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王様ラ
【電子書籍版】
>キング
十日草輔
登場人物
え
ボッスン
ベビン
ボッ
カケ
アピー
ドーマス
ヒリング
ダイダ
王様ランキングとは
高名な騎士を
数多く従え
国民が多く
町が発展している
なにより
え
王様自身が
勇者のごとく
強いこと!
じょうけん
それらを条件に
各国の王様を
ランキングした
ものである
第1話
なんだい
あれは?
なんだあんた
旅の人かい?
あれは
この国の
第一王子の
ボッジ王子さ
あれが王子?
いつもどこかに
出かけては
ああやってパンツ一丁で
城に戻るのさ
大方どこかで
追いはぎにでも
あっているんだろう
でも笑顔
だったぞ?
バカなのさ
それに
王子と
言っても
あいつは
特殊さね
耳が聞こえ
ないから
口も利け
ない
耳が
聞こえない?
ダメ王子って
奴だ
しかも
子供用の剣すら
まともに振れないほど
非力だそうだ
ここは
ボッス王国
王が病に倒れ
まだ幼い王子
二人のどちらが
次期王になる
のか注目され
ていた
亡くなった
前王妃の息子
ボッジ王子は
口も利けず
非力なことから
家来や民衆からの
信望は薄かった
...
かたや第二王子の
ダイダは大人顔負け
の剣術を持ち
皆から人気が高く
次期国王に推す声が
多かった
少しさかのぼり
裸になる前の
ボッジ王子
ひよ!
ひよい
さぁ
スズッ
ズズス
なんだ
お前は?
おい待て
シュシュッ
待てと言っている
だろうが
見かけねえ
顔だな.....
それに
そのおうかん
王冠
もの
何者だ?
おい人が
聞いている
のに無視か?
ふん
まあ
いいさ
身なりから
かなり金を
持ってそうだな
さあ金出しな
命が惜しかった
らな!
あ.....
う...
あう...
何言ってるか
わからねえよ
金ね
出しな
ううあ
うあう
...
......
なんだお前
口が利けないのか
でもオレの
言ってる
ことはわかる
らしいな
オレの口の動きで
何を言ってるか
わかる読唇術って
やつだな
あうあう!
よく
わかるね
スゴイだと
まあな!
......
そんなこたあ
どうでも
いいんだよおねだ
有り金出せって
んだよ!
あう
あう
なんだとう金
持ってねえのかっ
あう
あう
僕の言ってること
わかるのだと?
そうだな
なぜだか不明だが
わかるな......
......
んなこた
どーでもいい
お前の
着てるもの
高そうだな
ヌギ
素直で
良いぞ
全部脱いで
置いてけ
こんなの
お前には
痛くもかゆくも
ないだろう
それで
貧乏人の
オレが
助かるんだ
お前はいいこと
してんだぞ!
あう
お前見込み
あるじゃ
ねえか
よし
明日も
高価なもの
持って来い
オレを
助けろ
あう
よし
いい返事だ
いいか
このことは
誰にも
言うんじゃ
ねえぞ
あう
アホな
ガキが
いたもん
だ...
よし
行け
たたた
王子!
王国
四天王であり
剣術指南役の
ドーマス
何ですか
その格好は?
王子!
次の日
も、
やるじゃ
ねえか
お前の服は高く
売れるからな
すげえ
助かるぜ!
お前まえ
名前は?
おっいぇ
ボッジ
か!
オレは
カゲだ
あーえ
あええ
無理
すんな
明日も
頼むぜ
ボッジ
あう
こうして
いつの間にか
これがボッジ王子の
日課となった
そして何日か
たったある日
...
なんだ
お前あの城の
王子だった
のか
じゃあ
将来は
王様かあ
あう
あうっ
あう
あうっ
そんで
世界一立派な
王様になるだあ?
ぎゃはははお前がか?
ぎゃははは
お前がか?
なれるわけ
ないじゃないか
耳も聞こえず
口もきけないのに
お前は
本当に
バカだなあ
なんだよ
それでも
なるってか?
あう
あう
あうっ
わかったよ
王になって
遊んで暮らせる
世の中を
作ってくれよ
ははは
気長に
待ってるぜ
あうっ
カゲは
ボッジに少し
興味をもった
そして後を
つけてみる
ことにした
うえっ
町ん中を
裸で帰るのか
こいつ.....
