コレで

分かったでしょう？

クロード様の

見ている物が

常に正しいとは

限らない

私の事を

買って頂けて

いるのならば

信じて

下さい私が

信じている

お嬢の事

そして私と

お嬢が

信じている

一条楽という

男の事を．．．

信じて

見守る！

そういう力も

あるんですよ

．．．言葉も

ない

私の

負けだ

何もかも

．．．静かに

なったねぇ

こういうドンパチを

するとしたら

やっぱり誠士郎ちゃん

かな？

まぁ．．．

つぐみちゃんなら

心配いらないと

思うけど

やっぱり千棘ちゃんは

向こうにいるのかしら

こっち側には

見当たら

なかったし

そうだねぇ

まとにかく

行ってみようじゃないの

ところで

あなたは

知ってるの？

千棘ちゃんが

居なくなった

理由．．

さぁねぇ．．．

どうして

なんだろ

何分突然の

事だったし．．

家の事情とか：

とぼけるんじゃ

ないわよ

おそらく

きっとどこかで

小咲か一条君．．．

もしくはその両方の

気持ちに

気付いちゃったのね

そして

身を引いた

千棘ちゃんらしい

選択だわ．．．

．．．何よ

気付いて

ないとでも

思ったの？

分かるわよ

ずっと一緒に

居たんだから

千棘ちゃんが

少しずつ一条君に

惹かれていってた

事くらい．．．

でも私は

小咲を応援するって

決めてる

だから本当は

辛かった

だってあの子が

中学の頃から一条君を

想っていた事を

知ってるもの

私も．．．

千棘ちゃんの事を

好きに

なっちゃったからね

だからこそ．．．

二人がさっさと

くっついてくれてれば

楽だったのに

どうして

こんな事に

なっちゃったの

かしらね

もっと早く．．．

お互いに想いを

打ち明けていれば

良かったのに．．

それは言っても

仕方がないよ

三人がそれぞれ

真剣に恋をして

互いに

想い合った結果が

今なんだ

たとえオレ達が

何かしてても

してなくても

きっと同じように

なったんじゃないかな

それに

桐崎さんの

気持ちだって

考えてあげないと

好きでいた

期間だけが

全てじゃないでしょ？

あなたは

千棘ちゃんの

味方なの？

ただね

何年も一途に

想い続けた恋は

いやあ

オレは

中立だよ

そりゃ誰の目にも

非の打ち所なく

美しいよ

だけど．．．

たとえ

短くても

途中で

折れ曲がった

物だとしても

真剣に相手を

想っているのなら

オレはそれを

美しくないとは

思わない

．．．要するに

ともあれ

オレ達の

応援してきた恋も

そろそろ決着が

つきそうだよ

一条君の味方

ってわけね

いえいえ

恋する者の

味方です

．．．ところで

こないだ

聞きそびれた

事なんだけど

願わくば

皆後悔のない

結末だと

良いねぇ．．．

あなたは

今も

キョーコ先生の事が

好きなの？

．．．うん

好きだよ

．．．告白は

したの？

いや．．．

でも

お別れの時に

気持ちを

伝える事は

したかな

本当は何も

言わない

つもりだった

でも

楽の奴に背中を

押されてね

今は

言って良かったと

思ってるよ

でなきゃきっと

もっと後悔してたと

思うから．．

．．．そう

やっぱり

すごいのね

あなたは

今なら私も

分かる気が

するもの

小咲はずっと

こんな気持ち

だったのね

好きな人に

好きって言う

難しさが．．．

私も

頑張らないと．．．

おや！！

おやおや

こりゃ驚いた

もしや

るりちゃんには

告白のご予定が

おありで！？

まぁね

わ～お

そいつはすごいや！！

誰？誰？オレの

知ってる人？

よかったら

その幸運な人の

名前を教えて

下さいよ～

良いわよ

はね

舞子君

あなたの中に

まだ先生の面影が

残ってるのは

分かった

事が

だから

待つわ

あなたがいつか

新しい恋に

前向きになれる

時が来るのを

だから

その時が来たら

少しだけ

私との事

考えてみて

くれる？

．．．

あら？

．．．クスッ

・クスッ

どうやら．．．

初めてあなたの

意表を突けた

みたいね

いい気味だわ

イピントシャンパンドンド・

．．．おや？

こんな所で

