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Instructions:
とんがゾ帽子。
...
AmazonR.Op-WiTCHAIC
白浜鴎
KAMONE、SHIRAHAMA
MORNINGKC
とんかり帽子。
どんかソ帽子。
白浜県
KAMOMESHIRAHAMA
VITCHHAT
CONTENTS
...
?
...
09112:15
...ハンの
◆
◆
◆
・185・003
お話し話って話しているね
19021223
第16回第一第一条、第一項、第二項の第二第二条第一発表
...
ATBLIEROFWITCHIAI
KAMOME
SHIRAHAMA
トンッ
第一話
鱗狼の
繁殖期だわ
生まれてくる
子供を傷つけ
ないように
体をぶつけあって
硬い鱗毛を
剥がしているのね
番を
作らなければ
強いままで
いられるのに..
あんな子から
得るものなんて
何もないと
思ってた
「知らざる者」は
よそもので
魔法に
関わっても
仕方がないって
私達との
違いって
何なのかしら..
...でも彼女が
正しく掟を
学んだら
やったあ!
出来ました!
すごいじゃ
ないか!
以前よりも
だいぶ安定した
魔法が描ける
ようになって
きたねっコ
嬉しいです!
でも
まだまだ..
ーーーっ
僕が思うに...
うまく出来そうって
思える魔法が
少なくて
とっさの時に
つい同じ陣を
使っちゃうん
です
これとか、
使いやすくて
失敗が少なくて
うまく扱えて
無意識のうちに
描いてしまう
魔法って...
君の
「得意」なんじゃ
ないかな
私の...
得意...
うん
ほら
よく使う
魔法だと
直線を多用
してるのが
わがるだろ?
曲線と
比べてみても
まっすぐの線は
迷いがない
初めて会った時に
見せてくれたのも
まっすぐ線を引く
姿だったね
得意な魔法を
自覚しておくと
それは自分を
信じるべき時に
支えてくれる
自信となる
不安な時は
言葉に出して
自分の耳に
聞かせてごらん
私の
得意は..
「まっすぐ
描くこと!!
「私の得意は
まっすぐ描く
こと!
私の得意は
まっすぐ描くこと
なんですね!
そうと
わかれば
繰り返し!
もっとまっすぐ
がんばり
まっすぐ!
待って得って
待って待つて
得意な魔法は
意識しなくても
上達するから
意識しないと
使わないような
まだ描けない魔法を
練習しなきゃ!
新しい
「得意」に
出会えるかも
しれないだろ?
ね?
ふぁい...
ふら
なんだか
今まで
気付かな
かったけど
前より
もっと
魔法陣が
すごいものに
見える
その
成り立ちを
知ったから
その成り立ちを知ったから
とっても
難しいこと
してるんだって
そういうのが
わかるように
なったんだ
はあ〜
すごい...
これは
すごい...
すごい人の
魔法は
すごいなあ...
賞賛のための
語彙力が
乏しい...
すごすぎて
へこむくらい
すごいんだもん.
リチェも
一緒に見る?
...見ない
描くのは
好きだけど
見るのは
好きじゃない
いいの?
見ない
の?
別にいい
勉強に
なる...
動きが
ウザい..
手を動かして
描くばかりが
優れた魔法を
魔法の勉強じゃ
見て研究することは
ないんだよリチェ
目の経験を積む
ようなものだから...
見たく
ないってば!!
リチェ...
大丈夫!?
怪我はない?
激昂のままに
魔法を使うのは
感心しないな
危ない
よ
.....
あ...
待って
リチェ
学びの導に
目を閉じる
ばかりか
師の言葉に
耳まで
塞いでちゃ
どこへも
進めなく
なっちまう
のにな
オルーギオ
...
リチェ
..!
その...
さっきは
ごめんね
私...
あれ?
リチェ?
!
いない?
でもさっき
確かに部屋に
戻ったような...
ん?
フデムシ
居場所
知ってるの?
!
ええっ
どこいくの
フデムシ...
...
ここ
どこだろう
フデムシ
?
さっきのツボは
魔法器...?
うわあ...
ご
ごめん...
入ってきて
いいって
言ってない
フデムシを
追ってて...
きれいな
魔法だね
水晶でできた
リボンみたい
きれい...
オごい
名前は
まだない
リチェが
作った
リチェの
創作魔法!?
わたし
そうなんだ...
すごい...!
この魔法
好き
だなあ...!
鑑賞
スタイル
が斬新...
あっこれ
下から見ると
キラキラ度が
更に増すね!
......
どうせ
たくさん
あるし
いいの!?
それ
欲しいなら
あげる
嬉しい...!
ありがとう!
.....
ねえ
聞いても
いい?
どうして
本を見るの
嫌なの?
私は
魔法のことを
全然
本を読むのが
知らないから
楽しくて...
どんな人が
どんな時に
使おうと思って
描いた魔法なのか
そういうのを
想像しながら
読んだりするのが
好きなんだ
リチェはリチュの
魔法のことだけ
考えてたいの
本を読んだら
その次は
描きたくない
ものも
描かされる
リチェらしい
魔法じゃない
のに
「同じように
描いてみなさい」
って言われる
そういうの
もう嫌なの
リチェ...
他の人の
魔法は
いらない
リチェの魔法
汚されたく
ないから
ココには
関係ない
話
リチェは...
ここに
来る前に
別の魔法使いとの
師弟関係を
解消してるからね
あの頑なさは
自分を守る
盾なんだ...
硬い毛で鎧を作る
鱗狼のようで...
どこまで
踏み込んで
いいのか...
人間は
魔法ほど
単純じゃ
ないからなぁ
ほい
何これ
石?
