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セイントセイヤ

セイントセイヤ

9.車田正美

そういうことは

集英社文庫

集英社文庫

PraminghonimPrig4.0861765834

nallah...nin.a!!9784086176583

1192017年11月19日土10月20日

cO179¥590E

定価本体600円十税

ISBN4-O8-617658-0

10月11日第1192017年9月19:077905

星矢達、青銅聖闘士は女神と地上を救

うべく、海底神殿の七つの大海を支える

柱を壊していく。しかし、柱を守る海将

軍に苦戦ーー。輝も突如現れた双子座

のカノンに異次元へ飛ばされてしまう/

SEIYA

Saint

車田正美

集英社文庫

セイントセイヤ

CONTENTS

ゴールデンランスパーサス・エクスカリバ・

黄金の槍VS.聖剣の巻...

星命点を斬れノの巻...この

この将人...

怒りの報復の巻......

アイザック/凍てついた旧友の昔...

友よ、死してまた...の巻..

双子座ノふたたびの巻...

セイントセイヤ

--

つICM

インド洋の

柱を守る

クリュサオルの

クリシュナか

聞くまでも

あるまい...

オレは

龍星座の

なに

名前など

聞いたとしても

無意味なことだ

そら

死ね!

数秒後にはこの

黄金の槍によって

おまえの命は

断たれているの

だからな

アテナの

聖闘士

フッ

くっ

バ...バカな

オレの体に

奴の槍は触れ

なかったはず

な...なのに

ここまで鋭利に

切られているとは...

俺の巻き起こした

空気の流れだけでも

これはどの威力が

あるのか...

そうだ

この黄金の槍を

ただの槍と思うな

遠くキリシア神話の時代より

海皇ポセイドン様の子として勇名を馳せたクリュナオ

その色をキリシア語で、真冬の頃を持つ。

いう意味があるのだ!!

この黄金の槍は

べきの邪悪を刺し貫く鎮なる力を持っている。

いかなるものをもってしても防ぐことはできねのだ!!

今こそワク

このクリュサオルが

成敗してくれるわ

どっちが邪悪だ

罪もない地上の

人びとを苦しめて

勝手なことをいうな

汚れきった地上を済め

新たな世を築こうとして

復活された

ポセイドン様にたてつく

邪悪な奴らよ

はっ

くっ

くっ

な...

なにい

うっ

無駄なことはやめろ

この槍を

よけきることなど

できんのたぞ

た...確かに祇一夏で

よけていたとしても

このままでは

いつかやられる..

よけることよりも

とめることを

考えなければ...

そ...そうだ

奴の槍を一瞬でも

とめられれば

懐へ入りこみ

こちらの勝機をつかむ

ことができるはず!!

よおくし

来い

クリュサオルよ!!

それが

いかなるものも

貫くというのなら

このドラゴンの盾も

80の星座の中で

最強の防御力を

もっているのだ

今度はカスリ俺

とはいかんぞ

とめることができなければ

その盾ごと串ざしになり

命はない

生か死か

聞い始めた時から

それは覚悟の上だ

よかろう

望み通り

このクリュサオルが

引導を渡して

くれる!

くらえ

黄金の積

防げ

わが命の

盾よ!!

あうう

〜〜〜っ

こ...

ここまで

黄金の槍が

ここまでの

威力をもって

いるとは...

ま...まるで

ドラゴンの盾など

無きがごとく...!!

連絡でも貫くようにして

オレの体を申さしに

してしまうとは...

さ...さすが

ギリシア神話に伝わる

ポセイドンの勇士

クリュサオルの黄金の娘...

力の差がやっと

わかったようだな

さあおとなしく

眠りにつけ!

むっ

傷口の筋肉をしめ

槍をその身から

抜けなくして

どうするつもりだ

この紫龍の

命と

ひきかえに

このオレも

女神の聖闘士

ただでは

死なん...

せめて

この槍を

叩き折らせて

もらうぞ

むおおお

...

悪かなことを...

逆に自分の手の骨を

砕いたか

黄金の槍は

防ぐことも

叩き折ることも

不可能なのが

まだわからんか

ぐうう

〜〜〜っ

しかし

この闘志は

無名のまま

死せる戦士

ではない..

せめて

名前だけでも

聞いておくべき

だったかも

しれんな...

うう...

手も足も

出ないとは

まさしく

このことか...

黄金の槍を

なんとかしない

限り

クリュサオルを

倒すことは

できない..

だ...だが防ぐことも

折ることも

できぬとは...

い...いったいどうすれ

いいんだ...うう...

どうし

紫龍!!

あ...

おまえは

山羊座の

シュラ...

フッ

紫龍よ

こんなところで

ギブアップとは

おまえらしくも

あ~まさい

おまえは

最も誠実な男

ゆえにこれから

聖闘士の姿となるべき

男なのだぞ

ところで

あきらめて

どうする!

なんの

ために

オレが

おまえの

命を助けたと

思って

いるのだ!

おまえには

女神を守るべき

大いなる使命が

残っているのだ!

そのためにオレは死ぬ間際に

オレのもつすべてのものを

おまえに食けたつもりだぞ

紫竜!!

あんな

黄金の槍に

何をとまどっていて

おまえの右腕には

既になにものをも

切り裂く大いなる

ものが宿っているのだが、

な...

なんだって

ま...

まさか

それは...

そうだ

紫龍...

おまえの

右腕には

このシュラの

魂が宿って

いっぱいだ...

あの...

聖剣が

死が訪れるまで

おとなしく

倒れて

いられんのか

お...おまえの

黄金の槍を

始末する

はあ

はあ

これ以上

たちあがって

何をするつもりだ

名は...なんと

いったかな

ドラゴン

紫龍!!

クリュサオルよ

黄金の血によって

甦ったドラゴンの眉の

真の強さを!

聖剣の宿った

この右腕の力を

こそ見せてやるぞ!

この

黄金の槍を

始末する

などと...

どうやら

死の淵で

うわごとを

言ってるようだな

おまえほどの戦士に

これ以上

戦態をさらさせる

のも不憫!

今とどめを

与えてやるぞ

心臓をひと突き

にしてな!!

そ...そうだ

シュラの言う

通りだ!

なにを

あんな

黄金の槍

ごときに

おそれを

なしている

オレたちは

十二宮で

完極のデートセット

黄金聖闘士

たちさえも

打ち破って

きたのだ!

もう一度

呼びさませ

あの不屈の

心の小学宙を

黄金聖闘士の

位まで高まれ!!

燃える

昇龍のごとく!!

オレの小学宙よ!!

死ね

紫龍ー

うおお

〜〜

な...

なにい

!?

紫龍の店が

黄金色に

輝いている。

ドラゴンの

盾が

黄金の槍を

止めたーッ

しかも

なんだこの

盾の色は!!!

黄金色

い...んっ

席だけではない

...

長谷体が

何だけではない聖女全体がまばいいばかりの気配でご無いで

黄金色に輝いて

...

いるとは...い.

いったいこれは!?

オレたちの聖衣は

死に絶え

黄金星闘士の血に

よって甦った

いわば

オレたちの聖衣には

黄金聖闘士たちの

熱き魂が

こめられているのだ

聖衣は

自己の小宇宙を

燃やさない限りは

ただの重い鏡に

すぎん!

黄金聖闘士たちに

よって甦った

オレたちのこの

青銅聖衣は

小宇宙を

燃やした時

はじめて本来の力を

発揮するのだ!!

オレたち自身が

小宇宙を黄金聖闘士の

位まで高めれば

限りなく黄金聖衣に

近づいてくれるのだ!!

この聖剣で

クリュサオルよ

究極まで高めた

小宇宙によって

オレは今おまえの

黄金の槍を断る!!

聖剣でな!!

な...

なにい!?

さ...先ほどと

同じくビクとも

しないとは

バ...

バカな...

なるほど

そういう

ことか...

メッキが

はがれたな

紫龍よ!

なに

いくら聖女が

黄金に近づこうと

所詮おまえ自身は

青銅だと

いうことだ

ぐわあ

おまえの肉体

そのものは

どこまでいっても

貴様の力しかないのだ

な...

なんだと

うっ

こ...

これは

まあ、

うわああ

メッキだと...

オ...オレは

たんに聖衣の力を

借りているだけ

だというのか...

ことはな

だんじて...

とどめだ

紫龍ーッ

紫龍よ

これ以上

醜態を

さらすな

な...ならば

捨てよう

この聖衣を...

いつまでも

聖女の力を借り

盾のかげに隠れて

逃げ続ける

つもりか

なに

命の盾ともいえる

せっかくの聖衣を

脱ぎすてて

何のつもりだ

紫龍

はあ

はあ

はあ

そ...

その聖衣を

着ていることに

オレ自身甘えが

あったのだ

死と紙一重

命ぎりぎりの極限まで

高めなければ

究極の小宇宙は

発揮できん

はあ

はあ

ましてや

オレの右腕に

眠っているものを

呼び覚ますことは

できんだろう

これで

いやがおうでも

その責金の槍を

断たない限り

オレは死ぬ

さあ来い

生か死か

これが最期だ

クリュサオル

言っておくが

死と紙一重となった

ところで奇蹟など

たやすくはおきんぞ

究極まで

燃えあがれ

オレの小宇宙よ

目覚めよ

そこそ

この黄金の槍は

たとえ神でも

折ることは不可能なのだ

からな

聖剣よ

...

