ISBN978-4一253-23225-6

C9979¥552E〈O〉

雑誌44943-38

秋田書店

定価:]本体552円十税

タ784253232258

・192997909年11月19日の5月28

双竜最期の秘剣

凛然といま閃く

凡庸の群れの中では

美貌は不吉の前兆となり

天粟はその持ち主の

安全を脅かす

されど見よ!

奴の瞳を

潰されてなお頂上へ

疾走する

伊良子清玄の

勇姿を

これに挑むは

心身を虐け果てた末に

再び血潮を沸騰させし

隻腕の剣士「藤木源之助

「聖堂に招かれした名ども

嘔吐しつつも

服を逸らすこと能わず

店价°薛倚範夫

漫画山口貴由

原作,南除範夫

漫画山口貴由

「駿河城御前試合」より

チャンピオンREDコミックス

聖書は基本的には、10〜0万円ですが、単に注文し

原作/車田正美L漫画/岡田芽武

鉄のラインバレル(◎~@巻***;___)!【清水栄一〉《下口智裕】「青水栄ーメーロ智裕」「キャッシュ

数のファイルルループですが、新のライブレルアプリケーションに対応しています。

清水木一人一回やレチャンピオンRED編集部・編」

聖敵のクロイヤーのおまえは、このままに

原作ノ吉野弘幸L漫画ノ佐藤健悦」

WTAセクスクリスマスプリス・●・6者「新しいデザイン」

「原作/吉野幸X和達L漫画ノ佐藤健悦FF

ジャイアントロボールでは、ジャックスには

「高遠るい!!

ミカるんXの〜◎巻二二~~~

ミスなんか、スーパーでもブランクションのフランケン・ふらわかったらしいですが、

フランケン・ふらん...ごとみなのド・●~◎き

美美雑駅三声作画原漫画

ああ...「木々第54条「第三十条第一回帰国」を1004年10月10日

ヨメイロちょいす、のき...

これからはいいじゃないでした。いちばん入りの人間に一番で「まったんだからね」

東マジンガーZERIO・OSサービスの

ひみついの文字でもあるのですが、お客様からは、

ピーンピン「吉富昭仁」「大きな」

しかし10以下とは地球の放課後『◎』『LILEDECD

現在のお客様は、お客さんは11月15日(日曜日)月曜日に開催されていますが、

出会いがない場所やおよびスポーツもありませんが、やっぱりお

加納やめるということは、おとまり1000円くらいのできないとセーラーがありますが、

おそわり40日くんの言い方だけどセーラー服を重視していますが、

ビーノールに基料早ラブユメ『みっくす』の巻

[カイシンシン]「カイジンジ」「インター

[糸杉柾宏]

フノユメの人もあきそら『』への巻いちゃん!

「糸杉柾宏」

あと、ごMONOクロ、全員巻、このは#-

[松本ドリル研究所]

WUNUノロ生このはな●書きやすさ...

...ッッッ!!!巻田佳春!!

このはなれすぎゅーME!『巻にゃん!

[急出産者][しぐにゃん]「」ぐにねん

いっちゃいいにゃっと!●きゃーーー

[しぐにやん」[しべにゃん]「せん」

ただし、SWEETSISTER、全部を

しぐにゃん11井上行広」「井上

3WEE!Jにバケカノ電巻なんだ

[#11]A][井上行広]

ハッハンおかわりナボリタン・全体を...ゲルノ

あんなシハン...エリア・シグルイ・ジャパー・全国巻

いやいや...そうだなあ。それはそれではないですか??

ペクター・ケースファイル全国巻

デビルマガサンターロボ、全員差「お探しパソト」全体を

Allバト!全●巻'!!~~~

A.ハイ・二人間失格壊・全員巻

一人瀬梨は」「速野悠二」

バージン・ロープ全体を

ハーンン・ローノェの色メイドいんジャパン全の巻...!?

