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色まこと
色まこと
ISSHIKI
Twe
PerFect
Werld
TwePrereccterlicerkil
20
coNTENTS
それなの
いやいや、いつも
...
フロウスのお
暗闇の中で
自分を信じること一森のファンタジー・
私が生きる意味
森のファンタジー
自由
そういえば、
一緒に
!!
阿字戦
...233言舌
番狂わせ
29537710g18518S1gg
この作品はフィクションです。実在の人物・団体などとは関係ありません。
!!
ウソでしょ!
マジか!?
暗闇の中で
あっては
ならない
ことが..
起こった!!
だ..
第1楽章の
展開部の
途中で
照明が
落ちたのだ!!
え!?
え!?
え!?
え!?
何と不運な
アクシデント!!
皆..
落ち着いて
でも
タクトが
見えない
大丈夫!
集中しよう!!
心配ないよ
心配ないよ曲は身体に
染みついている
んだから!
救いなのは..
いや
目をこらせば
見えるかも..
目はすぐに
暗闇に慣れるし・
じきに灯りも
戻るだろう
ピアノが
まったくブレて
いないという
ことだ!
表情は
見えないが
照明が落ちても
1ミリも音色に
揺れがない
それどころか
それは
そんなそれは美しく...
長調で
長調で奏でられる第1主題が...
あ...
落ち着いた
あまりにも
あまりにも温かく包むから..
ピアノに..
ピアノに
ついて行こう!!
このピアノは
俺たちの
道しるべ!
いつも通り
最高の演奏を
しようじゃない
か!
一瞬乱れた
オーケストラが・
ピアノが
落ち着いて
いるからか?
落ち着いた
このアクシデントに
ピアノはまったく
ブレていない
それどころか...
ヤツが
落ち着かせたのは
オケだけじゃない
ブレるわけが
ない
イチノセの
ピアノは...
観客の動揺までたちまち収めてしまった
しまった
こんなことで
ヤツのピアノに
影響があるわけが
ない
暗闇の中で..
その重音の
キラメキが..
イチノセの奏でる
パッセージが..
く・
強
強く...
心を貫くから・
一気に観客の耳を
音"に...
作品の世界に
集中させたんだ!!
ヤツは
この突然の闇を...
最大の演出に
変えたんだ!!
どうして・
どうして
こんなにも
遠慮なく...
どうして
ど
このピアノは
心に響くんだ
ろう!?
どうして
このコのピアノは
こんなに気持ちが
いいのかしら?
人の心の中に
入ってくるんだ!?
この一体感は
何だろう?
どうしてだろう?
この解放感
は..??
暗闇のせいいなのか?
まるで
身体から魂が
抜け出して
ここは
どんどん
ヤツのピアノの世界に
引き込まれていく..
今自分がどこにいるかもわからなくなる
ここは
フィル
ハーモニー?
いや..どこか
もっとずっと
広い所
どこだ!?
ここは..
どこだろう!?
ああ...そうか
ここは...
ここは
満天の星の下!!
これは
ツイていたかも
しれないね
この
アクシデントは
カイには
おあつらえ向き
じゃないか?
壮介...
むしろ...
むしろ
最初の照明が
明る過ぎたくらい
だったから...
逆に
助かったかも
しれない..
森で四六時中
ピアノを弾いていた
カイにとって
暗闇は普通のことだ
夜の森では
月の光が差し込む日
ばかりではないのだから...
うわぁ
な...ならば
第2主題の再現は
どう弾く?
なんて美しい
第1主題の再現
ピアニッシモ?
ソナタ第3番の
第3楽章でも
すごいピアニッシモ
だったけど
それとも違う...
え!?
これは..
これは...喜びに満ちたビアニッシモ!!
あれ?
楽器が変わった
みたいに繊細・
コーダに
入った!
お楽曲や楽家の
なんと
このヤポンチクは
指が20本あるようじゃ
ないか!!
うわぁ♡
そして
俺の目に・
一筋のEvxte
雷光を映して..
一その第1楽章は
終わった
私は・
タは今
我々は今どこに
いるんだろう?
さっき俺たち
フィルハーモニー
の外に出たよね?
だ..
大丈夫?
はは..
はは...聞くまでもないか
結覚!錯覚!
まだ
照明が
戻らないけど...
さて..
さて...カイ・イチノセ!
次は我々を
どこに連れて
行く気だ?
いや
どこでもいい
我々は
どこにでも
ついて行く!
ちょっと怖いよ
怖いけど...
どこまでも...
お供しようじゃ
ないか!!
非常灯だけが
ボンヤリ照らす
暗闇の中..
イチノセの
第2楽章が始まった
暗闇の中...