何やってるん

ですか？

桐崎さん

万里花

．．．！？

しかし．．．

では死者も

考え直さねば

ならんなぁ

幸子．．．

いや

ウェイ．．．

いいです

いいです

このままで

今は気に入ってますから

．．．万里花！？

どうして

あんたが

ここに．．．！？

アメリカに

いるハズ

じゃあ．．．

まぁ色々と

ありましてね

もう帰る

所ですよ

それより

さっき居た場所へ

戻ってもらえませんか？

先程楽様に会って

あなたが山の頂上に

居るとお伝え

してしまったので

こんな所に

居てもらっては

困るんですよ

．．．そう

やっぱり

来てるのね

楽は．．．

また

繰り返すんですか？

１０年前の

出来事を

．．．その様子だと

もう思い出して

るんでしょう？

１０年前の

あの時

何があったか

あの二人は．．．

楽と小咲ちゃんは

ずっと両想い

だったのよ？

自分が

何を

したのか．．．

子供の頃も

大きくなって

お互いの事を

忘れてしまっても

．．．だって

仕方ない

じゃない

それでもまた

惹かれ合って．．

今も．．

お互いを

想い合ってる

そんなの

どうして

邪魔出来るって

言うのよ．．

不様ですわね

それが

なんだって

言うんです？

桐崎さん

あなたに

同情の余地など

カケラも

感じませんし

そんな言い訳で

私が優しく

慰めてくれるとでも

思ってるんですか？

むしろ軽蔑

しています

あなたのしている事は

ただの偽善です

あなたが

傷つきたくないだけ

相手を思いやっての

行動ではありませんよ

自分一人

居なくなれば

あの二人が喜んで

一緒になって

くれるとでも？

あなたが本気で

そうしたかったのなら

笑わせないで

下さい

徹底的に

気持ちを隠して

何食わぬ顔で

学校生活を送るか

全てを話した上で

小野寺さんに

譲るべきだった

た逃げるだなんて

もっての外です

．．．あんたは

いつだって

厳しいわね

きっと

自分に対しても

おんなじくらいに．．

でも

私は

あんたみたいには

なれないよ

私だって

楽の事

好きだけど

望みの

一カケラもないのに

ただ拒絶される

ためだけに

会いに行くなんて．．．

出来ない．．．

．．．．．．

．．．随分．．．

弱気

なんですね

．．．．．．

楽様にとって．．．

ここまでの存在に

なっていながら

大した

負け犬

根性じゃ

ないですか

少しいがい

意外です

私が今の

あなたの

お立場だったら

幾らでもアタック

してるでしょうに

いっそ

代わって頂きたい

くらいですわね

．．．あんたなら

そうでしょうね

でも

強くないもの

私はそんなに

あいつは

私の事なんて

なんとも思って

ないし

きっとまた．．．

その内

子供の頃みたいに

私の事なんて

忘れてくれるわよ

．．．．．

．．．．．．？？？

フ・ウ・ワ・ク．．．？？？！？？

！？

だからもう．．．

いっそ．．．

あ．．．あの．．．

ちょっといいですか

桐崎さん？

念のため

確認なんです

けど．．

？

あなた

楽様と

小野寺さんの

気持ちを

ご存じ

なんですよね？

・？

そうだけど

さっきから

そう言ってる

じゃない

．．．それを

どうやって

知ったんですか？

．．．．．

聞いちゃったの

二人は

知らないと

思うけど

小咲ちゃんは

楽を好きって

はっきり言ってる

所を．．．

楽は

舞子君と

立ち話してる所を

聞いちゃって．．

偶然ね

楽が中学の頃から

小咲ちゃんの事を

好きだったって．．

きっ．．．

聞いたのは

その部分だけ

なんですか！？

他には

何も．．．！？

．．．？

そうだけど

さっきから

何が

言いたいのよ

推測では

桐崎さんが

逃げ出すきっかけが

あるとすれば

小野寺さんの

気持ちを知るか

楽様の気持ちを知る

もしくはその両方：

そんな所だって

思ってました

桐崎さんは

実際に

話してみて

おそらく

両方だろうと．．．

でも．．．

これは：・

楽様が

二人の人を

好きになってる事を

知らない．．．？

その片方が

自分だって

いう事を．．．！？

