夢の

鳳仁...伏瀬

あっ、川上奈樹・

Tatkikavakam!

キャラクター同語・みっつばーいにいたの

「シリウスIC

Taikikawakami

毎生スライム

だった件

RegardingRoincarnat

ReincarnatedtoSlime

原作(大瀬...

2017年11月11日土奈樹...

2017.11月24日キャラクター同展・カッコンはールドの

WordAmazon

ドワーフ王国

ジュラの大森林

ブルムンド

封印の洞窟

ユーラザニン

獣王匣

前回までのあらすじ

テンペストと獣王国との交流が始まり、またドフルゴンではリム

ルは二国間の友好をアピールする演説を行った。

徐々に国家としての地盤を固めつっあるテンペスト。安定した生

話を手に入れつっあるリムルだうたが、それに呼応するかのよ

うに夢に見るのはシズの記憶。

リムルはシズの思い残しである子供たちに会いNに、人間の国

イングラシアへ向かうのだった。

ヴェルドラー

テンパスト

〈暴風竜ヴェルドラ〉

トリムルの名つけ親で親の

天災級モンスター・

シズエ・イザワ

戦時中の日本から召喚

きれた異世界人。死去。

リムルーテンペスト

(三上悟)

異世界人。人間からスライ

転生した主人公。

紅丸

>鬼人。侍大将。

鬼人。指南役。

ランガ

嵐牙狼。

リムルの影響に潜む

ト鬼人。隠密。

紫苑

♪鬼人。武士。

リムルの護衛役

リグルド

・ゴブリン村の村長

朱菜

わ、鬼人。巫女姫。

リム・ナーヴァ

レート大魔王が一柱。危険度は

天災版。子供っぽい。

ゲルト

い猪人王。

・蜥蜴人族の戦士長

トレイニー

【大森林の管理者・樹妖精

CopTENTS

東地区話「フルムンド王国にて厳編」

第四話ブルムンド王国にて(後編)

...

また電話、コウキ・カグラザカ

美穂話「勇者のなり損ない

書き下ろし小説

ヴェルドラのスライム観察日記

>153

ブルムンド王国

魔物の生息する森に

近いためか

建物は堅固な造りだ

街を警邏して

いるらしい

人員もいるし

ああいうのも

自由組合が

やってるのかな

住民の表情は

明るい

仮面のお嬢ちゃん

焼きたてのパンは

いかが?

いっこサービス

しといたよ

うん、いい国だ

第四話「ブルムンドエ国にて航編

そしてしまった

夢で見た子供達に

会うため?

ああシズさんの

心残りだし

何か意味ありげな

夢だったからな

...

へぇ~

あだったらぁ

うちのギルマスに

紹介状書いてもらうと

いいかも

フューズに?

イングラシアには

自由組合の本部が

あるんだよ

自由組合総帥は確か

シズさんの弟子だって話だ

そうそう

その名も

ユウキ:カグラザカ

ふむ

日本人だな

シズさんを

捕食した時

子供らの他に

二人の男女の

イメージも見えた

おそらくどちらかが

ユウキ・カグラザカ

だろう

子供達と同じく

彼女が最期まで

気にかけていた

二人だ

彼らにも会っておきたい

彼らにも

会っておきたい

正直女性の方に

会うのは気が重い

...が

シズさんの記憶で見た

限りでは随分冷たい

目をしていた

...あれは他人を

信用していない目だ

出来れば先に

男の方に

会いたいんだよね

んじゃ午後は

フューズんとこに

案内してくれ

おう!

あそうだ

旦那

イングラシアに行くなら

自由組合で冒険者に

登録しといた方がいいぜ

えなんで?

ホラ冒険者って

街の外での活動が

ほとんどでしょう?

自由組合と

提携している国なら

身元証明されるのよぅ

ははぁ...つまり

身分証か

ブルムンドへは

この三人の連れって

扱いで一緒に入れたけど

イングラシアは大国

だっていうし入国審査も

厳しそうだ

...

?wousur

んじゃ一応

取っとこうかな

ぼうけん

冒険者登録?

その仮面..

英雄に憧れるのは

分かるけど

あなたにはまだ

早いと思うわよ?

ひょっとして俺、シズさんの

コスプレだと思われてる?

まぁまぁ

そう言うなって

この人はこう見えて

俺ら三人が束になっても

敵わねぇんだから

そうよう

えっ!?

あの小っさい子が

カバルさん達よりも

強いってのか!?

あっしらの客人に

失礼な態度は

やめてくれやすかねぇ

ウッソだろ...

すっすみません!!

どう見ても

ガキなのに..

し失礼しました

それでは試験を

許可します

こちらにお名前と

希望される部門を

ご記入ください

...意外といっては

失礼だが

アイツら結構

信頼されてるんだな

ちょっと交換窓口

行ってくる

ここれは幻妖花!?

ポンコツ三人衆

みたいなイメージは

改めないとな

はい希少植物の

買い取りですね

ここれは

幻妖花!?

それも

こんなに沢山...

あれは

この前の...

欲しければ

持っていって構わん

すげー

こないだの魔物の

素材もそうだけど

どこで見つけてくんだ

ろうなぁ

そういえばアイツら

うちに来る度なんか

持って帰ってたな

そらおめー

熟練冒険者の

勘ってやつだろ

...なるほど

そうやって信頼を

得てきたわけね

...討伐部門

ねぇ君

本当にいいの?

採取や探索部門に

しておいた方がいいんじゃ

ないかしら

「こうしない

採取や探索じゃ

時間がかかる

それは

そうだけど...

実地試験

なんだろ?

確かにな

討伐の実地試験なら

隣の棟でできる

一番お手軽で

一番危険な試験だ

...あんたは?

試験官の

ジーギスだ

...義足か

受けるつもりなら

ついて来い

カバルどもの

紹介ね...はッ

どれほどのもんか

知らんがな

いい!!それ

...なんかお前ら

嫌われてねぇ?

あれー

この中で

戦うのが

試験か?

そうだこれは外に

被害を出さない

ためのもの

魔法陣...

受験者である

お前はこの円から

一歩でも出たら失格とする

なるほど

わかった

で相手は?

ではEランクの

試験を開始する

魔物に見事

打ち勝ってみせよ

いでよ

魔物?

狩猟犬

おお...っ

うわわわっ

召喚魔法って

やつか

すごいな

初めて見たよ

じゃ次も

よろしく

...いいだろう

次だ

いでよ

邪鬼妖精!!!

いやすまん

なんか知り合いが

煽ってきた時の顔に

似ててつい...

え〜

いくん様。

恐らないんちゃんっっ

...飛び級だ

へ?

カバルらを倒したという

その腕最早

疑ってはいない

このまま順々にランクを

上げていくのも面倒だろう。

どうだ?一気に

Bランクの試験を

受けてみないか?

...いいねぇ

お...おいおい

ジーギスさん、そりゃ

ちっとやりすぎだ

そうよぅ!

Bランクの相手って

リムルさんにとって

不利な相手だしぃ

俺にとって不利?

外野は黙ってろ!

決めるのは受験者

本人だ!

ふん...だがまぁ

逃げるチャンスは

やろう

こいつの姿を見て

勝てないと思ったら

降参するがいい

...来いっ

下位悪魔...!

それではないでしょうがないのですが、

そういえば、

おお...

悪魔か!

初めて見たな

ギド!

ギルマス呼んで来い

へい!

ちょっと喰べてその

能力を奪いたいが

人前で暴食者を

使ったら大騒ぎだ

うーん

惜しい...

告。召喚魔法「悪魔召喚」を

習得:成功しました。

そんな簡単な

魔法じゃない

だろうに...

これじゃジーギスは

涙目だな

えっ

マシで!?

ちら

涙目っていうか

白目じゃん!

さ...さぁ決めろ

戦うか否か

そんなの

決まってる

魔法の連続行使で

あんたはもう精神力が

尽きかけてるだろ

ふん...子供に

見破られるとは

情けないな...

すぐ

楽にしてやる

試験を受けよう

...よくぞ言った

下位悪魔!!

!?手応えが...

いいんさんにとっ

不利な相手

告。精神生命体に

物理攻撃は無効です。

ああなるほど

それで

またねだしぃ

水氷大魔槍!!

...魔法の効きも

いまいちが

喰えば終わるが

この衆人環視で

それはまずい

剣か魔法

...あるいは

その両方か

リ:リムルさん!!

魔法はイメージの

具現化だ

強化

刀に纏わせた妖気に

付加するイメージは

破壊

そして

そういうことですから...

切断

告。エクストラスキル

「魔法闘気」を獲得

それで

ジーギスさん

Bランクは

合格か?

...見事だ

おみそれしたよ

カバル達の

紹介だから

インチキだと

思い込んでいた

非礼を

お詫びする

まぁあいつらの日頃の

行いのせいだな

今後あなたの

身分は自由組合が

保証する

むろん

Bランクの冒険者

としてた

すげー!!

アンタ格好いいな!

さっきの何!?

魔法剣??

俺達とパーティ

組まないか!?

いやいやウチ

来てくれよ

ちょっと仮面とって

顔見せてくれよ!

討伐部門の

試験だとぉ...?

リムル殿に何かあったら

プルムンドが滅びても

おかしくないのだぞ?

なぜこんな事態に

なっておるのだ...!!

ギルマス!?

その後フューズを宥めるのが

どの試験よりも大変だった

分貝乏Vじ

でやす...

ブルムンドに到着したら、

すぐに俺のところまで

お連れしろと

言っておいたのに

第45

ままぁ

おかげで身分証も

手に入りそうだし

初めから私に

言ってくだされば

支部長権限で

Bランクまで取り立て

出来るんですがね

あそう...

静まわ

貴様らぁ!!

いやぁ...

試験会場に現れた

フューズは怖かった

レッサーデーモン

以上の迫力だった

まぁあのくらいじゃないと

荒くれ者の冒険者達を

まとめ上げるのなんて

出来ないのかもな

...我々は貴方が

邪悪ではないと

知っています

ですが他の者達は

そうではないのです。

...そうだな

もしリムル殿の正体が

多くの魔物達の主だと

知れたら...

ブルムンドとはまだ

正式に国交を結んでいる

わけじゃないし

悪かった俺も

自重するよ

......

...実はリムル殿の

到着を知り

ブルムンド王が

極秘会談を

希望されています。

イングラシアへ

急ぐと聞いて

おりますが...

