鶏狐話、受け継がれる想い ヴェルドラのスライム観察日記 キレイなお姉ーちゃんたちと楽しくお酒を飲んでいたら いじわる大臣ベスターによる水ぶっかけ事件が勃発 怒れる鍛冶師カイジンの幻の右が炸裂した この場で自由に発言出来るのは伯爵位以上の貴族だけである 当事者の俺たちですら王の許しなく発言は出来ない 発言した時点で「有罪」 冤罪も何も関係ないんだとか というわけで、俺たちの意見を代弁するのがこの胡散臭い男 まぁ弁護士みたいなもんらしい いやしかし本当に胡散臭い 何度か打ち合わせもしたがどーーにも胡散臭い 外見のせいかなんかこう...胡散臭い いや人を見かけで判断しちゃいけないなこう見えてめっちゃ敏腕かもしれないし... 店で寛いでおられたベスター殿に対し因縁をつけ カイジン達は複数で暴行を加えたのです はい!店側からも調書を取ってございます あの野郎...買収しやがったな あんなかがしてキーだろ!! 大臣ベスター...拘留中にカイジンから聞いていた通り狡い男だ 俺は昔王宮の工作部隊の団長でな ベスターはその副官だったんだ 庶民の出の俺に従うのは面白くなかったんだろう 当時からよく衝突してたよ そんな時だ功を焦ったベスターの独走で一つの大きな企画... 魔装兵計画〟がポシャっちまった 軍を辞めざるを得なくなった ベスターはお咎め無しか? ああ奴が軍の幹部を抱き込んで偽の証言まででっち上げてな 全ての責は俺一人にあるんだと こいつらは当時俺を擁護してくれてな 揃いも揃って不器用なくせして必死に俺を庇って んで一緒に軍を追われた だがまぁ...ヤツも別に悪人ってわけじゃないんだ 俺とは馬が合わなかったが もともと研究熱心で努力家だ 功を焦ったのも王の期待に応えようとした結果だしな 俺が旦那についてここから消えりゃヤツも少しはマシになるだろうさ 王よ!この者達への厳罰を申し渡し下さい これヤバイんじゃないか? 発言が許されないんじゃ事実無根だと主張することも出来ないし: 絶っっっ対悪人だろコイツ!! お!なるほど王の問いかけには返事してもいいのか 王におかれましてもご健勝そうで何よりでございます よいそれよりも戻ってくる気はあるか? 主を裏切ることは出来ません カイジン及びその仲間は国外追放とする 今宵日付が変わって以後この国に滞在する事を許さん 以上だ余の前より消えるがよい 王の一喝で裁判は閉廷した 王の一喝で裁判は閉廷した あれが王の覇気ってやつか ちょっと寂しそうに見えたな 警備隊長より余ったものを預った鉱山夫達の傷を完全に治したそうだぞ そんな:ドワーフの技術をもってしても上位回復薬までしか作れないというのに一体どうやって... 知りたい...その製造方法を!! そのような目ができる臣を失うことになるとは !!王よお待ちください私は...っ その薬をもたらしたのはあのスライムだ お前の行いがあの魔物との繋がりを絶った ベスターよ何か言いたい事はあるか? なぜ私は王に問い詰められているのだろう 幼い日凱旋される王を見て誓った あの王にお仕えするのだと もう一度問おうベスターよ 何か言いたい事はあるか? カイジンに嫉妬したその時から 王宮への立ち入りを禁止する 二度と余の前に姿を見せるな 暗部よあの魔物の動向を監視せよ まるで彼の暴風竜が如き存在感 余の力でもその心の深奥を覗けぬとは... いやー一時はどうなることかと思ったが それにしても裁判とは... 俺の日頃の行いがよかったから助かっった感じだけどな そうだまだ紹介してなかったな 嵐牙狼族に驚いているのでは? 細工の腕はドワーフ随一って話だぞ 器用で建築や芸術にも詳しい 約束したのはカイジンだけだったんだがな どうせ全員国元にはいられなくなった訳だし さてじゃ帰るとするか! ほんの数日なのにゴブリン村が懐かしいよ なんか忘れている気もするが リムル様あんまりっすよ 怖い兵隊さんが来て泣きそうだったっす! いや悪い...ごめん今度キレイなお姉ちゃんのいっぱいいる店連れてくから ホントっすか!?絶対っすよ!? ドワーフ王国出禁になっちゃったから当分先の話だがな 今ゴブタのヤツ嵐牙狼に乗って ドワーフ王国に狼は連れて行かなかったはずだよな... ドワーフ王国に狼は連れて行かなかったはずだよな... そんな頃ブルムンド王国自由組合の一室 今日を含め三日間休暇をやる その後もう一度森の調査に向かってくれ ルムンド王国ブルムンド天国自由組合支部長 「行っていいぞ」じゃねーよ! それをギルマスの目の前で言って欲しいでやす 三日後にはまたあの森かぁ 短すぎる休暇でやすね... 失礼キミ達はもしかしてジュラの大森林へ向かうつもりか? 同行させて貰えないかな? 予想外にショタだったべスター はい!じゃあまずオイラがお手本見せるっす! こんなカンジっす!みんなもやってみるっすよ! ゴブタが教えているのは嵐牙狼の召喚だ 置いて行かれそうになった時 怖い兵士達に囲まれたゴブタの頭の中は一つの この場から逃げたい!! その瞬間、嵐牙狼の召喚に成功したとか おそらく「思念伝達」や嵐牙狼の持つ「影移動」の合わせ技だと思うがわかってやったとは思えない 意外と天才肌なのかもなアイツ それじゃダメっすよもっとこう.. ぐぐっ...