あはははっははあったんだよ私はおまえの人のああ、ああっそれでも、ええっ、ああぁぁぁっ リムルーテンペスト(三上倍) ヴェルドラーテンパスト〈暴風竜ヴェルドラ キリエルの名づけ親で親友大人秋モンスター 既時期の日はからそのされた異世界人。歴法、 美樹話「戦場に生じた波紋 書き下ろし小説ヴェルドラのスライム観察日記 世に混乱をもたらす災厄の魔物 彼の者が生まれながらに持つスキルは その支配下にある全ての者に影響を及ぼす そのスキルの影響下にある者は喰らった相手の力や能力までも取り込み自分の糧とする 代償は!満たされる事のない飢餓感 このまま進めばじきにトカゲ共の肉にありつける 果てしなき飢えを満たすただそれだけが彼らの王の望み故に― ええと...俺がですか? なに言ってんだこのお姉ちゃん いきなり現れてずいぶん身勝手な物言いじゃないか 樹妖精のトレイニーとやら ゴブリンよりも有力な種族はいるだろう あなた方..元オーガの里が未だ健在でしたらそちらに出向いていたかもしれません まぁそうであったとしてもこの方の存在を無視することは出来ないのですけれど 樹人族の集落が豚頭帝に狙われれば樹妖精だけでは対抗出来ませんの ですからこうして強き者に助力を願いに来たのです オークロードがいるってこと自体俺達の中ではまだ仮定だったんだけど... 樹妖精はこの森で起きたことならばたいていは把握しておりますの いますよ?オークロード ドライアド様がお認めに...っ ならば本当に誕生してしまったというのか!? ...トレイニーさんとりあえず返事は保留にさせてくれ こう見えてもここの主なんでな 鬼人たちの援護はするが率先して藪をつつくつもりはないんだ 情報を整理してから答えさせてくれ という訳で会議を続ける オークたちの目的について何か意見のある者はいるか? 豚頭帝の存在が確定したのなら 思い当たることが一つあります ソウエイわたくし達の里の跡地は調査して来ましたか? その様子ではやはり:無かったのですね? はい..同胞のものもオーク共のものもただの一つも 無かったってなにがだ? 奴らには兵站の概念などありはしませんからな... それってまさか死体を... ユニークスキル「飢餓者」 豚頭帝が生まれる時必ず保有しているスキルです 食べた魔物の性質を自分のものとする あなた様の「捕食者」と似ていますわね 「捕食者」と違い一度で確実な奪取とはなりませんが 食欲に任せ数多く食せばその確率も上がるというもの つまりオークの狙いってのは.. オーガやリザードマンといった森の上位種を滅ぼす事ではなく その力を奪うってことか... ...となるとウチも安全とは言いがたいな。 嵐牙狼族に鬼人ひょっとしたらホブゴブリンもか? オーク達の欲しがりそうなエサだらけだ 一番ヤツらの食いつきそうなエサを忘れてやしませんか? ...他人事ではなくなったのでは? いるでしょ最強のスライムが スライムなんて無視されるよ それに...この度の豚頭帝誕生の切っ掛けに 魔人の存在を確認しております 貴方様は放っておけない相手かと思いますけれど なぜならその魔人はいずれかの魔王の手の者ですので すげえさったなこと... 森で起きたことはたいてい把握している...か そう言われて俺が動かない訳がないと知ってたってことか 改めて豚頭帝の討伐を依頼します 暴風竜の加護を受け牙狼族を下し、鬼人を庇護する貴方様なら、 豚頭帝に後れを取ることはないでしょう リムル様ならば豚頭帝など敵ではありません! まぁ!やはりそうですよね 豚頭帝の件は俺が引き受ける 皆もそのつもりでいてくれ もちろんですリムル様! なんて格好つけて負けたらどうしよう... したいところだが... 使者がアレなんだよなー... リザードマンの話が通じる奴と交渉したいところだが... 自分が交渉に向かいます リザードマンの首領に直接話をつけてもよろしいですか? よしではリザードマンと合流しオークを叩く 決戦はリザードマンの支配領域である湿地帯になるだろう。 これはリザードマンとの共同戦線が前提条件だ くれぐれも舐められるなよ それにしてもリザードマンか... それにしてもリザードマンか... 首領がガピルみたいなアホじゃなければいいけどな 首領がガビルみたいなアホじゃなければいいけどな ...これソウエイが置いたコマか? ええ周辺のゴブリンを取り込んだガビルの隊らしいです 気絶したガビルを囲んでしょんぼり沈んでいたとか なんか...いや考えすきか? オークを迎撃するためのリザードマンの本隊は多分こんなカンジに展開するよな ほんきょうリザードマン本拠地 ほんたいリザードマン本隊 リザードマンの本拠地を強襲したら一気に落とせる布陣に見えるんだよ あいつお調子者っぽいし 周りに乗せられて変な気を起こしたり、しないだろうな... そうだ、我輩はあのふざけた顔の男に.. うぬ...すっかり騙されたわ 我輩を制したあの者こそあの村の本当の主に違いない たしかにそうでもなければガビル様が負けるはずなど... そういえば、そういえば、そういえば... 汚い!騙してガビル様の油断を誘うだなんて!! まぁ落ち着け弱者なりの知恵というやつだろう さすがガビル様器の大きさ山の如し いやーカッコええなぁガビルはん 聞いた通りえらい男前やないか さっきからいたよあの人 ワイはラプラスいう者です ゲルミュッド様の使いであんたに警告をしに来たんや おおっゲルミュッド様の!? 