テンペズトに滞在を始めた、魔王ミリム。このままでは、経緯を知らない他の魔王達に「テンペストとミリムが同盟を結んだ」と思われかねないため、リムル達はミリムの機嫌を損ねないよう。この嵐が去るのを待つつもりで、た。しかし、そんなリムル達の思惑とは裏腹に魔王・カリオシンの部下フォビオがテンペストを訪れ、ミリムと衝突してしまうえさらにはブルムンド王国の自由組合、フォルムズ王国の講習団がテシベストへ来訪。人席から注目を集めるテンペストに次に訪れるのは一体...。 ヴェルドラーテンパスト〈暴風竜ヴェルドラ〉 >>リムルの各づけ親で親友天災級モンスター・ 戦時中の日本から召喚きれた異世界人。死去。 リムルーテンペスト(三上悟) 異世界人。人間からスライ転生した主人公。 ランガ嵐牙狼。リムルの影響に潜む 鬼人。武士。リムルの護衛役 リグルドゴブリン村の村長。 レート大魔王が一柱。危険度は天災級。子供っぽい。 >>未森林の管理者・樹妖 ヴェルドラのスライム観察日記 民を守り勇ましく進軍するその背は頼もしく 「彼の魔王は我らが誇りである」 「彼の魔王は我らが誇りである」 獣王国に住まう者にとって それは等しい思いだった 世界大戦の最中のことだった その背に追いつくためならば、 魂を売り渡すことさえ厭わぬほどに フォビオ様落ち着いてください あの敗北は仕方ありません 魔王ミリム相手ではたとえカリオン様でも カリオン様があんな無様な姿を晒すか!! 一撃で伸されちまうとは:! ...心中お察しします ですが我らの任務はあのスライムとその部下のえ~勧誘... どうかカリオン様の命令を忘れないでください いやいやわかりますとも 抑えきれないそのお気持ち ご機嫌よう獣王国の皆さま お初にお目にかかります 怒った道化のフットマンと申します その道化どもが何の用だ そんなに警戒しないでよ アタイは涙目の道化のティア 中庸道化連は「なんでも屋」ってやつなんだ とりあえず話だけでも聞いて損はないと思うよ! ...失せろ得体の知れないピエロ共の話を聞く義理はない ...に仕返ししたいんだよね 力が欲しいのでしょう? ございますよとびっきりのやつがね 貴方は魔王となるのです。 当然ですが危険も大きい しかしそれに打ち克った時 耳を貸してはなりません! それじゃあリムルの旦那 佇まいに隙がなくなりましたな 短期間じゃが真面目に修行した成果といえましょう 数週間前までほぼゴロツキだったヨウム一行は 装備を整えハクロウに預けた結果 英雄と呼ぶに相応しい一団に仕上がった これなら豚頭帝を倒したと言われても信じられるだろう 具体的なヤバさは知れ渡っていないしな ロンメルのやつは一足先にファルムスに戻ってる 豚頭帝との死闘を盛りに盛って報告するって張りきってたよ まぁ:やってもいない死闘を盛るってのも気恥ずかしい話なんだが ヨウム達には今後魔物の国を拠点として英雄活動を行ってもらう 彼らの名声が高まればそれだけ 協力した俺たちの評価も上がるという寸法だ あれ以来ヨウムはミリムにすっかり及び腰だ しっかりがんばるのだ! 良かったなヨウム君魔王の激励なんてそう受けられるもんじゃないぞ そういえばちゃんと紹介してなかったな こちらは魔王ミリム・ナーヴァ こうして割と締まらない感じでヨウム一行は旅立った 同じ名だとは思っておりましたが まさか魔王ミリム本人だったとは... まぁな来た時は俺だって驚いたよ しかもここに住むとか言い出したしな ここは実に居心地がいい 気に入ってもらえてなによりだ フューズさんはいつまでここに居るんだよ いやぁ色々とあるんですよ どう見ても休暇を満喫してるよな? ヨウム英雄化計画に協力してくれるって話はどうなったんだよ あそれは問題ないですよ リムル殿を信用出来るとはん判断しましたので 既に手の者に伝えて仕込みは終わらせておりますから ...まぁ信用してくれているのは一目でわかる満喫ぶりだよな いやホントに..プルムンド王国の近場にこのような保養場が出来たのは喜ばしいことです 往復路の危険さえなければ通い一めるのですがね... 仕事帰りのスーパー銭湯かよ 道を作るのが手っ取り早いか いや、プルムンド王国までの道を整備しようかなって いやいやそれは大規模な国家事業に 俺はこの町をもっと発展させたいと思ってる そのためには色んな国の人間に来てもらいたいんだよ 街道の舗装はウチがやろう そのかわり俺達が危険のない魔物だと広めて欲しい 持てる人脈を駆使してこの町の喧伝に尽力いたしましょう ...わかりましたそこまでして頂けるのでしたらこのフューズ ドワーフ王国への道も現在工事中だし 森の中は俺の管理下だから 森の中は俺の管理下だから 街道整備は当然こちらでするつもりだったんだか... なんか思った以上に響いたようだ 魔物の俺が普通のことを言ったから ものすごく良い魔物に見えたのかもしれん フューズ...ミリム並にチョロかったな わははは!今帰ったのだ ミリムちゃんはすごいんですよぅ すぐに魔物を発見するので狩りが楽らくでした わかったわかんった見に行くよ だ誰でやすかこの人!? ...私は樹妖精のトライア 透けてる...力が弱まってるのか? ガゼル王が来た時トレイニーさんと一緒にいたな お久しぶりでございます ああそれより説明してくれ 何かと戦っていたのか? ...