残りはスライドスだった仕事うごった...!?どっちでもいいの オークロー豚頭帝の記憶に成功しレジュラの森の盟主となったリムル。新たな仲間も増え、この世界での存在感は日に目に増していく、しかしそれは、強者達の注目を集めるということでもあった。そんな中、ドワ一つの英雄王がゼル・ドワルゴは「リムルの正邪を見極めるために、そして十大魔王が一柱ミリム・ナーヴァは「挨拶」に、それそれテンペストに現れたより一つ王からは信頼を得ることに成功したりムルだったが、ミリムはテンペストにしばらく滞在すると言い出し... ヴェルドラーテンパスト〈暴風竜ヴェルドラ〉 トリムルの名つけ親で親友天災級モンスター・ 戦時中の日本から召喚きれた異世界人。死去。 リムルーテンペスト(三上悟) 異世界人。人間からスライ転生した主人公。 ランガ嵐牙狼。リムルの影響に潜む ・鬼人。武士。リムルの護衛役 リグルドゴブリン村の村長 レート大魔王が柱。危険度は天災級。子供っぽい。 ●大森林の管理者・樹妖 実験話「ミリム旋風(後編) 美緒里は、魔物の国に集う者達 ヴェルドラのスライム観察日記 この「かれー」という食べ物はめちゃくちゃ美味いのだ!! ...ミリム・ナーヴァ 歴とした魔王の一人で、その実力は計り知れない その魔王はなぜか俺の親友を名乗りここに住むとか言い出した ねぇあれミリム様じゃ... いかん今日のご飯ちょっと固めだったかも こんな美味しいものハチミツ振りなのだ 回復薬かと思ったが.. ミリム様が興味を持たれたあれは蜂が集めた蜜だったのですか? そう言えば色が違ったな シオンめ意外に目聡いじゃないか ...まぁハチミツには薬効もあるから回復薬ってのはあながち間違っていないな やらんぞ!これはワタシのものなのだ!! お披露目は量産の目処が立ってからと思ってたんだよ 砂糖っていう甘味料の代わりに用意したんだけどな 多くは採れないし抽出も今のところ俺にしか出来ない うん...まぁ一人占めしたのは悪かったよ おい君は自分のあるだろ お砂糖は高級品なので食べたことがありませんでしたが.. このハチミツほど甘いものなのですか? ああ砂糖があれば料理の幅が広がって 甘いお菓子なんかも作れるようになる 明日からはお砂糖の発見に全力を尽くしましょう。 ...なるほど理解しました このシオン一命に代えましても砂糖を発見してご覧に入れます そういうことで、そういうことで、そういえば、そういうことで、そういうことで、 君らいつの間に仲良くなったの 一人で出歩かれるのも不安なんで 魔王ミリムの滞在が決まった 常に誰か側で見てやって欲しい 魔王ミリムの動向も気になるが 俺ぁ他の魔王の出方にも気を付けた方がいいと思うぜ 魔王は何名かいろんだが彼らは仲間同士ってわけじゃないんだよ 互いににらみをきかせ牽制し合ってる間柄だ しかもリムル様はジュラ・テンペスト連邦国の盟主というお立場 そのリムル様がミリム様との友好を宣言し ミリム様がこの国へ滞在している... つまり「テンペストが魔王ミリムと同盟を結んだ」 事の経緯を知らぬ他の魔王達にはそう見えるでしょうな 同盟が事実なら今まで配下を持つ事すらなかった魔王ミリムの勢力が一気に増すことになり、 魔王間の力の均衡が崩れる それを面白く思わない魔王もいるかもしれない なるほどこの森が勢力争いに巻き込まれる可能性もあるのか しかし実際にお帰り頂こうとしても無理なのでは.. 他の友達にに〜まれる? 言って聞いて下さるとは思えません 無理に帰らそうとして機嫌を損ねられても後が怖い 飽きて去ってくれるのを待つしかないか... 仮に敵対するのなら他の魔王を相手にする方がマシです。 魔王ミリムは正しく天災ですので、 一部のたまが該当します あー...ミリムが天災級なのか じゃあ敵対する魔王が現れたらその時考えよう 投げやりだが今決められるのはこんなところだ ところでリムル様当のミリム様はどちらに? シュナとシオンに連れてってもらったんだが ここの風呂はすごいな! ほらまだ御髪を洗えていないでしょう。 おおすまぬ感動したから早く親友に伝えたかったのだ じゃあなりムル!明日は一緒に入るのだ!! ミリム様タオル...! ではミリム様のお相手は親友のリムル様に一任するということで いやだってめちゃくちゃ懐かれてんじゃないですか うむリムル様以外に適任がおりませなんだ こうして魔王ミリムは俺が担当するという暗黙のルールが成立してしまった くだもさとうみしよう砂糖未使用・パンモドキ十果物のジャムやさい野菜スーフぎゅうにゅう・牛乳牛鹿の乳 なんで早起きせぁばな~んのだー ほらぐずっスないで顔洗え 野菜のスープなのに美味しいのだ 牛鹿の薫製肉が入ってるからな さてと...ミリムを伴って普段通り行動していいものだろうか ミリム飯が終わったら製作工房に連れてってやるよ 可愛い服もいっぱいあるぞ 好きなのを見繕ってもらうといい すごいのだ!服だらけなのだ! じゃあしばらく任せたぞシュナ これっこれ着てみたいのだ! ミリムがシュナにも懐いてくれて助かった これから視察に向かうのは貴重な魔道具なんかもある場所だ リムに様おはようございます ミリムを連れて行くのは不安だからな 今から回復薬の研究所へ行く リムル様お待ちしておりました よく無事だったなお前: いやぁあの時持っていて冷拾いしました いやなに回復薬のおかげです ミリムのボディープローをくらったガビルを治したのは現在研究中の回復薬だ こんな私すらえはちゃだらしいと。 当然研究しているのはガビルではない そういうのが得意な人物に任せている これはリムル様カイジン殿 よくぞいらっしゃいました 俺やカイジンを罠に嵌めようとしたイジワル大臣だ ここにいるのには訳がある ガゼル王一行がテンペストを去って二日後 来てやったぞリムルよ! 兄弟子が来てやったのだ、素直に喜ぶがいい 有能なコイツを遊ばせておくのも勿体ないのでな とはいえ俺に仕えるのを許すわけにはいかん だから連れてきた好きに使え もちろんカイジンは止めようとした 王よそれではベスター殿の知識が我等に流出することになりますぞ!? 流出していった本人が今更なにを言う ここでの成果はきっちり我が国でも享受させてもらう 貴様の本分を生かし腐る事なくここで精一杯に生きてみせよ。 今度こそ..今度こそご期待に応えてご覧に入れます。 まったく自由なおっさんだ その後小一時間ほどベスターの平謝りが続き正直めんどうになって許したが 本当に申し訳なかった!! 本当に申し訳なかった!! 