ビューバ

...

本来香清

Sayak...

ヤングチャンピオンコミックス

コミックス

......

一季節23話。子集のローブ

電第24話一転射と編

..

第25話、彼岸の友

..

ご第26話、内臓の森

...

...

『第27話』胎内めぐり

【第28話】自殺婚

...

...

歌第29話ぼくとはは

亀第30話、喰い愛

229

265

第31話、最初の約束

最終話・夢児

...

ext'マリアの島

...

...親愛なるキミへ

...

...

...オマケ4コマ

CaverDeslan_col

Pupa

collection

よいしょ

よいとょ

これだけあったら

お兄ちゃんも

お腹いっぱいに

なるかな...

お兄ちゃん...

元気になって

くれたら

嬉しいな...

お兄ちゃん...?

第23話▼◆子象のローブ

よぉ現

探したぜ

よりによって

こんな所に

いるとはな

親父..

なんで...

この島に...

ハッ

「なんで」

だ?

ゴアイサツ

だな

わざわざ

バカな事件に

巻き込まれた息子を

引き取りに

来たんだろうが

「pupaウイルス」

だったか?

たしか..

噛まれたら

感染するんだよな?

変なモン

貰いやがって

オラ

ちょ...っ

鬼島さん!?

危ないっスよ

俺を

噛んでみろよ

お前は

黙ってろ!

どうせコイツ

そんな度胸

ねぇんだからよ

象の調教と

一緒だな

まだ小さい時に

ローンで木の杭に

くくりつけて

自分の力では

解き放てない事を

教え込むんだ

そうすると

その象は

デカくなってからも

自分ではローブを

解き放てないと

思い込んじまうのさ

つまり

コイツは

俺に

抗えねぇ

コイツの

意識下に

俺がそう

教え込んだからな

ハハ

その証拠に

見てみろ

震えてやがる

可愛いなぁ

いけねぇ

いけねぇ

お前が

可愛いもんで

つい手が

出ちまった

...っ

狂ってやがる...っ

「狂ってる」...?

ハハ

「愛してる」の

間違いだろ?

俺はこんな

こんなにも

自分の子供を

愛してるじゃねぇか

ああ...でも

お前はすぐ

ケガが

治っちまうんだよな

つまんねぇ体に

なりやがって

これじゃお前に

跡つけらんねぇじゃ

ねぇか

嫌だ

なぁ?

どうして

どうして

俺は

親父に

逆らえない

これじゃ

これじゃ

俺は

俺は

親父のオモチャじゃ

ねぇが...

どうした

動きがー...

..

...な...っ

ゆめ

夢!!

..

......

化け物の

お出ましか...っ

オニイチャンヲ

イジメナイデ!!

はっ

「お兄ちゃん」

だぁ?

妹モドキが

言うじゃねぇか

だけどよぉ

現が

こうなっている原因は

お前だよな?

そのお前が

俺を

非難するのか?

...!

銃...?

ドコカラ...?

デモ

コレクライノ

傷!

...

ナニ...

夢!?

コレ...

カラダガ...

どうしたんだ...っ

いィッ

カラダガ

アツイ...!!

夢!!

夢...っ

大丈夫か!

夢...っ

おにい...ちゃ...

なん...か...

苦...し...

ほー

まだ

生きてんのか

親父..

テメェ

夢に

何しやがった!

これだよ

それ...

抗pupa薬...?

ただし

お前が

使ってた物とは

違うがな

ああ

そうだ

お前のは

人間の細胞と

結び付けないと

効果がなかったが...

は..

お前が実験に

協力してくれた

お陰で

開発できたらしいな

医神会のボスが

礼を言ってたぞ

これは

単体で

効力を発揮する

あいつらか

濃度を高めれば

pupaを殺す事も

できるってワケだ

ここからが

本題だ

禁煙

俺は

伊万里医神会と

ある取り引きをした

...あ...?

取り引き...?

ああ...

元々私は

pupaを医療に

役立てようとは

微塵も

思っていないんだ

ただ部下の中には

それが

不服だった者も

いてねぇ

そのせいで

現君には

迷惑をかけて

しまったねぇ...

あれは人間の

手に負える

シロモノじゃない

からねぇ...

その結果..

我々は

甚大な被害を

出してしまった..

今回の事で

亡くなった人達に..

合わせる顔が

ない

御託はいい

さっさと

用件を話せ

こっちも

ヒマじゃねーんだ

さっさと

アイツらを

探し出して

妹モドキを

ブッ殺さなきゃ

気が済まねぇ

殺してくれないか

殺したい...か

それは

丁度よかった

長谷川夢を

最悪

閉じ込めるだけでも

構わない

とにかく彼女を

人間の目に

触れないように

して欲しい

先日の一件で

こちらも人が

足りなくてね

フン...

そんな大事な事を

外部の人間に

任せていいのかよ

正直...

これ以上

こちらに被害を

出したくないんだよ

その点...

君みたいに

後ろめたい事をしてる

人間の方が

何かあった時に

処理しやすいからね

気に入った

...いいぜ

やってやるよ

長谷川現の

居場所...

フン...

オッサン

随分と正直だな

それで...

見返りは...?

そして

今後の保証

彼の体を

元通りにする為に

尽力しよう

足りねーな

...ああ

もちろん

金が必要なら...

いらねーよ

そんなモン

代わりに

発殴らせろ

発殴らせろ

...ってな事で

そこの妹モドキを

ブッ殺して

お前を

連れ戻しに

来たわけだ

分かったら

そこをどきな

今もう一度

薬を打てば

トドメ

刺せんだからよ

楽にして

やろうぜ?

は...

相変わらず

強情だな

あっ

だぁ、

おいおい

大丈夫か?

バカッ

さっさと

どいた方が

いいんじゃねーか?

どうして俺は

どうして..

ハッ

pupa::

「蛹」...か

..っ

今のお前に

ビッタリの

言葉だな?

「手も足も出ねぇ」

ってヤツだ

知ってるか?

蜂の中身ってのはなぁ

溶けて

ドロドロになってるんだ

蝶になる日を

夢見て

あの中でじっと

眠ってんだよな

あんなモン

それを

あんな頼りない殻で

必死に守ってよぉ

すぐ

踏み潰せちまうのに

なぁ?

お前は

ずっと

せいぜい

大人しく

殻に

閉じこもって

おきな!

蛹のままだ!

俺はー

お兄...

ちゃん...

もう...

いいよ...

今まで..

ありがとう..

守って...くれて...

だから...

もう...

観念したか

ったく

手こずらせ

やがって

現..

それだけは...

ダメだ...

ダメなんだ...っ

俺はあの時..

そう...

夢だけは

絶対守るって...

したんだ...っ

約束

テメェ...!

サヨナラ

夢......

ピューパー新装版

ゆめタコ

おっと

第24話でも蛎蜆と蛹

おにいちゃん!

あのねっ

ごほん

よん...

...?

おにいちゃん

どうしたの?

おかお

いたいの?

おいしゃさん

いく?

おにいちゃん?

み...っ

みないで...っ

おにいちゃん

おかお

どうしたの?

っあ...

おめめの

ところ

まっかだよ?

お...お父さんに

なぐられた

ところ...

赤と

黒と

紫の...っ

包帯とったら

キズが

すごくて...っ

変な色

してて...

こんな

気持ち悪いの...

みせたくない...

おにいちゃんっ

...

ゆ...

ゆめ...っ

ゆめっ

おにいちゃんのキズ

こわくないよっ

おにいちゃんの

キズは

ゆめを

まもってくれた

キズだもんっ

ゆめ

そのキズ

だいすきだよっ

だから..

だからねっ

ゆめに

おにいちゃんの

おかお

ちゃんと

みせてねっ

.....

ゆめっ

おれ...っ

ゆめのこと

ぜったい

守るから!

何があっても

守るから...

お兄ちゃん...

鬼島さんっ

すぐ

抗pupa薬を!

く...っ

狙いは

定まっているのに

指が

動かない...

お兄...ちゃ...

はー...

.っ

お兄ちゃ...

よ!

ひ...っ

どうし...

痛...っ

ぐちゃ

は...

