次郎に嫁いだ娘は

フシアシクモ

あ

．．．

比べ

いい

ＤＬＩＲｅｒｚｏｎＮｅｔ

フシアシクモ

最近八兵衛の可愛さに気づき始めました！！

３巻もどうぞよろしくお願いいたします

はっ

【ｒｅｓｃｍｔｅｄ，ＤＶ

Ｔｕｓｂｉａｓｈｉｋｕｍｏ

蛇に

だ娘３

娘

えー、えーっ

第１５話、黒蛇の愛

第１６話「そういうもの

第１７話「家に帰ろう」

第１８話「丁寧に軟らなくして

１８

登場人物

供物として

大蛇に嫁ぐ

大蛇

００年生きる

山の主。

僧侶

恩人を

殺した大蛇を

憎んでいる

あらす

供物として山の主である大蛇に嫁いだミョ

異種族ゆえの困難やすれ違いを乗り越え

大蛇とミヨは夫婦として愛し合うようになる。

そんなとき、ミヨは山で倒れていた僧侶を助けるが

僧侶の目的は恩人を殺した大蛇を討つことだった。

僧侶と対峙した大蛇はそのことを否定せず、

「僧侶は嫌いだ」と言い、襲いかかろうとする。

大蛇の見たことのない恐ろしさをまのあたりにした

ミヨは乗り越えたはずの種族の壁を感じ！

僧侶は気に食わない

からなあ

食ったこともあるだろう

それがなんだ？

遠い遠い昔

それは私の体が

黒い時代の記憶

冬眠から目覚めた

俺の前に

あいつは現れた

きっとこれが

俺にとって

最後の春だろう

第１４話

．．．貴様

ここに何の用だ

今すぐ出てけ

この俺を

恐れないのか？

喰っちまうぞ

わー！すごい！

本物だー！

別にいいよ！

それに．．．

蛇より怖いものなんて

この世にいくらでもある

それにしても

梅のいい香り！

久しぶりに

気持ちよく寝れたよ

ねえ

この場所

私にも分けてよ

何？

ええっ！？

別にいいじゃない

減るもんじゃないのに

独り占めは無し！

とにかく決まり！

なっ．．．

ふざけるな！

ここは俺の場所だ

余所者を入れるわけ

ないだろう！

じゃあね！

また来るからね！

本当に来るのか

あいつ．．．

こんにちっ

うううっ

わ！

いてて．．．

ははっ

こんにちは！

あ

ちょっと！

挨拶したのに

無視するの〜？

寂しいなあ

もう

つまんないの

はーあ．．．

お腹すいた．．．

仕事

行きたくないなー

疲れてるんなら

家に帰れ

家が休める場所とは

限らないんだよ？

私は居候の身だし

親はいないのか

いない

遠い昔に二人とも

死んだみたい

今は寺の住職さんが

面倒見てくれてるよ

住職．．．？

孤児の私を拾って

くれたってわけ

雨風凌げるから

感謝はしてる

．．．

黒蛇さん？

また無視？

黒蛇様

黒蛇様

黒蛇様

御供物です

どうか気持ちだけでも

今年も雨を降らせてくれて

ありがとうございます

また来年も

よろしくお願いいたします

黒蛇様．．．

雨を降らせてください

雨を．．．

さあ！

雨

雨を

なんとか

あれ．．

俺はもともと雨を

降らせられたのか？

私は旅の僧

この地に雨が降らない

理由を教えましょう

それは

黒蛇のせいだ

あれが水を

横取りしています

旅のお方．．．

どうか．．．

どうか．．．

黒蛇を

退治して

ください

すまないな

黒蛇よ

だが．．．

私はもう

腰を据えたいのだよ

雨だ

雨．．．

そうか

俺が死ぬから．．．

雨だー！

都合よく

雨が降るとは

天も私に味方の

ようだ

勝手に愛されて

憎まれて．．．

可哀想に

この地は私に任せて

安心して眠りなさい

もっと良い地に

してみせるからな

．．．．．．哀れな

二度と

顔をあらわすな

．．．

．．．ちくしょう

馬鹿にしやがって！！！

もう

懲り懲りだ

人間なんて畜生だ

大嫌いだ

どうせ最後は

捨てられる

あのとき

思い知った

じゃないか

だから

たった一人の人間に

動揺するな

期待するな