我が身を振り返せば恥ずかしいばかりで本当に私は その顔にかつてのような険しさはなかった 来たのならひとまず、信用するとしよう あのおっさんやたらと俺の兄弟子を気取りたがるからな あのおっさん、やたらと俺の兄弟子を気取りだがるからな こちらが最新の回復薬です ...俺(大賢者)が作ってるのと同じだ 元々一本気な気質なのだろう 過去を反省し研究に没頭するベスターは信じられる 笑ってベスターと話せるカイジンの器のデカさにも頭が下がるが 今のベスターならカイジンとも仲良くやっていけるだろう。 ...というか二人の話が盛り上がって終わらない じゃああの俺先に帰るね... 便利すぎる...日本でも欲しかったなコレ これもベスターが設置した さてとそろそろミリムを迎えに行くか テンパストのお米事に現在イネ科の植物を品種改良中今は栄養価も高くないしゅ末もイマイチ。目指せコシ●カ! カレーは下品をなってカレーライスはうまい 「...それではないのですが、 は連絡が遅れ申し訳ありません 実は警戒網を抜けた反応がありまして 来てみると複数人の魔人が広場におりました ここはいい町だな魔王カリオン様が支配するに相応しい リーダーらしき男の言葉にリグルド殿が答えた途端... いやなにこの程度どうということもございません 魔人のリーダーと思しき男 侵入者に気付いたミリム様が飛び出してしまい止める間もなく... まぁ本気で動いたミリムを止められる者はいないしな あやつが舐めた真似をしおったからワタシがお仕置きしておいたのだ 私を庇ってくださったのです あまり叱らないであげてください... ...しかし奴らは魔王カリオンの部下だと言っておりました 先に手を出したのは向こうですが 奴らの報告次第ではカリオンのこちらに対する心証は悪くなるかもしれません ...俺の許可なく暴れないと約束していなかったか? これは..これは違うのだ! この町の者ではないからセーフそうセーブなのだ!? だがまあ今回は昼飯ヌキで許してやるか ヒドイ!ヒドイのだ!! くそうこれも全てこいつが悪いのだ 一発では飽き足らぬ...っ ともかく場所を移すか一応あちらの言い分も気になる ちなみに俺が見た火柱は ミリムに気づき慌てた男が繰り出した「豹牙爆交掌」という技 なっ...魔王ミリム!? 「がミリムの覇気により 上空に巻き上げられたものだったらしい ミリムのせいで大したことなさそうに見えていたが、 リーダーの男名はフォビオ 警告。個体名フォビオの魔素量は個体名ベニマルを上まわります。 :思った以上に大物だった ...で君達は何をしに来たんだ? スライム風情に答える義理はないね は!こんな下等な魔物に従うのか 雑魚ばかりだと大変だな! そう言うからにはお前の主はさぞ大物なんだろうな お前カリオン様を知らねぇってのか? そもそも先に手を出したのはそっちだ お前の態度次第では今すぐ俺達は敵対関係になる このジュラの大森林全てを敵に回す判断を カリオンではなくお前が下すのか? ...ちっスライム風情が吹かしやがって 大賢者の見立てではフォビオと戦闘になっても俺が勝つだろう だが魔王カリオンの怒りに触れ戦争になるのはごめんだ なんなら樹妖精を呼んで俺の支配領域を証明しようか 幸いフォビオの主への忠誠は本物らしい ...ここへはカリオン様の命令で来た うまいこと交渉に持ち込めそうだ スライム風情と言ったな ワタシの友達を見下すような発言は許さ ミリムお前今度何かしたらマジで晩飯抜くからな 遮って悪かったな続けてくれ 俺たちを配下へスカウトしろとの命令を受けていたらしい 正確には俺達か豚頭帝生き残った方を つまり湿地帯での戦いを見ていた魔王がミリムの他にもいたってことだ 後でミリムからも話を聞く必要があるな 魔王カリオンに伝えてくれ 日を改めて連絡をくれれば交渉には応じると、 俺を落とすつもりなら利益を提示してもらわないとな 俺を落とすつもりなら利益を提示してもらわないとな 残念ながらフォビオは脳筋すぎる 残念ながらフォビオは脳筋すぎる そんなことなんでしょうがないですかそういうことで、そういえば、... ...きっと後悔させてやる よしミリム魔王カリオンについて話が聞きたい それはリムルにも教えられないぞ お互い邪魔をしないという約束なのだ はい秘密があると自白を頂きました カリオンだけとの約束か? それとも他の魔王も関係してるのかな? 教えてくれないかー残念 ほら俺が知らずに邪魔しちゃうかもしれないしさ 親友として知っときたかったんだけどなー やはり親友が一番なのだ!何でも聞くがいい! そうだ今度ミリム用に武器を作ってやるよ 武器で釣り情報を得る事に成功した ゲルミネットのやつや持ち込んだ話ではあああてー ミリムを含め魔王四名の企み ミリムを含め魔王の名の企み 傀儡の魔王を誕生させるという計画だった 傀儡の魔王を誕生させるという計画だった ...これって俺たちが魔王の計画を邪魔したってことだよな 想定していた状況とは違いますが 他の魔王もここへ千渉してくるでしょうね トレイニー様にも相談せねばなりませんな 大丈夫ですリムル様ならば他の魔王など畏れるに足りません! 頭を抱える問題だ〈一人を除いて〉 魔王ミリムの来襲とともに巻き起こった暴風は より勢いを増しつつ俺たちの国を飲み込んでいく事になる クラサンゼイメ合いすぎるいかんだ その大回は簡単の一部がジュラの大事校に楽していた 領土の一部がジュラの大森林に接していた オークの軍勢...しかも 豚頭帝出現の可能性大だと!? その問題はすでに解決しているのだが 真相を知るのは魔物の国の国民を除いて一部の者達だけであった 森に接する領土を治める伯爵は悩んだ 騎士は町の警備に必要だし 調査団を組織するには人員と金がないし... 矯正施設に収容されていた者達を強制的に駆り出し 荒くれ者で組織された辺境調査団が誕生した 強欲な伯爵サマにとって俺たちは捨て駒かよ へんきょうちょうさだんだんちょ辺境調査団団長ヨウム 魔物の国で魔王ミリムが餌付けされていた頃 なんでこんな目にいいいぃいいっ お前が槍脚鎧蜘蛛の葉を面白半分につっついたからだろうが!! ある理由から首都リムルを目指す一行が窮地に陥っていた 死んだらカバルの枕元に出てやるんだからね〜〜っ そりゃ無理ってもんだ!ってこのやりとり前にもしたな! 調子に乗らないでよね〜〜~~~っ 姐さん全然効いてやせんぜ!! 見ればわかるわよぅ!! 頑強な上に魔法も効かんとは このままじゃ魔物の町の主とやらに会う前に全滅だ...!! なんだぁ、この耳障りな音ぁ 面倒なもん見ちまったぜ 無理っ無理だってこんなんっ ギド!てめー手伝いやがれ!! 短剣で捌けるわけねーでしょーが! 目の前の敵に集中しろカバル シズさんとまではいかなくとも せめてもう一人剣士がいりゃあ... 