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落語心中心
KODASELINCx
昭和28年3月21日
雲川はるこ
●あらすじ
与太郎放浪篇
ムショで聞いた有茶霊・八雲の盗語に惚れた与太郎
出所後なんとか八雲にに弟子入りし、前座に。
しかし与太郎は助穴の落語に取りつかれ、
師匠の独演会でとんだへマをやらかしてしまう。
破門を言い放った師匠だが、
食い下がる与太郎に二つの約束をもちかける
話し好めたのは、助バとの約束の噂で、
人妻と助六
七代目有楽受八雲に同日大門となった菊比古と初太郎
名を助六と改めた初太郎と、己の盗語を見出した菊比さは
同時に真打に昇進し、人気の落雷家へと成長する。
だが助太は、師匠と口論になり蔵門され、その傷心のまま、
菊比島に振られたみよ告と姿を消すのだった。
師匠にき後、独りになった大菊地古は八雲を継がせるための
田舎の温泉街に助バを訪ねる
落語を捨てた助穴を引っ張り出しての有楽ゲームへは
●登場人物
与太郎放浪薦
有楽平八の
(八代目)
いわずと知れた
和屋選の大名人、
.....
八雲と助六筋
いや...
...
選代の天才とは
われた今は亡く
巨股の裏口を
与太郎〈鐵次
八雲岡匠に弟子人
りした元チンピラ。
田さん
現代からのさぞ
正しい問題にして
助六
輸止古と同日入門し八代目有楽テ八雲
たものの、師匠に背若き日の高度名・助
き破門となる
菊比古
大とは同い年
みよ高(ユリエ)
小夏の足。尉六ととも
に、にすだする
わかります。
地六とみよ西の線
盛況に終わった。
しかしその夜、突然発的な出来事により
助六とみよ吉が共に旅館からら転落し、帰らぬ人に...
二人の忘れ形見・小夏を引き取った菊比片は、
すべてを終わらせるために八雲の名を継いたのだった
助六再び篇
八雲師匠と交わした約束を胸にしまって芸を磨いた与太郎
都内の奇応が一軒となり、☆語界か下火になっていた頃は、
ついに真打へと昇進する。継いだ名跡は"代目助バ、
そんな折、小夏が妊娠。与太郎は小夏と天婦になり、
子供の父親となる
自分の絡むを探すな大郎に、八雲は親子会で
「居残り佐平次」を流じるように命じる。
そうして迎えた『代目助穴と師匠、八雲の親子会、が
適目を終えるなり、八雲は高座に突っ伏してしまう。
一刻を争う事態に、与太郎は見事「居残り」を演じ切る
そして、週間後、ようやく意識を取り戻した八雲だったが、
助六再び篇
2018年12月20日(大会)の
三代目有楽亭助六
(通称・与太郎)
真打となった与太郎が
助六の名を騒ぎ、三代
に。一人で子供を産んだ
小夏と結婚し、家族とな
る。著語が心底好き
「
八雲に入ってるの
第三条、「反応しよう
レビの仕事ですの
高月八気に入れてる元気味楽しましょうレビの仕事で家庭
口之助
与夫歯と小夏の息
子...実の父親の名は
明かされぬまま
有楽専八雲(八代目)現在、高周界の農植力者であり、
であり、着替留会の会長
...の反極力者
となる。大臣以外の
子を取らなかったため
八雲を飛く。書はいない
...
通販センセイ、
れっ子が家で、と
大尉のことは、
これは初めての
小野の父親で、先
代謝六、今はで
正直の事だな
二代目標準学期の小娘の父親で...え代助大・今は亡き伝説の実国家・
小
八雲に引き取りられた先代
助六の一人賞。父親の名
を明かさず子供を直む。
与太郎と夫婦に
松田さん
八雲姉匠のお手伝
い場合転手...何の
この本は「IK
おはよーっ
其のーー...
昭和26年普通心!!
!!のー..
!!の!!
助ハ!!ぴ
爆落語心!!
其のん
HOSPTAL
颪月師匠〜
お待たせ
しました~
八雲姉匠ぜひ
お会いしたいそうで
入院中はお見舞いでも誰にも会いたがらなくて
入院中はお見舞いでも
誰にも会いたがらなくて
与太さんでも
追ん出され
ちょう時も
あったん
ですから
しもっ
八月師匠は命の
恩人ですからね
まぁ
ぜひお礼をと
お加減
あんまりよろし
ないんですか
いえ...
今日はずいぶん
顔色も良いですし
じきに退院も
できるんですけどね
けどねえ
ずいぶん
弱気になられ
ちまって
販家が
喋らなくなっちゃ
世も末だ
アタシより十も
お若いってェのに...
年寄りが寒さ始めたら、
キリねぇんですから
どうぞ
活を入れてやって
ください
同業に合われんのが
一番のお灸ですから
ご無沙汰してますぅ
風月どす
まはは
静かでいい
お部屋とすなあ
ドウモ。
わざわざ
お越し頂いて
すんません
突然に
出張で
来たんですか
うまいこと
時間が
作れましてな
みすばらしい姿で
お恥ずかしいですが
命を救って
頂いたようで
いやいやも
僕も運が
よかったです
何せアタシの些細も
覚えちゃいねえんですが
師匠の為に医学部
通ったようなもん
ですわあ♡
お体の具合は
いかがですか
不自由だらけ
ですよォ
不自由な事は
ありませんか
使あねえから
足腰は弱っ
ちまうわ
そんなんじゃ
自由に
出歩けねえわ
食べ物も
口に合わぬえわ
名古翔さんは
やかましいわ...
こんな生活ァ
合わねえ
早く帰って
独りになりてえ
実は今日は
ご相談に
何ったんです
僕また落画を
始めようかと
思いましてなあ
きっと気話で
協会の方にも
お話さして
頂いたんですが
こちらの寄席にも
出させて頂こうかと
思いまして
久しぶりで
だいぶ忘れて
しまいました
お稽古つけて
頂けませんか
むつかしいご相談
ですなあ
アタシぁもう
落胆は引退
しますから
会長の仕事も
他の師匠に
お譲りしましたよ
こんな体じゃ
何も務まりや
しませんよ
また始められるので
好きずきですが
何もアタシに
断らなくとも...
アタシぁもう
何もできない
ただのジジイです
今のこの現状で
あなたが本国を
やめはったら
どないなるか
わかって
おっしゃってますか
先日の八雲師匠の
正座を見て
ひときわ身にしみました
それがこんなにも
か細くて
どないしよかと
思いました
全てを捨ててでも
何とかして守りたい
若旦那
あなたは
岡和の落語の
最後の灯です
心底
そう思ったんです
まさかまた
アタシに
弟子入り恋路
される愛が
金儲けはもう
飽きたんですか
坊々の遊びにァ
付き合えま
せんよ
そうは
思っておりません
そう
お願いでけたら
どんだけええか...
