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Instructions:
葬式アリーン...
...おい山田一鐘人ふわアベツカサ
【作画】ファ
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葬送の中
はあはは
第88話「ソリテーパ
第89話、罪悪感
CONTENTS
まあ...第二条第
91
第90話「グリュック
話
話
表舞台
...
第98話大結界
94話解析
第94話
第
ヴァイゼの終焉
96
第
話
第
無名の大魔族
5話
ち96青
第97話
了話
市弟
観測
...
第88話1ン
なんの感情も
湧いてこない。
やはり俺には
理解できない
感情なのか?
何者だ?
機を窺って
いるのなら
無駄な行為だ。
北側諸国
三大騎士が一人
ヴァールハイト。
そうか。
この地方に長く
留まり過ぎたな。
人類はすぐに
お前のような
命知らずの
厄介者を
よこしてくる。
構わないでくれ。
俺には
どちらにせよ
もうこの地から
去るつもりでいた。
訳にもいかん。
そういう
皇帝陛下の
勅命でな。
この地の魔王軍を
すべて始末するのが
私の使命だ。
それが
どうした。
この村は
黄金に変えて
いないようだな。
お前が今までに
襲撃した村落には
黄金に変えたものと
そうでないものがある。
何か複雑な
発動条件が
あると見た。
私は
その条件を
満たせるような
隙は与えんぞ。
発動条件?
...どうした?
おいおい。
人類はそんな
小難しいことを
考えながら
魔法を使って
いるのか?
お前達は
手足を動かす度に
一々どう動かすか
考えているのか?
...なんだと?
答えを
教えてやる。
ただの
気まぐれだ。
俺の魔法に
お前の言う
発動条件の
ようなものは
無い。
俺が本気を
出せば
戦いなんて
一瞬で終わる。
ならば
何故...
ならば何故
初めから黄金に
変えなかったのか?
理由は
単純だ。
お前が今まで
鍛えてきた
技も武勇も
俺の魔法の前では
意味を成さない。
つまらない
からだよ。
なあ
これが戦いと
呼べるか?
楽しいか?
少なくとも俺は
こんな戦いは
嫌いだ。
答えて
くれよ。
お前が
そうか?
人類について
研究している
変わり者の
魔族がいると
聞いた。
ソリテールよ。
ええ。
マハトだ。
見るのは
初めて?
ああ。
海にはこんなに
大きな魚が
いるんだな。
そう。
やっぱり
魚に
見えるんだ。
素敵でしょ。
人類がどっか
昔使っていた
造船所を
再利用したの。
これは:
骨格標本。
さっきの
魚の物か?
片方はね。
骨格が全然
違うでしょ?
...いいや。
収斂進化という
言葉は
知っている?
この
言葉はね、
そう。
魔王様が
教えて
くれたの。
あっちが
魚類で、
こっちが
哺乳類。
こっちの子の
祖先はね。
元々
陸の生き物
だったの。
それが
海で暮らし始めて
長い長いなっ
年月が経って、
この子達はね。
やがて
大きな魚と
そっくりな
見た目に
なってしまった。
同じような姿を
しているのに
全く別の
生き物なの。
面白い
でしょ?
何故
私達に〝悪意〟や
〝罪悪感〟といった
感情がないのか。
人を欺く度に
心を痛めていたら
魔族はとうの昔に
絶滅している。
随分
くだらないことを
聞きに来たのね。
その質問の答えなら
生まれたときから
わかっているでしょ。
...心を痛めるとは
どういうことだ?
私達には
一生わからない
感情だよ。
人によく似た
この姿も、
まるで
人のような
振る舞いも、
人と同じ
この言葉も、
すべては人を欺き
捕食するために
獲得した、
進化の証。
全く別の
生き物
なんだよ。
姿形は似ていても
私達は人類とは
程遠い。
わからない
感情があるのだって
当たり前のことだ。
だって私達は
人類の言う所の
“人食いの化け物”
なんだから。
だってさ
マハト、
それと
同じだよ。
時間の
無駄だ。
空飛ぶ羽虫が
どんな感情を
抱いているのか
だなんて
想像も
できないでしょ?
共存か。
面白いね、
君。
人類の感情が
理解できれば
共存ができる
かもしれない。
どうせ魔族には
無駄にして
有り余る程の
時間がある。
七崩賢
黄金郷のマハト。
...シュラハト。
南の勇者を
討つのに
協力してほしい。
......
第89話
南の勇者を
討つのに協力して
ほしい。
なあ、
シュラハト。
これ以上
くだらない
戦争ごっこに
俺を巻き込むな。
俺が魔王様のために
命を懸ける
ような奴に見えるか?
魔王軍が
どうなろうと
知ったことでは
ない。
お前は昔から
争いの類いが
嫌いだったな。
だが
これは魔王様の
勅命だ。
個人主義の魔族を
束ねるには
恐怖を使うしかない。
逆らうのであれば
殺さねばならん。
それはお前も
わかっている
だろう。
できると
思っているのか?
見せしめという
わけか。
できないと
思うか?
だろうな。
だが
やりたくはない。
未来視ができる
お前が
わざわざ俺の所に
来たということは、
そして
それに逆らう
こともできない。
作戦に
ことだ。
不可欠という
七崩賢
奇跡のグラオザーム。
俺との相性は
最悪だ。
よくわかって
いるじゃないか。
全く
薄気味悪い
野郎だ。
昔から俺は
お前の掌の上で
踊らされている
それで
シュラハト。
それでシュラハト。
俺はどう
踊ればいい?
お前は
何も考えずに
ただ戦えばいい。
作戦など
不要だ。
お前という
圧倒的な脅威が
その場にいるだけで
南の勇者の
手数を減らせる。
それだけで
いいのか?
私はもう
数えきれないほど
予知した未来の世界で
南の勇者と戦ってきた。
マハト。
その私が
出した結論だ。
その結論が
相討ちか。
何も問題無い。
その面は
死にに行く
奴の面だ。
そんなことは
やってみないと
わからない。
それと
作戦後は
グラオザームが
お前の記憶を
消す手はずに
なっている。
何故だ?
お前、
記憶を
読まれて
いるぞ。
まったく、
らしくない
ミスだ。
マハト。
悪いな
フリーレン。
お前に
南の勇者との戦いを
見せる訳にはいかん。
これは魔族の
存亡を懸けた
戦いであり、
敗戦処理
であり、
千年後の
魔族のための
戦いだ。
じゃあ
戦場で。
フリーレン?