無理しない方がいいわよぅ こいつ魔法も効かないんだからぁ ...やっかいなことだな どうしてあんなのに追われているのか後で問い詰めるから であんたらの名前は!? なぜこんな場所にいる!? まずこいつをどうにかしないと.. ...ムルの旦那じゃない!! ゴブタさん...なんです今の ちょっとカッコつけたかっただけっす!! まさか斬ったというのか? それにしてもクロベエさんの小太刀さすがですね リムル様が約束通り頼んでくれたっす ...ゴブタ君だったね わーおっかない顔っすねー 知ってる顔は三つだけか この後ベスターと相談があるんだが ブルムンド王国の自由組合支部長をしております 私の目的は貴方に会うことですので 今から十月ほど前になりますか森の調査を ゴブタ殿に案内を頼んだのです まずはギルドの英雄を丁重に弔ってくれたことに感謝を 依頼したこいつらから報告を受けました お礼が遅くなり申し訳ない でもわざわざそれを言うために来たわけじゃないでしょ 数か月前のことですブルムンド王国の自由組合の中で 豚頭帝出現の噂が流れました そして調査の結果それが事実であると判明したのです。 対策に追われ浮足立っていた頃 執務室に突然その男が現れました き貴様一体どこから...っ 「悪い悪い言うの忘れてたわ」 「豚頭帝の件は片付いた」 リムル様より伝言だ心して聞け ...だ確かに伝えたぞ リムル...その名は聞いているスライムでありながら リムル様は人間とも共存共栄を模索しておられる 豚頭帝の噂を流したのもお前達が対策をとれるようにするためだ 敵対よりも融和を選ぶ方が賢明だと忠告しておこう 確かに豚頭帝はもういない しかしそれを成したのが魔物なのだとすると 我々人間としては脅威が去ったとは言い難いのです なるほどなドワーフ王が来た時と同じ目的か ああガゼル王が俺を見極めるとか言ってな でウチとドワルゴンで盟約を結んだんだ 馬鹿な...あの賢王が魔物の町を一国家として認めたというのか!? は...?盟約...!? リムル様例の回復薬の売り方についてですがー あっ失礼来客中でしたか 悪いなベスター後で聞くよ ドワルゴンの大臣のあのベスター殿か!? 今ではカイジンと双璧をなすウチの優秀な研究者兼技術者だ そうだよ元大臣だけどな あの伝説の鍛冶師まで!? ギルマスすごい面白い顔して ちょっと時間が必要そうだな 君らもブルムンドの自由組合に所属しているのか? でそっちの兄ちゃん達は何しにきたんだ? ...その前に聞かせてくれ なんでスライムが喋ってんだよ だっておかしいだろ!なんで誰もつっこまないんだよ!? 後ろの強そうなヤツらを差し置いてなんでこんなぷるっぷるなのが偉そうにしてんだよ! リムル様に無礼ですよ! うるさい黙ってろおっぱい!! シオンは短気すぎるのだ! ちょっと我慢が足りないところがあるんだ さすがのシオンもミリムに言われたくはないだろうな 私達はファルムス王国の調査団です。 こちらにお邪魔したのは成り行きですが 調査対象の豚頭帝がすでに居ないと知れたのはラッキーでした 私はお目付け役のロンメルといいます 目に見えて危険な調査ですのに 領主は強欲で寄せ集め集団にまともな装備など揃えてくれるはずもなく.. ははぁ...正規の軍隊じゃないのか どうりでガラの悪い連中が多いと思った よく逃げ出さなかったよな そのために私が同行を命じられました 契約魔法という強制的に従わせる術がありますので まその魔法はもう解いちゃったんですけどね えーと...ロンメル君はお目付け役じゃなかったっけ? ですが今はこのヨウムについて行くと決めたのです 憧れの選手を見る少年の目をしているな しかし、それならなおさら... どうして逃げようとしなかったんだ 危険な調査に安い装備で送り出されたんだろ? 聞くかぎりじゃ雇い主は成功報酬を奮発するタイプとも思えないけどな 豚頭帝の情報を教えてやらねぇと 町の人が危ねぇじゃねーか あの町にゃ説教くせぇジジイや酒場のお節介なババアや あとをついてまわるうぜえガキ共だっているんだ 言葉遣いや態度はすこぶる悪いが あいつらが死んだら寝覚めが悪いと思っただけだ 実は結構いい奴なんじゃないか? まあのタヌキ伯爵が困る姿は見てみたいけどな ロンメルから聞いた話じゃ 防衛の強化に充てるべき国の援助金も着服してたってんだぞ つまり何の対策もしていなかったところへ豚頭帝出現の話が出て 慌てて我々が編成されたんです 危険極まりない調査にこんな若造使うか? 結果だけ分かればいいって魂胆が丸見えなんだよ もっと熟練の魔法使いの一人や二人抱えてんだろが 確かにどう考えても捨て駒だろうな なるほどなロンメルがヨウムに従う理由はわかった そういえばカバル達を助けてくれたそうだな 正直戦力になれたとは思わねぇよ 槍脚鎧蜘蛛の脚をはじくので精一杯だったしな 助かったのはそこの変なののおかげだ 仲間に慕われるカリスマ性もあり、 なにか企んでおられるな ちょっといいかフューズさんとやら 豚頭帝が倒されたという情報は既に知れ渡っているのか? その場に居合わせたのは、私とこの三人だけです 知らせたのはブルムンドの国王と一部の大臣のみ 一般に発表はされていません 確かな情報を得る前に発表しては混乱を招きますので... なるほどなそれなら好都合だ 君英雄になる気はないかね? 英雄になれだって?この俺に...? なに言ってんだアンタ... 別にうせい強制じゃない そこのフューズさんが言ってたろ? 豚頭帝倒したのが魔物じゃ、脅威が去ったとは言えないって ヨウムとその仲間たちが豚頭帝を倒したってことにしてもらいたいんだよ 豚頭帝に挑もうとする勇敢な若者たちを支援し 武器防具食料を提供した魔物たちの国 人間とも仲良くしたいウチとしてはそんなポジションが望ましいんだよね ブルムンド王国も協力できるかもしれません 知り合いの大臣に掛け合えば周辺諸国へ噂を流すことくらいは出来るでしょう おいおいアンタまでなにその気になってんだ 君の困惑も理解できるだが 彼らとの友誼を得ることは人心の混乱を避ける以上の意味がある ひとつ教えよう我々が知り得た情報では この国の国民一万余は一人残らず全て名持ちの魔物だ 彼らがその気になればこの場にいる我々はおろか 国が一つ滅びてもおかしくはない 脅すつもりはないんだけどな 先ほどの計画私としては前向きに検討したい なんならしばらくここに滞在するといい もちろん貴方が本当に人間の敵ではないことが大前提ですがね この国のことをもっと知ってもらいたいし 良い返事をもらえたら嬉しいが無理強いするつもりはない 俺に勇者の真似事でもしろってのかよ あれは魔王と同じで特別な存在なのだ 勇者を自称すれば因果が巡る 長生きしたければせいぜい家英雄を名乗ることだ っていうか魔王も勝手に名乗ったら駄目なのか ミリムに乗せられてうっかり名乗ってたらどうなっていたことやら... なんだガキ?