ときて、ふわぁ~~~っぽん! 教える方の才能は無さそうだな 移動先の伐採はとりあえず終わったぜ あとは移ってからボチボチ開拓するとしようや さすが仕事が早いなカイジン ...実はドワーフ王国から帰ってきた時 俺たちの村には一つ大きな変化があった それに早く全員の寝床を確保しなきゃならんしな リムル様の噂を聞き庇護を求めて近隣の子鬼村から集まってきたようです おかえりなさいませー!! ...これどんくらいいるの? どう見ても今の村のスペースじゃ全員住むのは不可能だったし お引き取り願おうかとも考えたのだが 追い返した場合、コイツ等がどうなるか大賢者の意見を聞くと... 解。ヴェルドラの消失により、ジュラの森は知恵ある魔物達の覇権争いが始まっています。 進化前の子鬼族では淘汰されるでしょう。 ヴェルドラの消失ってことは俺が原因か ...わかった来たい者は来い その代わり裏切りは許さんからそのつもりで! そんな訳で昨日やっと全員の名前を付け終わった ゴゴスケ...はもう使ったし... 測量を終えたミルド達を連れ帰ってまいりました でも誰かを乗せている時にスピードの出しすぎはダメだぞ さてとそれじゃあ出発するか カバルの旦那が悪いんでやすよ いきなり巨大妖蟻の巣に剣なんてぶっ刺すから!! ううるせーな俺はリーダーだぞっ リーダーのくせに迂闊すぎよぅ 死んだらカバルの枕元に化けて出てやるんだから〜っ ふははは...そりゃ無理ってもんだ!! なぜなら俺も一緒に死ぬからな! あなたたちを逃がすくらいなら今の私でもできる ...よかった間に合って 倒しきれていない奴が...っ 今の黒い稲妻...みたいだったよな? うおおおびっくりした... このスキルも封印決定だな そこのお姉さんのだろ? すまんな使い慣れないスキルだったんで加減がわからなかった スライムさんの「運命の人」とか! ...思ったより早く出会ったな どうした?あんた達はどこかケガでもしてるのか? いや精神的な疲労っつーか.. 振り切ったと思って休めば寝込みを襲われるし 装備は壊れるしぃくたくただしお腹ペこぺこだしぃ こいつらそう言えば:: 以前洞窟ですれ違った冒険者三人組だよな 仕方ないな簡単な食事でよければご馳走するよ スライムさんこの辺に住んでいるの? この先に町を作ってる途中なんだ でも悪いスライムじゃなさそうでやすよ 警戒しているな...当然か ここは一つ無害アピールでもするか 「悪いスライムじゃないよ!」 この子はきっと信用できる ねえスライムさん国はどこ? 国なんて呼べる規模じゃない 町の名前はまだ決めてないよ さっきのはゲームのセリフでしょう? 私はよく知らないけれど 同郷だった子から聞いたことがある 故郷はどこ?スライムさん やっぱり!そうだと思った これがヴェルドラに次いで二番目の なぜか仮面のままで飲食できるシズさん どうやって食べてるんだろう... 冒険者シーフ次郎盗賊ギド 冒険者ファイタ重戦士・カバ・ 冒険者ソーサラー法術士エレン ギドひどーい!よくも私のお肉を!! 食卓とは戦場なんでやすよエレンの姉さん いいわよぅじゃあカバルのもらうから ギャー母構こめて育てた ...賑やかな連中だな スライムさんスライムさん 焼けた鉄板触れてるよ? そうならなかったとこみると 熱に対する「耐性」があるのかな? 異世界から渡ってくる者はその際強く望んだ能力を得る それが「スキル」だったり「耐性」だったりするの 個体名リムルーテンペストは「熱変動耐性」を所有しています。 前世は刺されて死んだんだけど その時背中が熱いとか血が抜けて寒いとか考えてたから それで手に入れたんだろうな そっか...大変だったんだね シズさんだっけあんたも苦労したんじゃないのか? 巨大妖蟻との戦いじゃ炎を操っていたけど、 あれはこっちに来る時望んで得た力なのか? 炎は私にとって呪いだから 私が元の世界で最後に見た光景は とても怖い音が鳴り響く中 住み慣れた町は紅蓮に染まっていた ...もしかして空襲か? 東京大空襲って言われているんでしょ? 私の教え子..その子も日本出身なんだけど歴史の授業で習ったらしいね そうかそれで転生してこっちの世界に ううん私は死んでないよ でも男が本当に召喚したかったのは別の誰かだったみたいで とても落胆した様子だった だからすぐ私に対する興味を失ったようだったけど ふとした気紛れからか彼は私に炎の精霊を憑依させた それは炎を操る力をくれたけど...同時に呪いでもあったの この力...炎のせいで 私は大切な人達を失ってしまったから だからかな人と親しくなるのは少し怖かったんだけど やっぱり仲間っていいね最後の旅で楽しい人達と出会えたもの 彼らはお互いを信頼してるし、遠慮なくケンカもするし、 ひょっとあぶなっかしいけどね 戦争を体験して人違いでこっちへ飛ばされて呪いまでかけられて おっちょこちょいの仲間をフォローして 苦労人なんだろうけど擦れた感じがしなくて...いいなこの人 腹ごなしに散歩でもどうだ? 