確かガビル様に名を抜けてくださったというお前だ わざわざご足労をお掛けしたな してゲルミュッド様の警告とは? これがまたえらいことになっとるんですわ 今回のオークの軍勢... どうやら本当に豚頭帝が率いてるらしいでっせ リザードマンの現首領は出来たお人やけど もうかなりのお歳やし... お父上には荷が重いんとちゃいます? ホントにあの伝説のためか...? 伝説だか何だかしらんが他より僅かに優れているというだけだ オークロードなんてフリングオレ御伽噺でしか知らねぇよ... ...だがそう悠長なことも言っていられなくなった オーク軍撃退ののちに首領の座を受け継いだのでは間に合わん! ラプラス殿挨拶もそこそこだが我輩たちは.. 湿地帯に戻りはるんやろ? ...せいぜい頑張りや 侵入者です!鍾乳洞の人口にて首領に会わせろと... ...会おう連れて参れ この妖気..ただ者ではない ...これはリザードマンの精鋭百体でかかったとしても敗北するやもしれんな 失礼今取り込んでおりましてな おもてなしも出来ませぬ 我が主の言葉を伝えに来ただけなのでな すとのり塩味とコンプルは作りたいところだ ホテチもどきうすェェホ そういう訳でオーク軍を相手にすることになった だがもし負けたら速やかにここを放棄しトレントの集落へ落ち延びるように 正直、敵戦力は少なくない 勝つつもりでいくが負けたからといって怯える必要はない っていうか何このお神輿みたいなの恥ずかしいんだけど 早く終わらせたい一刻も早く...! 状況は「思念伝達」で知らせる 皆落ち着いて決められた通りに行動するように 第一陣に加わる者を発表する!! 我が主がお前達リザードマンとの同盟を望んでいる はてそちらの勢力がいかようなものか儂は知らんのだがね 我が主リムル様は樹妖精より直に要請を受けオーク軍の討伐を確約されている 森の管理者が直接...!? 樹妖精の話ではオーク軍を率いているのは豚頭帝だという この意味を踏まえて良く検討して欲しい ふんっリムルだと!?聞いたこともない! どうせそいつも豚頭帝を恐れて我らに泣きついて来たのだろう? 素直に助けてくれと言えばいいものを 首領そのような態度では舐められ 離してやってもらえないかな これは対等な申し出なのだろう? ...失礼脅すつもりはなかったが 主を愚弄されるのは好まぬ よく言う...止めねば迷わず首を刎ねるつもりであっただろうに ...ジュラの大森林に暮らす魔物で森の管理者を騙る愚か者はいない 見たところそなたは...私の知るそれとは内包する妖気が大きく異なるが 南西に暮らすオーガであろう? オーガの中から希に生まれるという上位種族... 主より「蒼影」の名を賜った折鬼人となった ならばこの者に名を与えた主とはそれ以上の存在...! ならばこの者に名を与えた主とはそれ以上の存在...! この局面において強者の援軍を期待できるとなると ...ソウエイとやらひとつ条件を出してもいいだろうか リムル様今よろしいですか? リザードマンの首領に会えました 同盟の話、受けてもいいそうです ただリムル様に出向いて欲しいとの事ですが.. いいよどっちみち湿地帯で決戦予定なんだし 会ってもいない人物を信用しろってのも無理な話だ では会談の日取りはいつ頃がよろしいでしょうか? 準備や移動に時間がかかるだろうし 俺はミュナちゃん一部俺はこっちゃん一筋 そういえばリザードマンの首領ってどんなヤツだった? 慎重ですが判断力のある男ですこちらへの対応も丁寧でしたね なるほどガビルとは違うと リムル様次はこれをおおしにー じゃあひとつ伝言を頼むよ 聞き入れてもらえたか... その時こそ我が主リムル様に目通りしてもらうとしよう それまでは決して先走って戦を仕掛けることのないように 最後にひとつリムル様より伝言がある 一背後にも気をつける」 ...どうにか光明が見えたようだ よいか皆の者オーク軍はすでにこの地下大洞窟のすぐ側まで迫ってきている! それまでの間かっ我々は籠城し戦力を温存するのだ この天然の迷路を利用しオーク一体に対し必ず複数人であたれ! 目的はあくまでも防衛だ! 間違っても攻勢に打って出ようなどと思うな 戦死すれば死体はそのままヤツらのエサになると思え! その時までは堪えるのだ! それが豚頭帝を相手に戦うということだ! 援軍と合流した後反撃に転じる! 誰一人死ぬことは許さん!! これが本当にオークなのか? まるでオーガとでも戦っている気分だ それが豚頭帝の能力なんだろう... 守ってばかりでは疲弊するだけだ してゴブリンからの協力は上手く取り付けることが出来たのか? しかしオーク相手に籠城とは一体どういうつもりなのです? とても誇り高きリザードマンの戦い方とは思えませんな いやお前がいない間に同盟の申し出があったのだ その者達と合流するまでは防衛に徹するのが最善だ 天然の迷路を利用し大軍と戦うのは良い策かもしれん だがそれでは数多ある通路に戦士を分散させすぎて戦力の集中による迎撃が出来ぬ ガビル殿!!これは一体どういう...っ 落ち着け親衛隊長危害を加えるつもりはない 手荒な手段になってしまったことは後で詫びる 窮屈な思いをさせるが我輩が豚頭帝を討つまで辛抱してくれ せめて同盟軍の到着まで待つのだ! ガビル殿...