残りは

スライドスだった仕事

うごった...!?どっちでもいいの

Reincarnat

顔し、大げい風に、

原作、八郎梅画・川上奈娘、キャラの一瞬だった。

Taikikawakam!

Amazonはユーザー中のキャラリター用語、「サッコばーい」のシリウィの

キャンプのシリウスKC

Tarkikawakami

転生したらスライム

だった仕

Regarding

ReincarnatedtoSlime

『...伏瀬』

2017年11月11日土奈樹...

2017.11月24日キャラクター同級・みっつばーいでの

WindowsAllap

ドワーフ王国

ジュラの大森林

ブルムンド

封印の洞窟

前回までのあらすじ

オークロー

豚頭帝の記憶に成功しレジュラの森の盟主となったリムル。

新たな仲間も増え、この世界での存在感は日に目に増していく、

しかしそれは、強者達の注目を集めるということでもあった。

そんな中、ドワ一つの英雄王がゼル・ドワルゴは「リムルの正邪を

見極めるために、そして十大魔王が一柱ミリム・ナーヴァは

「挨拶」に、それそれテンペストに現れたより一つ王からは信頼

を得ることに成功したりムルだったが、ミリムはテンペスト

にしばらく滞在すると言い出し...

それは、

ヴェルドラー

テンパスト

〈暴風竜ヴェルドラ〉

トリムルの名つけ親で親友

天災級モンスター・

シズエ・イザワ

戦時中の日本から召喚

きれた異世界人。死去。

リムルーテンペスト

(三上悟)

異世界人。人間からスライ

転生した主人公。

紅丸

ト鬼人。侍大将。

鬼人。指南役。

ランガ

嵐牙狼。

リムルの影響に潜む

ゴブタ

♪鬼人。隠密。

紫苑

・鬼人。武士。

リムルの護衛役

リグルド

ゴブリン村の村長

朱菜

ト,鬼人,巫女姫。

リム・ナーヴァ

レート大魔王が柱。危険度は

天災級。子供っぽい。

ゲルド

い歓逢。

ガビル

●新蜴人族の戦士長

トレイニー

●大森林の管理者・樹妖

CopleNTS

実験話「ミリム旋風(後編)

第6回話

魔王達の企み

...

美緒里は、魔物の国に集う者達

ヨウム英雄化計画

第6回話コ

書き下ろし小説

ヴェルドラのスライム観察日記

>145

第12話

ほら、ミリム旋風(後編)

うまーーっ!!

この「かれー」という

食べ物はめちゃくちゃ

美味いのだ!!

どう見ても

子供だが

...ミリム・ナーヴァ

歴とした魔王の

一人で、その実力は

計り知れない

その魔王はなぜか俺の

親友を名乗りここに

住むとか言い出した

おかわり

なのだ!

はい

ねぇあれ

ミリム様じゃ...

いかん今日のご飯

ちょっと固めだったかも

こんな美味しいもの

ハチミツ振りなのだ

今朝の話

じゃねーか

回復薬かと

思ったが..

あれも

けっこ

ミリム様が興味を

持たれたあれは

蜂が集めた蜜

だったのですか?

そう言えば

色が違ったな

シオンめ意外に

目聡いじゃないか

...まぁハチミツには

薬効もあるから

回復薬ってのは

あながち間違って

いないな

へえ...

やらんぞ!

これはワタシの

ものなのだ!!

とりませんし

お披露目は量産の

目処が立ってからと

思ってたんだよ

砂糖っていう

甘味料の代わりに

用意したんだけどな

多くは採れないし抽出も

今のところ俺にしか出来ない

舐めてみ

わ...!

...っ!

やって、

うん...まぁ

一人占めしたのは

悪かったよ

おい君は

自分のあるだろ

お砂糖は高級品なので

食べたことがありません

でしたが..

このハチミツほど

甘いものなのですか?

ああ砂糖があれば

料理の幅が広がって

甘いお菓子なんかも

作れるようになる

甘いお菓子...!!

明日からは

お砂糖の発見に

全力を尽くしましょう。

...なるほど

理解しました

え?

いいですね?

シオン

はいシュナ様

このシオン一命に

代えましても

砂糖を発見して

ご覧に入れます

うむ

頼んだのだっ

そういうことで、そういうことで、

そういえば、

そういうことで、そういうことで、

君らいつの間に

仲良くなったの

うう

一人で出歩かれる

のも不安なんで

魔王ミリムの

滞在が決まった

常に誰か側で

見てやって欲しい

「という訳で

ちょっと

いいかい旦那

どうした?

魔王ミリムの

動向も

気になるが

俺ぁ他の魔王の

出方にも気を付けた

方がいいと思うぜ

どういう意味だ?

魔王は何名か

いろんだが彼らは

仲間同士ってわけじゃ

ないんだよ

互いににらみをきかせ

牽制し合ってる間柄だ

いかにも

しかもリムル様は

ジュラ・テンペスト

連邦国の盟主

というお立場

そのリムル様が

ミリム様との

友好を宣言し

ミリム様が

この国へ滞在

している...

つまり

「テンペストが

魔王ミリムと

同盟を結んだ」

事の経緯を知らぬ

他の魔王達にはそう

見えるでしょうな

そして..

同盟が事実なら

今まで配下を持つ事すら

なかった魔王ミリムの勢力が

一気に増すことになり、

魔王間の力の均衡が

崩れる

それを面白く

思わない魔王も

いるかもしれない

ってことです

なるほど

この森が勢力争いに

巻き込まれる

可能性もあるのか

しかし実際に

お帰り頂こうとしても

無理なのでは..

聞かない

だろうなぁ

他の友達に

に〜まれる?

言って聞いて下さる

とは思えません

大丈夫なのだ。

無理に帰らそうとして

機嫌を損ねられても

後が怖い

飽きて去って

くれるのを

待つしかないか...

はい

仮に敵対するのなら

他の魔王を相手に

する方がマシです。

魔王ミリムは

正しく天災ですので、

一部のたまが

該当します

あー...ミリムが

天災級なのか

じゃあ敵対する

魔王が現れたら

その時考えよう

投げやりだが

今決められるのは

こんなところだ

ところでリムル様

当のミリム様は

どちらに?

ん?ああ

風呂だよ

シュナとシオンに

連れてって

もらったんだが

リムル!!

ここの風呂は

すごいな!

泳げるのだ!!

ミリム様!

ほらまだ御髪を

洗えていないでしょう。

おおすまぬ

感動したから早く

親友に伝えたかったのだ

じゃあなりムル!

明日は一緒に入るのだ!!

ミリム様

タオル...!

失礼

しました..

あー...

ではミリム様のお相手は

親友のリムル様に

一任するということで

異議なし!!

!?

それでも、それでも、

ベニマル貴様!!

いやだって

めちゃくちゃ懐かれ

てんじゃないですか

うむリムル様

以外に適任が

おりませなんだ

ぐぅ...っ

こうして魔王ミリムは

俺が担当するという

暗黙のルールが

成立してしまった

翌日

ちょうしょく

朝食

くだも

さとうみしよう

砂糖未使用

・パンモドキ十果物のジャム

やさい

野菜スーフ

ぎゅうにゅう

・牛乳牛鹿の乳

なんで早起き

せぁばな~んのだー

ほらぐずっスないで

顔洗え

野菜のスープ

なのに

美味しいのだ

牛鹿の薫製肉が

入ってるからな

さてと...ミリムを伴って

普段通り行動して

いいものだろうか

.....

ミリム飯が

終わったら製作工房

に連れてってやるよ

可愛い服も

いっぱいあるぞ

好きなのを見繕って

もらうといい

おお〜〜~~~っ

すごいのだ!

服だらけなのだ!

じゃあしばらく

任せたぞシュナ

承知しました

これっこれ

着てみたいのだ!

はい

ミリムがシュナにも

懐いてくれて

助かった

これから視察に

向かうのは貴重な

魔道具なんかもある

場所だ

リムに様

おはようございます

ミリムを連れて行くのは

不安だからな

これは

何なのだ!?

おう

おはよう

カイジン

旦那

今から回復薬の

研究所へ行く

一緒に

どうだ?

リムル様

お待ちしておりました

よく無事

だったなお前:

いやぁあの時

持っていて

冷拾いしました

いやなに回復薬の

おかげです

ミリムのボディープローを

くらったガビルを治したのは

現在研究中の回復薬だ

こんな私すらえは

ちゃだらしいと。

当然研究しているのは

ガビルではない

そういうのが

得意な人物に

任せている

よう

調子はどうだ?

ベスター

これはリムル様

カイジン殿

よくぞいらっしゃい

ました

俺やカイジンを

罠に嵌めようとした

イジワル大臣だ

ベスター

ここにいるのには

訳がある

ガゼル王一行が

テンペストを去って

二日後

来てやったぞ

リムルよ!

やっと

帰った...

ガゼル王が来た

おい!

今度は

何の用だよ

兄弟子が来て

やったのだ、素直に

喜ぶがいい

土産だ

土産だ

えええっ!?

有能なコイツを

遊ばせておくのも

勿体ないのでな

とはいえ俺に

仕えるのを許す

わけにはいかん

だから

連れてきた

好きに使え

おいおい...