俺の
新作魔法
「ほっか石」だ
ほっかそ
ご地よいい温かさで
ほのかに発熱する結晶
どんな環境でも冷えず
火をおこさずに
暖をとることができる
こいつを
寝床の中に
入れておくと
気休めかも
知れねーが
弟子どもに渡して
やってくれ
ありが
とう
足先まで
温めて
安眠を助けて
くれるはずだ
し...
仕事のついでだ
ついで
君の
魔法は
やさしいな
売り物の
試作品だから
使った感想が
欲しいだけだっつの
言葉よりも
雄弁だ
そういうことに
しておいて
あげるよ
ねえオル
数が
5枚ある
多いよ
...4枚は
弟子の
残りの1枚は
お前のだ
夜中はちゃんと
寝るっつー手本を
見せてやれよ
先生
だろ
......
...気を
つけるよ
わかり
誰かからの
手紙だ...
ただいま
戻りました
アガット!
丁度いい
ところに
帰ってきたね
?
大講堂から
報せが来たよ
第2の試験の
日程が
決まった
3日後の
早朝
いつ
ですか!
ロモノーン岬の
蛇の背洞窟だ
第18話◆おわり
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
第19話
水晶で
リボンを
作りたいの
ですか?
とてもかわいい
魔法ですね
リチェリット
フンッ
リリ兄
みて
ころころ
ちらちら
ちれい!
リリ兄?
リリ兄はね
リチェの
リチェらしい魔法が
だぁいすきですよ
どうか
そのままの
リチェでいて
くださいね
リリ兄?
どこ行くの..
行っちゃ
やだ...
リリ兄...
夢...
リチェの魔法
もう見て
くれないの?
おはよう
リチェ
そろそろ
起こしてきて
くれるかい
じき
陽が昇る
ロモノーン岬
蛇の背洞窟入り口
ぐっっっつっ
すりと...
眠って
しまったわ...
試験前日は
ギリギリまで
練習するつもり
だったのに...!
このほっか石の
せいで...この
ほっかほかの
せいで!!
君が
よく寝れて
よかったよ
大丈夫だ
アガット
どれだけ
準備しても
足りないような
気がするのは
皆そうさ
むしろ本番で
足りないことを
見付けてくるくらいの
気持ちでいればいい
今の君は
今の君らしく
やればいい
次の時の
君のためにね
次なんて
ありません
一度で
こなして
みせます
私は
アークロム家の
人間ですから!
いやはや
頼もしい...
うちの
何度やっても
上手くやれない
落ちこぼれとは
雲泥の差ですよ
私の弟子の
ユイニィは
年に1度しか
申請できない
第2の試験に
もう2度も
失敗してまして
名家
アークロム家の
ご息女と
利き手を
取り替えて
ほしいものです
クックロウ
殿...
弟子は...
物ではありま
せんよ
取り替える
なんて
不可能だ
だから
困り物
なのです
修理することも
できませんし
そんな
言い方
すること...
あっあの
いいんです
ボクが
ダメなのが
悪いんです!
全部
本当の
ことなので
ていうかボクがダ
メなせいで先生が
また悪く言われて
しまって本当に申
し訳ないですこん
なボクがまともな
魔法使いになれる
はずなんてなくて
その
あの...
ユイニィ
くん?
ボクが出来の悪い
弟子だからずっと
クックロウ先生にも
迷惑かけてて
あの
いやあ
遅れたな
悪ィ悪ィ
一番近くの
扉窓が
崩れて使えなく
なってたから
ここまで
延々と歩く
ハメになったぜ
おおおっとハイレンジャしゃべって
あっ
すごい
ふぅ
ココ顔の
キラキラが
すごい
ようく
見てごらん彼女は
れっきとした
魔法使いだよ
え...でも
変身は
禁止
魔法じゃ...
影借りの
鏡外套
まとっている間
目の前にいる
獣の姿の幻を
見せてくれる
魔法器さ
はじめ
まして!
あたしは
アライラ
第2の試験で
立ち会いをつとめる
試験監督の
お姉さんさ!
試験監督が
君とはね
偶然だ
試験を受ける
弟子以外も
全員連れて
きたんだな
...?
第2の試験
「騎士の忠誠」は
その名の通り
騎士のように
ある対象を
守りながら
蛇の背洞窟を
入り口から出口まで
無事に送り届ける
護衛任務なんだ
途中で
護衛対象を
見失っても
ダメ
どちらか
片方だけが先に
出口に着いちまっ
てもアウト
もちろん
魔法を描くところを
見られちまっても
失格だ
もし
見られて
しまった場合は
どうすれば...
ま...まさか
記憶を...?
!?
見られた
場合...ねえ
魔法の秘密が
バレる心配は
一応ない
でも試験は
確実に不合格に
なるだろうな
人間って...
バレちまう
から
その外套着て
こっから
のぞいてみな
うわあ...!
グリフォン...
ですか!?
いや...
彼らは
海獣鳥さ
水辺に
住むのは
種が違う
試験で使われる
蛇の背洞窟は
混沌の時代の
魔法遺跡でね
中は迷宮の魔法が
うずまいていて
道を外れると
危険なんだ
じゃあ彼らを
魔法から
魔法で守るのが
第2の試験
なんですね...
その通り!
人間はなかなか
立ち入らない
廃墟だか
獣たちに
とっては古くから
繁殖地と越冬地を
つなぐ渡りの
ルートだ
魔法使いには
彼らの世界を
変えてしまった
責任がある
だから
毎年巣立った
若い連中を
迷わないよう
導きながら
護衛してるって
ワケ!
その外套の魔法で
メルフォンには今
お前達の姿が
仲間に見えてる
はずだ
なるほどね
人間の目を
ごまかして
魔法を描く
よりも
ある意味
難しいって
ことか...
脱いだり
陣をダメにしちまうと
すぐ逃げられるから
気をつけろよ!