予定外だがこれを

逃す手はないだろう。

ドワルゴンに続いて

二国目の承認が

得られるかも

しれないチャンスだ

ぜひ頼む

わかりましたでは

三日後に場を設ける

よう掛け合います

翌日

お初にお目に

かかります

魔物の国の主殿

私はブルムンドの

大臣の一人

ベルヤード

初めまして

リムルーテンペストです

どうかお見知り置き

願いたい

作法に疎いので

失礼があったら

ご容赦を

こいつは貴族ですが

私の昔馴染みでも

あります

構えず普段通りに

接してやって

ください

この場に

シュナがいない

心細さたるや

実務的な協議は

このベルヤード男爵と行い

王との会談は明後日

その内容を元にして

相互に確認する形となるらしい

ジーギスから

聞きましたよ

なんでも

レッサーデーモンを

剣で倒したとか

いや~...ははは

時間は有限です。

さっそく始めましょう

魔国連邦と

ブルムンド王国の

開国の条件は二つ

一つ両国間の

相互安全保障

一つ両国間の

相互通行許可

まず

相互安全保障

について

我が国の魔物への

対策は自由組合との

協力で成り立って

います

そこで...貴国での

補給を認めて

頂きたいのです

魔国連邦が活動拠点と

なれば、冒険者の

活動範囲は大きく拡がる

当然彼らも

代価は支払います。

必然ブルムンドへの

脅威が減るというわけか

ただ..

ただ..

正直な話そちらの

メリットは少ない

かもしれません

確かに

「相互」である以上

こちらも助けて

もらえるわけだが:

こちらが助けて欲しい

状況というと、

魔王ミリム

来襲!

...

...

...

暴風大妖渦

急接近!

豚頭帝

出現!

みたいな時だ

互いの国家に危険が

迫った場合可能な限り

協力するという概要に

照らしてみると

魔国連邦側が

受けられる恩恵は

あまりないだろう

うー

......でも

実は

もう一つの案件は

こちらにかなりの

益が見込める

一つ断って

もう一方まで反改に

なっては台無しだ

わかった簡易宿と

武具を整備できる

施設を用意しよう

ああ

助かります

うん、特に大きな

デメリットもないし、

こっ

信頼を買ったと

思えば安いもんだ

ではもう一つの

件について

話しましょう

相互通行許可

これによって魔国連邦に

人間が来るようになり

更に魔物が人間の町に

赴けるようになる

人と友好的に

付き合いたいと考える

俺にとってこれは

大きな一歩だ

更に言えば

税収も見込める

商人が魔国連邦に

入る時の関税だ

少し揉めたが

ここはベルヤードが

折れてくれた

期限を定める国が

商人達の支払いを

立て替えるものと

しましょう

いいのか?

我が国にとって

最重要なのは

安全保障に関してです

貴方は先程

折れてくださった

今度は

こちらの番です

おお...っ

お互いに利のある

関係でいたい

ものですね

こうして

ベルヤード男爵との

会談はとても有意義に

終わった

二日後

こっちです

リムル殿!

いよいよ会談

本番の日だ

初めこそ緊張

したものの

二日前の繰り返し

言ってしまえば

うん

ベルヤード男爵の

奏上に

うん

ブルムンド王が頷く

俺が

王妃美人だなー

とか思っている間に

条約は締結された

うん

今後とも宜しく

頼みますぞ

リムル殿

は、ほっ

ええ

こちらこそ

東の帝国が

攻めて来た場合にも

協力のほどよろしく

お願いいたしますぞ

ええ

...え?

ではまた!

...東の帝国?

気づかれましたか

そうだ

ブルムンドを脅かす

存在は何も魔物

だけとは限らない

東の南国

危険への対処というのは

例えばどこかの国家が

攻めてきた場合も

含まれる

魔導王草

だ...っ

!!

騙されたー

ブルムンド側が本当に警戒

しているのは他国からの

侵攻だったか...!!

関税の利益など

防衛費からすれば

微々たるもの

まぁそう

気を落とさずに

くそぅ...

条約は既に

結ばれております

今後とも良い関係で

いましょう

やはり人間は

油断できない

けどまぁ不思議と

腹は立たなかった

ベルヤードの手腕は

見事なものだったし

騙された俺の

浅はかさが原因だ

ちょろかった

ろうな...

交渉はヤツの

得意分野ですから

まぁこれも

経験だ

帝国が動くならば

その時に考えよう

...それは

それとして

騙されたままでは

面白くない

こちらに大きな

メリットのある話を

しよう

旦那様リムル様と

フュース様がおいでです

応接室へ

お通ししろ

やぁ男爵

...聞きましょうか

すみません男爵

お邪魔してます...

ひとつお願いがあって

来たんだ

ジーギス

なぜ彼まで

ここに?

ああ

それは...

実演販売に

協力してもらおう

と思ってな

実演販売?

ジーギスさん

これを

ポン

あああ...

彼に何を

飲ませたんです?

完全回復薬だよ

からかって

いるのですか?

完全回復薬は

ドワーフ王国ですら...

まぁ

見ててくれよ

...え

義足...?

あ...

あああぁ...

ジーギス?

足が..

生えた...!!

えぇ

バカな!!

部位再生級の

回復薬などと

神聖魔法に

匹敵するぞ!!

おい足よく見せろ

ジーギス!!

真剣

なにこの図

どこでこんな

ものすごい薬を...?

どこってウチの

特産品だよ

といってもまだ

そんなに出回ってないんだ

だからここでも販路を

開拓したくてさ

特産品!?

これが量産されて

いるというのか!?

欲しがる人は多い...いや

政治や戦争の概念をも

覆しかねんぞ..

軽い意趣返しのつもりが

思ったより深刻な

空気になってしまった

まぁジーギスさんには

感謝してもらえたし、

上位回復薬を

定期的に卸す

ことも決まって

フルボーションを

しかにうすめたのが

こちら

ブルムンド王国で

やるべきことは

ひとまず

終了だ

ありがとうリムル殿

まさか冒険者に戻れる日が

来るとは思わなかった

三つ稲森みは

大賢者がやってくれました

配見そうな形を刑士に

頼むよ

オートモード

了。

「西方諸国評議会」

東の帝国

ジュラの大麻林

神聖法皇国ルベリオス

ジュラの大森林周辺に点在する

人間の国家で形成された

評議会である

不毛の大地

忘れられた俺の都

当初対魔物の

互助組織として

立ち上げられた評議会の

役目は今やそれだけに

留まらず

国家間の調定をも

担う絶大な権力を

有する組織となっていた

要するに

西側諸国を仕切ってる

お偉いさん方の

集まりですよ

前世でいう

国際連合みたいな

もんか

格好はもっとありそう

評議会の裁定には

ギルドも従わなきゃ

ならないんで

あっしらにとっても

無関係な存在

じゃないんです

へえ...

でそのなんちゃら

評議会の中心に

なってる国が

イングラシアなのか

そうです

あそこは都会

ですからね

さすがの旦那も

ビックリすると

思いますよ

それでも、それでも、

そういうことで、そういうことで、

そういえば、

そういうことで、それでも、

そういうことで、

...

ねぇねぇ

見えてきた

わよぅ

ふと...

そういえば、

おー

あれが

イングラシア王国か

ユウキ・カグラザカ

来たぞ

シズさん

もうすくだ

??

ははあああ?

ははあああ?

あのスライム

今ブルムンドに

おるんかい!?

正確には昨日まで

ブルムンドに

いたらしい

今日あたり

こっちに

来るかもね

よりによって

西方聖教会の

活動圏内に入るとは...

それでも、...

自殺願望でも

あるんかいあの

ぷにぷには

斬新な発想だ

...まぁええ

わけわからん

スライムは置いといて

西方聖教会には

ワイも用がある

へぇ?

ヴェルドラが

おらへんように

なってから奴ら

調子づいとるようやし

この機に潜入でも

してみよ思っとるんや

ああ

いいねそれ

「正義の味方」なんて

ウソくさい大義を掲げる

宗教団体の正体を暴くの

なんて

君なら朝飯前だろ

買い被りやってー

せいぜい

夕飯前や

ほな

.....

西方聖教会に

おかしな行動をとる

スライムが

うっかり

狩られでもしたら

ちょっとガッカリだな

まそれはそれで

面白いんだけど

Bランク冒険者!?

こんな小さな

お嬢さんが!?

またかよ

お嬢さんじゃ

ねーよ

あしられい

失礼しました!

いいからさっさと

確認してくれ

可愛い声なのに

オッサン口調とは...

バカ

聞こえるぞ!

聞こえてるよ

しかし声か

なるほどね

シズさん似の顔は

隠してるのに少女扱い

される理由はそれが

そういえば、

今更声を弄るのも

面倒だし

今後は声変わり前の

少年という設定でいこう

心は常に

少年だしな

うおお...っ

建築物が高い!

なにあれ

ショー

ウインドウ!?

ロードオブザ

リングみたい!!

久しぶりに感じる都会の空気に

久しぶりに感じる

都会の空気に

年甲斐もなくはしゃいでしまった

年甲斐もなく、

はしゃいでしまった

帰ったら摩天楼の

建設を本気で検討して

みよう

治安も

良さそうだな

警備がしっかり

してそうだし

そういえば

ブルムンドでも

ギルドの組合員が警邏

してたけど

ここの警備兵は

衣装が統一されてるな

ああ彼らは

西方聖教会所属の

兵士ですね

唯一神ルミナスを

あがめるルミナス教の

組織なのよぅ

へー

西方聖教会?

宗教かまぁ

俺には関係ない

かな

そうだ旦那は

教会には気をつけた

方がいいぜ

え?

西方聖教会は

魔物の殲滅を教義と

してるから

旦那の正体が知れたら

聖騎士団の討伐対象に

なっちまう

おお...それは

恐いな

なるほど...

旦那ならそうそう

やられたりはしないと

思いやすが

彼らは対魔物の

エキスパート

なんでやす

関わらないに

越したことないな

なんてったっけ

聖騎士団の団長

そうそう

ヒナタ・サカグチ!!

えっと

確かぁ

4名様ですね

ヒナタ・サカグチ...

ヒナタ・サカグチ

...

坂口...それか阪口?

坂口...

それか阪口?

また日本人か

お部屋はいくつ

ご用意

いたしましょう

二部屋で

自由組合総帥の

ユウキ・カグラザカは

若い風貌の男だという

では間違いなく

あちらが「ヒナタ」だ

じゃ!