Canvas3全量巻

ぼかぼかばんばいあ

言葉を

車田正美人生を語らず、

・動加雷電人生を語らず2

【しまだわかば】

「キロエへ![車田正美]

[車田正美]

忠長卿の御疾

「卿、平素より安眠やでき中さず、使通も順ならず。

御棚癪発せられしとき、張神沈香の細末を密丸と

して服用いたさしむる」

駿河大納言の御見舞役【医師】山本道庵が、

江戸の老中稲葉正勝に宛てた報告は実に興味深い。

「忠長期の三保御遊覧に扈従せしおりのこと。

卿が下駕し風光を賞美したる後、にわかに家上馳せ

来たりて、卿の踏まれし土を掻き除き、城に持ち

帰しことあり」

尊き御足にて踏まれた土を、下腹の町人共が

踏むことは勿体なき限りとその配慮であろう。

「寛永八年三月九日、卿、浅間社に於いて観桜の

会を催さる。婦城に際し、下上に命じ、満開の花、

長竿を以て悉く叩き落とさしむ」

余がすでに娯しんだ以上、、かかる見事な桜を

申しき者どもが賞玩せしむは不届きなりと、誇大自尊

したためであろう。

このような忠長卿が、・駿府城南広場に於いて、

稀有にして優美絶妙なる剣技を、御喘を赤く熱して

堪能したのである...。

Concrpssign.Sachilossは

shigurui

原作,南條範夫

漫画『山口貴お

ChampionREDComics

原作南條範夫

漫画山口貴由

ヨース

第七十八条利那、基本

第七十九景、死桜...

第八十景竜門...。

第八十二条、虎口前、ここまで

第八十二景。自刃、ほとんど

第八十三条第通り、留学

あ、あ、昼、真紅ーーん、

前巻まで、ついに迎えた奨劍御前試合集いし劍

土に、駿河大納言忠長は刃を突き立てる。早くも流

れ出た血が、凄絶なる戦いこの序曲を奏でる...!

143

18:

この作品はフィクションであり、

実在の個人団体等にはいっさい関係

せつな

第七人景却那

あああぁぁぁっっ

...

謁見の日

源之助と修三郎は

傘もささず

帰路を急いだ

戻ったぞ

だんな様

お帰り

なさいまし

藤木さま...

いや実に

濡れた!

そろし立ての裃が

泥まみれである

ぬかるみに足を取られて

転ぶような武芸者ではない。

死地よりの

生還であったのだ

一方、清玄は

お帰り

なさいまし

まこと愉快な

謁見であったぞ

御湯殿の

支度が出来て

おります

捨てろ

駿河大船言は

御社乱が

過ぎる

いかに

将軍の実弟と

いえども

いつまでも

放置する

公儀では

あるまい

金岡...

清玄どの

間違いは

ござらぬ

まことに

これが天下人の

剣か!?

駿河五十五万石に

明日は無い...

貴殿には

かえって好都合

どういう

意味だ

駿府の旅籠が

軒並み貸し切りと

なっておる

借り主は

他国の

大名家

忠長卿に

召され

九月二十四日の

真剣御前試合を

陪観するためぞ

貴殿の剣名は

一日にして

天下に流布されよう

万が一

大納言家が

お取り潰しになろうと

貴殿の高名は

そっくりそのまま

残り申す

尾張徳川家

紀州徳川家

尾張なり紅州なり

望むままに仕官の道は

開かれておるのだ

江戸か..

いずれも駿府を

しのく家格である

駿河大騎手を

踏み台にして

江戸へ翔ぶ...

盲竜が

将軍家光の領する

江戸の景観を

思い浮かべた時

江戸を訪れたことのない

いくの脳裏にも

清玄のそれと

全く同じ景色が

映ったのである

泥の染みには

水をぶつけるのが

一番です

藤木先生っ

謁見の場で突如

命を断たれた剣士

あの者にも自分と

同じように

闘うべき相手と

守るべき家が

あった筈だ

自己の存在など

刹那に散りゆく

儚きもの

そのように

思い知った時

源之助の脳裏に

浮かんだものは

泥の染みは

落とせても

血液の染みは

落とせない

前ってくださ、

の夜にも

あなたの妻と

なります

九月ニ十三田

江戸

第七十九景

死骸

しざくら

千代田城内の一室に

徳川幕府の

執政の座に列する

三名が鼎座していた

春日局

酒井雅楽頭忠世

上野厩橋十二万

二千石の領主にしてふ

若き将軍家光の

補佐役

大奥を支配する

将軍家光の乳母

土井大炊頭利勝

下総古河十六万二千石を

領する徳川幕府の

最高権威

何とか手を

打たねば...