担当は
一人一羽
ずつな
はいこの子は
あんた
え...
リチェに
・?
リチェは
これ
試験
間違っ
受けない
てる...
もん
あれ?
間違いじゃ
ないよ
おかしい
なあ
申請は
出てるぞ?
君も試験を
受けるんだ
リチェ
...うそつき...
リチェ
キーフリー先生
リチェの先生に
なる前
リチェの
したいように
していいって
言った
だから
先生のとこ
来たのに
先生も
リチェの望みは
どうでもよくて
大人が
やりたいこと
やらせるんだ...
どうでもいい
って思わない
からこそ
どうでも
いいなんて
思わないさ
試験を
受けてほしい
んだよ
この試験で
学べることは
きっと
君が
望むように
生きるための
力になる
だから...
今日は僕を
信じてみて
くれないかな?
...!
.....
:試験では
リチェの
したいように
するから
うん
うん
いいんだよ
やってみて
いやだったら
もうやらない
から
リチェが
リチェじゃ
なくなっちゃっ
たら
先生の
いうこと
もう
信じて
あげないから
そちらも
大変そう
ですねえ...
ダメな奴は
言い聞かせても
本当にダメで
へりくっ
こねて
「でもでも
だって...
はあ...本当に
苦労しますよ
ねー
なんで
子供ってのは
すみません
いまなにか
しゃべり
ましたか?
はっ?
え
あっもう
こんな
私はそろそろ
時間だ
大講堂に
戻らなければ!
...
えっ?
弟子の試験に
立ち会わずに
帰るのか?
だって出口で
待ってるだけ
でしょう..
前回も前々回も
待つだけムダ
でしたし...
仕事もあるし
あなた達がいれば
大丈夫でしょう
あとよろしく
お願いします
ね...
うそだろ
本当に
帰りやがった..
ユイニィ君...
弟子は
師を選ぶ
アトリエを
権利がある
変えたかったら
変えていいんだよ
ボ...
ボクが
ダメなのは
どこに行っても
同じですよ..
それに
きっと
この試験に
合格したら
先生も
ボクのこと
そうなったらどうし
よう先生がボクのこ
と自慢の弟子とかい
ってほめてくれちゃ
ったりなんかしちゃ
ったりして
......
み...見直して
くれるかも
しれないし...
ボ...ボク
がんばり
ますね...!
あ...
うん...
がんばっ
て...
アライラ!
彼
大丈夫かな
うーん
一応
大講堂に
報告はするけど...
自分が
誰のもとで
何を学ぶかは
自分自身で
選ぶもの
だからなあ...
誰もが暗闇に
迷わず
出口に
辿り着けたら
いい
そのための
魔法だ
その
ための
移動が
はじまったな
出発だ!
.....
行っちゃっ
た...
さあ
僕らは遅い
朝ごはんでも
食べようか
歴史の
話でも
しながらね
歴史?
そう
蛇の背洞窟の
ような
魔法の遺跡
ココはまだ
あまり知らない
だろう?
一結託の日」以前に
描かれた
禁止魔法が
世界に
遺した
爪跡のこと
こ...
この道を
行くん
ですか...!?
言ったろ?
魔法から
魔法で守る
試験だって
さあこの道を
どう進む?
第19話◆おわり
小さな
魔法の騎士さん
達は
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
第71話
誰よりも高い頂に
己の冠がなければ
気が済まず
戦場を見下ろす。
ためだけに
山を浮かせた
ダダの王
死者を蘇らせ
ようとして
銀葉樹の森を
まるごとひとつ
瘴気潔う
影の森に
変えてしまった
闇魔法使い
スリスタス
北の果ての
煙荒野も
東に口開く
ゾザの海峡も
「結託の日」以前に
魔法が世界を
歪めてしまった
土地なんだって
だからその罪を
繰り返さないため
過ちの歴史を
知るために
魔法使いの
五芒星試験は
古の魔法遺跡で
行われることに
なったんだよ
あれ?
心なしかココ
わくわく
してない?
まさかこの
ロモノーン岬にも
そんな凄...怖い
お話が!?
魔法のこと
知りたいので!
とても!!
昔...
この岬の洞窟には
繊細な魔法細工の
工芸に優れた
ロモノーン洞国という
豊かな国があった...
魔法の金細工を
身にまとい
尊大な態度を
隠そうともしない
ロモノーン人は
洞窟の外の国や
そこから訪れる
人々を
自分たちとは
分けて考え
見下していた
ロモノーンの豊かさに
噂が噂を呼び
地上からの旅人が
増えた頃
彼らにとって
益のある者だけを
迎え入れるために
選ばれた者
のみが通れる
蛇の背の道を
作った
そしてその道を
通ることを
許されない
無益な者は
ロモノーンに
決して辿り
着けぬよう
洞窟に
迷宮の魔法を
刻んだんだ...
病める者も
貧しい者も
醜い者も
我が国には
立ち入らせぬ
すばら
しい
ロモノーンに
光あれ!
ロモノーンは
更に美しく
豊かになったが
ますます
高慢で
排他的になり
ある時から
ロモノーン人同士で
互いの価値を
選別し始めた
そなたは
ロモノーンにとって
有益か無益か?
そんな愚かな
問いかけが
あるか!
そして
無益と
された者は
価値なき
肉体で
あるよりはと
魔法で
街を飾る
金紙工に変え
られたんだ
......
流れの止まった
水が濁る
ように
閉ざされた
ロモノーンは
淀んでいった
国の内側で
憎み合い
争い..
疲れて
弱って
最後は山のような
金細工の重みで
崩壊したそうだよ
後にはただ
蛇の背の道と
迷宮と化した
洞窟を
残してね...