は..

何これ...っ

お兄ちゃ...っ

痛いよ...っ

傷が全然

治らない...っ

キャ...

怖い...

怖い...!!

タガタ

お兄ちゃんなのに

お兄ちゃんじゃない...!

この感じ...

pupaじゃない

もっと

ドロドロして

冷たくて...

お兄ちゃんが

いない...!!

じゃあ

お兄ちゃんは!!

何になろうと

しているの...!?

よぉ...っ

は!

変化していく

お兄ちゃんの

姿を見て

お兄...ちゃ...

私の本能は

叫びました

あ...

殺される...

お兄ちゃんが

消えちゃった...

消えちゃった!!

オイ

まだ

終わってねぇぞ

現...!!

俺を

無視して!

は..

勝手に

乳繰り合ってんじゃ

ねぇぞ!!

...

いいかお前ら

手を出すんじゃ

ねぇぞ

鬼島さん

その傷で...っ

うるせぇ

黙ってろ!!

これは

俺と現の

喧嘩だ

これは

「虹蛆」と呼ばれた

少年の話

その少年は

母親の姿を

知らない

彼の母親は

公衆便所で

子供を産んだまま

どこかへ行ったきり

ある日

少年がいた孤児院に

一人の紳士が

やってきた

「伊戸里幻十郎」と

名乗る彼は

一目見て

少年を引き取った

「君は

素晴らしい

作品になる」

紳士は

少年を見て

そう言った

それからが

彼の

地獄だった

紳士は少年を

自身が所有する

島へ連れて行った

う...っ

まだ幼い少年には

これから何が

起こるのか

想像もつかなかった

お...

それから

何年もの間

紳士は少年を

鞭打ち続けた

ああ...

綺麗だ...

蛇蜘のように

赤く腫れた傷が

闇の中で

蠢いている...

いいか...

鞭で打たれて

赤く腫れ上がった

背中を

愛だ

彼は

しばしば

絵画に残した

彼はしばしば絵画に残した

これは

愛なのだ

「お前を

愛するが故の

行為だ」

紳士は

繰り返し

ささやいた

ある日

紳士は死んだ

よく晴れた

日だった

...

島を出た少年は

新しい名を

名乗った

少年は

解放された

そして

その頃から

街で暮らす内に

島での出来事を

思い出す事は

なくなっていたが

時折

背中の虹蜘が

疼いた

人間の血を見たり

悲鳴を聞く事が

快感になっていった

それが

気に入った

人間のものなら

お父さん...

なんで...?

ひぐ...っ

尚更

う、

僕達のこと

キライ...?

んなワケ

ねぇだろ

愛してるぜ

テメェ...っ

ナメてんじゃ

ねぇぞ!!

勝手に化け物に

なりやがって!!

現は彼にとって

初めてできた

血の繋がりの

ある人間

愛していない

わけではなかった

自分に

ただ

似ている

子供

愛する我が子が

クチョグチョに

なっていくのを

見ると

なぜか

彼は

この上なく

興奮した

愛された事がないから

愛し方が分からないのだ

どうした

虹胡

何をー

ガッ!!

こいつ..

ずっと

一緒だったのに...

だから

俺を置いて

飛んで行こうと

したんだ...

引きちぎって

やった

どうした

現!

もう

オネンネか!?

効いたじゃ

ねぇか!!

この...っ

いいか現

お前は

俺の子供だ

俺を差し置いて

勝手な事

するんじゃねぇ!!

お前は!

蛹のままで!

いいんだよ!!

ぐ...っ

キッ

す...

同じ..

同じだ..

俺と...

親父...

同じ...味...が

する...

分かって

るんだ...

俺は..

キレたらすぐ

殴っちまうし...

自分でも

抑えが

利かなくなる...

俺は

どこかで

俺は

暴力を

楽しんで...

殴られた奴が

どんな思いを

するのか

自分が

自分でも

嫌んなるくらい

一番わかっている

筈なのに...っ

アンタの

息子なんだ!!

どうして!!

どうして

俺は...っ

こんな...っ

こんな...っ

い!!

こんな...

わホ...

!!

バカみてぇ...

これじゃ...

駄々こねてる

子供と一緒だ...

今まで

こんな事

なかったのに..

俺は

まだ

どこかで

ピィ...おかしいな..

おかしいな..

何がを

期待しているんだ

ろうか...

現...

なぁ

親父...

頼みが

あるんだ...

俺の意識が

あるうちに...

夢を...

見逃して

ほしい...

俺は

もう...

夢の事...

待っている奴が

いるんだ...

そいつの..

ところに...

無理

だから...

抗pupa薬...

テメェ

いつの間に...っ

抗pupa薬の

原液...

これを

一気に飲めば

半分pupaの

俺の体は

夢..

さっきは

ごめんな...

さすがに

無事じゃ

すまねーよな

もしかしたら..

怖かったよな

今でも..

夢の事

食べたくて

仕方ないんだ

少しでも

気を抜くと

襲いそうに

なっちまう

pupaとは

違う生き物に

なろうとしてるのかも

しれない

でも...よかった

最後に

意識が戻って...

これで俺は...

「お兄ちゃん」のまま

夢とさよならできる

おれ..

ゆめのこと

何があっても

守るから...っ

..

守るから...

ピューパー新装版

元妻に

刺された場所を

さらに

息子にぶられた男

現君..

やっぱり

いないみたいだね

......

第25話〜◆彼岸の友

現君..

どうしちゃった

んだろ...

夢ちゃんも..

もう一ヵ月以上に

なるのに...

やっぱり

事件に...

俺らには

何も

できないだろ

だとしても!

有田君...

現...

昔っから

なんでも一人で

抱え込むんだよ

一人で

苦しんで

家の事...

親の事...

自分の事...

一人で

泣くんだよな

かといって

俺らに

できる事なんて

タカが

知れてるしな

それでも..

せめて...

あいつが戻って来る

居場所くらい

つくっといて

やんねーと...

...うん...

そうだね

有田君は

男前だね~

僕が女だったら

惚れちゃう

レベルだよ~

;というわけで

男前も田君には

明日の物理のレポート

僕の分もやっておいて

欲しいなーって

自分でやれ

太陽見る時は

日食がラス

ちゃんと

つけろよ!

有田くんは

お母さん

みたいだね~

...早く

戻って来いよ...

明日

晴れるかな?

ひぃ~っ

ひゃ...

お兄...ちゃん

こうでも

しないと...

どうして...

親父の前に...

俺が夢を

殺しちまいそう

だったから...

大丈夫だよ...っ

食べても..

私...っ

だ..

pupaだもん...

ケガなんて

すぐ...っ

治ってない...

俺が...さっき

噛んだところ:

きっと

もう...

ずっと前から

少しずつ

俺の体を蝕んで

俺の中で

pupaウイルスと

抗pupa薬が

変な反応を

起こしたんだ...

このままだと

俺は

もうすぐ

喰い破ろうと

している...

親父の持ってた

抗pupa薬が

効いてよかった...

pupaを殺す

化け物に

なっちまう

今頃

もしあれが

効いてなかったら

この場にいる

全員

喰っちまってたと

思う..

そんな事に

ならない...っ、お兄ちゃん

優しいもん...っ

違う!

俺は..

ずっと

ずっと

私の事

ずっと守って!!

夢を

夢を...!

でも俺は

夢の

兄ちゃんだから..

それだけは

やっちゃ

ダメなんだ...

お兄ちゃん...

見ろよ..これ...

俺の体の中から...

黒いモノが..

ピキ...

きっと

これが..

俺の...

中身なんだ...

俺が

化け物に

なったら...

きっと

醜悪な姿

だろうな...

何も

分からず

そうなる

前に..

お兄ちゃん!

欲望のまま

周りのモン

喰い尽くして

お父さ...

...チッ

行くぞ

お前ら

あの

この子は..

え?

あっ

はい

ほっとけ

どうせ

二度と会う事も

ねぇだろうよ

いいんですか?

あんなに

殺したがって

たのに...

しょうがねぇだろ

.....

初めてなんだよ

え...?

コイツ

初めて俺に

頼み事

しやがった...

