テンペスト魔国沖車まで リムルはシズの心残りであった子供達を救い、イングラシア王国を後にした。しかしその帰り際、西方聖教会聖騎士団長ヒナタ・サカヴチの製撃を受けてしまう。分身体を個に使いヒナタの攻撃を凄いだリムルだが、魔国連邦への帰還が遅れてしまう。その間、廊図連邦では異世界人である、田口背舌、水谷希星橘恭弥による攻撃が始まっていた。ヨウゴ・タグチキララ・ミズクニ ヴェルドラーテンペスト〈暴風竜ヴェルドラ〉 トリムルの名づけ親で親友天災級モンスター。 ・戦時中の日本から召喚された異世界人。死去。 星狼。リムルの影に潜む。 リムルーテンペスト(三上悟) 異世界人。人間からスラ転生した主人公 ン・十犬魔王が一柱危険度 ・獣人。獣に王国ユーラサニアの戦士 ◆魔人も魔導師。クレイマンの支配下 人間。英雄ファルムス王国出身 実施登話「疲れてあれん間であれ ヴェルドラのスライム観察日記 ベスター殿ベニマル殿からの連絡は... 我輩ちょっと行って参る お前達は残ってベスター殿とここをお守りするのだ ユーラザニアの報せ以降なにもありません こちらからの通信も繋がりません ヒナタとの戦いの後、町の中に転移できなかったので洞窟の近くに飛んだ ベスターは町が何らかの魔法に覆われて外部からの干渉を阻まれているのではないかと予想していた ミリムの宣戦布告にユーラザニアの避難民受け入れ要請 そちらも気になるが、他国のことよりまずは魔国連邦に起こった異変だ ミリムのやつ何考えてんだ... ご無事で何よりですリムル様 内部に基点のある大魔法,魔法不能領域〟の影響と、 外部から仕掛けられた結界による魔素濃度の低下を確認。 魔素濃度の低下?ヒナタと戦った時の聖浄化結界と同じモノか? 否。原理は同じですが浄化能力が弱く劣化版だと推測。 多重結界で抵抗可能です。 町中で術を使った奴は俺が抑える お前はソーカ達と一緒に外から結界を張っている者を探せ 勝てると判断したなら殺さぬように無力化しろ それにしても誰が何のために結界なんて... ...恐らくまだ始まりにすぎません 要因の一つは恐らく人間の国... ファルムス王国が軍事行動を起こし 魔国連邦へと向かってきております ヒナタに足止めされたのが悔やまれる 心配かけたみたいでスマンな リムル様報告と相談したいことがございます なぁあの人だかりって... ...いい加減そこをどけ 冷静さを欠いた今のあんたらに ...そいつは第一容疑者だ お前やヨウムには悪いが、追及しない訳にはいかない 普段通りならここまで大きな被害が出ることはなかった 結界のせいで弱体化していなければ... 襲撃者は商人に扮しておりました 我々はご命令通り人間に対して丁重に接していましたので: まさか悪意ある人間がそのように紛れ込むなど そのようなつもりは...っ 私が大魔法を使用しなければ こんなことにはならなかったでしょう 大魔法”魔法不能領域〟よりも、町の外部から張られているもう一つの結界のほうが影響は上だと推定。 この女は俺を激昂させて自分だけを殺させようとしているんだ 冷静になれば自分をかばうヨウムやグルーシスに咎が行かないための言葉だとわかるのに 貴女の処遇についてはひとまず保留だ 悪いが宿に軟禁させてもらう 会議室で話を聞かせてくれ よろしければワシも会議に参加させてもらえませんか 今回の件について外の者の視点でお話しできるかと 最初の襲撃者は三人の男女でした 衛兵の一人が絡まれそこから交戦に至ったそうです 戦闘が始まって直ぐに町は二種の結界に覆われました ひとつは魔法不能領域もうひとつは魔物を弱体化させるもの ...それが無ければハクロウが負けることはなかったんだ そういうことで、... その後ファルムス王国の騎士団が百名程この町を訪れたんだよ 奴らは襲撃者とゴブタらの戦いを見てこう言ったらしい 魔物の国と聞き調査に来てみればこの騒ぎとは... 我らは人類の法に従い加勢する! 言うや否や魔物に対し剣を振るいだしたんだとよ 衛兵のみならず成り行きを見守っていた住民にまでな ...それで子供の遺体まであったのか 冷静にならないと... そして去り際に宣言したのです この町は魔物に汚染されている! せー西方聖教会の助力を受け武力をもって制圧する!! 我らが神ルミナスは魔物の国など断じて認めね!! とき時は今日より一週間の後 指揮官は英傑と答れ高いエドマリス王その人である! 恭順の意を示すならば良し さもなくば神の名の下に貴様らを根絶やしにしてくれようぞ!! ソウエイの報告ではファルムスは既に軍事行動を開始して 調査自体は本当でも結論は初めから決まっていたのだろうな ヒナタのことと合わせて考えても ヒナタのことと合わせて考えても ファルムスと西方聖教会はクルなんだろう しかし魔物の殲滅を教義に掲げているほうせいさ ファルムス王国の目的は何なんだろうな ファルムス王国は元々貿易で潤っていた国 それは西側諸国にとってドワーフ王国との取引が出来る唯一安全なルートだったからです ですが魔国連邦が興って以降流通にはかつてない大きな改革が起き始めています 今まで危険地帯と見られていた森に街道が整備され 安全で税の安い交易路が生まれた つまりファルムス王国にとってここは 利害の競合相手であり、 さらに言えば潰すより手中に収めたい...そんな国なのです。 俺は周囲の国家との調和を蔑ろにしているつもりはなかった ...やはり俺の方針のせいか リムル様どうか誤解しないで頂きたい ワシはファルムスの動機になり得る背景を語りましたが、 その対応が然るべきものだと言っとるのではありません。 まず評議会も通していないのはおかしい 最初の三人は魔物が先に手を出してきたからと正当性を主張するための工作要員でしょう ワシはこの町に留まる商人の代表としてこの場におります 聖教会を恐れる声もありますが 意見は概ね一致しとります ファルムスを迎え撃つのなら助力は惜しみません 武器食料必要とあらばコネというコネを使い集めましょう。 