琴砕

だった件

RegardingRely

Rein

原作・化粧・

...!川上泰樹

TarkikawabikiKaWakamの

キャラクター原爆、みつつば一

サロンはーWitzvah

シリウスKC

転生したらスライム

だった件

Regarding

ReincarnatedtoSlime

『...伏瀬』

2017年11月11日土奈樹...

2017.11月24日キャラクター同展・みっつばーいでの

WordPrest

ジュラの大森林

武装国家

ドワルゴン

ファルムス

玉座

ユーラザーラ

獣王匡

訪印の洞窟

テンペスト

緊国う車まで

ブルムンド

西方

諸国

【2017年間

サリオン

ヨウフン

リムルは魔王となり、無事シオン遙仲間の命を救うことに成功した。ま

た、戦場でリムルに召喚された悪魔はディアプロと名付けられ、テンペス

トの新たな仲間となった。しかしこれで日常を取り戻せたわけではない。

ファルムス王国への処分、魔物を敢視する西方聖教会の存在、そしては

躍する魔王・クレイマン...。問題が山積みな事にリムルは悩む。そんな

中、大賢者から進化しした習意之王よりI無限牢獄Iの解祈鑑定がまもなく

終了するとの報が入ったのだった。

ラファエル

前回までのあらすじ

ヴェルドラ!

テンペスト

〈暴風竜ヴェルドラ〉

トリムルの名づけ親で親友

天災級モンスター。

シズエ・イザワ

戦時中の日本から召喚

された異世界人。死去。

イングラシア

玉国

ランカ

皇狼。リムルの影に潜む。

ブタ

ト天然系ゴブリン。

リムルーテンペス

(三上悟)

東世界人・人間が5スライムに転出した主人公、地王。

「異世界人。人間からスライムに

転生した主人公。魔王。

リグルト

ゴブリシ村の村長

鬼人。指南役。

蒼影

ト鬼人。隠密。

紫苑

>鬼人武士、リムルの護衛役。

朱菜

>鬼人。巫女姫。

ディアプロ

>リムルに仕える悪魔

グルーシス

しかし、簡単に

ユーラザニアの戦士

ガビル

ミュウラン

新潟人族の戦士長

ト魔人魔導師

トレイニー

二大森林の管理者・樹奴

・十大魔王が一柱危険度は天災拠子供っぽい、一人間、英雄。

ファルムス王国出身

リム・ナーヴァ

...や・にゃーら

第67世話解き放たれし者

第62回話渦巻く陰謀

第18条第魔人達の笑謀

・045

*079

覚えない話人魔会談(

書き下ろし小説

・121

ヴェルドラのスライム観察日記

>182

_さて諸君

今後のことを

語る前に言って

おきたいことがある

俺は名実ともに

魔王になることに

した

もうなって

ますよね?

外に宣言...つまり

いや〝真なる魔王〟

とやらにはなったん

だけどさ

外に向けて

宣言してないだろ?

十大魔王に

名乗りを上げる

ということですかな

そうそれ!

理由を

伺っても?

ちょっと

喧嘩を売りたい

魔王がいてな

魔王クレイマン

奴は連合軍の襲撃の際

ミュウランを操り

被害の拡大を目論んだ

そのうえミリムを使い

友好国ユーラザニアを

滅亡させている

何が目的で

暗躍してるのか

知らないが

こいつを許す

ことはできない

ここから先

翻弄されてやる

つもりもない

第19話一年き放たれし者

俺は

魔王クレイマンを叩く。

異論はあるか?

「ありません

ございませんとも

それでも、

それでも、

御心のままに

やるっすよ!

リムル様に

従います

武具や防具の用意は

任せてくれ

んだ

ソウエイ

速やかにクレイマンの

情報を集めて参ります

おおう

何も言う前に...

さすがソウエイ

仕事の出来る男

頼んだぞ

本格的な会議は

諜報部の調査を

待ってからだ

御意

三獣士の諸君

あなた方にも協力を

お願いしたい

願ってもない

ことですわ

ジュラの森の

盟主様

避難民を

受け入れてくれた

恩は忘れねぇ

獣人は信頼には

信頼で

恩には命を以って

報いる

オレ達はアンタを

信頼している

獣人全体としても

俺個人としても

リムル様には

返しきれぬ恩を

得た

好きなように

使ってください

貴方に

報いましょう

俺たちはこの命を

以って

...わかった

お前たちの命

カリオンに返す

その時まで

預からせてもらおう

今は休んで

来るべき決戦にむけて

英気を養ってくれ

ははーッ!

いいですか?

秘書とはいつ

いかなる時も

主のために

あるべきです

なるほど

ためになります

たとえ命じられ

なくとも

そのお心を察し

常に先へ先へと

何を説いてるんだ

シオンのやつ...

シオンリムル様から

命を受けていたの

では?

では私は

もう行きます!

しっかりお仕え

するのですよ

ディアブロ!

さてと

リムル様

どちらへ?

どっちが

秘書なんだか

ちょっと個人的な

用がある

付き添いは

不要だ

シュナ

ディアブロに町を

案内してやってくれ

心遣い感謝

いたします

承知しました

どうぞ

お気を付けて

リムル様!

おうガビル

さっきのプレ会議は

聞いてたな?

は思念伝達にて

受け取りました

お前に

開発部門を任せる

ことにしたから

これからはお前も幹部だ

この先重要事項を

決める会議の時には

出席するように

よろしく頼むよ

や...っ

やったー!!

「ガビル様昇進だー!!!

ここらこら

はしゃぐな

お前たち!

こういうのは

粛々と厳かに

受けるものであるぞ!

えーでも

ガビル様さっき

「やったー」って言いそう。

になってたよね?

俺ちょっと

洞窟の最奥に

用があるから

誰も近づけない

ようにしてくれ

んなっ...!

聞かれていた!?

しょ...

承知ですぞ!

あたたがは

なんでいい

ガビルも

頑張ってたし

幹部昇進は

正当に評価した

つもりだが

浮かれすぎて

見張りが疎かに

ならないか心配だ

なんせ

アイツはああ見えて

ジュラの大森林に

おける守り神のような

存在だからな

今出してやるよ

ーヴェルドラ

智慧之王

〝無限牢獄〟を解除だ

了。

ククク

クハハハ

クァーハハハヘハ!

俺様復活!!

懐かしいな

この威圧感

ってか俺様

「てなんだよ...

フホン

いよぅ久しぶり

元気だった?

...せっかく復活したのに

我の扱い軽くないか?

相変わらず

めんどくさい

オッサンだ

しかし思ったより

早かったな

まだまだ当分

先だと思っておったぞ

ああちょっと

色々あってな

俺魔王に

なったんだけど

ユニークスキルが

究極能力に

進化してき

解析能力が格段に

上がったわけよ

ほうほう

そんなことが

...あんまり

驚かないんだな

いやいヤいや

驚いておるよ!?

なんか

逸されたな

我のぞき見なんて

しとらんし!!

しかし2年や

そこらで覚醒魔王か

お前の成長ぶりは

一体どうなって

おるのやら

まなんて言うの?

ほら俺って天才

っぽかったじゃん?

覚醒魔王?

解。真なる魔王と

同義です。

魔王種が収穫祭を

経て覚醒することから

そう呼ばれます。

なるほど

仲間にも名前を

付けると一気に

進化してたしね

このアホウめ

お前がホイホイ

名付けても無事

だったのは

足りない分の魔素を

我から奪っておった

からなのだぞ

それで効率が

落ちるから解放は

まだ先だと思って

おったわ

え?

まれ結構

しといったぞ

というと...俺が

〝名付け〟しても無事

だったのはヴェルドラの

お陰だったのか

そりゃあリスクもなく、

あれだけ簡単に進化

できるのはおかしいな

とは思っていたんだ

今後は

控えよう

まぁ今更だ

こうして無事

〝無限牢獄〟も

破れたわけだし

許してくれよ

...なにかプレゼント

でもくれるのなら

許そう

ブレゼント

そう...例えば

シュークリムル

そうだ忘れてた

お前には祝福って

届かなかったのか?

む?

それならヴェルドラ

との間にも繋がりが

あるはずなんだが...

確か魔王化の際

魂の系譜に配られる

とかいう話だったはずだ

おおおね!

我のユニークスキル

「究明者」が究極能力

「究明之王」になったぞ!!

我の飽くなき

探究心が願う

究極の真理へ至る

力だな!!

思ってたのと

違う...

良かったな

あれだな家並みに

物事に気づくのが

遅いやつなんだ

なんだもっと

褒め称えてくれても

良いのだぞ?