大人の会話に口を そんなルールがあんの!? お前このタイミングで暴力とか.. ち違うのだあいつがガキとか言ったから...っ (二度も殴ったせいで)信用できないかもしれないが ちょっと考えてみてくれ 本当に無理強いするつもりはないんだ ...外に出てもいいか? 見つかり調査団は全員死亡... 伯爵にはそう伝えろとヨウムさんに言われました なるほどな死んだことにすれば追手もかからないか はい私は報酬をもらったうえで彼らと合流する手筈でした どうせファルムスに戻ったって元の強制労働が待ってるだけだ それが嫌なら俺に付いてきな 団員達を前にヨウムさんは言ったんです ちょっと言えないですよねぇ ...でも不思議と説得力を感じたんです その時にはもう彼が仲間を大事にする男だと知っていたからでしょうか 変な味がしたらすぐに吐... でしょ?リムル様も絶賛した串焼き肉なんだから ...なぁリムル:さんてどんなスラ:人なんだ? そうねーなんていうのかなー とっても大きなお方、かな 見た目は小さくて可愛らしいんだけどね♪ 可愛らしくはある...か いってーななんっ... 肉を落としてしまったな オークってこんなに理性的な魔物だったっけ!? いやいや多すぎだろ!! 客人を空腹にさせるわけにはいかない なんのポリシーだよ!! ゲルドさん町にいるの珍しいね リムル様に休めと言われてな あははリムル様に気持ちも休めろって言われたじゃん うむ...分かってはいるのだが 工事の進捗が気になって落ち着かないのだが りん様のお客様ですよね? この町のやつらときたら リムル様リムル様と... ...俺は調査団の頭だ 野郎どもを守ってやらなきゃならねぇ どっか余所の国で自由組合に入りゃ... 食うのには困らねえだろう ...俺には俺のビジョンがあったんだ なのに英雄になれだぁ? 話がデカすぎて胡散臭いことこの上ねぇよ ...決めたぜリムルさん あんたはあの伯爵とは違う 仲間に慕われるヤツの言葉には力がある 俺はアンタを信用することにした 英雄でもなんでもなってやろうじゃねえか 引き受けてくれて嬉しいよ 期待しているぞヨウム君 といってもすぐに決行できるわけじゃない こうしてヨウム英雄化計画が決定した 〝英雄〟に相応しくなってもらうために それなりに体裁を整える必要がある バーややそんだおかわり 魔王カリオンは黒豹牙のフォビオを派遣.. 魔王ミリムは自分自身で乗り込みましたか 調査報告の他にもう一つ 報告しなければならないことがあるのでは? ...互いに邪魔をしないという約束ですからね ミリムが八つ裂きにしてくれれば 処分する手間も省けたのに いいでしょう次の命令があるまでジュラの大森林で監視を継続 死にたくなければせいぜい役に立ってみせなさい 貴女の心臓は私が握っているのですから 逃げようなどと考えても無駄ですよ あーあクレイマンたらひどいんだあ 道具は大事に使わなきゃって もうフレイの調査から戻ったのですか? アタイだって中庸道化連の一員なんだから! クレイマンはすぐ子ども扱いするけど ...では早速聞かせてもらえますか? うんとね魔王フレイの悩みを探ってたらけっこうあっさりわかったよ だって有翼族たちが慌ただしくバッサバサしてるんだもん あの暴風大妖渦が復活するってさ 暴風大妖渦といえば死と再生を繰り返す天空の支配者 遥かなる昔その暴威を見かねた勇者に封じられたという話でしたが... なるほど天空女王としては捨て置けない話 しかし手に余る相手...といったところでしょうか クレイマン「いいこと思いついた」って顔してる! クレイマンの考えてることなんて仮面をつけてたってわかるんだから! ではそんな貴女にまたひとつ仕事をお願いしたいのですが ほいきた!フレイに恩を売るんでしょ? あでも暴風大妖渦を倒すってのはちょっと難しいよ まさか貴女にそんなことさせませんよ あれの相手をするのは魔王ミリムです ミリムをけしかけるの? あの暴君が言うことを聞いてくれるはず無いでしょう? ミリムにけしかけるのです ?でも暴風大妖渦はもっと話聞かないよ? これは先ほど私の道具が持ってきた映像ですが: どうです?ぴったりだと思いませんか? ヴェルドラのスライム観察目記 我とイフリートは友となった以前よりも打ち解け、仲良くなったのだ。 ◆ミリム旋風【後編】の なふうに言われてしまった。我が〝ヴェルドラ流闘殺法〟をより発展させ、イフリートにも極めさせてやるうと思ったのだが、どうやら性急に事を進め過ぎたら 故に、遠慮など無用!我は極限までイフリートを鍛え上げようと、これまででになく張り切っていた。「いや、ちょっと待って下さい。その考え方はおかしい。ヴェルドラ様はただでさえ加減を知らないのですから、少しは手加減して頂かないと...!」「むう。これでもかなり優しくしておるのだが?」「いや、本当、無理です。大体ですね、ヴェルドラ様はおかしい。封印されている身でありながら、どうしてそんなに出鱈目なパパワーが出せるのですか!?」せっかく気合を入れたのだが、イフリートからそん ヴェルドラのスライム観察日記 もの事ですからね。許しますとも、ヴェルドラ様そう言って、イフリートは諦めたように肩をすくめておる誰にだって失敗はあるものだし、気にしたら負けたと悟ってくれたらしい。いい傾向だと、我は思った。「いや、そういうふうに自分に都合良く考えられるとし外ーー 「はいはい。どうせ気にしても無駄でしょうし、いつ この閉じた世界では魔素が拡散しない。故に、意外と快適に力を行使出来るのだ。我の思念で作った人型であっても、今のイフリートよりもエネルギー密度が上なのだよ。そもそも、我の力は強大なのだ自分で言うのも何だが、「多少手加減しているのだが、イフリートにとっては強力過ぎたようだ。もう少し頑張るので、今後の我に期待ーーという事で、ひとつ宜しく頼むとしよう。 我、ちょっと張り切り過ぎちゃった。「クアーーーッハッヘッハ、小さな事を気にするでないわー、嬉しくて楽しくって、ついつい力を入れ過ぎただけなのだ。イフリートよ、大きな気持ちで我を許すが良いぞ!」 それに比べれば、リムルのヤツは柔軟であったわ最初は我を恐れておったのに、直ぐに気持ちを切り イフリートめ、頭が固い。だけではなく生真面目過ぎ 「ですから、そういうふうに御自分の行動を正当化しないで下さい」「あ、はい」 友となった今も、イフリートの口調は丁寧なままだ仲良くなったのだから、遠慮しなくていいではないか?」