筑後はいったい

何をしているので

ございましょう

筑後とは

朝倉筑後守

幕府から

駿河大納言に

つけられた

監督役の

家老である

あわてることも

ござるまい

少々の乱行は

若い中に

ありがちのこと

肥った体をゆすって

笑う利勝の姿は

家光の祖父家康に

酷似していた

利勝の母は家康に

仕えていたから

家康の落胤では

ないかという噂もある

大炊頭殿

お手前さま

大納言さまと密かに

文をお交わし

遊ばされ候由

大炊頭殿

まことで

ございますかの

駿河大納言殿と

内密の連絡を

することは

諸大名さえ

固く慎んでおる

ところですぞ

どうも

国千代君には

甘くてのう

三百諸侯に

畏怖される

この利勝は

徳川忠長と

密通していた

沸犬炊頭上屋数

わしは

駿河大納言殿に

謀叛を

勧めておる

心得て

ございます

利勝の前に座するは

柳生但馬守宗矩

若き日は

将軍家光の剣の

指南役でありながら

政治上の顧問的地位

をも占め

剣一筋に打ち込み

多くの門弟を

諸侯に推薦して

各藩の師範たらしめ

それらを通じて

諸家の事情を

絶えず探知している

切れ者である

ェうおん

徳川家重恩の

土井大炊頭様さえ

大納言殿の味方を

すると知れれば

秘かに上様に異図を

抱く者ことごとく

駿河に馳せ参ずるで

ございましょう

国千代君

許してたもれよ

全ては徳川幕府を

大盤石の重きに

導くためであった

将軍家光の実弟

徳川忠長の存在は

あまりに大きく

天下大乱の因子と

なっていたため

不満分子を

一挙に殲滅する

手段として

利勝は忠長を

擁していた

明日駿府で

上覧試合が

催されまする

死桜が

咲くのう

駿府岡倉邸

そうか

藤木は

親に捨てられた子

であったのか

伊良子さま

当道座の

方が

どうしても

お会いしたいと..

あ...

あの

夜分

恐れ入りやす

あっしは

蔦の市か

覚えていて

くだすった...

あたしのような

者を...

11時代は中の

A1年400

何用あって

参った?

へえ...

どうしても

お伝えしたい

ことがございます

どうしても

伊良子

さまは...

”灯”で

ございます

お天道さんも

照らしてくれなかった

あたしらの胸ん中を

初めて

照らしてくれた方で

ございます

ありがとう

ごぜえます

ううう...

顔を上げよ

上げよと

申している!

同じなんだ

おまえも

己も...

武士も

夜鷹も

駿河大納言も

当道者も

変わりはない

何も

己の剣は

その証...

清玄自身

思いもよらぬ言葉が

肺腑より

絞り出された

野心を満たすために

昇ってきたのではない

人間に優劣を

つける階級社会を

否定するために

昇ってきたのだ

これからは、

それでもいいのでしょうか。これからも、

それでも、

そういうわけではないでしょうがないのですが、それでもいいですから、これからの

これからは、これまでになってしまったのですが、...

そういうことだけど、そういえば、それであれば、

それでも、これからも、

それでもいいのでしょうかそれでもいいでしょうかもしれません。

それでも、これまでの

それでも、これからは

...

それでも、これからもうちょっとそういうことで、これからの

それでも、

そういうことで、これからもうちょっとそれでもいいですが、

そういうことで、これからもうちょっとしていますが、それでも、

そういえば、これまではないでしょうか。これでもいいのですが、それでも、

いやいや、そういうことではないでしょうか。それでもいいんですよね。それでも、

そういうことはいえばいいのですが、これからもうちょっというわけではないかもしれません。それでも、

そういえば、これからはいいのですが、それではないかもしれないでしょうかそれでも、

それでも、これからは、

そういえば、これからもうちょっとしていましたが、それでも、

そういえば、それはそれでもいいでしょうか。これからもうちょっとそれでも、

これからは、これまではないのですが、このようになってしまっていました。それでも、

これからは、これまではないでしょうか......

それでも...これからは、

これまでは、これからのお客様においておりますのですが、お客さんのお店に入っています。これからは、

これからは、これまではないのでしょうか。それでもいいですが、それでも...