もちろんカイジンは

止めようとした

王よそれではベスター殿の

知識が我等に流出する

ことになりますぞ!?

流出していった

本人が今更

なにを言う

それは...っ

そのための盟約よ

ここでの成果は

きっちり我が国でも

享受させてもらう

ベスターよ

貴様の本分を生かし

腐る事なくここで

精一杯に生きてみせよ。

はっはい

...

...は!

今度こそ..

今度こそご期待に

応えてご覧に入れます。

存分に励め

では

サラバだ

そういえば、

まったく自由な

おっさんだ

その後小一時間ほど

ベスターの平謝りが続き

正直めんどうになって

許したが

本当に申し訳なかった!!

本当に

申し訳なかった!!

我が身を振り返せば

恥ずかしいばかりで

本当に私は

その顔にかつての

ような険しさはなかった

わかった

わかった

ガゼル王が連れて

来たのならひとまず、

信用するとしよう

あのおっさんやたらと俺の兄弟子を気取りたがるからな

あのおっさん、やたらと

俺の兄弟子を気取り

だがるからな

こちらが最新の

回復薬です

どうでしょう

か...

...俺(大賢者)が

作ってるのと同じだ

ということ

は...?

完全回復薬だ

やったな

ベスター

元々一本気な

気質なのだろう

過去を反省し

研究に没頭する

ベスターは信じられる

笑ってベスターと話せる

カイジンの器のデカさにも

頭が下がるが

今のベスターなら

カイジンとも仲良く

やっていけるだろう。

...というか二人の話が

盛り上がって終わらない

その時に

やだんませー

なんだって!?

じゃああの

俺先に帰るね...

元素魔法「拠点移動」

元素魔法

「拠点移動」

便利すぎる...

日本でも欲し

かったなコレ

これもベスターが設置した

転移系魔法陣だ

さてと

そろそろミリムを

迎えに行くか

...ええ

!?

えええ...

テンパストのお米事に

現在イネ科の植物を品種改良中

今は栄養価も高くないしゅ末もイマイチ。

目指せコシ●カ!

カレーは下品をなって

カレーライスは

うまい

第68)話魔王達の企み

「...

それではないのですが、

......

ソウエイ

!リムル様

この騒ぎは

なんだ?

は連絡が遅れ

申し訳ありません

実は警戒網を

抜けた反応が

ありまして

来てみると

複数人の魔人が

広場におりました

ここはいい町だな

魔王カリオン様が

支配するに相応しい

これは、

そうは思わんがっ

リーダーらしき男の

言葉にリグルド殿が

答えた途端...

ご冗談を...

リグルド

大丈夫か!?

リムル様...っ

いやなにこの程度

どうということも

ございません

いや大怪我だろ!!

いかたいになってると

殴ったヤツは

!?

魔人のリーダー

と思しき男

ミリム

リムル様...

申し訳ありません

侵入者に気付いたミリム様が

飛び出してしまい

止める間もなく...

まぁ本気で動いた

ミリムを止められる

者はいないしな

おおリムルよ

あやつが舐めた真似を

しおったからワタシが

お仕置きしておいたのだ

私を庇って

くださったのです

あまり叱らないで

あげてください...

...しかし奴らは

魔王カリオンの部下だと

言っておりました

先に手を出したのは

向こうですが

奴らの報告次第では

カリオンのこちらに対する

心証は悪くなるかも

しれません

.....

...俺の許可なく

暴れないと約束して

いなかったか?

うぇ!?

これは..

これは違うのだ!

この町の者ではないから

セーフそうセーブなのだ!?

アウトだよ

だがまあ今回は

昼飯ヌキで

許してやるか

ヒドイ!

ヒドイのだ!!

くそうこれも全て

こいつが悪いのだ

一発では

飽き足らぬ...っ

待て持て待て

ともかく場所を

移すか

一応

あちらの言い分も

気になる

ちなみに俺が見た

火柱は

ミリムに気づき慌てた男が

繰り出した「豹牙爆交掌」

という技

なっ...

魔王ミリム!?

「がミリムの覇気により

上空に巻き上げ

られたものだったらしい

ミリムのせいで

大したことなさそうに

見えていたが、

リーダーの男

名はフォビオ

ーの実力は

警告。個体名

フォビオの魔素量は

個体名ベニマルを

上まわります。

:思った以上に

大物だった

...で君達は

何をしに来たんだ?

スライム風情に

答える義理はないね

いいから

下がってろ

は...

は!こんな下等な

魔物に従うのか

雑魚ばかりだと

大変だな!

そう言うからには

お前の主はさぞ

大物なんだろうな

ああ?

当たり前だろ

お前カリオン様を

知らねぇってのか?

では言葉に

気をつけろ

そもそも先に

手を出したのは

そっちだ

お前の態度次第では

今すぐ俺達は敵対関係

になる

このジュラの大森林全てを

敵に回す判断を

カリオンではなく

お前が下すのか?

...ちっ

スライム風情が

吹かしやがって

大賢者の見立てでは

フォビオと戦闘になっても

俺が勝つだろう

だが魔王カリオンの

怒りに触れ戦争に

なるのはごめんだ

なんなら

樹妖精を呼んで

俺の支配領域を

証明しようか

幸いフォビオの主への

忠誠は本物らしい

...ここへは

カリオン様の

命令で来た

フォビオ様...

うまいこと交渉に

持ち込めそうだ

おい

フォビオとやら

スライム風情と

言ったな

ワタシの友達を

見下すような発言は

許さ

ミリムお前今度

何かしたらマジで

晩飯抜くからな

遮って悪かったな

続けてくれ

フォビオの話に

よると

......

俺たちを配下へ

スカウトしろとの命令を

受けていたらしい

正確には

俺達か豚頭帝

生き残った方を

ということだ

つまり湿地帯での

戦いを見ていた魔王が

ミリムの他にもいたって

ことだ

ち~

後でミリムからも

話を聞く必要があるな

魔王カリオンに

伝えてくれ

日を改めて

連絡をくれれば

交渉には応じると、

俺を落とすつもりなら利益を提示してもらわないとな

俺を落とすつもりなら

利益を提示して

もらわないとな

...

...

残念ながらフォビオは脳筋すぎる

残念ながらフォビオは

脳筋すぎる

そんなことなんでしょうがないですか

そういうことで、

そういえば、

...

......

フォビオ様!

...きっと後悔

させてやる

よしミリム

魔王カリオンについて

話が聞きたい

それはリムルにも

教えられないぞ

お互い邪魔をしない

という約束なのだ

はい秘密があると

自白を頂きました

カリオンだけとの

約束か?

それとも他の魔王も

関係してるのかな?

いやそれは...

教えて

くれないかー残念

ほら俺が知らずに

邪魔しちゃうかも

しれないしさ

あぁぁ...

親友として知っとき

たかったんだけどなー

約束...でも

...親友.....

本当か!?

もう一押しだな

やはり親友が

一番なのだ!

何でも聞くが

いい!

そうだ今度ミリム用に

武器を作ってやるよ

親友の証としてさ

おうじゃあ

さっそく

武器で釣り

情報を得る事に

成功した

ゲルミネットのやつや

持ち込んだ話では

あああてー

ふんふん

それで?

それで判明した

のは

ミリムを含め魔王四名の企み

ミリムを含め

魔王の名の企み

傀儡の魔王を誕生させるという計画だった

傀儡の魔王を

誕生させるという

計画だった

...これって

俺たちが魔王の

計画を邪魔した

ってことだよな

ですね...

想定していた状況とは

違いますが

他の魔王もここへ千渉

してくるでしょうね

大変なことです

トレイニー様にも相談

せねばなりませんな

大丈夫です

リムル様ならば

他の魔王など

畏れるに足りません!

頭を抱える問題だ

〈一人を除いて〉

魔王ミリムの

来襲とともに

巻き起こった暴風は

より勢いを増しつつ

俺たちの国を飲み込んで

いく事になる

クラサンゼ

イメ合いすぎる

いかんだ

ファルムス王国

その大国は

馬鹿な!!

アルムス王国

その大回は簡単の一部がジュラの大事校に楽していた

領土の一部がジュラの

大森林に接していた

オークの軍勢

...しかも

豚頭帝出現の

可能性大だと!?

その問題はすでに

解決しているのだが

はやっちゃん、

他世界にシェルチ

特別対策機能

真相を知るのは

魔物の国の国民を

除いて一部の者達

だけであった

森に接する領土を

治める伯爵は悩んだ

騎士は町の

警備に必要だし

調査団を組織

するには人員と

金がないし...

...そうだ

「かくして

矯正施設に収容されていた

者達を強制的に駆り出し

荒くれ者で組織された

辺境調査団が誕生した

森の

調査ねぇ...

...こりゃあ

アレか

強欲な伯爵サマにとって

俺たちは捨て駒かよ

第899話の魔物の国に集う者達

へんきょうちょうさだんだんちょ

辺境調査団団長ヨウム

魔物の国で

魔王ミリムが

餌付けされていた頃

さぁ

うずおはお

なんでこんな

目にいいいぃいいっ

お前が槍脚鎧蜘蛛の葉を

面白半分につっついたから

だろうが!!

ある理由から

首都リムルを目指す

一行が窮地に陥っていた

死んだらカバルの枕元に

出てやるんだからね〜〜っ

そりゃ無理ってもんだ!