「ダメに決まっています。〝親しき仲にも礼儀ありとこの辞書にも記載されておりますよ」イフリートの頭は固いカチカチだ。これでもかというくらい、カッチカチなのだ。そんな訳で我は、イフリートに対して砕けた感じで接するようにしておるのだそう。これも全てイフリートの為、 「クアーーッハッハツハ!」イフリートが苦情を言いかけたが、我は笑って誤魔化しておいたのだった。 で図太くなくてもいいかも。リムルは平気な顔をして我から魔素を奪っていくし、イフリートまでそんな感じになってしまったら困る。今くらいの関係が丁度良いのかもと、我は少しだけ考ええを改めたのだった。 今思えば、リムルはやはり特別だったのだなイフリートもリムルを見習ってーいや、あそこまで を飛ばして凝固させる。すると、甘い物質が出来る。 不要ではないですかイフリートの言う通りなのだが、食べたいものは食べたいのだ。ミリムが美味そうに食べているのを見るだけで、我もヨダレが出るというものだったそして、忘れてはならぬのが蜂蜜だ。リムルがミリムを手懐けそろのに使ったのが蜂蜜なのだが、これもまたとんでもなく美味そうだ。甘いとの事だが、それほどんな感じなのであろうなあのベニマルまでもが驚いたておるようだし、とんでもなく美味に違いあるまい、他にも、砂糖なるものも気になるぞ。特定の植物の茎や根の搾り汁を煮詰め濃縮し、水分 「どうにかして、我も食してみたいぞ」「無理ですよ。そもそも、ヴェルドラ様には食事など 食欲をそそる美味そうな匂いがするのだと。そしてその深みのある辛さが癖になるらしい。東物の甘い果汁を加えて、子供にも優しい味に謳整も出来るようだ。ミリムも気に入ったようにで、「うまーーっ!!」とはんでがっついておるわ。我、とても羨ましい。 ー?」「食べる事で幸せになれると、知らなかったからなのだ。味覚を刺激し、その感覚を楽しむ。そういう娯楽 その理由はな、食べる必要要由はがなかったからではない。 「食事が不要なのに、そのんなに興味があるのですか?」「無論だとも。我は今まで、食事になど興味がなかった。 たスイーツとやらを食し尽くしてくれようぞ! ポジションなのだよ。我が復活した暁には、出来上がっ 知識とは、知っているだけけでは意味がないのだな得た知識を活用してこそ、知恵となって身に付くのか我は知識だけは豊富なのだが、それを有効活用出来ていたとは言い難い。今後、はもっと、得た知識をどう活用するかに目を向けるとしよう。我に比べて、シュナ達は素直で活動的だな。スイーツ同盟なるものを結成しておる。ミリムの役割は食べる専門みたいだが、そこは我の 要するに、植物が蓄えた清糖分を取り出しておるのだ。それが砂糖と呼ばれていると、我も知識では知っておった。シュナが言うようにかなり高級な代物で、人間の金持ちや貴族達しか食せぬ貴重な食べ物なのだと。ところが、リムルが考えておるのは、そうした砂糖を更に精製してより甘みを強めた代物のようだ ふむ、そうだなイフリートも精神生命体だから、肉体というものを持たない。であれば、食べる事への欲求がないのも通理だ。 「本当ですか?」「うむ!ちゃんと肉体も用意してやろう。そうすれば、貴様も食事を楽しめるようになるであろうよ」「はあ...。期待せずに待っておりますが、本当に復活出来たなら、その時はヴェルドラ様の下で精一杯働く事を誓いますよ」 むむ、イフリートめ、テシンションが低いではないかははーーん、わかったぞ。 さてはコヤツ、照れておるな?我の好意に、照れ隠ししをしておるのだ。タックック、可愛いヤツめ。安心せよ、我は約束を 破らぬ。リムル頼みになってしまうが、イフリートにも必ず肉体を用意しようではないか我はそう心に誓った。だが、しかし。ーどうせヴェルドラ様の事だから、復活した途端 に自分の事など忘れてしまって、他の事に興味が移ってしまうんだろう。数年後辺りに思い出してもらえたぎょうこう などとイフリートが考えていた事に、我はまったく気付かなかったのだった。 さてさて、そんな感じで、ミリムはリムル達に受け入れられたそして、その事が次なたる問題を呼び込んだようだ。ミリムはああ見えて魔王の「人。そんなミリムと仲 良くしていれば、他の魔王がリムル達に目を付けるのは自然な流れだ。「リムル様が敗北すれば、我々も一蓮托生ですね」まあな。リムルは思ったよりも目立っておるから笑い話では済まぬやも知れぬな」 ま、なるようにしかならぬ、その辺、我やイフリートは割り切っておるのだ。ところでー「イフリートよ、一つ聞きたいのだが」「はい、何でしょう?」貴様の主だった魔王レオジの他に、魔王は何名いるのだ?」 魔王魔王とよく聞くが、そもそも何名いるのである 我の知る巨人や女吸血鬼、あの者共も確か魔王だったハズ。であれば、今の世にもかなりの数の魔王がいると思うのだが...。そうですね。私の知る限り、魔王レオン様が一番新しい魔王です。そのレオシ様と敵対していた魔王がおりまして、その方がかなり陰湿な手段を得意とされておりました」「ほうほう」他には、底知れぬ実力を感じじさせる御方と、レオン様と私が出会うきっかけとなった御方もおりますね。後は、ジュラの大森林を南方に越えた先の、肥沃な大地を支配されておられる方々が二名ほど。最後はミリ次様で、それが私の知る魔王の方々です」ふむふむ。 底知れぬ実力を持つ魔王というのは、我も知っている気がする。ヤツは洒落にならぬ相手だった故、我も直接喧嘩した事はないーハスだ。 その他の魔王は、我の知る者共と一致しない気がす レオンは新参故に、我も詳しくしく知らぬ。そのレオンと敵対するという陰湿な魔王も、我の記憶にはないな肥沢な大地を支配するのが、巨人や女吸血鬼であろ 女吸血鬼は引っ越してしまうったから、今の居城の場所は不明だ。そして巨人の方は、西方の砂漠、砂嵐が吹き荒れる〝不毛の大地〟を支配しておったと思う。 「それで、全員で何名かわかるか?」「それはですね、確か〝十大魔王〟と呼称されておりましたので、十名の魔王が現存しているかと」「ほほう、なるほどな」十名か それならば、我の証憶の魔王と合致しないのも頷け イフリートが知る魔王は七名で、我が知る二名を加ええても九名だ。残り一名は直接知らぬが、モノグサな魔王がいると聞いた覚えがある。我が封印された頃も支配領域ところか居城も持たずに放浪しておったよう 会議にて、ミリムの面倒はリムルが見ると決まった。 まして、ミリムもいる。「仮に敵対するのなら、他の魔王を相手にする方がマシです。魔王ミリムは、正しく天災ですので」ソウエイが良い事を言った。我も同感である。ミリムと敵対しても勝機はないが、他の魔王が相手ならば戦いようもあるというものだ。