それでもいいでしょうか。これからもうちょっとしていました。それでも、これからのお客様のおかげですが、

それはそれだけではないのですが、

そして、それはそれではないですが、

第八十八三四四、らちもん

がっ

九月二十四日

三百石の生家に

比ぶれは

物置にも満たぬ

笹原邸の庵であったが

どんなに身分の

高い人間でも

買うことの

できない

“尊いもの”に

満たされていると

乙女は

感じていた

岡倉門下の者が

伊良子清玄は

人ならぬ魔の者で

その剣は恐るべき

妖術...と

藤木先生は

怖くは

ないのですか

斬りたいから

斬りにいく

それだけだ

藤木源之助どの

お迎えに

上がり申した

ご足労まことに

痛み入り申す

藩士が駕籠を

すすめると

源之助は丁重に

これを辞退した

城までは

自分の足で

風や木のにおいを

感じながら

歩みたいので

ござる

乙女が胸の中で

思ったことを

ほぼそのまま

源之助が

口にした

承知いたした

迎えの者らは

離れて追従した

向かう先は真剣試合

帰り道はないかも知れぬ

〝何と美しい男女

であろう

藩士手島新兵衛は

嘆息をもらした

生きることを

決意した者の

美しさは

ただ生きる者

たちを圧倒する

昨晩のこと

である

連いて参れ

きさはらしゅうざぶろ、

笹原修三郎

乙女と剣士は

邸内のとある一室に

案内された

いかなる塗料を

用いたものであろうか

光る鯉”の

掛け軸であった

この真鯉と

緋鯉は

夫婦で

はるか黄河の

〝竜門〟と呼ばれる

急流を遡って

いるところ

骨をも

軋ませる

うねりの中を

夫婦鯉は

心をひとつにして

泳いでいく

竜門を

乗り越えた時

二匹の鯉は

一頭の竜に

姿を変え

天空へ昇って

ゆくのだ

まるで

おぬしたちの

ようだな

乙女と剣士は

頬を紅潮させた

若い二人は

ありがとうございます。

真剣試合に

勝利したその夜

〝重なり合う〟という

神聖な約束を

交わしているのだ

出場剣士

十一組三十二名

旗指物の立ち並ぶ

出場剣士控えの庭は

合戦の場さながら

白木綿に囲まれた

剣士個別の仕切りは

切腹場と見紛う

ばかりの仕様

剣士たちは

西方東方に選別され

東西の庭に分離

午前の部

第一試合の開始は

対戦者同士が対面

することの無いよう

配慮されている

巳の刻

真悟は

〝着替え〟の支度を持ち

笹原邸の用人が

水桶を持参した

敵方が異物を

混入させることを

防ぐためである

若き男女

竜門に挑む

鯉の如く

駿府城、東御門

戦うために

生まれたのではない

戦って結ばれるために

生まれたのだ

ダイエは虎口町と言え

ぐちまえ

この日

駿河大納言は

酒気を帯び

童のごとく

口元を緩め

眼差しは虚空の一点を

見据えるという

ただならぬ

〝仕上がり〟であった

通いなば

祈らずル

神や守らん

伊良子...

真剣仕合前の

研ぎ澄まされた

感性のゆえか

突如源之助は

宿敵の本質を

見抜いた

伊良子清玄は

他者に命じられて

殺めるという行為に

吐き気を

催したのだ

何者にも操られぬ

宿敵の自我を

源之助は

誇らしくさえ

思えた

わかせんせい

若先生

まずは

清玄の下段を

はね上がらせるべし

心得まし

ござる

合戦に於ける激戦区を

〝虎口前〟と呼ぶが

虎眼流にとっては

そこが〝住処〟である

虎口前の恐怖に

怯えていたのはむしろ

忠長に招かれた

大名家の重鎮ら

であった

これは

法に触れる催し

ではないか...

いかに公方様の

弟君とはいえ

これほどの...

にわざき

すんぶっじょう...

ちけが

駿府城の庭先を

皿で汚せば

ご公儀への叛意さ

受け取られましょう

忠長に謀叛の

嫌疑がかかれば

真剣試合を

藩主自ら陪観した

加藤肥後守忠広などは

公儀の詮索は

この催しの陪観者にも

及ぶ筈であり

後に領国を

没収されている

忠長の入室を

告げる陣太鼓が

響くと

藩士たちの表情が

人形のごとく

消失した

ご武運を

三重殿

いかがなされた?

見えました

ちょっとここに

藤木さまの

お勝ちになる

姿が

藤木源之助どの

お出番に

ござる

何処へも行き

も付き申さぬ

乙女の不安を

呑み干すかのように

剣士は盃を

空にした

にしがた

西方...