...

バ...バカな

黄金の槍を

真っぷたつに

折るとは...

し...しかも

聖衣を

脱ぎすてた

生身の手刀で...

うっ

...

なにい

う...うう...

黄金の槍のみでなく

このクリュサオルの

鱗衣まで断ち

切っているとは...

や...奴の

右手は

まさしく

聖剣か...

クリュサオル

黄金の槍の

なくなった今

おまえはもはや

牙のぬけた

狼も同然

ありがたい

どうやら観念して

くれたようだな

無益な殺生は

したくない

さあ道を

あけろ

まるで

オレの行く手を

壁のように阻んで

これ以上進めない

な..

なんだ

この異様な

小宇宙は...

紫龍よおまえは

黄金の槍を断ち切った

ことによって

私を本気に

させてしまった

このクリシュナの

体内に眠っている

宇宙エネルギー

クンダリーニを

呼びおこして

しまったのだ

なに

クンダリーニ

おまえたち

聖闘士は

たんにコスモと

呼んでいる

らしいが...

このクリシュナの

インドではヒロ人たちは、

人間の体内にある

宇宙的

エネルギーを

クンダリーニと

呼ぶのだ

どちらにしろ

おまえはもはや

インド洋の柱へ

行くどころか

そこから一歩も

こちらへは近づけん

バカな

近づけば

死あるのみ

うう...

ま...まさしく

クリシュナの

いうとおり

一歩もすすめん

なんとしても

あのインド洋の柱を

破壊しなければ

女神が

死ぬ!!

だ...だが

手をこまねいて

いるわけこは

いかない...

うっ

うう...奴は

想像以上の大きな

目に見えない空気の壁を

作りあげている

な...

なにい

バカな

クリシュナの体が

ちゅう

宙に浮いている

かいっ、

紫龍よおまえは

新しい時代が

やってくるのが

見えないか

今は暗黒の時代

カーリーの時代

なのだ

な...なにい

新しい時代だと

人は他人を思いやる

やさしさなどない

堕落と腐敗が

まかり通っている

花は枯れ樹樹は朽ち

人は愛を忘れてしまったのだ

そんな地上を

ポセイドン様の力で

今こそ創り直す時が

来たのだ!

この地上のすべての

生なるものは

海から芽ばえた

今一度地上のすべてを

水に戻し洗い清め

そこから再び

新しい世界を

創りあげるのだク

バ...バカな

勝手なことを

言うな...

地上には価敗した

人間ばかりではない

罪もない人びとも

多くいるのだぞ

新しい時代のためには

多少の犠牲は

やむを得ない

だまれ!

そんな勝手な考えの

奴らに世界を

ゆだねてたまるが

おまえたちこそ

暗黒の時代を

創りだそうと

しているのだ!!

そんなことは

この紫龍の

命ある限り

絶対に許さん!!

いくぞ

慮ぬ

龍飛翔

紫龍よ最後だから

ひとつだけ教えてやる

この目に見えぬ大いなる

壁を作りあげている

宇宙エネルギー

クンダリーニは

チャクラから

生じているのだ

チャクラとは

人間の体内にある奇護的な

エネルギーを引き起こす

七つの〝座〟のことだ

その七つの"座〟を

消さぬ張りこの壁は破れん

そ...そうか

クンダリーニが

小宇宙であれば

チャクラとはいわば

星命点ということか...

はあ

聖闘士のすべてが

星命点に

支配されるように

あのクリシュナも

同じなのだ

いわば

あいつのチャクラ..

星命点を断てば

この壁も

あのクリシュナも

すべて終わる:

はあ

はあ

はあ

フン

それを知ったところで

もはやどうしようも

あるまい

紫龍ささまの

闘志に免じて

苦しまずに

息の根を止めてやるぞ

35

さあ

あの世へ

行けーッ

はい

なんだ

あの龍は!!

な...

なにい?

”籠

その背中の

...

T\TOOか??

刺青ではない

おれもおまえに

教えてやる

この紫龍の背に

昇龍が浮かんだ時

それは生命の小宇宙が

最高点まで満ちた時なのだ

その時こそ

必ずや敵を

倒す!

たとえ

この紫龍の命が、

燃えつきよう

ともな!!

さあ

くらえ

クリシュナ

ドラゴン

最大の

奥義!!

むっ

昇龍霸

高い

な...なにい...

この紫龍の

小宇宙を最大に

高めた渾身の

昇龍覇も...

言ったはずだ

わたしの

七つのチャクラから

生じている

大いなる壁を

打ち破ることなど

誰にもできんと

廬山昇龍覇

さえも

まったく

通じないとは...

庭山の大漫布をも

逆流させるという

昇龍覇といえども

同じこと

うう...や...やはり

あいつの言うとおり

クリシュナの

チャクラを..

星命点をみつけたして

それを断つ以外に

ないのか...

だ...だが聖闘士なら

その星座によって

星命点を知る

こともできるか...

クリシュナの

七つの星命点とは

いったいどこに

あるんだ...

あ...

な...なんだ

クリシュナの

体が...

ま...

まさか

目が...

そうですね...私はいいのか

先ほどの

マハローシーーを

うけて無傷のまま

すむと思っていたのか

い...いや

目の前のものが

みんなかすんで

みえる...

マハローシューの

大いなる光によって

おまえはまもなく

完全に失明する

う...うう

クリシュナの星命点を

見出そうとしている今

目さえも見えなく

なってしまったら

す...すべてが

はん

万事休すに...

だがおまえは

生き恥をさらすような

男ではあるまい

さあ今度こそ

本当の最期だ

紫龍!!

勇者のおまえには

潔い死こそ

ふさわしい

マハローシニーの

大いなる光に

飲みこまれて

涅槃に

はい

旅立ちたまえ!!

うう..女神よ、

紫龍に

最後の力を!!

させき

小宇宙よ

オレに奇蹟を

あたえてくれ

盲目になっても

がまわない

だが一瞬でも

...

クリシュナの

チャクラを

やう

せいめいてん

星命点を

見せてくれ

おお

あ...

見えた

な...なんと

クリシュナの

せいめいてん

星命点は本の中心

体の中心にそって

ちよく

直線にあった

は!!

死の寸前に

見えても

もう遅い

死ね紫龍〃

マハローシニー

今こそうなれ

わが聖剣よ!!

シ...

紫龍よ...

お...おまえ

見事!!

うわあ

か...か

勝った...

は...早く

インド洋の

柱を...

は...柱を

打ち壊さ

なくては...

おかしい

どうもさっきから

同じ所をぐるぐる

回っているような

気がするが...

急がなくては!

みんなが必死に

闘っている時に

オレだけいまだに

たどりつけない

なんて...

むっ

見えた

やっと

たどりついたぞ

あれが

南氷洋の

柱か!!

うっ

あ...

あああ...

こ...

こんな...

こんな

ハカな...

あ...

あなたは...

わが師カミュ!!

いつもこれはいつだけど

氷河

う...