いえ兄上!目を覚まして下さい! 各部族長の掌握が完了したぜ 若い連中にはこの防衛戦に疑問を抱いていた者も多かった 我輩を主と認めてくれるのか!? みんなアンタに付いていく 我輩がリザードマンの真の戦い方を見せてやろうぞ 温地帯を埋め尽くすオークの大軍 その一角からザワめきが生じた 恐れることはない湿地帯は我らの領域!! 素早い動きでオーク共を撹乱するのだ! ぬかるみに足を取られるノロマに後れは取らん! 俺たちの攻撃が効いてるぞ! やっぱりガビル様の言う通りだ! ガビルの実力は多くの仲間が認めるものだった ただひとつ誤算があるとすれば オークがオーケの死体を喰っているのか...!? 首領は知っていた豚頭帝の恐怖を ガビルは知らない豚頭帝の恐怖を その違いが今結果となって牙を制く スライム姿なら「おもちゃんさんないかと思ったが いいん様いどこに行かれたってばう 次はこのネタリジェを素直でいただきたいです お待ちしておりましたリムル様 出撃用の武具の準備整っております ...へぇいいじゃないか ここいつら自分の仲間を喰ってやがる... ガビル様!回り込まれた! 明らかに奴らの動きが素早くなっている..!! 馬鹿な!!オークの足に水かきだと!? まるでリザードマンのようではないか!! ガビル様!さっき仲間が一人喰われちまった 奴らの動きが変わったのは.. まさか我等の能力を... ゴブリン隊リザードマンより後ろに下がれ! ここまで連れてきたことが裏目に出てしまったか 我等が翻弄しゴブリン共に仕留めさせるつもりが::: オークの包囲を突き破るのである! なんだあの黒い奴ら...!! 先頭のオーク...なんとすさまじい妖気であるか!! 間違いないやつがそうだ そこのオーク止まれい! 貴様が豚頭帝であるな? 豚頭帝様の腹心だが、強さでは足元にも及ばぬよ 豚頭帝ではない...? これ程の力を持ちながら足元にも及ばないだと?では.. 一騎打ちだったか?面白い 一体どれほどの化物だというのだ本当の豚頭帝は あれはこういった事態を警告していたのだ ガビルにもっと豚頭帝の恐怖をしっかりと語って聞かせておくべきだった 首領通路の先から血の匂いが... こぉんなとこに隠れていやがったかぁ 女子供は下がっておれ! どうせ全員豚頭帝様への供物となるのだぁ!! 品のない豚のわりにはなかなかに手応えがありそうではないか 相手にとって不足なし! 今日はこの辺で野営するぞ 嵐牙狼族のおかげで道のりはすこぶる順調だ こっちのも湿ってやすね あと少しで湿地帯だろう 連れてきたのはベニマル なんだ、それ然やすのか? もうすぐ暴んさせてあける 消したになちゃうっすよ ソウエイ周辺の状況を確認してきてくれ 俺の狙いは豚頭帝ただ一人 彼らには俺が豚頭帝と一対一で戦う為のお膳立てを任せるつもりだ そういえばリムル様約束の褒美っすけどちゃんとクロペエさんに頼んでくれたっすか? いや帰ったらちゃんと頼むって リムル様よろしいですか? あ今ソウエイからメッセ入ったから なんだ?もう何か掴めたのか? いえ交戦中の一団を発見しました 片方はリザードマンの首領の側近 もう片方はオーク達ですね 交渉の折見かけた一人です どうやら自分の力を誇示するつもりのようで 上位個体が一人でいたぶっています そのオーク達にお前は勝てそうか? 即答かよイケメンだな。マジで わかったそのリザードマンには悪いがオークの能力を調べるいい機会だ だが殺されそうになったら助けてやれ 一人でそんなとこにいる事情も聞きたいしな ランガソウエイの下まで影移動で頼む もう殺っていいんじゃないすか? ごめんなさい私はもうここで... 突然現れやがって獲物の横取りでもしようってか!? 勝手に死なれては困るな リムル様がお前に事情を聞きたいそうだ 君がリザードマンの首領の側近だな 傷が...!?ウソ致命傷だと思ったのに:: ソウエイめ観察しろとは言ったがもう少し早く助けてあげて欲しかった しかしまぁこれで俺の印象も多少は良くなるだろう 会談前にポイントを稼げて良かった 俺はリムルーテンペスト リザードマンとの同盟のため 会談に参加するべくここにいる ソウエイ、そのでっかいオークはまだ生きてるか? あえて急所を外しただと? 使えるかと思い急所ははずしました さすがソウエイわかってるな 貴様程度の非力な腕ではこの俺には通じぬだけよ 主の手前格好つけたかったのか? 豚頭帝様より授かったこの偉大な力を前に貴様らは敗北 おいそいつからは情報を リムル様を前に不敬ですよ!! リムル様!愚か者を罰してやりました! 愚か者はお前だってのもー 気をつけてまだヤツのとりまきが 暇つぶしにもならなかったぜ え?なにもう終わったの? あいつらが弱すぎるんですよ こうなった以上我らの滅亡は避けられんのだろう だが身内の過ちに他を巻き込むわけにはいかん お前はソウエイ殿を探しこのことを伝えるのだ お前の双肩にリザードマンの最後の意地と誇りが掛かっている 言いつけに背くことをお許し下さい...父上 どうか我が父たる首領と兄たるガビルをお救い下さいませ!! どういう事だ?何かあったのか? ...兄ガビルが謀反を起こし首領を幽閉したのです 兄はオーク軍を自らの力で退けるつもりのようです ですが兄は豚頭帝を甘く見ており: このままでは敗北しリザードマンは滅亡するでしょう 虫のいい話であるのは重々承知しております。 