全てを捨てて...
名前も
上方言葉も
父の名も
円屋の一門も
全てを捨てて
あなたに弟子入り
でけたら...
「八雲」を誰がせてくれと
思顔でけたら...
けど僕には今
家族があります
無茶するには
歳も取りすぎた
けれど僕には
落語をやる道は
まだ残されてた
ようです
守るもんが
あまりに
多いんです
僕もあなたのように
上方落語の
最後の灯になれる
かもしれん
弟子入りは諦めます
せやからせめて..
お稽古だけでも
つけてもらわれ
まへんやろか
残念ですな
口を開きゃあ
そればっかり
なんですよ
落語はもう
やらねえんだって
おっかァ、羽織出しとくれ
これから初天神へ
お話りに行くんだよ
あらそう、じゃあ金坊
逃れてっとくれよ
家に帰ると隊監地さ
するじゃないかあの子は
金坊〜?
いやだよ!
おらァぁいつと
一緒に行きたくねえ
嘘だよったって
お前さん
自分の子たち!
あらお父っつぁん
どうしたの
羽織なんか
初ちゃってさ
だめだ~ッ
おめえ、お父っつあんと
長へ行くてえとすぐ何でも
あれ買ってくれー
これ買ってくれー
あっわかった
初大神へ行くんだろねえ
あたいも逃れてっておくれよ
うるさくてしょうがねえん
だから...
逃れていかねえ!
連れてっ
連れてくれようと思ってるんですよ
わーっお父さんあんちゃってれこれ言わねえかよ
うれ言ってこれさらわねえからさ
ねぇ連れてってぇ!!
うるせえな
するずるずゑずる!
わあったよ
逃れてくよ!
ほら迷子に
ならねえよう
チェ繋いとけ
なんだか人数
人が出てきたね
これみんな天神様へ
行くんだろ
人もいっぱいだけど
いもいっぱい
出てきたね...
あたいさ、今日は
あれ買ってくれ
これ買ってくれ
言わないから
いい子でしょ
ね、
いい子
だよね!!
うるせえな
この野郎
いい子だよ!
本当に
いい子!!
じゃあこい人に
何か買っておくれよ
この野郎
また始まったな...
今日は何も
買わねえって
約束たろ...
あ
お父っつぁん
師匠
買ってよ
あれひとつ
だったら
いいだろ
あとはもう
何も
いらねえからと
むっ簡単
銀ィここへ
置くよ
何どれでも
ひとっつ
取れって?
はか子供が
手を出すな!
あー
んて
おう?
お父っつぁん
取ってやるから
どうだうめえか!?
おいひい
なあその胸上
噛むんじゃねえぞ
曲の髪へ
うてがってりゃいいんだ
ほら!地面が
ぬかってるんだ
当物が訪れるだろ
おっかァに叱られちまう
上ばっかり見てねえで
ちゃんと下見て助け
ほんらころ
いわれらっれ
何百ってるか
わからねえよ
さあこっちィ米い
わからねえ
野郎だ
こいつはッ
うえぇ
なに!?
どこに落とした?
おなかン中へ
落っこったィ
おいコラ
聞かれたくれえで
良くやつがあるか
叩かれて泣い
てんじゃねえやい
いきなり叩くから
尚玉徹っことしちゃったァ
わははは
フォアス
与太ちゃん
良かったよ
トリ
お疲れさん
席亭さん
お疲れ様です
オツカレ
サマテス
いい初天神に
なってきたねエ
前国の頃とは
比べモンならねえな
父親になって
実感が
こもったね?
へへ
おそれ
いりやす
今月は2回も
トリを頼んじ
まってなあ
じきです
1週間は
かからねえかと
八雲師の代液
とはいえ
助かったよ
あの人ァ
いつ退院に
なるんだい
そうか...
早めに話しとき
てえことがあるんだ
お前さんにも
話しといた方が
いいかな...
いや実はね...
この寄席
建て替えろって
話が出てるんだよ
えッ
ここ壊し
ちまうんで?
関西で
あんな大地震が
あったからなあ...
遺物の問題基準
とかいうやつが
へらほうに
厳しくなるんだってよ
役所には前から
チマチマ
言われてたんだが
馬鹿ァ
そうは言ってねえよ
こんど詳しく
検査に来るっ
てよォ
まあ何かしかは
言われんだろうな
大正の終わりに
この造りになって
名前は江戸から
続いてる小屋た
あちこち
直しながら
だましたまし
やって来たが
カタが来てるっ
てエのは本当
なんだよなあ..
夏は地獄の釜
みてえに暑いし
冬はシベリアみてえに
寒い
快適になりゃあ
お客さんも芸人さんと
もっと集まるかしれねえなあ
へエ。
...なんて考えながら
外から眺めてたらよ
俺ァ涙が
にじんで来るんだよ
見てみろ
この高座の
上がりなんざ
俺が会った事もねえとんでもねぇ大名人が何人もここを踏んでるんだ
俺が会った事もねえ
とんでもねぇ大名人が
何人もここを読んでるんだ
その使い勝手
だけがいい
割れてる火鉢も
ベッコベコの
畳も
こげた薄っぺらの
座布団も
うすら寒い
客席も
曲がった時計も
ヤニくせえロビーも
それに合わせて
人が一緒に
成長したんだ
何よりよ
与太公
この寄席は
面構えが
天下一品だよ
俺ァこんなに立派な
面構えの建物は
見た事がねえんだ
俺の生まれる前から
芸人さんの恋喜文々
全部を見てきたんだよ
コイツぁ
たった一軒
残るだけのことァ
あるだろう
全く同じモン
建て替えたって
コイツとは
別のモンになる
所詮まねっこ
二番前じょ
この空気も丸ごと
移すなんてエことは
きっとできねぇんだ
大旦那
建て替えなんて
したくねえって
顔に書いてあります
お〜おっかねえ
役人に聞かれたら
またドヤされちまう
倒壊して
死人が出て
からじゃ
遅いんですよーーッ
...なんて
もっともな事ばかり
ぬかしゃあがる
お客様の安全が
大事なんて当たり前だ
それと同じくらい
奇腐を好きな人の様
だって大事なんだ
そもそも
立て替えする
変なんて...
なあに
アタシの代で
つぶすような
馬ァ
しねえさ
八雲師には
アタシから
言わせとくれ
無ェな
退院したら
何うよ
亭両舎
おらくご合じゃなくて行きますか
やって行ってないなぁぁぁあああっ
松田さん!
