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テンクウシンパン

M作/二対田迫儺...

松町大羽院店

テンクウシンパン

=浦近儺

...

...

イラストも紹介文も!

二週真由子

年齢・16歳

誕生日:6月19日

本痍遊理

年齢:16歳

誕生日・11月6日

通称「ニセちゃん」

遊理と行動を共にする少女、

非常に合理的な性格で、

自らが生き延びるためには

手段を選ばない。

遊理に命を救われてから

彼女を特別視している。

現在、危険な状況の中で

驚愕の行動を起こす。

使用武器は戦闘用ナイフ。

(とある特殊金属)

謎の世界に

迷い込んだ女子高生。

高所や殺人鬼などの

恐怖を乗り越え

生き延び続ける。

目的は、

兄と合流すること、

この残酷な世界を

終わらせること。

使用武器は自動挙銃。

〈ヘレッタM92FS〉

新・九遠

年齢:16歳

誕生日・12月1日

スナイパー仮面

年齢...?歳

誕生日・9月13日

年齢:18歳

誕生日・7月3日

遊理の兄

スナイバー仮面と

出会った謎の少女。

「神に近い人物」であり、

仮面殺人鬼に襲われない

という特徴を持つ。

しかし、本人は何も知らず、

自分を普通の人間だと

思っている。

いわゆる「お嬢様」、

使用武器は不明。

本名は不明。

仮面殺人鬼の一人。

遊理たちとの戦いにより

仮面にヒビが入り、

人間の意思がある程度

戻った状態となる。

新崎九遠を助け、

この世界の真実を知るため

共に行動する。

使用武器はライフル。

〈モシン・ナガンM28〉

遊理より先に謎の世界に

迷い込んでいた。

数人の仲間と共に戦い続ける。

知力・身体能力共に高く、

妹・仲間に頼られる存在。

名前を気に入っておらず、

性格も歪んでいるらしい。

使用試器は大型ハンマー。

(主に突き技を使用)

テンクウシンパン

CoryThyris

第62話「痛くはしないでね?

第6話「たとえ人形になってでも

あの話、神に近づいたぞ

第6話「奴が現れた

2005年11月26日を聞いてないっ!

第67話「私はなんだってする

第6話「成時期にの用意ですわっ!

第63話「私の最強収録技

あの...

あの話、ぐふっ...ぐふふっ!

ボクは、どのままでもこのままで

二セちゃんが仮面を被っちゃった

いや!もしかしたら「嘘」かもしれない

そうだよ...

こんなの嘘に

決まってる...

そうだよ

ね?

ニセ..

ちゃん...

ニセちゃん!!!リ!!

アハッ...

アハハバハハ!!

62話わっ

バンッ

ッ!!

ああ...

嘘じゃ...

ないんだ...

ははっ

ニセちゃんは

もう...

「仮面」

なんだね...

仮面...

仮面かぁ

仮面...

仮面は

「殺す」

オレの...

「仮面」

よ...

アンケアシアアア

ピッ

あの少女が被った

「仮面」は...

教えて

...

くれ...

ピピッ

正常に動作を

しているのか?

ハチッ

只今の

質問について

お答えします

...

ピピッ

質問対象である

少女の

神経細胞活動電位を

測定した結果...

彼女の使用している

仮面は..

正常に動作している

ここが確認できました

アハッ

彼女は

間違いなく

「天使」です

そう...

か...

ピクン!

そりゃ

アハ

アハ

なんて...ね

ニセちゃん...

痛くは

しないでね?

...

アハッ!

私は死ぬ

死...

...?

......

がっ!?

があ

ああ!?

トン・

ぎっ!!

ーン

シッ

本城さん...

安心して

へ...?

このことはぜんぶ...

「私の計画通り」

だからっ!

どういう...

ことなんだ...?

ピピッ

はぁ...

これはっ!

只今の

質問について

お答えします

ピピッ

当方で可能な

複数の測定方法を

用いた結果でも

彼女が

「天使」であることを

盃O足できません

そのため

彼女が自己の意思で

行動できている

理由は爪明です

ピピッ

状況分析による

最も可能性の

高い推論を

答えとして

お伝えします

第63話たとえ人形になってでも

彼女が使用した

仮面が

「イレギュラー」

だった

つまりは

「不良品」

であったことが

理由であると

思われます

な...

ん...

だとぉ!?

あー

ごめんねー

コンコン

僕の仮面

「不良品」

らしくて

普通に

喋ってる...?

自殺した方が

あせになれるん

だよ...!?

持って

いけば...

役に立つかも

しれない...

次は..

次こそは...

.....

...

本城さん...

そんな目で

見ないで

ほしいのだけれど

うん...

ええと...

じゃあ簡単な

説明だけ

するわ...

私が被った

あの仮面は...

はぁ...

以前戦った

「コックの格好をした奴」

が被っていた

仮面なのよ

ヤツは

自分の仮面を

「不良品」と

言っていた

実際...

「仮面の身体能力」

を持っていながら

「自分の意思」は

ハッキリしている

様子だった

しかも...

仮面を外した後も

それが変わるような

ことはなかった

だから

ヤツの仮面は

本当に不良品で:

他の仮面のように

意思を操ったりは

できないモノなんじゃ

ないかと思った

もしそうなら

その仮面は

単に

「被れば強くなる

アイテム」って

ことよね...

そう考えて

私は...

とても勝てないような

敵が現れた時の

「奥の手」として

その仮面を

持ち帰ることにした

そして今

実際にそういう

時が来て...

私は「奥の手」を

使った..

不安はあった..

私も意思のない

ただの人形になって

しまうんじゃ

ないかって..

それでも

私は!

本城さんが

殺されるぐらいなら

たとえ人形に

なってでも...

ニセちゃんが...

化け物みたいな

動きしてる...

あのニセちゃん

って..

本当に私の

知ってる

「ニセちゃん」

なの!?

もしかして私

また「何か」に

騙されてるんじゃ

ないの?

え?

どうしよう

え?どうしよう

どうしよう

どうしよう

どうしよう

どうしよう

お兄ちゃん!?

ゆり...

ひどつの失敗で

全てにビビって

どーすんだよ

オレがおまえに

約束していることを

忘れたか?

おまえのケツぐらい

オレがいつでも

拭いてやる

ってなぁ!

急に...

以前お兄ちゃんが

言ってたことを

思い出した...

テリカシーの

欠片もない

サイッテーの

言葉!

でも...

その通りだ!

私のお尻は

別として..

今はビビってる

場合なんかじゃ

ない!