俺はそんなことも

忘れてしまうほど

一人だったのか？

おはよう

おじいさん！

おはよう！

．．．また仕事に

行くのか？

私いつかは

自立したいんだから

そうか．．．

今日はいつごろ

帰るんだ？

そうだよ

また止めるの？

うーん分かんない

また夜になるかも

．．．なんだか

顔が赤いが

大丈夫か？

え？

大丈夫！

元気だから！

行ってくるね

そうか

気をつけてな

はあ

はあ

はあ

は

よおっ！

ほらよ

拾いな

これだけ？

なんだ？

じゃあもっと

奉仕しな

ダンマリで

つまんねぇ女の

くせに

買ってもらえるだけ

ありがたいってこと

忘れんな

あいつ

また落ちたのか？

おい

熱か．．．

．．．ったく

７タタ：

これっきり

だぞ

あれ．．．

なんで夜．．．

起きたか

小娘

ん？

黒蛇さんか〜

びっくりした〜！

うるさい奴．．．

なんでこんな

ぐるぐるしてるの？

なんかの遊び？

助けなきゃ

良かった

きゃあああ

でも

起こさないで

くれたんだね

ありがとう

久しぶりに

ゆっくり寝れて

良かった

なら

さっさと帰って

寝ろ

うーん

．．．？

．．．．．

帰るのやだな．．．

なんてね！

もう行くよ！

そうそう

私のこと

小娘って呼ばないで！！

私はキヌって

名前だよ！

またね

黒蛇さん

キヌか？

遅くなって

ごめんなさい

おかえり

心配したよ

今日はちょっと

疲れちゃった

もう休むね

おじいさんは

まだ起きてるの？

そっか

おやすみなさい

ああ

まだ仕事が

あるからな

おやすみ

夜はまだ

冷えるな．．．

老体には

堪える．．．

暖かいもの．．．

どうして寂しいなんて

知ってしまったんだろう

蛇とは嫌われる宿命

一人で生まれて

一人で生きる

ものじゃないか

だが

知ってしまったからには

孤独にはどうしたって

敵わない

もう戻れない

．．．今夜もいいか？

キヌ．．．

老い先短いものに

若い女の命は

毒にしかならない

こんにちは！

黒蛇さん

第１５話

黒蛇の愛

あれから．．．

俺はキヌを

拒絶できないでいた

俺はつくづく馬鹿だ

どうせこれから

碌でもないことが

起こるに違いないのに

はあ

はあ

はあ

はあ

はあ

．．．うっ

咲いたな

うん

．．．梅の木が沢山

あるところ

見つけたんだ

私の

お気に入りなの

へえそりゃあ

綺麗だろうな

優しいとこも

あるし

いい奴なの

うんそこには

おっかないのも

棲んでるけどね

いい奴？

明日も約束が

あるんだった

早く

休まなきゃ．．．

そうか

約束とは

仕事か？

仕事じゃないよ

キヌ．．．

キヌ．．．

すまない．．．

すまない．．．

馬鹿みたい

飯も寝床も

タダなものは

無いってことか

！

くそっ

黒蛇さん

また

失敗？

キヌ．．．

ツン．．．

仕事帰りか

うん

分かった？

お互い

ご飯を食べるのに

苦労するね

眠いのか？

んー

早く帰れ

家で寝なさい

．．．．．．嫌

坊さんと

一緒に

いたくないの

そうか．．．

気が合うな

俺も坊主は

嫌いだよ

キヌ

お前が

羨ましい

まだまだ若い

地を駆ける足と

膨大な時間が

お前にはある

俺にはお前が

眩しくて

妬ましいんだ．．．

本当に

そう思う？

いくら時間が

余っててもね

はぁ！

はあ！

ぐっ

あっ

がっ

生き方

選べなきゃ

死んだも同じ

キヌ

それは．．．

今日のは

ちょっと

酷かった

首を絞めると

アソコの締まりが

良くなるんだって

別にもう

いいけどさ

こうじゃなきゃ

生きてけない

分かっちゃった

ほんと変なこと

思いつく

きっと私は

こんなつまんないことで

殺されて死ぬ

