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落語
雲田はる」
落語心中に
落語心中!!
Kollusurich、
昭和26年平心!!
小川はるこ
あらすが...
与太郎放浪篇
ムショで聞いた有楽写八雲の落語に惚れた与太郎。
出所後なんとか八雲にに弟子入りし、前座に。
しかし与太郎は助けへの落語に取りつかれ、
師匠の独演会でとんだへマをやらかしてしまう。
破門を言い放った師匠だが、「食い下がる与太郎に
三つの約束をもちかける
話し始めたのは、助六との約束の噺で、
八雲と助六篤
七代目有楽寺八雲に同日大門となった菊比古と初太郎
性格は相反すれど、師匠のもとで後語を学び共に成長する
終戦後、黄金期を迎えた滋語界で、初太郎は助ハと名を改め
注目のニッ目となる一方、自らの芸を見出せずにいた菊比古は
「鹿芝居」をきっかけに自分が落語をする意義を悟る。
乗りに乗る二人は、同時に真打に昇進。
●登場人物...
与太郎放浪篤
...
八代目
いわずと知れた緊張
和最後の大名人
小夏八雲に引き取られた知穴の一人は
八雲と助六篇
ちょっと大
機代の天才と
われた今は亡き
与太郎(ぼ次
八雲師匠に弟子入
りした元チンピラ。
松田さん
先代からのお手
伝い放置して
菊比吉
八代目有楽事八雲の若き日の高
座名。己の芸を見つけ、当代きっ
その人気者となる
ほどなくして、師匠は菊比古にひた隠してきた
盗語に人生を懸けた剣比古は
「嘘は心底惚れた芸者のみよ吉と別れることに
あくまでのベストス「スペスコスペア」の
助六との過去の因縁を打ち明け、息を引き取った。
独りになった剣比古は、八雲おを継がせるために助六を訪ねる。
しかし、久しぶりに会った助六は、落語を捨てたと一点張り。
菊比吉は、助穴を東京に連れてて帰るために、助太とみよ舌の
娘・小夏と協力し、お座敷で客席を開いて資金を稼ぐのだった。
やがて火現した温泉旅館での有楽堂二人会。
その噂は、助穴のもとを出ていったみよ吉の耳にも届き!!
そんなき中、落語の行く未で師匠と口論になった助六は
「八雲は継がせない」と言う言した師匠に手を出し、
破門されてしまう。その傷心のまま出会ったみよ吉と、
お腹に宿した子供と共に東京を離れると告げに米太助穴、
盗語だけは辞めるなというう菊比古の言葉もむなしく
二人は姿を消す。
小夏
小娘・助六とみんなの様。芸術を支援者をやめて助けてみてくれたと
助六とみよ吉の娘。お助六の落語が大好き。
みよ吉
子供の田舎へ。小夏の母。
あ
前座名・初太郎から改名し、早
くから頭角を現した人気者だっ
たが、師匠に背き破門となる。
...
あああ
あああ
...
其の...
昭和28年春心中、日次
奥の...
助バいひ
!!のル...
八雲と助八君
好奇代くは
鋼落語心中
八雲と助八稲
其の九
助六サン
そろそろ
始
馬鹿お言い
でないよ
やりたく
ねぇーッ
さっきから
唸ってねえで
ちったぁ働け
人手が無くて
子供まで働いて
るってェのに
嫌ァー
だあー
いいから
一番大臣
打っといて
温泉に遊びに
来てるような
奴らに
落語が
わかるわけ
ねえだろ
誰が出たって
一緒なんだから
俺がいなく
たって...
おいあぶねえな!!
バチョたる
何だか
前座に
戻っちまった
みてえだなァ
!!?...
ああーーッ
助六師匠ー!!
どしたよオイ?
どしたよ
オイ?
あれっ
松田さん!?
あれっ松田さん!?
どうもこうも
ありません
もー
捜したんですよ!!
坊ちゃんが想月も
お戻りにならねえんで
心配て心配で...
お栄さんに聞いて
やっと来たんです
アタシも家内を
みとりまして...
寄席の方々
みんな助大師匠を
待ちこがれてますよ!
周りを見回したら
一人っきりで何だか
さみしくなっちまって...
お二人がいねぇと
パッと灯が
消えたみたいで...
坊ちゃんがいない間
何遍聞かれたか!
毎日のように
聞いてたモンが
なくなると本当に
寂しいもんです
おべっかは
いいよ
知るかァ
もぎりでも
何でも
手伝いますよ
その若旦那
聖餅の好きでまし
みてえな人間だ
なにしろ見返り柵を
お稲荷さまのご神木。
大門を島.馬鹿だと
思いことですくらいだから!!
女郎買い、振られた奴が
起こし前...と申しますが、
おいおはよう
どうだった!
ゆんべのできは?
おう
お先
いい客だな
あったけえけど
笑いすぎない
旅館の旦那が
ご贔屓筋に
どういう会かって
よく説明して
くだすったんだ
気負わず
気楽に
聞いてくださる
人様々だァ
ありがてえ
落胆はそうか
語らすってのァ
こういうこった
客が良けりゃ
必然いい落語に
なるもんさ
坊
お前さん
いい落語家に
なったなァ
冗談言っちゃ
いけねえ
兄弟子と思って
折角トリを
譲ったのに
お!
俺なんかより
ずっといい
ついにこい
さあやがった
堂々と務めて
もらわなきゃ
アタシが肌をかくよ
さあさ
シャンとして
今、兄弟子って
言ったね?
師匠の紋付き...
こりゃ
「八雲」だけの
哲え紋だろう
形見に、と
思ってね
この羽二重着てりゃ
誰だって大トリに
見えらァ
持ってきて
良かった
よく似合う
して
てれれん♪
その辺ではと
そんでけどん
そげて
てん...?
エー
たくさんの
お運びで
こんなに
シャンとした
恰好も久しぶりで
エー中には
こちらをニヤニヤ
ニヤニヤ眺めてんのも
ひとり
ふたーり?
ははは...
アタシぁこう見えて
東京では南家を
やってたんです
見える?
見えない?
まどっちにしろ
気分は悪ィ
もんで
ははは
その東京の
魚河岸がまだ
日本権に来る前...
芝の浜に河岸が
ありました時分に
携手流の
クマってェ人が居た。
ねえお前さん
酔って寝てねえで
エ?
