武芸上覧

将軍またはそれに準ずる地位の貴人が、大名の

家臣等から武技に秀でた者を召して、弓術、馬術、

剣術等の型を拝観するのが«武芸上覧"なる催し

である。

徳川幕府によって統一「された天下は、三代将軍

家光の頃には泰平であり、戦国時代の気風は形骸

化する一方となる。

例えば、剣術の"上覧試合"は、勝負というより

演武と称すべき内容であり、本剣を身体に直接ぶつ

けあうことは要求されないい。適度に間合いが詰まった

ところで終了となる。

それでも、健流派間の試合では太刀筋が読み難く、

本剣が命中する事故が発生する可能性がある。

これを防ぐために両者は事前に議合を持ち、互い

の長所を発揮出来るよう試合内容を練った上で、

・上覧"に臨む事も珍しくはない。

そのような時流の中で、将軍の実弟、駿河大納言

忠長が殊更に"真剣"を用いて、十一組もの紛う事

なき"勝負"を行わせしあた真意は極めて推察し難い。

この領主の腐敗した精神、あるいは高潔なる精神の

具現化と見るべきであろう。

CordPesigh.Schitostaは、

Champion

REDComics

18

shiourui

漫画山口貴由

原作,南除範夫

「駿河城御試合より

Dhampion

97.11月18日(日)に9784-253232234

manManinghtmmminの1929979005528

ISBN978-4-253-23223-4

C9979、¥552E.(O)

雑誌44942-78-17また

秋田書店

定価:本体552円十税

ただ狂え、虎よ

白砂の庭に獣の血を撒き

天下に浮気の死ぬを知らしめよ!

残酷無惨時代絵者

魍魎跋扈の第十三巻!

原作・南條範夫

漫画・山口貴由

秋田書店

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「原作ノ南條範夫][漫画/山口貴由]南終範主v川口農由

「南條範夫X山口貴由「チャンピオンPED販集部編

ㇱグルイ奥羲秘伝書

「南條範夫X1山口貴由[チャンピオンAED編集部,編ルギーシャワ類&

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お客様のお母さんやたちは1000年前10時間10年度12月1

金はこの城が憎い

神君家康が宴でた駿府城が

富士基盤の臥竜・駿河大納言に

召喚されし手負いの剣鬼に命じられたるは

武芸上覧の名を借りた倒錯

どきどき魔女神判!全◎巻

どきどき魔女神判2、全◎巻

装甲騎兵ボトムズ全◎巻

お姉チャンバラ紅、全◎巻

アキハバラ無法街、全◎巻

ガレキに華を

ぽかぽかばんぱいあ

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草田正美人生を語らず

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原作,南條範夫

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15

原作,南條範夫

漫画「山口貴由

...

第六十六景大御所、おおこしょ

第六十七景石宇「鳥子

第六十八景。彿々、な

第六十九景、槍鬼。そうさ

第七十景東京・ミス

第七十一景、虎紋、ところに

この作品はフィクションであり、

実在の個人・団体等にはいっさい関係ありません。

御所ぉぉしょ

第六十六景、

おおごしょ

三重の堀と五重七階の

天守を誇る駿府城は

神君徳川家康の

最も愛した城であり、

抑々大御所なる

呼び名は

神君「家康の

隠居の地である

この駿府城を

指す言葉である

この駿府城の

本丸の裏手に

設けられた

石牢は

懲罰のための

ものではなく

城主の趣味のための

ものであった

奥御殿の部屋方

八重〟は

自分がなぜ

かかる仕置を

受けるのか

わからぬまま

凍えていた

壁の向こうより

駿府城のどこかで

〝人喰い猟炎を、

飼育している

という

恐ろしい噂が

脳裏をよぎった

呻き声が

漏れ聞こえる

お...お

山狩りによって

捕獲された

お千加

さまァ

屈木頑之助で

ある

このおぞましい

光景を眺むる

城主忠長の

表情は

庭園の錦鯉に

餌を蒔く時と

全く同じで

ある

舟木道場の一粒種

“千加”が

忠長の閨房に

奉仕するように

なった経緯は

駿河藩槍術指南

笹原修三郎の従弟が

屈木頑之助なる凶漢に

城下で斬殺された

件が忠長の耳に入り

それが一人の乙女を

めぐる争いである

ことが判明すると

忠長が女人の

名を訊ねたなら

それが家臣の

妻であろうと

娘の名は?

御殿の奥女中で

あろうと

娘であろうと

風呂番の

下婢であろうと

早速に闇房に奉仕

されるべく手続き

しなければならない

駿府城の使者

瀬川三左衛門が

千加を奥御殿に

迎える旨を伝えると

光栄

至極...