どしたィ
夜席に
珍しいね
お嬢さんが病院に
いらしてて坊ちゃんが
さみしがってたんで
連れてきてやったんです
車で来てるんで
お送り致しますよ
送迎付きかい!
こりゃ
ありがてえや
普段なら
いつお屋敷に
口はれるか
わからねえもんで
夜にフラフラ
出歩くなんざ
できねえんですけどね...
でも...
師匠はどうだい?
まだ喋らねえかい
今日は蔵月師匠が
お見舞いにみえて
仕事の知りに
わざわざ寄って
くだすったんです
師匠も珍しく
たくさん
お喋りでしたよ
そうだ
鷹月師匠が
また落国を
始めるんだそうで
そうかイ!
こらァ
めでてえなあ
まあ
オイラにゃ
わかってたけどな
けどそんな話を
していたら
八雲師匠が...
落語は引退する
なんて...
言い始めて...
終まいにゃ
あたしの生活まで
心配してくださって...
他のお師匠でも
何でも
いくらでも
紹介して
やるよって...
考えたくもねえな
あたしァそんなの
悲しくて
やりきれませんよ
けどいつかは
絶対その日は来る
目はそむけ
らんねえ事だ
そいでも体の動く限りは
師匠のおそばで生涯
働かせて頂きたいんです
あたしも歳が歳
ですからいつまで
できるかわかりませんが
有楽導八雲に
代々お仕えできる
こんなに誉れはこざいません
師匠にァ落語を
やり続けて頂かないと
その意気だぜ
松田さん
解雇だなんて
意地でも
させねえんですから
病院にいるから
頭気になってるだけ
かもしれねえしな
それア
師匠にしか
わからねえことだ
父ちゃん
じいじは
落語
やめちゃうの
坊は師匠の落置を
聞けなくなるのは嫌がい
ぼく
絶対にやだよ
そんなら今度
会った時に
そのことをよーく
お願いしてみな
師匠には
坊の言うことが
何よりの蔵に
なるからな
うん
本当はこういっただなー
このや
ヘエそりゃ
暑いませんが
どちらへ?
絶対に
おねがいする
いーとこ
なんだよ
そいや松田さん
明日の朝べらばうに
早えんだけどよ
空港まで乗せてって
くれねえかなあ
ちょいと
一人で歩いて
きたのかい
敷地内でも
許可がいるんだよ
看護師さんには
言ってきたん
だろうね
冷えちまうたろ
ちったあ
何か
喋りなよ
15分たったら
連れてくよ
止めたんじゃ
なかったかえ
気が滅入る事が
多くてね
怒られんのは
あたしなんだよ
一服で
いいんだよ
......ん
御相伴
ドウモ
もう先のねえ命さ
今更気イ遣ったって
どうなるてェんだい
素敵も
大概にしなよ
そんなにボロボロ
弱音吐いたら
皆心配するだろ
あんなに派手に
倒れて...
日本中
ハラハラしてるよ
ご自分の影響力
ってもんを
よく考えなよ
一人の体じゃ
ねえんだ
引退するなんて
冗談でも
簡単に口に
しないで
冗談に
聞こえたかえ
暗示契利に
尽きらアな
声が...うまく
出むえんだ
またあんな醜態
さらしちまうかと
思うと
怖くて高座に
上がれやしない
そんなものァ
きっと
うまくありませんよ
足腰もだいぶ
弱ってんだ
日本中を旅歩く
ような歳でもなし...
見えすいた
建前はどうだって
いいんだよ
本音を言いな
そんな事で
アンタが落語を
辞められる訳ねエだろ
倒れた
時にね
これでもう
落語をしなくて
済む
って思っち
まったんだ
目覚めてからも
落島をしてえなんさ
ちいとも思アねぇ
声が張れねえてエのも
本当ですよ
思い通り喋れねえなんざ
地獄の釜ン中さね
もしかしたら
アタシぁ
自分の落語に
満足しちまう
日がさ
ずっと恐れて
いた日がついに
来ちまったんじゃ
ないかって..
お前の
お父っつぁん
みたいに...
アタシの生涯で
そんなこたァ
一時でも考えたことは
なかった
アタシの中
から
落語が
なくなる...
そうなったら
アタシなんざ
もぬけの殻だ
*
そういうの
因果応報
てエんだろ
ぎまあねぇな
ほら
病室に戻るよ
先生〜
早くから
お疲れ様
さすいよ
こんなに人が
少ねえ羽田は
久々だな
実は今日は
もう一人ご一緒
させてもらうよ
おはよう
ございます
こりゃどうも!
へエすみません
突然に
昨日与太さんに
話を聞きましてね
どうしても
あたしも見て
みたくてね
助六師匠の
芝浜の
撮影フィルム!
聞いて驚くなよ先生
松田さんはその芝浜を
見てたってエんだよ
なあ!?
エエさいです
四国の温泉街の
旅館で...
そりゃ間違いなく
あん時の芝浜だ
助六師匠と...
みよ古さんが亡くなられた
あの旅館ですよ
なんと!
こりゃますます
楽しみだな
場所もなんとなしに
覚えております
お役に立てる事も
あるやもしれません
切符も何とか
なりそうですから
どうぞ
ご一緒させてください
もちろんですよ!
こんなに頼もしい
助っ人はありません
やったな
すなァ
助六師匠の動いてる
映像ってのはテレビ局にも
ほとんど残ってないんですよ
だいぶ古いもので
見られるかどうか
わからないそうですが、
演芸研究においても
行ってみる価値は
ありそうです
師匠やお嬢さんには
内緒で来ち
まったんですが
見せてあげられたら
喜んでくださるで
しょうか...
うまく
見れると
いいな!
ああ〜
お懐かしい!
ここへ来たのは
30年ぶりに
なりますか
あっ
うどん
くいて~な
いやあ
道の感じなんか
ほとんどいっしょだ
旅館の名前は
確か「孤原」って子
たかな...
大丈夫
お迎えを
頼んでおきました
ドウセドウモ
すみません急に
お世話になります
坊ちゃん?
やあ極口の坊ちゃん
ご無沙汰してます
やって来って
先生知り合い
なのかい!?
この辺の温泉はね
父が大好きで
小さい頃よく
来たんですよ
えー!
四国の温泉は大体
回ってるんですが
特にこの辺が
お気に入りでね
大旦那も
楽しみに
しておりますよ
やー
懐かしいな
アタシぁ
零ッました!!
このうち
役立つ
さあ...
あーっ!懐かしい
あのおソバ屋さんに
落語好きの大将が
いるんですよ
すごく仲良く
させてもらって
後程
百合絵さんの
お墓参りも
いたしましょう
色々お礼を
言わないと
ユリエ?