何でえ、簡売に
行けってなァ
嫌だァ
忘れてんのかい
昨日の晩に
約束したじゃない
起きて魚河岸ィ
行っとくれよォ
行けったって
おめえ......
二十日も休んじゃ
霊首が小波って
商売にならねェよ
ちゃんと
手入れは
してあるよォ
お前さん
ちゃんと研いで
ソバガラん中へ
突っこんであんたろ
常眺は?
出てます。
何ィ?
厄丁はどうなったィ
行きゃあ
生きのいい
サンマみたいな
色ォしてるよ
姫草は?
入ってます。
へええへえー
行きゃいいんだろ
じゃひゃひ♡
ははは
人間モンか
珍しい...
...にしちゃあ
ずいぶん
ドカンドカッ
笑わせてるね
わはは...
偉いサン
いねえと思って
寒い寒いッ
やだなあこんな早くによ
商売だなんて
起きてんなァ俺と
むく大くれぇなもんだ
シッシッ!吠えるな
二十日空いたくれえで
忘れんなこの高生め
切り通しの鐘が
鳴ってらァ
今、何刻でェ
かかあめ
時刻間違って
早く起こしやがった
忌々しいなあ
あんにゃろう
まあな
しょうがねえ
誠で一服やってるうちにゃあ
しらしら明けになんだろ...
よッ...と
ああ
うめぇ
ほおウッと
白んできやがった...
いい空だな
どおでぇ
あの色?
まるで
駅の色だ
こんな空ァこの商売を
やってる者にしか
見らんねえ空だ......
ンっ...?
何でえ...
こりゃ
汚ねえ財作
だなっ?
海ン中
何か
落ちてらァ
!!
おっかぁ
おっかあ
開けろ
コンコン
早く
ひとよひとょ
ひとよ..
ぶたぶたふた、
みっちョみッちョ
みっちョ......
どおーでぇ!?
何よー
四十八両
入ってるぜ
今日はもう
祝い酒だーッ
...てんで人呼んで、
わあわあ驚いて。
ねえ...
お前さん
起きて
ねえ
起きて
商売に
行っとくれよ
は?
何で行かなきゃ
ならねえの
昨日の雨十八雨は
どうしたィ
はぁ...ぁ
怖けないね
いくら貧乏してる
からって
お前さんそりゃ
夢を見たんだよ
ここから
「財布を拾ったのなんか
あだったと
説得するおかみさん
このおかみさんは
愛敬たっぷりだ
このおかみさんは愛敬たっぷりだ
はあ?
夢だァ!?
これはこれで
妙な説得力が
あらあなァ...
七代目なんかは
もっと哀れっぽく
やってたけど
どーすんのヨ!
お金ないのに
のみくいして
何だぁ
夢かあ
どやって
払うの!?
なぁ
おっかあ
めんどくせーから
死んじゃうか?
けははは
ここから人間が変わり
酒をやめ商売に
机を出すクマ
3年の盛川を
地の周り
ここをおろそかにすると
途端に噺が浮つく
真実味をもって
説得しなけりゃ
ならねえ
今晩の助大は
すごく良い
町々の
時計になれや
小萌人と
言いますが
人間ががらっと
変わって
商売に糖を出す...
実感がある
ごめんっっっ
ごめんね!
あたし
嘘ついちゃったあ
大体あんなの少な訳
ないでしょおお?
いい落語...
お前さんが
ほんとに芝の浜で
拾ってきた財布よー
ね
アンタ
いいのかい?
ありがてぇなあ
お酒、もう
飲んだっていいよ
どうでえ
いい色だな
ああ
ありがてえ...
いや
やっぱりよそう
また妙に
なるといけねえ
オイ
そろそろ
起きな
んあ?
もう遅いから
宿へ泊まってけって
大旦那さんが
あっちィ布団
敷いてくだすったよ
何から何まで
世話になっち
まった
いい人だな~
あんな落語を
またやれたなんて
神様のごほうび
なんだろうなあ
何だか今日は
日がな夢でも
見てるみてえた
お前さん、あんな根本
いつの間に
稲古したんだい
田舎ァ
ヒマだからな
こんな
やくさな商売
何度もやめたく
なったけど
たまにこういう
事が起きるから
落語ってのァ
タチが悪イ
全くだァな
見たか?
コイツの筋
あんなに笑った
小夏は初めて見た
コイツにゃいつも
苦労かけてるから
小夏って
いい名前だろ
春なら
小春
秋なら
千秋
冬なら...
小雪だ
夏の暑い
さかりに
うまれたから
小夏
季節は落語に
なくちゃあ
なんねえからな
東京ィ戻ったら
師匠のお宅で
暮らそうよ
任されてはいたけど
一人で暮らすにゃ
持て余すし
何しろ古い家だから
借家にするか
取り壊すか
迷ってたんだが
皆で住みゃいい
なに、内弟子3人
入ったと思やァ
安いもんだろ
みよ吉さんも
早くみつけないと
お前さん一人に
なりてえって
言ってたじゃねぇか
ああ
言ったねえ
確かに一人で数々と
お招古すりゃ
誰より落語は
うまくなるよ
ただ
落語ができりゃいい
ずっとそう思って
きたからね
けど、
ここへ来て少し
料簡が変わったんだ
さっきの芝浜を
聞いても思った
人ってのは全て
わかり合える
勘かない
それでも人は
共に暮らす
取るに足らねえ
詮ない事を
ただ分けあう事が
好きな生き物なんだ
だから人は
一人にならないん
じゃないか
やっとお前さんと
料簡が
合ったな
そうかエ?
人生初だ
よしとくれよ
あの
スイマセン
ちょっと
いいですか?
菊さん。
ですか?
すみません
夜分に
他にお泊まりの
お客様に
どうしてもと
ことづかりまして...
久しぶり
やっと来て
くれたのね
ずいぶん
遅いから
待ちくたびれ
ちゃった
こっち見て
会いたかった
助六と小夏が
待ってるよ
迎えに
来たんだ
皆で東京へ
帰ろう
いや
あたしは
菊さんと
二人がいい
あたしもう
あんな人
嫌に
なっちゃった
お酒飲んで暴れるし
働かないし汚いし...
そんな人の子だと
思うと小夏だって
かわいかれない
あたし毎日
怒ってばっかりで...
でもいつか
菊さんが来てくれるって
信じてたから生きて
こられたんだよ
あたしが
自分らしく
いられんのは
やっぱり
菊さんの
そばなのよ...