未来の
話さ。
生きて
帰れるといいな。
シュラハト。
お前のその
最初で最後の
気遣いも、
予知した未来で
数え切れないほど
聞いた。
殺し合え。
生き残った方を
見逃してやる。
あれから
たった数年で
大勢殺した。
食うため
でもなく、
本能に従うわけでもなく、
本能に従う
わけでもなく、
ただ無意味に
大勢殺した。
あくか!
俺は未だに
“悪意”や”罪悪感”という
がんじゃん
感情を見つけられて
いない。
だがなんの
感情も
湧いてこない。
泣いている?
何故
生き残ったんだ。
良かったじゃ
ないか。
...こいつ...
...全然
抵抗しな
かった...
...幼馴染
だったんだ...
そうだな。
だから
何故
泣いている?
...ずっと
一緒に
いたのに、
殺しちまった...
..俺は
...俺が...
...なんで
切りかかる
振りなんか
したんだよ...
俺が死ねば
よかったのに:
素晴らしい。
それは
〝悪意〟か?
お前は今
魔族には
理解できない
感情を抱いている。
それとも
”罪悪感〟か?
...そうか、
罪悪感か。
言葉で表せ。
言葉で
表せ。
俺にその
感情を
教えてくれ。
...化け物め...
そう。
俺はお前達のことを
何も知らない。
そんな奴が
何百人死のうが
何も感じないのは
当然だ。
ありがとう。
ようやく
答えに
近づいた。
名前も
知らない
少年よ。
何も
知らないんだ。
もっと親しい者を
殺せば俺にも
その感情が
わかるかも
しれない。
それには人類の
知り合いが
必要だ。
幸い時間は
いくらでもある。
親しいと呼べるほどの
年月を共に過ごした
人類の知り合いが。
あれが
城塞都市
ヴァイゼ。
北部高原
最大のどんなもの
人類圏か。
第90話トグリュック
それは
ほとんど
ただの気まぐれに
過ぎなかった。
だったのだがな。
優秀な配下達
俺はこの日
城塞都市
ヴァイゼに向かう
貴族の馬車を
襲撃した。
まさか
こんな所で
魔族に
襲われるとは。
お前の配下は
〝人殺し〟の訓練を
受けているな。
悪いかね?
知らん。
だがこういう連中は
魔族との戦いには
向いていない。
人殺しの癖が
抜けていない
からな。
人との戦いに
慣れている連中は
その誤差を認識する
前にあっさり死ぬ。
対人を想定した
戦いでは
魔族は殺せない。
魔族は
たとえ人に似た姿を
していたとしても、
身体強度も
反応速度も
人間とは
まるで違う。
ふむ。
参考にさせて
もらおう。
それで君は
どうすれば
死ぬのかね?
自分の立場が
わかって
いるのか?
君はお喋りが
好きなのか?
私が
戦えるように
見えるかね?
最後の
一服だ。
そ、そのくらい、
いいだろう。
好きにしろ。
お前
変わった
奴だな。
血生臭い
臭いは
しないのに。
人殺しの目を
している。
私は
悪い貴族
だからね。
自らの手は
汚さずとも
多くの政敵を
葬ってきた。
だが
そいつらは全員
私以上に
救いようのない
悪党だったよ。
報いなのかも
しれんな。
罪悪感に
苛まれない日は
なかった。
......
...一つ
質問がある。
それも今日で
ようやく
終わる。
吸い終わる
までならな。
きっと魔族は
悪くという
概念自体が
わからないん
だろうな。
なるほど。
悪意や
〝罪悪感〟か。
そのほうが
幸せだ。
なるほど。
それも
幸せだな。
もしかして
〝正義感〟とかも
ないのか?
私はどうされ
城塞都市
ヴァイゼの
領主でね。
とは言っても
実権などあって
ないような
お飾りのようじゃ
領主だ。
城塞都市ヴァイゼは
帝都での
政争に敗れた
貴族が最後に
行きつく場所だ。
そして
人の悪意に満ち
腐り切っている。
多くの貴族が
都市の運営に
係わっているが、
ここでも
懲りずに
権力闘争を
続けている。
実権を
握っているのは
私とは別の一族で
都市の運営を
蔑ろにし、
私利私欲に走り
圧政を敷いている。
毎年多くの民が
飢餓で死に、
汚職も蔓延し
最早
法も意味を
成さない。
私も領主として
その現状を
憂いていたさ。
だが人というものは
不思議なものでな。
実際に尻に
火が付くまで
動こうとしない。
憂いてはいたが
ほとんど行動には
移さなかった。
だが息子は
違ったようでな。
正義感の強い奴
だったんだ。
だから
ヴァイゼの
有力貴族達に
直訴した。
お飾りとはいえ
領主の息子の
意見だ。
さぞ
煩しかった
だろう。
息子は
バルコニーから
飛び降りたそうだ。
年の離れた妹の
誕生日プレゼントまで
用意していたのに。
もう7年も
前の話になる。
正直、何故
こんな残酷なことが
平然とできるのか
当時の私は
疑問に思ったものだ。
だが実際に
やってみて
わかったよ。
配下に一言
〝殺せ〟と命じる
だけでいい。
まったく
笑わせる。
こんなことは
馬鹿でも
できる。
〝復讐〟という
概念は
わかるんだな。
お前は
息子とやらの
復讐をしているのか?
無いとは
言いきれんな。
だがそれ以上に
私は息子の意志を
果たそうとしている。
法の通じない世界で
獣のように殺し合って
手を汚して、
息子が目指した
人があるべき世界を
目指している。
何故
俺にこんな
話をした。
少なくとも
私は
そうだと思っている。
そうであって
ほしいと願っている。
吸い
終わったな。
私には利用価値がある。
私には
利用価値が
ある。
交渉だよ。
私程
悪意に触れた
男はそういない。
私ならお前の
知らない感情を
教えられる。
殺したければ
殺せ。
報いを受ける
覚悟など
7年前に
終わらせている。
だがこれは
命乞いではない。
当然
条件がある。
実にしろ
面白い。
お前には
仕事をして
もらう。
丁度
困っていた
所なんだ。
条件とやらを
言ってみろ。
実権を握っている
一族を
片付けるのを
手伝ってほしい。
彼等は他の
悪徳貴族とは違い
慎重で狡猾で、
多くの護衛に
守られている。
人殺し〟の
訓練を受けた
優秀な護衛にな。
どういう
つもりだ
グリュック?
賊に襲われた
そうじゃないか。
この半年で
私の身内が
5人も死んでいる。
何故か
昔から、
城塞都市
ヴァイゼでは
こういったことが
珍しくない。
きっと誰かの
恨みでも買った
のだろう。
調べさせよう。
とぼける
つもりか?
