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テンクウシンパン

原作、三浦出儺

はっ

週間、大羽降店

それでも、

それでも、

そういえば、

nqfニ注追燁港画人ね降語

enflimillent大切隆店

それでも、

それでも、

それでも、

......

それでも、

それでも、

それでも、

それでも、

それでも、

そういえば、

...

そういえば、

そういえば、

それでも、

第16話「メジャーな呼称

第6話「君とはもうと話をしていたかった

第16話「私が神をあきらめた理由

第5話「器量

第15話、神様になんかなりたくない

第54話「リーダー

第15話「貴殿と敵対する者より

第5話「把握

第15話「私がアンタを殺しちゃう」

第15話「私が何をしようとも

第15話「テレグノシス

第5話「すばらしい兄妹愛愛

なんでそんなことをしていました

...

15.100

153

...

...

それでも、

«~~~!

...

069

いらー

...

いつも

...

...

妹の存在が

相川に

バレた...

いや待て...

話の流れが

おかしい...

ゆりが相川にとって

手強い相手とは

どういうことだ...?

ピクン!

ドクン!

ピリン

ゆりは

普通の人間の

女子高生...

...君の妹さんは現在

僕の最大の

障害となっている

僕を倒して

「完全なる神」に

なろうとしている

敵対している

にしても..

そこまで恐れる

ということは...

こちらも手段は

選ばないよ

きょうだい、あい

第151話すばらしい兄妹愛

お兄ちゃん...

まさか:・

妹が...

「神に近づいた者」

に.....?

おや...

知らなかったのか

マズい...

情報が上手く

入ってこない...

その通り..

君の妹さんは「神に

近づいた者」と化し

我々と戦争状態に

入っている

え......?

じゃあ今は「アイツ」と

ゆりは一緒に...?

知らなかったと

いうことは...

君が妹の存在を

隠していた理由は...

戦略などではなく

ただ単純に

「妹を巻き込みたく

なかったから」

ということか

すばらしい

兄妹愛だね

それはそれとして

先程の質問に

戻りたい

君の妹は

君の命や身体の安全と

引き換えに

戦いを放棄する

人間なのかどうか...

妹が...

オレの知っている

妹ならば...

戦いよりも

オレの無事を

優先するだろう...

アンタの

望み通りにね...

ただし

「兄」とはいえ..

妹の全てを知っている

なんてことはない

特にオレの妹には

オレにもわからない

「強さ」みたいな

ものがある

妹がその強さを

発揮したなら..

オレの命など無視して

アンタをブッ殺しに

来るかもしれないな

.....ほう

トクン...

そうなったら

君にも妹さんにも

死んでもらうしか

ないな

これ以上の戦いは

避けたいのだが...

なぁ...

相川さん...

...

「お願い」が

あるんだが

聞いてもらえるか?

君が僕に

お願いね...

言ってごらん?

オレを殺すのも

バラすのも

構わない

だが:妹の命だけは

とらないで

おいてほしい

今後:どんな

状況になっても

命だけは...

意味も理屈も

通っていないのは

わかっているが..

それでも..

それでも

妹の命だけは..

......

返答は

保留する

通信も

ここまでに

しよう

貴重な意見を

ありがとう

ではまた

後ほど

......

くるっ

カチッ

ちっ...

...

めっ!

くそっ...

オレは

利用価値のある

人質...自殺は

許されないか:

それはなんですが、

いいやいや、

えええぇぇ

この

「自殺が推奨される

ような世界」で...

皮肉な話だな...

相川...ゆりたちを

「手強い相手」

「戦いは避けたい」

と言っていたな...

みんな...

勇敢に戦ってる

みたいだ...

それなのに...

オレはただの

「足枷」...

ユウちゃん...

オレは

どうすれば

いい?

この状況で

オレに打てる手は

なにかあるか...?

僕は君を

気に入っている

うーん...

わ...

なんかスゴい

部屋...

えらい人たちの

会議室って

カンジ?

私たちはとりあえず

落ちつける場所を

探して移動した..

「預言者」のことは

ひとまず置いておいて...

この部屋なら...

窓もない...

狙撃の心配も

ない

話は

できそうだな

では

「羽織仮面」

預言者について

もう少し詳しく

話してもらおうか

......

そうだな...まずは

預言者そのものに

ついて聞きたい

「情報を傍受する能力」

と言われても

具体的には

わからないから、な...

預言者そのものに

ついてなら

私よりもそちらの

「神に近づいた者」に

聞くべきかと

む...?

えっ?

...はい

では私から

お話ししますわ

預言者と聞いて

「思い出した」ことに

ついて...

...

九遠ちゃんと

私は同じ

「神に近づいた者」

...

第152話テレグノシス

「神に近づいた者」の

脳内には多くの情報が

圧縮してインストール

されてる...らしい

ただし

その情報を引き出す:

「思い出す」には

センスが必要

...みたいな説明を

あの時「サポート」が

してたっけ...

九遠ちゃんは

預言者と聞いて

それに関することを

思い出したのに...

私は..

何ひとつとして

思い出すことが

できなかった..

...やっぱり私

才能無いのか

なぁ~...

......

「羽織仮面」が

九遠に話を促したのは

そのほうが

預言者の信憑性が

上がるという理由だろう

預言者は九遠が

「思い出す」ことも計算して

この仮面に命令していた

っていうことなのか...?

ねえ

スナイパーさん

うん?

今の内にオレと

アインさんで

このビルを探索しに

行ってきます

アインさんが居れば

危険は無いし...

なにか使えるモノも

あるかも...

...ああ

気をつけてな

じゃあ私は

見張りについて

おくわ...コイツと

コイツへの

尋問もついでに

やっておく

ハタン...

げり...

ホントに

会議みたくなって

きちゃった

私こーゆーの

苦手なんだけど...

......

では...

私が思い出した

「預言者」についての

話をさせて

いただきます

まずは

預言者の能力...

「情報を傍受する

能力」について...

この能力は

電話の盗聴や

情報電波を受信する

といった程度の

能力ではありません

「ある程度の範囲内で

起きた出来事の全てを

脳で直接的に

感知できてしまう」

という能力なのです

つまりは

自分の見えない場所で

起きた出来事でも

見たり聞いたり

できるという力です

俗に「千里眼」や

「テレグノシス」と

言われる能力に

近いと言って

よいでしょう

他者の思考を読めるまででは

ないはずですが...私たちが

今まで起こしてきた行動は

全て見聞きされていたと

考えて間違いありません

もう完全に

超能力とか

オカルトって

話だよね?

いや...

ちょっと

待って..

千里眼って...

いくら

この世界だからって..

そんなもの実在するの?

ユリさん...私たちも

すでに超能力や

オカルトといった

能力を使いこなして

いるはず...