ううう

~~~

お...

おのれ~~ッ

らえ

ダイヤモンド

ダスト

ッ!!

うっ

なにを

する

氷河!!

師である

このカミュに

拳を

向けるとは..

わが師

カミュは

宝瓶宮に

おいて

死んだ!!

だまれ

その身は

聖域の慰霊地に

眠っているのだ

化けの皮を

はいでやるぞ

カミュに化けて

オレを油断させ

ようとしても

無駄だ海将軍!!!

よせ

氷河

DLAN-OCHA!!

シリュウ

ひ...ひどい

体中切り傷や

刺し傷が

いっぱい!

そ...

それよりも

柱を...

ああ

シリュウ

あの

インド洋の

柱を破壊

しなければ...

キ...貴鬼か

大丈夫だ...

う...

うん

貴鬼

柱は...

インド洋の柱は

どこにある...

目が

見えないの

紫龍

シ...紫龍

ま...まさか

目が...

あれは

インド洋の

柱の方角...

まさか

クリシュナ

ほどの男まで

敗れるとは...

北太平洋

南太平洋

そしてインド洋

これで三本の柱を

破壊されたことに

なりますわ

シードラゴン

フッあの

青銅の小僧たち

思った以上にやるな

セイレーン

だが彼らとて

これ以上進む

ことはでき

ないでしょう

七将軍の中で

もっとも恐ろしい

リュムナデスが

いる限り...

なるほど

リュムナデスの

カーサカ

奴ら全員が

アリ地獄に吸い

寄せられる

ようにして

死ぬだろう

確かに

リュムカデスに

つかまったなら

もはや逃げのびる

のは不可能だ!!

フフフラ...

うっ

凍気を

とめた!!

いい加減にしないか

氷河おまえが

闘う相手は

わたしではないはずだ

いつまで成りきっている

たとえ姿は真似ても

カミュの強さまで

真似ることは不可能だ

くらえ

カリツォ

氷河

そうか...

ならば力で

示す以外

ないようだな

なに

来い氷河

このカミュが

本物かニセ物か

その身で

知るがいい!

望む

ところだ

南氷洋の

海将軍よ!

いくぞ

このキグナス

最大の拳!!

今こそカミュに

化けたことを

後悔させてやるぞ!!

...

250200V27ST@RAYO!!

な...なにい

ホーロドニー

スメルチの

凍気さえも

止めるとは!

これでおまえのすべての

拳は封じられた

この程度の凍気では

師であるこのカミュは

倒せん

それはおまえが

一番よくわかって

いるはずだ氷河

ま...

まさか

まさか

この男は

本当に...

さあ

目を開いて

とくと見ろ

...

おお

あれは!

両腕の

パーツが

カさなり

水瓶の形を

なした!!

このカミュの

真の姿を

あれは

まさしく

わが師

最大の拳!!

おっ

うわあああぁ

氷河!!

氷河だいじょう

大丈夫か

しっかりしろ。

カ...カミュ...

ほ...本当に...

本当に

生きていたんですね

よ...よかった...

おかしい

いつまでたっても

南大西洋の柱に

たどりつけない

おっみ...見えた

あれが南大西洋の

柱か!!

やっと

たどり

着いたぞ!

どこかで

道をまちがえたか

同じ所をグルグル

回っているような

気がする

うっ

これは!?

ら...違う

これは

南氷洋の柱だ!!

パ...バカな

オレは確かに

南大西洋の柱へ

向かっていたはず

それがいつの間にか

南水洋の柱へ来てたなんて

いったいどうなってるんだ...

それにこの

南氷洋の柱へは

先に氷河が向かって

いたはずだが

氷河はいったい...

あ...

ああ...あ

マ...

魔鈴...さん

星矢

魔鈴

さん!!

い...生きて

いたんですね

魔鈴さん!

で...でも

どうして

ここへ...

加勢に来て

くれたんですか

エ?

よ...よかった

十二宮でのあと

また行方が

わからなくなって

心配していたんですよ

違う..

星矢おまえを

止めるためだよ

たとえおまえを

殺してでもね...

バ...バカな

なにを

いってるんだ

魔鈴さん

今地上は

大水害の危機に瀕し

女神も死に直面して

いるんですよ

そのためにオレたちは

今必死になって...

いくら必死になって

眠おうが結局は

おまえたちの実力では

無駄だといってるんだ

お...おかしい

十二宮では自分の

身を犠牲にしても

次の闘いの場へ

導いてくれた

魔鈴さんなのに...

な...

なんだって?

ま...まるで

今は敵方の

人間のように

行く手をはばむとは...

お...おまえは

魔鈴さんでは

ないな...

フッ

その通りさ

魔鈴とは仮の名...

本当の名は;

星矢...おまえが

一番よく知っている

はずだよ

な...

なんだって

まさか...

そうとも

わたしの

本当の名前は...

星華

バカな...

でたらめかどうか...

今こそこの仮面の

下の素顔を

みせてあげる...

で...

でたらめを

言うな!!

あ...

あ...

あ...あ...

ねえさん

星華

ねえさん...

星矢:

セ...星華

ねえ

さー

星矢

あ...ああ...

このぬくもり

この感触...

まちがいない

幼い頃

ずっとオレを

見守ってくれた

はっ

母親のような

ねえさんだ...

オ...オレの

ねえさんだ...

や...

やっと...

めぐりあえて

よかった..

ねえさん...

どうも変だな

別の道に

迷った

ような...

この感じは

双子座の迷宮に

迷いこんだ時と

よく似ている

鎖が反応

している

やはり

敵の近くまで

来ているのだ

むっ

こ...これは

南氷洋の柱!!

バ...バカな

ぼくは北大西洋の

柱を目指していた

はずなのに..

や...やはり

何かおかしい...

まるで何者かの

魔力によってここへ

誘いこまれたような...

うっ

ああ

星矢

氷河

バ...ハカな

この傷は

ふたりとも一撃で

やられている..

星矢や氷河ほどの

聖闘士が信じられ

ない...

しかもまるで

無防備でやすやすと

撃たれたような

このやられかたは...

いったい

ふたりに何が

あったんだ...

て...敵がすぐ後ろにいる!!

し...しかも

この鎖の反応はどうだ...

またかっ

強大な敵だ!!

フッ瞬よ

生きてまた

おまえに会えたな

なに

ああっ

にいさん!!

あ...

ああ...

あれほど敵を

感じていた鎖も

反応しなく

なっている..

フッどうした瞬よ

まるで幽霊でも

みるような顔つきだな...

そ...それでは

ま...まちがい

なく...

にいさん

やっぱり

生きていて

くれたんですね

よ...

よかった...

な...なにか

ほっとして

力がぬけて

ゆくようだ...

な...

なにをする

にいさん...

正体をあらわせ

海闘士!!

う...うう...

ものすごい...

殺気だ...

や...やはり

この男は

にいさんなんか

じゃない

おっと

クックク...

アンドロメダの

鎖は鉄壁の

防御をほこり

何光年の彼方に

隠れた敵さえも

見つけ出すというが

その鎖のおかげで

命ぴろいしたな

ぼうや

いやキグナスや

ペガサスのように

苦しまずに死ねた

方が楽だった

のだが..

な..

なにい

どっちにしろ

このオレの真の姿を

みた以上

死は同じことさ

...ククク

あ...

ああ

あなたは

...!!

南氷洋を守る

リュムナデスの

カーサ!!

リ...

リュムナデス...

そ...そうかおまえが

ギリシア神話にきく

水の魔物

リュムナデス...!

まるで蟻地獄のように

人を己のテリトリーに

誘いこみ

その人間の心の中にある

もっとも大切な人の声を真似たり

姿かたちまで同化して安心させ

水中に引きずりこんで殺すとい

伝説のリュムナデストの

だ...だけど..

まさか氷河や星矢も

自分の大切な人に

とどめを

さされるとは思って

いなかったろう...

リュムナデスよ...

あなたは犯しては

いけないものを傷つけた

いかに闘いとはいえ

あなたのやり方は

けっして許すわけには

いかない!

必ず

このぼくが

あなたを

倒してみせるぞ!!

ク...ククク

オレを

倒すだと...

笑わせるな!

おまえも

あのふたりと

同じ運命に

なるのだ...

そうよ

あのキグナスや

ペガサスと

同じように

涙を流して

死んでゆくのだ

クッククク...

クワーッ

ハッハハハ

カ...カミュ

生きていて

ほんとうに

よかった...

ま...また

この氷河を

指導してください

いつまでも...

わが師

カミュ...

な...

カ...

カミュ...

!?

ク...

ククク

...

クワッ

バハハハ

ねえさん...

星華ねえさん

や...やっと

あえてオレ

うれしいよ...

エ...

!?

ね...

ねえ...さ

...?

ククク!!

クク...

情弱な

奴らよ...

これが

女神の

聖闘士とは

わらわせる

こんな奴らが

ポセイドン神殿を

覆そうなどと

片腹痛いわ

オレひとりで

乗りこんできた

青銅聖闘士全員

皆殺しにしてくれるわ

クックク

倒れる瞬間の

あいつらの

顔ったら

なかったぜ

まるで

何が起こったのか

信じられないって

目をしてな...ククク

きっとあの世へ

行った今でも

考えこんでいる

だろうせ

涙を流してな

クッククク

だまれ

むっ

う...

うう...

ぼ...

ぼくは知っている

氷河にとってカミュは

師であるという以上に

神聖な存在だったんだ...

そのカミュが

生きていると

思った時

氷河はどんなに

喜んだろう...

星矢も幼い頃

生き別れになった

おねえさんを

必死に捜し続けて

いる

そのおねえさんに

再会できた喜びは

はかりしれない

だろう...

あなたは

人の心の眠る

大切なものを

汚い爪で

ひきちぎった!

そんなあなたに

対してぼくは

絶対に容赦は

しないぞ!!

ククク...

できるのか

おまえに...

やるとも

くらえ

サンダウェーブ

なにい

くっ

ちっ

うっ

ムダだ

星雲鎖から

逃げきること

などできっこ

ない!

むっ

!25

消えた

ムダだと

いったろ

リュムナデス

星雲鎖は

敵が何光年の

彼方に隠れて

いようと

見つけ出すと!!

グレートキャプチュアーッ

チュアーッ!!

巨大熊さえも身動き

できなくなる

クレート

キャプチュアーだ

あなたはもうこれで

どうすることも

できない

だが所詮は

ムダなこと

おまえはこのオレに

とどめをさすことなど

できぬのだからな...

クウウ~~ッ

な...なるほど

聞きしにまさる

アンドロメダ

チェーンだ

できるさ

あなたに

対してなら!!

クックク...

ムダだおまえは

あのふたり以上に

情に流されやすい

性格だ

敵に対してだって

非情になりきる

ことなど決して

できる男ではない

そんな奴に

とどめなど

させはしない

ましてや

この兄である

一輝を

殺せるか

!!

う...うう

お...おのれ

~~~

ま...

またしても

にいさんの

姿に...

さあ

何をしている瞬

この鎖を

ほどけ!!

む...う

うう...

だまれ

なにが

にいさんな

ものか!!

あ...あなたこそ

観念しろ

リュムナデス

なんだと瞬

おまえは兄である

この一輝が

わからないのか

今星矢と

氷河の無念を

はらしてやる!!

ゆけネビュラチェーン!!

バ...バカな

この兄を

殺すのか!

今こそ

リュムナデスの

心臓めがけて

飛んでゆけ

チェーンを

とめろ

シューン!

いうな

だけよ!!

フッなるほどあのときよりは...