ご報告申し上げます 暴風大妖渦が復活致しました 彼の大妖はこの地を目指しております。 テンパロストサイズされたもの なんと!あの「天空の支配者」が復活ですと!? あれは遥か昔に封じられたはず 理由もなく封印が解けるなど考えられませぬが.. 事実でございます我が姉トレイニーが足止めを行っておりますが あまり長くは保ちません ...困ったな非常に聞きづらい 伝説では異界の魔物を従える能力があるとか 魔法が通じないという話も聞いたことがあります これもヴェルドラ様消失の余波かもしれませんな... 「カリュブディスって何?」って... 知性は無く本能のままに殺戮を繰り返す災厄級魔物。 死亡しても一定期間で復活を果たす性質を持ち勇者により封印されていました なお物質体を持たない精神生命体であるため、 その復活には屍などの依代を必要とします。 大賢者のおかげで置いていかれずに済んだが... 知性がないのにこの町を目指してるってのが謎だ とりあえずハチミツや話し合いでご退散願うのは難しい相手ってことだな すでにその気配を感じとっている者もいると思うが 侍大将が迎撃態勢を整えている 非戦闘員はリグルの指示に従い森の中へ避難するように 以上!慌てず騒がず行動開始! 「お兄ちゃんはいやー... ベスターガゼル王へ連絡を頼む 悪いなせっかく休暇を楽しんでいたってのに 良ければフューズ君も彼らと一緒に避難してくれ ...なぜ逃げないのですか? その脅威は災禍級以上と考えられています。 カリュブディスは災厄級魔物ですが カリュブディスは災厄級魔物ですが 魔王に認定されない理由は 「知恵ある行動を取らない」...その一点のみです 魔王を相手にしようというのですか? ...俺が負けたらみんなには逃げるように言ってるけどな だけど一回ぶつかって負けても諦めるつもりはない まぁ万が一の場合はブルムンドでの住民の受け入れについて、検討してみてくれよ あなたはここの魔物達の主...でしたね それに魔王に匹敵すると聞いたらなおさら退くわけにはいかないな 俺はシズさんとは同郷でね 彼女の意志を継いだんだ 魔王レオンをぶん殴るためには カリュブディスなんぞにビビってるわけにはいかんのだよ あいつらから話には聞いていたか... ...ひとつ頼みがある 場所はドワーフ王国へ伸びる街道 整備してくれたゲルド達には申し訳ないが 整備してくれたゲルド達には申し訳ないが 町が破壊されるより修復は楽なはずだ 町が破壊されるより修復は楽なはずだ 暴風大妖渦はヴェルドラ様から漏れ出た魔素溜まりから発生した魔物です。 ひょっとして俺の中のヴェルドラを目指しているのか? だとすればこの町を狙う理由も頷ける だとすればこの町を狙う理由も頷ける ...ヴェルドラ様の因子を持つということで その危険性は伝わったかと思います はじめに申し上げておきます。 暴風大妖渦に魔法は殆ど通用しないものと思ってください あの者の持つエクストラスキル「魔力妨害」の影響で 魔素の動きが乱されるのです ...ってことは物理攻撃で削ってくしかないか はい...ですがどれだけ傷を負わせても直ぐに回復してしまうのです あの凄まじさは間違いなく「超速再生」を保有しているものと... あの者は異界より召喚した魔物... 厄介なことにその従魔も「魔力妨害」を持っているのです 空泳巨大鮫を複数従わせています。 フューズの前でカッコつけて言ったことは本音だ となると黒炎獄も効き辛いか おそらく魔法ではなくとも魔素を媒体とする術は効かないかと 聞けば聞くほど厄介な相手だ なんだヴェルドラの申し子って 一応まだ試したことのない奥の手もあるにはあるが、 正直それも通用するかわからない ふぅふっふっ何か忘れているのではないか? さて:どうしたもんかね ワタシが誰だか覚えていないとは言わせぬのだ! デカイだけの魚などこのワタシの敵ではない そのような訳には参りません、ミリム様 私達の町の問題ですので そうですよ友達だからとなんでも頼ろうとするのは間違いです 何言ってんの君たち!! リムル様がどうしても困った時その時は是非ともお力添えをお願い申し上げます 俺今めちゃくちゃ困っているんですけど!? そうだぞミリムまぁ俺を信じろ ...腹をくくるしかないな まぁやるだけやってみるか ...ねぇやっぱりぃ私達も手伝った方が良くなぁい? ...半端な攻撃は通用しない もしも俺達が負けたらにんげん人間の国に対策を取ってもらう必要がある あんた達は結末を見届けてくれ 不思議な方だおよそ魔物らしくない考え方をする シズさんと同郷と言っていたが.. ...始まっちまったか 黒炎獄は結界内の敵を焼き尽くす技だ 本来の威力が発揮されていれば 結界が消えた後には炭すら残らない ...お供が一頭焦げただけが 聞きしに勝る厄介さだな 範囲内に捕らえたはずの本命は そういうことで、これからもうちょっとしていますが、そういうことですが、 もはや痛痒を感じてはいないようです 近くで見るとマジでかいっすよ 魚なら一年分のご馳走っす!! むしろこっちが食糧っすか!? 攻撃は手下に任せて文字通り高みの見物か 獲物をいたぶる者はでもあるのかな ...丁度いい先にお供を片付ければカリュブディスとの戦闘で邪魔されることもない 先に空泳巨大鮫を殲滅する! 