また明日!

リムルさん先

寝るねぇ

まったく関係ない人物

ということもあり得るが、

なぜか確信がある

シズさんを取り込んだ

影響かもしれない

おう

おやすみ

それにしても

対魔物のエキスパート

集団の団長か...

考えていた以上に

やっかいそうだ

っていうかなんで俺

エレンと同じ部屋

なんだろう...

翌日

自由組合本部

うおおお...

これまた立派な

建物だな

入り口なんて

ガラス貼りだし

自動ドア!?

ようこそ本日は

どのようなご用向き

ですか?

あああ

自由組合総帥に

会いたい

これが紹介状

確認して参ります

こちらにて少々

お待ち下さい

あはい

今の俺は「夜の店」での

ゴブタと大差ないな

待つこと数分

大変

お待たせ致しました

リムル様のみ

お通しするようにと

言い付かりました

ここからは専属の

秘書である私が

ご案内します

えっグラマスが

お会いになる!?

なかなか会っては

もらえないのに..

だから

リムルの旦那は

特別なんだって

恥ずかしいから

やめて欲しい

あの

自由組合総帥は

すぐに参ります

こちらの部屋で

お待ち下さい

では

いいじゃ

どうも

素っ気無い

人だな...

それでも、

ド...

自由組合総帥か

彼が敵となれば

魔国連邦が人間に

認められるのは厳しい

だろう

...うん

真の姿で

いくか

下手な駆け引きを

するよりは真実を話して

信頼を得たいところだ

ちゃ

お待たせしました

僕が自由組合総帥の

神楽坂優樹です

僕のことは

気軽にユウキと

うわ

スライム!?

初めまして魔国連邦の盟主

リムルーテンペストという

ははあ

俺のことも

リムルと

呼んでくれ

まずは

軽く雑談

いや驚きましたよ

フェーズに聞いては

いましたが

噂の魔物の国を

興したのがまさか

...その.....

スライムだとは

思わなかったって?

でも俺の方も

驚いたよ

その若さで

ここの総帥

なんだろ?

ああいえ

実際には

二十代後半です

僕は異世界からの

転移者なのですが、

この世界に来た時

スキルを獲得

できなかったんです

しっ

異世界から渡って

くる者はその際

強く望んだ能力を得る

それが「スキル」だったり

「耐性、だったりするの

その代わりなのか

身体能力は異常に

発達しまして

肉体の成長もそこで

止まってしまった

ようなんです

そのせいにするのも

なんですが

なかなか大人の男

としては見てもらえず

未だに女性と

付き合ったことも

なくて

そんなケースも

あるのか

ほほぅ!?

いやーそうかね?

残念だったね、それは

なーにその内

いいことあるさ!

なんでそんなに

嬉しそうなんです?

いやなにただの

スライムスマイルさ!

スライムスマイルド

そういえばリムルさん

一体どうやって

ここに入ったんです?

この建物の入り口には

結界があるので

魔物は入れないはず

なんですが...

ああ自動ドアの前の

あのセンサーか

ひとつは

この仮面

その仮面は

シズ先生の...っ

これで妖気を

抑えることができる

それから...

その仮面の持ち主の

遺志と姿を継いだ

俺は喰った相手に

擬態できるんだよ

喰った

相手...

...落ち着けよ

自由組合総帥

事情も聞かず

殺そうとするなんて

立場的にも

マズイんじゃ

ねえの?

信じ難い

が...

...やはり只者では

ありませんね

たかがスライムが

シズ先生を殺したという

事実を認めざるを得ない

それから

それは事実だが

彼女の最期の願いに

応えた結果だ

屁理屈を...

先生を敬愛

するなら形見は

大切にしろ

今の蹴りで

壊れるとこ

だったぞ

...詳しく聞かせて

もらいますよ

もちろんだ

出会いから話そう

ユウキはまだ

俺を信じられない

様子だったか

話を聞く姿勢には

なってくれた

まあ

そんな感じだ

スライムの言うこと

なんて信じられない

かもしれないけどな

...いえ先生

らしい決断だと

思いました

シズさんの最期の

件は噛み締めるように

聞き入っていた

そうだ

言い忘れてた

俺は

「悪いスライムじゃ

ないよ!」

...っ

そのネタ...!!

ああ

俺も元ネタを

知ってるよ

某国民的

ゲーム

あれだょな

でも

戦時中にこっちに

きたシズさんは違う。

同郷だった子から

聞いたと言っていた

...ええ

僕が話しました

先生は

あちらの様子を

知りたがって

いましたから...

現代の日本か

俺も終戦後の

イメージを見せたら、

喜んでくれたよ

......

...ということは

やはりリムルさんも?

そうだよ

日本人だ

........

まだ

疑うのか?

いいだろうでは

君の望むものを

見せてやる

頼んだぞ

大賢者

...了。

うわっ

こっこれは...

『はがぬの錬金術師』の

最終巻!?

小学校では

発売日前にこっちの

世界に来てしまい、どれ程

悔しかったことが...!?

棚の様子から

彼の趣味は把握した

あとは時期的に彼が

読めてなさそうなものを

俺の記憶から再現させる

あいにく紙が

ないんで布に転写

するしかできないが...

まさに大賢者の

無駄遣い

紙!!

紙ですね!!

ありったけの

紙を持ってきてくれ

すぐにだ!!

ははい:

...

そういうことで、

...そういえば、

25

あああ...

もう二度と

続きは読めないと

あきらめていたのに:

ありがとう

ございます。師匠!!

先程までの無礼の

数々どうか

ご容赦ください!!

うむ

たかがスライムから

師匠かマンガって

すごいな

そういえば

まだ用件を伺って

いませんでした

いらしたのは

何か理由が

あるんですよね

もちろん

協力させて

もらいますよ!

よしこれでシスさんの

心残りも訊きやすく...

やはり帰還方法を

探しているとか?

え帰還?

あちらの世界への

帰還か..

だが三上悟は

既に死んでいるの

だし

今更俺の居場所は

ないだろう

この姿じゃ信じて

もらえないだろうし

確かに

考えたことはある

今となっては

あいつらを置いて

行く方があり得ない

でも可能なのかは

気になるところだ

出来そう

なのか?

...やはり

駄目か

可能性が

ないとは

思っていません

喚ぶことが出来るのなら、

還すことが出来たっていい

喚ぶ?

あいえ

あまり気分のいい

話ではないので...

それより

リムルさんの用件は?

なんか

はぐらかされたな

さっき

言ったろ

シズさんの遺志を

継いだって

もし知ってたら

教えてくれ

イングラシアにいる

彼女の心残りだ

5人の子供達の

現状が知りたい

シズさんに替わって

あの子供達を助ける

ために

それでも、

俺はこの国に

来たんだ

そういえば、それでも、

知っています

ですがそれは

簡単では

ありません

わかってるよ

彼女が成し得

なかったことを

するんだ

朝飯前とは

いかない

...

そうですか

...それがシズ先生の

遺志だというのなら、

あの子達のことを

話す前に..

さっきの話を

ちゃんと伝えないと

いけません

僕も貴方に

託してみます

おーい

旦那...

ふがッ

よう

待たせたな

まさかここまで

長く話し込むとは

思わなかった

悪いなずっと

待たせちまって

グラマスと

目的の話は

出来たのぅ?

気にしないで

下さいよ!

ああ

まあな

それでお前らに

言っとかなきゃ

ならないんだけど..

なんでも

言ってくれっす!!

突然だが

ここまでの案内

ありがとな

へ?

...クビ?

違う違う

そうじゃねーよ!

子供達を

助けるためにも

シズさんの代役を

務めることになってな

旅はなんだん

中断だ

シズさんの

代役って...

何でやすか?

それ

英雄とかぁ?

教師だ

何かあったら

連絡して

くださいよ

おうまた

頼むな

寂しかったら

呼んでよねぇ

どうぞ

お元気で!!

馬車と

新しい装備

ありがとうー!!

さてと

これからしばらく

イングラシアで

一人暮らしだ

住む場所は

ユウキが手配

してくれた

人前ではスキルを

使ったり擬態を

解いたり出来ないから

ここが唯一

気を抜ける場だ

ふぃ〜〜〜

自由学園

ユウキが理事を

務める学校だが

名誉職の

ようなものです

俺はその寮の一室に

部屋を借りている

:教師として

第74話「男者のなり損ない

自由学園の

教師?俺が?

はいシズ先生の

遺志を継ぐのなら

「先生」という立場が

最も適しています。

シズ先生が辞任して

以来後任のいない

クラスがあります。

良ければリムルさんに

そこの担任を...

待った

そのクラスの生徒が

例の5人の子供達

なのか?

...そうです

後任がいない

ってのはどういう

ことだ?

学校として

無責任すぎる

だろ

返す言葉も

ありません

比べられちゃ

敵わん

ってことか?

ですが英雄

シズエ・イザワの後任

というのは荷が重く...

だからってなぁ

引き受ける者が

いない理由は

それだけでは

ないんです

これからする話は

あまり気分のいいもの

ではありません

だからこそ

あの子達の担任には

知っておいてもらわなければ

ならないのです

リムルさんは

この世界の人間と魔物の

力関係について

どういう認識ですか?

...まぁ魔物の方が

強いんじゃないか?

控え目な

表現ですね

人間からすれば

強靭な肉体を持ち

数多のスキルを使う魔物は

無視のできない脅威です

あの辺とか

そりゃ

そうだろうな

その気になったら

人間の国の一つや二つ

一人で滅ぼせそうだし

人々は常に

希望となる勇者の

存在を求めています

厳しい訓練の末

手に入れることも

ありますが

しかし人間は生来

スキルを持ちません

強大な魔物に対抗できる

ほどの能力を得る者は

そう簡単には現れません

:だから人々は

選択したのです

万の犠牲を出しても

たった一人の英雄を

生み出すことを

どういう意味だ?

厳しい訓練をせずとも

人間がスキルを持つ可能性が

一つだけあります

リムルさんにも覚えが

あるのではないですか?