お客さま
元祝
ついある
融落語心中
共のー
生活と情緒が
共存してる
いい舞台
ですね
年代物ですが
今も宴会や催しに
よく使うとります
先代ご自慢の
亀屋の大広間
ですからな
昨年97歳で
大往生いたしましたが、
福口様の旦那様にも
会いたがって
おりましたよ
ええ、ええ
本当に
父とはよく最味の話で
気が合ってましたものね
趣味が応じて
こんなことを
やっていたんでしょう
父のフィルム道楽は
知ってましたが
こんなものまで
攫ってたなんて
八雲師匠にも
内緒だったんじゃ
ないでしょうか
何でも当時の8ミリは
大体音なしなんですが
落語会だったからでしょうか
このリールだけ音声も一緒に
残してあったんですよ
セットがむづかしいんですよコレ...
当時としても
大変貫通だと
聞きました
放送局に知り合いが
いたんだそうで
相当のゆり込んでいたようで
私はあまり
詳しくないんですか...
それで演芸の研究を
してる僕にいの一番に
運絡をくださったてさ
寸法です
ムハハ
いやあ
たぎりますな!
先生ェ
先生ェ
さっきの
「ユリエさん」
て......
「みょ吉さん」
の事ですよ
僕は以前
この街で彼女に
会ってるんです
八雲師について
調べてるうちに
わかった事も
多いんですが...
着州へ渡られたのはその後なのかな...
満州へ渡られたのは
その後なのかな...
父の彼葉に付き添って
僕もよく亀屋へ
遊びにきてました
彼女は二十歳前後まで
この街で生まれ育ってます
亀屋で女中をされてました。
亀屋旅館
小さかったですが
特に可愛がって
もらってたんで
よく覚えてます
やっぱり
なんせ美人
でしたしねえ
彼女が街を出てからは
もう会うことは
ありませんでした
けれど僕が
中学生の頃
ふと
なじみのソバ屋に
彼女が居たんです
田畑りにでも
いらしてたん
でしょうか...?
「あらあ
坊ちゃんね...」
「こきげんよう」
そのまま相席に
誘われて、
しばらくお喋り
してもらいました
昔からおキレイ
でしたけど
年を重ねて
益々愛しく
なられてて
「東京では
何をされて
らっしゃるんですか!!
僕は有頂天で
いろんな話を
訊き出しました
あたしね
「今落語家さんと
付き合ってんだ」
「さくひこさん
ていうのよ...
その言い方が
とってもキレイて
菊比古”さんがどんな人なのか見てみたくなりました
菊比古〟さんが
どんな人なのか
見てみたくなりました
ソバ屋の
名に好きの
おじさんおばさんに
み込んで
何とか東京へ...
ねえ行こうよ〜
うちのオヤシじゃ
絶対反対されるより、
うさん
つれてって
あげなよ~
事前出て
エ、どうも。
本日はいっぱいの
まはこびやそうで
それで感銘を
受けてしまって...
そして数年後
弟子入りまで
思い詰めるに
至った次第ですよ
ぶなび
不純な動機ってのは
すぐに見破られるものですね
ペイトサイト
弟子入りは
断られましたが
今ここにいるのも
すべては本語と
みよ吉さんの
結んでくれたご縁です
もいっていやだ!!
だからもしかして
八雲師のことを
知りたくなるのも
そいで師匠のこと
嗅ぎ回ってたのかい
みよ吉さんのことを
知りたいからかも
しれません
やだなあ
人聞きの悪い
やあすみません
お待たせしました
映す準備が
できました
さあ
あかりを消しますよ
ただの性分
ですよう
カチ...
まってまし
たァ
特等席
ですね〜
いやあ
ドキドキ
しますね
てんてん
てけてん
おっ
洞来!
ししょーかな
ししょー
なのかな
黙って!!
どうも
大丈夫い
ご陽気で
ございますな
こんなご時気に
温泉留で本当
なんざァ
相当こう見えないなんて
集まって下すったようで
まって
また、
パ子パチパチバチーパマ
ウルサイ
うはあ!!
若え
ししょーだァ
ハップス
はあ
お悩みしい
まだ菊比古さん
だった頃ですよ
弁護と小町は
馬鹿だなあかかあ
なんていう川橋が
ございますが...
この世に男子と生まれて
ご婦人の嫌いな
ガは一名もない
ごめん
だって
そうですナ
男が無かった日にゃア:
明鷹かあ
声もまだ
若えなあ
温泉街の
こんな旅館で
聞いたら
いいだろうなァ
オイラにゃ
逆立ちしたって
できねえンた
こういう根多は
なあ俺、!
お前さん少しくらい
道架のひとつも
したらどうだ
家で本ばかり
改んでいたら
しまいには
頼気になっちょうぞ?
お父っつぁん
さっきまで
歌兵衛さんと多助さんに
お目に掛かりました
大岡流行りの
お相談様があろそうで
あの...是非お話りに
行かないかと
誘われておりまして
選択所と多助?
あのゴロツキが...
参っても宜しいで
ございましょうか?
何でも級官様の
うしろの方の
だそうで...
いやいやその
お稲荷様は
どっちのガ角だって?
あのお花似様は
ばかに零日する
ところでね...
何ならお前もりも
しておいで
あの二人はよくこれ知だから
ゆっくり遊んでおいで
ははは!
そうかい
こりゃいいや
ではお父っつぁん
おっはさん
行って参ります
ここは..
女郎屋!?
助ちゃん!
うふふ
駄ァ!!だよ
逃げちゃあ
おい
坊ちゃん!
いかにも
ここは女郎屋です。
とんでもない事!
お梶何様のお間もり
だってエから
来たんじゃありませんか
人を敗して
こんな処へ...
アタシぁ
おいとまいたします
助ちゃん!
吉原にはね、ここだけの
規則があるんだ
二人で入ったのに独りで
ひょこひょご出てご覧なさい
人門を入ってきたら
あすこは「木道だよ...?
胡散くせえ奴だって
人門のとこで
止められちまわア
何だよこれ
オイラより若えのに
もうべらほうに
うめえなあ
うるさいっ
聞こえないよ
女郎言い
扱われた奴が起こし合
...とおします。
全くだそうで
他人の部屋を
ガラガラ聞いて
はぁドウヒ
おい、おはよう
どうだった!
ゆんべの出来は?
どうったって...
街目の中で
花魁が子を
放さねえんで
外へ出られ
ません
オイ聞いたかよ
H納豆食ってる
場合じゃないよ
お問
俺達は振られたてエのに
冗談じゃねえや
オイ先ィ桐るよ
あなたが、
先ィ村って
ご覧なさい
ありがとう
いざいます
大門で止められますよ...
すはは...
こんな楽しそうに
落雷やってる師匠は
初めて見た..