．．．ハハ

なんですか

ソレ．．．

こんな

くだらない事で

一人で落ち込んで

傷ついてたって

言うんですか

本当に．．．

あなたって

人は．．．

．．．？

万里花

急いで

戻らんね！！

今すぐ！！！

あーもう

まさか

こげん事

なっとーやなんて

ホントありえん

ばい．．．！！

．．．？

どんだけ

間の抜けとったら

こげん事

なると．．．！？

戻らんね！！

ま．．

万里花．．．！？

どうしたのよ

急に．．．！

全然分かって

なかよ．．．！！

戻って楽様と

ちゃんと

会うんちゃ！！

あんたは．．．！

桐崎しゃんは．．．！

あんたは

楽様ん事

なんも分かって

なか．．！

ウチのどんだけ

変えたか望んでも

変えられんかった

もんを

ようやく

変えられそうな

所まで

来とるんに．．．

やとに．．．！

なしてその

あんたが

こげん

くだらんか事で

諦めようと

しとっと．．．！？

ふざけんで

ほしかよ．．．！！

？？？

なんの話

を．．．

あんた．．．

本当に

こいで

良かの．．．？

こんまま諦めて

なんもせんで

終わって

ずっと

好いとっと

やろ．．．？

ええいもう

なしてウチが

こげん事言わな

いかんと！？

ホント

はらかく～！！

ウチは

今伝えんと

絶対後悔のするち

分かっとーやろ．．．！？

伝えたとよ！？

なんべんも

なんべんも

．．．！

どんなに

結果の

分かっとっても

言葉にして．．．

声に出して．．．！

こん口で

伝えたとよ．．．！？

あんたは

一ぺんでも

きちんと楽様と

向き合ったと．．．！？

あんたが楽様に

抱いとった想いは

そげんもんやった

と．．．！？

最後の

最後くらい

少しは自分に

正直にならんね．．．！！

本当に本気で

好いとっとなら

そいをなかった事に

するんやなか．．．！！

．．．なかっ

った事に

全部全部

なかった事にー

．．．えーと

あいつを

好きだった事

全部ー

．．．

嫌い

なんかじゃ

ち．．．

ねぇよ

千棘．．．？

あれ？

千棘？

おーい

千棘

おかげで今は

あいつといるのも

楽しいしな

楽．．．！

万里花

：ゴメン

ありがとう

．．．なかった

事になんて

出来ない

だって

あいつに会えて

良かったもん

あいつに会って

好きに

なれた事が

嬉しかったん

だもん．．．！！

この胸の

想いが

ガッカッ

痛みが

絶対

出来ない

なかった

事になんて

．．．全く

はぁ．．．

．．．ホント

どうして

私が

こんな役．．．

最後まで

世話の

焼けるばいね

髪の長か

女は．．．

空が明るく

なってきた

そろそろ

頂上だよな

あの丘を

越えたら

千棘が．．．

．．．あ

一条君．．．！

．．．

小野寺

．．．！

そこで．．．

ぷっんすいっ

長女でも

はぁ

小野寺．．．！

良かった

無事だったん

だな．．．！

一条君こそ

こそ．．．！

すごい音が

してたから

心配してたん

だよ．．．！？

そんな

あの後つぐみが

助けに

来てくれてな

なんとか無事だよ

悪かったな

一人にしちまって

とにかく

合流出来て

良かった

千棘はこの先の

山の頂上に

いるらしい

さっき

橘に会って

教えてもらった

さ急いで

行こうぜ

私は

全然．．

え！？

万里花ちゃん

来てるの！？

まぁ色々あっ

あってな

あいつまだ

同じ所に

居てくれてりゃ

良いけど．．．

．．．一条君は

ここに来て

何かを

思い出しだり

したのかな

．．．一条君は

私の初コイの

男の子で

私は

一条君の約束の

女の子ー

．．．でも

．．．あ～～も～

今はそんな事

考えてる場合じゃ

ないでしょ！？

今は千棘ちゃんと

会って話す事を

考えないと．．．！

どうしたら

いいだろう

私は千棘ちゃんが

居なくなった理由を

知ってる

千棘ちゃんは

一条君が居たら

きっと話し辛く

なっちゃうよね

．．．それに

［［条君は

知らない

今日の

一条君

やっぱりどこか

違う気がする

だったら先に

私と二人だけで

少し話した

方が．．．？

“どこが”