戦いはすでに

そういった次元に

入った...

ということでは

ないでしょうか

いろんな

能力を使った

戦い..

ってこと?

ヤバ...

私ついて

いけないかも...

九遠が

そう言うなら

事実なんだろう

そしてそんなすげぇ

能力を持っているなら...

おそらく預言者は

オレたちが

知りたがっている情報も

すでに知っているはず...

例えば「相川守」の

姿カタチや

現在の詳細な居場所:

これさえ

わかってしまえば

「狙撃」が可能になる

もっとも相川を殺せば

全てが終わるというワケでは

ないようだが...

「操り手」が死んでも仮面への

命令は残るという事実が

判明したからな...

間違いなく

相川守の情報も

詳しく掴んで

いるでしょう...

それだけではなく...

この領域の仕組みや

「完全なる神」になる

具体的な方法

なども...

預言者から

それらの情報を入手

することができれば

私たちの目的...

「この領域を平和的に

終了させる」という結果に

大きく近づけると言って

間違いないかと

とは言え...それは

預言者が本当に

私たちに協力して

くれるならば...

という話ですが

......

それだよな:結局は

預言者とやらを

信じるか信じないか

という話

最初は相川側の

罠かとも思ったが

それは無いようだ

かと言って味方といえる

保証もない...預言者が

オレたちに協力する

メリットも不明だし...

本城遊理...

おまえは

どう思う?

へっ...

...

その...話を聞く限り

預言者を無視する

ってのはできない

かなって思う

罠であることを

覚悟してでも:少しでも

可能性があるなら話を

聞きに行くべきだと思う。

だから.....

まず...私が一人で

預言者に話を聞きに

行く:ってのは

どうかな?

リフッ...

そうすれば...たとえ

相手が敵だとしても

最悪私ひとりが

死ぬだけで済むしね!

ダメです

本城遊理...

貴女には用は

ありません

用があるのは

すでに神域に

到達している

「より神に近い者」

新崎九遠です

......

...と、預言者は、

言っていました

「用」ね...

当然こちら側にも

求める物はあるか...

ところで...

話は変わるが...

「羽織仮面」

おまえって..

本当に「預言者に

操られている仮面」

なのかな?

えっ?

なんとなく...

ではあるが

おまえの言動や行動...

全て命令された

モノかっていうと

違和感があるん

だよなぁ...

...違和感ならば

私も

感じておりました

波長は

操られている仮面の

モノのようで

少し違う..

おそらくは偽装

ビビ!

かと言って

他の仮面や普通の

人間の波長とは

明らかに違う

...もう

その偽りの仮面を外しては

いかがでしょうか?

ぐ!!

となれば...

貴方さまの

正体は...

「預言者」さん

ドクッ

ちょ...?

えっ?

どういうこと?

ビッ!!

えっ...

この無表情仮面

が.....

ドクン!

ピクン

預言者本人って、

ごと!?

...

第153話「私が何をして

お見事です

新崎九遠さん

遠距離からの

「傍受」だけでは

限界があります

だからこそ

こうして接近する

必要がありました

カチャ...

近づいた結果

ハッキリと

確信しました

やはり...

この領域で「最も

神に近い存在は

カチャ...

九遠さん

貴女であると

......

本城遊理さん

あんまり

ヒトの顔を

ジロジロ見るものじゃ

ありませんよ?

あっ...

ごめんなさい

...そういうわけで

私が「預言者」です。

名前は

「速水」と申します。

どうぞ

よろしく

ああ

よろしく

正体が

わかった所で

さっそく質問攻めと

いくか

やはり

気になるのは

おまえの「目的」

「神に近づいた者」が

他に協力しようとする

理由とは...?

単純な話...私は

「完全なる神」を断念

したということです

神を目指すよりも

神に協力したほうが

自分の利になる

という考えに

至りました

本当はもう少し

観察してから決める

つもりでしたがね...

...私も

「完全なる神」を

目指すという野心は

ありました

しかし私は

「傍受する能力」以外の

特別な能力を

発現することが

できなかったのです

それはつまり

「戦う力」が無い

ということ?

隠れてチャンスを

狙う真似ぐらいしか

できませんでした

傍受以外で

私が持つ能力は

「天使に襲われない能力」と

波長を偽装する能力」

ぐらいです

しかし

フリーの天使には

襲われなくても

敵の天使や人間に

襲われる可能性が

あります

だから行動する時は

この「非戦闘員」の仮面で

偽装していた

という訳です

人間に...?

......

でも...

貴方って本当に

「完全なる神」を

あきらめたの?

いや...まあ

この世界なら

フツーにあるか...

嘘の情報で

私たちを混乱させて

その隙に...とか

考えてるんじゃ

ないの?

そうハッキリ

言われると困りますが..

そういった考えを

持っていたのは事実です

偽の情報で、自分を

有利にするというのは

言うほど簡単では

ありませんが

しかし...こうして

九遠さんに近づいてみて

その考えは

消え去りました

そのチャンスが

巡ってくれば...

とは思っていました

「預言者」とは

本来「神の言葉を

預かる者」という

意味.....

私が何をしようとも

この方以上に

神に近づけることは

ないと確信したのです

私が一神を目指す」のではなく

「神に協力する」という事実は

すでに決まっていた

運命だったのかもしれません

九遠ちゃん...

多くの情報を知ってる

存在からここまで

言われるなんて...

...やっぱり

私とは

才能が違うって

ことかなー

確かに...

初めて会った時よりも

凄い感じにはなってると

思ってたけど...

まあ九遠ちゃんが

神になってくれれば

この世界も平和的に

終わるだろうし...

私としても

それでいいんだけど

......

ふむ...

運命どうこうと

言うのは知らんが...

おまえの目的を

簡単に言うなら

「情報の見返りに

自分の安全を保障しろ」

って話だな

問題はおまえの

情報が本当に

それに見合うのか

どうか

人質を

助けるにしろ

相川を倒すにしろ

......な

無いよりは

マシだと

思いますがね

それに...

私の情報は

戦いに関する

ことだけではなく

そのあとの...

おっと

ストップ

すまんが

話を一旦

中断させて

ほしい

いや...

実はさっきから

トイレ我慢

してたんだよな~

はぁ...

行ってきて

いい?

......!

えっ

どうぞ

あっ...

そ...

それならば

私も「ついで」に

お話は

そのあとと

いうことで

えっ

......

バタン...

本城遊理さん

えっ

もしかして

心を読んだ

とか?

違います...

顔を見れば

わかりますよ

貴女...いま

「すっごい気まずい」と

思ってますね?

私も貴女のような

賑やかなタイプは

苦手なんですがねぇ...

助かりましたわ

仮面さん

ここでの会話も

傍受されているの

かもしれんが...

