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乙嫁語り

ご嫁語り、

その

Twebridessstories

あっ、Kacru.Mori

本林薫

森薫

第九巻目次-$e-

第六十話、友だち、

第1話これからのこと」

第五十九話

第五九話「尋ね人

第五十八話

...

第五十七話

第五十六話

第五十六話「監七遊戯

第五十七話「帰りな

ポルヤ五話

はん

第五十四話

かた

『語らい後編

第五十四話「近らい〈前編〉

第五十三話

第五十二話

第十二話、ワマルはどんな人っ!!

築士話パリヤのパン

無茶、いきものがたり、

◆番外篇

きものがたり・

ヤギに頭突き

されないように

するには

に、いいですか

どうしたら

カモーラさん

高いところへ

逃げる?

これで

頭突き

できまい...

2~~~!!

コウノトリが

巣を作った

家には

コウノト!

幸せが

おとずれると

いう

まてー

逃げたニワト

幸せ.....

ロステム

ちょっと

いらっしゃい

スルキークは

いい子ね

スルキーク

よしよし

いい子だね

アラクラ

アラクラ

スルキーク

いけません!

でもアラクラは

落ち着きないのが

よくないな

スルキークは

ちょっとガンコだけど

とてもお利口ね

あと

すぐ気が散るし

甘えすぎだし

エサを

食べすぎ

るし......

スルキークは

とてもお利口だけど

ガンコなのが

玉にキズね

わかるんだ

.......

こらっ

アラクラ

ちゃんと

話をきいて

髪をひっ

ぱらない

ヒマだ

軽く入れる

アゼルー

放牧地の近くに

オオカミが

いたぞー

オオカミがいた

オオカミが

いたぞ!!

大変だ

羊が

やられてる

よかったー

まずい...

今さら

冗談だとか

言えない...

いや

あの

バイマトおねがい

バイマトって

腹立てたこととか

あんの?

あるぞ

あるぞ

アゼル

え~~~っと~~

叔父上たちの

意見なんだが

本当か?

いつだよ

おっさんたちって

言いにくいことが

あると

全部バイマトに

頼むよな

......

叔父上たちが

素直にきいて

くれるとも

思えないが..

俺から

うまいこと

伝えておこう

アゼルもかよ

.....まて

いま

思い出す

よしよし

いいこ

いいこ

めろめろ

どうしてこんな

ぷ、

いびきとねごと

いびき

かいてるわ

この子

ねごとも

多いのよ

シーリーン?

にゃーん?

ねごと?

どんな?

......

うなな

ふむーん

かわいい...

うぬー?

うねぬ~?

どっちよ

ねえ

わたしたちのこと

本当に見分けが

ついてるの!?

わたしたちが

入れかわっても

ふたりが

気付くかどうか

ふたりっきりで

まあ

だいたい

サーミ

サーム

だいたい

だいたいって

なによ

一緒にいると

バレるから

ふたりっきりで

会わないと

ならないわ

やって

みない?

いいわね

そうね

ライラ?

なによっ

ふたりっきり

入れかわって

ライラ

それは

だめよ!!

よくない

よくない

大丈夫

なあに?

.....

大丈夫よ

チュバル

そうね

どこへでも

行けるわね

★番外篇おわりゃ

パリヤさーん

★第五十二話や

はい

はい

それじゃ

行ってきます

行きます

行って

らっしゃい

お願いね

あのふたりが

お友達に

なるなんて

ねえ.....

これで

ちょっとでも

カモーラさんを

見習って

くれれば...

いっしょに

行きたいな

アミル

心の声が

もれてる

.......

パリヤさんって

いろいろな

パンを作るのが

上手だったよね?

同じもの

ばかりしか

作れなくて

え!?

よかったら

教えてね

ああ

はい

いいです

けど...

竈が

やっと直って

本当に

よかったわ

もう

いい?

んー

これも

使える?

もうちょっと

かしら

やめておいた

ほうが

いいかも

変な

ニオイ

つきそう

家の小さいのじゃ

一気に焼けない

ものねえ

こんにちは

こんにちは

カモーラさん

あらまあ

あら

パリヤさんも

いっしょに

来たの?

お友達に

なったんです

わたしたち

そうなの

......

へえ.....

そういえば

カモーラさん

お母様たちは

お元気?

はい

みんな元気

です

私この前

会ったときに

言い忘れて

たんだけど...

さすがだ

よどみない

挨拶

礼儀正しく

そつのない

受け答え

やはり

カモーラさんは

すごい

パリヤさんちも

大変だった

わよねえ

布支度も

やり直し

ですって?

早く結婚

したがって

たのに

はあ

まあ

いや...

そうですね

なんか

慣れてきたと

いいますか...

でも作り直して

前より

良くなったって

言ってたよね

そうなの?

エイホンさんちの

お婆様が

教えて下さるん

ですって

ああ

あの方

上手だものね

カモーラさんは

もう.....その

お話って

......

お話が

決まって

いるんですか

どうかなあ

お父様はもう

決めてるのかも

しれないけど

遅れるのも

困るけど

結婚の

お相手のこと?

......

パリヤさんは

お話がうまく

いってるんでしょ?

早すぎるのも

良くないって

言ってたから

そう.....

ですね

まだ

聞いてないな

でも

ちょっと

いろいろ

あって

会うのが

気まずいと

いうか...

それなら

今日焼いたパンを

持っていったら?

ちょうど

いいんじゃない?

......

お届け物に

すれば

焼きたて

だもん

まー

そうですね

それは確かに

あとで渡して

もらおうとは

思ってました

けど.....

直接

渡したほうが

いいよ

...

もうちょっと

ちゃんと

作ります

『パリヤのパン

第五十二話

いいか?

上げるぞ

はい

よし

これで

いい

お疲れ

今日は

ここまでだ

明日は

ここの隣りの

家から

始めよう

おーいウマル

.....これ

今日焼いた

ばかりです

ので...::

それでは

ちょっと

待って

.....

ありがとう

待った

待って

ごめん

いや

あの

わわ

この前

水路のところで

見かけたん

だけど...

あれは

あの時は

その

いつもは

あんなこと

しないんですが

決して

たまたま

です

たまたま

いろいろ

ありまして

.....

もしかして

本当は

あんまり

乗り気じゃ

なかった?

.....

え!?

うちの親が

どんどん話を

進めちゃったから

仕方ないと

思ってる?