ふじ

藤木

源之助

隻腕の剣士に

浴びせられる

陪観者たちの

視線

“不足

している者

劣る者〟

誰もが

自分を

そのような目で

見ている

それは幼少時

両親が源之助に

注いだ視線と

同じもの

しかしそれこそが

事に臨んで躊躇な

他者の生命を切断する

闘技者として

鬼」を育んできたのだ!

東方

伊良子清玄

源之助は

まだ

宿敵を

見ようとは

しなかった

足を

引きずる音は

さらなる

剣技の深化を

予感させた

何かが

あふれそうで

何かが

ちぎれそうな

想いが

張りつめてゆく

藤木源之助

伊良子清玄

いざ両名とも

心置きなく

御殿のため

存分に剣技を

尽くされよ

ついに

源之助は

清玄を

見た!

なにごと

何事も

みないっわ

昨日は何と

世の中に

るばか

まごと

...

誠なりは

はははっ

おおおーっ

ははは...

しかし、ここまで

ひとはくじん

はくじん

桜吹雪の中で

心と心を

つなぎ合った

源之助が

乙女の胸の内に

棲む何者かの

存在を知らぬ

筈はない

斬って

くださいまし

三重の深部に

潜みし

魔を断ちて

永遠の契りを

交わすために

藤木源之助は、

運命の妖刀を

抜いた

...いいんじゃないんですか???おまえちゃん

いや...

ああ

あれこそは...

怪物め

その場に

居合わせた

全ての者が

清玄の

異様な姿に

吸い寄せられるが

如く

駿河大納言

忠長さえも...

この誘引力

こそが

清玄の魔技を

必殺たらしめて

いるのだ

逆光...

...

それはそれだけではなく、

...

廻り込んで

攻むるか..

11/1

固唾を飲んで!!

真剣試合を

見守る武士

仇討試合の時どは

比べものにならぬ

静寂に

盲竜の感覚は

研ぎ澄まされた

はい

リンクと

つばぜまり

源之助の

鍔迫りが

胸骨もろとも

心臓を瓜の如く

両断した

二度目の

鍔迫りは

脊柱にとった

到達した

あの夏の日

出会って以来

源之助が清玄を

想わぬ日が

あっただろうか

伊良子..

源之助が

勝利した時

三重の深部に

潜みし「魔」は

跡形もなく

消滅していた

しんく

最終景

隻腕の剣士は

刀の重量を支えきれず、

宙空に投げ出し

盲目の剣士はやはり

あらぬ間合で

刀をふるった

壮絶なる秘剣の

応酬は

「大納言秘記」には

そのように

記録されている

眩しすぎた

あまりにも

眩しすぎたゆえ

斬らねば

ならなかった

そのような羨望が

悪意となって

清玄と出会った

誰もが

その輝きに

心を奪われ

美剣士の双眸を

斬り裂いたのでは

あるまいか

清玄を追って

苦薩もまた

命を断った

藤木

源之助

よくぞ

清玄を

仕留めた

清玄はとうとうもの

当道者の分際で

神聖なる武芸の庭へ

足を踏み入れたる

無礼によって

近々お兄さんとの

御殿がお手討に

なさる御所存で

ござった

獄門に

処するゆえ

ただちに

清玄の首を

切り落とせ!

*晒し首

源之助は

我が耳を疑った

“誇り〟だ

伊良子清玄が

そのような恥辱を

受ける謂れは無い

伊良子清玄は

源之助の〝誇り〟

そのものだ

合戦の場で

敵の首殻を

奪いたるは

武士の習い

遠慮は

要らぬぞ

上ならば

土の本分を

至うすべし

...

三枝伊豆守が

さらに何事か

叫んでいたが

源之助の耳には

聞こえなかった

ただ〝士〟という

言葉だけが

体内で

反芻していた

頸骨と頭蓋骨の

継ぎ目を狙えば

この時

源之助は

赤子の如く

神経は

蒼白となって

震え

斬首はさほど

困難ではないが

微かなかしか

発揮できなかった

鋸引きの如く

刀をこすりつける

しかなかった

自己の細胞が

次々に死滅して

ゆくかのような

嘔吐感

しかし

これは

計らえ

藤木遜之助

このたびの

天晴な働きに

御殿より

有難き御伽せを

賜った

格別の計らいを

もってその方を

駿府家中に

召し抱えて遣わず

この大恩を

ゆめ忘れることな

本日只今より

御殿に命を

奉るべし!