九遠...

あの男について

どう思った?

ヤツ...

あの方の

プレッシャーに

押しつぶされそう

でしたので:

偽装に気をつけながら

あの方の波長を

観測していましたが、

少なくとも「全てが嘘」

ということは

ないと思います

まあ

そうか...

あの男...九遠に

「心酔」している

ように見えたな

いったい。

あの方が「運命」と

おっしゃって

いましたが..

実は私もそれを

感じるのです

「完全なる神を

目指すには

預言者の協力が

必要である」...と

私はすでに

自らの立場も運命も

受け入れては

います...

しかしこうも急に...

こうもハッキリと

「私に期待する存在」が

現れると...さすがに

戸惑いますわね...

もうおまえに

逃げろなんて

言うつもりは

ないが

「休む」ぐらいなら

別にいいんじゃ

ないか?

さっきアイツが

言いかけたことで

わかったが

「完全なる神」とやらに

なるまでには

まだ色々あるみたい

だな

神になる前から

神様ぶってても

疲れるだけだろう

アイツが現れた

からってわざわざ

合わせる必要も

ないと思うがな

おっしゃる

通り...

ですわね

おかげで..

少し気が楽に

なりましたわ

それに...今は

相川との勝負に

集中するべき...

カッ...

次は

理火についての

話を詳しく

聞かないとな...

は...?

お兄ちゃんが

無事って話は...

1時間前の

情報?

傍受を試したのが

1時間前という意味です

あらゆる情報を

即座に取得できる...

という訳では

ないのですよ

ですが

確かに...

なんか...

騙された気分...

この1時間で

人質の状況は

大きく変化している

かもしれません

それも

悪い方向に

本城遊理さん...

貴女のせい

でね...

第154話

わたし

私がアン

登殺しちゃ

いいかげんに

なんか

思い出しなさいよ

その相川ってのが

どんな格好してるか

ぐらいは...

えっと~

確か..

警察みたいな

格好した

お姉さんで...

それはもう

ムチムチ

していて..

そいつは違う

ふざけてるなら

マジで殺すわよ

本当に思い出せ

ないんですっ!

ニセさん...

上着を何着か

見つけたので

良かったら

どうぞ

う~ん

うーん

そう...

じゃあ貰うわ

......

預言者さん...

つまり...

私と

お兄ちゃんの関係が

相川にバレたって

こと...?

さよう

ガードも厳しくなり..

「無事に助ける」

という作戦が

更に難しくなった

それによって

本城理火さんの

人質としての価値が

更に高まった

バレたのは

本城遊理さん...

貴女のせいですよ

本城理火さんは

必死に妹の存在を

隠していた

というのに...

そう...

これは全て貴女が

「学徒仮面」を

生かしておいたから

何故...あの時

学徒仮面を

殺さなかった

のです?

それは...

情報を...

っていうか..

抵抗できない相手を

殺すってのも..

ちょっと..

しかし

その「甘さ」が

いただけない

本城遊理さん...

私は貴女の

戦闘能力は

評価しています。

殺すべき相手を

殺せない甘さ...

それこそが、貴女の

弱点だと言えるでしょう

そうかも...

そうかも

しれませんけど...

その...

「殺すことが正しい」

みたいな言い方は...

どうなのかな...って

今更何を言って

いるんですか?

あれほどの

「命」を

奪っておいて

「殺すことが正しい」

この領域では

紛れも無く

それが正解

貴女はそれを

わかっているはず...

しかし「甘い考え」で

それを認めようと

しない

貴女も

見てきたで

しょう?

部下を甘く見て

突き落とされた

警官

ドクン...

あああぁぁぁああ

あああぁぁぁああ

天使化した友人を

助けようと

共に墜落死する

ことになった少年

甘い考えで

自らの命を

失ってきた

人々を...

甘い考えは

戦闘力に関係なく

命取りになる

ということ

いや

自分の命のみならず

協力者の命も危険に

晒すということ...

これからの戦闘に

向けても..

貴女はこの事実を

認めるべきなのですよ

コイツ本当に

なんでも知ってる..

言ってることも

間違ってない...

でも...でも

「殺すことが

正しい」なんて

認めたくないっ...

っていうか

コイツ...

説教臭くて

ムカつく!

でも

言ってることは

正しいの

かもっ......

でも..

でも...

でもっ...!

殺すことは

正しい...?

コイツは...

コイツ...?

あっ...

じゃあ!!

ロイツを殺しちゃってもいいんだよね??

......

...すいません

今は...

貴方の言うことに

答えられないです

もうちょっと

時間をください

すいません...

いえ...

私も少し

言い過ぎましたね

あくまでも

今後の戦いを

考えたうえでの

話ですので...

やはり...

「預言者」といえども

近づかなければ

わからないことも

ありますね

「本城遊理」

運と戦闘力だけの

存在かと見ていましたが...

それだけではない

何かがあるようです

さすがはあの

本城理火の妹...

敵にはしないほうが

よいでしょう

今の所は...

ですがね

ッ!!

本城さんが

なんで大天使を

殺さなかったのか:

言葉で

説明するのは

難しいわね

ひとつ言えることは

本城さんはそういう

ヒトだってこと

私はあの時

死んでいたから

本城さんが

そういうヒトじゃ

なかったら..

でも

ツヴァイは

ころした

...状況による

としか

言えないわね

アンタが少しでも

本城さんに

手を出そうとしたら

アインさん...

それと...

本城さんに恨みを

晴らそうとかは

考えないほうがいい

私がアンタを

殺しちゃうかも

しれないから

ま...まあ

二人とも

落ちついて:

こわい..

ああ...

仮面がいるわね

確かに...

だいぶ

遠いけれど

ぶき...

まさか相川の...?

いやだったら

こんなに堂々とは

歩かないか..

えっ?

あの武器は...

カタナ?

アインさん!?

ちょっと!

バカね...

すぐ熱くなって

武器も無しに...

あんなヤツは

放っておこう..

私には関係ないし

...本城さんに会う前の

私だったらそう

考えてたでしょうね

私が追うわ

アンタは

スナイパーに

連絡を

わ...

わかりました!

ニセさん!

お気をつけて!

...

だい

第155話「把握

はぁく

ぎしっ!!

Wi-

久しっ!!

あの時...

アオハラに

はあ

はあ

はぁ

こう言われた

ドキッ

意識ある相手に

「脳内干渉」

死ぬ寸前の集中力で

可能になったようだ

アイン..

私はもうすぐ

死ぬ

死ぬ前に

この状態で君に

最後の「命令」を

残しておきたい

私が死んだ後...君は

本城遊理に従って

行動するんだ

彼女なら

君を粗末に扱う

ような真似は

しないだろう

そして...君たちの力で

この理不尽な世界を

終わらせてほしい:

でも..