すこしは成長

したらしいな

言い捨たと以前にも

あったことかあるみたいだな

ならし

にできるのなら

この次に生まれかわ

そうださみはすでに一度わたしにとどめをみさめるところを>>のかしてくれって...ものだよ

なんだと

んは

...

この世には

...

くっ

にいさあ

ん!!

と...

止まれ

チェーンよ

う...うう...

や...やっぱり

できない...

敵だとわかっていても

にいさんの姿をした人間に

とどめをさすなんて

ぼくにはできない...

よくやった

瞬よ

それでこそ

この一輝の弟だ

褒美に苦しまずに

殺してやるぞ

うっ

ジョックハッ

くに...

にいさ...

クッククク

これで三人

片づいた

残る

ドラゴンとやらも

クリシュナと

闘っては

無傷ではすむまい

いわばこれで

青銅聖闘士は全員

葬ったも同然だ

クワーッ

ハハハか

青銅の実力で

ポセイドン神殿

まで乗りこんで

きたのが

大間違い

アテナも

もうじき死ぬ

あの世で出迎えの

支度でもして

おくのだな

クワーッハハハ!!

な...

なんだ

この強大な

コスモは!?

一方で、

怒りの概要の巷

おかしい

気のせいか

.?

恐ろしく

攻撃的なコスモを

感じた気がしたが...

う...

う...

うう...

に...

にいさ...ん

にいさん

なんだこいつ

またくたばって

なかったのか...

クッククク

うわ言にまで

兄貴の名を

呼んでいるわ

宇宙的に

軟弱なヤツ...

ムダだ!

おまえの兄貴は

宇宙の塵と

なったはず!!

いくら呼んでも

死んだ人間が

助けに来ては

くれんのだ!!

自分で

そう叫んで

いたでは

ないか!!

う...

に...

にい...さん

往生際よく

死ねぇ!!

紫龍

じっかり

して

紫龍ーッ

うう...

キ...貴鬼..

柱は...インド洋の

柱は...

大丈夫だよ

ちゃんと破壊されたよ

紫龍が天秤座の剣を

「閃したから!!

そ...そうか...

ありがとう貴鬼

おまえが

柱の位置を

教えてくれた

おかげだ...

天上の海から

霧雨が降ってきている

これで地上の水位も

また少し減った

はすたよ!!

紫龍

もう完全に

目がみえ

ないの..

シ...

紫龍...

フッさあ貴鬼

おまえは天秤座の

聖衣をもって

先へ行って

エ?

オレのことは

心配するな

それより南氷洋へ

向かった氷河が

柱を破壊するのに

苦労しているかも

しれない

貴鬼おまえも

おまけとはいえ

聖闘士のはしくれなら

わかるはずだ

なによります大地の平和を

女神を守るのが

聖闘士だと...

で...でも紫龍

目が見えない上に

その出血じゃあ

早く手当を

しなけりゃ

死んじゃうよ

シ...!!

紫龍

わ...

わかったよ

おいら

命にかえても

天秤座をみんなに

届けるよ

だ...だから

紫龍も必ず

あとから来てよね

た...

たのんだぞ

わ...

わかった

必ずゆく

キ...

キ...

げふう

な...なんだ

今の拳圧は

い...いったい

誰が!?

だ...誰だ

誰かいる

のか!?

姿を見せろ

卑怯者め

フッひとの心に

つけこんで汚い

勝利を収める三下が

他人を卑怯者

呼ばわりとは

笑止千万!!

うっ

こ...これだ

さっきから感じてた

恐ろしく攻撃的な

コスモは...!

お...

おまえは

いったい

何者なん

だあ

耳の穴を

かっぽじって

よく聞け

オレの名を...

おまえごときに

名のるほど

安っぽい名は

持ちあわせては

いないか...

倒された

相手の名もしらずに

あの世へ行かせる

のもまた不憫...

な...

なにい

おまえは

フェニックス

輝!!

地獄の果てより

またもや

舞い戻ってきたわ!!

フ...

フェニックスだ

とお〜〜ッ

アンドロメダの

兄貴か...

バカなおまえは

宇宙の塵となって

死んだと..

フッオレは

地獄の関魔には

とっくの昔から

嫌われている

だがおまえは

特別好かれそうな

顔をしているな

リュムナデス

な...なにい

なんで

おれが...!?

行けばわかるさ

ただしオレの兄弟を

ここまでやってくれた以上

地獄への送り賃は

とてつもなく高くつくぞ!

な...

なに?

クワーッハハハ

何だ何だ同だ

それはーッ

それがおまえの拳か

痛くも痒くも

くすぐったくも

ないわ!!

そうだとも

人を倒す

拳とは

このような

ものをいうのだ

むっ

そうか...

な...

なにい

これは

オレ!?

クックク

どうした

さあ早く

おまえの拳を

みせてくれないか

う...うう...

バ...バカな

いったいこれは

!?

さあオレを

殺してみろ!!

う...うう...

で...できん

他人ならいくら

いたぶって

殺せても..

オレ

自身だ

この世にたったひとつ

しかない自分の命を

断つことなどできっこない

じゃないかァ

はあ

はあ

こ...この

人でなしめ

はあ

あ...!?

な...

なんだ...

はあ

い...今のは

いったい...

ゆ...夢か..

はあ

ほうおうげ

鳳凰幻魔拳

ほんの

小手調べさ

さあ行くぞ...

これからが、

本番だ!

兄弟たちに

...

任掛けてくれた

ステージでは、

苦痛を百倍にして

返してやるぞ!!

ぎゃびりーん!

これは星火の

これは星天心の痛みだーッ!!

ぶわあ

お〜ッ

これを

氷河の魂を

傷つけた

..

分だあーッ

う...

ううう

〜〜〜っ

ぐええ

...ッ

き...

きくう~っ

こ...こんな

圧倒的なパワーを

持った男は初めてだ

そして

わが最愛の弟

瞬の清らかな心を

汚した罪は

一番重い!!

はあ

くっ

う...

バ...バカめ

何が罪だ!

むざむざ

やられて

たまるか〜〜っ

おまえこそ先に地獄へ

送り返してやるう

くらえ

リュムナデス

最大の拳!!

サラ

サンダーショック!!

な...なにい

サラマンダーショックの

威力を片手で

受け止めるとは

こいつその名の通り

不死身かよ!!

鳳翼天翔

さらばだ

リュムナデス!

オレの兄弟の心の

痛みを地獄で

つぐなえ!

...

大丈夫か

!?

しっかりしろ

星矢!!

氷河

イッ...一輝..

弟たちの死を悼むより

自分の身を心配しろ

お:おまえも同じ

運命なのだからな

お...おまえに

このオレの

止めがさせて

たまるかァ!

いぎたない奴よ

どうしても止めを

さされたいか

リュムナデス!

だ..

だまれ!

だまれ!!

さあきあさあ

よ〜見ろよく見ろ

このオレの姿を!

これがおまえの

心の奥にいつも

大切にしまわれてる

人間の姿だ!

これでもう

おまえはオレに

指一本ふれることは

できないのだ!!

この最愛の弟

隣には!!

そうでしょう

にいさん!!

に...

にいさん...

ぼくは

にいさんの命を

奪わなくては

ならない...

瞬...

でも

にいさんなら

わかって

くれるね...

ぼくの

苦しさを!!

なるほどおまえは

単に姿形を似せると

いうだけでなく

その人間の

内面までも

完璧に同化できる

のか...

むっ

人の好い星矢たちが

あっけなく

やられたわけだ...

クッククク人間だれしも

最愛の人間の前では

完全に無防備になる

ましてや抵抗など

思いもよらぬ

のだ!

さあフェニックスよ

最愛の弟に

葬ってもらって

地獄へ逆戻りしろ!!

ごめんにいさん!

...

死んで

ください

ぐうえええ

~~~っ

パ...バカな

最愛の弟に

止めをさすとは..

お...おまえは

人でなしかあ~~っ

バカめ目の前に

本物の暇がいるのに

それに化けて

何になる

いくら

瓜ふたつに化けようと

この一輝には通用せん

し...しかし

たとえそうであれ...

ニセ者であれ...

最愛の人間の姿をした者に

なんの躊躇もなく

手を下したヤツはいない...

フェニックス一輝...

おまえには人間の

情愛も涙も

ないのか...

笑止な!

おまえごときが愛とか

涙を口にするなど

愛が汚れるわ

愛も涙も

とうの昔に

すてた男

なのさ...

な...

なにい

~~~っ

しかし...

確かに

おまえの言う通り

この一輝...

う...

うう...

バ...

バカな...

なにか

ひとつぐらい

心の弱点が

あるはずだ...

その心の

弱点を

みつけ出して!

な...なんとか

死ぬまえに

一矢を報いねば...

一輝の

心の奥底に

秘められた

いかに

フェニックスが

最強とはいえ

やつも人の子...

必ず...

必ずあるはずだ

その弱点が7省

瞬以外の

弱点は

なんだ!?

むっ

こ...これは

いったい誰だ!?

一種の心のもっとも

深い部分に眠る

この少女は...!?

クッ...

タククク...

みつけ

出すの

その

弱点を!!

ついにみつけ出したぞ

あまりにも奥深い

ところにしまって

あるのであやうく

見失うところだった

この少女なら

さすがの一輝も

最期だ!!