ごめんね
あてつけみたいな
事して.....
もう...絶対
しないから
くね、
菊さん
一度だけ
ゆるして?
...
済まねえ
みんな
アタシの
せいだ
お前さんか
こんな事を
しちまったのも
あの人があんな風に
なっちまったのも
ふんなみんな
アタシのせいだ
済まねぇ
そうよ
あの人とあたし
似てるの
悪かった...
あなたのせいで
人生が狂った
人間同士よ
...
来なけりゃ
何も
変わらなかったのに
ねえ
どうして
こんなとこまで
来たの?
わざわざ
ストのは
何か
変えたかったん
でしょ?
ひとりで
生きると
あんなに
固く心に
決めたのに
何故人の性分は
こうもしかなのだろうか
菊さん
あたしたち
死んじゃおっか?
すごく
きれい
落ちたら
大変ね?
ギシ...
待て
済まねぇ
あんまり遅ェから
胸騒ぎか
したんだ
死のうなんざ
冗談でも
言うんじゃねえ
来ないでッ
何よぅ今更
...済まねえ
今ので
腹ァ決めた
落語は辞めて
まっとうに働くよ
お前と小夏は
俺の宝だ
あんた...
俺ァ
お前らのが
大事だ
落語をやる事で
お前が不安に
なるってェんなら
あんな
不安定な商売は
捨てたって構わねえ
やり直
させてくれ
今日やった芝浜
あれはお前がいなけりゃ
できなかった
俺ァもうあれで
充分だ
落語は人間が
いないとできねぇんだ
何よ
ありがとう
今更
何でそんなこと
言うの...
その時に私ははじめて
みよ吉さんの本当の名を
知りました。
ユリエ!
坊、放せ
お前さんの乗ってる
板まで折れちまう
放せるわきゃ
ねぇだろ
馬鹿ッ
待ってろ
今引き上げる
お前さん、
ケガでもして
落語できなく
なったら
どーすん
だー
知るかイ
ガク
お前の代わりに
俺が
付いてってやるよ
こいつひとり
地獄にゃ
落とせねえ
見ろよ
こんなに震えてる
あんた...
ごめん
嫌だ
ならアタシも
連れて行け
ごめんね
だめだ
坊
すまん
頼んだよ
アタシはまた
捨てられました。
甘い事を
見すぎだと
だったのでしょうか
父ちゃーん
何の言って
どうしたの
その後のことは
もう無我夢中で、
小夏もいたし、
父ちゃーん
とにかく必死で
よく覚えて
おりません
父ちゃん
カラスカァで
数日か経ち
村はずれの
小さな寺で
二人の葬式を
出してやりました。
師匠、
あたしァもう
悲しくて悔しくって
どうしてこんな事に
なっちまったんでしょう
こんなに
小さいお子を
残して...
死んじゃあ
なんねえ人が
夕刻に警察の方が
いらっしゃるそうです
念のために
話をしなきゃ
ならねぇそうで
松田さんも
済まないね
その後、
納骨が
済んだら
すぐに東京へ
戻りましょ
小夏サン
お前さんも
死んじまうん
だから...
東京へ
行きますからね
やだ
父ちゃんと
行かなきゃ
聞きわけ
なさい
東京なんて
意味ないもん
嫌ッ
いいかい
これからはアタシが
お前さんの保護者だ
子供と暮らすなんて
考えただけで
ゾッとするけど
身寄りも
無いんだろ
学校までは
出してやらァ
仕方ないんだ
あとは
好きにしな
あんたが来たから
こうなったんだろ
忌々しい
そんなクチ
叩いてると
あとは
知らないよ
うんと
おはえ
なさい
ノあぁぁ...
そうか.....
それァ
残念な
こったな
きかねぇ野郎
だったが
いねえとなると
ぼっかり穴が
空いたみてえだ
あの大馬鹿ァ...
さておきた
これからはな
益々厳しくなる
今いる人間で
落語界を何とか
しなくちゃならねえ
特にお前さんは
まだ若ェから
一人の負担が
基大になるぞ
奇席自体が
どんどん潰れてる
入門希望も
一時よりウンと
減ってるんだ
真打も
皆としより
だし
アタシだって
いつまで
できるか...
お前さんの世代に
とにかく人が
いねえ
最近じゃ
若え衆が
煙管も使えねぇっ
てぇじゃねえか
江戸の風も
ここまでしきゃ
吹かねえか...
戦争さえ
なけりゃ
なあ...
そこで!
お前さんの
八雲襲名だよ
今しねぇで
いつするんだ
異論のない
襲名なんて
そうはないんだ
ありがたいと
思いなさい
あとは
お前さんの
会長
お言葉
ですが
時代の流れは
助かせない
お客様の
求めるものは
採れません
じゃあお前さんは
これから
どうするってェんだ
葬り去ろう
葬り去ろう八雲の名と共に
八雲の名と
共に
成仏させて
やれるのは
アタシしか
いない
八雲を
名乗らせて
頂きます
それから
師匠のお宅を売り
漫草の辺に
少しこぶりの
一軒家を
借りることに致しました
食事がぼォンと
なー!!
あげしーお
小夏サン
みなみさーは...
るーせー
ぺらぽうめ
落語は
止めなさい
そんな悪魔
どこで覚えた
父ちゃん
だよー
やりたいんなら
出ておいき
身になる
訳じゃなし
遊びでやりてえんなら
うちでは止しとくれ
ホヘンボク
忌々しい
忌々しい
騒々しいのは
ごめんだよ
ひとりに
させとくれ
何だェ
大丈夫よ
出ていかない
そんな言葉
どこで
覚えたんだい
いつかアンタを
殺してやるから
母さんよ
殺しとくれよ
せいせいすらァ
結局アタシは
たった独り
こうして生きてゆくほがは
無いのだと
バチン
この時分、
腹の底から
実感したのです
バチン
ハチン
バチン
バチン
アタシの名は
有楽亭八雲
本当の名など
とうに忘れました
リハハハひ谷
与太ちゃんッ
起きなヨ
いつまで
寝てんの
人気者は
忙しいねぇ
なんてっ
たって
ご祝儀だ
ほらさっぱり
仕上がったよ
仕事にも
精が出らァね
今日は
無料で
いいよ
いよいよ
悲願の
真打昇進!!
じょッ
じょりっ
いい仕事に
金出さねえほど
野暮天じゃねえぜ?
それに
いよいよ
じゃねえ
飄落語心中
...