そんだけだ

さて

コイツが

起きる前に

とっとと

出発するぞ

現が

どう変化するか

分かんねぇからな

念の為

医神会に

連絡入れとけ

はい

でも...

あの子...

チッ

いっしゃ

お父さん

あの...

やめろ

化け物に

父親呼ばわりされる

筋合いはねぇ

......

今お前に

トドメを刺さねぇ

だけでも感謝しろ

本来なら

お前は今頃

海の底だ

...

あ...あの...

不思議な

夢を見た

俺は

廃教会にいて

床には

干からぴた虹蛆

そして

進んだ先に

彼女が

待っている

俺の

大切な

妹...

ぐさっ

ふ...っ

...っぐ

いちゅっ

!!

体が

熱い...

痛みと

快楽が

混ざり合う

溶けちまいそうだ...

夢は

ある時は

人の姿

ある時は

化け物の姿で

俺を食べた

それは

俺にとって

とても幸せな

時間だった

こんな日々が

続くのなら

夢とこうして

いられるのなら

俺はもう目覚めなくていい...

お兄ちゃん

あの時の事

覚えてる...?

私が

「夢」に

なった日...

私ね...

pupa

だったから...

最初は

..

嬉しいとか

悲しいとか

分からな

かったの...

だけど

お兄ちゃんの

妹になった

あの日から

ううん...

ずっと

その前から

お兄ちゃんが

ひとつずつ...

温かいものを

私に教えて

くれたから...

だからね...

お兄ちゃん

「夢」を

つくってくれて

ありがとう

ある日夢は

いなくなっていた

俺は突然

一人になった

は...っ

はぁ...っ

はっ

は..

ん...べ~..

は...っ

夢は

こうやって..

最初は

控え目に

齧って...

それから

少しずつ

深く...

いい加減

目覚めて

くれないか

え...

あ...

アンタ...

は...

ユウ...?

あ...?

は...

はっ

は...

俺は:

何して...

確か

親父かー...

これ...は

一体...

ピューパー新装版

くらだ。

これは...

一体...

第26話・内臓の森

第26話「..内臓の森

あれは...

夢...

どこに

言ったんだ...

それに

この状況は...

生きてたか

...

親父...!

なぁ...

何があったんだよ

これ..

あー...

妹モドキの事は

諦めろ

え?

夢は..

死んじまったよ

な...

まさか

親父が...!

違ぇよバカ

アイツ...?

アイツが

来たんだよ

マリアだ

こんにちは

お腹の子が

パパとママに

会いたがる

ものだから

わざわざ

こうして

来たの...

泳いでみると

案外

近いものだわ

Dupaには

帰巣本能が

あるのかしらね...?

泳いで...?

本土から

ここに来るのに

船で丸一日は

かかるぞ

あ...あの...っ

マリアさん

そのお腹は

一体...

それに...

どうして..

どうして..

マリアさんから

あの人の

気配が

するんですか...?

どうしてだと

思う?

...っ

もしかして..

ええ...

食べちゃった♡

正確に言うと

吸収」かしらね

融合するって...

気持ちいいわよ

体ごと

取り込んで..

この子達..

アナタの事が

分かるみたい

アラ...?

え..

ひ...っ

その子..

そうよ...

キッ

あ...?

フフ...

分かる...?

バスマ

ドア

まぁ

アナタと

現君の子

だっ

いけない!!

お父さん...っ

お兄ちゃんを連れて

早く...っ

!!

ダメよ

夢ちゃん...

逃げようと

しちゃ...

アナタも

私と一つに

なりましょう

お腹の子が

寂しがるわ...

ー...

まー

...!

ガイッ

ひ...っ

...っきゃ

まぁ

わー

痛い...

体...が...っ

ひっく...

ほらほら

お兄ちゃ...

泣かないの

アナタ...

お母さんに

なるのよ...

お母さん...

物のお私が...?

すっと...Bupaとして

あの人と

二人の時間を

繰り返してきた私が...?

お兄さんと...

マリア...さ..

「なんで」?

なんで...

こんな..

フフ...

決まってるじゃない

興味よ

いや...

いや...

コイツは

ヤベぇな!!

...チッ

いつも

アラ...?

何かしら

これ..

体が..

体がとても

ま、ま

まー

気持ちいいわ...!

生まれる!!

な...っ

...

...状況が

分かったか?

じゃあ...

pupaの

集合体

みたいなモンだ

これ...は

その

成れの果てが

島と融合

してんだよ

もちろん

妹モドキもな

この島が

全部..

pupaに...

この中...に

俺と...

夢の...

俺...の...

俺...

...

マリア...っ

あいつ

なんて

こと...っ

気にすんな

勝手に

あの女が

やった事だ

親父...

お前には

関係ねぇだろ

むしろ

良かったじゃねぇか

妹モドキを

送り届ける手間が

省けてよ

pupa二体...

今頃この中で

仲良くやってる

ことだろうよ

めでたし

めでたし

じゃねぇか

オイ

さっさと

引き揚げるぞ

...

何にせよ

長居しねぇ方が

よさそうだな

違う..

船のー

現...?

違う...

ユウは...

夢を

待ってた奴は

俺が

気を失ってる時

アイツ...

俺の頭の中に

話しかけて

きたんだ...

もう...

自分の体は

完全に

吸収された

今こうして

話しているのは

ただの

残骸だって

マリアに

吸収されると

蜂の中身みたいに

ドロドロになって

いずれ

それに...

消えて

無くなっちまう

って...

腹の中にいる

子供だって..

やめろ

「そんなものは

いない」

それでいいじゃ

ねぇか

ユウって奴の話が本当なら

そいつもいずれ吸収されて

無くなっちまうんだろうよ

忘れちまいな

親父テメェ

それで...っ

それこそ

都合が

いいじゃねぇか

この島の

どこにいるかも

分かんねぇ

テメェのガキを

探し出して

取り上げるってのか?

じゃあ

どうすんだ!

お前が?

つくった

覚えも

ないのに?

その子供は

どっかのバカな女が

トチくるって

一人でつくった

化け物だ

生まれる筈の

なかった

シロモノだ

人間ですらねぇ

そんな生物を

お前は

「自分の子供」と

思えるのか?

それ...は...

!?

フン...

探し出すまでも

なかったか

向こうから

来やがった

...っ

よーー!

ピューパー新装版

もー

おにじまさん

えんがちょー

うあー

えんがちょー

俺は

父親になっては

いけない

第27話って胎内めぐり

ずっと

そう

思ってきた

今だって

そう

思っている

本人の意思に

拘らず

周囲の人間を

不幸にする

そういう

人間は

家庭を持っては

いけないと

親に

なるべきではない

人間は

確かにいると

アイツは

全部壊して

そんな家庭で

生まれ育った

子供が

壊して

まともな

家庭を

つくれるのか?

だって

ホラ

壊して

想像できない

自分の顔を

見てみろよ

想像したくない

お前も父親と同じ顔してんじゃ

同じ顔してんじゃねーか..

は...は

まぁ

キャ

...

...

ま...ま

ぱーぱ

ぱーー...ぱ

あ...

...っやめろ...!

ぱーーぱ?

ぱーーーぱ?

はーーーぱ?

...おっ?

どうした現

何を

怖がってんだ

こんな事

...

わざわざ

自分の子供が

産まれる前に

会いに来てんだぞ

人間じゃ

ありえねーだろ?

ダ...

あの夢を

思い出す

ダメだ...

子供の頃に

何度も見た

ダメ...だ...!

いつか

現実になるであろう

悪夢

俺は

こ...

パパみたいになるの...?!

ボクと

こいつの:親には

なれない...っ

こんな奴が..

お前の

親になんて

なっちゃ

いけないんだ...っ

は?

ぱー...ぱ..

...っ

触...るな...っ

俺は:

お前の

親じゃない...っ

はーー...!

げー

は?

ば...は..

!コッ

ど...して...

んっ

ぱぱ:ぼくぅまれちゃいけない子...

な...

なんだ...

これ...っ

耳鳴り...が...っ

く...っ

......

泣いてんのか

なんだよ...

お前...

...っう...っ

現!?