俺はもっとシズさんの話を聞きたい 速いね嵐牙狼族だっけ? そうだよ名前はランガだ ランガご主人をちゃんと守るんだよ 無論です我が主の朋友よ おかえりなさいませいいん様サーバーでおや 町で出迎えてくれたホブゴブリンもこのランガも流暢に話すなって すごくねでもそれ以上に魔物が町を作ってることに驚いたけど 俺たちの町は気に入ってもらえた? そうだ!面白いものをみせてやるよ 大賢者「思念伝達」でシズさんに俺の記憶の一部を見せたい うん...えっと誰かの部屋? 見せたかったのはこっちだ 俺も自分で見たわけじゃないけどな 終戦後復興に励む人々だ これがあの炎に包まれた町...? みんなが頑張ったんだよ そっか...こんなにキレイになったんだね こっちでも同じさ皆で楽しく暮らせる町を作る それに向かって俺たちも頑張っているんだ 良かったらまた遊びに来てくれ 町はもっと発展させるつもりだが 同郷のシズさんに第二の故郷と思ってもらえたら俺も嬉しい ...ありがとうきっとお邪魔する シズさんを召喚したのって誰なんだ? 人ひとり異世界から喚びよせるなんて人間業とは思えないんだが いるとは聞いていたが思わぬところで名が出たな しかもイケメンそうなる前だしムカツク このままではこの子をまき込んでしまう さっき「最後の旅」って言ってたろ? もしかしてその魔王に.. どうしたんだ顔色が...っ どうしちゃったんだよ!? 対象の魔力が増大しました。警戒してください。 おおいリムルの旦那ー! なんかすげえ火柱が見えたけど...げ!? あれシズさんか?何がどうなって... シズ:シズエ?シズエ・イザワ? えまさかあの...?? 彼女は爆炎の支配者シズエ・イザワ イフリートを宿す最強の精霊使役者でやす...!! イフリートお!?めっちゃ上位の精霊じゃねーか!! 冗談でしょ!?伝説的英雄じゃない!! あの人がなんで殺意を剥き出しにしてんのか知らねーが あんたの言う通りいい仲間みたいだな ワクシカラ...ハナレテ... シズさんは呪いと言っていたひょっとして 個体名シズエ・イザワと同化しているイフリートが、主導権を取り戻そうと暴走しているようです。 あんたの呪いは俺達が解いてやる 勝利条件はイフリートの制圧とシズさんの救出だ はは...まさか過去の英雄と戦う日が来ようとはね 人生何が起こるかわかりやせんね «速内パーティーへぇ。 このこびりついたヤツがうまいっす かつて炎で全てを失った少女は世界を渡り 奇しくも炎の力を手に入れた 少女はその力を人々を守ることに使ったが 炎は少しずつ彼女を蝕み やがて少女は炎を御することが出来なくなった 少女の名はシズエ・イザワ 少女の名はシズエ・イザワ 爆突の支配者と謳われた英雄だった 念のため聞くぞイフリート! お前に目的はあるか!? ランガお前は回避に専念しろ 自我があるかも怪しいが俺たちを全滅させたいって意思はわかった 無理!無理でやすー!! ほっといても平気そうだな 母体になってるシズさんが心配だが いざとなれば回復薬がある 奴にダメージを与えて無力化する! 我が主よ!精霊種に爪や牙などの攻撃は通用しません 下位精霊ならば雨で弱体化するのですが: なるほど...火には水が強いってことなのかな?しかし少量では... 大賢者水刃用に溜めてる大量の水をぶっかけて奴を弱体化できるか!? 解。弱体化しますが水蒸気爆発が生じる可能性が高いです。 !?生じるとどうなる??? 建設中の街を含むこの辺り一帯が更地になります。 くそ攻撃手段が限定されるな 黒稲妻とかまず効かないだろうし... 黒稲妻とかまず効かないだろうし... まずいなまだ有効な攻撃方法も見つけてないってのに うぇえ!?私の魔法どうなっちゃったんですかぁ!? 告。「水氷大魔槍」の解析および習得に成功しました。 えええ!?なに今のアレンジ!! ミスった:俺もここまでか スライムに転生して数か月 短い人...いやスライム生だった シズさんを救えずに終わるのか ...ってか熱くも苦しくもないな なにコレ焦らしプレイ? ...解。「熱変動耐性」の効果により炎の無効化に成功しています。 おい大賢者!今あきれただろ!? まぁいいそれじゃ反撃だ シズさんを返してもらうぜ ニークスキル「捕食者」 貴様にこの空間は破れん リムルはこの我の盟友だ 貴様の敵う相手ではないわ!! そういうことで、そういうことで、 あれからずっとシズさんは眠り続けている シズさんを苦しめたイフリートは喰ったのに 告。イフリートとの同化が彼女を延命させていたようです。 じゃあ俺のやったことは... 彼女の気力は激しく消耗していました。 イフリートを浄化しなければやがては自我を失っていたでしょう。 そしてそれはシズエ・イザワの望みではないと思われます。 シズさん!?気がついたのか ずっと傍にいてくれたの...? あああ...良かったもう目を覚まさないんじゃないかと思った いいよ...必要ないから もう何十年も前にこっちに来て 辛いことも沢山あったけど良い人たちにも沢山出会えて 最後はこんな奇跡みたいな出会いがあった 心残りがない訳じゃないけど 私はもう十分生きたから ...俺に何かできることはないか?