力ある魔人の皆様を従えるあなた様なら我らを救う御力があるのではと愚考致しました。どうか... よくぞ申しました!リムル様の偉大さに気づくとは あなたは見所があります。 リザードマンは救われるでしょう えでも...リムル様はまだ何も... 勝手に仕事をとってくるこのカンジ ...まどうせ豚頭帝とは戦うんだ えーと君は首領の娘さんだっけ? では君を首領の代理と認める ここで同盟を締結することに異論はあるか? いえ...いえ異論など!では.. ソウエイお前首領の所まで影移動できるか? 同盟相手なら助けに行く なぜか消えそうな予感... 計画の方順調に運んどるようやなぁゲルミュッド様 豚頭帝の出現は予想外だが幸運だった 豚頭帝が森の覇権を手に入れる日も近いだろう...! そうすれば俺の野望も.. なかなか楽しそうな話をしていますね わたくしの名はトレイニー この森での悪巧みは見逃せません こりゃヤバイでゲルミュッド様 それで何を企んでいるのか話して下さいませんか? いやーその辺は守秘義務ゆうか... そうですかではもう用はありません 森を乱した罪であなた方を排除します はよ逃げた方がええでゲルミュッド様 まぁ後はもう成り行きを見守るだけやし ここらにしときまひょか 森を汚す者どもめ... ...まさか逃げられるとは 状況は思わしくありません ...そういうことは... 第七十話戦場に生じた波紋 どこまで信じられるのでしょう 「部分擬態」吸血蝙蝠〈羽 「大賢者」さまさまだな、簡単に空を飛べてしまった 空中散歩を楽しみたいが今はそんな場合じゃないな 大賢者魔力感知をマクロにしてくれ ...やっぱりリザードマンの分が悪いな シミュレーションゲームなら詰んでるぞコレ 我輩を喰おうというのか!? ...ただのお調子者かと思ってたが 手を出すなと言ったはずである! お前達に敵う相手ではない なかなか漢気あるじゃないか ...まぁあの男に任せておけば大丈夫だろう き...来てくださったのか 私を首領の代理と認めてくださったのです まだ諦める時ではありません! リザードマンは...助かるのか...!? しまった豚頭将軍が:! 使者殿を死なせたとあっては先方の主殿に顔向け出来ん! すでに動けなくしてある そういう反応になりますよね... なにか情報を引き出せないかと思っていたのだが コイツには情報共有の秘術がかけられているらしい 手の内を晒してこちらの情報をくれてやる義理はないな とはいえこのまま殺すのではもったいない ...そうだなせっかくだ お前には伝言役を頼もうか 地を転げ回っているのがよく似合っているぞ だがその滑稽なダンスも飽きた 注意散漫だと危ないっすよ あの村の主殿ではないか! なに言ってるっすかこの人 もしやけたち助太刀しに来てくれたのであるか? いかにしてここまで... あれは狼鬼兵部隊隊長ゴブタだ リムル様の命により助太刀に来た 「影移動」だ学ばんのか貴様 グググ...リムルだと? どこの馬の骨かは知らんが 邪魔立てするなら容赦は なんだ!?一体何が起こったと... リザードマンごときが多人数による儀式魔法を使えるとは 一騎打ちには早々にケリをつけ あの大魔法を操る者共を始末せねば...!! ええとガビルさんでしたっけ? さっさと態勢立て直して防御陣形を整えるっすよ。 ううむわかったのである しかしさっきの黒いアレは... あーあれは心配ないっす オイラも初めて見たけど味方の術っすから だからどけと言っただろう 非道いな里を喰い散らかしてくれたじゃないか その角...まさかオーガか!? 今は少し違うかもしれないな 灰すら遺さず消えたくなければな ...どうやら敵方にも危険な強者が紛れているようですね そういうことで、これからもうちょっとしていたのですが、 それが幾つみだけ接触すると、 そういうためのみたいで、ちょっとかかって 黒嵐星狼に擬態した姿が見たい? ゴブタのやつめが申しておりましたそれはもう見事なお姿だったと! あー...ドワーフ王国の入口で人間の冒険者達に絡まれた時か あいつめ目を閉じていろと言ったのに: 言ってみればこれは嵐牙狼の進化した姿なのかもな ランガもこの姿を目指してがんばれよ ふんトカゲ共を助けに来たつもりらしいか無駄なことな! ばまもどこぞの木っ端魔物の配下が加わったところで オオオ我らの優勢は少しも揺らがんわ 解。個体名ランガの広範囲攻撃技「黒雷嵐」です。 まきこまれそうだすー!! ここれランガさんのスキルっすか!? そういうことですから、 これが貴様らが木っ端と侮った魔物の力の一端だ もう吹っ飛んじゃったっすよオーク達... おい...おいゴブタ! まだオーク共を全滅させたワケじゃないぞ ランガの姿にびびってる今が好機だ 左右からオークの残党を片づけるっすよ ぐぐぐ...よそ見とは余裕だな やっぱり手応えのある奴はいないな どうする?アトはゴブタ達に任せるか リムル様の華々しい勝ち戦の最初の一戦目 そういうことで、... ...そういうことで、そういえば、 ...そういうことで、... そういうことで、そういえば... 我らが活躍せぬわけにはいきますまい? そういえば、そういうことで、 に逃げろ!この黒炎球に触れるな!! ...