各隊引きつけて一体ずつ相手取れ! なんという硬い鱗よ...! ...許さんぞオレの仲間を!! 仲間達は動けそうにない こいつを攻撃する手段は... ...礼を言うガビル殿 いやなに仲間を助けるのは当然である ゲルドとガビルの隊はこのまま共闘するみたいだ 豚頭帝戦の時には敵同士だったのを思うと熱いな なぁなぁワタシも... おおっ神経網を操って共食いさせたのか! ソウエイえげつない...! ソウエイに負けてはいられません 残るメガロドンはあと一頭 ...シオンらしいシンプルかつ豪快な技だ 最後のメガロドンもハクロウが仕留めた これでもう高みの見物は終わりだな ...躱せぬならば突き進むまで まぁ潔くて嫌いじゃないけどな こういう時くらい俺を頼ってくれよ 豚頭魔王戦を経て俺には二つの変化があった ひとつは人型に擬態した時の背が少し伸びたこと リムル様!俺のうしろに... もうひとつは今日まで使うことがなかった「新しい力」 ウエル「飢餓者」を吸収統合。 同系統の能力を得たことにより 「捕食者」は進化します。 ...成功しました。その名は あれだけの鱗が一瞬で... そういうことで、ん...そういうことで、 そういうことで、そういうことで、そういうことで、... そういうことで、そういえば、そういうことで、そういうことで、 そういうことで、そういえば、 そういえば、...それでも、 それでも、それでも、それでも、 ...やっぱ本体は喰えないか けど「腐食」の方は多少効いたみたいだな 俺がターゲットになれば 全員持てる手段を尽くしてカリュブディスを攻撃しろ! ヤツに回復の暇を与えるな!! ケガ人はこちらへ!急いで トレイニーさんが合流し ドワーフの天翔騎士団も応援に駆けつけてくれた 援軍を加え戦力は十分以上 未だに斃れる気配は見られない そういうことで、そういうことで、 ヤツも消耗してきてはいるが こちらは皆が疲労している上に回復薬も尽きそうだ 知性はないって話じゃなかったか? 告。敵個体より生体反応を確認しました。 ...そういうことで、 生体反応?そんなのあたり前だろ 生体反応があるとすれば カリュブディス自身に物質体はありません。 今こいつ「ミリム」って言ったよな!? 依り代になった方か... それでも、...そういえば、 うむ覚えがあるのだこの感じ フォビオ...魔王カリオンの使いとして来て 確かフォビオとかいう魔人だ ミリムに伸されたあいつか なるほど依り代の意思に従ってテンペストを目指していたのか あれ?ということは... もしかしなくても俺達は関係ないのでは? ...わかったよありゃミリムの客だ 詳しいことは後で話すが 速やかにこの場から離れろ 速やかにこの場から離れろ 何を仰いますか!我々はまだあきらめてなど...っ 頼む言う通りにして欲しい 巻き込まれたくなければな ミリムこっちの退避は終わったぞ そういえば...これからは、このようになってしまったのですが、それではないでしょうか そういうことで、...そういうことで、 あ...っと出来ればでいいんだけど フォビオを残してカリュブディスだけ吹っ飛ばせるか? 魔王カリオンの配下を始末してしまったら後々面倒かもしれないからな リムルは変なことを気にするのだ だが親友の頼みは聞かねばならぬ ワタシも最近手加減を覚えたし そういうことですが、それではないので、... 情報収集に失敗しました。 こりゃフォビオごといったかな... 解。個体名フォビオと個体名カリュブディスの融合率は九割以上。 再びカリュブディスとして復活するまでの時間は一時間もありません。 ...なにをするのだ? 放っておいたら復活しちまうからな フォビオからカリュブディスを完全に分離する フォビオの体に融合したカリュブディスを引き剥がす 素体から分離させると精神生命体であるカリュブディスは逃げてしまうからだ そうなってしまえばどこかでまた別の依り代を得て そうなってしまえばどこかでまた別の依り代を得て カリュブディスは復活する でも俺ならば捕らえることが出来る 大賢者は能力の制御に回れ 「変質者」で分離させたそばから 「暴食者で喰いつくす」 しゅじゅっ手術は俺がやる 「変質者」と三暴食者」を並列起動 今回の件は俺の一存でしたこと 魔王カリオン様は関係ないんだ なんとか俺の命一つで許して欲しい..! ここでお前を殺したら何のために助けたかわからんだろ それより質問に答えてくれ 貴方はなぜカリュブディスの封印場所を知っていたのですか? あれは勇者から託された我ら樹妖精しか知らぬ場所 偶然見つけたとは言わせません 仮面を被った二人組の道化に... ...いや俺の前に現れたのは涙目の仮面の少女と 怒った仮面の太った男だった ...怒りの仮面の太った男だと? そういえばベニマル達の集落を襲ったオーク: それを率いていたのが仮面の魔人だったって言ってたな 怒り面の太った男... 確かゲルミュッドの使者を名乗る上位魔人がそんな仮面をつけていました。 中庸なんとかいう組織の者だとか... 奴らはなんでも屋だと言っていた そのトレイニー様の図柄に見覚えがありますぞ ゲルミュッドからの使者でラプラスと名乗った道化が.. こんな感じの仮面に... こんな頭巾を被っておりましたな ...