次ページから本編が始まるよ しまったシラサンペ〈遠当て〉かっ オーディキーファイ... おいっなに何よあ何があった? ってか今ここで何が起こっているんだ 大量の魔獣がいたり冥府の罪人が幅を利かせていたり お前は兵士のくせに何やってんだよ まさかボッジこいつも口きけないのか? あなたはここからお逃げになられた方がいい ヒリング様を亡き者とするため そしてこの国をなくすため もくてき目的はなんだよ お父上のボッス様はダイダ様の身体を使って生き返りました 全てはミランジ『槍の夢のため あの方はただボッス様のおそばにいること ボッス様の憂いを失くし二人だけでまた旅に出ること... ミランジョ様にはかけがえのないことなのです すみませんボッジ様... 私はミランジョ様の助けになりたいのです 二ババアを殺そうとしているならなおさらだ わた私はミランジョ様にたいおん大恩がある... あなた様と対峙することになります とてつもなく強くなったんだ つらいことをたくさん乗り越えて冥府のデスパーさんに鍛えてもらってな デスパー...そうですか ハハハあなた様からとても自信を感じます そしてそれを信じさせてくれる存在と出会ったんですね! わたし私はその存在を守りたい くだ行って下さいなたのみち行って下さいあなたの信じる道を そして私はあなたたちの敵なのです あなたはずっと一人で多くの悲しみに耐えてきた そんなあなたを私はずっと見守り、 たくさんの勇気をもらっていました そして今あなたはとてもお強くなられた あなたがこの国の希望になるかも知れない 何も出来なかった... 何かしらこのネズミはまるで人のように ボッジまずはババアの安全確保 それから罪人たちとミランジョを倒す そしてミランジョを守るお前の父親、黒幕をやっつけて終わりだ ちゃちゃっと終わらせるぞボッジ 迷ってるヒマなんてねえなんてねえんだ まさか隊長たちやられたのか? とりあえず奴をやっつけるぞ 死してなお利用されるか... 一族滅ぼされた...悪名だけ残してな だが聞いたところでは純粋な者たちだったようだ あの子に何かよくないことがあると? そんなこと考えるのは! 今はボッジ様の元へ急ぎましょう まあ、成り行きだからな とくにどうもしないが、 あんたの真意が知りたいな 私に危害を加えない限り好きにすればよい あんたは手も足も出ないの出ないのに やめろ!こいつはやべえ あんたが操ってんのか? 理性のない奴は操りやすいからな お前を殺して証拠を見せよう 私の愛弟子を殺そうとした罪は重いからな なんのつもりだこのガキッ この通りだ抵抗はしないぞ だけど後ろからあいつがだな どういうことだ猛毒だぞ! 巨人族に人の毒など効かん そういえばあの時ボッジは胃とかが丈夫だって... 本当にボッジは最強だな あいつオレの友達ボッジ お前もやはり悲運のにおいがするな ボッジ君をオウケンと戦わせてはいけない! 絶対に倒せない殺されてしまう... ボッジそのままオウケンもやっつけちゃえ! なんか投げられてたのか そうなんだよあいつスゴイんだよ そうか、お前が力を引き出したのか 違う違うデスパーさんって人 無垢に自分の可能性を疑わないのなら... 親が子を疑い、心配するように... ヒリングのもとにいれば無能のままだったものを だが時として判断を誤るか 相手の剣が効かないとわかったみたいだな 効かない?なんだあいつ... 果たしてオウケンに効くかな... オウケンの持つ剣は砕けん なんだあいつ疲れないのか そうか逃げないのか.. みんなが犠牲になると考えてるんだよ! ボッジは自分がやらなければ、 自分のことなんて考えてないんだないんだ ボッジはずっと一人でいたけどそれだって... 