はいはい

すこいすごい

さてと...

ここで話しているのも

いいけどせっかく

復活したわけだし

そろそろ外に

出るか?

...そうだな

では我の肉体を

どうするかだが...

ああそれは

何とかなると思う

今のヴェルドラは

思念体

いわば魂だけの

存在だ

本来精神世界にいる

精霊や悪魔竜種等の

精神生命体は

肉の体を持たず、

その姿を物質界に

顕現させるには依り代に

受肉させる必要がある

少女

たくボン

精神性欲は

はいは

物質体を得て安定

店将人形

精神生命体が

物質体を得ずに

物質界に居続けると

エネルギーが拡散し

ヴェルドラ

まぁ消滅しても

またどこかで

復活するのだが、

その時は

記憶もまばら

やがて消えて

しまうのだ

たとえそいつが

ヴェルドラという名の

裏風竜であったとしても

ヴェルドラ!

ここにいたのか!?

...あありムル

...だったか

スライム如きが我に

何の用がある

俺の盟友

ヴェルドラでは

なくなってしまう

というのが

智慧之生先生の説明だ

ところでお前

俺が捕食する前は

物質体持ってたよな?

うむあれは

魔素で作り出した

体だが

胃袋の中では

不要故魔素に還元

されておる

へえ

.....

ひとつ約束

してくれないか?

ほうなんだ?

お前のでか過ぎる

妖気を抑えて欲しい

町には人間もいるし

弱い魔物もやって来る

...なるほど

わかったぞ

約束しよう

よし

ありがとな

リムルよ

お前は本当に

王になったんだな

まぁね

待ってろ

用意してやる

おお...っ

俺の分身体だ

リムルがもう一人

出てきたぞ!

ふむ進化して

強化分身に

なってるな

おわかる?

お前の

依り代にしてくれ

ほほう...

「クアハハハ!!

良い依り代だ

ありがたく頂戴

するとしよう

告。重要な報告が

発生しました。

なんだ?

主様と個体名ヴェルドラの

〝魂の回廊〟の確立を

確認しました。

また、

ヴェルドラの残滓を

解析鑑定した結果

究極能力

「暴風之王」を

獲得しました。

は...?

暴風之王!?

しかも

究極能力って...

クアハハハバ

我完全復活!!

究極の力を

手に入れたぞ!

逆らうものは

皆殺しだぁ!!

俺の姿を男性型に

特化させた感じだな

礼を言うぞ

リムルよ!

再びお前と相まみえる

日がこうも早く

訪れるとはな!

ところで

さっきの台詞

さすがは我が

盟友だ

なんでヴェルドラが

知ってるんだ?

退屈だったんで

お前の記憶にあった

漫画とやらを読み込んで

おったのだ!

うむ

実はな

おい

オッサン

2年越しの友との再会は

2年越しの

友との再会は

はじめて会った時と

同じような

ノリだった

どうだ!?

究極能力とか

めちゃくちゃ

気になるけど

今は再会を

楽しもう...

だから

むしろ

あまこってる

強すぎるヴェルドラの

気配に町が大混乱に

なっていたことなど

知る由もなかったのだ

家の中の

ランガ

それでも、それでも、

解。究極能力

「暴風之王」の権能は

「暴風竜召喚」、

「暴風竜復元」、

「暴風系魔法」

となっています。

それはそういうことです。

それではないのですが、

...

「暴風竜召喚」と

「暴風系魔法」は

なんとなくわかる

妖気を抑える

特訓中

解。魂の回廊”の

確立により、主様に

個体名ヴェルドラの

記憶が複製されます。

「暴風竜復元」

ってなんだ?

よって、なんらかの

要因でヴェルドラが

死亡したとしても主様より

復元可能となります。

ヴェルドラが俺を

バックアップに利用

してるようなもんか

もっと内に

溜める感じだよ

第12話「渦巻く陰謀

...

...

そういうことで、

...

そういうことで、

ーおお大分

抑えられるように

なってきたじゃん

あともう少し

だな

うむ仕上げて

見せよう!

告。系譜に連なる

魔物たちの進化が

完了しました。

「食物連鎖」により

貢物が大量に届いて

おります。

取捨選択して

「能力改変」を

実行しますか?

ああ、よろしく

頼むよ

智慧之王先生

「食物連鎖」とは

それでも、これから

......えっと

...

......

...

..

暴食

...

擬態

胃伐表

究極能力

「暴食之王」の

権能のひとつだ

御拿熈澱

...

それでも、それでも、

それでも、...それでも、

...

.........

...

それでも、それでも、

魂の系譜に連なる

魔物たちの能力は

俺に集約し

俺の力の一部が

彼らにも備わる

本来自己研鑽の果てに

獲得できるかどうか

という能力なんて

いきなり

大量に獲得してもどうせ

使いこなせないけどな

告。

能力の統廃合が

完了しました。

おさすが

仕事が早い

ユニークスキル

「無限牢獄」が

究極能力

「誓約之王」へと

進化しました。

ちょ...

ちょっと待て

ちょーっと待って

ちょーっと

待って

お!

いン!

今能力の統廃合と

改変をやってたんじゃ

ないの!?

はい。

あと無限牢獄って

ヴェルドラを封印してた

勇者の能力だろ!?

是。

解析完了時に獲得

しました。

おい!?

能力の統廃合は

「無限牢獄」を

基礎にしています。

ああ

そう...

っていうか

究極能力ってそんな

簡単に獲得できるの?

ええとで

「誓約之王」

だっけ?

是。その権能は

「無限牢獄、法則操作、

万能結界、空間支配」

以上の四つになります。

俺もヴェルドラを

閉じ込められるように

なっちゃったか

誓約之王...

みんなの能力から

生まれた究極能力

力強さ

とてつもない安心感

この力は彼らとの

絆の証だ

能力の把握は

済んだか

リムルよ

ああ

力強さと

安心感の理由は

もう一つあったな

そっちも上手く

妖気を制御できる

ようになったじゃん

クァーハッハッ

ハッハ!

我にかかればこの程度

造作もないことよ!

さてと

じゃそろそろ

行くか

しかし急に

出来るように

なったな

コツでも

つかんだのか?

うむ

実はな

うむ

ヒントは聖典の中に

あったのだよ

アレにはこの世の

全ての叡智が納められて

おるようだな!

マンガの

知識かよ

む?

いかんのか?

いや別にいいけど

俺の感慨を返して

ほしいと思っただけ

そこを

どいてくれ!

何の騒ぎだ?

お断りします

リムル様は

付き添いは不要だと

おっしゃったのです

そうであるぞ

獣王国の方々

我輩は誰も

近づけないように

命じられたのである

洞窟にこもって

おられるのは

お考えがあってのこと

我らが邪魔を

するわけには

いきません

しかしもう

三日だぜ!?

あの伝説の暴風竜が

復活したんだろ!?

主が危険かも知れねえ

ってのに手をこまねいて

いるつもりかよ!?

煩い

ネコですね

大人しくしないと

潰しま

やめろ

ディアブロ!

それじゃあ仲裁に

なってねえ!

リムル様が

ご無事なのは

間違いない

ただヴェルドラ様が

復活なされたとなると

我らとしても迂闊に

動けないのだ

とにかくここは

我々に任せて

あー...

皆スマン

心配かけてしまった

みたいだな

...

リムル様!

と...

...誰?

とにかくご無事で

安心いたしましたわ

何せ突然あの暴風竜

ヴェルドラの気配が

復活したのです

一体何が

起こったのかと

ああ皆にも

紹介しておこう

こちら

ヴェルドラ君です!

ちょっと人見知りだけど

みんなも仲良くして

あげてください!

ポカン

ば馬鹿を言うな!

我は人見知り

などではないぞ?

ただ単に我の前に

生きて辿り着ける者が

少なかっただけなのだ!!

ホレ

自己紹介

妖気を抑えられる

ようになったお陰で

かえって皆

半信半疑だからさ

え本ギ?

でもそもいい

ないぞ...

しかしいんだね

おっしゃるなっ...

そうかまぁ

よかろう

おほん

我は暴風竜

ヴェルドラー

テンペストである

知りたいか!?

知りたかろう!!

我が貴様らの主である

リムルとどういう関係

なのか気になっておる

ことだろう!

そうかでは

教えてやろう!

友達だ!!

友達!!

やめて

なんか助けこう

...ご迷いま...とに

松城に

俺の方が

恥ずかしいから

我らが守護神

ヴェルドラ様

ご復活を心より

お祝い申し上げます。

おう、樹妖精か

懐かしいな

我が森の管理

ご苦労であった!