私が生きる意味
ああ...
この第2楽章は..
クソっ..
何なんだ
なんてノーブルで自然で..
このピアノの
気持ち良さは!?
うっかり
気を許すと...
ん?
...
身も心も
すっかり
洗われて...
風が吹いて
きた?
風..
風が..
いや
これは..
木々の匂い
草の匂いを
運んでくる
カイくん
ここは...
森だね
あの..
懐かしい..
ピアノの森だ!
カイくんの
ピアノの音が
僕の身体の中を
通り抜け...
僕の意識を
森へ・森へと
運んで行く
僕は...
幼い僕らは
この森で...
あててて
これまで何度
この森に
思いを馳せた
ことだろう
ちゃんと
友達に
なったんだ!!
「あれはまるで
夢のような時間
母さんが
見たら..
わあ
誰!?
卒倒するような
ことばかりだった
けど...
ネズミの
親分!
カイくんと
森で過ごした
あのひとときは
僕の
〝少年時代〟の
すべてだった
耳が研ぎ澄まされる
耳が研ぎ澄ま
される
目から入る
情報を
奪われたからか
一ノ瀬の
ピアノの凄さが
よくわかる
静かな
曲想だから
よりわかる!
この音は
何だ?
この魂を
浄化するような
この音色は...!?
この音に宿るモノは
何なんだ!?
あ...
阿字野くん!
キミは一ノ瀬に
どんな術を
与えたんだ!?
この音の
正体は
何だ!?
カイ..
これは:
おまえにしか
出せない音...
森が教えた..
おまえだけの
音色だ
カイには
与えたモノより
もらったモノの
方が..
ずっと多い
森で..
月の光を浴びて
ピアノを弾く
カイを...
最初に見た
ときから...
私になら...
いや...
もしかしたら
私だけが
コイツを本物に
できるのでは
ないか..!
そう思った
ときから
私は...
私が生きる
意味を得たのだ
カイ...
色んなコトが
あったね
私は
それまで
まるで
死んだように
生きていた
から...
自分の中に
感情が蘇っていく
ことに..
どれほど戸惑った
ことだろう
カイを取り巻く
環境に対する
憤りや
悲しみ..
自分が何もできない
苛立ちや
ジレンマに...
でも一番
戸惑ったのは
それらを
差し引いても
余りある
喜びに..
だった
カイが
成長する
喜び..
カイが
一つ...
また一つと..
成長していく
喜びは..
いつしか
私にとって
かけがえのない
モノになって
いたんだ
もしかしたら...
今日の
波の音は
3拍子だね
4拍子にも
聞こえない
かな?
ああ..
だとしたら
4分音符+
付点2分音符
...ってのは
あるかも!
もしかしたら
子を持つ
親というものは
やはり
こんな風に..
愛おしく思うもの
なのだろうか?
レイコさん
あなた
ちゃんと
聴いてます?
カイは
本当に
いいピアノを
弾いてます
カイだけの..
アイツにしか
弾けない..
いいピアノだ
先生
聴いてるわ
先生..
あたしは
どれだけ
感謝しているか
わからない
あのときから
あたしは...
先生...
カイを...
助けて...
先生なら..
先生なら
カイにピアノを
続けさせる
ことが
できるの?
先生に
預けたら
カイはピアノを
弾いていられ
る?
それは
一ノ瀬本人の
あいつの
気持ち
次第...
あのときから
あたしは..
一ノ瀬さん
あたし達
親子は...
どれだけ
あなたに
頼ってきたの
だろう
支えられて
きたのだろう
どれだけ
あなたに..
先生...
あたし達は
あなたに...
どれだけ
感謝したら
いいのだろう
あたし達は
どれだけ..
レイちゃん
レイちゃん
阿宇野は
いくら俺達が
感謝したって
喜ばないよ
本当に
阿字野を
喜ばせることが
あるとしたら...
それは
一つしか
ないよ
じゃあ
どうすれば...
え?
何?
言うのは
簡単だけど
...
やるのは
難しいぜ
だから
何よ?
えー
何でレイちゃん
わからないの?
自分が
頼んだんじゃ
ないの?
?
俺も
だけど..
阿宇野
必死なんだぜ
俺を
一人前の
ピアニストに
するために!
だったら
...
だったら
俺は
そうなるしか
ないじゃないか!
私が生きる意味と
自分を信じること
阿字野は
ずっと必死だった
俺を
一人前にするために...
生きていた
だから
俺が
サボれる
わけがなかったんだ
自分の仕事も
放り出して
勉強だとォ
!?
ふざけん
なよ!!
仕事なら
きのうのうちに
終わらせたんだ!!