あの時

すごく

元気で

楽しそうで

僕といる時は

いつも機嫌

悪そうだし

あまり

楽しそうじゃ

ないから

普段は

あんな感じ

なんだと

したら

嫌われて

たのかなと

思って

決めるのは

親だから

仕方ないとは

思うけどさ

何が

気に入らないのか

わかんないし

言いたいことが

あるなら

言えよ

師匠

大変です

不測の事態です。

師匠ー

私が

ウマルさんのことを

嫌っていると

思われた

みたいです

師匠

どうしよう

まったくの

誤解です

どうしたら

いいですか

うむ

師匠ー

これまで

いいいぃいや

そんなことは

己れでなんとか

するがよい

お.......

親が決める

ことですから

ないです

けどももも

そんな...

嫌だとしても

どうにも

ならないじゃ

ないですか

うまく

言うコツ?

そうです

カモーラさん

みたいに

うーん

どうだろう

考えて

言ってる

わけじゃ

ないから

なあ.....

でも

うまく言おうと

しなくても

いいんじゃないかな

気持ちの

伝え方は

いろいろあるし

パンを

貸して下さい

これは

私が

作りました

これは

鷹の爪

文様です

健康で

あるようにと

願いました

鷹の爪は

魔除けです

どうも

ウマルさんと

ご家族と

親戚の皆さんが

これは

タンポポです

タンポポのワタ毛は

風で運ばれます

ウマルさんたちに

良い知らせが

届くように

との想いです

ひもの

結び目というのは

ご縁で

ありますから

これは

ナワ文様です

末永く

良いご縁で

結ばれます

ようにと

つまり

ですから

決して

嫌いだ

なんてことは

そうか

ありません

なら

良かった

そちらの

ほうこそ

いいんですか

みたいなのが

その.....

相手で

女の人って

すぐ泣くじゃ

ないか

え?

まあ

そういう人も

いますけど

めそめそ

したのは

苦手だし

なんか気が

合いそう

だったし

だから君で

良かったと

思ってる

荷車だ

おう

ウマル

もうすぐ

日が暮れる

乗ってく

か?

はい

どこまで

送れば

いい?

市場の端の

溜め池の

ところに...:

そっちのは

.....

エイホンさんち

だったか?

はい

お願いします

でも

この人が

相手だったら

私は

結婚できれば、

それでいい

たぶん

もっといい

★第五十二話おわりゃ

これくらいで

いいか?

◆第五十三話◆

おう

いやいや

忙しい

忙しい

ねえ

お母さん

あの...

何?

あの人?

だから

ほらあの

...

あちらの

お家の...

あの人って

兄弟何人くらい

いるのかな?

ああ

ウマルさん?

...

私と同じ?

確か

ひとりだと

おっしゃってた

わね

そうねえ

なかなか

お子様が

育たなくて

お母様は

ウマルさんを

産んだあとに

亡くなられた

そうだし

お父様も

再婚の話が

あったみたい

だけど

親戚の方や

ご兄弟がたくさん

近くにいたから

独り身で

きてしまったと

おっしゃってた

そうよ

詳しいことは

お父様が

聞いてると

思うけど.....

なあに

パリヤ

知りたい

の?

ねえ

ちょっと

あなた

ウマルさんの

ことだけど

いいいや別に

一応知っておいた

ほうがいいかなと

思っただけで

ウマルさん

ウマルさん

ん?

なんだ?

こっち

終わったぞ

あのね

ウマルさんの

ことだけど

あの方

どんな方?

ああ

うん

いい子だぞ

あの子は

おう

助かった

よし

よし

よし

やあ

どうだい

ああ

もう少しだ

いやあ

良かったな

やっとだよ

まったくだ

家はまだ

直っていないが

仮のお店を

作って

仕事を

再開した

おや

始めたのか

父は同じ

焼き物業の

人たちと

協力して

窯を直し

じゃあ大きめの

壺を作って

もらえないかね

あら

助かるわ

ええ

ええ

はいはい

このまえの

騒ぎで

だいぶ割れて

しまって

忙しい

忙しい

お茶碗

ちょうだい

第十話「ウマルはどんな人って

それで

その...

本当に

ひとりっ子

なの?

ああ

血のつながった

兄弟は

いない

みたいだぞ

ん?

ウマルさんの

ことか?

ただ

いとこや

はとこたちと

一緒に育った

から

兄弟同然のは

多いと

言ってたな

それで!?

それで他には!?

ふーん

それで

ほかに...

やってるね

やあ

どうも

どうも

いやあ

大変だったな

時々何かしら

あるのは

仕方ないが

今回は特に

ひどかった

そういえば

おたくと縁談が

あるっていう

あの親子

まったく

あの息子さんの

ウマルだったか

よく働いて

くれてるよ

ありがたい

ことだ

そろばんが

使えるから

どこで覚えたのかと

思ったら

ああ

そうみたいだ

隊商宿を

やっていたん

だってね

ご主人が

身体を壊して

やめたと

言っていた

続けたかったから

残念だったと

おっしゃってたが

......

何を

やっているんだ

パリヤ

そうか

.....

隊商宿...

じゃあ

また

隊商宿を

やっていたのか

ああ

おう

パリヤ

もう

手伝いは

いいぞ

いや

でも

もうちょっと

やってく

やあ

やあ

あとは

やるから

そうか?

まあ

それでも

いいが

あの

ウマルって子

どうも

どうも

空を見ると

いつ雨が降るか

わかるんだと

ほお

そうですか

そんなことが

なかなか

面白い子

だねえ

誰かに

教わった

らしいが

これがまた

けっこう

当たるんだよ

ああなあかりいんちゃいい...

!!!...!!

ウマルのいる

街の話も

少し聞いたが

最近

できたそうで

........

なんでも

ずいぶん大きな

神学校が

こらパリヤ

大人の話を

邪魔するんじゃ

ない!

それとすじゃ

それと水車が子ど

好きだと

言っていたな

なんで

水車?

水車?

水車?

なんでじゃ

水車が?

聞いたん

だけどね

見てて

飽きないし

楽しくなって

自分も何か

やりたくなるから

だとさ

水車か

よし

他に何か

ないか...

パリヤ

いつまで

ここに

いるの?

お父様は

ひとりで

大丈夫よ

それよりも

お家の仕事を

手伝わないと

戻って

らっしゃい

いやでも

もうちょっと

手伝って.....

いいから

いらっしゃい

ほら

どうも

お邪魔

しました

いやいや

また

近いうちに

あら

アミルさんは

どこ?

カルルクと一緒に

街の外に

行ったわ

何しに?

弓がやっと

できたん

ですって

もう少し

ひじを上げて

下さい

左腕を

動かさないで

........

もっと

です

途中で

放さないで

もっと

最後まで

ぎゅっと

引くんです

もっと

顔のほう

まで...

アミル

もういいよ!

自分で

練習

するから!