シオンを怒らせるのはやめよう それにしても上空から見ると戦況の変遷がすさまじい 圧倒的だったはずのオーク軍が見る間に減ってくぞ それでも全滅までは程遠いのが驚きだが実際に戦場に立てる者の数は限られている 指揮官がいたぞハクロウ! ふっ俺からの「思念伝達」で俯瞰情報を得たベニマルの指揮があれば後続の軍勢と分断できそうだ。 っていうかアイツのおヤバすきだろ ホントに鬼人勢は優秀だな〈約一名危なっかしいのがいるけど いやはやこの戦いが終わった後も仲良くしたいものだね この同盟を受け入れるという判断は正解だった さて...見えたか?オーク共を操る者よ。 オーガの里を滅ぼし鬼人を敵に回したこと せいぜい後悔するがいい クソ共が!役立たずめ!! 鬼人だと!?ゲルドには俺の誘いを断りやがった大鬼族共の里を真っ先に襲わせたが まさか生き残りが進化したとでもいうのか!? それにあの獣だジュラの森にあんな化物がいたなど聞いていない 俺の知らぬところで一体何が起こっているというのだ!! まずい...何とかしなければ!ここまで来て計画がつふれるなと このままでは俺が... 俺があの方に殺されてしまう!! いきなり人の腕斬り飛ばすとか非常識な姉ちゃんやで その程度君にしてみれば大したことはないんだろう? まぁなせやけど懐の水晶が割れたらどないしよ思だわ それは困るね私もそれを楽しみにしているんだ だけど君が不覚を取るなんてあり得ないだろう? 買い被りすぎやってワイかて失敗する事もあるわい 視覚の主はゲルミュッド そろそろクライマックスやで ...見せてもらおうか せや湿地帯のど真ん中や ということはゲルミュッド自ら戦場に降り立ったということか 手出しは厳禁だというのに使えん男だ まぁまぁおホラもう一人出て来たで ...前言を撤回しよう ゲルミュッドのおかげで面白いものが見られそうだ 十大魔王が一柱人形傀儡師クレイマンに そこまで言わせるとはねぇ ヴェルドラのスライム敬察日記 頼しおった。ふむふむ。かなり図々しい頼み方だが、トレイニーとしても切羽詰まった状況なのであろうな。余裕があるように見せておるが、我の目は誤魔化せぬ。その内心には焦りがあるようだぞ。こう見えてトレイニーは、我がジュラの大森林の管理を任せた上位の魔物なのだ。大抵の脅威なら自力で排除可能であろうし、わざわざ他人の力を当てにするような真似はしない。状況は差し迫っている、という事なのだろう。「いきなり現れて、ずいぷぷん身勝手な物言いじゃないか。ドライアドのトレイニーとやら」赤髪、確かベニマルであったな。トレイニーが、弱小種族であるコブリンを頼ったのが腑に落ちぬ様子。その疑問はもっともだが、、的外れだとも言えよう。 ドラ樹妖精のトレイニーは、【豚頭帝の討伐をリムルに依 ヴェルドラのスライム観察日記 くなった。その結果が、今回の乱である一度とこのような事が起きぬように、我に代わる トレイニーは確信を得て行動しておるこの森の中で最強なのがリムルである、とな。ドライアドには特殊能力が備わっており、草木のある場所なら遠く離れていても状況を把握出来るのだ故に、ジュラの大森林内では彼女達の目を欺く事なと出来ぬ。森に巨大な魔魔素量を持つ者が誕生したのだから、その時から監視下にあったと考えるのが妥当であろうさ。ペニマル達との戦いも、当然ながら見られておったそして、その後のリムルの対応もリムルがお人好しな性格である事など、その時の会話を聞けば一目瞭然であろうな。強い力と困った者を見捨てぬ人柄、利用するにはこれ以上ない人材であろうて。だからこそトレイニーは真っ先にリムルを頼ったのだ。樹人族の集落がオークロードに狙われれば、ドライアドだけでは対抗出来ない。それもまた本心ではあるうが、本当の目的は別にあると見た。それは恐らく、リムルのヤツを見極める事。我が消えた後、シュラの大森林を守護する者がいな そんな思惑を隠し、トレイニーも会議に参加する事になったようだ。リムルのヤツは、トレイニーの頼みを保留にしたもっと簡単に引き受けるのかと思ったが、どうやらそうはいかぬらしい。オークロードの存在は確定した。それを倒せば問題解決。我ならばそう判断する。我の強さを見せつけ、皆、皆からチヤホヤしてもらうこれで完璧である、とな。だが、リムルは意外にも慎重だった。その思考を読み解いてみえ。すると、リムルが恐れているのは、町の住人へ被害が及ぶ可能性であったふーむ、面倒な事よ。自分一人ならなんとでもなるが、弱者を守りながらとなると、行動は制限されるチヤホヤされるには、義務が付き物なのだな 者を排除していたというのが正しいがな。それでも森は安定しておったし、魔物にとって〝強者〟というのは絶対の指針となるものなのだ 我の場合は守護していたというよりも、気に喰わぬ 護者を選出したいーというような腹積もりもあるのだろうて。 我はワクワクしながら、会議の成り行きを見守る事 我はちょっと、簡単に考え過ぎていたようだでは、どうするつもりなのか? 漫画や小説を読み慣れた今目的の書物を探し出す など容易い事なのだ。それはつまり、辞書。リムルの記憶はとても丁寧に整理されておるので我は簡単にその知識を手に入れる事に成功した 兵站:へいたんーー戦闘部隊の後方にて、人員・丘 競索・食糧などの管理運用をする事。また、補給線の確保と維持を行う軍事業務。兵站には補給、輸送、管理の三要素がある。また兵西能力は、自給自足型、現地調達型,神給基地型に分類される ほほう、なるほどな。