ってこのやりとり前にも

したな!

エレン!

ええ...

この~~~っ

調子に乗らないでよ

ね〜〜~~~っ

土石大魔弾

やっ...

...

ってない!!

姐さん全然

効いてやせんぜ!!

見れば

わかるわよぅ!!

...ちっ

頑強な上に

魔法も効かんとは

このままじゃ魔物の町の

主とやらに会う前に

全滅だ...!!

ギィィッ

ギリィッ

キィっ

なんだぁ、この

耳障りな音ぁ

.....

能力

「遠視」

はー...

面倒なもん

見ちまったぜ

うぉおおおっ

頭?

無理っ無理だって

こんなんっ

相手は8本足だぞ!?

相手は8本足だぞ!?

ギド!てめー

手伝いやがれ!!

短剣で捌ける

わけねーで

しょーが!

目の前の敵に

集中しろカバル

俺かお前が

しくじれば4人共

死ぬんだぞ!!

シズさーーん!!

亡き英雄に

頼るな!!

くそっ

シズさんとまでは

いかなくとも

せめてもう一人

剣士がいりゃあ...

んなっ...

誰だ

あんた...

ヨウムだ

無理しない方が

いいわよぅ

こいつ魔法も

効かないんだからぁ

...やっかいな

ことだな

どうしてあんなのに

追われているのか

後で問い詰めるから

であんたらの

名前は!?

...フューズだ

カバル...だよ!

援護

するのよぅ

はい!

なぜこんな

場所にいる!?

ここは

魔物の森だぞ

そういうのは

アトだ

まずこいつを

どうにかしないと..

しまった...

剣が

保たなかった!!

ヨウムさん!!

ケガは

ないか?

あなたは...っ

リ...

待たせたな

...ムルの旦那

じゃない!!

ゴブタさん...

なんです今の

ちょっとカッコつけ

たかっただけっす!!

おいヤツは

まだ..

!!

槍脚鎧蜘蛛

の..

脚!?

まさか斬ったと

いうのか?

あの硬い

外骨格を!?

それにしても

クロベエさんの

小太刀

さすがですね

リムル様が約束通り

頼んでくれたっす

そういうことで、

じゃあ

行くっすよ

とっとと

仕留めて

今日の

晩ご飯っす!!

うっそだろ...

...ゴブタ君

だったね

えーと...

わー

おっかない

顔っすねー

しっ!!

誰すか?

この人

うちの上司

......

...君に

頼みがある

わけで

という

お客さんっす

...おおう?

うすい

いそっ..

知ってる顔は

三つだけか

この後ベスターと

相談があるんだが

なんの用

だって?

知らない

っす!

おいコラ

...失礼

コホン

私はフューズと

申す者

ブルムンド王国の

自由組合支部長を

しております

私の目的は貴方に

会うことですので

今から十月ほど

前になりますか

森の調査を

ゴブタ殿に案内を

頼んだのです

まずはギルドの英雄を

丁重に弔ってくれた

ことに感謝を

俺に会いに?

うん

なにさし

依頼したこいつらから

報告を受けました

お礼が遅くなり

申し訳ない

シズさんか...

ご丁寧にどうも

でもわざわざそれを

言うために来た

わけじゃないでしょ

ええ

まぁ...

数か月前のことです

ブルムンド王国の

自由組合の中で

豚頭帝出現の

噂が流れました

そして調査の結果

それが事実であると

判明したのです。

対策に追われ

浮足立っていた頃

執務室に突然

その男が現れました

き貴様一体

どこから...っ

「悪い悪い

言うの忘れてたわ」

「豚頭帝の件は

片付いた」

リムル様より

伝言だ

心して聞け

...だ確かに

伝えたぞ

BlRPか?

リムル...

その名は聞いている

スライムでありながら

ものまねしたて

やすね

魔物の町の主

だとか

リムル様は人間とも

共存共栄を模索して

おられる

豚頭帝の噂を

流したのもお前達が

対策をとれるように

するためだ

!!

敵対よりも融和を

選ぶ方が賢明だと

忠告しておこう

...

...

では

確かに豚頭帝は

もういない

しかしそれを

成したのが魔物

なのだとすると

我々人間としては

脅威が去ったとは

言い難いのです

なるほどな

ドワーフ王が来た

時と同じ目的か

ドワーフ王?

来たのですか?

ああガゼル王が

俺を見極めるとか

言ってな

でウチとドワルゴンで

盟約を結んだんだ

馬鹿な...

あの賢王が魔物の町を

一国家として

認めたというのか!?

は...?盟約...!?

失礼します

リムル様例の

回復薬の売り方に

ついてですがー

あっ失礼

来客中でしたか

悪いなベスター

後で聞くよ

いえいえ

では後ほど

ベスター...

ドワーフの

スター......?

ドワルゴンの大臣の

あのベスター殿か!?

今ではカイジンと

双璧をなすウチの

優秀な研究者兼

技術者だ

そうだよ

元大臣だけどな

あの伝説の

鍛冶師まで!?

ギルマス

すごい面白い

顔して

固まっちゃったよ

ちょっと時間が必要

そうだな

しばらく

放っておこう

君らもブルムンドの

自由組合に所属

しているのか?

でそっちの

兄ちゃん達は

何しにきたんだ?

いえ

私達は...

...その前に

聞かせてくれ

なんでスライムが

喋ってんだよ

そこかよ

だっておかしいだろ!

なんで誰もつっこま

ないんだよ!?

スライムだぞ!?

後ろの強そうなヤツらを

差し置いてなんでこんな

ぷるっぷるなのが偉そうに

してんだよ!

ごもっとも

リムル様に

無礼ですよ!

うるさい

黙ってろ

おっぱい!!

あつい...

つい

じゃねーよ!

ウチの秘書が

スマンな

回復薬で

回復中

シオンは短気

すぎるのだ!

ちょっと我慢が足りない

ところがあるんだ

クハラはいやんよ

さすがのシオンも

ミリムに言われ

たくはないだろうな

えーと...

私達はファルムス

王国の調査団です。

こっちは

団長のヨウム

こちらにお邪魔したのは

成り行きですが

調査対象の豚頭帝が

すでに居ないと知れたのは

ラッキーでした

私はお目付け役の

ロンメルと

いいます

目に見えて危険な

調査ですのに

領主は強欲で

寄せ集め集団に

まともな装備など

揃えてくれる

はずもなく..

ははぁ...

正規の軍隊じゃ

ないのか

どうりでガラの悪い

連中が多いと思った

よく逃げ出さな

かったよな

そのために私が

同行を命じられ

ました

契約魔法という

強制的に従わせる

術がありますので

それで

縛るのです

うわぁブラック

まその魔法は

もう解いちゃったん

ですけどね

へ?

えーと...ロンメル君は

お目付け役

じゃなかったっけ?

そうでしたよ

ですが今は

このヨウムについて

行くと決めたのです

憧れの選手を見る

少年の目を

しているな

しかし、それなら

なおさら...

どうして逃げようと

しなかったんだ

ああ?

危険な調査に

安い装備で送り

出されたんだろ?

聞くかぎりじゃ雇い主は

成功報酬を奮発する

タイプとも思えないけどな

んなこた

分かってるよ

豚頭帝の情報を

教えてやらねぇと

町の人が

危ねぇじゃねーか

あれコイツ...

行儀の

悪い...

あの町にゃ

説教くせぇジジイや

酒場のお節介なババアや

あとをついてまわる

うぜえガキ共だって

いるんだ

言葉遣いや態度は

すこぶる悪いが

勘違いすんなよ

あいつらが死んだら

寝覚めが悪いと思った

だけだ

実は結構

いい奴なんじゃないか?

まあのタヌキ伯爵が

困る姿は見てみたい

けどな

あああ

あさあ

ロンメルから

聞いた話じゃ

防衛の強化に

充てるべき国の

援助金も着服してた

ってんだぞ

つまり何の対策も

していなかった

ところへ豚頭帝

出現の話が出て

慌てて我々が

編成されたんです

そもそもだな

危険極まりない調査に

こんな若造使うか?

結果だけ分かれば

いいって魂胆が

丸見えなんだよ

もっと熟練の魔法使いの

一人や二人抱えてんだろが

確かにどう考えても

捨て駒だろうな

なるほどな

ロンメルがヨウムに

従う理由はわかった

そういえば

カバル達を助けて

くれたそうだな

友人として

礼を言うよ

いやあれは...

正直

戦力になれたとは

思わねぇよ

槍脚鎧蜘蛛の脚を

はじくので精一杯

だったしな

助かったのは

そこの変なのの

おかげだ

仲間に慕われる

カリスマ性もあり、

変って!!

腕は立つが

調子には

乗らない

顔も悪くない

なにより

イイヤツだ

リムル様

...?

なにか企んで

おられるな

ですね

ちょっといいか

フューズさん

とやら

...はっはい!?

豚頭帝が

倒されたという情報は

既に知れ渡っているのか?

あいや...

こいつら...

使者殿が来た時

その場に居合わせたのは、

私とこの三人だけです

知らせたのは

ブルムンドの国王と

一部の大臣のみ

一般に発表は

されていません

確かな情報を得る前に

発表しては混乱を

招きますので...

