リ女網末旅行

!!

◎新潮社

リ女殿未旅行ってのは

っくみず

雪吹

......,003

.....023

沈唱

......いいい..

.o67

冬末

その時代から、

火終末旅行

...

しかし、それではないのですが...

それは...まだまれいいですよ

この辺りの感じ...

あそこと少し似てるね

ん:どこだっけ...

雪がすごかったときの?

お風呂に入った

あー...

なんだろうこの

作りかけ感

いや...

怪我したときの所

そうそう

でも

たしかに...

あの雪の

ときか...

それ以上に

寒い...

今どれくらいの

高さにいるんだ?

さむさむ

あっ

そうだ..

毛布をかぶれば

いいんだ

ばさー

ずるいぞ

一人だけ!

じゃあ途中で

運転交代する?

それは嫌

大丈夫借りた温度は

あとで返すよ...

意味が

わからん...

ユー

...ユー

ねえ

ユー

.......

寒い..

雪も深いし

そろそろ

限界だな...

どこか休める

場所..

だけどあんまり

道から外れると

溝に落ちそうだし...

仕方ない...

この辺に

停めて...

いて

柱の陰なら

そこまで

積もらないかな

......

ユー

起きろ

仕事しろ

まずはここに

雪を盛って...

こう?

早いな

私これ作るの

好きだな

かまくら?

そうそれ

なんで?

だって楽しくない?

積み上げれば

いくらでも

大きくなるし

掘れば深くなる

うーん...もっと

大きくしたいな...

いや

これくらいでいいよ:

疲れるだけ

だけど...

早く中に

入ろう...

全部閉じなくていいぞ

酸欠になるから...

あーそっか

はぁっはぁ

いやいや...

お湯おいしい...

そうだね...

今がこの辺かな...

しばらくは外壁沿い

だから寒いな

人工知能の人が

出してくれた地図?

うん

昇降機はあそこ

までだけど

最上部まで続く

ルートはちゃんと

あるみたいだ

...昔の人は...

なんでこんなに

大きい都市を作ろうと

したんだろうね

作るのが

楽しかったから

じゃない?

そんなユーじゃ

あるまいし...

何かから

身を守るため

とか

このかまくら

みたいに?

あるいは

かまくらは寒さから

身を守るものだけど

もっと別の...

戦争...うーん

やっぱり違うか

...うう...

まだそんなに

寒い?

やっぱ戦争とか?

体がだいぶ

冷えちゃった

のかな...

......

はい

おいで

...何?

借りた体温を

返そうと思って

そういうことね

...ユーの体

どう?

あったかい?

なんで

こんなに肉づきが

いいんだ

あはは...

くすぐったい

私と同じくらいしか

食べてないのに..

さあ...

なんでだろ?

どうせ頭が

まったくカロリー

使ってないんだろ

ちーちゃんが

頭に使いすぎ

なのでは?

......

ユー...

体温高いな...

...あったかい...

がっ

...エンジンの

かかりがわるい...

寒さのせい

かな...

よし

すっかり雪に

埋もれてるな...

昔のことが

こんな風に

雪に埋もれて

見えなければ...

ちーちゃんも考えすぎて

余計なカロリー使わなくて

すむんじゃない?

埋もれても雪は

ちゃんと溶けるよ

あの向こうが

最上部かな...

...何があるんだろう

運転しづらく

ない...?

こんでは私が

返す

リ女終末旅行

シンシンパン...

旧宇宙

でもこの穴の向こうも

気になるね

上に行くには

あの坂を登るんだと

思うけど...

あんまり寄り道する

余裕はないぞ...

......

でも一応少し

見ていこうか!!

この世界

わからないもの

だらけだから..

できるだけ

たくさんの場所に

行きたいじゃん?

まあ..

世界のすべてを

調べることは

できないけどね...

人の一生は

短いし..

行ける範囲も

狭いしね

人間は空を

飛べるわけじゃないし...

ねえあれ

なんだろ?

大きい

...少し傾いてるな

ビュゥゥゥ...

ユー?

あっちに

扉が..

あんまり

一人で

遠くに

行くなよ

開いた...

ちーちゃん...

これは..

宇宙?

これはたぶん...

宇宙だよ

星の位置を

映し出してるんだよ

宇宙というか

太陽系か...

太陽ってこれ?

太陽って

地球より

でかいのか...

だとすると

さっきのは

きっと...

そうだよ

でこっちが

地球

あたりまえ

だろ

ちなみに

これが月

......

わかって

なさそうだな...

小さすぎ

ない?