仕事が終わって
いたら後は
俺が何をしたって
自由だろ!
何様の
つもりだ!!
早く終わったなら
もっと仕事ができる
じゃねえか!
中学に入ってから
ますます生意気に
なりやがって~~
あ!
教科書!
バカ野郎!!
教科書なんか
いらねえよ!!
森の端では
身体ですべて
覚えるんだ!
ちょっと
顔はやめとき
なよ!
バレると
先生とやらが
うるさいんだ
からさ!
どんなに
殴られても
手だけは守る
ふぁ
バカッ
いつの間にか
身についた習慣
だった
俺!?
これで
全部揃った
かな?
ありが
とう...
もう
その頃になると
阿字野も俺も
怒りの感情に
振り回されることを
やめて...
でも
何か前より
増えてる
今...
一番やるべきことの
ために前を向いた
俺は俺の
できることは
すべてやり..
阿字野は
俺の権利を
勝ち取るために
何度でも森の端に
足を運んだ
自分のための
時間を作ることに
全力を注いだし..
それでも
何度も
出鼻を
くじかれると
心が折れそうに
なる
ありがとう
先生..
図書館の本
なんで..
無理かと思った
珍しい本だから
少し時間は
かかったけど...
見つかって
よかった
とにかく
森の端から
出す算段を
してるから!
くじけてる
ヒマはないぞ!
自分の力で
ここまで
来たんだから...
もう少しだ!
自分の力じゃ
ないよ..
俺なんかどうせ
自分の力だけじゃ
どうにもならない
じゃないか!!
阿字野先生が
いなかったら
俺は中学だって
行けないヤツなん
だぜ
バカだな
中学は義務教育
だぞ!
...
先生は...
あのA組の
一ノ瀬くん
俺を今の中学に
入れるために..
ピアノの先生が
土下座して
面接にまで
持ち込んだって
話よ!
そ..
..そう
中学の先生が
話してるのを
聞いちゃったんだ
そんなことは
していない
俺は阿字野に
土下座をさせてまで
学校になんか
行きたくない!
だったら..
ちゃんと
学校に行って
人の何倍も
勉強して...
キッチリ
卒業しろ
私にそこまで
させたと思うなら、
ちゃんと行け!
おまえに
ピアノの才能が
なければ
私だって
手を貸したり
しなかったかも
しれないよ
だが...
おまえの
その才能は
眠らせるわけ
にはいかない
そういう
おまえ自身の
持つ力が
私を動かして
いるんだ
私を
動かしているのは
おまえの力なんだよ
わかるか
カイ?
正真正銘..
おまえの
力だ
カイ
土下座は
していないが
そんなことで
済むなら
お安い御用だよ
おまえの
ためなら
こんな頭は
いくらでも
下げてやる
だから
もう..
「どうせ..」
とか
「俺なんか...」
...とか言うな
忘れたのか?
おまえは
『森のピアノ』に
選ばれたヤツなんだぞ
選ばれた
...って
そんなの..
あんな風に
アイツの上に
落ちてきた
ヤツが他に
いなかったから
じゃないか!
自分を
信じろ
自分なんか
信じられない
よ!
まだ何も
成せて
いないのに!
だったら
私を
信じろ
阿字野を?
こんなときは
先生と言ったら
どうだ
おまえには
自分の力で
欲しいモノを
つかみ取る力が
ある
それを
これから先
少しずつ
証明して行こう!!
..って
阿字野は
言うんだけど
まあ..
お世辞とは
思うけど...
やっぱり
カイ..って
そんなに
すごいんだ
レイちゃん!
レイちゃん!
カーーー
えー
そんな俺を
育てた
レイちゃんは
すごい女性だ!
って阿字野が
言ってたぜ
バーカ
ウソに
決まってる
だろー
ヘヘッ
でも
レイちゃん
俺はもう
グズらないよ
どうも俺には
とんでもない力が
潜んでるらしいん
だ!
カイボ
でっかい
よ
だから俺は
俺のできることは
すべてやるぞー!!
それを
毎日毎日
積み重ねて
行けば...
そんでもって
それを
毎日続けるん
だー!!
自ずと
結果が出る
それが
必ず
自信になる!
自分を
信じることが
できる
ようになる
...
あんまりせんですね
またまたこれからの
カイくん
気付いたら
いつしか照明は
戻っていた
それでも
僕は:
森の中に
いた
そう...
ここは
ピアノの森..
コルトも
オケも..
みんな
森にいる
そんな
気がした
そして
第2楽章が
終わり...
いよいよ
第3楽章!
今...
この瞬間:
俺は
俺を
信じてる!
阿字野から
与えられたモノは
山ほどあるけど、
でも
一番大きいのは..