アイツは...

ツヴァイ...

ころした...

いや...

ツヴァイを殺したのは

この私だよ

この世界に飲まれ:

殺し合いを受け入れた

この私の責任だ

本城遊理は

この世界に飲まれては

いない...

かつての僕のようには

ならないはずだ

しかし

この世界が存在する限り

理不尽な殺し合いは

終わらない...だからこそ

君には彼女と一緒に

戦ってもらいたいのだ

...ただし

この命令には

強制力を持たせない

実際の行動は

君の意思にまかせる

え...?

この世界の平和を

考えれば...

全員が命を懸けて

戦うべきなのは

間違いない

ただ本音を言えば

「君に死んで

ほしくない」という

思いのほうが強い

...ぼくは結局

死ぬ間際まで

覚悟が決まらない

小物だったね

それでもアイン:

君だけは...

なんとしても

生き延びてほしい:

もう時間だ

ポロッ

あまり...

よい人生だったとは

言えないかも

しれないが...

あっ...

どんな...んむもっ!!

君とツヴァイに

出会えたことは

本当に幸せだった

ありがとう

あの時

アオハラに

そう言われたのに

わたしは...

...

わたしは..

あつく

なって...

つよい...

ぶきも

なしに...

ひとりで...

わたし...

なに

やってるん

だろ...

はあ

はあ

はあ

見失った:・

はあ

私の体力も

大天使との戦いから

まだ戻ってない...

はあ

この辺...橋とか

ビルとかややこし

すぎるでしょ...

ピッ

はぁ

はぁ

これ..

ちょっと

マズいわね...

ヒピピピ

オレだ

こっちでは

おまえの場所も

アインの場所も

把握している

スナイパー?

今からアインまでの

最短経路を教える...

疲れているところ

すまんが急いでくれ

把握?

どういうこと...?

そっちから

この辺は見えない

はず..

質問は後だ

戦いはもう

始まっちまった

急いでくれ

あっ...

あうっ!

はあ

......

理想的な天使を

支配下に置けた

はあ

アイン...この天使なら

君の弱点である

「リーチの短さ」を

カバーしてくれるだろう

「ツヴァイ」と

名づけた...

仲良くやってくれ

わたし

なにやって

るんだろう

はあ

アオハラも

ツヴァイも

いない..

かてるワケ

ないのに...

はあ

アオハラ

ごめんなさい

ピクン!

はぁ

ピクン!

はあ

わたし...

もう

死んじゃう...

...

ご...!!

お...

じゃ

.......

あう...

ピッ

スナイパー?

私よ

ええ..

なんとか

間に合ったわ

く......

なんで

私たちの状況が

わかったのかしら?

羽織仮面が

預言者

だった...?

ハイッ...

ドッ...

なるほど...

ええ...

話はわかったわ

じゃ...

第156話

うん...

こっちは大丈夫...

迎えは要らないわ

何かあったら

電話させてもらう...

ええ...

ピッ

......

...

あら...

凄い刀ね

大事に

しなさいよ

この仮面の

ためにも

.....

うん...

あう~

これが

預言者の力...

やっぱり私...

ついていけない

かも...

これが

能力を使った

戦い...

スナイパーさん...

サービス

しましたよ?

お約束通り

「情報提供と引き換えに

私の安全を保障する」

という取引...

承諾していただけますね?

オレに聞くなよ

聞くならオレたちの

「リーダー」に

聞きな

.....

リーダー...?

...えっ?

わ...私が

リーダー!?

いつ

そんなことに...

って私なんかが..

あら?

私は最初から

ユリさんがリーダーだと

思っておりましたが...?

あっ

オレもです!

ある?

では

リーダー殿

オレもそう

思ってたなぁ〜

先程の件..

承諾して

いただけますか?

......

承諾するわ

やっぱり

これからの戦いに

貴方の能力は

必要だと思うから

ただ戦いに

入る前に..

リーダーとして

ひとつ提案したい

まずは

「休憩」を

優先するべき

だと思う

大きな戦いに

貴方の出現...

みんな見た目以上に

疲れている

アインちゃんの

暴走も

疲れていたせいも

あるはず...

次の戦いは

絶対に負けられない

休みを入れて万全を

期すべきだと思う

なかなか

冷静な判断

してるじゃない

ですか

バチン

やはりそこまで

浅い人間ではない

まだ敵には

回さないほうが

いい...

どちらにしろ

こちらとしても

改めて「傍受」する

時間をいただきますので

休憩はよい案かと

そして...

私の案を承諾して

いただき

感謝いたします

それでは

どうかよろしく

お願いいたします

リーダーって

言われて...

お兄ちゃんのことを

思い出した

どんなことが

あっても...

仲間を優先して

行動しなきゃ

ならない

お兄ちゃんも

リーダーだったし..

仲間のためのことを

考えて行動していた

色々なことが

あるけど...

それだけは

忘れちゃ

いけない...

そうだ...

連絡しないと...

「吉田くんチーム」

にも...

私としてこんなもの

●施設スペース

...

フー

敵ノ...

敵の本拠地

もうちょっと

近づいたほうが

いいと思うネ...

いや中華ちゃん...

これ以上近づくのは

やめておいたほうが

いいッス...

確かに近づけば

先輩の詳しい場所とかも

わかるかもしれないッス

けど...

こっちが見つかるかも

しれないし

中華ちゃんは

そんなに強くないし...

戦いになったら

ヤバイッスよ

...

今は命を

かける時でも

ないし...

自分も

中華ちゃんには

死んでほしく

ないし..

吉田くんは

優しいけど

優しすぎる

気もする...

あの時...吉田くんの

「人助け」のために

アタシたちは

バラバラになった

それが無くて

みんな集まっていれば...

和尚さんが死んじゃう

ことも

なかったかもなのに:

...

アイカワは

3体も捨て駒に

しちゃうぐらい

ヤバいヤツ...

優しいだけじゃ

勝てないネ...

アタシも

吉田くんには

死んでほしく

ないし..

やっぱり

もうちょっと

近づいてみよう

相手は強いヤツらが

出て行って

今は弱いヤツしか

いなさそうだし

見つかっても

やっつけちゃえば

カンタンにバレる

ことはないし

アタシ

だって...

カッ...

そんなに

弱いなんて

ワケじゃ

ないもん...

敵かな?

でも

一体だけ...

やっつけちゃえば

いいか...

ピン!

こんにちは

お嬢さん

ファン・ファミーニングファイル

ご敵対する

る者

第15

7話より

......

この女..

つよそう

でも...

銃を抜いてない

アタシのこと

舐めてる!

それなら

勝てる!

ちっ

完全に

ウラ突いた!