遠くのものの

方が小さく

見えるだろ

こんな風に

大陽系の星は

みんな大陽の周りを

回っていて

ん...

ふー

月みたいなのは

さらにその星の

周りを回って

いるんだよ

じゃあさ、この

地球から出てる

線はなんだろ

さっきもあったっけ

それ?

なんかさわったら

出た

回ってないやつが

3本出てる...

ひとつはここで

途切れてるな...

ふたつ目は

あそこ...

どこまで

行くんだろ...

みっつ目は...

上の階まで

続いてる...

なんてことは

ないだろうけど...

あれはたぶん...

ロケットだよ

さっきのやつが

よく見えるね...

ロケット?

たぶんここにあるのも

発射のための

設備なんだよ

宇宙に行くための

機械だよ

ふーん...

あれを通って

行くの:・

ねえ

あそこから

行けそうだよ

食料とか...

宇宙に行くぐらいだし

何か積んである

がもしれないよ?

なんか

揺れてるけど

大丈夫かな...

でもさどうして

宇宙に行こうなんて

思ったんだろ

何もないんでしょ

宇宙って

ほとんど

無の空間だよ

星はあるけど...

まあ星と星の間は

ものすごく離れてる

からな...

まあね...

ユーだっていつも

食べ物のことだけ

考えて探索してる

わけじゃないだろ?

どう?

んー

...

暗いな...

よっ

......

パパ

うーん...

食べ物...

119キキキチ

おこれなんか

ちょっと

食べ物っぽいな...

ユー!

早く降りろ!

えっ

ちーちゃん!

はぁ...

また死にかけた...

私のせいじゃ

ないよね...?

半分くらいかな

ごめん

...お

あっちあった

さっき見つけた

やつ...

...行かない方が

よかった...?

いや...でも

ロケットは私も

近くで見たいと

思ったし

......

宇宙か...

どちらも同じ

好奇心ってやつ

なのかもね

宇宙に行こうと

するのも..

私たちがロケットを

調べるのも...

わからないものを見たら、

知りたいと思ったり

ずっと遠くに行ってみたいと

思ったり..

人間の本能って

やつなんだろうか...

でも昔の

人は

すごいよね

きっとそういう

時代もあったんだよ

行こうと

思えば

宇宙にも

行けるん

だもん

争いや食べ物のため

だけじゃなくて

好奇心を形にする

ために時間を使える

ような...

ちーちゃんが

その時代に生まれてたら

すごく楽しかったん

じゃない?

調べるの

好きだし

...どうだろうね

あ...それ

04って書いてある

この数字?

数字は私も

わかるけど...

どうしたの...?

倒れたときに

氷がはがれたのか...

もしこれが

4番目ってこと

なら...

03はずっと

遠くまで続いてた..

まだ

飛んでる

のかな

下の階にあった図...

1番と2番は

途中で途切れてた

けど...

...今

どのくらい遠くに

いるんだろう...

これを直して

宇宙に行う

短い里子

攻終末旅行

それは私の

カバンの中に

入れといて

あい

またムダに

読めない本が

増えたね

無駄って

言うなよ

それでも

おじいさんの部屋に

あった本棚ほどじゃ

ないけどね

思えばあれは

すごい量の本

だったんだな...

ちーちゃん

ストップ

ストップ

見てこれ

すごい...

一度に

2冊も:!

...待って

ちーちゃん!

おおー

灯り

灯り

......

おお.....お...!

ユー

本!本が!

ああぁあああ

こんなに!

いや...

ちょっと待て...

まさかこの壁...!

全部本棚

なのか..

でっか

とりあえず

積めるだけ

積んで...

ちーちゃん

落ち着いて

きりがない

でしょ

こんなに

あるんだから

だけどこんなに

高かったら

上の方とか絶対

手が届かないよね

そりゃ様子とかが

あるんだろう

ほんとだ

梯子...

というより

これは昇降機か

動くかな?

おー

お横にも

動ける

ちょっとユー

動いてたら本が

見れないだろ

私にも読める

本あるかな?

あごめん

ごめん

ないだろ

本には大きく分けて

2種類あって...

調べたことをまとめた

ものと空想を書いた

ものがあるんだよ

だけどどちらも

人間が生きて

考えたことの証

なんだって..

おじいさんが

ふうん...

ずっと昔には

図書館という場所が

作られて...

かもね

たくさんの本をそこで

保存していたらしい

ここがその

図書館ってこと?

...もう少し上の方に

行ってみようか

...もし

人類が今まで

記した言葉を

全部集めたら

宇宙の星の数より

多くなるんじゃないか

とも言ってたよ

棚の一番上か...