なるほどな

それなら好都合だ

よし決めたぞ

ヨウム君

あ?

なんだよ

君英雄になる気は

ないかね?

英雄になれだって?

この俺に...?

第681話・コウム英雄化計画

なに言ってんだ

アンタ...

別にうせい

強制じゃない

これは

お願いだよ

そこのフューズさんが

言ってたろ?

豚頭帝倒したのが

魔物じゃ、脅威が

去ったとは言えないって

つったって...

ヨウムとその仲間たちが

豚頭帝を倒したってことに

してもらいたいんだよ

はぁ.....!?

豚頭帝に挑もうとする

勇敢な若者たちを支援し

武器防具食料を

提供した魔物たちの国

人間とも仲良くしたい

ウチとしては

そんなポジションが

望ましいんだよね

.....

...その計画

ブルムンド王国も

協力できるかも

しれません

え?

ホントか?

知り合いの大臣に掛け合えば

周辺諸国へ噂を流すこと

くらいは出来るでしょう

おいおいアンタまで

なにその気になってんだ

こいつら

魔物だぞ!?

君の困惑も

理解できるだが

彼らとの友誼を得ることは

人心の混乱を避ける以上の

意味がある

どういうことだよ

ひとつ教えよう

我々が知り得た

情報では

この国の国民一万余は

一人残らず全て

名持ちの魔物だ

彼らが

その気になれば

この場にいる我々は

おろか

国が一つ滅びても

おかしくはない

.....

脅すつもりは

ないんだけどな

なんとしても

こんなに

先ほどの計画

私としては

前向きに検討したい

なんなら

しばらくここに

滞在するといい

ああそれは

助かります

もちろん貴方が

本当に人間の敵では

ないことが大前提

ですがね

それは

当然だな

この国のことをもっと

知ってもらいたいし

君もな

ヨウム君

この計画の要は

君だ

良い返事をもらえたら

嬉しいが無理強いする

つもりはない

おや...

...ガラじゃ

ねえよ

俺に勇者の真似事でも

しろってのかよ

勇者〟は駄目だぞ

あれは魔王と同じで

特別な存在なのだ

勇者を自称すれば

因果が巡る

長生きした

ければせいぜい

家英雄を名乗ることだ

っていうか魔王も勝手に

名乗ったら駄目なのか

ミリムに乗せられて

うっかり名乗ってたら

どうなっていたことやら...

なんだガキ?

大人の会話に口を

そんなルールが

あんの!?

ミリム様...

お前

このタイミングで

暴力とか..

ち違うのだ

あいつがガキとか

言ったから...っ

(二度も殴ったせいで)

信用できないかも

しれないが

回復薬で

〈略〉

ちょっと考えて

みてくれ

本当に無理強いする

つもりはないんだ

......

...外に出ても

いいか?

もちろんだ

豚頭帝の軍勢に

見つかり調査団は

全員死亡...

伯爵にはそう伝えろと

ヨウムさんに

言われました

なるほどな

死んだことにすれば

追手もかからないか

はい私は報酬を

もらったうえで彼らと

合流する手筈でした

どうせファルムスに

戻ったって元の

強制労働が

待ってるだけだ

それが嫌なら

俺に付いてきな

団員達を前に

ヨウムさんは

言ったんです

あらー

男前

ちょっと

言えない

ですよねぇ

...でも

不思議と説得力を

感じたんです

お兄さん

これどーぞ

その時にはもう彼が

仲間を大事にする男だと

知っていたからでしょうか

毒じゃない

だろうな

変な味がしたら

すぐに吐...

うっっっめぇ!!

でしょ?リムル様も

絶賛した串焼き肉

なんだから

...なぁリムル:さんて

どんなスラ:人なんだ?

そうねー

なんていうのかなー

とっても

大きなお方、かな

見た目は小さくて

可愛らしいんだ

けどね♪

...うんまぁ

可愛らしくは

ある...か

いってーな

なんっ...

すまない

そういうことですが、

...

そういうことで、

...

それでも、

...

...

...ちゅっと

...

申し訳ない

ことをした

肉を落として

しまったな

でかっ...

は千くっ!

「逆に学んでる」

オークってこんなに

理性的な魔物

だったっけ!?

オーク...?

詫びだ

いやいや

多すぎだろ!!

客人を空腹に

させるわけには

いかない

なんの

ポリシーだよ!!

ゲルドさん

町にいるの

珍しいね

リムル様に

休めと

言われてな

あははリムル様に

気持ちも休めろって

言われたじゃん

うむ...分かっては

いるのだが

工事の進捗が

気になって

落ち着かないのだが

りん様の

お客様ですよね?

...まったく

この町の

やつらときたら

そんなことで

Web様の詳報員が

っとまるかっ

刻んでみた

おはけりかぁ

会議室に

行ったとこだ

ほんとた

リムル様

リムル様と...

りんた様の

心は

決まったか?

...俺は

調査団の頭だ

野郎どもを

守ってやらなきゃ

ならねぇ

どっか余所の国で

自由組合に入りゃ...

食うのには

困らねえだろう

30人もいりゃ

大きな討伐依頼も

受けられるしな

...俺には俺の

ビジョンが

あったんだ

...おおおっ

なのに

英雄になれだぁ?

話がデカすぎて

胡散臭いこと

この上ねぇよ

...決めたぜ

リムルさん

あんたは

あの伯爵とは違う

仲間に慕われるヤツの

言葉には力がある

俺はアンタを

信用することに

した

英雄でもなんでも

なってやろうじゃねえか

...ああ

!?

引き受けてくれて

嬉しいよ

よろしくな

え?

え?

え?

期待しているぞ

ヨウム君

といっても

すぐに決行できる

わけじゃない

こうして

ヨウム英雄化計画が

決定した

〝英雄〟に相応しく

なってもらうために

それなりに体裁を

整える必要がある

バーややそんだ

おかわり

なるほど...

魔王カリオンは

黒豹牙のフォビオを

派遣..

魔王ミリムは自分自身で

乗り込みましたか

...それで?

調査報告の他に

もう一つ

報告しなければ

ならないことが

あるのでは?

......

...魔王ミリムに

見つかりました

残念です

...互いに邪魔をしない

という約束ですからね

見逃されましたか

ミリムが八つ裂きに

してくれれば

処分する手間も

省けたのに

ねえ?

も申し訳

ございません

クレイマン様...

...

...

...

...

それでも、

...

...

...

...

...

...

...

...

...

...

は...

いいでしょう

次の命令があるまで

ジュラの大森林で

監視を継続

死にたくなければ

せいぜい役に立って

みせなさい

貴女の心臓は私が

握っているのですから

逃げようなどと

考えても

無駄ですよ

...

さっさと

消えなさい

目障りです

..はい

あーあ

クレイマンたら

ひどいんだあ

道具は大事に

使わなきゃって

ラプラスも

言ってたよ

ティア!

もうフレイの調査から

戻ったのですか?

早かったですね

そりゃね!

アタイだって

中庸道化連の

一員なんだから!

ははは

すみません

クレイマンはすぐ

子ども扱いするけど

...では

早速聞かせて

もらえますか?

まっかせて!

うんとね

魔王フレイの悩みを

探ってたらけっこう

あっさりわかったよ

だって有翼族たちが

慌ただしくバッサバサ

してるんだもん

なんと

ビックリ!

あの暴風大妖渦が

復活するってさ

ほう..

暴風大妖渦といえば

死と再生を繰り返す

天空の支配者

遥かなる昔

その暴威を見かねた

勇者に封じられたという

話でしたが...

なるほど

天空女王としては

捨て置けない話

しかし手に余る

相手...といった

ところでしょうか

クレイマン

「いいこと思いついた」

って顔してる!

おや

分かりますか?

わかるよ!

クレイマンの考えてる

ことなんて仮面を

つけてたって

わかるんだから!

ではそんな貴女に

またひとつ仕事を

お願いしたいのですが

ほいきた!

フレイに恩を

売るんでしょ?

あでも

暴風大妖渦を倒す

ってのは

ちょっと難しいよ

まさか貴女に

そんなこと

させませんよ

あれの相手を

するのは

魔王ミリムです

ミリムを

けしかけるの?

あの暴君が

言うことを聞いてくれる

はず無いでしょう?

ミリムに

けしかけるのです

?でも

暴風大妖渦は

もっと話聞かないよ?

これは先ほど

私の道具が持ってきた

映像ですが:

どうです?

ぴったりだと

思いませんか?

暴風大妖渦の

依り代に

皆様に敵を...

っYH~

書き下ろし

小説

ヴェルドラのスライム観察目記

〜策課編〜

以外は

しい。

我とイフリートは友となった

以前よりも打ち解け、仲良くなったのだ。

◆ミリム旋風【後編】の

なふうに言われてしまった。我が〝ヴェルドラ流闘殺

法〟をより発展させ、イフリートにも極めさせてやる

うと思ったのだが、どうやら性急に事を進め過ぎたら

故に、遠慮など無用!