オレぁブルムンドの冒険者だ 最近はずっとこの町を活動拠点にさせてもらってた 戦力が必要なら手を貸すぜ? 彼らの申し出はとてもありがたい この問題は俺達だけで片付けます 皆さんはどうか帰還の準備をなさってください 断った理由はこの人達を巻き込みたくないから、そして この人達の身に万が一のことがあった場合 それを俺達の凶行だと触れ回させない為だ 魔物の国を悪と喧伝したい者達からしたら この町を知る者から俺達を擁護されるのは都合が悪いはずだ 口封じという手段もとりかねない 何かあったら証言しますぞ ...これ以上奪われてたまるか 怪我人の所へ案内してくれ ハクロウ...ゴブタ... 襲撃者は空間属性のスキルを使う者だったらしく 治療しようにも傷口に直接働きかけることが出来ないのです 回復薬も効かないってことか... 大賢者暴食者はもう使えるか? 解問題ありません。個体名ヒナタとの戦闘で切り離した分は復元完了しています。 空間属性の影響を確認しました。 「暴食者」にて影響を捕食しますか? オイラ助かった...すか? あっジジイも無事だったっすか!? もう一度眠りたいかの? 良かったいつものやり取りが出来るくらいには回復したようだ ベニマルは俺の質問に答えなかった ただ一言「付いて来てください」とだけ言うと 魔物たちの遺体が安置されている広場に向かって歩き出した シオンは襲撃者が狙った子供を庇ったそうです 結界による弱体化で思うように動けず: ゴブゾウもシュナ様を守ろうと しばらく一人にしてくれ いつでもお呼びください 告。弱体化した魔物にとって 強すぎる妖気は圧力になります。 完了しております。複製しますか? ...どうしてこんな事になったんだ どうするのが正解だった? ...人間と関わったのが間違いだったのか? なぁ...俺が間違っていたのか? ...告。かとうか回答不能。 頭の中は激しい感情が渦巻いているのに シズさんの時は涙が出たのに 心から魔物になったんだ 商人達から状況は聞いた 何と言っていいかわからねぇが.. 俺達で力になれることがあれば言って欲しい お心遣いに感謝を... リムルさん!リムルさんはどこぉ!? リムル様は今一人になりたいと... 旦那がそう言ったのか? ええ皆今はお側を離れています ...わかったしばらく町の外で野宿してるから 人手が入り用ならいつでも声を掛けてくれ リグルさんお願い今すぐリムルさんに取り次いで欲しいの どうしても伝えたいことがあるから 姉さんそれはちょっと... ここの人達だって遠慮してるってのに.. あっしからもお頼みしやす 無理言ってごめんなさい 今のリムルさんにはきっと必要な話だから... 告。検索結果該当なし。 完全なる死者の蘇生に関する魔法は検出されませんでした。 いつまでもここでこうしてはいられない 遺体はやがて朽ち魔素に還元されて消えてしまうのだろう せめて俺の中で安らかに ...来てくれたのかありがとう ...そろそろ眠らせてやらないと ...あのねリムルさん ううん殆ど無いかもしれないんだけど 死者が蘇生したというお伽噺が そりゃただの作り話だろう そりゃただの作り話だろう なんでそんな話をするんだよ なんでそんな話をするんだよ こいつらのために俺に出来ることがまだ残されていると 期待したくなるじゃないか :::こいつらのため? それはいい、いいんだ。 所詮は作り話だって思うかもしれないけどお でもこれは史実に基づいた伝説なの いや悪いなつい嬉しくて 可能性が零でないなら十分だ 詳しく聞かせてくれエレン 外から結界を張っている者を探せ 可能なら殺さぬように無力化しろ 粘銅糸これを伝わせれば 魔法不能領域でもしねん思念伝達ができる ご無事でしたか安堵致しました スマンいろいろあって連絡する余裕がなかった 町の四方に西方聖教会の騎士の集団が陣どっています 一ヵ所につき規模は中隊程度 それぞれ魔法装置と思しきものを守っていて どうやらそれが町を覆う結界を作り出しているようです 不意を突けば一角くらいは わかった無理をすることはない それよりも周囲の警戒を怠らないようにしてくれ これは魔導王朝サリオンに伝わるお伽噺 ある少女と竜の物語... この世に四体のみ存在する〝竜種〟 その最初の一体が大地にて人間と子を生した 我が子に力の大半を譲渡することとなった最初の竜種は 残る全ての力を結晶化させ 自分の分身体ともいえる子竜を生み出した そしてその子竜を我が子 竜皇女へと贈ったのである 幼い竜皇女はすぐに子竜と仲良くなった!! 平和な日々は永遠に続くかと思われたが、 栄華を極めた魔法大国が竜皇女を支配しようと目論み 父より受け継いだその力は凄まじく 一帯が焦土と化してもその怒りは収まらなかった 一柱の魔王と精霊女王の力でようやく正気を取り戻した頃、 かつての大国は見る影もなく 栄華は過去のものとなった 望んだわけではなかったが十数万の命が生け贄となり、 竜皇女は魔王へと開花した 子竜は竜皇女の魔王化に伴い 立ち上がろうとするその姿に竜皇女は喜んだ しかし奇跡は望む形ではなかった 死と同時に魂を失った子竜は 寝息のない邪悪な竜へと交貌してしまったのだ 他を顧みることもなく、破壊の限りを尽くすその様は まるで友を失くした皇女自身のようだった ただ一人竜皇女だけは理解した 女はもう、そこに居ないのだと そして自らの手で女の亡骸を封じた それが魔王になった竜皇女の最初の偉業となった そしてそれに伴う絆ある子竜の復活 っていうか竜皇女ってミリムのことだよな 確かに魔物達は意味不明に進化する 名前をつけただけで、大騒ぎだった ...しかし意思のない怪物になられても意味がない うん問題は魂の有無だと思うの 「魂」この世界に転生した俺としてはその存在を疑ってはいないが... 