やっと
真打だイ
江道鏡本店館
おしゃれこう
与太ちゃん
真打
決まったんだって
おかげ様でッ
与太公
良かったな
つかむ前
ずいぶんこぎっぱり
散髪したなあ
お披露目
いつから?
師匠っ
これご祝儀
まだ早ェって
やめとくれー
すごい
バカ大将ッ
ついにやったな
へへッ
まだまだ
先だよゥ
ねえねえ
ちょっと
寄って
きなよ
仕事
あんのッ
ったくこの街は
うるせーやイ
アホ大将
...どうしよ
一人にバレたら
筒抜けだァ
与太さー
おッ
兄さん
じゃねーの
真打に
なるって
本当なの!?一いやその
二ッ目の僕を
差し置いて
絶対に許さない
でもまあ
ここ数年
訃報以外に
話題も
なくて
正直
君みたいな
人気がある人は
ありがたい
落語界が
しょぼくれ
切ってるから
きっと
話題になる
客も来る
ねえ〜
早く上がって
弟子とって
前座
増やしてッ
このままじゃ僕
ニツ目でも真打になっても
永久に万年前座だよッ
さてあ?
今日は客席
うまると
いいね
ついに寄席も
都内に一軒
ここだって
地元の人のおかげで
保ってるようなもんさ
僕らが
前座の頃
あの頃は
良かったねェ...
寄席も
いくつかは
あったし
賑わいが
まだあった
大師匠も
たくさん
いらしてさ...
都心はどんどん
変わってるのに
この街の
変わらなさも
スゴイけどね
充分スよ
老!若!男!女
りょうにくにょんなら...
こんないい小屋に
りょうなくなんなん
来てくれるんスから
こういう
ちゃん、
けてんてけどん
こんなんて、
与太郎
エー
おなじみ様
ばかりで
ございましてェ
子犬郎師匠
真村ィ
ね
それね
れんっ
参っちゃった
これまだ公に
なってねぇんです!
も〜う
うっかり一人に
紫っちまいやんの
馬鹿だね
オイラも
そしたら
この辺の連中
みィーーんな
知ってるってェ
んですから...
わっはっはー
よしてください
師匠なんて
みんな
言わないで
ねェー?
ははは
まははは
もう思えよ
師匠にバレたらさ
このあとさあ:...
見てくれよオ
この鳥肌
このあと師匠に
ワピィ入れに
行きますんで
あはは
わははは
頭ァ先に
剃ってきちゃっ
たんです
床屋さんという商売も
昔とは変わりましたな
昔は髪若い床、
なんて言いました
奥に四畳半
あるいは六畳
くらいの小部屋が
あったそうです
ここには将棋館・
基盤・貸本なんかが
置いてあるってん
ですね
昔はね、娯楽が
少ないんで
若い衆がこぞって
髪結い床にたむろ
してたんだそうですよ
これがまた
落語の根多になりまして...
おい半公ッ
んなトコで
寝てねえで起きろィ
床ィ来て寝るなんざ
よっぽどたな
んなこと言わねえて
寝かしといておくれよォ..
おいらここんとこ
年増にせめられて
寝てねぇんだ
なにッ
年増!?
テメエー
詳しく
聞かせろィ
おう
言ってやら
俺が芝居
行った時の事だ
刀筋に女が
ふたァり座ってるっ
...そしたらそのお嬢さん
おにーいさん
ここへ来て
あたくしの代わりに
音羽屋ッ
て声かけて
くださ、
る...
女がツンツーツと
合図してきたから
こちとらもう
とっときの
でけえ声で...
ははは
お羽屋ッ
おとァやァ
おとっちゃっておっ
音羽星ッ
のべつ言ってたら
気がつかねえうちに
船が閉まってんだァ
俺もぱつが
悪ィから
そっから若え衆の
案内で茶屋の
愛「隣へ行く
てえと
さっきの女が
先程のお礼に
一応さし上げたいと
存じまして...
ポンポン!
女がふたァつ
手を打つてえと
『幕ッ!
しはは
階下の方から
あはは
というわけで
んとんて
ツーンちゃんっ
こってんしゃん
何だいその音は
わからねえ野郎だ
とーんとんてェのは
ちんちろりーは
盃洗の水ン中で
猫口がフチぃ
あたる音だよォ
女中が階段
昇る音ォー
ははは!!
半公、
やけに芸が
細かいねえ!
そんでそんて、
その女とはとうなったィ...
すみ...ことすすべ
導子マスの一つと..
与太郎くん
てえの?
僕ね
今
見てたんだ
早いっ
え
定席
与太郎なんて
すごい芸名だねぇ
へえ
師匠が
くだすっ
たんで
のがんばん
へえっ
言い得て妙
ひったりだね
見たまんま
覚えてもらえるし
気に入ってんです
それよりさあ
すっごく
良かったよ
落語!
寄席なんて
随分久々に
来たけど
またこんなのが
残ってたんだねえ
感激しました
オイラァ師匠が
いいんでえ
何てェたって
八雲師!
そいから
助六師!
え.え・え
そうなの!?
本当!?
絶対!?
ああの!?
助六さんてのは
心の師匠
みてえな
意味で
ははあ...
有楽亭!
なるほど
因果だねえ
旦那ァ
助六知ってるなんて
オツだねえ
昔何度か
高座を見たよ
我が強いけど
いい噺家だった
今度
その話
聞きてえ
なー
えっ
いいよお!
お座敷にでも
呼んであげる
こりゃスゲエ
飲もうぜ
与太さん♪
先生ー
いけね
見つかった
また来るね
これ名刺
かんねん
おもしれー
旦那だなあ
第俺
自分の名刺
間違えてらァ
何度くらいの
仲(S)のヒロ
します
...っと
いけねえ
言わなきゃ
言わなきゃ
ししょーに
言わなきゃ
ご免
くだせ〜え
ししょ〜
有楽亭ハ再
遅い
遅くなりまし
たーーッ
あのおっさん
もう
出かけちゃったよ
ウスノロ
ししょ?
...松田さー
!
てかナニ
その頭
アネさん
ンだよぉ!
ししょーの
いけずー
おじゃま
します
きまぐれジジイに
期待するだけ
無駄だよ
大事なハナシ
あんのに〜
あんでオイラの
真打昇進のこと
皆に言っちゃうの!!
来てたんですかい
皆じゃないよ
女将さんに
言っただけ
ときに
アネさん
そやって!