我は極限までイフリートを鍛え上げようと、これまで

でになく張り切っていた。

「いや、ちょっと待って下さい。その考え方はおかし

い。ヴェルドラ様はただでさえ加減を知らないのです

から、少しは手加減して頂かないと...!」

「むう。これでもかなり優しくしておるのだが?」

「いや、本当、無理です。大体ですね、ヴェルドラ様

はおかしい。封印されている身でありながら、どうし

てそんなに出鱈目なパパワーが出せるのですか!?」

せっかく気合を入れたのだが、イフリートからそん

ヴェルドラのスライム観察日記

〜策謀編〜

もの事ですからね。許しますとも、ヴェルドラ様

そう言って、イフリートは諦めたように肩をすくめ

ておる

誰にだって失敗はあるものだし、気にしたら負けた

と悟ってくれたらしい。

いい傾向だと、我は思った。

「いや、そういうふうに自分に都合良く考えられると

し外ーー

「はいはい。どうせ気にしても無駄でしょうし、いつ

この閉じた世界では魔素が拡散しない。故に、意外

と快適に力を行使出来るのだ。

我の思念で作った人型であっても、今のイフリート

よりもエネルギー密度が上なのだよ。

そもそも、我の力は強大なのだ

自分で言うのも何だが、「多少手加減しているのだが、

イフリートにとっては強力過ぎたようだ。

もう少し頑張るので、今後の我に期待ーーという事

で、ひとつ宜しく頼むとしよう。

我、ちょっと張り切り過ぎちゃった。

「クアーーーッハッヘッハ、小さな事を気にするでな

いわー、嬉しくて楽しくって、ついつい力を入れ過ぎた

だけなのだ。イフリートよ、大きな気持ちで我を許す

が良いぞ!」

怒られちゃったぞ

それに比べれば、リムルのヤツは柔軟であったわ

最初は我を恐れておったのに、直ぐに気持ちを切り

イフリートめ、頭が固い。だけではなく生真面目過ぎ

「ですから、そういうふうに御自分の行動を正当化し

ないで下さい」

「あ、はい」

友となった今も、イフリートの口調は丁寧なままだ

仲良くなったのだから、遠慮しなくていいではない

か?」

「ダメに決まっています。〝親しき仲にも礼儀ありと

この辞書にも記載されておりますよ」

イフリートの頭は固い

カチカチだ。

これでもかというくらい、カッチカチなのだ。

そんな訳で我は、イフリートに対して砕けた感じで

接するようにしておるのだ

そう。これも全てイフリートの為、

「クアーーッハッハツハ!」

イフリートが苦情を言いかけたが、我は笑って誤魔

化しておいたのだった。

てな感じに、我とイフリIトは親睦を深めておる

その間に、ミリムも魔物の国に馴染んでおるようだ。

たった半日経っただけー「というのは、突っ込んだ

ら負けだろう。今では当たり前のような顔をして、リ

ムルと行動を共にしておるぞ、

今は昼食時。

あの〝カレー〟という謎の食べ物が提供されておる。

リムルが試行錯誤しつつ再現した、異世界〟の料理

買っぱや木の実や植物の種など、魔法触媒にして怪し

げな呪術を行うのかと思っておったのに、完成したの

がコレだった。

米という食物も、リムルが血まなこになって探し出

したものだ。故郷の味には遠く及ばぬとリムルは考え

ておるようだが、魔物逆には好評のようだ。

替えおった

で図太くなくてもいいかも。

リムルは平気な顔をして我から魔素を奪っていくし、

イフリートまでそんな感じになってしまったら困る。

今くらいの関係が丁度良いのかもと、我は少しだけ考え

えを改めたのだった。

今思えば、リムルはやはり特別だったのだな

イフリートもリムルを見習ってーいや、あそこまで

を飛ばして凝固させる。すると、甘い物質が出来る。

不要ではないですか

イフリートの言う通りなのだが、食べたいものは食

べたいのだ。

ミリムが美味そうに食べているのを見るだけで、我

もヨダレが出るというものだった

そして、忘れてはならぬのが蜂蜜だ。

リムルがミリムを手懐けそろのに使ったのが蜂蜜なの

だが、これもまたとんでもなく美味そうだ。

甘いとの事だが、それほどんな感じなのであろうな

あのベニマルまでもが驚いたておるようだし、とんでも

なく美味に違いあるまい、

他にも、砂糖なるものも気になるぞ。

特定の植物の茎や根の搾り汁を煮詰め濃縮し、水分

「どうにかして、我も食してみたいぞ」

「無理ですよ。そもそも、ヴェルドラ様には食事など

食欲をそそる美味そうな匂いがするのだと。そして

その深みのある辛さが癖になるらしい。

東物の甘い果汁を加えて、子供にも優しい味に謳整

も出来るようだ。

ミリムも気に入ったようにで、「うまーーっ!!」とは

んでがっついておるわ。

我、とても羨ましい。

ー?」

「食べる事で幸せになれると、知らなかったからなの

だ。味覚を刺激し、その感覚を楽しむ。そういう娯楽

その理由はな、食べる必要要由はがなかったからではない。

「食事が不要なのに、そのんなに興味があるのですか?」

「無論だとも。我は今まで、食事になど興味がなかった。

たスイーツとやらを食し尽くしてくれようぞ!

ポジションなのだよ。我が復活した暁には、出来上がっ

知識とは、知っているだけけでは意味がないのだな

得た知識を活用してこそ、知恵となって身に付くのか

我は知識だけは豊富なのだが、それを有効活用出来

ていたとは言い難い。今後、はもっと、得た知識をどう

活用するかに目を向けるとしよう。

我に比べて、シュナ達は素直で活動的だな。

スイーツ同盟なるものを結成しておる。

ミリムの役割は食べる専門みたいだが、そこは我の

面白い。

要するに、植物が蓄えた清糖分を取り出しておるのだ。

それが砂糖と呼ばれていると、我も知識では知って

おった。シュナが言うようにかなり高級な代物で、人

間の金持ちや貴族達しか食せぬ貴重な食べ物なのだと。

ところが、リムルが考えておるのは、そうした砂糖

を更に精製してより甘みを強めた代物のようだ

げた。

があるのだと、我は知らなかったのだよ!」

「なるほど.....」

「知ってしまった今、それを確かめたいと思うのは自

然であろう?」

「そう、ですね。そう言われれば、納得です。残念な

がら私には味覚もないので、実感は出来ませんけど

ふむ、そうだな

イフリートも精神生命体だから、肉体というものを

持たない。であれば、食べる事への欲求がないのも通

理だ。

安心せよ。我が復活した暁には、貴様も復活させて

やろうではないか!」

リムルなら.....リハルなちば、きっと何とかしてく

れるであろう。我はそう確か信じ、イフリートにそう告

「本当ですか?」

「うむ!ちゃんと肉体も用意してやろう。そうすれ

ば、貴様も食事を楽しめるようになるであろうよ」

「はあ...。期待せずに待っておりますが、本当に復

活出来たなら、その時はヴェルドラ様の下で精一杯働

く事を誓いますよ」

むむ、イフリートめ、テシンションが低いではないか

ははーーん、わかったぞ。

さてはコヤツ、照れておるな?

我の好意に、照れ隠ししをしておるのだ。

タックック、可愛いヤツめ。安心せよ、我は約束を

破らぬ。リムル頼みになってしまうが、イフリートに

も必ず肉体を用意しようではないか

我はそう心に誓った。

だが、しかし。

ーどうせヴェルドラ様の事だから、復活した途端

ら僥倖かー

に自分の事など忘れてしまって、他の事に興味が移っ

てしまうんだろう。数年後辺りに思い出してもらえた

ぎょうこう

などとイフリートが考えていた事に、我はまったく

気付かなかったのだった。

さてさて、

そんな感じで、ミリムはリムル達に受け入れられた

そして、その事が次なたる問題を呼び込んだようだ。

ミリムはああ見えて魔王の「人。そんなミリムと仲

良くしていれば、他の魔王がリムル達に目を付けるの

は自然な流れだ。

「リムル様が敗北すれば、我々も一蓮托生ですね」

まあな。リムルは思ったよりも目立っておるから

笑い話では済まぬやも知れぬな」

う?

ま、なるようにしかならぬ、

その辺、我やイフリートは割り切っておるのだ。

ところでー

「イフリートよ、一つ聞きたいのだが」

「はい、何でしょう?」

貴様の主だった魔王レオジの他に、魔王は何名いる

のだ?」

魔王魔王とよく聞くが、そもそも何名いるのである

我の知る巨人や女吸血鬼、あの者共も確か魔王だっ

たハズ。であれば、今の世にもかなりの数の魔王がい

ると思うのだが...。

そうですね。私の知る限り、魔王レオン様が一番新

しい魔王です。そのレオシ様と敵対していた魔王がお

りまして、その方がかなり陰湿な手段を得意とされて

おりました」

「ほうほう」

他には、底知れぬ実力を感じじさせる御方と、レオン

様と私が出会うきっかけとなった御方もおりますね。

後は、ジュラの大森林を南方に越えた先の、肥沃な大

地を支配されておられる方々が二名ほど。最後はミリ

次様で、それが私の知る魔王の方々です」

ふむふむ。

るぞ。

底知れぬ実力を持つ魔王というのは、我も知ってい

る気がする。ヤツは洒落にならぬ相手だった故、我も

直接喧嘩した事はないーハスだ。

その他の魔王は、我の知る者共と一致しない気がす

レオンは新参故に、我も詳しくしく知らぬ。そのレオン

と敵対するという陰湿な魔王も、我の記憶にはないな

肥沢な大地を支配するのが、巨人や女吸血鬼であろ

うか?