一輝...

な...

今のウォーこの曲からぬけて家族のもとへかえるんだもとっ!!

輪の花の

地獄の島において

たひとつの

い心の安らぎだった

..

あ...あなたは

...って、お兄ちゃんっ

...

...

エスメラルダ

!!

イ...一輝

ご...

ごめんなさい

一輝...

エ...

エスメラルダ

人をあやめるのなら

もっと深く

ささなくては...

だ...だが

これでようや

きみのそばで、

いけそうだ

エスメラルダを

う...ぐうう...

あ..あと...あと数秒はやく

エスメラルダの存在に

気がついていれば...

あ...あと

一歩で

力尽きるとは

...ク...ク・クソッォ..

ま...まちがいなく

今のオレの想像通りに

フェニックスを

殺せたものを...

確かにおまえの言う通りだ。

今もしおまえが力尽きなければ

まちがいなく

エスメラルダに同化したおまえに

この体をつらぬかれていただろう...

だ...だが

一輝よ最後に

おまえの甘さを

みせてもらったぞ

たわ

リュムナデスよ

あ...愛も涙も

捨てたといいながら

結局は捨てきれん...

お...おまえ

こそ...笑止...

イッキ

シン

や...

やっぱり

一輝だ!

生きて

たんだね

一輝...

どうやって

ここに来たのさ

一輝

槍〃

貴鬼

天秤座を

オレに貸せ!

うおおお

やったあ

これで

四本目の柱も

撃破だあ!!

リュムナデスよ

おまえは

愛と涙が

人の弱点だと

いったが

その愛によっ

人は限りなく

強くなることもできるのだ

オレもかつては

忘れかけたことだがな..

あっ

一輝

どこへ?

もちろん

ポセイドン

神殿だ

オレには

ちまちまと柱を

壊してゆくなど

性にあわん

このまま一気に

ポセイドンの首を

あげてやる!

で..

でもセイヤ

星矢たち

が...

すてて

おけ!

エ?

たとえ

最愛の人間を

目の前にしたとはいえ

戦場で油断する

ほうが悪いのだ

自らの甘さが

こいつらの死を

招いたのだ!

いわばこいつらは

戦士として...

聖闘士として

失格なのだ!

で...でも

手当てをすれば

なんとか助かるかも

しれないのに

見殺しにするというの

貴鬼今おまえが

見ていたように

三人とも血止めの急所

真央点はついた

このまま死ぬか

再び立ちあがって

くるか...

あとはこいつらの

小宇宙次第だ...

で...

でも

そ...

そうとも

...

はあ

はあ

す...

すべて

一輝の

いう通りだ...

ヒ...

氷河!!

す...すべては

自分の甘さから

でたこと...

さ...さあ一輝よ

これ以上オレたちに

かまわず先へ行ってくれ...

はあ

フッ

これ以上

負け犬の

おまえたちに

かまって

いられるか

いわれなくとも

行くさ

ただし

ただひとりの

海将軍も倒さず

こんなところで

死ぬような男なら

キグナスの名が泣くぞ!!

あっ

一輝!!

れ...礼を言うぞ

一輝...

さすがにおまえは

男の情けを

知っている男...

お...おまえの

いう通り今の

オレは聖闘士として

失格なのだ...

わが師カミュにも

命を賭してまで

教えられた

ことなのに...

い...今の

敗残者としての

みじめなこのオレの

姿を見ずに...

背を向けたまま

行ってくれた..

う...うう...

う...う...

この氷河いまだに

非情になり

きれんとは..

うっ...くっ...

戦場で

油断を

するな...

敵を前にしたら

常に

クールでいろ...

くっ

貴鬼

すまないが

星矢と瞬を

たのむぞ

氷河

いったい

どこへ?

ム...ムチャだよ

その体

じゃあ!

もちろん

次の

北氷洋の

柱だ!

あっ氷河

本当に

死んじゃうよ

氷河ァーッ

あ...あれは

コムナデスではない

本当のカミにもか

リュムナデスの体を借り

この氷河に忠告しに

来てくれたのだ...

みえた

!!

あれが5本目

北氷洋の柱か!!

そうだとも

わが師カミはが

またクーッ

徹しきれずにいる

この氷河の甘さを

あの世から断ち切りに

きてくれたのだ

オ...オレは

ああっ

わが師カミュ

に徹します

なる敵を

むっ

凍気!?

し...しかも

これは

初めて感じる

凍気ではない

なんだ

いったい

この凍気は!?

以前にも

身に覚えの

ある

この凍気は...

氷河よ

ま..

まさか

カミュの...

生きて再び

会えるとは

思わなかったぞ

誰だ

姿をみせろ

な...

なに?

白鳥座の聖衣

なかなか似合って

いるではないか

なに

な...なんだと

そういう

おまえは

いったい...?

命の恩人の

顔を忘れたか

あ...

ああ...

お...

おまえは!!

アイザック

あ...ああ...

ほ...本当に...

本当に

アイサックカ...

ア...

アイザック

い...生きて...

生きていて

くれたのか..

幽霊では

ない

オ...オレは

あの日のことを

おまえに何と言って

わびたらよいのか...

氷河

ア...

アイザック

オ...オレは...

戦場で何を寝ぼけている

おまえの目の前にいる

アイザックは今や

この北氷洋の柱を守る

海将軍!

クラーケンの

アイザック

なのだぞ!!

う...うう

アイザック

おまえとは

シペリアの氷原で

師カミュからともに

聖闘士の教えを

うけた仲...

お...

おまえは

正義感にあふれ

シベリアの大地のような

雑雄しい強さを

持っていた...

本当ならおまえこそが

この白鳥座の聖衣を

まとうべき男

だったのだ...

そ...それが...

なぜ海闘士などに...

いったいなぜだ...!?

東シベリア

アイサックよ

今度おまえと一緒に

聖闘士の訓練を

うけることになった

氷河だ

はい

カミュ先生

オレの名は

アイザックだ

よろしくな

氷河

この東シベリアに

来るヤツは

訓練がつらくて

すぐにいなく

なっちゃうんだ

ねえ

カミュせんせっ

先生

よ...

よろしく...

一年近くカミュ先生と

ふたりきりの訓練で

寂しい思いをしていた

ところさ

二三日で行方不明に

ならないように

たのむぜ氷河

うむ

うっ

うう

大丈夫か

氷河

そらオレの

手につかまれ

う...

うん

おまえがここに来て

はや一年あまりに

なるがけっこういい

小宇宙を持ってるぞ

ありがとう

アイザック

カミュ先生の指導に

従っていれば

必ず聖賊士になれる

苦しくても

くじけるなよ氷河

う...うん

わかっている

アイザック

早いもので

あれから三年

すっかり逞しく

なったな

氷河

今や実力は

この

アイザックと

五分では

ないか

そんなことはない

またまだおまえの

足元にも

及ばないさ

うむ

どちらにしろ

オレたちは

師カミュに

指導をうけられて

幸福だぞ氷河

オレの知っているかぎり

師カミュほど消く正しく

真の強さを持った男は

見たことがない

オレもカミュ先生のような

聖闘士になりたい

しかし

アイザック

最近気になる

ことかある

同感だ

このところ

聖域からの招集が

やたら多くなったし

師カミュも何か

考えこんでいることが

多くなったと

思わないが

ウム

それはおそらく

教皇の問題

だろう

今聖域では

軟星に対する疑惑が

蒼まりつつあるというのだ

聖闘士の中でも...

教皇に疑いを

持つ者が

かなり

でてきている

このままでいく

いつか聖域に

内乱がおこるのでは

ないかという事だ

聖域に

内乱が...

教皇

だが今のオレたちは

そんなことより

一日も早く一人前の

聖闘士になることを

考えるべきだ

そして

このすばらしい

地上の平和を守る

ために眠うんだ

なあ氷河

そうだ

アイザックは

師カミュのような

男を目指し

地上の平和のために

闘うといったのだ...

そ..それかなぜ...

ゞっ

う...うう

アイザックよ

教えてくれ

な...なせ..

そ..

その顔の傷は

も...もしや

あの時のものか

そうだおまえの命を

助けるためにできたものだ

そして本来ならオレは

確実に死んでいたのだ

う...うう...

アイザック

た...確かに

おまえにはわびても

わびきれぬだろう...

おまえの

身代りに

なってな...

だ...だから

アイザック

遠慮をして

くれるな...

このオレの

眼をつぶせ!

同じように

同じようにオレの顔にキズをつける!!

オレを殺せ

アイザック!!

いわれなくても

そうしてやる

覚悟しろ

氷河!

ぐうう...

この程度では

まぶたを傷つけ

たにすぎん

失明までは

しないぞ..

ア...アイザック

たしかにオレは

おまえに殺されても

かまわない...

だ...だが

なぜおまえが

海闘士などに

なったのだ...

お...

教えてくれ

アイザック...

フッ今すぐに

死んでゆく身では

たいした違いも

あるまい

冥土のみやげに

聞きたいか

氷河

氷河よ

この北氷洋で

神話の時代から

恐れられている

クラーケンの

伝説をしっているか

北氷洋の

怪物

クラーケンカ...

アイザック

そうだ

航海する船の前に!

突然その巨大な姿を現じ

すべてを飲みこんでしまう

ラーケン

その姿を見て

生きのびた者はひとりもな

今でもその伝説は

船人たちに恐れられているという...