ユニークスキル

「捕食者」を獲得

エクストラスキル

「賢者」を獲得

異世界から

こっちへ来る時、か

そうです

僕のような

例外もありますが、

異世界人は大抵

なんらかのスキルを

身につけている

というのが

定説です

世界を渡る際に

肉体が一度滅び

再構成される時に

大量の魔素を

取り込むのですが

魔素

魔素

魔素

魔素

ははぁ:そういう

仕組みなのか

俺の体はあっちに

置いて

きちゃったけど

そのエネルギーが本人の

望みに沿った形で定着

するのがスキルや耐性

なのだとか

「大賢者」

どうたい

「熱変動耐性

ですが偶発的に

やってくる異世界人を

待っているだけでは

大配費者も

夢じゃないだ

喰いまくって

やるぜ

「捕食者」

熱い寒い

人々の不安が

解消されるまでには

至りません

つまり強制的にこっちに

喚ぶ手段があるってことが

国がらみの

誘拐じゃねぇか

だから各国は

極秘裏に召喚の儀式を

行っているのです

標的になった方は

だまったもんじゃないな

ある日突然

見知らぬ世界に

喚び出された上

魔物と戦わされる

ってことだろ?

はい...兵器として

期待される彼らは

逃げ出さないよう魔法で

行動の制限を受けます。

殆どが護衛として

王族や貴族に仕えて

いるでしょう

なるほどな

確かに

胸糞の悪い話だ

このシュークリーム

うんっっっま!!

例のしゅう

資料を...

なんとしても

この味をシュナに

伝えねば...

これを

見て下さい

名簿?

例のクラスのか

アリ...アリス

ロン...ド?

クル:クロエ...

まだこの世界の

文字はスラスラ

読めないんだよね

はい

告。

特記事項に

重要と思われる

記述があります。

読みますか?

ああ頼む

大賢者

...は!?

『全員推定余命

一、二年』

おいユウキ!!

どういうことだ

召喚の儀式には

膨大な手間と

費用がかかります。

そこで簡素化

された召喚術式が

編み出されたの

ですが..

その方式では

失敗が多く

戦う力を

獲得していない

子供たちが喚ぱれて

しまうのです

そして本来「スキルへと

還元される

大量のエネルギーは

行き場をなくし

やがてその身を

焼き尽くす

不完全召喚された

子供達はその殆どが

五年以内に死んでしまう。

・っ

シズ先生の後任が

いない理由が

お分かりでしょう

皆責任を

持てないのです

あの子達は

理不尽に

喚び出され死を

目前に控えた

勇者のなり損ない

なのですから

...

...ま図書館の本に

解決法が載ってたら

とっくに助けてるよな

告。魔法書の

網羅が完了しました。

お邪魔

しました

はぁ...

これにより無詠唱での

魔法の行使が

可能となりました。

調べ物しに来たのに

ついでに大量の魔法書を

解析する大賢者さん、

さすがです

......

あの子すごい勢いで

本を取っては棚に

戻してを繰り返して

たけど...

あれで内容把握

できてるのかねぇ

そういうことで、そういうことで、

そういえば、

そういえば、

そういうことで、そういうことで、

翌日

いや理事長の紹介

ですので信用したい

のは山々ですが

あの子達の面倒は

難しいですよ?

まして君も

子供じゃ

ないですか..

大丈夫ですよ

大丈夫ですよ

見た目より

年は行っているので

はぁ...

ちーじッ!?

ああここです

ああっまた

こんなイタズラ

を!!

かわいらしいじゃ

ないですか

案内ありがとう

ございます

ははぁでは

ワシはここで...

「ンイナ?

さて

どうしようかな

コレ

あえて引っかかって

ウケを狙うのも

アリだが

初日から舐められる

のもよろしくないし

ここはギリギリで

かわす作戦でいくか

ちーっす今日から

君達の担任にー

とーじゃああ

.....え

なにコレ

剣ちゃん

かっけー!!

それ必殺技だろ?

ついに完成したか!

学級崩壊

してんじゃん!!

おいおい

余命わずかなんじゃ

なかったっけ!?

元気いっぱい敵意

剥き出しじゃねぇか!!

詰めが甘いわね

避けられてる

じゃないの!

なんてこった

まさか初日にいきなり

奥の手を使うことに

なるとはな

えー...先生の名前は

リムルーテンペストだ

...はぁい

ゲイル・ギブスン

クロエ・オベール

皆の顔と名前も

覚えたいので呼ばれたら

返事をするように

はい..

アリス・ロンド

...はい

リョウタ・セキグチ

ははい!

ケンヤ・ミサキ

ケンヤ・ミサキくん?

呼ばれたら

返事しなさい

お...

おーぼーだ...

ん?先生の奥の手が

どうかしたかね?

こんなの

おーぼーだ!!

ちょっと強い犬を従えてる

からって卑怯だぞ!!

着任初日の先生に

斬りつけるのは横暴

とは言わないのか?

そそれは...っ

シズ先生なら

簡単にかわせるし...

.....

なるほど

よし予定変更

今からテストをする

一理ある

えーじゃない

運動場に

移動するぞ

え何?

どこのクラス?

ほら

例の...

あれが

新任の先生?

子供じゃん

テストって...

なに

一体何を

するんです?

模擬戦だよ

全員いっぺんに

来てもいいぞ

信頼を得るのが

難しそうだしな

シズさんに劣らないとこ

見せないと

ご自分がシズ先生

に並ぶと?

ずいぶん大口を

たたくんですね

大怪我しても

恨まないで

くださいよ!!

魔力弾か:

かなりの威力だ

まぁ

当たればだけど

暴食者

なんですかそれ

汚い!!

よく覚えて

おきなさい

大人は

汚いのだよ

狂戦士化

肉体強化は

なかなかだが

意識がないのは

マイナスだな

これでも...

はッ

くらえぇ!!

...シズさんに

憧れるのは

分かるけど

うわっ!!

扱い慣れないなら

炎に拘るのは

やめておけ

エネルギー

効率が悪い

流れる水流よ

我が敵を捕らえよ

水の檻ね...

見事なもんだ

「魔力操作」が

なかったら

あぶなかったかもな

ああれ??

なんで...

すごい魔法だった

今後ともしっかり

勉強するように

こうなったら

私のお人形で...

こ...

焦げてる!!

なんで...

もーっ

あんたがパカスカ

火ばっかり

使うからぁ!!

お俺の

せいかよ!?

二人共

それどころ

じゃないだろ!!

ほら

直ったぞ

まったく...

世話の焼ける

で次は

アリスか?

その人形で

どう戦うんだ?

...先生その仮面

シズ先生の?

ああこの仮面と一緒に

お前達のことも

託されたと思っている

あのね

アリス

ボボクも

そう思う

私リムル先生は

信じていいと思う

だってシズ先生の

後に来た先生達は

みんな玩具とか

くれたけど...

ボクらと

話そうとは

しなかった

リョウタの言う通り

この人は今までの

先生とはタイプが違う。

...わかったわよ

冷静なゲイルまで

そう言うなら

信じてあげる

お人形直して

くれたし

それにシズ先生の

知り合いなら...

ありがとな

テストは

ここまでに

してあげる!

テスト

受けてたのは

そっちだけど

どうだケンヤ

お前も信じて

くれるか?

......

...シズ先生だって

俺たちを見捨てて

行っちゃったじゃないか

今さら新しい先生が

来たからなんだって

いうんだよ

俺たちもうすぐ

死んじゃうんだぞ!!

そういうことですか

...二つ間違いを

正してやろう

まず一つシズさんは

決してお前達を見捨てた

わけじゃない

彼女の最後の旅は

お前達のためのもの

だったんだよ

俺たちのため:?

俺もこの子供達を

前にしてやっと

彼女の旅の

目的がわかった

シズさん自身

召喚された子供

だったはずだ

それなのに寿命を

全うできたのは

身内にあふれる

エネルギーを安定させた

人物がいたからだ

彼女は聞き出す

つもりだったんだ

魔王

レオン・クロムウェルに...

相手にどんな意図が

あったにせよ、自分の命を

救ったその方法を

もう一つの

間違いは

「お前達がもうすぐ

死ぬ」ってとこだ

安心しろ

シズさんのやり残した

ことは俺が継いだ

だからお前達は

俺を信じて

いい子になれよ?

絶対に

助けてやる

必ずだ

11春に昨年6月の

っYH~

書き下ろし

小説

ヴェルドラのスライム観察目記

〜冒険編〜

く暮らしておるぞ。

ちゃ、ちゃんと働いておりますぞ?

リムル観察を行う事にした

ヴェルドラのスライム観察日記

◆ブルムンド王国にて、「前編」へ

〜冒険編〜

いやあ、快調快調。快調である!

仕事の出来る我、凄い!恰好良い!!

そんな声が聞こえてきそうな今日この頃、我は楽し

リムルの激オコのタイミンシングを見極めた今、我とイ

フリートは恐れるものがなくなった。こうして適度に

サボりつつ、面白おかしく過ごしておるのだよ。

ふぅ、怖かった。

しかし、また勝つてしまったな。

連戦連勝で、向かうとこころ敵なしというものよ。

気分も良くなったところで、我は日課になっている

今日のリムルは、街にいた

森を抜けて、人間の国であるブルムンド王国に到着

したようだ。

リムルの目的だが、やはり我が賑んだ通り商売だけ

ではなかった。リムルの姿の元となったシズという女

性の遺志を継ぐ事。シズが心残りにしておった子供達

がいるらしく、その者達を発見して保護しようと考え

ておるようだな。

その為に、西側諸国の中心ともいえる大国、イング

ラシア王国を目指しておる訳だ。

「うちのギルマスに紹介状書いてもらうといいかも」

と、エレンが教えておる。

何でも、自由組合で一番偉い自由組合総師とやらが

シズの弟子だったらしいこのだ。シズの知り合いだった。

フューズは、そのユウキ・カグラザカという名の総印

とやらに顔が利くという訳だな。

ここでもコネ、か

「便利なものだな、コネというのは。それで、イフリー

トよ。シズに同化しておったお主なら、弟子達や子供

達の事も詳しく知っているのではないか?」

ふと思いつき、我はイフリートに問いかけてみた。

するとイフリートは、思案顔で悩み始めおった

「それがですね、私は今ほど自我が確立しておりませ

ります」

「ほほう?」

実に残念と諦めようとしたのだが、イフリートには

覚えている記憶があったようだぞ。シズの弟子二人

それは果たしてどのような人物なのであろうな

早速だが、イフリートこの口から聞くとしよう!!