女吸血鬼は引っ越してしまうったから、今の居城の場

所は不明だ。そして巨人の方は、西方の砂漠、砂嵐が

吹き荒れる〝不毛の大地〟を支配しておったと思う。

「それで、全員で何名かわかるか?」

「それはですね、確か〝十大魔王〟と呼称されており

ましたので、十名の魔王が現存しているかと」

「ほほう、なるほどな」

十名か

る。

それならば、我の証憶の魔王と合致しないのも頷け

イフリートが知る魔王は七名で、我が知る二名を加え

えても九名だ。残り一名は直接知らぬが、モノグサな

魔王がいると聞いた覚えがある。我が封印された頃も

支配領域ところか居城も持たずに放浪しておったよう

会議にて、ミリムの面倒はリムルが見ると決まった。

まして、ミリムもいる。

「仮に敵対するのなら、他の魔王を相手にする方がマ

シです。魔王ミリムは、正しく天災ですので」

ソウエイが良い事を言った。

我も同感である。

ミリムと敵対しても勝機はないが、他の魔王が相手

ならば戦いようもあるというものだ。ましてミリムを

仲間にした以上、そう簡単にリムル達が攻められる事

はあるまいよ。

「どうやら、他の魔王を警戒する必要はなさそうだな」

「その通りかと。レオン様であっても、ミリム様を相

手にしようとは考えぬでしようから、油断は出来ませ

んが、しばらくは安心ししても良さそうですね」

我とイフリートはそう考え当面は大丈夫だろうと

安堵したのだった

だし、今も性格は変わっておらめのだろう。

我の知らぬ魔王も多数いるようだし、リムルと敵対

しそうな魔王は新参者である公算が高そうだな。

我の喧嘩友達が出張ってくれば、リムルに勝機はな

い。しかし新参の魔王共ならば、やりようによっては

喧嘩も成立するであろう。

実礼な、本当に失礼なヤツめ。

いや、確かに。確かこ我は、リムルが用意させてい

る食べ物に興味津々なのは否定せぬ。だがしかし、そ

れとこれとは話は別であろう。

ミリムはチョロイ感じであったが、我は違うとも!!

「...まあ、そういう事にしておきましょう」

似ているな、と。やはり一血筋、でしょうか?食

べ物なんかで手懐けられる様を見ていると、ヴェルド

ラ様もいつかコロッとー」

「は、馬鹿を申すでないわ!我ほどの知者が、そう

易々と利用されるものか!」

「いえ、ミリム様を見ていると、ヴェルドラ様と良く

ちょっと待て。それはどういう意味なのだ?」

イフリートの意味不明な発言に、思わず我は突っ込み

みを入れた。するとイフリートは、抜け抜けとした顔

でこう答えたのだ。

すごい

は?

まあな

ああ見えてリムルは、子供の扱いに長けておる

ミリムもリムルの手の平の上で転がされておるし、

適任であると言えようぞ。

「ヴェルドラ様も他人事ではないのでは、と愚考しま

する。「クッ

.....。

羨ましい。実に羨ましいではないか

決めたぞ、イフリートよ」

「今度は何ですか?」

「タックック。復活した後、の話だがな、我も人の姿を

取ろうと思うのだ」

「そうですかーー」

棒読み?

イフリートからの返事だが、段々と雑になっておる

ような気がするぞ。

い、いや、我の気のせいであろうな

そうに違いないと思いつつ、我はイフリートに返事

クッ、イフリートめ...。

何というか、返事がとても投げやりであったわ。

まあいい。復活した後、我の威厳を見せつけてやる

としようぞ。

そうすればイフリートも、我の凄さを見直すに違い

ないのだ。

クアーーーッハッヘッハ!!

そして、翌日。

ミリムはリムルから、色々な服をプレゼントされて

喜んでおった。

いと思うのだ。普段から、ねえ?

久々に、イフリートか自らの意敬の念を感じたぞ。

いや、そんなつもりはなかったのだ。我としてはた

だ、リムルが我にも服を用意してくれるのではと、そ

う思っただけなのだよ。

しかし、せっかくのこの空気、断じて壊す訳にはい

かぬと思う。

「まあな。そこに気付くとは、流石は我が友よ」

「ハハッ!やはりヴェルドラ様は、本当は凄く優しく

い御方なのですね!」

ま、まあね。我は凄いのだよ。

でもーー、本当は”って、わざわざつける必要はな

「えっ!?」

いや、そんなハズはないか

「うむ。そうすれば、だ。そぅすれば、どうなると思う?」

我の問いかけに暫し沈黙したイフリートだったが、

何がに気付いたのか目を見開いた。そして、熱を帯び

た口調で我に答える。

「なるほど!竜の姿であれば、リムル様はともかく

配下の魔物方からヴェルドラ様の威容を恐れられたで

しょうね。ですが、人の姿であれば町を壊したりもし

ない。ヴェルドラ様を見直ししましたよ!弱者にも配

慮した、とても素晴らしい御考えかと!!

リートだったが

ボゴオオォオー

よって、心地良い空気が消し飛んだ。

は残念に思いつつ溜息を吐いたのだった。

◆魔王達の企み、

エネルギ!

そこがちょっと不満だが、まあ良かろう。

イフリートが勘違いーではなく、我の真実に気付

いてくれたのだから、ここは黙っておくとしよう。

無論、「裸で飛び出せば、リムルも服を用意してく

れるであろう!」などという我の本心は、厳重に封印

して口に出すまいと誓ったのだ

さて、そんな感じにほのほのとしていた我とイフ

ーと、遠くに立ち上った炎の柱に

せっかく我が褒められる流れだったのにーーと、我

「ヴェルドラ様、強大な魔人の気配を感じますね」

「うむ。この気配、貴様よりも上だな」

そうですね。魔素量では、私が及ばぬようです」

クアハハハ。

イフリートめ、言うようになったわ。

強さとは、単純な魔素量で比べるものではない。そ

の事に気付いた今、イフリIトも多少の事では動じぬ

ようだ。

それに、この魔人。喧嘩を売る相手を間違っておる

何しろこの町には、あの暴君がいるのだから。

その証拠に、「この騒ぎはなんだ?」と問うリムル

の前には、ボロボロにされた魔人が横たわっていた。

「おお、リムルよ!あやつが舐めた真似をしおった

から、ワタシがお仕置きしておいたのだ」

と、ドヤ顔で述べるミリム。

ほらな?

上位廣人の中でも指折りクラスの者だったが、ミリ

ムが相手ではこの様だ。

これはミリムが褒められる流れかと思ったのだが、

どうやらそんな感じではなかった。リムルは、ミリム

が暴力を振るったのが気にくわぬらしい。

「むう、我も同じ事をしておった気がする...:」

「でしょうね。ですが、これはリムル様が正解ですよ」

「何故だ?」

「あの魔人ですが、魔王カリオンの配下との事です。

言ってみれば使者のようなものであり、そんな相手を

怪我させたとなれば、魔王カリオンに対する敵対行動

と取られがねません」

ま、納得

イフリートの説明は、いつもわかりやすいのだ

との事。

ル運は会談へと場を移したのだった。

んと

「それでイフリートよ、貴様は魔王カリオンとやらを

知っておるのか?」

「いえ、詳しくは存じません。比較的若い魔王で

獅子王〟と呼ばれている事くらいしか...」

ふむ、獅子王〟ーー獣王か。

では、ジュラの大森林の南方にある、獣人族の王国

やって来た魔人の名は、フォビオというらしい

フォビオはリムルがスライムだからと馬鹿にしてお

るようで、そうした点から判断すれば、実力の方は御

察しというものだ。リムルの敵ではあるまいで

問題は、フォビオの主の方だな。

先程の会話から判明した通り、魔王カリオンの配下

そんなハートブレイクの我を置き去りにして、リム

もそれに頷いておる。

「なるほどな。我も気をつけねばなるまい」

「今の気持ちを、いつまでも忘れないで下さいね!!

むっ!?

イ、イフリートが辛辣でつらい

我、ちょっぴり傷付いちゃったぞ。

ソウエイの意見もイフリートと同様であり、リムル

き出そうとしておる

そこへ邪魔に入ったのがミリムだった。

昼飯を食べ終えるなり、フォビオに一言モノ申そう

と立ち上がりおったのだ。

「ワタシの友達を見下すような発言は許さー

いっ

まったく、かなりしたたかな態度だと認めざるを得

んだろうな

フォビオも馬鹿ではないらしく、リムルの言い分を

無視出来ぬ様子だ。

互いに不満を覚えながらも、「交渉が前に向かって動

の出かな?