だがクラーケンは

罪もない人間の乗った船は

けっして襲わなかったというぞ...

いわばクラーケンは

邪悪な人間のみを

この海で葬ってきたのだ

師カミュにも

おそわった

敵を前にしたら

常にクールで

いろと

悪に対しては

完璧なまでの

非情さを

持ってな...

悪に対しては微塵も

情け容赦しない

常にクールに殺す

だけだ!

オレは

クラーケンの

非情さと...

強大さを

身につける

それが地上の

平和のためでもあり

そのために眠うのが

聖闘士なのだからな

アイザックよ...

おまえは

この氷河が

なんのために

聖闘士の力を

身につけ

たいのか...

その理由を

知ったら

きっと怒る

だろう...

立て

氷河!!

は...母親の

遺体を

引き揚げる

ために

聖闘士に

なるだと...

おまえ

今なんと

言った!!

その奇蹟的な破壊力を

身につけるために

オレは聖闘士になるのだ

そ...

そうだ

東シベリア海に沈んだ

マーマの遺体を引き揚げるためには

何メートルもある分厚い氷を

割らなければならな

ただ...

それだけの..

そんな私的な

ことだけの

ためにか...

当り前

だーッ

そ...そうだ

師カミュにも

いわれた...

そんな

甘い考えでは

いつか死ぬと...

聖闘士の力は

正義を守るために

使うのだ!!

おまえのような

軟弱者は

聖闘士になる

資格などない!

この場でオレが

止めをさしてやる!!

うっ

くらえ

す...すごい

永久氷壁を

ここまで破壊

するとは...

この4年間で

アイザックの力は既に

聖闘士として完璧なものに

なっている...

や...やはり

実力では

完全に

アイザックの

方が上...

とうてい

オレには

追いつけない...

師カミュから

聞いた

ことだが...

東シベリア海の

あのあたりは

急激に潮流が

変わることが

あるという

たとえおまえが

分厚い氷を割って

海の底へ潜れたとしても

気をつけろ

巻きこまれたら

オレたちの実力では

とうてい助からないぞ...

アイザック

や...やった

師カミュの指導を

うけて5年...

や...やっと

マーマに会うことが

できる...

あ...

あった

あの船だ...

いま...

いま

ゆくよ...

沈んだあの時と

少しも変わらない..

!!?

あの船の中に

マホマがいる...

し...

しまったあ

うっ

こ...

これは!?

潮流に巻き

こまれた

氷河

どうも帰りが

遅いと思ったら

やはり

潜ったか...

しかし

あがってくるのが

あまりにも

遅すぎる...

ま...まさか

...

潮流に巻き

こまれたか!!

くっ

あれほど

以前に

注意して

おいたのに

待っていろ

氷河いま

助けにゆくぞ!!

うっかり

巻きこまれたら

とんでもない方向へ

流されてしまうぞ!!

や...やはり

思った以上に

浦流の勢いか

強い!

あれが

氷河の母親が

眠る船か...

むっ

こ...こいつ

気を失ったまま

船にしがみ

ついている

そ...そんなに...

そんなに幼い頃

死に別れた母親に

会いたかったのか..

潮流にのまれた時

海上へあがろうとせず

必死にこの船だけを

目指したのか...

氷河その熱い思いを

正義のためにむけたなら

おまえはとてつもなく

強い聖闘士になれるのだぞ

さあ帰ろう

母親には

この次に

必ず会える

死ぬんじゃ

ないぞ

氷河...

も...

もうすぐ

海上だ...

こんなところで

死んだら

聖域へ出かけている

師カミュが悲しむぞ

うっ

な...なんだ

この潮流は

!!

だ...だめだ

ひとりならどうにか

なるかもしれないか

ふたりでは

この流れから

抜けるのは不可能だ

ぐうう~~~

だ...だが

氷河を

おっぱりだす

わけには

いかない...

う...うう...

突然こんな

激しい流れが

襲ってくるとは

!!

うわああ

ぐあああ

ぐうう...だ

だいぶ流されたな

これではもとの穴へ

戻るのは不可能だ...

こ...このあたりの

氷を割って海上へ

出るしかないか...

くっさすがに

氷の海の中では

思うように

力が入らない

くっ

うっ

も...もしこれ

この氷が

十メートル以上の

厚さだったら

もう終わりだぞ...

うおお

い...いけ

氷河ー

や...

やった...

う...く...

うう

だ...だめだ...

も...

もう力が...

入らない..

う...

あ...

あれは...

あれは

ま...

まさか...

伝説の...

クラーケ

そうだ

オレはあの時

ポセイドン様の

大いなる意志によって

一命を

救われたのだ...

そしてオレは

アテナ以上の

存在を知り

目覚めたのだ..

汚れきった

この地上を

救うには

一度すべてを

破壊するしか

ないのだと...

それから

神話の時代のように

再び美しい地上を

創りあげるのだ

それを為しえるのは

ポセイドン様以外

いないのだ!!

バ...バカな

そ...それは

違うぞ

アイザック...

さあ望み通り

あの世へ

送ってやるぞ

おねーっ

おはよう!!

もはや

これ以上の話は

無意味だ

う...くっ...

そ...

それが今の

おまえの実力か

や...やはり

真の力は

正義に宿る

もの..

アイザックよ

そんな汚れた

小宇宙では

今のこのオレは

倒せん!!

な...

なんだと

!?

氷河

貴様!!

また...のき

オ...オレの

小宇宙が

汚れている

だと...

そ...

そうとも..

ポセイドンの

邪悪な野望に

くみする

今のおまえの

汚れた小宇宙

では..

き...聞いてくれ

おまえにはオレが

死をもって

償いをしよう

だまれ!

アテナの

聖闘士である

このオレを

殺せる力など

ありはしないのだ

死んだ母親に

いつまでも想いを

よせているような

軟弱者のおまえに

説かれる覚えはない

だ...だから

アイザック

目覚めてくれ

どうか...

アイザック

死ね氷河

氷河

このオレの小宇宙が

汚れているかどうか

おまえを殺せる力が

あるかないか

その身で確かめろ

こ...

これは

な...

なんという

すさまじい

凍気だ

アイザ

うじろに

オーラとなっ

浮かんだあれは...

説永

さあよく見ろ

これがアイザック

最大の拳!!

さらばだ

氷河!!

うあっ

でも、それでもいいのですが、

ア...ア...!!

アイ...ザ

氷河...

おまえは

その言葉の通り

ひとつも抵抗することな

死をうけいれた

オレへの借りを

死をもって貰っ

だが本当に...

本当にそれで

よかったのか

氷...

氷河ァ

ーッ!!

ああ...

ヒ...氷河...

ちょうどいい

二度と柱を

破壊できんように

オレが粉ごなに

してやる...

さあその箱を

こっちへよこせ

チビ!おまえか

ナョロチョロと

天秤座の聖衣を

運んでいるのは

う...

いっとくけど

氷河がやられたのは首に

重傷をおってるからさ

そうでなかったら

おまえなんかに

やられるもんか!!

や...やだい

この大事なものを

だれか

おまえなんかに

渡すもんか!

おとなしく

渡さないと

痛い目をみるぞ

オレは

敵ならば

微塵も

情け容赦は

しない

たとえ

女子供でも

クールに

殺すぞ

その程度の

念動力で

なにが

できるかーッ

うっ

わあっ

舞い上げた岩がいいしたら、

みいんなおいらに

むかってくる!

フッ

自分で仕掛けた

もので自分が

やられていれば

世話はない

きゃあああ

まだ

また生きてたのかチビ

手を

放せ...

い...いやだ

こ...こ...

殺されたって

放すもんか...

う...

うう...

うわあ

ぎゃあッ

うう...

ま...守ら

なきゃあ

はあ

はあ

こ...

これだけは

絶対に...

くっ

いい加減で

消えうせろ

おまえの体ごと

箱を

踏み抜いても

いいんだぞ

う...

ぐ...ぐう..

い...いやだ

ぎゃ

み...

みんなが

み...みんなが

命がけで謝っている

というのに

お...おいらだけが

命乞いなんかしたら

ムウ様にしかられる

よくぞ

箱からはた

手を放さずに

死んだとな..

お...おいらだって

正義と平和を守る

アテナの聖闘士に

なるんだから...

よかろう

ならばあの世へ行って

みんなに誉めてもらえ

うぐぐ

ら体ごと

ぶっつぶして

れる!!

アイザック、

な...

氷河

お...

おまえ

まだ...

貴鬼...

お...おいら

放さなかったよ

ラ...

天秤座の箱を...

け...けっして

放さな

かったよ..

だから少し

体を休めて

おけ

う...

ヒ...氷河

わかって

いる

おまえには

また次の柱へ

天秤座を運んで

もらわなくては

ならない

オレが

あいつを

倒す間にな

今オレを倒すといったのか

いったのか

聞き違いが

それとも...

アイザック

おまえは死んだ母親に

会いにゆくのは

私的なことだと

いったな

聖闘士にあるべから

さることだと

ならばおまえに

命を助けられたことも

この氷河個人の

私的なことだ

多くの人びとのために

オレは聖闘士として

あえておまえを倒す

いかにおまえからうけた

借りが大きいとはいえ

オレ個人の私的なことで

地上を崩壊させる

わけにはいかない

できるのか

おまえに

やるさ今こそ

師カドュに

教えられたように

クールに徹して

敵をうつ!!