「覚えているのは、修行風景ですね。弟子といいまし

たが、実力では私と同化にしたシズよりも上でした」

「二人ともか?」

「いいえ、男性と女性がいたのですが、女性の方です。

男性の方、ユウキ・カグラザカは、正直言って脅威に

感じませんでした。身体能力の強化が凄まじく、シズ

と互角に斬り結ぶほどでしたが、物理特化でしたので

魔法的サポートを受けるか魔法の武具を用いなければ

炎と化した私は優付きませんから」

なるほど。

シズはイフリートと「同「化」出来たらしいから

んでした。自動的と言いますすが、現世に興味がなかった

たもので...。宿主であった井沢静江に共感して情報

を仕入れる事もあったのですが、ほとんどの場合、夢

見心地で過ごしておりましたものでー

ふむ、つまりは詳しくないのだな。

ーただ、弟子二人については、多少は記憶してお

えるほどしか真の力を発揮する事がありませんでした。

ですがあの女は、そんな私達が到達しうる最大限の戦

闘能力を、ひと月足らずで手にしてしまったのです

それも、何の制約もなく自由自在に扱える力として

「はい。シズと私は反発し合っていたので、本当に数

通常攻撃ではダメージを受けるけぬな。それならば確かに

物理攻撃が主体らしいユウキとやらは脅威にならぬで

あろうさ。

「ただし、頭の回転が恐ろしいほどに早く、組織の運

営手腕などは誰よりも優れていたと思われます」

イフリートにとっては興味のない分野だったからか

その記憶は曖昧なものだった。しかしそれでも、その

者がただならぬ速度で出世したのは間違いあるまい、

ユウキとやらは武力よりも、政治力に長けておるの

であろうな。

「それでは、女性の方はどうだったのだ?」

シズと『同一化』したイフリートよりも実力が上と

なると、それはもう人間の限界などとっくに超えてお

え。それこそ、魔王にさえも届きうる可能性を秘めて

いそうだぞ。

「あれは、正真正銘の化け物かと」

「そこまでか?」

ぞ。

人間というのは臆病な生き物なので、見知らぬ者を

非常に警戒する。その為、違う国へと入る際には入国

審査を受けねばならぬのだ。

我のような偉大なる存在や、空を飛べる魔物達には

関係のない話だが、人に化けているリムルにとっては

かなり面倒な話であると言うえよう。そこで正体がバレ

でもしたら、それこそ大騒ぎになる事間違いなし。ギ

ルドで身分を保証してくれするなら、これを断る手はな

いというものだった。

何せ、西側諸国の大半は自由組合が支部を出してお

るからな。冒険者になれば、国家間の移動もスムーズ

...いうのが正式な身分だ

に、冒険者とやらに登録する事にしたようだぞ

自由組合に登録していると、身分証明が行えるらし

いのだ。これは話を聞くに、かなり便利な代物らしい

リムル達はフューズに紹介状を書いてもらうついで

今会うのは気が重いと感じておるようだ。精々気を付け

て欲しいものだと、我もその時思ったのだった

リムルも本能的に危険を察知したのが、女性の方と

想像していた以上に大したものだ。

我には及ばぬであろうが、今のリムルよりも強い可

能性が高そうだぞ。

我とイフリートは見つめ合い、力強く頷き合う。

我、解放されたら冒険者になるんだ!!

ーと、強く決意した瞬間であった。

という訳で、我も詳しく説明を聞く事にする。

冒険者というのは呼称であり、自由組合の組合員と

素材を持ち帰っている様子でした。あれらも多分ー

「金になる、と」

リムルよりも、カバル達三人組の方が面白そうな事

をしておったのだ。

「あれは、ゲルド殿が譲った植物ですね。希少植物の

買い取りと聞こえましたが、売れるみたいですね」

「うむ、お前も気付いたかイフリートよ。我等の懸案

事項であった資金稼ぎだが、このような所にヒントが

あったようだな」

「はい。あの者達は以前から、廃棄されていた魔物の

「こ、これは幻妖花!?それも、こんなに沢山...!!

に行えるようになるであろうです。

リムルもそう考えたようで、冒険者になると決めた

様子。フューズに会いに行くよりも先に、冒険者にな

る試験を受ける事にしたようだ

それはそれとして。

我には、別の会話の方が気になった。

組合員には色々あるが、街の外に出て活動する採取・

探索・討伐の三部門に所属する者達を、〝冒険者〟と

呼称しておる訳だな。

この三部門は危険が伴うが故に、実力を見る為に試

瞼があるのだと。

リムルが選択したのは、材討伐〟だった。一番危険な

部門であるらしいのだが、試験がこの場で受けられて

お手軽だったのだ。

我もいつか、討伐部門で試験を受けて、冒険者にな

るとしようぞ。

つもつとも、もっと楽しくて稼げる仕事があるならば

そちらに手を貸してやらん事もないのだがな!!

「御意。全ては、リムル様の御考え次第ですね

そういう事だな。

具体的に言えば、お小遣いだ

我やイフリートが楽しく遊んで暮らせるのなら、わ

さわざ働く必要もない、という訳よ

「まあ、今後は色々と金が必要になるであろう。冒険

者になるという案に気付けたのは僥倖であったな」

「収入を得る手段は多くい方が良いですからね」

「リムル達の町では、未だに金が流通しておらぬ、物々

交換の方が主流である故、働いても賃金が得られぬか

うらな。それに、下手な真似をすると直ぐにバレて怒ら

ものよ。

さてさて、問題となるのは試験の内容だ。

我はそう願いつつ、リムルの試験を応援するとしよ

してくれるであろうさ

頼むぞ、リムル

我等の明るい未来の為にも、色々と頑張って欲しい

お小遣いをくれねばグレてやるーそう脅せば、リ

ムルとて少しは考えるであそろう。それで駄目なら、家

出して冒険者になるまでだ。

我とイフリートの「人旅。それもまた、悪くないや

も知れぬな

その為にはイフリートにも肉体を与えた上で、復活

してもらわねばならぬのだが、それはリムルが何とか

「ありがとうございます。楽しみにしております」

うむうむ。

れそうな気がするぞ。その点、冒険者ならば何の問題

もないであろうからな」

「賢明なご判断かと。今思えば、シズも冒険者として

それなりに稼いでおりましたからね」

「我が収入を得たら、貴様にも少しばかり回してやる

う。期待せよ」

大した事のない相手よな。

た。

も、この『結界』かちは出られぬようだな。

攻撃が無効であるはずの精神生命体を、一刀のもとに

問断してみせたのだから

「アレは...魔法剣ですか?」

注目すべきは、リムルが使うった剣技であろう。物理

召喚されたのは、下位悪魔

リムルに不利な相手だとカバル達が騒いでおったが

人間達には影響がないので、「万が一の場合には手助

けに入れるようだが...ま、あ、リムルにはそんな心配

は無用のものであったぞ。

狩猟犬、邪鬼妖精と、ジーギスが呼び出した魔物な

お敵ではなかった。あっという間に処理されて、リム

ルは次々と階級を上げておる。

ついには飛び級して、Bランク試験への挑戦となっ

試験官であるジーギスは召喚術師だったようで、魔

物を召喚してみせた。そのつを倒せば、試験は合格と

なるようだ。

魔法陣の上に立つリムル

この魔法陣だが、特殊な万場が発生して「結界」を

形成しておるな。この『結界』の外には、魔法の効果

が及ばぬようになっておる。勿論、召喚された魔物達

は、はあ?

いやいやぃや、お気遣いや、ね気遣いは無用であるぞ!

うむ、その意気や良し!

了。それではこれより、強化プログラムを発動します。

「うむ。我が〝ヴェルドラ流闘殺法〟にも取り込めよ

う。ついて来るか、イフリートよ?」

「勿論です!」

そうだな、その通りだ。これは我も負けておれぬと

いうものだぞ。

おお、イフリートがやる気になっておる。

何でもアリだな、リムルは

無詠唱で魔法を行使したとかいうレベルではなく、

概念だけで自己流魔法を生み出したようなものだ

「負けてられませんね」

〈是。正解です。エクストラスキル『魔法闘気』という

う、魔法と技術を融合させた能力です

「うむ。器用な真似をするものよ。自らの関気で魔素

を操り、魔法の力を上乗せしおった」

そうして、地獄が始まったのだ...

遠慮は無用、開始します

ま、待っーーッ!!

ーッっ

ぎゃわ!バ、バレたァー

えたのである。

「お目覚めですか、ヴェルドラ様?」

「う、うむ。久しぶりに、心底恐怖を感じたわ」

「そうでしょうとも。それで、首尾は?」

「上々よ」

そう答え、我はニヤリと笑う。

朦朧とする意識の中で、我は薄っすらと目を開けた

すると、死んだような目をしておるイフリートが見

◆ブルムンド王国にて〈後編〉《、

【案。限界手前、否、限界を超えた負荷を与える事で

より大きく強化される事でしょう

今、個体名・ヴェルドラとイフリートの余力を測定

:::確認しました»

「いいえ」

死んだような目のまま、イフリートが答える。

その姿をよく見ると、人型を保つのがやっとという

ほどに、そこかしここが薄れておった。

それは良かった。こういうう場合に備えて、策を練っ

た甲斐がありましたね」

うむ、と我は頷く。

実は、サボっているのがリムルにバレる、という事

態は想定内であった。

そうなった時に慌てたのでは遅い。我ほどの知者と

もなると、ちゃんと事前に対策を考えておったのだよ

リムルにバレてもいいように、ユニークスキル

『究明者』のリソースを分割しておいたのだ。

今の我は、分割しておいたパーテーションの方に自

我を移しておるのだよ!

どうだ?我の知恵に恐れおののいたかな?

心の底から喜びが込み上げて来るぞ。

もっと褒め称えて欲しいものだが、残念ながら、この

こにいるのはイフリートのみだ。今回は、策の成功に

満足するに留めようぞ。

「して、我はどのくらい意識を失っておったのだ?」

「二晩ほど経過しております」

「き、貴様はその、大丈夫だったのか?」

慰めた。

ようがないのだ。

今後は少しずつ、増加とした力をちょろまかすしかあ

るまいて...。

頑張れ、イフリート!我も応援しておるぞ。

という事で、今の状況を把握するとしよう。

「それで、あれかうらどうなったのだ?」

肉体が疲労していようとも、冷静な意識を保て。その

う厳命されましたので、お今と外の様子に目を向けて

いましたよ」

そう、イフリートが悲しそうに語ってくれた

あれから、リムル達もフユーズに怒られていたらし

八つ当たりで我等への待遇が厳しくなった可能性

酷い目に合ったのは我も同じだが、意識を失えただ

け、我の方が幸せであったとも受け取れよう。そう考え

えると、イフリートに少しだけ同情してしまったわ

我と違って、イフリートには力を隠す余裕がない。

全ての情報をリムルに読まれておるだけに、誤魔化し

「私は演算ではなく、この精神体そのものの活動に負

何を与えられまして.....意識だけはハッキリしていた

だけに、より恐ろしさを感じましたよ...!」

「そ、そうであったか、それは大変であったな...