心残りがあるなら言ってくれ 頼めないよ...君の人生の重荷になってしまうもの 俺があんたの力になりたいんだ 心配いらねーってリムルの旦那がついてんだからよ そうでやすよ旦那がくれた回復薬すげー効き目だったじゃないすか おやこれは御三方お揃いで 皆さんもお見舞いですかな? ええリグルドさんもっすか はいシズ殿の着替えをお持ちしたところです え...何!?裸の女の子!? リムル様そのお姿は... というかあんた...本当にリムルの旦那なんでやすか? なんかちっこいシズさんぽいっつーか... 見事なもんでやんすね... ...シズさんを食べたの? イフリートを食べたみたいに ...それが俺にできる 唯一の葬送だったからね あなたの見せてくれた懐かし故郷の景色のなかで 仲間のお前達に相談もなく悪かったな いや...それがシズさんの望みだったのなら仕方ないさ すまんなエレン割り切れないかもしれないけど 最期にお別れの挨拶くらい言いたかったな シズさんは最後の旅でお前達と仲間になれて楽しかったって言ってたよ ちょっと危なっかしいとも言ってたけどな おいコラなにこっち見てんだお前らっ お前だってこの前落とし穴にハマッてたじゃねーか盗賊のくせに! ああれは姉さんが急に押すからでやす! ちょっとぉ私のせいにしないでよぅ あの時は突然蜘蛛が落ちてきて: しんみりするよりこういう方がコイツ等らしくていいよな そうだろ?シズさん... あの時シズさんがクモ取ってくれたのよねぇ あれ以来シズさんが罠探し手伝ってくれやして... ホレみろ!俺だけじゃないじゃん! っていうかコイツ等シズさんに頼りすぎだな じゃそろそろお暇するかね ああギルマスにこの森の調査結果と...それにシズさんのことも報告しなきゃならんからな ギルマス..ギルドマスターの略か 自由組合つってなほとんどの冒険者が所属してるんだ もちろん、ここのことは悪いようには報告しないぜ リムルさんのことギルマスに伝えとくね 旦那も何か困ったことがあれば頼るといいでやすよ おうそうさせてもらうよ気をつけてな なぁ旦那もう一度人の姿になってもらえねぇかな シズさんありがとうございました!! 俺あなたに心配されないようなリーダーになります! あなたと冒険できたこと生涯の宝にしやす! ありがとう..お姉ちゃんみたいって思ってました シズさんの最後の旅仲間が彼らで良かった ところでお前らの装備ボロッボロだな 紹介しようカイジンにガルムだ 力作っつってもまだ試作品だけどな え?カイジンってあの伝説の鍛冶師の? じゃあガルムってあのガルム師!? ーっ!!うおー家宝にしますううう!! どうやら俺が思っていた以上にカイジン達は有名人だったようだ 人間国宝:いやビワーフ国宝か いい土産を渡せたと思う 悲しみを吹き飛ばす。ように大はしゃぎした後彼らは去って行った そのたくましさを俺も見習わなければなるまい しばらく一人になりたい 俺のテントに誰も近づけないでくれ これから先何が起きるかわからないし なんかものすごくスムーズに擬態できるんだよね 元人間としては手足があるのもありがたい 自分の目で見るとかえって視野が狭く感じるな それにしても鏡がないのが辛いな... もう一回魔力感知を...って待てよ なぁ大賢者イフリートが使ってた「分身」って俺も使える? 解。「分身体」含めイフリートの保有スキルは解析完了しています。 よしよしじゃあさっそく なるほど確かにシズさん似だ 前世の俺の要素はカケラもないな ...性別確認しないわけにいかないよな まぁもう感覚でなんとなくわかってんだけどさ 中性...いや無性だった あんまり意識してなかったけど多分蛇とか狼に擬態した時も無性だったんだろうな まぁいいかスライムって時点で性別とかなかったしな そういえば今回擬態の時いつもの黒い霧が出なかったような... 解。本体より体積の大きな存在へ擬態する場合、不足分を黒霧で補います。 なお、黒霧は魔素を消費して作られます。 ってことはこの分身体も黒霧で補えば... ちょっと大人になってみ? おお...!なかなかイケメンじゃないか んじゃ次は女寄りに... 女寄りにするとシズさんっぽくて背徳感がつのる シズさんの心残りは彼女の教え子達のことだった いつか占いで見た五人の子供達 しかしこいつ等がどこにいるのかもわからん 地道に情報を集めるしかないな それこそギルドを頼るのもアリだ 俺にはやらなければならないことがある 新くしてリムルという名のスライムは一人の女性の想いと姿を受け継いだ そのイケてる面をぶん殴ってやるからな そして世界は激動の時代を迎えることになる 俺のことは父と思うがいい やがてジュラの大森林を手中に収め豚頭魔王となる者だ ヴェルドラのスライム観奈日記 ヴェルドラのスライ・ム観察目記〜驚愕編〜 裁判が始まった。ワクワクと成り行きを見守る我の前で、胡散臭い男が説明を行っておる。リムルのヤツも大人しく覚いでおるだけだし、ちょっと我の思っていたのと違う感じであるわ。威圧感溢れるドワーフ王を前に、一同は平伏しておるな。だがしかし、周りの者共「が頭を垂れる中で、リムル」人が踏ん反り返っておった。