そうですかラプラスというのですね フットマンねその名覚えておくとしよう 豚頭帝計画を仕切っていたのはゲルミュッドだが 中庸道化連などという連中知らんのだ そんな面白そうなやつ等がいるのなら会ってみたかったのだ まったくゲルミュッドのヤツめ... もしかしたらゲルミュッドじゃなくて... クレイマンのヤツが何か企んでいたのかもしれぬ ヤツはそういう企みが大好きなのだ 抜け駆けするとしたら、ヤツしかおるまい まぁ、それは確証があることではないので保留だな 今後は、謎のなんでも屋に注意するとして... とりあえず今日はお開きだ みんなゆっくり体を休めてくれ じゃあフォビオお前も気をつけて帰れよ ...はっ!?いや俺は許されないだろう!! まぁ無罪ではないけどな 真犯人に利用されてたみたいだし 幸いにも人的被害はないしな ミリムもそれでいいだろ? うむ!一発殴ろうと思っていたが許してやるのだ! 殴ろうと思ってたんだ... カリオンもそれでいいだろう? やはり気づいていたかミリム そいつを殺さずに助けてくれたこと礼を言うぜ あんたが魔王カリオンか ...わざわざ出向いてくれるとはな 俺はリムルーテンペスト この森の魔物達で作った魔国連邦の盟主だ フッたかだか一匹のスライムが国を興すとは... ...お前豚頭帝を喰ったな? ふはははっは面白いな! ミリムが気に入るわけだ! 悪かったな俺の部下が暴走しちまったようだ 俺の監督不行届ってことで二つ許してやって欲しい 今回の件借り一つにしておく 何かあれば俺様を頼ってくれていい ...それなら俺達との不可侵協定を結んでくれると嬉しいんだが... そんなことでいいのか? 良かろう獅子王カリオンの名にかけて誓ってやる 獣王国は魔国連邦に牙を剥かんとな ったくしょうがねぇ... いっぱい血出てますけど! なに今度は礼を守らせるさ あーあせっかくゲルドが整備してくふた街道が... こうしてようやく一連の出来事がひと段落した 上手くいったようですよ カリュブディスはミリムによって倒されました これで貴女の心配事も消えたでしょう それで私は貴方に何を支払えばいいのかしら そんなに警戒しないでください 何も企んではいませんよ 企んでる人はみんなそう言うのよ では今度何かひとつだけお願いを聞いてください 貸しは必ず返してもらいますから 「減速」と「脱力」の効果を刻んだ魔鋼をしのばせて... 約束してたミリム専用の武器: カリュブディスの一件から数日 魔国連邦はすっかり落ち着きを取り戻した 戦いを見届けたフュースらはブルムンド王国へ帰還 友好関係を結べるよう国王はじめ、貴族らを説得... なにヤツらの弱みを握っているのでね どうとでもしてみせますよ ドワーフ王国には後日改めて今回の件を報告することになっていた なんですかあのあああの日はちゃんとは ガゼル王から正式な招待状をもらいビビったのは内緒だ 獣王国からはカリオンの言葉を携えフォビオがやってきた 初めて来た時とは打って変わって慇懃な物腰だった ”互いの国から使節団を派遣して国交が有益か見極めようではないか。 いよいよ「国」らしくなって これからは政治的な駆け引きなんかも必要になるだろう とはいえ日々の戦闘訓練は欠かせない わはははっどこを狙っておる! この世界は戦いで物事が決まる場合が多いからだ なかなか良くなって来たぞ! リムルが魔王になると言い出してもワタシは反対しないのだ シャナが弁当作ってくれたんだよ 魔王レオンを殴る予定はあるが、 そういえばミリムはなんで魔王になったの? なんでだろ?何か嫌なことがあって... 良く思い出せん忘れたのだ! 聞けばミリムは最古参の魔王の一柱だというし 俺の想像の及ばぬ程長い年月を生きてきたのだろう お前ってさ、家族とかはいないのか? ずっとここにいるけど心配してる人とか: ワタシの世話をする者達はいるぞ でもあの者共は心配などしておらぬのだ 心配すら畏れ多いと思われているのだぞ だからワタシの友はお前一人なのだ! ワタシはサイキョーなので ...そうだなこれからも宜しくなミリム ワタシは今から仕事に行ってくる! 心配するな終わったら帰ってくるのだ 他の魔王達にもこの地に手出しせぬよう言い聞かせておくのだ ということは他の魔王に会いに行くのか? 騙されないように注意しろよ~ 去る時の唐突さも凄まじい ミリムの監督役もこれでひとまず終了が 町はリグルド達でもある程度は回していけるし :俺もそろそろ出発時期を考えないとな 他国との交流も得られた今こそ 人捜しが出来る環境になったと言える 工事の様子でも見に行くか ブルムンド方面の街道まで頼む わかってるよ忘れてたわけじゃない そろそろ捜し出してやらないとな ヴェルドラのスライム飲祭日記 「おっと、心の声が漏れてしまったか。我は今、とっても大変なのである。何故かだと? 昔、サボらずに、解析を続けて下さい ヴェルドラのスライム観察日記 これで理解してもらえただろうか、容赦なし。一切の容赦なしで、リムルが我をこき使っておるの ―――あこんな事なら、まだ魔素を奪われる方がマシーこれは我なりの冗談なので、真に受けぬようにだから真に受けるなとし 「ぎゃわわわーーッ!!」 一酷い目にあった。余裕があると思われたみたい我はこうして、リムルの恐ろしさの断片を味わわさ そして、酷い目にあっていたのは我だけではないの 「動けて、助けて下さい、ヴェルドラ様ーーッ!!」