やっぱり少し

気になるのが

かは

分からない

けれど！？

もしかして．．

一条君も

気付いてるのかな

千棘ちゃんの

気持ちに．．．

一条君は

ねえ

一条君

千棘ちゃんは

どうして

居なくなったん

だと思う？

ん？

そうだなぁ

でも．．．

やっぱりよく

分かんねぇよ

突然だったし

あいつなんにも

言わねーからな

ア

オレも色々．．．

考えてはみたけど．．．

．．．ただ

アメリカで

あいつに会って

原因はオレに

あるのかもって

思った

あいつオレと目が合った瞬間

オレが気付いて

ないだけで．．

なんかヒデー事．．．

なんとも言えねー顔

してやがった

だから．．．

オレが何か

しちまったのか

なって．．．

！！

そんな事

．．．！

そんな事

ないよ．．．！

きっと．．．！

一条君が

そんなヒドイ

事なんて．．．！

．．．ただ

なんか

悩んでん

だろーなってのは

分かった

ハハ．．．

ありがとな

だと

良いんだけど

あいつってさ

どーでもいい事にゃ

すぐ文句言うクセに

大事な事は

全部自分の中に

仕舞っちまう

癖があるだろ？

だから

いつも

こっちから

聞きに行って

やんなきゃ

いけねぇ

そうやって

あのバカが一人で

悩んでんのが

ホントは

あいつが何を

抱えてたって

良いんだ

オレは

ただ．．．

放っとけ

ねーんだよ

一条

君は

千棘ちゃんの

事がすごく

大切

なんだね

いや

別にそこまで

すごくって

わけでも

ねーけど．．．

まぁでも

確かに

あいつが居た方が

退屈はしねーなって

思うよ

ああ

そうなんだ

どうしようもなく

気付いてしまった

伝わって

しまった

根拠なんて

ない

私．．．

ただ

確信だけが

あるー

しち

一条君はー

．．．だって．．．

分かるよ．．．

ずっと．．．

見てきたん

だもん．．．

．．．．．．．．

．．．．．．

なら

最後の

？

小野寺

．．．？

きっとここが

最後ー

．．．ごめん

一条君

ちょっとだけ

聞いてほしい

事がある

千棘ちゃんに

会う前に

今

ここで．．

．．．？

私．．．

ずっとずつと

一条君に

言えなかった

事がある

何度も同度も

言おうとして

その度に

上手く

言えなくて．．．

それに初めて

気付いたのは

中学生の頃だった

私にとっては

二度目の

でも

本当は．．

初めての．．

私が好きに

なった人．．．

私一条君が好きです

ずっと

ずっと

好きで

こんな時に

なんて

言った？

ゴメンね；

聞き違いじゃ

なくて．．．？

小野寺が

オレの事を好き？

そう言った

のか．．．？

中学の頃から

オレと同じように

ずっと．．．？

それって．．

アッッヅァアァア

．．．

キャアァ～！！

ゴメンナサイ！！

大丈夫ですか～！？

本当に

ゴメンナサイ

あの．．．

クリーニング代を

お渡ししたいので

お名前を．．

おはよう

一条君

くん

また同じ

クラスだね

いいって

そんなの

凡矢理高校

くり上げ合格に

なったって

ああ

よろしく！

マジか！

！

ダメだよ！

バイ菌入ったら

どうするの？

私は

桐崎さんが

どうして一条君を

好きになったのか

私ずっと

ほら！

分かる気が

するけどな

条君の事・

中学の時

私はそうかは

私は

一条君が

その子だったら

いいなって．．

一条君の事を

好きだった女の子を一人

知ってるけど．．

．．．ありがとう

嬉しい

凄く

嬉しい

．！

ちょっとだけ

特別な

義理です

た．．．

例えば．．．ね

一条君

私がお嫁さんに

なったりしたら

．．．だって

どう．．．

キス

思う．．．？

約束

したでしょ？

絶対一緒に

見ようねって．．．

ずぅとずっと．．．

オレの事好きでいて

くれたのか

オレがずっと小野寺を

好きだったように

小野寺も：オレの事を

ずっと．．．．．？

ずっと．．．

ずっと．．．

ずっと．．．

ずっと．．．

ずっと

．．ッ

くっ．．．

．．．絶対

泣かないつもり

だったのに．．．

どうし

条君が

泣くの．．．？

．．．．．．わ

分かんねぇ

でも

オレ．．．

第２５話．．．

コクハク．．．

オレも

好きだよ

小野寺

第２２６話ケツベ

ずっとずつと

好きだったんだ

中学の頃から

ずっと．．．

小野寺の事が

好きだった．．．