蹴りで仮面

割れる!

!!

なっ...

やうっ!

まったく

見えなかった..

つよ...

すぎる...

本当は接近戦なんて

したくないいんだけど

血を見ることが

好きではないから

えっと...

オトナシク

シナサイ

オトナシクシナサイ

はあ

アナタヲ

「人質」ニ

シマス

オトナシク

シテレバ

コロサナイ

アナタ

コロシタクナイ...

無駄ナ抵抗

シナイテ

えっ...

はあ

「人質」...?

はあ

あれ...?

アタシの立場...

バレてる...?

えっ...?

なんスか

本城遊理さん

あ...

「なんで同い年なのに

自分は敬語使ってる

のか.....?」

...

...

...

そりゃあ...

まぁ...

その...

遊理さんは

本城先輩の

妹さんですし...

...

ええと...

自分は女の人と

喋るの慣れてないし...

いや...あの...

吉田くんは

初めて

会った時から

何も変わらない

な...

も~

気にしなくて

いいのにー

まあいいか...

吉田くん

「預言者」や

今の状況については

わかったよね?

はは...

それで...

貴方のチームから

偵察に

出てもらってた

中華っぽい

仮面の子..

もう

戻ってくれて

いいわ

あの子の偵察で

準備ができなかったら

私たちは大天使たちとの

戦いに勝てなかった

かもしれない

戻ったら

「ありがとう」って

伝えておいてね

は...はい...

わかったッス!

では..

とりあえず...

はいッス!

ピッ

吉田くん...

「預言者」

だって?

預言者やら

大天使やら...

なんか色々

出てくるね

そうッスよね...

自分もなんか

いい感じだと

思います

でも

そのどちらも

仲間になったってのは

いいニュースだよね

このまま

いけば...

アイカワにも

勝てる気が

してきたッス!

そうだよね

山波さんって

マジでゲーム脳

ッスね...

ピピピ

仲間が増えていく

ってのも

ゲームっぽくていいし

え?メール?

...?

吉田陸矢さまへ

貴殿と敵対する者より

ピクン

ビッン!

貴方様が

我々を偵察させていた

天使を拘束させて

いただきました

ビクン・

ジッ!!

この天使及び

本城理火様の命を

失いたくないならば

これからも

その場を動かぬよう

お願い申し上げます

何かご意見など

ありますなら

わたくし「木島」まで

ご連絡ください

......

なんか...

なんか

ひどすぎない

ッスか...?

こんな...

こんなのって:

......

なんで...

こんなにも

あっさりと...?

...そうですか

木島さん

上手く

発見できましたか

情報提供の

見返り...

「戦いになっても

私たち親子には

手を出さない」

というお約束

どうか

忘れないで

いただきたい...

ファン

第18話・器量

屋上の

見張りを

自ら請け負い...

救助隊時代に

覚えた

「発光信号」で

相手側への

接触を試みた

上手くいくかは

不安だったが

すぐに

相手から連絡が来た

アイカワではなく

その側近だという

「木島」という

男から

そして..僕は

彼と「取引」を

開始した

何もせず、大きな戦闘に

突入してしまったら

僕たち親子の

命の保証は無い

ピッ

その前に行動して

おきたかった..

たとえ、それが

裏切りになっても...

この裏切りは

すぐに発覚

するだろう

しかし

そうなっても

一切問題は無い

何故なら...

東さん...

率直に聞きます

っと...

もう

バレたのか

とは言え

これも想定通り

僕たちに隠れて...

何かやっては

いませんか?

君たちに

バレたとしても...

何も怖くはないんだ

どうか

許してくれえ

えええ!

僕は..

僕は娘のために

こうするしか

なかったんだぁぁ!!

ええっ...

君たちに迷惑を

かけてしまったことは

本当に申し訳ないと

思っている!

だが!

これは全て

この地獄のような

世界から娘を

守るために考えた

結果なんだ!

君たちにも

子どもができれば

わかるはずだッッ!

わかってくれ!

どうか勘弁して

くれぇ!

いや!

僕はどうなってもいい!!

だが娘にだけは

手を出さないで

くれぇぇ!

う...

......

このひと...

何言ってんスか?

この人のせいで

中華ちゃんが

捕まったのに...

許してくれ?

世界をメチャクチャに

しようとしているヤツに

味方しておいて...

許してくれ?

ピッ...

なんか...

なんと

いうか...

ゼッタイ

許したくなんて

ないッスよね...

なっ...

ダメだ!

吉田くんッ!

!!

...

ぐ...

ぐぅううう...

吉田くん...

それで

間違ってないよ

ここで

あの人を殺しても

何も意味は

ないんだから...

それから...選華ちゃんが

寝ている部屋で

おとなしくしていて、

もらう...いいですね?

東さん...ええと...

とりあえず貴方の

電話は預からせて

もらいます

うう...

ありがとう..

それで

構わない...

僕は...娘の

命さえ無事なら

それで..

それで..

......

少し危なかったが

想定した通り

問題無かった!

はあ

この少年たちに

「僕を殺す」という

重い判断を下せる

「器量」なんて無かった!

本城理火が居たら

そういう判断を

選択できたかも

しれないがね

はあ

彼が居なくなった

時点で...

このチームには

なんの希望も

なくなった

ということ...

やはり僕の行動は

何も間違っては

いない...!

いいん

だけどぉ...

まぁ...

今のあの人:

すごくカッコ悪い

わよね

あんな

カッコ悪くなる

ぐらいならぁ...

戦って

死んじゃったほうが

マシかもね...

...斉藤さん

......

死んだほうが

マシとか言わない

ほうがいいと思う...

え?

ああ...

そうね

ごめんなさい

成り行きで、僕が

リーダーっぽいこと

やってるけど!!

辛いな

いや...こんな

ネガティヴなこと

考えてる場合じゃ

ないか...

このメチャクチャな世界で

集団をまとめるなんて...

やっぱり本城くんの

ような「凄い人」じゃ

ないと無理なのかも:

このことを

遊理さんに

報告しないと...

......

ええ...

わかりました

山波さん

はい..

今後の判断も

皆さんにおまかせ

します

時間はあります..

焦らず話し合って

ください

はい..

わかりました

それでは..

ふぅ...

吉田くんチーム...

私たちと一緒に

戦えなくなった

かもしれない

なんていうか..

本当にこの世界は

色々あって

予定通りいかない

わね.....

裏切りか...まあ

そういうことも

あるだろう

それより

本城遊理:

おまえももう

休んできたら

どうだ?

見張りは

このままオレが

やっておく

その色々なことを

乗り越えるためにも..

休める内に休んで

おいたほうがいい

わかった!

うーん...

ユリさん...

丁度良かった

ですわ

...はい?

ドクン...