別の倒し方を考えてるんだ 不死身だと伝えたほうがいいぞ オウケンの追い付けない塀の上へ! ギャアアッ助けてくれえ 奴を倒す方法はないのか? なんであいつが不死身だとか知ってるんだ そしてあなた様の真意は? ダイダ様を取り戻したい 私はたくさんの人の闇を見てきたぞ 見抜こうと努力してきた 心の優しい者たちばかりだなあ 私が誰よりも大切に思う人だ 私の子であり母でありそして師のような存在だ 若き頃、私はおさ頃、私は武者修行に出ていてな 魔法との戦い方を身に付けるために 魔法立国ホウマを訪れた オレに何かを求めているのか? ホウマ国は神だけが使えた魔法を、 人間が使えるようにし、 神々の勢力に初めてあらがった人間たちだ その時代神々が次々と人間の国を支配し奴隷にしていてな ホウマの人々はいち早く世界の現状を知り、 伝え聞くところによると、 魔法を利用して悪逆非道の限りを尽くしたと... その国で出会ったのがミランジョだ ミランジョの父親は私が殺してしまった 未熟な私は加減できなかった ミランジョの母は治してくれた この国の人々は皆そうだったが 彼女は心配になるほどお人好しでな 私はホウマ国にとどまりミランジョの成長を見届けた 聡明で魔力の高い子だった 人の幸せの上に自分の幸せを築きなさい そして母親に似てとにかく心優しい子だった 神々との闘いが激しくなり、 ホウマ国の連戦連勝だったが、 そんな中で同じ人間の隣国ギャクザと協力することにしたのだ ともに発展し豊かになろう。自分たちを守ろうと 人はわかりあえると考えていた だが国が違えば文化が違う ギャクザはホウマとは真逆... ミランジョの母は最後までそれに気付けなかった ギャクザは最も貧しい国だった 大国と隣接し常に支配され 奪われてきたこの国の人々は、 自ら戦わずウソをつき自己保身をして生き延びてきた 生き残るすべで彼らの正義だった 決しておのれをかえりみずウソを真実にした そんな習慣がギャクザ人の人間性を作っていたんだろう ホウマ国は莫大な資金を投じ改革に取り組んだ ギャクザは驚くほど豊かになった だが彼らは感謝などみじんも感じなかった 神々の国に近い自分たちの方が、 ホウマ国よりも優れていると妄信していた だからホウマが豊かなのを許せず、ねたんでいた なによりやさしさや思いやりを弱さと感じ自分より下の人間と見下した 腕力の強い者だけに媚びへつらい従った 優しいミランジョの母はだまされ利用された ミランジョの母はそれを知りながら必ず心は通じあえると信じて... ギャクザは豊かになったが 決してホウマの助けにはならなかった 戦場で自分たちが優位な時は ギャクザ人は非道の限りを尽くしホウマは恨みを買った 仲間を見捨て我先に逃げ出した 神々の勢力は勢いを増した 神々の勢力が優勢と見たギャクザ人たちは 神の軍をギャクザに招き入れた ホウマを裏切り神についた 負けて豊かさを奪われるのを恐れたギャクザは 私たちはホウマに全てを奪われました ホウマは蹂躙したのです なぜ病院や学校を作ったんだい? 我らが来たからにはもう大丈夫だよ ギャクザは放っておかれるので まあね、奴隷にしたいけど さすがに今後、寝返る奴がいなくなっちゃうしね 逃げたホウマ人たちはどうします? 彼らはもう終わりだから 神々も新たに人間を支配する方法を見つける時期に来ているんだよ 神々と人間たちの意識を少し変えたよ 我らだって一枚岩ではないし 人間の啓蒙も進んで知恵もついてる 太古の力はどんどん失われてるし もう我々の時代じゃない それからホウマは... 彼女たちはどうなったのですか? 奴らは彼女が餓死するのを楽しんで見ていた どうかこの子だけは... こんなこと人ができるものなのか... 私はミランジョと一緒に生きていくことに決めた 彼女の笑顔をただ取り戻したかった... そのむごい体験が彼女を変えてしまった... 立ち直りつつあった彼女を 裏切り傷つけ苦しめ... お前を置いてそんなことできっか! 無事ですかボッジ君、カゲ君 ボッジは本当に頑張ったんだよ ボッジはみんなを守ろうと ボッジ君あなたはこれから成長していけばいいんです 思わなくていい。あなたはこれからだ もう勝利したような言い方だな したくとも私本体は無力だ なにか印象が違いますね 私のオノヤリが避雷針のように邪魔になってしまった ~~~く...そう.. シラサンペの正体は相手に気付かれぬよう 相手の急所を狙いスキをつくるものです 種がわかれば隊長なら見切れるかもしれません 右半身だけで雷を流した? あなた達は急いで逃げなさい! 心配いりません隊長もみんな私が助けます! あなた達は足手まといなんですよ 決して振り返らず突っ走りなさい このデスパーが相手です お前には武の才能が全くない! 兄者は決めつけが悪いクセだ そんなことありませんよ でも身体が思うように動かないんだ!! こんなにも弱いんだ!? さあ一緒に雷くらいますか まだ僕は助けなくていいよ 助ける人は他にいるじゃないか