私の息子が
死んだとき、覚えているかね。
卿はなんと
言ったか
”ただの
被害妄想では?〟
今の卿が
正にそれだ。
家に帰って
ゆっくりと
休むといい。
戸締まりにだけは
気を付けてな。
この都市も
大分豊かに
なってきたね。
これで
ヴァイゼは
より良く
なっていく。
マハト。
そろそろ
表舞台での
仕事もしてもらう。
グリュック様の
手腕のお陰さ。
そうか。
マハト。
私は
ここの
領主だ。
仰せの
ままに。
第91話一表舞台
それで
表舞台の
仕事とは?
魔王が
勇者ヒンメルに
よって討たれた。
魔族の王が
討たれた
ことについて、
存じて
おります。
何か教えそう
感想は
あるか?
そうか。
特に何も。
この都市も連日
祭りのように
賑わい、
私はこれを機に
平和の証と称して、
住民達は
勝利に
沸いている。
君にグリュック家
お抱えの
魔法使いの地位を
正式に与える
つもりだ。
これでそれで
表舞台でも
動きやすくなる。
何故
そのような
ことを?
懐かしい
香りがする。
見様見真似
です。
魔族は紅茶を嗜む
習慣があるのがね?
でしたか?
お嫌い
お嫌いでしたか?
では何故
この茶葉を
選んだ。
使用人から、
グリュック様の
奥方が生前に
愛飲していた物と
伺いました。
そうか。
それでこれは
無意識なのか?
いくら君が
この屋敷で
客人として
扱われている
とはいえ
君は人間関係の
立ち回りが
異常に上手い。
魔族には
人を信頼させ
欺く能力がある。
使用人が
そう簡単に
私の身辺の話など
する訳がない。
無意識にせよ
意識的にせよ
それを利用しない
手はない。
なるほど。
それで表舞台でも
貴族の対処を
させようという
訳ですね。
多い方がいい。
味方はお
味方は多い方がいい。
本来殺しは
最後の手段で
あるべきだ。
マハト、
私達は今
悪い話を
している。
わかるか?
わかるか?
“悪〟の概念は
私には
わかりません。
ただ
グリュック様が
楽しそうだと
いうことだけは
わかります。
そうか。
君も
楽しそうだ。
マハト。
君は
正義も悪も
わからない
化け物だ。
君は
その通りに
動き、
だから
何が正義で
何が悪かは
この私が
教えてやる。
その通りに
対話し、
殺せばいい。
その通りに
そうすれば何れ
わかるようになる。
それでも
わからなかった
ときは?
君の力を
利用したのは
この私だ。
わかるまで
付き合うさ。
地獄の底
までな。
それで
ヴァイゼ平定後に
私を始末する算段は
もう付いているの
ですか?
そう
ですか。
どう
思うかね?
楽しみに
しています。
君はこの数年間
城塞都市ヴァイゼの
ために尽力してくれた。
改めて、君が
何故この城塞都市で
暮らすことを
選んだのか
教えてくれないかね?
君の助言や助力に
救われた者も
多くいる。
人類と魔王軍の
血で血を洗うような
争いは復讐の連鎖により
生まれたもの。
話し合い共に暮らし
理解し合うことこそが、
共存の道への
第一歩だと
考えたからです。
実に
素晴らしい
意見だ。
我々も
それには
賛成だよ。
マハト。
我々は君を
信頼したいのだ。
魔族が皆、
君のように
友好的だったら
良かったのだがね。
...マハト。
ヴァイゼの民を
守るために
戦えるかね?
面倒な事態に
なった。
存じて
おります。
敵はすでに
私の魔力探知の
範囲内に入っています。
魔王軍の残存勢力が
この城塞都市ヴァイゼへと
向かっている。
敵か。
面白い
言い方を
するな。
貴族連中は
なんと言っていた?
私の忠誠心を
試されている
ようでした。
馬鹿馬鹿しい。
君に忠誠心なんて
ある訳がないのに。
ヴァイゼの民の
君なら
信頼を
勝ち取るために、
行って
きたまえ。
同族を殺すことなんて訳無いだろう。
同族を
殺すことなんて
訳無いだろう。
忠誠心など
無いのだから。
マハト。
ヴァイゼの
敵を討て。
仰せの
ままに。
“将軍”だん
電閃のシュレーク。
お前はもっと
聡明な奴だと
思っていたの
だがな。
魔王という
力による
統率者が
いなくなれば
こんなものが
魔法指南役を
買って出たそうだな。
君は他の
魔族とは違い
人類の魔法も
使えるのか。
ここに来る前に
ソリテールという
魔族から
学びました。
彼女は
人類の魔法も
研究して
おりましたので。
今の戦場を
席巻しているのは
一般攻撃魔法だ。
それも
使えるか?
恐れながら、
あれは私の旧友が
生み出した
偉大なる魔族の
魔法です。
私はいるい
人類よりも
遥かに上手く
扱えます。
よろしい。
では一つ
提案が
あるのだが。
親戚のことも
子供だ。
両親を
亡くしてな。
小さい頃は
娘と良く
遊んでいてな。
ああして
毎日のように
教会で
祈っている。
将来は
魔法使いに
なりたいと
よく言っていた。
彼に魔法を
教えてやってくれ。
命令だ。
気も
紛れる。
それは
命令ですか?
仰せの
通りに。
デンケン様。
お初にお目に
掛かります。
私はグリュック家の
魔法指南役の
マハトです。
...知っている。
ヴァイゼに
攻め込んできた
魔族を倒したのは
お前だろう。
貴方に魔法を
教えるようにと
グリュック様から
仰せつかりました。
俺はお前を
信用していない。
お前は
強いのか?
俺の両親は
魔族に
殺されたからな。
それでこそ
魔法の教えがいが
あります。
ええ。
七崩賢の
中では最も。
お前を殺せる程
俺は強くなれるか?
それは
デンケン様
次第かと。
第92話『ヴァイゼの終焉
休憩に
しましょう。
集中力が
乱れています。
焦らずとも、
あの距離の岩を
撃ち抜くのは
魔族でも難しい。
...ほう。
...ああ。
休憩に
しようか。
熱心だな。
実に
いいことだ。
デンケン様は
私のことを
信用していない
そうです。
そうでなければ
親戚の子供を
君に紹介
したりはしない。
人には
生きる
目標がいる。
君は
人を欺くのが
上手いからな。
それがたとえ
復讐心で
あったと
してもな。
悲しい顔をして
祈り続けている
よりは
ずっと健全だ。
君はあの子の
師であり、
打ち倒すべき
敵だ。
そう
あり続けてくれ。
まさか
あの子の笑顔を
また見られる日が
来るとはな。
御意の
ままに。
...ところで
お嬢様は
デンケン様を
好いておられる
のですか?
レクテューレが?