．．．うん

ありがとう

さっき．．．

分かった

嬉しいよ

すごく．．

本当に．．．

．．．でも

．．．．．．

今はもう

違うんだよね？

うん．．．

一条君の

中にはもう

別の誰かが

いるんだよね．．．？

．．．．．．？

うん．．．

．．．．．

そっか

．．．．．

．．．

コレ

持ってって

私．．．おも

思い出したんだ

一条君の

約束した女の子が

誰なのか

でも

きっともう

コレを持ってるのは

ふさわしくないと

思うから．．

中に何が

入ってるのかまでは

私は思い出せなかった

けど

どうするかは

一条君に

任せるよ

さあ行って

．．．あぁ

行ってくる

きっと

待ってるよ

．．．小野寺

ありがとう

あ

いたいた

ようやく

見つけたわ

～！

小咲

小咲！

あれ？

あんた

一人なの？

一条君は？

千棘ちゃんは

見つかった

の？

・？

小咲．．．？

．．．一条君なら

千棘ちゃんに

会いに

行ってるよ

．．．

あんた．．．

：不思議だね

もっといっぱい

泣いちゃうかと

思ってたのに

思ったより．．

悲しくないんだ

．．．．．．

自分でもよく

分からないの

自分の

気持ちが

．．．

るりちゃん

今私

どんな顔

してるのかなぁ．．．

．．．バカね

ヒドイ顔よ：・

バカ．．．

バカなんだから．．．

ホントに

．．．うん．．．

ゴメンね．．．

どうするのかは

一条君に

任せるよ

き

．．．．．

指環と．．．

コレは

手紙

．．．？

そうか．．．

小野寺が

オレの．．．

コレが

オレがずっと

探し求めてた物の

答え

やっぱり指環

だったんだな

絵本に

なぞらえて

こっちのは

なんだろう．．．

．．．大きくなった

こさきへ

大きくなったこさを

そして

お客様、でもお

自分で

手放してしまった

物．．．

あそれなんか

してーんとー

「大きくなった

こさきへ」

あーなるほど

大きくなって

再会した時の

お互いに向けて

手紙を書いたのか

オレなんて

書いたんだろ

「お元気ですか

ぼくは多分

元気です」

プッ

「大きくなって

けっこんしたら

いっぱい好きな

動物をかおうな

ゆびわも

本物のものを

かってあげます」

「けっこんしたら

こさきの料理を

毎日食べたいです」

ハハッ．．．

我ながら

かわいい内容だな

おい

小野寺の方は

なんて書いて

あるんだろ

ええと．．．

「大きくなった

らくくんへ」

しかし、

大きくなったら

それでもいいんですけど

せっかくせつかなかでやっぱりね

やってみてくださいですもんなってばい

やめてしましてね

「早く大きくなって

会いたいです

会ってたくさん

お話が

したいです」

「とっても時間が

たってると

思うけど

「大人になった

らくくんは

きっととっても

背が高く

なってるん

だろうね

大きくなったらく

おどなになったらくくんは

せがたかくなってんだろ

はやくおかきくなっておい

ああ、えっとうんおはない

「きっと

また会えると

信じてます

きっと私は

ずっとらくくんのことが

好きだと思います」

とすきですから、

．．．ぐっ．．．

後悔は

しない

ずっと

想い続けて

きた事

それが

すれ違って

しまった事も

後悔だけは

しないと

決めた

オレは

ずっと

小野寺の

そばに居るのが

幸せだった

小野寺と

笑ったり

話したり．．

もしずっと

小野寺と一緒に

居られたら

きっといつまでも

幸せだろうなって、

小野寺と

同じ空間に居るのが

たまらなく幸せで

今でも

そう思う

でも

あの日

思っちまったんだ

オレ

あの日

千棘の事を

好きだと

気付いた日

口うるさくて

わがままで

何考えてんのか

わけ分かんなくて

ケンカ

ばっかで

すぐ殴る

とてもいつも

幸せでなんて

いられねぇけど

でも

またこうして

こいつと腹の底から

笑いたい

こいつとなら

オレが想像も

しなかった世界に

一人だけじゃ

たとり着けないような

世界にも

二人でなら

行けるような

気がする

だから

．．．これで

あっさり

フラれたら

ダサイ事

この上ないん

だけど．．．

足ゅむくす

Ｋｅｔ＆

やややメせ

とにかく．．

オレはもう

決めた

あとは

第２２７話．．．

ニセコイ

．．．．．．．．

よぉ

見つけた

．．．

うん．．．

でも

．．．そうね