見た目に騙されておるようだが、ココヤツは頭など下げておらぬのだ。口では下手に出た事を言う夢が、その実、堂々たそろ態度を崩してはおらぬ我と対等なのだからして、それも当然であろう。今後も堂々としてもらいたいものだが、それは思ったよりも難しいのかも知れぬ。人間社会とは不思議なもので力だけで全てを解決するなど出来ぬらしいのだ今回が良い例であろうもっとこう互いに殴りあつて、相手を従えるのかと思ってておった。それなのに、言葉のみで勝敗を決するつもりであるらしい。それでは、相手が嘘を吐いておったらどうするのだ?ーと思っておったら条の定、リムル達を弁護すべき男に裏切られたようだ。リムル達も最初から、相手がこずるいと気付いておっただろうに...。それでもこのような事態に陥ってしまうとはな。我ならば、軽く暴れて黙らせてやる所だままならぬものよな、人間社会とは、我とてここ最近の勉強の成果にて、少しは社会の仕組みを理解したと思う。だが、まだまだであったわ。そういい う事に詳しい書物を探さねばなるまいよ。 しかし、今回ばかりはそれで正解だったかも知れぬな。殴り合っていれば、リムルはあの男に倒されておっただろう。あの男ーーガゼル・ドワルゴとやらに。このドワーフ王国の王らしいが、人種とは思えぬ程に強い。まあ、我を封じた〈勇者〉とは比べるべくもないが、我の前に立つ資格くらいは持っておるだろう。今もその目で、我等の事を見透かそうとしておるようだしな。 ー深層じ理へのー歩を確認。妨害しました ほらこれだ。ガゼルが自然な動作で、リムルの深層心理に干渉したのだリムルは気付いておらぬようだが、このガゼルという男、人の心を読めるようだぞ。どの様な能力を駆使したのかまではわからぬが、中々に厄介な力であると言えよう。これこそが、リムルでは勝てぬ理由よ。だが、気になるのはリムルの能力の方かも知れぬ。我の気のせいかと思っておったが、今確かに、リムルの意思とは関係なく発動しておったリムルの表層心理をガゼルが読んでいる時は発動しなかったのに、深層心理への王渉は妨害しておる。我がリム元の深層記憶野へ接続を試みた際にも妨害されたが、もしかしてあの時も自動で発動しておったのか?まさか、自律型ーー!?いや、まさかな。我とした事が、ついつい考え過ぎてしまったようだ。そんな能力など聞いた事もないし、あるとは思えぬ。所有者の意思で発動させねば、権能が効果を発揮する事などないのだ。 とすれば、これはどういう」「いや、待てよ?もしかすると... リムルはドワーフ王国かさら出て、森の入り口で仲間達と合流したようだ。そこでリムルは、「ーー概ね、予定通りだな!」などと、仲間達に説明しておった。やはりな。全てはコヤツの手の平の上、という事が恐るべきスライムよ やはりリムルは用心深い。こういう事態を想定して、最初から自動で妨害するように命じておいたに違いないガゼルに心を読まれていると気付けいて、深層への下渉を自動防衛するるように命じておいたのだろう。クアーーーッハッヘッハ!!我までも、まんまとリムルに騙されるところであったわリムルが余りにも、何も考えていないように見えるのが悪い。いや、改めて良く観察してみると、そこはかとなく賢そうに見えるな。不思議なものよな、リムルを知れば知る程に頼もしく感じられるのだそしてリムルの思惑通り、ガゼルも戸惑っておるようだ。簡単に表層心理を読めたのに、深層を見通せぬのだからな。しかも、その表層部分でこの思考では、リムルがガゼルに心を読まれていると、気付いている気配はない。戸惑うのも無理はあるまい。これこそが、リムルの策だったわけだ実力では勝てぬと見抜いて、心理戦に持ち込んだのであろう。そしてガゼルは、まんまとリムルに騙されておる。この英知が記された書物にも、〝敵を欺くには先ず味方から〟とある。我は騙されなかったが、ガゼルは疑心暗鬼に陥ったようだぞ。簡単に倒せるように見えて、その実、油断のならぬスライムーーそう判断したからこそ、リムル達を解放する事にしたようだ。こうしてリムルは、無事に裁判を乗り切った見事な手腕であると、我も感心したのだよ ゴブリン達にも伝授されておるようだ。 リムルが目的を果たし、森の住処へと帰ろうとしたその時ー「ひどいっすーー!!」と嘆きながら、追いかけて来る小僧が一人おったあれは確か、ゴブタという名をリムルが与えた者だな。リムルは完全に忘れておったようで、上手く誤魔化しているキレイなお姉ちゃんがいる店に連れて行くと約束しておるようだが、どうするつもりなのやら、ドワーフ王国にほ出入り禁止になったようだし、口からデマカセでも言ってておるのではあるまいな?そもそも、我だって行きたいのだからして、何とかしてもらわねば困るのだ。ここはリムルを信じて、我が復活するまでに良き案を考ええておいてもらうとしよう。そう考えて、我も楽しみな気持ちになったのだった。 森の木を切り倒して、新たに住居を作ったる計画も立てておった何だかワクワクさせられる光景に、囚われの身である自身が嘆かわしいと思ったものよ。ゴブタが低レベルな技を披露しておる時など、この我の素晴らしい技の数々を披露してやりたくてたまらなく リムル達の村は、ドワーフの参入で一気に活気付いたようだ。