自己としての意思ってところか 是。より正確には「自己を確立する根源」と定義されます。 ただしここで言う魂とは「魂」とその器である「星幽体」を含みます。 星幽体星幽体魂の器であり思考するなよ思考するためのえええ 精神体精神体家具体と重なるように存在する店街の市役技術。存在する記憶の録装置 竜皇女の子竜は魂が戻らなかったため意思はなく思考もできなかったってことか この町は今結界に覆われているでしょう? ひょっとしたらだけど... シオンちゃん達まだここに居るんじゃないかなぁ 先日。絶命した者達の魂は本来拡散して消滅するのですが、 二種の結界に阻まれ残存している可能性はあります。 俺が魔王になりさえすれば... エレン教えてくれてありがとう 俺に魔王になれって言ったのと同じだぞ? 私ね本名はエリューン・グリムワルトっていうの サリオンの王家に連なる家系なんだぁ 自由な冒険者に憧れてこの二人と国を出たの まさかお前達も王家の...? さすがにお嬢様の一人旅は危険すぎますからね むしろカバルのせいで命の危険を感じることもあるのよね... だって魔物の巣があったらとりあえず様子見で突っつくだろ!? それは様子見とは言わないでやす ...なんかホッとしたな 護衛と聞いて実はビジネスライクな間柄なのかと思ったが、 三人の関係は見た目通り「仲間」なんだろう 多分ねリムルさんが魔王になったら私が関与しているのは国にバレると思う さっきの話はサリオンでも一部の人しか知らないから 国へ連れ戻されるのは時間の問題 だからそれまではここに居させて欲しいの もちろんだ見届けてくれ 魔王の誕生に協力したとなればエレンの立場は厳しいものになるだろう。 なにかあったら呼んでねぇ 覚悟の上で情報をくれた彼女が連行されるのを静観するつもりはない ホラエレン耳しまえって シオンちゃん達まだここに居るんじゃないかなぁ 告。個体名リムルーテンペストは既に魔王種を獲得しています。 魔王種を獲得?どういうことだ? 魔素量、保有スキル等が真なる魔王として覚醒するに足るか否かを指します。 豚頭魔王を捕食した時点で獲得していました。 条件を満たせば真なる魔王へと進化が可能です。 それでどうなん条件ってのはなんだ? お伽噺から推測するに種を発芽させるには養分が必要です。 生け贄となるのは人間の魂 必要となるのは一万名分以上と推測 それは俺が見たんじゃ一万人以上の人間を殺す必要があるということか? ですが、個体名リムルーテンペストの意思が介在していれば他の者に任せても問題ありません。 ...考えてみれば、酷い話だ スライムに転生してからも 俺の判断基準はかつて三上悟だった頃の常識が根底にあった リムル様!!不将者を叩きのめしてやりました!! ...魔物の基本理念は弱肉強食なのにな この国の者は皆そんな俺の考えに従い すまんなシオン俺の決断に納得いかないかもしれないけど 今回は俺自身の手でケジメをつける ...そういえば、そういうことですが、 ソウエイか何かあったのか? トレイニー殿から連絡が ファルムスと西方聖教会の連合軍が我らの領土へと侵攻中とのことです。 その総数およそ二万... いや大したことじゃない ?良かったとは...? そういえば、そういえば、 そういうことで、... 十分足りそうだと安心しただけだ 大魔法「魔法不能領域」の解除は可能ですが 他方、複合結界は解除困難です。 町を覆う二種の結界の解析が完了しました。 弱体化を引き起こしている複合結界の方こそ解除したかったのだが仕方ない 大魔法の解除を実行しますか? 結界が二重ではシオン達の魂が拡散してしまうかもしれない これでより魂の拡散を防げるだろう 第三の結界に反応する不明な波長が検出されました 暗号化された電気信号と推測 リグルド皆を集めておいてくれ リムル様この結界は... 心配ない俺が張ったものだ 会議を行う議題は今後の人間に対する振る舞いについてと シオン達の蘇生についてだ あんまり驚かれなかったな おかしくなったと心配されるかと思ったのに まぁ予想はしていたんで 「リムル様なら或いは」と思っていましたからね まずは彼女から事の経緯を聞き出し 五本指〟の一人薬指のミュウランです 豚頭帝計画に関わる魔王の一柱と聞いたが 私に与えられた任務は魔国連邦の内偵でした ヨウムを利用してこの町に潜入したのです なるほどなつまり今この時も クレイマンに報告をしているわけか いいえ連絡手段がありません 魔法不能領域で私に出来ることなど 普通の人間とそう変わりません あんたがここを魔法不能領域に変えたんだろ? どうやって離脱するつもりだったんだ? ...クレイマンに見捨てられたってことが 人形傀儡師の二つ名で知られるクレイマンは 配下を自分の意のままに操ります それこそ操り人形のように 彼にとって配下とは道具でしかなく ...あの時の私もそう気づくことが出来れば良かったのですが 壊れたりいらなくなれば捨てるだけなのです ...なぜヤツの配下に下ったんだ? 従うメリットはなさそうだが 私は元々人間の魔女でした 人々から迫害を受け逃げのぴた森で幾百年 魔法の研究に没頭する日々でした そんな永劫のような日々が終焉に近づいた頃 貴女に永遠の時と老いる事のない若き肉体を差し上げましょう その代わり私にちゅうせい忠誠を誓い、仕えなさい 森に引きこもる世間知らずなど 笑えるほど御し易い相手だったでしょうね クレイマンが私に施した秘術は「支配の心臓」という 仮初めの心臓を媒体に被術者を魔人へと至らしめるものでした 以来私の心臓はクレイマンの掌の上、 私は約束されたものを受けとったけれど 文字通り生殺与奪権を握られてるってことか つまり自分の命惜しさに 俺の仲間を窮地に陥れてくれたわけか 黙っていろヨウムグルーシス 今リムル様が話をされているのはその女だけだ クレイマンがウチにちょっかいを出す理由はなんだ? まさか配下の始末のためだけに送り込んだとか言わないよな ...