父一伝斎は

感涙した

千加の一部位が

男子と化したが

忠長にとっては

何の問題も無い

怪力の乙女も

神君「徳川家康の

『血統を継ぐ

五十五万石の太守を

押しのけることは

不可能である

駿河大納言

徳川忠長

当代将軍

家光の弟だが

父にも兄にも

似ていない

絶世の美貌を

うたわれた

淀君の妹である

母が江与に

似ていた

しかし

その目の奥には

得体の知れぬ

憎悪が...

第二代将軍秀忠の

次子忠長の幼名は

国千代と称し

才気も容貌も

兄竹千代に勝る

存在であった

長子相続制の

確立していない当時

母於江与は

国千代こそ将軍家の

後嗣と考え

諸大名も

それに倣い

溺愛を注ぎ

国千代君に

溢れんばかりの

貢ぎ物をする

幼き忠長の

目に映るのは

〝伏す者〟のみ

であった

ホッ

ふふふっ

ちびっちゃん

!!

血迷うたか

...

乱心したるは

秋山左次郎

なる藩士

これを

押さえたのは

勤方不行届として

帰宅した妹・八重の

変わり果てた姿を

目撃したためである

老職

内藤仁兵衛

殿...はな

お離れに

隠密か...

がもん.

家門の乱るる基

ちょうよう

長幼の序を誤るは

神君「家康の

裁断によって

それは

竹干代の乳母

将軍職は

長子竹千代と

宣明された

春日局らの

画策であった

駿河藩剣術師範

日向半兵衛正久

より

免許を得ている

忠長の一刀流の

業前は

〝義理許し〟の

域にあらず

痛みたいな

あ...

お見事...

驕児は

憎悪していだら

将軍職を

奪われた

自分の境遇と

神君、家康が

最も愛した

この

駿府城を

第六十七島、六月

んー、せきろう

一月某日

登城する家老

三枝伊豆守の前に

一名の武士が

伏した

星川

如何した?

摂者の力量では

駿府城にての

上覧試合の日まで

藤木源之助どのを

無事にお預かり

することが

出来かねます

星川こと

月岡雪之助が

源之助と三重を

預けられた

翌日のことである

戸田流道場の前に

“乗物〟が配された

乗物とは

高級な駕籠の

呼び名であり

下級武士の

源之助には

初体験である

げいいちのう

一芸一能あるよ

ひろ

広くこれを天下にお

そうか

駿河大納言「徳川忠長が

そう公言して以来

士官を望む

牢人者が

その中で特に

続々と

城下に集結した

武芸優秀と

思われる者は

駿河藩槍術師範

笹原修三郎の屋敷に

停泊を許され

キャッシングサービスの

おまえはキャンペーンでも、

人品骨柄を一定期間

審査された後

笹原の眼鏡に

叶えば

推挙の運びと

なる

藤木源之助と

岩本三重が

移送されたのは

この笹原邸であった

笹原修三郎に

ござる

武芸に携わる者で

白い蛇のように

長い腕は

〝舌切り槍〟の逸話を

知らぬ者はいない

驚くほど遠間からの

刺突を可能だらしめる筈だ

藤木どの

この屋敷には

腕に覚えのある浪士が

大勢暮らしておる

仲良く

万事仲良く

心得ました

返事は

こ女のみである

二刻後

三重と源之助に

あてがわれた庵に

若い士が

訪れた

笹原門下

猪又晋吾と

申しまする

藤木源之助

どのっ

お手合わせ

願いまする

笹原様の許しを

得てからに願います。

笹原修三郎

先生は常々

御高名な方に

お目に掛かれた際は

進んで稽古を

願い出よと

邸内の武芸者が

口々に

虎眼流は

強いと噂して

おります

伊良子清玄と

いう士は

その強い

虎眼流を倒した

剣名によって

めまぐるしい

立身出世を

遂げたそうな

無口な源之助に

油断した若者が

口を滑らせた

木剣を...

虎眼流

藤木源之助

指南

つかまつる

木剣とは

笑止

まして

右腕のみでは

槍の間合は

剣の四倍!

慢心ではない

両手の突きを

払うことも

出来まい

槍は剣の届かぬ

位置から

一方的に刺突を

加える兵器である

虎の神速は

間合の不利など

まさしく

歯牙にも

かけなかった

"伊達〟にするべく

源之助の

二の太刀が閃く

加減しろ

莫迦!