「友達」が

戦ってるんだから!

くっ!

私の「演技」で

不意打ちは成功して

大ダメージを与えた...

私自身もかなりの

「強さ」を身につけた

実感がある...

それでも...

こんなに苦戦

するなんて!

ハア

いや、苦戦どころ

じゃない..

このままじゃ...

このままじゃ

負ける!

フーッ

フーッ

ここまで

上手くいって

殺されたくは

ない!

どうする?

どうすれば...

......!

!!

フッ!!

「女ことき」と...

油断していた

こんな手に...

引っかかっちまう

なんて!

私が銃弾を避ける

相手に勝てる訳は

ないっ!

ぎいいっ

私が「一人ぼっち」

だとしたら..

でもっ!こうやって!

「少しでも動きを止める」

ぐらいのことならできるっ!

まったく意味のない

行動だけどっ...

!!

きぃぃいいいぃい!!!

おおおぉお

よ..

良かったぁ

...

がはっ..

この

「ニセちゃん」

は...

私の知ってる

「ニセちゃん」

だった!

ふんっ!

今...

男の方の叫び声が

聞こえましたわ

やはり

この「黒いビル」

の中で..

今現在何か大変な

ことが起きている

のでは...?

二つの死体も

新しいもの

だったし

間違いない

だろうな

なぁ「女」..

オレはここで

引き返したほうが良い

と思うんだがなー

私は..

もう少し行って

みますわ

助けを

求めている方が

いらっしゃる

かも...

......

わかった

わかった

行くか

「上の階」

へ...

大名様は

カッン...

.....

第64話

第64回神に近づく

いた者

おい

ちょっと

待て「女」

この先何が

あるかわからん...

オレが前に行く

あっ...はい

仮面さん...

ぶっきらぼう

ですけど...

ったく...

仮面に「ヒビ」が入り

ある程度

自分の意思が戻った

のはいいか

やっぱり

お優しい方

ですのね...

パンツ見えそう

なんだよな

この女...

この女..

「新崎九遠」に

出会ってからは

ペースが乱れっぱなし

だな...

「女子高生二人組!!

その方たちがこの場所に

いらした場合は..

その...仮面さんとは

そこでお別れ:

ということに

なるのでしょうか?

あの...

仮面さん

ああ...

不安なのか?

安心しろ..

「セーラー服」のほうは

間違いなく信頼できる

......

おまえも...

仮面なんざと

一緒にいるよりは

そのほうがいいだろ?

.....はい...

まあオレも

「この女の謎」に

ついては

気になるんだがな...

「神に近い人物」

...新崎九遠

この女の謎が

解ければ...

「この世界の謎」に

ついても判明する

ような気もするの

だが...

今の所は

「何故か

仮面に襲われない」

ぐらいのことしか

わかっていない...

カッ!!

仮面さん...?

オレたち以外の

「誰か」が

カツーン

カッ

しっ...

イッ

今この階段を

昇っている

何者だ...?

はあ

はぁ

.....

ええと...

ライダー仮面

さん...

最後に...

何か言い遺す

ことがあれば...

おっ...

俺はっ...

俺のスケと

一緒に...

この世界に

迷い込んだ...

スケ...?

あ...

「彼女」のことか

俺の...

スケは..

この世界で

死んじ...

まった...

違うっ...

おっ...

「俺が殺したんだ」

不注意で

仮面を

被っちまった

俺がっ...

この手でっ...

まさか...

仮面に「不良品」

なんてモノが

あるなんて...な

運も...

実力の内っ

おまえっ...

おまえらっ...

運がいい

おまえらの

実力ならっ...

このムカつく世界を

終わらせて

くれる...かも

この世界が

ある限り...

俺たちみたいな

ことになる人間が

出続ける...

終わ...

らせっ...

このっ...

世界...

領域をっ...

わかりました

この世界は

私たちが

終わらせます

貴方と

彼女さんの

無念は...

私たちが

晴らします!

ニセちゃん...

ごめんなさい...

さっき...

私は貴女のこと

うたがっ

ちゃってた...

えっ...

それは

当然でしょう

あぁ...

何の説明もなく

いきなり

あんな真似

したからね...

それでも

あなたは私のことを

撃たなかったし

命をかけて

相手の動きを

止めてくれた

それで充分..

謝ってほしくなんて

ないわね...

うん

わかった

何か...

私が思っていた

以上に..

上手くいきすぎてる

ような

気もする...

「料理人」は

自分の名前を

忘れるなど

多少は仮面の

影響を受けている

部分もあった

だから

私にも何かしらの

影響は

あるだろうと

覚悟していた

今の所は

「強くなった」という

部分以外何も

自分に変化を感じない

.....

もしかして

時間が経つと

何か影響が

出てくるのでは...?

マズい...

今になって

不安になってきた...

やっぱり嫌だ...

意思のない

殺人鬼になって

しまうのは..

誰か

おるのか?

むっ...

人間!

...

会話は

可能

武器は

槍と

腰の銃!

まずはこちらの

安全を確保

させて

もらいます

そこで

止まってください

.....うむ

槍と腰の銃...

そして

リュックサックを

地面に

投げ捨ててください

......

ふむ

ごめんなさい

ではお話を

伺います...

えっと...

貴方は

何者ですか?

私は

「田辺幸雄」..

一昨日の夜この世界に

迷い込んだ者だ

「広告」を目にし

仲間を求めて

この黒いビルへ

やってきた

単刀直入に

言うが...

私には何としても

やらねば

ならんことがある

私は...

今すぐにでも..

「神に近づいた者」を

殺しに行かねばならん!

情けないが一人では無理だ...

どうか協力して欲しい

この世界を終わらせるためにも!

はいっ...?

「神に近づいた者」

...!?

何それっ!?

...

第65話

あらわ

奴が現れた

喋っている奴が

誰かはわからんが...

「神に近づいた者を殺す」

だと...?

「神に近づいた者」:

まさかそれって

この女のことじゃ

ないだろうな...?

......

ふうっ...

えっと...

「田辺さん」

でしたよね?

「神に近づいた者」の

お話...

詳しく聞かせて

もらえますか?

ちょっと待って

本城さん...

その前にやって

おくことが

はぇ?

ニセちゃん?

何やってん...

えええっ!?

むっ...

見ての通り...

私は普通の人間じゃ

ないから

もし貴方が

私たちを騙そうと

しているなら

やめたほうがいい

ニセちゃん...

本当にとんでもない

強さになったんだね...

怪しい真似を

したら

私が即座に

殺すから

人間業では

ないな...