気のせいであろうか。イフリートの叫ぶ声が聞こえるようだ。「気のせいではありません。気のせいではありません 悲しいが、イフリートよ。我にもどうする事も出来 ぬのだ。何故ならば、貴様を鍛える為の『イフリート育成計画面には、既にリムルの管理下特に置かれてしまったのだ 我はいいのかな?ちょっと寂しく思うが、確かに問題はなさそうだ。こんな感じでイフリートは、・強制的に魔素の制御方 「許せ、イフリート。我ではなく、未熟な己自身を恨むのだぞ!」 その見極めである、それを比較する上で、番簡単なのか 戦いにおいて一番重要なのは、敵に勝てるかどうか、 地獄のしごきで反射速度名誉める、これに加えて、クロベエ作の武器を与えれば、あっという間に強さは何段階も上昇するという寸法だ。 直感を鍛える事で『危険予知」を身に付けさせて 故に、あのハクロウという剣士の修行方法は理に通っていると言えるだろう。 武器の攻撃力が高ければ、それだけで魔物を滅ぼせ 人間は魔物と違って、大幅に魔素量が増えたりはしない。肉体という枷があるので、それを鍛え上げねばならぬのだ。その代わり、技量を磨いて強くなる。装備を一新するだけでも、かなりの強化が見込めるだろうなこれは例えばの話だがーーちょっと剣術をかじった程度の人間でも、特質級の武具を持つだけで大抵の魔物に勝てるようになるのだ 法を叩き込まれたのだよ。 そうそう。修行と言えば、あのヨウムという人間も大変そう な?売っちゃってるのかな? カリュブディス◆暴風大妖渦◆ 温泉につかり、酒を楽しむフューズ羨ましい。くっそ談ましぃぞアレって、仕事している我に喧嘩を売ってるのか まして、相手の方が動きが速いとなれば、これはもう負け戦を覚悟すべきであろうなハクロウはそれを十分に承知しているようで、実に合理的にヨウムを鍛え上げ、ておった、ヨウム本人は気付いておらぬが、イフリートよりも丁寧に扱われておったのだよ。新しい武具も与えられ、英雄に相応しい出で立ちになっておるこれならば、リムルの立てた『ヨウム英雄化計画も成功間違いなしであろう。だからイフリートよ、リムルを信じて貴様も頑張るがいい! 攻撃が通用しないとあらば、その時は逃げるのが正解 速さを競う事なのだ。相手よりも速く動けて、攻撃が通用するならば、どんな相手であろうが最終的には勝利出来る。しかし、 今、能力の運用に無駄が確認されます。もっと効率的に、発動を安定させて下さい これ以上リムルを怒らせるこのは得策ではない。我は速やかに謝罪し、作業を再開したのだよ。しかし、単調な作業というのは退屈なものだ。全力で演算を行っているのだが、それは我がユニークスキル『究明者』に任せているようなもの。勿論我だって頑張っておるのだが...:。 もはやリムルからは、ひとかけらの遠慮も感じられぬぞまあ、サボっていた我にも、少しばかりの責任はあ 否。サボらないで下さい ビッシビシくる。我って、褒められて伸びる子なのに...!?だいたい、我の方がずっと長生きなのに、どうしてリムルの方がスキルの運用が上手いのか解せぬ解せぬが、これが現実なのだ。我は納得がいかぬと思いつつも、褒められるその日を夢見て作業を頑張っておったすると、いつものようにトラブルが発生したみたい 横妖精たるトレイニーの妹、トライアが報告にやって て来た。そして告げたのは、大妖ーー暴風大妖満が復活したという警告だったのだよ。なんと!あの『天空の支配者』が復活ですと!?」リグルドが驚いておる。このゴブリン・キング、意外と物知りなのだよそれはそうとして。リムル達の新たな問題。しかしこれは、我にとって は僥倖であった。厄介な魔物が攻めて来るらしいが、我にとっては大 歓迎なのだ。何しろ、我をずっと監視していたリムル の注意が、そっちの方に向くからな。これでひと息つけると、我はニッコリと微笑んだ。「ふう、酷い目にあいましたね。今日を無事に生きている事に感謝です」「うむ。怒らせてはならぬ者というのは、どこにでもいるものだ。これからはサポり過ぎぬよう、ほどほどに遊ぶとしよう」 我とイフリートは仲良く頷き合う。絆が深まった瞬間だった。「それにしても、暴風大妖満ですか。またヴェルドラ様か怒られるかも知れませんね」 イフリートめ、いきなり何を言い出すのだ。それとも...またもや我、何かやっちゃってまし た?「いや、だって。暴風大妖渦って、ヴェルドラ様の魔素溜まりから生まれた魔物ですよね?"言ってみれほヴェルドラ様の子供のような存在ですし、子供の仕出かしは親の責任になるのでは?」 えっと、それって我のせい?そもそも我の子供とか言われても、その暴風大妖酒 とやらは、我の知らぬとこころで勝手に発生しただけで とした。しかし、その時。「ヴェルドラの申し子?」バレた!!う、裏切ったか、トライアーッ!? 「まあ、何と申しましょう。が。かなり有名な話でしたし、誰かが言い出していたかと思考します。それに元はと言えばヴェルドラ様が、大昔に暴れ回ったのが原因ですし」 なんで言っちゃうかな。我の身にもなって欲しいも と、我は自分に言い聞かせるように持論を述べよう 何という策士。恐るべき男に成長したものよ...だが、まだまだ慌てそろような時間ではない。安心せよ。暴風大妖渦が我が申し子であるとさえ知りられなければ、怒られる心配もあるまいで。