また一つ、賢くなってしまったか「クアッハッパッハ!」まだまだだな、イフリートよ。兵站とはなー」 我はイフリートに、今得たばかりの知識を披露した。「す、素晴らしい!流石はヴェルドラ様。私などその知識の深さには感服するばかりです」「そうであろう、そう。あろう。貴様もコレを読んでもっと勉強するが良いぞ!!」「おお、ありがとうございます。私もヴェルドラ様を見習うとしましょう!」 うむうむやはりイフリートは素直だなこれで、難しい勉強はイフリートに任せる事が出来た。我は娯楽の方を担当するとしよう。 オーク共の狙いが判明したようだ。何と、ユニークスキル『飢餓者』にて、多様な種族の力を奪うのが目的だったらしい。 そう言われてみて思い出しだが、以前出現したオールクロードも、確かにそのんな力を持っておった。あの者は人間に討伐されたようだが、その理由は簡単。ユニークスキル「飢餓著』では、魔物の特性や能力の一端は奪えても、努力して得た技術なんぞは義えぬのだ。だからこそ、オークロードの狙いが魔物達であるというのは、間違っておらぬと思えるな。この森の魔物を喰い尽くし、覇権を取る気か...。もしもそれを許せば、新たな魔王が誕生するであろう そしてーーオークロードの裏には、魔人の暗躍もあるという。これはアレだな悪巧みの匂いがブシプンするぞ早く決断するのだ、リムルよ! そう断言するシオン我も同意見である! 椅子というには変な形だが、リムルだけズルイと 何だアレ、恰好良いぞ!!リムルのヤツ、なんか凄い立派な椅子を用意しても 終わったな、オークロードよ。これで我が町も守られると我も「安心したのだっ そして、リムルはそれを聞いて苦笑したようだ。「オークロードの件は俺が引きき受ける。皆もそのつもりでいてくれ」と、リムルが頼もしく請け負った。 と、我は思ったのだが、その声はリムルに届かない。悔しく思っておったが、紫子髪のシオンがリムルを後押ししてくれた。「リムル様ならば、オークロードなど敵ではありませ 共に被害が出る。そうなる前に、さっさとオークロードを討伐してしまうのだ!! どちらにせよ、放置しておいたら我を敬う予定の者 イフリートも嬉しそうに、いそいそと準備を始めておるわ。前回は誤魔化して有耶無期にしたが、あれは体調が悪かっただけの話 リムル達は、戦の準備で忙しそうだ。イフリートは、古今東西この戦術書を読んでおるそして我は、とても暇を持て余しておった。暇だ。本当に、退屈なのだ「暇だな、イフリートよ」「いえ、私は勉強中でー「暇だな?」「...そうですね、ヴェルドラ様の仰る通りかと」なんと、イフリートも暇だったとは。それならそうと、もっと早く言えば良いものをイフリートは遠慮深いな、まったく。「クアッヘッハッハ。それなら、貴様の成長を確かめてやろう。久々に一局指そうではないか!」我はイフリートに、将棋の勝負を持ちかけた。 復活したら我にも用意がしてもらうとしよう。 お神輿というのか?リムルは恥ずかしがっておるが、我は良いと思う。 どうだ!?これで攻め手は「では、こちらの飛車は頂きますね」グオーーーっ!!!馬鹿な、そんな馬鹿なぁ!?我の可愛い飛車駒が、イフリートの無慈悲な角行によって奪われてしまったぁーッ!!くそぅ、くそう! お、おかしいこれは激しくおかしな展開だぞ!?我が王者の余裕をもって「始めた対局だったが、どうやら形勢は非常に悪い。「王手ですよ、ヴェルドラ様」「な、何を小癪な!」我は華麗に金将を動かし、攻めて来た桂馬を拿捕すきんしょう と?そんなもの、あるに決まっておる。我が負ける事など有り得ぬこので、結果的に見て体調が悪かったとしか思えぬ故に。そんな訳で、今日は本気で相手をする事にした 何?封印されているのに体調が関係あるのか、だ 「いや、まさかそんな、子供みたいな理屈... 我が言葉に、イフリートは衝撃を受けた様子カックック、然もありなん。我の偉大さに触れたのだが、ら、そうなってしまうのも当然であろう。 驚き焦るイフリート。我はそれを愉快に眺め、説明する「クアックッハッハ!」この姿こそ、我が王の真なる姿よ。この〝帝王〟は二度動くのだ!」「はあ!?いや、そんな駒、ルールにはーーッ!?」「馬鹿め!偉大なる我が、人の定めたルールに縛ら 「イフリートよ、貴様も腕を上げたものだな、そんな貴様に敬意を表し、我が奥の手を見せてやろう!」我はそう叫び、クルリと王将をひっくり返した。そこに刻まれた文字、それは〝帝王〟だ。「な、何ですか、それ...?」 イフリートめ、何とも狡賢い手を用いるものよ。こうなっては仕方なし。この手だけは使いたくなかったが...。 まんまとイフリートの策略に... 我はそう宣言したそして、我の快進が始まったのだ。 「見よ、イフリート。アヤツら、自分達だけズルイと思わぬか?」「うーん...どう工手を仕掛けけても、二度も動かれると逃げられて...!」聞いておるのか?」 さっきチラッと見た時は、綺麗でフワフワした服をいくつも着せられておったのだが、あまり羨ましくは思わなんだな、我はもっと、恰好良い服が好みなのだと思ったら、今のリムルや鬼人達は、とても恰好良い服に着替えておった。どうやら見た目だけではなく、防御力にも優れておるようだぞ。 気分良く形勢が逆転した。余裕が生まれたので、我はリムルの様子に目を向け いや、違う。違うハスだ。