どうした現!

なんだ...これ:

現!

子供の

泣き声に!!

俺の細胞が...

pupaが

呼応している...

魚...

犬...鳥...

鹿...虫...

草:花:木:

はっ

自分の体が

別の何かに

侵食されていく

感覚...

痛みが...

伝わってくる...

......?

なんだ

これ...っ

体が..

沈...っ

なんだ

ここは...

息が

できない...

これが..

島の

内部なのが...?

感覚が

おかしい...

上も下も

右も左もない...

あれは...

もしかして

マリアが

取り込んできた

生物...?

ああ...そうか...

ああ...

そうか...

ここは...

Vリアの

胎内なのか...

夢...!

やれやれ

マズイ...!

夢...っ

待ってろ

今...っ

このままじゃ

夢が

完全に

取り込まれちまう...っ

はーーーは

主...

...な...

お前..

何...を...

やめ...

ブぅ

い...

う...

いかないで...

いかないで...

おいテ

いかないでぇ...

いかないでぇ...

いかないで..

いかないでぇ...っ

ダ...

ダメ...だ

......

待って

ママぁ...っ

俺は...

俺には...

コイツを突き放す

事なんて...

ママぁ...っ

いかないで...っ

お兄ちゃん

夢...

大丈夫だよ

私...

夢...

お兄ちゃんは

その子と一緒に

いてあげて..

でも...

それじゃ

夢は...

ま・まも...

ごめんね...

まぁ

私...もう

そっちに

行けないの

だから

お兄ちゃん...

大丈夫だよ

お兄ちゃん

本当に

優しいもん

ううん

ずっと一緒にいた

私が

言うんだから

パパに...

いっぱい遊んで

もらってね...

間違い

ないよ..

幸せに...

なってね...

ゆめ...!

あぁ...あ...あ

後波!!

ピューパー新装版

...つまりね

僕らpupaは

本来

子孫を残さない

生物なんだ

第28話この自殺婚

正確には

「残す必要がない

生物」...かな

僕らはいつも

ある時期が来ると

幼生体から

産まれ直すからね

僕にも彼女にも

元々

「家族」という

概念が

ないんだよ

それなのに彼女は

記憶を

取り戻した今でも

君の事を

「兄」と慕う...

これはとても

不思議な事だ

考えられないけど

今の彼女に

もし子供ができたら

それこそ

我が身を挺してでも

守ろうと

するんだろうね

まるで

人間みたいに

もしかしたら

彼女はもう

彼女を

迎えに行くのが

pupaとは違う

生物に

なってしまったのかも

しれないね...

遅すぎたなぁ...

ユウ...

...

ユウ...

お前...っ

ああ...

どうやら

そろそろ本当の

時間切れたね

まぁ...

本体がマリアに

吸収されてしまったから

体を再構成しても

長くはないと思っていたけど

マリアカ...?

そろそろ

起きようか

ずっとここにいたら

君まで

吸収されてしまう

彼女を...

守ってくれるんだろ?

「お兄ちゃん」?

頼んだよ...

いいじゃないの

ゆ...

め...

...っ

おにい..

ちゃん...

夢...っ

よかった...っ

生きて...っ

あ...

あぁ...

あ...

あ...

ゆめ...

ゆめ

ゆめ

ゆめ...っ

消えていく

あいつに

吸収されて

夢が

消えていく

バラバラになって

溶けて

消えて

死んで

死んで

死んで

死...?

死.....

夢が:死んだ...?

あ...

あぁ

あぁ

があ

ああ

ひどい

悪夢だ

今まで

見てきた中で

一番ひどい

悪夢

夢なら

早く

覚めてくれー

アラアラ...

泣いているの?

妹さんの気配か

消えていく感覚は

驚異的な

回復力を持つ

pupaでさえ

とても

面白かったでしょう?

丸ごと

吸収してしまえば

関係ないわ

あの子は今

私と一つになったの

でも

よかったわ

体が弱っていた

個体ですら

取り込むのには

一苦労だったのに

もしかして

妹さんは大分

弱っていたのかしら?

まさか

親父が持ってきた

抗pupa薬が:

この子は

割と容易く

取り込めたの

違う

それだけじゃない?

俺の

せいだ...

俺が夢に

傷を負わせて

しまったから

夢が弱って..

それで..

心配しないで

ここは

私の胎内

私のゆりかご

この中で..

みんな私と一つに

なりましょう...

夢が...

死んだ...?

夢が死んで...

マリアと...

一つになった..?

一つに...?

だっだら...

ぱーーーばっ、

ここで

夢と一緒に

吸収されるのも..

いいかもしれない:

お前も...

この中で

俺と一緒に

消えるか...?

ぱーー...ぱ?

ばーーは...

いっしょ...

いっしょ

いっしょ...

いっしょ

いっしょ

いっしょ

いっしょ

いっしょ

いっしょ

いっしょ

子供の頃

死んだ

蛹を見た

他の蛹は皆

蝶になったのに

そいつだけ

体の中から

液体を出して

死んでいた

子供が皆

大人になれるわけじゃ

ないんだ...

なんか

泣いてる

みたいだ..

もしかしたら

あの蛹は

外の世界に

絶望した蛹が

自ら死を選んだのかも

しれないと

そう思った

ピューパー新装版

ぼくとはぱの

おはなしをします

第29話、ぼくとぱぱ

美味いか?

はは

そんなに

慌てて

食うなって

時間は

いくらでも

あるんだから

ぱぱは

とても

おいしいごはんも

いっぱいつくって

くれます

やさしい

です

ぼくは

ぱぱが

だいすきです

おおっしゃっ

......

ぱーぱ

ああ

起こしちゃったか

コメンゴメン

大丈夫

置いて

いかないよ

でも

ぼくは

おうちのそとに

でられません

ぱぱは

よく

おうちのそとを

みます

へそのおが

あるからです

ぼくが

ここから

でられないので

ぱぱはいつも

おうちに

いてくれます

ぼくとはぱは

いつも

いっしょです

うぐ...っ

え...っ

う...っ

ぷーーっ

ふーーっ

はーーーっはっ

来るなっ

すぐ

良くなるから

向こうで

遊んでな...

ふーーっ

ふ...っ

ふ..

ふ...

ふーーーっ

ぱぱは

たまに

ぼくの

おにくを

すごく

たべたく

なるそうです

がまん

しているときの

ぱぱは

う...っ

とても

くるしそうです

ふーーーっ

だーー...

それでも、

あ......

あぁ.....

あ...

あ...

あ...

ぱぱに

かまれた

きずは

なかなか

なおりません

だけど

いつかは

ちゃんと

なおります

なのに

ぱぱは

ごめん...

ぼくの

きずが

なおっても

ずっと

くるしそう

です

ごめん...っ

ぱーーーっぱっ

聞こえる...

夢の声が...っ

あの扉の

向こうから...

イタイ...

イタイ...

イタイ...

イタイ..

イタイ...!

イタイ...

夢を

助けねぇと...

だけど

俺がここから

出てしまったら

こいつが

人に...

イタイ...!

ぱーぱ

ばいばい

はーは

ばいばい

ばいばい

ぼくは

ずっとぱぱと

いっしょに

いたいです

だけど

ぱぱのかなしい

おかおをみると

ぱぱ

ばいばい

ぼくの

むねが

きゅっと

いたくなります

かなしいおかお

しないで

ばいばい

ばいばい

ごめん...っ

ずっと側に

いてやれなくて...

でも...

これだけは

覚えておいてくれ..

ああ...

俺は

お前が

産まれてきて

くれたら

お前は

産まれる予定の

なかった子供かも

しれないけど

嬉しいよ..

オフクロも

俺が

産まれた時は

こんな

気持ちだったん

だろうか..

ぱーー...はっ

お前が

産まれる時

そこに俺は

いないかも

しれないけど...

お前は

俺達の家族だ

現!

お前

生きてたか!

俺は..

どのくらい

潜ってた...?

あ?

まぁ...

40分って

ところか...

そうか...

たった40分...

短い時間...

現...?

それでも..

すごく長い時間を

過ごしていた気が

する...

なんだ

コイツ...