じゃあ
フイルムを
換えますね
次は助六
さんです
エー
たくさんの
お運びで
誠にドウモ
アタシぁこう見えて
東京では駅家を
やってたんです
見える?
見えない?
ま、どっちにしろ
気分は悪ィ
もんで
あれっ!?
なに?
はは...
あれは闘え紋で
「八雲」にしか
着らんねぇんだ
助六師匠
八雲の羽織着てらア
八雲が今着てるのと
同じやつみてえだよ
裏地も一緒だし
様手売の
クマ、
芝の浜に河岸が
ありました時分に
ってェ
人が居た。
う〜寒い
迷いッ
起きてんなァ俺と
むく大くれぇなもんだ
切り通しの腕が
鳴ってらア
今、何対でェ
......いい!!
かかあめ
時間イ間違って
早く起こしやがった
じゃしいなあ
あんにゃろう
まあな
しょうがねえ
まて一服やってるうちにゃあ
しらしら明けになんだろ...
よっ...と
んッ
お天辺様か
昇ってきたァ
どおでぇ
あの色?
ぽおウッと
白んできやがった...
いいだな
まるで
鯛の色だ
こんなや!!
この間花を
やってる者にしか
見らんねえやだ...
ンっ...?
湖ン!!
何か落ちてらァ
何でえこりゃ
汚ねえ!!
だなァ?
7月17日
ヶ月
今日まで
長かったな
おめぇにィゴぃぶん
迷惑かけた...
火はね...
お前さんに訴さなきゃ
いけない事があるの
この...
小河ねぇ財布は
どういうこった?
あれねえ、少し?
なかったのよ..
こめんっ...
ごめんね?
あたし...
嘘ついちゃったぁ
人体あんなの
妙な訳
ないでしょねお...
お前さんが
ほんと!
芝の頭で拾ってきた
財布よ...
なあお前...
泣くのは
やめて
顔ォ上げろ
俺ァ
怒っちゃいねぇよ
ほんと...?
借金こしらえちまった
あの日から、たしかに
聞きづめでやかった
でもなあさっとこれが
龍水人の正しい
生き方さ
まっとうに稼いだ金で
暮らしてくってのァ
迎くねえもんだ
こんな風に思えるように
なったのは
お前の謎のおかげだ
お前がいなけりゃ
こんな風になれなかった
巡出してるよ
ありがとう..
見ろよこの部
どうでえ
いい色だな
ああ
ありがてぇ...
いや
また
夢になるといけねえ
やっぱり
よそう
あは
助六さんは
本当に幸せ
だったんだな
みよ西さんと
アネさんと
過ごした
数年間かさ
じゃねえと
こんな感謝は
できねえ
けど八雲師が
全てを
壊してしまった?
僕の仮説です
すみませんうちでも
貴重な品なので
お貸しする事は
できないんですが...
いえ
見せて
頂けただけで
充分
ありがたい
ですから
いけないもう夕梨だ
お二人のお墓まで
ご案内頂けますか
師匠やお嬢さんにも
いつか見せて
さし上げたかった
ですね...
旦那ァ
ちょっとあそこ
上がってみて
いいかい
きっといい
治癒に
なりますよ
ふっ
助六さんとみよ吉さんの
喜石は
こちらです
高島さんは、
お二人とも
身寄りがわから
なかったんだそうで
ここに..
春の桜が咲く頃
命日になると
八雲郎匠かよく
お一人で扇参りに
いらしてたようです
そんなこと..
ちいとも
存じ上げ
ませんでした
あの時は
与太さん...
八雲師匠からは
何か..
ここで起こったことを
聞いてるんですかィ?
おう
一回だけな
全部自分の
せいだって
頑なに
言ってたよ
やっぱりだ...
あの人は全部
お一人で墓場まで
持っていく気です
全てお嬢さんの為に
そうされてるんですよ...
あの晩...
活動会の後に
先代のご主人のご厚意で
竜屋さんへ皆で
泊まっていたんです...
松田さん何か
知ってるのかい
とうちゃ
あああぁん
あんぁん
それでアタシぁ
お嬢さんを連れて
お二人を捜しにいったんです
菊比古さんを捜しにいった
助太さんがあんまり遅え
もんだから
寝ていたお嬢さんが
目を覚ましちまって
ぐずり始めました
ドウマ
あいすみませ
!?
きゃぁっ...
そうしたら
悲鳴が聞こえてきて...
しかしい?
松田さん!
その子を
どこかへやってくれ
たいした優じゃ
ねえはずだよ
何でもない
ただの事故なんだ
お医者を...
早く!
噂の方でみよちさんが
ガタガタ震えておりました。
脳には血のついた
包丁も...
心中でもしようとなさって
しくじられたんでしょう
ずっと謝っていらっしゃる
こ様子でした
こんな事は
何かの言いたってエアは
アタシには一目誤然でしたが、
小さいお嬢さんにはとうてい
理解が必ばねえ事だったようで...
とうちゃん
しんじゃったの?
あんたが
ころしたの?
こなつ!
そんな言葉
使っちゃダメ...
ごめんねぇ
許して...
父ちゃんを
返せ
ばか
お父ちゃんのこと
刺しちゃった...
嫌だあああぁ
ばかあ
死んじゃえ
死んじゃえええ
--HこH
とっさに助けようとした
助六師匠も
巻き込まれて...
あまりの事で
お姫さんは
気を失われ
ちまいました
こんなこと..
子供が一人で
抱えられる訳がねえ
ショックのせいか
その時のお嬢さんの
ご記憶も曖昧な
ようでしたから
八雲郎匠は
ご自分のせいだと
言い聞かせて
育てられたんです
じゃあ..
オイラが聞いた
あの話は
師匠の作り話
だったって訳かい
アタシもずっと
こんなこと言えずに
おりました
誰も悪くなんか
ないんです
皆さん
お可哀想で...
ふうぅぅ
八雲師匠の
あの果てのない闇の
ような落語には
そんな由縁が
あったんですね
お二人に
お願いです...
何もかもお一人で
背負い込んじまった
師匠を
どうか
助けてるしあげて
ください
落語と心中する
なんて二度と
言わせないでください
...
うう、
遅かったね
どこ行ってたの?
信ちゃんと
ゴハン
すませちゃったよ
松田さんも
どこか出かけた
みたいねえ?
何か
あったね
.
..
いきなり何だい!?
タバコ
危ねえだろ
何があったか
言ってみな
何でもねエ。
じじいにまた
何かされたかい
違う
アンタがそんな
べっしゃんこに
なるの
それくらい
しか
ねえだろ
言ってみな
何でも
ねえよ
でっけえのに
すぐ泣いて
しょーがない
与太郎だね
...
...
えっ今日
お客さま
...