惜しい

俺も

さすがに弓は

教えられない

からなあ

それにしても

古風なものを

始めるもんだね

銃のほうが

簡単なんじゃ

ないか?

そういう

話でも

ないか

......

僕は

もっと

もっと

強く

もっと強く

ならないと

いけないから

......

まあ

それはね

誰だって

そうだ

カルルク

だけじゃない

思ったん

ですけど

弓のほうが

いざってときに

強いのかなって

すぐ

撃てるし

続けて

撃つのも

早いし

あいたっ

なかなか

大変だな

それ

貸して

くれるか?

...!

思ったより

硬いな

アミルが

強すぎないか

これ

男の人の弓だから

これくらい

強くないとって

言って...:

これを毎日

引いていれば

相当

腕力はつく

だろうな

ただいまー

お帰り

どうだった?

アミルさんったら

ずいぶん

しょげて

帰ってきたから

何が

あったのかと

思って

私が

うるさく

言いすぎたから

まあ

大丈夫だろ

何よ

ひとごと

みたいに

カルルクさんを

怒らせて

しまったのかも

しれません

よし

じゃあ

もうひと仕事

行ってくるかな

......

お父さん

私も手伝いに

忙しく

なってきた

パリヤ

パリヤ

どこに

行くの

あなたは

いいのよ

これを

届ければ

いいんだね

そっちの

ほうが

重くない?

大丈夫です

あそこが

お父様の

新しいお店?

直って

よかったね

そうですね

どうしたの?

パリヤさん

いいいや

何か

手伝うこと

ないかなー

と.....

パリヤさんって

えらいねー

思って

別に

そういう

わけでは.....

お父様思い

なんだねー

まあ

確かに

すごいよー

えらいよー

父親がやっと

仕事に戻れた

わけですから!?

娘としても

できる限りの

ことをしたいと

思ってますし!!

おおお...

パリヤが

そんなことを

パリヤも

いつの間にか

大人になった

ものだ

ねえ

もう少し

落ち着いてからと

思っていたが、

いかんなあ

やはり早いところ

親の務めを

果たしてやらんと

明日あちらの

親御さんと

話しに行ってこよう

なんとしても

縁談を

進めなければ

相談すれば

もっと早く

話をまとめる

ことも

できるかもしれん

いいわね

パリヤ

うん

いいって

うん

◆第五十三話おわり

よくいらして

下さいました

どうぞ

策五十四話

一部らい金編

まだこちらに

居候中の身

なのですが

少しでも

話を進められ

たらと

思いまして

私も

お話できればと

思っていた

ところです

父が

縁談を進めるため

ウマルさんの親を

家に招いた

それはもちろん

大事なことで

あるから

うちを使って

もらって

かまわん

なんとかして

水車を

見に

この前

聞いた

話では

誘い

出したい

ウマルさんは

水車が

好きだという

なーとない

若い娘の

することじゃ

まあそした

あそこの娘は

嫁入り前

なのに

男と

ふたりきりで

一緒に水草を見に

せんか

出来くん

ふたりきりで

はしたな!!

親は一体

なにをして

いるのか

育てかたか

わるい

どうしたの?

パリヤさん

カモーラさんも

一緒に行けば...

世間の

うう

!!

だめだー

じゃあ

アミルさん

いやむしろ

お母さん

だめだ

だめだ

どう考えても

カモーラさんのほうが

いいに

決まってる!!

パリヤさん

今日は忙しいの?

ええまあ

ちょっと用事が

うーん

用ってほどじゃ

ないんだけど

何か

用ですか

「むにゃ、

うちの近くの家で

子猫が生まれて

5匹もいて

すっごくかわいい

みたいだから

見に

行かないかなと

思って

でも

都合悪いなら

またでいいよ

なるほど

ああいう

ふうに

誘えば

いいのか

首が長い

動物?

そう

ラクダより長くて

頭が2階まで

届くんだよ

うそだあ

くっ...

うそじゃないよ

本当だよ

私が

男なら

見に

行こう

行こう

簡単に

誘える

のに.....!!

いや

ちょっと待て

それじゃあ

そもそも

落ち着け

結婚相手に

ならない

落ち着け

私.....!!

偶然

水車の前で

会う

というのは

どうだ

ええ

そうです

このあたりで

「番大きいん

ですよ

いやいや

......

いつ来るとも

知れないものを

あら

いやだ

忘れてたわ

どう

しました?

セイレケ

ほらまゅずみ

眉墨の

しまった!

まあ

それでしたら

パリヤに

行かせますわ

たいした用事じゃ

ないのですけど

叔母様の家に

眉墨用の葉を

取りに行くといって

そのままで

これくらいは

お世話に

なっているの

ですもの

パリヤ

パリヤあなた

お使いを

頼まれて

ちょうだい

でも...

え!?

豆畑の端に

サニラさんの

叔母様が

いらっしゃるから

眉墨用の

葉を

もらってきて

ちょうだい

えー

遠い

めんど

くさい

でも.....

お客さんが

来てるから

行って

帰ったら

半日は

かかる

せっかくの

機会が...

お父様と

お話に来てるん

だから

あなたが

待ってること

ないのよ

えー

でもー

お世話に

なってるんだし

行って

らっしゃい

ほら

なにしろ

歳がいってからの

子ですし

ひとり息子でも

あるので

甘やかしているのは

承知なのですが、

良い人を

相手に選んで

やりたいと

思うのが

親心でしてな

ええ

そりゃもう

そうでしょう

とも...

あー

ところで

なにしろ

あのパリヤ

ですから

......

いや

わかり

ますよ

近所の評判も

最悪で.....

いや

常々

思っていたの

ですが

そう

バリヤを

選んで

下さったのは

一体どういう

理由で.....

ですなあ

......

親から見ても

何かと至らぬ

いやいや

親としての

カン

ですかねえ

豆畑の端まで

行けば

いいんだよな?

は...

はい...

乗れる?

大丈夫

です

まわりも

男兄弟

ばかりで

あまり

若い女性に

接してこなかった

ものですから...

いや

お嬢さんが

女性的でないと

言っているわけでは

ないのです

ただ

ウマルとは

合うのでは

ないかと

わかり

ますとも

それに

なんと

申しますか

...

見たときに

生命力というか、

力強さを

感じましてねえ

私も妻も

あまり身体が

丈夫ではなかった

からでしょうか

いやいや

それはもう

丈夫さは

折り紙つき

ですよ!

いやもし

失礼

なにせ

食事だって

人の倍は

食べますからね!

......

この道で

合ってる?

はい

よかった

え?

合って

ます

間違えたら

言って

ははは

はい

本当

ですか?