申し訳ありませんが..

少々お話しさせて

いただいてよろしい

でしょうか...?

スー...

いいの

かなぁ...

かみさま

神様になんかなりたくない

第159話・神

こんな時に

ゆっくり

お風呂なんて...

くわン...

でもせっかく

九遠ちゃんが用意して

くれたんだし...

っていうか

私としても

お風呂入りたくて

しょうがなかったし

まあ入ったあとで

こんなこと

考えても

しょうがないか

それより

九遠ちゃんが

言っていた

「もうひとつの話」

「本当に

重要な話」:

ユリさんに

お伝えして

おきたいことが

あります

ユリさんは

「神に近づいた者」として

多様な能力を持ちたいと

お考えのようですが...

それよりも

ご自身の得意な能力を

更に「進化」させたほうが

よいと思うのです

私には

わかります..

ユリさんの

「自己強化能力」

現状では

まだ「スケール1」...

第一段階程度しか

発現できていないと...

へ...?

第一段階...?

どういう意味?

ユリさん...

貴女は...

しっともっと、

お強くなる可能性を

秘めているという

ことですわ!

私が...

もっと強く!?

ピッン!

そうなれば..

吉田くんチームが

来てくれなくても

なんとかなるかも

しれない...!

ドクン

「通常の天使」にも

自己強化能力は

ありますが...

「神に近づいた者」の

能力は更に

それを上回ります

そう...

あの能力が

解放された

大天使

相手でも..

その能力を

極めさえすれば

通常の天使を相手に

負けることは

なくなるはず

アイツ以上の

強さッ...!

でも...

どうすればいいの?

どうすれば

能力を進化させ

られるの?

ハッキリとした

方法は

わかりません...

ですが...

私の経験から

言わせていただくと...

「強い思い」を

持つこと...

ですわ!

私もそうして

成長することが

できました

ユリさんは元々

強い心をお持ちの方..

間違いなくてきるはず!!

思い.....?

わかるような:・

わからないような...

いや...でも

ありがとう

九遠ちゃん!

戦いまでに

強さを引き出せる

ように

がんばってみるわ!

九遠ちゃん?

ユリさん...

ユリさんに

負担をかけるような

話をして

申し訳ありません...

ですが...

「これからの戦い」は

我々が力を合わせねば

勝ち抜いていけません

...おたがい

がんばりましょう

うん!

「強い思い」か~

...

がんばろう!

っていうか

私もかなり

強い思い持ってる

はずなんだけど...

お兄ちゃんに

対する思いは

当然強い

ニセちゃんや...

仲間に対する

思いだって

強いはず...

そして...

この世界で

死んでいった人たちへの

思い...

そういうのじゃ

ない...って

ことなのかな?

もっと...

今の私が

全然思っても

ないような

感じの...

......

私も相川守

みたいに..

「なんとしても神になる」

みたいな思いを

持たなきゃ

ダメなのかな...?

もし

そうだとしたら...

私には難しいかも

しれない...

だって私...

神様になんか

なりたくないんだから...

ぐい...

...

...一応聞いておくが

おまえに自分の意思は

少しでもあるか?

...

無いならば

「殺人鬼」として

処理させてもらう

そうか...

すまんな

ぎっ!?

「学徒仮面の

投げナイフ!!

なかなか使えるな

ぎゅ...

二瀬真由子とかぶるが...

今後の戦いは

ライフルだけでは

きついかもしれない

からな...

あぎ...

......

なんとしてでも

次の戦いは

勝たないとな:

あ.....

理火を助ける

ためにも...

このくだらねぇ

世界を終わらせる

ためにも...

ファン

情報に伴って

空間に発生する

僅かな「何か」

その僅かな何かを

傍受し...

情報に再構築する...

それが私...

「預言者」の

能力...

バチッ

どっ

それ

私が神をあきらめた理由

...

いい!

じゃ!!

いい!!

んっ...

う...

がはっ!

げほっ!

げほっ!

ぐううっ...

はあ

はぁ

はあ

しかしこの能力は

疲れます..

連続で使用できないことが

弱点ですね...

むうう...

はぁ

はあ

とりあえず

現在の状況は

把握できましたが、

「吉田チーム」...

東氏の裏切りは

最初から予想通り

それよりも...この状況で

相川が大きな動きを

見せていないことが

気になる...

人質を

使った取引など

しかけてくると

思っていましたが:

こちらを

刺激することを

嫌っているのか...

何か特別な手でも

隠し持っている

のか..

いや...

それでも

新崎九遠のほうが

神に近いはず

私の

「新崎九遠を

神に仕立て上げる」

という目的に

変わりはない

私の目的...

「新崎九遠を

完全なる神とし

この領域を終了させる」

私が神をあきらめた

理由も早く元の世界に

戻りたいから

戻りたい...

早く:早く...

早く

戻って...

「義妹」に

逢いたいっ...

そして

一刻も早く

「元の世界」に戻る

おかえり

なさいませ!

晋太郎

おにいさま!

......

......

...本城理火には

同情の念を

禁じ得ませんね

もし私の義妹が

この領域に迷いこんで

いたらと思うと...

身が震えます

同情はしても:

私は自分の目的を

優先することに

迷いを持ちませんが、

本城遊理のような

甘い考えは

持たない...

状況によっては...

本城兄妹には

死んで

いただきます

ううん...

母さん...

ふう...

おう

スナイパー...

「預言者」だっけ?

アイツがアンタを

呼んでる

見張りは

私が代わるわ

おかげさまでね

おまえは充分

休めたのか?

それと...

私が

さっき教えた

「強くなる方法」

デフラグ

メンテーション...

試してみた

かしら?

ああ...

試してはみたが

オレにはできない

ようだ

アレは様々な条件..

特に「おまえたち」の

ような相性の良さが

必要らしい

そう...

ま...

今まで通り

気合入れて

戦うしかねえな

自分が生き残る

ために戦う!

今までと

何も変わらない

じゃあ

見張りは頼んだぜ

スナイパーも

わかってるはず...

次の戦いは

「今まで通り」じゃ

ないって..

次の戦いは人質...

本城理火さんの

命を考えながら

戦わなきゃ

ならないんだから...

くるっ

でも...

私の考えは

今までと変わらない

私が考えることは

「本城遊理さん」の

あを守ることだけ...!

仮面さん

本城遊理は...?

ユリさんは

まだお休みに

なっています

大変お疲れの

ようで...

起こすのは

忍びないかと

...ならば

我々のみで

話を進めましょう

先程傍受した

最新の情報を

お伝えします

まず

相川側に

大きな変化は

ありません

本城理火さんは

まだ無事ですし

相川の戦意も

衰えてはいない

「吉田チーム」の

件についても

わかっていたこと

吉田チーム

参戦がなくとも

「人質救出」は

充分可能であると

私は考えます

...おまえは

相川の位置が正確に

わかるんだよな?