あの国の名は確か、獣王国ユーラザニアと言ったは

ず。上位魔人に匹敵する戦王達の国だった故、魔王種

になった個体が生まれたとしても不思議ではないか

まあ、我も封印されておった間は、得られる情報に

偏りがあった。カリオンとやらが生まれたのは、ここで

数百年の間と考えって間違いあるまいよ。

であれば、少なくともミリムの敵ではあるまい。

ならば安心と、我は筧いだ気分になった。

リムルもまた、かなり正確に情勢を読み取っておる

ようだ。ミリムに頼る気はなさそうだが、自分達の価格

値を担保にしてカリオンと交渉するつもりでいるらし

そしてそのまま会談は終わり、フォビオに魔王カリオ

「その調子で励むが良いぞ!」

「は、はあ......」

戸惑うイフリートを放置して、我はリムル達の会話

へと意識を戻した

ミリムの暴走は、リムルが見事に防ぎきっておる

「ミリム、お前今度何かしたらマジで晩飯抜くからな」

大人しくしておればいいいのに、学習せぬヤツよ。

その点、我は違う。

リムルがマジ顔をしておる時は邪魔しないー

ちゃんと心に刻んだからな

「どうだ、イフリートよ。我が辿り着いた結論は、英

知溢れるものであろう?

「それを英知と呼ぶのは納得いきませんが、正しい判

断かと愚考します」

イフリートが手厳しい。我に対して、どんどんと遠

慮がなくなっておるな

でもそのお陰が、イフリIトの成長も著しいようだ。

精神生命体は、心の強さがそのまま現実の強さに直

結する。今のイフリートの強さは、リムルに敗北した

時の比ではないであろう。

そう考えれば、我が適切に導いてやっているとも言

えるぞ。

ーと

情報を入手してみせた。見事な手際で、面白いように

手の平の上で転がしておる。

我も見習わねばなるまいよ。

「イフリートよ、貴様もそろそろ次の段階に進む時よ

な」

「今度は一体何を思いついたんですか?」

我の発言に「イフリート力動じる事なく応じた

おもちゃ

その後、リムルは武器でミリムを釣り、アッサリと

あのフォビオとやらの気配あれは不満を腹に溜め

込んでおると見た。

その矛先は、リムルーーではなく、ミリムのようだぞ。

恨み、か?いや、それだけではなさそうだな。

どうやらフォビオは、ミリムの見た目に騙されてお

るのだ。

本当に、どこまでも小物なヤツだ。

去って行くフォビオを見送りつつ、我はやれやれと

溜息を吐いたのである。

し......。

シへの伝言が託された

魔王カリオンの目的がリムル達の勧誘らしいので

武力衝突になるのは本来転倒であろう。上手く行けば

無事にカリオンとの交渉に持ち込めるだろうが、しか

き放った。

我とイフリートがいる空間の魔素濃度が、更に濃密

になる。これによって、精神生命体であるイフリート

イフリートはやる気に満ちておる。

我、その心意気を大事にしたい

聞いてますか!?一人で納得しないで、グハット

イフリートの言葉を最後まで聞かず、我は妖気を解

イフリートは修羅の道を突き進んでいた。

「いやいや、修羅なのはヴェルドラ様だけです。ちょっ

と待って、本当、一旦休憩をー」

魔物の国で魔王ミリムが餌付けされていた頃、我と

魔物の国に集う者達

「うむ。その意気や良し!」

「いや、ですから何をー

「クアーーーッハッヘッハ!」貴様がフォビオのよう

な小物にならぬよう、今までで以上に鍛えてやるとしよ

うぞ!」

「え?いや、それはちょっと」

開答無用!覚悟するが良いわ!!」

こうして、我の偉大なる『イフリート育成計画』が

始まったのだ

うむうむ

いい感じに負荷がかかっておるな、この負荷が、イ

フリートをより強靭に育て上げてくれるのだ。

我に意見出来るほどに心が強くなったイフリートな

らば、今まで以上に存在値が増しているハズ。であれ

ぼ、最大魔素量も増えているハズなので、我が放出し

た妖気を浴びても耐えられるハズなのだ。

「ハズー」で、こんな真似をされても困ります!!」

「まだまだ余裕のようだな、イフリートよ。良かろう

その気迫、我もしかと受け取ったぞ!」

イフリートの気合の入り、ように、我も感動した。そ

れでこそ、我が友というものだ

我はうんうんと頷きつつ、更に妖気を強めたのであ

ッ!!

「気合だ。気合たぞ、イフリートよ」

「そ、存在が消えるーーこのままでは、崩壊がァー

る。

にも、過剰に負荷がかかるのだ

Aランク以下の魔物では、半数以上が耐えられまい

人間なら、即死しているレベルだ。

「グオオオォオーーッ!?」

必死で抵抗するイフリートに、我は優しく声をかけ

だよ。

うっ!?

ます」

「ドンマイ!じゃないですよ、本当に!!」

「ス、スマン」

我の心を読むとは、イフリートめ、やりおる。

だがーちょっとだけ悪いなと思っておったので、

我も素直に謝ったのだった

いつになく強い口調で、イフリートから責められた

まあな、イフリートは一時危篤状態に陥り、もう少

しで消滅しかかったしな

危うく我の手で、相談相手にして友たるイフリート

を抹殺するところであったのだ。

ドンマイ。我にだって、「失敗の一つや二つはあるの

無論だとも

我の言う事に間違いなどないのだ。

「ただし!せめて一言、行動に移す前に相談はして

頂きたかったッ!!

そして、数日ほど経過した。

イフリートは逞しい。我の見立て通り、高濃度の魔

素に適応しておる。

「ほらな?」

「...まあ、ヴェルドラ様の言う通りだったのは認め

が知れ渡っておったようだ。な、それならば、驚くのも

無理はない話だ。

魔物の国にドワーフ王国国の元大臣がいるなど、普通通

は考えもしないであろうし、

「私はフューズと申す者。ブルムンド王国の

自由組合支部長をしております」

ほう、中々の大物だぞ。

リムルが危険かどうか、人間の敵になるかならない

か、それを見極めに来た、というところか。

フューズはベスターを見てとても驚いておる。べ

スターはドワーフ王国の元大臣なので、他国にまで名

だった。

魔物を討伐に来たという感じではないが、それでは

体、どんな用事でやって来たのであろうな。

他の者達は誰であろう?

ゴブタが連れて来たようだが、魔物ではない。人間

ろだった。

見覚えある顔は三つ。ちょっと前に会った気の良い

冒険者達だな。

に外界の様子に目を向けた。

すると、リムルに会いに新たな客がやって来たとこ

イフリートの怒りが収まったので、我等は久しぶり

やはりなーと、我は思った

そうなるわな、と。

それにしてもーーおっぱい、か

その男を直撃したのだよ。

たのだ。

だが、しかし。

らな。

いた。

「なんでスライムが喋ってんだよ」

も一番短気な性格をしておえ。そんなシオンが黙って

いるハズはなかった。

次の瞬間、誰もが止める間もなくシオンの一撃が

我が言うのも何だが、シオシンはリムルの配下の中で

その後が駄目だった

我が盟友たるリムルを馬鹿にした挙句、シオンに対

して「うるさい!!黙ってえ、おっぱい!!」とのたまっ

のだ。この男の質問も、間違ってはいないのだ。

れ以前に、自我を持つスライムというのも前代未聞な

我は小さな事など気にしなかったが、小物共には気温が

になるであろうよ。

喋るスライムなど、リムル以外に見た事がない。そ、

うむ、的確な指摘だぞ。それは我も疑問に思ったが、

そんなフュースを差し置いて、初顔の若酒が口を開く

忘れずに女性型にしてやろうではないか。そうすれば

我も誰にも気兼ねせずに、おっぱいとやらを検分出来

るであろうしな

クアッハッハツハ、実に楽しみである!

そうであったか。

であれば、大して有用なものではなさそうだ。

イフリートは、おっぱいがない方が良いと考えてお

るようだな。ならば逆に、与えてみるのも面白かろう。

我が復活した後、イフリートに肉体を与える際には、

そんなにいいものには思えませんでしたよ」

「そうなのか?胸部を守る装甲としての意味合い

は?

「皆無でした」

「イフリートよ、我は疑問なのだが...!」

「はい、何がでしょう?」

「うむ。何故にリムルは、おっぱいを魅力的なものと

考えておるのであろう?」

「それは私にもわかりかねます」

「うーむ。実物を検分すれば、「少しは何かわかるであ

ろうか?」

「そうですね...。私の宿主だった井沢静江にも備

わっていましたが、アレは戦闘時に邪魔になっており、

ました。普段も肩こりの原因になっていたようですし、

たのだ。

あろうな。

だ。

◆ヨウム英雄化計画◆

を、英雄に仕立て上げるつもりらしい。

やれやれ、今度は何を思いついたのやら、

我はそう思いつつ、話の続きを興味深く待つ事にし

そんなリムルだが、驚くべき事にその男ーーヨウム

シオンやミリムは我慢が足りぬと。我はそう思うの

だよ。これは多分、リムルも同じように考えているで

うなだれるシオンを見て、ミリムが「シオンは短気

すぎるのだ!」と、嬉しそうに笑っておった。

だがな、貴様がそれを言う今資格はないと思うぞ。

我はこう見えて、意外と気が長い。ちょっぴりやり

過ぎる事もあるが、それはは熟慮を重ねた上での話なののの

ヴェルドラ様。今、何か、絶対にダメな事を企んで

いませんか?」

「そ、そんな事はないとも!」

鋭く追及するイフリートを誤魔化し、我は外界の様

子に意識を戻したのである。

新たな脅威が生まれただけこの話。だがしかし、人間

であるヨウムが新たな英雄となって登場したならば

人々は歓声をもってここれを迎え入れるだろう。

そして、ヨウムに構渡し役になってもらい、人間達

から無害な魔物であると思うわれたいと、そういう計画

だったのだ。

「なるほどな。手柄を主張しして一時の優越感に浸るよ

り、実利を得た方がいいという事か」

「巧妙というか、人間の心理に詳しいというか。リム

.....?