人は
本当に
恐ろしいよ
簡単に
恐ろしいことが
出来てしまう
自覚している
のだと
者が少ないのも
恐ろしい...
魔法は人を
幸せにするもの
ですよね?
...でも
先生
誰かを
助けたり
世界を
彩るための力
なんですよね!
.....!
君たち
未来の魔法使いが
そう思って
くれるなら
きっと...
そうだね
大丈夫だ
でもこの魔法は
今日のご飯に
不幸な結果を招く
かもしれない
魔法は世界を
彩るための力
...か
あーっ
焦げまくっ
てるぅぅぅ
はふはふ
あちち
黒いとこ
取れば
食べれます
んまい
そう
願うよ
本当に
そう願う
あたしは
試験監督だから
ここからはもう
口出さないぜ
さあこの道を
どう進む?
ぐねぐね
してるけど
ずっと先まで
一本道...
こんなの..
飛んでいけば
すぐ終わ...
る...!?
あっ
危ない!!
!?
横向きに
立ってる!?
どういう
魔法なのよ
それ!
ぼ...ぼくの
魔法じゃないよ
はっ。
これが
この道の
魔法...
空間が
ぐちゃぐちやに
なってる
この洞窟の中で
唯一水平な
正しい地面は
この蛇の背の上
だけなんだ
ここから
足を踏み外すと
洞窟迷宮に
落ちたあげく
入り口に
逆戻りして
しまうんだよ
...もしかして
蛇の鱗を模してる
円状の石畳は
全部
魔法陣って
こと...!?
でも
ところどころ
ひび割れて
崩れてる...
う...
うん...
ここで
使うべきは
基礎魔法教本に
あった...
あの
魔法ね!
だからボク
1度目の試験は
それに気付けなくて
落ちちゃった...
水は重力に
従って流れ
.....
水平な所だと
留まって
溜まる...
魔法陣が
まだ
生きている
箇所だけが
水平なら...
水が表面に
溜まる所が
正しく通れる
道ってことよ
か...
完璧な
正解だ...!
さ...さすが
アークロム家の
人だね
......
正しい答え
正しい魔法
正しい道...
そこから
外れたら
ダメなんて
そういうの
一番やりたく
ないのに
こら
リチェリット
また無駄な
魔法ばかり
描いて...
そんなんじゃ
まっとうな
魔法使いに
なれないぞ
どうして先生の
言う通りに
出来ないんだ
ほら
その落書きは
捨てなさい!
捨てたくない
落書きじゃ
ないのに
これは
リチェの魔法
なのに
リチェは
リチェを
捨てたくない
ほら
こっちよ
おいでー
そのため
には..
どの道を
通ればいいかは
わかったけど
メルフォンが
ついてきて
くれないわ
もー
落ちたら危ない
んだから
ちゃんと
ついてきな
さいよ
!
ず...
ずるいわよ!
あざとい
仕草したって
出口は近付かない
んだからね!
え?
で...でも
その仕草が
大事なんだ...
メルフォンは
仲間と鳴き声で
会話する
だから
この子たちに
ついてきて
欲しいときは
共鳴の魔法で
鳴き声に似た音を
出すのが正解:
え?
魔法に
正解なんて
決めないで
こうじゃなきゃ
ダメって
決まりなんて
ない
あ...
メルフォン
が...!
ユイニィは
この試験の
経験者かも
さっきから
しれないけど
正解正解って
うるさいし
え...
先回りして
解説するのも
お節介...
リチェは
リチェに
なりたいの
リチェじゃない
魔法使いに
なりたい
わけじゃない
だからリチェは
自分の魔法
だけで
へー
リチェ...
この道の
出口まで
行ってみせる
それは...
でも
無理
だよ...
世の中には
そんなの
通用しないんだ
これだって
試験の問題
なんだから
ちゃんと
決まった答えが
あるんだし...
ボクらは
未熟者で
見習いで
子供なん
だから
ちゃんと
教本の通りに
やらなくちゃ...
でないと
また
落ちちゃうよ
ていうか
試験って
そういうもの
だし..
そういう
ものだからって
決められるのが
嫌なの!
でも他の人が
試してない魔法は
失敗するかも...
出来るように
やれば出来る!
そんな
無茶苦茶な
失敗を...
覚えていたら
知恵になるし
活かしたら
糧になる
リチェの
やりたいように
やればいい
私には
関係ない
そういう
学び方してる子を
:一人知ってる
......
アガットに
言われなくても
そうする
!
危ない!
風寄せの
手っ...!
ほっ...
先に
進むわよ
今は...
この子達が
最優先だわ
?
何の音?
水...?
ボクは...
お前には
無理だ
せ...
先生に
毎日言われ
るんだ
お前には
出来ないって
ボ...ボクも
そう思う...
だから
ボク以外の人の
やり方を
勉強した
でもやっぱり
無理なんだ
だってここは
ロモノーン
そもそもが
選ばれない者を
拒むために
作られた道
だもの...
?
ココ?
どしたの?
キーフリー
先生
今日って他の
魔法使いさんも
来たりするん
ですか?
クックロウは
帰ってしまった
し...
いないと
思うけど
どうして?
今
あっちに
ローブ姿の
誰かが
いたような...
ココ?
!!
......
誰もいるわけ
ないか...
今
行きます
ココー
はぁい
第20話◆おわり
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
第21話
流れ落ちた水が
途中から
道が
おかしな方向に
途切れていたら
落ちて行ってる...
石畳の裏にある
魔法陣の効果も
ないってことね
どうにかして
ここを
渡らなきゃ...
何か方法が
あるはずだわ...
何か...
リチェ?
魔法陣の
効果があるのは
この石の上に
いる時...
だから...
石の上を
あっちの
道まで
伸ばせばいい...
こんな
ふうにっっ!