こ...これは

なんという

すさまじい

凍気だ...

こ...こいつ

ここまでの

もの凄い凍気を

持っていたとは...

これが氷河の

本当の力なのか...

よ!

よおーーし

ならばこちらも

その方が

やりやすい!

今こそ

このアイザックの

全力をかけて

おまえに止めを

さしてやるぞ!!

来い

氷河!!

今こそ

うけろ

クラーケン

この氷河の

正義の拳を

うあああぁ

ぐっ

う...くっ...

な...なんという

すさまじい

凍気...

は...半死半生の

氷河から

な...なぜ

こんなバワーが...

うっ

あ...

あれは...!!

わが師

カミュ!!

バ...バカな..

今師カミュの姿が

氷河の後ろに

オーラとなって

浮んだような

気がしたが...

ま...まさか

死んだカミュが

氷河を守っている

とでもいうのか

そうだ

アイザック

カミュは?

十二宮の死闘において

そのすべてを

オレに託して逝った...

これはカミュの

制裁の拳でも

あると思え!

死すといえども

カミュの魂は

オレの体内に

今でも生き続けて

いるのだ

うっ

ぐはあ

くっ

フッ

わ...わら

笑わせるな

なにが

カミュの

制裁だ...

なに

カミュは

敵に対して

クールになれと

教えながら

結局自分自身も

クールに徹し

きれなかった

だから

おまえごときに

倒された

そんな男など

師ではない

アイザック

おまえ...

クールに徹して

敵をうつといいながら

いっこうにこのオレに

致命傷を負わせられん!

今度こそ

くたばれ

氷河!!

氷河

おまえとて

同じこと

それが

死を招く元だと

何度いったら

わかる!

オレンジッ!!

な...なにい

今度はA目の

凍気をまともに

うけとめた!!

アイザック

いったはずだ

オレはカミュに...

黄金聖闘士の

意志によって

守られていると...

な...なに

黄金の血で...

し...しかも

キグナスの

聖衣が

ゴールドに

光っている!?

十二宮で破壊された

このキグナスの聖衣は

黄金聖闘士の血によって

甦っているのだ...

そ...そうかそれで

あれ程の攻撃にも

ヒピひとつ入らず

おまえも死に

至らなかったのか...

なにい

氷河の首から

血が!!

うう...いくら

聖衣が限りなく黄金に

近づいたとはいえ

その下は生身の体...

う...

リュムナデスによって

貫かれた傷が今また

ABの衝撃によって

大きく口をあけたか...

アイサック

おまえのいうとおり

確かにオレは

甘いのかもしれん...

だから

もう一度だけ

おまえにたのむ

目を覚ませ

ポセイドンの野望のために

罪もない人びとが

死に絶えようと

しているんだぞ

おまえの拳は

正義のために使うべき

じゃないのか

それを...

だまれ氷河

今のおまえが

そんなことを

いえる状態か

このまま立っていても

おまえはまもなく

出血多量で死ぬのだぞ

いくら

黄金の血によって

甦った聖衣を

まとっていようとも

次の衝撃に

おまえの体はもう

耐えられない

アイザックよ...

そうだ次の

ABの衝撃は

まちがいなく

おまえを殺す

や...やはり

お互い死ななければ

ならないのか..

聖域ー

ムウ

老師はオレたち

黄金聖脱士を

この聖域に全員

集合させて

動くなとは

どういうことだ

アイオリア

女神の小宇宙は

数時間前から

まったく途絶えて

しまった

このままでは女神も

星矢たちも全員死ぬ

教皇なさ今

老師は聖闘士の

最高指導者...

その指示に

背くわけには

いかないでしょう

星矢たちの

小宇宙もその

ほとんどか感じ

なくなっている

それでもこの

聖域を動くなと

老師はいうのか

おそらく

そうかも

しれません...

バカな...老師は

女神と星矢たちを

見殺しにする

つもりなのか!?

この闘いが始まった時から

星矢たちには

死んでもらうつもり

だったのかもしれません...

さあ

覚悟しろ氷河

今最後の

A日を

見舞ってやるぞ

むっ

あ...

あれは...

まさか

あの

構えは

な...

なんだ

あの構えは

わが師

カミュ

最大の拳

...

オーロラエクスキューション

いったはずだ

アイザック

これはカミュ自身の

制裁でもあると

パ...バカな

そんな借り物の

拳で何が

できるか...

氷河

おまえに

オレは倒せん!

くらえ

オーロラ

ボレアリス

くっ

アイザック

許せ!!

Cavilutubook

くっ

ア...

アイザック

うわあぁあああ、

アイザッ!!

ヒ...ヒラッ

氷河み...みこと

見事だ...

や...やっと

敵に対して

クールに

なれたな

氷河...

アイザッ

ク...

これでまた

昔の友に

もどれたか...

はあ

はあ

はあ

はあ

うおおおねお

はあ

はあ

キ...貴鬼

北氷洋の柱も

これで片づいた

し...

しっかりしろ

貴鬼...

う...

ヒ...

氷河...

はあ

アイザック

はあ

い...一番

恐るべき男は

ポセイドン様

ではない...

氷河

さ...最後に

友としてひとつだけ

忠告しておく...

なに

はあ

な...なぜなら

ポセイドン様は

まだ...

お...おい

しっかりしろ

アイザック

はあ

ポセイドンが

どうしたって?

はあ

そ...

その恐るべき

男の名は...

い...いいか氷河

この先も決して

油断するな

はあ

も...もともと

この闘いをもくろんだ

真の男...

お...

おまえたちも

よく知っている

あ...あの...

ぐっ

ア...

な...

なにい

アイ

ザック...

い...今

いったことは

本当か

アイザック?

お...

おい!!

し...しかし

今アイザックが

教えてくれたことが

真実だとすれば

こ...この闘いは..

まさしく

オレたち聖闘士を

抹殺するための

もくろろ...

ま...

まさか

まさかあの男が

この闘いを

操っていたとは...

い...

いかん

このことを一輝や

星矢たちにも

教えなければ...

う...

何も知らずに

ポセイドン神殿へ

乗り込んでいったら

あぶない...

く...首の

傷口から

血がどんどん

流れて...

全身の力が

抜けてゆく

フフフラフララ..

くっ

う...

ハカな

最初から

星矢たちに

死んでもらう

つもりだったとは

どういうことだ!!

ミロ...

アルデバラン

シャカ...

ポセイドン神殿は

この聖域とは

目と鼻の先の

地中海下に

あるという

オレたち黄金聖闘士

全員とはいわなくても

このミロとアイオリアの

ふたりだけでも

乗り込んでいけば

七将軍など

ものの数ではないはず

そうすれば

みすみす星矢たちをん

死なせずにすむものを

なぜ動くなと

いうんだ

いったい老師は

何を考えて

おられるのだ!?

ま...

まさか

老師は...

あれは

北氷洋の

方角...

おそらく

氷河か...

だがオレはあくまでも

ポセイドンの首を

先にあげてやる

これで残るは

北と南の

大西洋

二本のみ!

残念だが

ポセイドン様の

もとへは行かせん

この

シードラゴン

がな

シードラゴン

だと?

フッ

今さらオレの

北大西洋を

守るまでもない

自分の

守るべき柱は

どうした

なに

この海底神殿を無傷で

動き回っている聖闘士は

もはやおまえひとり

なのだから

これ以上

ポセイドン様の

まわりまでも

チョロつかれては

目ざわり

だから

このシードラゴン

自ら出向いてきて

やったのだ

うっ

こ...この男

以前にも一度

会ったことが

あるような

この男から

感じる恐ろしく

強大な小宇宙は

初めてじゃない

確かにいせん...

以前にも一度

ま..

まさか

この男は

フッどうした小僧

へビににらまれた

カエルのように

動けなくなったか

むう...

はあ

はあ

よかろう恐怖は

少なくてすむよう

一瞬のうちに

葬ってくれるぞ!!

うけろ

Vフェニックス

うおっ

263

こ...

この技は

ぐあっ

げ...

げほおっ

バ...

バカな...

ぐわぁあああ!

こ...この技は

あ...あの男の...

あの恐るべき

ゴールドの...

う...

うう...

シ...

シードラゴン

お...おまえは

いったい何者だ

フッ

そんなに

オレの素顔が

見たいか...

はあ

はあ

お...

おまえの

正体は...

ああ!!

よかろう

とくと

拝め!

や...

やはり

だ...だが

おまえは

死んだはず

また、

ふたたびの巻

ジ...

双子座の...

サガ...

はあ

バカな

フッ

サガだと...

あんな

愚か者の兄と

一緒にするな

おまえが

どうして

ここに...

な...なに

兄...?

す...

すると

おまえは...

そうか

父子座の

サ...

サガの弟

双子座の

カノンだと...

お...

おまえたちは

まさしくせいぜ

その星座の名の通り

双子だったと

いうのか...

なぜならサガは

愚かしくも

箸と悪ふたつの心に

常にさいなまれていた

フッ

双子とはいえ

オレはサガとは

まるで違う

しかしこのカノンは

ただひとつ

悪の心以外持って

おらんのだからな

あ...悪の心のみの

双子座のカノン...