何とも言えぬ重苦しい空気の中、我はイフリートを

うに」

なんて話をしていると、リムル達の方でも打ち合わ

せが始まった。

相手は、この国の大臣の「人であるベルヤード

フューズの幼馴染なのだそうだ。

「作法に疎いので、失礼があったらご容赦を」

などと言って、リムルも丁寧に応対しておるぞ

力関係だけを見れば、リムル様の敵ではないでしょ

「昨日、フューズに紹介状そ依頼した際に、この国の

王と会う約束を取り付けておりまして。明後日が会議

目の予定なのですが、その前に、この国の大臣と打ち

合わせするとの事です」

「なるほど、人間達は形式を重んずるらしいからな

王と会うには、事前準備が必要という事だな」

「そうなのですね、勉強になります」

もあるのだそうだ

酷いヤツだと我は思った。

ともかく、隠し持っていた演算能力をフル活用して

この状況を打破せねばなるまい。そう決意しつつ、我

ほりムルの様子へと目を向けた。

そこでは、リムルが着飾っておった。誰か偉そうな

人物と会うらしく、緊張した様子である。

「どういう状況だ?」

ブアップしておるであろうな。

いた。

魔国連邦とブルムンド王国、両国が開国するには

クッソ長くて退屈な話!し合いが、夜まで続いたぞ

我は賢いから内容を理解出来たものの、普通ならぎ

クハハハ!ハ!

我、とっても良い気分

この流れなら、リムルの交渉もきっと上手く行くで

あろうて。そんな根拠のない予感を胸に抱きつつ、我

はリムル達の会話に耳を傾けた

「その通りよ。人間共も同じ事。交渉とは力だけでは

成り立たぬ、成果を求めるならば、互いの信頼関係が

大事なのだよ」

ドヤッ!と、我はイフリートの様子を窺う。する

とイフリートは、感服したという様子で我を見つめて

たのだ」

「す、すみません」

「例えば、ミリムだ。ミリムが力だけでゴリ押しして

リムルを従わせる事が出来たと思うか?」

「無理、ですね。リムル様は恐ろしい御方。従うフリ

そして、必ずや仕返ししていたでしょう」

愚かだな、イフリート。貴様は今まで何を見ておっ

「人間とは狡猾で、用心深い生き物です。それなのに

そんな簡単にリムル様を信用したのでしょうか?」

「信用などしておらぬさ。ただがな、ブルムンド王国側

は信用する他ないのだよ」

リムルがどう考えておるのかはわからぬが、今の

魔国連邦の国力ならば、ブラルムンド王国など容易く滅

ぼせる。ブルムンド王国側からすれば、そんな相手は

警戒するだけ無駄というものなのだ。

う。

ベルヤードの言葉を要約すると、ブルムンド王国が

危機的状況になった場合、リムル達に助けて欲しいと

いうものだった。

ブルムンド王国は小国であるからして、軍事力など

あってないようなものだ。Aランクの魔物に襲撃され

るだけで、危機的状況に陥るだろう

我が消えた今、ジュラの大森林は混乱しておる

と、ブルムンド王国側では考えられておるようだ。そ

の為、リムル達を防衛力として組み込みたいのであろう

一つ、両国間の相互安全保障

一つ、両国間の相互通行許可

二つの条件を満たす必要があるようだ。

攻めようすね」「そうな

税収アップというのは、とても魅惑的な言葉である

これを勝ち得たとは、流石はリムルと言うしかあるまで

「そうなる事など絶対にあるまいが、少なくとも、べ

ルヤードはそこまで視野に入れておるであろうさ

もっとも、それよりもリムル達を利用する方が良い

とも考えておるであろうがな。それは今後の関係次第

つまりは、これから少しずつ積み重ねていくであろう

信頼関係によっては、両国の関係はより良いものとな

るであろうな。

そうなれば、我のお小違いも.....クックッグ

それこそが、相互通行許可にかかっていると言えよ

「言ったであろう?」互いこの信頼関係が大事なのだ。

と。ブルムンド王国側はリムル達を信じて、全ての約

束を守るだろう。それを裏切ったならば、どうなる?」

「リムル様達は、慶国連邦は信用を失うーー?」

「そうだ。ブルムンドキ国側としてはそれを非難しい

周辺諸国へと強く訴え出るであろう。どちらにせよ

国では勝てぬ相手なのだ。周囲を味方に付ける為に

も、ある程度の犠牲は覚悟の上であろうな」

「なるほど......。もしもリムル様がブルムンド王国を

攻めようとすれば、人間達は一致団結するという訳で

和気あいあいとした挨拶を交わした後、ブルムンド

の国王がリムルに囁いた言葉だ。

これこそが、ブルムンド主国側の真の狙い。魔物だ

けではなく、他国が侵略して来た際にもリムル達を盗

き込む算段であったのだ

いい笑顔で頷くベルヤード男爵を見て、リムルが頭

を抱えておる。

しかし、我の目は誤魔化せぬ。笑いをこらえておる

ようにしか見えぬわ!!

本当に役者だな、リムルは

た。

「東の帝国が攻めて来た場合にも、協力のほどよろし

くお願いいたしますぞ」

そして、二日後。

リムルは礼服に着替えて、ブルムンド国王との会議

に臨んだ。

事前に打ち合わせておるだけに、今回の会談は儀礼

的な意味合いの方が大きい。何も問題なく、話し合い

が進んでおるぞ。

互いに調印し、正式に条約が締結される運びとなっ

交渉はまずまずの成功、と言っても良かろうて

告げた。

.....?

「フッ、愚か!」

「いえ、あの.....将棋では私の方が勝率がー

黙れィ!!」

寝言をほぎくイフリートを、一喝して黙らせた

将棋の勝敗については聞き流すとして、だ。

我はイフリートに、諭すように語りかける。

良いか、イフリートよ。よく考えてみよ」

「は、はあ......」

魔国連邦の立地条件を鑑みて、ブルムンド王国と接

する国々を思い出してみよ」

そう言いつつ、我は親切にも思念で世界地図を描き

出してやった。それを指さしつつ、説明する。

この、ドヤる瞬間が気持ちいいのだ。

「将棋でもそうだが、相手この立場に立って考えてみる

将棋では我と互角に戦えるようになっているが、ここ

うした戦略面では、まだまだ知識が足りぬと見える

...

まだまだ未熟なイフリートに、我はしたり顔でそう

されてしまったようにしか見えませんでしたが、

「どうしてですか?私には、「リムル様が上手く利用

騙されたフリなぞしておるが、その程度の浅知恵な

ど最初から想定済みであろうに

と、我は高らかに笑ったのだった。

様にも、私など遠く及びません」

「そうか、そうだな!」その通りだとも。クアーーー

ハッハッヘッ!!」

つまりリムルは、ベルヤード達の不安を煽る事で本

来は条件になり得ぬ事で息を着せたのだよ。

見事な策士ぶりに、我も驚嘆を禁じ得ぬぞ。

「流石はリムル様。そして、それを見抜くヴェルドラ

「あっ!」

「うむ。ブルムンド王国この条約など関係なく、リム

ル達が矢面に立つ事になるであろうな」

「気付いたか?そう、魔国連邦の方が先に接敵する

事になる訳だ」

「すると.....」

...