い
ほら
石のリボンを
踏んだまま...!?
できない
こと
できるやり方に
変えたら
できたでしょ
.......
一理
あるわね
え...?
要するにこの道の
魔法の影響を
受け続ければ
いいんだから
あっ
危ないよ!
そのままじゃ...
複製と
くり返し魔法の
合わせ技...
範囲は
狭いけど
うまく
いったわ!
あっ!!
やっぱり
外套の下じゃ
丁寧には
描けないから
長持ちせずに
すぐ消えて
しまうわね...
次は
お前の番...
だろ?
まだまだ
だわ...
もっともつと
頑張らない
と...!
う...
ボ
ボク
やっぱり
できないっ...!
向いて
ないんだ!!
才能も度胸も
自信も適性も
特技も何一つ
持ってないもの
......
あのねぇ
その上今年は
道が崩れてて
運すらないっ...
今回もきっと
ダメなんだーっ!!
あなた最初から
分析も薀蓄も
十分に披露して
たじゃない
2度の
経験と知識を
活かさなくて
どうするのよ
何でも
いいから
描いてみな
さいよ!
う
うう...
メルフォンの
鳴き声を
記録した
音魔法...?
それに...
水たまりを
作るための
雨魔法...
なんで...
なんでもう
通り過ぎた所の
新しいの
魔法なのよ!
描かなきゃ
渡れないのに
かっ
描けないんだ!
はぁ!?
ポ...ボク..
手の震えが
止まらなく
なっちゃうんだ
だ...誰かが
いるところで
描いた時は
一度もうまくいった
ことないんだ
見られてると思うと
汗かいて滑って
震えてプレて
酷い出来の魔法
ばかり...
ボクだって
なんとか
したいけど
自分では
どうしようも
ないんだよ...!
そ...そ...
それに...
震えて
焦ってる所を
見られてると
ますますダメに
なっちゃうから
ユイニィ...
だから
今年こそ
先へ進もうと
......
予習して
勉強して
一人でなら
まだ集中して
描くことが
できるし
魔円手帳の
持ち込みは
禁止されてない
必要になりそうな
「正解の魔法」を
あらかじめ描いて
きたんだ
これなら
陣を閉じるだけで
発動するから
何とかまともに
見えるかもって
思って...
でも
こんな...
道が途切れてる
なんて想定外
だよ...
きっと
正しいやり方じゃ
ないからバチが
当たったんだ..
何でいつも
ボクって
こうなんだろう...
君は君に
なりたいって
言ってたけど
ボクは
できるなら
ボクをやめたい
ボクじゃない
誰かに
なりたいよ...!
......
これは
「知らざる者」たちの
前でもバレずに
魔法を使えるかどうか
を問う試験::
悪いけど
あの様子じゃ
何度やっても
受かるとは
思えないわ
...できなく
ない
!
ユイニィは
ユイニィのままで
できる
今
自分で答え
言ってた
気付いて
ないの?
一人だと
集中して
描けるなら
今一人に
なればいい
じゃん!
へ...?
え...えええ...
でも
どうやって..
どうやって
でも!
魔法では
石を伸ばしたり
雨を降らせたり
できるんだもん
一人になれる
部屋でも何でも
作れるはず!
そ...その
魔法が
描けないん
だけど...
じゃあ
魔法は
なしで!
えええ...
そ...そんな
無茶なこと
急に
言われても;
え...
ボク...
ボクは...
......
.....
...
あなた..
!
邪魔しちゃ
ダメ
咄嗟に
思いついた
やり方が
これって..
情けなくて、
泣けてくる
あああ~
やだやだ
いやだよ
最悪だ!
なんて
みじめなん
だろう...!
もう
消えたい...
あの子たち
きっと
呆れてる
だろうな...
笑われて
るかも
こ...こんな姿
外から見たら
滑稽だろうし
ボボボクだって
想像したら
馬鹿みたいだって
思うもの...
先生だって
きっとボクに
失望して...
・っ
笑われて
ない
誰も呆れたり
笑ったり
馬鹿にしたり
なんてしてない
ボク自身
以外は
できるように
やれば
できる...か
そっか...
今ここでボクに
できないって
呪いをかけて
いるのは
鏡に映った
ボクだけ
だったんだ...
鏡......
この
魔法陣
影借りの
鏡外套の...?
鏡っていうより
覆いの矢と
反射の矢の
応用で
あ...
でも
着ている人の
姿を隠して
一影」にしてから
鱗に映りこんだ
獣の虚像を
投影する魔法
なのか...
すごいなあ
複数に
重ねがけ
してある...
これ..
これなら
ボク...
もしかして...!
何だ?
どうした...
ユイニィ!?
アガット
リチェ
そこにいろ
あたしが
風の盾を
張る!
ロモノーンの
魔法の罠か!?
あたしも
知らない
古代の魔法が
発現したとか:
だ..
大丈夫ですっ
これボクの
魔法ですっ!
ユイニィ!
お前..
その外套は
どうした?
え..
えへへ...
中に潜ったら
影借りの鏡外套
の魔法陣が
見えたので..
「鏡」の部分の
魔法だけ消して
一影借り」だけの
外套に変えて
みたんです
メルフォンからも
見えなくなるから
連れて行くのは
難しくなるけど
これなら
暗闇にまぎれて
隠れたままでも
描ける...
鳴き声を真似
した音魔法が
あるし..
彼らには
人間って
ハレなければ
いいんですよね
ま...まぁ
一応な
姿を隠せたら
一人になれる...
集中できる!
もう人目も
怖くない...!
これなら
描けるかもって
思ったんだ!
こ...こんな
やり方で
恥ずかしいけど
でも
多分...
これが
...
ボクなの
かも...
もう
自分のこと
嫌じゃない?