ちょっと

見ねえ内に

聞こえる...

あ...?

聞こえる..

夢の声

イタイ..

イタイ...

イタイ...

すごく

痛がってて

雰囲気が

イタイ...

イタイ...

苦しそうで...

イタイ...

助けねぇと...!

...バ....

バカか

テメーは!

それを

救うって事は

要は

殺すって事だ!!

殺......

細胞が

癒着

してんだぞ!

テメェ...

まさか...

なぁ

親父...

俺...

昔から

アンタの事が

嫌いだったよ

だけど

それ以上に

アンタに

似ている自分が

何よりも

嫌いだったんだ

抑えられない

衝動

どうあがいても

アンタは

俺の父親で

俺は

アンタの

息子だ

そのくせ

オフクロが

アンタに

殴られてるのに

だから

オフクロが家を

出ていったのも

俺は何も

できなくて

俺が悪い子

だからって

ただ

震えてて

ただ震えてて

そう

思ってた

だけど夢は

ずっと側に

いてくれて!

「お兄ちゃん」って

慕ってくれて...

こんな俺でも

誰かに必要と

されているって...

俺...

夢を守ってる

つもりでいたけど

守られていたのは

俺の方

だったんだよな...

ずっと

「夢」に

守ってもらって

お兄ちゃん

ここまで

来たんだ...

決めたよ

もう

自分から

逃げねぇって...

俺の

中身...

この姿も

俺の一部

だもんな

待て!!

ピキ...

現...!!

テメェ...っ

たとえこの中身がどんなに醜い怪物でも

太陽が...

...

ピューパー新装版

おおー

始まった

始まった!

有田君

すごいね~

太陽が

どんどん

食べられて

いってるよ〜

あー

太陽が

食べられる...

ね...

そうなったら

嫌だなぁ

真っ暗だ

第30話この、喰い愛

イボだ...

体が..

痛い...

くすくげくす

すすくす

インター

痛...

あ...

いつかの

私...

ずっと

この痛みに耐えなきゃ

いけないのかな...

最後に...

もう一度

お兄ちゃんに

会いたかったな...

おにい..

ちゃ...?

よかった...

......

昔から...

夢...

夢...っ

お兄ちゃんは

いつも

私を、

守ってくれる

私が

化け物だと

知った今でも

ずっと...

コメンな...

夢...

おにい..

ちゃ...

ぐちゅ、

ね、

くちゃぐちゃ

あ...

現..

鬼島さん

あれは...一体..

pupaの

回復力のせいで

妹モドキが

マリアに

取り込まれるには

時間がかかる

現君は

何を...

トドメ

刺してんだよ

だから

苦しみも

長く続くわけだが...

ぁいつ...

夢の意識が

なくなるまで

あいつは

その苦しみを

少しでも

短くしようと

しているんだろうよ

自分の...

pupaを殺す

力で...

喰い続ける

つもりだ

...

...っ...あ

ごめんな...

おに...ちゃ...

ごめん...

こうするしか...

夢を苦しめている

この腫瘍...

兄ちゃんが全部

喰いちぎって

やるから..

だから...

ほんの少し

だけ...

くすすす

我慢してくれ...

よっ

あ...

どうしよう...

お...

こんな

状況なのに..

私...

はっ

オナカスイタ...

現!!

うぐ...

く...っ

!!

おにいちゃん...っ

おにいちゃ...

はー

...っ

おにいちゃん...っ

ごめんなさい!!

こんな事になって...

巻き込んで...

ああ...

ゆ...

...

なぁ...夢...

そうじゃ

ないんだ...

ゆ..

覚えているか?

「あの日」の...

約束...

あの日...

俺達...は...

ピューパー新装版

俺は

あの日の約束を

覚えている

いや

第31話、最初の約束

思い出した

...現君

僕は

君に出会ってから

ずっと考えていたよ

何故君が

只の人間にも拘らず

pupaウイルスに

感染しても

死亡しないのか

何故彼女は

僕の事を

忘れてしまったのか

何故

記憶を取り戻しても

君の事を慕うのか

これは

僕の憶測だが...

もしかして

例えば

彼女の一部を

体に取り込んだとか:

感染する前に

君は彼女と

何かしらの契りを

交わしていないかい?

そのせいで

君の体に予め

ウイルスに対する抗体が

あったとしたら..

心当たりなら

ある

あの日:・

オフクロが

壊れた

あの日...

ふふ...

うふふ...

ふふ...

ふ...

ふふふ...

私...もう

何が

なんだか...

分かんなく

なっちゃったよぉ...

化け物...

まま...

どうしたの?

ぼく

なにか

わるいこと

した...?

まま...?

フッ...

化け物が...

まま...

まま...っ

待って

行かないでっ

ままぁ...っ

まま...

今日も

帰って

こないね...

だっ

大丈夫だよっ

きっと

もうすぐ

帰ってくるよ

れいぞうこに

ごはん

あったし...っ

だから

だから..

ぽっ

......

潮時か...

そろそろ

この家を出てった方が

いいのかもしれない:

時間にして!

4年..

あの人は

まだ来ない..

もしかしたら

もう...

こっ

...ま...

まま..

ごめんなさい

ごめんなさい!!

ごめんなさい

まま..

ごめん

なさい..

父親が

この家に

帰ってこない以上

人間の体に

なってから

やけに思考が進む:

この子供には

母親しか

いないわけか...

この子供の母親が

「夢」を拒む以上

やはり..

ん...

......

ゆめ...?

ゆめ...?

ゆめ:どこ...?

ゆめ...

ゆめ...っ

ゆめっ

しい...

おいしい...

レズッ

おいし

いや...っ

うううん

違う..

現..

ただ

殺そうとしてるんじゃ

ねぇ...

鬼島さん?

妹モドキの細胞に

癒着しているマリアを

引き剥がしてやがる

異物に侵入されて

細胞が

異常分裂した妹を

まどろっこしい

事を...

とっとと

トドメを刺しちまえば

いいのによ

この行動が!!

何かを

待っている...?

現...

お前は何を

企んでいる?

どうして

そこまで

無限に増殖する妹を...

一つ一つ

元の状態に

戻してやがんのか

このままじゃ

妹モドキに

固執する...

お前の体が

もたねぇじゃねぇか...

食べる

ただ

ひゃ...

食べる

現が

夢を食べて

夢が

現を食べる

そしてまた

現が

夢を食べる

その

繰り返し

夢の中に

現がいて

現の中に夢がいる

夢がいる

現の中に夢がいる

そうして

混ざり合う

やっと...

夢を

飲んでいる

悪いもの全てを

俺が

喰らい尽くして

そうしたら...

あの日の約束を

守れるだろうかー

ひ...

うわ...

あ...

血まみれ...

このままじゃ

この子..

救急車を...

待ってて

今...

いかないで..

ゆめ

いかないで...

いかないで...

ひとりに...

ぼく...

つよくなるから:

しないで..

ゆめを...

まもるから...っ

そばにいて...っ

ひゃ...

これ..

食べて...

いいから

私の肉...

きっと...

あなたの治癒力を

一時的に高める...

本当は

あの人にしか

あげちゃいけないの

だけど..

あなたは

「ゆめ」の

お兄ちゃんだから..

特別だよ...

そうだ

ほんの少しの間:

あの人が

迎えに来るまで

記憶も

回復力も

封印して

いっ

人間として

この人の妹として

生きてみよう...

だから

ゆめのこと:

まもってね...

!!

す...

よ...っ

はいっ

は...っ

夢...

夢...っ

兄ちゃん...

あの日の

約束を...っ

夢を

守るから...っ

だから

もう...

終わりにしよう

ピューパー新装版

蛹が

眠りから

覚める時

最終話〜〜夢現

大丈夫

大丈夫だよ

僕の中身は

真っ黒で

夢の中身は

化け物だけど

これだけは

変わらないよ

ずっと...

一緒だよ

ずっと二人で

蛹のように

世界を閉ざして

いたかったけど

どうやら

それも

終わりみたいだ

もう

起きないと...

よ...っ

はいは...

よ...

よ...っ

は...

よっ...

まだ腫瘍が

消えない...