相川が居る場所に

ピンポイントで

レールガンを撃ったら、

...どうなる?

私としては

それでも

構わないのですが

すでにご存じの通り

「神に近づいた者」が

死んでもその命令は

配下の天使に残ります。

相川は「自分が死んだら

人質を殺せ」という

命令を出しているはず...

相川だけ殺せば人質が助かる

ということはないでしょう

ったく...

本当に厄介な

話だな

だとするなら

人質を無事に

助けるためには...

さよう

相川を殺す前に

こちら側で

人質を確保するしか

ありません

では私が想定する

「人質を救出する

方法」...簡単に

ご説明したい

まず日の昇る前に

相川の本拠地に

ある程度近づきます

そこで私が

改めて

正確な人質の

場所を傍受する

その場所へ即座に

「突入役」が向かい

人質を確保する

相川は預言者の

存在を知らない...

正確な急襲には

対応しきれない

でしょう

...どうします?

もっと

時間をかけて

別の方法を

考えますか?

対応しきれない

とは言え

相手は多勢

「突入役」が

相当な

命懸けになることは

間違いないな

だが...

オレは行くぜ

これ以上アイツを

待たせるワケにも

いかねぇからなぁっ...

ドクン

それっ

はなし

君とはもっと話をし

第161話

ていたかった

...細かい話は

他の方々が

起きてからに

しましょう

現在

午前2時...

日の出まで

あと3時間ほど

私も

疲れましたのでね

少々休ませて

いただきます

ここを

出発する前に

「編成」を

決めておいて

ください

人質の確保に向かう

「突入役」と...

私や九遠さんを守る

「守備役」をそれぞれ

誰にするかをね...

ふむ..

当然オレ...

突入役として、

さすがに

一人で本拠地に

突っ込むのは

無謀だな...

他に誰か...

今のところ

仲間内で一番強いのは

二瀬真由子だろうな

とは言っても

やはり理火と

深い縁のある

本城遊理のほうが

適任か...

そうだ...

あの「大天使」は

使えるモン

なんだろうか

「命令を聞かない」

「相川には止められる」

となると..

戦力としては

期待できないか...?

そしてまだ

子供のアイン...

うーむ...

やっぱり

オレ一人で

突っ込むかー?

言いたい...

でも

言えないっ

「仮面さんは

私を守っていて

ほしい!」

「仮面さんに

無茶な真似は

してほしくない!」

なんて...

仮面さんと

本城理火さんの

関係性を思えば...

私が...私ごときが

口を挟める余地など

ありません...

......

ですが...

そのことは

別として...

本当にこのまま

戦闘に入って

よいのでしょうか...?

「混沌を望む者」

相川守...

預言者も

把握していない

「考え」を

持っているのでは...

ヤッ

ヤッ

カッ

アイ様?

何か...?

いや...

なんでもない

前々から

「見られている感覚」は

認識していたが

数時間前から

その感覚の

頻度・強度が

上がっている..

間違いなく..

「預言者」

あの戦いの結果から

相手側に

預言者がついた

ということか

カルフ...

確かに

今の僕よりも

相手側のほうが

「完全なる神」に

近いだろう

だが、預言者も

僕の「この能力」は

把握していないはず

カツ

カッ

カッ

相手側が

攻めてくる前に

使っておくべきか...?

ダメだ...

この能力は

できるだけ

使用したくない...

まだ...

戦闘を回避する

策はある...

カッ

理火くん

君の仲間だった

「吉田チーム」

その内一人が

僕たちに寝返って

くれてね...

色々と動いて

もらったよ

僕たちの

勝つ可能性が

高まったってワケだ

これで吉田チームが

君の妹さんたちと

共闘することは

できない

そうですか

しかし

僕は無駄な戦いを

したくはない

先程も言った通り

君の妹さんには

戦いを放棄して

ほしいと考えている

君を切り刻むなんて

ことも言ったが...

本当は君に対して

そんなことは

したくない

それ以外に...

妹さんに戦いを

やめてもらえるような

方法は無いかな?

相川さん...

その方法について

オレもずっと

考えていた...

オレが...

妹に直接

電話をかける

そして...

戦いをやめるように

「説得」する...

「相川さんは

そんなに悪い人じゃない

オレも大事にされている」

...なんてことを

言ってもいい

ここまで言えば

妹も「アイツ」も

戦いを

放棄するはず

堕ちたな...

この方法が...

妹の命を守るための

ベストな方法だろう...

でもな

そんな方法

これで

戦いを回避

でき...

ピクン

あまりにも

カッコ悪すぎる

よなぁ!

アンタの

申し入れ...

全力で

お断りする!

...!

ピクン

やっ!

それに...アンタの

言動や態度を見て

確信した!

ピクン

アンタは妹たちを

恐れている!妹たちが

勝つ可能性は、オレが

思っている以上に高い!!

切り刻まれようが

何をされようが...

アンタのようなクズに

肩入れする真似なんて

できねえ!

......?

それならオレが

戦いをやめろなんて

言う必要もない

オレも...

妹やアイツの

強さを信じてる

からな

参ったな...:

拉致してから長い時間

精神的に追い詰めた

はずなのに...

まだこれほどの

強さを見せるのか

理火くん...

君を精神的に屈服させ

僕の後継者にするつもり

だったが...どうやら

それは不可能なようだ:

ならば...

君には

「この能力」を

試そう...

フィッ

今は預言者も

見ていない...

試すなら

今しかない

上手くいくか

どうかは

わからないがね

...?

理火くん...

君ならこの能力に

耐えてくれるはず...

君とは

もっと話をして

いたかったが...

なんだ?

なんだ?

タブレット

ピクン

画面

これは...

「コード」!?

ドクン

マズい!

ピクッ

これを見たら

マズ...

何を.....

したっ...

クラッ...

あいか...

........

いや...

アイ様!?

......

それよりも

君たちは戦闘の

準備を

それは

いったい...

なんでも

ない

あ...

ううう...

もう戦いは

回避できない...

全力で敵を

迎え討つ!

なーんだ

お兄ちゃんいるじゃー

...あれっっ

お兄ちゃんっ!

..えっ?

第162話一メ

こしょう

な呼称

お兄ちゃん

...

...

...

はああ!?

あっ...

夢.....

夢ね...

はあ

はあ

はあ

はあ

ああ...

うんまぁ

そうよね...

お兄ちゃんが...

そんなワケ...

はあ...

はぁ...

...大丈夫だよね?

お兄ちゃんっ...

ピクン

やって

あああっ...

ドクン!

ジリン!

......

僕が

隠し続けていた

能力...