一人たけ一人だけ
って
皆に広まっちまう
んだろっ
まだ内定だって
言ったろ
じゃあ〜そもそも
あたしにだけ言っちゃった
アンタが悪いんだろ
ぐあ~
負けたっ
いいじゃないのよ
めでたい事なんだから
みーんな
喜んでたでしょ?
嬉しい?
ウン
うれしい
ウン。
落語100席
覚えたもんねえー
ウン
あのオッサン
えんま様みたいに
厳しいし
ウン
アも遊びも
止められて
ニッ目になったって
身の自由なんて
一切無かったね
ウン。
いけねえ
泣くのは
早ェ
やめてよ
大の男が
与太公
祝杯
上げよう
お茶
淹れてよ
へイ
おまち
おめでとう
つかいいんスかね
自分ちみたいに...
いいのよ実家
みたいなもんだし
あんたお茶淹れ
上手くなったね
松田さんの
スパルタで
へェ
ねえ何か
落語やって
エーッ
二ツ目だって
いちおう
プロですぜ
いいから
おいし
ハイッ
何にしやしょ?
野ざらし
また人間じゃなんじゃ
かけたトキ
ねぇんです
なに
そのカオ
好きな根多
できるっ
てェから
嬉しくって
おいこらっ
先生(
ししょーに
おここれる
ゆんべの女ァ
どっから引っぱっ
ちきやがった?
よしッそんなら
話をしてやらァ
あたりは暗く
わし一人ッッ
先天山で打ちいたす
幕六ッ
陰にこもって
もの凄く
ぼオオオォォン
ぼオオオン
止せやい先生ェ
「ヨオッ
やってるねェ
おどかすなって
そんなら俺も
骨釣ってくるよッ
どうしたィ
骨は釣れるかイ
骨はッ!?
あげしィぉ
みなみさ
イラスがと
おかげなんてなんだ?
そびだし!!
アネさんッ!?
ジャさぁさ
うえっ
あたしね
子供
産むの
ドセャー
だからまた
この家で暮らす
ことになった
おかてけえの
さっきからッ
さっき
八雲と松田さんには
話したんだ
あたしも
子供じゃないん
だから
一人で産むって
言ったんだけど
松田さんが
どうしても
許してくれなくて
だから
ある程度
落ち着くまでは..
ひ
ひと
ひとりでっ?
何も
言いたか
ないね
おおお
お父っつあんは...
お前さんには
関係ないよ
でででもさあ
アネさん
いくら何でも
言わない
いくら
オイラだって
心配...
絶対
ヤダ
相手の人と
一緒になれねえ
泳いわけか...
教えない!
いいの
しないよ
結婚なんて
あたしの性格じゃ
きっと向いてない
でもどうしても
子供だけは
欲しかったんだ
助六の血を
絶やしたくない
好きにしろって
師匠は
何てェ?
あいつは
いつも
それだけよ
でもね
一応身内
みたいなモン
だから
報告したけど
アンタに心配
される筋合い
無いから
松田さんのこと
泣かせちゃった
それだけあ
がわいそ...
それに
集中しなよ
人生で何より大事な
お披露目が
控えてンだから
アネさん
オイラは
その子の父親に
なれねえか?
は!?
今ねえ
オイラ
思いつきで
喋ってるよ?
アネさんにとって
オイラなんか
虫以下だし
二ツ目の分際で
ほざく資格もねえ
正直先は
何も見えねえ
けど今この
足りねぇ頭で
考えられる
最善の策だ
そっからだって
案外
夫婦なんてェのは
なってみりゃあ
なれるもんじゃねーの?
ひゃっ
ヤバイ
あっ
でんわ
オイラ
出ます
ヘイッ
有楽亭ッ
あ!
松田さん
おうおう
おう
ししょー
そっちに
居んのな
といま!
ようして!!
あちょいと
アネさん
どこ行くのォ
わかったよ
今行くな
いやちょ...
アネさんかね
ねえっ
考えといてね
オイラ
本気だよー
あいや
松田さん
じゃなくて
何かエキハァ
おっ、
師匠
お電話
お借りしてきました
与太さん
いらっしゃいます
ここのご住職も
ご存知でした
そうかエ
ありがとう
あの馬鹿
言いふらして
回ってんのかね
お披露目
決まったてエんだから
早いとこ黒紋付き
訴えてやらねえと
あれが
真打になる
時代が
来るんだから
世も末だ
七代目なら
しっくり返って
反対されますよ
そいやァ
協会からね
へェ!
ボクだってばー
会長を
やってくれとも
言われてんだ
ついに天辺
ますます
めでたい
七代目の命日に
ご報告が
できて
ようござんした
一番年寄りに
なっちまった
年功序列ってのァ
酷な仕組みだね
引導でも
渡される気分だ
アタシはちいとも
変わらねえのに
立場ばっかり変わって...
松田さん
いくつン
なったの
72になります
おはす
こうなりゃ
アタシ達も
大差ないね
二人とも
よく年を取った
師匠
そんな事
おっしゃってる
場合ですか
師匠が
やらなきゃ
ならねえこたァ
山程あります
小夏さんの
事だって...
うっ
お嬢さんの事ァ
小せえ時分から
ハラハラしどおし
でしたが
あのハネッカエリは
言い出したら
動かねえから
うぅう...
うぅう...
うー
まさかこんな
不義理を
師匠になさるたァ...
当たり前です
アタシにも大事な
姉さんですよ
アタシぁ
松田さんの剣幕の
方にびっくりしたよ
まアまア
気持ちァ
わかるよ
どういうワケで
相手の野郎の
名を出さないんだか
その男を
ひっつかまえて
とっちめて
やりてえ
アタシだって
悔しいさ
けど
そういう考えは
古いんだって
本人がそれを
望んでるんだ
女の人だって
男と同じだけ
自由だよ
お店にして
んっ...
お前さんも
来てたかェ
基場に出る
なんざァ
律儀だね
聞いてたろ
ついにお前さんも
爺さんだね
あの娘
お前さん方の
どっちにも似てない
誰の血なんだか
強い子だよ
なあ
何か
喋りやがれ
噺家だろッ...
そのカオは
何かい
老いぼれを
笑ってんのかェ
そいとも
それは
怒ってるっ
てェのかい?
娘を
あんな風に
したこと
落語を
こんな風に
しちまったこと...