ヴェルドラ様には何が深い御考えがあるに決まっている...!」「うむ。誇るがいいぞ、イフリート。これからが本当の勝負よ!」 フフッ、我が勢いに呑まれ、周囲に目を向ける余裕もないとはな。まあ、仕方あるまい。我が〝帝王〟は無敵なのだ。帝王”ある限り、我は不敗なのだよ。まあ、それはいいとして。「貴様も我を見習って、もっと注意深くならねばならんぞ。見よ、リムル達が新しい装備を整えておる」「おお、本当ですね。あのカイジンというドワーフ達と、クロベエと名付けられた鬼人の作品ですか。あの衣服にも工夫が施されているようですし、リムル様は本当に興味深い御方です」 「ハッ!?申し訳御座いません、少し集中しております 魔素量へと進化しておる。なので、オーク共に遅れを取るとは思えぬのだ。さて、イフリートはどう答えるであろう?我が与えた戦術書を読み込んでいるイフリート。頭でっかちに数字だけを見て答えを出すようでは 我が軍師として認める訳にはゆかぬのだが...。「それは当然、リムル様この勝利でしょう。あのドライアドのトレイニー殿が警戒していたのは、あくまでも裏で暗躍する魔人共の存在でしょうし。魔王レオン様も、そうした魔人共の暗躍に頭を悩ませていたもので イフリートめ、思った以上に頭が切れるな我は少し興味を引かれたので、イフリートに続きを 促した。「言ってみれば、オークの軍勢は囮であると考えられます。ヴェルドラ様が消えた今、ジュラの大森林の覇権を求める者共が動き出したのやも知れません「考え過ぎではないか?」「そうですね。ですが、私としては考えられる可能性であると思います。そういう悪巧みを好む魔王に、心が当たりがあるのですよ... 苦々しい表情で、インフリートはそう答えた。魔王レオンの部下だった時代に、余程の苦汁を舐めさせられたものと見えるな。「それでは、囮でしかないオークの軍勢では、リムル達に勝利する事は出来ぬと?」「その通りです。将棋の駒に例えますと、リムル様とはその部下は金将、銀将、飛行車、角行に相当する一騎当千。それに対してオークの軍勢は、大半が歩兵に過ぎません。せいぜい、銀将が数体いる程度です。それこそそ、玉将が〝帝王〟にでもならぬ限り、負けようがな もっともらしいイフリートの理屈に、我もそうかと頷いたそう言われると、そんな気がする。しかしイフリートよ、それは〝フラグ〟というものではあるまいな?我が読み漁っている書物では、そのような事例に事 欠かぬのだが...。まあ良い。「それを理解するとは、貴様も成長したな」「ハッ!お褒め頂き、光栄です」 うむうむ、イフリートには見所がある。リムルには部下が多くいるが、我にはいない。今まででは何とも思っておらなんだが、最近、それが少し随 ていおう「ヴェルドラ様のように、私にも〝帝王〟の使用許可 しく感じておったのだこのままイフリートを鍛え上げ、我が参謀として迎ええるのも面白かろうて。「それでヴェルドラ様、一つお願いがー「良かろう、聞いてやろうぞ」我は気分良く頷いた。褒美を与えるのも、主としての役割なのだ。それでは、条件を入れ替えて一局お願いしたいので じるものなのか。同盟相手なら助けに行く。当然だろ?リムルは凄いな内心では動揺しておったのに、表にはそんな素振りをまるで見せぬ。 リムルの秘書となったシオンが、そんなふうに言ってリムルの仕事を増やしておったうーむ。今までは気にした事もなかったが、ひょっとするとリムルも我と似たような気持ちになっておるのやも知れぬ他者からの期待に応えるとは、かくも心に重圧を感じ 我を尊敬する様子がアリアリと窺えて、その期待に応えねばならぬと我を強迫する。嬉しそうに準備を始めるイフリートを見つつ、我は負けられぬと気を引き締めたふと、リムルの様子を見る。「よくぞ申しました!」リムル様の偉大さに気づくとは、あなたは見所があります」 イフリートからの視線が痛い。 退かぬ!媚びぬ!省みぬ!!の精神で、イフリートからの挑戦を受けるのみ!!リムルの出陣を見送ると、ころではなくなった。これほ久々に、本気を出さねばならぬようだ。 我は内心で溜息を吐いたのだった 御覧下さい、ヴェルドラ様。あのベニマルという男 リザードマンのガビルとやらが、一輪討ちを熱頷し、 王が二度動くなどと、卑怯極まりないのだ。誰だ、そんなふざけたルールを適用させた馬鹿者 イフリートは情け容赦なく、我が陣地を攻め立てお ...やっぱり、リザードマシンの分が悪いな。シミュレーションゲームなら話んでるぞ、コレートというリムルの呟き。それはまさに、今現在の我の戦況を言い表しておるようだ。「王手です、ヴェルドラ様!」ぐぬぬ。 しどうせなら、親友たる我の事も助けて欲しいし 解。正解です。あの攻撃は、値体名...ベニマルがみ出した広範囲焼滅攻撃ーー〝黒炎獄〟です»ヘルフレ オーク共では相手になるまいて。 我やイフリートには通じぬが、大半の魔物はアレに 耐えられぬであろう。それを簡単に操るとは、あのべ「マルという鬼人、未熟ろしいまでの成長ぶりである ああのガビルにも、ゴブタが応援に向かったようだ。ガビルはお調子者だが、部下を庇うような漢気も見 せておった。リムルは見捨てそろのが忍びないと思った。のであろうが、我も同感であるゴブタだけでは心許ないが、そこにはランガもいる 戦況は大詰め本来なら、ワクワクしつつ見学する場面だ。それなのに、我の心は重い。その理由は言うまでも リ、リムルめ我の行動をお見通しとは!?