そんな訳
ないだろう。
やはり君は
人の考えが
わかって
いないな。
レクテューレと
娘の
デンケンの
結婚が
決まった。
...なんだ
その顔は?
あのとき
私が言ったことは
間違っていません
でしたね。
これでデンケンは
正式にグリュック家の
婿養子になる。
普段通りの
笑顔ですが。
デンケンの軍属の
魔法使いとしての
功績がなければ
こうはならな
かっただろう。
覚えて
いないな。
そんな君に
悪い知らせだ。
デンケン様の
実力あっての
ことです。
それに
関しては
君の
お陰だな。
もう耳に
入っていると
思うが、
北部高原の最北端で
魔王軍の残党による
襲撃があった。
たった一人の魔族に
堅牢な城塞都市が
落とされた。
住民は
皆殺しだ
そうだ。
あると
お思いですか?
そして
その魔族の
足取りは
掴めていない。
心当たりは
あるかね?
世論は
貴族連中の
味方だ。
ない
だろうな。
だが民衆は
そうは思わん。
でしょうね。
そんなことが
出来ると
思うかね。
そんな芸当が
出来るのは
大魔族だけです。
この七崩賢
黄金郷のマハト
のような。
私は彼等の
要求を否まざるを
得なかった。
私の処刑でも
決まりましたか?
コトッ
連中は
こんな物を
用意してきた。
支配の石環。
賢者エーヴィヒが
作り上げた
魔導具ですか。
まさか
実在したとは。
さらに市井では
マハトの力を
利用すれば
巨万の富が
得られるという
噂まで流れている。
彼等は
大衆まで
味方につけた。
そしてこれが
その狡猾な
連中が
君に要求した
命令の内容だ。
まったく
政以外での
貴族連中の
手腕と根回しは
見事なものだ。
ヴァイゼの民に
〝仕える〟ことによって
マハトを
制御下に置き、
〝悪意〟を抱いては
ならないという
安全装置で
管理する。
どう思う
マハト?
最高に
笑える
だろう?
奴等は
魔族のことを
微塵も
わかっていない。
さあ、マハト。
どうする?
グリュック様。
これを着ければ
ヴァイゼの民に
〝悪意〟を抱いた
瞬間に君は
死ぬことになる。
ああ。
地獄の底まで
付き合って
くれるのですよね。
これも
また、
一興。
昔から体の
弱い子だった。
覚悟はしていた
つもりだったの
だがな。
君は本当に
よく頑張って
くれた。
デンケン。
娘もきっと
幸せだった
だろう。
無理も
ないか..
もう何年も
デンケンは
帰ってきて
いないな。
グリュック様。
彼はそれほどまでに
娘のために
尽くしてくれていた。
悲しい顔をして行った
祈り続けているのは
とても健全だとは
思えません。
こうも毎日のように
墓前に通われては
お体に障ります。
以前
グリュック様が
仰ったことです。
まさか君に
そんなことを
言われる日が
来るとはな。
御手を。
帰ろうか。
いつの間にか
これが当たり前に
なってしまったな。
恐れながら。
私は
それほどまでに
老いたのか。
馬車を
お呼びします。
いや、いい。
歩きたい
気分だ。
君は
何も変わって
いないな。
昔から何も
変わっていない。
人と魔族の時間は
これほどまでに
違うのか。
きっと私と共に
過ごした時間も
君にとっては
一瞬の出来事に
過ぎなかったの
だろうな。
グリュック様。
たとえ一瞬で
あったとしても
貴方と出会い
過ごした時間は、
私にとって
掛けがえの
ないものだと
考えております。
気持ちが
悪いな。
「だから、
だが私もだよ。
君はとてもいい
悪友だった。
その全てを
ぶち壊そうと
考えました。
それで何かが
何かが、
〝悪意〟という
概念が、
それで
罪悪感〟が、
わかるような
気がするのです。
マハト。
火を。
そうか。
これが本当の
最後の一服だ。
いつか
こんなときが
来ると思っていた。
何を意外そうな
顔をしている?
わかるさ。
もう30年も
君を
見てきたんだ。
マハト。
君は私の
大切な悪友で、
いつか必ず
報いを受ける。
今の私の
ようにな。
救いようのない
悪党だ。
楽しかったよ。
マハト。
ええ。
私もです。
グリュック様。
第99話一大結界
...朝か。
どれほどの
月日が流れたん
だろうな。
俺はまだ
生きている。
結局
なんの感情も
湧かなかった。
いつまでも
ここにいる
訳には
いかないな。
だが、
確かにあのとき
何かが掴めそうな
気がしたんだ。
次だ。
次に
生かそう。
お前に
次は無い。
今すぐ
ヴァイゼを
元に戻せ。
然もなければ
殺す。
...何者だ?
戻せ。
......
背後に
立たれるまで
全く魔力を探知
できなかった。
魔族が
命を張るような
ことでは
ないだろう。
興味深い。
やはり
不可逆なのか。
魔法は
イメージの世界。
一方的に黄金に
変えるのと
元に戻すのでは
話が違う。
人を金に
変えるのと、
金から人を
作り出すことは
等価ではない。
人類を
理解できない
化け物の
お前には、
ヴァイゼの民を
元に戻すことは
できない。
貴様...
...何をした?
そうか。
そうか。
俺の魔法を
跳ね返したのか。
呪い返しの魔法
もう少し
本気を出して
くれていれば、
お前の全身を
黄金に変える
こともできたの
だがな。
何故そんな芸当ができる?
何故そんな
芸当が
できる?
万物を黄金に
変える魔法の原理は
人類の魔法技術では
解明不可能なはずだ。
原理なんて
理解する
必要は無い。
この魔法は
〈呪い〉と認識したものを
自動的に跳ね返すだけだ。
神話の時代の
人類の英知の
結晶であると
ともに、
私はこの魔法は
あまり
好きではないが、
魔法の
論理的解明を
捨てた
最も原始的な
魔法でもある。
少し暴れ
過ぎたな。
黄金郷のマハト。
お前を
葬り去るのには
丁度いい。
もう一度
聞く。
お前は
何者だ?
魔族が
その恐怖を
忘れ去る程
大昔に存在した、
大魔法使い
ゼーリエ。
神話の時代の
大魔法使いだよ。
なるほど。
お前は今までに
戦ってきた
命知らずとは
違うようだ。
面白い。
自分の体は
黄金から
自在に
戻せるのか。
そして
その衣服も。
それ程の卓越した
魔法技術を
持っていながら
人類を元に戻す
イメージは
構築できない。
魔法の極みに
近くとも
所詮は
化け物か。
黙れ。
ほう。
人を殺す
魔法か。
防御魔法
まで。
本当に
面白い。
それで次は
どんな魔法を
見せて
くれるんだ?