師匠ッ
何でえ
この煙
センコー
焚きすぎ
ですぜえ
何だ
与太かい
ヘいッ
与太です
あのー
スイヤセン
師匠
うっかり
オイラ
真打の
こと...
ああ
ここの坊さんまで
知ってやんの
与太さん
オメデトー
与太ちゃん
やったねって
遅かれ早かれ
だよ
皆に祝って
もらいやした
もうすっかり
与太郎じゃねえか
名前ってのァ
馴染むもんだ
落語だって
やりづらかっ
たろ
いやいや
とんでもねえ
おかげで得意ネタ
ってのができました
人間なんてなァ
名前に合わせていくらでも
変われますよ
それに
何てェたって
ししょーが
くださった名前
ですから!!
手前の落語は
みつかったかェ
まだまだ
まだッ
これからです。
あとねえ
ししょー
もうひとッつ
ずっとずつと
言いたかった
事があるんです
助六を誰でした
継がせてください
今回の
...
そう
それは、
共の...
助バリび
溶謗心中
落語
有築草
新郎み!
あのさ
あのさみんな!
みんな!
ヨタちゃん
よたろーッ
ふひゃひゃ
助けってみたよーっ
オイラ名前が
変わるんだよっ
敏太
いつっ
何のために
これやってんだよッ
コレ
与太
とっとと先ィ
進みな
はうっっっ。えへっ
お客様は
アタシが見たくて
来てくだすってんだから
いいやくきーん
ちそかー
観光客と
近所の馴染みしか
いねーじゃねーかッ
ししょーあ
やりたかった
だけだろー
いいんだよ
アタシが会長
なんだからさ
ヨタちゃあ〜んら!!ったネー
よかったよォ!!
そんなこと
サポルでリア
ポッポー
かんばってェ
見たいくよ
母太郎
おやでとーう
大統領”
きゃあ
んばってよっ
ワィワイ
よたっ!
身太郎さ!
私は有条委委員会の時期が大変だった
東京大震災行
与太郎はん
お久しぶりどす
このたびは
おめでとう
ーっ
あー
萬月兄さん!
わざわざ
すいやせん
出張重なって
大初日に
来られましたわ
さくっ
いやいや
おめでとうさん
て
八雲師匠
いはる?
すいやせん
今おひとりで
今日の根多を
きらってらっしゃいます
ほんなら
待たさしてもらうわ
これな
ご祝儀
とりあえずやし
彼は気にしんといて
いやいや
こんなに頂け..
ええねん
それよりあんさん
思い切ったこと
しはりましたな
今更
何やねんな
助六襲名で
いやあね
与太郎で責打じゃ
どうもまずいっ
てェし
他に縁のある
名がある訳じゃ
ねえし...
八雲師は何て?
僕も詳しくは
知らんけど
へえ...
オイラも正直
すぐに許可を頂ける
ものとは思ってなかった
んス...
亡くならはった
兄弟弟子の名前で
お辛いんと違いますの
歴史もない
大名跡でも止め名
でもねェから
継ぐ事自体に
問題は無ェってん
ですけど...
師匠ったら
眉ひとつ
動かさねえで
「好きにしろ」って
そいだけ。
はやな。
昔は熱烈なファンも
おったけど
もう少ななってるし
少しの写真と
少しのレコード
それが
全てや
死んだらもう
喋られへん
せやかて
与太郎はん
ヤ
助六です
あかんわ
全然
馴染まへん
いいですよ
好きなように
呼んでください
名前なんてな
呼びてぇように
呼ばれンのが一番
てえか兄さん
今副業でも
なさってるんで?
当たり前や
バブルやで
ははは
今なテレビ局の
仕事さして
もろとんねん
もー
えっちい
こっちゃで
実は
ずいぶん景気が
いいんスね
コネなんか
よーーーさん
あるしな?
廃業してん
落語家は
もう
上方落語は
もうあきまへんわ
父も亡くなって
縛りが消えたら
やる気ものうなった
才能あるとも
思われへんしな
漫才でも何でも
とにかくスピードが
求められとる
そんな中誰が
悠長に落語なんか
聞いてくれんねん
テレビではもう
落語は保たへん
30分一本の落語で
何べんか笑うより
10組の漫才を見て
百べん笑てたいねん
今のお客さんは
何もこんな
景気のええ
時代に
関西やから
特にかもしいひん
寄席が無うなって
しもたんも
致命的やわ
しけた怖い
しとるんか
アホらしなって
しもたんや
笑いゆうんは
そういう
運命やねん
八雲師匠も
言うてはったやろ
時代に
合えへんかったら
もう終いや
落語は
共感を得る
ための芸です
笑わせるだけの
ものじゃない
共感は
時代では
変わらない
だから
大丈夫
ししょーが
言ってました
ズコー
何やねんな
講釈か
何なったな
そないな
受け売りでも
実感が目に
宿ってはる
そいだけ付きっきりで
八雲師に
たたっ込まれたァ
ゆうことやろ
僕はやっぱり
見込みないん
かいなァ
結局
一回も見て
もらわれへん
かったわ
妬ましなァ
兄さん
落語なんて
いつだって
できんですから
そっち
失敗したら
戻ってきてね♪
やがましわッ
八雲師匠
上がられます
あ
師匠
こんてん
べっ
...
んっん...
ことでん
ヨタ
くんとく
きゅっ
どんてん
イトテン
よってました?
ここはとんでけとん
...
あ
どうも
本日はこのような
祝いの席の大初日に
おはこび頂きまして
誠に御礼
中しゃげます
いいったい
寄席の空気が
丸ごと変わった
動いて喋らはるだけで
こんなに人を
足させる
噺家の夢や
皆こんな存在に
なりたあて
日々精進
しはるんや
噺家は
老いてからが
花やぁ言うけど
まちがいなく
八代目は
今が一番
お美しい
それをこの目で
生で見れる
こんな贅沢
あらしまへん
エー
まさか手前の弟子の
しかもあんな与太郎の
ヒザぁっとめる日が
木るなんざフ...
ついぞ
思いやーません
でしたか...
あはは
わははは...
その与太郎が
助六を継ごう
てェんですから...
アタシも先代から
頂戴した名跡ですから
何とはなしに判りますが
結局ァ先代と
同じ事やってたって
つまんない訳です
雛こうが継ぐまいが
何も変わりゃしない
それが町家の
定めたってェ
ことくらい
ねえみれ
オイラの
こと?