登れそう...

...星の数より

多い言葉...

ユー?

まるで

言葉の宇宙だね

アファンの

あっあああーっ!!

......

そういうわけで

ここでは、

そういえば、

あああ!!

すごいね

.....

...ねぇこれが全部

人の考えたことの

集まりなの?

...きっと

そうだよ

うん...

それがなんと

読める本も

いくつかあったん

だよね

どう?

何かいい本あった?

それは?

こんな場所に?

ほんとに世界中の

本があるのかも...

ロケットの中に

あったやつ

この匂い...

たぶんあれだと

思うんだよね

コヒ

.....

コーヒー

じゃない?

にが

昔おじいさんが

よく飲んでたよね

...おいしい

私は苦くて

苦手だったけど:・

そうだ

ユーが好きそうな

本があったよ

え私

読めないよ?

これ

...

おおー

これは!

読め:ないけど

わかる!!

図鑑ってタイプの本だよ

絵で説明してくれる

本だから

たぶんそうだよ

みんな見たことない

種類だけど...

...どれが一番

おいしんだろ

これもしかして

さかな!?

どれもいい

形だなー

けっきょく

食欲かよ

本って

すごいね!

でしょ?

じゃあ

住もっか

無理だよ...

あー

ーもう

ここに住みたいな

:本を集める

のはさ...

もともと

おじいさんの

趣味だったん

だよ

いや...

趣味とも違うのか:

読める本も

読めない本も

なんのために?

任務で行った先で

本を見つける度に

持ち帰るように

してたらしい

ひとつは色んなことを

調べるため...

だけどたぶんそれだけ

じゃなくて..

...私ね

全部同じ

じゃないかと

思うんだ...

......

宇宙と好奇心の

話...?

それも

そうだし...

全部だよ

地図を作ったり...

飛行機を作ったり...

機械たちが

この都市を維持

しようとするのも...

私たちが

一番上を目指す

のも

人が

こんなに大きな

都市を作ろうと

したのも..

同じ目的

ってこと?

いや...

目的ですら

なくて...

いつか

すべて終わると

知っていても

何かを

せずには

いられない...

そういう

何かしたいって

気持ちの源みたいな

ものが心の中心に

あって

それが全部

つながっている

ような...

よくわかんない

その長い長い

連なりの最後に

...

そうだね

:そして

私たちが

いるんだろう

カ...

コヒおいしい

この本は欲しい

これも...

ちーちゃん

リ女終末旅行

4喪失

...

上まではまだ

結構ありそう

だね...

!?

あっ

履帯が

切れたの...?

うん...

それだけなら

いいんだけど...

嫌な

予感が

する...

カチ

やっぱり...

エンジンもかからない

直せるの...?

わからん...

まずエンジンを

見てみないと...

私に何か手伝える

ことある?

ない

じゃあカバー

外すから

手伝って

...冗談だよ

私にできること

ならなんでも

言ってね

...とは

言ったけど:

フタを外したら

もうやることが

なくなった:

できることが

ない

見守ろう...

ここが...

ンン

あーあー♪

あー

ー♪

あー

ー♪

♪あぁー

これでどうだ!

ごめん...

私何も

できないから...

歌ってんじゃ

ねー

せめて歌を...

暗くなって

きたな...

灯りがあったので

持ってきました

ありがと

.....

一度エンジンを

外に出すか:

ねぇ...お風呂に

入りたくない?

えっ...

入りたいけど..

こうしてみると

お風呂みたい

だよね

......

これをお風呂に

しようと思って

えっ...

エンジンはいいの?

......

シリンダーは

ひび割れてシャフトは

ぐにやぐにゃ

...もう寿命だよ

あっちを直しても

こっちが壊れる

...わかった

どうすればいい?

じゃあユーはまず

この中に雪を

集めて...

燃料はもう

ほとんどいらないから

抜いて...

いらない布に

染み込ませる

...あったまって

きた

穴を塞ぐ接着剤も

板もあるし

おおー

すごい

この板を

沈めて入るん

だよ

やっぱちーちゃんは

天才だね...

......

ちーちゃん?

...うっ

うう...っ

........

ああ

ひっく...

う...っ

うぅ...

...そうだ

あれを飲もうと

思ってたんだった

さっきの歌

これ

残りの1本

ねぇユー

あれ歌ってよ

歌?

いいけど

ーー♪

おいしい

ーーー♪

今まで

ありがとう...

♪ーー♪

...