精霊女王より

はぐれた私共を

拾っていただいた御恩

返しきれるものでは

ございません

勿体ない

お言葉です

そういやこの人等

もとはラミリスん

とこにいたんだっけ

それでその...

そのお姿は?

リムルは我の妖気を

抑え込む修行にも

付き合ってくれたの

だぞ?

うむこれは

リムルが用意して

くれた依り代だ

あの強大な

妖気を抑え込む

修行とは...

さすがは

リムル様

後でその方法を

お伺いしてみましょう。

あのと

なんでも

俺は暴風竜と

友達になる方法を

聞いてみたい

リムル様ただいま

戻りました

ソウエイ

クレイマンの

動向ですが...

相手いいです

げっにじっ様

L察し

なにか大変なことが

あったらしい

後にした方が

よろしい

でしょうか?

承知

いやむしろ

この恥ずかしい空気を

変えたい

調査結果は

会議室で聞こう

この場にいない

幹部全員を大会議室に

招集してくれ

ついでにヨウムや

カバルなんかも

呼んでくるように

リムルよ

何かあったのか?

ああ今後の

方針を決める

準備が整った

ふむ

我にも手伝える

ことはあるか

もちろん

ある

クソッ!!

たった一人の魔人に

殲滅させられるとは...

所詮は脆弱な

人間の軍隊か!

その上

偵察任務中の

ピローネが殺された

まさかあの悪魔

狙って上空へ

逸らしたのか!?

だが二万の人間の魂を

あの魔人が掌握した

ところまでは確認できた

奴が覚醒に至ったか

否かはともかく

私自身の覚醒は

失敗だ

あのお方の

お膳立てを無駄に

してしまうとは...!

...

荒れてるところ

悪いんだけど

いいかしら

...フレイですか

なんです?

くだらない用件なら

後にしなさい

うれしい

報せよ

指示を出して

おきながら

その態度?

貴方の配下には

同情するわね

魔王ミリムが

魔王カリオンを一蹴

獣王国ユーラザニアは

消滅したわ

そうですか

そうとも

計画の失敗は

痛手ですが

私は

力を手に入れた

絶対的な力を

報告は以上よ

これで借りは

返したわね

待ちなさい

フレイ

その殺気まみれの

ミリムをここに

置いていく気ですか?

連れ帰って

世話をしなさい

そういうことですか

それでも、

勘違いをしている

ようですね、フレイ

...これ以上

協力する義理は

ないのだけれど?

ミリムはもはや

この私の傀儡

貴女は獣王国が

消し飛ぶその様を

魔王随一と言われる

その美しい目で

見たのでしょう?

...そう

最初からそういう

目的だったのね

わかったわ

私もまだ

カリオンのようには

なりたくないもの

聡明ですね

フレイ

行ってよろしい

私は切り札を

手に入れた

もはや他の魔王を

恐れる必要はない

そしてミリムの

力があれば

数万の魂を

刈り取ることなど

造作もない

労せずして私は

真なる魔王へと

覚醒出来るだろう

クッククク

これでようやく

魔王レオンを

始末できます

生憎あそこは

謎が多く実態を

掴めずにいますが!

目ざわりな

西方聖教会に消えて

もらいましょうか

ですが

その前に

そういえば、

...

...

...

...

...

...

...

...

...

...

ひとまず

あの方の任務で

潜入している

ラブラスの報告を

待つとしましょう

おはあぁ、

ってぇなんやねん

あんた!?

神聖なはずの

この場所に::

なんで吸血鬼族が

おんねや...!

口をきくな

神の座を汚す

ゴミ虫が!!

余が自ら裁くのだ

光栄に思いながら

死ぬがよい!!

鬱陶しい

羽虫が..

誰が予想

出来ただろうか

魔物の殲滅”

それが西側諸国に広く流布する

ルミナス教が掲げる

教義のひとつだ

そういうことで、

そういうことで、

...

...

...

...

...

...

...

...

...

そうだな...

そういえば、

...

そういえば、そういえば、

その

...

こ、

それでも、

それでも、

そういうことで、

そういうことで、

...

そういえば、そういえば、

おく

まさかその聖地である

えいほう

霊峰の奥の院で

吸血鬼族が祭服をまとって

現れるなど

...

唯一神ルミナス様の

御前を汚すことは

断じて許さん!!

消し飛べぃ!!

こら...

...あかん

第68話魔人達の策は

ほうせいきょう

西方聖教会

神聖法皇国ルベリオスの

下に作られた組織だった

その発端はルミナス信仰の

国外布教を目的として

現在

聖騎士団長

ヒナタ・サカグチの

統率のもと

もはやルベリオスの下部粗緑とは言えないほどの影響力を得たが

もはやルベリオスの

下部組織とは

言えないほどの

影響力を得たが

ただ一人

神ルミナスの

代弁者たる

ルベリオスの法皇

その言には

耳を貸すと

知られていた

イイングラシア

いやー...マジで

死んだかと思ったわ

...誰や

あんた?

ん?

なんやエライ

べっぴんさんやけど

え今

バカ言われた?

なーんか

懐かしいような...

...馬鹿が

こちらへ

どうぞ

主が

お待ちです

なぁアンタ

主が待ってる

言うてたけど

ワイが誰だか

知っとんのか?

...中庸道化連の

ラブラス殿でしょう?

やあ

ラプラス

主より伺って

いますので

大変だった

みたいだね

...そか

それで

西方聖教会の正体は

掴めたのかい?

いやぁそれが

なんと...

ふーん

警備が厳重過ぎて

無理やったわ!!

それで?

なんや...

ヒドイ

お人やなぁ

ヒントくらいは

掴めたんだろ?

ホンマ同情

してまうで

苦労して手に入れた

情報やから

高く売りつけたろ

思たのに

あはは君は

嘘つきだからね

知らずにあんさんの

計画に巻き込まれとる

あのスライムには

さすが..

自由組合総帥の顔と

ひん曲がった野望を

同居させとる変人

ユウキ・

カグラザカ殿や

お褒めに与り

光栄だけど

依頼料の引き上げは

ナシだぜ?

....ホント

敵わんわ

え!?

ほな...っ

まあそう言うなって

約束の報酬はもう

準備できてるからさ

ああ僕の中にいた

君たちの会長の魂は無事に

人造人間に定着したよ。

会長が...

ついに...

どこや!

早く会わせてーな!!

落ち着けよ

さっきから

そこにいるって

は?えっ

まさか..

この

べっぴんさんが...?

ぶわはほははっ

なんですのん

その恰好?

趣味を

変えはったん

ですか!?

ははは

似合ってる言うたら

おかしいけど...

前とイメージが

全然違いますやん!?

うるさいぞ

ラプラス

それが二百年ぶりに

対面した会長に対する

態度か

10年もかけて

ようやく肉体を

手に入れたんだ

いやいや...

どうりで

多少の不便は

我慢するさ

懐かしい感じが

する思ったんや

お帰りなさい

カザリーム会長

ワイもフットマンも

ティアも...

中庸道化連一同

待っとったでぇ

クレイマンもな

感動の再会に

水を差すようで

悪いんだけどさ

魔王カザリームの

完全復活とはまだ

いかないんだよね

まぁな

正直なところ

全盛期の力には

遠く及ばない

レオン・

クロムウェル...

忌々しい

野郎だ

まぁまぁ

やられちゃったんは

二百年前の話やん?

今は呪術王カザリームの

大復活を喜ぼうやないの

その程度の年月で

薄れる屈辱では

ないがな

...だが

ボスに

出会えたのは

紛れもない

幸運だった

10年前

俺の魂は本当に

消滅寸前だったからな

肉体を失って

消耗していたんだ

ボスに憑依

できなければ確実に

死んでいただろう

新しい体の

性能に文句言うのは

勘弁してくれよ

結構高く

ついたんだぜ?

わかってるよ

魔導王朝

サリオンの

特注品だろ?

脆弱だし俺の趣味に

合う外見ではないが

自分で動かせる

物質体があるのと

無いのじゃ大違いだ

おいいつまで

笑ってんだ

ラプラスお前

いやいや口調との

違和感がきつ過ぎて

笑えますよってに!

力が戻りきらない今は

秘書のふりも続けなきゃ

ならないのだし

ブワハハハ!

...わかったわよ

当分はそれらしく

しゃべることにするわ

ツボってん

じゃねぇ

ところでそろそろ

本題に入らせて

もらってもいいかな?