下を向くな
カイ!
堂々と
しろ!
他人がおまえを
どう見ようと
おまえの
価値は
おまえが自分で
決めるんだ!
大丈夫!
おまえは
すべてを
この手に
持っているんだ
子供の頃から
ずっと...
繰り返し...何度でも..
繰り返し...
何度でも..
自分に自信が
持てるまで...
がんばらせて
くれたこと!
さあ
カイ!
いよいよ
第3楽章だ
伸びやかに
...
おまえの
能力のすべてを
出していいぞ!!
伸びやかに
その森
から..
今こそ
出るんだ!!
自分を信じること
第3楽章・
ピアノが
入る...
ああ...
我らは
このピアノとともに
森にいる
この音..
ンタジ!
森のファ
す...
素晴らしい
テンポ感!
第2楽章の
あまりの美しさに
指揮もオケも
気を取られた
のか...
オケの前奏は
少し遅め
だったが..
それをイチノセは引き出すと
リナノゼは引き出すと
51さ出9ともに...
自分のテンポに
引き戻した
それも
いとも自然に..
もしかして
コイツ...
コンサート
ピアニストとしての
アンサンブル能力が
尋常ではないのか!?
ど
なるほ
次はそう
くるのね
それが
ピアノの望みなら
意のままに..!
カイ..
イチノセ..
この
コミュニケーション
能力は...
...
STEINHAYGS
〝森が育てた"
..とアジノは
言った
森は..
月が出たり
曇ったり...
風が吹けば
木々がざわめき..
あのときは
あのときはにわかには信じ難い話だと思ったが...
信じ難い話が思ったが...
突然の来客も
真っ暗闇もあれば
日ぎしが眩しい
こともあります
森は
日によって..
時間によって・
・隣にして
その様子を変える
時には一瞬にして気まぐれに、その様子を変え
のです
そんな中で
ピアノを弾いて
育ったせいか
カイは身に付けている
ようなのです
森の変化に
合わせて
ピアノで調和を
取る術を..
...
初めは..
すでに
私には扱えなく
なっていた
私のピアノを..
当たり前に弾く
カイに驚いた
しかし..
今の
ピアノは?
本当に
驚かされた
のは...
森のピアノが
燃えてから
丸一年過ぎた
頃だった
今のピアノの
伸びやかさは
何だ?
今まで
聴いたことが
ない...
ああ
大家さんが
窓開けて
くれたんだよ
昼間だし
外に聴こえ
てもいいって
いや..
音がモレる..という
距離ではない所で
音が聴こえたんだ
え?
ああ...
空耳かと
思ったのだが...
風が吹いて
いたから..
風に乗せた
んだ
やっぱり
アジノは
耳がいいなあ
!!?
あるときは...
カイ!
このピアノ
は?
アレ?
気が付いた?
気付かれない
ように弾いて
たのに..
え?
いや..なんか
阿学野が
機嫌悪そうだから
柔らかい音を
送ったんだよ
はは..
立ち上がって
怒ってるヘビを
おとなしく
させる方法と
同じことを
やったんだ
でも
気付かれたら
失敗だ!
え?
気付かれない
ように
機嫌を直さないと
へビにだったら
かまれてる!
森のピアノは..
私の想像を超えて
着々とカイを
育てていたのだ
それは士っ
まるで
ファンタジー!!
それは、
だが私は
思い出したのだ
森には..
木々には
想像のつかない
〝力"があることを・
私は幼い頃に
体験したことが
あるのだ
あれは
祖母の国
ドイツの森の中で
迷子になったとき
深い森の奥に
入り込んでしまった
私は..
発見されるまで丸2日...大きなブナのお
大きなブナの木に
守られていた
大人達は信じてくれなかったが...
そのブナの木が
ここにいれば大丈夫!
...と言った気がしたのだ
・祖母だけは
ブナの木は
お告げの木...とも
呼ばれてるから...
ピアノは
大きな木に
守られていて
ふふ
「そんなことも
あるのかねえ」
..と言ってくれたが、
確かに
ファンタジー
でもこの演奏を聞いていたらそんなこともあるかも
こ
そんなこともあるかも
しれないと思って
しかもしまう
カイ・イチノセは
森が育てたのかも
しれない
なんて
気持ちが
いいんだ
気のせいじゃ
ないわ!
まるで
自分がすごく
自分がりしく上手くなったようだ
この澄んだ
伸びやかな
音色を聴いて
こんな風に
吹くのが僕の
理想だった
森にいる
せいか?
もっと
もっと
森林浴
効果か?
本来の力が
自然に湧き出て
くるんだ!
その先に
行ける気が
する!!
このピアノと..