あの人だって
わかってるはず
何商売でも
やさーいという
商売は
ございませんで
とりわけ
むずかしいのかな!!
つまりたいこもらで
ございますな...
おや
お梅ちゃん
お知りなさい
へへッ
今日は
髪の臭いが
良ろしくて...
何だいすうぅっと
向こうの部屋イ
人っちゃった
けどいい
女だなァ
こりゃどうも
お構ちゃん
銀台の前で
当肌脱いで
お化粧
ですか...?
そっちィ
行ってらっしゃいよ
男の人の来る
とこじゃないわよ
ねぇ一人っつぁん
いつか数すの石釈を
してくださったわね
あの親切が
本当に行り寒いと
思ってるの
あたしァね、芸人の
あんたと色だの恋だの
ってェ気にはなれないけど
真剣だってェんなら
嫁にもらって頂きたいわ
えッ...
本当ですかィ
いい?今晩
二時を打ったら
あたしの部屋へ
来て頂戴...
ヘッようがす
欲しいな
ついにお姉ちゃんと...
あれッ?
どうも人が
何だ一人
そんなに浮かれて
桐橋で夜っひて
騒ごうや
い...やぁ大将
今晩ばかりは...
じゃあね
何だ
そういう訳なら
仕方ない
なら
十二時まで
付きあえ
今日は二時に
五分でも遅れられねぇ
訳がありまして...
で...でも大将
酔っぱらうとあなた...
大丈夫だって
さぁ行こう
そんでこれからフーフーと
来て一流のお茶屋さんへ
ヒィさん今晩は
先位はどうも...
あッはァ...
いつもなら飛びつくんだが
今夜ァかんべんしてドせえ
じゃあ限つぶしィ
さがって生爪
はがさせろ
他に驚くねえ
ぷはありませんか
じゃあコレ
飲みゃアがれ
...ハ、俺っおめえの頭っぷ分いう
・ドロやるから下分功ドンなんねえ
...ヘッヘッ、これを飲みゃあ
お姉ちゃんが家で州りを待ってるよ...
くすくす
村戸が父の
真てみまして
ははは...
ははは
とうと、つまつみという
ネッサンでございました
ああね
助六ししょー
お嬢さん
こっそりいらして
ましたよ
松田さん
よしてッ
ちょっと寄ってみた
だけだってばっ
アネさん
来てたの
嘘やわ
小夏さん
いつ結婚
したんや
「度こそ口説に
アラ足て!
カカいいわー
旦那は
誰なん
どんな
男やの
オイラの
跡継ぎ
えっ
四代目
助六です!!
嘘や
まぁ
かわいい
ね
これんと
俺も声かよ
別の話や
妬まし
わああ
あああ
ぎろっ
この後
打ち上げだ
そうですか
お嬢さんは...?
帰るよッ
帰るったって
夜道を
子連れ
で...
近いから
大丈夫
帰る
アネさー
紋付きで
うろつくんじゃないよっ
松田さんに
新んできた
送ってすぐ戻りゃ
大丈夫でェ
大初日に主役が
抜けてどうすんの
こんな残着で
どうしたんでェ
買いものついでに
気になって
入っちゃったのよ
アンタが寄席で
あることないこと
以前するから!
すっかり行きづらく
なっちゃったじゃ
ない!
高月さんがこの
着せてやれって
だってェ
一緒になって
くれるん
だろ?
今は披露目中だから
終わったら役所行ってー
式はアネさんが
やりてぇんなら...
やっぱ
ヤメタ
えー
何でェ
金なり
芸人だし
未来も
アンタとじゃ
あまりにも
不安すぎんのよ
考えれば
考える程
やっぱムリ
まだるっこしいな
アネさんは!!
すぐ悪い方に
考える~~
アンタのそれは
あわれみよ
同情なんて
勘弁して
アンタなんかに
何がわかるんだィ
あわれんじゃ
いねえよォォ
けどな
これだって
立派な情だ
同じ屋根の下で
ずっと今まで
世話んなって
一緒に
暮らして
そんで湧いてきた
これが情以外の
何だってェんだ
何の情だかよく
わかんねぇけどよ
とにかく
アネさんは
オイラにだって
大事な人だ
そんな苦ェ顔で
暮らしてたら
どん底になっちゃうよ?
オイラと居りゃア
大丈夫!
せってー毎日
突わして
やりますからね
どーせへぅまで
だってよォ
一緒に暮らして
たんだし
「そんなに
生活か
ヨタ
変わるってェ
訳でもねぇし
何たってオイラあ
真打になるん
ですからこれか
らの生活に...
べら...
へえっ?
ありがと...
よっ..
へェ
お...
う
う
う
うれしい
あー
さむー
い
行くよッ
ぐれれん
「おさぁん
どちら行くっ
旦那お迎えに
さても出来ないのに
片揃い
面ライのせ。降
風の夜もォ
夜も
お供ォは
らいネ
時もあさんは
高はとりついた
恥ずそうかいなあー
コリャセ
スコイスゴイ
たいしたもんだ
踊れる芸人なんて
近頃珍しいよ
昔はよく
寄席で見たなあ
おそまつ
様でした
師匠に
たたっ込まれ
まして
嫌だァ
与太ちゃん
先生こそ
てぇしたもんだ
演芸のこと
べらぼうに
詳しいんだなァ
知らないで
お座敷来てんのかい
この子は
樋口栄助センセ
通称ひーさん
売れっ子作家さん
なのよォー
いい日さんに
見込まれたわねぇ
愚屓にしてもらいなさいな
愚風にして
もらいなさいな
ごめっくり...
先生
うちの芸者も
また呼んでネ
芸者はもう
こりごりた
お金はかかるし
奥さんが嫌なカオ
するしなあ
あの時フラッと
寄席へ逃げ込んでみて
良かったよ
コタミがまあ彼のうんーっ!!
また落語に
会えた
。文化の寿命”って
知ってますか?
解説のいらない
大衆文化としての
寿命は
大体50年だって
言われてます
それ以降は
残ったとしても
大衆のものでは
なくなってしまうん
だって
けれど落語は
生まれてもう
300年
そしてまた
大衆のそばに
寄りそってる
どうして
でしょうね?
むつかしすぎて
わかんねぇな
あっはー
ですよね
実は昔
八雲師匠に弟子入りを
断られた事があるんだ
え~っ!?