西方聖教会

なんか

掴めたんだろ?

...せやな

会長がボスと呼ぶなら、

あんさんはワイにとっても

ボスや

駆け引きはナシで

語らしてもらい

まっさ

西方聖教会本部には

怪しいものは

何もなかった

そりゃ参拝者なんかも来るんや

そりゃ参拝者

なんかも来るんや

わかりやすくヤバいもんが置いとるわきゃない

わかりやすく

ヤバいもんが

置いとるわきゃない

そんで

ワイは霊峰の頂上を

目指すことにしたんや

法皇しか入れん

奥の院ならなんか

あるかも思てな

そしたら...

なんや偉そうな

吸血鬼のおっさんが

出てきてな

赤い光線ぶっ放して

きた思たら

ワイバラバラに

されてしもてん!

あれはヤバいで

マジで死んだかと

思ったわ

いやいや

なんで君

生きてるの?

コイツは殺しても

死なないだろうがね

問題はその正体や

神聖なはずの

あの場所に

なんで吸血鬼族が

おったのか

しかも奴は教会の

祭服みたいなんを

着とった

つまり教会に属しとる

っちゅーことや

ルミナス教の

お偉いさんが

魔人

それも

上位種族である

吸血鬼族か

...魔人どころでは

ないかもな

心当たりが

あるのかい?

カザリーム

赤い光線を

放ってきたと

言ったな

それは血を

魔粒子化させて

放出する

〝血刃閃紅波

という技だ

知っとるんか

会長!?

せや

魔王ヴァレンタイン

〝鮮血の覇王〟の

二つ名で呼ばれる

奴の得意技だ

魔王!?

...マジでか

逃げて正解よ

ラプラス

奴は全盛期の俺と

互角だった男

だからな

昔奴とは何度か

殺り合った

その度に周辺の

里や集落なんかが

巻き込まれてな

それで話し合い

...多数決で決着をつける

風習が生まれたんだよ

もしかして

それが魔王達の宴?

ええ

三名の票で発議

というのは魔王が

七柱だった頃の

名残でもあるのよ

会長口調が

めちゃくちゃ

でっせ!

黙りなさい

このクソ野郎

なんで

奥の院に

いたんだろうね

じゃあそいつが

魔王ヴァレンタイン

なのは事実として

一番ありえそう

なのは

法皇の正体が

魔王だった

とかかな

あの男

ヴァレンタインは

人間や亜人を餌として

しか見ていない

そんな男が

人類の守護者を名乗って

いるのだとしたら...

何かが

あるのでしょうね

んー...せやけど

どうやってヒナタの

目を誤魔化しとるんや?

法皇が魔王

なんて知ったら

あの

魔物絶対許さへん女が

黙ってるはずないやん?

だから〝何か〟が

あるんだろ

どうあれこの情報は

使えるね

お手柄だよ

ラブラス

ワイの報告は

これで終わりやけど

クレイマンのヤツは

上手いこと覚醒

できたんでっか?

ファルムス王国に

なんやさせる言うて

ましたやん?

ああ

それね

ほらあの国って

異世界人を大量に

抱え込んでるじゃん?

そろそろ力を

削いでおこうと

思って

魔物の国の特産品の

情報を流したんだよ

強欲な王なら必ず

仕掛けるだろうと

思ってさ

...結果は?

魔物一匹相手に

まさかの全滅

ちょっと

力を削ぐつもりが

ほとんど

削げちゃったよ

は...はぁぁあ!?

ファルムスの連中は

そないに魔国を

舐めとったんか!?

いやそんなこと

ないよ

二万の軍勢でもって

ノリノリで侵攻

したみたいだし

いやホントあの人

何なんだろうね

僕としては

一人で二万の軍勢を

滅ぼしたことより

ヒナタと戦って

生き延びたことの方が

驚きだよ

いや

あほな人間の

魂は集まったん

ちゃうか?

魂はひとつ

たりとも残留

していなかった

どうやら先を

越されたらしいわ

というわけで

クレイマンの覚醒に

必要な魂の回収は

失敗

獣王国の方も

魔王ミリムの暴走で

住民が事前に退避

したせいで

ワイも

てんやわんや

しとったけど

あと2尉じゃに

行った?

魂の回収は

出来なかったものね

あらら

ワタクシの好物で

遊ぶな

アイツも大変

やったんやな

まあでも

結果的に

ファルムスが負けて

くれて好都合かな

どういう事

でっか?

二万もの軍勢を

たった一人で

屠った魔人だぞ?

御大層な教義を

掲げてる

西方聖教会が

野放しにする

わけには

いかないだろう

そして

それほどの魔人を

相手にするのなら

ヒナタが出ない

わけにはいかない

なるほど

西側諸国を

掌握する上で

最も邪魔なんは

ルミナス教

西方聖教会の目を

引き付けてくれる

魔物の国の存在は...

そう

むしろ都合がいい

ってこと

想定外なことは

起こったけど

僕らの計画自体は

狂ってないただ...

一番の想定外は

貴様の報告よ

ラプラス

ひょ?

西方聖教会を

もっと調査したい

ところだけど

魔王ヴァレンタインが

いるとなると迂闊な

ことは出来ない

...まぁ

魔王をおびき出す。

だけやったらなんとか

なるんちゃいます?

もう一度

潜入してもらう

つもりだったのに

なんやワイが

悪いみたいに

なっとる...

理不尽

クレイマン

魔王ミリム

魔王フレイ

魔王たちは

三人の連名で色々

出来るんやろ?

開けば

ええやん

魔王達の宴を

...ラブラスに

しては冴えてる

じゃない

せやろ?

さて..

どう

動くんかな

あの

ぷにぷに

ここ...は

...?

余は一体...

目が

覚めましたか?

そういえば...

こここはどこだ!?

ヌシは誰じゃ!?

余が誰かわかって

おるのか!?

余は大国

ファルムスが王

エドマリス

エドマリス

知っています

ここはジュラ・テンペスト

連邦国の地下牢の一つです。

ここはジュラ・テンペスト運邦国の地下牢の一つです

私は盟主リムル様の

第一秘書シオン

捕虜の尋問を

仰せつかりました

捕虜...

じ尋問...?

貴方には

ファルムス王国の

内情について全てを

話してもらいます

殺さなければ

何をしてもいいと

お許しはいただいて

おりますので

リムル様は

私に仕返しの機会を

くださったのだと

思います

...ですが

私個人としては

正直な話

殺されたことに

対する怒りは

あまりないのです

負けたのは私の

弱さ故ですし

その上こうして

蘇らせて頂きました

ところで

ご存じですか?

私達配下の魔物が

むやみに人間を傷つける

事を良しとは

しないでしょう

余もヌシらに

協力するのは

やぶさかではない

リムル様は

人間がお好きです。

とはいえやはり

許せないことも

あるのです

そそうか

では穏便に

話そうぞっ

貴方の決断が

リムル様に

八間を殺させた

千に刻んでも

なお足りない

この世に

虫を受けたことを

リムル様の

きれいな手を

お前は八間の血で

汚させた!!

未来永劫後悔させて

差し上げましょう

...

いずれの

貴方も教会について

話すことがあるなら

早く話した方が

身のためよ?

王を助けよう

とした...

あの魔法使いの

ようになりたいの

なら別だけれど

ひ...っ

あの鬼女

ではない!

た...助けてくれ

この足音は...

そこの...娘?

頼むここから

出してくれ..

余が間違っていた

そなたらの主殿に

釈明したい

お願いじゃ...

面会の許可を...っ

余はファルムスが

国王

知ってるよ

俺の声を

もう忘れたのか?

...っ!!

...そんなことはない

たたす...

助け...っ

釈明なら俺より先に

すべき相手がいるだろ

ファルムス王国の

国民はこれから

苦労するぞ

捕虜を

どうするかは

会議で決める

それまでじっくり

考えるんだな

これは俺とあんたが

背負っていく

業なんだから

自分の手間に

立ち合ってたんじゃ

ねぇの?

軍を?

ークレイマンが

進軍経路を見るに

忘れられた竜の都を

目指しているかと

傀儡国

ジスター

ミリムの領地

か...

その数は

およそ三万...

忘れられた竜の都

...っと

少し待ってくれ

...誰か来る

行くぞ

知り合いだ

お久しぶりです

リムル殿

間に合って

良かった

まに...

ん?何が?

本隊の到着には

今しばらくかかる

微力だが先に

動けるものだけ

連れてきた

ええと...

フューズ君?