クレイマンはごく限られた者にしか心の内を見せません。 ですからこれはあの男の言動から考えうる クレイマン自身がファルムス王国を焚きつけたかどうかまではわからない 魔国連邦の魔法不能領域化は 彼の国の蜂起を見越した上での計画だと感じました 被害の拡大を目論んだ...とかか? 外部への連絡を封じ他国への援軍要請をさせないためかと もしもドワーフ王国やブルムンド王国が魔国連邦へ援軍を出せば ファルムス王国への牽制になる そうなれば戦争が回避される可能性もあったでしょう 魔国連邦とファルムス王国の間で戦争を起こさせる それはとてもクレイマンらしい筋書きに思えるのです 町の外にあるベスターの研究室なら、魔法不能領域の影響は受けない どの道既に軍事行動を起こしているファルムス王国軍を迎え討つには準備期間が足りない 今から援軍要請も可能だが 今から援軍要請も可能だが 後手に回っているな... ...ただ戦争を起こして何を得ようとしているのかはわかりません 待ってくれ旦那!!ミュウランは本当に...っ さっさとミュウラン連れて逃げやがれ!! そんなに長くは稼げねぇよ くそっ...ミュウラン行くぞ 私が生きてきた中で初めて惚れた人 今度は悪い女に騙されないようにね 旦那!!リムルの旦那!! 俺も一緒に一生を懸けて償う!! あんたの言うことはなんでも聞くよ!! ああ、うん。三秒ほどは死んだんじゃない? だ...旦那!?一体これはどういう事なんだ!? わかったわかわった説明するから そんなにうろたえると彼女に笑われるぞ 暗号化された電気信号でな ミュウランのこの仮初めの心臓はクレイマンの盗聴に使われていたんだ 聞いた通り〝道具なんだろうな 魔法通信で定期的に報告を入れさせていたのはそれに気づかせないためだろう クレイマンを騙すためだが 怖い思いをさせてすまんな あの...ではこの胸の鼓動は...? 仮初めの心臓を参考に作った疑似心臓だよ もちろん盗聴機能ははずしてある “支配の心臓”はなくなった これでもうクレイマンは貴女に何もできない やったじゃねぇかミュウラン! もうお前を縛るもんは何にもなくなったってことだ! 俺にくらい教えておいてくれても良かったじゃねぇか 多分お前が人質だったんだぞ 彼女はクレイマンから見捨てられたんだ 律儀に最後の命令に従う必要はなかったんだよ どうせ心臓は返してもちえないだろうし それでも従うことを選んだのはそうせざるを得ない状況を奴が作り出していたからだ そ:そうなのかミュウラン ...大切な人を守りたかっただけよ あなたの告白にまだ応えてなかったわね 私せっかく自由になれたけど 人間の短い一生分くらいなら束縛されてもいいと思っているわ ミュウランさん今のお言葉 どういう意味なのかハッキリ教えてもらってよろしいでしょうか グルーシスは気の毒だけど ふざけんなよ起かれんねーからな!! いいんだよどうせヨウムは人間なんだし寿命なんて長くても百年そこらだ その後は俺の番ってことで リムルさん...いえリムル様 どんなに言葉を尽くしても感謝を伝えきれません 忠誠を誓えというのなら私はそれに従うわ ...では一つ伺ってもいいでしょうか? 事情はどうあれ私がこの町に被害をもたらした要因なのは事実 命を救ってもらえる理由はありません 別に善意でそうした訳じゃない 貴女を助けた方がヨウムの助力を得やすくなるという打算もあった ...あいつには後々やってもらう役回りがあるからな それに貴女の魔法の知識と技量は当てにしている あとひとつ正直俺の中ではこれが一番大きな理由かもしれない 死んで生き返るなんてよくある話だろ ここらで一発事例を増やしておきたかった 既にリグルドから通達されていると思うが議題は今後の人間に対する振る舞いと 殺された者達の蘇生についてだ この二つの議題の前提として お前達に伝えておくことが一点ある まずは皆の人間に対する意見を聞いてみた ...私は人間を許せません 強き者に従うのは不服ではありません だがあれは不意をついた侵略 卑怯者に払う敬意など持てません 人間に対しこれまでと同じように接することができる自信がありません 商人や冒険者の中にああいった者がまた潜んでいないとは限りませんもの... 人間に対する不信感が募ってる ゴブゾウ達を殺したファルムス王国の騎士達はキライっすけど ヨウムさんや部下の人達は同じ師匠の下で同じ釜の飯を食った仲間っす あいつらとは違うって断言できるっす 俺もゴブタに同意します カバル殿達はここを案じて駆けつけてきてくれた 彼らは信頼できる友だと ...迎撃に助力を申し出てくれたのはミョルマイル殿や人間の冒険者達でした 「人間」とひとくくりに「話すべきではないのではないでしょうか 彼らの中には信頼できる者もいればそうでない者もいる しかし当面は人間との交流は全面禁止にすべきじゃないか? いやそれではプルムンドとこれまで築いてきた信頼も失いかねない 人間との共存をまじめに考えてくれている わっそうっすけね... 家族と呼べる大切な者達 人を本気で愛したことのない俺が愛を語っても胡散臭いだけだけども 異世界人と呼ばれる者達と同じ世界の人間だった こっちに生まれ変わったんだ 目も見えず耳も聞こえず 何をするべきなのかもわからず、 ひたすら草や鉱石ばっか食って気を紛らわせてた 期せずして友と呼べる存在にも出会えたんだが 訳あってそいつもすぐ目の前から消えちまった また孤独な日々が続いた そんな俺にも仲間が出来た 誰かから頼られるなんて久しぶりだった 何をするべきなのか目標を見つけた気がした 進化したお前達が人間に近い姿になったのは もしかしたら俺の願望が影響したのかもしれない 「人間を襲わない」というルールも 人間が好きだと言ったのも 今更後悔しても取り消すことは出来ない そのルールのせいでお前達が傷つくのは 俺の本意じゃなかったんだ :俺は魔物だけど心は人間だと思っていた だから自分の思いを優先して 人間の町に長居してしまった もっと早く帰還していれば 避けられたのかもしれない わたくし達にもいつでもリムル様が守ってくださるのだという甘えがあったのです 断じてリムル様がお一人で抱える問題ではございません その結果があの惨劇でした 結界でリムル様とのつながりが絶たれた時常にあった万能感が消え去り 胸中には寄る辺を失った動揺が広がった 留守を預かっていたというのに 心のどこかでリムル様に頼っていた 惨事を未然に防げなかった原因は俺にあります 待ってくれべニマルさん! それを言うなら警備責任者の俺の失態だ ...