ましてミリムを仲間にした以上、そう簡単にリムル達が攻められる事はあるまいよ。「どうやら、他の魔王を警戒する必要はなさそうだな」「その通りかと。レオン様であっても、ミリム様を相手にしようとは考えぬでしようから、油断は出来ませんが、しばらくは安心ししても良さそうですね」我とイフリートはそう考え当面は大丈夫だろうと安堵したのだった だし、今も性格は変わっておらめのだろう。我の知らぬ魔王も多数いるようだし、リムルと敵対しそうな魔王は新参者である公算が高そうだな。我の喧嘩友達が出張ってくれば、リムルに勝機はない。しかし新参の魔王共ならば、やりようによっては喧嘩も成立するであろう。 実礼な、本当に失礼なヤツめ。いや、確かに。確かこ我は、リムルが用意させている食べ物に興味津々なのは否定せぬ。だがしかし、それとこれとは話は別であろう。ミリムはチョロイ感じであったが、我は違うとも!!「...まあ、そういう事にしておきましょう」 似ているな、と。やはり一血筋、でしょうか?食べ物なんかで手懐けられる様を見ていると、ヴェルドラ様もいつかコロッとー」「は、馬鹿を申すでないわ!我ほどの知者が、そう易々と利用されるものか!」 「いえ、ミリム様を見ていると、ヴェルドラ様と良く ちょっと待て。それはどういう意味なのだ?」イフリートの意味不明な発言に、思わず我は突っ込みみを入れた。するとイフリートは、抜け抜けとした顔でこう答えたのだ。 まあなああ見えてリムルは、子供の扱いに長けておるミリムもリムルの手の平の上で転がされておるし、適任であると言えようぞ。「ヴェルドラ様も他人事ではないのでは、と愚考しま 羨ましい。実に羨ましいではないか決めたぞ、イフリートよ」「今度は何ですか?」 「タックック。復活した後、の話だがな、我も人の姿を取ろうと思うのだ」「そうですかーー」棒読み? イフリートからの返事だが、段々と雑になっておるような気がするぞ。い、いや、我の気のせいであろうなそうに違いないと思いつつ、我はイフリートに返事 クッ、イフリートめ...。何というか、返事がとても投げやりであったわ。まあいい。復活した後、我の威厳を見せつけてやるとしようぞ。そうすればイフリートも、我の凄さを見直すに違いないのだ。クアーーーッハッヘッハ!!そして、翌日。ミリムはリムルから、色々な服をプレゼントされて喜んでおった。 いと思うのだ。普段から、ねえ? 久々に、イフリートか自らの意敬の念を感じたぞ。いや、そんなつもりはなかったのだ。我としてはただ、リムルが我にも服を用意してくれるのではと、そう思っただけなのだよ。しかし、せっかくのこの空気、断じて壊す訳にはいかぬと思う。「まあな。そこに気付くとは、流石は我が友よ」「ハハッ!やはりヴェルドラ様は、本当は凄く優しくい御方なのですね!」ま、まあね。我は凄いのだよ。でもーー、本当は”って、わざわざつける必要はな いや、そんなハズはないか「うむ。そうすれば、だ。そぅすれば、どうなると思う?」我の問いかけに暫し沈黙したイフリートだったが、何がに気付いたのか目を見開いた。そして、熱を帯びた口調で我に答える。「なるほど!竜の姿であれば、リムル様はともかく配下の魔物方からヴェルドラ様の威容を恐れられたでしょうね。ですが、人の姿であれば町を壊したりもしない。ヴェルドラ様を見直ししましたよ!弱者にも配慮した、とても素晴らしい御考えかと!! リートだったがボゴオオォオーよって、心地良い空気が消し飛んだ。 は残念に思いつつ溜息を吐いたのだった。 そこがちょっと不満だが、まあ良かろう。イフリートが勘違いーではなく、我の真実に気付いてくれたのだから、ここは黙っておくとしよう。無論、「裸で飛び出せば、リムルも服を用意してくれるであろう!」などという我の本心は、厳重に封印して口に出すまいと誓ったのだ さて、そんな感じにほのほのとしていた我とイフ ーと、遠くに立ち上った炎の柱に せっかく我が褒められる流れだったのにーーと、我 「ヴェルドラ様、強大な魔人の気配を感じますね」「うむ。この気配、貴様よりも上だな」そうですね。魔素量では、私が及ばぬようです」クアハハハ。イフリートめ、言うようになったわ。 強さとは、単純な魔素量で比べるものではない。そ ようだ。それに、この魔人。喧嘩を売る相手を間違っておる何しろこの町には、あの暴君がいるのだから。その証拠に、「この騒ぎはなんだ?」と問うリムルの前には、ボロボロにされた魔人が横たわっていた。「おお、リムルよ!あやつが舐めた真似をしおったから、ワタシがお仕置きしておいたのだ」と、ドヤ顔で述べるミリム。ほらな?上位廣人の中でも指折りクラスの者だったが、ミリムが相手ではこの様だ。これはミリムが褒められる流れかと思ったのだが、どうやらそんな感じではなかった。リムルは、ミリムが暴力を振るったのが気にくわぬらしい。「むう、我も同じ事をしておった気がする...:」「でしょうね。ですが、これはリムル様が正解ですよ」「何故だ?」「あの魔人ですが、魔王カリオンの配下との事です。言ってみれば使者のようなものであり、そんな相手を怪我させたとなれば、魔王カリオンに対する敵対行動と取られがねません」ま、納得イフリートの説明は、いつもわかりやすいのだ ル運は会談へと場を移したのだった。 「それでイフリートよ、貴様は魔王カリオンとやらを知っておるのか?」「いえ、詳しくは存じません。比較的若い魔王で獅子王〟と呼ばれている事くらいしか...」ふむ、獅子王〟ーー獣王か。では、ジュラの大森林の南方にある、獣人族の王国 やって来た魔人の名は、フォビオというらしいフォビオはリムルがスライムだからと馬鹿にしておるようで、そうした点から判断すれば、実力の方は御察しというものだ。リムルの敵ではあるまいで問題は、フォビオの主の方だな。先程の会話から判明した通り、魔王カリオンの配下 そんなハートブレイクの我を置き去りにして、リム もそれに頷いておる。「なるほどな。我も気をつけねばなるまい」「今の気持ちを、いつまでも忘れないで下さいね!!むっ!?イ、イフリートが辛辣でつらい我、ちょっぴり傷付いちゃったぞ。 ソウエイの意見もイフリートと同様であり、リムル そこへ邪魔に入ったのがミリムだった。昼飯を食べ終えるなり、フォビオに一言モノ申そうと立ち上がりおったのだ。「ワタシの友達を見下すような発言は許さー まったく、かなりしたたかな態度だと認めざるを得んだろうなフォビオも馬鹿ではないらしく、リムルの言い分を無視出来ぬ様子だ。互いに不満を覚えながらも、「交渉が前に向かって動 の出かな?あの国の名は確か、獣王国ユーラザニアと言ったはず。上位魔人に匹敵する戦王達の国だった故、魔王種になった個体が生まれたとしても不思議ではないかまあ、我も封印されておった間は、得られる情報に偏りがあった。