平伏しつつ

源之助は

嘔吐した

試合場を後にする

源之助の姿は

入場した時とは

別人である

全て

奪われた

残ったものは

約束だけだ

乙女との

三重さま

~無明逆流れ編ィ

shigurtoi

作画協力

孝証協力/時野佐一郞

初出

ムー久田俊介

作画協力,細負徹_郡須信弘

海老沼久敬宇田整司、内田勇

チャンピオンRED2010年3月号〜9月号

原作「駿河城御前試合」無明逆流れ

初出/オール譲物1956年10月号

2010年3月号〜9月号

南條範夫〈なんじょう・のりお〉

1978年・東京生。東京市国大学法学部ならびに経済学部卒業。東亜経済懇談会参事、日本再

建委員会常務理事、経団連審議室委員などを歴任。国学院大学教授。

56年「燈台鬼」にて直木賞、82年「細香日記にて吉川英治文学賞を受賞。「月影兵庫シリ

一ズ」「元禄太平記」など著作多数.60年の古城物語」などでいわゆる残酷ブームをつくる。

2004年10月30日過去、

山口貴由《やまぐち・たかめき》

1966年・東京生。都立豊島高校卒業。小池一夫劇画村塾出身。

1000年11月26日午デビュー。90年「サイバー桃太郎」、92年「平成武装正義団」『炎のうさぎ戦士』など発

表の後、94年「覚悟のススメ、97年「銃声の子守唄、シリーズ、98年『悟空道』、2001年

蛮勇引カなどを各誌に連載。

南係範夫について

南條範夫の小説に出会ったのは、十代の終わり頃であった。

それは戦国時代の武士の物語でありながら、ごく近代の大半洋戦争中の悲話の記録であるかの

ような生々しい臨場感が鮮烈であり、一拷問」「斬首」「傑刑」などその言葉に血が通っているのは、戦時

中の大陸での非情な体験を基盤とした軍実性の裏打ちにある解説されていた。

歴史学者である南條範夫は「日本の歴史の殆どは、支配者の立場から書かれた歴史である。支配

された側に理があり、必死に抵抗する庶民がいても、これを弾圧によって完封した者が優れた政治

家として賃貸されている」と述べている。氏の小説は、そのような理由由で切記録に残されなかった人

間たちに想いを馳せ、その尊厳を蘇らせようとする闘争のようにも思える。

平成十四年の初夏、「駿河城御前試合」の原作使用許可を得るため、南條邸に向かう私と編集者

の胸には、緊張と高揚と不安があった。

氏の作品がどれほど自分を魅了うしたかを語るのは、幸福な時間にに違いない。しかし、劇画化に際し

山口貴田

酸飲料を飲み干した。

真撮影をお願いした。

隣に座るよう促された。

それが南條範夫の思想なのだと思う。

て、作品の名称を改変し、すでに研ぎ澄まされた物語に脚色を加ええたいと申し出るのは不遜に違い

ないのだ。まして私は一原作もの』を描くのは初挑戦の身の上であり、創刊間もない掲載誌が市場に

定着するかどうかは今後の春蘭にかかっている状況である

結論から言えば、我々の不安は杞憂に終わった。「駿河城御前試合口への真摯な情熱が伝わったという

うよりは我々があまりに若過ぎたゆえに、全て許されたのである。南條範夫との年齢差は半世紀以

上、そのような若輩に作家としての意眼が向けられることは無かった。

「背筋知らずだな、お前達は冤顔がそう物語っていた。我々は恐縮しながら、巨匠にもてなされた炭

新連載「シグルイ」の第二話が完成」した時、またも厚かましく南條範天邸を訪問し、単行本用の写

椅子に深く腰掛ける巨人の傍らの床に、私は背筋を伸ばし正座を亡く臨んだが、ぼんと肩を叩かれ

平成二十二年七月

無明逆流れ編

Champion

REDCOnnics

チャンピオンRED

コミックス

シグルイ・シリース

SBN978-4253930178

シグルイIs

2010年11月5日-初版発行

著者

..

〒者

全行所ー

やまー

修ちゃ

紫竜太郎

わたか

夫(作)

きゆき

山口貴由画

ダイエットは、Yamagookh-2010

美由紀

〒102-8101東京都千代田区飯田橋2-10-8

容編集(08)3265-1320販売(03)3264-728

製作(032018年103)3265-7373

振替口座,000円振替日座、00130-0-9953

株式会社秋田書店

所刷

ああっあっはっはあはははい。ですからねーっ!!

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のささ

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そういえば、

秋田書店