レルネン。
邪魔が入った
ようだな。
そのようだ。
長くは
保たないぞ。
わかっている。
よくやって
くれた。
余計な
真似をするな
馬鹿弟子共が、
マハトを殺せば、
マハトを
殺せば、
万物を黄金に
変える魔法も
失伝します。
待機だと言ったはずだ。
待機だと
言ったはずだ。
師匠。
黄金郷を、
城塞都市ヴァイゼを
元に戻す機会を
永遠に失うことに
なりかねません。
それが
どうした。
ここでマハトを
仕留めなければ
被害は
ヴァイゼ程度では
済まない。
こいつは
その気になれば
北部高原全域を
黄金に変えられる
だけの力を持っている。
レルネン。
流石に
看過
できん。
一級魔法使いが
マハトを
封印します。
黄金郷を
元に戻す方法が
見つかるまで、
何十年でも
何百年でも。
非現実的な
話だな。
この場所は
もう元には
戻せない。
...白けた。
師匠..
私は
もう知らん。
勝手にしろ。
...ありがたき
お言葉。
...フリーレン。
助かった。
お前のお陰で
マハトの記憶を
解析することが
できた。
...フリーレン様?
なんか
妙にぼーっと
してるな。
...この状態の私は
まともに
動けないから..
えー...
...記憶を更に
細かい解析に
掛けているんだよ..
...魔力のリソースを
たくさん使うから
全体の処理能力が
落ちるんだ...
...ご飯は
フェルンが
食べさせてね...
...あと
着替えとお風呂と
髪結ぶの手伝ってね...
ほぼ
いつも通りじゃ
ないでー
...?
......
どうしたんだ
フェルン?
今、ほんの
一瞬だけ
とてつもない
魔力が..
それじゃあ
黄金郷の
大結界の、
解析を
始めようかな。
第94話
黄金郷周辺に
強大な
魔力を持った
何者かの反応か...
はい。
ただ、ほんの
一瞬の反応
だったので、
誤認の可能性も
あるとは
思うのですが...
ここは
黄金郷に
近いからな。
現に儂の
魔力探知には
反応は無かった。
呪いという
認識できない魔法が
魔力探知の結果に
誤差を及ぼすことは
よくある。
だが儂は
自分の力を
過信するほど
老いぼれては
いない。
警戒するに
越したことは
ないだろう。
そいつは
フリーレンの
魔力探知が
弱まる瞬間を
狙って黄金郷に
接近し、
儂等三人の
魔法使いに
見つかることなく。
ただ
そうなると、
今も潜伏している
可能性が高い。
...もし
そうなら
相当な
手練れだね...
...黄金郷の
近くで
潜伏されたら
もう私でも
見つけられない:
...探知結果の
誤差であることを
祈るばかりですね。
よく噛んで
食べて
くださいね。
後で周辺を
見て回ろう。
場所は
わかるか?
...熱い...
ふーふー
して...
そこ
までは...
仕方が
ないですね...
たら
エルフだ...
なぁ...
流石に
甘やかし過ぎ
なんじゃねぇか?
...羨ましい
でしょ...?
葬送のフリーレンCO
順番
ですよ。
いや
別に。
野菜も
食べさせたほうが
いいんじゃないか?
そう
ですね。
何が
だよ。
いくら
なんでも、
だらけ過ぎ
だろ..
...しょうが
ないでしょ..
マハトの膨大な
記憶を解析に
掛けているん
だから...
労って
いますよ。
はい、
あーん。
...くるしゅう
ない...
もっと
労って...
もっと食べ
させようぜ。
そう
ですね。
それで解析って
どのくらい
掛かるんだ?
...タマネギ
嫌い...
やめて
よぉ...
このままじゃ
もう一晩
経っちまうぜ。
...二か月は
掛かるかな...
マジかよ...
相変わらず
フリーレン様は、
儂は詳細な
解析に
三年は掛ける
覚悟でいた。
二か月くらい
待てる。
時間の使い方が
贅沢ですね。
いや。
早過ぎる
くらいだ。
いいって。
いつもの
ことだ。
それよりも
お前達の旅の
足止めを
してしまった。
本当に
すまない。
フリーレン様と
旅をしていると
この程度の
足止めは、
日常茶飯事
ですからね。
それよりも
食料は
大丈夫なのか?
だがもたい
問題なのは...
苦労して
いるんだな。
備蓄は
ある。
確かに
この小屋
ベッドすら
無いもんな。
管理者の小屋に
長居するような
者はいなかった
からな。
二か月も
過ごせるような
場所じゃない。
近くに
ここら辺では
唯一の集落がある。
そこを拠点に
したほうが
いいだろう。
フェルン。
移動するぞ。
近くの集落を
拠点にー
謝るから..
食べ残したの
謝るから...
やめてよぉ...
あれは怒りの
三つ編みだ...
なんだ
それは?
久しぶりだね、
マハト。
とは言っても
この結界のせいで
私の声なんて
聞こえないか。
葬送のフリーレンが
君の記憶の解析を
始めた。
君はきっと
興味ない
だろう
けれども、
彼女は
人類の中では
極めて優秀な
魔法使いよ。
でも彼女は
間違いなく
その内の一人だよ。
さっ
君を殺せる
可能性のある
魔法使いなんて
この世界に
数えるほど
しかいない。
これでも私は
君が一世紀前に
話した、
人類との
共存という
ゆめもの
夢物語の結末を
見てみたいと
思っているの。
だから私は急かせ
君に加勢しに
来た。
いつか
訪れる
であろう、
その
悲劇的な
結末を。
私は昔から
どてもとても
臆病者で、
心配性で
怖がりで、
正直
君が負けるとは
微塵も思って
いないけれども
人類を
侮れるほど
賢くはないの。
君ほどの
高みにいる
魔法使いが、
国や民族の
魔法理論が
複雑に
組み合わ
されている。
なるほどね。
何故
この結界を解除
できなかったのか
よくわかった。
人類の様々な
これは複数の
人類の偉大な
魔法使いによって
生み出された、
叡智の結晶。
それは人類の
魔法理論に深く
根付いていて、
その知識が
無ければ決して
紐解くことが
出来ない。
この結界は
魔族には
破れない。
好き好んで
人類の魔法を
研究している
ような
変わり者の
魔族以外には。
解析終了まで
二か月って
ところかな。
...
...もう少しで
マハトの記憶の...
...万物を黄金に
変える魔法の
解析が終わる...
...もう
少し...