そ...そのおまえが

何故にポセイドンに

兄のサガが

果たせなかった野望を

今度はおまえが

果たそうとでも

いうのか...

これ以上は

問答無用!

息の根を

止めてくれるぞ!

うっ

フッ

そういえばおまえは

フェニックスの

名の通り

死地に陥っても

幾度も甦ってくるとか

いったな...

ここで

止めをさしても

またもや甦って

こられては面倒

ならばいっそのこと

違う次元へ飛んで

いってもらおうか

二度とこの世界へは

戻ってこられん

場所へな

な...なにい

違う次元

だと..

そ...それでは

サガの得意とした

Aディメンションを

おまえも...

フッフフ

どうかな

なにも兄の技ばかりを

借りるつもりはない

う...カノンの手が

大きく空間に

三角形を描いた

こ...

これは...

落ちろ

フェニックス

時のはざまに!!

うああ

このガノンが預かる

北大西洋には

魔の三角地帯と

いちゃたい

恐れられている

場所がある

それは

ゴールデントライアングル

黄金の三角形とよばれ

その三角形の地域に

入りこんだものは

総てこの世から

消滅するのだ

ちいき

フェニックス

おまえは今

その責金の三角形の

なかってはい

中入りとんでしまった

おまえの

肉体は

肉体は未来永劫異次元をさまよい

さまよい

続ける

未来永劫に

フフフ...

これで

やっかいな奴は

片づいた

今こそ

このカノンが

正しかったことを

証明してやる

地上どころか

海界までも

この手中に収めてな

ブフフフ...

あのフェニックス

激しすぎるゆえ

ポセイドンを刺激されて

面倒なことになっては

かなわんからな...フッ

みていろサガよ

おまえのような

半端なやり方では

なにも手に

はいらなかった

い...今

一輝の小宇宙が

消えた...

い...いや

一輝だけじゃない

星矢たち青銅

全員の小宇宙も

感じなくなった...

ま...まさか

大西洋の

二本の柱を

残したままで

フッ所詮

おまえたちなど

わたしたちの敵では

なかったのさ

これですべては

決まったようだね

くっ

みんな

死んでしまった

というのか...

アテナも今頃

息絶えてるかも

しれないよ

どこへ行く

シャイナ!

知れたこと

こうなったら

ポセイドンを

ひっつかまえて

奴自身に女神を

救わせるしかない

これ以上

おまえと

やりあっている

暇はない!!!

どけ

テティス

バカな

ポセイドン様の

所へなど

行かせてたまるか

うっ

らえ

サンダークロウ!!

うわああ

...

う...

うう...

ま...

まて

シャイナ

ジ...ジュリアン様は

もはや人間ではない

アテナと

同じようにすでに

神そのものなのだ:

そ...その神に

拳を向けようなど

...恐ろしい...

か...神の怒りを

受ければ

どうなるか

しらないぞ...

シャイナ...

星矢たちが

倒れた以上

今助けるのは

このシャイナ

ひとり

しかし

この神殿内の

森閑とした

様子はどうだ

雑兵はおろか

人っこひとり

いないとは

なにか不気味だが...

なんとしてでも

女神を救わねば

この世はまさしく

間になってしまう

むっ

この扉の向こうが

ポセイドンの

玉座か!!

ポセイドンといえども

もとは海南王の

たんなるお坊ちゃん

なんの戦闘訓練も

うけたわけではない

そんな者

このシャイナ

ひとりで

組みふせて

やるさ!

むっ

ポセイド

うっ

な...

なんという

小宇宙だ...

ここまで

ビッグな小宇宙は

かつて女神以外から

感じたことはなかった

おまえは

誰だ?

答えよ

うっ

う...うう

奴から感じる

偉大なる力は

まさしく海皇

ポセイドン!

ジュリアン・ソロは

完璧なまでに

神そのものになっている...

女よおまえは

アテナを救いにきた

聖闘士のひとりか...

その通りだ

ポセイドン

おまえの首を

もらうよ!

おろかな

神に

立ち向かうか

うっ

か...体が

動かない...

去れ

女!

ま...まるで

金縛りにでも

あったようだ

くっ..うう...

ここまできて

おめおめと

引きさがれるか...

ここは

おまえのような

者のくる

ところではない

去らぬとあらば

命を落とすぞ

ポセイドン

おまえに一矢

報いるまでは...

くうっ

うあっ

な...

なんだ

今度は..

か...

体中の力が

抜けてゆく...

い...いや力だけではなく

すべてが..

命そのものまでが

引き抜かれてゆくようだ

あ...ああ...

こ...これが

これが

神の力か

セ...

星矢...

ポセイドン自ら

ネズミでも

退治したか

ブフフフ...

ポセイドン神殿の

中で小宇宙が

ひとつ消えた...

これで女神の

聖闘士は全滅

海将軍も5人まで

息絶えた...

むっ

ほぼこのカノンの

思惑通りに

事は運んだわ

フッフフフブ

...

セイレーン

!!

シードラゴン

北大西洋の柱を

留守にして

いったいどちら

フェニックスが

ポセイドン様のもとへ

入りこもうと

していたので

片づけてきた

これで

すべて終わった

もはや

ポセイドン機の世は

確実なものと

なったぞ

はたして

そうかな

なに

わたしたちは

ポセイドン様の

大いなる意志によって

ここに集った

それは

もはやどうにもならないほど

汚れきった地上を!!

あとかたもなく破壊して

そこに再び

神話の時代のような

心満き人ひとだけの

ユートピアを

創りあげるためだったに

そのためには

あくまでも地上を

守りぬこうとする

アテナの聖闘士たちとの

闘いは避けられないこと

だったのだが

この闘いは

はたして本当に

ポセイドン様の

意志によって

始められたの

だろうか...

もしも

ポセイドン様と

アテナが闘うこと

によって

両方とも滅ぶことに

なれば...

それは大地と大海の

ふたつをわがものに

しようとする者にとって

一石二鳥のこと...

シードラゴン

あなたはいったい

何者なのだ

なに

セイレーンよ

おまえは何が

いいたいのだ

あなたは

海将軍の鎌頭として

初めから

ポセイドン様に

かわりはまっ

覇葉の指揮を

とってきた

わたしたち

海闘士は

すべてあなたの

指示通りに

動いてきた

しかし

今にして思えば

すべてはあなた自身が

全てたことではないのか

ポセイドン様の

復活さえも..

セイレーンよ

めったなことをいうと

いかにおまえでも

命がないぞ

うっ

むっ

恐ろしく強い

小宇宙が

北と南の大西洋の柱へ

向かっている!

なんだ

この小宇宙は

!?

バ...バカな

聖闘士はひとり

残らず息絶えた

はずなのに!

ソレント

話はあとだ

自分の守護する

柱へもどれ!

大西洋の柱まで

砕かれたら

この海底神殿は

完璧に崩壊するぞ!

はあ

はあ

はあ

つ...着いた

これが

南大西洋の柱か

し...しかし

この柱を守る

敵はどこに...

むっ

海闘士

その体でよくここまで...

といいたいが

きみにはもはや

眠う力など

残ってないようだな

あ...あなたが

ここの海将軍か...

そうだ

わたしの名は

海魔女の

ソレント

セ...海魔女の

ソレントだって...

それでは日本で

アルデバランを

倒した海闘士とは

あなたか...

フッ

残念ながら

アテナの出現で

とどめまでは

させなかったが...

どちらにしろ

もはや闘いは

終わったのだ

じ...冗談じゃない

闘いはまだ

終わってはいない

ぼ...ぼくたちの

誰かがひとりでも

生きてる限り...

いくぞ

海魔女!!

これ以上

死人に等しい

きみを相手に

闘うつもりは

わたしにはない

さあ引きたまえ

女神と地上を

救うために

聞いをやめる

わけには

いかないんだ

ネビュラ、

チェーン

うあっ

もう一度いう

きみにはもう

闘う力などない

う...うう...

ぼ...ほくも

いったはずだ...

生きている限り

引くことは

できない...

死にたく

なければ

ここから去れ

それほど

死を望むのなら

よかろう...

聞きたまえ

死のメロディー

う...

な...

なんて...

美しいねいか

音色なんだ

まるで

魂さえも

奪い去られて

ゆくような..

...

うっ

だめだこの曲を

聞いては...

無駄だ

耳をふさいでも

この笛の音は

きみの頭脳に

直接響くのだ

はっ

そして

きみを

殺す!!

な..

なんだ

この歌声は

!?

アテナ!!

こえる...!!

アテナの歌声が

それで、

それは、

★収録作品は週刊少年ジャシブに1988年11号〜40号まで掲載されました

この作品はジャンプ・コミックスとして1989年3月、5月、7月に、

ジャンプ・コミックス、愛蔵版として1996年7月、それぞれ集英社より刊行された。

作,武論尊画;平松伸二

・ーベルマン

*B:5*1高橋義生_@山中江連

国〜国ドーベルマンの異名を持つはみ出

し刑事・加納錠治が20乗犯に挑む!!

高橋よしひろ

白い戦士ヤマト

国〜国家ヤマトが様々な強敵と死闘を

展開する、関大ストーリー!!

車田正美

|闘士星矢

女神を守るため聖闘士集結/凄

絶な闘いが小宇宙全閉で炸裂する。