「リムル様は一体、何を御考えなのでしょう?」

わからんな。我ほどの賢き者でさえ、リムルの考え

をまるで読めぬそ」

そんなふうに混乱した我等だが、リムルの話を聞い

て納得した

魔物が魔物を倒したと宣伝しても、人間からすれば

ヨウムは逡巡しておる。

ま、それもそうであろう。いきなり英雄になれと言

われても、訳がわからぬであろうからな。

我にも、リムルが何を考えておるのかわからぬ。ど

うもりムルは、膝頭帝を討伐した手柄を、ヨウムに譲って

てやるつもりみたいなのだ。

そんな真似をして、リムルにどんなメリットが

よ。

そして、そうした魔物達の気持ちを、フューズとい

う男も理解したようだ。リムルの計画に乗ると、そう

申し出てくれたのだよ。

それから、当人であるヨウムを置き去りにして話が

進んだ。

これもまた驚きである

ベニマル、ソウエイジオジ。この三名だけでも、ジュ

ラの大森林近隣の小国を落落とせる戦力があるのだ。そ

れなのに....。

あの力任せのシオンまでも、武力による圧迫外交を

主張しておらぬ。この事がらも、リムルの配下の魔物

達は、正しくリムルの理念を理解しておるのであろう

ル様は本気で人間達と仲良くくなるつもりなのですね」

「うむ。ヤツの目標だが、優雅に楽しく暮らす事らし

いからな。無駄な諍いなど邪魔なだけ故、それよりも

信用を得る事を優先すするという感じであろうな」

「大事なのは、武力よりも信用ーという事ですか

弱肉強食を絶対のルールとする、魔物らしからぬ考え

方です」

リムルの方針は理解した。

そして、リムルの配下達も、誰一人として文句はな

い様子。

その通り、ミリムも優しいところがあるではないが、

これを知らずに〝勇者〟を名乗ろうものなら、どの

ような因果が巡るかわからったものではないからな

何れかの魔王と医縁を持つたり、大きな連命に携め

とられたり。

そもそも、その実力に見合わなければ、早々にこの

世から退場する羽目になるであろうよ。

我が伝えられぬ話をミリムが語ってくれたので、

安心というものだ。リムルも知らなかったようだし、

ミリムには感謝せねはなるまい、

それなのに

「なんだガキ?大人の会話に口をー

ーーヨウムの阿呆は、ミリムに対して愚かな事を口

走ったものよ。

これはまあ、殴られても仕方ないであろうな

ミリムも短気なのだが、今のはヨウムが悪いと思う

のだ

リムルもそれは理解しているのか、そこまで怒って

存在なのだ」

「〝勇者〟は駄目だぞ。あれは魔王と同じで、特別な

ヨウム自身は悩んでおるようで、直ぐに答えは出せ

ぬ模様、勇者の真似事はガラじゃないと言っておるな

それに突っ込んだのがミリムだ。

おれは

ドキッ!!

はおらなんだ。しかし、体面というものは大事らしく

ヨウムの前でミリムを叱っておる

難しいが、これが大人この処世術というヤツか。

ミリムもまあ、我のように怒られぬよう気をつけて

《否。作業効率の、著しい低下を確認しました。

即刻、真面目に仕事に励むよう警告します。

我、怒られちゃった。

我を封じる『無限牢獄』この解除に割いているユニー

クスキル「究明者」のリソーススを、慎重に少しずつコッ

ソリと流用し、好き勝手に利用出来るようにしておっ

たのだが....ついにバレてしまったか。

思い返してみなくとも、最近はイフリートと遊んで

ばかりおった。

これは油断。

圧倒的、油断による失敗である

しかし、我にも言い分があるのだ。

我からは魔素を容赦なく取りり立てて仕事の邪魔をす

るのに、少しくらいサポるのさえも許さぬと」

問。誰の為の仕事でしょう?

一瞬にして、我、敗北

所詮我など、リムルの敵ではなかったか

仕方なし。

「イフリートよ、すまぬな。我は暫く、真面目に封印

解除に励む事にしようぞ」

《否。暫くではなく、最後までが正解です

ぐぬぬ

ちょっぴり涙がこぼれたぞ

そうして我が嘆いている間、に、リムル達の話し合い

は終わっておった。

る。

いつの間にかリムルも、日々の確認作業を行ってお

リムルも働いておるのだから、我も頑張らねばな。

そして我は、イフリートに見守られつつ、真面目に

仕事を再開したのである

たぞ。

否。数日しか経過しておりません.

ハッ?

真面目に解析を続けていたら、数日も経過しておっ

我に手厳しいぞ、リムルよ。

というか、本当にリムルなのか?

我、最近ちょっと疑問に思えてきたぞ...

まあ、リムル以外には考えられぬが、それにしても

もう少し盟友に対する優ひさが欲しいと思うのだ。

我の息抜きも大切だし、イフリートも退屈しておろ

気が付けば、ヨウムはリムルの計画に乗ったようで

『ヨウム英雄化計画』が発動しておった。我だって、『イ

フリート育成計画』の途中なのである。

少しくらい、気晴らしをしてもバチは当たるまい

《:::了。それでは、『イフリート育成計画』を発動

しますか?、YES\NO

えっと......?

わ、我がやるんじゃないの?

〈告。進捗状況に遅れが確認されております。

ぐぬぬぬねぬ。

悔しいが、サボり過ぎておったのは事実だった。

これ以上リムルを怒らせる前に、我も真面目に仕事

を続けるとしよう。

そうして我は、リムルが引くき受けた「イフリート育

《8巻に転生する!》

成計画』に未練を残しつつ、封印を解除する為の地味

な作業へと戻ったのだった。

ミリムは子供舌だと

思うけど

案外辛いのも

いけるんだろうか

うま

食べさせてみた

なんだコレ!?

ふざけているのかっ

料理人は

どこだ!!

!!!

!?

なんてことだ!

俺の好奇心が

ミリムの逆鱗に

触れてしまった!!

ミリム...

ミリムーっ

料理人にげて!

逃げてくれー!!

おかわい!!

美味しかった

らしい

え!?リグルドさんて

進化前はヨボヨボの

爺さんだったんすか!?

間違ったみの

ほっはっは

お恥ずかしい

お世話になったらね

はぁ~~~...

俺も名前もらって

ムキムキのイケメンに

なってみてぇよ

もっと羨ましがって

いいっすよ!

原作・イベ調、先生

キラクター原案:みっぱー先生

お姉。母。歩き方...同署でも仕事

アンスタート・

村市は

隠した様は、

相手だけでは

荒看根先生

稲葉部、みなさん

$nd.c.!

そそうだな

羨ましいぜ

その...

シンプルな顔!!

...確認しました。

個体名ゴブタは

「煽り耐性」を獲得。

・失敗しました

世界の言葉

報蔵イ

ラスト全開!!

連続的のコメ研究者から重要キャラクター画像。

ましょう

おかげさ

大勢者におまかせ

モード

どこでしとソウェイ

そういえば、

次元7巻!

川上先生オメデトウーク

〈唐突なクレイマンへの

キャラクター原案

みっつば一先生より

「魔物の国の歩き方」

岡霧硝先生より

上先生

毎月楽しく読ませて頂いております!!

♪次巻予告

くそっ...

ミリムの力に

圧倒されたフォビオ。

三獣さんも

まぅう者が

りはおさまらて

...失せ?

得体の知れない

ピェロちゃんと

向く義理はない

一撃で伸され

ちまうとは...!

ございますよ

とで、さりのやりが

そんなフォビオの前に、

怪しき中庸道化連

フットマ

>と15

が出れた。

フォピオ様!

当然ですか

危険も大きい

カガ

欲しいのでしょう?

しかしそれに

打ち完った!!

耳を貸しては

なりますん!

トライア

私はトレイニーの味

...ご報告

申し上げます

緊張してくださいね

彼は致しました

とて

そしてリムルのもとには、最風大妖渦の復活の部下が舞い込む!!

報告が舞い込む!!

彼の大阪は

こうやを目指してあります。

第日巻、

家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは

切関係ありません。

淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し

コミックス発売当時のまま掲載しています

転生したらスライムだった件(7)

2018年3月1日発行(O)

伏瀬

川上泰樹

作画か楽

みっつばー

原漫キ原

c2018Fuse

○TaikiKawakami

..

森田浩章

...

先発

株式会社講談社

...

〒112-8001

東京都文京区音羽2-12-2

残りは

スライドスだった仕事

うごった...!?どっちでもいいの

Reincarnat

顔し、大げい風に、

原作、八郎梅画・川上奈娘、キャラの一瞬だった。

Taikikawakam!

Amazonはユーザー中のキャラリター用語、「サッコばーい」のシリウィの

キャンプのシリウスKC

Tarkikawakami