はぁぁぁっはっはぁっ
わざわざとうございませんでしょうか
いや、だからこそ、ここまで
それでも...それは
一緒なら!!
カイ..
今おまえは
森の中に
いるんだろうね
でも..
もうおまえは
森に戻らなくても
カイ...
そこから...
おまえのピアノが
弾けるはずだ
出て
みないか!
ここ
ワルシャワ
で..
こんな風に
ワルシャワ・
フィルと演奏
できるなら...
このチャンスが
与えられたので
あるなら...
そこから...
その森から
出て行けるの
ではないか!?
このオケと
一緒なのだから..
それではないのですが、
一人では
ないのだから..!!
俺は
森で育った
俺は!
ショパンは
ピアノが
変化したがって
いる?
平地で
育った..
どうしたい
こんだ?
ポーランドは
どこまでも
続く
ピアノは
遠くに行きた
がっている!?
どこへ?
平地で
できている
行くわよ
行けるなら..
音を
広げたいのか?
これ
以上?
ショパンは
平地で育った
どこまでも..
平地に
行きたいの?
ああ..ポーランド..
走り過ぎ
てや
しないか?
どこまでも続く
壮大な平地で
育った
大きな..
大きな..
大きな
空を見て!
森から...
抜けた!!
森のファンタ
ショパンは
平地で育った
大きな...
大きな..
大きな
空を見て
自由
自由
あ..
森から...
抜けた!!
うわあ...
僕は今..
大空のドまん中に
いる...?
...って
錯覚だって
わかってる
けど...
確かに
ここは会場だ
足をしっかり
踏んばってないと
身体ごと持って
いかれそうだ
だがこの
怖いほどの解放感は
何だ!?
この..音がどこまでも..
どこまでも
伸びていく感じ
は..
カイ
ああ...
この音...
この音は
カイの..
カイの
初めての
音だ!
ピ..
ピアノが
変わった!?
いや..
変わってないと
思うけど
何かが違う
音楽の
スケールが
更に大きく
なった?
も..
森から出て
今..僕は
どこにいるんだ
ろう...
ここは
どこだ!?
もっと
壮大な場所...
大空に
放り出された
ような
キラびやかに
どこまでも伸びる
この音は
私をどこに連れて
行こうと言うんだ!?
この
うわああ
どこにでも連れて
行け~~!!
俺は地の果てだろうが
ついて行くぞ~~
カイ...イチノセ..
そうか..
いちいち
森に戻らなく
ても...
ここに..
...いいい
確かに..
森のピアノ〟は
いつでも俺の中に
あるんだ
それなら
俺は:
どこにだって
行ける!!
自由に
なれる
もっと
もっと
自由に!!
もっと..
なに?
これ以上を
望むのか?
フフ...
本気で会場を
出てみる?
ずっと
遠くへ..
い...
いいとも!
の力は
キチ
僕の力はまだまだ
こんなもんじゃ
ないぜ!!
行ける
とこまで..
行こうじゃないか!!
森のピアノは
進化して...
...
どこまでも
伸びていく...
何物にも
遮られることなく
どこまでも
自由に...
どこまでも..
遠くへ..
もっと..
遠く
まで..
ずっと
あ...
この曲..!
あら?
クラコヴィアク
急にここの
スピーカー・
調子がよく
なった??
私の故郷の
音楽..
どこまでも
まるで
目の前で
聴いてるみたい
カイ
よおーく
聴こえるぜ!
ラジオは
ランオは消えてるのにな...
アレ?
おかしいなあ
お!
...この曲..
これって
ショパンだよね!
ゥ`
空耳じゃ
ないの?
え?
聞こえない?
何か
森の匂いが
しない?
それより
さっきから...
え?
ショバン?
?
え?
え?
そうだ
カイ!
それで
いい!
これが..
これこそが
...
私の聴きた
かった
カイのピアノ:
そうか
..
私の求めた
ピアノは..
こういう音
だったのか...
この
ショパンの
1番は..
伸びやかに
カイの
ピアノは...
伸びやかに..
自由に
世界中の:
天空を
駆けめぐる
奏でる
者も..
聴く者も..
すべてを..
この唄は..
すべてを
解き放つ!
ああ...
音楽は...
音楽は
こんなにも..
自由だ!!
...
...
いいから、
...
..
...
...
...
*
んっ
自由だ!!
さ...
最高の営業だ
演奏だ
これは
もう...
最後の
コーダに
入る!!
自由「ENE
一緒に
ピアノが・
最後のコーダに入る!!
俺は:
俺は〝森の端〟という
歓楽街で生まれ育った...
娼婦の息子だ!!