．．．お前に

会ったら

色々

聞きてぇと

思ってた

私も．．

なんも浮かんで

こねえや．．．

．．．ねぇ

楽

私

あんたが

好き

．．．ずっとずつと

好きだった

一年生の時の

文化祭で

初めてそれに

気付いたの

でも

あんたは

小咲ちゃんが

好きなんでしょ？

この間

聞いちゃったの

でも

おかげで

この場所に

来られて

あんたと舞子君が

そう話してるのを

私．．．それで

逃げちゃったんだ

本当に．．．

迷惑かけて

ゴメン

私．．．ねんま

１０年前の事

全部思い出せた

私は

あんたの

思い出の女の子じゃ

なかった

あんたと約束したのは

小咲ちゃんだった

だからね

ようやく

諦めが

ついたの

本当に．．．

でもホントは

ちゃんと

”好き”って

言いたくて．．

何もかも

全部．．．

自分勝手で

コメンね．．．

本当に．．．

ゴメン．．．

．．．さっき

．．．．．．

そっか．．．

小野寺に告白

されてきた

．．．そんでオレ

そいつを断って

きちまった

！？

オレ

ずっと小野寺が

好きだった

本当に．．．

ずっと．．．

オレもおもだ

思い出したんだ

１０年前の事

何もかも．．

全部．．．

でも

それでも他に

一緒にいたい奴が

出来ちまった．．

ギャアァア

！

あ！ごめん

急いでたから

．．．！！

初めまして！

アメリカから

転校してきた

桐崎千棘です

みなさん気さくに

接して下さいね！

あー

ちょ．．．！

あっ！

何よ暴力女

ばうりょ

って．．．

ちゃんと

謝ったじゃ

ない！！

それが

謝ってる

態度かよ！！

この．．．きるかな

猿女！！

誰がきるねんな

猿女よ！！

クラスの面前で

人の事

ブッ飛ばすし．．．

．．．そいつとの

出会いは

ヒデェもんでよ

それからも

そいつとは

ケンカばっかで

口はやる

悪いし

正直最初は

大っ嫌いだったん

だけど．．．

でも

顔を合わせりゃ

罵り合いで

何をやっても

噛み合わなくて

ひねくれてる

ように見えて

本当は素直で

しばらく一緒に

いる内に．．．

嫌な奴に見えて

実は優しくて

不器用なだけで

本当は誰より

真っ直ぐな

奴なんだって

分かった

．．．そんで

いつの間にか

気付いたら

好きに

なってた

でも

人に言われるまで

それに気付けな

がったけど．．．

オレその時まだ

小野寺の事が

好きでよ

でも

そのせいで

オレ

お前の事

傷つけ

ちまってたん

だな

ヒデェ奴だって

思うかも

しんねぇけど

オレしばらく

二人の人を

好きになってた

みてぇなんだ

でも

オレが

どっちつかずで

悩んでたせいで

本当に

悪かった

もう

決めたから

．．．どう

して．．．？

．．．さぁ

どうして

だろうな

なんとなく．．．

としか

言えねぇかも

なんと．．．

なくじゃ．．．

ダメでしょ

バカ．．．

だって．．．

ずっと．．．

ずっとずつと

好きだったん

でしょ．．．？

小咲ちゃんの

事．．．

中学の．．．

頃から．．

．．．バカじゃ

ないの．．．？

それに．．．

１０年間

よ．．．？

そんな相手に

また巡り会えて

．．．うん

なのに．．．．．

．．．多分

もう一度両想いに

なれたんだよ？

楽しいんだよ

オレ

ん

お前と居るの

お前と

ケンカすんのが

楽しい

悪口

言い合ってんのが

楽しい

怒ったり

落ち込ん

だり

泣いたりしても．．．

きっと．．．

．．．そのくらい

好きに

なっちまったから

だから．．．

きっともう

どうしようも

ねぇんだ．．．

．．．分かってるの？

あんたの

言ってる

その子は

それはヒドイ

女の子なのよ．．．？

嫌な事が

あったら

すぐすねるし

怒ったら

すぐ

手が出るし

口が悪くて．．．

やかましくて

．．．

．．．ああ

知ってる

傷つき

そうになると

すぐ逃げるし

．．．！

いつも心配

ばっかかけて．．．

迷惑もいっぱい

かけて．．．

とっても

メンドクサイ

のよ．．．？

．．．洗濯だって

まともに

出来ないし

お部屋の

片付けだって

出来ない．．．

ごはん

だって

．．．うん

いっぱい

食べるのよ．．．？

．．．ハハ

うん

．．．あんたがずっと

探してた女の子じゃ

ないんだよ．．．？

〝ニセモノ〟

だけど

それでも

．．．ああ

お前がいいんだ