まだ

そこに

いるか...?

どれだけ

時間が

経っただろう

もう何年も

こうしていた

気がするし

ほんの一瞬の

出来事だった

気もする

右手:右足:

左手:左足:

胴:首...

掌...

指先...

少しずつ...

丁寧に

何回も

ああ...

だけど

夢の体に付いた

腫瘍を

取り除いていく

だけどこれで...

だけど

これで..

...っ

......

本当に

夢が

救えるのか?

俺は

一体...

何回

妹を殺した?

あと何回...殺せばいい..?

マズイな...

あのままじゃ

現の体が

もたねぇぞ

...止めに

行きますか?

止めに...?

バカ言うな

今さら何も

できねぇよ...

なんだこれ:

夢を

助けたい

ただ

それだけなのに

はっ

はっ

どうして..

どうしてこんなに

美味いんだ...

お兄ちゃん

俺...

俺は..

止まらない

はっ

おにいちゃん

お兄ちゃん

美味しい

オイシイ

ダメだ...

このままじゃ...

このままじゃ

俺もー

...

お兄ちゃん

夢...

意識が...

夢...?

.....!

正直

君が今更

何かした所で

そのくらい

マリアの侵食は

強力だ

君の破滅も

彼女の破滅も

免れないだろうね

まさか

pupaの子供を

身籠り

胎盤を通じて

力を得るとはね

いや...

強力なのは

彼女の執念か

何が彼女を

そこまで

突き動かすのか

現君..

君が

かつて彼女と

契りを

交わしたのなら

分かっている筈だ

君の妹を

救う方法を

夢...

もしかして...

これは本来

僕と彼女だけが

知っている事

二人きりで

僕と彼女が

ずっと続けてきた

「永遠の生」のサイクル

それを

終わらせる方法...

蛹の終わりには

二つしかない

「蛹の終わり」

死か

もしくは

羽化

マリアは

僕達が

正体を現す事を

羽化」と

呼んでいたけど

もう...

分かるだろ...?

...

本当は

もう一段階

あるんだ...

お兄ちゃん

大丈夫だよ...

お兄ちゃんと

過ごした16年間

本当に

楽しかったから..

夢...

もう...

だから

お兄ちゃん...

どうなっても

大丈夫...

そうだ

これ..

ありがとう..

一緒に行こう

夢...

融けていく...

が融けて

混ざり合う...

夢と現が

融けて

混ざり合って...

一つになる...

そして俺達は蛹から蝶になる

なんだこれ

二人が...

蝶に...?

鬼島さん

これは...?

鬼島さん?

内臓みたいなのも

消えていきますね

あーあ

飛んで

行っちまった..

こんな所に

いたんですかい

仏木...

キィ...

僕ねぇ...

これが

お腹にいた子

ですかい

産まれてしまえば

かわいい

もんですな

この子を

マリアさんのお腹に

入れた時

すごく

感動しましたよ

なんだか

僕とマリアさんの

子供を

つくってるみたいで

キッ

...アナタ

種なし

だものね...

もうっ

そういう事

言わないでっ

もしかして...

僕の為に

つくってくれたとか?

バカね...

私は

自分の興味でしか

動かないわ

でも...

そうね...

アナタとの

子供には...

興味が

あったかもね

兄さん...

愛...

愛...

チャ

pupa...

まぁ

チッ

蛹...ね...

あの子は

何に成りすまして

生きて

いくんだろうねぇ

もじかしたら

気付かない

だけで...

pupaは

他にも

いるのかも

しれないねぇ...

...キレイ...

おー

珍しい蝶だな

キレイだね~

新種かなぁ

くちゃあいやっているって

とまってる!

お前らさっそと

部室に戻れ

...たぶん

現...?

お兄ちゃん

お兄ちゃん

お兄ちゃん

お兄ちゃん

...さ...

大好き...

大好き...

Fire.

ピューパー新装版

◆「次ペジから時列痛。

exlydr

リアの島

これは僕が

「仏木十三」ではなく、

「伊万里誠」と

名乗っていた頃の話

伊万里家は

理想の家族と

言われていた

聡明な父

温和な母

そして

長男の僕

母のお腹には

もうすぐ産まれる

赤ん坊

穏やかな時間

彼女が

産まれるまでは

この幸せが

ずっと続く

ものだと

思っていた

最初に異変に

気付いたのは

僕が11歳の時

父さん

これ..

当時僕は

後学の為に

父のフィールドワークに

同行していて

日本にはほとんど

いなかった

ん...?

日本から

届いた

母の手紙には

一言

こう

書いてあった

さき

電話をしても

繋がらず

心配になった

僕と父は

予定を早めて

帰国した

家に帰った僕が

見たものは

あら

お帰りなさい

母さん...

どうしたじゃないですよ

電話にも出ないで...

どうしたの?

帰国は半年先じゃ

なかったかしら...?

お母さま...?

どなたか

いらしたの...?

な...

なんでも

ないわ

あなたは

そこに

いなさいな

...そう...

分かったわ

もしかして

愛...?

アナタは...?

そうだ

初めまして

だったね

そっちへ

行っていいかな?

5年前:

君が産まれる前に

海外に

行っちゃったから...

僕は誠

君の

6つ上の

兄だよ...

誠...っダメ..っ

はじめまして

誠...

お兄さま

お兄さま」は

堅苦しいな

「兄さん」ぐらいで愛

いいよ

.....

分かったわ

幼いのに

落ち着きのある子

家を離れていた

僕とは違い

育ちのいい子

だけど

次の瞬間

次の瞬間

それが彼女の

最初の印象だった

...っ

これ...っ

愛が...!?

兄さん...

生き物って

とても

面白いわ..

毎回

違う発見が

あるの..

外はこんなに

フサフサなのに

生身は

ぐちゃぐちや

動物の種類で

中身も

全然違うのよ

お父さま...

本職はお医者様

なんですってね

これは

車に轢かれたのを

拾ってきたから

潰れちゃってるけど

.....

おかげで

興味深い本が

たくさん

読めたわ

ねぇ兄さん

どうして

そんな顔を

しているの?

あなた...っ

だって...

全然笑わないし

それに...

私...愛が

怖い...っ

芳江

落ち着くんだ

だってあの子...

倉庫にあった器具を

見付けてからは

部屋に籠って

動物の解剖ばかり...

他人の感情が

理解できないみたいで...

あの子は

悪魔よ!!

あの子

似てるわ...

あなたの

お父様に...

芳江!!

だって

そっくりじゃない!!

異常よ!!

異常!!

血筋よ

きっと...

あなたは

そんな人じゃ

ないけれど

隔世遺伝

したんだわ...

あの人まだ

あんな事

やっているんでしょう?

芸術だ

なんだって、子供に...

身寄りのない

もう私...っ

あの子をどこかに

やってよぉ...っ!!

限界なの...っ

お願いだから

.....

そうして

僕が13歳

彼女が7歳の時に

本当に

いいのかね?

彼女は

祖父・伊万里幻十郎に

引き取られる事に

なった

良かった

愛が

出ていけば、

母さんもきっと..

ええ...

彼女も

限界みたいで...

これで

元に戻る

兄さん

え..

あ...

愛...

兄さんに

聞きたい事が

あって

何をー...

それ...は..

兄さんの部屋で

見付けたの

兄さんのよね?

これ..

愛.....

お人形って男の子が

遊ぶものではないという

認識だったけど

兄さんが

お人形遊びを

するように

なったのって

そうじゃ

ないみたいね

返しなさい

幼い時から

父親と共に

海外暮らし

母親恋しさ

から?

母親とは年に数回も

会ってないわよね?

それ以上

母性への欲求を

兄さんは人形で

解消していたのかしら

やめろ

愛...っ

しゃべるな...!

ねえ...

兄さんはこれで

何をしていたの?

一瞬

ほんの一瞬

僕は

我を失くした

なんの音だ

誠!

誰か

救急車...っ

早く...っ

早く...!

医者である父の

応急処置が

良かったので

最悪の状況は免れた

だが..

消えぬ

傷痕...

すまない

愛...

どうして

いいか...

何故

謝るの...?