っていうか..

マジかっこいい

んだけど!

......まぁ

そういうことね

もしや...

君は「仮面」なのか?

詳しく説明する

つもりはないけれど

ということ

は...

そっちの黒髪は

もしや...

君も奴と同じく

「神に近づいた者」

「仮面を操る能力」を

持つ者なのか!?

...はぁ!?

仮面を

操る!?

おい..

聞き捨て

ならねぇぞ

それは...

騙すつもりなどない!!

どうかその力を

私に貸して貰いたい!

では...

詳しい話を

させてもらおう...

今から

2時間ほど

前の話だ

私は「4人の仲間」と共に

大きなアンテナのある

ビル屋上へと辿り着いた

全員

「この残酷な世界を

終わりにしたい」という

思いで団結した仲間たちだ

共に修羅場を

くぐり抜け...

短い期間でも

強い絆で結ばれていた

その時

む?

奴が現れた

...

ふっ...

それはこれは

ようこそ

医者...?

人間では

あるが..

......

あまりにも

落ちつきすぎている..

怪しいと考え

油断はしないようにした

だが

「油断はしないように」

と考えてしまった

一瞬の時間そのものが

我々にとって

致命的な「油断」と

なっていたのだ

しゅう~

その仮面は

少女だったが

「強い仮面」だった

~!!

ウラを取られた

仲間たちは

簡単に肉塊と

化していった

それだけではない

その後に信じがたい

現象が起こった

おのれぇぇぇ!!

おっと...

「アインちゃん」!

最後の一人は

殺さずに

おきなさい!

ピピッ

「医者」が仮面に

命令し...

仮面がそれに

従ったのだ

げはっ

言葉で

仮面を

操ったのだ!

今思えば...

襲撃のタイミングも

医者がドアから出て

隙を作ってからという

作戦だったのだろう:

「仮面」を自由自在に

操ることができる「人間」

その医者は明らかに

「特別な存在」だった!

自己紹介を

しましょう

私の名は

「青原和真」

神...?

げほっ...

職業は外科医..

いやこの領域においては

「神に近づいた者」と

いうべきでしょうかねぇ

なんと!

「神」について

知らないとは..

この領域は神を...

なんの...

話だ...?

ふっ...

まぁ

いいでしょう

それよりも貴方の

命を獲らなかった

理由を説明しなければ

私はこの領域を

終わらせようとする

人間をできるだけ

排除していきたい

のですよ

私はまだこの領域で

やることがあります:

終わってしまっては

困るのです

だから貴方には

そういった人間を

この場に多く連れてきて

いただきたいのです

実は操れる天使...

仮面は「一度に1体」

だけでね...

こちらから殺し歩く

というのは

危険なのですよ

それ以前に

私は歩いて

疲れるのが

大嫌いですし

どうです?

貴方にとっても

悪い案ではないと

思いますが?

「強い仲間」さえ

てされば私に

復讐も可能かも

しれませんよ

ふっ...

私と「アイン」の

コンビに勝てる

人間がいるとも

思えませんがねぇ

奴の思惑通りに

なるのは屈辱であったが...

私は生きる道を

選んだ...

4人は大切な

仲間だったのだ...

奴のようなゴミに

蹂躙されたまま

終わりたくはなかった..

だが私は幸運だ!

まさかもう一人

「神に近づいた者」がいて

それにこんなに早く会えるとは...

頼む!君に人間の心があるならば...

あの悪魔を倒し

この残酷な世界を終わらせることに

協力してくれんか!!

この人は

勘違いしてる...

私がニセちゃんを

操ってる訳じゃ

ないのに...

...?

それは後で

説明するとして..

今の「医者」の話

とてつもなく

重要よね...

さて...

どうしようか

さぁて

どうするかねぇ...

大学長犯

第66話人の話を聞

第66話人の話を聞いてないっ!

を聞いてないっ!

...

「神に近づいた者!!

この世界を

終わらせる方法を

知っているなら無視する

訳にはいかない

私たちは

その人物がいる

「アンテナビル」まで

田辺さんに案内して

もらうことにした

田辺さんの

「復讐」に手を貸すか

どうかは状況による

話し合いで済むなら

それが一番だけど...

もし戦いに

なったら...

.....

ごめんね

ニセちゃん...

「黒いビル」を

出発する前に

色々と物色

してみた...

いくつか

使えそうな武器と

...

「携帯電話」を

ゲットできた

そして私は...

お兄ちゃんに...

電話をかけた

田辺さんは

「この世界では

携帯電話が使える」

ということを

知らなかったみたいで

驚いてたな...

お互いの

状況について

詳しく話しあった

あと...

もしも

「ニセちゃんと

カタナの仮面の対決」

になったら

どういう結果に

なるか聞いてみた

そう

だな

「長期戦」に

持ち込めば

ニセちゃんが勝つ

可能性が高い

当然

推測になるが...

その主な理由は

「体力差」だ

アイツらよく

ハァハァ

言ってるし

たいりょく...

仮面は身体能力や

技術力を上げてはいても

「体力」に関しては人間

と変わらないようだ

まずは

防御に徹して

相手の体力を削れば

有利に立てるだろう

小柄な体格で

ポン刀振り回してる

ってんなら尚更...

すぐに体力は

切れるはずだ

だがこれは

可能性の話だし

ニセちゃんの命を

賭けることに

変わりはない:

やはり

「医者」との話し合いに

持ち込むのが最良だろう

うん...

その辺は私が

上手くやってみるよ

...

すまんな

ゆり...

オレが行ければ

いいんだか

距離がありすぎる

あー

それと

もうひとつ

これも

推測になるが

言っておく

ことがある

よく聞けよ

ゆり...

おい...

おい!

見えたぞ...

あのビルだ

.....

どうした

アインちゃん

また誰か

来たのかな?

...

...!

ほう...

あの男本当に

戻ってきました

か...

連れてきた

のは...

女二人だけ?

ふっ...できれば一度に

大量の邪魔者を排除

したかったのですがねぇ...

使えない男です..

まぁ良いでしょう

少しずつでも

邪魔者には消えて

いってもらいましょう

か...

私はこの領域で

「完全なる神」と

なるべき存在...

邪魔をする者は許さない

そしてどんな相手で

あろうと...

私の「能力」と「知略」に

勝てるはずなどない!

あっ

仮面さん!

「女子高生二人組」と

ヤリのおじさま..

行ってしまいます

わよ!

そうあせらんでも

いい..

もう「アンテナビル」の

場所はわかったしな

それに

「神に近づいた者」は

仮面を操る能力を

持っている...