今日は一体

何の用で:・

ふっ

ブルムンド王国と

魔国連邦の安全保障条約に

従いはせ参じた

俺たちも

対ファルムス軍の

末席に加えてくれ

...うん?

第749話人魔会談♪

は?

終わった?

どういう

ことですか!?

ミョルマイル達の

話ではファルムスの

宣戦布告からまだ

二週間も経って

いないのでしょう!?

使者を送ったの

ですが..

行き違いに

なってしまった

ようですな

ええと聞いてくれ

フューズ君

告。30騎の接近を

確認

先頭は

ガゼル・ドワルゴ

です。

次から次へと

忙しいな

〝魔力感知〟の上位能力

〝万能感知〟は

検知できる範囲と

精度が大幅に向上した

正直一々

報告されるのは

面倒だ

危険な相手だけ

知らせてくれよ

...了。

久しいな

リムル

なんでも魔王に

なったらしいな

まぁね

色々あってさ

今後については

今から幹部連中と

対策会議だ

ほうならば

俺も参加しよう

魔王...?

何かやらかすと

思っておったが

まさか魔王とはな

いろいろあったん

だって

一体どういう

ことです...!?

魔王...?

聞き捨て

なりませんよ!?

小便なら

そこを曲がって

俺が知りたいのは

便所の場所じゃ

ないですよ!!

リムル殿まじめに

答えて頂きたい

魔王になったとは

どういうことですか?

ファルムス軍との

戦争がすでに

終わったことと

何か関係が

あるのですか?

...ガゼル王の

言うとおりだよ

必要があったから

魔王になった

ファルムス軍は

そのための生贄

待て

リムルよ

知っているのなら

俺にも聞かせて欲しい

ファルムス王国軍が

進軍中

なぜか行方不明に

なった、その理由をな

え...?

いや待ってくれ

そうじゃなくて

俺が

オレも

ベスターからの

報告でそう聞いたぞ

〝進軍中の

ファルムス王国軍が

突然観測できなくなった。

〝現在その原因を

調査中である。とな

ヘスターか?

...そうか

ガゼル王達の

意図がわかった

ベスターは

何があったか

正しく伝えたはずだ

気分次第で

万の軍勢を滅ぼせる

個人は

発射までに

複数の手順を要する

核兵器以上に恐ろしい

彼らは俺が二万の

軍勢を虐殺した事実を

有耶無耶にしようと

しているのだ

確かに真実を

告げれば

混乱を煽ることに

なりかねない

というわけで

ファルムス軍は

行方不明なんだ

陽蔽というと

聞こえは悪いが

ああー...

フューズ君

ってさすがに

無理だよね

........

さっき生贄って

言っちゃったし

強行軍で

疲れているせいか

幻聴が聞こえたようだ

ファルムス軍は

行方不明

なるほど

了解した

だが対策会議には

俺も出席させて

もらいますよ

リムル殿を

信じていますが、

だからと言って

傍観は出来ない

もちろんだ

もしも心配でしたら

私にお任せください

ああぁ

ん?

記憶の改竄は

得意ですので

怖っ

フューズは

いいよ

リムルよ貴様は

あの男を信頼して

いるのだな

だがもし彼の部下が

今の話を聞いていたら、

やってくれ

悪気なく

言い回られても

困るしな

そういうことで、

そういうことで、

それでも、

...

承知しました

ああ

向こうも俺たちを

信じてくれているのが

わかったからな

王になんて報告

いいんだ...

ファルムス側の

言い分を信じていたら、

条約なんてなんとでも

言い逃れ出来ただろうに

すみません

トイレは...

ご安心

致します

律儀に駆けつけて来てくれたしな

律儀に駆けつけて

来てくれたしな

ふん

ならば問題は

そちらの者どもよな

これほこれは

地底に隠れ住むのが

お好きな帝王では

ありませんか

意外ですな

臆病な貴方が

魔王に肩入れなさるとは

俺の万能感知に

反応しないだと!?

この男一体...

この男一体...

...生ロ。

敵対反応が確認

されませんでしたので

報告しませんでした。

...拗ねるなよ

しかし敵でないなら

何しに来たんだ?

リムル様

ソーカ

彼らは魔導王朝

サリオンの使者

だそうです

なんでも公爵家の

当主様だとか...

サリオンの...

公爵!?

なんだってそんな

お偉いさんが自ら

来るんだよ

今あの者

いいんと呼ばれて

いたかね?

そのようです

それが

どうやらエレン

リムル...

そうですか

貴殿が

貴様が

私の娘を誑かした

魔王リムルですか!!

なっ...ええ!?

告。

火炎、および爆発の

合成魔法です。

魔法制御を自前で

行う高等術式が展開

されています。

いやそんな

解説より!

止めなきゃ

マズ・

エレン!?

ちょっとぉ

何しに来たのよぅ

パパ!

パパぁ!?

いやー

申し訳ない

娘が魔王に攫われたと

報告を受けたもので

慌ててしまったのです

あやつめ親バカは

相変わらずだな

いいえ関係で

マインと報告

致しました

やっぱりハパの

早くちりじゃない

のよう

しかし

さっきの魔法

ひょっとして...

知り合いかよ!

リムルさん

パパを紹介

してもいい?

あああ頼む

こちら

魔導王朝サリオンの

大公爵

エラルド・

グリムワルトです

どうぞ

お見知りおきを

ジュラの大森林の

盟主にして魔物を

統べる者よ

...リムル!!

テンペストです

当然..

こちらこそ

よろしく

それで用件は

エレンさんの件のみ

ですか?

そんな訳は

ない

今後貴国との

付き合い方を

考える上でも

自分の目で見て

おきたかったのだよ

娘が

気に入った..

貴殿という

人物をな

それで判定は?

まだ

わかりません

ただひとつ

はったりが通じる

相手ではないと

理解しました

やっぱりさっきの

魔法は見せかけか

ええ

試させてもらった

非礼をお詫びします。

必要最低限の

魔素量に満たない

ハリボテです

ご無沙汰

しています

ガゼル王

エリューンか?

見違えたぞ

エレンちゃんに

手を出すことは

許さんぞガゼル!!

...出来る男なのか

ポンコツなのか

判断に苦しむ人だな

そうでした

失礼ついでと

言ってはなんですが

先ほど言っておられた

会議に私も参加させて

頂けますかな?

俺の方もこの人物を

見極める材料が

まだ足りない

エレンのかっ

容赦ないな...

わかりました

席を用意します

リムル様

いつもの会議室では

入りきらないやも

しれません

感謝します

しかし予期せぬ来客で

人数が増えたな

別の場所を

確保いたしますので

今しばらく...

おおい

リムルよ

もう読み終わって

しまったぞ

続きは

ないのか?

後にしろって

ヴェルドラ

ふーっ

来客中だから

むそうか

...

ヴェ...?

リムル殿?

そちらの方は:?

ああ

ええと...

驚かないで

欲しいんだが

盟友の

ヴェルドラ君だ

ヴェルドラ

である!

暴風竜と呼んでも

良いぞ!

暴風竜

ヴェルドラ!?

ちょっと待て

話があるぞ

リムル!!

私もだ!

説明を要求

しますよ!!

会議はまだ

始まらない...

なるほどな

つまり2年前の

ぼうふう

暴風竜消失は貴様が

原因だったと

俺が能力ゲットに

いそしんでいた間

新たな魔王の出現で

手一杯だというのに

そういうことに

なるのかな

世間では大騒ぎに

なっていたのか

この上、暴風竜

などと...

西方聖教会が

黙っては

おるまい

何せあそこは

暴風竜を特に

敵対視しておる

でしょうね

復活すれば即座に

気づくであろうな

魔国連邦と

ドワルゴンの間には

〝国家の危機に際しての

相互協力の盟約がある

だが西方聖教会を敵に回す程の事態は想定していなかっただろう

だが西方聖教会を

敵に回す程の事態は

想定していなかった

だろう

なぁ

ガゼル王

俺たちが西方聖教会と

事を構えることに

なったらどっちに付く?

そうか

それを聞くか

リムルよ

ドワルゴンは

西方聖教会に何の

義理もないのでな

友好国である

魔国連邦を支持しない

理由はない

兄弟子がそう

言ってくれるなら

心強いよ

貴様はもう少し

腹芸を覚えよ

これが密談で

良かったぞ..

他の国は

どう判断するか

わかりませんよ?

イスあと

何悶っすか?

Tスはそれで

最後だから

あとは

けっにどう様の...

あはい..