滋元服前の若い武士の意

«まえがみ

前髪だぞ

源之助も三重も

一切詫びなかった

藤木源之助に

城勤めは

ホームページ

無理に

ござるな

立身などは

考えて

おりますまい

あの男の

胸にあるのは

ただ

上覧試合で

伊良子清玄を

討つ

伊良子か

それのみ

あれは殿の

〝お気に入り〟

ゆえ

御前試合の日まで

無事でいられるか

どうか..

帯刀を許された上で

石牢に案内された清玄

秋人の成敗〟が

役目と心得ている

人肉の味を

覚えた大猿を

沸彿と呼ぶ

寬永五年十月

駿河大納言忠長が

賊機山にて

猿狩りを行った際

発見された

この大猿は

忠長が興味を

覚えたため

大仕掛の罠にて

捕獲

駿府城へ

移送された

大納言愛玩の

この大猿は

世話係の間で

«お猟沸さま〟と呼ばれ

大名並みの食事が

与えられていたが、

石牢に

幽閉された

鬱憤により

飼育不可能な

猛獣と化した

射殺が妥当と

思われたか

城主は笑みを浮かべ

一騎打ちを命じた

この役を仰せつかったのは

岡倉門下

桃井圭介

がっぱい!!

だからなかった

いいかないか!?

...!???

猟猟のぶ厚い毛皮と

強靭な骨格は

装甲に等しい上

一太刀で

仕留めねば

二の太刀を次ぐ間は

与えられない

無明逆流れ。は

もはや大地に剣を

突き立てずとも

可能であった

敏捷にして頑強な

猛獣の胴体を

骨格もろとも切断する際、

強力な斬撃を

もたらしめたのは

裂けた右足で

ある

清玄

こたびの相手

いかがであった

相手の姿が

見えぬ盲目の剣士が

〝彿彿〟を何者と

認識したのかを

愉しまんとする興である

笹原修二郎

カ藤仁呉

あの者は

そうであろう

あの者は

おぬし同様

尋常ならざる

殺気を発して

おりました

天下に二名とおらぬ

〝稀〟なる使い手

して清玄

あの者を

”何流”と

見た?

忍びの者...?

忠長が笑みを

浮かべると

側近たちも

色めき立った

惜しい!

忍びの者

惜しいぞ

どうじゃ清玄

おぬしが掛川で討った

虎よりも手強き

相手であったろう

虎?

掛川で

討ちたるは

〝虎の中の虎〟

〝猿回しの猿〟とは

比べものになりませぬ

あ...

...お邪さまくを..

何だることを

よこせ

抜け

“詰み”で

ある

城内で抜刀

すれば死罪

主君の刃を

避けても

死罪

清玄に

一切の打つ手は

無い

出来ませぬ

〝御所様〟に刃を

向けることなど

抜け

御所様...!

忠長の顔色が

みるみる青ざめた

御所〟とは

将軍は

江戸の家光じゃ

畏れながら

現将軍を指す

言葉である

この言いた目には

見えぬものが

見えまする

瞼の奥に映りしは

姿ではなく

御実体

いいえ

わたくしばかりでは

ございませぬ

...

旅行に乗い

しかし、

このまま

俺達の目を

一介の武芸者が

口にして良い領域を

はるかに

超えていた

この忠長に

叛意ありと

申すか

深説板の意図

謀叛など

ではない

本来、自分の

ものであった

将軍職を

取り戻すだけ

この数瞬で

清玄の黒髪は

灰色に

変貌していた

伊良子清玄

腕も立つが

弁も立つ

どこかの仏頂面とは

大した違いにござる

さはらてい

笹原邸

修三郎から

支給された着物は

袖丈が長かった

懐死した心を

包み込もうと

するかのように

2016年にそうき

第六十九景

いくが月岡雪之介の

屋敷で暮らすのは

自分の存在が大切な男の

出世の妨げになることを

恐れただめである

武家社会に於いて

良い縁談は

武芸に勝る

立身の近道なのだ

この日

清玄の元より

手文が届き

違瀬の場所としては

丑満時の廃堂へ

呼び出された

いささか殺風景である

清玄さま

少しおやつれに

灯りを消せ

星の光も届かぬ

雑木材の中

真近にいる

清玄の姿さえ

暗黒に包まれた

面白いものを

見せてやる

光無き世界では

目開きと当道者の

立場は逆転する

...