まあ...
オレのせい
なんだけど
...
あーあ
笑われてら
なんだあん
うわあ...
本人満面の
笑顔じゃないか
ハハハと
第2話
王子
またいじめ
られたの?
大丈夫よ
あなたは強い子
たくさんの
嫌なことを
乗り越えていける
約束
そしてあなたは
...わいい
世界一立派な
おう
王様にならなきゃね
最近毎日
裸で見る
わよ
あれが次期
王様だと
思うと不安
になるよ
王子様は何を
お考えなの
かしら...
?
なんで裸なの?
あなた
聞いたっ
なんでっ
ガキ供に
捕まってら
こら
こら
王子様は
耳が聞こえ
ないんだから
質問には答え
られないよ
耳が
聞こえ
ないの?
えっ
何で
聞こえ
ないの?
耳は付い
てるじゃ
ない
耳くそがつまって
いるのか?
耳は付いて
いても聞こえ
ない人もいる
んです
くわしくは
わからないけど
病気とかで...
...
じゃあ
悪口言っても
わからないの
かな?
ばーか
ばーか
アホー
アホー
.......
本当に
聞こえない
みたいだな
うん
こら
こら
ねえ
あなた何か
しゃべって
みてよ
しゃべれない
のかーっ
あうぁぅあ
こんにちは
キャハハハ
あう
あう
だって
何
言ってるか
わかん
ないよ
あっ
逃げた
かわいそう
しゃべれ
ないんだ
あいつ
しゃべれないなら
しゃべれないって
言えよーっ
バカ
言うな
ヒュッ
こいつ
こんなとこに
住んでんのか
怒りが湧いて
くるな!
おい
また王子が
裸だぜ
情け
ねえなあ
本人は自分の
バカさが全く
わかってない
んだろうな
幸せだよ
しかし
兵士の陰口が
ひどいな
当の本人は
笑顔で
たくましいね
アホだろ
王妃ヒリング
(第二王子
ダイダの実母〉
本当に
裸で出歩いて
いるなんて
四天王
『王の槍
アピス
噂には聞いて
いたけれど
四天王
『ソード
マスター」
ドーマス
王国騎士
四天王
『王妃の盾』
ドルーシ
ほうそう
法相
サンデオ
いったい
どういうこと
かしら?
ボッジ王子
んた
まあ大方
追いはぎにでも
あったんでしょう
......
ドーマス
そいつを
捕まえ
なさい
死刑に
するから
はっ
わかり
ました
あた
あら何?
違うの?
あなた
自分がしていること
わかってる?
一人遊び
ですって?
そんな一人遊びが
ありますかっ!
それなら
もっと問題よ
マス
私たちの威厳を傷つけ
王国のまとまりを
傷つけているのよ。
国の
治安を
乱して
いるの!
本当なら
大犯罪で
死刑よ!
おうひき
王妃様
法があり
ますので
そう簡単には
死刑に
できません
だまらっしゃいっ!!
......
すみません
ったく
でもこれで
はっきり
しました
この子には
王になる
資格がないって
ことが!
訳さなく
ていい!
ダイダの
方が百倍
王にふさ
わしいわ
はいそう
存じますが?
ん?
ふん
あらこの子
ショックを
受けてるみたい
だけど聞こえ
ないはずよね?
行く
わよ
なんであの子が
第一王子でダイダが
第二王子なのかしら
はやく法律
作りなさいよ
そんな
無茶な
あなた私に
逆らって
ばかりね
死刑に
するわよ
実力主義に
してほしいわ
ひ
あなた
服装乱れてる
カタビラは
めくらない
死刑に
するわよ!
すみません
なんだ
あの女は?
あんなの
王妃にするなんて
王もろくでも
ないな
王子
王が
お呼び
でしたよ
着替えて
すぐ行って
ください
ポタッ
あいつ...
ずっと
平気な
振りして
我慢して
たのか
かいいち
ぼくは世界二
立派な
王様に
なるんだ
ヤヤハハハ
服よこせ
追いはぎ
じゃないの?
!