敵がいたとしても、最初のに遭遇するのはブルムンドキ

国ではなくー

いい。それを踏まえて、警戒せねばならぬのはどの方

面だと思う?」

「それは、ジュラの大森林方面ですか?」

「その通り。そうなると、その方面から侵攻してくる

のが大事なのだ。ブルムンド王国が隣接する国はいく

つかあるが、そのほとんどは協定関係にあると言って

のだ。

勿論、値段など時価でしかつけようもなく、本当に

必要としている者ならば、金を惜しまずに手に入れた

いと願うであろう。そんななものをポンと与えたのだが、

さら、ジーギスの感激ぶりは言うまでもなかろうて。

そして、ベルヤードも冷静静さを失い、コロッとリム

まあな。

完全回復薬〟は古代遺跡などから発見される事はあ

るが、ドワーフ王国の技術力でも再現出来なかった代

物なのだ。リムルのように、数え切れぬほど所持して

いる方がオカシイのだよ。

魔素濃度の高い場所に安置されていた回復薬などが

長い年月をかけて自然に変質する場合がほとんど。え

れも、運任せといそうのが常識だったな。

であるからこそ、ベルヤIド達の驚きぶりも当然な

を収めた

リムル達の試験官を担当したジーギスに

“完全回復薬〟を与えて、その失われていた右足を蘇

生きせてみせたのだ

「そんなバカな!!」

「部位再生級!?」

と言って、ジーギスやべルヤードが驚いておったわ

そしてその後、リムルはちやっかりと南談でも成功

「いえ、ブルムンド王国が警戒している国家ですよ。

あの冒険者達が説明していましたが、ブルムンド王国

を囲む国々は、ほとんどが西方諸国評議会とやらに加

久々に集中して仕事をしていた我に、イフリートが

そう語りかけてきた。

結構頑張ったし、そろそろ休憩タイムだな。そう思っ

た我は、寛ぐ姿勢になって答える。

「む、何がだ?」

リムル達はブルムシド王国を出発した。

目指すは、西側諸国の中心となる大国ーイングラ

シア王国だ。

「しかし、ヴェルドラ様の睨んだ通りでしたね」

♦ユウキ・カグラザカ

「全てがリムル様の計算通り、という訳ですね」

「うむ。ブルムンド王国側ほ自分達も利益を得たと思う

い込んでいるであろうが、リムルからすれば、タダ同

然であると言えよう。完璧な交渉であったな。そして、

これでー

我とイフリートは喜色を浮かべて頷き合う。

今回の交渉は大成功だった訳で、我のお小遣いがど

れほど貰えるのか、とても楽しみになったのだった

ルの言うがままに商談が成立したという訳だ。

そうだ。

う。

盟しているそうです」

冒険者というのは、カバル達の事だな

そうなる前に、我は仕事を再開した。

と言っても、今度は全力ではないがな。無限年獄の

解析を行いつつ、確保しておいた演算領域でリムルの

動向を窺っておるのだ。

そんな我を、イフリートが羨ましそうに見ておるぞ

タックック。

そんな目で見られても、手伝ってはやれぬなあ

イフリートよ、悔しかったら強くなれ。そう思いつ

我はリムルへと意識を向けた。

ランガが牽くリムル特製この車体は、荒い路面の振動

すらも緩和してのける優れた性能だ。普通の馬車では

有り得ぬ速度で、イングラシア王国を目指していた

ここらへん、我の持っている情報にも限界があった

りする、時代ごとに名称が違ったりするので、こうし

た知識を得るのは愉しいものなのだ。

おっと、いかんぃかん。

油断しておると、またもりムルに罰せられてしまい、

ばれている協定関係の正式名称の如きものなのであろう

そして、西方諸国評議会というのが、西側諸国で結

ぞ。

それはともかく、大門を潜り抜けて街に入った訳だ。

がーそこは紛れもなく大都会であった。

リムルが驚いておるが、我も度肝を抜かれた

以前にこの地に赴いたのは、三百年以上も前の事

それを見て我も、冒険者になりたいとの意思を強く

持ち直したのだ。

が見えてきたのだ。

王国に入る時にも検闘があるったが、王都に入る際に

は、もっと厳重に取り調べを行うようだ。

ただし、リムルは既にBランクの冒険者の資格を得

ておる。身分証を見せるだけで、簡単に通してくれた

我としても、意識を分割りも続けるのはキツイものが

ある。そこで、サボったり真面目に仕事をしたりを繰り

り返しつつ、リムルを観察しようと思っておる。

「器用ですよね、ヴェルドラ様って」

「馬鹿者!」貴様は羨ましそうにしておるが、これは

かなり大変なのだぞ」

だが、止めようとは思わぬ

楽しむ為には、努力を怠ってはならぬのだよ。

我がそんな苦行を続けている内にも、馬車は快調に

進んでおった。そして遂に、イングラシア王国の威然

る。

リムルも興味津々という様子で、カバル達に街を突き、

内されておるな。かなりの刺激を受けておるようだし、

何やら面白い事を思い、ついているようだぞ。

我もワクワクしておるが、サリムルよ。気付いておる

のであろうな?

街のあちこちに、ヤバイ奴等がうろついておるのを

それは、西方聖教会に所属する者共だ。

我が西側諸国には滅多に出向かなかったのも、西方

聖教会の目が光っておったからなのだよ

戦ったら勝てるのだが、奴等はしつこい。ゾロゾロ

と湧き出てきて、気の休まる暇もないほどに襲撃を綴る

その時もイングラシアは大国であったものの、ここまで

で発展してはおらなんだ。

上空からチラリと目にしただけだが、木造や石造り

の二階建ての建物が多く、高層建築物など数えるほど

しかなかったな。それに、「庶民の家にもガラス窓があ

るにはあったが、これほどと綺麗で透明なものではな

かったぞ。

技術の発展ぶりは、凄いの一言である。知識として

ほ知っておったが、実際にに目にすると、これほどまで

に感動出来るものであったとはな

ガラスが陽光を反射して、キラキラと青く煌いてお

「間違いありません」

くっそ、イフリートめ。何故にそうも力強く断言出

来るのか。

否定出来ぬのが悔しいが、まあ良かろう。

リムルも西方聖教会のヤバさを教えられているよう

だし、この間答もこれくらいにしておくとしよう。

そして、翌日。

リムルは目的だった自由組合の本部へと出向いた

大きなガラス戸が自動で開く。

これは、リムルの記憶にあった自動ドア。電気を用

いて魔法の如き現象を可能とする、科学の力の恩恵の

一つだな。

ここでは科学の代わりに、魔法を用いて実現してお

るようだ。

何にせよ、暮らしぶりが楽になるのは素晴らしい事

だぞ。便利なものを求める心こそが、文化の発展に寄

与しておるのであろうさ

我はその事を、素直に賞習しようと思ったのだった。

「何ィ?」

り返してくるであろう。

奴等から恨まれる覚えなどこれっぽっちもないのだ

が、何故か我は目の仇にされておったしな、

一絶対に恨まれてますよ」

まいて。

「お待たせしました」

そう言いながら部屋に入ってて来たのは、まだ少年に

しか見えぬ男であった

「イフリートよ、ヤツがユウキか?」

間違いありません。ユウキは出会った頃から外見が

変わっていないのです」

ほほう?

リムルとユウキは挨拶を交おし、互いに自己紹介を

しておる。そして始まった雑談で、ユウキの口から歳

を取っていないとの言質が取れた。それだけでなく、

自分が特殊な能力を獲得しておらず、身体能力だけが

異常に発達したと自己申告しておる

そう言えば、シズの弟子とやらもリムルの同郷者で

あったな。証拠の品を見せられては、信じるしかある

だった。

アレ等は、リムルの記憶で見た覚えがあるぞ...

を持ったのはその部屋に飾りられていた品々について

殊な『結界』に守られた部屋へと案内されるリムル。

そこでもまた待たされる事になったのだが、我が興味

それからリムルは暫し待たされて、自由組合総郎に

面会する事になった

幾重にも張り巡らされた魔法的防壁を潜り抜け、特

わ!

「イフリートよ、どう見た?」

「ユウキが感情を乱した理由も、リムル様に対して攻

撃を仕掛けた気分も理解出来ます」

喰った相手....」

そう呟くなり、ユウキが蹴りを放った。そして、そ

れをリムルが足で受けた訳だ。

だがな、注意深く観察していた我の目は誤魔化せぬ

「俺は喰った相手に擬態できるんだよ」

たぞ。

そして、気付いた事がある

リムルはスライムの姿で相対しておったのだが、何

を思ったのか、ユウキの前で人の姿に変身して見せた

すると、リムルの顔を見たユウキが血相を変えおっ

などとやり取りをしつつも、我はユウキの観察を続

けていた。

「怪しいな」

「何がでしょう?」

「ユウキという小僧だ。政治力に優れた人物が、自分

この力についてベラベラ喋るとは思えぬ」

「ヴェルドラ様って、たまに鋭い指摘を入れますよね。

「たまに、というのが余計だな」

「失礼しました」

「多分な。それを見抜けぬようでは、貴様もまだまだ

だぞ」

「それだけか?」

「と、言いますと?」

「ユウキの攻撃は本気であったか?」

「そう言われれば....凄まじい蹴りでしたが、全力に

は程遠かったように思えます。

「であろうな」

やはり、我の睨んだ通りであったな。

ユウキという男は、どうやってかは知らぬがリムル

の情報を既に集めておるのだ。

それも当然であろう。豚頭帝を倒すような魔物の盟

主を、調査せぬ方が不自然だからな。

フューズやカバル達がどここまで情報を伝えたのかは

知らぬが、ある程度の内情は筒抜けであると思って聞き

違いあるまい。

そうであるにもかかわらず怒って見せたのは、リム

ルの反応を見るのが目的だろうな

それに加えて、リムルを信じたという形で矛を収め

え。これによって、リムルからの信用を勝ち得るのが

真の目的なのだと思うぞ。

「そ、そうだとすれば、今のユウキの反応は全て演技

だ!!

欲しい。これは、我も欲しいッ!!

ここまできてもユウキは、まだ疑っていますよとい

う態度を崩さぬな。既に情報を解析して確信しておる

であろうに、どんな落としどころを狙っておるのやら、

そう思っておると、リムルがここで行動に出た。

なんとビックリ。

布に聖典を書き写して、ユウキに手渡しおったの

「...という事はリムルさんも?」

「そうだよ。日本人だ」

よ。

がなかに演技が巧みであると言えよう。

さ。

ユウキは大人しくなり、リムルの話を受け入れる態

度を取っておる。これも予定通りなのであろうが、な

リムルとて、その程度の事は理解しておるであろう

そのくらい警戒しておく方が安心というものであろう

まあ、我の見立てが間違っておる可能性もあるが、

「そんな...いや、確かに......ユウキという男は、シ

スも感心するほどの知恵者。ヴェルドラ様の見立ての

方が正しいのかも...!」

イフリートは承服しかねる様子だが、否定もまた出

来ぬようだな

たわ。「眠?

ではないのだ。

しかし、リムルは度量が大きかった。

アッサリとユウキを許し、そして打ち解けたのだ

「これも演技でしょうか?」

「馬鹿だなあ、イフリートは。聖典を好む者に、悪者

はいない。そういう事だぞ」

持ち、痛いほどに理解出来るぞ。

この一件で、用心深かったユウキの態度が一変した

リムルの事を師匠と呼び、今までの無礼を調罪した

のだ。

当然よな。

リムルを疑ってかかった事、そう簡単に許される罪

「紙!?紙ですね!!」

と叫ぶなり、ありったけの紙を用意させておる

紙は高級品なのだが、聖典の方が大事よな。その気

るリムル

この後のユウキの行動は、我の想像した通りであっ

そしてこれには、ユウキも演技を忘れて飛び付いた

「こ、これは......『はがぬの錬金術師』の最終巻!?」

そう叫び、押し戴くように手に取って眺めておるな

羨ましくて、血の涙が流れそうだぞ。

そんなユウキに、紙がないから布に転写したと告げ

こよ

◆勇者のなり損ないの

リムルが教師を引き受けた事で、カバル達はお役御

ましてユウキは、あの名作である『はがぬの錬金術

師』を見て、感涙にむせんでおった。

その様が演技であろうはずがない!