初めて道を通る者には 目を光らせておくべきだったのだ 俺が入国時の審査をもっとくまなくやっていれば... いやそれなら私の法の整備が.. オイラ相手を煽りすぎたかもしれないっす ちょっと待て皆!!元を正せば俺の身勝手が... リムル様がご自分の思いを優先したからといって何も問題はございませんぞ 今回の件はワシら全員の油断 あのような不埒者に好き放題にされてしまったのはワシ等の怠慢であろう! そういう反応がくるとは思わなかった 裏切り者と罵られることも覚悟していた 最悪この町を追われるかもと 最悪この町を追われるかもと 身勝手大いに結構ですとも リムル様は我らの唯一の主 人間と仲良くしようと魔王になろうと あなたの身勝手が我らの進むべき道なのです リムル様はリムル様っすよね? わたくし達がお慕いしているのはリムル様です 前世がどうのと言われても関係ないかと あれリムル様ちょっと溶けてるっすか? うるさいな!少し休憩だ 少しだけ楽しい気持ちを思い出した 今後の人間への対応はどう考えてるんだ。旦那? 今回の件は今までの体制を見直さざるを得ない出来事だった 皆も言ってくれたが人間の全てを敵と断じることは出来ない ヨウムやカバル等が証明してくれるように 知ってもらえれば良き隣人になれるのだと 俺はその可能性を信じたい それはあくまでも今後の希望としての話だ 現状俺達は諸外国にあまり知られていない ドワルゴンやブルムンドの国交相手としての知名度はあっても その在り方まで認知はされていないだろう 故に今の段階で人間と手を結ぶのは時期尚早だ 侵攻中の連合軍を退けたとしてもいずれ第二第三のファルムス王国が現れる まず重要なのは人類にとって無視できない存在としてその地位を築くことだ なるほどそのために「魔王」の箔を利用するということか 武力を用いた文法では不利だと悟らせる 同時に他の魔王に対する牽制も行えば 人類にとっての盾ともなり得る 聡い者は敵対よりも共存を選ぶだろう そうだ友好的な者とは手を取り合い 害意ある接触を図る者には相応の報いを受けてもらう 相手に対し鏡のように接するんだ そして長い時間をかけてゆっくりと友好的な関係を築くことを目指す それはまた甘い理想論だな しかし西方聖教会の当たりは強くなるな 新たな魔王の誕生とあっちゃやつら黙っちゃいないだろ ッ、西方聖教会が俺達を悪だと断ずるなら断固としてこれと戦おう スタンスは変わらない。 たとえシズさんの教え子 差し当たって対処すべき人間は侵攻中の連合軍ですね 布陣を考えませんと... 連合軍の相手は俺に任せて欲しい 殺された者達の蘇生に関わるんだが これを成すには俺が魔王になることが絶対条件だ そして侵略者を俺一人で殲滅することは 魔王化に必要な儀式だからだ 大丈夫だ怒りで我を忘れてるわけじゃない しかしだとしてもお一人で出陣など危険すぎでは... 心配ない油断はしないし それにお前達には別に任せたいことがある 弱体化の原因である複合結界の解除と シオン達の魂の拡散を防ぐための新たな結界の用意だ 魔国連邦首都「リムル」より西方面 四方印封魔結界_展開基点 四方印封魔結界〔展開基点 ブルムンドの商人や冒険者共はあの町と心中するつもりなのか? 他の陣地からも連絡はないし 地理的にも帰国にはこの西の街道を通るだろうからね えー来たら殺すんでしょ? 仕事増えんのめんどくない? 俺のスキル「乱暴者」は人を殺すと力が増すんだ うまいことパワーアップすりゃあのジジイの呪言にだって抗えんだろ 殺しとか別に面白くないし 言葉だけで数十人殺した人がよく言うよ ウチは「死ね」って言っただけだしぃ 隊長彼らのことですが.. んなのネットでもよくあんじゃん自己責任っしょ やけに横柄な態度が目立ちますけど もっと礼儀を弁えた者はいなかったんでしょうか 困りますよ集団行動なのに まぁ強力なスキルを持っているのは確かだからな 知ってるか?ショウゴ殿が召喚された時 理由もなく突然暴れだしたんですか? 兵士として扱うには危険すぎでしょう 理由がないことはあるまい 彼からしたら元の生活を唐突に奪われたわけだからな だが召喚儀式魔法に絶対支配の呪言を組み込む理由を再認識することになった事件だ 彼らは強力な兵士たり得るが 決して心から従っているわけではない 異世界人は世界を渡る際望みに沿ったスキルを得ると言われている 我が強い者の方が強力なスキルを得やすいってわけだ 異世界人の強者は性格に難アリってことですか... ふむ改めてそう考えると合点がいくな 聖騎士団団長殿の強さもそういうことなのかもしれん ちょっと隊長それ本人の耳に入ったらどうするんです!? なに彼女はこの遠征には参加していない 魔法部隊しんた身体強化の詠唱を急げ! 四方印封魔結界展開基点-北 こいつら一体どこから現れた!? 四方印封魔結界展開基点_南 くっ...こいつらただの蜥蜴人族じゃないぞ!! グワハハハ!我らは龍人族である ドドラゴニュートだと!? ふざけるな!上位種族がこうも大量に湧くものか!! 冥途の土産にするがよい! 四方印封魔結界展開基点_東 そういうことで、... 