カリオンとやらが生まれたのは、ここで数百年の間と考えって間違いあるまいよ。であれば、少なくともミリムの敵ではあるまい。ならば安心と、我は筧いだ気分になった。リムルもまた、かなり正確に情勢を読み取っておるようだ。ミリムに頼る気はなさそうだが、自分達の価格値を担保にしてカリオンと交渉するつもりでいるらし そしてそのまま会談は終わり、フォビオに魔王カリオ 情報を入手してみせた。見事な手際で、面白いように手の平の上で転がしておる。我も見習わねばなるまいよ。「イフリートよ、貴様もそろそろ次の段階に進む時よな」「今度は一体何を思いついたんですか?」我の発言に「イフリート力動じる事なく応じた おもちゃその後、リムルは武器でミリムを釣り、アッサリと あのフォビオとやらの気配あれは不満を腹に溜め込んでおると見た。その矛先は、リムルーーではなく、ミリムのようだぞ。恨み、か?いや、それだけではなさそうだな。どうやらフォビオは、ミリムの見た目に騙されておるのだ。本当に、どこまでも小物なヤツだ。去って行くフォビオを見送りつつ、我はやれやれと溜息を吐いたのである。 シへの伝言が託された魔王カリオンの目的がリムル達の勧誘らしいので武力衝突になるのは本来転倒であろう。上手く行けば無事にカリオンとの交渉に持ち込めるだろうが、しか 我とイフリートがいる空間の魔素濃度が、更に濃密になる。これによって、精神生命体であるイフリート イフリートはやる気に満ちておる。我、その心意気を大事にしたい聞いてますか!?一人で納得しないで、グハットイフリートの言葉を最後まで聞かず、我は妖気を解 イフリートは修羅の道を突き進んでいた。「いやいや、修羅なのはヴェルドラ様だけです。ちょっと待って、本当、一旦休憩をー」 魔物の国で魔王ミリムが餌付けされていた頃、我と 「うむ。その意気や良し!」「いや、ですから何をー「クアーーーッハッヘッハ!」貴様がフォビオのような小物にならぬよう、今までで以上に鍛えてやるとしようぞ!」「え?いや、それはちょっと」開答無用!覚悟するが良いわ!!」こうして、我の偉大なる『イフリート育成計画』が始まったのだ うむうむいい感じに負荷がかかっておるな、この負荷が、イフリートをより強靭に育て上げてくれるのだ。我に意見出来るほどに心が強くなったイフリートならば、今まで以上に存在値が増しているハズ。であれぼ、最大魔素量も増えているハズなので、我が放出した妖気を浴びても耐えられるハズなのだ。「ハズー」で、こんな真似をされても困ります!!」「まだまだ余裕のようだな、イフリートよ。良かろうその気迫、我もしかと受け取ったぞ!」イフリートの気合の入り、ように、我も感動した。それでこそ、我が友というものだ我はうんうんと頷きつつ、更に妖気を強めたのであ 「気合だ。気合たぞ、イフリートよ」「そ、存在が消えるーーこのままでは、崩壊がァー 「ドンマイ!じゃないですよ、本当に!!」「ス、スマン」我の心を読むとは、イフリートめ、やりおる。だがーちょっとだけ悪いなと思っておったので、我も素直に謝ったのだった いつになく強い口調で、イフリートから責められたまあな、イフリートは一時危篤状態に陥り、もう少しで消滅しかかったしな危うく我の手で、相談相手にして友たるイフリートを抹殺するところであったのだ。ドンマイ。我にだって、「失敗の一つや二つはあるの 無論だとも我の言う事に間違いなどないのだ。「ただし!せめて一言、行動に移す前に相談はして頂きたかったッ!! そして、数日ほど経過した。イフリートは逞しい。我の見立て通り、高濃度の魔素に適応しておる。「ほらな?」「...まあ、ヴェルドラ様の言う通りだったのは認め が知れ渡っておったようだ。な、それならば、驚くのも無理はない話だ。魔物の国にドワーフ王国国の元大臣がいるなど、普通通は考えもしないであろうし、 「私はフューズと申す者。ブルムンド王国の自由組合支部長をしております」ほう、中々の大物だぞ。リムルが危険かどうか、人間の敵になるかならないか、それを見極めに来た、というところか。フューズはベスターを見てとても驚いておる。べスターはドワーフ王国の元大臣なので、他国にまで名 だった。魔物を討伐に来たという感じではないが、それでは体、どんな用事でやって来たのであろうな。 他の者達は誰であろう?ゴブタが連れて来たようだが、魔物ではない。人間 ろだった。見覚えある顔は三つ。ちょっと前に会った気の良い冒険者達だな。 に外界の様子に目を向けた。すると、リムルに会いに新たな客がやって来たとこ イフリートの怒りが収まったので、我等は久しぶり やはりなーと、我は思ったそうなるわな、と。それにしてもーーおっぱい、か その男を直撃したのだよ。 いた。「なんでスライムが喋ってんだよ」 も一番短気な性格をしておえ。そんなシオンが黙っているハズはなかった。次の瞬間、誰もが止める間もなくシオンの一撃が 我が言うのも何だが、シオシンはリムルの配下の中で その後が駄目だった我が盟友たるリムルを馬鹿にした挙句、シオンに対して「うるさい!!黙ってえ、おっぱい!!」とのたまっ のだ。この男の質問も、間違ってはいないのだ。 れ以前に、自我を持つスライムというのも前代未聞な 我は小さな事など気にしなかったが、小物共には気温がになるであろうよ。喋るスライムなど、リムル以外に見た事がない。そ、 うむ、的確な指摘だぞ。それは我も疑問に思ったが、 そんなフュースを差し置いて、初顔の若酒が口を開く 忘れずに女性型にしてやろうではないか。そうすれば我も誰にも気兼ねせずに、おっぱいとやらを検分出来るであろうしなクアッハッハツハ、実に楽しみである! そうであったか。であれば、大して有用なものではなさそうだ。イフリートは、おっぱいがない方が良いと考えておるようだな。ならば逆に、与えてみるのも面白かろう。我が復活した後、イフリートに肉体を与える際には、 そんなにいいものには思えませんでしたよ」「そうなのか?胸部を守る装甲としての意味合いは?「皆無でした」 「イフリートよ、我は疑問なのだが...!」「はい、何がでしょう?」「うむ。何故にリムルは、おっぱいを魅力的なものと考えておるのであろう?」「それは私にもわかりかねます」「うーむ。実物を検分すれば、「少しは何かわかるであろうか?」「そうですね...。私の宿主だった井沢静江にも備わっていましたが、アレは戦闘時に邪魔になっており、ました。普段も肩こりの原因になっていたようですし、 を、英雄に仕立て上げるつもりらしい。やれやれ、今度は何を思いついたのやら、我はそう思いつつ、話の続きを興味深く待つ事にし そんなリムルだが、驚くべき事にその男ーーヨウム シオンやミリムは我慢が足りぬと。