ピクン!

封印していた

「神に近づいた者」

としての能力...

「あの時」

「クチナシの仮面」を

被ったと同時に

手に入れた能力...

あがっ!?

......

あ...

ああっ...

たす...

助かった?

助かった..

アタシ助かっ

たっ?

...あれ?

で?

なん...

人に助けられて

すぐに礼を言えない

無能に用は無し

スネッ

さて...

情報通りならば

このビルに

「クチナシの仮面」が

あるはずだが...

「クチナシの仮面は

屋上に花の咲く

ビルにある」

僕は

この試練の領域で

探索に探索を重ね...

苦労の果てに

この貴重な情報を

手に入れることができた

なんとしても

僕はこの領域で

神にならなければ

ならない

ズンャ

世界を変える

能力も意志も

ない人間が

神になって

しまう前に...

そして

僕は見つけた

やっ...

ジャン・

やったぁ...!

ドクン!

ドクン!

おっ...?

ピッ

おはよう

ございます

相川守さん

...貴方に

細かい説明をする

必要は無いようですね

早速インストールを

開始しその終了後に

貴方が使用できる

能力をお伝えします。

ピッ

うん

頼む

...「天使に

襲われない能力」が

解凍されました

「天使を操る能力」が

解凍されました

「自己強化能力」が

第1段階まで

解凍されました

「天使の強さを

測る能力」が

解凍されました

そして

「意識を観測する

能力」が

解凍されました

「神のコードに

関する情報」が

解凍されました

「使徒を生成する

能力」が

解凍されました

ドクン...

使徒.....

「使徒」とはね...

また随分と

メジャーな呼称で

来たもんだ

その後

この「サポート」から

能力の説明があったが...

「使徒」は、まさに

想像した通りの存在だった

使徒...

本来の意味は

「神に遣わされる者」

この領域に於いては

「神に近づいた者」の

ために

力を行使する者のこと

使徒自身の能力については

不確定だそうだが...

使徒を生み出せれば

「完全なる神」に大きく

近づけるとのこと...

この能力で

人間から使徒を

生成することが

できますが

いや...

この能力に

耐えられる

人間である必要が

あります

いつか...

「ふさわしい人間」が

必要です

「優秀な人間」を

探してください

「...

はあ

はぁ

はぁ

「ダウンロードした

コード」を

「能力を持つ者」が

人間に見せることで

使徒の生成が始まる

しかし...能力発現後

何度か適当な人間に

試してはみたが...

試した人間全員が

能力に耐えられず、

「壊れて」しまった

あっ

記憶も消え何もできない

存在に成り果てた..

僕は「その時」が来るまで

この能力を封印する

ことにした:

あっ

理火くん...

君ならば

君が使徒に

なってくれさえ

すれば...

......

14巻につづく

ギッッ...

大学長と

原作

三浦追儺

...

...

...

...

...

作画

大羽隆廣

...

STAPP

福園佳菜子

齋藤優作

櫻井筧史

...

それでも、

そういえば、

...

そういえば、

......

......

それでも、...

そういえば、...

...そういえば、

...

...

...

...

...

そういえば、

そういえば、

......

......

そういえば、

そういえば、

...

...

五十嵐妙恵

...

内田朋宏

小堀龍一

単行本編集

それでも、

それでも、

それでも、

それでも、

...

それでも、

それでも、

...

...

...

...

...

...

それでも、

それでも、

...そういえば、

それでも、

そういえば、

それでも、

...それでも、

それでも、

そういえば、

それでも、

そういえば、

......

それでも、...

それでも、

......

それでも、

そういえば、

それでも、...

それでも、これから

...

...

野澤忍

...

...

...

......

......

それでも、

それでも、

それでも、

作画相当大初の

メイド・イン...

出張レポ

でも

インベルギー

2016年末

大羽さん来年の3月

ベルギーで開催される

「メイド・イン・アジア」

とゆーイベントから

招待が来てます

メ;メイド・イン・

アジアから!!

って何?

あとベルギーって

どこ?

ドイツ

イギリス

ブランス

スペイン

断ります?

いや行く!!

原稿サボれるし!

育児開放されるし

いや~実はボクも

情報がなくて

よくわからないん

ですよね~~~あたをじゃあ、だろうっ

トワイそう

『天空侵犯』の

フランス語版を出してる

KANA社から

是非にって話なんですが

とぼんやりした

感じで

3月ベルギーは

ブリュッセル

万博跡地

メイド・イン・

アジア会場

初日の今日は

金曜だから

空いてる方です

KANA社

土日はこの

3倍混みます

おー広い!

人いっぱい!

マジで!?

日本の

ポップカルチャーを

中心に紹介する

「メイド・イン・アジア」

会場にはマンガ・

音楽はもちろん

様々な催し物や

販売物があった

2008年に開催されて以来、

年々動員数を

増やしていき

ちなみに自分は

サイン会を行う

ことになっていた

のですが...

2016年には3日間で

約6万人を動員

ヨーロッパでも知名度の

高いイベントとのこと

うう...

こんなでかい

イベント

だとは

人集まって

なかったら

超恥ずい...

土器Myinoukpent

駄菓子

日本でも大して売れてやーのに

大羽さん時間です

行きますよー

やぁ私が

神の一人

だよ

サイン会場には

作品のコスプレを

してきてくれた人

3日間全部きて

くれた人

たっか

あ...調子に

乗った

ネットで最新部まで

でも単行本も

ちゃんと

愛ってます!

な...何し

言っていいやら...

本当にたくさんの

人達が集まって

くれました

日本から死ぬほど

離れた国で

作品を楽しみに

してくれている

人達がいる

ベルギーのコスプリ年目と記念撮影。

それを

実感できた

イベントでした

ちなみに

今回の滞在中

フランスでもサイン会を

させてもらうため

パリ郊外の大型書店に

行きました

ラギファンス

ビズネス何らし

さらに

たまに耳にするのが

「日本の漫画って

フランスで結構

読まれてるらしい」

とゆー話

ホンマかいなって

思ってたんですが...

マジだった

果太

みてー

フランス語圏には

自前の漫画文化

「バンド・デシネ」

とゆージャンルが

あるんですが

将来日本で食えなく

なったら移住するか

ワイン送って

くださいね

今回の出来、本当はもっとあとの支えが

あれっていることですがページの落ちてお客、大変お世話にみりましたが、

それとは別に

「MANGA」という

コーナーがあって

いちジャンルを

確立している様子

おわり

ベルキーなら

もーんて

いや

止めろよ!

☆収録されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

天空侵犯(13)

2017年7月1日発行(01)

三浦追儺大羽隆廣

cTsuinaMura/TakahiroCba201:

行者

森田浩章

株式会社講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2-12-2