翻落語心中
其の上
助方
画月
東西落麗二人会
動き
敵同東西落語二人会長
えー
東京もお暑う
ございますなあ
馴染みのない方も
大勢いらっしゃるかと
思いますか
本日は上方のお噺を
克明に叩いてお喋り
致します。
上方落語ちゃうのは
東京と違いまして
この前に置いてあり、
ますのが膝隠し、
そしてこの手前の
見合がありまして
なんでか知らんけど
昔からがちゃかちゃと
叩いて喋るんで
ございます
『最高
こっち側のんは
小拍子と
申しまして
小さい拍子木
こっち側は
張り扇
これを
こう
ただん
はたたたん
ぱたたたい
やがましゅう
鳴らして
眠ります。
「叩き」と申しまして
皮でこしらえて
ございます
と言いますのも
上方落置、
昔は大道:...道端から
始まった芸でして
せやから叩くと
びっくりしはって
お客さんが足を
止めてくれる...
ゆう効果がありまして
ほんまに何の
間にも
合わん
もん
ですが
これか殿々
形式化
いたしまして..
不思議に
みいんな
コレをやります
うちの父なんか
あの硬れ声で
これをやりますと
はい安うしまっせ
ナンポか買うてって
お嬢さん...!
ただただし、
パナナの耳き売りと
間違われるん
ちがうか思てね
ははは、
これを私らは
こちらで言うと
前座さんにあたる
修業期間に
やりますな。
どうしてもこの富より
高い声を
出さなんだら
初めは喋るより
間ァを取る事の方が
じつかしいんです
ただん
日曜の間に
お客さんに届かんので
大声が出るし...
これを
入れていくと
たたたん
ほんまにいい修業に
なりますなあ
嫌でも
間ァが
取れます
もう久しぶり
やさかい
えらい下手くそシ
なってて...
変な汗
出てきましたわ
これらを使いまして
東の旅という
お隊。
大阪をご開気に
旅立ちます
喜六、清八
長ァ〜い時の
ほんのさわりを
今日は聞いて
頂こうという
メーカーは
海に天太!!
ボラと上がりました私が
初心一食以下ございましてエ
/`
お父が二本史、
三本又から四本以!
親に結婚
こう申しますと基準礼の
ご本当には
お住持!
水臭い酒やな
酒臭い水じゃ!
アホなこと
言いなァ...
「東の旅・発端」
というお家で
ございました...
ハイ
チパチ
円屋
ご宗家!
あきま
へんわあ
あああ
何でェ
かっこ
よかったよ
アニさん!
10年ぶりは
ダテやおへん
落語はホンマに
おそろしなァ
やりたいこと
ちょっとも
でけへんかった
いいねェその
落ち込みっぷり
噺家ッてェたら
そうこなくちゃ
さよか
失礼
します。
一生
うらむで
あの!!
萬月さん
サンじゃ
ねえべ
!!
はわ
スミマセン
萬月師匠!!
あのテーブルも
僕が片付けてしまって
よろしかったでしょうか
見台な
おたの
申します
ッ
へいー
何やったっけ
君の一番弟子
小太郎です
粗忽者だけど
面白ェ奴で
もう弟子も3人になります
師匠んトヨに来る奴も
今までは断ってたけどオイラが
引き受けちまおうと思って
師匠がいるから
ウチで内弟子は
無理だけど
これからはどんどこ
取りますよ!
選ばへんの
かいな
けったいな奴も
来るで
うちの父も
ぎょうさん
取らはったけど
ろくに構わへん
からみんな
辞めてしもた
けったい
結構!
落画家に
なりてえってだけで
てえした奴だあ
向き不向きなんざァ
本人がわかる事だ
オイラは
これをしねえと
液晶に恩返しが
できねえからな
月日が経ってしもたなァ...
丸太ん構みたいに
つっ立っとった奴が
仲入り
えっとっ
まぁまぁ
弟子ィ取っても
おかしないような
顔にならはるんやね
メクリが寄わりまして
おなじみの与太郎こと
三代目助六でございます
カールだねぇ
へェこれはどうも
ご贔屓に
鷹月師匠、
京都のご出身ですが
私も年に二〜三度は
参ります。
たいへんに雅な所で
ございますなア
あすこで遊ぶってエと
芸者・見物の他に
山遊びも
ございまして
助六
山遊びというものは
東京にはございませんな
山らしい山なんてそ
ものはございません。
もんねエ〜
京都には松茸狩り
菜種狩り:山遊びにも
色々ございましてさ
なぁーん
今回は
ざる山へ
連れていこう
と思ってなあ
大将..
え?あさん
てェのは...
...小型の女?
それをあの谷氏の向へ
投げるんですかい?
うるせえ僕は
みたいな村間に
遊びの味がわかるか
アレ拾ったらアタシの
もんだってよオ...
冗談言っちゃ
いけねエ...
宗人の意地だ
この傘でもって谷感へ
爪ひ降りてみせらア
三人の倉地だこの傘でもって谷底へ飛び降りてみせらァ
およしなさいよ
人将、ムダだよオ
おッ...
降りたよ
あの男!!
いっぱちい~
金は
おいしょう
あるかー
しまった
引っつょいて
長い紐を
こしらえますと
どうやって
上へ戻るー
そいつを説明付へ
引っかけ
どやって
上がろ..
奴さん、何を考えたか
くるくるっと赤っ裸になって
着物を残らずビリビリ...
竹の弾力を利用して
ボオー
ひらリッ!
!!那ァ
たでえまっと
よくやった!おそれいったなお前は偉い奴だ
よくやった!
おそれいったな
お前は偉い奴だ
一八、お前を生涯島原にしてやらア
一八、お前を
生涯職員に
してやらア
...で、金は?
ああ...
......?
忘れて
きた
ア...
ワハハ
まあ、
てててぃてんてんっ
アニさん!
もう京都へ
お戻り?
当たり前や
節約や
いいねえ!
恥ずっぱい
和尚さんが
ビールくれたよ
新幹線
ちょっと
遅らせなよ
アニさん
復帰
おめでとう〜!
めでたないわ
お疲れサン
ほんまに
今日という日を
一生忘れへんわ
10年さばったツケ
たった一日で
丸かふり
帽古してくださった
お師匠さんみんな
亡うなってるし
テレビの仕事
続けてた方が
ナンボか
幸せやった...
こないハッキリ
明暗付くゆうんも
酷やな
でも
楽しかったろ?
ノリに乗ってる
噺家と
比べられたんやで
認めたないけど
雪泥の差や
はぁ...
辛い
ばっかりや
桐やったら
しっぽ巻いて
逃げてたで
けどな
今そないゆうてる
場合と違うやろ
iOでも20でも
活躍を残さんと...