南側諸国で
魔族の封印を
生業とする、
カンム一族の
守護法陣。
不可逆性の
原理を応用
することで
生み出された、
アンデラー式
結界理論。
そして
統一帝国の
国防を担った
宮廷魔法の
最高傑作、
隔絶大結界
起源も術式も
まったく違う
魔法理論を
合わせた芸術品
全ての解析が
終わった。
壊すのが
勿体無い
くらいだ。
フリーレンの
調子は
どうだ?
あと二日で
記憶の解析が
終わるそうです。
葬送のフリーレンCO
!?
:デンケン様
いよいよか。
...わかって
いる...
この魔力...
あの
ときの...
さぁ、
共存のための
殺し合いの
始まりだ。
葬送のスポイン
第95話当無名の大魔族
強大な
魔力の反応。
おうごん
黄金郷の
大結界が...
...もう隠れる
必要はないと
いったところか。
フェルン。
どうやらお前の
魔力探知に
くるいは無かった
ようだ。
マハトに
匹敵するほどの
魔力を持った
魔族が一人。
結界を
破ったのは
そいつだろう。
マハトを
救出しに
来たのか、
それとも何か
別に目的が
あるのか
どちらにせよ、
このままでは
マハトという
人類の脅威が
解き放たれる
ことになる。
...なぁ。
黄金の
範囲が、
広がって
いないか?
...一旦
フリーレン様を
連れて
後退しましょう。
止むを
得んな。
儂は集落の
人々を
避難させよう。
どういう
つもりだ。
ソリテール。
ねぇ
マハト。
探していた
感情は
見つかった?
......
同じじんるい
人類を知りたい
という考えでも、
私達の思想は
まるで違う。
...でも私は
君の探究心だけは
決して嫌いでは
ないのよ。
そう。
見つから
なかったのね。
やっぱり
私の言った
通りだった。
何が
言いたい?
実験っていう
ものはね、
たくさん
たくさん
失敗して、
失敗する
ものなの。
最後に
一つの答えを
導き出す。
次に
いこうよ
マハト。
そして
証明して
ほしい。
私もでっだ
手伝うから。
共存だなんて
ただの夢物語
てあると
いうことを。
...勝手に
しろ。
フリーレン様も
馬車に..
すべての
リソースを
使っている
ようだな。
記憶の解析を
「刻も早く
終わらせる
つもりなの
だろう。
何故か
眠ったまま
起きなくて...
ゆっくりですが
結界を破った
魔族の反応が
近付いてきて
います。
この大所帯じゃ
流石に逃げ切れ
ないよな...
...俺が
足止めに
残るよ。
なら私も。
葬送のフリーレンCO
...いや、
儂が
行こう。
...デンケン様は、
フリーレン様と
集落の人達を
お願いします。
記憶の解析さえ
終われば
フリーレン様が
状況を打開して
くれるはずです。
こう見えて俺達、
結構強いんだぜ。
...すまない
手が震えて
いますよ。
構えなくて
大丈夫だよ。
私に戦う
意思は
無いから。
私は
君達のことが
知りたい
だけなの。
少しだけ
話し相手に
なってくれ
ないかな。
思ったよりも
強くなさそう
だな。
そうで
しょうか。
私にはそうは
見えません。
そういえば
人と会ったら
まずは自己紹介
だったわね。
私はいまで
大魔族の
ソリテールよ。
よろしくね。
...シュタルク様。
葬送のフリーレン囮
いえ、知り...
ません。
...知って
いるのか?
私は
北部高原に
入る前に、
私は北部高原に入る前に、
フリーレン様にだいます
現存する大魔族の
名前をすべて
叩き込まれました。
なのに
私は、
ソリテールなんて
大魔族の名前は
知らない。
それと
血塗られし軍神
リヴァーレ。
終極の聖女
トート。
そして
最後の七崩賢
黄金郷のマハト。
大魔族と
戦おうと
考えたら
駄目だよ。
確かにフェルンは
優秀な魔法使いだけれども、
こいつらと渡り合えるのは
どんなに早くとも
半世紀は先だ。
...わかり
ました。
それと
もう一つ。
無名の大魔族と
出会ったら
迷わず逃げること。
莫大な魔力を持つ
大魔族は例外無く
長い年月を
生きている。
何故
ですか?
なのに人類側に
その記録が無いと
いうことは、
遭遇した者は
全員、
みなー
皆殺しにされている
可能性が高い。
つまりこいつは
出会った奴を
ほとんど生かして
帰していないって
ことか。
なら、
せめて時間を
稼がないとな。
...逃げ切れると
思うか?
誤解をしている
ようだけれども、
......
私は人目を避けて
ひっそりと
暮らしていただけ。
人を殺した
ことなんて
一度も無いわ。
フェルン...
わかって
います。
嘘だ。
だってこいつ、
ものすごい
死臭がする。
大丈夫。
怖くないよ。
おいで。
お姉さんと
一緒には
お話ししよう。
君達のことを
たくさん教えて。
すごい。
まったく
躊躇が無い。
防御魔法...
君は優秀な
魔法使いなのね。
教えてくれて
ありがとう。
益々
興味が
湧いた。
よく訓練
されている。
魔族が
どうして..
お名前も
聞いてもいい?
やっぱり
生い立ちは?
それとぉた
可愛いかかさ
髪飾りね。
誰かからの
贈り物?
その顔立ち、
あなァ
南側諸国の
...
出身なの
かしら?
お師匠様は
フリーレンなの?
その杖も年季が
入っていて素敵ね。
手入れは自分で
しているの?
一遍に
聞かれても
困るよね。
ーごめん
なさい。
久々にはな
人と話した
ものだから。
一つずつで
いいからー
フェルン!?
え?
次に
撃つ素振りを
見せたら、
戦えないように
きみ
君達二人の
両腕を
切り落とす。
質問に
答えて。
私は君達の
ことが
知りたいの。
あぁ
でも切り落とす
分には問題は
ないのか。
口さえ動けば
お話しはできる
ものね。
フェルン!!
逃げろ!!
葬送のフリーレンCO
君は今
とてつもない
恐怖を
抱いている。
私のことが
怖くてたまら
ないんだ。
それでも勇敢に
立ち向かってくる。
やっぱり人類は
素晴らしい。
私に
いろいろなことを
教えてくれる。
第96話【師弟
...先に
行っていろ。
......
大丈夫だ。
あの峠を
越えれば
帝国の
勢力圏だ。
デンケン様...
マハトといえど
容易に
手は出せん。
葬送のフリーレンCO
フリーレンを
頼んだ。
...御武運を。
マハト...
デンケン様。
私はこの地を
去ることに
しました。
フリーレンは
集落の住民達と
一緒ですか?
この地にいる
私を知る者を
全て殺して、
どこか遠くで
やり直すことに
しました。
知って
どうする?