いたぞ

暗闇の中

ただ生命の

気配のみが

感じられる

どこにでもいる

狸であるが

正体の見えぬ

いくの瞳には

金色の羚羊が

映っていた

清玄がいくを

呼び戻したのは

〝虎の中の虎〟と

再び戦うためだ

笹原郎

猪又晋吾の叔父

徳次郎

由緒正しい

七百石の譜代である

そなたが某の甥

晋吾の指を刎ねた件

何の遺恨もござらん

我が甥の

槍を

その身体で

しのぎたるとは

天晴なもの

わしは

そなたの技量を

買うぞ

右の指を失くした

晋吾にはもはや

槍をあやつること

要わぬ

そなたの

〝隻腕の剣術〟を

仕込んでくれ

笹原先生の

〝許し〟は

得ております

牢人の身の上では

暮らし向きも

覚束ぬ筈

わしの屋敷に

住み込めば

扶持には困らぬぞ

おことわり

申す

「豊腕の剣術」

などは

覚え申さぬ

剣術は剣術

剣は腕で

操るものでは

ございませぬゆえ

徳次郎の顔面が

みるみる紅潮した

源之助の言葉は

ぬうう

徳次郎どの

あまりに

抜き身、すぎた

どうやら

藤木どのの胸中は

上覧試合の件で

一杯のご様子

武骨な物言いに

なってしまったことを

心よりお詫び申す!

晋吾

去ぬるぞ

藤木源之助どの

一手

ご指南

つかまつる

鎌宝蔵院流

笹原修三郎

徳川家の

槍術師範とは

すなわち天下一の

槍の使い手と

断言してかまわない

修三郎は

清玄の剣を

駿府城で

見ている

二重どのを連れて

駿府より

迷電いたせ!

清玄の剣には

及ばぬ!

第七十景

ころもがえ

駿府城

2017.010.0

2010.04.0.2

笹原どの

修三郎を

呼び止めたのは

駿河藩武芸師範

日向半兵衛正久

春とは名ばかりの

肌寒さよのう

まことにもって

其方の屋敷は

二十余名の牢人者を

預かっているそうな

慣れまして

ござる

賑やかで

あろうの

一介の武芸者に

稽古などつけるは

控えるがよかろう

こちらは勝って当たり前

向こうはかすっただけで

名誉ゆえ

修三郎の顔面が

羞恥に紅く

染まった

笹原の槍は

誰のものと

心得おるか?

感嘆の声を上げたのは

瓜田仁右衛門

源之助と同じく

笹原邸に身を寄せる

牢人者である

鉈を押し当てて

薪を割るとは

...

貴殿と

鍔ぜり合いは

したくないのう

四月の更衣に備えて

三重と共に

“洗い張り〟を行うのは

仁右衛門の妻

いつ

お生まれに

なるのでしょう

蜆の鳴く頃には

それまでに

仕官が叶うと

良いのですが

案するな

茅!

これから

藤木どのと

鯉釣りに

行って参る

摂者の腕は

笹原さまの

お墨つきだ

気の早いことを

〝鯉こく〟は

乳の出を良く

するからの!

三重が笑うと

源之助の頬も

幾分か緩んだ

御馬頭

東九下

普根遊普役宅

曾根将曹は

家老・朝倉皇上の懐刀であり

ある任務に関して

笹原修三郎の上役である

修三郎

〝怪しと思われる者〟とは

隠密を指す

隠密とは

将軍や老中の

命を受け

〝怪しと思われる者〟

突き止めたか?

只今

身柄を預かりし

二十二名の牢人者

笹原の名に

かけて

大名家の

内情を探る者

である

いずれも

人品骨柄正しく

武芸優秀

修怪しと思われる者へ

皆無に

ございまする

修三郎

殿はぉんっ

隠密を発見せよ

と仰せられたのだ

江戸は

駿河が天下の望みを

画策することを

恐れているゆえ

必ずや隠密を

潜らせる筈と

驕児忠長は

断言した

そうである以上

隠密を発見せねば

牢人台帳

見せい

一刀流の犠牲と

なりかねない

この者

隠密なり

な..

イン

うり嫌せん...

修三郎...

笹原の槍は

誰のものじゃ?

御殿の槍に

ございまする

指し貫く相手を

決定いたすは

主君か?

槍か?

槍は心を

持ちませぬ

槍はただ

鋭く

御殿駿河大納言

忠長公の

お意志に従い

働くばかりに

ございまする

笹原さまには

こたびの徳川家への

ご推挙

御礼の申し上げようも

ごきいませぬ

瓜田どのに

お見せしたき

ものがござる

おお

〝舌切り槍〟に

ございまするか

左様に呼ばれて

おりまするが

大蛇の舌と

いえども

この小指に満たぬ

大きさ

そのような的を

この穂先で

仁右衛門は

返答に窮した

貫くことが

出来ると

お思いか?

無理と言えば

礼を欠き

笹原どのの

槍は余人の

及ばぬ

精妙な働きを

するもの

と...