......なぁ

女...

おまえも

「神に近い人物」

らしいってことは

前に話した

よな?

仮面のオレとしては

近づかず様子を見たい

え?

それなら

おまえも

仮面を操る能力を

持ってるんじゃ

ないのか?

トントン

操ることが

できるなら

解除もできる

はず..

はぁ

もしオレが

操られた時

おまえが解除して

くれれは助かる

んだがなー

ごめんなさい

私本当何も

わからなくて...

「神」や

「操る」などと

申されましても

何が何やら...

そっか...

じゃあやっぱ

これ以上オレがおまえと

一緒にいる意味は

ねえなぁ

「黒いビル」では

やり過ごしたが...

当初の予定通り

おまえはオレと別れて

女子高生二人組と

行動するといい

あ...

あ...

あ~~...

あっち向いて!

ホイッ!

田辺さんでしたっけ?

女の子二人しか

仲間にできなかった

んですかぁ?

これは..

私への復讐はあきらめて

完全に私の下僕となったと

見て良いのですかな?

本城さん...

私はあの男の声を

聞いても何も

影響ない

今のところ私が

採られることは

ないと思うわ

OK...

仮面を操るってことは

仮面の行動を

制御できるって

ことだよね...

つまりそれは

仮面が殺人鬼じゃ

なくなるってこと..

殺す必要性は

ない!

とにかくまずは

慎重に話し合いに

持っていかないと!?

なめるな

若僧!

この黒髪の少女は

貴様と同じく

「神に近づいた者」!

...

強い仮面の力を持つ

隣の少女を操ることが

できるのだ!

我々3人の力

なら貴様らに

勝てる!

我が仲間の

カタキ...

覚悟するが

よい!

何言っちゃってんの...

その勘違いのことも

まず話し合いってことも

さっき説明したのにっ!!

この人...

いい人かもだけど

人の話を

聞いてないっ!

ふっ...

もちろん私の他にも

「神に近づいた者」が

いるとは思って

いましたよ

だからこそ

私より先に

「完全なる神」が

生誕し...

この領域が終了して

しまうことを

恐れていたのです

ふふっ

まさかわざわざ

この場所に連れてきて

くれるとはねぇ...

「完全なる神」となるのは

この私こそが

ふさわしい...

他に「候補」がいるなら

排除せねばならない!

アイン!

その3人:

全員

斬り殺せっ!

ちょっ...

ちょっと

待ってぇ!!

..

しゅう~

なんで

いっつも...

ジャキ...

こう

なっちゃうん

だろう!

私はなんだってする

第67話

...

.....

...

完全に

「超人バトル」ね...

私が入り込む

余地はない

ニセちゃん

ホントごめん...

がんばって!

キッ

この子..

確かに「強い仮面」

だけど...

キッ

あの

「ライダー仮面」

よりは全然弱い!

作戦通り

まずは防御だけして

「体力切れ」を待てば

確実に勝てる!

私は

強くなった!

本城さんの役に

立てて嬉しい!

ぬぉおおおぉ!!!

我が仲間の

カタキ

イイ!!!

なっ!?

来る

なぁ!

ピュー

ぐ...

くっ!

お...

おのれ...

おの...

れっ...

あーらら

田辺さん...

貴方はいい人

だった...

でも...

怒りにまかせて

判断力を欠いて

しまっていた

この世界は甘くない:

感情的に

なってしまっては

生き残れないし

余計な犠牲者も

増える!

私はそうはならない!

絶対に

死にたくないし

他の人にも死んで

ほしくないから!

チン

キッン

チン

ハア

ギン

チン

よし..

だいぶ

疲れてきた

みたいね...

キン

キン

そろそろ

反撃...

まずは右腕を

使えないように

させてもらう!

なるほど..

仮面は体力が

強化されない

ことを狙って...

アイン...

このままでは

負けるな...

ならば...

「切り札」を

使わせてもらうと

しようか!!

女子高生ごときが

調子に乗るんじゃない!

最後に勝つのは

「我々」なのだ!!

!?

今だッッ!!

作戦開始

だ!!

「ツヴァイ」!!

ハッ

!!

インチッ

馬鹿どもがッ!

「操れる仮面は一度に1体」

なんてのは嘘だ!

本当は2体まで

操れるゥゥ!!

完全に騙したッ!

騙された馬鹿どもは

何も対応できず死ぬ!

我々の勝ち...

...あれ?

......

え...?

えええ

...??

なんで!?

なんで完全に

対応できてるの!?

!!シン

ハッハッ

読まれてたって

のかよ!?

あんなアホそうな

女にぃぃ!?

あっ...

ッ...

あ...

ツヴァイ!!

.....

さすがは

私のお兄ちゃん

......

本城理火だわ...

よく聞けよ

ゆり

その医者..

「操れる仮面は

一度に1体」なんて

わざわざ言って

くるのは

どうにも聴くさい

そして

「アイン」という

名前も..

ドイツ語で

「1」を意味する

「アインス」からとった

番号的な名前の

ように感じる

つまり

俺が言いたいのは

「本当は操れる仮面は複数」

であり

他の仮面は「切り札」として

隠しているんじゃ

ないかってことだ

ああ

複数とは言っても

多数ではないはず

...

そうだとしたら

小細工なんて使う

必要はないからな

田辺氏に

仕事を依頼した

ことからも

多数を操れるとは

思えない...

おそらく2体3体が

限度だろう...

ちなみにドイツ語で

2は「ツヴァイ」

3は「ドライ」と言う

...全て推論だが

もし医者がこの言葉を

発したら深く注意

したほうがいい

思議者は

正確な数も

武器も不明だから

簡単な話では

ないけどな...

ゆりおまえなら

正確に対応

できるはずだ...

...がんばれよ

3人目以降は

いないか...

殺したくは

なかった...

でも...

私はすでに

覚悟ができている

このふざけた

世界をブチ壊す

ためなら

ああっ...

私はなんだって

する...!

私が...

私が負ける!?

嫌だ...

この世界で負けるのは

嫌だっ...!

スカッ

くっ...「切り札」の

ことは本城さんから

聞いていたのに...

ちょっとだけびっくり

しちゃったわ!

まぁいい..

切り札なしなら

もう私たちが

負けることはない!

第68話

しゃっげき

威嚇射撃の用意ですわっ

ジロ...

ひっ...

ひいいい

今一人...

すでに

一人...

このままでは

更に...

この戦いを

止めなくては!

嫌だ...

この「理想的世界」

で負けるのだけは

嫌だっ!