俺の八つ当たりに付き合ってもらって 俺の八つ当たりに付き合ってもらって ヴェルドラのスライム観茶日記 リムルが戻った先には、ガビルとベスターがいた重苦しい空気が漂っておる。嫌な予感が的中したのは間違いなさそうだ。リムルが事情を聞いた事で、それが証明される。テシペストの町が、何者かの手によって『結界』で覆われてしまっていたのだよ。更に、悪い話が続く。ミリムが魔王カリオンへと宣戦布告を行い、獣王国ユーラザニアから避難民が押し寄せているというのだ到着まで時間があるとの事だが、リムル達もそれどこそろではない様子だ。「厄介な状況ですね...」悪い事は重なるというが、まさしくそれだな。これは偶然ではなく、何者かの意図が絡んでいそうだぞ」確かにそうですね。特に、思慮深いミリム様が、軽く率な行動を起こすとは思えます。せん。そうなると、裏で糸を操る者は、途轍もなく強大な力を有していると考ええるべきでしょう」 ヴェルドラのスライム観察日記 ておった。その理由は直ぐに判明した。驚くべき事に、リムルの留守を任されておったべニマルが暴れておったのだ。相手は獣人のグルーシス。何か理由がありそうだが冷静さを失ったかに見えるペニマルは、誤答無用という、う様子であるぞ。 普段の賑やかさは影を潜め殺伐とした空気が漂っ 「何とも嫌な感じだな」と入る。 異様な雰囲気というか、まるで見知らぬ土地の如く 合流したソウエイに講査を命じた後、リムルは町へ 我はそう決意しつつ、リムル遥の動向に意識を集中さ あるからして、何を考えておるやら予想も出来ぬのだ。 うーむ、そうよな。ミリムについては判断が難しい。あの者も気分屋で 凄惨極まりないものだった 「不思議な感覚だ。これは、何という感情なのであろ じがする。大声で叫び、暴れ出したいような、そんな気持ち 唖然となった。何だかわからぬが、胸の奥がモヤモヤするような感 倒れ伏す大勢の魔物達大人も子供も関係なく、・無差別に殺されておったの ベニマルに案内された先で待ち受けていた光景は るかに思えた。しかしそれは、あまりにも甘過ぎる考ええだったのだよ。 魔物達の精神状態がこうも不安定になるとは、いつたい何が起きたというのか...「やめろべニマル!!」リムルが割って入った事でようやく事態が収拾す 「だから目らも人間共のルルールに従い、感情のままに動けずにいるのであろうが...?」 「だが、リムルはそんな人間共との共存を望んでおる 「厄介よな、人間というものは」「そうですね。魔物ならば、もっと単純です。欲しいモノがあれば、力で奪い取りえ。弱肉強食という点では同じですが、大義名分など必要としませんからね」 どうしてそんな思考をしたのか、我ながら不思議でならぬ。リムルならば、その理由を答えてくれるであろうカ?そもそも、今のリムルは何を考えておるのであろう我はそれを知りたいと思った。リグルドの説明により、状況は把握した。図行を犯したのはファルムスという名の国家であり、その理由は利益が競合したからだという。リムル達が創り上げたこの場所を、欲望のままに奪い取ろうとしておるのだーーという結論に至っておった 古から現在に至るまで、自分の事しか考えておらなんだ我が、他者の為に動くだと?それも、それを願われた訳でもないのに、か。不思議だ。 我はリムルを通して接していただけだが、それでもシオンに愛着を感じておった。見習うべき点のある人 世の中は無情で、とても残酷なのだ。「あいつはどこだ?」と、リムルが問うた。そう言えば、いつもリムルにまとわりついている秘書、シオンの姿が見当たらぬ、嫌な予感が激しさを増した。不幸は、まだ終わっていなかったのだ。眠るように横たわるシオン。死んでいた。あの、〝許されるキャラ筆頭〟であるシオンが、嘘みたいに簡単に死んだでしまった...。「信じられぬ」 気に食わなければ殴り返せばいい。我ならばそう考ええるが、リムルはとても冷静だ。今もリムルの表層意識は凪いでおり、その内面を隠しし通しておる。だがしかし、その激情は今にも溢れ出しそうなほどに思えるのだがなそれが気のせいであればいいと我は願ったこれ以上、リムルの心が傷付く事がないようにとな 「と、リムルの心の枷が弾け飛びそうになった大人しく説明を聞いているのかと思っておったが、違ったのだ。さもありなん。我でさえ、ここまで嫌な思いをしておるのだ。シオジと本当の意味で触れ合うておったリムルならば、より激しく思うとこころがあるだろうさ。しばらく一人にしてくれー「というリムルの言葉に皆が従いその場から去った。その場に座り込んだリムルだが、果たして何を考えておるのだろうな。我も考える。今まで深く考える事もなかった、〝死〟というものについて。死とは何なのであろううな、イフリートよ」我の問いに、イフリートは沈黙する。最近は知恵を 物だと、敬意も抱いておったのだ。そのシオンが、こうもアッサリと死んでしまったというのか...!? 「はい。その通りかと...!」 死んだも同然なのだよ。そういう解釈で言うならば、「シオンや大勢の魔物達は、間違いなく死んでおった。だが我は、その事を悲しいとは思わぬ我は今までも、数え切れぬほどの死を見てきたのだコリムルが傷付くのは見ておれぬか...:魔物達が死してても、悲しむ事はない。その〝魂〟は輪廻の輪に戻るのみであり、より研鑽を積んで高みを目指す事になるのだ。それこそが自然この摂理であろう?」 だな。肉体が滅んでいなくとも、その者の持つ性質が失われてしまっては、生きているとは言えぬのだ。生命の本質とも言える“魂〟が失われたら、それは 身に着けたというのに、答えられぬようだ。死とは何ぞや?身体が動いていれば生きている、というのは間違い 来た。リムルの反応を見ていれば、わかる、言い方は悪いが天勢の魔物達よりもシオン一人を失う方が、その悲しくみが大きいように見えた。イフリートの言うようにどれだけ深くかかわりがあるかによって、喪失感にも違いが出るのだ。