オレの事
キラキラ
した目で
うれしそうに
見てたな
オレの
バカッ
バカッ
そんな
あいつを
オレは
バカにして
......
いてて
よしっ
決めた!
オレだけは
どんな時も
お前の味方に
なってやるぜ!
そうと
決まれば
善は急げだ!
ってあれ?
あいつ
どこ行った?
!
王の間
??
どん
入れ
王様
ランキング7位
ボッス王
来たか
ボッス王
第3話
この人物が
王国を作る前
ここは本当に
小さな町がある
だけだった
それは突然の
出来事だった
突然に村は
数匹の魔物に
おっ
襲われた
たたか
むらび
村人は懸命に戦い
多くの犠牲を
出しながらも
追い払ったが...
それは絶望の
始まりでしか
なかった...
野を隠すほどの
魔物の大群を
見たとき
村人たちは
自らの運命を
のろった...?
その男は
どこからともなく
突然に現れた
...
大木のような
こん棒と巨大な
斧を手に
迷いもせず
魔物の群れに
向かって行った
その戦い方は
ん
まさに圧巻
だった
守りを捨て
受ける傷は
深く数知れない
しかし
男は全く怯まず
決して
退かなかった
魔物は
恐怖した
魔物は散り
散りに逃げ
男は大将首を
あげた
男の戦いを見た
村人たちはあれは
人間ではないと
感じた......
しかし
男への感謝は
それ以上に
深いものだった
そして戦いを
終えた男は
自信に溢れ
慈愛に満ち
ており人を
惹きつけた
はい
これが
ボッス王国の
始まりだった
四天王
へビ使いのベビン
ダイダの剣術指南役
いや、それはいいのですが、
宰相
ソリー
ボッジ
お前は最近
裸で歩き周って
いるらしいな
どういう
ことだ?
ワシたち王族は
民の心の
よりどころで
なくてはならない
不安にさせて
何の得がある
手話
追いはぎにあった
のか?それとも
いじめられたか?
そうなる
状況を作った
お前に問題が
あるのだ
......
そんなことは
どうでもいいんだ
ガスッ
あわてるな
ッたョッ
お前は前妻の
忘れ形見だ
しかしワシの
亡き後この国の
ことを思うと
心が痛い
お前の手は
軟弱だな
可愛くて
仕方がない
ずいぶん差を
つけられた
ものだ...
ダイダの手は
努力と鍛錬の
塊だぞ......
ボッジ剣術しなくて
指南役
お前には
国一番の
ソードマスターを
師につけたのだ
強くなら
ないわけが
ない!
..
ドーマス
今からでも
王子をさらに
鍛え上げてくれ
はっ
言いたいことは
それだけだ
行け
鍛錬に
励めよ
息子よ
四天王
ソードマスター
ドーマス
うーむ
彼はボッス王に
憧れ国に仕える
身になった
若き日の
十代の頃の
ドーマス
元々王国には
腕に自身のある者達が
ボッス王を慕って
集まっており
皆切磋琢磨し
腕を磨いていた
邪魔だよ
おい
おっ
なんだいオレと
やろうってのか?
一日
百万回だ
は?
一日百万回の
素振りを自分に
課している
...
俺はそれを
一日も欠かした
ことはない
百万回?
嘘つけ
このやろう
それが俺の剣に
どのような
結果をもた
らしたと思う?
.....
センスだ
センスが
身につい
たのさ
センス?
何言って
やがる
このやろう
試しに思い切り
俺に斬り
かかってみろ
何?
上等
だよっ
チャキ
あち
あ...
お
どうだい俺の
一挙手一投足
格好良いだろう
それに引き換え
あんたの行動は
雑魚だよ
行いを
改めたほうが
いい
なあ
いちにち
一日
百万回って
本当かい?
誰だい
あんた?
おどろ
驚かさないで
くれよ
嘘に決まって
るだろう
一万回
だよ
剣の才能に
溢れた
ドーマスは
めきめきと
頭角を現した
いつしか
剣で彼の右に
出る者はいなくなった
まさに剣の
天才だった
わー
そんな彼をボッス王は
ボッジの剣術指南役に
抜擢した
ドーマスは大感激し
自分の剣の全てを
ボッジに教えようと
情熱を燃やした
だが
ドーマスは
その情熱を
すぐ失って
しまう...