送り届ける

なら

自分が行くと

ウマルが

どこに行ったかと

思ったら

どうも

お嬢さんを

送っていった

みたいです

え?

すみません

なれなれしくて

いかんですな

女性は男性とは

違うのだから

きちんと

距離をおけと

いつも

言っているの

ですが

どうも

無礼な息子で

申し訳ない

いや

それはもう

お気遣い

ありがたいが

こちらとしても

願ったりで

いや

もちろん

節度は

大事ですが

そこまで

気に入るのは

万にひとつも

........。

いやいや

叔母さんだと

いう

家までは

遠い

行って

帰って

半日は

かかる

半日も

かかるのだ!!

★第五十四話「おわりゃ

で第五十五話「話らい〈後編〉

頼まれた

眉墨用の葉を

受け取りに

行く

ウマルさんと

ふたりで

こんな機会は

めったにない

ガタ

まずい

何か話題を

ふるのだ

ふるのだ

いや

女性のほうから

ベラベラ話して

軽いと

思われては

いけない

せっかく

ふたりでいると

いうのに

このままでは

無言で

過ごしてしまう

途中でのどが

がわくかも

水を

持ってくれば

良かったかな

よっ

僕といる時は、

......

いや別に

誤解は

解けた

とはいえ

明るくするのだ

明るく

あの時と

同じ轍を

踏んでは

いけない

笑え

あいそよく笑え

あいそよく

笑え

大丈夫ですよ

あのへんは

川があります

からね!

この顔で

いいのか!?

私おかしく

ないか!?

もう

わからない!!

そっか

.....

何か話題

何か

話題.....

........

ルキさんは

他婚について

...

布支度は

今話いいこれだ

ヤンボNO

何か

もう少し

だめだ

直接的

すぎる

当たり障りの

ない話題は

ないものか...

水車

え?

あそこに

水車が

あります!!

ウマルさんは

確か水車が

お好きでした

よね

本当だ

止まって

見に行きませんが、

水車って

いいですよね

あ.....

あ.....

私もわりと

水車が

好きでして

あああ

せっかく

せっかくの

水車が

何も

言えなかった

どなた?

まあ

サニラの

お使いで?

そうなの

わざわざ

あっさり

着いてしまった

はい...

これ

なくなったら

また取りに

いらっしゃい

こんなに

近かったっけ?

私もなかなか

顔出し

できないけど

そっちは大分

落ち着いて

きた?

はい

お茶でも

飲んでいく?

いえ...

もう

戻ります

終わった?

じゃあ

戻るか

......

はい

はい

カモーラさん

だったら

カモーラさん

だったら

どんな時でも

会話を

盛り上げて

誰からも

好かれる

......

アミルさんだって

誰に対しても

物怖じしない

それだというのに

私は

なんの歌?

あれは

あの

へえ

え!?

いいことが

あったりした

時に

歌う歌で

あああの

聞いたこと

ない

あんまり

上手くない

ですけど

歌える?

いいよ

なんか

おもしろそう

な歌だった

ここで

何があったか

言います

いいこと

他には?

他にも何か

歌ってみてよ

おもしろい

どうも

はははい

え?

えーと

......

これは

......

終わり?

......

昔のため

え!?

あっ!!

大変だ

どうしたん

ですか!?

大丈夫

ですか!?

~~...

何かの

発作

ですか?

わかんない

けど!

あそこの

木の陰に!

いや

あんまり

動かさないほうが

いいと思う!

え!?

じゃあ

でも

まずい

どうしたら

他に

誰か

いれば

誰か

呼んでくる

見てて

はい

はい

おがあさん

おがあさん

おがあさん

大丈夫

大丈夫

ですよ!

はい

ここにいます

すぐに人が

来ますからね

なんですか?

何か

言いましたか?

ちょっと

しっかり

して下さい

しっかり

★第五十五話おわりゃ

し旗熱

◆第五十六話

某日

旅の途中

野盗に

襲われる

行きました

かね?

アリさん?

わっからん

なー

頭出すな

旦那

はいっ

待ってろ

!!

やられたな

ちくしょう

ラクダと食い物

全部持ってかれ

ちまった

そんな.....

馬を

探してくる

逃げたから

そのへんに

いるはずだ

......

まさか

ここまで来て

またこんな目に

あうとは...:

最近は

出てないって

言ってたのに

運が

悪かった

......

どうしま

しょう

アリさん

......

ひとつ前の街まで

戻るしかないな

盗られたぶん

揃えなおさないと

盗られたラクダと食料を再調達する

盗られた

ラクダと食料を

再調達する

あそこまで

ですか?

ひとつ戻る

ひとつ戻る

仕方ない

ラクダがないと

話にならない

くそ

あれ

いいラクダ

だったのに

来いよ

旦那

あきらめろ

でもなあ

.....

そんなこと

言われても

なあ...

某日

草原にて

某日草原にて

巡って

井戸の使用権を

所有者と交渉

この井戸は今

使っていない

ものだろう?

何も土地ごと

寄越せと

言っている

わけではない

廻りを

整えるから

水だけ汲ませて

くれと

言っているんだ

でもなあ

......

何度も

言うようだが

放牧の折に

立ち寄って

水だけ

飲ませられれば

いい

我々が

口先だけだと

アゼル

まあ

待て

ご老人

口の上手いのは

いくらでも

いるからなあ

我々も

自前の井戸が

持てれば

それに越した

ことはない

だがこれから

冬になろうと

いうときに

人手も時間も

足りない

だから長くても

来年の春まで

使わせてもらえれば

いい

何が

心配だ?

心配と

いうか.....

いきなり

言われてもなあ

どこの誰とも

知らん者に

......

わかった

一度

我々の営地に

来てくれ

宴席をひらいて

もてなしたい

今日は

これで帰る

いずれ近く

使いを出そう

どうか?

埒が明かん

仕方

あるまい

あの手合いは

なかなか人を

信用しない

何度か

やりとりが

必要だ

井戸ひとつの

話で

......

まったくよー

やめてくれよ

アゼルよー

お前が

あのおっさん

ぶんなぐって

全部

ぶちこわしに

なるんじゃ

ないかと

ヒヤヒヤしたぜ

そんな事を

するか

うそだろ

アゼル

お前

バイマトが

いなきゃ

やってたろ

交渉が

難航する

1回休み

強くあって

ほしいと思う

気持ちも

わかるがね

男とは

いっても

まだ若い

のだから

加減して

おやりよ

某日

カルルクのために

作った弓が

強すぎたことを

知る

すみません

直します

え!?

いいよ

このままで

でも...

最初

だけだし

大丈夫

大丈夫

すぐ

慣れるよ

このままで

練習するから

......