獣の毛皮を利用した衣類が作られ、皆に配られておる。その技術はリムルの思惑通りか、ドワーフによってホブ 強さとは、戦闘能力だけでは測れぬもののようだ、相手を意のままに動かす事、それもまた強さなのだと理解出 解。〝世界の言葉〟を利用する事で、意思の伝達を可能としました。 エネルギー告。回復可能な魔素量の算出に成功しました。規定の数値までは安全である為、協力を要請します そうだな、解放された時に向けて、必殺技を考えそのも面白いかも知れぬそう閃いた我は、また暫く色々な聖典を読み漁る作業に没頭したのである。 デタラメであろうか!?封印されておる我を、更に〝異空間〟に隔離しておるというのに、そこに外部から意思を伝えるなどと...いや、我がリムルの情報を読み、み解けるように干渉を行った事で、情報共有は円滑化しておった。ならばこそ、信 グォーーー!ー!!猛烈な脱力感を感じて慌てて様子を探ってみれば、リムルのヤツが懲りもせず、新たな魔物共に名前を授けておっ 報として意思を伝える事も可能。という訳が 読み解くのは可能という訳だな な話など聞いた事もないのだがな...。 つまり、我が思考を読んでおる事を、「リムルもまた気付いておるのだ。それを利用するとは、侮れぬ。確実な意思伝達手段として、〝世界の言葉〟を利用するという発想も流石である。我には思いつきもしなかったし、そもそも出来るとも思わなんだどんな能力を利用すればそれが可能になるのかわからぬが、今出来ておるのだから認めねばなるまい、というか、さっきは聞き流しておったが、規定の数値までは安全だと? だが、我の心配は起業であった。リムルの言った通り、我の魔菜基は完全に元通りに戻ったのだ。その代わり リムルが我の情報を読み解けておらぬから、我の意思をリムルに伝えるのは難しい。だが、リムルの要望を我が 協力を約束した我だが、多少の力の損失は覚悟しておった。名付けとは危険を伴う行為であり、減少した魔素量が完全に回復する保証など何もないからだ。というか、そん ーーいや、もともと我は常識人だったのかも知れぬ世間一般の評価こそ、過大に脚色されたものだったのだ。そんな風に思いつつ、我も力の回復に身を任せたのだった。 ムルという破天荒を前にすれば、我でさえも知的な常識人であったという事なのだ。 名付けも終わり、住民の数も大人数に増えた事で、リムル遠は引越しを考えておるようだ我が封印されていた洞窟付近の測量とやらを行っておる。そこで木々を伐採して、かなりの広さの開拓を行わせておるようだな。新たにリムルの配下に加わった者共も、ゴブリンからホブゴブリンに進化した事で、「身体能力は大幅に上昇して 「クアーーーッハックハッハ!」これだから、人間は面白い。 思った人間の女は、何と、『黒稲妻』を回避してみせたのだ。 る、通常の魔法の何倍もの威力と効率を発揮する能力なのだよ。ただでさえ『雷撃』は強力な能力なのに、我の力の影響を受けておる。弱いはずがあるまい。少なくとも、脅して目的に利用する技ではないのである。残念だが、あの冒険者の女は巻き込まれて死ぬーと我は思った。しかし驚くべき事に、巻き込まれて死んだと この女、あのドワーフ王ガゼルに匹敵するぞ。そしてこの短期間で、これ程の強者を呼び寄せるとは、やはり、リムルのヤツは面白い。目が離せぬなと思いつつ、我は様子を見守る事にしたのである。 鉄板で肉を焼くのは、リアムルが助けた冒険者達だ。 盾にするには持ち手もなく使いにくそうだし、何を考えておるのかと不思議に思っておったのだ。ようやく疑問が解けて満足である。そしてこれが、我と一鉄板〟の出会いだったのだ 最小限に威力講整したつもりであろうが、「黒稲妻この威力は絶大なのだ。音速を軽く凌駕する速度で雷が通り、対象を粉砕する。我が〈暴風系靡法〉の〝黒き稲妻〟の影響を色濃く受け じゅうううーーという音を立てて、四角い鉄板の上で肉を焼いておる。ドワーフにあの鉄板を用意させている時、何に使うのがと疑問に思っておったのだが、まさかこのような用途だっ やはりか。我の子想は正しかったようだ しかし、背中を刺されて『熱変動耐性」を獲得しただとうわからぬ。まったく意味がわからぬ例えば、『刺突耐性』とかならば納得するが、「熱変変動耐性』は刺されて獲得する耐性とは違うであろうがその説明をすんなりと受けけ入れるこの女も、ある意味で大物なのであろうな。賢いと評判の我にも、まるで理解出来ぬ会話であったわ。聞けばこの女も、リムルと同じ世界の住人だったらしい。リムルと違って、その身のままでこちらにやって来た〝異世界人〟なのだという。それも、何者かに召喚された、と召喚には、大儀式などの様々な条件が必要となるのが普通だったはず。しかしこの女の話では、特定の個人に召喚されたという感じだな。だとすれば、その者はかなりこの実力者であるといえよう。ただの勘だが、我は厄介事の気配が濃厚だと思ったのだよそして、我の勘は正しかった。その女を召喚したのは、ごの世界の頂点の一角ーー魔王レオシ・クロムウェルだったのだところで、魔王レオンなど我は知らぬ、 個体名:リムルーテシペストは、「熱変動耐性』を所有しています 食べた事がないが、というよりも、我には食事この必要もないのだが、非常に美味そうに見えるぞそしてリムルも、羨ましそうそうに冒険者共を見ておる。