家からつながる
森は俺の庭で:
そこに
ピアノは
打ち捨てられた
親友だった
俺のかけがえのない
揉まれ...
戦い..
戦い..
そして
ムチャクチャ
愛された
仲間と..
大切な
先生...
平坦な道じゃ
なかったけど...
気付くといつも
寄りそってくれる
人たちがいた
気付けば..
温かい
人達に...
いつも...
いつだって
包まれていた
だから...
だから
今の俺がいる!
俺は
何がしたい!?
ピアノを
弾いて...
ピアノが
弾きたい!!
カイは
何がしたいの?
俺は..
俺は
世界中に...
俺の音を
届けたい!!
カイ
届いてるよ
だって
そこいら中に・
あんたの匂いが
してるもの..
カイ..
イチノセ!!
何という
ピアノを弾く
のだ!?
かつて...
ここまで
激しく...
ここまで熱く...
温かく..
おすすめー
人を巻き込むピアノがあっただろうか
あっただろうか!?
おまえも?
いや
あるまい!!
この刻に
ただ...
浸って
いたい!!
すべてを
忘れて..
瞬間を
止めたい!!
それなのに
とうとう...
ついに
カイくんが
うわあ...
終わって
くれるなあ...
ラストの
一音を...
弾き
終わった!!
え!!?
っ・
続けた!??
なっ
!!???
終わって
ない!!!
とは
あとはオケだけのはず
はず...!?
カ..
カイくん
は...
和音を
弾いて..
なんと
オケの後奏と
一緒に..
カイくん
は...
オケと
一緒に..
曲のラスト
を...
クリスティナ
え?
あらだや
クリスティナ
クリスティナ
口がずっと
あいてるよ!
評価など今はどう
今はどうでも
いいではないか
はは・
お互い審査
どころじゃ
ないね
ただ我々は
審査することも
忘れて...
確認したのだ
・イチノセという
カイ
ピアニストの
新星が...
見事に世界デビューを果たしたことを!!
果たしたことを!!
一緒にEND
TwePerGectWerldeckAl
カイくん!!
カイくん!!
カイくんが
やった!!
やった!!
やった!!
うおおお
俺は世界中に
叫びたい!!
ここに
一ノ瀬海ありと
第2話【阿字野・
阿字野
こんにちはとてもいいのでしょうか。
ははい
さあ
どうする??
ボンクラ
審査員ども!!
お前らに
このピアノの
値打ちがわかる
のか!??
カイ坊っちゃ〜〜〜っくん!!!
カイ!!!
あなたって
すごい!!
すご過ぎて
あたし...
一ノ瀬
こんなことが
可能なのか...
玉梶先生
ブラヴィッシモ!!ブラザイッシそ!!プラヴ~ッシェー
ブラヴィッシモー!!
俺..カイに
友人として
選ばれたことを
誇りに思います
そんな光生くんを
弟子に持ったことを
誇りに思うよ
ちょ..
著名な
ゲイの声が
大きいね
な..
なんという
嬉しい誤算
ブラボーの
最上級ですね
同意します!
パン・ウェイ
けでなく
だけ
東洋人を二人も
カーネギーホールの
支配人に紹介する
ことになるとは...
フッ
今日は...何かを増破したつもりでいたが..
ここからが
新たな挑戦だと
思い知らされた
クソッ
そうすけ
壮介!!
これは:
森でピアノを
弾いていたという
奇異な状況で
育ったカイだけに
為せる業なのか!?
先は
まだまだ
長いという
ことか
こんな1番は
聴いたことが
ないぞ
壮介!!
お前の
本当の野望は
この演奏
だったのか!?
阿字野!
阿字野
歓声と拍手の
大音響と
口では
言い表せないほどの
達成感の中で...
先生を
探していた
俺は
阿字野の姿を:
阿字野
阿字野!
今すぐ
先生に
飛びついて
大声で
叫びたい
先生!
俺
やったよ!!
な..
なんか
スゲーな
カイ..
拍手が
鳴りやまない
から
また出て
きたぜ!
これで
何度目だよ?
なあコレ...
カイの優勝で
決まりじゃね
え!!?
だっ
だよね
ベンちゃん
ちょっとー
子供が本気に
するでしょ!
ベンちゃん
カイのしか
聴いてないのに
コレだけで
十分だよ
あの
電気を消して
真っ暗にする
演出もサイコーに
きいてたしさ
え?
アレって
わざと
なの?
事故かと
思った
なわけ
ねーだろ!
デカイ大会で
ほら:前はよく
カイのヤツ
真っ暗な森で
弾いてたし
きっと暗くするように
頼んだんだよ
そう
そんなこと
できるの?
ふふ
それは
ないと思う
けど...