ボッジは
真面目に
練習した
第4話
何より
強くなろうと
していた
ドーマスも
ねっ
熱心で上達しない
わけがなかった
だが何年経っても
ショートソードすら
まともに持てない
ボッジの非力さに
ドーマスは呆然となる。
ボッス王に憧れた
ドーマスの剣は
敵の剣を全て受け
決して自身は
退かない
「力の剣」だった
ドーマスは
ボッジをどう
強くすれば
いいのか全く
わからなく
なった...
ベビンの指導する
ダイダ王子はメキメキと
力をつけ大人相手でも
何けを取らないほど
上達していた
それを耳にするたび
ボッジとダイダを
比較して自分の
不運をなげいた
いつしかボッジに
剣を教える情熱は
なくなり
代わりに自身が
ボッジを剣で
守ればいいと
がん
考えるように
なった
吹っ切れた
ドーマスの練習は
すさまじかった
!!
!
荒れてるなあ
これは
タイダ様
どう兄上は
強くなった?
第二王子
ダイダ
え
ちょっと
手合わせ
して見たい
んだけど
口調は
軽いが
意図は
重く暗い
いやあ
それは性急
ですな
じゃあドーマス
相手してよ
へっ
?
私とですか?
そーだよ
お前となら
いいだろ
いやその
...
ベビン騎士団
一番隊長を
打ちのめしたと
聞いているが
完全に
天狗だな
ボッジ様
の手前
気乗りは
しませんが
わかりま
した
その鼻へし折って
やりますか
この迫力
ボッス王!
そっくり
だな...
さいて
わっ
ピュン
すっ
素晴ら
しいっ!
くっ
こいつは
どうだ?
こいつ
は?
【〝
ほれ
ほれっ
く
さいんえっ
ギ!!
素晴らしい剣
でした
この方は
もっと
もっと
強くなる
これこそ
王の剣だ
教えたい
私の剣を!
ボッジ様
......
おい聞い
たか?
ボッジ様と
ダイダ様が
試合やる
らしいぞ
中庭だ
見に行こ
うぜ
騒がし
いわね
何かし
ら?
ダイダ様と
ボッジ様の
試合のよう
ですね
兄弟ゲンカ
なんて
バカらしい
いえ
試合なので
ケンカでは
口答え
しない!
死刑に
するわよ
あいつが
試合?
大丈夫かよ?
「。ボら
してた
ボッジ様があいて
敵う相手ではない
いやボッジ様が
勝てる相手など
いるはずがない
何をお考えか......
おいどっちが
勝つと思う?
お前は何
言ってる
んだよ
一番隊長の
ボーヘンさん
やっつけて
ダイダ様の
試合見たこと
ないのか?
自信なくして
ボーヘンさん
騎士団辞め
ちゃった
んだぞ
ダイダ様は
化け物だよ
だよなあ
普通そう
だよな
でもオレ
見たんだよ
何を?
いいか
この話は
内緒だぞ
なんだよ
書庫に頼まれた
書物を取りに
行った時だ
あそこからしか
見えない
死角の場所が
あるんだよ
一年中が日陰で暗く
ジメジメした場所だ
オレは
人の気配がしたから
ふと視線を向けたら、
ボッジ様がいたんだよ
それがさ
ん
大量のヘビに
囲まれていた
んだよ
へビ?
それでどう
なったんだ?
うん
その大量の
ヘビがいっせいに
ボッジ様に襲い
掛かったんだ
それも四方
八方から
王様ランキング』
第5話第3話
もちろん
オレは何も
できな
かった
?
どういう
ことだ?
ボーッジ様は
無傷だった
?
おいっ
オレも未だに
信じられ
ないんだよ
......
この試合でハッキリ
するかもしれない
それでは
両王子の試合を
始めます
準備は
いいですね
始めっ
兄上
手加減
しないぜ
あう
はっ
オケチョンに
!!
よけた
あーう
やるじゃ
ねえかっ
よけて
当てたな
うん
やっぱり
本当だったんだ
あの時の
意外だよな
まさか
ボッジ様に
こんなこと
できる
なんて
うん
でもあんなの
相当の訓練と
努力が必要だった
はずだぜ
ドーマス様
よけ方なんて
教えない
だろうし
まさか
きえええっ
ばっ
っ
ポク
バカな!