きっと
次はー
計画をくるわせる
追跡者は
少ない方がいい。
マハト。
お前が黄金郷を
元に戻せない
ということは
もう知っている。
それでも儂は
一縷の望みに
かけたかったんだ。
ヴァイゼのために
尽くしてくれた、
親愛なる師の面影を
儂は拭えずにいた。
もうお前を
生かしておく
理由は無い。
だが
この地を離れると
いうのであれば、
儂がお前と
戦わなかったのは
人類の脅威は
排除せねば
ならん。
...正気
てすか?
ただ、もっと
いい終わり方が
あるのではないかと
思っていたんだ。
お前が
怖かった
訳でも、
思っていた
敵わないと
訳でもない。
そんなものなど
無いと
分かり切っていた
はずなのに。
恐れ
ながら、
まるで
勝負になるか
のような
言い方ですね。
...そこまでは
やってみないと
わからん
いつか来るであろう
この日のために
儂は研鑽を積んできた。
不思議な
ものだな。
故郷まで
捨てたというのに
鍛錬だけは
怠らなかった。
死の気配を
感じるのは
久々だ。
未熟だった頃には
わからなかった
力量差が
はっきりとわかる。
それでも
ほんの一筋の
勝てる未来が
見えるような
気がするんだ。
どうやら儂は
自分で思っているよりも
ずっと諦めが悪いらしい。
存じて
おります
そうでした。
昔から
指導試合を
思い出しますね。
儂もだ。
その動きは
数え切れない
ほど見た。
驚いた。
あの斬撃に
反応できるのか
的確に俺の
隙を突いて来る。
以前は
こんなことは
無かった。
技術も
コントロールも
格段に上がっている
デンケン様。
どうやら私は
貴方を侮っていた
ようです。
俺は今
戦いを楽しいと
感じている。
このまま
フリーレンを
帝国領内に
逃がすわけには
いかない。
それだけに
残念だ。
国境を警備する
まとう
魔導特務隊を
相手にしながら、
帝国の国防結界を
解除するのは、
俺とソリテールが
組んだとしても
流石に骨が折れる。
本当に
残念だ。
デンケン様。
もう終わりに!
...面白い。
まさか
そうくる
とは...
呪い返しの魔法
確かにとっけん
〝特権〟では
望んだ魔法が
与えられる。
しかし、
呪い返しの魔法
か...
実戦には
特化している
ものの、
面白味の無い
魔法だ。
それで、
なんに
使う
つもりだ?
まぁいい。
悪い
選択では
ない。
呪い返しの魔法は
習得だけでも百年の
修行を要する。
通常の方法では
人の身では決して
手に入らない魔法だ。
通常の
ほう
方法ではな。
魔法を譲渡する魔法
これで
呪い返しの魔法を、
私の百年の修行の
成果をお前に
譲り渡せる。
魔法使いの
人生の結晶ともいえる
自らの魔法を
切り崩して
他者に与える。
...お言葉
ですが、
これが特権〟の
正体か。
ゼーリエ様が
呪いへの
対抗手段を
失うことに...
人の身で
手に入る
魔法には
どうしても
限界がある。
それを
渡してしまったら、
お言葉だな。
ゼンゼ。
私を誰だと
思っている。
呪いへの
対策など他に
いくらでもある。
特権は
絶対だ。
百年。
たった
それだけの
時間を掛けてな。
それにまた
学び直す
だけだ。
私にとっては
些細なことだ。
それを読めば
すぐにでも
呪い返しの魔法を
使えるようになる。
だが使えたとしても問題が残る。
だがっか
使えたとしても
問題が残る。
私は常時
これを使う
ことができたが、
いっ使われ
使われるかも
わからない、
呪い返しの魔法は
防御魔法の
全面展開に
匹敵するほどの
膨大な魔力を
消費する。
お前は
そうはいかない。
呪いという
不可視の魔法を
ピンポイントで
防ぐ必要がある。
どう
つもりだ?
対処する
...何も
問題はない。
たとえ
魔力を感知
できなかろうが、
不可視の
魔法
だろうが。
師が魔法を
使う瞬間くらい
わかる。
儂はお前の
弟子で、
どれだけお前の
ことを
見てきたと
思っている。
マハト。
続きを
始めよう。
自身の体は
完全な黄金に
変わろうとも
ことも
元に戻せる
知っている。
L観測
第97話
私は昔から
人と話を
するのが
するのが大好きで、沢山の星の
人達から
色々な話を
聞いたわ。
好きな
食べ物とか、
どんな境遇で
育ったのかとか、
お仕事は
なんなのかとか。
あと、家族の話とかも
興味深かったわね。
魔族には
存在しない
概念だから。
そして
将来の
夢と、
会話から人類の
習慣や文化、
魔法技術を
探究するのが
私の研究テーマなの。
死に際の
最期の言葉。
どう?
面白い
でしょ?
話が
長ぇんだよ。
へえ...
やっぱり
動けなくなるまで
甚振らないと
駄目か。
今のは
なんだ?
んー?
私の防御の
タイミングは
完璧だったはず。
なるほど。
純粋にはや
速いんだ。
ただの
人を殺す魔法
ではないわね。
その魔法は
何?
ほとんど
負傷していない
すべて
直撃した
はずなのに...
...そうか...
魔法も
技術も、
培ってきた
鍛錬も、
膨大な魔力に
阻まれたんだ...
んげん
人間と魔族の
ごめんねんけ
生きた年月の差、
強大な魔力の前で
理不尽に
ねじ伏せられる。
決して越える
ことのできない
生物としての壁
速射に特化した
人を殺す魔法の
改良型か。
これほどの速度の
魔法は生まれて
初めて見た。
ありがとう。
私にこんな
素敵な魔法を
見せてくれて。
お礼に
私の得意な魔法も
教えてあげる。
魔力を
ぶつける。
大丈夫
まだ殺したりは
しないから。
ギ!!
ただそれだけの
単純な魔法。
お話ししましょう。
いっぱい
やっぱり
魔力の密度を
上げれば
攻撃が通る。
速度を失わずに
密度だけを
上げるだなんて
そう簡単に
できる
芸当じゃない。
これほど危機的な
状況なのに
私の隙を的確に
それによく
観察して
いる。
今日は次は心臓・
次は心臓。
そして、
今の二撃が
少しでも
ずれていたら。
援護するぜ。
君達、本当に
面白いね。
...いいところ
だったのに。
私が魔法を使う
瞬間がわかると
いうのであれば、
万物を黄金に変える魔法を
使い続けるまでのこと。
デンケン様。
ここから先は
持久戦です。
あと何秒
戦えますか?
少なくとも私は
呪い返しの魔法を
相殺しながらでも、
三日三晩は
戦えます。
...まずいな。
範囲外に
出るおつもり
てすか?