上手に

できとる

矢じりは

つけられるん

だけど

矢羽が

難しくて

ちゃんとつけないと

まっすぐ飛ばないんだ

まあでも

えらいもんだよ

わたしゃ

弓を習おうとは

思わなかった

からねえ

あれが

弓を使えることは

知ってたが

おばあさまの

こと?

嫁いできてからは

まったく触らなく

なってたしな

そうだよ

こっちでは

狩りをする必要は

ないからねえ

ここに早く

馴染もうと

してたのかも

しれないねえ

考えると

ねえ

アミル

あのね

僕はアミルが

弓を使えるのは

アミルが

狩ってきた

肉を食べるのも

楽しいし...

その...

すごいと

思うし

だから

......

好きなように

していいんだから

...はい

はい

やめなくて

いいからね

もしかして

私のことで

何か迷惑を

かけましたか!?

え!?

狩りに行くのを

やめたほうが

いいですか!?

違う

違う

......

だからね

おばあさま

だって

こっちに来てから

使ってないし

アミルは

せっかく弓が

上手いのに

使わなく

なっちゃったら

もったいないなと

思って

......

うーん

おばあさまは

やめろと言われて

やめたわけじゃ

ないと

思いますよ

狩りをしなくても

食べるものが

あるのは

いいことです

でも...

そうですね

続けますよ

カルルクさんと

一緒に

狩りに行きたい

ですから

それを

知って

うれしい

ふたつ進む

◆第五十六話「おわりゃ

ウマルさんと

お使いに出た

帰り道

道で倒れている

婦人を

見つける

泣く子供

意識は

ない

★第五十七話◆

聞こえ

ますか!?

しっかり

してください!!

どこだ

様子は!?

あの

あの

さっきまで

意識があったん

ですが

これに

乗せろ

運ぶぞ

今急に

気を失って

しまって

呼んでも

反応なくて

ですね

いやでも

息はしてる

みたいで

一体

どうしたの!?

しっかり

してちょうだい

〜〜〜...~~~

横に置け

そ〜〜〜っ〜〜

頭を

落とすな

私よ

わかる!?

僕たちが

見つけた時は

もう倒れてて

たぶん

そんなに時間は

経ってなかったと

思うんだけど...

はいっ

すぐだったと

思います

だいぶ

落ち着いた

みたい

もう

大丈夫だと

思うわ

まあ

そう

よかった

でも本当に

ありがとう

見つけてくれて

よかったわ

よかった

........。

倒れることは

よくあるんですが?

そうねえ

前にも

1度

あったから

持病なのかも

しれないわ

ところで

あなたたち

どこから

来たの?

これから

食事を作るから

食べていったら?

あ!

そうだ

用事を

頼まれてて

え!?

街から

来たの?

うーん

だいぶ暮れて

来ちゃったわよ

今から帰ると

間に合わないんじゃ

ないの?

泊まって

いったら?

でも

父さんたち

心配してるかも

しれないし

夜道はまっくらで

あぶないですし

畑に落ちるかも

しれないし

そうしま

せんか!?

物盗りだって

出るかも...

じゃあ

明日の朝

帰ります

そうね

そうか

そうしたほうが

いいかも

しれないわ

馬を

解かないと

てっ

手伝い

ます!!

◆第五十七話「月

さあ

食べてくれ

しかし

本当に

助かった

あのまま

誰も通らなかったら

どうなっていたか

あの...

......

びっくりした

どうしたん

ですか?

ここに

来る時に

......でも

わかんないから

いいや

暗いし

どこか割れた

ような音が

したんだけど

帰る途中で

動かなくなったら

困るなと思って

明日

明るくなってから

調べてみる

起こした?

いえ...

まだ

寝てなかった

だけで

そうか

おやすみ

はい

おやすみ

なさい

生まれつきで

どうしても

身体の弱い人って

いるから

あの人も

たぶん

そうなんだと

思う

かわいそう

だよな

何も悪く

ないのにさ

母さんも

しょっちゅう

身体を壊して

たって

言ってたし

それで結局

ダメだったん

だけど

やっぱり

その...

わかんないな

淋しい

ですか?

覚えて

ないし

でも

生きてて

欲しかったとは

思う

すごいな!

水車は

水受け板の

幅を広く

すると

強くなるんだ

いいよな

水車を

作るんですか?

あれだと

水を上げて

小麦を挽く

だけだろ

そのうち

こういうのを

作りたいん

だよな

いくつか

組み合わせれば

レンガを作ったりも

できると思うんだ

水を

上から掛ける

形にすれば

もっとよく

回るから

たとえば

あそこの

桁を外して

あの

聞いて

いただきたい

ことが

あるのですが

なに?

あのですね

言え

言うのだ!!

言うのだ!!

このたびは

ご縁があって

お話が進んで

いるわけですが

ウマルさんも

ご存じの

とおり

つまり

その.....

持参品が

揃わないことには

どうにも

ですが

私と

しても

すぐにとは

いかない状況

でして

できることなら

ぜひとも

ウマルさんと

けっこん

したいと

思ってまして!!

私と

しては

つきましては

布支度が

終わるまで

なんとか待って

いただけない

でしょうか!?

うん

わかった

いいよ

本当

ですか?

あの

大丈夫

けっこう

かかると

思うんですけど

本当

ですか?

本当に

本当ですか?

......

責任

とるから!

うわ

倒れた

そんな

ああ

神様

世の中は

寛大です

いや

ウマルさんが

寛大です

有り難い

ちょっと

起きてよ

頼むよ

◆第五十七話「おわりゃ

★第五十八話♦

はひ

乗れる?

悪かったよ

いきなり

.....して

は.....

大丈夫で

ありますです

ますです

怒ってる?

おおお

怒ってないで

ありますです

それなら

いいけど

いま何か

音がした?

わー

ヴヒッ

なんだ

なんだ!?

車輪が

待て

待て

止まれ

◆第五十八話一阪

うわ早く

車軸が

折れてる

まだ

家まで

だいぶあるのに

どう

しよう

まずいな

これ

え!?

じゃあ

ここから

歩きですか?

歩くっ

たって

遠いし

誰か

通るまで

待つか.....

そうだ

それなら

馬に乗って

何?

いや

いやいや

いやいや

なんでも

ないです

はっ

もしくは

順番に

乗って

いくとか

いやでも

いいよ

なんとか

直してみる

なにか代わりの

棒があれば...

代わりの

棒ですね

探して

きます

折れたのは

車軸だけ

なんだから

え?

うわ

早い

これ

これは

どうですか!?

使えるんじゃ

ないですか!?