僕は10年も
何してたんやろな
ほんまに
お金使うだけ使て
遊び倒して
バブル終わって
大騒ぎして
跡には何も
残ってへん
そういう時にぱっと
目に付くようなモンが
沈闘なんかもな
いつの時代も
つぶしたって
つぶしたって
しぶとく残ってんのが
落語くらい
なんじゃねえかい
アニさんゆくゆくは
高級を継ぐんだろ
「八雲」かて
本心では
諦めた訳やない
いや
わからんで
八雲師匠には
いらんて
ゆうたけど
上方にもいはった
名前なんやで?
代々の芸凰から
言っても
君より僕やろ
アニさんが
八雲あ~~~〜〜っ
オイラ
やだなああ
やかましな
思うくらい
タダやろ
何でもかんでも
あんたはんに
負けとうないんや
せやけどな
名前を継ぐにしたって
上方落語守る
ゆうたって
父も居んと
何から始めたら
ええんか
わからへんのや
事が大きすぎて
僕は身動き
とれんようになる
そんなら
大丈夫
、テメエの考える
最高の落語・
をやりゃあいいんだ
だってよオ
両家は皆が
一国一城の主だろ
落語らしい落田
なんて最初は何も
なかったはずだ
だからその時代の
「落語らしさ」みてえなもんは
たった一人の生き方で
カラッと変わっちまうって
ことだ
例えば八雲が一人
いなかったら...
と思ってみねい
今の落語は
全然違う形に
なってたろ?
だから俺らは自分の
最高だって思う落語を
ただやりゃあいいんだ
そしたら勝手に
「らしい落語」に
なってくよオ
ほうか
て先生に
聞いた
なんやねん
あんまし運く
考えんなよ
アニさんの落語
かっこよかったよ
また二人会
やろうぜ
ほうか
私...勘弁してく
おおきに
おらすが
っとでりゃ
さっさぁ
こっかあ
コレ
信之助さん
お前さん一体
どこで覚えた!
そんな瞬
じいじ
起きた!
うーんとー
こないだ
見たの!
^エ
お母さんとね
お休みの時に
寄席へ行ってね
ヨタも
いたよ
ちったあ
整頓してから
お喋りよ
そこで
やってて
ねーえ
お母さんがね
大すきなん
だって
アタシぁ苦手
ですよこんな
騒々しい駅は...
そいからああた
じいじって呼ぶ
のもそろそろ
お止しなさい
じいじは?
やったこと
ある?
ありますよ
けどもう二度と
やらない
聞きたい...
鏡ァだ
こんな事で
すねなさんな
えー
誰?
年々
似てくるね
おそろしい
ことだ
お前さんの
おじい様
もうひとり
じいじが
いるの?
そこのレコード
持っといで
はぁい
この人がお前さんの
本当のおじいさん
本当の?
御さん
お母さんの生みの
お父さんてコトさね
??
まあ
そのうち
わかるよ
何年経っても
このままだから
じいさんなんて
妙だね
会いたい!
もう
いねえんだ
死んじゃって
どうして!?
さあ
どうしてかね
らくごかさん
だったんだ...
この人ァ
野ざらしが
上手かったよ
聞きたあい
残念
そのレコードは
残ってねえんだ
どんな事ォ
したって
聞けないよ
そらあ
喜ぶだろうね
あたりはくらく
わしひとり〜
僕ができたら
お母さん喜びますか?
ぺんぺんやまで
うちいだす
代々
お前さん方の
お家芸みてえな
もんだから
?
そんなら
そこは弁天山
ぺん
てん
やま
じいじ
内緒で
おしえて!
おかーさん
っぐり
そう浅草の
観音様のお寺の
鏡のことだよ
今度
見物して
おいで
はい
おくつろぎの所
失礼します
あの...
お客様が
いらっしゃい
まして...
客?
誰も約束は
ねえはずだよ
テレビの人や
週刊誌の
記者さんなら
お断りして!
ドウモ
これは旦さん
ごぶさたしてます
また年寄りを
いじめにいらしたんで?
やあやあ一度
お相手頂いただけ
ですのに旦さんとは
おそれいります
急に押しかけて
スミマセン
お願いしたら
断られると思って♥
高座に
出てないんじゃ
さぞ
お退屈でしょう
面白いものを
持参致しました
はー
いや...
演苦グラフど
演芸縄誌:発語会のチラシに
根多帳,香製実,新聞記事の
小さなものまで..
あなたのものは
何でもあります
すごいでしょー!!
全国各地
ご友人にも話をきいて
参りました
何といっても
目玉はこちら
戦後すぐ
くらいの
寄席の
写真です
なんでも先代の席導さんの
ご友人が趣味で撮って
らしたようで
つい先日
こっそり出てきた
らしいんですよ
もう故人だ
そうですが
こらあ
すごい!
へエ...よく
こんなもんか
あの頃の
大師匠が
みいんな
写ってらア
文鳥師匠!
先代の
猫助師匠!
名人上手
ばっかり
そんな中でも
助六師匠も
たくさんありますね
これはもう
おかしら
こん時ァまだ
二ツ目だわ
上野で「夢金」
かけてるよ
確か初雪が
隣った日だ...
懐かしいねえ...
菊比古さん
も.....
あった!
けど
ホホ...
そらあそうさ
この頃のアタシぁ
何者でもなかった
落語も
〈タクソでねえ
一枚だけ
カメラマンさんに
何の引っかかりも
残せなかったんでしょうよ
残す者の意志も
非常に
重要ってことです
手当り次第
集めましたが
真偽は本人にしか
わかるまいと
思いまして
正しく残すために
どうかご助力
願えませんか
残しとくれなんて
座も頼んじゃ
いませんけどね
いやいや
お願い
しますよ
これを形にできなきゃ
アタシはただの
変態ですよ
恋語は生の芸
その時限りで終わり
という考え方も
おおいに判ります
けどもう
お座数や高座でも
あなたの落語が
聞けないでしょう
聞きたいという
声は今後
どんどん
大きくなります
失われると皆
気付くものです
あなたの評価は
もっと高まります
その時の
ためにも...
そんなのァ
旦さんのご想像に
すぎませんよ
いえ
違いますよ
実は...師匠の高座を
こっそり撮影
してるんです..
あのー...ちょっと
申し上げにくいんですが
何です
と?
廃棄さん協会の皆さん
寄席の従業員さん
ホールの支配人さんと
レコード会社の方の
ご協力も得まして
あっ...怒らないで
皆さんには断って
やっております
あなたに黙って
他へ出さないと
約束して
僕の事を
ご信頼
頂いた上で
皆さん黙って
受け入れて
くださいました
あなたの信念は
皆さんご承知の上ですから
贅岡まではなかなか
頂けませんが
動き上げた芸は
もうあなただけの
ものじゃないんです
皆さん一様に心の中では
あなたの芸を
残したい」と思って
らっしゃいますよ
そろそろ
眼念
してください
もしお任せくださるなら、
必ずご満足頂けるものを
作り上げてみせます
高座の一挙手
一投足...