えっ...
と
...うん
ちょっと
だけ
次は無理とか
ダメとかすぐ
言わないで
ユイニィ
全然ダメじゃ
ないから
どうして
あいつに
助言したの?
い...言っちゃう
かも...
で...でもそこで
終わらせないよう
がんはるよ!
あなたは他人に
関心がないんだと
思ってたわ
あ...あの...
ありがとう!
リチェさん!
ユイニィは最初
リチェを助けて
くれたから
これでおあいこ
それに...
やりたいのに
できない時の
嫌な気持ち
リチェも
わかるから
できない自分が
嫌なのなんて
当然じゃない
だから
成長
できるのよ
私は
私以上の
私になる
未熟なままの
自分を好きに
なるなんて
あり得ないわ!
......
試験は自分を
知るための
もの...
道は確かに
一本だけど
魔法の描き方は
皆違う
それぞれが
自分の方法を
探り
自分の
歩み方を
決めて行く
こういうのの
繰り返し
でな
なっ
試験も
そんなに悪く
ないだろ?
でもキーフリー先生が
嘘ついて受けさせたの
謝ってくれるまで
絶対許さない
怒リチェ
ポイント...?
.......
怒リチェ
ポイント
1だから
そうだ!
キーフリーの
ことなん
だけど
あいつ
最近
何か...
!!?
っ
アライラ
さんっ!!
「つばあり帽」
だと!?
なんで
...!!
「つばあり
帽」...!?
あれが
...!
!!!
アライラ
先生!
風の盾!
アライラさんの
防護魔法だわ
先生ーっ!!
気付いてくれよ
キーフリー...!
いいか
お前ら
「つばあり帽」の
言葉を聞くな
禁止魔法は
......
惑わさ
れるなっ
あ...
全力で
逃げろ!!
アライラ
先生...!!
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
第24話
すごい
すごい!
ココ
はっやーい!
おっと!
驚いた
なあ!
本当に
速いねえ!
アガットが以前
すごい勢いで
突っ込んで来たのは
ココの飛靴の
せいだったんだね〜
え
なるほど
わわわ私
アガットに
なんてものを...
あはは
大丈夫だよ
まだ
使ってくれて
いるなら
きっと君の魔法を
気に入ったんだ
魔法を
ココは
まっすぐ描くの
得意だし
他の魔法にも
応用できるかも
しれないわ
うんうん
先生
ダメ
ココ
聞いてない
キーフリー
先生?
先生
どうしたの
まさか
それ...!
大変だ...
これは
アライラの
とんがり
帽子だ
この帽子は
魔法使いにとって
それを送って
特別なもの
よこすなんて
よっぽどのことが
起きたんだ
「つばあり帽」の
接触...!?
まさか..
キーフリー
先生..
アガット達は...
皆は大丈夫
なんですか?
いいかい
二人共
オルーギオを
迎えに呼ぶから
君達はアトリエに
戻るんだ
僕は
大講堂に
連絡を取った後
あの中に入る
から
動石像
だって!?
こんな旧い
禁止魔法が
生きている
ハズがない
やはり
「つばあり帽」の
仕業...!!
うあっ
キーフリー
先生っ!!
に...
逃げろっ
たって
相手は
あの
「つばあり帽」
だよ!?
逃げ切る
なんて
ム......
ム...
無理って
もう
言わないって
決めたんだ
ボクは...!
おや
すごいじゃ
ないですか
この私から
隠れるとは...
......
かくれんぼは
大好き
なんですよ
いるのは
わかって
いるんです...
外套着てる
着てない
着てる
!!!
わあっ!!
ダメ
おとなしく
してて
見つかっ
ちゃう...
闇に身を
隠す者は
後ろめたい秘密を
抱えた罪人が
恐怖に怯え
身を守る弱者か
息を潜めて
獲物を狙う
狩り人..
あなたは
そのうちの
どれでしょう?
!?
消えたっ!?
狩り人で
ないことは
確かですね
狩り人は
私ですから
わああっ
ユイニィ!!
助けて!
吸い込まれる!
それならっ...
ユイニィ
目をつぶって!
壁崩しの
陣!!
ユイニィ
立てる!?
石くずでも
引き寄せてれば
いーんだっ
リチェ
逃げるわよ
早く!
蛇の背洞窟に
かけられた
魔法のせいで
飛んで逃げる
ことはできない
石を伸ばしても
距離はたかが
知れてるわ
考えて工夫して
それで通用する
相手じゃない
アライラさんでも
かなわなかったのに
今の私じゃ...!
そうだわっ
アガット
さん!?
アライラさんは
途切れた道を
渡る時
足元を凍らせて
歩いてた!
道をまるごと
凍らせたら
どの石が崩れてても
関係ない
これなら...
すべてに
魔法の効果が
行き渡るはず...!!
ここを
滑って
逃げるのよ
走るより
速いわ!
乗って!
早く
早く!
アアア
アガットさん
君の飛!
なんでそんなに
速いんだ!?
その話は
したくない!
それより
...
先の道を
凍らせて!
わ...
わかった!
あ...
リチェ...
くっ...
このままじゃ
追いつかれる
風の魔法で
後押しして!
リチェは
あんまり
他の魔法
知らない...
っ...
使って
いいよ!
情けなく
ても
描きためて
おいてよかった
君の
助けになれる!
せっかく
受けられた
試験なのに
どうして
私達が
こんな目に...
どうして
こんな目に
巨鱗竜に
襲われて
逃げた時
テティアも
とっさに
そう言った
ただの見習いが
こんな危険に
そう何度も
あうわけない
つばあり帽」が
近付いてくる
特別な理由は
私達じゃ
なくて
!!
アガット
さん!?
あなたの
探してる者は
ここには
いないわよ!