そして、我も同じくー我はシオンの死を自然の摂理と割り切る事で、悲しくみから目をそらそうとしていただけだったのだ。 イフリートが重々しく語る我とて、イフリートの言わんとしている事が理解出 勿論、全く同じ存在として生まれ変われる訳ではないし、記憶はおろか意思さえも有さぬ可能性さえも否定は出来ぬのだが...それでも、それが自然の摂理であってー「ヴェルドラ様は寂しくないですか?あの明るく無邪気で、見習うべき点が多かったったシオン殿と、二度と会えなくなってしまうったのですよ?」「それはそうだが...!」イフリートからの指摘に、我は思わずハッとなった悲しみの深さは、かかわり方の深さに比例するのでしょう。私は最近になって、ようやくそれを悟ったの イフリートの言葉は重かった。そしてそれは、人の死というものを軽々しく考えてはならぬのだと、我に教えてくれているようでもあった。言われなくとも...。「まあな。リムルの行動を観察しておれば、如何に人この繋がりを大事にしておるのか理解出来たとも。そのもそも、我との付き合い方がそうして、リムルらしいものだったのだ。どうせ復活す「るというのに、リムルは我を助けると誓ってくれた。我の自我が消えるという 「私はかつて、井沢静江の友である、ピリノとい つまりは、打つ手なし。 リムルが、シオン達の遺体を消し去ろうとした正に 我もまた、リムル同様に無力を噛み締めた 必要がある。神の奇跡・死者蘇生は、〝魂〟が拡散する前に行う必要があった。時間経過とともに成功確率が低下する故に、死後数分以内でなければ失敗するのだ。 魂〟を転生させる秘儀は、事前に儀式を行っておくらぬ。 昼がきて、夜になり。また朝がきて、日が巡る。三日経ったシオン達は目覚めず。リムルもようやく諦めようとしておる。完全なる〝死者の蘇生〟に関する魔法など、我も年 同一存在と断定しても間違いではあるまいに、リムルにとっては違ったのであろうまな。そんなリムルだからこそーー」 事を、死と同義ととらえたのであろうさ。記憶はある程度継承されるし、〝魂〟すらもほぼ同一。であれば その時。「リムルさん!」と呼びかける者が現れた。 エレンが語ったのは、我も知る物語だった 我も耳を傾ける。何故ならエレンは、「死者が蘇生したというお伽噺家が」と言い放ちおったのだ。期待するなというのが、無理な相談だった「ヴェルドラ様!!」「うむ。もしもあると言うのならば、是非とも聞きたいものだな」そう、願わずにはいられない。それが夢物語なのだとしても...我もまた、かすかな希望に賭けたのだ。 いつもの笑顔がないぞ。「...あのね、リムルさん。可能性は低いけど!と、エレンが続ける。「ううん、殆ど無いかもしれないんだけども、あるのよ」その言葉が、リムルの動きを止めた。 エレンだ。大慌てでやって来たのが、その表情には 結界内部の情報を検索【失敗しました。〈魂〉の構成物質である〝情報子〟を観測するには、精度が不不 もしも〝魂〟が無事だと言うのならば、それこそリザレ死者蘇生。でも何とかなるであろうから、そこをクリア出来なければ、全ては絵空事に!「この町は今、結界に覆われているでしょう?」ーーッ!!そうか、そうであったわ!! ここで危惧すべきは、エレンが言うように〝魂〟の 「ヴェルドラ様、その、竜皇女というのは...!」「ミリムの事だ。我も詳しくは知らぬが、確かにミリムは国を滅ぼしておる」その理由までは知らなんだが、まさか、友を奪われたからだったとはな。我とて、他人事ではない。もしもリムルを失うような事があれば...考えただけでも恐ろしいものよ。だが、今考えるべきはそここではなく、主の進化による従魔の復活、という点だな 「我がユニークスキル・究明者』の全力を以って、貴様に協力してやろう」 今子、結界大部の情報を再度検索ーー成功しました。情報子〟の存在を確認。これらが進化によって再統合される確率は―... その表情が明るくなり、闘志に火が灯っておるわ!!そしてー同時に覚悟も定まったようだな一方名以上もの人間の命を奪い、真なる魔王となる 諸々の罪答を背負い、それでも尚、リムルはシオン達を蘇生させる道を選んだ。我とて、同じ道を歩むだろう。だからリムルよ、安心すするがいい。貴様は一人ではないのだ。その業、一緒に背負ってやろうではないか!!我は密かに、そう決意したのだよ。 覚悟を決めたリムルは、二日分の遅れを取り戻すかの如く精力的に動き始めた。魔物の町に二万の軍勢が迫っているという。それを迎え撃つべく、準備を行っておるのだ。最初に行ったのは「結界」この補強だな。シオン達の魂へが拡散してしまわぬように、念入りに張り直したのだ その用心深さには感心すするばかりだが、今回も見事 に、それが功を奏した。思わぬ副産物として、魔王クレイマンとやらの切り札を発見したのだ。 情報を電気信号に変えて暗号化し、それを送受信し ていたようだが、それを化掛けられていた先がミュウランという女の魔人だった。 了。これは感謝の気持ちです 我は今、とっても苦ししんでおったのだ理由は簡単、スキルを全力開放した反動であるリムルに協力して「究明者」を開放したまではよかったのだが、その要求は週間を極めたのだ。短い時間ではあったが、我が疲労困憊となるに十分なほどのカロリーを消耗したのだよ。意識を分裂させて演算頷域を最大限拡張した上でその全てを十全に活用した超高速演算による「解析機定』を実行させられた。リムルはそこから得た情報の洗い出しを行っておったのだが、そちらに注目する余裕もないほど我は頑張ったのだ。甘いものが食べたい...」そう、プリンとかいう会高の食べ物をし 「大丈夫ですか、ヴェルドラ様?」「もうマヂ無理。我、泣きそう。ギャバパバババ リムルはその事実を隠しつつ、ミュウランの尋問を始めようとしておる。それだけでなく、他にも何か企んでおるようだが...