左様

出来ると言えば

巧言になろう

舌切り槍が

三つの心臓を

正確に貫いた

瓜田さまは

ご仕官をなされた

ご様子

藤木さま...

何よりにござる

第七十二は、虎桜と言って

鮮やかに

ござる

彼岸の頃

笹原邸内

藤木源之助の元へ

掛川藩より

一腰の太刀が

届けられた

産地は備前

刀工不明

〝虎殺七丁念仏〟

名に〝虎殺〟と

加えられたのは

次いで刀を預かった

孕石家では

刀を預かっていた

岩本家の没落に因る

当主が自刃し

子息が病死

禄を断たれた

岩本家であったが

お家に災いをもたらす

妖刀の所持は許された

さすがは濃尾無双

岩本虎眼先生の

ご息女

鮮やかな

お手並み

お恥ずかしゅう

ございます

いや見事

藤木どのより

はるかに手際が

宜しゅうござる

何卒お許しを

藤木どのと

伊良子清玄は

藤木源之助の

胸にあるのは

伊良子清玄を

討つことのみ

元々は

同門の相弟子と

聞きました

伊良子清玄は

どのような門人で

ござった?

あの者は

剣の道に

いてはならぬ者

虎眼流の内弟子は

日が暮れるまで

道場にて激しい

稽古を積みます

抜きんでるためには

稽古の後、さらに

より多く血と汗を

捧げし者に剣の聖は

宿るものゆえ

自分を苛めて

鍛え上げねば

なりません

しかし

あの者は道場での

稽古を終えると

涼しき場所を

選び

惰眠を

むさぼる毎日

それで

いながら

剣の技量は

あの者は

剣の聖を

汚しまする

私がまさに

そうでござった

〝才に慢心し

怠けていると皆に

陰口を叩かれ申した

しかしほとう

真実の

ところは

必死で

ござった

道場で錯綜する

全ての槍を

敵と心得で気を配って

おりましたゆえ

さながら

戦場の如く

余力などは

残りませぬ

おそらくは

伊良子清玄も:

藤木どのは

どうなされて?

藤木...

あれは何と

申し上げたら

よいか

稽古の後は

ひたすらに刀を眺め

インスタッフの

呼吸した

笹原どの

工夫が

つきましてござる

源之助が

二体

それは

源之助の

投げた木剣

剣鬼の執念

吹き込まれし

得物ゆえに

開放せ...

私たゆみが

剣を

正気か

...

笹原修三郎の

目をも

あざむいたのだ

...

御前試合に

ござるぞ!

たび

ぶっけい

しんけん...もっ

〝北度の武芸

真剣を以てせしむべし

駿府城にて催される

上覧試合に於いて

「真剣」の使用が

命じられたのは

この四月である

SHIGURUYo.1SKED

shigutui

竹画協力細倉徹_服須信弘久田俊介海老沼久敬

考証協力,借野佐一訳

初出

「カ...チャンピオンRED2009年3月号〜8月号

原作「駿河城御前試合」無明逆流れ

初出(オール講物1956年10月

南條範夫〈なんじょう・のりお〉

1908年・東京生。東京帝国大学法学部ならびに経済学部卒業、東亜経済懇談会参事、日本再

建委員会常務理事、経団連審議室委員などを歴任。国学院大学教授。

56年『燈台鬼』にで直木賞、82年「細香日記にて吉川英治文学賞を受賞。「月影兵庫シリ

ーズ」「元禄太平記」など著作多数.60年の「古城物語」などでいわゆる残酷ブームをつくる。

2004年10月30日近去、

山口貴由〈やまぐち・たかゆき〉

1966年・東京生。都立豊島高校卒業。小池一夫劇画村塾出身。

86年デビュー。90年サイバー桃太郎、92年『平成武装正義団』『炎のうさぎ戦士』など発

表の後、94年・覚悟のススメ、97年「銃声の子守唄「シリーズ、98年「悟空道」2001年

蛮勇引カなどを各誌に連載。

決巻手告

剣を入

野望は

手した伊良子の

犬を目指す!

方、傷つきし藤木は

病に冒される...!

知一刻と通る真剣御南試合

生き残るの

は、ただ一人!

ああ第よ

心が走る

Champion

REDComics

チャンピオンRFT

コミックス

クグルイ・シリーズ

SBN978-425:93017:

シグルイの

2009年9月30日-初版発行

著者

光発

危所っ

ん南

おやま

ぐちぐち

俺夫(作)

山口貴由画

Takaukiyamagubi-2008

美由里は、

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ゆき

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これからもうちょっとしていますのですが、それではないのでしょう。

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のささ

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