我は勝負に勝つ為に、封印解除が遅れるのも辞さぬ覚悟であった。しかし、リムルはそれを不服としておるようだ。それはまあ、我としても早く復活したいのだが、 それでも。〝竜種〟に敗北など許されぬのだよ。 「解。自業自得です。完成さこれた将棋のルールを、自己都合で改変したのですから。せめて、有利とされる先攻を取る程度で我慢するべきでした リムルめ、我が勝手にルートルを変えた事に、とてもご立腹のようである。でもなあ、我、勝ちたいのだよ。威厳とか、そんなのはどうでもいいのだ。ただ、勝ちたい。長き時を生きる我だが、ここまで勝利に貪欲になったのは初めてかも知れぬ。我は今まで、負けた事がないワケではない。〝勇者この戦いもそうだが、勝てぬと思えば直ぐに勝負を認 嬉しいものよな。やはりリムルは我が友だ 他方ないですねーーという感じで、そのような提案 ーそんな我の決意を、リムルは理解してくれた どのような立場の者でも、五角の条件で勝負が楽しくめるのだ。それなのに、我は...。気兼ねなく本気を出せるこのゲームに、我は夢中になり過ぎておったようだ。負けたくないからズルをして、それを相手にやり返されてしまった。確かに、リムルの言う通りに自業自得だなだが、それでも、この後始末をつける為にも、我は勝ちたいと願うの めておった。竜種”は不滅故に、死んでも復活するからだ。しかし、将棋は違う。将棋だけではなく、リムルの知識にあるゲームは金 ーウル黒嵐星狼というのが、今のランガの種族なのだハッキリ言って、強い おったからであろうが?かなり独特な進化を遂げておるな。テンペスト リムルの影に潜み、その魔素をぶんだんに浴びて デスストー!黒雷嵐〟か我の〝破滅の嵐〟を劣化させたような力よな 船。個体名・ランガによる広範囲攻撃技|黒雷嵐〟です 我とイフリートの決戦は白熱しておる。リムルの部下達もまた、戦の大詰めを迎えたようだ。戦場で目立つのは、〝黒突獄〟を操るべニマルだなそれにあの狼、リムルのべットであるランガもまた大技を繰り出しおった。戦場に数柱の竜巻が出現し、放電しつつオーク共を蹂躙しておるわ。あれは、エクストラスキル『風操作』と我の「黒稲裏』の複合技か? 我は迷いなく、その申しし出に飛びついたのだった。 言うまでもないが、我は別格だぞ? それに、イフリートもなかなかのものだ。コヤツに まあ、技量が伴わねば力の持ち腐れとなるであろう い。今のベニマルやラン「ガのように、常識外れの力を身に付けられるのだ。 オーバーとなっておるわ。戦術級の広範囲攻撃技を繰り出すには、膨大な魔素量を必要とするのだ。 場合ではあるまい。そして、我とイフリートの勝負もーー決着の時を迎ええようとしておるのだ。「ま、まさか...。ここれは、このままでは...イフリートが激しく動揺しておる。それはそうだろうて。我とて、信じられぬ気持ちでいっぱいなのだ。 こまかとしたゴブタの働きにより、戦場の越勢はリムル選へと傾いたこうなると、オークロードも高みの見物をしておる すうせいベニマル、ランガ、ハクロウ、シオン。それに、ちょ 二十万もの数ともなれば、親玉が出て来るまでに消毛が激しいであろう。だが、それも。リムルの配下となった者達の活躍があれば...全ては計画通り、なのであろうなリムルは空にフワフワ浮かんで、我にアドバイスする余裕まである。どこまで見通しておるのやら。こういう面では我はリムルに及ばぬと、素直に認めるるしかあるまいて。 この流れ、乗るしかあるまい 何だかいい感じに、イフリートが勘違いしてくれた うん?何かまだ、心配ごことでもあるのか? 深まったようだし、言う事なしだ。それにしても、流石はリムルよ。毎回毎回感心させられるが、、今回は見事の一言だ。外の戦況も勝利間近。これで これで完璧に誤魔化せた。イフリートからの尊敬も イフリートは我の言言葉に感服しておるなうむうむ。 「その通りだとも」「やはり...。私は、自分の浅はかさを恥じるばかりです。今後は何があろうとも諦めず、最後まで勝利を目指す事を誓いましょう!」大袈裟なヤツめだが、上手く話が纏まったのは僥倖である。「その言葉が聞きたかった。これで、我が無茶なルールを定めた甲斐もあろうというものよ。“帝王”のルールは最早必要あるまいて」「そこまで御考えだったとは...」 リムルの視線の先、そこにいるのはオークロードだ取るに足らぬ相手に見えるが...。まさか...!歩兵が裏返っててと金と成ったように オークロードもまたー!?我の考え過ぎであろうと思う。だが、戦場では何が起き「るかわからないのだ。それを良く知るリムルだかららこそ、決して油断せぬ という訳だな。良かろう。この決戦の行方、我もシッカリと見定めるとしよ シュナやドワーフ兄弟のおかげで衣服に幅が 二足歩行ないけたがもしれない。 シュナがスーツでシオンが、巫女服でもけっこうてロ...でけだなと思いました。 え?なにお前も何か着たいの? よし俺がカッコイイコーディネートをしてやろう 強そうに見せるためパンクなファッションでまとめてみたけど:: 飼い主の趣味でゴテゴテに盛られた犬感がすごいな... キャラクター原案みっつばー先生より ...オフコミック初の国のまさか。 ☆取録されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、コミックス発売当時のまま掲載しています。