その身体が鉄板に触れておるのにも気付いておらぬようだが、ダメージは受けていない。どうやら、熱に対する耐性を所持しておるようだな。 が漲り、その者の願望が具現化した力を得るのだ。 我が封印されておる間に誕生した、新参者であろうか?我ほどになると、封印中であっても世界情勢を把握してはおる。我がユニークスキル『究明者』ならば、勇者の無限牢獄』の内からでも情報収集を可能とするのだ。だがそれは、残念ながら万全ではない。限定的な情報を断片的に入手出来る、という程度でしかなかったのだよ。封印がなければともかく、こればかりは仕方あるまい。魔王という最上位存在に関してても、その動向を一々把握など不可能だったのだからなしかし恐らく、新参者の魔王など脅威ではあるまい我とよく喧嘩した巨人や、女吸血鬼、あの者共に比べれば、生まれたての魔王など、小者であろうよ。そういえば、あの女吸血鬼の創った都を破壊した事があった。もの凄く怒っていたが、今ならば少しだけ、その気持ちがわかった気がするリムルがホブゴブリンやドワーフ共と楽しそうに町造りをしておるのを眺めておろとそれを壊されたら腹が立つだろうと我にも理解出来たのだヤツには悪い事をしたかも知れれぬ。今度会ったら謝っててやっても良いかも知れぬなと、それはともかく、今は魔王レオンだが...!?一つ気になるのは、この女を召喚した、という話だ強力な戦士を配下に加え、勢力を拡大させる。これは古今東西の魔王達が行っておった事なので珍しくはないその手段として、リムルのように名付けを行う者もおった。だが、ああもポンポンと名付けるのは、力が回復しないという危険を孕む為に普通はしない在野の強力な魔人を従える、というのが一般的なのだ異世界人〟を召喚するというのは、誰も思いつかなかった手段であろう。確かに界を渡る際に、その身体は膨大な魔素を浴びて変質する。大半の者は死ぬのだが、生き残った者は魂に力 この、シズと名乗った人間この女が説明した通りにな偶然やって来るのも、召喚されてやって来るのも、そこに違いはない問題はーー儀式召喚で呼び出された場合は、召喚主への絶対服従が魂に刻まれる場合がある、という点なのだ。それは当然、呼び出す者の心。つ。失敗した場合を除いて、大抵は忠実な手足となる戦力を求めて召喚を行うであろう。それが魔王であれば尚更なのだが、...このシズという女の魂には、そうした気配が感じられない。我が封印されていなければ、もっと詳細に解析出来るのだが...。だがそうであるならば、魔王レオシンは何を考えて召喚を行ったのだ?部下が欲しかった訳ではないとすれば、その目的は一体ー むっ!?我が考え込んでいると、突然巨大な妖気が出現した。それはリムルの直、傍から、そう、シズというその女から 上位魔人をも凌ぐ強さ、今のリムルでも多少は手にごずるのではあるまいか 水氷大魔散弾!!と叫んで、水氷大魔槍の乱れ撃ちを行ったのだ。ルランス これには我も呼然としたリムルは魔法など使えなかったはずなので、たった今習得した事になるその乱れ撃ちで、イフリートの『分身体』は全滅したぞ なかなか天晴れな心意気である。弱き人間と言えども、その態度は気に入った我がそう感心していると、リムルがとんでもない行動に出た。なんと、イフリートを庇うように前に出たのだ。イシクルランスそして、エレンとやらが放った水氷大魔槍を身代わりに受けたのだよ。何を考えておるのだ、コヤツは...!?と思ったら、次の瞬間にリムルは― 回転まで加える事で威力も増すようだが、意味はない。のだよ。リムルの『水刃』はイフリートの熱量で蒸発してしまったようだが、仮に命中しても無駄だったという事だな。リムルもそれに気付いたようだ。脳内で凄まじい速度で自問自答を繰り返し、対策を考えておる。 いやはや、出鱈目だな。我の干渉が妨害された点からも、リムルの能力は演算に特化しているのは知ってていた。だがこれは、我のシリタ『究明者』に匹敵するか、上回る程の解析能力を有しているとみて間違いない。まさか、ここまでとはな。我の封印を解く為にリソースを割いておるのに、一瞬で水氷大魔橋を解析して自分のものとしたのだ。驚くなというのが、無理な相談というものである何でも喰らうユニークスキル『捕食者」と、取り込んだものを解析して自分のものとする謎の能力...。あれ?それって...。リムルって、とんでもなく相性のいいユニークスキルを、同時に所持しているという事ではないか!?その相乗効果は計り知れず、我でさえも底が読めぬそしてその事に、イフリートこのヤツも気付いたようだ。その表情が変わり、切りり札を用いてリムルを始来するつもりらしいぞ「...炎化爆獄陣」逃げられるのを嫌ってが、殲滅型の炎系の最上位範囲攻撃を繰り出しおっただが、それは悪手。リムルにはーああ...俺もここまでかはあ?何故か知らんが、リムルのヤツはイフリートに負けたと思っておる様子だ。何を馬鹿な。お前には『熱変動耐性』があるではないか、と説教してやりたい。