．．．何すんの

キヌ

俺はお前に

腹が立つ

その何もかも

諦めた目を見ると

イライラして

仕方がない

お前はそんな

馬鹿げた死に方に

満足するのか

俺はお前が

欲しい

他の奴に

殺されるくらいなら

俺に喰われてしまえば

いい

いいよ

生きていくのは

お腹が空くから

それに

貴方もどうせ

すぐ死ぬんだもんね

枝が．．．

どうして．．

・

キヌ．．．！

この悶えるような熱さ

苦しみ！！

覚えている！

忘れもしない！

そうか

お前だったか

．．．はははっ

執念深いジジイが

俺の他にも

いたとはなあ！

なあキヌ！！

生きているか？！

生きてるよ

お前のじいさんとは

因縁があってな

は

この俺にまた呪いを

かけやがった！

三日三晩寝ずに

祈祷とはご苦労なことだ

絶対に

吐かないでね

吐き出すわけがない

もう俺のもんだ

今酷い姿なの

．．．

なあキヌ

どうして俺に

喰われたんだ？

なんでって．．

なんだか必死だったし．．．

それに貴方が一番

マシだったから

だから別に

良いかなと

思ったの

はは：

ねえ

もういい

黙れ

は．．．

そうか．．．

待って

待って

私

これで良いと

思ってるんだよ

貴方の身体は

冷たいけれど

お腹の中は

なんだか温かいの

お母さんって

こんな感じ？

．．．

俺が知るかよ

キヌは

死んだぞ

ここだったか

クソ坊主め

探したぞ

７日間も

苦しめやがって

．．．黒蛇！

久しぶりだな

キヌは

俺が喰った

自慢の祈祷が

無駄になったな

可哀想に．．．

お前の力は落ちた

女にうつつを

抜かすからだ

今度こそは

俺を殺したかった

だろうに

お前はとうとう

人を殺したのだ！

決して許されないことだ

人？そんなことは

どうでも良いはずだ

お前が許せないのは

飲み込まれたのが

キヌだからだろう

だまれ．．．

じいさんよ

お前と俺は

よく似ている

だされ．．．

老いることは

寂しいことだな

どんな奴でも

みな欲しがりになる

お前もキスが

欲しかったんだろう

美しいものは

取り合いだ

だが

残念だったな

キヌは俺を

選んだぞ

黙れ！

返せ！

キヌを返せ！

返してくれ！！

二度も言わせるな

すでにキヌは

俺の一部だ

一生俺のものだ！

ざまあみろ！！

キヌは俺が

連れていく！！

．．．去れ

今すぐ去れ！

二度と

この地を踏むな！

．．．．．．

．．．キヌ．．

さあ行こう

キヌ．．．

俺と一緒に

新しい地へ．．．

慣れ親しんだ土地を

離れるのは

何十年ぶりだろう

だが

お前と一緒なら：

もう喋って

くれないのか．．．

正直

不安もある

キヌ．．．

．．．なあキヌ

キヌ

あとは、

．．．

そういえば、

くーーー、

キヌ。

ああっ、

ふう

さようなら

昔の私は

随分哀れな一生を

送ったようだな

同情するよ

だが私は愛した女を

喰ったりしない

共に生きるのだ

しかし

僧侶の呪いだけは

今生も許すまい

ああそれにしても

腹が減った

まず飯を食わねば．．．

第１６話

そういうもの

人を．．．！？

大蛇様が．．

覚えちゃいないだって．．．？

気に食わないから？

ただそれだけ？

僧はみな身勝手だからな

目につけば殺すさ

キュッ

俺のナワバリに

入ったのが悪いんだ

！

・一気オ・こざま

離してくれ！

ミヨっ！

だめです！

絶対させません！

．．．あなたは騙されてる

あいつは人殺しだ！

あいつから離れて

村に帰った方がいい！！

ミヨ

どきなさい

駄目！

大蛇様もどうか

やめてください

そんな大蛇様

見たくないんです

．．．．．．

．．．

帰るぞミヨ

はい

なっ！

待て！大蛇！

まだ．．

うるさい

大蛇様！