指先から
舌の先まで
ぜんぶ
ただあなたが
本当にお嬢なら
資料もテープも
全て処分します
そこはあなたの
ご意志に
克明に記録
いたしますよ
全く...
ここまでズケズケと
人様の神棚を
荒らすようなことは言う
失礼な人ァ初めてですよ
師匠
こんなふうに熱心に
考えてくださる方は
二度と現れませんよ
悪いようには
なさいません
でしょう
お時間なら
たんまり
ありますね
どうか
私の大事炎に
ご助力を
全てがあなたの
意のままに
事が選ぶと
思いなさんな
ひとつだけ
尋ねてよろしいか
あなた様は何のために
こんなわずらわしいこと
やろうてエんです
心配してるんです
あなたに
これで一生
つぶしても
惜しくない程
入れこんでますよ
良く言えば
人望がある
あなたには
そういう力がある
そういう人間に
出会えることこそ
稀ですよ
悪く言えば
人を狂わせる...
身に覚えは
あるんですよ..
すはは...
地獄の果て
まで
ついていきますよ
......
考えさして
ください
さ
アネさーん
死んの?
荷物持つよ
珍しいね
今晩は
打ち上げも
お座敷も
無しかい
ウキ
おうよ♪
久々にウチで
ゆっくりできんな〜
いい風だし
川っぺり歩いて
帰ろうぜ
坊まだ
起きてっかなあ
...
なんで?
なんでも!
ヨタ...
ちょっと待って
足
いたあー...
あっとたて
んだよ
アネさん
情けねえな
おんぶ
してくかい
嫌だあ
恥ずかしい...
こちら着物だよ
ちったあ加減しなよ
次のバスまで
少し休んでくか
贅成
はぁー!
くたくた
毎日
おつかれさん
師匠の病院の用事
そろそろ終わりだろ?
考えたく
なー
...
そーか
そういや今日
奇術のハッピー先生
がおっかしくって
よお!あのひと
ホントどうか
してるんだよ~
アネさん
あの事件
知ってるかい?
ハッピー先生と
犬のワンちゃんの
ムグッ
そうだな...
ちょいと
何で黙る
んだよ..
何か喋れ
だってこのハナシ
オチがすっげえ
くだらねえんで...
ハッヒー先生の
犬のうんこの
ハナぅ..
違うの
にしな
落語でも
しますかい
まさる
おおかわの
いいね〜
しお
なオ
どぶり
♀のよ
野ざらし
いいっせんせえっ
こういうシャトコルチャ
しは帰人は
好かんなんてェ
やがってェ..
あっ...
ししょー!?
まさか...っ
ずっと外なんか
出なかったのに
つかアンタ
よく見えるね
一人で歩いて
きたのかな...
あんなトコで
何やって......
わっ
ししょー!!
......
どうされ
やした!?
ヨタ...?
ああ...
何でもないよ
散歩にきたんだけど
ちょいと気分が
悪くなっちまってね
いい風だからって
調子に乗って
歩きすぎちまった
なんでェ
通りがかれて
良かったッス!!!
そーゆーのは
オイラがいる時に
してくだせえ
いつでも
おんぶしますぜ
あんた
まさか
死のうなんざ
思っちゃ
いないだろうねエ
あんたの料置くらい
お見通しだよ
テメエの落語が
できなくなったら
全部見捨てて
逃げようってんだろ
あんたはまだ
罪を滅しちゃ
いねえんだ
自死なんて
させるかい
絶対に...ッ
父ちゃんと
母ちゃんみたいに
ならないで...
やっぱりだ
子供だった
頃の!
お前さん
アタシぁ手前じゃ
死ねねえお定めのようだ。
松田さん
他にも大勢
いらァなあ
そして今また
小夏さん
さっきは
旦さん
信之助さんも
そいから
与太郎
みぃんな
邪魔しにくる
人の慌てエのは
ぬぐってもぬぐつても、
まとわり付いてきゃおがる
死んじまうには
この世はあまりに
愛おしい
けどそれじゃあ
芸の神様に
お会いできないんだ
あの
ほんの一時の
あめに
アタシぁ
何もかも奪われても
憎しくないよ
あと何週
お会いできるか
もう恐らも
ねえんだ
お前さん方には
わからねえだろう
体が朽ちていく
恐ろしさが
今までどいだけ
手前の肉体に
依存して活躍を
やっていたか
ほんの少し
欠けるだけで
恐くてずっと
震えてらア
オイラは
今の師匠の落語が
聞きてえ
そっから何かが
生まれるか
知れねえ
やらねえで
何が
わかるんだよ
何でソレを
楽しもうと
しねえんだよ
お前みてえな順家に
何かわかる
客に言葉が
通じねぇ苦しみが
わかるかい
思う通り
声が出せねえのも
頭を忘れてく
おそろしさも...
自分が要らねえ
って奴に
言われたかァないよ
何もわかっちゃいねえ
お前さんは..
あっ
師匠に
オイラの居渡り
まだ聞いて
もらってねえ
どうか頼んます
聞いてやってくだせえ
師匠がいなきゃ
できなかったヤツで
師匠が落語を
やるやらないは
全然関係ねえん
ですけど...
スイマセン
急に
思い出し
ちまって
落語なんか
無理してやる
もんじゃないスよお
オイラにゃ
何もできねえ
やりたくなったら
またやりゃいいだけで
こんなもん
八つ当たり
くれえ
いくらでも
プン投げなヨ
それまで
いくらでも
八つ当たりして
くだせえ
おんぶして
帰りやしょか?
第9巻につつく
昭名で検索認定のような
冗談落語じゃん
アニメへはのを
またアタシが
引っぱり出されるこかえ!!
ホレッ
としたエ
オイラ・機械には
あ、ぽっおえんで
あれあれしいな
ししょ!!
エス後へ出やしたぜ
なるほどよー
再生っての
押しゃいんだろ
みんな
英語なんて
どれっスか
ほんなのアタシに
う訳がわざだろ
うるさいよ〈主〉
ま前さは
大きな下だと?
見ゃしょ
見やしょ♪
でもない
こ〜でもない
クンと
あれ
おかしいな
説明書:イク電源さま・アップルの信頼・アニム皆様、
あ...なごい男、中止切ろうとは、リク量とわずかにありがとうございます!
ウンとも
スことも
言わねえ
信ち~!!
みなさまた
またいしましょう
大人って
めんとくさいね