だからな イフリートは少し前までこの自分を思い出したのかそんな感想を口にしておる。その意見は実にもっともなのだが、残念ながら暴風大妖温には適用されぬのだ。 「そこまでですか?意思なき相手ならば、如何様にでも倒せそうな気がしますが...!! という呼ばれ方は不本意ではあるが、弱いか強いかで言えば、強い方であろう。貴様でも勝てぬぞ、イフリー し、リムル達ではどうであろうか...。「暴風大妖渦は、魔素量が豊富だからな。我の申し子 それを言われると耳が痛い「祈りましょう。こうなったらもう、町に被害が出ない事を祈るのみです」すっごく軽い調子でイフリートが言う。その、自分は関係ありませんという態度。友として我は悲しいぞ。だがまあ、イフリートの言う通りか。ここはリムル達に頑張っててもらって、さっさと倒してもらうが吉であろう。しかし、そう簡単な話ではない。我の見立てでも暴風大妖温はかなり面倒な相手だったのだ。我のように超強ければ、何の問題もない。だがしか ほう?イフリートめ、何やら策でもあるのかな? そるのか疑問なのだよ。「それは困った話ですが、私は逆に、大丈夫だと確信しました」 単純な相手だからこそ、強い弱き者共の力を束ねても、それがどこまで効果がある ええと、何だったかリムルの言葉で説明すると、だ暴風大妖渦とは高い体力を有している魔物で、短いサイクルで割合回復をする。しかも魔法を妨害するので、通用する攻撃手段が限定される感じ。体力が馬鹿みたいに高いから、割合回復量も凄まじいという訳だこの割合回復を超える攻撃をしなければ暴風大妖温には絶対に勝てない。厄介な魔物というのは、策が通じない相手だからなのだよ。「...なるほど、再生力のお化けですか。知恵でどうにかなる相手ではなく、純粋な火力を必要とする訳ですね。私でも勝てないという事は、あのペニマルという鬼人の技も通用しないのでしょうね」恐らくな。ダメージを与えられるだろうが、それが致命傷とはならぬ。であれは、暴風大妖源には意味が ふかん、これはいかんぞ!! このままでは、間違いなく我にとばっちりがくるというか、友達だったら頼ってもいいのではない 驚くべき事に、シオンやシュナがミリムの申し出を断ってしまったのだ。 「と、思ったら。「そのような訳には参りません、ミリム様。私達の町の問題ですので」「そうですよ。友達だからと、なんでも頼ろうとするこのは間違いです」 ずっと余裕ある態度を崩しておらなんだが、その理田を聞かせてもらいたいものだ。と思った我だったが、その答えは直ぐに判明した「ふっふっぷっ、何か忘れているのではないか?」そうか、今はテヤツがおったわ!!たとえ魔王が来ようが怖くない、何しろアヤツは破壊の暴君〟ミリム・ナーヴァーー最古の魔王の一柱なのだからな。「デカイだけの魚など、このワタシの敵ではない」と、ミリムが豪語しておる。こういう時は頼もしいやツよ。これで、町に被害を出さずに問題解決となりそうだ 部隊の連携も上手いし、他種族間でも共闘関係も築けておるようだ。 その影響か、サメが空を飛ぶ。というだけで警戒していえっ。しかし、それはリムルだけであったようだ。リムルの配下達は恐れもせず、次々と空泳巨大鮫を リムルの知識には、もの凄く怖いサメの話があった 我からすれば雑魚過ぎて、ちょっと良く分からぬの 戦いが始まった初戦の相手は暴風大妖渦の御供、空泳巨大鮫共だ本来ならば危険な相手ーーなのかな? 暴風の乱鱗雨〟だな」流石はヴェルドラ様。詳しいですね?「まあな」初手から大技だが、これは当然でもある。暴風大妖渦の攻撃手段は、怪光線と楯鱗、そして体当たりしかないからな暴風大妖温にとっては、〝暴風の乱鱗雨〟か通常攻撃なのだよ。空を覆うほどの大量の植鱗が、シオンやランガに泊 「ほう。あれがカリユブディスの必殺技 圧迫しておるぞ。その正体は、暴風大妖温の全身を覆うう鱗が擦れる音なのだ。暴風大妖渦は、自身に生えてた何百何千何万もの糖質を一斉に放射したのだよ。 暴風大妖満が動き出したのだ。ガラスが擦れるような耳障りな音が、周囲の空間をカリュブディ たぞ。凄い技量だと、我も感心しきりであった。大漁、大漁。これにて、前座は終わりである ソウエイ、シオン、ランガといった、幹部級の者達は流石だな。サメなど物ともしておらなんだわハクロウなど、刀でサメをみじん切りにしてしまっ 二人の危機を救うたのはリムルだった しかし、スキルの進化もとなると、話は違ってくる。 リムルが獲得した。新たななユニークスキルであるというかーーユニークスキル『飢餓者』がユニークスキル『捕食者』へと吸収統合されて進化したのがユニークスキル、『暴食者』なのだよ。信じられるか?スキルが進化するーー何を言っているのか、我でさえも理解に苦しむというものだ心の形、願望が、個々のスキルを形成する事があるそれが、ユニークスキルと呼ばれるものの正体だ。魂が強くなければそんな真似は出来ないのだが、中には二つも三つもユニークスキルを持つ者もいるよう もしもスキルが進化するとすれば... 「その理由がわかるか?」「...自我が希薄だったから、でしょうか?」「まあ、そうだな。厳密にはもっと細かい条件があるのだが、その理解で間違ってはおらぬよ」上位精霊たるイフリートは、その魔素量だけを見れぽなかなかのものだ。人間とは比較にもならぬし、見渡りによって魂が強化された〝異世界人〟と比べてもイフリートの方が上回っておる。 