戦争だといっても

さすがに戦況が

一方的過ぎます

事情も経緯も

知る術のない

大衆から見れば

二万の死者を出した

魔王となれば

邪悪に映るでしょう。

西方聖教会から

神敵に

認定されれば

西側諸国は

敵に回ると思って

おいた方がいい

そうなれば

友好国の立場も

厳しいものになるのが

...それは

困るな

魔導王朝サリオン

としてはどう

お考えですか?

お答え

しかねますね

今の段階では

ただ

エレン

なのでしょう?

貴殿に魔王化を

促したのは

である以上静観は

出来ないのです

戦争被害の状況が

西側諸国に広まれば

我が国は厳しい立場に

追い込まれる

いや

その点については

安心しろ

事実が

広まることは

一切ない

どういう事だ

ガゼル?

死体は全て消え

捕虜を除いて

生存者もいない

そうだな

リムル?

シオン達を蘇らせると

決めた時に覚悟は

決まった

さらなる罪を

背負うことになっても

今更揺らぐものはない

...ああ

そうだ

それで?

どういう筋書きを

でっち上げるんだ?

...清濁併せのむ

覚悟が決まった

ようだな

それでいい

王たるものは

悔いては

ならんのだ

では既に

皆様自己紹介は

お済みですので

各国の代表者様の

ご紹介だけ

させて頂きます

武装国家

ドワルゴンより

国王陛下

ガゼル・ドワルゴ様

獣王国

ユーラザニアより

三獣士が筆頭

アルビス様

ブルムンド王国より

ギルドマスター兼

情報局統括補佐

フューズ様

なんでこんな

大役を俺が...

自分で言ったらなけど、

魔導王朝

サリオンより

大公爵エラルド・

グリムワルト様

最後に

ジュラ・テンペスト

連邦国より

盟主改め

魔王陛下

リムルー

テンペスト様

ちなみにヴェルドラには

顧問として参加して

もらっているが

コイツがしゃべると

場が混乱するので

聖典を渡しておいた

いいか

邪魔だけは

するなよ

うむ...

もう

没入してるし

...油断できない

相手もいることだしな

では

始めようか

まずは経緯を説明する

まずは経緯を

説明する

俺のルーツや

ヴェルドラとの縁が

気になっている者も

いたので

前に

シズさんと同郷だと

伺いましたが...

元は異世界の人間

だったこと

スライムに

転生してからの

日々

外遊からの帰国時に

ヒナタに襲われ

どうにか帰ったら

襲撃の後だったこと

ーとまあ

そんな流れで

魔王化に至るまでを

かいつまんで話した

ファルムス軍には

生贄となって

もらった

そうして俺は

魔王に

なったんだよ

でだ

事実は今言った

通りだが

公にする筋書きは

大きく変える

どのような理由で

どんなふうに

変えるのですか?

返り血で染まった手で

友好を求められても

その手を取れるものは

おらぬ

リムルの望みが

人と魔物の共存共栄

なのだとしたら

恐れられるのは

悪手だろう

それは配下が

やったと言っても

同じことだ

だが

〝暴風竜〟の

仕業ならば話は

別だ

その存在はもはや

伝説でありその行いは

紛う事なき。天災だ

受け入れる

以外の

選択肢はない

天才...か

ちょっと

黙っててくんない

かなこのオッサン

私も

この筋書きを

支持します

娘のせいで新たな

魔王が誕生したと

恨まれるより

魔王が誕生したお陰で

暴風竜との交渉が

可能になった

パパ...

そう広まる方が

都合がいい

それってなんか

姑息ぅ

!!

何も問題ないぞ

可哀そうに...

娘のために

一生懸命なのに

反対意見があれば

言ってくれ

特にヴェルドラには

俺の罪を背負わせて

しまうが...

我はお前の業を

共に背負うと

決めていた

暴風竜の威

存分に使うがよい

.....おう

ありがとうな

ところでリムルよ

捕虜は

どうするのだ?

そやつ等の口から

真実が語られないとも

限らんぞ

本当に暴風竜と

友達なんだな...

...ああ

...

ファルムス王国には

一度滅んでもらう

ほう

それはまた

直接的ですね

戦争を仕掛ける

おつもりか?

ある意味そう

言える

まずは現王を解放し

我が国への賠償を

行わせる

だが軍は

用いない

しかし言っては何だが

あそこは一部の貴族を

除いて腐ってますよ

賠償にまともに

応じるとは

思えんのですが...

それが

狙いだよ

賠償問題は

切っ掛けに過ぎない

本当の目的は

ファルムス王国内に

内戦を起こさせる

ことだ

内戦...?

.....

一度滅ぼし

新しい国に生まれ

変わらせる

英雄ヨウムを

新たなる

王に据えてな

幸い

彼は国民からの

人気が篤い

小僧あまり

驚いていないな

はは..

旦那からこっそり

聞いてたんで

革命

ということか

ファルムスは既に

二万の兵を失っている。

或いは成し得る

かもしれんが...

しかしそう

うまく...

うおッ

フン...根性だけは

大したものよ

だが覚悟は

あるのか?

...俺を信じて

託されたこの役目

やるからには

全力でやるさ

惚れた女の前で

カッコつけたいのは

男として当たり前だろ?

バカ...

ドワーフの王よ

俺も保証する

あんたのように

英雄王と呼ばれる

その時まで

コイツは馬鹿だが

無責任ではない

このグルーシスが

見届けよう

...であるか

ならば良い

何かあれば俺を

頼るがいい

さて..

...心強い

この件について

他に何かあれば意見を

言ってもらいたい

いいですか?

フューズ

その件

ブルムンドとしても

協力できるかも

しれません

ファルムス王国に

ミュラー侯爵という

ブルムンド王の

遠縁に当たる方が

いらっしゃいます

彼ならば

交渉が可能だと

思いますので

上手くいけば

便宜を図って

もらえるかと

本当か!

フハハハ!

面白い

これは愉快だ!

国を跨いで本音で

語り合うなどと!

これでは

警戒している

私の方が滑稽です。

フューズとやら

ひとつ問おう

貴国はなぜ

魔国連邦と国交を

結んだのかね?

今の君はブルムンドの

公人としてここに

いるわけだろう?

俺がですか!?

それは

どういう

私はブルムンド王の

思惑が知りたいのだよ。

失礼だが貴国は

大国とは言い難い

有益な取引だけ

行いつつ

西方聖教会の

出方を見ていても

良かったのでは?

少なくとも国交を結ぶ

必要はなかったと

思うのだがね

そんなもん

わかってます

よ..

ええそうですよ

エラルド公

俺もベルヤード

知り合いの貴族も

同意見でした

ですが...

信頼関係を結び

共存共栄の

関係を築く

それしか

ない

ししかし...

豚頭帝や

暴風大妖渦を

退ける国だぞ?

仲良くせんと

我が国が滅ぶ

じゃろうが...!

というのがリムル殿が

ブルムンドに来られる

前の王の言葉です。

やっぱりあの王様

見た目に反して

曲者だな

結果として

この選択は

正解だった

ブルムンドは

ルミナス教への

信心が薄い

命運を賭けるなら

西方聖教会ではなく

魔物の主を信じよう

...と

まそれが

理由です

...なるほど

つまり生存戦略として

西方聖教会より

魔国連邦を選んだ

すまなかったね

フューズ殿

という事

ですか

お陰でよく

理解できましたよ

そうは言うがな

ガゼル

小狡いなエラルド

他国を試さずとも

俺がリムルを信じて

いるのだから

疑うまでも

あるまいよ

魔物の国との国交

となると、そう簡単には

決めかねるよ

...で?

決断は

下せたのだろう?

私なりに結論は

出ているがね

それを答える前に

リムル殿自身にひとつ

伺いたい

エレンちゃん

今大事な

とこだから...

ちょっとぉ

パパ!勿体ぶらずに

さっきと答えてよぉ!

ちょお嬢様今は

不味いですって!

気の毒だから

少し雰囲気を

出してやろう

公爵

形無しだな

...それで

なんだって?

聞こうか

エラルド

魔王覇気...!

...では

魔王リムルよ

なるほどこれは

凄まじい...

貴殿は

魔王として

その力をどう扱う

おつもりなのか?

ーなんだ

そんなことか

俺は俺が

望むままに

暮らしやすい

世界を創りたい

出来るだけ皆が

笑って暮らせる

豊かな国を

...ま

そんな簡単には

いかないだろう

けどな

そそんな

夢物語のような

ことを...っ

本気で実現

出来るとでも!?

もちろん

そのための力さ

ただ力のみを求める

趣味なんざないんだよ

力なき理想など

戯言だし理想なき力は

しか

空虚だろ?