ー♪

持てるものだけ

持っていこう

うん

これだけでも

もっこいくが...

リ女終末旅行

2017年01月20日

...最近まったく

夢を見ない

たぶん

疲れてる

からだ

一日中歩いて

疲れるから

すぐ眠り

次の瞬間寒さで

目が覚めている

意識のない間

私たちは本当に生きて

いるんだろうか...

生と死の境が

ぼんやり

していくようで

ユー起きろ

一瞬死んだり

してるんじゃない

だろうか...

そんなことを

考えると

んあ

少し怖い

...

重い...

重い...

......おもい

ねぇ

ちーちゃん

......

なに..

捨てていい?

......

この銃ってもう

使わないよね:

弾だけいくつか

残しといて

......

いいよ

じゃあね

わかった

なにも投げ捨てること

ないのに...

だって置いてくのも

かわいそうだから

ユー...

待って...

ちーちゃん...?

......

今日はここまでに

しよっか

うん...

やっぱり歩きだと

ぜんぜん進めないね

荷物は重いし

そうだね...

やっぱり

私たちが今まで

生き延びれたのって...

あの車両のおかげ

だったんだよね...

なんていうん

だっけあいつ

ケッテンクラート

...だったかな

結局ずっと

乗り物に乗ってる

人には出会え

なかったし

あれもすごく

貴重なもの

だったのかも

地図を見るかぎり...

この外壁を登り切れば

内側に入って一本道

だから

迷うこともないはず

ねぇ

ちーちゃん

カバンの本...

なんか増えて

ない...?

.....

図書館で

拾ったものも

あるから...

ちーちゃん

.....

あそこでまた

拾ったの?

だって

珍しいのが

いっぱい

あったし...

こんなに持ったまま

歩けない

わかってるよ

燃料は温存

して...

先に本を

燃やそう

あ...その本

そうだよ

ユーが

燃やしかけたやつ

「かっぱ」..

だっけ?

魚の缶詰も重いから

先に食べちゃおう

よく

覚えてるな

怒られた

から

やた

ねぇ

「かっぱ」ってどんな本

なの?

私も

よくわかんないけど

お話の本だよ

ある人が変な

生き物が暮らしてる

所に行くんだよ

頭に叩みたいなのが

のってる生き物

頭に皿...

あのヌコの親たち

みたいな感じかな...

うーん...

ちょっと違うかも

あれが「かっぱ」

だったのかもよ..

そうかもね...

歩く...

燃やす...

眠る...

歩く...

燃やす..

地図のメモは

切りとって

おくから

んいい

それも燃やし

ちゃうの...?

大丈夫?

今の私たちに

必要なのは本の

中身より:

.....うん

.....

それを燃やして

温めた水...

たぶん私は

忘れるのが

怖かった

まるで

夢のない深い

眠りみたいに

コヒ

おいしい

自分の記憶に

ぽっかり穴が

あいてしまうのが

だけど

大丈夫...

毎日ちゃんと

目は覚めるし

まだ

生きてる

パリッ...

中はそこまで

寒くないから

ありがたいな...

どう...?最後の

日記を燃やして飲む

コーヒーは

おいしいよ

きっと大丈夫だよ

ちーちゃんは記憶力が

いいから

そうだね

そうですか

カッ

...

あっ...

ランタンが

切れた...

どうしよう..

コンロの燃料は

使いたくないし..

しかたない...

このまま進むか...

ちーちゃん

手つなごうよ

......

そうだね

ねぇちーちゃんは

死ぬの怖い...?

...怖いよ

私も

私...

暗い所って苦手

そんなの

初めて聞いたぞ

ずっと

昔...

言って

なかったっけ

どこか暗くて狭い場所に

一人でいて...それが

すごく怖かったような

気がする

昔?

ずーっと昔...

まだ生まれて

すぐの頃...

いや...

生まれる

前かも

......

そんな昔のこと

覚えてないだろ

モグ...

覚えてないよ

:気がするだけ

寒いよ

ふうん...

そうだ

手ぶくろとろうよ

私のポッケに

入れよう

...

手どこ?

ここ

ここ

カッ...

長い..

ひたすら

続く長い

階段...

足の

感覚が

なくなって

いく...

私もユーも...

もう疲れて

何もしゃべらない...

......

私たちは

何もかも

失っていった...

車両も銃も...

本も

日記も...

そして

光も

なく...

足音は

繰り返しの

中に

消えていく...

これが

生きること

なんだろうか;

暗闇から来て

暗闇の中へ

還っていく

みたいに..

ユーの手が...

時々震える...