これ

代わりに

なりますよね!?

いた!

あーうん

いいかも

やってみる

ナタが

あれば

よかった

あぶない

大丈夫です

大丈夫です

どうぞ

わたくし

丈夫に

できてますので

行きましょう

早く直して

帰らないと

頭から

落ちてたけど

いやいや

たいしたこと

ありませんよ

これくらい

こんな

もんか

どうしよう

車輪つけるのに

持ち上げないと

持ち上げれば

いいんですね

ちょっと

ゆがんでるん

だよな

任せて

下さい

女の人には

ムリだよ!

ふぐぬううう

......

おおおね...

わー

あぶない

すげえ!

このへん

ですか?

入った

もうちょっと

上!

下ろすよ

休む?

いやいや

平気ですよ

あと

もう片方

だけですね

なんだ

簡単じゃ

ないですか

よし

できた

な......

幅も

ちょうどいい

直り

ましたね!

そりゃ

こんなことも

あろうかと

いい木が

見つかって

よかった

木だって

用意してたに

決まってますよ

ははは

君は本当に

おもしろいな!

え!?

何か私

まずかった

ですか!?

ううん

いいよ!

すごく

いい!

はあ...

よし

引いてみるか

そら

行け

軸が

ゆがんでるから

うまく回るか

わかんないけど

行け

行け

わわわ

だめだ

あばれる

おーい!

どうした!?

途中で

車軸が

折れて

なんだって!?

どこだ?

つながってる

じゃないか

探しに来て

くれたん

ですか?

そうだよ

帰って

こないから

みんな心配してる

無事で

よかった

けどな

これ仮軸つけっ

つけたのか

よかった

これ

ウマル

まったく

お前は...

心配させる

ようなこと

しおって

お嬢さんに

もしものことが

あったら.....

まあまあ

お手

やわらかに

これ

聞いとるのか

ウマル

聞いてるよ

ごめんなさい

でも

仕方が

なかったん

だよ

途中で

人が

倒れてて

何?

なんだそれは

そうです

そうなんです

第五十八話おわり

第五十九話

・第五九話「尋ね人」

どうも

こんにちは

やあ

どうした?

ちょっと

人を探して

いるんですが

うちの家内が

この前

道で倒れた時に

私は出てたので

後から聞いたの

ですが

命の恩人だし

これはなんとしても

お礼を言わなくては

と思いまして

へえ

通りがかりの

人に

助けてもらったん

です

誰だい?

それが

名前を聞いて

いなかったらしくて

町の人だってことは

確かなんですが

多分

若い兄妹だと

思います

兄妹

わかりますか?

誰か

心当たりあるか

聞いてみるか

どしたあ?

おう

この人が

人を探している

そうなんだが...

兄妹ねえ

あそこの

家かもしれん

ちょっと

呼んでこい

なんだ?

この

ふたりか?

顔も名前も

わかんないんじゃ

なあ...

私は直接

会ってないし

もう少し

若い人だと

.....

家内も

あまり顔を

覚えてないと

言うので......

とにかく

助けたことは

確かなんだ

探せ

探せ

夢じゃ

なければ

いるはずだ

兄妹

兄妹

なあ.....

お前たちか?

行って

ないよな

違う

わね

お前たち?

知らない

やってない

です!

まさか

このふたり!?

ない

ない

ないー

うーん

誰だ

いったい

どうしたん

ですか?

この人たちが

人を探してるん

だと

道で倒れた時に

助けてもらって

......

え?

あ!

それって

...

いやいや

あなたたち

でしたか

見つかって

よかった

いやでも

勘違い

してました

ふたりだけ

だったし

仲良さそう

だったから

兄妹だろうと

聞いた通りに

信じてしまい

まして

...

ウウウ

ウマル

別に

なにも

お前まさか

めったなことを

いつも通りに

してたよ

........

してないし

お礼です

どうぞ

もらって

ください

すみません

これひとつしか

持って

こなかったの

ですが

いやこれは

どうも

本当に

この前は

お礼を

言えなくて

すみません

本当に

ありがとう

ございました

......

はい

助かり

ました

あー

誤解が

あるかも

しれないので

申し上げて

おきますが

本来

結婚前の

男女が

ふたりで

出歩くなど

あたりまえの

ことですから

ところで

あっては

ならない

ことです

ええそれは

もちろん

ですが

このふたり

いずれ

結婚する

ことが

決まって

いまして

つまり

許嫁と

ええ

そうですね

言って

よいです

かな?

ぜひとも

ですから

決して

道義に

外れている

わけでは

なく

そうです

ちょっと

自覚が

甘いところは

ありましたが

間違った

ことは

して

いないと

そうでしたか

それなら

いいなずけ

.....

いいなずけ

◆第五十九話「おわりゃ

◆第六十話◆

カモーラさんが

友達を連れて

パリヤのところへ

やってきた

パリヤさんは今

布支度が

大変だと

聞いたので

よかったら

一緒に

やりませんか?

まあ

ありがとう

パリヤの

ために

そうよ

パリヤ

ひとりで

やるより

楽しいと

思いますし

これから

大きなものも

作らなきゃ

いけないん

だから

用事は

私が全部

引き受け

ますから

パリヤさんは

布支度だけ

してて下さい

もう少し

急がないと

カイヤちゃんは

何作ってるの?

なべしきー

できたら

ひいお婆ちゃんに

あげるんだー

パリヤさんの

それは

何?

あー

これは

枕に

なるはずです

そうなんだー

色が

きれい

だねー

模様が

すてき

はあ

どうも

あの.....

パリヤさん

せっかくなら

みんなで

おしゃべりしながら

やったほうが

私もしかして

ひとりで

盛り上がっちゃった

かな?

迷惑

だった?

楽しいかなと

思ったんだけど

いや

いやいや

いや

むしろ

有り難いです

本当に

有り難い

です

迷惑なんてこと

ないです

そうか

有り難いん

ですけど

......

それなら

よかった

.......

そうなの?

パリヤさんは

刺繍をすると

イライラする

そうです

いやまあ

その...

そういう時も

あるわけで

......

そうなんだ

...

私も本当は

料理とか

他のことをしている

ほうが楽しいし

パリヤさんの

気持ち

わかるわ

ずっと同じことの

繰り返しだと

飽きてくるのよね

そう

そう

こう

丸めて捨てたく

なるわよね

そうそう

そう

そうなん

ですよ

そう

だったの?

おしゃべりしたい

だけの時でも

何かしてないと

遊んでるって

思われるし

でもいつも

一緒にやろうって

言ってくるじゃない

.......

だって

ひとりじゃ

絶対

やりたく

ないもの

だからね

そうすると

勝手に動いて

くれるのよね

話してると

手が止まり

ませんか?