...は

ははは

はははっは

はははほっ

これは愉快ですな

魔王リムルよ!

エレンちゃんが

懐くわけだな

貴殿が

覚醒できた理由が

理解出来た

気がします

失礼しました

私は魔導王朝

サリオンよりの

使者として貴国

ジュラ・テンペスト

連邦国との国交樹立を

希望致します

その話是非とも

お受けしたい

こちらからも

善き関係を築きたいと

思っていた

あぁ

初めから魔国側に

付くと決めておった

くせにこの狐め

魔王っぽい演出の

つもりだったが

やり過ぎたか

暴風竜がいる時点で

敵対はあり得んがね

最後の決め手は

彼の魔王としての

在り方さ

まさかいきなり

呼び捨てで

威圧されるとは

思わなかったがね

申し訳ない

エラルドさん

...殿?

個人的な会話なら

>さんでも〝殿〟でも

結構です

ですが公的な場では

名前と役職で

呼んでください

なぁ...

ああいう演出は

とても効果的だ

どんどん

やるといい

:感謝するよ

エラルド公

魔導王朝サリオン

俺たちはまた一つ

人類国家に

受け入れられたのだ

ハパ最高!

エレンちゃん!?

良かったでやすね。

公爵様

よし一旦

休憩入れよう

お飲み物

お持ちしますね

頼むよ

若い魔物が

魔王を名乗った?

はいそれを理由に

魔王達の宴が

提案されました

発議は

クレイマン様

賛同者は

ミリム様に

フレイ様です

ミリム...

...相変わらず

バカの考えは

わからんな

1/春にあはぁっっ

>Yes

書き下ろし

小説

ヴェルドラのスライム観察日記

>...>>11〜完結編〜

れば、誰にだってわかりますよ

まあな

を待つ。

◆解き放たれし者◆

だし、我が行ってぶっ飛ばしてやるのも面白かろうて。

外に出たら何をしようかな?

リムルが魔王クレイマンとやらを叩くつもりみたい

されるのだよ。これほど喜ばしい事もあるまいて。

わかっちゃうよな。

だって我、ようやく忌々しい。無限年獄』から解放

「クアハハハ!」わからるか、イフリートよ?」

「そりゃまあ、ヴェルドラ様のソワソワした態度を見

どこかに向かっておるようだが、それは始まりの場

所であろう。

途中、ガビルが幹部に任命されて喜んでおったのだ

が、嬉しい気持ちでは我の方が上だと思ったね。

「嬉しそうですね、ヴェルドラ様」

ついにこの日がやって来た。

我はワクワクしながら、リムルが解放してくれるの

ヴェルドラのスライム観察日記

〜完結編〜

「むむっ?

「そこ!そこですよ、ヴェルドラ様!」

間の方々と相談していたでしょう?」

「そうであったな。リムルは慎重だから、常に気を配って

てー

してみて下さい。何か事を起こすに当たって、必ず仲

「ん?」

「...いえ、ちょっと驚きのあまり、絶句してしまい

ました」

「そうなのか?」

「そんな不思議そうな顔をされてもーって、もうい

いです。色々と言いたい事はありますが、私の事は置

いておいてですね、今までのリムル様の行動を思い出す

「ヴェルドラ様、忠告しておきますがー

「む、何かな?」

「絶対に、勝手な真似はしない方がいいかと存じます」

「ほほう?」

「わかっていないようですそのでハッキリと言って差し

上げますが、思い込みで行動されると迷惑この上ない

のです!!」

妙に力強く、イフリートが断言しおる。

我がお主に迷惑をかけた事があったか?」

「えっーーッ!?」

変わっておらぬようだし、

シュナは気配り満点だが、力が足りぬ

ベニマルは全ての点でソコソコだが、まだまだリム

は良いが、もっと自己主張してもいいと思うのだ。

ゲルドは見所があるが、「奥ゆかし過ぎる。夏野なの

そんな失敗を我がするとは思えぬので、イフリートは

心配し過ぎというものだな。

ゴブタなど、余計な発言で手痛い目にあっておる

シオンなど話にならん。「慶死んでも、その本質は

「今、とても良いことに気付きましたね!」

そうか、我、気付いちゃったか

やはりな。

我ほど聡明だと、常に何がしらの〝気付き〟かある

からな。

「続けるがよい」

気分を良くした我は、ヮクワクしながらイフリート

の答えを待つ。

「つまりです。常に気を配る、これが大事なのですよ!」

「なるほど、な。我の言う>通り、という事であったか」

「え、ええ。それでいいので、よく聞いて下さいね」

「良かろう」

我ほどの気配りさんは、リムルの配下にもおるまい、

良かれと思ってした行動でも相手にとっては迷惑にな

ここは押し切る。

認めたら負けだと、そういう気がした。

「ならばいいのですが、お心して下さい。ヴェルドラ様

がリムル様の友として立つならば、ヴェルドラ様が何

か仕出かした責任も全てリムル様のせいにされる、と

いう事を。有難迷惑という言葉があるらしいのですが

「無論だとも!」

ドキッ!?

考えておったけど、駄目だったか?

「そ、そんな事は考えておらなんだよ?」

「本当に?」

うん?」

「もしかして、コッツリとと魔王クレイマンをぶっ飛ば

そう、とか考えませんでしたか?」

ルに頼り過ぎておるように思う訳だよ。

やはり、リムルと並び立つこのは我しかおるまいて。

「確かに、ヴェルドラ様はとてもお強い」

「うむ!」

「ですが、目立つのです」

「まあな!」

「褒めてませんよ。まあな、ではなくて、自重せねば

ならぬという話なのです!」

た。

「そうして、その瞬間が訪れた

れるとはな。

最強たる我が復活したからには、もう何の心配も要

らぬのだ。

これからの我には、リムルの役に立ってチヤホヤさ

「今出してやるよーヴェルドラ」

リムルが呼ぶ声が聞こえた。

我は高笑いで、それに応える。

百年は覚悟していたのに、こんなにも早く世に出ら

うる、という意味です。ヴェルドラ様の場合は力がある

だけに、事を起こす前に必ず相談する必要があるかと」

「なるほど....」

「いいですね、リムル様から嫌われたらイヤでしょ

う?」

「泣いちゃうよね」

「だったら、迂闊な真似をせず、事前に是非を確認す

るよう徹底して下さい。慎重に、思慮深く、常に気を

配るよう、約束ですよ!」

「うむ、わかった!」

我は力強く頷き、イフリートと固く約束したのだっ

完璧である!

力だな!!」

ここぞという機を見計らい、我は練習しておいたセ

リフを口にしたのだ。

ところがだ!

み合わぬ。

だが、我には切り札があるのだよ。

これを教えてやれば、リムルも我を見直すに違いな

いのだ。

「お、おおお!!これが能力の進化か。我のユニーク

アルティメ

スキル「究明者」が、究極能力『究明之王』になった

そ!!我の飽くなき探究心が願う、究極の真理へ至る

解せぬ。

思っていたのと違った。

もっとこう、ヴェルドラすげーーーっ!!!的な感じ

動の再会となるはずだったのに、リムルは実に平然と

しておったのだ。

最初の一歩目からら躓いた気分である。

リムルの生活を覗き見していた訳だが、それがバレ

ると不味いのは理解しておった。だからこそ完璧に誤

魔化しつつ会話しておったのだが、どうにも会話が暗く

れる生活が待っておる。

「ハズであったのに...

かな?

「はいはい、すごいずごい」

すっごい軽く流されてしまったではないか

え、どういうこと?

と、我が戸惑ったのも無理のない話であろうよ。

だがな、そんなショッキシングな出来事など吹き飛ば

してしまうような、嬉しいプレゼントが貰えたのだ

我の肉体として、リムル自身の『強化分身』を用意

してくれたのだよ。

これがまた、我の肉体として最適であった。

魔素が似通っておるからか、とても馴染むのだ。

これは多分だが、ずっとりムルの『胃袋』にいて魔

事を流用し合っていたお陰であろうな、リムルと貸し

借りした魔素が互いの体内名駆け巡っておるからか

指絶反応が出なかったのだよ。

思わぬ幸運ーーなどではなく、これも計算通りなの

あれ?