貴方が
逃げる
速度よりも
無駄な
行為です。
黄金が広がる
速度のほうが
速い。
違う...
それに何より、
あと12秒...
フリーレンを
助けなければ...!!
最大速度なら
ぎりぎり
間に合う。
彼女が黄金に
変えられたら
終わりだ..
儂が
フリーレン達を
巻き込んで
しまったんだ。
負け戦に等しい
この戦いに。
逃げるくらい
なら、
せめて
死に際の言葉を
聞かせて。
...わざと
呪い返しの魔法を
解いて、
体を黄金に
変えて
私の剣を
防いだのか。
...すまない...
君もまた優秀な魔法使いだったのね。
君もまた
優秀な魔法使い
だったのね。
三人共...
せめて
未来に...
85
終わりだな。
次に行こう。
つまらないのは
いつものことだ。
つまらな
そうね。
........
つい最近
しちほうけん
七崩賢
断頭台のアウラが
フリーレンに
討たれた。
どうした
ソリテール。
一つ面白い
話をしても
いい?
私は残留魔力から
その戦闘の
痕跡を調べたの。
興味深い点は
いくつもあった
けれども、
ある一点を
除けば
些細なこと。
アウラは
80年以上前にも
勇者一行と
戦っていて、
信じ難い
話だ。
驚くべきことに
フリーレンは
不死の軍勢に
掛けられた
服従させる魔法の
解除に
成功していた。
フリーレンに
そのときに
魔法を
見られている。
七崩賢の
魔法だぞ。
フリーレンは
そのときの情報を元に
服従させる魔法の
原理を解明したと
いうことか?
身体や脳の
構造などの
生物的な
違いから、
いいえ。
恐らくは
違う。
七崩賢の魔法は
人知も人の理も
超える。
それは
紛れもない
事実。
人類には
決して
扱えない魔法。
それが
七崩賢の魔法、
でもまあ
魔法の原理が
わからない
からといって、
決して解除が
できないという
わけではない。
本来
起こった事象の
対処法なんて
ものは、
いくらだって
あるはず。
過程が
わからなくとも、
人類は
浮力の原理を
解明する前から
船を作り、
原理が
わからなくとも、
対処する
ことだけは
できる。
風が起こる
原理も
わからないまま
帆で船を操り、
波が起こる原理も
理解しないまま
堤防を築き上げた。
人類は古来より
未知を未知のまま
扱う能力を持っている。
そして
それは、
最も原始的で
論理的な行為の
積み重ねによって
生み出される。
観測だよ。
フリーレンは
俺の記憶を
解析していた。
葬送のフリーレンCO
ね。
面白い
話でしょ。
きっとまだ
この戦いは
終わっていない。
この百年で
俺は何度
万物を黄金に
変える魔法を
使った?
相手は
葬送のフリーレンだ。
無駄だよ。
ヒンメル。
七崩賢
不死なるベーゼの
結界魔法は
人類では決して
破れない
フリーレン。
魔法はイメージ
出来ないことは
実現出来ないんだろう?君がここで
私達の冒険は
ここで終わり
なんだよ。
諦める
ことと、
諦めて
どうするんだ。
ヒンメルは
クルミを
握り潰す
ことはできる?
やったことは
ないけれども、
イメージ
できないことは
同じではないよ。
できると
思うよ。
そう。
じゃあ
ダイヤモンドは?
今は
できないって
思ったでしょ。
握り
潰せる?
そして
握り潰すことに
成功する
未来の自分を、
明確にイメージ
することも
できない。
それと
同じで...
俺は
できるぞ。
あまりにも
人間離れ
しすぎて
いるから。
俺は
ダイヤモンドを
握り潰せる。
そうだね。
アイゼンなら
できると思うよ。
ベーゼと私の
間にはそれほどの
差がある。
でも私はダイヤを
握り潰せるような
化け物じゃないんだ。
だったら
僕がイメージ
させてやる。
この結界を
打ち破ることは
私にはできない。
この世に
不可能は
ないって。
ほら
フリーレン。
ちょっと
「欠けたぞ。
これは決して
壊れない物
ではない。
俺もやって
みるか。ヒビくらいは
入るかもしれん。
...わかったよ。
全く
化け物共め。
...どのくらい
掛かるか
わからないよ。
大丈夫です。
全員に無補給
無酸素状態でも
生存できる魔法を
掛けました。
二か月は
保つでしょう。
飲んでいないと
本当に優秀だな
ここには
化け物しか
いないのか?
...記憶の解析が
終わった。
万物を黄金に
変える魔法は、
今この瞬間
呪い”では
なくなった。
葬送のフリーレンED・完了
葬送のフリー
...
これが俺達
人類の力だ
いやダイヤモンド
握り潰せるのは
もう人類
やめてるでしょ
最期まで
醜く足掻くん
でしょ?
万物を黄金に
変える魔法の
対策が出来て
いるとはいえ、
少なくとも
私の見てきた
テンケンは
そうだった。
こんな物の
俺は
ために、
金のために
頑張ってきた
わけじゃない。
今の私はこの資金等さえも元に戻せる。
相手は
大魔族二人よ。
だから私は
デンケンに
背中を預けると
決めた。
人類は
連携を取るのが
魔族よりも
遥かに上手だから。
...
一人殺しちゃったわ。
なるほど。
確かに
単純な魔法だ。
これが一番
簡単み...
殺せるの
真似事程;炭
出来そうだ。
はあ!!
...
ごめんなさい。
改心します。
これは
人を殺す魔法..
なんだ
この速度は..
私は貴方の
師てあり
倒すべき敵。
きとし死せる、全ての人たち
まだ、
こんなに
楽しいのは、
本当に
久々だ
人間を
舐めるな。
人の身では
決して
辿り着けない
脳法の高み。
一体何が...
11月6日には1日(日)メンアベッカサーバージョンバッグアップシャンペーンの
2018年12月10日に開催された初日にお風呂に入りました(^^)
カバー表紙折り返し
カバー裏表紙折り返し
本体表紙
本体裏表紙
魂の眠る鬼。オレオールへと旅する。
勇者一行にいた魔法使い・フリーレン。
七間賢マハトの人を知る過去の中に、
人類と魔族の特典な関係性が存在した。
物語は、色彩を失った真冬と話けてゆく。
英雄などの誤殺を反射する後日時ファンタジー!
カバー裏表紙
KANEHITOYはいはいいんだ。『SCKASAABEPRBSEXTS
RIBREX
レ開賞・マハトの人を知る過去のお
こんな山田鐘人。
【電車アベッカサ】
鑓人
こちら山田鐘人
...!アベッカサ