こんな...

取り返しの

つかない事をして...

え...?

兄さんのおかげで

熱傷に関する

貴重なデータが

取れたわ...

愛...

でも...

もう少し

顔形が変われば

良かったかもね

やはり

実体験に

勝るものは

ないわね...

そうしたら

もっと生き易くなる...

そう思わない?

思ったの...

お母さまやお父さまが

私を怖がるのは

この外見のせいだって

見た目は

同じ人間なのに..

だって

そうでしょう?

犬が四つ足でも

なんとも思わないけど

人間が四つ足で

歩いてたら

皆避けるものね

いいえ...

同じ人間だからこそ..

自分達の常識と

少しでもずれている人間を

忌避するのよね

だからね

兄さん

私...

いつか

人間と違う

生き物に...

化け物に

なりたいわ...

そんな事

言ったら...

そんな...

僕だって...

どうしたの

兄さん

泣いているの...?

哀れ

哀れだ

哀れだ

そう思った

哀れみから

同情へ

それは

あくまでも

研究対象として

だったが

同情から

愛情へ

彼女は

僕の感情を

理解していない

ようだったが

それから

一年後

それでも

側に

いてくれた

僕達は

祖父の島に

来ていた

さぁ

こっちだ

お祖父様

その子は...?

ああ

私の作品...に

なる予定の

ものだよ

まぁ君達には

あまり

関係ないがね

あの子供が

どのような

運命を辿るのか

歪んでるな...

・っ

何となく

想像はついたが

僕には

祖父を咎める

資格がなかった

島での暮らしは

思ったより

快適だった

たまに

祖父の知り合いの

備前という男が

勉強を教えに

来てくれたので

かなり

僕の

性癖は

専門的な知識を

身に付ける事が

できた

相変わらず

だったか

そんな

ある日

妹は

あの生物と

出会ってしまった

未知の生物は

彼女にとって

格好の玩具

彼女は研究に

のめり込んで

いった

兄さん...

この子達

すごいわよ

擬態能力が

あるみたいなの

この能力を

うまく

転用できれば

他の生物に

完全に

成りすませるのよ

pupaに

出会って以来

私...化け物に

なれるのかも

しれないわ...

妹は

よく笑うように

なった

無表情な

彼女が見せる

心からの笑顔

彼女は自分が

興味のある者にだけ

その顔を見せる

そして

その笑顔が

僕に向けられた事は

ない

妹は僕に興味がないのだ

そう

彼女は

僕の性癖や行動に

興味を持つ事は

あっても

恐らく今後も

僕に笑顔を

見せる事は

ないのだろう

僕は

こんなにも

くやしいな

僕自身の事に

何も

関心がないのだ

愛の事を...

ねぇ愛

僕を見て

僕を見て

僕を見て

僕はね

お人形のような

君がー

僕を見て

オイ

君達...っ

僕を見て

僕を見て

僕は

僕は

幻十郎さんが!!

性癖の割に

あっさり

死んだわね

...まぁ

そうだね

自殺かどうかは

分からないけど

さて

これから

どうしたものか

僕達はまだ

未成年だから

島の外で研究するのは

難しいし...

あら

簡単よ

私達も

死ねばいいのよ

生きてるから

法律やら

倫理観なんかに

縛られるのよ

だったら

「伊万里誠」

伊万里愛」を殺して

別の人間に成りすませば

いいんだわ

「pupa」みたいに

それは...

備前に頼めば

すぐできるでしょ

あの子供も...

...よかったわね

アナタの前に

3人の子供が

いたのよ

先に

お祖父様が死んで

命拾いしたわね

みんな

死んじゃったけど

大丈夫よ

...!

アナタはちゃんと

愛されていたわ

ねぇ教えて?

あ...

やめろ

...ひ..

どんな風に

愛されてたの?

愛...

いたずらに

人の心を弄ぶな

...

弄んでなんか

いないわ

興味があった

それだけよ

pupaと

出会って

いなかったら

この子の

心理実験を

してみるのも

よかったかもね

私は

pupaの研究を

続ける為なら

なんでもするわ

兄さん...

アナタは

どうするの?

私!!

化け物に

なりたいわ...

君の研究に

付き合うよ

...そうだね

pupaには

興味あるしね

違う

僕は

恐れていた

彼女が

僕から完全に

興味をなくして

しまう事が

この美しい

人形を

失いたくなかった

彼女と

一つに

なりたかった

その為には

「兄妹」という

関係が

邪魔だった

今日限りで僕は

君の一兄」である事を

捨てるよ

名前も顔も...

性格すらも変えて

君の腹心になろう

もちろん

表面を変えたくらいで

僕と君が実の兄妹という

事実は変わらないけど

将来君が

pupaの研究を重ねて

化け物になる事が

できたら...

化け物に

その時初めて

僕達は

他人になれるんだ

そうしたら..

僕は君と一つになる事が

許される...

人間の倫理観は

通用しないからね

だから

もし君が

pupaになれたら

僕のものに

なって欲しい

私...

アナタの事忘れて

食べちゃうかもよ

ははっ

それも

いいかもな

そうして

僕らは

名前を捨て

それから...

彼女は

実験の末

マリアと

その部下

仏木として

生きた

pupaの子供を

胎内に宿す事により

目らもpupaの力を

得たものの

暴走して

島と一体と

なってしまった

愛...

兄さん...

妹の眠る島に

抱かれながら

妹を食べる

そして

僕達はやっと

一つになれた

ピューパー新装版

...!!

おなか

すいた

満月になったら

島を出よう

満月になったら島を出よう

そして

研究所にいる

「アナタ」を助け出そう

そして研究所にいる「アナタ」を助け出そう

お兄ちゃんは

そう

言いました

...親愛なるキミへ

もうすぐ

満月だ...

満月になったら

島を出て

あの人に

会って...

そしたら

もうすぐ

私...

お兄ちゃんの妹じゃ

なくなっちゃうんだ

長谷川夢

ではなく

ただのpupaに

戻る

妹から

バケモノへー

キミ

キミ

キミ!

あ...

私...

屋敷で

寝てた筈なのに

あれ

まさか

夢遊病...

相変わらずだね

キミは

いつの間に

外に...

ふふっ

アナタ...!

身体...

大丈夫なの...?

お兄ちゃんに

食べられ

たんじゃ...

ご...

ごめんなさい

まぁなんとか

キミと

話をするくらい

にはね

はは

...というか

キミ達がなかなか

研究所に来ないから

少々

待ちくたびれて...ね

満月になったら

行くつもりで:・

冗談だよ

このくらいの時間

本当に

ごめんなさい

ああ

違うんだ

キミを

悲しませに

来たんじゃないんだよ

今さら

何てことないよ

お話...

ただ

キミと

ゆっくり

話がしたくて

昔はさ

この島で

二人でたくさん

遊んだだろ?

そうやって

一日の終わりには

その日あった事を

共有してさ

二人一緒に

眠りについたよね

あの時みたいにさ

キミが

長谷川夢として

どんな風に

過ごしてきたのか

話してくれないかい?

病院でね...

う...うん

えっとね

ねえ

アナタ...は?

この17年間

どうしてたの?

そうだね

ボク...は...

ずっとキミに

会いたかったよ

暗い地下室で

キミの事ばかり

考えていた

ねえボクは

何回も

キミを

迎えに行こうと

したんだよ

やっと

pupaウイルスに

感染した

犬の身体を使って

キミに会えたけど

ちゃんと

食事は

とっているだろうか

でも

動けなくて

キミは

すっかり人間に

なりきっていて

ボクに全く

気付かなくて

ボクはホクは

本当にー

...

酷い目に

遭っては

いないだろうか

乗り移るのに

相性の良い動物を

何体も探して

ウイルスで

細胞を

目覚めさせれば

記憶が元に戻るかと

思ったけれど

それでも

キミの許へ

行けなくて

やっぱり

キミは

ボクを

忘れていて

よく...

覚えてないなぁ...

そう...

なの..

うん

ごめんね

大した事は

なかったと思うよ

これは

キミには

言えないよ

キミを

悲しませる

だけじゃないか

どうし...