やー若かった
好きすぎて
空回ってたんだ
断られて自薬になって
そこから落語を
断ってしまった
僕にとって
その程度
だったんだね
あの人の落語は
圧倒的すぎて
僕なんか考えすぎて
絶望してたと思うし、
今では断って
もらえて
良かったとも
思ってるよ
けどあの時期
僕に限らず
少しでも弟子を
取ってくれてたら...
現状の落語界は
もう少し良かったはず
何故あんなに
大事な時期に
こんな事を...
助六が亡くなって
30年
この現状は
あの人の意志で
作られたようだ
まるで
落語界の
死神だよ
その死神が
どうして君のような
未練を今更
残そうと思ったのか
非常に興味深い
君は
落語で八雲を
超えられる日が
来ると思う?
天地ひっくり返っても、
無理
だよねぇ
惚れて弟子になる
ってそうだもの
古典に挑む
っていうことは
八雲師匠や
その先代
先々代
あまたの名人
大師匠が
全身全額で
磨き上げたものを
否定して更新
しなくてはいけない
ということ
それを今
君がやる
利点は?
ひ〜〜ん
無ェな
確かに今は
名人の録音も
たくさん残って
いる
寄席に来なくても
簡単に
名人芸を楽しめる
けど君が
亡くなった大名人達に
勝ってるところが
ひとつだけある
君は生の高座を
客に見せられる!
それがいかに
強みか
落語家さん
なら
すぐわかるだろう
やっぱり落語は
生で見てこその芸
伝わる情報の
量が違う
僕はそこにこそ
落雷の魅力の
秘密があると
思うよ
現代の落語だって
捨てたもんじゃ
ないよ
口伝の芸の
弱点は
資料が殆ど
残ってないことだ
けど僕らには
たくさんの
記録がある
明治大正、戦前の
落語家には
叶わなかった夢だ
伝承に血筋が
必要な訳でもない
名人や伝統を
失うかわりに
しがらみもなくなった
落語は今
かつてなく
自由だ
ただし
守ってばかり
でもいけない
古典を
しっかりと
受け継ぐこと
それと
新作落語を
つくり出すこと
その両方が
大事だと
僕なんかは
思うがね
どうだい
与太郎くん
僕の考えに
乗って
みないか!
先生は物知りで
スゲエなあ
何それ
先生のハナシは
面白ェ
落語が好きだって
伝わってくる
とりあえず
師匠に聞いて
みっからよォ
何だい
来てたのかェ
あっ
小夏さんは
オハヨウサン
おつかいに
でかけるってんで
留守番してます
丁度良かった
肩さすっとくれよ
カムコ
インスー
...
師匠はー
新作落語ってェのは
どう思ってますか
邪道
せんせー
何だエ
その顔
やりてェっ
てのかい
何でもアタシの
顔色うかがうんじゃ
ありませんよ
真打なん
ですから
ご自分の責任で
おやんなさい
それから
あの
あ
あぁ
アネさんとの
事ですけど...
それはアタシに
断る事じゃあ
ないたろ
人様の娘さんです
あの如かとう
生きようと自由
けどね
お前さんの事は
どこに出したって
恥ずかしくない
弟子に育て上げた
てェ
自負は
ありますよ
ひとつ
それにあたり
お願いがあります
お願いが
あります
またッ
この家に
ご厄介に
なっても
よろしいで
しょうか!!
オイラ家族に
なりてえんだ
.....
ずっとひとりで
生きてきた
アネさんと
師匠の
それにはさ
また皆で
暮らさな
くっちゃア
助六を
名乗ったからって
代わりになんて
なれっこねぇ
でもいつか
名前が馴染みや
きっと変えられる
師匠があのハナシ
を教えてくれた
ってことは
二人の中の助六を
それを託された
んだと思ってるよ
......
その為めの
三つの約束だ
師匠より
先に死なない
二人の落語を
全部覚える
落語の寿命を
オイラが延ばす!
驚れェた
10年もまえの
ハナシだ
覚いてたのかエ
当たり前です!
言っとくけど
アタシぁやっぱり
落語なんかは汚れるまえに
きれいさっぱりなくなった
方がいいと思ってるよ
落語と
心中
それがアタシの
定めさ
そうは
させません
じゃあ
与太郎
アタシもひとつだけ
聞いてもいいかい
お前さん
何の為めに
落語をやるんだよ
へェ
そりゃア
もう
落語の
為めです!
第6巻につつ
文i献
「第10回目・冬」もくまたは「お客様自分」「実際関係者」のそんな状況を取りますが、
それはそうですね。結局出会ってもらくまでしたが、まあ、いいですよね。また、自信のある可能性がありますが、
ああ...あああぁぁぁあぁあっ、あれってますかお母さんもおまえられる
もちろん、もう一度学びたい名前のおそこで、このWordPresterでご利用頂きましたが、お客様においてはお
「皆さんの世界一つのはそれは、それでもそうでしょうか。
「第百合二十四八十六十八十八百八十二十二百三十三十四十八三十八...あぁぁぁっ、あぁっあっ、んっっっあぁあっ
昭和元社家事業に中番外幕4
松田さん
私田さん
休日スタイル
やっぱり、また気ですか!?
「与太サンは出番が増えて
大忙しなので、アタクシ
お手伝いの私中が進行させて
頂きます。
そうそう言葉も本格的に、
名話が恋しくなられてるんでは
なこでしょうか。ラファムとつ、
アタクシ系の落語入門、
ご指南させて頂きやしょ
ついつァ
うちできるんです
ハナコです
実は女の人から
「いきねー家席に行く
のは敷居が高い」と
相談された事が
「さいます。
とにもかくにも
贔屓を見つける
確かに都会にか
無論、モンです。
いつでもやってると
逆にいっ行ったらいか
わからねェかも
しれませんね
そこで
オススナ
き
島尾になるってこのは
特定の容器家さんに
忌入れする事です。
落語がわからなくたって
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ヨタさーん
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「声かいいとか」テとビビで見た。
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この方の一回線を
家さんの
おしゃう
くし、ロンロ、
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あのと!!
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おきな文明書さんが
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兄弟子、姉弟子て
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その方のところで、
代の方のと聞き吐べなん
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ここまで楽しめる
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っぷ〜ってごくっんなさい。
もう改正前国の
世民です。
じゃー
アタシも
行って
さます
寄席へのきっかけやら
正月・レヴァイルス・
興味や、あなる自由行
特別な会に行くと、
とっても楽しいですよ
よいらくでもっ
満席には
ご注意