情けないっ．．．！

わっ

！

大丈夫か？

さあ背に乗って

ありがとう

ございます

．．．縁側の戸

開けてきます

私は少し

用があるから

どこに行くんですか？！！

いや私はいい

ミヨは先に

休んでなさい

心配いらないよ

お前を

安心させて

やるから

大蛇様！！

大蛇様は

分かってくれた

きっと食べに

行ってない

でもっ．．．！

ただいま

おかえりなさ．．．

わ！

山菜を

採ってきたよ

！？

どうして今．．．

疲れたろう

ゆっくりしたい

だろうと思ってな

ほら．．．ぜんまいが

好きだろう？

はい．．．

ありがとう

ございます

こんなに沢山：

！

今日は少し

寒いからな

着てるといい

風邪をひくと

困るからね

こんなに

優しいのに！

ん？

大蛇様

私のことも

喰べるんですか？

私は．．

そんなことはしない！！

私は愛する人を

喰べたりなど

絶対にしない！

そうじゃない

愛の伝え方を

したいんだ．．．

俺のナワバリに

入ったのが悪いんだ

殺して何が悪い？

私は愛する人を

食べたりなど

絶対にしない！

おいっ

よっ

よっ

八兵衛さん

こんばんは

夜に来るなんて

珍しいね

暇だから

顔見に来た

今日はなんか

落ち着かなくてよ

実は

私もなんだ

あー

やっぱりな

やっぱり？

山が妙に

ざわついてる

嗅ぎ慣れない

臭い．．．

嗅ぎ慣れない臭いもするし、

大蛇絡みかもってな

それって

ああ分かるぜ

よその人間が

来てるな

お前からも

そいつの臭いが

するぜ

なあ何が

あったのか

話してみな？

．．．うん

へえ～～

なんだよ

実はね．．．

八兵衛さん

何だか

面白がってない？

な

んなことねえよ！

森の様子が

心配でよ！

ふーん．．．

な〜〜〜に

言ってんだ？

えっ

思い詰めた顔して

どんなことかと思ったら、

んなことか．．．

はあ～～

言っただろ

蛇と人間は違うって

そもそも

それに関しては

生き物って

みんなそうだろ？

俺だって

ネズミを食うし

お前だって

嫌いな虫は

殺すだろ？

．．．そんな簡単に．．．

で

もう愛は

冷めたってか？

えっ

そんなことない！

やっぱり面白がって

たんじゃない！

．．．と思う！

ちょっ．．．

なんだよまだ

熱々かよ！

もっと面白く

なるかと

あ

！

だー！

悪かったよ

とにかくお前は

難しく考えすぎ

なんだよ！

・そんなんじゃ山で

やってけねーぞ！

八兵衛さん！

んだよ

さっき謝ったろ！

違う違う！

ありがとう

．．．．．おう

んじゃまたな

おやすみなさい

ちったあ

覚悟は決まったのかね

そしたら

また面白くなるな

それにしても

僧侶か．．．

ちょい気になるな

．．．

八兵衛さんは

ネズミを食べて．．．

私は虫を殺して

大蛇様は

人間を食べる．．．

そんなもの．．．か

！

大蛇様．．．？

寝ぼけてるの？

抱き締められても

前みたいに苦しくないのは

どうしたら私が楽か

分かってくれてるから

ん．．．

いい．．．

そんなものって：・

思ってみても

いいのかも．．．

いい．．．いや

いいですから、いいんじゃないか

いいじゃない

待ってて

姉ちゃん

第１７話

家に帰ろう

姉ちゃ．．．

なんだあ

おめえー

どこの

もんだ？

喋った！？

！

ガキおめえ

姉ちゃんを知ってるの！？

やっぱり姉ちゃんは

生きてるんだね？！

えっ

もしかして

ミヨの弟か？

そうだ．．．

にやっ．．．

バッチリ生きてるぜ

おめえのことは

話には聞いてる

ミヨんとこに

案内してやるよ

本当！？

．．．姉ちゃんは

大蛇様と

暮らしてるの？

ああそうさ

ほらこっちだ

うん！

まかせな！

狸さん