この前
魔警団が
出動したのは
あの時
知ってる!?
記憶を消されて
故郷に帰ったわ!
!
だから
私達を追っても
無駄骨よ!
も・
もう
「知らざる者」
なんて
私達の
アトリエには
いないんだから!!
さすが長きに亘り
世界に嘘を
つき続けている
とんがり帽子の
見習いだ
嘘つきの
弟子は
嘘が上手い
アガット!!
!
アガット!
氷が...!
アガット
さん!
かわい
そうに...
過去の
とんがり帽子は
罪人で
現在の
とんがり帽子は
力に恐れをなした
弱者です
そのせいで
あなた達は
この臭い...
窮屈な規律の中で
可能性を伸ばせずに
いる...
魔黒...!?
禁止魔法は
「救い」ですよ
夢見たことは
ありませんか?
望めば
今すぐ
大人にも
なれて
こそこそ
隠れずとも
魔法が描けて
ずうっと
子供でも
いられる世界
靴を使わずとも
空が飛べて
どこへ行くにも
思うがまま
理想の自分を
手にできる
世界
...
私を煩わしい
肉の枷からも
解放してくれた..
いずれ
世界は
思い出す
魔法使いが
被るべき
正しい帽子が
どちらだった
のか
我々は
来たるべき
その時を
少しでも
早めたいの
ですよ
そのためには
犠牲も
いとわない...
うっ...!
アガット!!
己がために
嘘までつく
大切な友が
傷ついた時
目の前に
救える手段を
差し出したら
例の娘は
魔法の奇跡に
果たしてすがらずに
いられるでしょうか?
受けたくない
試験を受けて
子供は学び
育つもの...
これは
私から彼女への
試験です
あなたは
いい教材に
なりそうだ
22話◆おわり
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
第23話
あなたは
いい教材に
なりそうだ
「つばあり帽」は
時々
魔法陣を
刺青にして
彫りこんでいる
痛っ...
ま...まさか
自分の意志では
なかったとしても
身体に禁止魔法を
刻むのは重罪
イヤッ
イヤよ!!
こんなことで
何もかも
失うのは
嫌っ!!!
まだ
“あの人”に
何も...!!
アガッ
!!
落ち...
たら...
掴んでっ!!
落ちたら?
や!!?
今の
爆発は
何!?
ユイニィが
道の裏側から
崩した
道から外れたら
洞窟迷宮に
とらわれる
だからあいつの
足元の道を
崩しちゃおうって
で...でも
あいつ
あの
「つばあり帽」は
最初から
ずっと
浮いてたわ...!
アガットさん
助かった
みたい..
うまくいって
よかったぁ
欠点を
補うために
やってた
ことが
こんな役に
立つなんて
うれ
しいな...
ボクでも
自信...
持っても
いいのかな
聞いてください
先生
ボクは
ボクが思う程
ダメじゃない
みたいです
ボクが思う程ダメじゃないみたいです
あなたが
言う程
ダメじゃなかった
みたいです
先生は...
理解して
くれないかも
しれないけど...
皆と
同じことが
出来ないのは
皆と
違うことが出来る
きっかけなのかも
しれない...
そうですよ
!!
その特技を
活かして
ずっと怯えて
隠れていれば
見逃して
あげても
よかったのに
あ...
影をまとう者の
鬱屈さが
どうも君には
足りなすぎる
助け..
どうせなら
本当に
隠れたくなる
姿にして
あげますよ
.....
この道の上を
外れたら
それって
すごく変...
ロモノーンの
古代魔法から
影響を受ける
はずなのに...
どんな人でも
魔法でも
「つばあり帽」が
平気なん
だったら
まだここ
危ない...!
今すぐ
ユイニィを
呼んで!
早く
キーフリー先生と
合流しなきゃ
ユイニィ!
ユイニィ?
......
ユイニィ?
早く
逃げないと
ア.....
アガットさ...
リチェさん...
お願い
助けて...
ボク...
ボクが
消えて...
むーーー...
わーー...
カーーッ!!
ユ...
ユイニィ...
リチェ!
あっ
アガット
どうしよう
ユイニィ
ユイニィがっ
興味深い!
「つばあり帽」が
また...!
!
外套に使われていた
鱗狼の毛皮に
引きずられるとは
禁止魔法は
失われたせいで
研究が滞って
しまっている...
やはり
使ってみないと
わからない
ことばかり!
お前...!
当初の予定とは
違ってしまい
ましたが
まあアレでも
いいでしょう
ふざけたこと
言うな!
ユイニィを
元に戻して!
彼を助けるのが
望みなら
どうぞ助けて
ご覧なさい
魔法には
望みを叶える
力がある
すべては
あなた達次第
なんですから..
また
消えた..
どこ行くの
リチェ...!
決まってる
ユイニィを
助けに行く
リチェは
やりたく
ないことは
やりたく
ないけど
仲間を
見捨てるのは
もっと
やりたくない
アガットは
違うの?
私だって
そうよ
でも
責任がある
怯えっぱなしの
メルフォンは
どうするの?
試験どころじゃ
ないけど
仲間の所へは
帰してあげなきゃ
それに
誰かが危険を
伝えないと
アライラさんや
ユイニィのこと
も..
二手に
分かれましょう
私は
ユイニィを
追う
リチェは
メルフォン達と
出口に向かって
やだ!
リチェが
行く
なんで
アガット
が...
私の方が
使える魔法が
多いわ
応用もきく
あなたの
学んできた魔法は
あなたの好きに
偏ってる
それだけじゃ
不測の事態には
対処できない
厳しい
ことを言う
けれど
今のあなたじゃ
ユイニィの
助けには
なれないわ
......
ンビィ...
ぐヒャく、
ん...