ボッジ様が完全に
見切っている
もうダイダ様の剣は
当たらないだろう
しかしボッジ様に
こんな才能が
あったなんて
...私は何を
見ていたんだ
......
そうだよ
ボッジ!
お前は
唇の動きで
言葉を読む
目の良さと
読みは
ハンパじゃ
ないんだ
しかし
この戦い方は
まずい
お前さんが
教えている
ダイダ様
負けそう
じゃないか
問題ないよ
ボッジ様が
勝つ要素は
全くない
そう見える
かい?
見えるも何も
手も足も出ない
じゃないか
ハハハ
万一
勝ったとしても
王の「資質」を
失うさ
なあ
ああ
ハア
......
......
ボッジ様の
戦い方
なんか汚いな
なんというか
卑怯だ
コレが
真剣なら
ゾッとする
姑息な
気分が悪い
こざかしい
徹底的に
逃げ回って
隙を見て
相手を
切り刻んで
いたぶる
そんな剣か
ボッジ様に
は悪いけど
ダイダ様を
応援したく
なるな
ブジップング!!
ボッジいいぞ!
いいぞ!
みんなには
必死に戦う者に
対して
あざけり
バカにして
いるように
見える
あれじゃ
嫌われる
だけど一撃で
倒せない
非力なボッジ様は
あの戦い方しか
できない
さあ
これ
どうする
ボレジ王子
そおぉっ
かかって
来い
兄上!
汚ねえぞ!
なんだ?
?
第6話
なんだ
なんだ
よ?
手話で
何か伝え
てたな
...
ドーマス
酷な事
伝えるな
......
でもまあ
英断だな
ズ!
ログロ
赤ギャッ
おおあおっ
ひ
ひでえ
なんで
止めない?
えっ
立つの?
うっ
うう
やっ
やめろおおっ
アピス
......
それまでっ!
ダイダ様の
勝利!
ああ
ボッジ
...
こりゃ
ひでえ...
医者をはやく
全身の骨が
砕けてる
.....
ここまでするか?
普通...
...
アピス...
言いたいことは
わかっている
でも私には
かんが
考えがあった
べボァッ
王子の
ケガに
ついては
考えが
ある
すまないが
わかって
くれよ
......
おい
ベビン
にうえ
ドーマスは兄上に
何を伝えたんだ?
はあ
しっかり
打ち合えと
それは王の
剣じゃな
しっかり打ち合い
合いなさい!
ふん!
兄上め
汚い戦い方
しやがって
再起不能に
してやったぜ!
ぎゃははは
ははは、はは
ケガについては
ドーマス
気付いている
...
感じだったな
あれじゃ
一生立つ
ことも
できまい
やはり
予言どおり
次期王は
オレになる
みたいだ
どうなるかな
...
予言...
魔法の鏡か..
一度お目に
かかりたい
ものだな
そうだ!
ベビン
兄上のように
よけるのが
うまい奴らを
集めてくれよ
モヤモヤして
仕様がない
いくら力が
強くても
当たらなかったら
意味がないからな
オレはもっと
強くなり
たいんだよ
わかりました
選りすぐりを
集めましょう
いくら
よけるのが
卓越していても
短剣さえ振る
力がないこの方には
敵を倒すことなど
出来ない...
かわいそうな
お方だ...
強くなれない
星の下に生まれ
ているんだ
ドーマスとか
いう奴
オレの経験上
全く信用でき
ない奴だ
ヒステリック
ボイン
ババア!
何しに来や
がった!
第7話
こいつは
ボッジを
ボロボロに
した奴の母親
はあ
何しに
来やがった
王妃様すぐ
お知らせしようと
思っていたのですが、
......
あなたたちは
自分の部屋に
戻ってなさい
え?
わっわかり
ました
何する
気だ...
ボッジ
あなたに
王は向いて
いない
あなたは
のんびりと
静かな場所で
草木に囲まれて
暮らすのが
合っているわ
こんな
目に合う
ことも
ないし
...
ふんぐっ
ボッジに
何かしたら
ブン殴って
やる!
なんだ?