ごめんなさい

アナタが

そんなに

辛い思い

してたなんて

なんで

分かって...

分かるよ

だって

ワタシたち

pupaだから...

...うん

そうだ

ボク達はいつも

こうだった

「ポク」は「ボク」自身よりも

「キミを大切に想っていたし、

これは

人間でいうところの

恋愛感情だろうか

いや

おそらくボクは

こう表現するのが

ふさわしいと

思うんだ

『キミは「キミ」自身よりも

「ボク」を大切に想ってくれていた

それとも

種族間の

仲間意識というやつ

だろうか

本能ー

きっと

そういう

生物なんだ

ボク達は

...ねぇ

一つ提案が

あるんだ

なぁに?

...アナタ?

..っ

どうしたの

急に...っ

ねぇ...っ

羽化...

しないかい?

キミとボクとで

同時に

お互いの肉を

貪り合ってさ

もうすぐ

日食もあるし

時期的にも

悪くない筈だろ?

僕達の存在が

人間に知られてしまった以上、

この先にあるのは

遅かれ早かれ

破滅しかない

そうやって

二人バラバラに

死んでしまうくらいなら

せめて...さ

蛹の中みたいに

ぐちゃくちゃに融け合って

一つになって...

永遠の夢を

二人で見続けるのも

悪くないと思うんだ

大丈夫

ボク達の羽化は

きっとキレイだよ

どうかな?

「夢」

うん

ま...

待って...

...?

あの...ね

羽化が

嫌なわけじゃ

ないの...

怖いけど

きっとすごく

素敵な事だと

思うし...

でも...

消える前に

お兄ちゃんに

ちゃんとお別れを

言いたいの

だから...

それまで

あと

もう少しだけ

......

今の

キミの肉

待ってて

くれたら...

いいから

おかしいわ

pupaは

お互いの事しか

考えない生物の

筈なのに

「お兄ちゃん」

...ね

ボクの事

じゃあ...

代わりに

一つお願いが

あるんだ

もう一度

「アナタ」って

呼んでくれないかな

そんなの

しょっちゅう...

「彼」と

同じ味がしたよ

あらためて

ちゃんと

聞いておきたいんだ

アナタ...

...うん

アナタ

うん

アナ...

ど...っ

どうしたの

アナタ

キミに

そう呼んで

もらったら

自然と...

どうして

そんな

悲しそうなの?

もうすぐ

会えるのに..

はは

どうしたんだろう

なんだか

人間みたいだね

ボク達

ボクはね

あの時

記憶を取り戻した

キミが「アナタ」と

呼んでくれて

木当に本当に

嬉しかったんだ

これで...もう

いつ消えてもいいって...

そう思えた

最後に..

キミの本当の姿を

見たいな...

アナ...タ...

ああ...

やっぱり

キミは

その姿が一番

美しい

ごめんね。ボクはもうキミに会えないんだ..

だって

ボクの

本体はもうー...

ゆめ

夢!!

あれ

お兄ちゃん

私...なんで

こんな所で

寝てたら

風邪ひいちゃうぞ

キミに

最期に会えて

たしか

あの人が...

キミへ

ボクは

幸せだったよ

赤い蝶...

死ん...でる...?

親愛なるキミへ

ピューパー新装版

ex3〜4ォマケ4コマ

ゆめとセト

デバガメ

こんにち..

親父が

攻めてきた

机の本懐(1

こんな時にまで

サカってんじゃ

ねーぞ!

ドMの本懐2

オラァ!

親父

テメェ!!

ぐっ

ったく...

何だ...?

この...っ

どーした

現!

ちっとは

一反撃しろよ!

うっ

......鬼島さん..

...俺も....

お...っ

鬼島さーん!!

オレも殺ってー!!

やめろバカ!!

峠ー!!

楽しそう

なんだもん

マジで羽化する5秒前

マリアに

取り込まれた

現くんを

助けにきました

ふくろとじのごとく

いたいた

現く...

ゆめ...っ

ゆめ♡

▼ユウは

どん引きした!

帰ろかな...

当ブッ

見えそうで

見えない

モンですね

仕事しろ

ムッツリ

何かの設定(女編

マリア&九谷!!

エベレスト

自己申告

相馬先生!!

キリマンジャロ

織部&唐津!!

モンブラン

えっと...

あの

すみんな

その格好じゃ

測れな...

なんでも

ないです

計測不能

キスジ40.

スカイツリー・

あほと..

くらい、

ユベレスト...GB4GM

モンブラン...detow

高尾は、...59m

フフ...

分かっているよ

僕は大丈夫

そうだこれーご

収納場所

変な女に

モルモットにされたり

ずっと一緒にいた筈の彼女に

忘れられたり

その彼女を

良く分からない男に

横取りされたりしたけど

僕は

大丈夫だよ

僕は

大丈夫だよ

はい

夢のヘアゴム

お...お兄ちゃん

分身が

食べられたり

本体が

変な女に吸収されたり

彼女がどこかの男と

一緒に旅出ったり

したけれど

僕は

大丈夫だよ

それ

どこから

出したの...?

酔える?

ないのに...

やだな

そんな顔

しないでよ

大丈夫

僕は

大丈夫だってば

まさか

おしりの

いや本当

ち...っ違...っ

おー

表皮...っ

背中の

黒い炎皮に

はさまってたの!

ぷにぷにの系譜

子供と

過ごしました

がぶー

兄さ...

仏木

アナタって

来に戻る事は

ないの?

対象タ

もぉもぉ

そう

ですねぇ...

少し

かたまって

きた?

ずっと

こういう事を

やってますとね

もみ

元の自分が

どんなんだったか

分かんなく

なるんですわ

どんなんどんだっけ?

そう

私もアナタが

どんな人だったか

覚えてないわ

興味なくて

現テメー

分かってんのか

マザー

それ

化け物だぞ

伊万里総合病院にて

ゴッドフアーザー

しかもそれ

幸子の

遺伝子だからな?

うるせー

幸子100%!

遺伝子的には

お前の

母親だからな!?

僕を見て

何か思い出さない?

そういえばさ

何を

テメェなんか

知らねぇよ

あ...っ

それが今

妹か同じ母から生まれた

母へらんめに

あっ

お母さん...

いや

覚えてないなら

いいんだ

悪かったね

ふーん

昔はもうちょっと

可愛げが

あったのになー

なんだけどな

盆に返らず

現君と夢ちゃんは

無数の蝶になって

飛んでいきました

はぁー

驚いたなぁ

最後に

二人から

ごあいさつが

あります

ごあいさつ

こういう事も

あるんですね

鬼島さん

鬼島さん?

「pupa」を

最後まで...

ふちょ...

夢..

戻る...?

はい?

あいさつ

して...

おなかすいた..

この蝶を

全部集めたら

現は

元に戻る...?

ヤバイ

鬼島さんが

壊れた...!!

ご登録おけどうございました。

Pupa新装版@

「マリアは良いは夢と思わない回転ではないので、

特別価となっていますが、仕事は

小作者の中ではこれも不倫です。

いつか目の前は、前でもいびず。

「親愛なるたへ」は

教えてください。色々と不快だったの?

追悼漫画です。

ニヤングチャンピオン・コミックスの

ばんそうそうしてしまったんでしょうか

pupa新装版(3

2015年12月1日-初版発行

委清木...

@siytiki:Morlays.

危行所

発行者

発発

11月10日

美美美里

〒1028101東京都千代田区役田町橋2-10-8

空編集(03)3265-762.収売(03)3264-728

製作(03.2016年(103)3265-7373

振替日座。2018年10月10日-0953

株式会社秋田書店

あのコピースキンデンテンプルではなかったのですが、最後までの時間がかかっていましたようですよね。

音等の第三者に依頼してスキャンやデジタル化すること

は、たとえ個人や家庭内の利用でも、著作用」でも当作作用で俺法違反です

大日本印刷株式会社

Printedingon

(禁_無断転載・放送・上映・上演・複写・公衆送信Web上での画像掲載

1SBN978-4-253-14093-5

デジタル版2015年発行

http://www.dig:tal-catapultcon:

製作所・デ・ジタルカタバルト株式会社