返事がない。

いつもなら、ここで〈倉〉竜種の覇気に耐えられる

ように、設計しておきました》的な反応があるのにー

ーって、そうであった。

我は復活したのだから、リムルの権能である

『智慧之王』との繋がりもなくなっておるのだ。

そして当然ながら、ここにイフリートはいない。

それが寂しくもあり、不安でもあった。

仕事に、思慮深く、常に気を配る。

それがイフリートとの約束であったわ。

これからは我一人の力で、リムルからの期待に応え

ねばなるまいて。

我は不安を押し殺すように、リムルと軽口を叩き合

禍巻く陰謀

そして早速、リムルから頼まれた妖気のコントロー

ルを練習し始めたのだ。

らう予定だったのに、苦戦しておるぞ。

思っていた以上に難しい!

こんなの簡単さ!!ってな感じに習得して褒めても

それもこれも、我の強大過ぎる魔素量が悪いのだ

我から漏れ出た妖気に触れただけで、弱い人間は死

んでしまう。魔物ならば多少の耐性があるだろうが

それでも限度というものがあった。

リムルに言われずとも、ここが頑張りどころなのは

理解しておるのだ。

だが、サボってもいないのに習得は遠い。我の力が

状況だった。

増大しておるような感覚まであり、妖気を抑え込める

気がしないのだ。

気が焦るからか、集中力まで乱れる始末である。

そろそろ三日経とうというのに、糸口すらつかめぬ

ヒントが欲しいと、我は切実に思ったのだ

その時である!

一問。聴こえます。が?YES\NO

懐かしい声が聞こえたのだ。

『おお、智慧之王だな?』我のピンチを救う為に、この

うして駆け付けてくれたか!』

杏。主様と個体名・ヴェルドラの〝魂の回廊〟の確

立を確認する為に声をかけただけー

『ウソだな』

リムルが能力の統廃合を行うっておるのには気付いて

おった。優秀な智慧之王の事だから、我を復活させた

時点で我の残滓の「解析鑑定」を行っておるだろうと

思っておったよ。

であれば、〝魂の回廊〟とやらはとっくに確立され

相違あるまいて。

ておったはず。それなのにこのタイミングで話しかけ

てきたという事は、我を手助けしようと考えたからに

《...:..是。不本意ながら、正解です

そうだろうとも!

『それでは、早速。正解した御褒美として、妖気のコ

シトロール方法を教えるがよい」

きた。鬼

お!コファ

是、それについては、これを参考に

智慧之王から我の頭へと、「直接イメージが送られて

よ。

魂の回廊〟のお陰であろうが、とても便利ーーとい

うか、送られてきたイメージを見るなり、ピーン!

ときちゃったね。

だってそれは、我の愛読しておった聖典だったのだ

これを参考にするという事は、我が普段から練習し

ておった〝ヴェルドラ流蘭殺法〟の出番という訳だ

ならば、話は簡単なのである。

妖気のコ

マンナ

うむうむ

《告。個体名:ヴェルドラから漏れ出ていた妖気の減

少を確認しました

この調子で体外への放出を制限しておけば、弱き者

其への影響も抑え込めるというものだ。

問題は、我の我慢がどれだけ続くかだが、今の我は

ガス欠状態みたいなものだし、当面は大丈夫であろう。

困ったらリムルが何とかしてくれるだろうから、これ

にて一件落着というものだった。

能力の把握は済んだが、リムルよ」

「ーーああ。そっちも上手く妖気を制御出来るよう

になったじゃん」

我が話しかけると、リムルからそう褒められた

嬉しいものよな。

「クアーーッハッヘッハ!」我にかかればこの程度

造作もないことよ!」

本当は智慧之王からヒントをもらったのだが、それ

は言わずともよい話なのだ。

ともかく、これにて準備は整った。

我にもついに、リムルの仲間達に紹介される時が訪

れるのだよ。

ちょっとドキドキするな

ちゃんとチヤホヤしてもらえるだろうか?

イフリートと綿密な計画を練ったのだが、今は我し

かおらぬ。

今まで生きてきて、こんなに心細いと思ったのは初

めてかも知れぬわ

ーふう、これは大サービスですよ?〝魂の回廊

を通じて個体名・ヴェルド・ラとイフリートを繋いでお

きました。これにより『思念伝達』が可能となります。

ので、何かあれば相談するとよいでしょう

なんと!

流石は智慧之王、リムルが生み出した権能だけの事

はある。

ツンデレ、というヤツであろうか?

否。違います

クアハハハ!

謙遜するでないわ!!

我が心配だからと、気にかけてくれたのであろう?

その好意・無駄にせぬと誓うのである。

が寂しがっておると智慧之ご主が心配しておったから

こうして声をかけてやったのだよ」

『ハイハイ。そういう事にしておきましょう』

あれれ?

不思議な事に、イフリートが余裕っぽいぞ?

『貴様、どうして寂しがっておらぬのだ?』

『ああ、智慧之王様が外界の様子を視えるようにして

下さいましたので、退屈せずに済んでおります」

ぎゃわ!?

反則ではないか、それ。

文句を言いたいが、我もリムルの行動を盗み見して

おったので、強くは言えぬか...。

『でも、本音を言えば嬉しいですよ。このままヴェル

ドラ様が、私の事を忘れてしまうのではないかと心配

しておりましたから』

『イフリートよ...!』

我は思わず言葉を失った。

そうだ。考えてみればイフリートは、あの牢獄のよ

うな『胃袋』の中で、一人で残されておるのだった

『バ、馬鹿モン!!違うに決まっておろうが!!貴様

『もしもし、イフリートさん?聞こえておるか?』

『聞こえてますよ。まだ!!一日目なのに、もう寂しくなっ

たんですか?』

イフリートめ、言うようになったものよ。

生意気だが、その成長ぶりが我には嬉しい。

それに、だ。

その約束が果たされるまで、そう長い時を必要とし

ないであろうさ。

『これからも宜しく頼むぞ』

『はい、勿論です!ヴェルドラ様を放っておくと

心配で修業に身が入りませんからね』

だ。

ハ!!」『だか

『だから、笑い事じゃないんですって!』

安心せよ、イフリート。

我もまたリムルのように、約束は必ず守る主義なの

『ちょ、ヴェルドラ様からすれば他人事でしょうが

私からすれば大変な目に――

『クアーーパッハッハ!!「クアーーーハッハッ!!

『うむ!それまでの間、「智慧之王に鍛えられるが良

かろうて』

我は自分の事ばかり考えて、イフリートの孤独に気

付いておらなんだのだ。

『約束しよう、イフリートよ。きっとその場所から

我が解放してやるとな」

『フフフ、その日を楽ししみにしておきましょう」

でおった

おしまい

ククク

クアハノハ!

それでは、皆の者も元気で過ごすのだぞ

イフリートと会話したが、らが、我の不安も消し飛ん

洞窟の外にリムルの仲間達が集まり騒いでおったが

今の我は絶好調である。だから堂々と、リムルの友達

として名乗りを上げようではないか。

我はそう決意した。

そしてそれこそが、我の愉快な大冒険の、歴史的第

歩となったのだ!!

という訳で、我がリムルと出会ってから話しておっ

た『スライム観察日記』だが、ここで一旦筆をおこう

と思う。

これからは我自身が大活躍する予定なので、忙しく

なると思うからな。

無論、リムルの観察は続けそので、機会があれば発

表の場もあるやも知れぬ。その際は、我の活躍ぶりと

併せて、楽しく教えてやるつもりだとも。

クアーーーハッハッパッハ!!!

では、また逢う日まで

17巻に転生する!

流石に他国の

重鎮の前で

半裸はマズい

以前の通話でも

ヴェルドラが

着られそうなのは...

お世話になった方々

原作:代報先生

キョッター原案:つんつばー先生

リムルよ我

着たい服が

あるのだが

どんなの?

いや名前は

知らん

アシスタント

「村先生

原口大樹さん

一相合、将士もは

京緒坂先生

編集部のみたさん

じゃちょっと

描いてみてくれよ

うむ襟が

こうなっててな

裾が

こんな感じで...

日東近

ANPY&U!

やせた

うむ!大体

こんな感じだな!

お前ホント

俺の胃の中で

何してたの?

家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは

切関係ありません。

淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し

コミックス発売当時のまま掲載しています

転生したらスライムだった件(16)

2020年11月1日発行(0)

著作他

原の

そそ、発

川上泰樹伏瀬

あ、いいよね。何、以前、あっつは一番、その時の中ではないのですから、

森田浩草!!

発行者発行所

...

行っ

株式会社・講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽21221

琴砕

だった件

RegardingRely

Rein

原作・化粧・

...!川上泰樹

TarkikawabikiKaWakamの

キャラクター原爆、みつつば一

サロンはーWitzvah

シリウスKC