はっ腫れが
引いたっ
ぶはーっ
ぜい
い
.......
おひーっ!!
マジック
ポーション
ぐぬぬぬ
フキッグキッ
こいつ
...
オレの経験上
めちゃくちゃいい奴だ
あれがボッジ
王子です
いつも一人で
ボーッと
してます
?
こんにちわ
私の名前は
ヒリング
今日から
あなたの
ママよ!
たたた
あら?
なによ
失礼ねえ
あっそう
まあいいわ
王子様は
前王妃様以外
ずっと心を
開いていません
あれが
普通です
あれが普通です
王子
何してる
のかしら?
徐々に心を
開いていくから
王子
まいにち
それから毎日
ヒリングはボッジに
スキンシップを
試みたが
王子
ことごとく
失敗に終わった
王子
王子...
私ってダメ
ねえ...
だいたいこんな
小さい子とどう
接すればいいのか
わからないわ
治癒の魔法
魔法
元僧侶
ゲッ
はいはい
あっちもね
......
勘弁して
よねすごい
疲れるん
だから....
ボッジ様
最近新しい
王妃様に
べったりね
いったい
何があった
のかしら?
ほら
動いた
でしょ
ボッジ
あなた
お兄ちゃんに
なるのよ
フフフ
さあミルクの
時間よー
それは王の
剣ではない
汚い剣だ
卑怯者!
ボッジ...
...
一つ、
あうっ
第8話
試合見てたけど、
かっこよかったぜ
別に恥ず
かしがる
ことな
いぜ!
あれはお前の
勝ちだ!
誇っていい
人に何を
言われようが
お前の
スタイルは
あれでいいと
思うぜ
.....
あう
あう
いや
それは
もういいよ
お前からは
もらわない
?
言いたいことが
あって来たんだ
オレはこれから
どんなことが
あっても
お前の味方に
なりたいんだ
いきなり
こんなこと
言われて
戸惑うかも
しれないけど
オレ本気で
言ってんだ
明日も
来るぜ
じゃもう
寝るから
帰るわ
へへへ
月が
キレイ
だぜ
♪
お前
影の一族か!
やべっ
!!
闇闇
逃がすか!
おろ
愚か者
....
シュル
呪われた
暗殺一族か...
絶滅したと聞いて
いたがなあ
これは
おもしろい
ハハハバハハ
バハハハ
ぎゃぁあああっ
あたあらわ
カゲが姿を現さ
なくなって数日
ボッス王が死んだ
死の間際
主な側近が
集められ
遺言が読まれた
王の
跡継ぎは
......
ボッジ王子と
する!
バッ
バカな
...
......
そして遺言が
読まれた後
王は静かに息を
引き取った
一つの
言い伝えが
ある
英雄が死ぬと
どこからともなく
魔神が現れる
と言う
英雄ボッス
にもまた
しかし、
うおっ
なんだ?
魔神が現れた
!
ババボォ
一同はただ
あっけに
取られるしか
なかった...
そして後日
国民の前で
葬儀が行われ
同時に
新国王が
発表される
ことになった
第9話
若かりし日の
ボッス
オレは世界一強い男になり
強い男になりたい
願いを叶えて
くれるか?
魔神よ
ナ・ナ...
「...イン
わたし
私にできる
ことは願いを
具現化すること
存在しない力を
与えることなど
できない
ただ...
血のつながりの
ある者の力を
奪いその力を
与えることは
できる......
無理だ
私に家族など
いない
キ...!
...キ..
...
子供を作れば
いいと...
キ...!!!
ネ
何より
その見返りとして
お前の寿命を
捧げよ
おもしろい
長く生きよう
だなどと端から
思っていない
魔神よ
我が願いを
叶えたまえ!
...
あーえ
あーえっ
...
あ
あーえっ
ううう...!
...
ボッジ...
魔法の
鏡よ!
お帰りなさい
ダイダ様
あ
兄上がっ
兄上が王に
決まったんだ!
ああそのこと
ですか
たしかに意外で
したね
ななな:...
お前は私が
王になると
言っていた
ではないかっ
もちろん
そうです
王は兄上が
なったんだよっ
王はあなたです
ダイダ様
いいえ
くっ
狂ったか?