「例えばイフリートよ、貴様はユニークスキルを所持しておらぬだろう?」 これでは、長生きしている我の立場がないではない 最初の頃は我やイフリートもで、出たーーッ!!暴風大妖渦の怪光線!!「リムル様、華麗に回避。これは凄いですよ!」などと実況を楽しんでおったのだが、流石に飽きて それはそれとして、リムル達の戦いだ時間が経過したが、戦況流経過は膠着状態に陥っておる る自我を持たぬが故の弊害であろうな。そのせいで色々と失敗もしておるようだし、少しずつでも自分を変えていけば、いい。それこそが、成長するという事なのだ。そして、それは我にも言える事我だって、スキルを進化させるべく頑張らねばな。そして、何も知らぬフリをして、リムルの目の前でスキルを進化させて見せるのだそうすればリムルも、我の凄さを思い知るだろうで、カックック、その時が実に楽しみというものだぞ!!イフリートと我は密やかに、北大なる目標を持ったのだった。 最近は砕けてきたが、それでもまだまだイフリートほ融通の利かぬ性格をしておる。真面目というか、何というか。これもまた、確固た きておる。十時間は長い。長すぎる。我の寿命から比べれば一瞬なのだが、我の集中力はそんなに持続しないのだ。天才ゆえに。スマンな、凡人諸君、我は努力せずとも、それなりに高評価を得られる自 信があるのだよ。「そんな事を言っていると、またリムル様に怒られま すよ」「う、うむ。それは困るので、自重するとしよう」なんて事を言っている内に、暴風大妖澗に何か異変が起きた様子である。何と驚くべき事に、どうやら依 り代となった者の自我が残っていたみたいなのだ。この前やって来て騒動を起こしたフォビオという魔人が、暴風大妖渦の核になっていたのだった。そしてフォビオの目的はリムルではなく、ミリムだった。「ほらな?我のやらかしではなかったであろう?」本当ですね。私の勘違いいだったみたいです」うむうむイフリートが我を脅すものだから、ちょっと心配しちゃったぞ。 「何にせよ、良かった。これで我が怒られる事はない」私はヴェルドラ様を信じておりましたよ」...えっと?イフリートめ、かなり調子のいい事を言っておるぞ元はと言えば、貴様の発言がたな...。そういう成長はいらない。ーーと、我はちょっとだけ 暴風大妖温は、ミリムの竜星拡散爆によって消し飛 ばされた凄まじい威力と、緻密なコシトロール。ミリムもまた、ここに来て大きく成長したようだ。我も負けてはおられぬと、覚悟を新たにしたのだっ 程度で復活するであろう。 暴風大妖温は消し飛んだが、滅んだ訳ではないフォビオという依り代と融合しているので、一時間 それを防ぐべく、リムルが手術を始めるようだ。そしてまたもや、リムルほとんでもない真似をしてかしおった「アレは一体何を...??」 あったわ。「貴様もユニークスキルを獲得出来れば、我が驚いた意味も理解出来るであろう。そして我は、リムルが手本を見せてくれた事で、スキルの有用性を深く理解した。これでは確かに、サポっていると怒られても仕方 それでもやらねば怒られるので、ちょっとだけ真面目に解析を再開しておく。イフリートも我に倣い、早速腕立て伏せを始めておるぞ。空気を読む力が増し、ておるようだと、我は少しだけ感心した。怒られるのが嫌だから働く―これは間違っていると思うのだが、現実とはこういうものなのだ。我は賢いから、そうした世この理を理解しているのだ せっかくのやる気が消失した気分。人から言われると、やる気ってなくなるものなのだ 告。『明日から』ではなく「今から」です。 我、本気で反省、やはり何事も、本気で理解せねばやる気とは起きないものなのだな。明日からはもっと真面目に、我を閉じ込めている『無限年獄』の解析を行うとしようぞ どうやらトレイニーやべニマルと意見交換をしてお そうして助かったフォビオだが、自分が何をしてしまったのかは理解していたようだ。目覚めるなり、リムル達に謝罪しておる。その潔い態度は、いかにも獣人族らしい。己の過ちを素直に認める点は、称賛されるべき美点であろう「ヴェルドラ様も見習ってはどうでしょう?」...それはその内に、だな。その話はまた今度という事で、フォビオの方に意識 理ーというよりも、フオビオの救出を優先させたの ドワーフからの授軍は、暴風大妖濃の討伐を確認してから帰還して行った天翔騎士団を率いる団長ドルフは、最後までリムルに説明を求めていたがな。手の離せぬリムルに代わりベニマル達に有められておったぞまあな。ミリムの竜星拡散爆を見たのだから、説明を求めるカリュブディス権利はあるだろうさ。しかしリムルは暴風大妖渦の処 ともかく我は『頑張って解析してますよ』というポーズを維持持した。そうしつつ、リムル達の会話に耳を傾ける。 接殴ればよかろうに...。 トレイニーとベニマルは、その魔人達と因縁があるようだな。思い詰めたような表情をしておるわ。それからも事情聴取が行われたが、残念ながら有力な情報は得られなかった。何か知っているかと思われたミリムも、道化の事を何も知らなかったのだ。ただ、魔王の一人であるクレイマンとやらが、その魔人共を裏で操っていたのではないかと言い出した我は最近の魔王については詳しくないのだが、イフリートが納得したとばかりに頷いておる。「貴様の言っていた、悪巧みを好む魔王とやらか?」