我には今、それに注目する余裕など微塵もながっ 独り占めなどという、ケ子臭い事はせぬとも。十個 裏で策を弄していたクレイマンを欺いた上に、見事にヨウム達からの信用を勝ち得たリムル。そのままの勢いで、今度は会議に臨むようだな。我はというと、イフリートに看病してもらいつつプリンを食す。 ◆魔物であれ人間であわり 我はとても嬉しくなった。ミュウランも無事に救出されたようだし、順調そのものである。死んで生き返るなんてよくある話、か。リムルらしいなと、我はそう思ったのだった ダメ元で言ってみたら、十個もプリンが用意された 「む?」「いえ、ゴブリンなどの下一等な魔物は、強者に対して絶対服従です。上位者の言葉が全てで、自分の意思を示す事などほとんどない。それなのにー「ここまで変化が生じるとは面白い、か?」「はい」 もあるのだから、三つくらいはイフリートにも譲るつもりよ。半分じゃないのか、だと?馬鹿を言うでないわ!我の方が身体が大きいし、何より、今は成長期だかちな。いっぱい食べて、大きくならねばならぬのよとまあ、そんな理由であるからして、我はマッサージを所望した。「はいはい、仰せのままに」ちょっと投げやりな返事ではあったが、イフリートの指圧はなかなかのものなのだ。精神生命体には肩こりも腰痛も医係ないというのに、何故だか心地良くなるのだよ。極楽気分で会議の様子を眺めるリムルが「俺は魔王になると言言した後、活発な意見が飛び交っておるわ「驚くほど意見が多様化していますね」 に染まるのではなく、各々の考え方が大事という事だな。多くの意見に耳を傾ける事で、より良い方向性を探りたいのだろう。リムルは独裁者には向かぬのだま、他の魔王の陣営などがらすれば、有り得ない気風なのではあるまいか。 様々な角度から物事を判断する為には、誰かの意見うて の考えを臆する事なく発言しておる。というか、ゴブリンのようにな短慮な魔物が、ここまでで思慮深くなるとは驚きまな。進化してから数年も経たぬというのに、どれだけ多くの物事を学習して身に着けたのやら。環境こそが人を育む、という事であろう。そしてそれこそが、リムルの目指す理想なのであろう うむ、イフリートの言わんとする事もわかる。進化したとはいえ、持つて生まれた気質までは変化しない。それが通例だったのだが、この町の者共は普通とは違うのだ。自分の意思をしっかりと持ち、自ら 「ん?何かな、イフリートよ?」「いえ、何でも御座いません」「うむ、ならば良し!」今度は足の方を頼むぞ」「はいはい」我は心地良い指圧に身を任せつつ、引き続き会議の流れを見守ったのだ。 リムルの配下達は、今までリムルに頼り切っていた現実に気付いた様子。そして、強者としてのリムルではなく、その人柄にこそ惹かれているのだと自覚したようだ。 まさに、魔物らしからぬ著装であるが、不思議と好きな感が持てるぞ。 我とて、彼の者共と同じと気持ちであるからだ。皆に向かって、リムルが理想を語る。カイジンなどからは甘いと揶揄されているが、全員から受け入れられたようだな。方針は決まった。続いて、侵略して来た軍勢この撃滅についての打ち合うわせに入ったのだが、ここでリムルが宣言する運合軍の相手は俺に任せて欲しい」とな。 危険すぎではーーという意見も出たが、リムルは既に に覚悟完了済みなのだ。一切プレる様子のないリムルに、配下の者共も口を挟めずにおるわ。 るリムルの意思を酌んだようだな ベニマルは何か言いたそうにしておったが...:主た もはや、反対意見は出なかった。誰もがリムルを信じたのだ。 こうして、リムルが魔王になる為の舞台が整った反撃の狼煙は開幕のべルとなり、演目が始まる。 原作:代瀬先生キョラクター原案:「み、つぼー先生 だめ、屈めなが、何の夢でもせ 我が子らは元気でやっているであろうか リザードっ>動機ブンの リザードマン首領アビル 転性は社富だた件、明地雫は あたしたらこれはただ半年間こんな風事なんでしょうかなんだ あのソウエイ殿の下に就いたと聞く あの子は卵の頃からしっかりしていたし、 アッスタント村市さん原口大樹村さん桐谷将士先生芹花ちゃんも荒稲校先生はい。何か、私を圧倒拓矢先生合同士ぜ他田祐天九郎倉岡大樹さん編集部のみなさん ビン詰め...ファイム 会いに行って差し上げればいいのに あやつ調子に乗ると「止まらんからな〜〜 ーっお怒ってハヒキはいいふでとですー! 引き続き今は続けて楽しみにしてたんだよ おいおにいしおいますー♡ キャラクター原案みっつば一先生ょ 一言おめでとうございます!!怒涛の展開に目がぼさまむ。! 「魔物の国の歩き方岡霧硝先生より そうだったんだろうなんだよねハムサ生おめで上先生おめえらぎいます エルフ耳エレン予想以上に素敵だした。 オレンパン・オメデトウゴザイスス。 最生しても社畜だった件明地雫先生より 上先生は、おめでとうございます 「ついにこの国が、ますます目が離せません!! 昨年したら大ライムだった作果期に就職するのがいつまで行政なきゃないよ戸野夕正先生より 「あちら」「転送したらスライムだった!!本人の生...茶々先生ょり 作家達による応援イラストを掲載! 「転スラ」好きにはこちらの転生もおススメン サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道 げんさく原作:ブロッコリーライオン 着替えにお風呂に寝かしつけ。 ちょっと待ってすぐ済むから お嬢様の全てをお世話します。 全裸の女の子が目の前に 居候先にこの家を希望したのは 世話の焼ける子ほどかわいいものですよ 「まがつき」の田口ホシノ最新作 家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは 淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮しコミックス発売当時のまま掲載しています 漫画原そ漫画・漫画作作の他