冴ちゃん
ハンカチ
貸そか?
ヘヘッ
ありがと..
大丈夫!
こんなん
だけど..
感動して
涙が止まらなく
なっちゃって...
レイちゃん
カイ
すごかったね
あんまり
すごくて
遠い人になっちゃった
みたい..
それは
ないでしょ
今だってホラ
子供のときと
同じ顔してる
笑ってるけど..
カイは
ピアノを弾いてる
ときだけは
すごいけど..
迷子になって
ちょっと
心細くなってる
ときの顔と
同じだ!
ホント?
うん!
この顔は
そうだね!
僕らは..
何度も
何度も
その名を呼び:
力の限り
拍手を贈り..
僕らの
スターを
舞台に呼び戻す。
僕らは...
次の演奏者が
いることも
忘れて...
..これで
何度目の
カーテンコール
だろうか
それでも
僕らは
カイくん
涙でキミが
見えないよ..
カイ
坊っちゃ
...ん!!
キョン!手を強くたたき過ぎ!
ヒョをたき!過過
何度だって
カイくんを
ステージに呼び戻す
僕らが
どれだけ感動
しているか...
どれだけ...
え?
まいったわね
興奮しているかを
キミに..
キミに
伝えたい
からだ!!
カイくん!!
こんな
ライバルを..
こんなライバルを..
生涯
持たなければ
ならないのか...
修平は...
父さん
大丈夫?
修平は..
絶望的な
カオを
してるけど
...
え?
父さん
僕はゾクゾク
してるよ!
だって
僕の目指してる
音楽は
生涯をかけても
悔いのないモノ
だって
確信したんだ!
それを
父さんも
ウカウカして
られないよ
カイくんが
教えて
くれたんだ
あ...
修平
そうだな..
そうだな
修平
阿字野!
阿字野は
今..
外で待ってくれて
いるだろうか
この興奮と
喜びを...
この
言葉に
できない..
感動を...
一刻も早く
阿字野と..
先生と
分かち合い
たい!
女も
早く..
一緒に
感じたい!
阿字野!
今すぐ
先生の姿が
見たい!
でないと..
不安になる
もしかして
阿字野は...
もう外で
待っていない
かも知れない
もしかして
阿字野は...
もう
俺の前から
いなくなって
しまったんじゃ
ないかって...
不安で
阿字野!
泣きそうに
なる
ちゃんと
聴いててくれた?
俺
弾けたんだよ!!
ついに
阿字野の
言ってたことが
俺
できたんだ!!
阿字野
阿字野!
俺の
先生!!
阿字野
俺...
やったよ!!
阿字野END
TwePerFectWerldeckAl
阿字野..
聴いてた?
俺
先生の言ってた
ことが
うん
やったな
最高の
ピアノだった
やっと
できたんだ
ホント?
うん
驚いた
私の
想像を
超えていた
ホント?
私は・
この目の輝きを..
本当だよ
あるよ
たくさん
私がウソを
言ったことが
あるか?
はは・
ひどいな
この感触を・
きっと
生きてる限り
忘れない
番狂わせ
照明が
落ちてしまった
ことについては
どうですか?
予想して
なかったので
驚きましたけど
かなり
驚かれたと
思うのですが
阿字野は
インタビュー中も
俺から離れない
しろ
むしろその前が少し
眩しいくらい
だったので..
何故なら...
俺が
阿字野の上着を
掴んでいるから..
!
おまえが
ワルシャワを
離れるまでは
一緒にいるから
大丈夫..
インタビュー
くらい
一人で受けろ
カイは
私と離れることを
不安に思っている
まだまだ
子供だ
あんなに
すごい演奏を
したと言うのに
おまえが
もっと...ちっと
先に行くために
だが
ここで離れる方がいい
おまえの
輝く未来のために
でも
カイ..
私が今
立ち去ることは
ないよ
だって
カイが
光のまん中にいる
この幸せな光景を
目に焼きつけて
おきたいじゃないか
カイ・イチノセが
すご過ぎる
音楽って
ここまで壮大な
モノなの?
興奮が
収まらないよ
私の魂は
私の魂はすっかり解放され・
そして
宇宙との融合を
遂げました
先生..
こんな経験は
今までしたことが
ないよ
神は私を
お赦しくださった
のです
僕は協奏曲の
醍醐味を
初めて体感
しましたよ!
これは
番狂わせか
起きるかも
ダークホースと
思ってはいた
けど..
これは..
もしかして
本当に...
でも
最後のアレは
OKなの!?
多少モメても
俺はパン・ウェイの
優勝で決まりだと
思っていたが..