八兵衛さんは

姉ちゃんと

仲良いの？

まあ

たまに

話すくらいだな

八兵衛だ

さあ．．．

どうだろうなあ

そっか．．．

姉ちゃんは

元気？

なさけねえ顔も

あいつそっくりだせ

さて

どうなるかな

ほら

着いたぜ

お屋敷．．．

！

お

おいっ

姉ちゃん！

渉．．．！

でも

どうして．．

俺．．．

姉ちゃんに

会いたくて

姉ちゃん？

細いっ．．．！

渉．．．

なんの騒ぎだ？

誰だ？

その子は

これが

大蛇様

あの．．．

この子は

大蛇様！

俺姉ちゃん．．．

ミヨの弟の渉です！

突然訪ねてきて

すみません！

今日は

大蛇様に

お願いがあって

来ました！

供物なのは

分かってます！

でも

どうか．．．どうが．．．

姉ちゃんを

家に返して

ほしいんです！

お願いします！

いいよ

え！！

ただしミヨが

帰りたいならな

ミヨは

どうしたい？

大蛇様

家に帰っても

いいでしょうか？

ああ

もちろん

でも

また絶対

戻って

きますから

そんな！

姉ちゃん！

私ね今

幸せなの

えっ．．．

だからこそ

渉のことが

心配だった．．

何を言う

私も行くぞ

ええっ！？

夫として

当然だろう

里帰りか

今まで気づかず

すまなかったな

さあ早く

支度してきなさい

は

はい！

見てこなきゃ

渉の生活：

お

面白く

なりすぎだ．．．

疲れた？

乗りなさい

えっ！

さ．．．

どうぞ

でも．．．

大丈夫

落とさないよ

悪くない

乗り心地だろう？

さあ行こうか

楽ちん

でしょ？

．．．うん

あ！

村だ

人の里に来るのは

いつぶりだろう

早い！

しかし

ミヨのためだ

何も変わらない

おいっ

ん？

山の主様！？

なんでここに！？

ありゃ

ミヨさんか？

おいっ

村長呼んでこい！

お

おう！

これはこれば

大蛇様！

村長の徳郎で

ございます

このような姿で

お恥ずかしい．．．

ポタロタ．．．

大蛇様が山を

降りられるとは

どうされたのですが？

あれが大虻様か．．．

大きいな

怖い顔．．．

ハツミ！

大蛇様に

急いでご挨拶

しようとして．．．

お見苦しい父を

お許しください

これは

恐ろしい．．．

それよりお前

頭はどうしたんだ？

慌てて家を出ようとして

柱に強くぶつけたんです

久しぶりね

ミヨさん！

ハツミさん！

ひ久しぶり

また会えるなんて

思わなかったわ！

大蛇様．．．

私初めて見た

すごく大きいのね

父さんが慌てるのも

分かった気がする

でもまさか

あんな怪我するなんて

もうっ

傷が残ったら

嫌よねえ！

あなたのせいで．．．

私は二生残る傷が

ついでいるのに！！

大蛇様

今夜は盛大に

もてなしを．．．

ありがたいか

結構だ

そうですか．．．

私はミョの家に

行くから

さあ行こう

はいっ

渉には

礼を言わなければな

え？

うちは

こっちです

私も久しぶりに

人里に下りる決心がついた

決心ですか？

ああ

人前に出るのは

緊張するものさ

あ．．．

あれが大蛇様．．．

恐ろしい．．．

だがミヨがいるから

心強いよ

ミヨは大丈夫かい？

辛い思い出のある

場所だろう

私も大蛇様がいる

から大丈夫です

またやってる

ここです！

いいじゃないでしょう

母さん

姉ちゃんが

帰ってきたよ！

さて義母に挨拶

せねばな

とはいえ一旦外で

待っていよう

いきなり驚かしたくない

分かりました

行ってきます

．．．

．．．

姉ちゃん

．．．お母さん

ただいま

ミヨだよ

お母さん．．．

．．．どうだろう

そろそろ

私も挨拶を．．．

え

大蛇様

まだちょっと．．．！

えっ

そうだったか

すまない

あっ．．．

お母さん