故に、信用しても問題ないというものなのだ。

「は、はあ......」

まるで理解出来ないという表情のイフリート。

ここまで熱弁しても伝わらぬとは、イフリートのや

ツも融通の利かぬ事よ。

経験が足らぬようだし、仕方ないか。

我ほどの高みに至れるように、もっと精進するが良

かろうて。

イフリートと違って、リムルは話がわかる。

最初からユウキの演技を見抜き、聖典の力で虜にし

てみせたのだ。

こうして、ユウキはリムルを信用した。その結果と

して、リムルは今回の旅の目的に一歩近づく事になる

シズが心残りにしておった子供達を、ユウキからも

託されたのだ。

そしてリムルは、この地地で教師をやる事になったの

ぞ。

兄となった

なく不便なものだな。子供達の場合は事情が異なるよ

そうで、簡易召喚によりる失敗例との事だった。

召喚主に支配されていないのは僥倖なのだが、不完定

全な召喚による弊害で、膨大なエネルギーが制御出来

なくなっておるらしい。それ故、やがてその身が飲み

込まれて自壊してしまうのだそうだ。

こればかりは、リムルのユニークスキル『暴食者』

でもどうにも出来ぬな。エネルギーが子供達の一魂

に宿っておるだけに、分離する術がないのだよ

だからこそ、こうして図書館に籠っておるのだろう

が...成果は得られなかったみたいだな

まあな。

我の知識にも、魂に宿る力を鎮める方法など見当た

しかし、兵器として期待された召喚者とは、自由も

託された子供達は、残り寿命が少ない。どうにかし

て助ける術はないものかと、必死になって文献を漁っ

ておるのだろう。

し問題ないのであろうな。

リムルは気分を新たにして、色々と調べ物を始めた

報酬として、馬車や新しい装備をプレゼントするリ

ムル。大盤振る舞いな気もするが、相手は知り合いだ

という掛け声と同時に、下手な魔物など倒せそうな

一撃がリムルに迫った。無...そんな攻撃を喰らうリ

ムルではないが、完全に意識を表を突かれたのは間違いあ

るまい

コレ、Bランク程度の実力がなかったら、かなりの

教頭に案内され、問題の子供達が通うSクラスに到

着したぞ。

さてさて、子供達はどのような様子なのであろうー

と、我は少しばかり心配しておった。

聞けば、面倒を見る者もおらず、他の教師達も腫れ

物扱いしておるとの事。そんな状況であるからして

子供達は残り少ない寿命を嘆きながら、紅々と暮らし

ておるのではないか、と思ったのだ。

しかし、そんな考えは無用の心配であったわ。

見るからに元気いっぱいであった。

自分達以外を敵と見徹しておるのがして。初対面の

リムルに向かって攻撃を仕掛けてくるほどに、

「とぉりゃあああ」

だ。

しかし、リムルが諦める様子などない。

翌日、平然とした顔をとして学校とやらに向かったの

ちぬ。図書館にある文献如きで手に入るとは思えぬわ

ヴェルドラ様は、もっと成長して下さい。

「フフフ。成長したな、イフリートよ」

か.....。

解せぬ。

我なんて、見違えるほどに成長しておるというのに、

リムルからの横暴に、どれほど泣かされてきたと

思っておるのだ!!

ランガを使って脅すなど、リムルにとっては序の口

であろうて。

「やはり、リムルを相手にサボるのは危険よな」

再認識しましたね。ですので私は、サボらずに鍛錬

名継続しておきます」

リムルはな、恐ろしいヤツなのだ

我やイフリートが、どれほどの恐怖を味わっておる

支配してのけたのだよ。

「お.....おーぼーだ...!」

「ん?。先生の真の手がどうかしたかね?」

子供達から文句が出るが、そんなものでリムルが動

じる訳がなかろう。

大怪我をしておったやも知れぬぞ。そう判断したから

か、リムルも手心を加えるのを止めたようだ。

最初から全力投球。

影に潜ませていたランカを召喚し、子供達を恐怖で

イフリートめ、一体何を言い出すのだ?

「ヴェルドラ様、よく考えてみて下さい。働いている

このが誰の為かというのは、この際置いておいてです

よ?今のヴェルドラ様は、意識を分割してかなりの

負荷がかかっている。それに間違いはないですね?」

「無論だとも。並みの者では耐えられぬほどの情報量

を少ない演算領域で必死になって処理しておるぞ!」

これほどの苦行、サポる為でなかったら耐えられぬ

わ!

何?

「果たして、本当にそうでしょうか?」

「失敬な。我など、意識の分割まで可能としたのだぞ

これほどの成長ぶり、そうはないと思うのだがな」

こんな芸当が出来る者など、この世界では数えるほど

どであろう。

もっと褒め称えよという気持ちを込めて、我はイフ

リートに言ってやった

しかし、イフリートは呆これた眼差しで我を見返し

おったぞ。

私もね、考えたのですよ。どうして最近、リムル様

が監視にやって来ないのか、と」

「それは無論、我等が真面目こに働いておると思い込ん

でおるからであろうさ」

でも?」

「その可能性が高い、と推察しております。

「馬鹿な....」

「実は私も、最近ではお喋りしながらでも、『分身体』

を複数同時に操れるようになっておりまして。そこで

ふと、この成長率の異常さに思い至ったのです」

「なん......だと...!?」

「ヴェルドラ様も成長しているのならば、それがリム

ル様の狙いだと考えて間違いないのではないでしょう。

か?」

待てよ?

そう言えばリムルは、我に対して《限界を超えた負

荷を与える》などと言っておったような.....。

むむっ!?

そう言われてみると、心当たりがある

意識を分割した当初に比べて、ほんの僅かだが慣れ

てきた感じがしておったのだ

「ならば貴様は、リムルがワザと我を見逃しておると

て、演算領域が拡張されたりしていませんか?」

更に過剰な演算処理まで行っている。それによっ

「そこです。私はね、その点に疑問を抱いたのですよ」

「何?」

「つまり、今のヴェルドラ様は通常の仕事を処理しつ

...

11巻に転生する!

だからな、我も

「真面目に働くか」

「それが賢明な判断がと」

決してリムルにビビった訳、ではないが、もうちょっ

と真面目に頑張ろうと思ったのだった。

子供達に実力を示した後、サリムルはそう宣言した

その言葉の、何と力強く頼もしい事か

リムルならば、必ずや実現してくれると思わせてく

れたわ。

何と恐るべきヤツなのだ、リムルは

ふと外界に目を向ければ、子供達がコテンパンにさ

れておる。

当たり前だ。

我等ですら勝てる気がせぬのに、子供達だけで勝て

るハズがないのである。

絶対に助けてやる。必ずだ」

恐ろしい。

で.....

だとすると、まさかーーッ!?

「それでは...それ」は我等は、リムルの手の平の上、

なぜかポテチは

樹妖精に大人気

あと一人はコンソメ

やはりのり塩が一番...

うす塩こそ、石油を

お世話になった方の

原作:従事先生

もぅ外飛案:みっぱー私も

ちゅっ、回っちゃ兄弟みんな

東ス街記:柴牡

リムル様

相変わらず

神出鬼没だな

うすし...

トレイニーさんは

原口大樹さん

アスタット

村さん

相給料t先生

芹香沢先生

やべ...

稲葉郡。みなさん

AhDYou!!

悪い私生

そんなことなんでしょうか

普段は私たちのこと

ポテチの味で

お呼びなのですか?

しまい

いえいえ、えいぇいえぃえ

え!!!キリ

コミックスやルムは、メンバーは

いつも応援しております!!

みっつばー

キャラクター原棄

みっつばー先生より

後我

おめでとう

ございます

「魔物の国の歩き方」

岡霧硝先生より

毎月楽しみに

いや、私はさてもらっています!!

「転スラ日記」柴先生より

...10巻突破繊

答矢破

相手が

「転生しても社畜だった伴」「田城扇士生」の

明地雫先生より

おはよぉ

いー上先生おめでとお

さいまで

RT@tilict

美麗な絵にいっも

うっとりしながら読ませて

頂いております。

10番の背筋、キレてる!

キレてるよ〜!!

10

「転スラ」アニメ放送を記念してシリウス公式twitter(@shornen_sirius)で

11月26日までにUPされたシリウスゲスト作家達による応援イラストを掲載

放送告知ツイ一トを実施ししています。

2018年10月8日Up.

クロ先生〈@oogaishatanaba)

「revisionsリヴィジョンス」月刊少年シリウスにて連載中

2018年10月15日up

やつき先生〈@yasuki

『奴隷姫』月刊少年シリウスにて連載中

コミックス1-2巻発売中

あああ

2018年10月22日up

まがりひろあき先生-___〈@magarihiroak)

「天に向かってつば九郎」二コニコ静画「水曜日のシリウス」にて連載中

コミックス1〜3巻発売中

2018年10月29日Jp

戸野夕工先生「@Ononh)

新連載準備中!

2018年11月5日UP

下田将也先生(@MYg6249116)

『櫛山石尾の凶器録』マガジンポケットにて連載中

2018年11月12日山p

柴先生〈@sivatwit)

「転スラ日記、転生したらスライムだった件】月刊少年シリウス、

二コニコ静画「水曜日のシンリウス」にて連載中

コミックス1巻発売中

花本萌

また、

2018年11月19日Up

杉本萌先生(@moes3035)

「はたらかない細胞」・月刊少年シリウス、Paloyにて連載中

コミックス1巻発売中

2018年11月26日山p

秋風納色先生〈@untordeadackar

聖書無双!ニコニコ静画「水曜日のシリウス、pixi...j.jウスト、psivコミックにて連載中

コミックス1〜3巻発売中

スピンオフ4コマ

大好評発売中!!

「転スラ1好きにはこちらのスピンオフもおススメ♡

転生したらスライムだった件

それは

原作...

漫画:柴

キャラクター原棄:みっつばー

リムル達の日常。

「おおきなのっぱの、」の楽先生が強く、

ほんのほんっ

ひとあじちが

本編とは一味違う「転スラ」!

こういえば、シリウスKO講談社刊

日記の

...仕事、結果、先生、

...伏瀬。先生からは

「薪スラリスピンオフ

載開始!

俺が目覚めると、

前世と同じ

2014年10月24日子国都関連のトカミ製品やご

ここまでインターネット「大戦で話した後で無理だという

だった!?

だった!?

これまで自由になによりも

齢伏瀬

漫画旧J地、早下

転生したらスライムだった仲

最生、ても

ここにコンパパはレンタンを

計算2第4水曜更新!!!

いざわく

Q団広国際第11連載中!!

大好評

だった

ReincarmatedtoShachiku

Regarding.thoush.

家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは

切関係ありません。

淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し

コミックス発売当時のまま掲載しています

転生したらスライムだった件(10)

画作他り

漫原そ

2018年12月1日発行(O)

上泰樹

川上藩

テ者

森田浩章

伏瀬

伏瀬みっつばーへの10cm

2018年02月18日(金)は、Clakindamizon

そ行っ

発行者発行所

株式会社・講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2122:

夢の

鳳仁...伏瀬

あっ、川上奈樹・

Tatkikavakam!

キャラクター同語・みっつばーいにいたの

「シリウスIC

Taikikawakami