我はそう思うのだよ。これは多分、リムルも同じように考えているで うなだれるシオンを見て、ミリムが「シオンは短気すぎるのだ!」と、嬉しそうに笑っておった。だがな、貴様がそれを言う今資格はないと思うぞ。我はこう見えて、意外と気が長い。ちょっぴりやり過ぎる事もあるが、それはは熟慮を重ねた上での話なののの ヴェルドラ様。今、何か、絶対にダメな事を企んでいませんか?」「そ、そんな事はないとも!」鋭く追及するイフリートを誤魔化し、我は外界の様子に意識を戻したのである。 新たな脅威が生まれただけこの話。だがしかし、人間であるヨウムが新たな英雄となって登場したならば人々は歓声をもってここれを迎え入れるだろう。そして、ヨウムに構渡し役になってもらい、人間達から無害な魔物であると思うわれたいと、そういう計画だったのだ。「なるほどな。手柄を主張しして一時の優越感に浸るより、実利を得た方がいいという事か」「巧妙というか、人間の心理に詳しいというか。リム ヨウムは逡巡しておる。ま、それもそうであろう。いきなり英雄になれと言われても、訳がわからぬであろうからな。我にも、リムルが何を考えておるのかわからぬ。どうもりムルは、膝頭帝を討伐した手柄を、ヨウムに譲っててやるつもりみたいなのだ。そんな真似をして、リムルにどんなメリットが そして、そうした魔物達の気持ちを、フューズという男も理解したようだ。リムルの計画に乗ると、そう申し出てくれたのだよ。それから、当人であるヨウムを置き去りにして話が進んだ。 ル様は本気で人間達と仲良くくなるつもりなのですね」「うむ。ヤツの目標だが、優雅に楽しく暮らす事らしいからな。無駄な諍いなど邪魔なだけ故、それよりも信用を得る事を優先すするという感じであろうな」「大事なのは、武力よりも信用ーという事ですか弱肉強食を絶対のルールとする、魔物らしからぬ考え方です」リムルの方針は理解した。そして、リムルの配下達も、誰一人として文句はない様子。 その通り、ミリムも優しいところがあるではないが、これを知らずに〝勇者〟を名乗ろうものなら、どのような因果が巡るかわからったものではないからな何れかの魔王と医縁を持つたり、大きな連命に携めとられたり。そもそも、その実力に見合わなければ、早々にこの世から退場する羽目になるであろうよ。我が伝えられぬ話をミリムが語ってくれたので、安心というものだ。リムルも知らなかったようだし、ミリムには感謝せねはなるまい、それなのに「なんだガキ?大人の会話に口をーーーヨウムの阿呆は、ミリムに対して愚かな事を口走ったものよ。これはまあ、殴られても仕方ないであろうなミリムも短気なのだが、今のはヨウムが悪いと思うのだリムルもそれは理解しているのか、そこまで怒って 「〝勇者〟は駄目だぞ。あれは魔王と同じで、特別な ヨウム自身は悩んでおるようで、直ぐに答えは出せぬ模様、勇者の真似事はガラじゃないと言っておるなそれに突っ込んだのがミリムだ。 はおらなんだ。しかし、体面というものは大事らしくヨウムの前でミリムを叱っておる 難しいが、これが大人この処世術というヤツか。ミリムもまあ、我のように怒られぬよう気をつけて 即刻、真面目に仕事に励むよう警告します。 我、怒られちゃった。我を封じる『無限牢獄』この解除に割いているユニー るのに、少しくらいサポるのさえも許さぬと」 問。誰の為の仕事でしょう? 一瞬にして、我、敗北所詮我など、リムルの敵ではなかったか仕方なし。「イフリートよ、すまぬな。我は暫く、真面目に封印解除に励む事にしようぞ」 ぐぬぬちょっぴり涙がこぼれたぞそうして我が嘆いている間、に、リムル達の話し合いは終わっておった。 いつの間にかリムルも、日々の確認作業を行ってお リムルも働いておるのだから、我も頑張らねばな。そして我は、イフリートに見守られつつ、真面目に仕事を再開したのである 否。数日しか経過しておりません. ハッ?真面目に解析を続けていたら、数日も経過しておっ 我に手厳しいぞ、リムルよ。というか、本当にリムルなのか?我、最近ちょっと疑問に思えてきたぞ... まあ、リムル以外には考えられぬが、それにしてももう少し盟友に対する優ひさが欲しいと思うのだ。 我の息抜きも大切だし、イフリートも退屈しておろ 気が付けば、ヨウムはリムルの計画に乗ったようで 『ヨウム英雄化計画』が発動しておった。我だって、『イフリート育成計画』の途中なのである。少しくらい、気晴らしをしてもバチは当たるまい 〈告。進捗状況に遅れが確認されております。 ぐぬぬぬねぬ。悔しいが、サボり過ぎておったのは事実だった。これ以上リムルを怒らせる前に、我も真面目に仕事を続けるとしよう。そうして我は、リムルが引くき受けた「イフリート育 成計画』に未練を残しつつ、封印を解除する為の地味な作業へと戻ったのだった。 ミリムは子供舌だと思うけど 案外辛いのもいけるんだろうか なんだコレ!?ふざけているのかっ なんてことだ!俺の好奇心がミリムの逆鱗に触れてしまった!! ミリム...ミリムーっ 料理人にげて!逃げてくれー!! え!?リグルドさんて進化前はヨボヨボの爺さんだったんすか!? ほっはっはお恥ずかしい 俺も名前もらってムキムキのイケメンになってみてぇよ もっと羨ましがっていいっすよ! 原作・イベ調、先生キラクター原案:みっぱー先生お姉。母。歩き方...同署でも仕事 アンスタート・村市は隠した様は、相手だけでは荒看根先生 ...確認しました。個体名ゴブタは「煽り耐性」を獲得。 ラスト全開!!連続的のコメ研究者から重要キャラクター画像。 大勢者におまかせモード キャラクター原案みっつば一先生より 「魔物の国の歩き方」岡霧硝先生より 毎月楽しく読ませて頂いております!! ミリムの力に圧倒されたフォビオ。 ...失せ?得体の知れないピェロちゃんと向く義理はない 一撃で伸されちまうとは...! ございますよとで、さりのやりが そんなフォビオの前に、怪しき中庸道化連フットマ 当然ですか危険も大きい カガ欲しいのでしょう? しかしそれに打ち完った!! 耳を貸してはなりますん! ...ご報告申し上げます 緊張してくださいね彼は致しました そしてリムルのもとには、最風大妖渦の復活の部下が舞い込む!!報告が舞い込む!! 彼の大阪はこうやを目指してあります。 家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは 淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮しコミックス発売当時のまま掲載しています 残りはスライドスだった仕事うごった...!?どっちでもいいの