あのねっ

．．．．．

お母さん

そんなにも

お父さんのことが

辛いのね

母さんずっと

あんな感じなんだ

そっか．．．

．．．渉

仕事はどう？

！

辛い目に

あってるん

じゃない？

俺たちが

こんなに

辛いのは．．．

父さんが

人を殺した

からなの？

いやっ．．．

父さんも母さん。

弱いから

ずっと苦労ばかりね

私達．．．

父さん．．．

なんであんな

ことを．．．！？

おう

帰ってるって

村中が騒いでたぞ

元二さん！

お久しぶり

です！

元気そうで

よかったよ

誰だ

そいつは

おい

大蛇様．．．

この方は

昔から面倒を

見てくれてて．．

そうか

私の妻が

世話になったな

感謝する

．．．あー今日も

俺んち寄ってけ

野菜持っていきな

本当！

ありがとう

ございます

疲れてたんだな

朝から

山に登って

きたんだもんな

．．．でも

渉から聞きました

弟を気遣ってくれて

ありがとうございます

ああ．．．

そんな．．．

元二さんは

小さい頃から

私にもよく

してくれて．．

．．．俺は

清之助さんには

世話になってたんだ

父さんは

元二さんの

お兄さんを．．．

！

兄．．．喜助との

ことは

それにお前の

母さんにも．．

お前達には

関係ないことだ

幸せになっていい

元二さん．．．

．．．．．．

実は．．．兄貴が死んだとき

近くに俺もいたんだ

え？！

あの夜

俺は：

夜道を歩いていたら

声が聞こえて．．．

一人は兄のだった

陰で見えなかったが

誰かと激しく

口論してたんだ

面倒さとはごめんだと思って

俺はその場を離れた

だが翌日．．．

兄は死んだ

あのとき

俺が．．．

止めていたら．．

．．．ミヨ？

激しく口論？

あの日

私を抱いていた

父さんが？

それとも私を家において

また出かけた？

あの日父さんは

どうやって

喜助さんを．．．？

大蛇様？

それは兄が

最期に着てたもんだ

一応形見だね

ふむ．．．

どうしたんだ？

二人分の

血の匂いがする

それに

嗅いだことの

ある匂いだ

第１８話

丁寧に軟らかく

それは．．．

．．．もしいなー

というわけではないでしょうか

それは出来ないと

これは．．．

いや、そんなことですか

それでもそうですか？

うわあああ

いいでしょうか．．．お兄ちゃんは

それは．．．いいじゃないでしょうか

兄貴が最期に

着てた着物から

それって．．．

徳郎さん．．．？

嗅いだことの

ある血の匂い？

一つは兄貴のだろうな

じゃあ兄貴と

争ってたのは村長．．．？

あぁーっは

初めて嗅ぐものだが

もう一つは先程

血を流してた

男のものだ

私が分かるのは

そいつの匂いが

したことだけだ

つまり本当の

犯人は．．．

ん～～～

く．．．

あ．．．

俺寝てた．．．？

起きたのね？

慌てて

どうしたの？

ななんでも

ないよ

こんなに沢山

いいんですか？

ああ

久しぶりの

里帰りだ

うまいもん

食ってくれ

気をつけて

帰れよ

さようなら

ありがとう

ございます

あっ．．．

ミヨ．．．

．．．いや

なんでもない

母さんに

よろしくな

はい．．

．．．．．．

重いなら

私が持とうか

えっ！？

あ．．．

大丈夫です！！

すみません．．．

人見知りで

無理もない

まだ出会って

半日なんだ

年頃の友達も

いないみたいなんです

急に大人の中で仕事して．．．

父が生きてたら

こんなことには．．．

さっきの匂いの話

間違いないん

ですよね？

．．．ああ

そうですか．．

．．．少し一人に

なりたいんです

えっ

大丈夫

ですから

渉と先に

帰って

くれますか？

ミヨ

．．．姉ちゃん

どっか行ったんですか？

なら．．．今！