話しながら

手のことは

別の生き物だと

思うの

そんなに

難しい話

しないもの

そうだねー

妹の話

とかね

大丈夫よ

ねえ?

「大事な

...

一発六十話。友だちと

布支度は

あとどれくらい

残ってるの?

どのくらいと

いうか.....

だいぶ

そうかあ

.....

かなり

......

......

それじゃ

よけいに

大変だね

大丈夫だよ

「話にやろう

あのー

パリヤさんの

お相手って

どんな人?

カッカッコイン

え......!?

どうって...!?

会ったこと

あるのよね?

初めて見たとき

どう思った!?

お父様に

どんな人がいいか

聞かれた?

会ったときに

何を話すの?

えええーと

......

いやまあ

その......

もー

みんなー

あんまり

聞いたら

パリヤさんも

困るよー

それで

その

最初は

どう思ったの?

......

あああ

明るい人

だなーと...

明るい

人!?

明るい

人!

いいなー

あなたは

どんな人が

いい?

うーん

強くて

男らしい人?

楽しそう

ですね

はい

どうぞ

私も一緒に

やっても

いいですか?

アミルさんの

それは

なんですか?

これですか?

帽子です

帽子?

誰に

あげるん

ですか?

そんなの

旦那様に

決まってる

でしょ

そうか

いいなー

仲がいいん

ですね

帽子

やだな

私も早く

帽子を

あげるような

人が

ほしいです

でも

パリヤさんって

わりと

おもしろい人

だったんだねー

あんまり

話しかけて

欲しく

ないのかと

思ってた

うん

いつも

機嫌悪そう

だったし

すごく反応

キツいから

いやいやぃや

そんな

ことは

怒ってるの

かなーって

ティレケさんも

そう思います

よね?

ないです

そんなことは

はい

パリヤさんは

優しくて

いい人ですよ

カモーラ

さんも

パリヤさんは

強くて

すごいし

話すと

いい人だなーって

思うのよ

カモーラ

さんは

わたしも

お茶の

おかわりを

どうぞ

とても

やさしくて

親切で

いい人だと

思ってます

あと

お茶菓子も

口の

過ぎるところは

ありますけど

ちょっと

お母さん

やめてよ

パリヤに

こんなに

お友達が

できるなんて

どうか

仲良くしてやって

くださいね

じゃあ

明日もまた

ここで

当分は

みんなで

やろうよ

またねー

また

明日

パリヤさんは

食事の用意を

しなくても

いいですよ

布支度を

していて

ください

あー

なんだな

パリヤ

お前も一応

年頃の娘

なのだから

軽率な行動は

控えてだな

縁談が

まとまるのは

めでたいことでは

あるが

父親どうしの

話し合いは

今でも続いている

次はお互いの

親戚を交えて

話そうという

ことだ

ウマルさんとは

たまに会えば

会釈をする

それでも

うれしい

どこまで

できた?

まだ

これだけ

なのね

あと袋物と

敷物と上着と

このあとは

壁掛けで

親戚を

呼ばなきゃ

ならないし

布支度は

遅々として

進まない

布団飾りに

座布団に

とにかく

そろえないと

お嫁に

行けないの

だから

まだまだ

あるわね

がんばって!