大丈夫
王妃様が行動を
起こしました
なんだとっ
皆の前では
あなたが王として
宣言されること
でしょう
そんなことが
......
すべては
私の思惑通り
ですよ
王の葬儀は
おごそかに
行われた
多くの人が涙じ
ボッス王の人柄が
しのばれた
新国王の
はっぴょう
発表の日
なあ
うん?
ボッジ様と
ダイダ様
どっちが
王になると
おィ
思う?
そりゃボッジ様
だろう
兄王子がなるのが
筋だからな
やっぱりそうかあ
オレはダイダ様が
いいんだけどな
オレもそうだよ
ボッジ様は
頼りないし
でも王様に
なったら
ボッジ様
そりゃ
ないかあ
大化けして
すげえ立派な
王になった
りして?
あ
ないなあ
いよいよだぞ
王の
遺言による
新国王を
はっ
発表する
う
新国王は
.....
ダイダ様
王様ランキング』
第10話
うはっぴょう
新国王発表の
二日前...
王妃様
何を?
それは王の
遺言書ですぞ!
王の遺言は
却下したいと
おも
思います
なんですと?
ボッジ様が
おう
王になることに
はんたい
反対ですか?
あなたは
ボッジに王が
務まると
思いますか?
しかしこれは
ボッス王の
遺志ですぞ
あんな化け物を
見た後で従えるわけ
ないでしょう!
確かに
何だったん
でしょうなあ
あれは...
ここにいる
7人で
決を採り
四天王
ベビン
四天王
ドーマス
公正公平に
新国王を
決定しましょう
...
四天王
ドルーシ
四天王
アピス
宰相
ソリ
法相
サンデオ
しかし
いいんじゃ
ないですか
王の遺志?を
継ぐということ
ならボッジ様に
決定する
だろうし
何より王妃様が
独断で決められる
のではなく我々にも
決定権が与えられて
いる
問題ないじゃ
ありませんか
ボッジか
ダイダか
決を採ります
覚悟を決め
なさい!
皆目をつむって
手を前に
ボッジが
新国王に
ふさわしいと
思う者は
人差し指を
挙げなさい
.....
......
皆目を
開けなさい
!!
我々二人は
ダイダに入れます
よって
5対2で
ダイダに
決定します!
ドーマス
なぜ?
メメメ
やめな
さい!
これは
それぞれの
意志が決めた
ことです
尊重しなさい
それにドーマスを
加えたところで
結果は変わ
りません!
そして
このことは絶対に
他言無用!
いいですね!
王はダイダに
決定します!
ダイダェ
ワー
労新国王
ダイダエ
ワー
ダ様ーっ
新国王
バンガー
おめでと
ワー
ダイダ様
...
2
...
うーっ
あ~
はっ
王様ランキング』
第11話
ここは...?
牢屋か!
痛えっ
あの野郎
オレの体に
穴開けやがった!
ちくしょー
これじゃ
逃げられねえ
...。
オレをなめ
るなよ!
...
はあっ
はあっ
とにかく
逃げるぜ!
ロン中に何でも
入れておけるんだ
便利だねえ
でも困る
んだよ
それにしても
自分の体を切って
逃げるなんて
根性あるねえ
ひえ
!
だ
誰に頼まれて
誰を殺しに来たんだ?
答えなければ
切り刻む
いやいや
オレは殺し
なんて
やらねえし
殺したこと
もない...
いでえええ
あんさつ
暗殺を生業に
した影の
一族
元はボー王国の
お抱え暗殺団
たく
ハイ
一度主君を
決めたら
絶対に裏切らない
その話は
やめろ!!
ところが突如
王を殺そうと
した挙句
一族皆殺しに
されたんだよな
...
はあ
はあ
はあ
ギャッ
ぎゃあ
!!
やばい
隠れてっ
いるな
隠れても
ムダだぞ
光の一族が
いる逃げら
れない...
せめてこの子
だけでも...
カゲちゃん
ここからは
一人で逃げ
なさい
えっかぁ
母ちゃんは?
母ちゃんは
あいつら
全員やっつ
ける
カゲちゃんが
いると母ちゃん
心配で戦えないから
先に逃げて
この先の
毒の森で
落ち合お
イイイ...