男同士の

話があります！

渉．．．

姉ちゃんを

返して

いただけない

でしょうか？！！

や

やっぱり

大蛇様っ

その前に気になる

ことがある

また

あとでな

待って．．．

父さんは．．．

人を

殺してなかった．．．？

父さん．．．

あれ？

ミヨじゃないか？

こんなとこで：

どうしたんだい？

ミチさん．．．

大蛇様とは

一緒じゃないのかい？

村長．．

ずっと

気がかりだったんだ

山で辛い思い

してないかい？

お前を

大蛇様に嫁がせることを

決断したのは俺だ

大蛇様のとこで

恐ろしい思いを

しているんだったら．．．

協力させてほしい

もし逃げたいなら、

手伝うよ

金も用意する

だから．．．

どこか遠くに行って

そこで幸せに

暮らすんだよ

大丈夫です！

大蛇様はすごく

優しくて

素敵な方なんです！

怖いことなんて

ないんです

私は大蛇様のところに

嫁げて幸せです

だから

大丈夫です

それじゃあ！

そうか．．．

きゃあっ！

ちっ！

なんだよ．．．！

なんでみんな

死んでくれないんだよ！

．．．やっぱり

あなたが

喜助さんを．．．！

気づいてたのか

ますます

このままじゃ

まずいな！

．．．っ！

卑怯者！

人殺し！

何もかも

あなたのせい

だったのね．．．

違う！！

殺したんじゃない！！

喜助は事故だ！！

殺すつもりはなかった！！

あいつが勝手に

死んだんだ！！

嘘だ！！人殺し！

その上父さんに罪を

なすりつけて！

私たち家族がどんな目に

あったか知ってるでしょう！！

あんたなんか最低だ！！

うるさい

うるさい

うるさい！！！

黙れ！！

俺は悪くない！！

俺を悪く言うな！！

俺だって．．．！

ずっと辛かったんだ．．．

なんて自分勝手な．．．

ま

待て！

メさん

！！？

父さん

！！？

父さん

辛かったでしょう

絶望したでしょう。

命を絶つくらい

辛かったのね

親友に裏切られて

誰も信じてくれなくて

父さん

ごめんなさいっ．．．！

くそ！！

あいつが誰かに

言いふらす前に

始末しなければ！

早く！

早く俺の．．．

平穏のために！

まさか

死ぬだなんて！

でもきっかけを作ったのは

喜助だ

よりにもよって、

俺の妻に夜這いなんか

するから出そうだ！

お前が悪いー

幸いにも

清之助が

勝手に

死んでくれた

俺の罪は

誰にも

知られずに

すんだ

何も心配することは

ない

誰にもバレない

俺も忘れればいい

なのに．．．

清之助の家族を

見るたび

思い出してしまう

俺の胸を

悪くするやつは．．．

消えでもらわなければ！

女房は良かった

すぐ気が触れてくれた

じじいも

足を悪くして寝込んで

そのまま死んでくれた

渉には辛い仕事をさせた

過労で死ぬか

逃げ出すはずなのに

ミヨは大蛇に

嫁にやった

とっとと

喰われるかと

思いきや

．．．まさか生きて戻ってきた．．．

．．．まさか

生きて戻ってきた．．．

ミヨを殺して

次は．．．渉た

あいつは子供たから

やりやすい

そうすれば．．．

は．．．

はは！

と心が

とする

！

村長

だったんだ．．．

なのに．．．

なんで行かせて

くれないんですか！！

許せない！！

俺たち家族の問題なんだ！！

邪魔しないで！！

いいから

私に任せなさい

大蛇様！！

離してよ！

はは．．．

どうしたんだ

まさか

私の妻を

探しているのか？

お前は

どうしようもない

奴だが．．．

この村一番の

幸福な男になれる

お前らが崇め奉る

山の主の一部に

なれるのだから

な

何を

あっ

あれ？

え？？？

ひっ

ぎゃあぁああ

うるさいな

あああっ

少し

黙りなさい

痛い！

痛い痛い精い！！

太い針が

全身に．．．！