いざとなれば

お母さんも

手伝うわ!

~~~......

私は本当に

結婚できるの

だろうか

大丈夫だよー

できるよ

パリヤさん

なら

いやでも

かなり

不安に

なってきました

ねえ

確かに

みんなで

やれば

早いわね

みんなで

やっちゃ

おうか

それなら

私もやる

みんなで

うまく

合わせてさ

大丈夫

ばれない

ばれない

パリヤさん

泣いて

ますか

そんな

ことは

みんな

やさしい

何?

あの

あのですね

今日の夕暮れ前に

裏の溜め池の

ところまで

来て

もらえますか?

わかった

......

それだけ

ですので

★第六十話おわりや

◆第六十一話◆

用事って

何?

これを

...

これ

よかったら

もらって

ください!

これ

作ったんだ?

ありがとう

どう

はい

......

いたしまして

ちょっと

待ってて

もう

いいよ

ちょうど

いい

ありがとう

......

はいっ

天気工論これからのことを

こっちだ

いや

そこじゃない

それは全部

向こうに

よかった

なあ

これで

ひと安心だ

やあ

出来たねえ

最後に

なってしまって

悪かったね

近いうちに

新築祝いの

宴会を

やりますので

来てください

いやいや

仕方ない

ですよ

それは

ぜひ

今度は

お祝いを

持ってくるよ

襲撃を

受けてから

長らく

壊れたままに

なっていた

実家の

建て直しが

完成した

実家の建て直しが完成した

これ

手伝い

なさい

りっぱな

台所

よかった

わあ

ごめんなさい

お宅が

使いづらかった

わけじゃないの

ですけど...

これでやっと

思い切り

料理ができます

わね

いいん

ですのよ

やっぱり

ほかの家の

台所は

違います

ものねえ

いいお家が

出来て

よかったですね

これまで

その

アミルさん

お世話に

なりました

これからも

いつでも

来てくださいね

パリヤさんとは

お友達ですから

私も

楽しかった

ですよ

やあ

広くなった

ねえ

これで

人も増やせる

それなら

うちの息子を

使ってやって

くれないか

働き口を

探しててね

ウソは

つかんと

思うよ

お願い

します

そりゃ

また

願ったり

だが...

ひっかかれ

ないよう

気をつけて

まだ

子供

だから

がわいいねー

かわいい

うちで

飼いたいな

もらって

くれる?

乳ばなれ

してるから

もう大丈夫よ

あなたのところ

鳥がいっぱい

いるじゃない

猫は

あぶないわ

うーん

そうなん

だけど...

え!?

うちですか?

いやでも

うちは

私も

いつまで

いるか

パリヤさんの

ところで

飼ってみたら?

父親の

仕事場も

あるし...:

猫?

いいんじゃ

ない?

まあ

いても

いいんじゃ

ないか?

エサはお肉を

やわらかく

ゆでて

いたずらされると

困るものは

表に出さない

ようにね

なんだ

なんだ

どうした

お前は

よし

よし

かわいい

わねー

どうも

遅くなって

みんな

来てるよ

そっちは

できたか?

もう

少しだ

どうも

今まで

お世話に

なりました

礼には

およばん

これで

なんとか

落ち着ける

困ったときは

お互い様だ

隊商宿を

やりたいんだ

昔うちが

やってたんだけど

隊商宿

ですか?

だから

もう一度

やりたいんだ

父さんが

身体こわして

やめちゃって

いろいろな人が

来ていろんな

話が聞けたし

いろいろ

教えてもらって

楽しかった

自分で隊商か

流しの職人を

やるのも

考えたけど

そう

ですね

宿なら

何か別の仕事と

一緒に出来るだろ

技師

とかさ

父さん

ひとりだし

置いて

いけないし

いいですね

それは

とてもいいと

思います

ぜひ

やりま

しょうよ

それなら

私は

パンを

焼きますよ!

宿だったら

パンがたくさん

売れますし

まかせて

ください

それ

いいな!

あのパンなら

売れるよな

奥様

パリヤを

見ません

でした?

いや

ウマルを

見ません

でしたかな?

いや

...

ああ

そこかね

あとがき

こんにちは

こんにちは

毎度おなじみ

森薫です

まあまだ

結婚してないん

ですけど

『乙嫁語り』

9巻!!

リニア新幹線は

日罷とかファルコンみたいで

か、こいい

ここまで

読んで下さって

ありがとう

ございます!!

どうなることやらと

大読者の方に)危ぶまれた

パリヤ編もひとまずは

これまで

まずまずの

結果といった

ところでしょうか!?

さて9巻と

いうことで

今回はあとかきも

指量5ページ!!

お子さん

な~

関係!!

占うわなくてもいい

余計なことも

色々と書いて

いきましょう!

ちなみに受けた

後書きが

増えるのは

連載中の

減べージとかで

ページ数が

中途半端に

なった時

そしてね

上言わなくて

...マジだん。

◇四コマ

さて

ここからは

ちょっとこまかく

各話についての

解説&感想そ!

番外驚いきものがたり

子ヤギは

かわいい!

子供のときに

かぎっていえば

子羊よりかわいい!!

大人になって

かわいいのは羊だと

思うんですけどねー

いきなり

感想ですね

ヤギはやくちゃなイメージ

コウノトリは

人里近くに

巣を作るので

昔話にも

よく出てくる

中央アジアでは

とても親しまれて

いる島です

ちなみに

コウノトリが

子供を運んで

くるというのは

ヨーロッパのみの

言いつたえ

それと

今さらですが、

この3人について

中央アジアには

特にない

ジョルクだけ

服が違うのは

父ちか母方かの

差です

バイマトの方か

年上なのですが

遊牧社会は

年功序列ではなく、

とて全なる

実力士義

そのため

アゼルのほうか

立場は上です。

力が支配する

遊牧社会の中では

バイマトはちょっと

穏やかすぎるかも

52話『ハリヤのハ

あらそいよくない

中央アジアの

パンは

おいしい!

王ネギを練り込んだほんのり甘いんじゃとか

なかでも

有名なのは

「サマルカンドのナン」

「新潟魚沼産

コシヒカリ」や

「鞠の酒」のような

地域の特産品に

なっています

川之を食べる時の

お作法講座

Windows

バンを地面にそのまま、

密鳴いてはいけません

敷物を

ハンくずか

落ちたら

拾って食べ

ましょう

ナイフを使わず、

手でちぎって

食べましょう

53話『ウマルはどくなん?』

ハリヤヒ

カモーラさんが

運んでいるのは

クルトという

固いチーズ

ちなみに

お味ほ...

保存食なので

塩気が強く

風味もかなり

独特です

片頭粉を固めて作った様子じゃ...

慣れればこれか

クセになるん

ですけどね

○お酒のつまみっぽくて

おいしい

慣れた

フィンランドの

サルミアッキも

イギリスのスマイ

マーマイトも

わたくしわりと

味覚は柔軟な

ほうです

いやいわりとイケる

比出話「語られる可愛い

眉重の葉は

5巻で双子が

塗ってたもの

葉をもんでジナをしぼる

ウスマという

話の一種で

計は顔色ですか

酸化すると

黒くなります

なに

なんか今回

マジメすぎて

不安に

56話『盤上遊戯』

要は双六

ですね

ネームがいる

3っ戻る

双六の起源は

紀元前1六80年頃

イラクにまで

さかのぼります

中央アジアでは

昔から

バックギャモンか

人気

そして...

久々に出てきたと

思ったら

ひどい目にあう

スミスニ行

なにしろ草原は

厳しい土地柄

より

弱肉強食と

いいますか

実力支配と

いいますか

あるところから

頂くのはあたりまえ

牧狆交

...ああの人生を殺すの

...そんなことじゃないか

もちろん相手も

武装しているので

そう簡単では

ないのですけどね

番犬ー

5話

車軸にかきらず、

この辺の地域で

よく使われるのは

ヤナギの木

まっすぐで

しなりに強く

丈夫

遊牧民のユルタの

骨組みにも使われます。

59話『尋ね人』

お主産を渡したら

あれをもらって

悪いので

お返しを返したら、

向こうもまた

返してきて

止め時が

わからないなんて

笑い話が

ありますか

中央アシアにも

お返しの文化は

もちろんある

というか

世界中に

ある

どちらかというと

物よりお客として

招待することが

多いですけどね

『友だち』

60話

パリヤさんに

友だちが

増えるの巻

彼女たちは

カモーラさんより

少し年下

結婚はまだ先の

話ではありますが、

興味は

ある!!

めちゃくちゃ

ある!!

最大関心事と

いってもいい!!

こうなの

どうなの

61話『これからのこと』

パリヤは

客商売に

死ぬほど

向かなさそう

なのに

気軽に

約束してしまって

大丈夫なのか

そもそも

布仕度も

おわっていた

ハリヤが作った

帽子のこれは

「ふたつの牡羊の

角」女様

限りなく

記号化

原形が

わからない

羽冠ナ

アミルがぬた

これは

「鳥の羽根と

鉤几」文様

わがはいは

ネコである

名は

まだない

いずれパリヤがっす

つけるであろう

さて

次巻は

ここらでちょっと

街を出て

草原の

アゼルたちを

おっかけてみたいと

思います

あと

アミルと

カルルクと

スミスたちの

こととか

今まで

意外とまともに

描いてなかった

牧畜の話

とかも

描いて

いきたいです

今巻も

お楽しみ

頂けたら

うれしいです

それでは

また

次巻で!!

お会い

お会いできることを願っ...

イタイイルイイギー

おしまい

電子版・ビームコミックス

乙嫁語り9巻

著者/森薫

2016年12月15日・発行

©2016KaoruMori

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

ビームコミックス『乙嫁語り9巻』

2016年12月15日初版発行

発行人・青柳昌行、

発行・株式会社KADOKAVA

〒102-8177東京都千代田区富士見2-13-3.

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編編

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装丁。内田圭祐(8822DEXGV)

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