ここで負けを認めて

しまっては...

「元の世界」と

同じことになって

しまう!

ド田舎の病院で...

長く生きている

だけの老害に

屈辱的な扱いを

受けるだけの世界...

この優秀な

ぼくが何故!

ぼくにとっては

元の世界のほうが

理不尽で気分の悪い

世界だった!

だが

この世界は違う!

この世界では

優秀な人間が

優遇される!

まさにぼくに

ふさわしい世界

ッッ!

この世界ではぼくに

命令する奴なんて

いない...

ぼくに勝てる奴なんて

いない...

ひひっ

ひっひ!

そうだよ...

この世界でのぼくは

無敵の存在...

負けるはずなんてない!!

ましてや..

おまえらみたいな

頭の悪そうな

ガキになんてなぁ!

カチ...

学歴だって、年収だった。

ぼくのほうが上なんだ!!

おまえらなんかが

ぼくに勝てる理由なんて

ある訳がないぃぃ!!

......

この医者の

「眼」...

以前..

この世界で見たこと

あるわね

あの

おかしくなった

警官と同じ

眼だ...

こいつをここで

このまま見逃しても...

また仮面を操って

たくさんの人を殺す

可能性が高い...

じゃあ...

「やっちゃう」

しかないかぁ...

ああっ!

ダメですっ!

そう

ですわっ!

ダメっ!

ダメっ!

仮面さん!

貴方様の鉄砲で

「成嚇射撃」など

なさればこの状況も

収まるかもしれません!

な訳ないだろ...

ライフル程度では

戦闘開始の合図にしか

ならん...

もっと派手で強力な

武器でないとなぁ:

そもそも...

オレとしては

「仮面を操る人間」に

ここで死んでもらった

ほうがいい訳だしなー

そんな...

ひどいですわ...

うう...

どなたかあの状況を

止めてくれません

かしら..

......

わかって

ないな...

「九遠」

.....

仮面を操る奴が

いるってことは...

おまえも

「操られた仮面」に

襲われる危険性が

出てきたってことだ

おまえが

仮面に襲われない

から安心..

という状況では

無くなった

!?

おまえは武器も持って

ない上考えも甘い...

仮面に襲われたら

すぐ死ぬことになるだろうよ

更に言わせて

もらうが...

おまえには

この世界においての

「特別な何か」が

あるのは間違い

ない

しかしおまえ自身が

それに対して

目を背けている...

考えようとも

しない...

思い出そうとも

しない...

自分は関係ないと

決め込んでやがる...

そんな甘い考えでは

力があってもそれを

発揮させることは

できないだろう

理不尽で

酷な話だってのは

わかってるさ...

だがそんなモンは

この世界じゃあ

通用しねぇんだ

九遠...

おまえが生き残る

ためにも...

これ以上犠牲を

増やさないためにも...

「自分に何が

出来るのか」を

もっと深く考えてみるべき

じゃねぇのか?

シャボ...

この方は..

私を心配して

くれている...

私について

深く考えて

くれている...

いやがって

いらした

のに..

私のことを

名前で

呼んでくれて

まで...

ぎゅっ

わかりましたわ

仮面さん...

私はもう目を背け

ません...

私自身が

私について!!

深く...

深く考えてみます...

深く..

深く...

どんっ...

...

どどっ

うーん...

ちと言い過ぎ

ちまったかな...

謝ったほうが

いいか...?

いやでも何て

言えば...

ピッ

うん?

ピッ

ピッ

何してんだ?

威嚇射撃の

用意ですわっ!

「私の武器」による

威嚇射撃ならば...

きっとあの戦いを止める

ことができます!

おい...

何か思い出した

のかっ!?

ピピッ

はい..

ほんの一部ですが!

私の武器は...

仮面さんと同じく

「鉄砲」ですわ!

シャッ

シャッ

そして...

貴方様の鉄砲より

少々「派手で強力」

ですの!

おそらく威嚇としては

充分かとっ!

ちょ...

ちょっと待て!

話が

急すぎる!

武器!?

派手!?

強力!?

まったく意味が

わからんぞ!

おい!

聞いてんのか!?

おいっ!

九遠!

......

早く医者を

撃って

決着をつけないと

仮面の体力が

回復してしまう...

ドクン...

それなのに

...

それなのに

私は...

撃つことが

できないっ!

ここまで来ても

私は...

仮面を被っていない

人間を緊つことが

できないのか!!

私は最低だっ!

仮面被ってれば

平気で撃てる

くせにっ!

やるしかない!

やるしか

ないのに...!

...

ん?

ガンーン...

ガソーン...

ひときわ高い

「塔」

何...?

何か塔から

音がしてる...

キン

あっ...

今度は

光っ

た!?

......

は...?

はあああ!?

ひときわ高い塔で

「何か」が

光ったと

思った瞬間

「何か」が

一瞬で飛んできて

ビルをブッ壊した

今のは..

いったい何なの!?

って

いうか

この世界

って...

いったい

何なのよぉぉ

おおおぉぉおお!?

大学長と

えっ

私の最強必

第69話

塔はもう

静かだ...

2発めは来ない

...か!?

こっちにまで

大きな被害が

来なくて

良かったけど...

「塔から何かが

飛んできてビルを

ブチ折った」...

これは

誰がやったの?

何のためにやったの?

マジで意味が

わかんない...

「医者」でさえ

何もわかってない

みたいだし...

そうだ...

医者...

まずは..

この医者と決着を

つけないと...!

初対策の

いいじゃんっ!!

今のはっ...

まさか..

ぼくも知らない

「神に近づいた者」の

能力...!?

は...?

おまえが

やったのか!?

この医者:

何か凄い勘違い

してるみたいね

当然私がやった

訳じゃないし

そもそも私は

一神に近づいた者」

でもない

いやでも

ちょっと

待って...

この「勘違い」

は...

「利用」

できるかも

しれないっ!

上手く利用すれば

この二人を

殺すことなく

決着をつけられる

かもしれない!

この

世界で...

私を何度も

救ってきた

私の最強

必殺技...

「演技」を

上手く使えばっ!

その通り

よっ!

私は貴方以上に

「神に近づいた者」!

貴方ごときでは

私に勝つことなどできない!!

なっ

なっ...

ええっ...

うふっ♪

本城くん

...

今の出来事...

説明..

できるかい?

.....

塔の上部から

「巨大な弾丸」が

発射されたことは

何とか確認できました

ですがこの距離で

一瞬だけしか見えなかった...

とてつもない速度...