「はい。レオン様もかなり根も葉もない悪評を流されており、苦労しておいででした」ふーむ姑息な手段を用いるものだ。気に入らぬのなら、直 り、事件の黒幕の存在が浮かび上がったようだ。ゲルドにも心当たりがあったらしく、フットマンという名が出てきた。そしてガビルからも、ラブラスのという名が浮かび上がったぞ。 何を迷う事があるのかーーと思ったが、リムルも憤重派だった。確証がないからこの件は保留という扱いになり、フォビオも解放すると。リムルとしては、下手にカリオンと揉めたくないという思惑もあるようだが、それに賛同する配下共も、かなりリムルに毒されておる気がする。魔物らしからぬ甘さよだが、今回はそれで正解であったぞミリムも気付いておったようだが、魔王カリオンが自ら出向いて来ておったのだ。ふむふむ。これが最近の魔王の一人か見事に気配を消しておるが、我の目は誤魔化せぬ今の状態でもイフリートの倍以上の魔素量を保有しておるようだ。それに、カリオンは獣人族だったな。それも獅子王〟を名乗るからには、最強種たる〝獅子〟系統であろう。その本来の姿に「変身」すれば、カリオンの魔素量ほう倍以上に増大すると見て間違いあるまい。魔王を名乗るに相応しい強さ、と言えようなわざわざ出向いて来たという事は、フォビオという部下を大切にしていたという事であろう。恐らくは コフ暴風大妖渦の件を知り、リムルに協力する意思もあったのであろうな リムルはそこまで考えてはいなかったようだが、結構 東的には事が上手く運んだと言えよう。フォビオを無 事に帰した事で、カリオ>>からの信頼を得られたようだぞ。 この運の良さも、見習いたいものよなこうして、暴風大妖渦の件は一段落着いたのだよ。 それよりも、ミリムがもらったプレゼントが羨まし アレは試行錯誤を繰り返して作られた、世にも珍しく それに付与されている効果は、リムル達の努力の結晶と言えるほどに多彩なものであったまずは壊れぬようにと、強固さに特化。言うまでもなく〝魔鋼〟製である。続いて、爪の部分は緩衝材となっており、衝突によって生じる破壊力を自分の一以下に抑える効能がある。付与された魔法は、『減速』と「脱力』ーーこれも当然、着用者の魔力を利用して、本人がその効果を受けける仕様となっていた。つまり、これらの効果は全て、着用者へのペナルティのようなものなのだ対ミリム安全装置とでも呼ば「ふべき、普通の者には扱いえぬ代物となっておるのだよ。ちなみに、一般的なホプルゴブリンがこれを着用した場合、立っている事さえ出来なくなるだろう。試しに着用してみたカイジンも、リムル達の助けなしでは動けなくなっておったからな。そんなものをもらっても嬉ししいのかというと、これがミリムには大好評だった。我だって欲しいので、気持ちちは良くわかるというものだった。 ドラゴンナックルと、名前ほかなり安直だ。しかし、 慌ただしくなった日常の中、ミリムに異変があった「ワタシは今から仕事に行ってくる!」 ているとあっという間に併容されてしまうだろう。外交とは、実に恐ろしいものなのだ。ま、これもリムルの知識かこらの受け売りなので、我ガ心配するまでもないであろうがな!!クアーーーッハッヘッハ!! 政治の場になると、武力よりも知力が求められるリムルは意外とズルイので大丈夫だと思うが、油断し とまあ、そうした穏やかなな日々が続いていたのだが、それは永遠に続くものではないらしい。色々な方面でバタバタと、物事が動き始めたのだ。フューズが友好を約束して帰国の途につき、ドワープ王国からは国賓待遇での招待状が届いた。ドルフとの約束もあるし、これは必然的な流れであったのだろううな。そして、獣王国ユーラザ「アからも使者としてフォビオが。本格的な国交樹立に向けて動き出すようだ。魔王カリオンは有能な国主でもあるらしい。リムルとの約束をただ守るだけではなく、自国の利益にも目を向けているようだな 新しい冒険で我を楽しませて、 告、手が止まっています。解析を再開して下さい だな。はてさて、この先どうなる事やら。我としては見守る事しか出来ぬが、心配はしておら ...その言い方、悪意を感じるのは我だけだろう と、突然言い出したのだ。「我が姪が仕事をしていたとは驚きだな」「ヴェルドラ様でさえ無職なのに、しっかりしていま これ以上怒られぬよう、「我はコッソリと応援しようと思ったのだった ヨウム達の馬として捕らえた野性の魔獣 なぜか俺のことは乗せてくれない 旦那は魔物に好かれる質だと思ってたんだが.. 俺も今までそう思ってたよ 原作・代表報先をキョゥタ_原史...みっぱー先生ちなみに、ちょう...同じ事であるでしょ教えら日記・笑いは アシスタント村成ェ原らた様子さん相合将さ先生荒稽歌先生 ...やっぱり清らかな乙女しか乗せてくれないとか? あこっちにはそういう伝説ないのね けんに様をお乗せするのは キャラクター原案みっつば一先生より アニメイヒも>ポよりましたね!・緒に盛り上げていきましょー いやしのシュナさま、ステキです! 八雲姉妹のおめでとございます 家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは 淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮しコミックス発売当時のまま掲載しています