食い込んでくる！！

助けてっ．．．！！

安心しなさい

お前は丁寧に

軟らかくしてから

飲み込んであげるから

ひっ．．．

ああぁぁぁあぁあああ

あああぁああ

ああぁああ

あああ

あっ．．．

ふう

渉

はいっ！

今のは私達だけの

秘密だ

．．．

いいね？

は．．．はいっ！！

ありがとう

ミヨは人影

喰うと

怒るんだ

また

叱られたあ

困る

．．．大蛇様

かっけ〜

ミヨ

渉

帰ってるか？

話が．．

いないのか？

．．．ミチさん？

！

渉！

大蛇様！

帰ってる？！！

あ．．．

元二さん？

どうしてここに

大変だ！

ミヨ！

ミチさんが

いなくなってる！

．．．え？！

第４巻に

大蛇

５００歳くらい。春生まれ。

体がでかすぎて

狩りをすると

木を薙ぎ倒して

しまうのが悩み。

水浴びとミヨと

散歩するのが

好き。

ミヨ

１８歳。冬生まれ

趣味は折り紙と細いじり。

いつか大蛇の脱皮の手伝いを

してみたいと思っている。

服皮中の皮を

剥いてみたい．．．

独身。父母、兄は死別

少年の頃から５歳年上の

ミヨの母、ミチに憧れていて、

片想いをしている。

ミョの初恋の相手

元二

３１歳。秋生まれ

物心ついた頃には甘えら

れる相手がミヨしかいな

かったためお姉ちゃんっ子。

トンポ〈特にオニヤンマ】

が好き。

美形で初対面の女性から

熱い視線をもらうことも

しばしば。しかし自分の顔は、図書館で

あまり好きではない。

夢見が悪く不眠がち、健康

２１歳。夏生まれ

東北出身。

八兵衛

８０歳くらい

春生まれ。

なんだかんだで

世話焼き（？）。

何度か離狸と

つがい、子の数

は多い。

結構な遊び人

だった過去が

ある。

お爺さん蛇。大蛇の前世の姿。

性格は暗い。永〜く生きて

最後は愛憎に溺れて

死んでしまった。ある意味

情熱的な性格でもある。

黒蛇

享年？？？

大蛇様には

瞼が無い

ん．．．

大蛇様

おはよう．．

チュ

チュン

なぜか黒蛇とは

気が合った。

仕事以外は昼寝したり

ボーッとしてることが多い。

キヌ

享年１５歳。冬生

ギャス

．．．ん？

おはよう

ミヨ

どうしたんだ？

いいえ

おはよう

ございますっ．．．

時々寝顔に

ビックリします

３巻では見ませんでしまいましたが、それまで一体幸せに

１４．１５話の登場人物、キヌは個人的に

かなりお気に入りごおまたお嬢会があれば、

描きたいです．．．。

出さないというのはまだ早いみたいで

ではでは。

いや、ここで

くださいね。

フラリーラン

．．．

ミヨの村を訪れることに、

過去と対峙すること

ふたりの絆はより深まって

狂恋の異類婚姻譚、第三巻！

しか、ミヨと大蛇は連れ立つ

天蛇が僧侶を嫌う理由

それは人数の体が異色の時代にあった

過去の因縁を乗り越え、

大蛇はミヨを愛することを解う。

フシアシクモ

最近八兵衛の可愛さに気づき始めました！

３客もどうぞよろしくお願いいたします。

大地に嫁いだ娘は

ンアシクエ

なんとか

．．．

ローカ、

大蛇に嫁いだ娘（３）

皆、フシアシクモ

２０２２年１０月１２日－発行

ｖｅｒ．００１

ＣＦｕｃｈｉａｓｈｉｋｕｍｏ２０２２

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

ＢＥＡＭＣＯＭＡＸ『大蛇に嫁いだ娘（３）』

２０２２年１０月１２日初版初刷発行

発行者「青柳昌行」

発行株式会社ＫＡＤＯＫＡＷＡ

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編集ホビー書籍編集部

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装丁円と球

．．．

ＥＯＵＫ☆★

ＷＡＬＫＥＲ