あの「初速」は

火薬による

大砲等では

出せません...

当然ミサイル

でも...

発射時の音も爆発に

よって弾丸を飛ばす

モノとは明らかに

違った...

その他の要素を

踏まえて考えて

みても...

ふーっ

オレの知識にある

「兵器」は

アレしかない

電磁力によって

銃や大砲の

数倍の速度・射程で

弾丸を撃ち出す

装置...

いわゆる...

「レールガン」!

ピッ

レ...

レールガン!?

しかし...

原理などは

置いておきますが..

あれほど巨大な弾丸を

撃ち出すレベルとなると

まだまだ実現は

不可能なはず...

レールガンって...

SFとかによく

出てくるけど...

現実にも存在

しますよ

近々

米軍が艦砲として

使用するという

話もあります

もしかしたら

今の兵器も

「仮面の仕組み」等と同じく

「現代」では説明できない

モノなのかもしれません

現代..

じゃあやっぱり

この世界って

...

「未来」...?

断定は

できません

今の所

断定できるのは

「あの兵器で

狙われたら

対抗手段がない」

ってことぐらいです

.....

妹は...

無事だろうか

おまえはいいけどねえ...

まあまりませんので

...

...

ゆりは今

重要な局面に

いるはず...

すぐに電話する

ことはできない...

くそっ

何もしてやれねぇのが

もどかしい...

ゆりっ...

苦しむようなことに

なっていなければ

良いが...

ふふ...貴方とは

ちょっと遊んであげてた

だけなのよ

うっ...

私が本気出したら

簡単に勝負ついちゃう

からねぇ...

うぅ...

はぁ

......

よくもまあ...

「嘘」をここまで

スラスラと

喋れるわね...

でも

この「ハッタリ」で

医者が負けを認めれば...

これ以上死者を増やさず

戦いを終わらせることが

できる...

本城さん...

貴女って

やっぱり凄い!

わかった

かしらぁ?

この「領域」で

貴方が私に

勝つなんて絶対

無理ってことが!

あっ...

じゃあ私も

本城さんに操られてる

ような演技を

しないとダメか

本城さんに

擦られるか...

なんだか変な

気分になるわね...

どうする?

まだやるの?

まだやると

言うのなら...

とりあえず

「アインちゃん」を

サクッとブチ殺すわね

.....

!?

そう...

さっきの

「ツヴァイちゃん」の

ようにねぇ...

うふふ...

ううぁい...

っ...

つうぁいぃ...

ぼくの...

私の

負けだっ...!

神に成ることも

あきらめる...

だからどうか

アインと私の

命だけは...!

ふん!

雑魚ね

やったっ!

上手くいったあっ!

それじゃあ

銃とカタナを

こっちに!

おまえの

成結射撃を

利用したって所が

上手く

いったのは...

仮面さん!

どうやら...

上手くいった

ようですわ!

やっぱあの

「セーラー服」

タダモンじゃ

ねぇな...

全て仮面さんの

おかげかと!

ふん...では九遠

「説明の続き」を

頼むわ

「武器はレールガン」

そして一全てを思い出した

訳ではない」ということ

まではわかった

やはりオレが

気になるのは

「仮面を操る能力」に

ついてだが...

その能力が私に

あるのか

どうか...

仮面さん

貴方で試して

みたいのですが

その...

よろしい

でしょうか?

あぁ...

変な真似はさせるなよ

どうやら

性格などは前と

変わってないようだな...

ってオレは何で

そのことで安心

してるんだ...

別にコイツの

性格なんぞ

どうでも

いいんだがな~!

ここまでは

上手く

いった...

あとは

「演技」が

バレないようにして

この医者から情報を

聞き出さないと...

第70話

ぷふふっ!

う...

うぐ...

え......?

なっ...

うぅ...

...

ハイ

た...

田辺さん!?

ハマ

がふ...

マジ!?

田辺さん

生きててくれたっ!

た...

確かに腹部損傷に

しては出血が少ない

なんて

運の良い...

あなた

医者でしょ!

すぐに

手当てして

あげてっ!

貴方が人を

殺した罪は

消えないけど..

......

実は...

このアンテナビルの内部は

「医療施設」に

なっている

せめて...

少しぐらいは

つぐなってもらうわ!

それなりのモノは

揃っている...

だからこそ私は

この場に落ちつこうと

した...

こうしよう!

その男だけでなく...

私は今後この場所で...

負傷者を診る

ことにする!

それを条件に

我々の命を保証

してもらいたいっ!

条件ねえ...

もう完全に

本城さんには

力で敵わないと

思ってるみたいね

それにしても

わざわざ他の

負傷者まで

治療するなんて

言うとはねぇ...

この

お医者さん...

バタン

...

「カ」に

溺れていただけで

悪い人ではないの

かもしれない

っ...

田辺さん

生きてて良かった...

ひどい演技とか

しちゃったけど...

これで正解だったのかなぁ?

...

まぁ良かった

んじゃない?

っていうか...

本城さん

貴女って本当に

凄いわね

つかれたぁ...

私も仮面を被った時

演技したけど...

あそこまではとても...

でも...なんというか

この世界には貴女のような

人間が必要だと思うの

ニセちゃん...

このアンテナビルで

色々なこと

起こっちゃったね

お医者さんに

情報を聞く前に

少し休もう

お兄ちゃんに

電話も

しないと...

そうね

そう

しましょう

この槍...

私が貰っちゃ

ダメかしら

...?

「塔の砲撃」は

結局何だったのか

わからないまま

だ...

考えても

答えは出ないか...

狙われないことを

祈るしかない

この世界は

まだまだ謎だらけ

「波長」?

波長が

合わない仮面は...

探ることができない

...だと?

はい...

ただいま

試してみましたら

「思い出した」の

ですわ...

波長ねぇ

つまりおまえとオレは

波長が合ってないって訳かい

...まぁ

そこまで都合良い

能力じゃねえってことか

仮面さんと

波長が合わないなんて

ショックですわ

仮面を操るのは

少々難易度が高い

ようでして...

波長と言うべきモノが

合う天使...仮面を

見つけ出す必要が

あるようなのです

なぁ九遠

「操る能力」は

ともかくとして:

仮面の「命令」を

封印したりは

できないもんか?

...

今のオレは

人間を目にしただけで

襲いかかっちまうからな...

もっと欲を言えば

完全な人間に戻りたい

もんだが...

できません...

その方法があるのか

どうかも私の

記憶にありませんわ:

結局...

私は役立たずの

ままですわね...

自分が情けない

ですわ...