もちろん
番狂わせは
起きる
もちろん番狂わせは起きる
番狂わせが
起きるのか
!!?
も・
しかし
起こすのは
イチノセではなく
レフ・シマノフスキ!
に
ら
ちゃんちがこっちは
次に出てくる我らがボーランドの新星だったはず...
新生はず..
だが何だ!!この会場の恩を地域は
興奮状態は
!??
いつまで続く気だ!!?
!!?
みなさんは、
鎮まれ!!収まわ!!
次は我らポーランドのシマノファキの
>>マノフスキの
出番なんだぞ!!
司会進行は
前芸連門は何をしている!?
早く呼び出せ!!サッサとこの空気を断ち切るんだ!!
断ち切るんだ!!
それに何だ
オケの連中は!!
そっ・
やり切った
みたいな顔を
するな!!
次に
大切な演奏が
控えてるのを
忘れたか!?
まだ仕事は
終わってないぞ!!
おまえに
さっきの俺の
演奏を聴かせ
たかったよ!
まだまだ
弾き足りない
ぜ!
ああこの高揚感
サイコーの
気分だ..
いよいよ次は
ラスト..我らが
ポーランドの新星...
レフ・シマノフスキ
の出番だ
悪い!
それは
こっちのセリフ
だよ!
ははっ
はは...心配しなくても..
準備は
いいか!?
もちろんだ!!
待ちきれなくて
ウズウズ
してるぜ!!
さあ
シマノフスキ!!
キミが未来のヒーローだ!!
レフ...
大丈夫か?
ピアノの音は
ちゃんと
出るから!
?
うん
大丈夫!
もし
ピアノの音が
出なかったら
ははっ
それはピアノの
故障だね
はい!
すぐ
僕に言って
??
レフ..?
ははっ
このざわめき
カイは
余程の演奏を
したようだね
この空気...
聴し
正解!
いてなくて
気にしなくて
正解!
えー..次の演奏は...
え?
やっと
お出ましか
ナンバー54
あ...
レフ・シマノフスキ
ポーランド
よしそうだ!!
おまえ達
シマノフスキを
忘れてたのか?
この声援
だ!!
観客の
半数以上は
ポーランド人
地元の後押しは
力になる
イチノセが
イチノセが掻き回した空気をおまえらが一撮するんだ!!
掃するんだ!!
曲目は..
ピアノ協奏曲
第1番
第1楽章
ホ短調
作品11
アレグロ・
マエストーソ
第2楽章
ドロマンス!
ラルゲット
ミリァミリアミリフ...シリア・
エエミミェエェェ
っ
......!
キミは
エミリアの
ために弾くの?
はい!
では
共にエミリアの
ために!!
第3楽章
ロンド
ヴィヴァーチェ
ピアノは
スタインウェー
レフくん
一ノ瀬くんの
すぐ後なんて
がわいそう
せめて
休憩が
入れば..
だ
大丈夫だよ
..多分
地元の
応援も
あるし..
ナンバー54
レフ、
シマノフスキ
ポーランド
もぅともっと
割れんばかりの
声援を!!
おまえらの声援で
番狂わせを
起こすんだ!!
ようこそ
シマノフスキ
我らが
さっきの演奏が我々のレベルを引き上げて
引き上げて
引き上げくれた
最大のバックアップを終点し、トラー
約束しよう!
キミと
最高の演奏が
できる予感が
するよ!!
我々は
この状態で・
この
タイミング
で..
カイ・
イチノセに..
キミを迎え
られることに
感謝する!
感謝する!
たっ頼むぞ
シマノフスキ
キミの
虚弱な感じが
不安だが..
ペーランドに
ボーランドに栄冠をもたらすのはキミしかいない
木旭をもんらりとキミしかいないんだ!
コルト
コット大丈夫なのか!?おまえの楽団は!?
は!?
イチノセとの
あの名演で
力を使い果たした
とは言わせんぞ!!
え?名演?
キミ達は
大丈夫...だね
もちろん
大丈夫どころか
我らは
人生最強の
オーケストラで・
驚
驚くことに
なるだろう!!
地元の新星を
全力で支える
番狂わせEND
ThePerCect
音楽監修/下田幸二
資料協力/株式会社ショムペン・ショパン編集部
-werldeckAl
参考文献『ビアノCの練習室:小林仁(春秋社)
作中の「スタインウェイ」「ヤマ/ハJ「カワイ」「プレイエルIのビアノのロゴは、各社の滸可のもと使用しております。
第25巻につづく
『ビアノが上手になる人、ならない人。小林仁(春秋社)
『聴くために弾くたぬに、ショパン全曲解説下田幸二(ショパン)
☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
コミックス発売当時のまま塔破しています。