少し強めに

握り返すと

......

大丈夫...

また

握り返して

くる..

大丈夫だよ

ちーちゃん

わかってるよ

私たちはもう...

初めから

そうだったの

かもしれない

ひとつの生き物に

なってしまった

だとすれば..

本当に

そうだと

すれば...

私の手...

ユーの手..

その外側に

ある建物...

都市...

肌に触れる

冷たい空気...

その上に広がる

空......

こうして触れ合っている

世界のすべてが...

私たちそのもの

みたいだ...

光...

ドキドキ

してる...

7終末

胸が痛い...

心臓の音が

聞こえる...

ここが...

きっと

そうだよ

一番上?

だって...

上に何もないし

...それは?

む...

ただの

黒い石みたい

あるのは

石だけか...

じゃあ登り切った

記念にごはんを...

もうないよ

カコ

じゃあ水で

ちーちゃんも

それもう

とったら?

ああ...

たしかに

もう落ちてくる

ものもないか..

...ねぇ

私たちこれで

正しかったのかな

正し

かった

って...?

もっと早く引き返した

方がよかったんじゃ

ないかとか

もっと

別の場所に

進んだ方が

よかったんじゃ

ないかとか..

そしたらもっと

暖かくて食べ物も

ある場所に行けたん

じゃないかとか...

そしたらもっと..

やめっ

わかんないよ!

どうするのが

よかったのかも

どうしてこんな

世界に二人っきり

なのかも...

.....何も

わかんないけど...

生きるのは

最高だったよね...

...うん

星が降ってくる

みたい

......

...私

不安だったんだ

こんなに世界は

広いのに...何も

知らずに自分が

消えてしまうのが

...だけどあの暗い

階段を登りながら

ユーの手を

握ってたら

自分と世界が

ひとつになった

ような気がして..

わかるよ

それで思った...

見て触って感じられる

ことが世界のすべて

なんだって

...よく

わかんないよね;

こんなこと言っても

私もずっとそれを

言いたかった気がする

...ユーのくせに

端の方まで

行ってみよっか..

日が...

あっちの端は

近そうだよ

おお...

あの雲の下にも

本当にもう誰も

いないのかな...

さあ:でもきっと

誰もいないんだよ

あでもそれだと

ちーちゃんが世界一

不幸に...

......

...

じゃあ私たち今

世界で一番幸せだね

...なるほど

私が一番で

ちーちゃんが二番かな?

私はいいよ

二番で...

フフフ...

フフフラフ...

荷物って何が

残ってたっけ

...あとは

ナイフとか

お湯はあと

少し作れる

はず..

ロープに

ワイヤー...

ランタン

とか...

起爆のための

銃弾はユーが

持ってたよね?

あれ爆薬なら

私も持ってる

けど...

ひとつだけ

残しておいた

爆薬

え?

いや

それ違うだろ

あ...

......

がんばれ!

あて

少し...

じゃあこれが

本当に最後の...

ねぇ:これから

どうする?

...さあね

ああ...

少し寝て...

とりあえず

食べて...

それから

考えよう

......

.........

......

ああ...

少女終末旅行6完

おわー

あとがま

この世界はあまりに巨大で複雑なので色んなものが不明のまま

お母さまってやきます。

ただどんな時でも、生きる者ひが消え去ってしまうことはないと

チトとユーリは信じていたし、私もそれをしたいと思いながら、

描いた気がします...。多分。

「辻ぃ作品でしたか」

ここまでですが、このさってありがこうございました

この作品の全部あるいは一部を無断て複製・転載・配信・送信すること、内容を無断で

改変・改竄することを禁止します。また、有償・無償にかかわらず第三者に譲渡すること

とはできません

この作品は、1○一八年三月新潮社より刊行された。

電子書籍化に際し、仕様上の都合により適宜編集を加えた

●】【sukunurizur2014

滝行所「株式会社新潮社

発表、行、2018年3月9日、

著者「つくみず

花行者、佐藤院に

少女終末旅行「6巻(元

〒162|871]

東京都新宿区矢来町刀

「URL...httovingshinchosharco.jp

都市の最上層にたどり着き、

さらにその最上部を目指すチトとユー

道中、二人はロケットの第対指設や巨大図書館に立ち寄り、

古代より連綿と続いてき特定人々の営みに思いを離せる。

その後、再び最上部へと進路を取る二人だったが、

旅の行方に影を落とすトラブルに見舞われてしまい...。

終末世界に生きる少女二人の旅が結末を迎える最終者!

...

そうですね。これからもうちょっと