......

まー落ちつけよ...

ある程度は思い出したんだし

あせらず行こうじゃないか

オレだって

仮面のせいで

思い出せない

ことばかりだしな

ああ...それなのに

さっきはおまえに

偉そうなこと言って

すまなかったな...

やっぱり

この方...

お優しいっ!

ふーむ...

仮面の命令が

どうにかなれば

「女子高生二人組」と

合流することも

考えていたんだが..

しばらくはこのまま

様子見という所か...

二人組の

セーラー服のほう...

「YuRi」は

オレが目的とする

「あの男」の妹だ

あのセーラー服を

張っていれば

オレの目的に

近づけるかも

しれん...

つーか...

「あの男」自身は

まだこの世界で

無事でいるの

かねぇ...

いやぁああぁ

あああぁああ

あぁッッ!!!

はぁ

いや..

いやあ...

はぁ

もうやめてぇ...

やめてくださいぃ...

お願い...

お願いい...

ぐふっ...

ぐふふっ!

ぐふ~

チッキ!

チッキ!

助けてぇ...

誰か...

誰かぁ...

あっ...

ジィン

橋...

橋が

ある...

橋まで

辿り着ければ

助かるかも

しれないぃ...

橋まで...

...!

なんで..

なんでなのよぉ...

なんで

仮面なの

よぉ...

はぁ

いやだぁ...

死にたくない

死にたくない

よぉ...

フフフラフラスラ

!!

!!

!!?

え?

えっ?

!?

!?

...

悲鳴を聞いて

駆けつけて

みれば...

ふーっ...

こいつは

「まさかの展開」

だな...

ぼくの...

負けた

どうか今だけ!?

都合わ!

本切さん...

おそろしい子!

大学長と

ぐひひひびひっっ!!

んきっ

キャキッ

あの仮面は

私を助けて

くれてるの?

「仮面」は

殺人鬼のはず

じゃ...

よろしければ

どうぞ

あ...

どうもぉ...

.....

え?

あなたは

......

普通の人間?

人間

ですよ

普通かは

ともかく

貴女に危害を

加えるつもりはない

.....

人間...え!!

人間に...

会えたぁ...っ

私...この世界に来て

仮面と仮面に殺されてる

人しか...っ

会ってなくてぇ...っ

この世界に来て

間もないって感じだな

だとするなら

未だに「流入」は

止まってないってことか...

その辺のことは

この女性が

落ちついてからだな

それよりも

今は「こっち」だ...

この

「空手技術」を

使う坊さん...

「僧侶仮面」

んッッ

おそらく

は..

!!

ぐっ...

ぐぶっ...

金的...

うわー...

...!!!

...

そうだな...

...

スッ

.....

んっ

あっあう...

......

お見事です

...

あぅぅぅ

いくつか

貴方に質問したい

まず貴方は

「神に近づいた者」に

操られている仮面か?

やはりそうでした

か...

では次の質問

うん

貴方を操る者は

「アオハラ・カズマ」

という名の外科医か?

つまり

「神に近づいた者」は

複数いるってこった

まぁ

そうですわな

では

次の..

ピーナ

ドク

スッ

けっ

携帯電話あ!?

この世界で!?

.....

ピロピロ

サッ

.....

......あっ

えーっと...

若いな...

はいどうも

こんにちは

えー...

貴方がこの場に

いる仮面を

操っている...

「神に近づいた者」

こんにちはッス!

ということで

良いのですかね?

そうッス!

自分の名前は

「吉田陸矢」

えーっと

高校1年生ッス!

オレは本城...

高校は3年生です

おおっ!

それなら

先輩ッスね!

それは...

じゃあ

呼び捨て

タメ口で

いいッスよ!

最初に聞いて

おきたいことが

あるんだがよいか?

おう...じゃあ

そうさせて

もらうわ

ところで...

えっ...?

なんスか?

吉田だっけ?

おまえは今

何処でオレたちの...

ことを見てるんだ?

えと...

何で見てるって

わかったッスか?

電話かけてくる

タイミングにしろ

オレが電話とったかも

わからんのに

挨拶したことにしろ

隠してるなら

バレバレだった

な...

姿を現したら

どうだ?

なるほど...

だから電話

とったあと

黙ってたん

スねぇ...

隠してた訳じゃ

ないッスけど...

自分は今

「遠くから双眼鏡で

そっちを見ている」

んで姿を現すって

のは無理ッス

自分がいる場所は

そっちから見ると

南...

いや南東?かな?

自分は

その方角にある...

「池袋のビル」に

いるッス!

なにぃ?

池袋ぉ?

池袋ッ!?

...ッ!?

わかった..

確かにアレは

「池袋」......

日本人に

「池袋のビル

と言えば?」

って聞いたら

ほとんどの

答えは..

「あのビル」に

なるだろうな

そういう意味ですからありがとうございました

...

...

...はぁ、

...

そうッス!

それッス!

あっ...

て言うか...

「本城先輩」

アンタ...

かなりの

イケメンッスねぇ!

...ふーむ

薄々思ってはいたが

この世界のビルは

実在世界のビルを

モデルにしている

のか...?

えっ?あー...

そういう

「普報」は

自分の中には

ないッスねぇ...

それより

木城先輩

もしかして先輩も

「神に近づいた者」

なんスか?

なーんか

そんな雰囲気だから

こうして電話して

みたんスけどー

ああオレは

違うぜ

その存在の

情報を

知っているって

だけだ

情報と言っても

ほんの少しだけ

だしな...

いや...

吉田

その前に

おまえがこの

「僧侶仮面」を

この場所に

置いているのは

「人助けのため」と

見ていいのかな?

ふぇ?

あーいや...

ままぁ

そうッス..

えらいっ!

仮にオレが

おまえと同じ能力を

持っていても

そんな風に使えるか

どうか...

おまえ...

マジで

素晴らしいよ!

ふぁ!?

あっ...

ども...

うわっ...

自分が年上にこんな

褒められるなんて

オレはおまえの

言葉を信用する

こととしよう

だから...

おまえの情報を

オレにも教えてくれ

えっ...

そそれ狙いで

自分を褒めたって

ことッスか~?

いや...でも何か

悪い感じはしないッスね::

この人...

いい性格して

んな...

っていうかっ...

自分が年上と喋って...

ここまで嫌な感じがしないって

初めてかもしれない...

よしっ!自分は

本城先輩を

信じるッス!

自分もこの領域や

神について全てを

知っているって

訳ではないッスが...

知っていること...

そして

「思い出したこと」は

隠さずしゃべるッス!