フデムン
何が
あったん
だっけ
蛇の門に
おそわれて
地面が
崩れて
それで...
何の魔法か
わからない
けど
キーフリー
先生!
テティア:
先生が
守って
くれたんだ...
二人共
起きて...
先生
ケガ
してる
メガネも
こわれて
顔に血が...
!
あ...
ご..
ごめんなさい
メガネ
割れてる
から
危ないな
って思って
シッ
静かに
何か
いる...
魔法使い...
魔法
使いだ...
我らを
こんな姿に
変えた...
溜き潰き
風法使い...
せ...
先生
あれって
まさか...
ああ
生きたまま
金細工に
変えられた
かつての:
ロモノーン人
ぐっ...
背中...
腕も
ひどいケガ..
これじゃ
魔法なんて
描けない
私たちを
かばった
から...
守るさ
だって
先生
だからね
いいかい
二人共
僕から
絶対に
離れ
ないでね
第23話◆おわり
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
吾輩は
フデムシである
名前は
まだない
番外編
平均的な
フデムシパパと
フデムシママの
間に生まれ
多くの
フテムシカ
そうである
ように
自然の恵みを
享受して育ち
立派で美しい尾が
充分な長さに
伸びた頃
...
この奇っ怪な
「魔法使い」と
呼ばれる生き物に
出会った
彼らは
とても興味深い
生態をしていて、
日がな一日
机に向かって
「魔法」とかいう
ものを描いている
かと思えば
と突然
奇声を上げて
倒れ込み
モフモフ...
モフモフが
ほしい...
わたし
我が麗しの体毛に
鼻先を突っ込んで
吸いにくる
実に不快だ
だがこの生き物は
とても魅惑的な
香りのする
魔墨なるものを
所有しているので
吾輩のような
度量の広い
フデムシは
彼らの共生を
許してやっている
ダメだよ
フデムシ!
描き途中の
魔法陣の上で
寝ないで
チッ
理解しがたい
彼らの行動は
これだけではない
よしっ
できたーーっ!
急ごう
フデムシ!
サァァ
はい
巣が
ぴしょびしょで
寒かったね
この
雨飛ばしの魔法陣の
上にいれば
もう濡れないからね
日がな一日
机に向かって
こしらえた「魔法」を
他の群れの
生き物のために
使うのだ
実に
不思議だ
不思議なものは
おもしろい
あ~~っ!
私の「とんがり
帽子」が~~っ!!
この奇っ怪な
「魔法使い」と呼ばれる
生き物について
詳しく記した手記を
後世のために
書き残すのも
いいかもしれない
タイトルは
そう
...
そんなのは、f.のアトリエ...
とんかが帽子のアトリーに
ATBLIEROPWITCHAAT
...んはははっ
[3話に登場]
『雫とんがり帽子の植物たち』
PLANTSOPWirchHAT
葉銀
「5話に登場」
古の禁止で空に浮かぶダダ山脈だけに群生し、魔法
使いの第1の試験(弟子入りするための試験)に用
いられる。見た目が王冠に
似ているためその名がつけ
られた。かつて、ダダの王
が「誰よりも高い頂に己の
冠がある」ようにするためだ。
けにダダ山脈を空に浮かべ
た歴史があるため、その「冠」
を取ってくる〈王の悪しき行
動に剛殺を与える)のが試、
験の課題になっている。
鉄葉樹が魔法使い
に恋をして、血を魔
墨として、枝を杖と
して差し出したとき
れている。
魔法陣を描くのに使う「魔王」は銀葉樹から精製さ
ああ...これまでいるねえ。生きている校は銀色をしないているが、死んだ校
える。生きている友は黒くなる。この枝から気は出ていた。
はふ、ふと。このから溶け出る溶液は細かいですよね
から溶け出る溶液は樹血と呼ばれ、魔霊の原材料となる。言い伝えでは、
俺達の赤ちゃん。言い伝えでは、
殻
うん
芋でありながら非常に
硬い殻を持っ。じっくり
焼き上げるとホクホクで
美味しく仕上がる。
蜜の
モーニング・ツー10周年
...モーニングウー10周年シンロジーコミック「食べる」に登場。
枝の膨らんでいるところを納
ると蜜がたっぷり詰まってい
る。お菓子や醸造酒の原材
特になる。
ったわ
[14話に登場]
ゴツゴツした岩の間にも根を
張る低木なリンゴの木。リン
ゴのように酸味があり、洋
梨のように柔らかい。熟す
につれて緑色か.ら黄色にな
るが、稀に生る赤い実には
書かあるので要注意
傷を負った場所に薬を直接
あてれば消毒の効果が得ら
れ、乾燥させて粉末にする
ことで解熱や咳止めの薬に
なる。ちなみに、15話でキー
フリーがしぴれの治り具合を
確かめるために口に含んで
いたのもいたわり草。その
表情から察するに、かなり
言いようだ
[16話に登場]
致命傷を負った師のみ
...
誘惑はする
同じ志を持つ人切な友の、切迫した危機的状況
助けたいという想いが、強ければ強くなるほど
「芸断の魔法
いや
ウェブでもアプリでも!!電子で読むモーニング。
Dモ-
「ニングとは、
漫画雑誌...が
ここでは、電子版。
写真が撮りたい最新号を自動配信、
有料会員登録後の号は
すべて...あー、されるなど
電子ならではの、かたくさん
...
それでも
それでも、
あなたの
毎週「モーニング」をお楽しみください!!
☆一部、紙のモーニシグとは内容が異なります。
家1
Dモーニング
で検索
☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
淡収録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
とんがり帽子のアトリエ(4)
著
発行者
発行所
2018年9月1日発行(O))
森田浩章
白浜鴎
©KAMOMESHIPAHAMA2018
株式会社-講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2-1221