カゲちゃんは
かわいいね
本当
かわいい...
いい?
わかった?
うっ
うん
よしっ
行きなさい
早く
来てね
まかし
とき!
!!
いたな
行かせないよ
一匹逃げ
たぞ追え!
よう
闇に紛れりゃ最強
姿を見られりゃ
最弱
大きく
出たなあ
ゲスラン
...
王様に何か
吹き込んだわね
吹き込んだ
などと
失礼なことを
言うなよ
御覧の通り
お仲間は
みんな
死んだよ
苦しまずに
殺してやるから
大人しくするんだな
はあ
はあ
おっ
追っ手
毒の森っ
まだ
あんなにある
母ちゃん
ニヤ
ハア
おーおー
粘るねえ
カゲちゃん
逃げられた
かな
かあ
母ちゃん
もうダメみたい
...
時間稼ぎか
知らねえけど
ガキなら
別動隊にもう
捕まってると思うぜ
うわぁあぁ
あああっ
これは
伯爵令嬢の
ポイーズ様
『フーン
かけい
影一族の
一匹が来ま
せんでしたか?
......
なるほど
毒の森に
向かった
か
クモの
ぬいぐるみ
気味の悪い
娘だ...
毒の森に
入られたら
厄介だ
追うぞ
第12話
始末
したか?
急いで追うぞ
いえ毒の森
方面に逃げた
との情報を...
毒の森
だと?
はっ
うわああぁ
母ちゃー
ああーーん!!
どっどうな
さいました?
お嬢さまっ
あなた方早く
行って下さい
お嬢さまが
怖がっております
...
これは失礼
しました
ゲスラン様
参りましょう
..
私らもボー王に
仕える身
助けられるのは
ここまでだ
このまま行けば
違う王国に着く
もう大丈夫だろう
あっありがとうございました
ございました...
うん
頑張ってね
あの子
大丈夫かしら
腐っても
かげ
影の一族
器用に生きて
いくでしょう
それより
我々の方が
ボー王に目を
付けられ
危険な状態
たい
なんですよ
ふーん
くりぅぅぅ...
しっかり
フラフラ
「キドキ...
...
母ちゃん
母ちゃん
えええ
かあ
母ちゃんたちは
ものすご
物凄く強い
あんさつし
暗殺者なんでしょ
そうねえ...
命令があれば
...
かっこ
いいなあ
おんなことも
女子供老人も
ひょうに
病人も関係なく
あん
暗殺するわよ
ねえどんな
悪い奴を
やっつけ
てるの?
う
うそだあ
.....
いいえ本当
だから私たちは
誰に殺されても
文句なんて言え
ないわね
なんでなんて
そんなこと
するの?
私たちの姿は
きっと悪い事をする
ために生まれて
きたのかもね...
でもいい?
私たちは
誰かのために
生きること
自分を必要と
してくれた
その人のために
尽くすの
暗闇の
生き方でも
それが私たちの
明かりなのよ
!!
奴らが来た!
奴らが
来た!
カゲちゃん起きなさいっ
カゲちゃん
起きなさいっ
はっ
!!
いたっ!
外に逃げ
たぞ
はあっ
はあっ
第13話
第13話の
ダメだ
闇に紛れられ
たら見つけ
られん...
つか?
はあ
?
あ
チャー
こういう
それ
と
..
その後
ボー王は
病死し
......
側近だった
ゲスラン宰相が
王になり
ゲスラン王国が
誕生した
.....
オレは...
ボッジの力に
なりたかった
だけだ...
くこ、
ボッジ様だと?
どういう
ことも何も
ボッジを
勇気づけに
来たんだよ!
...
どういう
ことだ?
.....
お前たち
そいつを
見張って
いろ
すぐ戻る
...
ボッジ様
それでもいいのか
ボッジ様は
この者を
ご存知
ですか?
コク
なるほど
ご友人
でしたか...
すごーく
大事な友だち
ですか...
その者から
言づけを
預かって
います
...
27
その者は
旅に出ると
のこと
ボッジ様とは
ど...あ
二度と会えない
とのことです。
・
!!
そのこと
だけを
伝えに
来ました
オレどんな時も
お前の味方で
いたいんだ
あ!
バーン
...