たのむ

あれ?

もしか

して...

私...

もう存在を

忘れられてる?

まずは..

自分がこの世界に

来てしまった時の

ことから話します

自分がこの世界に

連れ込まれたのは

「昨日の午後5時半」

ごろ...

気づいたら夕日の

屋上にいました

第72話生まで

のままで

...と

思っていたんス

が...

本当はそうでは

なかったんス...

でもさ

!?

本当は..

自分はこの世界に

「午後5時ごろ」

には来ていたッス

「自分がこの

世界に来た時の本当の記憶」は、

消去されていたって

ことッス...

「脳を操作」

されて...

......

自分があの時...

「アレ」を

見てしまったせいで!

アレ..

とは?

真実の記憶...

自分が来た場所は

この世界に

よくあるタイプの

高層マンションの

一室でした

!?

特に何もない

ただの部屋...

もちろん

いきなりそんな場所に

飛ばされた自分は

混乱したッスけどね

いや...

その部屋には

ひとつだけ奇妙な

モノがありました

それは

「白い

ダンボール箱」

でした

怪しかった

ッスね...

あからさまに

少し蓋が

開いてたし...

自分...気に

なっちまって

中を見て

みました

...!?

その中に

あったのは

クチナシの仮面..?

そうッス...

口の部分がない

仮面...

何もわからない

自分は裏の「コード」を

見ちまって...

それを被りました

一瞬で...

自分の頭の中に

多くの情報が入って

きたのがわかりました

そして...

情報の

「インストール」

が完了して...

最後に...

自分の脳内で

ある「命令」

が発動され...

自分はそれに従いました

破壊命令

...?

使い回しは

許されない

ってことか?

それは

わからない

ッスけど...

その後..

夕日の屋上に

昇った所で自分の

巡談が戻りました。

...

!!?

その時点で

「見た記憶」も

「入ってきた情報」も

全て完全に

忘れてしまって

いました

それからは

この世界を

さまよい

歩き...

まあ色々

あって...

今朝くらいに

この記憶を

思い出しました

...

...

...

...

...

...

これが自分が

この世界に

来た時の話...

いや...自分が

「神に近づいた者」に

なった時の話ッス

...その「色々」は

後で聞くと

して...

つまりその仮面を

被った者が

「神に近づいた者」に

なるという訳か...

妹が

聞いたという

「大当たりの仮面」

とはその仮面の話

だったのだろうか

「笑い」「怒り」

「無表情」に続く

「第4の仮面」

「クチナシの仮面」...

神に近づくためには

その仮面を探しだす

必要があると:

しかし

この広い世界の

「一室」にランダムに

あるってなら

運以外で見つけるのは

難しいだろうな

いや...

「流入」の時点で

何か操作されている

可能性も...

待て...

それよりも恐ろしい

事実は...

その

仮面を見た者は

記憶を消去:

おそらくは

改竄もされて

しまうということ...

だとするなら

俺もこの女性も

すでに仮面を

見ているが

忘れているだけ

かもしれねえってことだ

今の自分は

「自分」のまま

なのか...?

まったく恐ろしい

新事実発賞だな

これは..

本城先輩...

話を続けても

いいッスか...?

ああ...

気にせず

続けてくれ

吉田

では

クチナシ

の仮面から

入ってきた

皆報に

ついて...

フルルル

ル...

カチャッ!

お兄ちゃんっ♪

ゆり...

無事で

何よりだ

「アンテナビル」

の件は

終わったのか?

うん...

話し合いとは

いかなかったけど

なんとかね...

医者...

「神に近づいた者」

も殺さずに

済んだよ

今はその医者と

距離を置いて

少し落ちついてる

ところ

これから

「神に近づいた者」に

ついて詳しい話を

医者に聞いてみるよ

今回も

がんばったな

ゆり

おまえは

本当に凄い

奴だよ

今日の日は、

...

...

ところで...

俺はたった今...

おまえより先に

「神に近づいた者」に

ついて詳しい情報を

知ることに成功した

!!

お兄ちゃんの

ほうでも何か

動きがあったの!?

その中の一人...

「吉田」という男から

情報を聞いた

まぁな...

まず言いたいのは

「神に近づいた者」は

複数いると

いうこと

マジで?

通話中

恐ろしい話ではあるが

おそらくは

「この世界を終わらせる方法」

にも繋がってくる話だ

マジだ

ある程度

信用できる

情報だと

俺は思っている

だから

その情報を

今からおまえにも

伝える

ゆり...

準備は

いいか?

うん...

おしえて!

お兄ちゃん!

その詳しい

情報をっ!

お兄さんのほうで

何か新しいことが

わかった

みたいね...

...?

!?

この兄妹は..

本気で

この世界を

どうにかしようと

思っている...

この恐ろしい世界に

立ち向かって...

何があっても

あきらめずに...

そして本当に

どんどん

世界の謎を明かして

いってるんだから

凄いわよね

ま...私としては

この世界なんて

どうでも良かったり

するんだけどね

私は..

私の幸せのために

覚悟を持って

戦い続けるだけ...

私の幸せ..

それは

「本城さんを守ること」

絶対に...

たとえこの先

何があろう

とも..

本城さんが

この世界に立ち向かう

のなら..

私も一緒に

戦っていく

これからも..

ずっと...

ふふっ

...?

えっ!?

こっ...

これは...!?

私の頭の中で...

「何か」が...!?

にせ...

「二瀬真由子」

レッ!!

おまえは...

自分自身が

いつまでも

このままで

いられるとでも

思っているのか?

なに!?

何なの

これは!?

頭の中で

声が...

ピッッ!!

ドクン!!

まさか

...

これは

「仮面」

の...!?

ちょ...

ちょっと待ってよ!?

何なのよいきなりっ!

そんなっ!

ピクン!

ピクン

確かに私は仮面を

被ったけどっ!

あ...アレは

不良品で...

いやちょっと

待って...

!?

あっ...

あああぁ...

貴女...

はっ...

あああ

あ...

仮面を被った...

私じゃない

「私」...

6巻につづく

ああ...

私はもう...

すでに...

天治長犯

原作

三浦追儺

作画

大羽隆廣

福岡住菜子

齋藤優作

櫻井覚史

内田朋宏

西島聡

小堀龍

単行本編

野澤忍

稲富健

次取締されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を多慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

天空侵犯〈5〉

2015年8月1日発行(01

三浦道僕

大羽隆廣

©TsuinaMiura/TakahioOba2015

清水保雅

発行所

株式会社「講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2.12.2