これが対価人の熱量集中型の攻撃であったならば、リムルもダメージを受けたであえう。それが蓄積すれば、敗北もあり得た。だが、イフリートの選択もした攻撃では、その広範囲に熱量が分散されてしまっておる。普通の者では耐えられまいが、「熱変動耐性」があるリアムルには通じぬ攻撃なのだ。 我がイフリートと遊んでおる間に、リムルのやツはシズという名の女と別れを済ませたようだ。しかも目を離した頃に、人間この姿になれるようになっておった。後悔しきり。何故我は、肝心な時に目を離してしまったのかリムルの記憶にあった「将棋」といううゲームで、イフリートを相手に数中し過ぎたのが敗因なのだがな...「ーー私のせいにしないで欲しい、暴風竜様...「ええい、ヴェルドラと呼ぶが良いぞ」 さてさて、それではイフリートには、この『胃袋この中での遊び相手になってもらうとしよう。 リムルのユニークスキル「捕食者』によって、イフリートも我と同じ空間にやって来た本当は隔離する予定だったようだが、そこは我が思念を送って呼び寄せたのだ。 それこそが我が悪手と断じた理由であり、お前の敗区なのだよイフリートそしてその事に、リムルも気付いたらしい悪いなイフリート、俺に炎は効かないんだ」ドヤ顔で言い切っておる。さっきまで動揺しておったのに、なんというか現金なヤツだそれを聞き、イフリートは致命的な失敗をした。リムルの言葉に動揺して、その動きを止めたのだ。その隙を見逃すリムルではなく、イフリートは敗北したのだった。 もなかったであろうに... 我も賛成である。人の世に興味を持った今我としてもリムルの行動に反対はせぬさそしてリムルは、人の姿になって色々と出来る事が増えたようだ 今後、人間達と友好的な関係を築きたい、という思惑からの行動であるようだ。 運命だったのだーと、言うべきかも知れぬ とはいえ、それでリムルがシスエの想いを受け継いで、人の姿を手に入れた訳だ イフリートは、頭この問いヤツだったシズエという宿主だった女とは、相性が最悪だったらしいいや、同調率の問題ではなく、その有り様がというべきかなイフリートは、魔王レオンを崇拝しておった。それに対して、シズエという女はレオンに恨みを持っていたそんな二人が分かり合えるはずもなく、シズエの能力でイフリートの力を制御していただけであったというだからこそ、シズエの強さは中途半端だったのだな。イフリートの暴走を許し、その力を十全に操れなかった。精霊と心が通っておれば、その力は数倍に跳ね上がっていたであろうな。こんな所はで寿命が尽きるなどという事 我も人間の姿をとって、一緒に遊びに行きたいぞ。我は精神生命体なので、どのような姿にもなれるのだが...今まで試した事がないからな。上手くいくかどうか、少し不安がある。まあ、それもリムルに任せるとしよう。このとんでもないスライちは、我が思っていた以上、に面白い存在であるようだ。きっと何とかしてくれるであろう。我はそう考え、その時を楽しみに待つ事にしたのだった 人間の姿にもなれるとはさすがはリムル様だ 自分はもっとポンキュボンな方が好きっすがなかなかあざとい姿っすよね しかし初めて人化したリムル様は泣いておられたとか: やっぱりシズさんを食べるのは辛かったんすかね... リグルにゴブタじゃないか しんみりしてどうした? リムル様が泣いてた考察をっすね ...ちょっと走ってくれ アラスタートそれは...天然まって言ってるんですかったんだけど、それじゃああの造載償得おめでとう!!けれどさん原々大根は、相合先生 やっぱりこっちの方がうんだな 人型になっても戻ってこなかった息子を想って泣いてたとか言えない そ、なくまでおまけて、 原作・伏瀬先生より...あとがき さてさて『転生したらスライムだった俺のコミックスですが、無事に二巻の発売となりました!ヒロイン不在の一巻だったので反応が怖かったのですが、どうやら大多数の方に受け入れられたようで嬉しい限りです。 どーが書いているのに内容が違うのだから、漫画版となる と、自分に言い訳をしてみたり、大筋は一緒だけど、細かい>内容は違っていいよね!という感じですね。川上先生にも、「ある程度は自由に書いてもらっても大丈夫です!」と、最初の打ち合わせて話しておりました。が、毎回かなり打ち合わせをしているのですけどね!一応、書籍版を基準としております。すが、〝漫画と小説は別物〟という大前提で楽しんでもらえればと、原作者としては思っております。漫画版に対する原作者の役割として、その作品が原作と違和感が出ないようにする、という事を意識して監修しています。これは、話を全く同じにするという意味ではなく、原作の空気を再現する、とでも言えばいいでしょうか?なんか違うーーと、読者である皆様に思わせなければ成功だと考えています。漫画版では小説版にない楽しさがあるので、それを損なう事がないように今後も努力したいと思います。 すでにしたらこんなハライムだけではないませんかの キャラクター原案みっつばー先生より ☆取録されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、コミックス発売当時のまま掲載しています。